JP4170145B2 - リチウム二次電池正極活物質の製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池正極活物質の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、F原子を含有するリチウムコバルト系のリチウム二次電池正極活物質の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、家庭電器においてポータブル化、コードレス化が急速に進むに従い、ラップトップ型パソコン、携帯電話、ビデオカメラ等の小型電子機器の電源としてリチウムイオン二次電池が実用化されている。このリチウムイオン二次電池については、1980年に水島等によりコバルト酸リチウムがリチウムイオン二次電池の正極活物質として有用であるとの報告(「マテリアル リサーチブレティン」vol15,P783-789(1980)〕)がなされて以来、リチウム系複合酸化物に関する研究開発が活発に進められており、これまで多くの提案がなされている。
【0003】
例えば、正極活物質としてF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0004】
特許文献1(特開平7−33443号公報)のF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物は、コバルト酸リチウムとガス状ハロゲン化合物とを接触させて得られるものであり、通常このようなにして得られるコバルト酸リチウムはその表面層においてのみF原子が存在しF原子を粒子内部にまで存在させることができない。
【0005】
また、特許文献2(特開2002−298846号公報)及び特許文献3(特開2002−216760号公報)のF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物はフッ素化合物としてフッ化リチウム(LiF)を用いているが、単にフッ化リチウムを用いただけではリチウムコバルト系複合酸化物の粒子内部のF原子の含有率を高めることができず、また、これを1000〜1100℃で焼成して平均粒径が10μm以上とした正極活物質を用いたリチウム二次電池に至っても、未だ満足のできる負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性を実現することができない。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−33443号公報
【特許文献2】
特開2002−298846号公報
【特許文献3】
特開2002−216760号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、かかる実情において鋭意研究を重ねた結果、リチウム化合物、コバルト化合物及びフッ素化合物とを混合し、次いで焼成を行うF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物の製造方法において、前記フッ素化合物として特定比表面積のフッ化マグネシウム(MgF2)を用い、各原料の混合比と焼成温度を特定範囲として得られるリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池は、特に負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性が向上することを見出し本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明の目的はリチウム二次電池の正極活物質として用いたときに、特に負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性を向上させることができるリチウム二次電池正極活物質の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明が提供しようするリチウム二次電池正極活物質の製造方法は、リチウム化合物、コバルト化合物及びフッ素化合物とを混合し、次いで焼成を行うF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物の製造方法において、BET比表面積が1m2/g以上のフッ化マグネシウム(MgF2)を用い、リチウム化合物、コバルト化合物及びフッ化マグネシウム(MgF2)とをCo原子に対するモル比で、Li原子0.90〜1.10、F原子0.001〜0.15で混合し、温度800〜1100℃で焼成を行うことを特徴とするリチウム二次電池正極活物質の製造方法である。
