JP4167891B2 - 折り畳みコンテナー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、底部を囲むように配設された側壁が、底部に重なるように折り畳むことができる折り畳みコンテナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,一例として、長方形の底部の相対する長辺部に、ヒンジ部を介して連結された長側壁と、同じく上記底部の相対する短辺部に、ヒンジ部を介して連結された短側壁とからなる折り畳みコンテナーが知られており、折り畳み状態においては、底部の上に短側壁が重なるように折り畳まれ、更にその上に、長側壁が折り畳まれており、そして、折り畳まれた状態の長側壁を、底部に対して垂直に立て、次いで、折り畳まれた状態の短側壁を、底部に対して垂直に立てることにより、箱型のコンテナーに組み立てるように構成されている。
【0003】
折り畳みコンテナーが折り畳まれた状態では、一番下に底部が位置し、その上に、重なるように折り畳まれた短側壁が位置し、更にその上に、重なるように折り畳まれた長側壁が位置することになる。このように折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーを、積み重ねる場合には、下に位置する折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの長側壁の上に、上に位置する折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの底部が載置されることになる。また、折り畳みコンテナーの長側壁の両方の下部角部(底部側に位置する角部)付近には、ほぼL字状の嵌合土手部が形成されており、折り畳まれた状態の2つの長側壁の4つの角部には、平面形状がほぼL字状の嵌合土手部が位置することになる。そして、折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーを積み重ねる際には、下に位置する折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの2つの長側壁の4つの角部に位置する嵌合土手部に、上に位置する折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの底部が嵌合されるように構成されているので、下に位置する折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーに対する、上に位置する折り畳んだ状態の折り畳みコンテナーの水平方向の移動が制限されて、多数、積み重ねられた折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーが、ふらついて、崩れることがないように、安定して積み重ねられることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の折り畳みコンテナーにおいては、多数の折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、安定した状態で積み重ねるために、折り畳みコンテナーの長側壁の両方の下部角部付近に、嵌合土手部が形成されているが、この嵌合土手部は、組み立てられた状態においては、長側壁から突出しており、従って、長側壁同士が、互いに当接するように、2つの組み立てられた折り畳みコンテナーを並設した場合には、並設された折り畳みコンテナー間に無駄な間隙ができることになり、従って、組み立てられた折り畳みコンテナーの保管スペースが増大し、保管効率が低下するという問題があった。また、嵌合土手部を形成したために、長側壁の厚みが増し、従って、組み立てられた折り畳みコンテナーの外寸に対して、内容積が小さく、組み立てられた折り畳みコンテナーの収容効率が悪いという問題があった。
【0005】
従来の折り畳みコンテナーにおいては、下に位置する折り畳まれた状態の長側壁に、上に位置する折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーの底部が載置されるために、安定した状態で、多数の折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、積み重ねることができないという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来の折り畳みコンテナーが有する課題を解決することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、底部を囲むように配設された側壁を、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、底部の相対する辺部の両端部には、端部係止ブロックが形成されており、該端部係止ブロックには、側壁を垂直に立てた際に、その下端が接近或いは当接可能な載置面と、前記底部の相対する辺部に沿って延在する突出部と前記底部の相対する辺部に対して直角方向に延在する突出部とからなる平面形状がほぼL字状の突出部とが形成されているとともに、前記側壁の下部両端部には、前記側壁を垂直に立てた際に、前記端部係止ブロックが入り込む切り欠き部が形成されており、また、前記底部の相対する辺部に形成された端部係止ブロック間には、切り欠き部を有する係止ブロックが形成されているとともに、前記側壁の下部には、前記係止ブロックが入り込む凹部が形成されており、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナー同士を積み重ねた際には、上に位置する折り畳みコンテナーの底部嵌合部が、下に位置する折り畳みコンテナーに形成された前記端部係止ブロックの平面形状がほぼL字状の突出部及び前記係止ブロックの切り欠き部に嵌まり込むように構成したものである。
