JP4158214B2 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、演算増幅器等を含むアナログ回路と、このアナログ回路にバイアス電圧を供給するバイアス回路とを有し、CMOS等により構成される半導体集積回路に関し、特に前記バイアス回路が抵抗を含む半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の半導体集積回路に用いられる演算増幅器およびバイアス回路としては、例えば特開平9−219629号公報に開示されたものがあった。特開平9−219629号公報に開示されたバイアス回路は、基準電圧を入力としてバイアス電圧を発生するものであり、抵抗(以下、基準抵抗と呼ぶ)を負荷として有する増幅手段と、入力された基準電圧と前記増幅手段の出力電圧が同一になるように働く差動増幅手段と、基準抵抗に流れる電流を電圧に変換することによりバイアス電圧を生成する電流/電圧変換手段とを備えている。また、演算増幅器は、定電流用トランジスタを備え、この定電流用トランジスタのゲート電極にバイアス回路からのバイアス電圧が供給されることにより、差動段、出力段の電流値が決定されるものである。上記の演算増幅器およびバイアス回路においては、演算増幅器の電流値は、バイアス電圧のみにより決まり、バイアス電圧は基準電圧と基準抵抗のみにより決まる。従って演算増幅器の電流値は、演算増幅器およびバイアス回路を構成するMOSトランジスタのしきい値や電源電圧の変動に依存せず一定となるので、演算増幅器の動作を安定させることが可能となる。
【0003】
従来の半導体集積回路上には、上記構成の1個または複数のバイアス回路と、アナログ回路とが形成されている。このアナログ回路には、例えば、負荷抵抗等の複数の負荷素子とこれらの負荷素子を駆動する上記構成の演算増幅器等の複数の駆動手段、あるいは上記の演算増幅器を構成する上記の定電流用トランジスタ等の複数の定電流源が形成されている。アナログ回路を構成する上記の駆動手段および定電流源は、いずれもバイアス回路からバイアス電圧の供給を受けるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら半導体集積回路上に、複数の駆動手段が形成され、これらの駆動手段に駆動される負荷抵抗の構成素材の種類が複数ある場合には、これらの負荷抵抗の温度特性、製造ばらつき等が異なり、アナログ回路が安定動作しない場合があるという問題があった。負荷抵抗として用いられるのは、半導体集積回路上に形成される抵抗、あるい半導体集積回路に外付けされる抵抗(以下、外付け負荷抵抗と呼ぶ)である。同様に、バイアス回路の基準抵抗として用いられるのは、半導体集積回路上に形成される抵抗、あるい半導体集積回路に外付けされる抵抗(以下、外付け基準抵抗と呼ぶ)である。例えば、半導体集積回路上に形成される負荷抵抗として、多結晶シリコン抵抗(以下、多結晶Si抵抗と呼ぶ)と、拡散抵抗とを用い、外付け負荷抵抗として金属皮膜抵抗を用い、これらを同一半導体集積回路に混在させる場合について考える。この場合、バイアス回路の基準抵抗は、多結晶Si抵抗、拡散抵抗、あるいは外付け基準抵抗である。以下、拡散抵抗からなる負荷抵抗および基準抵抗をそれぞれ拡散負荷抵抗、拡散基準抵抗と呼び、多結晶Si抵抗からなる負荷抵抗および基準抵抗をそれぞれ多結晶Si負荷抵抗、多結晶Si基準抵抗と呼ぶ。
【0006】
金属皮膜抵抗は高精度で温度係数も小さく、従って外付け負荷抵抗および外付け基準抵抗は高精度で温度係数も小さいものとすることが可能である。また、多結晶Si抵抗は、半導体集積回路間の製造ばらつきが1割から2割程度あるが、同一半導体集積回路における抵抗値の相対精度はかなり良く、温度係数も小さい。また、拡散抵抗は温度係数が大きく、低温で抵抗値が小さくなる。
【0007】
このため、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路のバイアス電圧を、拡散負荷抵抗を駆動する駆動手段に供給した場合には、低温時に、拡散負荷抵抗の抵抗値が下がるが、バイアス電圧が変化しないので駆動電流が増加せず、駆動手段の駆動能力不足により出力波形が歪んでしまうという問題があった。外付け基準抵抗を用いるバイアス回路が生成したバイアス電圧を、拡散負荷抵抗を駆動する駆動回路に供給した場合にも、同様に、低温時に出力波形が歪んでしまうという問題があった。また、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路のバイアス電圧を、外付け負荷抵抗を駆動する駆動手段に供給した場合には、多結晶Si基準抵抗の抵抗値が、製造ばらつきにより設計値よりも大きくなってしまうと、バイアス電圧が設計値よりも小さくなり、これにより駆動電流が小さくなってしまうので、出力波形が歪んでしまうという問題があった。これらの波形歪みを防ぐためには、拡散負荷抵抗を駆動する駆動手段および外付け負荷抵抗を駆動する駆動手段の駆動電流値を予め大きく設定しておく必要があり、これにより駆動手段における消費電流が大きくなってしまうという問題があった。また、拡散基準抵抗を有するバイアス回路のバイアス電圧を、多結晶Si負荷抵抗を駆動する駆動手段あるいは外付け負荷抵抗を駆動する駆動手段に供給した場合には、低温時に、バイアス電圧が大きくなり、駆動手段における消費電流が大きくなってしまうという問題があった。
【0009】
本発明はこのような従来の問題を解決するためになされたものであり、抵抗値の温度変動や製造ばらつきに関わらず安定した動作ができ、消費電流を小さくすることができる半導体集積回路を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の代表的な半導体集積回路は、半導体集積回路上に形成された負荷素子、または/および外付け負荷素子を接続するための負荷接続端子と、バイアス電圧に応じた駆動電流により前記負荷素子または前記外付け負荷素子を個別に駆動する複数の駆動手段と、入力された基準電圧と半導体集積回路上に形成された基準抵抗に基づいて前記バイアス電圧を発生するバイアス回路、または/および入力された基準電圧と外付け基準抵抗に基づいて前記バイアス電圧を発生するバイアス回路とを備え、電気的特性が異なる負荷素子または外付け負荷素子を駆動する駆動手段ごとに、対応する負荷素子または/および外付け負荷素子と同一の構成素材からなる基準抵抗を含むバイアス回路、あるいは対応する負荷素子または/および外付け負荷素子と同一の構成素材からなる外付け基準抵抗を用いるバイアス回路を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1の半導体集積回路1を示す回路ブロック図である。この半導体集積回路1は、基準電圧作成回路10と、拡散基準抵抗を有するバイアス回路20−1と、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路20−2と、外付け基準抵抗80を用いるバイアス回路20−3と、同一内部構成の演算増幅器(駆動手段)30−1,30−2,30−3と、演算増幅器30−1の負荷素子となる拡散負荷抵抗60と、演算増幅器30−2の負荷素子となる多結晶Si負荷抵抗70と、外付け基準抵抗80を接続するための基準抵抗接続端子90と、演算増幅器30−1の負荷素子となる外付け負荷抵抗81を接続するための負荷接続端子91とを有する。バイアス回路20−1と20−2の内部構成は基準抵抗の構成素材が異なることを除いて同じである。また、バイアス回路20−3の内部構成は、基準抵抗を内蔵していないことを除いて、バイアス回路20−1および20−2と同じである。
