JP4384793B2 - 自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,車体フレームの中心線を含む鉛直面にシリンダボア及びそれに連なる燃焼室の軸線を略合わせてエンジンを配置した自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体フレームの中心線を含む鉛直面にシリンダボア及びそれに連なる燃焼室の軸線を略合わせてエンジンを配置した自動二輪車は,例えば実公昭62−39993号公報で開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年,自動二,三輪車の低燃費性について強い要請があり,それに応えるためには,吸気ポートでの吸気流速を高めて燃焼室及びシリンダボアで混合気を攪拌させたり,スワールを生起させたりして,混合気のリーン燃焼を可能にする必要がある。
【0004】
ところが,従来のかゝる自動二輪車では,上記公報にも開示されるように,エンジンの吸気系が前記鉛直面上に配置されているため,その吸気系の配置のみでは,吸気流速を充分に高めたり,混合気のスワールを起こすことはできず,スワールを起こすには,吸気ポートに,それを通過する吸気流に旋回を与えるスワーラを設ける必要がある。しかしながら,そうすることは吸気ポートの形状及び構造を複雑にし,生産性を悪くし,コストアップを招くので,好ましくない。
【0005】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,吸気系に特別なスワーラを設けずとも,燃焼室及びシリンダボアで混合気の強力なスワールを生起させ,リーン燃焼を可能にして低燃費性を向上させ得る,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
【0006】
また本発明は,吸気流速を充分に高めて燃焼室及びシリンダボアで混合気を効果的に攪拌させ,リーン燃焼による低燃費性を向上させることができ,しかもリーン燃焼に伴うノッキングの発生を抑えるためにエンジンを水冷とする場合,吸気系をラジエータと干渉させないよう合理的にレイアウトした,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置を提供することを他の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,車体フレームの中心線を含む鉛直面に,略水平に配置される単一のシリンダボア及びそれに連なる燃焼室の軸線を略合わせたエンジンを車体フレームの下方に配置した自動二,三輪車において,エンジン上方のヘッドパイプ近傍である車体フレーム上部の一側面に取り付けられるエアクリーナと,このエアクリーナの空気出口に連なる吸気管と,この吸気管の下流端に連なると共に前記燃焼室に開口する吸気ポートとを含む吸気系全体に下流側への下り勾配を付与し,この吸気系を,それが燃焼室周縁の接線方向に延び且つ前記鉛直面を斜めに横切るように配置し,ライダの左右の脚部を前方から覆うレッグシールドにより前記エアクリーナを側方から覆ったことを第1の特徴とする。
【0008】
この第1の特徴によれば,燃焼室周縁の接線方向に延びる吸気系の長さを,車体フレームやそれに取付けられる車体系部品に干渉されることなく充分に確保することができ,したがって,吸気系内の吸気慣性を効果的に利用して,燃焼室及びシリンダボアで混合気の強力なスワールを生起させることができ,リーン燃焼を可能にして低燃費性の向上に寄与することができ,同時に高い充填効率を得て,エンジン出力の向上を図ることができる。しかも,吸気系には,特別なスワーラを設ける必要もないから,コストの低減にも寄与し得る。
【0009】
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記鉛直面に対して前記吸気ポートの燃焼室へ開口端部と同側で,動弁機構のタイミング伝動装置を収容するタイミング伝動室をエンジン本体に設けたことを第2の特徴とする。
【0010】
この第2の特徴によれば,燃焼室周縁の接線方向に延びる吸気系の長さを,タイミング伝動室にも干渉されることなく充分に確保することができる。
【0011】
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記吸気系の上流端に設けられるエアクリーナと,エンジンのウォータポンプ及びそれに連通するラジエータとを前記鉛直面の両側に配置したことを第3の特徴とする。
【0012】
この第3の特徴によれば,エアクリーナ及びラジエータを車体フレームの両側にバランス良く配設することができると共に,ラジエータ及びウォータポンプ間の連通路の短縮化を図ることができる。
【0013】
