JP3649421B2 - 強制循環用浴槽連結装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、強制循環式熱源機と浴槽とを接続し、循環湯の吐出口及び吸い込み口として機能する強制循環用浴槽連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
強制循環式の風呂は、追焚時に、浴槽内の湯の表面側の温度と、底側の温度の差が少ないという特長や、熱交換機を浴槽と離れた位置に設置することができる利点があり、旧来の自然対流式に代わって広く普及している。
強制循環式の風呂の構造は、例えば図17の様であり、ポンプ200を備えた強制循環式熱源機201を有する。そして強制循環式熱源機201と浴槽202とは、往き配管203と戻り配管205及び強制循環用浴槽連結装置1によって接続されている。
【0003】
すなわち浴槽202の側面に強制循環用浴槽連結装置1が取り付けられ、この先端側は浴槽202内に位置し、後端側は浴槽202の外に露出している。強制循環用浴槽連結装置1は、外部に露出した後端側に二つの接続口を持つ。また強制循環用浴槽連結装置1は、浴槽202内に配された先端側に吐出口と吸い込み口を持つ。そして前記した接続口の一方に強制循環式熱源機201の往き配管203が接続され、他方の接続口に戻り配管205が接続される。
浴槽202内の湯は、強制循環用浴槽連結装置1の吸い込み口から吸い込まれて戻り配管205に入り、加熱されて往き配管203を流れ、接続口から強制循環用浴槽連結装置1の吐出口を経て浴槽202内に戻される。
そして、浴槽202内の湯の温度は上昇し、風呂温度センサ207が図示しないリモコン等で設定した目標温度を検出すると、加熱と循環を止めて追焚を終了する。
なお、208は浴槽202内に蓄えられた湯水の水位を読み取る水位センサである。
【0004】
ここで、強制循環用浴槽連結装置1について説明する。
図1は、強制循環用浴槽連結装置1の正面図および底面図であり、図2は図1の強制循環用浴槽連結装置1に内蔵される弁の組み合わせの回路図であり、図20は、従来技術における強制循環用浴槽連結装置1の湯の流れのないときの断面図であり、図4、5は強制循環用浴槽連結装置1の湯の流れを模式的に表現したものである。
図1、2、20、4、5に示した強制循環用浴槽連結装置1は、無極性連結装置と称されるものであり、二つの接続部10、11を往き配管203又は戻り配管205のいずれに接続しても浴槽内の湯の攪拌が充分でき、使用可能なものである。
従来技術の強制循環用浴槽連結装置1を説明すると、次の通りである。
【0005】
すなわち、強制循環用浴槽連結装置1の外観形状は、大きく分けて浴槽内に配される先端側2と、浴槽外に配される後端側3からなるものである。
そして先端側2の部分は図1の様に円盤状をしており、正面側の部分が吸い込み口5として機能する。また先端側2の底面には、吐出口として機能する二つの開口である吐出口6、7が設けられている。接続部10、11は、金属管が突き出たものであり、その先端には、ロウ付け接合の管端または公知のユニオン継手の一方12が取り付けられている。
【0006】
そして強制循環用浴槽連結装置1では、内部に2つの導入弁15、17と、二つの吐出弁16、18が内蔵されている。導入弁および吐出弁15、16、17、18の組み合わせ関係は、図2の通りであり、接続部10または11のいずれから入る湯も吐出弁16または18によって吐出口7または6に導通可能であり、一方、接続部10または11のいずれから入る湯も導入弁15または17によって吸い込み口5に流れることは阻止される。
また吸い込み口5から入った湯は、導入弁15、17を介して接続部10、11の双方に導通可能であり、吐出口からの入湯は、吐出弁16、18によって流れが阻止され、接続部10、11のいずれにも流れない。
【0007】
ここで図20、4、5も参照して、湯の流れを詳しく説明すると、図4のように接続部11から湯が供給される場合、接続部11から供給される湯は、仕切り部材22の管部38に流れ込み、さらに管部38から仕切り部材の本体36の中心部に流れる。ここで接続部材11に往き配管203が接続されている場合は、仕切り部材22側の流路Aは、吸い込み室となる空間120よりも圧力が高い。そのため導入弁17は、図4の様に閉じている。そのため湯は、流路形成壁63(図8(C)参照)で囲まれる流路を流れる。つまり、湯は流路Aに沿って流れ方向を変え、仕切り部材22の開口58に向かう。そして吐出弁18を押し広げ、湯は吐出口6から浴槽に流れ込む。
【0008】
一方接続部材10が戻り配管205に接続されているので、流路Bの圧力が低下する。その結果、吐出弁16が閉じ、導入弁15が開く。そして吸い込み口5から入った湯は、導入弁15から仕切り部材の本体36(図8(C)の流路形成壁63で囲まれる流路以外の部分)に流れ込み、さらに開口45から、仕切り部材22の管状部38の外周および内嵌合部材21の内面によって形成される空間121に流れ、最後に接続部材10に流れる。
【0009】
また、図5のように、接続部材10から湯が供給される場合、接続部材10から供給される湯は、流路Bを流れて吐出口7から浴槽内に吐出され、浴槽内の湯は、吸い込み口5から流路Aを通って接続部材11に流れる。
