JP4129709B2 - 浴槽用通水装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴水の循環用の吸引口若しくは吐出口、或いは吸引口及び吐出口を形成する浴槽用通水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴水の追だきのために浴槽に浴水循環用の吸引口又は吐出口を備えた浴槽用通水装置を取付けることが行われている。この浴槽用通水装置として、吸引口と吐出口とをともに一体に備えた浴槽用通水装置が公知である。
【0003】
図15及び図16はこの種浴槽用通水装置の従来の一例を示している。同図において200は浴槽の側壁部で、202はその内側に位置するフロントボデー、204は側壁部200の外面に位置するリヤボデーであって、それらフロントボデー202とリヤボデー204とにより浴槽用通水装置の本体ボデーが構成されている。
【0004】
フロントボデー202は第一部材206と第二部材208とを組み付けて成っている。第一部材206は浴水の吸引口210と吐出口212及びこれらに連通する導管部214,216を有しており、更に後方向きに小径の円筒部(内筒部218)が形成されている。一方第二部材208は、内筒部218よりも大径の外筒部220を有しており、その外周面には雄ねじが形成されている。
【0005】
このフロントボデー202においては、内筒部218と外筒部220との間に環状の通路が形成され、そしてその環状通路に連通する状態で上記吸引口210及び導管部214が設けられている。また内筒部218に連通する状態で上記吐出口212及び導管部216が形成されている。
【0006】
他方上記リヤボデー204は、内筒部226と外筒部224との二重筒構造をなしており、その内筒部226がフロントボデー202の内筒部218に、また内筒部226と外筒部224との間の環状通路がフロントボデー202における内筒部218と外筒部220との間の循環通路に連通する状態でフロントボデー202に組み付けられている。
【0007】
詳しくは、浴槽の側壁部200の取付孔228においてリヤボデー204とフロントボデー202とが、パッキン230を介して側壁部200を内外両側から挟み付ける状態に締結され、以って側壁部200に取付け固定されている。
【0008】
具体的には、フロントボデー202とリヤボデー204とは、第二部材208の外筒部220外周面に形成された雄ねじと、リヤボデー204の外筒部224内周面に形成された雌ねじとのねじ結合によって側壁部200に取付け固定されている。なお、232はフロントボデー202を覆うように設けられたカバー部材である。
【0009】
リヤボデー204には、銅管から成る一対の配管234,236がろう付けにて一体に固定されている。一方の配管234は、内筒部226内部に連通する状態で連結固定されており、また他方の配管236は内筒部226と外筒部224との間の循環通路に連通する状態で連結固定されている。
【0010】
この浴槽用通水装置の場合、浴槽内部の浴水は吸引口210,導管部214を通じて吸い込まれ、更にフロントボデー202における内筒部218と外筒部220の間の環状通路、更にはリヤボデー204の内筒部226と外筒部224との間の環状通路を経て配管236から外部の配管へと流出し、外部循環させられる。そして外部循環して戻って来た浴水が配管234からリヤボデー204の内筒部226及びフロントボデー202の内筒部218を経て導管部216に流出し、更に吐出口212から浴槽内部に吐出される。
【0011】
この浴槽用通水装置を一人で施工できるようにするための、取付作業用治具が開発されている。この治具238は、図17に示す如く、リヤボデー204の開口中心部に着脱自在に螺合できると共に、浴槽の取付孔228に引っ掛けることができる掛け部240を備えている。この治具238を用いた施工は、次のように行われる。作業者は、躯体242の外側で、リヤボデー204に治具238を螺着し、躯体242の外側から躯体開口部244へ治具238と共にリヤボデー204を挿入し、浴槽の開口部228に治具238の掛け部240を引っ掛ける。次に、作業者は、浴槽の内側Aに移動し、治具238を内側Aに引っ張り出し、リヤボデー204にフロントボデー202の第二部材208を螺着し、最後に治具238を取外してフロントボデー202の第一部材206と第二部材208とを組み付けて取付けを完了する。漏水防止用のリング状のシール部材246は、フロントボデー202の第二部材208を回転させながら螺着するために、リヤボデー204の鍔部248と浴槽の側壁部200の裏面とに挟持されるように設けられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フロントボデー202とリヤボデー204とから成る浴槽用通水装置の場合、配管234,236が本体ボデーに対してろう付けにて一体に固定されているため、それらに接続すべき延長配管の位置や方向の如何によって対応が難しいといった問題があった。
