JP4132286B2 - スクータ型自動二輪車のシート下収納構造 - Google Patents

スクータ型自動二輪車のシート下収納構造 Download PDF

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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
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    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
    • B62J1/12Box-shaped seats; Bench-type seats, e.g. dual or twin seats

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスクータ型自動二輪車のシート下収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
スクータ型自動二輪車のシート下収納構造としては、例えば、特許第2710067号公報「スクータ型車輌の収納箱装置」がある。
上記従来の技術は、その公報の第2図及び第3図によれば、運転シート84(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)の下方に収納箱40を配置し、運転シート84前部の下端近傍にシート開閉用ヒンジ用軸88を設け、運転シート84の開閉により収納箱40の上部開口を開閉するようにしたというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の収納箱40は周壁が高く、底が深いものとなる。収納品が小物であれば、小物を確認するために覗き込む必要があり、取り出すには底付近まで手を深く差し入れなければならなず、使い勝手が良いとは言えない。
そこで本発明の目的は、収納品の確認及び出し入れが、より容易である収納ボックスを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1は、シートの下方に収納ボックスを配置し、シートの開閉により収納ボックスの上部開口を開閉するようにしたスクータ型自動二輪車のシート下収納構造において、前記シートの側面視は、シート上面の輪郭に概ね沿って略水平に延びるシート上面のラインと、前記シート上面のラインの前端から下方へ延びるとともにシート前面の輪郭に概ね沿うシート前面のラインと、シート側部下端の面の輪郭に概ね沿って前方下方に傾斜するシート下面のラインとで、前記シートの側面を略三角形に形成するとともに、前記シート下面のラインを上方へ凸状に湾曲させ、このシート下面のラインに概ね沿わせて、前記収納ボックスの上部開口の縁を形成し、シート前部の下端近傍に、シート開閉用ヒンジ部を設けたスクータ型自動二輪車のシート下収納構造であって、前記収納ボックスは、前壁、底、後壁を有し、前記シート開閉用ヒンジ部を、前記収納ボックスの底の後部と略同等の高さにするとともに、前記収納ボックスを前方ほど浅くなるように前下がり形状に形成し、前記前壁の上端に前記シート開閉用ヒンジ部を設け、前記シートの左右に設けられて車体後部を覆う左右のカバー部と、左右のカバー部の前下方に配置されて前方に向けて突出した中央カバー部とを備え、前記シートを平面視で車体前方に向けて先細り形状に形成し、このシートを前記左右のカバー部及び前記中央カバー部上に配置し、前記シートは、平面視で前記左右のカバー部の左右両端の幅よりも幅狭に形成し、側面視で前記シートの前部を前記左右のカバー部の前端よりも前方に突出させながら前記シートの下端を前記収納ボックスの底の後部と略同等の高さまでステップフロアに向かって垂下させ、前記シートの前面を前記中央カバー部に連続させたことを特徴とする。
【0005】
(1)収納ボックスは、上部開口の縁が前下がり形状であり、前壁の上端が低いので、前方ほど浅い。前方の上端が低位で、しかも底が浅い収納ボックス内の、収納品の確認は容易であり、また、収納ボックスの底まで手を伸ばすことも、容易である。従って、収納品の確認及び出し入れが容易であり、使い勝手が良い。(2)シート側面の前部はステップフロアへ向って延びている。この延びた部分に沿って足を伸ばすことができるので、運転者はステップフロアへ向って足を伸ばし易くなり、乗車姿勢が良好になる。しかも、乗降性が高まる。
さらには、ステップフロアへ向って延びた部分は、ニーグリップの役割を果たす。このような延びた部分を、両腿や両膝で挟むようにしてシートに座れば、車体の重心に対して運転者の重心を合わせることができるので、操縦性は高まる。
【0006】
(3)シート開閉用ヒンジ部を、収納ボックスの底の後部と略同等の高さにするとともに、収納ボックスを前方ほど浅くなるように前下がり形状に形成し、前壁の上端にシート開閉用ヒンジを設けた。
収納ボックスの前方の上端が低位で、しかも底が浅いので、収納ボックス内の、収納品の確認は容易であり、また、収納ボックスの底まで手を伸ばすことも、容易である。従って、収納品の確認及び出し入れが容易であり、使い勝手が良い。
さらに、収納ボックスの前壁の上端が一層低くなるので、上部開口の縁の前後方向長さは、より大きくなる。前後方向長さの拡大に伴って上部開口が大きくなり、収納品の出し入れは一層容易である。
