JP5381177B2 - 循環アダプタのフィルタ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽に湯水を供給するために浴槽に取付けて使用される循環アダプタのフィルタ構造に関し、特に、湯水を吸い込み可能な開口部を被うフィルタ部を備えたフィルタ構造に関するものである。
従来、浴槽の側壁面に装着されると共に、浴槽と風呂給湯器とを接続し、湯水を浴槽と風呂給湯器との間で強制循環させるための循環アダブタが存在している。この循環アダブタは、浴槽取付金具、浴槽挟着具、通路切替機構、及びフィルタとから構成される。
フィルタは、循環アダブタから吸い込まれる湯水中に混在する毛髪やゴミ等の異物を捕捉する。このフィルタのフィルタ部は、一枚物のステンレス板をプレス成形し、その前面に湯水の異物を捕捉する多数の孔を設けたパンチングメタル構造にすると共に、このメッシュ状のフィルタ部を循環アダブタに着脱可能な筒状のフィルタ本体部に装着した構造とされている。
このような一枚物のステンレス板のフィルタ部では、フィルタ自体の強度確保が難しいため、一般に、フィルタ本体部の前面開口部にフィルタ部に対向当接する補強リブを複数形成している。
特許文献1は、浴槽用給湯循環接続具に着脱可能なフィルタ本体と、フィルタ本体の開口部を被うフィルタ部と、フィルタ部を挟んでフィルタ本体に装着されるフィルタカバーとから構成されるフィルタキャップであって、フィルタカバーの係止凸部がフィルタ本体のスライド溝を摺動して係止可能とする技術を提案している。
特許文献1では、フィルタ本体とフィルタカバーとに夫々前面中央部から外周縁部まで放射状に懸架される複数のリブが設けられ、両者のリブは正面視で重合するように配置している。
特開平9−253425号公報
フィルタ部が捕捉した異物によって目詰まりすると、見栄え悪化やメインテナンスの必要が生じる上、流路抵抗が増大するため湯水の循環効率が低下することから、浴槽の追焚時間が長くなり、更に、循環湯水流量が基準値を下回った場合には、給湯器側の安全装置が作動して給湯器の作動が停止することもあり得る。
フィルタ部の一部分で目詰まりを生じると、異物が付着していない領域を通過する湯水の流速が増加し、この流速の増加により、湯水通過可能な領域における異物の付着が集中発生するため、流路抵抗が更に増加するという悪循環を招く。
また、複数の運転モードを備えた循環アダプタでは、コンパクトにする必要があることから、レイアウト上、フィルタ部と吸込口との間隔は更に近接配置とされ、フィルタ部を通過する湯水の流速は一層速くなる傾向にある。
フィルタ部の湯水通過可能面積、所謂有効面積を確保するため、フィルタ本体部に形成するリブを廃止することも考えられる。しかしながら、フィルタ部材の強度を確保するには、フィルタ部の板厚を厚くする必要が生じ、プレス加工等生産性やコストの面で新たな問題が生じる。
本発明の目的は、フィルタ部材の強度を確保しつつ、フィルタ有効面積を増加可能な循環アダプタのフィルタ構造を提供することである。
本発明に係る循環アダプタのフィルタ構造は、浴槽側表面部に噴出口と吸込口とを備えた切替弁ケースとこの切替弁ケースの浴槽側表面に装着されたガイド部材とを有する循環アダプタの前記ガイド部材の浴槽側表面に装着されると共に湯水を吸い込み可能な開口部を備えた本体部と、この本体部の開口部を被うフィルタ部とを有する。
請求項1の発明は、前記本体部は、前記開口部内を横断すると共に前記フィルタ部と対向して配置された複数の補強リブと、前記本体部の内環裏面部から前記ガイド部材側へ凸設された複数のリブ部とを有し、前記複数の補強リブ前記フィルタ部との間に間隙を形成し、前記複数のリブ部が前記ガイド部材の浴槽側表面に当接したことを特徴とする。
請求項1の発明では、本体部の開口部内を横断すると共にフィルタ部と対向する複数の補強リブを有するため、フィルタ強度を確保できる。しかも、各補強リブはフィルタ部との間に間隙を形成したため、湯水が補強部と対向するフィルタ部領域を通過でき、フィルタ有効面積を増加可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記循環アダプタは、浴槽側表面領域に形成された湯水の循環経路を変更する操作部と、湯水を吸い込む吸込口とを備え、前記本体部は、前記操作部周りを囲うように形成された第1開口部と、前記吸込口周りを囲うように形成された第2開口部とを備えると共に、前記複数の補強リブは、前記第2開口部を被う前記フィルタ部と対向して配置されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、フィルタの強度を確保しつつ、フィルタ有効面積を増加可能にできる。つまり、本体部に複数の補強リブを形成したにも拘わらず、各補強リブはフィルタ部との間に間隙を有するため、フィルタ全体を湯水の通路とすることができ、局部的な異物の付着を防止することができる。また、フィルタ全体を湯水通路とするため、フィルタ部を通過する湯水の流速を低下でき、フィルタ部に対する異物の付着自体を減少できる。しかも、各補強リブとフィルタ部とが離間するため、両者に挟み込まれる異物の発生を防止できる。