【0013】
また、図17に示す治具238を用いた従来の施工方法では、躯体242の外側と浴槽の内側Aとで作業するため、躯体242の外側と浴槽の内側Aとを行き来する必要があり、手間がかかり、また、治具238がないときに施工が不可能であった。更に、従来の施工方法では、リヤボデー204の鍔部248と浴槽の裏面との間に漏水防止用のシール部材246を挟着するため、浴槽の裏面が凹凸面である場合には、充分なシールを確保することができないことから、適用できない問題があった。
【0014】
浴槽用通水装置として、吸引口210と吐出口212とを一体に有する浴水追だき用のものを例として説明したが、吸引口のみを有する浴槽用通水装置や吐出口のみを有する浴槽用通水装置に対して、或いは浴水追だき用以外の用途の浴槽用通水装置(例えば、ジエット噴射浴槽における浴水吸引のための通水装置或いは浴水吐出のための通水装置)においても同様の問題が生じ得る。
【0015】
そこで、本発明は、上記問題を解決することができる、浴槽用通水装置の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
浴槽用通水装置の施工を一人の作業者で浴槽内側から容易に行えるようにすると共に、接続すべき延長用配管の位置や方向の如何に拘わらず容易に対応することができるようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、浴槽の側壁部の取付孔に取付け固定される浴槽用通水装置であって、表側(浴槽内側に面する側)に通水口を開口した本体ボデーと、浴槽の外側に配置される挟持部材と、本体ボデーと挟持部材とを連結する止付け用ボルトと、通水口に連通して本体ボデーの裏側(浴槽外側に面する側)へ突設する管状の配管用接続部とを備え、前記挟持部材は、本体ボデーに止付け用ボルトで連結された状態で浴槽の内側から取付孔を潜り抜けることが可能であり、挟持部材に螺合させた止付け用ボルトを浴槽の内側からねじ込むことにより本体ボデーと挟持部材とが取付孔の周縁部を挟持して浴槽の側壁部に固定され、前記配管用接続部は、曲り形状をなしていると共に前記本体ボデーに回転可能に連結されることを特徴とする浴槽用通水装置である。
本発明にあっては、浴槽用通水装置の施工を一人の作業者で浴槽内側から容易に行うことができ、施工時間を短縮できる。配管用接続部を曲り形状となし、これを本体ボデーに対し回転可能に連結したものであるため、配管用接続部に対して接続される延長用配管の位置や向きの如何に拘わらず、配管用接続部の回転により容易にこれに対応することができる。更に、本発明にあっては、本体ボデーの裏側へ管状の配管用接続部を突設したものであるため、浴槽の内面と本体ボデーとの間でシールするだけて漏水を阻止でき、浴槽の裏面が凹凸面である場合にも対応できる。
【0017】
配管用接続部の浴槽の取付孔への挿通作業を容易にするため、及び、延長用配管のいろいろな延設方向に対処できるようにするために請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記配管用接続部は、本体ボデーの後方へ延出する直管部と、直管部に対し曲り形状をなす曲り部とを有し、本体ボデーに対し直管部の軸心を中心に回転可能に連結されている請求項1に記載の浴槽用通水装置である。
本発明にあっては、本体ボデーから裏側へ延び出した配管用接続部を管軸方向の途中箇所で曲り形状(例えば30〜45°)としたので、配管用接続部を回転させて両先端部を接近させることにより、浴槽の取付孔への挿通作業を容易にできる。また両先端部を離反させることにより両先端部に対する延長配管の接続作業を容易にすることができる。さらに、延長用配管が浴槽の側壁部に沿って横方向へ延びている場合にも、また浴槽側壁部に向って後方から延びて来ている場合の何れに対しても、延長用配管を大きく曲げ変形させることなく対応すること、即ち各延長用配管を配管用接続部に対し接続することが可能となり、浴槽側壁部と躯体外壁等との間の狭い空間内においても容易に配管用接続部に対し延長用配管を接続作業することができる。
【0018】
配管用接続部の浴槽の取付孔への挿通作業を容易にするため、及び、延長用配管のいろいろな延設方向に対処できるようにするために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記配管用接続部は、フランジ部と真っ直ぐな管部とからなり、フランジ部と管部とがそれぞれの中心線を適宜角度で交叉させるように接合されて両者の接合部で曲り形状をなし、本体ボデーに対しフランジ部の軸心を中心に回転可能に連結されている請求項1に記載の浴槽用通水装置である。