また本発明は,車体フレームの中心線を含む鉛直面に,略水平に配置される単一のシリンダボア及びそれに連なる燃焼室の軸線を略合わせたエンジンを車体フレームの下方に配置し,このエンジンのエンジン本体の左右方向一側に,動弁機構のタイミング伝動装置を収容するタイミング伝動室を設けた自動二,三輪車において,エンジン本体の前記タイミング伝動室と反対側の他側に,前記燃焼室に連なる吸気ポートの上流端を開口させ,この吸気ポートを含む吸気系の上流端に設けられるエアクリーナを,吸気ポートの上流端と同側の,ヘッドパイプ近傍である車体フレーム上部の一側面に取り付けて,該吸気系全体に下流側への下り勾配を付与し,前記エアクリーナと反対側の車体フレーム側面に,エンジン本体及びエアクリーナ間の中間高さ位置に配置されるエンジン冷却用ラジエータを取り付け,ライダの左右の脚部を前方から覆うレッグシールドにより前記エアクリーナ及びエンジン冷却用ラジエータを側方から覆ったことを第4の特徴とする。
【0014】
この第4の特徴によれば,吸気ポートを含む吸気系を,タイミング伝動室及びラジエータに干渉されることなく,長く且つ吸気抵抗の少ないものとすることができ,吸気系内の吸気慣性を効果的に利用して,吸気流速を充分に高め,燃焼室及びシリンダボアでの混合気の強力な攪拌と充填効率の向上を図ることができ,低燃費性とエンジン出力の両方を満足させることができる。しかも,エンジンを水冷とすることにより,リーン燃焼に伴うノッキングの発生を抑えることができ,その上,埃を嫌うエアクリーナと,走行風を冷却に利用するラジエータとを車体フレームの両側にバランス良く配設して,エンジンの耐久性の向上に寄与し得る。またエアクリーナと反対側の車体フレーム側面に,エンジン本体及びエアクリーナ間の中間高さ位置に配置されるエンジン冷却用ラジエータを取り付けることで,ラジエータ及びエンジン本体間の配管を極力短縮することができる。
【0015】
さらに本発明は,第1の特徴に加えて,前記吸気ポート及び排気ポートの前記燃焼室への開口端部を,これらが前記鉛直面を挟んで上下に並ぶように配置し,これら吸気ポート及び排気ポートの前記燃焼室への開口端部の中心間を結ぶ直線の両側で一対の点火プラグの電極を前記燃焼室に臨ませたことを第5の特徴とする。
【0016】
さらにまた本発明は,第1又は第4の特徴に加えて,前記吸気系には,その中心より車体内方寄りに配置される燃料噴射弁を装着したことを第6の特徴とする。
【0017】
この第6の特徴によれば,燃料噴射弁を吸気系の中心より車体内方寄りに配置することにより,車体外側方から燃料噴射弁に接近する他物を吸気管で受けとめて,その他物の燃料噴射弁との接触を回避することができる。
【0018】
さらにまた本発明は,第4の特徴に加えて,前記ラジエータを,上部タンクと,内部が車体外方寄りの第1室及び車体内方寄りの第2室に仕切られる下部タンクと,これら上部タンク及び下部タンク間を連結すると共に,上部タンクを前記第1及び第2室に連通するコアとで構成し,前記エンジン本体の,前記ラジエータと同側の端部にウォータポンプを配設し,前記第1室から延出する第1ホースを前記ウォータポンプの吸入管に接続すると共に,ウォータポンプの吐出管から延出する第2ホースをエンジン本体のウォータジャケットの入口に接続し,また前記ウォータジャケットの出口から延出する第3ホースを前記第2室に接続したことを第7の特徴とする。
【0019】
この第7の特徴によれば,特に,第1及び第3ホースの短縮化が可能となり,またこれらホースを利用して,ラジエータの弾性支持が可能となる。
【0020】
さらにまた本発明は,第1又は第4の特徴に加えて,前記エアクリーナの一側部を車体フレームに固着すると共に,その他側部を,ライダの左右の脚部を前方から覆うと共に該エアクリーナを側方から覆うレッグシールドに固着して,該エアクリーナをレッグシールドの支持ステーに兼用したことを第8の特徴とする。
【0021】
この第8の特徴によれば,エアクリーナをレッグシールドの支持ステーに兼用したことで,レッグシールドの支持構造の簡素化を図ることができる。
【0022】
さらにまた本発明は,第8の特徴に加えて,前記レッグシールドを,車体フレームの前部を上方から覆う中央部と,この中央部から左右に張り出してライダの左右の脚部を前方から覆う一対の張り出し部とで構成し,その一方の張り出し部を,前記エアクリーナの筒状のクリーナケースを介して車体フレームに支持し,前記筒状のクリーナケースを,その横断面が前記一方の張り出し部の張り出し方向に横長となるように形成したことを第9の特徴とする。
【0023】
さらにまた本発明は,第1又は第4の特徴に加えて,前記エアクリーナの底壁に,前記吸気ポートに連なる空気出口管を設けたことを第10の特徴とする。
【0024】