更に、リブ部を設けたため、フィルタ部とガイド部材との間隔を均一にでき、異物の集中付着を防止すると共に、フィルタ部とガイド部材との距離を離間できるため、一層流速低下を図ることができる。
請求項2の発明によれば、前記循環アダプタは操作部を有し、前記複数の補強リブは前記第2開口部を被う前記フィルタ部と対向して配置されるため、フィルタ部を大きく取れないフィルタであっても、フィルタ有効面積を確保できる。
実施例の風呂給湯システムの全体説明図である。 本実施例に係る循環アダプタの正面図である。 図2におけるIII−III線断面を示す図である。 図2におけるIV−IV線断面を示す図である。 図2におけるV−V線断面を示す図である。 本実施例に係る切替弁ケースの斜視図である。 本実施例に係る切替弁ケースの正面図である。 図8におけるVIII−VIII線断面を示す図である。 本実施例に係るガイド部材の斜視図である。 本実施例に係るガイド部材の正面図である。 図10におけるXI−XI線断面を示す図である。 本実施例に係るガイド部材の背面図である。 本実施例に係るフィルタの正面図である。 図13におけるXIV−XIV線断面を示す図である。 本実施例に係るフィルタの要部断面図である。 本実施例に係るフィルタ本体部の斜視図である。 本実施例に係るフィルタ本体部の正面図である。 本実施例に係るフィルタ本体部の側面図である。 本実施例に係るフィルタ部の斜視図である。 本実施例に係るフィルタ部の正面図である。 本実施例に係るフィルタ部の側面図である。 気泡運転モードの説明図である。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、実施例の風呂供給システムは、浴槽1、風呂給湯器2、循環回路3及び循環アダプタ4から構成される。風呂給湯器2はガス等の燃焼部と熱交換部とからなる給湯用の第1熱供給部5と風呂追焚用の第2熱供給部6と水や湯水を循環させるためのポンプ7とから構成され、夫々の機器はコントローラ8によって制御される。
また、コントローラ8は操作パネル9に電気的に接続されており、ユーザが操作パネル9上に設置されている運転モード毎に設けられた押し釦を押すことによって風呂の湯張指示や各種運転モード選択信号がコントローラ8に伝達され風呂給湯器2の作動が開始される。
給湯用である第1熱供給部5に関連する水や湯水の流通回路について説明する。導入路10に導入された水が第1流量センサ11を経て第1熱供給部5に供給された後、第1熱供給部5に加熱される。加熱された湯水は、排出路12を通って浴槽1及びその他の給湯系装置に供給される経路となっている。
風呂追焚用である第2熱供給部6に関連する水や湯水の循環回路について説明する。循環回路3は復路13と往路14とから構成されている。ポンプ7の作動により循環アダプタ4から吸入された浴槽1の湯水は復路13を経て第2熱供給部6で加熱されて往路14を通り循環アダプタ4から浴槽1に供給される経路となっている。ポンプ7下流の復路13には第2流量センサ15が設けられ、安全上の観点から3.5L/分以上の湯水流量がなければ第2熱供給部6の加熱動作は行われない。尚、排出路12と復路13とは分岐排出路16で接続されており、その連通は電磁弁17により制御される。
次に、循環アダプタ4について図2〜図21に基づいて説明する。
図2は循環アダプタ4の正面図、図3は図2のIII−III線断面図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は図2のV−V線断面図を示す。
循環アダプタ4は、浴槽1の外側に配設される第1筒状体18と、浴槽1の内部側から浴槽壁に貫通状に配設されて第1筒状体18に螺合される第2筒状体19とを有している。第1、第2筒状体18,19は夫々第1フランジ部18aと第2フランジ部19aとを備えており、環状パッキン20,21により浴槽壁とフランジ部18a,19aとのシール性を確保している。
第2筒状体19の内周側には、第2フランジ部19aにボルト22により固定される金属製の切替弁ケース23が配設される。この切替弁ケース23の表面には水平方向に開口する気泡噴流噴出口24と吸込口25とが設けられると共に、槽底方向に向かって後述する横穴状の追焚噴流噴出口26が形成されている。循環アダプタ4の浴槽側表面部分には、第2フランジ部19aと切替弁ケース23とを覆う形でメッシュ状のフィルタ27が装着されている。
第1筒状体18の端壁部28には、吸入管29と吐出管30と吸気管31の3つのポート部分が形成されており、吸入管29は復路13と、吐出管30は往路14とに夫々連結されている。吸気管31は、フィルタ、オリフィス及び逆止弁等を備えた図示しない吸気ユニットと吸気パイプを介して接続されている。