本発明にあっては、本体ボデーから裏側へ延び出した配管用接続部のフランジ部と管部とがそれぞれの中心線を適宜角度で交叉(例えば2〜10°)させるように接合されて曲り形状をなすので、配管用接続部を回転させて両先端部を接近させることにより、浴槽の取付孔への挿通作業を容易にできる。また両先端部を離反させることにより両先端部に対する延長配管の接続作業を容易にすることができる。さらに、延長用配管が浴槽の側壁部に沿って横方向へ延びている場合にも、また浴槽側壁部に向って後方から延びて来ている場合の何れに対しても、延長用配管を大きく曲げ変形させることなく対応すること、即ち各延長用配管を配管用接続部に対し接続することが可能となり、浴槽側壁部と躯体外壁等との間の狭い空間内においても容易に配管用接続部に対し延長用配管を接続作業することができる。
【0019】
二本の接続すべき延長用配管の位置や方向の如何に拘わらず容易に対応することができるようにするために請求項4記載の本発明が採用した手段は、前記本体ボデーは前記通水口として吐出口及び吸引口を備え、吐出口に連通する配管用接続部及び吸引口に連通する配管用接続部とが設けられ、各配管用接続部の何れも回転可能である請求項1〜3の何れかに記載の浴槽用通水装置である。
本発明にあっては、吸引口及び吐出口の何れも備えた浴水追だき用の通水装置に好適に適用することができる。
【0020】
本体ボデーに対する配管用接続部の連結が容易となるようするため請求項5記載の本発明が採用した手段は、前記配管用接続部は、前記本体ボデーの嵌合孔にOリングを介して回転可能に嵌合していると共に、前記本体ボデーへ着脱自在に取着した抜止具で抜け止めされる請求項1〜4の何れかに記載の浴槽用通水装置である。
本発明にあっては、配管用接続部が、Oリングを介して本体ボデーの嵌合孔に嵌合して水密性を確保した上、抜止具によって抜止め、即ち本体ボデーに回転可能に連結することができる。このようにすることで配管用接続部を本体ボデーに対し簡単に回転可能な状態で連結することができる。なお、配管用接続部を抜止めするための抜止具として止め輪を好適に用いることができる。配管用接続部に延長用配管をろう付けする場合には、本体ボデーから配管用接続部を取り外しておくことにより、ろう付け時の熱を本体ボデーに伝達させることがないため、熱可塑性の合成樹脂素材から本体ボデーが成形されているときに、好都合である。
【0021】
浴槽に本体ボデーを取付け固定した後であっても、浴槽の外側から配管用接続部の着脱ができるようにするため、前記抜止具が前記本体ボデーの裏側で着脱できるようにしてもよい。抜止具の着脱は、本体ボデーの裏側に対して、抜止具のビス孔へ挿通したビスを螺着又は螺脱することで行うことができる。
【0022】
抜止具の着脱作業が容易にできるようにするために、前記抜止具を、前記配管用接続部に回転可能で脱落しないように嵌着してもよい。
かかる構成により、抜止具と配管用接続部とが分離することなく一体化しているため、抜止具を脱落させることなく着脱作業が容易にできるようになる。
【0023】
配管用接続部に対して延長用配管をねじ接合するときの接合作業が容易となるようにするため、前記配管用接続部の突設する先端に、接合用雄ねじと、該雄ねじより小径の多角形からなる工具引掛部とが、雄ねじが先側となるように併設してもよい。
かかる構成によれば、工具引掛部が雄ねじより小径であるため、雄ねじを傷付けることなく工具引掛部に工具を引っ掛けることが可能となる。
【0025】
吐水するための浴水と吸引した浴水とが本体ボデーの内部で混合しないようにするため、表側に吐出口と吸引口とを開口した本体ボデーと、該吐出口又は吸引口に連通して本体ボデーの裏側へ突設する吐水用及び吸水用の配管用接続部とを備えた浴槽用通水装置において、前記本体ボデーにおける樹脂製で一体成形された部分に、吐出口に通じる吐出通路と吸引口に通じる吸引通路とを分離形成してもよい。
かかる構成によれば、本体ボデーの内部に形成された吐出通路と吸引通路とが完全に分離形成されるため、両水路を流れる浴水が両水路間でリークしない。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る浴槽用通水装置及びその施工方法を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0029】
(第1の実施の形態)
図1乃至図5は、本発明に係る浴槽用通水装置の第1の実施の形態を示すものである。図1は浴槽に通水装置を取付け固定した状態を示すものであって、(A)は断面した側面図、(B)は断面した底面図である。図2は通水装置を浴槽へ取付ける前の状態を示す断面した底面図である。図3は浴槽に通水装置を取付けた状態を示すものであって、(A)は部分断面した正面図、(B)は背面図である。図4は通水装置を各部材に分解して示す断面した側面図である。図5は通水装置を各部材に分解して示す斜視図である。