【0007】
(4)シートの左右に設けられて車体後部を覆う左右のカバー部と、左右のカバー部の前下方に配置されて前方に向けて突出した中央カバー部とを備えた。また、シートを平面視で車体前方に向けて先細り形状に形成し、このシートを左右のカバー部及び中央カバー部上に配置した。
そして、シートは、平面視で左右のカバー部の左右両端の幅よりも幅狭に形成し、側面視でシートの前部を左右のカバー部の前端よりも前方に突出させながらシートの下端を収納ボックスの底の後部と略同等の高さまでステップフロアに向かって垂下させ、シートの前面を中央カバー部に連続させた。
よって、シートの前部は、ニーグリップの役割を果たす。このようなシートの前部を、両腿や両膝で挟むようにしてシートに座れば、車体の重心に対して運転者の重心を合わせることができるので、操縦性は高まる。
【0008】
請求項2は、収納ボックスの側に、前記左右のカバー部を一体に形成したことを特徴とする。
【0009】
シート側面の前部がステップフロアへ向って延びているので、シートの下方において、車体後部の側面を覆う領域は小さくてすむ。この小さい領域をカバー部で覆うようにした。カバー部を、収納ボックスの側と一体化したので、別違のカバー部材を設ける必要はなく、部品数が少なくてすむ。小さい領域であるから、カバー部で十分に覆うことができる。
【0010】
請求項は、収納ボックスがリサイクル樹脂製品であることを特徴とする。ここで、「リサイクル樹脂製品」とは、使用済みの樹脂製品を回収し、新たな部材として再生させるようにした、再生樹脂からなる製品のことである。
【0011】
リサイクル樹脂製品を使うので、新材料を使う場合に比べて材料の節減になる。収納ボックスに一体化したカバー部は、収納ボックスの補強メンバの役割を果たす。カバー部で収納ボックスを補強するので、多少の不純物が混入し得るリサイクル樹脂で、収納ボックスを生産しても、十分な剛性を確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るスクータ型自動二輪車の左側面図である。
スクータ型自動二輪車1は、中央下部にバッテリ収納箱を兼ねた枠体からなるメインフレーム2を配置し、メインフレーム2の前部に、前輪3を懸架するスイングアーム形式のフロントサスペンション系4と、このフロントサスペンション系4とは別のステアリング系5とを取付け、メインフレーム2の後部に、パワーユニット6と後輪7を懸架するリヤサスペンション系8を取付け、メインフレーム2の後部上部に、シート60を取付けたものである。
パワーユニット6は、エンジン101並びに電動機130を駆動源とするものである。本発明の前輪3及び後輪7は、特に大径(14〜20インチ)のホイールを採用している。
【0013】
スクータ型自動二輪車1(以下、単に「自動二輪車1」と言う。)は、さらに車体を前から後にフロントフェンダ11、フロントカバー12、ハンドルカバー13、運転者の脚部を覆うレッグシールド14、運転者の足を載せるステップフロア15、前後2個のリヤフェンダ16F,16Rで囲ったものである。
図中、17はミラー、18はハンドルバー、19はヘッドランプ、21はウインカ、22はラジエータ、23はメインスタンド、24はサイドスタンド、25はキャリア、26はテールランプ、39はホーンである。
【0014】
図2は本発明に係るスクータ型自動二輪車の右側面図であり、この図面上、後輪7の手前にエアクリーナ27、キャブレタ28、排気管29、マフラ31を配置したことを示す。なお、フロントフェンダ11は、ステアリング系5のステアリングアーム54に取付けた、可動フェンダである。31aは排気口である。
【0015】
この図に示す自動二輪車1の前輪用ブレーキはドラムブレーキ83であり、このドラムブレーキ83は、車軸84を支持するための車軸ホルダブロック(ブレーキパネル)85に取付けたものである。86は車軸ホルダブロック85に前スイングアーム42の前端を取付けるキングピン(ボルト)、87は車軸ホルダブロック85に一体に形成したナックル、88はドラムブレーキ用ブレーキアーム、89はブレーキケーブル、91はスピードメータケーブルである。
なお、ステアリング系5は、ステアリングアーム54を、左右から第1カバー92で覆い、リンク機構55を、左右から第2カバー93で覆ったものである。フロントフェンダ11及び第1カバー92は、ステアリングアーム54にボルト等で取付けたものであり、第2カバー93は、ステアリングアーム54と車軸ホルダブロック85にボルト等で取付けたものである。
ブレーキケーブル89はステアリングアーム54の上方で、第1・第2カバー92,93内を通る。スピードメータケーブル91はステアリングアーム54の下方で、第1カバー92内を通る。94はブレーキ操作レバーである。
【0016】
図3は本発明に係るスクータ型自動二輪車の正面図であり、フロントサスペンション系4の前スイングアーム42の外側面が、レッグシールド14の外端よりも、寸法Sだけ車体中心側にあることを示す。ハンドルバー18は、リサイクル樹脂にて外観カバーをも一体に形成したものである。ヘッドランプ19及びウインカ21,21をフロントカバー12に設けたことで、ハンドルカバー13(図1参照)に開口を設ける必要はなく、リサイクル樹脂でカバーを形成することが可能となり、ハンドルバー18と一体で構成したので、部品数も少なくなる効果を有する。3aは前輪用ホイール、18a,18aはグリップである。
