JP4151108B2 - 無人搬送車の衝突防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レール軌道上を自律走行する無人搬送車システムに係り、特に、レール軌道上での無人搬送車同士の衝突を防止するために用いて好適な無人搬送車の衝突防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、施設内に敷設された所定のレール軌道に沿って、荷物等を積載可能な自走台車を走行させ、施設内の任意の部署から任意の部署へ荷物を運搬する無人搬送車システムが提案され、実用化されている。該無人搬送車システムにおける無人搬送車は、レール軌道による経路情報(マップ情報)を有するとともに、レール軌道上に設けられた所定の軌道情報発信手段からレール軌道の状態(カーブ、分岐点等)を取得し、上記マップ情報を参照し、ある程度の自律走行が可能なように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の無人搬送車システムでは、1つのセンサによって前方の無人搬送車の有無を検出することにより、互いの距離が所定範囲内にくると、停止させて衝突することを防止していた。しかしながら、センサが作動すると、強制的に停止させてしまうため、搬送している荷物に損傷を与えたり、円滑な運行を妨げるという問題があった。また、センサが1つであるため、該センサが故障した場合には、最悪の場合、無人搬送車が衝突するという問題があった。
【0004】
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、運行を妨げることなく、かつ荷物に損傷を与えることなく、安全性を向上させることができる無人搬送車の衝突防止装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、荷物を積載して軌道上を走行する無人搬送車同士の衝突を防止する衝突防止装置であって、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が第1の距離となったこと、または、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が前記第1の距離より短い第2の距離となったことを検出し、且つ、前記無人搬送車の進行方向に向かって左右両側に指向性のある検出可能領域を有し、前記無人搬送車がカーブ走行時に前記無人搬送車とそのカーブの方向にある障害物との距離が前記第2の距離となったことを検出する第1の検出手段と、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が、前記第1の距離より短く前記第2の距離より長い第3の距離になったこと、または、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が前記第3の距離より短く前記第2の距離より長い第4の距離となったことを検出する第2の検出手段と、前記無人搬送車の進行方向の先頭において当該進行方向に向かって左右両側にそれぞれ設けられ、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が前記第2の距離より短い第5の距離となったことを検出する第3の検出手段であって、前記第1の検出手段の前記検出可能領域と重ならない検出可能領域であり、且つ、前記第1の検出手段の検出可能領域よりも前記進行方向に向かって左右端部側にある検出可能領域を有する第3の検出手段と、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段による検出結果に基づいて、前記無人搬送車の速度を、高速度、中速度、低速度又は停止のいずれかに制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1の検出手段、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段のいずれによっても前記障害物との距離が検出されない場合には、前記無人搬送車の速度が高速度となるよう制御し、高速度で走行しているときに、前記第1の検出手段によって前記障害物との距離が前記第1の距離となったことが検出されるか、または、前記第2の検出手段によって前記障害物との距離が前記第3の距離となったことが検出されると、前記無人搬送車と前記障害物との距離が前記第1の距離又は前記第3の距離以下において、