【0030】
本実施形態の浴槽用通水装置は、吸引口及び吐出口の何れも備えた浴水追だき用であって、該吸引口及び吐出口に連通する状態で一対の配管用接続部が連結されており、且つそれら一対の配管用接続部の何れもが回転可能とされている。図1及び図2において、10は浴槽の側壁部で、12は取付孔である。14は浴槽用通水装置における本体ボデーで、この本体ボデー14はベース部材16とカバー部材18とを組み付けて成っており、それらの間に図3に示しているようにハの字状をなす吸引通路(浴水を浴槽内側から浴槽外側へ取り出すための取出通路となる)19と吐出通路20及びそれらの先端で開口する吸引口22と吐出口24とを有している。
【0031】
26は狭持部材であって、図3(B)及び図5に示しているように両端の幅広部28とそれらの間の細幅部30とを有している。この狭持部材26には雌ねじ孔32が形成されており、そこに止付け用ボルト33が螺合されている。
【0032】
止付け用ボルト33は、図1に示しているように頭部がカバー部材18における凹陥部34内部に収容されている。本体ボデー14は、この止付け用ボルト33を狭持部材26の雌ねじ孔32内部に浴槽内面側からねじ込むことで浴槽の側壁部10に取付け固定されている。具体的には、浴槽内面側から止付け用ボルト33を狭持部材26の雌ねじ孔32に螺合し且つこれを強くねじ込むことによって、狭持部材26とともに側壁部10を内外両側からパッキン36を介し挟み付ける状態に本体ボデー14が側壁部10に取付け固定されている。
【0033】
38は管状をなす吐出側の配管用接続部、40は管状をなす吸引側の配管用接続部であって、それぞれ後方向きに真直ぐ延出する直管部42と曲り部44とを有している。ここで曲り部44は、直管部42に対し30〜45°の角度の曲り形状をなしている。これら一対の配管用接続部38,40のそれぞれは、図4に示しているように直管部42に大径のフランジ部46を備えている。フランジ部46は、外周面の幅方向中間部に、環状のOリング溝が形成されていてそこにシール用のOリング48が嵌合装着されている。またフランジ部46よりも前部側には環状の溝50が形成されている。
【0034】
一方上記本体ボデー14におけるベース部材16には、各配管用接続部38,40に対応する一対の嵌合孔52が形成されており、そこに配管用接続部38,40におけるフランジ部46がOリング48を介し水密に嵌合されている。ベース部材16には、これら嵌合孔52に続いてそれよりも小径の挿通孔54が形成されており、各配管用接続部38,40における前端部がそれら挿通孔54を挿通して本体ボデー14内部に突き出している(図1,図2参照)。そしてその突き出した端部、詳しくは上記環状の溝50に抜止具としての止め輪56が弾性的に嵌め込まれており、それら止め輪56とフランジ部46とによって、各配管用接続部38,40がベース部材16に回転可能に連結されている。
【0035】
なお上記一対の挿通孔54は、図3に示しているように吸引通路19,吐出通路20のそれぞれに連通する位置に設けられている。即ち、本実施形態の浴槽用通水装置の場合、浴槽内の浴水が吸引口22,吸引通路19を通じて取り出される。取り出された浴水は配管用接続部40内部を流通した後、これに接続された配管(図示省略)内部を流通して外部循環させられる。外部循環して戻った浴水は外部の配管から今度は配管用接続部38の側に流入し、続いて吐出通路20を経て吐出口24から浴槽内部に吐出される。
【0036】
本実施形態の浴槽用通水装置の場合、配管用接続部38、40に対して接続される延長用配管の位置や向きの如何に拘わらず配管用接続部38,40の回転により容易にこれに対応することができる。
【0037】
また本実施形態においては、本体ボデー14から後方向きに延び出した配管用接続部38,40を管軸方向の途中箇所で30〜45°の曲り形状となしていることから、延長用配管が浴槽の側壁部10に沿って横方向から延びている場合にも、また浴槽側壁部10に向って後方から延びて来ている場合の何れに対しても、延長用配管を大きく曲げ変形させることなく対応でき、浴槽側壁部10と外壁等との間の狭い空間内においても容易に配管用接続部38,40に対し延長用配管を接続作業することができる。
【0038】
以上、本発明の実施の形態を詳述したがこれはあくまで一例である。例えば上例では止め輪56によって一対の配管用接続部38,40のそれぞれを本体ボデーから抜止めするようにしているが、他の手段によって、例えば本体ボデーに対して裏面側からねじ込んだビスの頭部を配管用接続部38,40におけるフランジ部46の裏面に当てることによって抜止めしたり、或いはその他の手段にて抜止めすることも可能であるし、また場合によって曲り部44を直管部42に対し上記以外の角度、例えば90°の角度で曲げておくといったことも可能である。
【0039】