【0012】
図2はバイアス回路20−i(iは1〜3の任意の整数)の構成を示す回路図である。図2において、バイアス回路20−iは、正電源VDDの分圧電圧を発生する分圧回路100と、差動増幅器110と、ソース接地増幅回路120と、電流/電圧変換回路130と、基準電圧の入力端子116と、バイアス電圧の出力端子133とで構成される。
【0013】
分圧回路100は、pチャネルMOSトランジスタ(以下、pMOSと呼ぶ)101と、nチャネルMOSトランジスタ(以下、nMOSと呼ぶ)102により構成され、分圧電圧をノードN5より出力する。pMOS101のソース電極は正電源VDDに、nMOS102のソース電極は接地電源GNDに接続されている。pMOS101およびnMOS102のゲート電極およびドレイン電極はノードN5に接続されている。分圧回路100は、差動増幅器110をバイアスする回路である。
【0014】
差動増幅器110は、入力トランジスタとなるnMOS111,112と、負荷トランジスタとなるpMOS113,114と、定電流用トランジスタであるnMOS115から構成され、nMOS111のゲート電極は反転入力端子として基準電圧の入力端子116に接続され、nMOS112のゲート電極は非反転入力端子としてノードN7に接続されている。nMOS111のドレイン電極はノードN6およびpMOS113のドレイン電極に接続され、またnMOS112のドレイン電極はpMOS114のゲート電極およびドレイン電極に接続されている。nMOS111およびnMOS112のソース電極はともにnMOS115のドレイン電極に接続されている。
【0015】
pMOS113のゲート電極はpMOS114のゲート電極に接続されている。pMOS113および114のソース電極はともに正電源VDDに接続されている。nMOS115のゲート電極はノードN5に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続されている。この差動増幅器110は、入力された基準電圧とノードN7の電圧の差分を増幅してノードN6に出力する。
【0016】
ソース接地増幅回路120は、バイアス回路20−1および20−2においては、pMOS121と、基準抵抗122から構成され、またバイアス回路20−3においては、pMOS121から構成される。pMOS121のゲート電極は入力端子となるノードN6に接続され、ソース電極は正電源VDDに接続され、またドレイン電極は出力端子となるノードN7に接続されている。負荷抵抗122はノードN7と接地電源GNDとの間に設けられている。バイアス回路20−3においては、ノードN7は負荷抵抗122ではなく基準抵抗接続端子90(図1参照)に接続されている。このソース接地増幅回路120は、ノードN6の電圧を増幅してノード7に出力し、基準抵抗122あるいは外付け基準抵抗80(図1参照)に基準電流を流す。
【0017】
なお、差動増幅器110およびソース接地増幅回路120は、入力された基準電圧から基準電流を生成する基準電流生成手段を構成しており、差動増幅器110は、入力された基準電圧とソース接地増幅回路120の出力電圧(ノードN7の電圧)のレベルが同一になるように、ソース接地増幅回路120の入力となる電圧(ノードN6の電圧)を発生するので、ノードN7の電圧は基準電圧に等しくなる。従って基準電流の電流値は、基準電圧の値と基準抵抗122または外付け基準抵抗80の抵抗値のみによって決定される。
【0018】
電流/電圧変換回路130は、pMOS131と、nMOS132から構成されている。pMOS131のゲート電極は入力端子となるノードN6に接続され、ソース電極は正電源VDDに接続され、ドレイン電極はnMOS132のドレイン電極およびゲート電極とバイアス電圧の出力端子133に接続されている。nMOS132のソース電極は接地電源GNDに接続されている。pMOS131とソース接地増幅回路120のpMOS121とはカレントミラー回路を構成しており、pMOS131にはpMOS121と同一コンダクタンスを有するトランジスタを用いる。このとき、pMOS131が流す電流は、ソース接地増幅回路120の基準抵抗122または外付け基準抵抗80(図1参照)に流れる基準電流と等しくなる。従って、この電流/電圧変換回路130は、基準電流を電圧に変換することにより、バイアス電圧を生成する。
【0019】
このように、バイアス回路20−iは、差動増幅器110の反転入力端子に基準電圧を入力し、差動増幅器の出力電圧をソース接地増幅回路120に入力し、ソース接地増幅回路120の出力電圧を差動増幅器110の非反転入力端子に帰還させることにより、基準電圧に等しい電圧を基準抵抗122または外付け基準抵抗80の端子間に与え、基準電流を生成し、ソース接地増幅回路120のpMOS121とカレントミラー回路を構成するpMOS131を有する電流/電圧変換回路130により基準電流の電流値のみにより決まるバイアス電圧を生成する構成である。
【0020】
図1に示すバイアス回路20−1は、図2に示すバイアス回路において、基準抵抗122の構成素材として半導体集積回路1上に配置される拡散抵抗を用いたものである。また、図1に示すバイアス回路20−2は、図2に示すバイアス回路において、基準抵抗122の構成素材として半導体集積回路1上に配置される多結晶Si抵抗を用いたものである。また、図1に示すバイアス回路22−3は、基準抵抗を内蔵せずに、半導体集積回路1の負荷接続端子90に接続された外付け基準抵抗80を用いたものである。
【0021】
図3は基準電圧作成回路10の構成を示す回路図である。図3において、基準電圧作成回路10は、演算増幅器11と、npn型バイポーラトランジスタ12,13と、抵抗14,15,16と、基準電圧の出力端子17から構成される。演算増幅器11の反転入力端子はトランジスタ13のエミッタ電極に接続され、出力端子はトランジスタ12および13のベース電極および出力端子17に接続されている。トランジスタ12および13のコレクタ電極は正電源VDDに接続されている。抵抗14はトランジスタ12のエミッタ電極と演算増幅器11の非反転入力端子の間に設けられ、抵抗15は演算増幅器11の非反転入力端子と接地電源GNDの間に設けられ、また抵抗16は演算増幅器11の反転入力端子と接地電源GNDの間に設けられている。この基準電圧作成回路10は、公知のバンドギャップリファレンス回路であり、基準電圧を出力端子17から出力する。
【0022】
基準電圧となる演算増幅器11の出力電圧は、トランジスタ12のベース−エミッタ間電圧と抵抗14,15における降下電圧とを加算したものとなる。演算増幅器11の反転入力端子と非反転入力端子の電位は等しいので、トランジスタ13のベース−エミッタ間電圧とトランジスタ12のベース−エミッタ間電圧の差分電圧が抵抗14の端子間電圧となる。トランジスタ12から抵抗14,15に流れる電流は、抵抗14と上記のベース−エミッタ間差分電圧により決まり、抵抗14,15における降下電圧は、温度とトランジスタ12,13のエミッタ面積と抵抗14,15,16の抵抗値の関数となる。また、トランジスタ12のベース−エミッタ間電圧は、半導体基板であるシリコンのバンドギャップ電圧と温度の関数となる。抵抗14,15,16の抵抗値を選択することにより、演算増幅器11の出力電圧に含まれる温度係数およびエミッタ面積を補償することができ、演算増幅器11の出力電圧は、シリコンのバンドギャップ電圧(およそ1.1[V])にほぼ等しく、温度変動、製造ばらつき、電源電圧変動に影響されない安定な電圧となる。