前記無人搬送車の速度が高速度から所定の減速加速度で中速度となるよう制御し、中速度で走行しているときに、前記第2の検出手段によって前記障害物との距離が前記第4の距離となったことが検出されると、前記無人搬送車と前記障害物との距離が前記第4の距離以下において、前記無人搬送車の速度が中速度から前記所定の減速加速度よりも大きい減速加速度で低速度となるよう制御し、さらに、前記第1の検出手段によって前記障害物との距離が前記第2の距離となったことが検出されるか、または、前記第3の検出手段によって前記障害物との距離が前記第5の距離となったことが検出されると、前記無人搬送車と前記障害物との距離が前記第2の距離又は前記第5の距離以下において、前記無人搬送車を前記所定の減速加速度よりも大きい前記減速加速度よりも更に大きい減速加速度で停止させるよう制御することを特徴とする無人搬送車の衝突防止装置。
【0011】
この発明では、複数の検出手段が前方の障害物との距離が各々が有する固有の値になると反応すると、制御手段が検出結果、すなわち障害物との距離に応じて無人搬送車の速度を制御する。また、制御手段は、複数の検出手段のうち、少なくとも2つのいずれか一方が、前方の障害物との距離が固有の値となったときに反応すると、無人搬送車を停止させる。したがって、障害物との距離に応じて速度が制御されるので、速度変換がスムーズで、荷物に損傷を与えることがなく、また、すぐに停止させてしまわないので、運行を妨げることもない。さらに、少なくとも、停止しなければならい距離であることは、2つの検出手段により検出するので、どちらかが故障しても安全性を保つことができ,1つのセンサで検出するより安全性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明による無人搬送車システム(レール軌道)の略構成を示す概念図である。図において、1は、レール軌道であり、該レール軌道上を無人搬送車5a〜5cが走行する。レール軌道1には、所定の箇所から施設内の各部署へ無人搬送車5a〜5cを導くための分岐レール2a〜2hが設けられている。これら分岐レール2a〜2hには、無人搬送車5a〜5bが荷物の搬入・搬出を行うためのステーション3a〜3hが設けられている。ステーション3a〜3h(以下、総称して呼ぶ場合、ステーション3という)は、各部署に対応して配置されており、無人搬送車5a〜5cを図示しないストレージから呼び出したり、荷物を積載した無人搬送車へ行き先や発進の指示を行ったりする。次に、無人搬送車5a〜5c(以下、総称して呼ぶ場合、無人搬送車5という)は、通常、マップ情報やレール軌道上に設けられた軌道情報発信手段(図示略)から取得した情報を参照しながら、リニア駆動により、指示された行き先の部署に対応するステーションへ移動することで荷物を搬送する。
【0013】
次に、図2は、本実施形態による無人搬送車の障害物センサの略構成およびその指向性を示す概念図である。図において、無人搬送車5には、進行方向に対して前方に3種類の障害物センサ10、11、12a,12bが設けられている。なお、無人搬送車5がレール軌道上を双方向に走行する場合には、前方および後方の双方に設け、進行方向に対して前方のものだけを作動させるようにしてもよい。障害物センサ10,11,12a,12bは、各々、所定波長の光線(ビーム)を出射し、その反射波を検出することにより、障害物の有無を検知する。
【0014】
障害物センサ10は、図2(a)に示すように、前方に2段階および左右検出可能な指向性を有している。ビームB1は、前方2.5mの障害物を検出可能である。また、ビームB2は、前方0.7mの障害物を検出可能である。また、ビームB3は、左前方0.7mの障害物を検出可能であり、ビームB4は、右前方0.7mの障害物を検出可能である。
【0015】
なお、障害物センサ10における左右方向に向けられたビームB3,B4は、レール軌道上のカーブ走行時に、レール軌道上の障害物(前方の無人搬送車)を検出可能としている。すなわち、カーブ走行時には、無人搬送車5の前面は、軌道上から外れた方向に向いてしまうため、前方に向けられたビーム(例えばビームB2)では、検出確度が低下するためである。また、無人搬送車5にカーブ走行時であることを認識させるために、レール軌道1(分岐レールも含む)のカーブ出入り口には、ビーム切換マークが設けられている。無人搬送車5は、上記ビーム切換マークを検出すると、カーブの方向(右/左)に応じて、左右方向に向けられたビームB3,B4を有効とする。なお、この詳細については後述する。