(第2の実施の形態)
図6乃至図14は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。図6は浴槽用通水装置を浴槽の側壁部に取付け固定した状態を示す側面図である。図7は同取付け固定した状態を浴槽内側から見た正面図である。図8は同取付け固定した状態を浴槽外側から見た背面図である。図9は取付け途中の状態を示す側面図である。図10は本体ボデーに一対の配管用接続部を連結した状態を示すものであって、拡大且つ断面した底面図である。図11は本体ボデーに一対の配管用接続部を連結した状態の別態様を拡大して示すものであって、(A)は断面した底面図、(B)は部分切欠きした背面図である。図12は本体ボデーに一対の配管用接続部を連結した状態の更に別態様を拡大して示すものであって、(A)は部分切欠きした背面図、(B)は配管用接続部のフランジ部に抜止具を嵌着した状態を示す断面図、(C)は抜止具を示す正面図である。図13は別態様の配管用接続部を示すものであって、拡大且つ断面した側面図である。図14は更に別態様の配管用接続部を連結した状態を示すものてあって、(A)は側面図、(B)及び(C)は一対の配管用接続部の異なる回転姿勢を示す背面図である。
【0040】
本実施形態の浴槽用通水装置は、図6及び図10に示すように、浴槽の側壁部10に穿設した取付孔12(例えば、直径が50mm程度)に浴槽内側Aから取付け施工できるものであり、浴槽内側Aに配置される本体ボデー61と、本体ボデー61の裏側の環状の座部71へ当接する環状のシール部材72と、浴槽外側Bに配置される挟持部材73と、本体ボデー61及び挟持部材73を連結して挟持部材73を止め付けるための止付け用ボルト74と、本体ボデー61の背面側から突設した配管用接続部62,63とを備え、止付け用ボルト74を緊締するための操作が浴槽内側Aからできるようになっている。挟持部材73は、本体ボデー61に止付け用ボルト74で連結された状態で浴槽内側Aから取付孔12を潜り抜けること及び浴槽外側Bで係止することが可能になっている。
【0041】
前記本体ボデー61は、ベース部材69とカバー部材70とを連結したものであり、図7に示すように、カバー部材70に、吸引通路67と吐出通路68及びそれらの先端で開口する吸引口65と吐出口66とを有している。カバー部材70は、図10に示すように、熱可塑性の合成樹脂素材等で一体成形され、吸引通路67と吐出通路68とを分離形成し、両通路67,68との間で浴水がリークしないようにしてある。ベース部材69は、吸引通路67と吐出通路68に連通する一対の配管用接続部62,63が着脱可能且つ回転可能に連結されており、連結した配管用接続部62,63の脱落を阻止するための抜止具64が本体ボデー61の裏側で着脱できるようにしてある。
【0042】
前記狭持部材73は、図6及び図8に示すように、両端の幅広部73a,73aとそれらの間の細幅部73bとを有している。この狭持部材73には、雌ネジ孔73cが形成されており、そこに止付け用ボルト74が螺合されている。狭持部材73は、取付孔12の潜り抜けが容易にできるように、弓状に湾曲形成されている。
【0043】
前記止付け用ボルト74は、頭部74aがカバー部材70における凹陥部70a内部に収容されている。本体ボデー61は、この止付け用ボルト74を狭持部材73の雌ネジ孔73cに浴槽内側Aからネジ込むことで浴槽の側壁部10に取付け固定されている。具体的には、浴槽内側Aから止付け用ボルト74を狭持部材73の雌ネジ孔73cに螺合し且つこれを強くネジ込むことによって、狭持部材73とともに側壁部10を内外両側からシール部材72(図10参照)を介し挟み付ける状態に本体ボデー61が側壁部10に取付け固定される。
【0044】
前記止付け用ボルト74は、図6に示すように、シールリング88を予め外嵌してあり、頭部74aとカバー部材70の凹陥部70a(図7参照)との間にシール部を形成できるようにしてある。ボルト74は、本体ボデー61の表側で頭部74aを水密状態に係止できるように本体ボデー61の表側から環状の座部71(図10参照)の内側へ貫通させるようになっている。ボルト74が挿通する本体ボデー61に形成されている挿通孔は、図9に示すように、挿通したボルト52が挟持部材73の長手方向へ大きく揺動して傾斜できるように、大径に開設してある。
【0045】
前記配管用接続部62,63は、図10に示すように、フランジ部75と真っ直ぐな管部76とからなり、フランジ部75及び管部76が両中心線を適宜角度(例えば、2〜10°)で交叉させるようにして接合され、両者の接合部で曲り形状をなしている。各フランジ部75は、外周面の幅方向中間部に、環状のOリング溝75aが形成されていてそこにシール用のOリング77が嵌合装着されている。これら配管用接続部62,63は、回転させて両先端部を接近させることにより浴槽の取付孔12への挿通作業を容易にし、両先端部を離反させることにより両先端部に対する延長配管の接続作業を容易にすることができる。なお、配管用接続部62,63は、真っ直ぐな管部76の長さが400mm以上になることがある。この場合には、本体ボデー61の裏面から突出する前記止付け用ボルト74の長さも、管部76の長と同寸法または近似する寸法とすることがある。