【0023】
図4は演算増幅器30−iの構成を示す回路図である。図4において、演算増幅器30−iは、差動段と、出力段と、位相補償回路と、差動入力端子150,151と、出力端子152と、バイアス電圧が入力されるバイアス入力端子153から構成される。差動段は、入力トランジスタとなるnMOS141,142と、負荷トランジスタとなるpMOS143,144と、定電流用トランジスタとなるnMOS145から構成される。出力段は、出力トランジスタとなるpMOS146と、負荷トランジスタとなるとともに定電流用トランジスタとなるnMOS147から構成される。位相補償回路は、nMOS148と、pMOS149と、キャパシタC1から構成される。
【0024】
差動段において、nMOS141のゲート電極は差動入力端子150に接続され、ドレイン電極はpMOS143のドレイン電極およびゲート電極ならびにpMOS144のゲート電極に接続されている。nMOS142のゲート電極は差動入力端子151に接続され、ドレイン電極はpMOS144のドレイン電極に接続されている。nMOS141およびnMOS142のソース電極は、ともにnMOS145のドレイン電極に接続されている。pMOS143および144のソース電極は、ともに正電源VDDに接続されている。nMOS145のゲート電極はバイアス入力端子153に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続されている。また、出力段において、pMOS146のゲート電極は差動段のpMOS144のドレイン電極に接続され、ソース電極は正電源VDDに接続され、ドレイン電極はnMOS147のドレイン電極と出力端子152に接続されている。nMOS147のゲート電極はバイアス入力端子153に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続されている。
【0025】
この演算増幅器30−iは、A級CMOS増幅器であり、出力端子から駆動電流を流す、あるいは引き込むことにより出力端子152に接続された負荷素子を駆動する。バイアス電圧が高いほど、定電流用nMOS147に流れる電流が大きくなり、出力端子152から大きな駆動電流を引き込むことができる。すなわち、バイアス電圧が高いほど、このA級CMOS増幅器の負荷駆動能力は大きくなる。定電流用nMOS145および147は、バイアス回路20−iの電流/電圧変換回路130のnMOS132とカレントミラー回路を構成している。定電流用nMOS145と147には、nMOS132と同一のコンダクタンスあるいはnMOS132に比例したコンダクタンスを有するトランジスタを用いる。定電流用nMOS145と147に流れる定電流が演算増幅器30−i内部において定常的に消費される電流となる。
【0026】
図1において、基準電圧作成回路10の出力端子(図3の出力端子17)は、ノードN1を介してバイアス回路20−1,20−2,20−3の入力端子(図2の入力端子116)に接続されている。拡散基準抵抗を有するバイアス回路20−1の出力端子(図2の出力端子133)は、ノードN2を介して演算増幅器30−1のバイアス入力端子(図4のバイアス入力端子153)に接続されている。演算増幅器30−1の出力端子(図4の出力端子152)には、負荷素子として拡散負荷抵抗60が接続されている。また、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路20−2の出力端子は、ノードN3を介して演算増幅器30−2のバイアス入力端子に接続されている。演算増幅器30−2の出力端子には、負荷素子として多結晶Si負荷抵抗70が接続されている。また、外付け基準抵抗を用いるバイアス回路20−3の出力端子は、ノードN4を介して演算増幅器30−3のバイアス入力端子に接続されている。演算増幅器30−3の出力端子は、負荷接続端子91に接続されており、この負荷接続端子91には外付け負荷抵抗81が接続されている。
【0027】
次に、図1に示す半導体集積回路1の動作を説明する。基準電圧作成回路10は、温度変動、製造ばらつき、電源電圧変動に影響されない安定な基準電圧を出力し、この基準電圧をノードN1を介してバイアス回路20−1,20−2,20−3の基準電圧入力端子116に供給する。
【0028】
バイアス回路20−iにおいて、基準電圧作成回路10からの基準電圧が基準電圧入力端子116を介して差動増幅器110の反転入力端子(nMOS111のゲート電極)に入力される。差動増幅器110は、反転入力端子と非反転入力端子(ノードN7に接続されたnMOS112のゲート電極)との電位差を増幅し、出力端子(nMOS111のドレイン電極)からノードN6に出力する。差動増幅器110の出力を入力とするソース接地増幅回路120は、ノードN6の電圧変化分を反転増幅しノードN7に出力する。この差動増幅器110とソース接地増幅回路120の働きにより、ノードN7の電圧は基準電圧入力端子116に入力される基準電圧と等しくなる。すなわち、入力された基準電圧とノードN7の電圧に差がある場合、差動増幅器110はこの差分電圧を増幅してソース接地増幅回路120に与え、ソース接地増幅回路120は差動増幅器110から入力された差分電圧を反転増幅してノードN7に出力するので(差動増幅器110の非反転入力端子に帰還させるので)、最終的にノードN7の電圧は基準電圧入力端子116に入力される基準電圧と等しくなる。
【0029】
ソース接地増幅回路120において、pMOS121が基準抵抗122(バイアス回路20−3では外付け基準抵抗80)に流す電流は、基準電流となる。基準電流の電流値は、基準電圧に等しいノードN7の電圧を基準抵抗122(外付け基準抵抗80)の抵抗値で割ったものとなり、基準電圧と基準抵抗(外付け基準抵抗)の抵抗値のみにより決定され、電源電圧、他の能動素子の特性変動(製造ばらつき)には依存しない。
【0030】
電流/電圧変換回路130は、ソース接地増幅回路120に流れる基準電流をバイアス電圧に変換するものであり、ノードN6の電圧を入力とし、出力端子133に、演算増幅器30−iに供給するバイアス電圧を出力する。pMOS131は、pMOS121と同一コンダクタンスを有するトランジスタなので、pMOS131およびnMOS132に流れる電流は、pMOS121および基準抵抗122(外付け基準抵抗80)に流れる基準電流と同じ値となり、基準電圧と基準抵抗(外付け基準抵抗)の抵抗値のみにより決定され、電源電圧、他の能動素子の特性変動(製造ばらつき)には依存しない。従って、バイアス電圧は、基準電流とnMOS132のインピーダンスのみにより決定される。
【0031】
