JP3180678B2 - 強制循環用浴槽連結装置 - Google Patents

強制循環用浴槽連結装置

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JP3180678B2
JP3180678B2 JP22314196A JP22314196A JP3180678B2 JP 3180678 B2 JP3180678 B2 JP 3180678B2 JP 22314196 A JP22314196 A JP 22314196A JP 22314196 A JP22314196 A JP 22314196A JP 3180678 B2 JP3180678 B2 JP 3180678B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強制循環式熱源機
と浴槽とを接続し、循環湯の吐出口及び吸い込み口とし
て機能する強制循環用浴槽連結装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】強制循環式の浴槽は、浴槽内の湯の表面
側の温度と、底側の温度の差が少ないという特長や、熱
交換器を浴槽と離れた位置に設置することができる利点
があり、旧来の対流式に代わって広く普及している。強
制循環式の浴槽の構造は、例えば図42の様であり、ポ
ンプ200を備えた強制循環式熱源機201を有する。
そして強制循環式熱源機201と浴槽202とは、往き
配管203と戻り配管205及び強制循環用浴槽連結装
置206によって接続されている。
【0003】すなわち浴槽202の側面に強制循環用浴
槽連結装置206が取り付けられ、この先端側は浴槽2
02内に位置し、後端側は浴槽202の外に露出してい
る。強制循環用浴槽連結装置206は、外部に露出した
後端側に二つの接続口を持つ。また強制循環用浴槽連結
装置206は、浴槽202内に配された先端側に吐出口
と吸い込み口を持つ。そして前記した接続口の一方に強
制循環式熱源機201の往き配管203が接続され、他
方の接続口に戻り配管205が接続される。浴槽202
内の湯は、強制循環用浴槽連結装置206の吸い込み口
から吸い込まれて戻り配管205に入り、加熱されて往
き配管203を流れ、接続口から強制循環用浴槽連結装
置206の吐出口を経て浴槽202内に戻される。
【0004】図43は、従来技術における強制循環用浴
槽連結装置の正面図および底面図であり、図44は、従
来技術における強制循環用浴槽連結装置の断面図であ
る。図43,44に示した強制循環用浴槽連結装置20
6は、無極性連結装置と称されるものであり、二つの接
続部215、216を往き配管203又は戻り配管20
5のいずれに接続しても使用可能であり、浴槽202内
の湯の攪拌が充分にできるものである。従来技術の強制
循環用浴槽連結装置206を簡単に説明すると、次の通
りである。
【0005】すなわち強制循環用浴槽連結装置206を
外観すると、浴槽内に配される先端側210は、図43
の様に円盤状をしており、側面に二つの開口211,2
12を有する。また浴槽外に配される後端側213には
二つの接続部215,216が設けられている。また強
制循環用浴槽連結装置206の構成部材は、外嵌合部材
220と、内嵌合部材221、仕切り部材222および
フィルター部材223である。そして内部では、二つの
流路が形成されており、接続部215は、開口212に
連通し、接続部216は、開口211に連通している。
また開口211,212の双方にフィルターが設けられ
ている。
【0006】従来技術の強制循環用浴槽連結装置206
では、往き配管203又は戻り配管205のいずれか一
方が接続部215に接続され、他方が接続部216に接
続される。例えば往き配管203が接続部215に接続
され、戻り配管205が接続部216に接続された場合
を想定すると、開口211が吸い込み口として機能し、
開口212が吐出口として機能する。すなわち浴槽20
2内の湯は、開口211から吸い込まれて接続部216
を経て戻り配管205に入り、さらに往き配管203か
ら接続部215に入って開口212から浴槽202内に
吐出される。
【0007】また逆に往き配管203が接続部216に
接続され、戻り配管205が接続部215に接続された
場合を想定すると、開口212が吸い込み口として機能
し、開口211が吐出口として機能し、浴槽202内の
湯は、開口212から吸い込まれて接続部215を経て
戻り配管205に入り、往き配管203から接続部21
6に入って開口211から浴槽202内に吐出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の強制循環用
浴槽連結装置206では、一つの開口が吸い込み口とし
て機能する場合も吐出口として機能する場合もある。そ
こで従来技術の強制循環用浴槽連結装置206では、開
口211,212の双方にフィルターが設けられてお
り、いずれの開口が吸い込み口となっても浴槽202内
に含まれるごみ等を除去できるようにしていた。
【0009】そのため従来技術の強制循環用浴槽連結装
置206では、吸い込み口を通り抜けたごみ等が吐出口
で止まることがあり、吸い込み口だけでなく、吐出口側
のフィルターも定期的に清掃する必要があった。ところ
が吐出口は、強制循環用浴槽連結装置206の内側から
外に向かって湯を吐出するものであるから、フィルター
は内側から目詰まりしてしまう。そのため吐出口のフィ
ルターを清掃するためには、フィルター部材自体を取り
外さなければならない。その一方、フィルター部材は、
しっかりと仕切り部材22に取り付けられている必要が
あり、フィルター部材の取り外しは、使用者にとって必
ずしも容易ではない。また前記した様に吐出口のフィル
ターは内側から目詰まりするので、目詰まりの状態は外
部からは見えにくく、目詰まりしていても気づき難いと
いう問題もある。そのため吐出口のフィルターは、清掃
されずに放置されることが多く、目詰まりによって流路
抵抗が増大し、不調を来す場合が多い。また前記した様
に吐出口のフィルターの目詰まりは気づきにくく、流路
抵抗の増大による不調は、使用者にとって原因不明であ
る場合も多い。
【0010】また従来技術の強制循環用浴槽連結装置2
06は、フィルターの目詰まりが無い状態であっても、
流路抵抗が高いという欠点がある。すなわち従来技術の
強制循環用浴槽連結装置206は、一つの開口が吐出口
として機能する場合もあり、吸い込み口として機能する
場合もある。ここで強制循環用浴槽連結装置206の重
要な機能の一つに、湯を勢い良く吐出して浴槽202内
を攪拌する作用がある。そしてこの機能を効率よく達成
させるためには、吐出口の開口面積は小さい方が望まし
い。そのため従来技術の強制循環用浴槽連結装置206
では、開口の大きさは制限を受け、あまり大きなものと
することはできない。その結果吸い込み口として機能す
る側の開口面積が過少となり、全体の流路抵抗が高いも
のとなってしまう。加えて強制循環用浴槽連結装置20
6は、浴槽内では突起物であって邪魔であるため、全体
形状はできるだけ小さいことが望ましい。そのため内部
の流路は複雑となり、流路抵抗を増大させる一因となっ
ている。
【0011】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、流路抵抗に起因する不調が少ない強制循環
用浴槽連結装置を提供することを課題とする。また本発
明の具体的な解決課題の一つは、吐出口が詰まることが
ない強制循環用浴槽連結装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そして上記した目的を達
成するための発明は、強制循環式熱源機の往き配管又は
戻り配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐
出する吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有
し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴
槽連結装置において、二つの接続部のいずれからの入水
も吐出口に導く弁と、吸い込み口からの入水を二つの接
続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み合わせを
内蔵し、吸い込み口と吐出口の内、吸い込み口だけにフ
ィルターを備えたことを特徴とする強制循環用浴槽連結
装置である。
【0013】本構成の強制循環用浴槽連結装置は、弁の
組み合わせが内蔵されており、吐出口と吸い込み口は浴
槽に取り付ける以前から確定している。そのため吐出口
と吸い込み口の開口面積は、その機能に応じて任意に設
計することができ、吐出口による攪拌機能と、流路抵抗
の低下を両立させることができる。また本構成の強制循
環用浴槽連結装置では、吸い込み口だけにフィルターが
設けられており、吐出口側には無い。そのため吐出口が
詰まることは無い。
【0014】また同様の目的を達成するための構成は、
強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配管と連結される
二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する吐出口と、浴槽
内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、強制循環式熱源機
と浴槽とを接続する強制循環用浴槽連結装置において、
二つの吐出口を有し、一方の接続部からの入水を一つの
吐出口に導く弁と、他方の接続部からの入水をもう一つ
の吐出口に導く弁と、吸い込み口からの入水を二つの接
続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み合わせを
内蔵することを特徴とする強制循環用浴槽連結装置であ
る。
【0015】本構成の強制循環用浴槽連結装置も前記し
た発明と同様に弁の組み合わせが内蔵されていて、吐出
口と吸い込み口は浴槽に取り付ける以前から確定してい
るので、吐出口と吸い込み口の開口面積は、その機能に
応じて任意に設計することができる。また加えて本発明
の強制循環用浴槽連結装置では、二つの接続部に対応し
て二つの吐出口を有するため、強制循環用浴槽連結装置
内部の流路は曲部が少ない。そのため本発明の強制循環
用浴槽連結装置は、流路変更による圧力損失が少なく、
流路抵抗が低い。
【0016】上記した二つの構成の実施形態として構成
は、二つの接続部と連通し、接続部と吐出口及び吸い込
み口とを繋ぐ仕切り部材とフィルター部材を有し、仕切
り部材には吸い込み口からの入水を二つの接続部に導入
可能に設けられた二つの弁を備え、フィルター部材は、
仕切り部材に取り付けられていて、仕切り部材とフィル
ターとの間には、吸い込み室となる空間が形成され、該
空間に面した部分にフィルターが装着され、フィルター
部材の前記弁に面した部分は封鎖されていることを特徴
とする強制循環用浴槽連結装置である。
【0017】本構成の強制循環用浴槽連結装置は、使用
時の見栄えを向上させることを目的としたものである。
すなわち吐出口と吸い込み口を確定させるために、弁を