より具体的には、接続部材10から供給される湯は、仕切り部材22の管状部38の外周および内嵌合部材21の内面によって形成される空間121に流れ、さらに仕切り部材22の開口45から仕切り部材の本体36(図8(C)の流路形成壁63で囲まれる流路以外の部分)に流れ込む。ここで接続部材10に往き配管203が接続されている場合は、仕切り部材22側は、吸い込み室となる空間120よりも圧力が高い。そのため導入弁15は、図5の様に閉じ、吐出弁16が開いて吐出口7から湯が浴槽に吐出される。
【0010】
一方接続部材11が戻り配管205に接続されているので、流路Aの圧力が低下する。その結果、吐出弁18が閉じ、導入弁17が開く。そして吸い込み口5から入った湯は、導入弁17から仕切り部材の本体36(図8(C)の流路形成壁63で囲まれる流路)に流れ込み、管状部38を経て接続部材11に戻る。
【0011】
すなわち本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1では、接続部材10と11のいずれに往き配管203または戻り配管205を接続しても、湯は、正面の吸い込み口5から吸い込まれ、底面部の吐出口6又は7から吐出される。そして、本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1では、正面の吸い込み口5にはフィルタ−があるが、底面の吐出口6又は7部分にはフィルタ−は無い。そのため吸い込み口5を辛うじて通過したゴミや埃が、吐出口側で詰まることは無い。
また本実施形態では、吸い込み口5と吐出口6、7は、配管前に決定されるので、それぞれの目的に応じて、吸い込み口5はできるだけ大きくすることができ、一方の吐出口6、7は、吐出流速を維持する程度に小さくすることができる。
【0012】
なお、従来技術における強制循環用浴槽連結装置1の上部には、図18、19のように、空気抜き用の小孔を設けている。図18は、仕切部材22とフィルタ−部材23との組立前の状態を説明する説明図であり、図19は、組立後の平面図である。そして、105、110は仕切部材22、フィルタ−部材23の空気抜き用の小孔である。仕切部材22の小孔105は、仕切部材22の内側である図4、5の空間121に連通しており、空間121に溜まるエア−を小孔105から、仕切板22とフィルタ−部材23との隙間を通し、フィルタ−部材23の小孔110から逃がすものである。このようにしてエア−を排出するのは、エア−が強制循環式熱源機201の浴槽水位検出に悪影響を及ぼしたり、追焚循環時の異音の原因となることを防止するためである。
【0013】
このようにして、小孔105、110よりエア−を排出するのであるが、図5のように、空間121側が吐出流路となる場合は、吐出口7からの吐出量に比べれば相当少ないが、小孔105からも吐出されることとなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術の強制循環用浴槽連結装置1では、仕切り部材22とフィルタ−部材23との間には隙間122が存在する(図20参照)。それはフィルタ−部材23の清掃時にフィルタ−部材23を仕切り部材22から取り外し、仕切り部材22に取り付けるときの作業性を良くするために必要なものである。そして、仕切り部材22は樹脂成形品であり、成形品の寸法精度、成形時のヒケやソリ、成形材料(例えば、ポリアセタ−ル)の吸水による膨張を考慮すると、隙間122は大きくなる傾向にある。
【0015】
ところが、仕切り部材22とフィルタ−部材23との間に隙間122が存在すると、追焚時にショ−トサイクルが発生するという問題がある。
通常、浴槽202内の湯は、強制循環式熱源機201で加熱されて湯温が上昇し、吐出口6から、あるいは、吐出口7および小孔110から浴槽202内に吐出されて浴槽湯温が上昇し、吸い込み口5から戻り、風呂温度センサ−207が目標温度を検出すると追焚を終了する。ところが、加熱された高温湯の一部が浴槽202内に吐出されず、仕切り部材22とフィルタ−部材23との隙間122を通り、加熱されていない浴槽湯と混合せずに、強制循環式熱源機201に送られると、いわゆるショ−トサイクルが発生する。すると、風呂温度センサ207が検出する温度は、実際の浴槽202内の湯温より高くなる。このようなことから、風呂温度センサ207が目標温度を検出し、加熱を終了しても、浴槽202の実際の湯温は目標温度に達しておらず、使い勝手が非常に悪くなるのである。
【0016】
特に、吐出口6や吐出口7においては、開口58、59から吐出弁18、16を押し開き、フィルタ部材23の開口部から吐出されるため、流れは一様ではなく、乱流を生じて仕切り部材22とフィルタ−部材23との隙間を高温湯が流れ易く、ショ−トサイクル量が多くなる傾向にある。
また、乱流を生じるために、吐出口6または吐出口7からの吐出される湯の勢いが弱く、浴槽202内の湯を充分攪拌できないという問題もある。
【0017】