さらにまた本発明は,第1又は第4の特徴に加えて,前記エンジンのシリンダブロックを,その頭部を車両前方に向けて略水平に配置すると共に,前記吸気系を,これが後ろ下がりに傾斜するように配置したことを第11の特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の実施の形態を,添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0026】
図1は自動二輪車の側面図,図2は図1の2−2矢視拡大図,図3は図2の3−3線断面図,図4は図3の4−4線拡大断面図,図5は図3の5−5線断面図,図6は図5の6−6線断面図,図7は図2の2−2矢視図,図8はフロントカバーの斜視図である。
【0027】
先ず図1において,自動二輪車の車体フレーム15が前端に備えるヘッドパイプ16には,前輪WFを軸支するフロントフォーク17が操向可能に枢支される。該フロントフォーク17の上端に立設されるステアリングステムにバーハンドル18が連結され,前輪WFの上方を覆うフロントフェンダ19がフロントフォーク17に支持される。また車体フレーム15の中間部には後輪WRを軸支するリヤフォーク20が枢支され,車体フレーム15の後部およびリヤフォーク20間にリヤクッション21が設けられる。
【0028】
車体フレーム15の中間部には,水冷式の4サイクルエンジンEおよび変速機Mから成るパワーユニットPが支持されており,前記変速機Mの出力はチェーン22を介して後輪WRに伝達される。
【0029】
またエンジンEのエンジン本体33および車体フレーム15に支持されるラジエータ24が前記エンジンEの上方に配置されるとともに,エアクリーナ23がエンジンEの上方に配置され,変速機Mの上方に配置される燃料タンク25と,電装部品を収納可能として該燃料タンク25の上方に配置される収納ボックス26とが,車体フレーム15に支持される。
【0030】
エンジンEからの排気ガスを導く排気管27は,パワーユニットPおよび後輪WR間に配置される排気マフラー28に接続される。
【0031】
前記車体フレーム15の前部,エンジンE,エアクリーナ23およびラジエータ24は,車体フレーム15に取付けられる合成樹脂製のレッグシールド29により上方から覆われる。また車体フレーム15の後部,燃料タンク25および収納ボックス26は,車体フレーム15に取付けられる合成樹脂製のリヤカバー30で覆われており,該リヤカバー30に後輪WRの後部上方を覆うリヤフェンダ31が連設される。リヤカバー30上には,収納ボックス26の上端開口部を開閉可能としてシート32が設けられており,該シート32にライダが座乗する。
【0032】
図1〜図4及び図7に示すように,前記エンジン本体33は,頭部を車両前方に向けて略水平に配置されるシリンダブロック35と,このシリンダブロック35の前端に接合されるシリンダヘッド36とを備えており,このエンジン本体33は,車体フレーム15に突設された複数のエンジンハンガ37によって支持される。シリンダヘッド36には,シリンダブロック35に形成される単一のシリンダボア35aに同軸で連なる燃焼室36aと,この燃焼室36aに開口する吸気ポート38及び排気ポート39とが形成され,これら吸気及び排気ポート38,39は,燃焼室36aへのそれぞれの開口端部で吸気及び排気弁40,41によって開閉される。これら吸気及び排気弁40,41を開閉作動する公知の動弁機構のタイミング伝動装置42を収容するタイミング伝動室43がシリンダボア35aに隣接するようにして,シリンダブロック35の一側壁に設けられる。
【0033】
このようなエンジンEは,図2に明示するように,ヘッドパイプ16の中心を通る車体フレーム15の中心線を含む鉛直面Vにシリンダボア35a及び燃焼室36aの軸線を略合わせるように配置される。また吸気ポート38は,燃焼室36a周縁の接線Tに沿い,且つ前記鉛直面Vを斜めに横切りながら下流側に向かって急な下り勾配となるように配置される。これに伴い吸気ポート38の燃焼室36aへの開口端部は前記鉛直面Vの一側寄りに,且つ燃焼室36aの中心より上方に配置される。一方,排気ポート39の燃焼室36aへの開口端部は,前記鉛直面Vの他側寄りに,且つ燃焼室36aの中心より下方に配置される。そして,両ポート38,39の燃焼室36aへの開口端部の中心間を結ぶ直径線Lの両側で燃焼室36aに電極を臨ませる一対の点火プラグ44,44′がシリンダヘッド36に螺着される。これら点火プラグ44,44′は同時に付勢されるようになっている。
【0034】
吸気ポート38の上流端には,吸気ポート38の軸線の延長線に略沿って斜め上方に延びる吸気管45が接続され,この吸気管45の上流端部にスロットルボディ46が,またその上流端に前記エアクリーナ23が順次接続される。スロットルボディ46は,周知のようにエアクリーナ23及び吸気管45に連なる吸気道と,それを開閉するスロットル弁を有するものである。
【0035】