内蔵した構成とすると、弁はどうしてもフィルターに近
接した位置となってしまう。そのためフィルターの表面
の弁に面した部分は、他の部分に比べて著しく流速が早
く、当該部分にゴミが集中的に溜まる。その結果、強制
循環用浴槽連結装置の見栄えが悪くなってしまうという
問題があった。これに対して本構成は、フィルター部材
の弁に面した部分は封鎖されており、当該部分にゴミが
集中することは無い。またフィルター部材の弁に面した
部分を封鎖することにより、フィルター表面の流速が均
質化し、ゴミはフィルター表面に均等に溜まる。
【0018】またさらに上記した構成の実施形態として
の構成は、二つの接続部と連通し、接続部と吐出口及び
吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と該仕切り部材に取り付
られるフィルター部材を有し、仕切り部材の正面には吸
い込み口からの入水を二つの接続部に導入可能に設けら
れた二つの弁を備え、仕切り部材の側面には吐出口に連
通する開口と空気抜き用の小孔を備え、フィルター部材
の正面には吸い込み口となるフィルターを備えた開口を
有し、側面には吐出口となるフィルターの無い開口と空
気抜き用の小孔を有し、フィルター部材が仕切り部材に
取り付けられた状態の時には、前記仕切り部材の空気抜
き用の小孔とフィルター部材の空気抜き用の小孔は孔位
置が不一致であることを特徴とする強制循環用浴槽連結
装置である。
【0019】本構成は、強制循環用浴槽連結装置の空気
抜きの効率を向上させることを目的としたものである。
すなわち強制循環用浴槽連結装置は、配管内に溜まった
空気を排出するために、空気抜き用の小孔を設ける必要
がある。ところが、しばしばこの空気抜き用の小孔か
ら、循環湯が吐出されてしまうことがあり、正規の吐出
口からの湯の吐出量が減少して浴槽の攪拌効率が低下し
てしまう結果となる。これに対して本構成は、フィルタ
ー部材が仕切り部材に取り付けられた状態の時に、仕切
り部材の空気抜き用の小孔とフィルター部材の空気抜き
用の小孔は孔位置が不一致となるので、空気抜き用の流
路は、流路抵抗が高い。そのため当該空気抜き用の小孔
からは、空気だけが排出され、湯が漏れることは非常に
少ない。
【0020】またさらに上記した構成の実施形態として
の強制循環用浴槽連結装置は、二つの接続部と連通し、
接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材とフ
ィルター部材を有し、フィルター部材は、仕切り部材に
取り付けられていて、仕切り部材とフィルター部材との
間には、吸い込み室となる空間が形成され、前記仕切り
部材には吸い込み室となる空間から接続部に水を導入可
能な弁を付設した開口が設けられ、該弁は中央部に軸が
設けられた可撓性物であり、弁は前記開口の仕切り部材
側にあって軸は仕切り部材のフィルター部材側の壁に挿
通されて支持され、さらに弁の軸裏側は、突起によって
支持されていることを特徴とする強制循環用浴槽連結装
置である。
【0021】本発明の強制循環用浴槽連結装置では、可
撓性物を弁として採用している。そのため弁の形状が小
さく、強制循環用浴槽連結装置を小型化することができ
る。また弁の軸は、仕切り部材のフィルター部材側の壁
に挿通されて支持されているので、可撓性の部位は開口
に密着し、動作が確実である。さらに本発明では、弁の
軸裏側は、突起によって支持されているので、水流を受
けて弁の軸が延びたりすることもない。そのためシート
状の部位はいつまでも開口に密着した状態を維持し、経
年変化が少なく初期の性能を発揮する。すなわち請求項
1に記載の発明は、強制循環式熱源機の往き配管又は戻
り配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出
する吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有
し、二つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁を
内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環
用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通し、接続
部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と、フィ
ルター部材を有し、仕切り部材は底板と本体から構成さ
れ、仕切り部材に上記吸い込み口からの入水を二つの接
続部に導入可能に設けられた二つの弁及び二つの接続部
のいずれからの入水をも吐出口に導く二つの弁が取り付
けられ、フィルター部材は、碗状の外装部材と、前記外
装部材と相似形の内装部材と、フィルターからなり、前
記外装部材と内装部材の間にフィルターを挟んで構成さ
れ、前記フィルターの他の部位に比べて流速が早いこと
が予想される部位が封鎖されていることを特徴とする強
制循環用浴槽連結装置である。また請求項2に記載の発
明は、強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配管と連結
される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する吐出口
と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二つの接
続部のいずれからでも吸引可能に導く弁を内蔵し、強制
循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴槽連結装
置において、二つの吐出口を有し、内部には独立した二
つの流路が形成され、一つの流路は一方の接続部から一
つの吐出口に連通し、他方の流路は他方の接続部からも
う一つの吐出口に連通し、さらに一方の接続部からの入
水を一つの吐出口に導く弁と、他方の接続部からの入水
をもう一つの吐出口に導く弁と、吸い込み口からの入水
を二つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組
み合わせを内蔵することを特徴とする強制循環用浴槽連
結装置である。請求項3に記載の発明は、接続部と吐出
口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と、フィルター部
材を有することを特徴とする請求項2に記載の強制循環
用浴槽連結装置である。請求項4に記載の発明は、フィ
ルター部材を有し、前記フィルターの他の部位に比べて
流速が早いことが予想される部位が封鎖されていること
を特徴とする請求項2又は3に記載の強制循環用浴槽連
結装置である。請求項5に記載の発明は、強制循環式熱
源機の往き配管又は戻り配管と連結される二つの接続部
と、浴槽内に湯を吐出する吐出口と、浴槽内の湯を吸い
込む吸い込み口を有し、二つの接続部のいずれからでも
吸引可能に導く弁を内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽と
を接続する強制循環用浴槽連結装置において、二つの接
続部と連通し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ
仕切り部材と、フィルター部材を有し、仕切り部材は吸
い込み口からの入水を接続部に導入可能に設けられた弁
を備え、当該弁は仕切り部材の中心を外れた位置にあ
り、フィルター部材は、仕切り部材に取り付けられてい
て、仕切り部材とフィルター部材との間には、吸い込み
室となる空間が形成され、該空間に面した部分にフィル
ター部材が装着され、前記弁に面した部分は封鎖されて
いることを特徴とする強制循環用浴槽連結装置である。
請求項6に記載の発明は、強制循環式熱源機の往き配管
又は戻り配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯
を吐出する吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口
を有し、二つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く
弁を内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制
循環用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通し、
接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と、
フィルター部材を有し、仕切り部材には吸い込み口から
の入水を接続部に導入可能に設けられた弁を備え、仕切
り部材内には中心を外れた位置から水が導入され、フィ
ルター部材は、仕切り部材に取り付けられていて、仕切
り部材とフィルター部材との間には、吸い込み室となる
空間が形成され、該空間に面した部分にフィルター部材
が装着され、前記フィルター部材の他の部位に比べて流
速が早いことが予想される部位が封鎖されていることを
特徴とする強制循環用浴槽連結装置である。請求項7に
記載の発明は、強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み合
わせを内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強
制循環用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通
し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材
と、フィルター部材を有し、仕切り部材は吸い込み口か
らの入水を接続部に導入可能に設けられた弁を備え、
該弁は仕切り部材の中心を外れた位置にあり、フィルタ
ー部材は、仕切り部材に取り付けられていて、仕切り部
材とフィルター部材との間には、吸い込み室となる空間
が形成され、該空間に面した部分にフィルター部材が装
着され、前記フィルター部材は弁に相当して他の部位に
比べて流速が早いことが予想される部位が封鎖されてい
ることを特徴とする強制循環用浴槽連結装置である。請
求項8に記載の発明は、強制循環式熱源機の往き配管又
は戻り配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を
吐出する吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を
有し、二つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁
の組み合わせを内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽とを接
続する強制循環用浴槽連結装置において、二つの接続部
と連通し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切
り部材とフィルター部材を有し、仕切り部材には吸い込
み口からの入水を二つの接続部に導入可能に設けられた
二つの弁を備え、フィルター部材は、仕切り部材に取り