【0016】
次に、障害物センサ11は、図2(b)に示すように、前方に2段階切換可能な指向性を有している。ビームB5は、前方2.0mの障害物を検出可能である。また、ビームB6は、前方1.5mの障害物を検出可能である。そして、障害物センサ12a,12bは、各々、図2(c)に示すように、前方0.15mの障害物を検出可能なビームB7a,B7bを有している。
【0017】
本実施形態による無人搬送車5は、上記障害物センサ10、11、12a,12bで設定されたビーム照射距離に障害物が存在すると、その距離に応じた走行速度に減速し、前方の無人搬送車に対する衝突防止を行う。なお、無人搬送車5は、障害物が検出されない通常時には、高速VH(2.0m/s)で走行しているものとする。障害物である前方の無人搬送車との距離が2.5〜2.0m(中速点Aまたは中速点B)になると、まず、中速VM(1m/s)に減速し、1.5m(低速点)になると、低速VL(0.5m/s)に減速し、0.7m(停止点)になると、停止する。このときの減速加速度は、2m/s2とする。さらに、障害物である前方の無人搬送車との距離が0.15m(非常停止点)となると、非常停止する。
【0018】
上述した障害物センサ11においても、障害物センサ10と同様に中速点Bを有するのは、障害物センサ10が故障などで作動しなかった場合でも、中速へ減速させることができるようにするためである。同様に、障害物センサ12a,12bにおける非常停止点は、障害物センサ10が故障などで作動しなかった場合でも、無人搬送車5を非常停止させるためである。
【0019】
上述した障害物センサ10,11,12a,12bの検出距離は、無人搬送車5が速度Vで走行しており、減速を始めてから停止するまでの距離Lを求め、その距離Lから、十分に停止できる距離を考慮して設定している。次式を用いて高速、中速、低速からの停止距離を求める。なお、高速VHは、2m/s、中速VMは、1m/s、低速VLは、0.5m/sとする。
【数1】
L=0.5×V2/α+T×V+t×V
【0020】
ここで、減速加速度α=2m/s2、制御遅れ時間T=0.11sec、検出遅れ時間t=0.02secとしている。したがって、高速VH=2m/sのとき、距離L=1.26m、中速VM=1m/sのとき、距離L=0.38m、低速VL=0.5m/sのとき、距離L=0.128mとなる。これら計算値から十分に停止できる距離で、上述した障害物センサ10,11,12a,12bの検出距離を設定した。
【0021】
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態による無人搬送車の動作について説明する。ここで、図3および図4は、衝突防止装置を用いた無人搬送車の動作(速度制御)を説明するためのフローチャートである。また、図5は、前方の障害物との距離に応じた速度への減速過程を示す概念図である。無人搬送車5は、まず、ステップS1で、ビーム切換マークを検出したか否かを判断し、ビーム切換マークを検出していなければ、すなわち直線走行であれば、ステップS2へ進む。
【0022】
ステップS2では、障害物センサ10の中速点A用のビームB1がオンであるか否かを判断し、オンでなければ、ステップS3へ進む。ステップS3では、障害物センサ11の中速点B用のビームB5がオンであるか否かを判断し、オンでなければ、ステップS4へ進む。ステップS4では、障害物センサ11の低速点用のビームB6がオンであるか否かを判断し、オンでなければ、ステップS5へ進む。ステップS5では、障害物センサ10の停止点用のビームB2がオンであるか否かを判断し、オンでなければ、ステップS6へ進む。ステップS6では、障害物センサ12a,12bの非常停止点用のビームB7a,B7bがオンであるか否かを判断し、オンでなければ、ステップS7へ進む。ステップS7では、駆動部への速度指令を「高速」とし、ステップS1へ戻り、上述した処理を繰り返す。すなわち、何らの障害物も検出されなかった場合には、高速VH(2.0m/s)で走行する。
【0023】
上記処理中、すなわち高速走行中に、障害物センサ10の中速点A用のビームB1がオンとなると、ステップS2からステップS9へ進む。ステップS9では、駆動部への速度指令を「中速」とし、ステップS1へ戻る。また、障害物センサ11の中速点B用のビームB5がオンとなった場合も、ステップS3からステップS10へ進み、駆動部への速度指令を「中速」とし、ステップS1へ戻る。すなわち、前方2.5m以内に障害物(無人搬送車)が検出されると、中速VM(1m/s)へ減速して走行するわけであるが(図5(a)の中速点Aを参照)、障害物センサ10が故障などで作動しなかった場合でも、障害物センサ11が作動し、中速へ減速させることができる。