一方、演算増幅器30−iにおいて、バイアス回路20−iの出力端子133からのバイアス電圧は、定電流用nMOS145,147のゲート電極に入力される。この定電流用nMOS145,147は、電流/電圧変換回路130のnMOS132と同一のコンダクタンスあるいは比例したコンダクタンスを有するトランジスタであり、nMOS132とカレントミラー回路を構成しているので、定電流用nMOS145,147に流れる電流は、基準電流に等しいあるいは基準電流に比例する値となり、演算増幅器30−iの差動段および出力段の消費電流は、電源電圧等に依存しない安定した値となる。結局、演算増幅器30−iの消費電流の値は、基準電圧の値と基準抵抗122(外付け基準抵抗80)の抵抗値により決まり、電源電圧変動、他の能動素子の特性変動(製造ばらつき)には依存しない。
【0032】
拡散負荷抵抗60は、低温時に抵抗値が小さくなるが、バイアス回路20−1の基準抵抗122が拡散基準抵抗であるため、この拡散基準抵抗の抵抗値も拡散負荷抵抗60と同様に小さくなり、基準電流が増え、pMOS132に流れる電流も基準電流と同様に増える。これにより、バイアス電圧が上昇し、演算増幅器30−1の定電流用nMOS145,147に流れる電流も、pMOS132に流れる電流と同様に増えるので、演算増幅器30−1は、より小さい抵抗値の負荷抵抗を駆動できるようになる。すなわち、低温時に、拡散負荷抵抗60の抵抗値が小さくなると、この拡散負荷抵抗60を駆動する演算増幅器30−1の駆動能力が大きくなるので、演算増幅器30−1の出力波形が歪むことはない。
【0033】
従来の半導体集積回路の演算増幅器(駆動手段)おいては、電源電圧変動、温度変動、製造ばらつきによる基準抵抗の抵抗値の変動による演算増幅器の特性変動、および負荷抵抗の抵抗値の変動を考慮して、演算増幅器の出力段の定電流源トランジスタに流す電流値を負荷抵抗に流す必要のある電流値よりも大幅に大きな電流値としている。しかし、本発明の半導体集積回路1の演算増幅器(駆動手段)30−1においては、出力段の定電流用nMOS147に流す電流値を拡散負荷抵抗60に流す必要のある電流値よりも僅かに大きな電流値とすれば良く、演算増幅器30−1で消費する電流を大幅に小さくすることができる。
【0034】
また、同一の半導体集積回路上に形成される複数の抵抗素子の抵抗値は、抵抗素子の構成素材が同じ場合、絶対値としてはある程度ばらつくが、相対値としてはかなり精度良く仕上がる。そのため、多結晶Si負荷抵抗70の抵抗値が製造ばらつきにより小さくなっても、バイアス回路20−2の多結晶Si基準抵抗も、これに比例して小さくなり、多結晶Si基準抵抗に流れる基準電流の値が大きくなるので、バイアス回路20−2が発生するバイアス電圧が大きくなる。これにより、多結晶Si負荷抵抗70を駆動する演算増幅器30−2の定電流用nMOS145,147に流れる電流が増え、演算増幅器30−2の駆動能力が大きくなるので、演算増幅器30−2の出力波形が歪むことはない。また、演算増幅器(駆動手段)30−2においても、演算増幅器30−1と同様に、出力段の定電流用nMOS147に流す電流値を多結晶Si負荷抵抗70に流す必要のある電流値よりも僅かに大きな電流値とすれば良く、演算増幅器30−2で消費する電流を大幅に小さくすることができる。
【0035】
また、外付け基準抵抗80および外付け負荷抵抗81の抵抗値は、上述したように、高精度で温度変動も小さい。バイアス回路20−3は外付け基準抵抗80を用いており、演算増幅器30−3は外付け負荷抵抗81を駆動するので、半導体集積回路上の抵抗素子の温度変動、製造ばらつきに関係なく、バイアス回路20−3は安定したバイアス電圧を発生する。バイアス電圧および外付け負荷抵抗81の抵抗値が安定しているため、演算増幅器30−3の出力波形が歪むことはない。また、演算増幅器(駆動手段)30−3においても、演算増幅器30−1および30−2と同様に、出力段の定電流用nMOS147に流す電流値を外付け負荷抵抗81に流す必要のある電流値よりも僅かに大きな電流値とすれば良く、演算増幅器30−3で消費する電流を大幅に小さくすることができる。
【0036】
このように実施の形態1によれば、拡散負荷抵抗60を駆動する演算増幅器30−1、多結晶Si負荷抵抗70を駆動する演算増幅器30−2、外付け負荷抵抗81を駆動する演算増幅器30−3に対し、それぞれ拡散基準抵抗を有するバイアス回路20−1、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路20−2、外付け基準抵抗を用いるバイアス回路20−3を設け、拡散基準抵抗を有するバイアス回路20−1が生成したバイアス電圧を演算増幅器30−1に供給し、この演算増幅器30−1により拡散負荷抵抗60を駆動し、また多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路20−2が生成したバイアス電圧を演算増幅器30−2に供給し、この演算増幅器30−2により多結晶Si負荷抵抗70を駆動し、また外付け基準抵抗を用いるバイアス回路20−3が生成したバイアス電圧を演算増幅器30−3に供給し、この演算増幅器30−3により外付け負荷抵抗81を駆動するようにしたので、温度変動や製造ばらつきに関わらず、いずれの演算増幅器の出力波形も歪むことがない安定した半導体集積回路を実現できる。
【0037】
すなわち、演算増幅器(駆動手段)により駆動される負荷抵抗の構成素材と、この演算増幅器にバイアス電圧を供給するバイアス回路の基準抵抗の構成素材とを同一とし、また外付け負荷抵抗を駆動する演算増幅器に供給するバイアス電圧を外付け基準抵抗を用いたバイアス回路により生成することにより、温度変動または製造ばらつきにより演算増幅器の負荷抵抗の抵抗値が下がった場合は、バイアス回路の基準抵抗の抵抗値も下がり、演算増幅器の負荷駆動能力も増えるので、演算増幅器の出力波形が歪む心配がない安定した半導体集積回路が実現できる。
【0038】
また、従来の半導体集積回路のように、演算増幅器の出力段の定電流用トランジスタに流す電流値を、負荷抵抗に流す必要のある電流値よりも大幅に大きな電流値とする必要がなく、負荷抵抗に流す必要のある電流値よりも僅かに大きな電流値とすれば良いので、半導体集積回路で消費する電流を大幅に小さくすることができる。
【0039】
半導体集積回路上に形成する抵抗として、一般に拡散抵抗はシート抵抗が高いため、同一面積に高い抵抗値の抵抗を実現できるが、僅かながら高調波歪みが発生するという特性がある。また、多結晶Si抵抗は高調波歪みをほとんど発生させないという特性がある。実施の形態1は、このような異なる構成素材の抵抗の特性を利用し、同一の半導体集積回路上に拡散抵抗と多結晶Si抵抗とを混在させ、演算増幅器の負荷抵抗として、拡散抵抗と多結晶Si抵抗とを使い分ける場合等に有効な発明であり、第1の構成素材の負荷抵抗を駆動する演算演算増幅器に対し、第1の構成素材の基準抵抗を有する第1のバイアス回路を設け、第2の構成素材の負荷抵抗を駆動する演算演算増幅器に対し、第2の構成素材の基準抵抗を有する第2のバイアス回路を設けたことを特徴とするものである。さらに、第1の実施形態は、外付け負荷抵抗を駆動する演算増幅器に対し、外付け基準抵抗を用いた第3のバイアス回路を設けたことを特徴とするものである。
【0040】
なお、上記実施の形態1の半導体集積回路1は、第1の構成素材からなる負荷抵抗およびこれを駆動する演算増幅器を複数個含む第1のアナログ回路ブロックと、第2の構成素材からなる負荷抵抗およびこれを駆動する演算増幅器を複数個含む第2のアナログ回路ブロックとを混在させたものであっても良く、この場合には、第1のアナログ回路ブロックに対し、上記第1のバイアス回路を設け、第2のアナログ回路ブロックに対し、上記第2のバイアス回路を設ければ良い。
【0041】