付けられていて、仕切り部材とフィルターとの間には、
吸い込み室となる空間が形成され、該空間に面した部分
にフィルターが装着され、フィルター部材の前記弁に面
した部分は封鎖されていることを特徴とする強制循環用
浴槽連結装置である。請求項9に記載の発明は、強制循
環式熱源機の往き配管又は戻り配管と連結される二つの
接続部と、浴槽内に湯を吐出する吐出口と、浴槽内の湯
を吸い込む吸い込み口を有し、二つの接続部のいずれか
らでも吸引可能に導く弁の組み合わせを内蔵した強制循
環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴槽連結装置
において、二つの接続部と連通し、接続部と吐出口及び
吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と該仕切り部材に取り付
られるフィルター部材を有し、仕切り部材の正面には吸
い込み口からの入水を二つの接続部に導入可能に設けら
れた二つの弁を備え、仕切り部材の側面には吐出口に連
通する開口と空気抜き用の小孔を備え、フィルター部材
の正面には吸い込み口となるフィルターを備えた開口を
有し、側面には吐出口となるフィルターの無い開口と空
気抜き用の小孔を有し、フィルター部材が仕切り部材に
取り付けられた状態の時には、前記仕切り部材の空気抜
き用の小孔とフィルター部材の空気抜き用の小孔は孔位
置が不一致であることを特徴とする強制循環用浴槽連結
装置である。請求項10に記載の発明は、強制循環式熱
源機の往き配管又は戻り配管と連結される二つの接続部
と、浴槽内に湯を吐出する吐出口と、浴槽内の湯を吸い
込む吸い込み口を有し、二つの接続部のいずれからでも
吸引可能に導く弁の組み合わせを内蔵した強制循環式熱
源機と浴槽とを接続する強制循環用浴槽連結装置におい
て、二つの接続部と連通し、接続部と吐出口及び吸い込
み口とを繋ぐ仕切り部材とフィルター部材を有し、フィ
ルター部材は、仕切り部材に取り付けられていて、仕切
り部材とフィルター部材との間には、吸い込み室となる
空間が形成され、前記仕切り部材には吸い込み室となる
空間から接続部に水を導入可能な弁を付設した開口が設
けられ、該弁は中央部に軸が設けられた可撓性物であ
り、弁は前記開口の仕切り部材側にあって軸は仕切り部
材のフィルター部材側の壁に挿通されて支持され、さら
に弁の軸裏側は、突起によって支持されていることを特
徴とする強制循環用浴槽連結装置である。請求項11に
記載の発明は、仕切り部材の本体は円盤形状であり、本
体の周壁に開口が設けられ、弁は、当該開口に取り付け
られていることを特徴とする請求項1,3,4,5,
6,7,8,9,10のいずれかに記載の強制循環用浴
槽連結装置である。請求項12に記載の発明は、弁はス
イング形であり、可動部の背面に当接部材が設けられ、
当該当接部材によって弁の開度が制限されることを特徴
とする請求項11に記載の強制循環用浴槽連結装置であ
る。請求項13に記載の発明は、弁の可動部は前記仕切
り部材の円盤形状の円弧形状と略合致することを特徴と
する請求項12に記載の強制循環用浴槽連結装置であ
る。請求項14に記載の発明は、仕切り部材は底板と本
体を有し、前記底板はフランジ部と、フランジ部から突
き出した管状部を有し、前記フランジ部には貫通孔が設
けられ、本体と底板が組合わさった状態では、仕切り部
材の内部は、流路形成壁によって、二つの空間に仕切ら
れ、一方の仕切り内には、底板の管状部が開口し、この
仕切り内の空間は、当該管状部を介して外部と連通し、
他方の仕切りは、底板の開口を介して外部と連通してい
ることを特徴とする請求項1,3,4,5,6,7,
8,9,10,11,12,13のいずれかに記載の強
制循環用浴槽連結装置である。請求項15に記載の発明
は、本体と底板が組合わさった状態では、仕切り部材の
内部の仕切りには、それぞれ弁取り付け部及び開口が含
まれ、弁取り付け部には、仕切り部材の中に入る水流を
許し逆を阻止する導入弁が設けられ、前記開口には仕切
り部材の中から外へ流れる水流を許し逆を阻止する吐出
弁が設けられていることを特徴とする請求項14に記載
の強制循環用浴槽連結装置である。請求項16に記載の
発明は、フィルター部材は碗状をしていて側面に吐出口
が設けられ、当該吐出口の位置は、仕切り部材の弁が取
り付けられる開口の位置と一致することを特徴とする請
求項1,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2,13,14,15のいずれかに記載の強制循環用浴
槽連結装置である。請求項17に記載の発明は、浴槽に
取り付けられる嵌合部材を有し、仕切り部材は当該嵌合
部材に取り付けられ、嵌合部材には雌ねじが設けられた
突起が設けられ、仕切り部材には凹部及び孔が設けら
れ、仕切り部材は、凹部の孔にネジを挿通しこのネジを
嵌合部材の突起に設けられたネジ孔に嵌合させて結合さ
れ、さらに仕切り部材の凹部と嵌合部材の突起との組み
合わせが選択可能であることを特徴とする請求項1,
3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,1
3,14,15,16のいずれかに記載の強制循環用浴
槽連結装置である。請求項18に記載の発明は、雌ねじ
が設けられた外嵌合部材と、前記外嵌合部材の雌ねじと
嵌合する雄ねじが設けられ、浴槽に取り付けられる内嵌
合部材を有することを特徴とする請求項17に記載の強
制循環用浴槽連結装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の具体的実施例
について説明する。図1は、本発明の実施形態における
強制循環用浴槽連結装置を示し、(a)は正面図、
(b)は底面図である。図2は図1の強制循環用浴槽連
結装置に内蔵される弁の組み合わせの回路図である。図
3は、図1の強制循環用浴槽連結装置の断面図である。
図4は、図1の強制循環用浴槽連結装置の分解斜視図で
ある。図5は、図1の強制循環用浴槽連結装置の内嵌合
部材の斜視図である。図6は、図1の強制循環用浴槽連
結装置の仕切り部材の本体を示し、(a)は正面図、
(b)は側面断面図、(c)は背面図、(d)は開口部
分の斜視図、(e)は開口部分の詳細断面図、(f)は
B方向矢視図である。図7(a)は、図1の強制循環用
浴槽連結装置の導入弁の断面図であり、(b)(c)
は、導入弁の取り付け手順を示す断面図であり、(d)
は、他の実施形態における導入弁の取り付け手順を示す
断面図である。図8は、図7の導入弁の斜視図であり、
(a)は上方向から、(b)は下方向から見た状態を表
す。図9(a)(b)は、図7の導入弁の取り付け状態
を示す説明図である。図10は、図1の強制循環用浴槽
連結装置の吐出弁を示し、(a)は正面図、(b)は側
面図である。図11は、図1の強制循環用浴槽連結装置
の吐出弁の斜視図である。図12は、図11の吐出弁の
取り付け状態を示す拡大断面図である。図13は、図1
の強制循環用浴槽連結装置のフィルター部材の外装部材
を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底
面図、(d)は背面図である。図14は、図1の強制循
環用浴槽連結装置の組み立て状態を説明する説明図であ
る。図15は、図1の強制循環用浴槽連結装置の空気抜
き用の小孔の位置関係を説明する平面図である。図16
は、図1の強制循環用浴槽連結装置の空気抜き用の作用
を説明する強制循環用浴槽連結装置の斜視図である。図
17は、図1の強制循環用浴槽連結装置の組み立て状態
を説明する図面であり、(a)は仕切り部材の斜視図で
あり、(b)は仕切り部材とフィルター部材の組み立て
関係を示す断面図である。図18は、図1の強制循環用
浴槽連結装置の内部および内部での湯の流れを模式的に
説明した説明図である。図19は、強制循環用浴槽連結
装置の仕切り部材内での湯の流れを模式的に説明した斜
視図である。図20は、図1の強制循環用浴槽連結装置
の内部および内部での湯の流れを模式的に説明した説明
図である。図21は、強制循環用浴槽連結装置の仕切り
部材内での湯の流れを模式的に説明した斜視図である。
図22は、強制循環用浴槽連結装置の吸い込み口周辺で
の湯の流れを模式的に説明したフィルター部材の正面図
でる。図23は、強制循環用浴槽連結装置の吸い込み口
周辺と、仕切り部材内での湯の流れを模式的に説明した
フィルター部材と仕切り部材の断面図である。図24
は、変形実施例の強制循環用浴槽連結装置のフィルター
部材の正面図である。図25は、図1の強制循環用浴槽
連結装置の吐出口から湯が排出される際における吐出弁
の挙動を示す要部の正面断面図(a)および(a)のA
−A断面図である。図26は、変形実施例の強制循環用
浴槽連結装置の吐出口から湯が排出される際における吐
出弁の挙動を示す要部の正面断面図(a)および(a)
のA−A断面図である。
【0023】各図において、1は、本発明の実施形態の
強制循環用浴槽連結装置を示す。本実施形態の強制循環
用浴槽連結装置1の外観形状は、大きく分けて浴槽内に
配される先端側2と、浴槽外に配される後端側3からな
るものである。そして先端側2の部分は図1の様に円盤
状をしており、正面側の部分が吸い込み口5として機能
する。また先端側2の底面には、吐出口として機能する
二つの開口6,7が設けられている。接続部10,11
は、本実施形態では、金属管が突き出たものであり、そ
の先端には、ロウ付け接合の管端または公知のユニオン
継手の一方12が取り付けられている。
【0024】そして本実施形態の強制循環用浴槽連結装
置1では、内部に2つの導入弁15,17と、二つの吐
出弁16,18が内蔵されている。導入弁及び吐出弁1
5,16,17,18の組み合わせ関係は、図2の通り
であり、接続部10,11のいずれから入る湯も吐出弁
16または18によって吐出口6または7に導通可能で
あり、一方、接続部10,11のいずれから入る湯も導
入弁15,17によって吸い込み口5に流れることは阻
止される。また吸い込み口5から入った湯は、導入弁1
5,17を介して接続部10,11の双方に導通可能で
あり、吐出口からの入湯は、吐出弁16,18によって
流れが阻止され、接続部10,11のいずれにも流れな
い。
【0025】次に強制循環用浴槽連結装置1の具体的な
構造を説明する。強制循環用浴槽連結装置1は、図3及
び図4の様に、外嵌合部材20、内嵌合部材21、仕切
り部材22及びフィルター部材23によって構成されて
いる。また図において、46,49は、浴槽からの水漏
れを防止するために設けられたパッキンである。
【0026】ここで外嵌合部材20は、銅合金、鋳物、
ステンレススチール等の錆に強い金属を素材として作ら
れたものであり、有底の本体部25を有し、この本体部
25の開口端にフランジ26が形成されたものである。
また本体部25の内周には、雌ねじが設けられている
(図示せず)。本体部25の底部からは、接続部10,
11が突出している。この接続部10,11の内、一方
の接続部11は、本体部25の中心にあり、本体部25
の内部中心に設けられた管27に連続している。またも
う一方の接続部10は、底部の脇の部分に設けられてお
り、本体部25の内側に開口している。