【0046】
前記本体ボデー61におけるベース部材69には、各配管用接続部62,63に対応する一対の嵌合孔78が形成されており、そこに配管用接続部62,63におけるフランジ部75がOリング77を介し水密に嵌合されている。ベース部材69には、これら嵌合孔78に続いてそれよりも小径の連通孔79が形成されており、カバー部材70の対応する吸引通路67又は吐出通路68に連通するようにしてある。ベース部材69は、これら連通孔79の外側に配置したOリング80を介して本体ボデー61へ水密に接合されている。
【0047】
前記本体ボデー61は、図6及び図10に示すように、その裏側で且つ環状の座部71の内側に、浴槽の取付孔12に嵌入できる突起部87が設けられている。更に、本体ボデー61は、突起部87の裏側に、前記嵌合孔78を穿設することで配管用接続部62,63を連結できるようにしてある。本体ボデー61は、浴槽の取付孔12に取付けられたときに、外力により位置ズレしようとしても、取付孔12に突起部87が当接するため、位置ズレすることなく安定よく固定できる。
【0048】
前記本体ボデー61に連結した各配管用接続部62,63の脱落を阻止するための抜止具64は、図10に示すように、本体ボデー61のベース部材69の裏側に螺着したボルト又はビスからなり、各配管用接続部62,63のフランジ部75,75に頭部を係止させることにより、ベース部材69に各配管用接続部62,63を回転可能に連結させている。
【0049】
前記各配管用接続部62,63の脱落を阻止するための別態様としては、図11及び図12に示すものがある。図11に示す脱落阻止構造は、各配管用接続部62,63における各フランジ部75の外周面に環状の係止凹溝75bが形成され、それら係止凹溝75bに嵌入した板状の抜止具81をベース部材69にビス止め固定82させることにより、ベース部材69に各配管用接続部62,63を回転可能に連結させている。図12に示す脱落阻止構造は、各配管用接続部62,63における各係止凹溝75bに、回転自在に無理バメした板状の抜止具83をベース部材69にビス止め固定82させることにより、ベース部材69に各配管用接続部62,63を回転可能に連結させている。この脱落阻止構造は、抜止具83と配管用接続部62(又は63)とが分離することなく一体化するため、抜止具83を紛失させることなく抜止具83の着脱作業が容易にできるようになる。図11及び図12に示す脱落阻止構造は、フランジ部75と管部76との接合段部に肉盛りされたろう付け部があるため、図10に示す抜止具で確実に係止できないときに、有効である。
【0050】
前記抜止具64(81,83)は、浴槽の取付孔12に挿入するベース部材69の突出部69の裏面側に着脱自在に連結されるため、浴槽に本体ボデー61を取付け固定する前は勿論のこと、取付け固定した後であっても、浴槽の外側Bから配管用接続部62,63の着脱ができるようになり、施工性の向上が図れるようになる。
【0051】
前記配管用接続部62,63を曲り形状にする別態様としては、図13及び図14に示すものがある。図13に示す曲り形状は、フランジ部75と真っ直ぐな管部76とを偏心させて接合してある。図14に示す曲り形成は、フランジ部75に接合した管部84の管軸方向の途中箇所84a,84bで曲り形状をなしており、配管用接続部62,63を左右対称の形状としてある。この場合には、二本の配管用接続部62,63が左右対称の形状となっているため、配管用接続部62,63の先端部に接合する延長用配管(図示略)の延設状態に応じて二本の配管用接続部62,63を回転させても、二本の配管用接続部62,63の先端部が管軸方向に段違いとなり、延長用配管の接合作業を容易にできる。
【0052】
前記配管用接続部62,63の先端部は、延長用配管の仕様により変更される。例えば、図6に示す竹の子形状にして、延長用配管であるホースを直接接合できるようにする場合と、図14に示す雄ネジ形状にして、延長用配管を袋ナットで接合できるようにする場合と、更に図示は省略したが、切り落とし形状又はソケット形状にして、延長用配管をろう付けで接合できるようにする場合とがある。
【0053】
前記配管用接続部62,63に延長用配管をネジ接合する仕様のときには、図14に示すように、配管用接続部62,63の突設する先端に、接合用雄ネジ85と、雄ネジ85より小径の多角形からなる工具引掛部86とが、雄ネジ85が先側となるように併設することがある。この場合には、工具引掛部86が雄ネジ85より小径であるため、雄ネジ85を傷付けることなく工具引掛部86にレンチ等の工具(図示略)を引っ掛けることが可能となる。