【0008】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものでない。
【0009】
1は、平面形状が長方形状の底部であり、底部1の相対する長辺部1aには、後述するヒンジ部を介して長側壁2が連結されており、また、底部1の相対する短辺部1bには、同じくヒンジ部を介して短側壁3が連結されている。
【0010】
図1に示されているように、箱型に組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを折り畳むには、先ず最初に、短側壁3を折り畳みコンテナーの内側に倒して、図2に示されているように、底部1の上に重ねる。次いで、同じく、長側壁2を折り畳みコンテナーの内側に倒して、図3に示されているように、底部1及び短側壁3の上に重ねる。逆に、図3に示されている折り畳まれた状態から、図1に示されているように組み立てるには、底部1及び短側壁3の上に重ねられた状態の長側壁2を垂直に立て、次いで、短側壁3を垂直に立てて、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てる。
【0011】
次に、主として、図4〜図7を用いて、底部1について説明する。
【0012】
底部1は、底板1cを有しており、底板1cの長辺縁には、底部1の長辺部1aを構成する、ほぼ逆U字状の二重壁部1dが形成されている。二重壁部1dは、外壁1d1と、内壁1d2と、外壁1d1の上端と内壁1d2の上端を連結する水平壁1d3とから構成されており、底板1cは、外壁1d1の下端1d1’より下方に位置しており、底板1cの外壁1d1の下端1d1’より下方に位置している部分が、後述する底部嵌合部1’を構成する。二重壁部1dを構成する外壁1d1を上方に延長して、横長の端部壁1eが形成されており、また、二重壁部1dを構成する内壁1d2の上端からは、ほぼ垂直に上方に延在する板状片1f1と、板状片1f1に連接されているとともに、板状片1f1に対して端部枠1e側に配設されたほぼ半円筒状フック1f2とからなる、ほぼ逆J字状のヒンジ雌部1fが延在している。ヒンジ雌部1fは、端部壁1eとほぼ同じ高さに形成されており、長辺部1aに沿って、適当数、形成されている(なお、本実施例においては、ほぼ等間隔に、4個のヒンジ雌部1fが形成されている。)。なお、二重壁部1dの内部には、外壁1d1、内壁1d2及び水平壁1d3を連結する内部補強リブ1gを、適当な間隔で形成することができる。
【0013】
長辺部1aの両端部付近に位置するヒンジ雌部1fと、該ヒンジ雌部1fより中央寄りに位置するヒンジ雌部1fとの間に位置する、端部壁1eと二重壁部1dの水平壁1d3とで形成される隅部には、外面1h1が端部壁1eの外面1e1とほぼ面一な長辺部側係止ブロック1hが形成されている。長辺部側係止ブロック1hは、端部壁1eを超えて上方に延在する突出部1h2を有するとともに、端部壁1eの上端とほぼ同じ高さの載置面1h3を有する、内側に向いた切り欠き部1h4が形成されている。
【0014】
長辺部1aの両端部には、長辺部側係止ブロック1hとほぼ同じ高さの端部係止ブロック1jが形成されており、端部係止ブロック1jには、長辺部側係止ブロック1hとほぼ同じ高さを有する載置面1j1と、載置面1j1より上方に突出した、長辺部1aに沿って延在する突出部1j2と長辺部1aに対して直角方向に延在する突出部1j3とからなる、平面形状がほぼL字状の突出部1j4が形成されている。端部係止ブロック1jの外面1j5も、端部壁1eの外面1e1とほぼ面一に形成されている。なお、1kは、端部壁1eと二重壁部1dの水平壁1d3とで形成される隅部に、適宜、形成された補強ブロックであり、補強ブロック1kの上端は、端部壁1eの上端に一致しているが、必要に応じて、補強ブロック1kの上端は、端部壁1eの上端より下方に位置するように構成することもできる。
【0015】
底部1の短辺部1bは、長辺部1aより、低く形成されており、短辺部1bは、底板1cの短辺縁に沿って、ほぼ垂直に上方に延在する垂直壁1mを有しており、垂直壁1mに近接した底板1cには、垂直壁1mに沿って、所定の間隔で、上述したと同様のヒンジ雌部1fが形成されている(なお、本実施例においては、ほぼ等間隔に、4個のヒンジ雌部1fが形成されている。)。
【0016】
短辺部1bと長辺部1aとにより形成される、短辺部1bの両端部に位置する隅部には、透孔1n1が穿設された嵌合部1nが形成されており、後述する短側壁3に形成された嵌合突起が嵌合するように構成されている。短辺部1bの垂直壁1mと底板1cとにより形成される隅部には、短辺側係止ブロック1pが形成されている。そして、短辺側係止ブロック1pの高さは、上述した長辺部側係止ブロック1h及び端部係止ブロック1jとほぼ同じ高さに形成されており、長辺部側係止ブロック1hと同様に、端部壁1eの上端とほぼ同じ高さの載置面1p1を有する、内側に向いた切り欠き部1p2が形成されている。また、短辺側係止ブロック1pの外面1p3は、短辺部1bの垂直壁1mの外面1m1とほぼ面一に形成されており、少なくとも、短辺部1bの垂直壁1mの外面1m1を超えて、外側に突出することがないように構成されている。