【0027】内嵌合部材21は、樹脂によって作られ、
図4及び図5の様にフランジ部28と雄ねじ部29が連
続したものであり、中心部に貫通孔30が設けられてい
る。またフランジ部28の表面側、すなわち雄ねじ部2
9の反対側に位置する部位には、8つの円筒状突起32
が均等に設けられている。そして円筒状突起32には、
いずれも雌ねじ33が形成されている。
【0028】仕切り部材22は、図4の様に、底板3
5,本体36,パッキン37、導入弁15,17及び吐
出弁16,18によって構成されている。順次説明する
と、底板35は、樹脂によって作られたものであり、管
状部38とフランジ部40が一体的に設けられたもので
ある。すなわち管状部38は、フランジ部40の中央か
ら一方に突き出し、フランジ部40の前面と裏面とを貫
通している。またフランジ部40は、周辺に厚肉部41
が設けられ、他の部位の厚さは比較的薄い。そして当該
肉の薄い部位に、8つの凹部43が等間隔に配されてい
る。この凹部43は、管状部38が設けられた方向から
見て凹んでいる。凹部43の内、3つの凹部43は、中
央に貫通孔があり、他の凹部43は、未貫通である。貫
通した凹部43と、未貫通の凹部43との配置は、特定
の貫通凹部43の両隣に2つづつの未貫通の凹部43が
あり、さらにその隣にそれぞれ貫通凹部43がある状態
となっている。従って貫通凹部43の配置は均等ではな
い。またフランジ部40の管状部38近傍には、図4の
様に貫通孔45が設けられている。その他、底板35に
は、後記する弁取り付け部50,51に相当する部位に
突起90,91(図9参照)が設けられている。
【0029】仕切り部材22の本体36は、図4及び図
6の様な全体が凹状の円盤形状をした部材である。本体
36は、一方に仕切り壁47が設けられていて有底であ
り、他方は開放されている。言い換えれば本体36は、
円形の仕切り壁47を持ち、その仕切り壁47の周囲に
周壁48が設けられたものである。
【0030】そして仕切り壁47の部位には、二つの弁
取り付け部50,51が設けられている。弁取り付け部
51は、仕切り壁47の中央にあり、もう一つの弁取り
付け部50は、やや中心を外れた位置に設けられてい
る。弁取り付け部50,51の形状は、中心に軸挿通孔
53があり、その周囲に6つの開口55が放射状に配さ
れたものである。また、他に仕切り壁47には、3つの
孔56と、2つの孔57が設けられている。この内、前
者の孔56は、本体36と前記した底板35及び内嵌合
部材21を一体的に結合するための孔であり、孔56の
間隔は、前記した底板35の貫通凹部43の間隔に等し
い。
【0031】次に本体36の周壁48部分に目を移す
と、周壁48には2か所の開口58、59が設けられて
いる。開口58,59は、約90°離れた位置に設けら
れている。このように、180°ではなく、90°の位
置に両開口58,59を配した理由は、当該開口58,
59は、吐出口6,7に直接繋がるものであり、吐出口
6,7は、浴槽の下向き側に位置することが望ましいの
で、いずれの開口58,59も下向きに配するためであ
る。なお、上記した90°という開口58,59間の角
度は、適宜変更してもよく、また開口58,59を共に
真下に向くように並べてもよい。
【0032】この開口58,59の形状は、同一であ
り、開口58,59の部位は、他の部位よりも厚肉に成
形されており、図6(d)の様に周面から見て窪んだ状
態となっていて、その最奥部に開口が形成されている。
開口58,59の周囲には、図6(d)(e)の様にリ
ブ64が設けられている。当該リブ64の機能は、吐出
弁16,18を弁座となるリブ64に線接触させ、吐出
弁16,18の固着を防止するものである。また本実施
形態では、リブ64の一部に切り欠き部分69が設けら
れている。切り欠き部分69を設けた理由は、浴槽内の
水を排水した際、仕切り部材22内に残る水を排水でき
る様にする為であり、冬季の凍結防止を主たる目的とし
たものである。
【0033】また開口58,59には、軸方向の桟60
が設けられている。なお、この桟60は、後記する吐出
弁16,18の可動部81が内側に入り込まない様に設
けられたものであり、本実施形態の様な縦桟ばかりでな
く、横桟や網状であっても良い。ただし、ゴミが詰まる
様な大きさのものは好ましくない。開口58,59の部
位の仕切り壁47面には、それぞれ2つづつ孔62が設
けられている。本実施形態では、孔62は、ざぐり形状
を有するものであり、孔62の断面形状は、図6(e)
の様に座部54が設けられている。
【0034】また周壁48の開放側近くの位置であっ
て、開口58,59の双方と等角の位置には、空気抜き
用の小孔105が設けられている。この他、周壁48に
は、位置決めおよびフィルター部材取り付け用の切り溝
106が3か所設けられている。
【0035】そして前記した仕切り壁47の内側、より
具体的には、周壁48の立設方向側であって、一方の開
口58と、仕切り壁47の中央部分との間には、流路形
成壁63が設けられている。すなわち、流路形成壁63
は、弁取り付け部51の一方の周囲を囲み、さらに開口
58を含む周壁48側に延長されており、弁取り付け部
51と開口58を含む領域を、他の領域と区画してい
る。
【0036】パッキン37は、ゴムで作られたものであ
り、前記した本体36の周壁48の端部及び流路形成壁
63の端部に相当する形状をしている。
【0037】導入弁15,17は、ゴムによって作られ
たものであり、図7,8に示す様な傘形状をしている。
すなわち導入弁15,17は円盤状部68と軸部70に
より成る。そして円盤状部68は、可撓性のあるシート
状の素材であり、やや軸側に開いた形状をしており、そ
の周辺には、リブ71が設けられている。また軸部70
は、円盤状部68の付け根の部位72が太く、その先の
装着部73はやや細い。また装着部73の先の係合部7
5は、装着部73よりも太く作られている。そして係合
部75の更に先の導入部76は、他のどの部分よりも細
く作られている。なおこの導入部76は、後記する様に
導入弁15,17を装着した後、必要に応じて切断され
る。
【0038】一方、吐出弁16,18は、図10,11
の様なスイング形のものである。すなわち吐出弁16,
18はゴムの様な可撓性を有する素材によって作られた
ものであり、全体形状は逆「L」形をしている。より具
体的には、平板状の台座部80に板状の可動部81が垂
直に設けられたものである。台座部80は、前記した仕
切り部材22の円弧形状に合わせた円弧面が形成されて
いる。また台座部80の背面には、二つの軸部85が設
けられている。軸部85の形状は、前記した導入弁1
5,17のそれと略同様であり、やや細く作られた装着
部86と、装着部86の先に設けられた太い係合部87
と、さらにその先端であって細い導入部88よりなる。
一方可動部81は、前記した台座部80よりも薄く作ら
れており、先端側には、仕切り部材22の円弧形状に略
合致する円弧形状となっている。そして先端の背面側、
すなわち封止機能を発揮しない方の辺部には、補強リブ
83が設けられている。台座部80と可動部81の付け
根部分82は、アール形状にえぐられており、可動部8
1が矢印方向に変形し易い様に配慮されている。
【0039】仕切り部材22の組み立て構造は、図4の
様に本体36の開口面にパッキン37を挟んで底板35
が装着され、本体36の弁取り付け部50,51に導入
弁15,17が装着され、開口58,59に吐出弁1
6,18が装着されたものである。本体36、パッキン
37、底板35の三者が組合わさった状態では、仕切り
部材22の内部は、流路形成壁63によって、二つの空
間に仕切られている。より具体的には、仕切り部材22
の中は、弁取り付け部51及び開口58を含む仕切り
と、弁取り付け部50及び開口59を含む仕切りとに仕
切られている。そして前者の弁取り付け部51と開口5
8を含む仕切り内には、底板35の管状部38が開口
し、この仕切り内の空間は、当該管状部38を介して外
部と連通している。一方後者の弁取り付け部50及び開
口59を含む仕切りは、底板35の開口45を介して外
部と連通している。
【0040】導入弁15,17は、仕切り部材22の内
側に配置され、仕切り壁47の外側から仕切り部材22
の中に入る方向の水流を許し、その逆は阻止する。導入
弁15,17の取り付け構造は図7の様であり、弁取り
付け部50,51の中央の軸挿通孔53に、導入弁1
5,17の軸部70の導入部76を挿通し、これを強く
引いて軸挿通孔53に装着部73を挿通させる。その結
果、係合部75が軸挿通孔53に係止し、導入弁15,
17は、弁取り付け部50,51に固定される。また仕
切り部材22の内側では、底板35の突起90,91が
軸部70の背面と当接している。導入弁15,17の導
入部76は導入弁15,17を取り付けた後に切断され
る。
【0041】導入弁15,17の挿着方法について付言
すると、前記した様に導入弁15,17は、図7(b)
の様に、弁取り付け部50,51の中央の軸挿通孔53
に、導入部76を挿通し、指等で強く引き上げて軸挿通
孔53に装着部73を挿通させる。そして、その後ニッ
パやナイフ等によって、図7(c)の様に、導入部76
を切断する。この導入部76を切断する際には、誤って
係合部75を切ってしまわないように注意すべきであ
る。なお、誤って係合部75を切除することが特に懸念
される場合には、図7(d)の様に、軸挿通孔53の周
囲に周壁74を設け、この周壁74の内部に係合部75
がすっぽりと嵌まりこむ構造とすることが望ましい。こ
の様に周壁74の内部に係合部75が嵌まり込む構成と
することにより、導入部76を切断する際に、刃物が係
合部75と接触することが防がれるので、誤って係合部
75を切除することはない。
【0042】導入弁15,17の作用を説明すると、導
入弁15,17は、仕切り壁47の外側から圧力を受け
た場合には、図9(b)のように円盤状部68がめくれ
て外部から仕切り部材22内への湯の導入を許す。一方
仕切り部材22の圧力が外部よりも高い場合には、円盤
状部68が開口55に密着し、仕切り部材22内の湯が
外部に漏れることを防ぐ。本実施形態において、突起9
0,91を軸部70の背面と当接させた理由は、軸部7
0に過度の負担がかかることを防止するためであり、軸
部70が伸びたままとなり、シール性が劣化することを
防止するものであって、推奨すべき構成であるが、突起
90,91が無い構成であっても、弁としての機能には
支障はない。
【0043】また吐出弁16,18の開口58,59へ
の取り付けは、仕切り部材22の中から、外へ流れる水
流を許し、その逆を阻止するように、吐出弁16,18
を開口58,59の外側に配置して行われる。吐出弁1
6,18の取り付け構造は、具体的には図12の様であ
り、前述の導入弁15,17と略同様に、弁開口58,
59の孔62に軸部85の導入部88を挿通し、これを
強く引いて孔62に装着部86を挿通させ、係止部87
を孔62に係止させることにより行う。本実施形態で
は、吐出弁16,18の係止部87は、孔62の座部5
4に納まる。吐出弁16,18の導入部88は吐出弁1
6,18の取り付け後に切断される。切断の際には、座
部54が図7(d)で説明した周壁74と同様の機能を