また、係るリチウム二次電池正極活物質の製造方法において、前記コバルト化合物はBET比表面積が2m2/g以上のものを用いることが好ましく、前記焼成は1000〜1100℃で行うことが更に好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るリチウム二次電池正極活物質の製造方法は、リチウム化合物、コバルト化合物及びフッ素化合物とを混合し、次いで焼成を行うF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物の製造方法において、前記フッ素化合物として特定比表面積のフッ化マグネシウム(MgF2)を用い、各原料の混合比を特定範囲内に設定し、尚且つ特定温度範囲で焼成を行うことにその特徴がある。
【0011】
用いることができる第1の原料のリチウム化合物は、例えば、リチウムの酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩及び有機酸塩等が挙げられるが、これらの中で、工業的に安価な炭酸リチウムが好ましい。
かかるリチウム化合物の物性等は特に制限されるものではないが、微細なものが反応性の面で好ましく、レーザー回折法から求められる平均粒径が20μm以下、好ましくは10μm以下のものが特に好ましい。
【0012】
用いることができる第2の原料のコバルト化合物は、例えば、コバルトの酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩及び有機酸塩等が挙げられるが、工業的に安価で、反応性、更には焼成中に副生する副生物の安全性の面で四酸化三コバルト(Co34)又はオキシ水酸化コバルト(CoOOH)を用いることが特に好ましい。
前記コバルト化合物の物性はBET比表面積が1m2/g以上であることが好ましく、特に該コバルト化合物のBET比表面積が2m2/g以上のものを用いると、フッ化マグネシウム(MgF2)との相乗効果が高まり、フッ化マグネシウム(MgF2)の存在下においてもリチウム化合物とコバルト化合物の共溶融温度で容易に反応するため後述する計算式(1)から求められるリチウムコバルト系複合酸化物の粒子内部のF原子の含有量(C)を更に40重量%以上に高めることができ、該リチウム二次電池正極活物質とするリチウム二次電池のサイクル特性、負荷特性、低温特性を更に向上させることができる。
【0013】
本発明のリチウム二次電池正極活物質の製造方法において、第3の原料のフッ化マグネシウム(MgF2)はBET比表面積が1m2/g以上、好ましくは5m2/g以上のものを用いることが一つの重要な要件となる。本発明において用いるフッ化マグネシウム(MgF2)のBET比表面積を当該範囲とする理由は、1m2/g未満ではリチウムコバルト系複合酸化物の粒子内部にF原子とMg原子を均一に分布させることが困難になる傾向があり、該リチウム二次正極活物質を用いたリチウム二次電池の負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性の向上が低いものとなることによる。また、該フッ化マグネシウム(MgF2)はレーザー回折法から求められる平均粒径が10μm以下、好ましくは5μm以下であると、更に均一にF原子とMg原子を粒子内部に分布させることができることから特に好ましい。
【0014】
前記第1〜第3の原料のリチウム化合物、コバルト化合物及びフッ素マグネシウム(MgF2)は、製造履歴は問わないが、高純度リチウムコバルト系複合酸化物を製造するために、可及的に不純物含有量が少ないものであることが好ましい。
【0015】
反応操作は、まず、前記第1〜第3の原料のリチウム化合物、コバルト化合物及びフッ化マグネシウム(MgF2)とを所定量混合する。混合は、乾式又は湿式のいずれの方法でもよいが、製造が容易であるため乾式が好ましい。乾式混合の場合は、原料が均一に混合するようなブレンダー等を用いることが好ましい。
【0016】
上記した第1〜第3の原料のリチウム化合物、コバルト化合物及びフッ化マグネシウム(MgF2)の配合割合は、Co原子に対するモル比で、Li原子0.90〜1.10、好ましくは0.95〜1.05、F原子0.001〜0.15、好ましくは0.002〜0.10であり、この配合割合で後述する焼成を行うことにより、得られるリチウムコバルト系複合酸化物に対してF原子を0.20〜3重量%、好ましくは0.04〜2重量%含有したリチウムコバルト系複合酸化物で、尚且つ粒子内部においてもF原子の含有量が従来になく高いものを得ることができる。本発明において、前記第1〜第3の原料の配合割合を当該範囲とする理由は、当該範囲以外では、該リチウム二次電池正極活物質とするリチウム二次電池に、優れた負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性を付与することができなくなり、例えば、F原子の含有量がリチウムコバルト系複合酸化物に対して3重量%を越えるとリチウム二次電池の放電容量が減少し、一方、F原子の含有量がリチウムコバルト系複合酸化物に対して0.20重量%未満ではF原子の効果による負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性の向上が見られないためである。
【0017】