【0017】
なお、1rは、短辺部1bの中程に形成された、所定の間隔を置いて配置された一対の水平枠1r1、1r2と背枠1r3とにより、外側が開口された凹部1r4が形成された、ロボット等の自動機の爪や、作業者に指等が挿入可能な、引っ掛け部材である。1sは、底部1の長辺部1aを構成する二重壁部1dの外壁1d1に形成された凹部であり、この凹部1sに、折り畳みコンテナーに収容された物品の行き先や、物品の種類、個数等の折り畳みコンテナーや収容された物品に関する種々の情報が記載された或いは記憶されたラベルやバーコードや磁気テープ等が貼着されるように構成されている。なお、1tは、必要に応じて、底板1cの裏面に形成された縦横に走る、高さの低い補強リブである。
【0018】
次に、図2、図5、図6及び図8〜図10を用いて、長側壁2について説明する。
【0019】
長側壁2は、横長の方形状の板状部2aと、板状部2aの下端から外方向に向かって延在する下部水平枠2bを有しており、下部水平枠2bの下面には、底部1に形成されたヒンジ雌部1fに対応して、ヒンジ雄部2cが形成されている。ヒンジ雄部2cは、下部水平枠2bの下面に垂下され、板状部2aに対して直角な一対の垂直片2c1と、一対の垂直片2c1間に配設された水平ピン2c2とから構成されており、垂直片2c1の下部は、半円形部2c1’として形成されている。
【0020】
2dは、下部水平枠2bの下面に形成された下部ブロックであり、下部ブロックは、ヒンジ雄部2cの垂直片2c1と同様の一対の垂直片2d1と、一対の垂直片2d1間に形成されている連結壁2d2とを有し、連結壁2d2の下端部は半円筒部2d2’に形成されている。なお、下部ブロック2dの下端は、ヒンジ雄部2cの垂直片2c1の下端と一致しており、下部ブロック2dの半円筒部2d2と、垂直片2c1の下部の半円形部2c1’とは、ほぼ同じ半径を有している。
【0021】
板状部2aの外面2a1には、適宜、垂直リブ2eや水平リブ2fが、複数、形成されている。折り畳みコンテナーが組み立てられ、長側壁2が、底部1に対して、垂直に立てられた際には、板状部2aの内面2a2は、底部1の長辺部1aを構成する二重壁部1dの内壁1d2と、ほぼ面一になるように構成されている。そして、折り畳みコンテナーが組み立てられた状態においては、垂直リブ2eや水平リブ2fが、底部1の長辺部1aを構成する二重壁部1dの外壁1d1を超えて、外側に突出しないように構成されている。
【0022】
長側壁2の両端部には、板状部2aに直交する方向に延在する係合枠部2gが形成されており、係合枠部2gの上部には、上部嵌合透孔2hが穿設されており、上部嵌合透孔2hの下方に穿設された2つの透孔2j1、2j2間には、水平で、横長の係合突起2kが、係合枠部2gの内面2g1に突設されている。図10に示されているように、係合突起2kの断面形状は、その先端部が、先細り状の膨出部2k1と、膨出部2k1から板状部2aの外面2a1に向かって延在する水平部2k2とにより、ほぼ茸状に形成されている。更に、係合突起2kの下方には、嵌合凹部2mが形成されており、嵌合凹部2mが位置する長側壁2には、嵌合透孔2m1が形成されている。更にまた、嵌合凹部2mの下方には、下部嵌合透孔2nが穿設されている。係合枠部2gに穿設された上部嵌合透孔2h、透孔2j1、2j2及び下部嵌合透孔2nは、板状部2aにほぼ平行に形成されており、また、係合枠部2gの下面2g2は、下部水平枠2bより上方に位置している。上記の嵌合透孔2m1には、折り畳みコンテナーの折り畳み過程において、折り畳まれた短側壁3の上に重なるように、長側壁2を折り畳んだ際に、図3に示されているように、底部1に形成された短辺側係止ブロック1pが挿入されるように構成されている。
【0023】
長側壁2の下部両端部には、下部水平枠2bより一段高い水平枠2pとヒンジ雄部2cの垂直片2c1とにより形成される切り欠き部2rが形成されており、この切り欠き部2rには、底部1に長側壁2を取り付け、底部1に対して、長側壁2を垂直に立てた際に、底部1に形成された端部係止ブロック1jが、長側壁2に干渉することなく入り込むことができるように構成されている。また、水平枠2pの下面には、板状部2aの延長上に形成されている衝合壁2p1が垂設されており、衝合壁2p1の下端は、下部水平枠2bの下面とほぼ同じになるように構成されている。そして、この衝合壁2p1は、底部1に対して、長側壁2を垂直に立てた際に、その下端2p1’が、底部1の端部係止ブロック1jの載置面1j1に近接或いは当接するとともに、衝合壁2p1が、端部係止ブロック1jの突出部1j2の内面に当接するように構成されている。
【0024】
折り畳まれた状態の長側壁2を垂直方向に回動させると、衝合壁2p1が、底部1に形成された端部係止ブロック1jの突出部1j2の内面に当接するので、長側壁2が垂直状態を超えて、それ以上回動することが阻止され、従って、ヒンジ雌部1fとヒンジ雄部2cからなるヒンジ部等が損傷するようなことが防止できる。また、底部1に対して、長側壁2を垂直に立てた際に、衝合壁2p1の下端2p1’が、底部1の端部係止ブロック1jの載置面1j1に近接或いは当接するように構成されているので、長側壁2に上方から負荷がかかっても、負荷を、衝合壁2p1と端部係止ブロック1jとで負担し、負荷がヒンジ部にかからないので、ヒンジ部が損傷するようなことが防止できる。