果たし、刃物が直接係止部87に触れることを防止す
る。
【0044】フィルター部材23は、外装部材95と内
装部材96及びフィルター97によって構成される。フ
ィルター部材23の外装部材95と内装部材96は、相
似形であるので、外装部材95を代表として説明する。
外装部材95は、ステンレススチール等の錆に強い金属
によって作られたものであり、碗状をしていて一方が有
底であり、他方は開放されている。そして有底側、すな
わちフィルター部材23を取り付けた状態で正面となる
部位には、吸い込み口5となる開口98が設けられてい
る。吸い込み口5の形状は本発明に特有のものである。
すなわち吸い込み口5は、図13の様に中心部分100
と、約60°の扇形の部位101はマスクされて封鎖さ
れている。このマスクされた中心部分100と扇形の部
位101は、前記した仕切り部材22の弁取り付け部5
0,51に面した位置に相当する。
【0045】また外装部材95の側面には、吐出口6,
7が設けられている。この開口の位置は、前記した仕切
り部材22の開口58,59の位置に相当する。さらに
外装部材95の側面であって、上記した吐出口6,7と
等角の位置には、空気抜き用の小孔110が設けられて
いる。またこの小孔110は、高さ方向には、図13
(b)の様に上部(浴槽に取り付けた状態では正面近傍
の位置)に設けられている。小孔110の位置は、前述
の仕切り部材22の小孔105の位置に近いが、円周方
向の角度あるいは外装部材95の高さ方向には不一致で
ある。また外装部材95の内面には、位置決め及び係止
用の突起112が3か所設けられている。
【0046】フィルター部材23は、上記した外装部材
95と、内装部材96の間に、円形のフィルター97を
挟んだものである。従ってフィルター部材23の正面の
開口98、すなわち吸い込み口5として機能する開口9
8には、フィルター97が装着される。その一方でフィ
ルター部材23の側面の吐出口6,7にはフィルターは
無い。
【0047】次に、本実施形態の強制循環用浴槽連結装
置1の組み立て構造について説明する。本実施形態の強
制循環用浴槽連結装置1では、仕切り部材22の仕切り
壁47側にフィルター部材23が装着される。フィルタ
ー部材23の装着は、フィルター部材23の突起112
を仕切り部材22の切り溝106に一致させると共に、
両者を嵌合させて行う。フィルター部材23が仕切り部
材22に装着された状態では、仕切り部材22の弁取り
付け部50,51に面した部位に、中心部分100のマ
スク位置と、扇形の部位101のマスク位置が一致す
る。また仕切り部材22の開口58,59の位置にフィ
ルター部材23の吐出口6,7が一致する。しかしなが
ら本実施形態では、図14の様に空気抜き用の小孔10
5,110については、仕切り部材22側では背面近く
にあり、フィルター部材23側では表面近くにあるの
で、両者は一致しない(図14参照)。
【0048】フィルター部材23が仕切り部材22に装
着された状態では、仕切り部材22の正面側の角の部位
115とフィルター部材23の内面の角の部位116は
密着し、両者の接触線を境に正面側と側面側との湯の流
通は遮断される(図17b参照)。またフィルター部材
23と、仕切り部材22の仕切り板47との間には、吸
い込み室となる空間120が形成される(図17b参
照)。
【0049】仕切り部材22の後端側には、内嵌合部材
21が装着される。内嵌合部材21は、その表面の突起
32を仕切り部材22の底板35の凹部43に嵌合し
て、開口58,59すなわち吐出口6,7が下向きにな
る様に、位置決めを行う。また仕切り部材22と内嵌合
部材21との結合は、凹部43の3箇所の貫通孔に図示
しないネジを挿通し、このネジを内嵌合部材21の突起
32に設けられたネジ孔に嵌合させて行う。なお、実際
の取り付けは、内嵌合部材21を先に浴槽に取り付け、
その後に仕切り部材22等を取り付けることとなるの
で、仕切り部材22を取り付ける際には、空気抜き用の
小孔110が上方向に位置されるように、仕切り部材2
2の凹部43と内嵌合部材21の突起32との組み合わ
せを選択する。
【0050】内嵌合部材21の外側には、外嵌合部材2
0が取り付けられている。両者の結合は、内嵌合部材2
1のネジ29と外嵌合部材20の雌ねじ(図示せず)を
嵌合させることによって行う。外嵌合部材20の管27
は、図3の様に仕切り部材22の管状部38内に入る。
また外嵌合部材20の底面と、仕切り部材22の管状部
38の外周および内嵌合部材21の内面によって、空間
121が形成される。
【0051】その結果、強制循環用浴槽連結装置1内に
は、独立した二つの流路A,Bが形成される。図18,
図20は、流路を明確にするために、図3の図面の一部
を省略した断面図である。また図19,図21は、流路
を明確にするために、簡略に描いた強制循環用浴槽連結
装置1のフィルター部材を取り除いた状態での斜視図で
ある。流路の一つAは、強制循環用浴槽連結装置1の中
心部および、仕切り部材22の流路形成壁63によって
形成される流路である。すなわち流路Aは、接続部材1
1から、仕切り部材22の管状部38に接続され、さら
に管状部38から仕切り部材の本体36の中心部に接続
され、流路形成壁63で囲まれる流路を経て開口58お
よび吐出口6に連通する流路である。この流路A中に
は、吸い込み室となる空間120との間に、当該空間1
20から流路A方向への流れのみを許す導入弁17が取
り付けられている。また流路A中には、吐出口6との間
に、流路Aから吐出口6への流れのみを許す吐出弁18
が取り付けられている。
【0052】一方流路Bは、強制循環用浴槽連結装置1
の周辺部に形成される流路である。すなわち流路Bは、
接続部材10から、仕切り部材22の管状部38の外周
および内嵌合部材21の内面によって形成される空間1
21に接続され、さらに仕切り部材22の底板35に設
けられた開口45から仕切り部材の本体36(流路形成
壁63で囲まれる流路以外の部分)に接続され、さらに
開口59および吐出口7に連通する流路である。この流
路B中には、吸い込み室となる空間120との間に、当
該空間120から流路B方向への流れのみを許す導入弁
15が取り付けられている。また流路B中には、吐出口
7との間に、流路Bから吐出口7への流れのみを許す吐
出弁16が取り付けられている。
【0053】次に本実施形態の強制循環用浴槽連結装置
1の作用について説明する。本実施形態の強制循環用浴
槽連結装置1では、接続部材10と11のいずれに往き
配管203または戻り配管205を接続しても、湯は、
正面の吸い込み口5から吸い込まれ、側面部の吐出口6
又は7から吐出される。
【0054】まず接続部材11に往き配管203を接続
し、接続部材10に戻り配管205を接続した場合につ
いて、図18,19を参照しつつ説明する。図18,1
9では、接続部材11に往き配管203を接続し、接続
部材10に戻り配管205を接続した場合の湯の流れを
矢印で示している。すなわちこの場合では、接続部材1
1から供給される湯は、流路Aを流れて吐出口6から浴
槽内に吐出され、浴槽内の湯は、吸い込み口5から流路
Bを通って戻り配管205に流れる。より具体的には、
接続部材11から供給される湯は、仕切り部材22の管
部38に流れ込み、さらに管部38から仕切り部材の本
体36の中心部に流れる。ここで接続部材11に往き配
管203が接続されている場合は、仕切り部材22側
は、吸い込み室となる空間120よりも圧力が高い。そ
のため導入弁17は、図18の様に閉じている。そのた
め湯は、流路形成壁63で囲まれる流路を流れる。すな
わち図18,19の様に、湯は流路Aに沿って流れ方向
を変え、仕切り部材22の開口58に向かう。そして吐
出弁18を押し広げ、湯は吐出口6から浴槽に流れ込
む。
【0055】一方接続部材10が戻り配管205に接続
されているので、流路Bの圧力が低下する。その結果、
吐出弁16が閉じ、導入弁15が開く。そして吸い込み
口5から入った湯は、導入弁15から仕切り部材の本体
36(流路形成壁63で囲まれる流路以外の部分)に流
れ込み、さらに開口45から、仕切り部材22の管状部
38の外周および内嵌合部材21の内面によって形成さ
れる空間121に流れ、最後に接続部材10に流れる。
【0056】なお、本実施形態の強制循環用浴槽連結装
置1では、吐出弁18の先端側が仕切り部材22の円弧
形状に略合致する円弧形状となっているので、吐出口6
から湯が吐出される際の吐出弁18の開度が広い。すな
わち、一般的にスィング形の弁では、図26のように可
動部81となる変形部分の形状は、長方形が採用される
場合が多い。しかしながら、本実施形態の様に全体形状
が円盤状であって、しかもその最外側の位置に吐出弁1
6が設けられてる場合には、図26の様に吐出弁16が
開いた時、吐出弁16の可動部81の角の部分が長方形
の場合、フィルター部材23の内側と接触してしまい、
開度が制限される。これに対して本実施形態では、図2
5の様に、可動部81の先端側が仕切り部材22の円弧
形状に略合致する円弧形状となっているので、吐出弁1
6の角の部分がフィルター部材23の内側に当接するこ
とはない。本実施形態の様に、可動部81の形状を円弧
状とする形態は、本発明の形態として推奨すべきもので
あるが、本発明はもちろんこの形態にこだわるものでは
なく、図26のように可動部の形状に一般的な長方形を
採用しても良い。
【0057】本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1の
湯の流れの説明を続けると、逆に接続部材10に往き配
管203を接続し、接続部材11に戻り配管205を接
続した場合は、前記とは全く逆の流路をたどって湯が循
環する。図19,20では、接続部材10に往き配管2
03を接続し、接続部材11に戻り配管205を接続し
た場合の湯の流れを矢印で示している。すなわちこの場
合では、接続部材10から供給される湯は、流路Bを流
れて吐出口7から浴槽内に吐出され、浴槽内の湯は、吸
い込み口5から流路Aを通って戻り配管205に流れ
る。より具体的には、接続部材10から供給される湯
は、仕切り部材22の管状部38の外周および内嵌合部
材21の内面によって形成される空間121に流れ、さ
らに仕切り部材22の底板35に設けられた開口45か
ら仕切り部材の本体36(流路形成壁63で囲まれる流
路以外の部分)に流れ込む。ここで接続部材10に往き
配管203が接続されている場合は、仕切り部材22側
は、吸い込み室となる空間120よりも圧力が高い。そ
のため導入弁15は、図20の様に閉じ、吐出弁16が
開いて吐出口7から湯が浴槽に吐出される。
【0058】一方接続部材11が戻り配管205に接続
されているので、流路Aの圧力が低下する。その結果、
吐出弁18が閉じ、導入弁17が開く。そして吸い込み
口5から入った湯は、導入弁17から仕切り部材の本体
36(流路形成壁63で囲まれる流路)に流れ込み、管
状部38を経て接続部材11に戻る。
【0059】すなわち本実施形態の強制循環用浴槽連結
装置1では、接続部材10と11のいずれに往き配管2
03または戻り配管205を接続しても、湯は、正面の
吸い込み口5から吸い込まれ、側面部の吐出口6又は7
から吐出される。そして、本実施形態の強制循環用浴槽