そこで本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、ショ−トサイクルを最小限にし、また、吐出流の勢いを弱めることのない強制循環用浴槽連結装置を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そして、上記した目的を達成するための本発明は、強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する二つの吐出口と浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口とを備えたフィルタ−部材と、前記接続部と二つの吐出口とを繋ぐ二つの開口および二つの弁取り付け部を有する仕切り部材と、を少なくとも有し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴槽連結装置において、接続部材のいずれに往き配管または戻り配管を接続しても、湯が吸い込み口から吸い込まれ、吐出口から吐出されるものであり、前記二つの開口は、仕切り部材の周壁にあり、前記吐出口に直接繋がるものであり、前記二つの開口の周囲にはフィルター部材の内面と接し、吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止するリブがそれぞれ設けられており、二つの弁取り付け部には、外側から仕切り部材の中に入る方向の水流を許し、その逆は阻止する導入弁が仕切り部材の内側に配置され、前記二つの開口には、仕切り部材の中から、外へ流れる水流を許し、その逆を阻止するように吐出弁が装着されていることを第1の特徴としている。また、吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止するリブを仕切り部材の吐出口側の開口周辺に設け、かつ、吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止する拡張リブを、前記吐出口側の開口周辺のリブに対して仕切り部材の周方向にずれた位置にも別途設けたことを第2の特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下さらに本発明の具体的実施例について説明する。
図1は、強制循環用浴槽連結装置1の正面図および底面図であり、図2は図1の強制循環用浴槽連結装置1に内蔵される弁の組み合わせの回路図である。図3は強制循環用浴槽連結装置1の湯の流れのないときの断面図、図4、5は強制循環用浴槽連結装置1の湯の流れを模式的に表現したものであり、従来技術と同じである。
図6は図1の分解斜視図である。図7は図1の強制循環用浴槽連結装置の内嵌合部材の斜視図である。図8、9、10は、図1の強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材の本体を示し、図8の(a)は正面図、(b)は側面断面図、(c)は背面図であり、図9の(d)は開口部分の斜視図、(e)は図8(a)のA、A′方向矢視図、(f)は開口部分の詳細断面図であり、図10の(g)は小孔の斜視図、(h)は小孔のB方向矢視図、(i)は小孔の詳細断面図である。図11は、図1の強制循環用浴槽連結装置1の導入弁の断面図である。図12は図1の強制循環用浴槽連結装置の吐出弁を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。図13は、図1の強制循環用浴槽連結装置において仕切り部材にフィルタ−部材を取付けたときの吐出口の位置関係を示す図である。図14は、図12の吐出弁が開いて湯が流れる状態を説明する図であり、図15(a)は、カバ−を取り付けたときに吐出弁が開いて湯が流れる状態を説明する図であり、(b)はカバ−を取り付けた状態の斜視図である。
そして、図16は図1の強制循環用浴槽連結装置のフィルタ−部材の外装部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は背面図である。
【0020】
まず、強制循環用浴槽連結装置1の具体的な構造を説明する。強制循環用浴槽連結装置1は、図3及び図6の様に、外嵌合部材20、内嵌合部材21、仕切り部材22及びフィルタ−部材23によって構成されている。また図3において、46、49は、浴槽からの水漏れを防止するために設けられたパッキンである。
【0021】
ここで外嵌合部材20は、銅合金、鋳物、ステンレススチ−ル等の錆に強い金属あるいは樹脂を素材として作られたものであり、有底の本体部25を有し、この本体部25の開口端にフランジ26が形成されたものである。
また本体部25の内周には雌ねじが設けられている(図示せず)。本体部25の底部からは、接続部10、11が突出している。この接続部10、11の内、一方の接続部11は、本体部25の中心にあり、本体部25の内部中心に設けられた管27の内側に連続している。
またもう一方の接続部10は、底部の脇の部分に設けられており、本体部25の内面と管27の外面に連通する部分に開口している。
【0022】
内嵌合部材21は、樹脂によって作られ、図6及び図7の様にフランジ部28と雄ねじ部29が連続したものであり、中心部に貫通孔30が設けられている。またフランジ部28の表面側、すなわち雄ねじ部29の反対側に位置する部位には、8つの円筒状突起32が均等に設けられている。そして円筒状突起32には、いずれも雌ねじ33が形成されている。