【0025】
2sは、下部水平枠2bを上方に膨出させるようにして形成された、下方が開放された凹部であり、底部1に長側壁2を取り付け、底部1に対して、長側壁2を垂直に立てた際に、底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hが、入り込むことができるように構成されている。この実施例においては、凹部2sは、下部ブロック2dの一対の垂直片2d1と天部2s1とで形成されており、凹部2sの上部には、板状部2aの延長上に形成されている衝合壁2s2が形成されており、衝合壁2s2の下端は、下部水平枠2bの下面とほぼ同じになるように構成されている。そして、この衝合壁2s2は、底部1に対して、長側壁2を垂直に立てた際に、その下端が、長辺部側係止ブロック1hの載置面1h3に近接或いは当接するとともに、衝合壁2s2が、長辺部側係止ブロック1hの突出部1h2に当接するように構成されている。
【0026】
折り畳まれた状態の長側壁2を垂直方向に回動させると、衝合壁2s2が、底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hの突出部1h2に当接するので、長側壁2が垂直状態を超えて、それ以上回動することが阻止され、従って、ヒンジ雌部1fとヒンジ雄部2cからなるヒンジ部が損傷するようなことが防止できる。また、底部1に対して、長側壁2を垂直に立てた際に、衝合壁2s2の下端が、底部1の長辺部側係止ブロック1hの載置面1h3に近接或いは当接するように構成されているので、長側壁2に上方から負荷がかかっても、負荷を、衝合壁2s2と長辺部側係止ブロック1hとで負担し、負荷がヒンジ部にかからないので、ヒンジ部が損傷するようなことが防止できる。
【0027】
上述した底部1の端部壁1eと、底部1に形成されたヒンジ雌部1fのフック部1f2との間には、長側壁2に形成されたヒンジ雄部2cの水平ピン2c2の直径より、狭い間隔の間隙が形成されている。
【0028】
次に、図1及び図10〜図12を用いて、短側壁3について説明する。
【0029】
短側壁3も、上述した長側壁2と同様に、横長の方形状の板状部3aと、板状部3aの下端から外方向に向かって延在する下部水平枠3bを有しており、下部水平枠3bの下面には、底部1に形成されたヒンジ雌部1fに対応して、ヒンジ雄部3cが形成されている。ヒンジ雄部3cは、上述した長側壁2に形成されたヒンジ雄部2cと同様に、下部水平枠3bの下面に垂下され、板状部3aに対して直角な一対の垂直片3c1と、一対の垂直片3c1間に配設された水平ピン3c2とから構成されており、垂直片3c1の下部は、半円形部3c1’として形成されている。
【0030】
また、長側壁2に形成された下部ブロック2dと同様の下部ブロック3dが、形成されている。この実施例では、下部ブロック3dは、ヒンジ雄部3cの一方の垂直片3c1と、該垂直片3c1と同様の垂直片3d1と、垂直片3c1、3d1間に形成されている連結壁3d2とから形成されており、或いは、ヒンジ雄部3cの一対の垂直片3c1間に形成されている連結壁3d2とから形成されている。連結壁3d2の下端部は半円筒部3d2’に形成されている。なお、下部ブロック3dの下端は、ヒンジ雄部3cの垂直片3c1の下端と一致しており、連結壁3d2の下端部は半円筒部3d2’と、垂直片3c1の下部の半円形部3c1’とは、ほぼ同じ半径を有している。
【0031】
板状部3aの上端には、上部水平枠3eが形成されており、また、下部水平枠3bと上部水平枠3eの両端を連結する、相対する垂直枠3fが形成されている。折り畳みコンテナーが組み立てられて、短側壁3が底部1に対して垂直に立てられた際には、板状部3aの内面3a1と、底部1に形成されたヒンジ雌部1fの板状片1f1の内面とは、ほぼ面一になるように構成されている。そして、折り畳みコンテナーが組み立てられた状態においては、下部水平枠3b、上部水平枠3e及び垂直枠3f等は、底部1の短辺部1bを超えて、外側に突出しないように構成されている。
【0032】
短側壁3には、下部水平枠3bが上方に折り曲げられたようにして形成された、下部が開放された、縦長の凹部3gが形成されており、この凹部3gには、折り畳みコンテナーが組み立てられて、短側壁3が底部1に対して垂直に立てられた際に、底部1に形成された短辺側係止ブロック1pが、短側壁3に干渉することなく入り込むことができるように構成されている。
【0033】
短側壁3の垂直枠3fの外側には、係合枠部3hが形成されており、板状部3aの延長として形成されている、係合枠部3hの板状部3h1の上部には外側に向かって、長側壁2の両端部に形成され係合枠部2gに穿設された上部嵌合透孔2hに嵌合可能な、先端が先細り状に形成された、ほぼ角柱状の上部嵌合突起3jが突設されており、また、上部嵌合突起3jの下方には、先端に係止突起3k1が向き合うように形成された、一対の係止片3kが、ほぼ水平方向に延在されており、この一対の係止片3k間には、長側壁2に形成された係合突起2kの膨出部2k1が挿入され、係止片3kの先端部が、係合突起2kの上下に穿設された透孔2j1、2j2に挿入されるとともに、短側壁3の係合枠部3hに形成された係止片3kの係止突起3k1が、長側壁2の係合枠部2gに形成された係合突起2kの膨出部2k1の背面2k1’に係止されるように構成されている。