【0054】
本実施形態の浴槽用通水装置を施工するための施工方法の手順は、次の如く行われる。第1工程は、図9に示すように、浴槽の側壁部10の所定位置に取付孔12をホルソー等で開設することである。既に取付孔12が有るときには、本工程を省略する。第2工程は、挟持部材73をボルト74の先端寄りへ移動させ、挟持部材73が潜り込みが可能な姿勢が容易に採れるように準備することである。第3工程は、浴槽内側Aから取付孔12へ配管用接続部62,63を挿通して浴槽外側Bへ導くと共に、潜り姿勢に傾斜させた挟持部材73を浴槽の取付孔12へ挿通するようにして潜らせることである。
【0055】
最終工程は、浴槽内側Aで止付け用ボルト74を強制的にねじ回すことにより、挟持部材73を浴槽側に引き寄せて、浴槽の外側面に挟持部材73の両端の幅広部73a,73aを、図6に示すように圧接させる。このとき、本体ボデー61を浴槽内側Aへ引き寄せて、浴槽の外側面に挟持部材73の幅広部73a,73aを予め当接させ、この状態でボルト74を強制的にねじ回すことも可能である。そして更に、ボルト74を緊締することにより、浴槽の取付孔12の周縁部を本体ボデー61と挟持部材73とで挟持して固定する。このとき、浴槽の取付孔12の周縁部と本体ボデー61との間には挟着されたシール部材72でシール部が形成されると共に、ボルト74の頭部74aとカバー部材70の凹陥部70aとの間に挟圧されたシールリング88でシール部が形成されることにより、浴槽の取付孔12からの漏水を防止できるようになる。このように、本実施形態の浴槽用通水装置の施工は、一人の作業者が浴槽内側Aから容易に施工を行うことができ、施工時間を短縮できるものである。
【0056】
取付け固定された本実施形態の浴槽用通水装置は、図7に示すように、浴槽内の浴水が吸引口65,吸引通路67を通じて取り出される。取り出された浴水は配管用接続部62内部を流通した後、これに接続された延長用配管(図示省略)内部を流通して外部循環させられる。外部循環して戻った浴水は外部の延長用配管から今度は配管用接続部63の側に流入し、続いて吐出通路68を経て吐出口66から浴槽内部に吐出される。
【0057】
本実施形態の浴槽用通水装置の場合には、配管用接続部62,63に対して接続される延長用配管の位置や向きの如何に拘わらず配管用接続部62,63の回転により容易にこれに対応することができる。更に、本実施形態の場合には、本体ボデー61の裏側へ管状の配管用接続部62,63を突設したものであるため、浴槽の内面と本体ボデー61との間をシール部材72でシールするだけて漏水を阻止でき、浴槽の裏面が凹凸面である場合にも対応できる。
【0058】
また本実施形態においては、本体ボデー61から後方向きに延び出した配管用接続部62,63を曲り形状となしていることから、延長用配管が浴槽の側壁部10に沿って横方向から延びている場合にも、また浴槽側壁部10に向って後方から延びて来ている場合の何れに対しても、延長用配管を大きく曲げ変形させることなく対応でき、浴槽側壁部10と外壁等との間の狭い空間内においても容易に配管用接続部62,63に対し延長用配管を接続作業することができる。
【0072】
本発明は浴水の吸引口のみを有する或いは吐出口のみを有する浴槽用通水装置に適用することも可能であるし、或いはまた浴槽の追だき以外の目的、例えばジエット噴射浴槽における浴水の吸引口装置或いは噴射口装置(吐出口装置)に対して適用することも可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えた形態で構成可能である。
【0073】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明は、浴槽用通水装置の施工を、一人の作業者で浴槽内側から容易に行うことができ、施工時間を短縮できるものである。配管用接続部に接続される延長用配管の位置や向きの如何に拘わらず、配管用接続部の回転により容易にこれに対応することができるため、施工性の向上が図れる。更に、本発明にあっては、浴槽の内面と本体ボデーとの間でシールするだけて漏水を阻止でき、浴槽の裏面が凹凸面である場合にも対応できる。
【0074】
請求項2又は請求項3記載の本発明は、配管用接続部を曲り形状となしておくことにより、配管用接続部に接続される延長用配管のいろいろな延設方向に対処できるため、施工性の向上が図れる。
請求項4記載の本発明は、二本の配管用接続部に接続される二本の延長用配管の位置や向きの如何に拘わらず、二本の配管用接続部の回転により容易にこれに対応することができるため、施工性の向上が図れる。更に、吸引口及び吐出口の何れも備えた浴水追だき用の通水装置にも好適に適用することができる。
【0075】