【0023】
仕切り部材22は、図6の様に、底板35、本体36、パッキン37、導入弁15、17及び吐出弁16、18によって構成されている。
順次説明すると、底板35は、樹脂によって作られたものであり、管状部38とフランジ部40が一体的に設けられたものである。すなわち管状部38は、フランジ部40の中央から一方に突き出し、フランジ部40の前面と裏面とを貫通している。またフランジ部40は、周辺に厚肉部41が設けられ、他の部位の厚さは比較的薄い。そして当該肉の薄い部位に、8つの凹部43が等間隔に配されている。この凹部43は、管状部38が設けられた方向から見て凹んでいる。凹部43の内、3つの凹部43は、中央に貫通孔があり、ほかの凹部43は、未貫通である。貫通した凹部43と、未貫通の凹部43との配置は、特定の貫通凹部43の両隣に2つづつの未貫通の凹部43があり、さらにその隣にそれぞれ貫通凹部43がある状態となっている。従って貫通凹部43の配置は均等ではない。
またフランジ部40の管状部38近傍には、図6の様に貫通孔45が設けられており、管状部38の内部でフランジ部40の前面と裏面とを貫通させているのとは別途に、ここでも貫通孔45でフランジ部40の前面と裏面とを貫通させている。
【0024】
仕切り部材22の本体36は、図6及び図8の様な全体が凹状の円盤形状をした部材である。本体36は、一方に仕切り壁47が設けられていて有底であり、他方は開放されている。言い換えれば本体36は、円形の仕切り壁47を持ち、その仕切り壁47の周囲に周壁48が設けられたものである。
【0025】
そして仕切り壁47の部位には、二つの弁取り付け部50、51が設けられている。弁取り付け部51は、仕切り壁47の中央にあり、もう一つの弁取り付け部50は、やや中心を外れた位置に設けられている。弁取り付け部50、51の形状は、中心に軸挿通孔53があり、その周囲に6つの開口55が放射状に配されたものである。また、他に仕切り壁47には、3つの孔56と、2つの孔57が設けられている。この内、前者の孔56は、本体36と前記した底板35及び内嵌合部材21を一体的に結合するための孔であり、孔56の間隔は、前記した底板35の貫通凹部43の間隔に等しい。
【0026】
次に本体36の周壁48部分に目を移すと、周壁48には2か所の開口58、59が設けられている。開口58、59は、約90゜離れた位置に設けられている。このように、180゜ではなく、90゜の位置に両開口58、59を配した理由は、当該開口58、59は、吐出口6、7に直接繋がるものであり、吐出口6、7は、浴槽の下向き側に位置することが望ましいので、いずれの開口58、59も下向きに配するためである。なお、本実施例の約90゜であることは適宜変更してもよく、また、開口58、59共に真下に向くように並べてもよい。
【0027】
この開口58、59の形状は、同一であり、開口58、59の部位は、他の部位よりも肉厚に成形されており、図9(d)の様に周面から見て窪んだ状態となっていて、その最奥部に開口が形成されている。開口58、59には、図9(d)(e)(f)の様にリブ64が設けられている。このリブ64は、吐出弁16、18が弁座となるリブ64に線接触し、固着を防ぐためのものである。また開口58、59には、組立後にフィルタ−部材23の内面と接する程度の高さのリブ65も設けられており、このリブ65は、開口58、59の周囲のみではなく、横にも65aのように拡張して設けられている。また、開口58、59の側面58a、59aは、図9(d)(e)のCのように吐出弁16、18を固定する孔62側が狭くなっており、反対側を広くし、コ−ナ部はDのような略円弧状をしている。なお、開口58、59の側面58a、59aの最も狭い部分の巾は吐出弁16、18が開閉できる範囲で極力小さくした方が望ましい。
開口58、59の部位の仕切り壁47面には、それぞれ2つづつ孔62が設けられている。本実施形態では、孔62は、ざぐり形状を有するものであり、孔62の断面形状は、図9(f)の様に座部54が設けられている。
【0028】
また、周壁48の開放側近くの位置であって、開口58、59とは反対の設置時には上側となる位置に、図10(g)(h)(i)のような空気抜き用の小孔105が設けられている。そして小孔105は周壁48よりも一段下げて設けており、周壁48にはリブ66を設けている。なお、リブ66の高さは、底板35の厚肉部の外周面と一致するように、かつ組立後にフィルタ−部材23の内面に接する程度にしている。
この他、周壁48には、フィルタ−部材取り付け用の切り溝106が3か所設けられている。この切り溝106は、図8(a)(c)のように、軸方向に溝106aが切られ、軸方向の途中から屈曲し、円周方向の溝106bが伸びている。
【0029】
そして前記した仕切り壁47の内側、より具体的には、周壁48の立設方向側であって、一方の開口58と、仕切り壁47の中央部分との間には、流路形成壁63が設けられている。すなわち、流路形成壁63は、弁取り付け部51の一方の周囲を囲み、さらに開口58を含む周壁48側に延長されており、弁取り付け部51と開口58を含む領域を、他の領域と区画している。