而して,吸気ポート38,吸気管45,スロットルボディ46及びエアクリーナ23は,エンジンEの吸気系47を構成するもので,この吸気系47は,前記鉛直面Vを斜めに横切ると共に,全体が下流側に向かって急な下り勾配となり,且つ後ろ下がりに傾斜するように構成される(図3及び図6参照)。
【0036】
吸気管45は,その下流側端部に有する連結フランジ45aをシリンダヘッド36にボルト45bで結合されるもので,その連結フランジ45aに一体に形成された取り付け筒部49に,吸気ポート38の下流側に向けて燃料を噴射する公知の電磁式燃料噴射弁50が装着される。その際,燃料噴射弁50は,吸気管45の中心より車体内方寄りに配置され(図2参照),外側方から接近する他物との接触を吸気管45で回避されるようになっている。
【0037】
シリンダボア35aの一側に隣接してシリンダブロック35に設けられる前記タイミング伝動室43は,前記鉛直面Vに対して吸気ポート38の燃焼室36aへの開口端部と同側に配置される。
【0038】
図3及び図5に示すように,前記鉛直面Vの一側に配置されるエアクリーナ23のクリーナケース70の上部及び下部には支持片51,51′が形成されており,これらをヘッドパイプ16近傍部である車体フレーム15上部の一側面にボルト52,52で固着することにより,エアクリーナ23は,ヘッドパイプ16近傍部で車体フレーム15に支持される。
【0039】
一方,前記ラジエータ24は,前記鉛直面Vを挟んでエアクリーナ23と反対側に配置されて車体フレーム15の他側面に取付けられる。その際,このラジエータ24は,また,エアクリーナ23とシリンダブロック35との間の中間高さ位置に配置される(図2参照)。このラジエータ24は,上部タンク24a,下部タンク24b及びこれらを連結するコア24cとからなっており,上部タンク24aの支持片53と,車体フレーム15の支持片54とを,それらの間に弾性部材55を挟みながらボルト56で結合することによりラジエータ24は車体フレーム15に取付けられる。下部タンク24bの内部は,車体外方寄りの第1室B1と,車体内方寄りの第2室B2との仕切られており,両室B1,B2はコア24cを介して上部タンク24aに連通している。
【0040】
シリンダヘッド36には,ラジエータ24と同側の端部にウォータポンプ57が配設され,下部タンク24bの第1室B1から延出する第1ホース58aはこのウォータポンプ57の吸入管59に接続され,ウォータポンプ57の吐出管60から延出する第2ホース58bは,シリンダブロック35のウォータジャケット入口管(図示せず)に接続され,シリンダヘッド36のウォータジャケット出口管61から延出する第3ホース58cは下部タンク24bの第2室B2に接続される。したがって,第3ホース58cから第2室B2に流入した冷却水は,コア24cの片側半部を上昇して上部タンク24aに移り,それからコア24cの他方の半部を下降して第1室B1に達するようになっている。こうすることにより第1及び第3ホース58a,58cの短縮化が可能となり,これらホース58a,58cと上部の前記弾性部材55の三部材を介してラジエータ24を車体フレーム15及びエンジンEに弾性支持することができる。
【0041】
図2及び図3に示すように,前記レッグシールド29は合成樹脂製であって,車体フレーム15の前部を上方から覆うシールド中央部29sと,このシールド中央部29sから左右に張り出してライダの左右の脚部を前方から覆う一対のシールド張り出し部29a,29bとからなっており,左右のシールド張り出し部29a,29bは,エアクリーナ23及びラジエータ24を左右外側からも覆うように斜め前方へ張り出している。そしてラジエータ24側である左方(シート32に座乗するライダから見て)のシールド張り出し部29aは,ステー62を介して車体フレーム15に支持される。即ち,ステー62の両端部がボルト63,63によって車体フレーム15と左方のシールド張り出し部29aとに固着される。エアクリーナ23側である右方のシールド張り出し部29bはエアクリーナ23を介して車体フレーム15に支持される。即ち,クリーナケース70は前述のように車体フレーム15に固着されており,このクリーナケース70の支持片64に右方のシールド張り出し部29bがボルト65によって固着される。したがって,クリーナケース70は,右方のシールド張り出し部29bの支持用ステーを兼ねている。これによりレッグシールド29の支持構造の簡素化を図ることができる。
【0042】
図5及び図8に示すように,レッグシールド29の前面にはフロントカバー66が結合される。このフロントカバー66も合成樹脂製であって,ヘッドパイプ16を前方から覆うカバー中央部66sと,このカバー中央部66sの左右両端から下方に延びて左右のシールド張り出し部29a,29bの前面を覆う一対のカバー側部66a,66bとからなっており,これらカバー側部66a,66bは左右のシールド張り出し部29a,29bの外側縁に多数のビス67,67…により固着される。その際,右方のシールド張り出し部29bとカバー側部66bとの間に,エアクリーナ23を収容する補機室68が画成される。