【0024】
次に、障害物センサ11の低速点用のビームB6がオンとなると、ステップS4からステップS11へ進む。ステップS11では、駆動部への速度指令を「低速」とし、ステップS1へ戻る。この場合、前方0.7〜1.5m以内に障害物(無人搬送車)が検出されたので、低速VL(0.5m/s)へ減速して走行する(図5(a)の低速点を参照)。さらに、障害物センサ10の停止点用のビームB2が反応しない場合のために、障害物センサ12a,12bの非常停止点用のビームB7a,B7bがオンとなると、ステップSS13へ進み,駆動部への速度指令を「停止」とし(図5(a)の停止点を参照)、ステップS1へ戻る。すなわち、障害物センサ12a,12bを用いることで、障害物センサ10の故障などでセンサが作動しなかった場合でも、障害物センサ12a,12bが作動し、非常停止させることができる(図5(a)の非常停止点を参照)。
【0025】
このように、無人搬送車5と前方の障害物との距離に応じて速度を段階的に減速することにより、図5(b)に示すように、どの時点においても、スムーズな減速および確実な停止(2.35mで停止)が可能となる。
【0026】
次に、無人搬送車5がビーム切換マークを検出すると、ステップS1からステップS8へ進み、カーブ走行時の処理(図4)を実行する。カーブ走行時には、カーブの方向(右/左)に応じて、障害物センサ10の左ビームB3および右ビームB4を有効とする。この様子を図6に示す。図6(a)は、左カーブでの障害物検出の様子であり、図6(b)は、右カーブでの障害物検出の様子を示す概念図である。なお、以下では、左カーブについてのみ説明するが、左を右に読み替えれば、右カーブにも対応することは言うまでもない。
【0027】
カーブ走行中は、まず、ステップS20で、障害物センサ10の停止点用の左ビームB3がオンであるか否かを判断し、オンでなければ、ステップS21へ進む。ステップS21では、障害物センサ12a,12bの非常停止点用のビームB7a,B7bがオンであるか否かを判断する。そして、いずれもオンでなければ、障害物はないと判断し、ステップS22で、駆動部への速度指令を「低速」とし、図3の処理へ戻る。この場合、障害物がない場合でも、カーブでの走行ということで、低速VL(0.5m/s)へ減速して走行することになる。
【0028】
また、障害物センサ10の停止点用の左ビームB3がオンとなると、ステップS23へ進み,駆動部への速度指令を「停止」とし、図3の処理へ戻る。この場合、前方0.7m以内に障害物(無人搬送車)が検出されたので、駆動部を停止させるとともに、制動を加えるなどして停止させる。
【0029】
さらに、カーブ走行中においては、障害物センサ10(の停止点用の左ビームB3)が反応しない場合のために、障害物センサ12a,12bの非常停止点用のビームB7a,B7bがオンとなると、ステップSS24へ進み,駆動部への速度指令を「停止」とし、図3の処理へ戻る。すなわち、障害物センサ12a,12bを用いることで、障害物センサ10が故障などで作動しなかった場合でも、障害物センサ12a,12bが作動し、非常停止させることができる。
【0030】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、複数の検出手段が前方の障害物との距離が各々が有する固有の値になると反応すると、制御手段が検出結果、すなわち障害物との距離に応じて無人搬送車の速度を制御するようにしたので、障害物との距離に応じて速度が制御されるため、速度変換がスムーズで、荷物に損傷を与えることがなく、また、すぐに停止させてしまわないため、運行を妨げることもなく、衝突を防止できるという利点が得られる。また、複数の検出手段のうち、少なくとも2つのいずれか一方が、前方の障害物との距離が固有の値となったときに反応すると、制御手段によって無人搬送車を停止させるようにしたので、どちらかが故障しても安全性を保つことができ,1つのセンサで検出するより安全性を向上させることができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による無人搬送車システム(レール軌道)の略構成を示す概念図である。
【図2】 本実施形態による無人搬送車の障害物センサの略構成およびその指向性を示す概念図である。