【0030】
パッキン37は、ゴムで作られたものであり、前記した本体36の周壁48の端部及び流路形成壁63の端部に相当する形状をしている。
【0031】
導入弁15、17は、ゴムによって作られたものであり、図11に示す様な傘形状をしている。すなわち導入弁15、17は円盤状部68と軸部70により成る。そして円盤状部68は、可撓性のあるシ−ト状の素材であり、やや軸側に開いた形状をしており、その周辺には、リブ71が設けられている。
また軸部70は、円盤状部68の付け根の部位72が太く、その先の装着部73はやや細い。また装着部73の先の係合部75は、装着部73よりも太く作られている。
【0032】
一方、吐出弁16、18は、図12の様なスイング形のものである。すなわち吐出弁16、18はゴムの様な可撓性を有する素材によって作られたものであり、全体形状は逆「L」形をしている。より具体的には、平板状の台座部80に板状の可動部81が垂直に設けられたものである。台座部80は前記した仕切り部材22の円弧形状に合わせた円弧面が形成されている。また台座部80の背面には、二つの軸部85が設けられている。軸部85の形状は、前記した導入弁15、17のそれと略同様であり、やや細く作られた装着部86と、装着部86の先に設けられた太い係合部87よりなる。
一方可動部81は、前記した台座部80よりも薄く作られており、先端側には円弧形状となっている。そして先端の背面側、すなわち封止機能を発揮しない方の辺部には、補強リブ83が設けられている。
台座部80と可動部81の付け根部分82は、ア−ル形状にえぐられており、可動部81が矢印方向に変形し易い様に配慮されている。
【0033】
仕切り部材22の組み立て構造は、図6の様に本体36の開口面にパッキン37を挟んで底板35が装着され、本体36の弁取り付け部50、51に導入弁15、17が装着され、開口58、59に吐出弁16、18が装着されたものである。
本体36、パッキン37、底板35の三者が組合わさった状態では、仕切り部材22の内部は、流路形成壁63によって、二つの空間に仕切られている。より具体的には、仕切り部材22の中は、弁取り付け部51及び開口58を含む仕切りと、弁取り付け部50及び開口59を含む仕切りとに仕切られている。
そして前者の弁取り付け部51と開口58を含む仕切り内には、底板35の管状部38が開口し、この仕切り内の空間は、当該管状部38を介して外部と連通している。
一方後者の弁取り付け部50及び開口59を含む仕切りは、底板35の開口45を介して外部と連通している。
【0034】
導入弁15、17は、仕切り部材22の内側に配置され、仕切り壁47の外側から仕切り部材22の中に入る方向の水流を許し、その逆は阻止する。すなわち導入弁15、17の取り付け構造は図4、5の様であり、仕切り壁47の外側から圧力を受けた場合には、円盤状部68がめくれて外部から仕切り部材22内への湯の導入を許す。一方仕切り部材22の圧力が外部よりも高い場合には、円盤状部68が開口50または51に密着し、仕切り部材22内の湯が外部に漏れることを防ぐ。
また吐出弁16、18の開口58、59への取り付けは、具体的には図4、5の様であり、仕切り部材22の中から、外へ流れる水流を許し、その逆を阻止するように、吐出弁16、18を開口58、59の外側に配置して行われる。
【0035】
フィルタ−部材23は、外装部材95と内装部材96及びフィルタ−97によって構成される。
フィルタ−部材23の外装部材95と内装部材96は、相似形であるので、外装部材95を代表として図16を用いて説明する。外装部材95は、ステンレススチ−ル等の錆に強い金属によって作られたものであり、碗状をしていて一方が有底であり、他方は開放されている。
そして有底側、すなわちフィルタ−部材23を取り付けた状態で正面となる部位には、吸い込み口5となる開口98が設けられている。
外装部材95の底面には,吐出口6、7が設けられている。この開口の位置は、前記した仕切り部材22の開口58、59の位置に相当する。
さらに外装部材95の平面には、空気抜き用の小孔110が設けられている。小孔110の位置は、例えば、図10(h)のイ部のように前述の仕切り部材22の小孔105の位置に近いが小孔105とは不一致であり、仕切り部材22に設けたリブ66の内側には位置するようにしている。
また外装部材95の内面には、位置決め及び係止用の突起112が3か所設けられており、仕切り部材22の切り溝106と嵌合する。
【0036】
フィルタ−部材23は、上記した外装部材95と、内装部材96の間に、円形のフィルタ−97を挟んだものである。従ってフィルタ−部材23の正面の開口98、すなわち吸い込み口5として機能する開口98には、フィルタ−97が装着される。その一方でフィルタ−部材28の側面の吐出口6、7にはフィルタ−は無い。
なお、フィルタ−部材23は、フィルタ−97を含めて一体に樹脂等で成形したものを用いてもよい。そして、樹脂等で成形するときは、吐出口6、7及び小孔110の内側に仕切り部材22に接する程度のリブを形成させ、仕切り部材22のリブ65、66を無いようにしてもよい。
【0037】