【0017】
図4は本発明に係るメインフレーム廻りの左側面図である。
パワーユニット6とリヤサスペンション系8について説明すると、メインフレーム2の後部上部にフレームピボット32を設け、このフレームピボット32に後ピボット軸33を介してパワーユニット6を上下スイング可能に取付け、このパワーユニット6に後輪7を取付け、さらには、メインフレーム2の後部上部にシートレール34を取付け、このシートレール34に、図面上で後輪7の手前にリヤクッション35を取付けたものである。シートレール34は、さらに、図1に示すリヤフェンダ16F並びにシート60と、後述する収納ボックスとを取付けるものである。
フレームピボット32は、メインフレーム2の後部を覆うカバーの役割を兼ね、前部にカバー取付孔32aを開け、このカバー取付孔32aにラジエータカバー36を取付けたものである。このラジエータカバー36は、シート60(図1参照)の前面のラインに沿わせて下方へ延出するため、外観性が極めて良好となるうえ、運転者が前方のステップフロア15へ伸ばした足に干渉することもない。
自動二輪車1の中央下部に配置したメインフレーム2と、メインフレーム2の後部上部のシートレール34と、メインフレーム2の前部上部のヘッドパイプポスト51との組合せ構造は、車体フレーム57をなす。
【0018】
図5は本発明に係るメインフレーム、フロント・リヤサスペンション系及びステアリング系の平面図である。
なお、上記図1〜図4では、自動二輪車1の前輪用ブレーキをドラムブレーキ83として説明した。これに対して図5〜図7では、自動二輪車1の前輪用ブレーキをディスクブレーキ59として説明する。これによれば、自動二輪車1の前輪用ブレーキとして、ディスクブレーキ59とドラムブレーキ83のどちらでも、組付けることができることが判る。
【0019】
この図は、メインフレーム2の前部から前方へ、後述するフロントサスペンション系4の前スイングアーム42を延出し、この前スイングアーム42で前輪3を片持ち支持し、一方、メインフレーム2の後部から後方へパワーユニット6を延出し、このパワーユニット6で後輪7を片持ち支持したことを示す。
前スイングアーム42を車体中心Cから一側(右側)へオフセットさせ、パワーユニット6を車体中心Cから他側(左側)へオフセットさせたので、自動二輪車1は左右の重量バランスが良い。
【0020】
メインフレーム2は、車体両側の前後方向に左右のサイドメンバ2c,2cを延在し、これら左右のサイドメンバ2c,2cの前端部同士を前部クロスメンバ2dで接合し、さらに、左右のサイドメンバ2c,2cの後端部同士を背面視門形状の後部クロスメンバ2eで接合したものである。
フレームピボット32は、所定の板厚を有する平面視略コ字状の部材であり、メインフレーム2と一体に成形、又はメインフレーム2にボルト等にて固定したものである。
【0021】
図6は本発明に係るメインフレーム、フロントサスペンション系及びステアリング系の左側面図である。
フロントサスペンション系4は、メインフレーム2の前部下部から前ピボット軸41を介して側面視略逆U字状の前スイングアーム42を延出し、この前スイングアーム42に前輪3を回転自在に取付けたものである。具体的には、前スイングアーム42の先端に、前輪3に取付けたナックル43を左右回転可能に取付けたものである。
【0022】
また、フロントサスペンション系4は、前スイングアーム42のスイング方向の衝撃(路面からの衝撃)を緩和する緩衝部材44と、前スイングアーム42のスイング方向の振動の振幅を軽減するフロントダンパー45とを分離したものである。
詳しくは、前スイングアーム42のスイング方向の衝撃を緩和する樹脂スプリング(緩衝部材)44を、メインフレーム2と前スイングアーム42との間に介在させるとともに、フロントダンパー45をメインフレーム2と前スイングアーム42との間に取付けたものである。樹脂スプリング44は、ばね作用をなすように弾性を有した樹脂製ブロックである。
【0023】
具体的には、フロントダンパー45の取付け構造は、フロントダンパー45の一端部を、後述するヘッドパイプポスト51の基部の右側部(図の裏側)にピボット軸46で支持し、フロントダンパー45の他端部を、前スイングアーム42の頂部の左側部にピボット軸47で支持したものである。なお、フロントダンパー45の一端部は、メインフレーム2に直接に取付けてもよい。
【0024】
ステアリング系5は、メインフレーム2の前部上部からヘッドパイプポスト51を斜め上に延ばし、このヘッドパイプポスト51の先端にヘッドパイプ52を固定し、このヘッドパイプ52にハンドルポスト53を回転可能に取付け、このハンドルポスト53の下端にステアリングアーム54を取付け、このステアリングアーム54の先端(下端)をリンク機構55を介してナックル43に連結したものである。
【0025】
リンク機構55は、ステアリングアーム54の先端に連結した第1リンク55aとナックル43に連結した第2リンク55bとの組合せからなり、しかも、比較的大径である前輪3のホイール内に配置したものである。
リンク機構55を前輪3のホイール内に配置したので、スペースの有効活用を図ることができる。そして、ヘッドパイプ52の下方且つ後方のスペースを十分に確保できるので、自動二輪車1の設計の自由度は高まる。また、ステップフロア15(図1参照)のスペースを十分に確保することができる。