【0043】
図8に示すように,左右のカバー側部66a,66bには,ラジエータ24に走行風を導入するラジエータグリル78の両端部が複数のボルト69,69…により固着され,これによって両カバー側部66a,66b相互が補強される。
【0044】
再び図5及び図6において,エアクリーナ23は,下面を開放した筒状のクリーナケース70と,このクリーナケース70の開放面に取り外し可能に接合され蓋体71と,クリーナケース70に収容,支持される円筒状のクリーナエレメント72とから構成される。クリーナケース70は,その横断面が右方のシールド張り出し部29bの横幅方向に沿って横長に,且つその横断面の前後幅が車体の内方寄りの一半部で広く,他半部で狭くなるように形成される。そして,このクリーナケース70の前壁には,回動するフロントフォーク17との干渉を避ける段差部70aが設けられる。またクリーナケース70内の前後幅の広い部分には円筒状のクリーナエレメント72が配置される。
【0045】
クリーナケース70内は,クリーナエレメント72の外側が未浄化室73,内側が浄化室74となっており,未浄化室73の前後幅の狭い部分に開口する空気入口管75と,未浄化室73の中心部に開口する空気出口管76とが蓋体71に設けられ,その空気出口管76が前記スロットルボディ46の上流端部にバンド77で接続される。
【0046】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0047】
エンジンEの運転中,吸気弁40が開弁する吸気行程になると,エアクリーナ23の空気入口管75から未浄化室73に流入した外気は,クリーナエレメント72により濾過されて浄化室74に移り,空気出口管76,スロットルボディ46の吸気道,吸気管45及び吸気ポート38を順次通過して燃焼室36a及びシリンダボア35aに吸入される。その間に燃料噴射弁50は吸気ポート38の下流側に向けて所定量の燃料を噴射するので,その燃料は上記空気と共に混合気を生成しながら燃焼室36a及びシリンダボア35aに吸入される。
【0048】
ところで,エアクリーナ23から吸気ポート38に至る吸気系47は,燃焼室36a周縁の接線方向Tに延びると共に,車体フレーム15の中心線を含む鉛直面Vを横切りながら,下流側に急勾配で下るように構成されるので,吸気系47の吸気抵抗を減少させつゝ,吸気系47の長さを,車体フレーム15やそれに取付けられる車体系部品に干渉されることなく充分に確保することができる。したがって,吸気系47内の吸気慣性を効果的に利用して,混合気の流れを燃焼室36a及びシリンダボア35aの内周面に沿わせ,強力なスワール(図4の矢印A参照)を生起させながら,高い充填効率を得ることができるため,点火時,リーン燃焼を可能にし,低燃費性の向上をもたらすと共に,エンジン出力の向上を図ることができる。しかも,吸気系47には,特別なスワーラを設ける必要もないから,コストの低減にも寄与し得る。
【0049】
またシリンダブロック35に設けられるタイミング伝動室43は,前記鉛直面Vに対して吸気ポート38の燃焼室36aへ開口端部と同側に配置されるので,4サイクルエンジンEであっても,燃焼室36a周縁の接線方向Tに延びる吸気系47の長さを,タイミング伝動室43にも干渉されることなく充分に確保することができる。しかもエンジンEの冷却方式を水冷とすることにより,リーン燃焼に伴うノッキングの発生を抑えることができる。
【0050】
さらに吸気系47上流端のエアクリーナ23と,エンジンEのウォータポンプ57及びそれに連通するラジエータ24とは,前記鉛直面Vの両側に配置されるので,埃を嫌うエアクリーナ23と,走行風を冷却に利用するラジエータ24とを車体フレーム15の両側にバランス良く配設することが可能となり,しかもラジエータ24とウォータポンプ57及びシリンダヘッド36との各間を接続する第1及び第3ホース58a,58cの短縮化を図ることができる。
【0051】
またエアクリーナ23は,車体フレーム15と,右方のシールド張り出し部29bとの間の狭小なスペースに配置されるも,そのクリーナケース70が該シールド張り出し部29bの横幅に沿って横長に形成されるので,クリーナケース70の容積を充分に確保して,吸気抵抗の減少及び吸気音の低減を図ることができる。この場合,エアクリーナ23の空気出口管76を,横長のクリーナケース70内の車体内方寄りに配置して,前記鉛直面V上に配置されるシリンダヘッド36の直上に極力近づけたことは,吸気系47の下向き勾配を急にして,吸気抵抗の低下を図る上で有効である。
【0052】