【0034】
更に、係止片3kの下方には、垂直枠3fに対して垂直に、外方向に延在する中間嵌合凸部3mが形成されており、中間嵌合凸部3mは、長側壁2の係合枠部2gに形成された嵌合凹部2mに嵌合されるように構成されている。更にまた、中間嵌合凸部3mの下方には、平べったい下部係合突起3nが形成されており、下部係合突起3nは、長側壁2の係合枠部2gに形成された下部嵌合透孔2nに嵌合されるように構成されている。下部係合突起3nの下方には、箱状の下部嵌合凸部3pが形成されており、下部嵌合凸部3pは、折り畳みコンテナーが組み立てられた際に、長側壁2側の係合枠部2gの下面2g2と、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの上面との間に形成される間隙Dに挿入されるように形成されている。更に、係合枠部3hの下端には、下端係合突起3rが形成されており、下端係合突起3rは、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの透孔1n1に嵌合されるように構成されている。なお、3sは、短側壁3の上方に形成された、作業者の指が挿入可能な持ち手開口部である。
【0035】
上述した底部1の垂直壁1mと、底部1に形成されたヒンジ雌部1fのフック部1f2との間には、短側壁3に形成されたヒンジ雄部3cの水平ピン3c2の直径より、狭い間隔の間隙が形成されている。
【0036】
次に、上述した構成を有する底部1、長側壁2及び短側壁3の組み立てについて説明する。
【0037】
長側壁2を下降させて、長側壁2に形成されたヒンジ雄部2cの水平ピン2c2を、底部1の端部壁1eと、底部1に形成されたヒンジ雌部1fのフック部1f2との間に形成された間隙に、無理やり挿入すると、底部1のヒンジ雌部1fの板状片1f1は、内側に傾動し、従って、底部1の端部壁1eとヒンジ雌部1fのフック部1f2との間には、長側壁2のヒンジ雄部2cの水平ピン2c2が通過する間隙ができ、水平ピン2c2は、底部1のヒンジ雌部1fのフック部1f2の下方まで押し下げられる。すると、底部1のヒンジ雌部1fの板状片1f1は、板状片1f1自体の弾性力により、元に位置に復帰するとともに、長側壁2のヒンジ雄部2cの水平ピン2c2が、底部1のヒンジ雌部1fのフック部1f2の凹部1f2’に嵌合されて、底部1に形成されたヒンジ雌部1fと、長側壁2に形成されたヒンジ雄部2cとにより、底部1と長側壁2とがヒンジ結合されることになる。同様に、底部1の短辺部1b側に形成されたヒンジ雌部1fと、短側壁3に形成されたヒンジ雄部3cとによるヒンジ結合により、底部1と短側壁3も、同様に、連結されるように構成されている。
【0038】
図3に示されている折り畳まれた状態から、図1に示されているように組み立てるには、底部1及び短側壁3の上に重ねられた状態の長側壁2を垂直に立て、次いで、短側壁3を垂直に立てて、折り畳みコンテナーを箱型に組み立てるが、長側壁2と短側壁3とは、長側壁2に形成された係合枠部2gと、短側壁3に形成された係合枠部3hを、係合することにより、組み立てられた折り畳みコンテナーの短側壁3が、簡単に、内側に倒れないように構成されている。
【0039】
上述したように、垂直に立てられた長側壁2に対して、短側壁3を垂直方向に回動させると、先ず最初に、短側壁3の係合枠部3hに形成された下端係合突起3rが、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの透孔1n1に嵌合される。次いで、短側壁3の係合枠部3hの下部嵌合凸部3pが、長側壁2側の係合枠部2gの下面2g2と、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの上面との間に形成される間隙Dに挿入され、また、短側壁3の係合枠部3hの下部係合突起3nが、長側壁2の係合枠部2gの下部嵌合透孔2nに嵌合され、更に、短側壁3の係合枠部3hの中間嵌合凸部3mが、長側壁2の係合枠部2gの嵌合凹部2mに嵌合される。更には、短側壁3の係合枠部3hの一対の係止片3kの係止突起3k1が、長側壁2の係合枠部2gに形成された係合突起2kの膨出部2k1の背面2k1’に係止されるように構成されている。そして、最後に、短側壁3の係合枠部3hの上部嵌合突起3jが、長側壁2の係合枠部2gの上部嵌合透孔2hに嵌合され、長側壁2に形成された係合枠部2gと、短側壁3に形成された係合枠部3hとが、互いに、確実に、係合されることになる。
【0040】
上述したように、垂直に立てられた長側壁2に対して、短側壁3を垂直方向に回動させた際には、先ず最初に、短側壁3の係合枠部3hに形成された下端係合突起3rが、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの透孔1n1に嵌合される。次いで、短側壁3側の係合枠部3hの平べったい下部係合突起3nが、長側壁2の係合枠部2gの下部嵌合透孔2nに嵌合されることにより、長側壁2に対する短側壁3の横方向(長側壁2の板状部2aに対して、短側壁3が垂直方向に移動する方向)の動きが規制され、従って、長側壁2の板状部2aに対する短側壁3の係合枠部3hの位置が移動するようなことが防止でき、短側壁3の係合枠部3hと長側壁2の係合枠部2gとの係合を、スムースに、且つ、確実に行うことができる。