また、上記実施の形態1の半導体集積回路1は、上記の第1および第2のアナログ回路ブロックと、外付け負荷抵抗を接続するための負荷接続端子およびこの外付け負荷抵抗を駆動する演算増幅器を複数個含む第3のアナログ回路ブロックとを混在させたものであっても良い。この場合には第3のアナログ回路ブロックに対し、上記第3のバイアス回路を設ければ良い。あるいは、上記第1のアナログ回路ブロックと上記第3のアナログ回路ブロックとを同一半導体集積回路上に混在させたものであっても良い。この場合には、上記第1および第3のバイアス回路を設ければ良い。
【0042】
また、上記実施の形態1では、半導体集積回路上に形成される第1、第2の負荷素子が拡散抵抗、多結晶Si抵抗であり、外付け負荷素子が外付け負荷抵抗である場合について説明したが、第1、第2の負荷素子のいずれかは容量であっても良く、また外付け負荷素子も容量であっても良い。容量は高精度で温度変動が小さいので、負荷素子(外付け負荷素子)が容量の場合には、その演算増幅器のバイアス回路として、外付け基準抵抗を用いるバイアス回路20−3を用いれば良い。また、多結晶Si抵抗の製造ばらつきを許容すれば、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路20−2を用いても良い。また、多結晶Si抵抗の製造ばらつきを許容すれば、多結晶Si基準抵抗を有するバイアス回路20−2と、外付け基準抵抗を用いるバイアス回路20−3のどちらか一方を削除し、他方のバイアス回路が生成したバイアス電圧を、多結晶Si負荷抵抗70を駆動する演算増幅器30−2と、外付け負荷抵抗81を駆動する演算増幅器30−3に供給するようにしても良い。
【0043】
すなわち、上記実施の形態1の半導体集積回路1は、半導体集積回路上に温度特性等の電気的特性の異なる2種類以上の負荷素子が混在したものであるか、あるいは半導体集積回路上に形成された負荷素子と、温度特性等の電気的特性がこの負荷素子とは異なる外付け負荷素子を接続するための負荷接続端子とが混在したものであっても良い。この場合には、電気的特性の異なる負荷素子あるいは外付け負荷素子ごとにバイアス回路を設け、それぞれのバイアス回路の基準抵抗として、対応する負荷素子と電気的特性が類似する抵抗を用いれば良い。
【0044】
さらに、上記第1ないし第3のアナログ回路ブロックが混在する半導体集積回路において、第2のアナログ回路ブロックに含まれる第2の負荷素子と、第3のアナログ回路ブロックに接続される外付け負荷素子の電気的特性が類似する場合には、第2のアナログ回路ブロックおよび第3のアナログ回路ブロックに対し、上記第2の負荷素子および上記外付け負荷素子と電気的特性が類似した基準抵抗(外付け基準抵抗)を用いたバイアス回路を1個設ければ良い。
【0045】
実施の形態2
図5は本発明の実施の形態2の半導体集積回路160を示す回路図である。図5の半導体集積回路160は、基準電圧作成回路10と、制御回路161と、バイアス回路210と、第1のアナログ回路ブロック190と、第2のアナログ回路ブロック200と、外部接続端子162,163と、接地電源GNDに接続する電源接続端子164と、正電源VDDに接続する電源接続端子165とを有する。第1のアナログ回路ブロック190および第2のアナログ回路ブロック200は、それぞれパワーダウン制御の観点でまとめた機能ブロックである。なお、図5において、図1と同じものには同じ符号を付してある。
【0046】
図5において、制御回路161は、半導体集積回路160の外部接続端子162に接続された第1入力端子と、半導体集積回路160の外部接続端子163に接続された第2入力端子と、ノードN10に接続された第1出力端子と、ノードN13に接続された第2出力端子とを有し、第1および第2の入力端子に外部から入力される外部制御信号に従って、第1のアナログ回路ブロック190を動作させるかパワーダウンさせるかを示す第1の制御信号を第1出力端子に出力し、また第2のアナログ回路ブロック200を動作させるかパワーダウンさせるかを示す第2の制御信号を第2出力端子に出力する。
【0047】
バイアス回路210は、分圧回路100と、差動増幅器110と、ソース接地増幅回路120と、第1の電流/電圧変換回路170と、第2の電流/電圧変換回路180とで構成される。すなわち、バイアス回路210は、図2のバイアス回路20−iにおいて、電流/電圧変換回路130ではなく電流/電圧変換回路170,180を設けたものである。なお、バイアス回路210は基準抵抗122を内蔵しているが、図1のバイアス回路20−3のように外付け基準抵抗を用いるものであっても良い。従って図5においても、基準電圧作成回路10からの基準電圧は、差動増幅器110の反転入力端子(nMOS111のゲート電極)に入力される。
【0048】
第1の電流/電圧変換回路170は、pMOS171,173と、nMOS172,174,175と、インバータ176から構成されている。pMOS173のゲート電極は、制御回路161の第1出力端子に接続するノードN10に接続され、ドレイン電極はノードN9に接続され、またソース電極は正電源VDDに接続されている。nMOS174のゲート電極はノードN10に接続され、ドレイン電極はノードN9に接続され、またソース電極はノードN6(ソース接地増幅回路120のpMOS121のゲート電極等が接続されているノード)に接続されている。pMOS171のゲート電極はノードN9に接続され、ソース電極は正電源VDDに接続され、またドレイン電極はノードN12に接続されている。pMOS171のコンダクタンスは、ソース接地増幅回路120のpMOS121と同じであるものとする。
【0049】
また、インバータ176の入力端子はノードN10に接続され、出力端子はノードN11に接続されている。nMOS175のゲート電極はノードN11に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続され、またドレイン電極はノードN12に接続されている。nMOS172のゲート電極およびドレイン電極はノードN12に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続されている。第1の電流/電圧変換回路170の入力端子はノードN6であり、制御入力端子はノードN10であり、出力端子はノードN12である。この第1の電流/電圧変換回路170は、制御回路から制御入力端子に入力される第1の制御信号に従って、第1のアナログ回路ブロック190を動作させるか、あるいはパワーダウンさせる。
【0050】
第2の電流/電圧変換回路180は、pMOS181,183と、nMOS182,184,185と、インバータ186から構成されている。この第2の電流/電圧変換回路180は、第1の電流/電圧変換回路170と同じ構成であり、pMOS181,183はそれぞれ第1の電流/電圧変換回路170のpMOS171,173に対応し、nMOS182,184,185はそれぞれ第1の電流/電圧変換回路170のnMOS172,174,175に対応し、インバータ186は第1の電流/電圧変換回路170のインバータ176に対応する。pMOS181のコンダクタンスは、ソース接地増幅回路120のpMOS121と同じであるものとする。また第2の電流/電圧変換回路180のノードN13,14は、それぞれ第1の電流/電圧変換回路170のN10,12に対応する。第2の電流/電圧変換回路180の入力端子はノードN6であり、制御入力端子は制御回路161の第2出力端子に接続するノードN13であり、出力端子はノードN14である。この第2の電流/電圧変換回路180は、制御回路161から制御入力端子に入力される第2の制御信号に従って、第2のアナログ回路ブロック200を動作させるか、あるいはパワーダウンさせる。