請求項5記載の本発明は、本体ボデーに対し配管用接続部を簡単に回転可能な状態で連結することができるため、本体ボデーに対する配管用接続部の連結が容易となり、施工性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態において浴槽に通水装置を取付け固定した状態を示すものであって、(A)は断面した側面図、(B)は断面した底面図である。
【図2】同実施の形態において、通水装置を浴槽へ取付ける前の状態を示す断面した底面図である。
【図3】同実施の形態において、浴槽に通水装置を取付けた状態を示すものであって、(A)は部分断面した正面図、(B)は背面図である。
【図4】同実施の形態において、通水装置を各部材に分解して示す断面した側面図である。
【図5】同実施の形態において、通水装置を各部材に分解して示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すものであって、浴槽用通水装置を浴槽の側壁部に取付け固定した状態を示す側面図である。
【図7】同取付け固定した状態を浴槽内側から見た正面図である。
【図8】同取付け固定した状態を浴槽外側から見た背面図である。
【図9】同実施の形態における浴槽用通水装置の取付け途中の状態を示す側面図である。
【図10】同実施の形態において、本体ボデーに一対の配管用接続部を連結した状態を拡大断面して示すものであって、挟持部材を省略した底面図である。
【図11】同実施の形態において、本体ボデーに一対の配管用接続部を連結した状態の別態様を拡大断面し且つ挟持部材を省略したものであって、(A)は断面した底面図、(B)は環状突起部の部分の部分切欠きした背面図である。
【図12】同実施の形態において、本体ボデーに一対の配管用接続部を連結した状態の更に別態様を拡大して示すものであって、(A)は挟持部材を省略した状態の環状突起部の部分の背面図、(B)は配管用接続部のフランジ部に抜止具を嵌着した状態を示す断面図、(C)は抜止具を示す正面図である。
【図13】同実施の形態において、別態様の配管用接続部を示すものであって、拡大断面した底面図である。
【図14】同実施の形態において、更に別態様の配管用接続部を連結した状態を示すものてあって、(A)は側面図、(B)及び(C)は一対の配管用接続部の異なる回転姿勢を示すもので挟持部材を省略した背面図である。
【図15】従来の浴槽用通水装置を各部材に分解して示す斜視図である。
【図16】従来の浴槽用通水装置の取付け固定状態を示す断面図である。
【図17】従来の施工方法を示すものであって、(A)は躯体の外側から浴槽の取付孔に治具の掛け部を引っ掛ける状態を示すものであり、(B)は浴槽内側で浴槽用通水装置のリヤボデーにフロントボデーの第二部材を螺着させる直前の状態を示すものである。
【符号の説明】
10…側壁部、12…取付孔、14…本体ボデー、22…吸引口、24…吐出口、38,40…配管用接続部、44…曲り部、48…Oリング,50…溝、52…嵌合孔、56…抜止具、107,108…可撓管
Claims (5)
- 浴槽の側壁部の取付孔に取付け固定される浴槽用通水装置であって、表側に通水口を開口した本体ボデーと、浴槽の外側に配置される挟持部材と、本体ボデーと挟持部材とを連結する止付け用ボルトと、通水口に連通して本体ボデーの裏側へ突設する管状の配管用接続部とを備え、前記挟持部材は、本体ボデーに止付け用ボルトで連結された状態で浴槽の内側から取付孔を潜り抜けることが可能であり、挟持部材に螺合させた止付け用ボルトを浴槽の内側からねじ込むことにより本体ボデーと挟持部材とが取付孔の周縁部を挟持して浴槽の側壁部に固定され、前記配管用接続部は、曲り形状をなしていると共に前記本体ボデーに回転可能に連結されることを特徴とする浴槽用通水装置。
- 前記配管用接続部は、本体ボデーの後方へ延出する直管部と、直管部に対し曲り形状をなす曲り部とを有し、本体ボデーに対し直管部の軸心を中心に回転可能に連結されている請求項1に記載の浴槽用通水装置。
- 前記配管用接続部は、フランジ部と真っ直ぐな管部とからなり、フランジ部と管部とがそれぞれの中心線を適宜角度で交叉させるように接合されて両者の接合部で曲り形状をなし、本体ボデーに対しフランジ部の軸心を中心に回転可能に連結されている請求項1に記載の浴槽用通水装置。
- 前記本体ボデーは前記通水口として吐出口及び吸引口を備え、吐出口に連通する配管用接続部及び吸引口に連通する配管用接続部とが設けられ、各配管用接続部の何れも回転可能である請求項1〜3の何れかに記載の浴槽用通水装置。
- 前記配管用接続部は、前記本体ボデーの嵌合孔にOリングを介して回転可能に嵌合していると共に、前記本体ボデーへ着脱自在に取着した抜止具で抜け止めされる請求項1〜4の何れかに記載の浴槽用通水装置。
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