連結装置1では、正面の吸い込み口5にはフィルター9
7があるが、側面の吐出口6又は7部分にはフィルター
は無い。そのため吐出口側でフィルター詰まりが起きる
ことは無い。また本実施形態では、吸い込み口5と吐出
口6,7は、配管前に決定されるので、それぞれの目的
に応じて、吸い込み口5はできるだけ大きくすることが
でき、一方の吐出口6,7は、吐出流速を維持する程度
に小さくすることができる。また本実施形態の強制循環
用浴槽連結装置1では、吐出口が二箇所設けられてお
り、強制循環用浴槽連結装置1内での流路は曲部が少な
い。そのため本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1
は、内部の圧力損失が小さい。
【0060】また本実施形態では、吸い込み側のフィル
ターについても、均等に埃等を捕捉し、見栄えが良い。
すなわち本実施形態の強制循環用浴槽連結装置1では、
仕切り部材22内への湯の導入は、弁取り付け部50又
は、51から行われる。従って、当該部分は、他の部位
に比べて流速が早いことが予想される。そのため、例え
ば図24に示した様な、均等に開口を持つフィルター部
材を採用すると、例えば弁取り付け部50から湯を導入
すると、これに相当する部位だけにゴミが集中してしま
い、見栄えが悪い。これに対して、本実施形態の強制循
環用浴槽連結装置1では、フィルター部材23の弁取り
付け部50,51に面した部位にマスクがされて当該部
分が封鎖されている。そのため湯は、図22の矢印の様
に各開口98から均等に吸い込まれ、吸い込み室となる
空間120に入り、さらに図23に示す様に例えば導入
弁15から仕切り部材22内に入る。本実施形態の様
な、弁取り付け部50,51に面した部位にマスクがさ
れて当該部分が封鎖された形態は、フィルター部材の形
状として最も推奨されるものであるが、本発明は、図2
4に示した様な均等に開口を持つフィルター部材を採用
を否定するものではない。
【0061】また本実施形態の強制循環用浴槽連結装置
1は、浴槽の攪拌効率に優れるという特長も持ってい
る。強制循環用浴槽連結装置では、全ての湯が吐出口か
ら排出されることが攪拌効率を向上させる点で望まし
い。しかしながら図16に示すように、一般的には空気
抜き孔からも湯が漏れてしまうのが実情であった。本実
施形態の強制循環用浴槽連結装置1では、図14及び図
15に示すように、仕切り部材22の空気抜き用小孔1
06と、フィルター部材23の空気抜き用小孔110
は、ずれた位置関係にある。そのため仕切り部材22の
側面とフィルター部材23の内側の隙間を通って両小孔
116,110が連通することとなるが、この間の流路
は入り組んだものとなり、ラビリンス的な作用効果を発
揮する。そのため、空気については、両小孔116,1
10間を通過するが、湯は通過しにくい状態となる。従
って、空気抜き用小孔110からは、空気だけが排出さ
れ、湯は、専ら吐出口6,7から排出されることとな
る。
【0062】また本実施形態の強制循環用浴槽連結装置
1は、流路のショートが無い点でも攪拌効率が優れる。
すなわち一般的な強制循環用浴槽連結装置では、当該装
置内で、湯の一部が循環してしまう問題点がある。具体
的には、仕切り部材の吐出用の開口を出た湯が、仕切り
部材とフィルター部材の間の隙間に流れ込み、さらに吸
い込み室となる空間に湯が流れ込み、湯が排出されるこ
となく、戻り配管側に流れてしまう。本実施形態の強制
循環用浴槽連結装置1は、この問題点に対しても対策が
講じられている。すなわち、本実施例の強制循環用浴槽
連結装置1では、図17(b)の様に、仕切り部材22
の正面側の角の部位115とフィルター部材23の内面
の角の部位116は密着しており、両者の接触線を境に
正面側と側面側との湯の流通は遮断される。そのため図
17(b)の様に仕切り部材22の吐出用の開口58,
59を出た湯は、吸い込み室となる空間120に流れ込
むことなく、全て吐出口6又は7から排出される。な
お、仕切り部材22の正面側の角の部位115と、フィ
ルター部材23の内側の角の部位116の密着は、パッ
キンを介して行ってもよい。
【0063】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図27は、他の実施形態における強制循環用浴槽
連結装置の正面断面図である。図28は、先の実施形態
における強制循環用浴槽連結装置に対して呼び水を行う
際の様子を図示した断面図である。図29は、もう一つ
の実施形態における強制循環用浴槽連結装置1の正面断
面図である。
【0064】図27に示す強制循環用浴槽連結装置13
0は、流路Aと空間120の間に取り付けた導入弁13
1の取り付け部を変更したものである。すなわち先の実
施形態では、導入弁17は、仕切り部材22の中心に配
置されていたのに対し、本実施形態では、脇の部位に配
置されている。また本実施形態では、吐出口6,7近傍
の吐出弁133,135は、板状であって、軸をもって
仕切り部材22に固定され、つるまきばね136で付勢
されたものが採用されている。さらにフィルター部材2
3は、ネジ140によって仕切り部材22に固定されて
いる。
【0065】本実施形態の強制循環用浴槽連結装置13
0は、先の実施形態の強制循環用浴槽連結装置1に比べ
て組み立てが容易であるという利点がある。しかしその
反面で、強制循環用浴槽連結装置130は、呼び水を行
いにくいという欠点がある。すなわち、強制循環式熱源
機の形式によって、例えば図42の様に風呂側に給水経
路を持たないものでは、浴槽の設置時にポンプの呼び水
を行う必要があるものがある。ここで先に例示した実施
形態の強制循環用浴槽連結装置1では、図28の様に、
フィルター部材23を取り外し、弁取り付け部51に直
接ホース141を押し当てることにより行うことができ
る。ここで弁取り付け部51では、ホース141を押し
当て易い様にテーパ又はアール形状をしている。
【0066】これに対して、強制循環用浴槽連結装置1
30では、フィルター部材23を外して中心にホースを
押し当てた際、ネジ穴から水が仕切り部材22内に入る
に過ぎず、誠に効率が悪い。また導入弁131にホース
141を押し当てることも考えられるが、寸法あるいは
デザインの制約で先に例示した実施形態の強制循環用浴
槽連結装置1の様なテーパあるいはアールを設けること
ができないため、ホース141を押し当て難く、やはり
効率が悪い。
【0067】また強制循環用浴槽連結装置130は、吐
出弁133,135につるまきばねを有するものを採用
したので、先の実施形態に比べて弁133,135の動
作が確実であるという利点があるものの、部品点数が増
加するという欠点も内包する。
【0068】図29に示した強制循環用浴槽連結装置1
46は、先の二つの強制循環用浴槽連結装置1,130
を折衷したものであり、流路Aと空間120の間に取り
付けた導入弁17は、仕切り部材22の中心に配置さ
れ、吐出口6,7近傍の弁133,135は、板状であ
って、軸をもって仕切り部材22に固定され、つるまき
ばね136で付勢されたものが採用されている。
【0069】次に、強制循環用浴槽連結装置1の細部に
ついての改良点や変形例について説明する。図30は、
強制循環用浴槽連結装置の問題点を示す本発明の強制循
環用浴槽連結装置の導入弁部分の断面図である。図31
は、他の実施形態における図30に相当する断面図であ
る。図32(a)は、図31の強制循環用浴槽連結装置
の仕切り部上面の平面図であり、(b)は仕切り部下面
の平面図である。図33は、他の実施形態における導入
弁部分の断面図である。
【0070】先の実施形態の強制循環用浴槽連結装置1
では、導入弁15,17は、係止部75によってつり下
げた様な状態で固定されている。そのため長年の使用に
よるゴムの劣化や、呼び水の際の強い水流によって、係
止部75が切れたり外れる場合がある。そしてこの導入
弁15,17は、水流によって強制循環式熱源機の方に
運ばれ、配管が詰まってしまう事故が予想される。
【0071】そこでこの対策として、導入弁15,17
の内側部分に、桟や網あるいは格子状の部材を設け、一
導入弁15,17が外れた場合に、この格子状等の部分
で、導入弁15,17を止める方策が有効である。
【0072】図31は、この様な観点から、導入弁1
5,17の内側に格子状の部材143を設けた例を示す
ものである。本実施形態によると、万一、導入弁15,
17が外れた場合でもこの格子状等の部材143で、導
入弁15,17を止めることができる。
【0073】格子状の部材143としては、例えば、図
32(b)の様な十文字形状のものが考えられる。また
図33は、格子状の部材144に突起145を設け、当
該突起145で、導入弁15,17の軸の裏面を当接さ
せる例を示したものである。この突起145は、前述の
突起90,91と同じ機能を有するもので、導入弁1
5,17の軸部70が伸びてシール性が劣化しない様に
するためのものである。
【0074】次に吐出弁16,18の改良点について説
明する。図34は、強制循環用浴槽連結装置の問題点を
示す吐出弁部分の断面図である。図35は、他の実施形
態で採用する吐出弁の断面図である。図36は、図35
に示した吐出弁を装着した強制循環用浴槽連結装置の要
部の断面図である。図37は、他の実施形態で採用する
吐出弁の斜視図である。図38は、他の実施形態で採用
する吐出弁の斜視図である。図39は、図38の他の実
施形態で採用する吐出弁の通常時と変形時の側面図であ
る。図40は、変形例の吐出弁を装着した強制循環用浴
槽連結装置の要部の断面図である。図41は、他の実施
形態で採用する吐出弁の正面図、平面図、及び側面図で
ある。
【0075】先に説明した強制循環用浴槽連結装置1で
は、吐出弁16,18の補強リブ83を設けた構成を説
明した。この補強リブ83の作用は、吐出弁16,18
の剛性を向上させて、可動部が捲れてしまうことを防ぐ
ものである。すなわち、吐出弁16,18の剛性が低い
場合には、図34の様に、吸込流によって吐出弁16,
18が仕切り部材22の中に入ってしまう場合が想定さ
れるので、前記した実施形態では、これを未然に防ぐべ
く、吐出弁16,18の周部に補強リブ83を設けたの
である。
【0076】図35に示す吐出弁150は、同様の目的
を達成する為の他の態様であり、吐出弁の内部に金属あ
るいは樹脂の板151を内蔵したものである。本実施形
態の吐出弁150は、図36に示す様に、先の吐出弁1
6,18と同様に設置することができる。また図37の
吐出弁152は、同じく内部に樹脂の板153を内蔵し
たものである。本実施形態では、樹脂の板153は、開
口58,59の形状に併せてコの字形のものが採用され
ている。
【0077】さらに、図38,39に示す吐出弁155
は、可動部81の背面に、3つの三角状当接部材156
を設けたものである。本実施形態の吐出弁155は、水
流を受けて開状態となった時、図39(b)の様に、三
角状当接部材156が弁座部80と当接して吐出弁の開
度を一定に調節する。従って、本実施形態では、可動部
81が過度に開くことはなく、吐出弁の疲労が少ない。
また本実施形態によると、可動部81の開度を一定に保
つことが可能であるため、吐出の際の方向を予測するこ