【図3】 直線走行時における無人搬送車の動作(速度制御)を説明するためのフローチャートである。
【図4】 カーブ走行時における無人搬送車の動作(速度制御)を説明するためのフローチャートである。
【図5】 前方の障害物との距離に応じた速度への減速過程を示す概念図である。
【図6】 カーブ走行時の障害物検出の様子を示す概念図である。
【符号の説明】
1 レール軌道
2a〜2h 分岐レール
3a〜3h ステーション
5a〜5c 無人搬送車
10 障害物センサ(第1の検出手段)
11 障害物センサ(第2の検出手段)
20a,20b 障害物センサ(第3の検出手段)
Claims (1)
- 荷物を積載して軌道上を走行する無人搬送車同士の衝突を防止する衝突防止装置であって、
前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が第1の距離となったこと、または、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が前記第1の距離より短い第2の距離となったことを検出し、且つ、前記無人搬送車の進行方向に向かって左右両側に指向性のある検出可能領域を有し、前記無人搬送車がカーブ走行時に前記無人搬送車とそのカーブの方向にある障害物との距離が前記第2の距離となったことを検出する第1の検出手段と、
前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が、前記第1の距離より短く前記第2の距離より長い第3の距離になったこと、または、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が前記第3の距離より短く前記第2の距離より長い第4の距離となったことを検出する第2の検出手段と、
前記無人搬送車の進行方向の先頭において当該進行方向に向かって左右両側にそれぞれ設けられ、前記無人搬送車とその前方の障害物との距離が前記第2の距離より短い第5の距離となったことを検出する第3の検出手段であって、前記第1の検出手段の前記検出可能領域と重ならない検出可能領域であり、且つ、前記第1の検出手段の検出可能領域よりも前記進行方向に向かって左右端部側にある検出可能領域を有する第3の検出手段と、
前記第1の検出手段、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段による検出結果に基づいて、前記無人搬送車の速度を、高速度、中速度、低速度又は停止のいずれかに制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第1の検出手段、前記第2の検出手段及び前記第3の検出手段のいずれによっても前記障害物との距離が検出されない場合には、前記無人搬送車の速度が高速度となるよう制御し、
高速度で走行しているときに、前記第1の検出手段によって前記障害物との距離が前記第1の距離となったことが検出されるか、または、前記第2の検出手段によって前記障害物との距離が前記第3の距離となったことが検出されると、前記無人搬送車と前記障害物との距離が前記第1の距離又は前記第3の距離以下において、前記無人搬送車の速度が高速度から所定の減速加速度で中速度となるよう制御し、
中速度で走行しているときに、前記第2の検出手段によって前記障害物との距離が前記第4の距離となったことが検出されると、前記無人搬送車と前記障害物との距離が前記第4の距離以下において、前記無人搬送車の速度が中速度から前記所定の減速加速度よりも大きい減速加速度で低速度となるよう制御し、
さらに、前記第1の検出手段によって前記障害物との距離が前記第2の距離となったことが検出されるか、または、前記第3の検出手段によって前記障害物との距離が前記第5の距離となったことが検出されると、前記無人搬送車と前記障害物との距離が前記第2の距離又は前記第5の距離以下において、前記無人搬送車を前記所定の減速加速度よりも大きい前記減速加速度よりも更に大きい減速加速度で停止させるよう制御する
ことを特徴とする無人搬送車の衝突防止装置。
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- 1998-04-24 JP JP11560898A patent/JP4151108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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