【0026】
上述のように、スイングアーム形式のフロントサスペンション系4を採用し、前輪3からの大荷重を前スイングアーム42並びに前ピボット軸41を介して高剛性のメインフレーム2で受けるようにしたので、大荷重をメインフレーム2で確実に且つ有効に受けることができる。このため、ヘッドパイプポスト51に大きな荷重は作用しない。
また、前輪3からの大荷重を前ピボット軸41を介して、高剛性のメインフレーム2で受けることができる。
【0027】
なお、37はフロントブレーキディスク、38はナックル43に取付けたキャリパ、Ba…(…は複数を示す。以下同じ。)は図1の電動機130に電力を供給するバッテリである。
【0028】
図7は本発明に係るメインフレーム、フロントサスペンション系及びステアリング系の平面図であり、リンク機構55を展開して示したものである。
この図は、前スイングアーム42が、メインフレーム2の前部右部から前ピボット軸41を介して、前輪3を迂回するように右へ湾曲しつつ前方へ延び、一方、ステアリングアーム54が、車体中心(車体中心線)Cにあるハンドルポスト53の下端から、前輪3を迂回するように右へ湾曲しつつ前方へ延びたことを示す。
【0029】
また、この図は、ヘッドパイプポスト51の中心を車体中心Cから一側(左側)へ寸法Lだけオフセットさせ、車体中心Cから他側(右側)に且つヘッドパイプポスト51に隣接させてフロントダンパー45を配置し、このフロントダンパー45を車体中心Cと平行に延出させたことを示す。このため、フロントダンパー45を極力車体中心Cの近くに配置することができるので、フロントダンパー45に作用する曲げモーメントを極力抑えることができる。従って、フロントダンパー45の強度を小さくすることができるので、フロントダンパー45を小型に構成することができ、スペース的に制約の多いフロント廻りのスイングアーム機構に好適な機構とすることができる。
樹脂スプリング44は、車体中心Cに配置したものである。38aはピストン、38bはブレーキパッドである。
【0030】
図8は本発明に係るメインフレーム、フロントサスペンション系及びステアリング系の分解斜視図である。
この図は、上記フロントサスペンション系4及びステアリング系5の構成を、さらに詳しく説明したものであり、メインフレーム2の左右の軸受2a,2aに前ピボット軸41にて前スイングアーム42の支持パイプ42aを取付け、前スイングアーム42のプレート部42bに形成した連結部42c,42cに挟持板49を上下2つのボルトB2,B2で連結し、プレート部42bの背面と挟持板49とで樹脂スプリング44を挟み込み、この樹脂スプリング44の取付孔44aに取付板48を挿通し、この取付板48の左右両端部をメインフレーム2の取付部2b,2bにボルトB3,B3で取付け、さらに、メインフレーム2の前部上部にヘッドパイプポスト51をボルトB1…にて取付け、ヘッドパイプポスト51の基部にフロントダンパー45の一端部ピボット軸46で支持し、前スイングアーム42の頂部にフロントダンパー45の他端部をピボット軸47で支持し、一方、ヘッドパイプポスト51の先端にヘッドパイプ52を設け、このヘッドパイプ52にハンドルポスト53を回転可能に取付け、このハンドルポスト53の下端にステアリングアーム54を取付け、このステアリングアーム54の先端にリンク機構55を連結したことを示す。
前スイングアーム42は、先端にナックル43のステム軸43a(図6参照)を左右回転可能に取付けるための、ステム受42dを備える。
【0031】
一般に、ステアリングのキャスタ角は車種毎に若干変わる。このため、ヘッドパイプを一体に形成した車体フレームでは、キャスタ角を変更する都度、車体フレームも新規なものにならざるを得ない。
これに対して本発明は、メインフレーム2とヘッドパイプポスト51とを分離する形式にしたものである。具体的には、メインフレーム2は汎用性を高めるためにバッテリ収納箱を兼ねた枠体構造とし、しかも、剛性を高めるためにアルミニウム合金の鋳造品とした。そして、メインフレーム2にヘッドパイプポスト51をボルトB1…にて取付けた。このような構造を採用したことにより、車種が変わっても、メインフレーム2を共用化し、ヘッドパイプポスト51だけを交換すればよく、設計の自由度は高まる。
【0032】
図9は本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の要部斜視図である。
シート60の外観形状を説明すると、シート60は、運転者Mが腰掛けるシート上面61と、シート上面61に連なるシート前面62、左右のシート側面63,63、シート側面63の後部のシート後部側面64、並びに、図示せぬシート後面とを有し、前部が後部よりも下方へ延びた形状である。
シート上面61は平面視先細り形状であり、この結果、シート側面63,63は前部上部コーナが狭まるテーパ形状となる。シート側面63,63の前部がステップフロア15へ向って延び、前部上部コーナが狭いテーパ形状であるから、この延びた部分、すなわち、延出部分66に沿って足を伸ばすことができるので、運転者Mはステップフロア15へ向って足を伸ばし易くなり、乗車姿勢が良好になる。しかも、乗降性が高まる。