とができる。すなわち、吐出口から吐出される湯の方向
は、攪拌効率を設定する上で重要な要因の一つである。
しかしながら、先の実施形態の様な吐出弁16,18で
あれは、吐出量によって、可動部81の開度が代わって
しまい、正確な吐出方向の予測が難しい。それに対し
て、本実施形態で採用する吐出弁155では、可動部8
1の開度が制限されるので、吐出方向の予測が容易であ
る。本実施形態では、弁の開度を制限する部材として、
三角状当接部材156を採用し、三角状当接部材156
を可動部81の背面に設けたが、三角以外の形状のもの
でも、弁の開度を制限する部材として採用可能である。
またこの弁の開度を制限する部材を、台座部80に設け
る構成も可能である。
【0078】図40に示す吐出弁158は、吐出弁座に
対する密着性を向上させたものである。すなわち、吐出
弁158は、内部に鋼や、ニッケル等の磁性体159を
内蔵している。また一方、仕切り部材22の開口58,
59の仕切り板47側の部位には、磁石160が配置さ
れている。本実施形態では、仕切り部材22に設けられ
た磁石160によって磁性体159が吸引され、吐出弁
158の弁座に対する当接が確実となる。なお、本実施
形態では、吐出弁158に磁性体を内蔵し、仕切り部材
22に磁石を内蔵させたが、吐出弁158に磁石を内蔵
させ、仕切り部材22に磁性体を配する構成や、双方を
磁石とする構成も可能である。
【0079】図41に示した吐出弁162は、軸部16
3がただ一つのものを例示したものである。また本実施
形態では、軸部は、角柱状をしている。
【0080】
【発明の効果】本発明の強制循環用浴槽連結装置は、流
路変更による圧力損失が少なく、流路抵抗が低いという
効果がある。
【0081】さらに本発明の強制循環用浴槽連結装置
は、ごみの集中がなく、使用時の見栄えが良いという効
果がある。
【0082】またさらに本発明の強制循環用浴槽連結装
置は、強制循環用浴槽連結装置の空気抜きの効率が優
れ、かつ他の部位からの水漏れを防止することができる
効果がある。
【0083】また本発明の強制循環用浴槽連結装置で
は、水流を受けて弁の軸が延びることがなく、シート状
の部位はいつまでも開口に密着した状態を維持し、経年
変化が少なく初期の性能を発揮する効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における強制循環用浴槽連結
装置を示し、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図2】図1の強制循環用浴槽連結装置に内蔵される弁
の組み合わせの回路図である。
【図3】図1の強制循環用浴槽連結装置の断面図であ
る。
【図4】図1の強制循環用浴槽連結装置の分解斜視図で
ある。
【図5】図1の強制循環用浴槽連結装置の内嵌合部材の
斜視図である。
【図6】図1の強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材の
本体を示し、(a)は正面図、(b)は側面断面図、
(c)は背面図、(d)は開口部分の斜視図、(e)は
開口部分の詳細断面図、(f)はB方向矢視図である。
【図7】(a)は、図1の強制循環用浴槽連結装置の導
入弁の断面図であり、(b)(c)は、導入弁の取り付
け手順を示す断面図であり、(d)は、他の実施形態に
おける導入弁の取り付け手順を示す断面図である。
【図8】図7の導入弁の斜視図であり、(a)は上方向
から、(b)は下方向から見た状態を表す。
【図9】(a)(b)は、図7の導入弁の取り付け状態
を示す説明図である。
【図10】図1の強制循環用浴槽連結装置の吐出弁を示
し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図11】図1の強制循環用浴槽連結装置の吐出弁の斜
視図である。
【図12】図11の吐出弁の取り付け状態を示す拡大断
面図である。
【図13】図1の強制循環用浴槽連結装置のフィルター
部材の外装部材を示し、(a)は正面図、(b)は平面
図、(c)は底面図、(d)は背面図である。
【図14】図1の強制循環用浴槽連結装置の組み立て状
態を説明する説明図である。
【図15】図1の強制循環用浴槽連結装置の空気抜き用
の小孔の位置関係を説明する平面図である。
【図16】図1の強制循環用浴槽連結装置の空気抜き用
の作用を説明する強制循環用浴槽連結装置の斜視図であ
る。
【図17】図1の強制循環用浴槽連結装置の組み立て状
態を説明する図面であり、(a)は仕切り部材の斜視図
であり、(b)は仕切り部材とフィルター部材の組み立
て関係を示す断面図である。
【図18】図1の強制循環用浴槽連結装置の内部および
内部での湯の流れを模式的に説明した説明図である。
【図19】強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材内での
湯の流れを模式的に説明した斜視図である。
【図20】図1の強制循環用浴槽連結装置の内部および
内部での湯の流れを模式的に説明した説明図である。
【図21】強制循環用浴槽連結装置の仕切り部材内での
湯の流れを模式的に説明した斜視図である。
【図22】強制循環用浴槽連結装置の吸い込み口周辺で
の湯の流れを模式的に説明したフィルター部材の正面図
でる。
【図23】強制循環用浴槽連結装置の吸い込み口周辺
と、仕切り部材内での湯の流れを模式的に説明したフィ
ルター部材と仕切り部材の断面図である。
【図24】変形実施例の強制循環用浴槽連結装置のフィ
ルター部材の正面図である。
【図25】(a)は、図1の強制循環用浴槽連結装置の
吐出口から湯が排出される際における吐出弁の挙動を示
す要部の正面断面図であり、(b)は、(a)のA−A
断面図である。
【図26】(a)は、変形実施例の強制循環用浴槽連結
装置の吐出口から湯が排出される際における吐出弁の挙
動を示す要部の正面断面図であり、(b)は、(a)の
A−A断面図である。
【図27】他の実施形態における強制循環用浴槽連結装
置の正面断面図である。
【図28】先の実施形態における強制循環用浴槽連結装
置に対して呼び水を行う際の様子を図示した断面図であ
る。
【図29】もう一つの実施形態における強制循環用浴槽
連結装置の正面断面図である。
【図30】強制循環用浴槽連結装置の問題点を示す本発
明の強制循環用浴槽連結装置の導入弁部分の断面図であ
る。
【図31】他の実施形態における図30に相当する断面
図である。
【図32】(a)は図31の強制循環用浴槽連結装置の
仕切り部上面の平面図であり、(b)は仕切り部下面の
平面図である。
【図33】他の実施形態における導入弁部分の断面図で
ある。
【図34】強制循環用浴槽連結装置の問題点を示す吐出
弁部分の断面図である。
【図35】他の実施形態で採用する吐出弁の断面図であ
る。
【図36】図35に示した吐出弁を装着した強制循環用
浴槽連結装置の要部の断面図である。
【図37】他の実施形態で採用する吐出弁の斜視図であ
る。
【図38】他の実施形態で採用する吐出弁の斜視図であ
る。
【図39】他の実施形態で採用する吐出弁を示し、
(a)は通常時の側面図であり、(b)は変形時の側面
図である。
【図40】変形例の吐出弁を装着した強制循環用浴槽連
結装置の要部の断面図である。
【図41】他の実施形態で採用する吐出弁を示し、
(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図であ
る。
【図42】強制循環式の浴槽の構造を示す配管系統図で
ある。
【図43】従来技術における強制循環用浴槽連結装置の
正面図および底面図である。
【図44】従来技術における強制循環用浴槽連結装置の
断面図である。
【符号の説明】
1,130,146 強制循環用浴槽連結装置 5 吸い込み口 6,7 吐出口 10,11 接続部 15,17 導入弁 16,18 吐出弁 35 底板 36 本体 47 仕切り壁 48 周壁 50,51 弁取り付け部 53 軸挿通孔 58,59 開口 60 桟 63 流路形成壁 64 リブ 68 円盤状部 70 軸部 71 リブ 73 装着部 75 係合部 76 導入部 80 台座部 81 可動部 83 補強リブ 85 軸部 86 装着部 87 係合部 88 導入部 97 フィルター 105 空気抜き用の小孔 110 空気抜き用の小孔 120 吸い込み室となる空間 131 導入弁 133,135 吐出弁 150,152,158 吐出弁 151 樹脂の板 153 樹脂の板 159 磁性体 160 磁石 162 吐出弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池澤 剛史 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式 会社ノーリツ内 (72)発明者 樋高 勝広 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式 会社ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平6−277158(JP,A) 実開 平4−129063(JP,U) 実公 平3−34607(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 9/00 - 9/20

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁を内蔵
    し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴
    槽連結装置において、二つの接続部と連通し、接続部と
    吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と、フィルタ
    ー部材を有し、仕切り部材は底板と本体から構成され、
    仕切り部材に上記吸い込み口からの入水を二つの接続部
    に導入可能に設けられた二つの弁及び二つの接続部のい
    ずれからの入水をも吐出口に導く二つの弁が取り付けら
    れ、フィルター部材は、碗状の外装部材と、前記外装部
    材と相似形の内装部材と、フィルターからなり、前記外
    装部材と内装部材の間にフィルターを挟んで構成され、
    前記フィルターの他の部位に比べて流速が早いことが予
    想される部位が封鎖されていることを特徴とする強制循
    環用浴槽連結装置。
  2. 【請求項2】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁を内蔵
    し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴
    槽連結装置において、二つの吐出口を有し、内部には独
    立した二つの流路が形成され、一つの流路は一方の接続
    部から一つの吐出口に連通し、他方の流路は他方の接続
    部からもう一つの吐出口に連通し、さらに一方の接続部
    からの入水を一つの吐出口に導く弁と、他方の接続部か
    らの入水をもう一つの吐出口に導く弁と、吸い込み口か
    らの入水を二つの接続部のいずれからでも吸引可能に導