尚,本発明は上記実施例に限定されるものではなく,本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことができる。例えば,燃焼室36a及びシリンダボア35aで混合気の攪拌が充分に行われるならば,吸気ポート38を必ずしも燃焼室36aの接線方向Tに沿って配置しなくともよい。またエアクリーナ23の空気入口管75を,一端部を大気に開放した中空の車体フレーム15に接続して,車体フレーム15内の奇麗な空気をエアクリーナ23に導入するようにしてもよい。また本発明は,上記実施例の自動二輪車だけでなく,自動三輪車にも適用可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明の第1の特徴によれば,車体フレームの中心線を含む鉛直面に,略水平に配置される単一のシリンダボア及びそれに連なる燃焼室の軸線を略合わせたエンジンを車体フレームの下方に配置した自動二,三輪車において,エンジン上方のヘッドパイプ近傍である車体フレーム上部の一側面に取り付けられるエアクリーナと,このエアクリーナの空気出口に連なる吸気管と,この吸気管の下流端に連なると共に前記燃焼室に開口する吸気ポートとを含む吸気系全体に下流側への下り勾配を付与し,この吸気系を,それが燃焼室周縁の接線方向に延び且つ前記鉛直面を斜めに横切るように配置し,ライダの左右の脚部を前方から覆うレッグシールドにより前記エアクリーナを側方から覆ったので,燃焼室周縁の接線方向に延びる吸気系の長さを,車体フレームやそれに取付けられる車体系部品に干渉されることなく充分に確保することができ,したがって,吸気系内の吸気慣性を効果的に利用して,燃焼室及びシリンダボアで混合気の強力なスワールを生起させることができ,リーン燃焼を可能にして低燃費性の向上に寄与することができ,同時に高い充填効率を得て,エンジン出力の向上を図ることができる。しかも,吸気系には,特別なスワーラを設ける必要もないから,コストの低減にも寄与し得る。
【0054】
また本発明の第2の特徴によれば,第1の特徴に加えて,前記鉛直面に対して前記吸気ポートの燃焼室へ開口端部と同側で,動弁機構のタイミング伝動装置を収容するタイミング伝動室をエンジン本体に設けたので,燃焼室周縁の接線方向に延びる吸気系の長さを,タイミング伝動室にも干渉されることなく充分に確保することができる。
【0055】
さらに本発明の第3の特徴によれば,第1又は第2の特徴に加えて,前記吸気系の上流端に設けられるエアクリーナと,エンジンのウォータポンプ及びそれに連通するラジエータとを前記鉛直面の両側に配置したので,エアクリーナ及びラジエータを車体フレームの両側にバランス良く配設することができると共に,ラジエータ及びウォータポンプ間の連通路の短縮化を図ることができる。
【0056】
また本発明の第4の特徴によれば,車体フレームの中心線を含む鉛直面に,略水平に配置される単一のシリンダボア及びそれに連なる燃焼室の軸線を略合わせたエンジンを車体フレームの下方に配置し,このエンジンのエンジン本体の左右方向一側に,動弁機構のタイミング伝動装置を収容するタイミング伝動室を設けた自動二,三輪車において,エンジン本体の前記タイミング伝動室と反対側の他側に,前記燃焼室に連なる吸気ポートの上流端を開口させ,この吸気ポートを含む吸気系の上流端に設けられるエアクリーナを,吸気ポートの上流端と同側の,ヘッドパイプ近傍である車体フレーム上部の一側面に取り付けて,該吸気系全体に下流側への下り勾配を付与し,前記エアクリーナと反対側の車体フレーム側面に,エンジン本体及びエアクリーナ間の中間高さ位置に配置されるエンジン冷却用ラジエータを取り付け,ライダの左右の脚部を前方から覆うレッグシールドにより前記エアクリーナ及びエンジン冷却用ラジエータを側方から覆ったので,吸気ポートを含む吸気系を,タイミング伝動室及びラジエータに干渉されることなく,長く且つ吸気抵抗の少ないものとすることができ,吸気系内の吸気慣性を効果的に利用して,吸気流速を充分に高め,燃焼室及びシリンダボアでの混合気の強力な攪拌と充填効率の向上を図ることができ,低燃費性とエンジン出力の両方を満足させることができる。しかも,エンジンを水冷とすることにより,リーン燃焼に伴うノッキングの発生を抑えることができ,その上,埃を嫌うエアクリーナと,走行風を冷却に利用するラジエータとを車体フレームの両側にバランス良く配設して,エンジンの耐久性の向上に寄与し得る。またエアクリーナと反対側の車体フレーム側面に,エンジン本体及びエアクリーナ間の中間高さ位置に配置されるエンジン冷却用ラジエータを取り付けることで,ラジエータ及びエンジン本体間の配管を極力短縮することができる。
【0057】
さらに本発明の第6の特徴によれば,第1又は第4の特徴に加えて,前記吸気系には,その中心より車体内方寄りに配置される燃料噴射弁を装着したので,燃料噴射弁を吸気系の中心より車体内方寄りに配置することにより,車体外側方から燃料噴射弁に接近する他物を吸気管で受けとめて,その他物の燃料噴射弁との接触を回避することができる。