次いで、前記第1〜第3の原料のリチウム化合物、コバルト化合物及びフッ化マグネシウム(MgF2)が均一混合された混合物を焼成する。
【0018】
本発明においてこの焼成温度を800〜1100℃とすることが一つの重要な要件となる。本発明において、焼成温度を当該範囲とする理由は、800℃未満ではリチウム化合物、コバルト化合物及びフッ化マグネシウム(MgF2)との固相反応が十分に起こらないためF原子及びMg原子が粒子内部まで入りにくく、また、1100℃を越えると目的とするリチウムコバルト系複合酸化物が分解を起こすため好ましくない。特に本発明のリチウム二次電池正極活物質の製造方法において1000℃を越える温度、即ち1000〜1100℃で焼成を行うと粒子成長が著しいため平均粒径が10μm以上となり、これに伴って比表面積が小さくなるため、該リチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の安全性を更に向上させることができる。
【0019】
焼成時間は2〜24時間、好ましくは5〜10時間とすることが好ましい。焼成は大気中又は酸素雰囲気中のいずれで行ってもよく、特に制限されるものではない。また、これら焼成は必要により何度でも行うことができる。
【0020】
焼成後は、適宜冷却し、必要に応じ粉砕してリチウム二次電池正極活物質を得る。
なお、必要に応じて行われる粉砕は、焼成して得られる正極活物質がもろく結合したブロック状のものである場合等に適宜行うが、該正極活物質の粒子自体は特定の平均粒径、BET比表面積を有するものである。即ち、得られるリチウム二次電池正極活物質は、平均粒径が1.0〜20μm、好ましくは5.0〜20μmであり、BET比表面積が0.1〜2.0m2/g、好ましくは0.2〜1.5m2/g、さらに好ましくは0.3〜1.0m2/gである。
【0021】
かくして得られるリチウム二次電池正極活物質は、F原子を0.02〜3重量%含有し、下記計算式(1)から求められる粒子内部のF原子の含有量(C)が10重量%以上、好ましくは30重量%を越える。
【数1】
Figure 0004170145
式中のA、B及びCは以下のことを示す。
A;リチウム二次電池正極活物質の粒子表面上に存在するF原子の量。
B;リチウム二次電池正極活物質中に含有されているF原子の全量。
C;リチウム二次電池正極活物質の粒子内部に存在するF原子の量。
【0022】
また、本発明の製造方法で得られるリチウム二次電池正極活物質は、残存アルカリの含有量が0.1重量%以下、好ましくは0.05重量%以下で、該リチウム二次電池正極活物質20gを水100mlに分散させたときの分散液の25℃におけるpHが9.5〜12.0、好ましくは9.5〜10.5であると、不純物、例えば炭酸リチウム、水酸化リチウム等の残存アルカリに由来するガスの発生を抑制し、該リチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の高温保存特性を向上させることができる。
【0023】
本発明の製造方法で得られるリチウム二次電池正極活物質は、正極、負極、セパレータ、及びリチウム塩を含有する非水電解質からなるリチウム二次電池の正極活物質として用いることができ、また、本発明のリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池は、特に負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性が向上する。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<酸化コバルト(Co34)の調製>
・試料Co−1、Co−2
特開平4−321523号公報の四酸化三コバルトの製造方法に従って、硫酸コバルト・6水和物13.7kgを純水15Lに溶解し、コバルト水溶液を作成した。次いで炭酸水素アンモニウム9kgを純水6Lに溶解した後、攪拌しながら前記のコバルト水溶液を1時間かけて添加した。添加終了後30分間攪拌して沈澱を生成させ、次いで濾過して沈澱物を回収し、60Lの純水で2回リパルプして洗浄を行った。次いで、沈澱物を420℃で3時間電気炉で焼成し、冷却後、粉砕し得られたものを、X線回折測定で確認したところ四酸化三コバルトであることを確認した。また、走査型電子顕微鏡(SEM)より観察した結果、平均粒径が0.02μmで、BET比表面積は44.5m2/gであった。この四酸化三コバルト試料をCo−1とし、更にこのCo−1を粉砕及び分級してBET比表面積が104m2/gの四酸化三コバルトを調製し、これをCo−2試料とした。
・試料Co−3、Co−4
特願2002−162726号の四酸化三コバルトの製造方法に従って、20L容量のステンレスタンクに、予め1.8mol/L(CoSO4として)の硫酸コバルト水溶液を4L張り、これを60℃に加温し、そこに1mol/Lの炭酸水素ナトリウム水溶液14.4Lを2時間かけて60℃に温度を維持しながら滴下した。なお、滴下終了後の反応系内のpHは6.7であった.