【0041】
更に、短側壁3の係合枠部3hには、先端が先細り状に形成された、ほぼ角柱状の上部嵌合突起3jが形成されており、この上部嵌合突起3jが、短側壁3の係合枠部3hと長側壁2の係合枠部2gとの係合作業の最終段階で、上部嵌合突起3jの外周面が、長側壁2側の係合枠部2gに穿設された上部嵌合透孔2hの内周面に接近するように嵌合されるように構成されているので、長側壁2に対する短側壁3の上下方向の移動や、長側壁2に対する短側壁3の接離方向への移動が規制されるので、組み立てられた状態の折り畳みコンテナーにおいて、長側壁2と短側壁3とが、ガタつくようなことが防止でき、従って、組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを、積み重ねた際に、積み重ねられた折り畳みコンテナーがぐらつくようなことが防止でき、安定した状態で、段積みすることができる。
【0042】
上述したように、短側壁3の係合枠部3hの下端係合突起3rが、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの透孔1n1に嵌合されるように構成されているので、底部1と短側壁3との結合強度が向上するとともに、底部1に対する短側壁3の動きが規制されることになり、従って、底部1に対して短側壁3が大きく移動することにより、底部1と短側壁3を連結するヒンジ結合を構成する底部1に形成されたヒンジ雌部1fや、短側壁3に形成されたヒンジ雄部3cが損傷するようなことが防止できる。また、短側壁3の係合枠部3hの下端係合突起3rと、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの透孔1n1とが、一種の位置決めとして機能するので、底部1と短側壁3の結合を、スムースに、且つ、確実に行うことができる。
【0043】
また、短側壁3の係合枠部3hに形成された下端係合突起3rが、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの透孔1n1に嵌合されるので、底部1と短側壁3との結合強度が向上するとともに、短側壁3の係合枠部3hに形成された下部係合突起3nの、長側壁2の係合枠部2gに穿設された下部嵌合透孔2nへの嵌合、短側壁3の係合枠部3hに形成された中間嵌合凸部3mの、長側壁2の係合枠部2gに形成された嵌合凹部2mへの嵌合、短側壁3の係合枠部3hに形成された一対の係止片3kの係止突起3k1の、長側壁2の係合枠部2gに形成された係合突起2kの膨出部2k1への係止、及び、短側壁3の係合枠部3hに形成された上部嵌合突起3jの、長側壁2の係合枠部2gに穿設された上部嵌合透孔2hへの嵌合という、複数の嵌合手段及び係止手段により、長側壁2と短側壁3が強固に結合しているので、長側壁2と短側壁3との結合が外れにくく、ひいては、組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの強度が向上することになり、更には、組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを、多数、積み重ねても、長側壁2と短側壁3が動くようなことがなく、安定した状態で、積み重ね、即ち、段積みすることができる。
【0044】
更には、短側壁3の係合枠部3hに形成された下部嵌合凸部3pが、折り畳みコンテナーが組み立てられた際に、長側壁2の係合枠部2gの下面2g2と、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの上面との間に形成される間隙Dに、サンドイッチ状に挿入されるように構成されているので、組み立てられた状態の折り畳みコンテナーの短側壁3に、上方から負荷がかかっても、底部1の短辺部1bの両端部に形成された嵌合部1nの上面に載置される短側壁3の下部嵌合凸部3pにより、負荷が負担されるので、底部1と短側壁3を連結するヒンジ結合に負荷がかかるようなことがないので、底部1に形成されたヒンジ雌部1fや短側壁3に形成されたヒンジ雄部3cが損傷するようなことが防止できる。
【0045】
更にまた、短側壁3の係合枠部3hには、先端に係止突起3k1が向き合うように形成された、一対の係止片3kが、ほぼ水平方向に延在されているとともに、この一対の係止片3kにより、長側壁2側の係合枠部2gに形成された係合突起2kの膨出部2k1の背面2k1’を係止するように構成したので、長側壁2或いは短側壁3が、上下方向に、ガタついても、何方か一方の係止片3kが、係合突起2kに係止されているので、係止片3kと係合突起2kとの係止状態が外れるようなことがないし、また、長側壁2或いは短側壁3が、水平方向に動いたとしても、係止片3kが、水平方向に延在した横長に形成されているので、係合突起2kから外れるようなことがなく、従って、長側壁2の係合枠部2gと短側壁3の係合枠部3hとの係合が強固なものとなる。更に、短側壁3の係合枠部3hに形成された中間嵌合凸部3mが、長側壁2の係合枠部2gに形成された嵌合凹部2mに嵌合されるように構成されているので、長側壁2と短側壁3との間のガタツキや、長側壁2と短側壁3との相対的な移動が規制されるので、より確実に、係止片3kと係合突起2kとの係止状態の外れを防止することができる。