【0051】
このようにバイアス回路210は、入力された基準電圧から単一の基準電流を生成し、この基準電流から複数のバイアス電圧を発生することを特徴とするものである。すなわち、バイアス回路210は、差動増幅器110および1個の基準抵抗122を含むソース接地増幅回路120からなる1個の基準電流生成手段と、複数個の電流/電圧変換回路から構成され、半導体集積回路上に形成された1個の基準抵抗から複数のバイアス電圧を発生するものである。
【0052】
第1のアナログ回路ブロック190は、演算増幅器30−11,30−12等を有し、また第2のアナログ回路ブロック200は、演算増幅器30−13,3−14等を有する。演算増幅器30−j(jは11〜14の任意の整数)の内部構成は、図4に示す実施の形態1の演算増幅器と同じである。第1のアナログ回路ブロック190の演算増幅器30−11および30−12のバイアス入力端子(図4のバイアス入力端子153)は、第1の電流/電圧変換回路170の出力端子であるノードN12に接続され、また第2のアナログ回路ブロック200の演算増幅器30−13および30−14のバイアス入力端子は、第2の電流/電圧変換回路180の出力端子であるノードN14に接続されている。第1のアナログ回路ブロック190は、第1の電流/電圧変換回路により、ノードN12にノードN6の電位に従うバイアス電圧が出力されているとき正常動作し、またノードN12がGND電位となっているときパワーダウンする。同様に、第2のアナログ回路ブロック200は、第2の電流/電圧変換回路により、ノードN14にノードN6の電位に従うバイアス電圧が出力されているとき正常動作し、またノードN14がGND電位となっているときパワーダウンする。
【0053】
なお、アナログ回路ブロック190,200は、演算増幅器を有する回路に限定されるものではなく、バイアス電圧を入力とする定電流用トランジスタ等の電流源を有するものであれば良い。例えば、アナログ回路ブロック190,200は、定電流用トランジスタを有するコンパレータやPLL回路であっても良い。
【0054】
次に、図5の半導体集積回路160の動作を説明する。基準電圧作成回路10は基準電圧をバイアス回路210の差動増幅器110の反転入力端子(nMOS111のゲート電極)に供給する。バイアス回路210では、差動増幅器110とソース接地増幅器120の働きにより、ノードN7の電圧は基準電圧に等しくなる。
【0055】
制御回路161は、例えば論理ゲートおよびバッファ等により構成され、外部接続端子162および163を介して入力される2つの外部制御信号に従って、第1の制御信号の電位レベルおよび第2の制御信号の電位レベルをそれぞれハイレベル(VDD電位)あるいはローレベル(GND電位)に設定し、第1の制御信号をノードN10に出力し、また第2の制御信号をノードN13に出力する。ここでは、制御回路161の第1の制御信号がハイレベルである場合には、第1のアナログ回路ブロック190を動作させることを意味し、第1の制御信号がローレベルである場合には、第1のアナログ回路ブロック190をパワーダウンさせることを意味する。同様に、制御回路161の第2の制御信号がハイレベルである場合には、第2のアナログ回路ブロック200を動作させることを意味し、第2の制御信号がローレベルである場合は第2のアナログ回路ブロック200をパワーダウンさせることを意味する。すなわち、制御回路161が第1の制御信号をハイレベルに設定することにより、第1の電流/電圧変換回路170が第1のアナログ回路ブロック190を動作させ、制御回路161が第1の制御信号をローレベルに設定することにより、第1の電流/電圧変換回路170が第1のアナログ回路ブロック190をパワーダウンさせる。同様に、制御回路161が第2の制御信号をハイレベルに設定することにより、第2の電流/電圧変換回路180が第2のアナログ回路ブロック200を動作させ、制御回路161が第2の制御信号をローレベルに設定することにより、第2の電流/電圧変換回路180が第2のアナログ回路ブロック200をパワーダウンさせる。
【0056】
第1の制御信号がハイレベルである場合、第1の電流/電圧変換回路170において、ノードN10はハイレベルになるので、pMOS173はOFFし、nMOS174はONする。pMOS173がOFF、nMOS174がONなので、pMOS171のゲート電極には、ノードN6の電圧が印加され、pMOS171は飽和領域で動作する。また、インバータ176により第1の制御信号が反転され、ノードN11はローレベルとなるので、nMOS175はOFFする。従って、第1の制御信号がハイレベルである場合、第1の電流/電圧変換回路170は、図2の電流/電圧変換回路130と同じ構成となり(pMOS171が図2のpMOS131に対応し、nMOS172が図2のnMOS132に対応する)、pMOS171およびnMOS172には、ソース接地増幅器120が生成する基準電流と同じ電流値の電流が流れ、この電流とnMOS172のインピーダンスにより決まるバイアス電圧がノードN12に生成される。このバイアス電圧は第1のアナログ回路ブロック190の演算増幅器30−11および30−12の定電流源nMOS145および147(図4に示す)のゲート電極に供給され、第1のアナログ回路ブロック190は正常動作する。
【0057】
同様に、第2の制御信号がハイレベルである場合、第2の電流/電圧変換回路180において、pMOS183はOFFし、nMOS184はONするので、pMOS181のゲート電極には、ノードN6の電圧が印加され、pMOS181は飽和領域で動作する。また、インバータ186によりnMOS185はOFFする。従って第2の制御信号がハイレベルである場合、第2の電流/電圧変換回路180は、図2の電流/電圧変換回路130と同じ構成となり、pMOS181およびnMOS182には、ソース接地増幅器120が生成する基準電流と同じ電流値の電流が流れ、この電流とnMOS182のインピーダンスにより決まるバイアス電圧がノードN14に生成される。このバイアス電圧は第2のアナログ回路ブロック200の演算増幅器30−13および30−14のバイアス入力端子に供給され、第2のアナログ回路ブロック200は正常動作する。
【0058】
次に第1の制御信号がローレベルである場合、第1の電流/電圧変換回路170において、ノードN10はローレベルとなるので、pMOS173はONし、nMOS174はOFFする。これにより、pMOS171のゲート電極は、ハイレベル(VDD電位)となり、pMOS171はOFFする。また、インバータ176によりノードN11はハイレベルとなるので、nMOS175はONする。従って、第1の制御信号がローレベルである場合、ノードN12はローレベル(GND電位)となる。ノードN12がGND電位となるので、第1のアナログ回路ブロック190の演算増幅器30−11および30−12の定電流源nMOS145および147(図4参照)のゲート電極はGND電位となり、定電流用nMOS145および147はOFFする。この定電流用nMOS145および147のOFFにより、演算増幅器30−11および30−12において消費電流が流れなくなり、第1のアナログ回路ブロック190はパワーダウン状態となる。