次いで滴下終了後、温度を60℃に維持したままpH8になるまで4mol/Lの水酸化ナトリウム溶液を加え、このpHと温度を維持しながら3時間の熟成を行った。
次いで、濾過に要する時間を確認しながら、固液分離後、回収した沈澱物を10%スラリーとした時の25℃における電気伝導度を電気伝導度計で確認しながら電気伝導度が100μs/cm以下となるまで十分に押水洗浄を行い、乾燥して沈澱物856.1gを得た(収率99.96%)。
次に、この沈澱物を900℃で5時間電気炉で焼成し、冷却後、粉砕し得られたものを、X線回折測定で確認したところ凝集状の四酸化三コバルトであることを確認した。また、走査型電子顕微鏡(SEM)より観察した結果、一次粒子の粒径が0.5〜2μmで、二次粒子の平均粒径が14.1μmで、BET比表面積は0.62m2/gであった。これをCo−4試料とした。
次いで、上記で得られたCo−4試料を粉砕及び分級してBET比表面積が1.02m2/gの四酸化三コバルトを調製し、これをCo−3試料とした。
また、前記で調製したCo−1、Co−2、Co−3及びCo−4試料のBET比表面積を表1に示した。
【表1】
Figure 0004170145
【0025】
実施例1〜4
表2に示したCo原子とLi原子のモル比となるように各酸化コバルト試料、Li2CO3(平均粒径7μm)を秤量し、更に市販のMgF(Aldrich社製)を粉砕、分級してBET比表面積6.5m/g、平均粒径7μmのMgFを調製し、表2に示したF原子のモル比となるようにこの調製したMgF2と各原料を乾式で十分に混合した後1020℃で5時間焼成した。該焼成物を粉砕、分級してF原子含有リチウムコバルト系複合酸化物を得た。得られたものの主物性を表3に示す。
【0026】
比較例1
表2に示したCo原子とLi原子のモル比となるように酸化コバルト(試料Co−1)、Li2CO3(平均粒径7μm)を秤量し、更に市販のMgF(Aldrich社製)を粉砕、分級してBET比表面積6.5m/g、平均粒径7μmのMgFを調製し、表2に示したF原子のモル比となるようにこの調製したMgF2と各原料を乾式で十分に混合した後700℃で5時間焼成した。該焼成物を粉砕、分級してF原子含有リチウムコバルト系複合酸化物を得た。得られたものの主物性を表3に示す。
【0027】
比較例2
Li原子、Co原子のモル比が1.03:1.00となるように酸化コバルト(試料Co−1)、Li2CO3(平均粒径7μm)を乾式で十分に混合した後1020℃で5時間焼成した。該焼成物を粉砕、分級してリチウムコバルト系複合酸化物を得た。得られたものの主物性を表3に示す。
【0028】
参考例1
表2に示したCo原子とLi原子のモル比となるように酸化コバルト試料(Co−1)、Li2CO3(平均粒径7μm)を秤量し、更に表2に示したF原子のモル比となるように市販のMgF2(BET比表面積0.1m2/g、平均粒径100μm)を乾式で十分に混合した後1020℃で5時間焼成した。該焼成物を粉砕、分級してF原子含有リチウムコバルト系複合酸化物を得た。得られたものの主物性を表3に示す。
【表2】
Figure 0004170145
【0029】
<物性の評価>
▲1▼リチウムコバルト系複合酸化物の粒子内部のF原子の量
実施例1〜4、比較例1〜2及び参考例1で得られたリチウムコバルト系複合酸化物0.5gに水100mlを加え、25℃で十分に攪拌して、リチウムコバルト系複合酸化物の粒子表面からF原子を水に溶出させ、溶液中のF原子の量をイオンクロマトグラフィーにより定量した。次に、原料のフッ素化合物の添加量から求められる理論量から下記計算式(1)により、リチウムコバルト系複合酸化物の粒子内部のF原子の存在割合(C)を求めた。その結果を表3に示した。
【数2】
Figure 0004170145
式中のA、B、Cは下記のことを示す。
A:リチウム二次電池正極活物質を水に分散させて粒子表面から溶出するF原子の量をイオンクロマトグラフィーで定量分析した値。
B:フッ化マグネシウム(MgF2)の添加量から求められるリチウム二次電池正極活物質粒子中に理論上含有された全F原子の量。
C:リチウム二次電池正極活物質の粒子内部に存在するF原子の量。
▲2▼分散液のpH及び残存アルカリの含有量
実施例1〜4、比較例1〜2及び参考例1で得られたリチウムコバルト系複合酸化物20gに水100mlを加え、25℃で5分間十分に攪拌した。次いで、濾過し、その濾過液のpHをpHメーターで測定した。更に、該濾過液60gを0.1NのHClを用いてアルカリ滴定により、該リチウムコバルト系複合酸化物に含まれる残存アルカリ分を測定し、その結果を表3に示した。
▲3▼平均粒径
平均粒径はレーザー回折法により求めた。
【表3】
Figure 0004170145
【0030】
<電池性能試験>
(1)リチウム二次電池の作製;
上記のように製造した実施例1〜4、比較例1〜2及び参考例1で得られたリチウムコバルト系複合酸化物91重量%、黒鉛粉末6重量%、ポリフッ化ビニリデン3重量%を混合して正極剤とし、これをN−メチル−2−ピロリジノンに分散させて混練ペーストを調製した。該混練ペーストをアルミ箔に塗布したのち乾燥、プレスして直径15mmの円盤に打ち抜いて正極板を得た。
この正極板を用いて、セパレーター、負極、正極、集電板、取り付け金具、外部端子、電解液等の各部材を使用してリチウム二次電池を製作した。このうち、負極は金属リチウム箔を用い、電解液にはエチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートの1:1混練液1リットルにLiPF6 1モルを溶解したものを使用した。