さらには、延出部分66は、ニーグリップの役割を果たす。このような延出部分66を、両腿や両膝で挟むようにしてシート60に座れば、車体の重心に対して運転者Mの重心を合わせることができるので、操縦性は高まる。
【0033】
図10は本発明に係るシート廻りの正面図であり、シート側面63,63の前部上部コーナが狭いテーパ形状であることを示す。
【0034】
図11は本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の左側面図である。
自動二輪車1は後部に、シート60の下方に前側の収納ボックス70並びに後側の燃料タンク81を配置したものである。
シート側面63は、この図から明らかなように、シート上面のライン63aと、このシート上面のライン63aの後端から前下方へ延びるシート下面のライン63bと、このシート下面のライン63bの下端からシート上面のライン63aの前端へ延びるシート前面のライン63cとで、略三角形に形成するとともに、シート下面のライン63bを上方へ凸状に湾曲させたものである。
ここで、▲1▼シート上面のライン(線)63aとは、シート上面61の輪郭と同一ライン又はこれと概ね沿ったラインであり、▲2▼シート下面のライン63b(線)とは、シート側部下端67の面の輪郭と同一ライン又はこれと概ね沿ったラインであり、▲3▼シート前面のライン(線)63cとは、シート前面62の輪郭と同一ライン又はこれと概ね沿ったラインである。
【0035】
収納ボックス70は上側開放のボックス状部材であり、上部開口71の縁をシート下面のライン63bに概ね沿わせて形成し、シート60前部の下端近傍に、シート開閉用ヒンジ部72を設けたものである。収納ボックス70には、例えばヘルメットHを収納する。図中、65はシート後面、81aは給油口である。
【0036】
図12は図11の12−12線断面図であり、収納ボックス70の側壁73,73に、左右のカバー部74,74を一体に形成したことを示す。
詳しくは、カバー部74,74は、その基部74a,74aをシート60の側部下端67よりも若干低位の位置に一体に形成したものであり、車体後部を覆うように、側壁73,73からステップフロア15へ向って延び、その延出端74b,74bをフレームピボット32の上端32b,32bとほぼ接するように、又は、オーバーラップさせたものである。
【0037】
ところで、収納ボックス70はリサイクル樹脂製品である。「リサイクル樹脂製品」とは、使用済みの樹脂製品を回収し、新たな部材として再生させるようにした、再生樹脂からなる製品のことである。リサイクル樹脂製品を使うので、新材料を使う場合に比べて材料の節減になる。カバー部74,74の外面には、必要に応じて塗装等の表面処理を施すことができる。リサイクル樹脂製品であっても、表面処理によって外観性を高めることができる。
収納ボックス70に一体化したカバー部74,74は、収納ボックス70の補強メンバの役割を果たす。カバー部74,74で収納ボックス70を補強するので、多少の不純物が混入し得るリサイクル樹脂で、収納ボックス70を生産しても、十分な剛性を確保できる。
【0038】
図13は本発明に係る収納ボックスの左側面図であり、上部開口71の縁71aをシート下面のライン63bに概ね沿わせて形成、すなわち、シート60の側部下端67に概ね沿わせて形成したことを示す。
このため、収納ボックス70は、上部開口71の縁71aが前下がり形状であり、前壁75の上端75aが低いので、前方ほど浅い。前方の上端75aが低位で、しかも底が浅い収納ボックス70内の、収納品の確認は容易であり、また、収納ボックス70の底76まで手を伸ばすことも、容易である。従って、収納品の確認及び出し入れが容易であり、使い勝手が良い。すなわち、ヘルメット等の大きい収納品の出し入れが容易であるとともに、小さい収納品の出し入れも容易である。
【0039】
ところで、シート側面63の前部がステップフロア(下方)へ向って延びているので、シート60の下方において、車体後部の側面を覆う領域は小さくてすむ。この小さい領域をカバー部74で覆うようにしたものである。カバー部74の基部(付け根部分)74aは、シート60の側部下端67に沿うように形成して下方へ延びたものである。
カバー部74を、収納ボックス70の側壁73と一体化したので、別違のカバー部材を設ける必要はなく、部品数が少なくてすむ。小さい領域であるから、カバー部74で十分に覆うことができる。
【0040】
図14は本発明に係る収納ボックスの側面断面図であり、シート開閉用ヒンジ部72を、収納ボックス70の底76の後部76aと略同等高さに配置したことを示す。
収納ボックス70の前壁75の上端75aが一層低くなるので、上部開口71の縁71aの前後方向長さは、より大きくなる。前後方向長さの拡大に伴って上部開口71が大きくなり、収納品の出し入れは一層容易である。
【0041】
図15は本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の概要図であり、メインフレーム2、ステップフロア15、フレームピボット32、シート60、カバー部74にハッチングを入れて表した。
メインフレーム2と一体的なフレームピボット32で車体の後部下部を覆い、図示せぬ収納ボックスと一体のカバー部74で車体の後部側部を覆い、前部をステップフロア15側へ延したシート60で車体の後部上部を覆った。このように、メインフレーム2の外側面、フレームピボット32の外側面、カバー部74の外側面は、スクータ型自動二輪車の外観意匠面をなす。すなわち、カバーの役割を果たすので、自動二輪車の外観性が高まる。従って、車体後部を、別違のカバーで覆う必要はなく、部品数が少なくてすむ。