【0058】
さらにまた本発明の第7の特徴によれば,第4の特徴に加えて,前記ラジエータを,上部タンクと,内部が車体外方寄りの第1室及び車体内方寄りの第2室に仕切られる下部タンクと,これら上部タンク及び下部タンク間を連結すると共に,上部タンクを前記第1及び第2室に連通するコアとで構成し,前記エンジン本体の,前記ラジエータと同側の端部にウォータポンプを配設し,前記第1室から延出する第1ホースを前記ウォータポンプの吸入管に接続すると共に,ウォータポンプの吐出管から延出する第2ホースをエンジン本体のウォータジャケットの入口に接続し,また前記ウォータジャケットの出口から延出する第3ホースを前記第2室に接続したので,特に,第1及び第3ホースの短縮化が可能となり,またこれらホースを利用して,ラジエータの弾性支持が可能となる。
【0059】
さらにまた本発明の第8の特徴によれば,第1又は第4の特徴に加えて,前記エアクリーナをレッグシールドの支持ステーに兼用したので,エアクリーナをレッグシールドの支持ステーに兼用したことで,レッグシールドの支持構造の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るエンジンを搭載した自動二輪車の側面図。
【図2】 図1の2−2矢視拡大図。
【図3】 図2の3−3線断面図。
【図4】 図3の4−4線拡大断面図。
【図5】 図3の5−5線断面図。
【図6】 図5の6−6線断面図。
【図7】 図2の2−2矢視図。
【図8】 フロントカバーの斜視図。
【符号の説明】
B1・・・下部タンクの第1室
B2・・・下部タンクの第2室
E・・・・エンジン
T・・・・接線方向
V・・・・鉛直面
15・・・車体フレーム
23・・・エアクリーナ
24・・・ラジエータ
24a・・上部タンク
24b・・下部タンク
24c・・コア
29・・・レッグシールド
29s・・中央部
29a,29b・・左右の張り出し部
33・・・エンジン本体
35a・・シリンダボア
36a・・燃焼室
38・・・吸気ポート
42・・・タイミング伝動装置
43・・・タイミング伝動室
44,44′・・点火プラグ
45・・・吸気管
47・・・吸気系
50・・・燃料噴射弁
57・・・ウォータポンプ
58a〜58c・・第1〜第3ホース
59・・・吸入管
60・・・吐出管
70・・・クリーナケース
76・・・空気出口管
Claims (11)
- 車体フレーム(15)の中心線を含む鉛直面(V)に,略水平に配置される単一のシリンダボア(35a)及びそれに連なる燃焼室(36a)の軸線を略合わせたエンジン(E)を車体フレーム(15)の下方に配置した自動二,三輪車において,
エンジン(E)上方のヘッドパイプ(16)近傍である車体フレーム(15)上部の一側面に取り付けられるエアクリーナ(23)と,このエアクリーナ(23)の空気出口に連なる吸気管(45)と,この吸気管(45)の下流端に連なると共に前記燃焼室(36a)に開口する吸気ポート(38)とを含む吸気系(47)全体に下流側への下り勾配を付与し,この吸気系(47)を,それが燃焼室(36a)周縁の接線方向(T)に延び且つ前記鉛直面(V)を斜めに横切るように配置し,ライダの左右の脚部を前方から覆うレッグシールド(29)により前記エアクリーナ(23)を側方から覆ったことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記鉛直面(V)に対して前記吸気ポート(38)の燃焼室(36a)への開口端部と同側で,動弁機構のタイミング伝動装置(42)を収容するタイミング伝動室(43)をエンジン本体(33)に設けたことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1又は2記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記吸気系(47)の上流端に設けられるエアクリーナ(23)と,エンジン(E)のウォータポンプ(57)及びそれに連通するラジエータ(24)とを前記鉛直面(V)の両側に配置したことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 車体フレーム(15)の中心線を含む鉛直面(V)に,略水平に配置される単一のシリンダボア(35a)及びそれに連なる燃焼室(36a)の軸線を略合わせたエンジン(E)を車体フレーム(15)の下方に配置し,このエンジン(E)のエンジン本体(33)の左右方向一側に,動弁機構のタイミング伝動装置(42)を収容するタイミング伝動室(43)を設けた自動二,三輪車において,