【0031】
(2)電池の性能評価
作製したリチウム二次電池を室温で作動させ、下記の電池性能を評価した。
<容量維持率、エネルギー維持率の測定>
室温にて正極に対して定電流電圧(CCCV)0.5Cで4.3Vまで充電した後、0.2Cで2.7Vまで放電させる充放電を1サイクルとして、放電容量およびエネルギー密度を測定した。
次いで、上記放電容量及びエネルギー密度の測定における充放電を20サイクル行い、下記式(2)により容量維持率を算出し、また、下記式(3)によりエネルギー維持率を算出した。その結果を表4に示す。また、実施例1〜4、比較例2で調製したリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池のこの条件下での放電特性図を図1〜5にそれぞれ示した。
【数3】
Figure 0004170145
【数4】
Figure 0004170145
【0032】
<負荷特性の評価>
まず、正極に対して定電流電圧(CCCV)充電により0.5Cで5時間かけて、4.3Vまで充電した後、放電レート0.2C、1.0C、2.0Cで2.7Vまで放電させる充放電を行い、これらの操作を1サイクルとして1サイクル毎に放電容量とエネルギー密度を測定した。
このサイクルの各放電レートで3サイクル繰り返し、3サイクル目の放電容量とエネルギー密度を求めた。その結果を表4に示す。
また、実施例1〜4及び比較例2で調製したリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池について同様に行い、0.2C、1.0C、2.0Cでの放電特性図を図6〜10にそれぞれ示した。
なお、エネルギー密度の値が高い方が、高負荷放電時でもより多くのエネルギーを利用でき、同じ放電容量の場合にはより高電圧での放電が可能である事を示し、即ち、負荷特性が優れていることを示す。
【表4】
Figure 0004170145
表4の結果より、本発明のリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池は比較例2のリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたものと比べ、容量維持率が高く、負荷特性が優れていることが分かる。更に、図6〜図10の結果より、比較例2のLiCoO2を正極活物質として用いたものと比べ、放電カーブ末期にはっきりとした肩が見られ、放電の最後まで高電圧を維持していることが分かる。
【0033】
<高温保存特性の評価>
実施例1及び比較例2で調製したリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池について、室温にて正極に対して定電流電圧(CCCV)0.5Cで4.3Vまで5時間かけて充電した後、0.2Cで2.7Vまで放電させる充放電を1サイクル行った。次いで、同様に2サイクル目の充電を行った後、リチウム二次電池を80℃に調整された恒温室中で3週間放置(自己放電)した。
次に、リチウム二次電池を恒温室から取り出して、室温まで冷却後、放電レート0.2Cで放電を行った。その際の放電特性図を図11に示した。
また、図11に室温にて正極に対して定電流電圧(CCCV)0.5Cで4.3Vまで5時間かけて充電した後、0.2Cで2.7Vまで放電させる充放電を1サイクル行った後、2サイクル目の充電を行い、室温で放電レート0.2Cで放電を行い、その際の放電特性を図11に合わせて併記した。
図11の結果より、本発明のリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池は比較例2のLiCoO2を正極活物質として用いたものと比べ、80℃で3週間放置後においても放電容量及び平均放電電圧が高いことから高温保存特性に優れていることが分かる。
【0034】
<低温特性の評価>
実施例1〜3及び比較例2で調製したリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池について、室温にて正極に対して定電流電圧(CCCV)0.5Cで4.3Vまで5時間かけて充電した後、0.2Cで2.7Vまで放電させる充放電を1サイクル行った。次いで、同様に2サイクル目の充電を行った後、リチウム二次電池を−10℃に調整された冷蔵庫中で放電レート0.2Cで放電を行った。その際の放電特性図を図12〜15に示した。
また、図12〜15に室温にて正極に対して定電流電圧(CCCV)0.5Cで4.3Vまで5時間かけて充電した後、0.2Cで2.7Vまで放電させる充放電を1サイクル行った後、2サイクル目の充電を行い、室温で放電レート0.2Cで放電を行い、その際の放電特性を図12〜15に合わせて併記した。
図12〜15の結果より、本発明のリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池は比較例1のLiCoO2を正極活物質として用いたものと比べ、−10℃の低温においても放電容量及び放電電圧が高いことから低温特性に優れていることが分かる。
【0035】
<安全性の評価>