【0042】
図16は本発明に係るパワーユニットの側面断面図である。
パワーユニット6は、(後述の図18に示す通りシリンダヘッドに吸・排気2本のカム軸を備える4サイクルエンジンを備え、)パワーユニットケース105内の下部にクランクシャフト106を配置し、このクランクシャフト106に平行に且つ上位にクラッチ軸107を配置し、このクラッチ軸107の一端に変速機軸108,電動機軸109を車体長手方向(車体前後方向)に配置したものであり、クラッチ軸107,変速機軸108及び電動機軸109を直列に且つ、これらをクランクシャフト106に平行に且つ上位に配置したことを特徴とする。
【0043】
クラッチ軸107,変速機軸108及び電動機軸109を車体前後方向に直列に配置したので、パワーユニットケース105に作用する力の向きは単純になる。従って、パワーユニットケース105の設計は容易となる。具体的には、力が作用する方向には剛性を高め、作用せぬ方向には剛性を下げることができ、全体としては作用力が単純化された分だけ、パワーユニットケース105を軽くすることができ、パワーユニットケース105のコンパクト化も図れる。
【0044】
なお、図中、125は遊星ギヤ減速機、126はポテンショメータであり、後述する変速制御モータ145の回転角を検出する機器である。161はカム軸駆動プーリ、128はプーリ161で駆動される水ポンプ、129はベルトカバー、図中央下の153aはオイルポンプケースである。
【0045】
プライマリドライブギヤ111、プライマリドリブンギヤ112、遠心クラッチ117、変速機120、電動機軸109(電動機130がモータとしてアシストするときは電動機130)が、「エンジンからの動力伝達系」であり、電動機130がモータとして運転しているときの電動機軸109が、「電動機からの動力伝達系」となる。 クラッチ軸107,変速機軸108及び電動機軸109に係る各機器の詳細は別図で説明する。
【0046】
図17は本発明に係るパワーユニットの平面断面図であり、本図で機器の詳細及び駆動力の伝達形態を説明する。
クランクシャフト106のプライマリドライブギヤ111で、クラッチ軸107に回転自在に取付けたプライマリドリブンギヤ112を駆動し、このプライマリドリブンギヤ112でスタータ用一方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)113のクラッチアウタ114及び遠心クラッチ117のクラッチインナ118をクラッチ軸107とは独立して駆動し、そのために筒状部材116にてプライマリドリブンギヤ112とスタータ用一方向クラッチ113のクラッチアウタ114と遠心クラッチ117のクラッチインナ118を連結可能にし、遠心クラッチインナ118が所定回転数以上になると遠心クラッチ117のクラッチアウタ119を連れ回し、クラッチ軸107が回転し始める。
なお、上記プライマリドライブギヤ111は、せらしギヤ111aとスプリング111bとを備え、打音を防止する構造にした。
【0047】
変速機120はコーン式無断変速機であり詳細な作用は別図で説明するが、変速機軸108→インナディスク121→コーン122→アウタカップ123の順で動力を伝達する装置であり、ワンウェイクラッチ133を介して電動機軸109にその回転を伝達する。
電動機130はコアレスモータであり、電動機軸109に永久磁石型ロータ131を取付け、電動機ケース105dにステータコイル132を取付けたものである。
従って、遠心クラッチ117が「オン」になると、クラッチ軸107、変速機軸108、変速機120、電動機軸109の順に駆動力が伝わり、多板式トルクリミッタ134及び歯車減速機構135(小ギヤ136→大ギヤ137→小ギヤ138→大ギヤ139からなる減速機構)を介して車軸140を駆動するものである。
【0048】
多板式トルクリミッタ134は電動機軸109と共に回転するリミッタインナ134aと、ディスク134b,134c(ディスク134bはリミットインナ134aに付き、ディスク134cは次に示すリミットアウタ134dに付ける。)と、リミッタアウタ134dと、スプリング134eとからなり、小ギヤ136はリミットアウタ134dと一体である。
動力はリミッタインナ134→ディスク134b→ディスク134c→リミッタアウタ134d→小ギヤ136の順に伝わるが、設定トルクを越える過大なトルクが作用するとディスク134bとディスク134cとの間でスリップして、機器を保護する。設定トルクはスプリング134eで調整できる。
【0049】
なお、スタータ用一方向クラッチアウタ114ははずみ車としての作用を発揮し、エンジンバランスを取るためのバランスウエイト141を備え、スタータ用一方向クラッチインナ115と組合わせることによりスタータの回転を伝達する一方向クラッチ113となる。
図示せぬスタータでスタータドリブンギヤ143を廻すことで、スタータ用一方向クラッチインナ115及びスタータ用一方向クラッチアウタ114を介して遠心クラッチインナ118を廻しエンジンが始動してスタータ用一方向クラッチアウタ114が高速になれば低速側のスタータ用一方向クラッチインナ115と分離するものである。