【0059】
同様に、第2の制御信号がローレベルである場合、第2の電流/電圧変換回路180において、pMOS183はONし、nMOS184はOFFするので、pMOS181のゲート電極は、ハイレベル(VDD電位)となり、pMOS181はOFFする。また、インバータ186によりnMOS185はONする。従って、第2の制御信号がローレベルである場合、ノードN14はローレベル(GND電位)となり、第2のアナログ回路ブロック190の演算増幅器30−13および30−14の定電流源nMOS145および147(図4参照)はOFFするので、演算増幅器30−13および30−14において消費電流が流れなくなり、第2のアナログ回路ブロック200はパワーダウン状態となる。
【0060】
なお、第1のアナログ回路ブロック190内または第2のアナログ回路ブロック200内に、演算増幅器を構成していない、バイアス電圧を入力とする定電流用トランジスタ等の定電流源がある場合も、このバイアス電圧をローレベルとすることにより、この定電流源に電流が流れなくなり、アナログ回路ブロック内全体をパワーダウン状態にすることができる。
【0061】
このように実施の形態2によれば、パワーダウン制御の観点でまとめた複数のアナログ回路ブロックを有する半導体集積回路160上に、1個の基準抵抗122を含む1個の基準電流生成手段と、それぞれのアナログ回路ブロックに対応する複数の電流/電圧変換回路とを有し、基準電圧とそれぞれのアナログ回路ブロックに対応する複数の制御信号が入力されるバイアス回路を設け、上記の基準電流生成手段により基準電圧から単一の基準電流を生成し、それぞれの電流/電圧変換回路により、上記単一の基準電流から個別のバイアス電圧を生成し、対応する制御信号に基づいて対応するアナログ回路ブロックにバイアス電圧を出力するかあるいはその出力を停止するようにしたので、従来アナログ回路ブロックの個数分形成していた基準抵抗の個数を減らすことができる。半導体集積回路上の抵抗は広いパターン面積を必要とするので、基準抵抗の個数を減らすことにより、半導体集積回路上に占めるバイアス回路の占有面積を小さくすることができ、従ってチップサイズが小さい半導体集積回路を実現することができ、このチップサイズの縮小により半導体集積回路の低コスト化を図ることが可能となる。
【0062】
また、分圧回路100、差動増幅器110、ソース接地増幅回路120の個数も従来よりも減るので、これらの回路の消費電流を従来よりも減らすことができ、従って半導体集積回路の消費電流を小さくすることができる。
【0063】
なお、図5において、第1のアナログ回路ブロック190および第2のアナログ回路ブロック200をともにパワーダウンさせたときに、分圧回路100、差動増幅器110、およびソース接地増幅回路120をパワーダウンさせる回路は設けられていないが、この回路は容易に追加可能である。
【0064】
また、制御回路161は必ずしも必要ではなく、第1の電流/電圧変換回路170、第2の電流/電圧変換回路180に、外部から第1、第2の制御信号を供給する構成としても良い。
【0065】
また、パワーダウン制御が不要であり、半導体集積回路上に、例えばそれぞれ異なる値のバイアス電圧が必要な複数のアナログ回路ブロックが混在する場合には、バイアス回路210に、電流/電圧変換回路170、電流/電圧変換回路180ではなく、図2に示す電流/電圧変換回路130をアナログ回路ブロックの個数分設ければ良い。これにより、従来のように、それぞれのアナログ回路ブロックに対しバイアス回路を設ける場合に比べて、半導体集積回路のチップサイズを小さくすることができ、低コスト化を図ることができるとともに、消費電流を小さくすることができる。
【0066】
なお、上記実施の形態1および2においては、主にMOSトランジスタで構成した半導体集積回路について説明しているが、半導体集積回路を構成するトランジスタはMOSに限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の代表的な半導体集積回路によれば、温度特性等の電気的特性が異なる負荷素子および外付け負荷素子を駆動する駆動手段ごとに、電気的特性が対応する負荷素子または外付け負荷素子に類似する基準抵抗を含むバイアス回路、または電気的特性が対応する負荷素子または外付け負荷素子に類似する外付け基準抵抗を用いるバイアス回路を設けることにより、温度変動や製造ばらつきに関わらず駆動手段の出力波形が歪むことがない安定した半導体集積回路を実現でき、また消費電流が小さい半導体集積回路を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の半導体集積回路を示す回路ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の半導体集積回路におけるバイアス回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の半導体集積回路に用いられる基準電圧作成回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の半導体集積回路に用いられる演算増幅器の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の形態2の半導体集積回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1,160 半導体集積回路、 10 基準電圧作成回路、 20,210 バイアス回路、 30 演算増幅器、 60 拡散負荷抵抗、 70 多結晶Si負荷抵抗、 80 外付け基準抵抗、 81 外付け負荷抵抗、 90 基準抵抗接続端子、 91 負荷接続端子、 110 差動増幅器、 120 ソース接地増幅回路、 130,170,180 電流/電圧変換回路、 145,147 定電流用nMOS、 161 制御回路、 121,171,173,181,183 pMOS、 172,174,175,182,184,185 nMOS、 190,200 アナログ回路ブロック。
Claims (18)
- 半導体集積回路上に形成された負荷素子、または/および外付け負荷素子を接続するための負荷接続端子と、
バイアス電圧に応じた駆動電流により前記負荷素子または前記外付け負荷素子を個別に駆動する複数の駆動手段と、
入力された基準電圧と半導体集積回路上に形成された基準抵抗に基づいて前記バイアス電圧を発生するバイアス回路、または/および入力された基準電圧と外付け基準抵抗に基づいて前記バイアス電圧を発生するバイアス回路とを備え、
前記バイアス回路の基準抵抗または/および外付け基準抵抗は、対応する負荷素子または/および外付け負荷素子と同一の構成素材からなる基準抵抗、あるいは対応する負荷素子または/および外付け負荷素子と同一の構成素材からなる外付け基準抵抗である
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 前記駆動手段が、定電流用トランジスタを含む演算増幅器であり、前記バイアス電圧が、前記定電流用トランジスタの制御電極に入力されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