次に、本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1の施工について図3、6を用いて説明する。
まず、仕切り部材22の底板35、本体36、パッキン37、導入弁15、17及び吐出弁16、18は前もって組立てておく。また、フィルタ−部材23の外装部材95、内装部材96、フィルタ−97も組立てた状態にしておく。
最初に浴槽側壁の所定位置に穴を明けた後、浴槽側壁の外側に外嵌合部材20、パッキン49を、浴槽側壁の内側に内嵌合部材21、パッキン46を位置させ、外嵌合部材20の雌ねじと、雄ねじ部29とを組み付けて浴槽側壁を挟持する。
【0038】
続いて、仕切り部材22を内嵌合部材21に組み付けるのであるが、このとき、仕切り部材22の上面、すなわち、エア−抜き用の小孔105のある面が上に来るように仕切り部材22の8つの凹部43と内嵌合部材21の8つの円筒状突起32とを合わせて位置決めする。そして、ビスを3つの貫通した凹部43を通し、円筒状突起32の雌ねじ33に締め付けて、仕切り部材22の取付けを行う。
さらに、仕切り部材22の切り溝106にフィルタ−部材23の外装部材95の内面に設けられた位置決め及び係止用の突起112を一致させること、すなわち、突起112を切り溝106の軸方向に挿入し、続いて切り溝106の円周方向に沿わせて回転させることで、フィルタ−部材23を取付ける。このようにして、強制循環用浴槽連結装置1の施工は完了する。
【0039】
このようにして施工した強制循環用浴槽連結装置1内には、図4、5のような独立した二つの流路A、Bが形成される。
ここで、二つの流路A、Bのいずれに往き管203または戻り管205を接続しても湯は正面の吸い込み口5から吸い込まれ、底面部の吐出口6または吐出口7と小孔110から吐出されるという基本的な浴槽水の流れをつくることができる。この点の詳しい説明は、従来の技術と同じであるので、ここでは省略する。
【0040】
また、強制循環用浴槽連結装置1を施工した後、強制循環式熱源機201のポンプ200にポンプの呼び水を行う場合、強制循環用浴槽連結装置1から給水することがある。
具体的には、フィルタ−部材23を外した状態で、導入弁17のある仕切り部材22の中央にホ−スを当て水道水を流路Aから供給する方法である。
ところが流路Aは、吐出弁18のある開口58もあるため、呼び水作業では、片手でホ−スを持ち、他方で開口58を指で押さえるのであるが、開口58を確実に押さえておかないと開口58から水が流れ、ポンプまで送水することができない。
そこで、開口58の形状に合わせ、開口58をふさぐことのできる治具を用い、この治具を開口58に当て手で押さえるようにすると、呼び水作業は容易なものとなる。
なお、治具はゴム製でも樹脂製でも何でもよく、弾性体であれば、栓として開口58に圧入気味に入れて手で押さえることを省略するようにしてもよい。
【0041】
さて、以上のような本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1において、ショ−トサイクル防止、あるいは吐出流の勢い確保のための作用について説明する。
まず、仕切り部材22の開口58、59について説明すると、開口58、59には、組立後にフィルタ−部材23の内面と接する程度の高さのリブ65が設けられて、フィルタ−部材23の内面と線接触する。これにより、リブ65がなく、フィルタ−部材23の内面との隙間がある場合に比べて、フィルタ−部材23の組立性を阻害することなく、吐出流が仕切り部材22とフィルタ−部材23の隙間を通ってショ−トサイクルすることは少ない。仮に、成形条件によってリブ65の一部が高くなり、フィルタ−部材23の内面に強く当たって、フィルタ−部材23の組立初期は固くとも、仕切り部材は樹脂製であり、すぐにフィルタ−部材の内面になじみ、組立性の悪さは解消される。
【0042】
また、リブ65は横にも拡張リブ65aがあるため、もしフィルタ−部材の装着が不充分であっても、拡張リブ65aでショ−トサイクルを防止することができる。
すなわち図13は、図9(e)と同じ方向から見た仕切り部材22にフィルタ−部材23を取付けたときの位置関係を示すものであるが、正規にフィルタ−部材23が取付けられていると図13(a)のようにリブ65のみでショ−トサイクルを防止できる。しかし、フィルタ−部材23の組立が不充分であると図13(b)の矢印のように吐出流の一部がリブのない部分を通りショ−トサイクルする。しかし、図13(c)のように拡張リブ65aがあれば、吐出流の一部がショ−トサイクルしようとしても拡張リブ65aによって阻止できる。
【0043】
さらに、仕切り部材22の開口58、59ではショ−トサイクルの一つの原因である乱流防止の工夫もしている。
開口58、59には、図12のような吐出弁18、16を用いている。これを組み立てた状態が図14であり、吐出時の吐出弁18、16は破線のように変形し、吐出流は、下側の流れEと左右の流れFを形成し、G方向から見ると略凹字型の流れとなる。しかし、吐出弁18、16が開いたときの流路は、下側が直線的で広く左右が吐出弁18、16の側面を迂回する形で狭いので、流路抵抗は下側が小さく、左右が大きくなる。従って、略凹字型の流れの速度は一様ではなく、流れEが速く、流れFが遅くなり、乱流が発生する。