【0050】
また、図中、クランクシャフト106の他端(前端)に、カム軸などを駆動するためのカム軸駆動プーリ161を備え、このプーリ161でベルト162を駆動するが、これらプーリ161とベルト162の詳細は後述する。
【0051】
図18は本発明に係る動弁系駆動機構としてのカム軸駆動機構を示す、パワーユニットの正面図である。
右クランクケース105bと一体化したシリンダブロック169Bの図右に左クランクケース105aを取付け、クランクシャフト106の上位に電動機130を配置し、シリンダブロック169Bの図左にシリンダヘッド169Hを取付け、このシリンダヘッド169Hから延ばした排気管29の先にマフラ31を取付け、また、図左上奥のエアクリーナ27からキャブレタ28を介してインテークマニホールド169Mをシリンダヘッド169Hに繋いだことを示す。169Sはスタータモータ取付用孔である。
【0052】
そして、図ではベルトカバー129(図16参照)を外したことにより、パワーユニット6の正面には、カム軸駆動プーリ161、ベルト162、吸気側カム軸プーリ163,排気側カム軸プーリ164及びテンショナ165からなる動弁系駆動機構としてのカム軸駆動機構160を見ることができる。
【0053】
図18から明らかなように、シリンダ軸166をほぼ水平(例えば地面に対して傾斜角α=+10゜)にして車幅方向に寝かせて配置するので、低重心化が図れるとともにシリンダ長さはその車幅内に納めることができ、設計の自由度は大きい。
【0054】
そして図は前輪から後輪を見たときのものに相当し、このときに車体中心Cから図右側にクランクシャフト106及びクラッチ軸107を配置し、車体中心Cから図左側にシリンダヘッド169Hを配置したことを特徴とする。クラッチ軸107の図面奥には変速機軸108及び電動機軸109などからなる「動力伝達系」の軸が、図16,図17に示す通りに、連なっている。
【0055】
図において、図示せぬ2本のカム軸等を含むシリンダヘッド169Hは十分に重く、このシリンダヘッド169Hが図右のクランクシャフト106、クラッチ軸107等を含むパワーユニットケース105に釣り合うカウンタウエートの作用を発揮する。従って、左右のアンバランスは容易に解消させることができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1は、シートの側面を、シート上面のラインと、このシート上面のラインの後端から前下方へ延びるシート下面のラインと、このシート下面のラインの下端からシート上面のラインの前端へ延びるシート前面のラインとで、略三角形に形成するとともに、シート下面のラインを上方へ凸状に湾曲させ、このシート下面のラインに概ね沿わせて、収納ボックスの上部開口の縁を形成し、シート前部の下端近傍に、シート開閉用ヒンジ部を設けたので、収納ボックスの上部開口の縁が前下がり形状となり、しかも、収納ボックスの前壁の上端が低くなる。この結果、収納ボックスは前方ほど浅くなる。前方の上端が低位で、しかも底が浅い収納ボックス内の、収納品の確認は容易であり、また、収納ボックスの底まで手を伸ばすことも、容易である。従って、収納品の確認及び出し入れが、一層容易となり、使い勝手が良い。
【0057】
また、シートは前部が後部よりも低い側面視略三角形であり、この結果、シート側面の前部がステップフロアへ向って延びるので、この延びた部分に沿って足を伸ばすことができる。運転者はステップフロアへ向って足を伸ばし易くなり、乗車姿勢が良好になる。しかも、乗降性が高まる。
さらには、ステップフロアへ向って延びた部分は、ニーグリップの役割を果たす。このような延びた部分を、両腿や両膝で挟むようにしてシートに座れば、車体の重心に対して運転者の重心を合わせることができるので、操縦性は高まる。
また、収納ボックスの前壁部の上端を前記後壁部の下端と略同等の高さにするとともに、収納ボックスを前方ほど浅くなるように前下がり形状に形成し、前壁部の上端にシート開閉用ヒンジを設けた。
収納ボックスの前方の上端が低位で、しかも底が浅いので、収納ボックス内の、収納品の確認は容易であり、また、収納ボックスの底まで手を伸ばすことも、容易である。従って、収納品の確認及び出し入れが容易であり、使い勝手が良い。
さらに、シート開閉用ヒンジ部を、収納ボックスの底の後部と、略同等高さに配置したので、収納ボックスの前壁の上端を一層低くすることができ、この結果、上部開口の縁の前後方向長さを、より大きくすることができる。従って、前後方向長さの拡大に伴って上部開口が大きくなり、収納品の出し入れは一層容易である。
【0058】
加えて、シートの左右に設けられて車体後部を覆う左右のカバー部と、左右のカバー部の前下方に配置されて前方に向けて突出した中央カバー部とを備えた。また、シートを平面視で車体前方に向けて先細り形状に形成し、このシートを左右のカバー部及び中央カバー部上に配置した。
そして、シートは、平面視で左右のカバー部の左右両端の幅よりも幅狭に形成し、側面視でシートの前部を左右のカバー部の前端よりも前方に突出させながらシートの下端を収納ボックスの底の後部と略同等の高さまでステップフロアに向かって垂下させ、シートの前面を中央カバー部に連続させた。
よって、シートの前部は、ニーグリップの役割を果たす。このようなシートの前部を、両腿や両膝で挟むようにしてシートに座れば、車体の重心に対して運転者の重心を合わせることができるので、操縦性は高まる。