【0046】
上述したようにして、折り畳みコンテナーが組み立てられた状態においては、底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hは、長側壁2の下部水平枠2bに形成された、下方が開放された凹部2sに入り込み、また、底部1に形成された短辺側係止ブロック1pが、短側壁3に形成された縦長の凹部3gに入り込むことができるように構成されている。このように、折り畳みコンテナーが組み立てられた状態において、底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hや短辺側係止ブロック1pが、長側壁2及び短側壁3に当接しないように構成されている。また、折り畳みコンテナーが組み立てられた状態においては、底部1に形成された端部係止ブロック1jは、長側壁2の下部両端部に、下部水平枠2bより一段高い水平枠2pとヒンジ雄部2cの垂直片2c1とにより形成される切り欠き部2rに、長側壁2に干渉することなく入り込むことができるように構成されている。
【0047】
上述したように、底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hの外面1h1、短辺側係止ブロック1pの外面1p3及び端部係止ブロック1jの外面1j5は、いずれも、底部1の長辺部1a及び短辺部1bを超えて外側に突出しないように構成されているとともに、長側壁2及び短側壁3が、底部1の長辺部1a及び短側部1bを超えて、外側に突出しないように構成されており、しかも、底部1、長側壁2及び短側壁3の外面が、ほぼ面一になるように構成されているので、組み立てられた2つの折り畳みコンテナーを、長側壁2や短側壁3が、当接するように並設しても、隣り合う折り畳みコンテナー間に、実質的に間隙ができるようなことがないので、従って、組み立てられた折り畳みコンテナーの保管効率が向上する。また、従来の折り畳みコンテナーのように、嵌合土手部が形成されていないので、組み立てられた折り畳みコンテナーの外寸に対して、内容積が大きく、従って、組み立てられた折り畳みコンテナーの収容効率が向上する。
【0048】
図1に示されている組み立てられた状態の折り畳みコンテナーを、図3に示されているように、折り畳む場合には、先ず最初に、短側壁3を、底部1方向に回動させることにより、長側壁2の係合枠部2gと短側壁3の係合枠部3hとの係合を外し、短側壁3を、底部1の上に重ねる。次いで、長側壁2を倒して、折り畳まれた短側壁3の上に重ねるが、この際、底部1に形成された短辺側係止ブロック1pは、長側壁2の係合枠部2gに形成された嵌合凹部2mに入り込み、その後、長側壁2に穿設された嵌合透孔2m1に挿入されるように構成されているので、底部1に形成された短辺側係止ブロック1pが、長側壁2の折り畳みの障害になるようなことはない。
【0049】
また、短辺側係止ブロック1pは、長側壁2に穿設された嵌合透孔2m1に挿入されるように構成されているので、短辺側係止ブロック1pに外方向或いは内方向から力が加わっても、嵌合透孔2m1が、短辺側係止ブロック1pのズレ止めの役割をするため、短辺側係止ブロック1pがズレたり、損傷するようなことがなく、従って、安定した状態で、折り畳まれた折り畳みコンテナーを段積みすることができる。このようにして、折り畳みコンテナーが折り畳まれることになる。なお、嵌合凹部2mに先端部に、末広がり状の傾斜面2m2を形成することにより、短辺側係止ブロック1pが嵌合透孔2m1に挿入される際に、嵌合凹部2mの上下に位置する係合枠部2gに当たらないように構成することが好ましい。また、この傾斜面2m2は、短辺側係止ブロック1pを嵌合透孔2m1に挿入する際の案内面としても機能する。
【0050】
図3に示されている折り畳まれた状態の折り畳みコンテナー同士を、積み重ねると、下に位置する折り畳みコンテナーの底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hの切り欠き1h4、短辺側係止ブロック1pの切り欠き1p2及び端部係止ブロック1jの突出部1j4には、上に位置する折り畳みコンテナーの底部1の内壁1d2等により形成される底部嵌合部1’が嵌まり込み、底部嵌合部1’が、長辺部側係止ブロック1hの載置面1h3、短辺側係止ブロック1pの載置面1p1及び端部係止ブロック1jの載置面1j1に載置されるように構成されているので、上に位置する折り畳みコンテナーは、下に位置する折り畳みコンテナーの長辺部側係止ブロック1h、短辺側係止ブロック1p及び端部係止ブロック1jにより、水平方向に移動が阻止され、安定した状態で、多数の折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、積み重ねることができるように構成されている。
【0051】