このような乱流が発生すると、仕切り部材22とフィルタ−部材23とのわずかな隙間も流れ易くなり、ショ−トサイクルが発生する。また、乱流の発生により、吐出口6または7からの吐出流の勢いも弱まり、浴槽202内の湯水の攪拌性も悪くなる。
【0044】
そこで本発明の強制循環用浴槽連結装置1では、図9(d)(e)のC部のように孔62側を吐出弁18、16が開閉できる程度に狭くしている。すると、吐出弁18、16が開いたとき、吐出流は略凹字ではなく、左右の流れFが小さくなり、殆ど下側の流れEのみとなる。このようにすることで、ショ−トサイクルの原因となるほどの乱流はなくなり、また吐出流の勢いが弱められることもない。
【0045】
なお、吐出流をEのみとする別の実施形態として、仕切り部材22の仕切り壁47に別部品を嵌め込む方法を用いてもよい。すなわち、図15のようにカバ−67を接着、圧入等により取付けることで、流れのFを規制し、Eのみにしようとするものである。このようにすれば、前述のC部と同等の効果を得ることができる。
また、カバ−67に吐出弁18、16の開き具合を規制する面67aを設けたので、吐出流の勢いは常に一定とすることができる。
【0046】
そして、副次的効果として、流れの殆どがEとなるので、フィルタ−部材23の吐出口6、7を小さくすることができ、子供が指を入れて外傷を負うことがなく安全性も向上させることができる。
【0047】
また、本発明の強制循環用浴槽連結装置1では、図9(d)(e)のD部のように、流路の下側コ−ナ−部を円弧状にしている。
流路の下側コ−ナ−部が直角になっていると流路抵抗が異なってくるため、吐出流の方向が定まりにくく、下側の流れEとしての吐出方向は広がり、乱流の原因、吐出流の勢いの低下につながる。
そこで、D部のような円弧状にすることにより、流路抵抗はほぼ一様となり、下側の流れEの方向性が向上する。従ってショ−トサイクルの原因となるほどの乱流は防止でき、また吐出流の勢いも確保できる。
【0048】
続いて仕切り部材22の空気抜き用の小孔105について説明する。
既述のように、強制循環用浴槽連結装置1内は流路Aと流路Bとが形成されている。そして、仕切り部材22の流路Aには開口58があり、流路Bには開口59と小孔105がある。そして、流路Bが吐出側となった場合加熱された浴槽湯は、開口59よりは相当少ないものの、小孔105からも吐出される。よって、ショ−トサイクル防止のためには、開口58、59のみでは不充分であり、小孔105からも対策が必要である。
【0049】
そこで、小孔105についても開口58、59と同様にリブ66を設けている(図10(g)(h)(i)参照)。作用は開口58、59のリブ65を設けた場合と同じである。
さらに小孔105では、図10(g)(i)のように、一段下げた空間部68を設けている。このようにすれば、フィルタ−部材23の小孔110と仕切り部材22の小孔105との位置をずらしていても小孔105からの吐出流は、仕切り部材22とフィルタ−部材23の隙間を流れるよりも、フィルタ−部材23の小孔110に流れ易くなるのでショ−トサイクルは発生しない。
なお、本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1では、リブ66と空間部68の双方を設けているが、いずれか片方のみであっても、ショ−トサイクル防止には相当な効果がある。
【0050】
また、本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1では、吐出口6、7に対してはリブ65を、小孔105、110に対してはリブ66を仕切り部材22に設けてショ−トサイクルを防止しているが、リブは吐出部の周辺ではなく、吸い込み部の周辺、例えば図8(b)のア部に設けてもよく、少なくとも吐出される湯と吸い込まれる湯との混合が防止できるようにリブを立設すれば良い。
【0051】
【発明の効果】
請求項1記載の強制循環用浴槽連結装置では、仕切り部材とフィルタ−部材との間に吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止するリブを設けているので強制循環式熱源機で加熱された浴槽湯がショ−トサイクルすることがない。よって、浴槽湯を確実に目標温度まで上昇させることができ、使い勝手を損なわないという効果がある。
【0052】
さらに、請求項2記載の強制循環用浴槽連結装置では、仕切り部材の吐出口側の開口周辺のリブに加え、さらに開口部よりも広く拡張リブを設けたので、フィルタ−部材の吐出口がずれてもショ−トサイクルを起こすことはない。よって、フィルタ−部材の取付けが不充分であってもショ−トサイクルがなく、浴槽湯を目標温度まで上昇させることができる。
【0053】