エンジン本体(33)の前記タイミング伝動室(42)と反対側の他側に,前記燃焼室(36a)に連なる吸気ポート(38)の上流端を開口させ,この吸気ポート(38)を含む吸気系(47)の上流端に設けられるエアクリーナ(23)を,吸気ポート(38)の上流端と同側の,ヘッドパイプ(16)近傍である車体フレーム(15)上部の一側面に取り付けて,該吸気系(47)全体に下流側への下り勾配を付与し,前記エアクリーナ(23)と反対側の車体フレーム(15)側面に,エンジン本体(33)及びエアクリーナ(23)間の中間高さ位置に配置されるエンジン冷却用ラジエータ(24)を取り付け,ライダの左右の脚部を前方から覆うレッグシールド(29)により前記エアクリーナ(23)及びエンジン冷却用ラジエータ(24)を側方から覆ったことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記吸気ポート(38)及び排気ポート(39)の前記燃焼室(36a)への開口端部を,これらが前記鉛直面(V)を挟んで上下に並ぶように配置し,これら吸気ポート(38)及び排気ポート(39)の前記燃焼室(36a)への開口端部の中心間を結ぶ直線(L)の両側で一対の点火プラグ(44,44′)の電極を前記燃焼室(36a)に臨ませたことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1又は4記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記吸気系(47)には,その中心より車体内方寄りに配置される燃料噴射弁(50)を装着したことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項4記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記ラジエータ(24)を,上部タンク(24a)と,内部が車体外方寄りの第1室(B1)及び車体内方寄りの第2室(B2)に仕切られる下部タンク(24b)と,これら上部タンク(24a)及び下部タンク(24b)間を連結すると共に,上部タンク(24a)を前記第1及び第2室(B2,B2)に連通するコア(24c)とで構成し,前記エンジン本体(33)の,前記ラジエータ(24)と同側の端部にウォータポンプ(57)を配設し,前記第1室(B1)から延出する第1ホース(58a)を前記ウォータポンプ(57)の吸入管(59)に接続すると共に,ウォータポンプ(57)の吐出管(60)から延出する第2ホース(58b)をエンジン本体(33)のウォータジャケットの入口に接続し,また前記ウォータジャケットの出口から延出する第3ホース(58c)を前記第2室(B2)に接続したことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1又は4記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記エアクリーナ(23)の一側部を車体フレーム(15)に固着すると共に,その他側部を,ライダの左右の脚部を前方から覆うと共に該エアクリーナ(23)を側方から覆うレッグシールド(29)に固着して,該エアクリーナ(23)をレッグシールド(29)の支持ステーに兼用したことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項8記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記レッグシールド(29)を,車体フレーム(15)の前部を上方から覆う中央部(29s)と,この中央部(29s)から左右に張り出してライダの左右の脚部を前方から覆う一対の張り出し部(29a,29b)とで構成し,その一方の張り出し部(29b)を,前記エアクリーナ(23)の筒状のクリーナケース(70)を介して車体フレーム(15)に支持し,前記筒状のクリーナケース(70)を,その横断面が前記一方の張り出し部(29b)の張り出し方向に横長となるように形成したことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1又は4記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記エアクリーナ(23)の底壁に,前記吸気ポート(38)に連なる空気出口管(76)を設けたことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。 - 請求項1又は4記載の自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置において,
前記エンジン(E)のシリンダブロック(35)を,その頭部を車両前方に向けて略水平に配置すると共に,前記吸気系(47)を,これが後ろ下がりに傾斜するように配置したことを特徴とする,自動二,三輪車におけるエンジンの吸気装置。
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