    く弁の組み合わせを内蔵することを特徴とする強制循環
    用浴槽連結装置。
  3. 【請求項3】 接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ
    仕切り部材と、フィルター部材を有することを特徴とす
    る請求項2に記載の強制循環用浴槽連結装置。
  4. 【請求項4】 フィルター部材を有し、前記フィルター
    の他の部位に比べて流速が早いことが予想される部位が
    封鎖されていることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の強制循環用浴槽連結装置。
  5. 【請求項5】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁を内蔵
    し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴
    槽連結装置において、二つの接続部と連通し、接続部と
    吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と、フィルタ
    ー部材を有し、仕切り部材は吸い込み口からの入水を接
    続部に導入可能に設けられた弁を備え、当該弁は仕切り
    部材の中心を外れた位置にあり、フィルター部材は、仕
    切り部材に取り付けられていて、仕切り部材とフィルタ
    ー部材との間には、吸い込み室となる空間が形成され、
    該空間に面した部分にフィルター部材が装着され、前記
    弁に面した部分は封鎖されていることを特徴とする強制
    循環用浴槽連結装置。
  6. 【請求項6】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁を内蔵
    し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強制循環用浴
    槽連結装置において、二つの接続部と連通し、接続部と
    吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材と、フィルタ
    ー部材を有し、仕切り部材には吸い込み口からの入水を
    接続部に導入可能に設けられた弁を備え、仕切り部材内
    には中心を外れた位置から水が導入され、フィルター部
    材は、仕切り部材に取り付けられていて、仕切り部材と
    フィルター部材との間には、吸い込み室となる空間が形
    成され、該空間に面した部分にフィルター部材が装着さ
    れ、前記フィルター部材の他の部位に比べて流速が早い
    ことが予想される部位が封鎖されていることを特徴とす
    る強制循環用浴槽連結装置。
  7. 【請求項7】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み合
    わせを内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強
    制循環用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通
    し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材
    と、フィルター部材を有し、仕切り部材は吸い込み口か
    らの入水を接続部に導入可能に設けられた弁を備え、
    該弁は仕切り部材の中心を外れた位置にあり、フィルタ
    ー部材は、仕切り部材に取り付けられていて、仕切り部
    材とフィルター部材との間には、吸い込み室となる空間
    が形成され、該空間に面した部分にフィルター部材が装
    着され、前記フィルター部材は弁に相当して他の部位に
    比べて流速が早いことが予想される部位が封鎖されてい
    ることを特徴とする強制循環用浴槽連結装置。
  8. 【請求項8】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み合
    わせを内蔵し、強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強
    制循環用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通
    し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材
    とフィルター部材を有し、仕切り部材には吸い込み口か
    らの入水を二つの接続部に導入可能に設けられた二つの
    弁を備え、フィルター部材は、仕切り部材に取り付けら
    れていて、仕切り部材とフィルターとの間には、吸い込
    み室となる空間が形成され、該空間に面した部分にフィ
    ルターが装着され、フィルター部材の前記弁に面した部
    分は封鎖されていることを特徴とする強制循環用浴槽連
    結装置。
  9. 【請求項9】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り配
    管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出する
    吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、二
    つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み合
    わせを内蔵した強制循環式熱源機と浴槽とを接続する強
    制循環用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通
    し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材
    と該仕切り部材に取り付られるフィルター部材を有し、
    仕切り部材の正面には吸い込み口からの入水を二つの接
    続部に導入可能に設けられた二つの弁を備え、仕切り部
    材の側面には吐出口に連通する開口と空気抜き用の小孔
    を備え、フィルター部材の正面には吸い込み口となるフ
    ィルターを備えた開口を有し、側面には吐出口となるフ
    ィルターの無い開口と空気抜き用の小孔を有し、フィル
    ター部材が仕切り部材に取り付けられた状態の時には、
    前記仕切り部材の空気抜き用の小孔とフィルター部材の
    空気抜き用の小孔は孔位置が不一致であることを特徴と
    する強制循環用浴槽連結装置。
  10. 【請求項10】 強制循環式熱源機の往き配管又は戻り
    配管と連結される二つの接続部と、浴槽内に湯を吐出す
    る吐出口と、浴槽内の湯を吸い込む吸い込み口を有し、
    二つの接続部のいずれからでも吸引可能に導く弁の組み
    合わせを内蔵した強制循環式熱源機と浴槽とを接続する
    強制循環用浴槽連結装置において、二つの接続部と連通
    し、接続部と吐出口及び吸い込み口とを繋ぐ仕切り部材
    とフィルター部材を有し、フィルター部材は、仕切り部
    材に取り付けられていて、仕切り部材とフィルター部材
    との間には、吸い込み室となる空間が形成され、前記仕
    切り部材には吸い込み室となる空間から接続部に水を導
    入可能な弁を付設した開口が設けられ、該弁は中央部に
    軸が設けられた可撓性物であり、弁は前記開口の仕切り
    部材側にあって軸は仕切り部材のフィルター部材側の壁
    に挿通されて支持され、さらに弁の軸裏側は、突起によ
    って支持されていることを特徴とする強制循環用浴槽連
    結装置。
  11. 【請求項11】 仕切り部材の本体は円盤形状であり、
    本体の周壁に開口が設けられ、弁は、当該開口に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1,3,4,5,
    6,7,8,9,10のいずれかに記載の強制循環用浴
    槽連結装置。
  12. 【請求項12】 弁はスイング形であり、可動部の背面
    に当接部材が設けられ、当該当接部材によって弁の開度
    が制限されることを特徴とする請求項11に記載の強制
    循環用浴槽連結装置。
  13. 【請求項13】 弁の可動部は前記仕切り部材の円盤形
    状の円弧形状と略合致することを特徴とする請求項12
    に記載の強制循環用浴槽連結装置。
  14. 【請求項14】 仕切り部材は底板と本体を有し、前記
    底板はフランジ部と、フランジ部から突き出した管状部
    を有し、前記フランジ部には貫通孔が設けられ、本体と
    底板が組合わさった状態では、仕切り部材の内部は、流
    路形成壁によって、二つの空間に仕切られ、一方の仕切
    り内には、底板の管状部が開口し、この仕切り内の空間
    は、当該管状部を介して外部と連通し、他方の仕切り
    は、底板の開口を介して外部と連通していることを特徴
    とする請求項1,3,4,5,6,7,8,9,10,
    11,12,13のいずれかに記載の強制循環用浴槽連
    結装置。
  15. 【請求項15】 本体と底板が組合わさった状態では、
    仕切り部材の内部の仕切りには、それぞれ弁取り付け部
    及び開口が含まれ、弁取り付け部には、仕切り部材の中
    に入る水流を許し逆を阻止する導入弁が設けられ、前記
    開口には仕切り部材の中から外へ流れる水流を許し逆を
    阻止する吐出弁が設けられていることを特徴とする請求
    項14に記載の強制循環用浴槽連結装置。
  16. 【請求項16】 フィルター部材は碗状をしていて側面
    に吐出口が設けられ、当該吐出口の位置は、仕切り部材
    の弁が取り付けられる開口の位置と一致することを特徴
    とする請求項1,3,4,5,6,7,8,9,10,
    11,12,13,14,15のいずれかに記載の強制
    循環用浴槽連結装置。
  17. 【請求項17】 浴槽に取り付けられる嵌合部材を有
    し、仕切り部材は当該嵌合部材に取り付けられ、嵌合部
    材には雌ねじが設けられた突起が設けられ、仕切り部材
    には凹部及び孔が設けられ、仕切り部材は、凹部の孔に
    ネジを挿通しこのネジを嵌合部材の突起に設けられたネ
    ジ孔に嵌合させて結合され、さらに仕切り部材の凹部と
    嵌合部材の突起との組み合わせが選択可能であることを
    特徴とする請求項1,3,4,5,6,7,8,9,1
    0,11,12,13,14,15,16のいずれかに
    記載の強制循環用浴槽連結装置。
  18. 【請求項18】 雌ねじが設けられた外嵌合部材と、前
    記外嵌合部材の雌ねじと嵌合する雄ねじが設けられ、浴
    槽に取り付けられる内嵌合部材を有することを特徴とす
    る請求項17に記載の強制循環用浴槽連結装置。
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