【0059】
請求項2は、シートの下方において、車体後部の側面を覆うための左右のカバー部を、収納ボックスの側に一体に形成したので、別違のカバー部材を設ける必要はなく、部品数が少なくてすむ。
シート側面の前部がステップフロアへ向って延びているので、シートの下方において、車体後部の側面を覆う領域は小さい。小さい領域であるから、カバー部で十分に覆うことができる。
【0060】
請求項は、収納ボックスをリサイクル樹脂製品としたので、新材料を使う場合に比べて材料の節減になる。
収納ボックスに一体化したカバー部は、収納ボックスの補強メンバの役割を果たす。カバー部で収納ボックスを補強するので、多少の不純物が混入し得るリサイクル樹脂で、収納ボックスを生産しても、十分な剛性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型自動二輪車の左側面図
【図2】本発明に係るスクータ型自動二輪車の右側面図
【図3】本発明に係るスクータ型自動二輪車の正面図
【図4】本発明に係るメインフレーム廻りの左側面図
【図5】本発明に係るメインフレーム、フロント・リヤサスペンション系及びステアリング系の平面図
【図6】本発明に係るメインフレーム、フロントサスペンション系及びステアリング系の左側面図
【図7】本発明に係るメインフレーム、フロントサスペンション系及びステアリング系の平面図
【図8】本発明に係るメインフレーム、フロントサスペンション系及びステアリング系の分解斜視図
【図9】本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の要部斜視図
【図10】本発明に係るシート廻りの正面図
【図11】本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の左側面図
【図12】図11の12−12線断面図
【図13】本発明に係る収納ボックスの左側面図
【図14】本発明に係る収納ボックスの側面断面図
【図15】本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の概要図
【図16】本発明に係るパワーユニットの側面断面図
【図17】本発明に係るパワーユニットの平面断面図
【図18】本発明に係る動弁系駆動機構としてのカム軸駆動機構を示す、パワーユニットの正面図
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、15…ステップフロア、36…ラジエータカバー(中央カバー部)、60…シート、63…シート側面、63a…シート上面のライン、63b…シート下面のライン、63c…シート前面のライン、70…収納ボックス、71…上部開口、71a…上部開口の縁、72…シート開閉用ヒンジ部、73…側壁、73a…収納ボックスの底の後部、74…カバー部、76…収納ボックスの底。

Claims (3)

  1. シートの下方に収納ボックスを配置し、シートの開閉により収納ボックスの上部開口を開閉するようにしたスクータ型自動二輪車のシート下収納構造において、
    前記シートの側面視は、シート上面の輪郭に概ね沿って略水平に延びるシート上面のラインと、前記シート上面のラインの前端から下方へ延びるとともにシート前面の輪郭に概ね沿うシート前面のラインと、シート側部下端の面の輪郭に概ね沿って前方下方に傾斜するシート下面のラインとで、前記シートの側面を略三角形に形成するとともに、前記シート下面のラインを上方へ凸状に湾曲させ、
    このシート下面のラインに概ね沿わせて、前記収納ボックスの上部開口の縁を形成し、シート前部の下端近傍に、シート開閉用ヒンジ部を設けたスクータ型自動二輪車のシート下収納構造であって、
    前記収納ボックスは、前壁、底、後壁を有し、前記シート開閉用ヒンジ部を、前記収納ボックスの底の後部と略同等の高さにするとともに、前記収納ボックスを前方ほど浅くなるように前下がり形状に形成し、
    前記前壁の上端に前記シート開閉用ヒンジ部を設け、
    前記シートの左右に設けられて車体後部を覆う左右のカバー部と、左右のカバー部の前下方に配置されて前方に向けて突出した中央カバー部とを備え、
    前記シートを平面視で車体前方に向けて先細り形状に形成し、このシートを前記左右のカバー部及び前記中央カバー部上に配置し、
    前記シートは、
    平面視で前記左右のカバー部の左右両端の幅よりも幅狭に形成し、
    側面視で前記シートの前部を前記左右のカバー部の前端よりも前方に突出させながら前記シートの下端を前記収納ボックスの底の後部と略同等の高さまでステップフロアに向かって垂下させ、
    前記シートの前面を前記中央カバー部に連続させたことを特徴とするスクータ型自動二輪車のシート下収納構造。
  2. 前記収納ボックスの側に、前記左右のカバー部を一体に形成したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型自動二輪車のシート下収納構造。
  3. 前記収納ボックスは、リサイクル樹脂製品であることを特徴とした請求項1又は請求項2記載のスクータ型自動二輪車のシート下収納構造。
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