輿石、喜多、和田(平成13年11月21日〜23日開催 第42回 電池討論会 講演要旨集、462〜463頁)、太田、大岩、石垣ら(平成13年11月21日〜23日開催 第42回 電池討論会 講演要旨集、470〜471頁)及び特開2002−158008号公報の電池の熱安定性評価方法に基づいて、実施例1、3及び比較例2で調製したリチウムコバルト系複合酸化物を正極活物質として用いたリチウム二次電池を正極に対して、定電流電圧(CCCV)充電により0.5Cで5時間かけて、4.3Vまで充電した後、アルゴン雰囲気下でリチウム二次電池を分解し、リチウムを引き抜きデインターカレーションした正極活物質を含有する正極板を取り出した。次いで、この取り出した各正極板から正極活物質を5.0mg削り取り、エチレンカーボネートとメチルエチルカーボネートの1:1混練液1リットルにLiPF61モルを溶解した液5.0μmlと一緒に示差走査熱量測定(DSC)用密閉式セル(SUSセル)に封入し、昇温速度2℃/minにて示差走査熱量測定装置(SIIエポリードサービス社製、形式DSC6200)にて示差熱量変化を測定した。その示差熱量変化の結果を図16及び表5に示す。
この図16の縦軸の熱量は、測定した正極活物質の重さで割った値を用いた。なお、図16において発熱ピークの高さが最大になった時の温度が高く、また、発熱開始からの発熱量の勾配が緩やかな方が、熱安定性、即ち電池安全性が優れていることを示す。
【表5】
Figure 0004170145
表5及び図16の結果より、比較例2のLiCoO2は、発熱ピークの高さが最大になった時の温度が217℃で、本発明の実施例1、3のリチウムコバルト系複合酸化物では、発熱ピークの高さが最大になった時の温度がそれぞれ256℃、252℃であった。
また、本発明のリチウムコバルト系複合酸化物(実施例1、3)は、発熱開始温度から発熱ピークの高さが最大となる時の温度までの発熱量の勾配が緩やかであることから電池の安全性に優れていることが分かる。
【0036】
【発明の効果】
上記したとおり、本発明の製造方法で得られるリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池は、特に、負荷特性、サイクル特性、高温保存特性及び低温特性、更には安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池のサイクル特性を示す図。
【図2】実施例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池ののサイクル特性を示す図。
【図3】実施例3で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池ののサイクル特性を示す図。
【図4】実施例4で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池ののサイクル特性を示す図。
【図5】比較例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池ののサイクル特性を示す図。
【図6】実施例1で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の0.2C、1Cと2Cでの負荷特性を示す図。
【図7】実施例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の0.2C、1Cと2Cでの負荷特性を示す図。
【図8】実施例3で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の0.2C、1Cと2Cでの負荷特性を示す図。
【図9】実施例4で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の0.2C、1Cと2Cでの負荷特性を示す図。
【図10】比較例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の0.2C、1Cと2Cでの負荷特性を示す図。
【図11】実施例1及び比較例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の高温保存特性を示す放電特性図。
【図12】実施例1で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の低温特性を示す放電特性図。
【図13】実施例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の低温特性を示す放電特性図。
【図14】実施例3で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の低温特性を示す放電特性図。
【図15】比較例2で得られたリチウム二次電池正極活物質を用いたリチウム二次電池の低温特性を示す放電特性図。
【図16】実施例1、3及び比較例2で得られたリチウム二次電池正極活物質からリチウムを引き抜きデインターカレーションした正極活物質の示差熱量変化を示す図。

Claims (3)

  1. リチウム化合物、コバルト化合物及びフッ素化合物とを混合し、次いで焼成を行うF原子を含有するリチウムコバルト系複合酸化物の製造方法において、BET比表面積が1m2/g以上のフッ化マグネシウム(MgF2)を用い、リチウム化合物、コバルト化合物及びフッ化マグネシウム(MgF2)とをCo原子に対するモル比でLi原子0.90〜1.10、F原子0.001〜0.15で混合し、温度800〜1100℃で焼成を行うことを特徴とするリチウム二次電池正極活物質の製造方法。
  2. 前記コバルト化合物はBET比表面積が2m2/g以上のものを用いる請求項1記載のリチウム二次電池正極活物質の製造方法。
  3. 前記焼成は1000〜1100℃で行う請求項1又は2記載のリチウム二次電池正極活物質の製造方法。
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