- 第1の負荷素子と、
第2の負荷素子と、
第1のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記第1の負荷素子を駆動する第1の駆動手段と、
第2のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記第2の負荷素子を駆動する第2の駆動手段と、
第1の構成素材からなる第1の基準抵抗を含み、入力された基準電圧と前記第1の基準抵抗に基づいて前記第1のバイアス電圧を発生する第1のバイアス回路と、
第2の構成素材からなる第2の基準抵抗を含み、入力された基準電圧と前記第2の基準抵抗に基づいて前記第2のバイアス電圧を発生する第2のバイアス回路と
を有し、
前記第1の負荷素子が、前記第1の構成素材からなる負荷抵抗であり、前記第2の負荷素子が、前記第2の構成素材からなる負荷抵抗である
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 第1の負荷素子と、
第2の負荷素子と、
第1のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記第1の負荷素子を駆動する第1の駆動手段と、
第2のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記第2の負荷素子を駆動する第2の駆動手段と、
第1の構成素材からなる第1の基準抵抗を含み、入力された基準電圧と前記第1の基準抵抗に基づいて前記第1のバイアス電圧を発生する第1のバイアス回路と、
第2の構成素材からなる第2の基準抵抗を含み、入力された基準電圧と前記第2の基準抵抗に基づいて前記第2のバイアス電圧を発生する第2のバイアス回路と
を有し、
前記第1の負荷素子が、前記第1の構成素材からなる負荷抵抗であり、前記第2の負荷素子が、容量からなる負荷抵抗である
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 前記第1の構成素材が、拡散抵抗層であり、前記第2の構成素材が、多結晶シリコン抵抗層であることを特徴とする請求項3又は4記載の半導体集積回路。
- さらに、前記第1の負荷素子および前記第1の駆動手段を複数個含む第1のアナログ回路ブロックと、前記第2の負荷素子および前記第2の駆動手段を複数個含む第2のアナログ回路ブロックとを有することを特徴とする請求項3又は4記載の半導体集積回路。
- 前記第1のバイアス回路が、前記第1の基準抵抗を負荷として含み、出力する電圧に応じた基準電流を前記第1の基準抵抗に流す第1の増幅回路と、入力された基準電圧と前記第1の増幅回路の前記出力電圧のレベルが同一になるように、前記第1の増幅回路の入力となる電圧を発生する第1の差動増幅器と、前記基準電流を電圧に変換することにより、前記第1のバイアス電圧を生成する第1の電流/電圧変換回路とを有し、前記第2のバイアス回路が、前記第2の基準抵抗を負荷として含み、出力する電圧に応じた基準電流を前記第2の基準抵抗に流す第2の増幅回路と、入力された基準電圧と前記第2の増幅回路の前記出力電圧のレベルが同一になるように、前記第2の増幅回路の入力となる電圧を発生する第2の差動増幅器と、前記基準電流を電圧に変換することにより、前記第2のバイアス電圧を生成する第2の電流/電圧変換回路とを有することを特徴とする請求項3又は4記載の半導体集積回路。
- さらに、外付け負荷素子を接続するための負荷接続端子と、第2のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記外付け負荷素子を駆動する第3の駆動手段とを有することを特徴とする請求項3又は4記載の半導体集積回路。
- さらに、外付け負荷素子を接続するための負荷接続端子と、第3のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記外付け負荷素子を駆動する第3の駆動手段と、外付け基準抵抗を接続するための基準抵抗接続端子と、入力された基準電圧と前記外付け基準抵抗に基づいて前記第3のバイアス電圧を発生する第3のバイアス回路とを有することを特徴とする請求項3又は4記載の半導体集積回路。
- 前記第3のバイアス回路が、出力する電圧に応じた基準電流を前記外付け基準抵抗に流す増幅回路と、入力された基準電圧と前記増幅回路の前記出力電圧のレベルが同一になるように、前記増幅回路の入力となる電圧を発生する差動増幅器と、前記基準電流を電圧に変換することにより、前記第3のバイアス電圧を生成する電流/電圧変換回路とを有することを特徴とする請求項9記載の半導体集積回路。
- 負荷素子と、
第1のバイアス電圧に応じた駆動電流により負荷素子を駆動する第1の駆動手段と、
外付け負荷素子を接続するための負荷接続端子と、
第2のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記外付け負荷素子を駆動する第2の駆動手段と、
基準抵抗を含み、入力された基準電圧と前記基準抵抗に基づいて前記第1のバイアス電圧を発生する第1のバイアス回路と、
外付け基準抵抗を接続するための基準抵抗接続端子と、
入力された基準電圧と前記外付け基準抵抗に基づいて前記第2のバイアス電圧を発生する第2のバイアス回路とを有し、
前記基準抵抗は前記負荷素子と同一の構成素材からなり、
前記外付け基準抵抗は前記外付け負荷素子と同一の構成素材からなる
ことを特徴とする半導体集積回路。 - 前記負荷素子および前記基準抵抗が、拡散抵抗であることを特徴とする請求項11記載の半導体集積回路。
- さらに、前記負荷素子および前記第1の駆動手段を複数個含む第1のアナログ回路ブロックと、前記負荷接続端子および前記第2の駆動手段を複数個含む第2のアナログ回路ブロックとを有することを特徴とする請求項11記載の半導体集積回路。
- 前記第1のバイアス回路が、前記基準抵抗を負荷として含み、出力する電圧に応じた基準電流を前記基準抵抗に流す第1の増幅回路と、入力された基準電圧と前記第1の増幅回路の前記出力電圧のレベルが同一になるように、前記第1の増幅回路の入力となる電圧を発生する第1の差動増幅器と、前記基準電流を電圧に変換することにより、前記第1のバイアス電圧を生成する第1の電流/電圧変換回路とを有し、
前記第2のバイアス回路が、出力する電圧に応じた基準電流を前記外付け基準抵抗に流す第2の増幅回路と、入力された基準電圧と前記第2の増幅回路の前記出力電圧のレベルが同一になるように、前記第2の増幅回路の入力となる電圧を発生する第2の差動増幅器と、前記基準電流を電圧に変換することにより、前記第2のバイアス電圧を生成する第2の電流/電圧変換回路とを有する
ことを特徴とする請求項11記載の半導体集積回路。 - さらに、第2の負荷素子と、前記第2のバイアス電圧に応じた駆動電流により前記第2の負荷素子を駆動する第3の駆動手段とを有することを特徴とする請求項11記載の半導体集積回路。
- 前記第2の負荷素子が、多結晶シリコン抵抗であることを特徴とする請求項15記載の半導体集積回路。
- 前記第2の負荷素子が、容量であることを特徴とする請求項15記載の半導体集積回路。
- さらに、前記第2の負荷素子および前記第3の駆動手段を複数個含むアナログ回路ブロックを有することを特徴とする請求項15記載の半導体集積回路。
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