また、上記した強制循環用浴槽連結装置では、仕切り部材の吐出側の開口を、断面略L字型逆止弁を固定した側を狭くしたので、吐出流は略凹形ではなく、略凹形の左右上部の無い流れとなり、乱流もなくなる。そして、上記した強制循環用浴槽連結装置では、仕切り部材の吐出側の開口の4隅のうち、少なくとも逆止弁を固定した部分の反対側の2隅は略円弧状としたので、乱流はなくなる。よって、いずれも乱流によるショ−トサイクルがなく、吐出流の勢いが弱められることもなく、浴槽内の湯を目標温度まで、まんべんなく加熱することが可能となり、使い勝手を損なわないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における強制循環用浴槽連結装置を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図2】 図1の強制循環用浴槽連結装置に内蔵される弁の組み合わせの回路図である。
【図3】 図1の強制循環用浴槽連結装置の湯の流れないときの断面図である。
【図4】 図1の強制循環用浴槽連結装置の内部および内部での湯の流れを模式的に説明した説明図である。
【図5】 図1の強制循環用浴槽連結装置の内部および内部での湯の流れを模式的に説明した説明図である。
【図6】 図1の強制循環用浴槽連結装置の分解斜視図である。
【図7】 図1の強制循環用浴槽連結装置の内嵌合部材の斜視図である。
【図8】 図1の強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材の本体を示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図、(c)は背面図である。
【図9】 図1の強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材の本体を示し、(d)は開口部分の斜視図、(e)は図8(a)のA、A′方向矢視図、(f)は開口部分の詳細断面図である。
【図10】 図1の強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材の本体を示し、(g)は小孔の斜視図、(h)は図8のB方向矢視図、(i)は小孔の詳細断面図である。
【図11】 図1の強制循環用浴槽連結装置の導入弁の断面図である。
【図12】 図1の強制循環用浴槽連結装置の吐出弁を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図13】 図1の強制循環用浴槽連結装置において仕切り部材にフィルタ−部材を取付けたときの吐出口の位置関係を示す図である。
【図14】 図12の吐出弁が開いて湯が流れる状態を説明する図である。
【図15】 仕切り部材にカバ−を取り付けた状態を示し、(a)は吐出弁が開いて湯が流れる状態を説明する図であり、(b)は斜視図である。
【図16】 図1の強制循環用浴槽連結装置のフィルタ−部材の外装部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は背面図である。
【図17】 強制循環式の風呂の構造を示す配管系統図である。
【図18】 仕切り部材とフィルタ−部材との組立前の状態を説明する図である。
【図19】 仕切り部材とフィルタ−部材との組立後の平面図である。
【図20】 従来技術の強制循環用浴槽連結装置の断面図である。
【符号の説明】
1 強制循環用浴槽連結装置
5 吸い込み口
6、7 吐出口
10、11 接続部
15、17 導入弁
16、18 吐出弁
22 仕切り部材
23 フィルタ−部材
58、59 開口
65 リブ
65a 拡張リブ
66 リブ
105 小孔
110 小孔

Claims (2)

  1. 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する二つの吐出口と浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口とを備えたフィルタ−部材と、前記接続部と二つの吐出口とを繋ぐ二つの開口および二つの弁取り付け部を有する仕切り部材と、を少なくとも有し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴槽連結装置において、接続部材のいずれに往き配管または戻り配管を接続しても、湯が吸い込み口から吸い込まれ、吐出口から吐出されるものであり、前記二つの開口は、仕切り部材の周壁にあり、前記吐出口に直接繋がるものであり、前記二つの開口の周囲にはフィルター部材の内面と接し、吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止するリブがそれぞれ設けられており、二つの弁取り付け部には、外側から仕切り部材の中に入る方向の水流を許し、その逆は阻止する導入弁が仕切り部材の内側に配置され、前記二つの開口には、仕切り部材の中から、外へ流れる水流を許し、その逆を阻止するように吐出弁が装着されていることを特徴とする強制循環用浴槽連結装置。
  2. 請求項1に記載の強制循環用浴槽連結装置であって、吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止するリブを仕切り部材の吐出口側の開口周辺に設け、かつ、吐出される湯と吸い込まれる湯との混合を防止する拡張リブを、前記吐出口側の開口周辺のリブに対して仕切り部材の周方向にずれた位置にも別途設けたことを特徴とする強制循環用浴槽連結装置。
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