上述した実施例において底部1に形成された長辺部側係止ブロック1h、短辺側係止ブロック1p及び端部係止ブロック1jの配置や個数等は、上述した実施例に限定されるものではない。また、底部1に長辺部側係止ブロック1h及び短辺側係止ブロック1pが形成されている場合には、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナー同士を段積みした際に、上に位置する折り畳みコンテナーの底部1の底部嵌合部1’が、下に位置する折り畳みコンテナーの底部1に形成された長辺部側係止ブロック1hの切り欠き1h4及び短辺側係止ブロック1pの切り欠き1p2に嵌まり込み、その水平移動が阻止されるので、端部係止ブロック1jを省略することができる。更に、端部係止ブロック1jには、長辺部1aに沿って延在する突出部1j2と長辺部1aに対して直角方向に延在する突出部1j3とからなる、平面形状がほぼL字状の突出部1j4が形成されているので、長辺部側係止ブロック1h及び短辺側係止ブロック1pを形成することなく、端部係止ブロック1jのみにより、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナー同士を、安定して、段積みすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0053】
底部の相対する辺部の両端部に配設された平面形状がほぼL字状の端部係止ブロックには、側壁の下端が接近或いは当接可能な載置面が形成されているので、垂直に立てられた側壁に、上方から負荷がかかっても、負荷を、載置面と側壁とで負担することができるので、負荷がヒンジ部にかからず、従って、ヒンジ部が損傷するようなことを防止することができる。
【0054】
底部の相対する辺部の両端部に配設された平面形状がほぼL字状の端部係止ブロックには、載置面より上方に突出しているとともに底部嵌合部が嵌まり込むことが可能な突出部が形成されているので、積み重ねられた折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーの水平方向の移動が阻止されるとともに、下に位置する側壁の上に、上に位置する折り畳みコンテナーの底部が、直に載置されるようなことがないので、上に位置する折り畳みコンテナーの移動がより抑制され、従って、多数の折り畳まれた状態の折り畳みコンテナーを、安定した状態で積み重ねることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の折り畳みコンテナーの組み立てられた状態の斜視図である。
【図2】図2は本発明の折り畳みコンテナーの組み立て途中の斜視図である。
【図3】図3は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の斜視図である。
【図4】図4は本発明の折り畳みコンテナーの底部の斜視図である。
【図5】図5は本発明の折り畳みコンテナーの底部と長側壁のヒンジ結合を説明するための底部と長側壁の分解部分斜視図である。
【図6】図6は本発明の折り畳みコンテナーの底部と長側壁の端部付近の分解部分斜視図である。
【図7】図7は本発明の折り畳みコンテナーの折り畳まれた状態の裏面斜視図である。
【図8】図8は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の斜視図である。
【図9】図9は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の部分斜視図である。
【図10】図10は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の係合枠部と短側壁の係合枠部とが係合される前の長側壁と短側壁の垂直断面図である。
【図11】図11は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の斜視図である。
【図12】図12は本発明の折り畳みコンテナーの短側壁の部分斜視図である。
【図13】図13は本発明の折り畳みコンテナーの長側壁の係合枠部と短側壁の係合枠部とが係合された状態の長側壁と短側壁の垂直断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・底部
1f・・・・・・・ヒンジ雌部
1h・・・・・・・長辺部側係止ブロック
1j・・・・・・・端部係止ブロック
1p・・・・・・・短辺側係止ブロック
2・・・・・・・・長側壁
3・・・・・・・・短側壁
2c、3c・・・・ヒンジ雄部
2s、3g・・・・凹部
Claims (1)
- 底部を囲むように配設された側壁を、底部に重なるように折り畳むことが可能な折り畳みコンテナーにおいて、底部の相対する辺部の両端部には、端部係止ブロックが形成されており、該端部係止ブロックには、側壁を垂直に立てた際に、その下端が接近或いは当接可能な載置面と、前記底部の相対する辺部に沿って延在する突出部と前記底部の相対する辺部に対して直角方向に延在する突出部とからなる平面形状がほぼL字状の突出部とが形成されているとともに、前記側壁の下部両端部には、前記側壁を垂直に立てた際に、前記端部係止ブロックが入り込む切り欠き部が形成されており、また、前記底部の相対する辺部に形成された端部係止ブロック間には、切り欠き部を有する係止ブロックが形成されているとともに、前記側壁の下部には、前記係止ブロックが入り込む凹部が形成されており、折り畳まれた状態の折り畳みコンテナー同士を積み重ねた際には、上に位置する折り畳みコンテナーの底部嵌合部が、下に位置する折り畳みコンテナーに形成された前記端部係止ブロックの平面形状がほぼL字状の突出部及び前記係止ブロックの切り欠き部に嵌まり込むように構成されていることを特徴とする折り畳みコンテナー。
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