図6〜図8に示すように、切替弁ケース23は、浴槽側壁面に配置される円板状の第1切替弁部23aと、第1切替弁部23aの裏面に連続形成すると共に第1切替弁部23aより小径とされる筒状の第2切替弁部23bとから構成する。尚、図8は、図7のVIII−VIII線断面図である。
第1切替弁部23a表面には、凹設された第1吸込部81と、テーパ状の気泡噴流噴出口24と、第1凹部51と、第1凹部51よりも大径の第2凹部52と、軸心に対して対称配置される一対のボルト穴23cと、第1切替弁部23aの外周縁部に形成される3つの切欠部23d及び3つの楕円状開口とが形成される。
第1吸込部81は、正面視で扇形状とされ、扇の要部分が吸込口25に連続すると共に第1切替弁部23aの軸心から外周方向に向かって拡開するよう構成されている。第1切替弁部23aの内部には、後述する供給室38の下流側端部に接続される直線状の追焚噴流噴出口26が第1切替弁部23aの軸心から外周方向に向かって形成されている。
図3〜図5に示すように、第1切替弁部23aと同一軸心とされる第2切替弁部23bは、第2筒状体19の内周面に嵌合する外筒部32と、外筒部32と協働して複数の機能空間を形成する内筒部33とを備える。つまり、外筒部32と内筒部33とによって切替弁ケース23内部には、旋回室34、吸込室35、旋回予備室37、供給室38、吸入室39の5つの機能空間が存在している。
旋回室34は、Oリングを介在させて嵌装される金属製の吸気ノズル部40、連通路開口41から構成している。吸気ノズル部40は、旋回室34の軸心と同軸状に形成され且つ気泡噴流噴出口24に向かって旋回室34内部へ突出する柱状の突出部42と、突出部42の軸心先端に形成された吸気導入口43と、突出部42の基端部の回りに位置すると共に旋回室34の軸心方向外側に向かって突形の半円形とされる円環状凹部44とから構成している。吸気導入口43は、吸気管31と連通する吸気連通路45と接続されている。
吸込室35は浴槽側端部に吸込口25を有している。旋回予備室37は旋回室34と並設され、両室は旋回室34の内周面の接線方向に連通する連通路36で接続されている。尚、連通路36と旋回室34との接続部分が連通路開口41とされる。供給室38は浴槽側端部で追焚噴流噴出口26と連通している。吸入室39は、旋回予備室37と供給室38とに対して反浴槽側に直列状に配置されている。また、旋回室34、吸込室35、旋回予備室37、供給室38、吸入室39は何れも循環アダプタ4の軸心に対して平行となるよう配置されている。
この構成により、旋回予備室37から供給される湯水が旋回室34の内周形状に沿って高速旋回することになり、空気の吸引、気泡の微細化及び所定周波数の超音波の発生等に適した旋回回転数を得ることができる。
図4に示すように、切替弁ケース23には、内筒部33を貫通し、湯水の噴出口を気泡噴流噴出口24と追焚噴流噴出口26とに切替え制御する噴出口切替部材47が設けられている。噴出口切替部材47は、中央部分を内筒部33に形成された受部48によって摺動可能に支持される弁軸49、弁軸49の一端側である反浴槽側端部に装着される第1切替弁50、第1切替弁50と受部48を挟んで他端側に設置された第2切替弁53、第2切替弁53よりも他端側である弁軸49の浴槽側端部に固定された半球状の軸受け部材54、バイアスバネ55、形状記憶合金製バネ56とから構成している。
次に、図9〜図12に基づき、第1切替弁部23aの表面に装着されるガイド部材59について説明する。図9はガイド部材59の斜視図、図10は正面図、図11は図10のXI−XI線断面図、図12は背面図を示す。樹脂製のガイド部材59は、フィルタ27の内側で、且つ切替弁ケース23の浴槽側端面、所謂循環アダプタ本体側壁部を構成しており、ボルト22が切替弁ケース23を貫通すると共に、第2筒状体19に締結されている。
ガイド部材59は、気泡噴流噴出口24の外周に設けられる第1噴流開口60a、第1噴流開口60aから浴槽側に向かって拡開する断面テーパ状に形成された正面視円環状のテーパ部60b、テーパ部60bの一部下方領域に沿って形成される円弧状溝部61、テーパ部60b上方位置に形成され、後述する噴流ガイド部材62と係合可能な第1係合穴63、円弧状溝部61下方位置に形成され、噴流ガイド部材62と係合可能な第2係合穴64から構成している。
更に、ガイド部材59は、後述する摺動部材65と右側端部位置で係合可能な第1突起部66、摺動部材65と左側端部位置で係合可能な第2突起部67、ガイド部材59の裏面に形成され第1吸込部81の浴槽側端部の隔壁を形成する第2吸込部82、第2吸込部82の半径方向外周側に設けられる円弧状の開口を形成する吸込端部83、吸込端部83を6つの小開口に分割する格子状の桟部83a、ボルト穴23cに対応して浴槽側に向かって凸設されると共に軸心に対して対称配置される一対のボルトボス部59a、ガイド部材59の外周縁部に形成される3つの切欠部59bと3つの楕円状開口とから構成される。
前述の構成により、吸込口25を有する吸込室35は、循環アダプタ4の軸心に対して平行配置とされ、吸込端部83は、循環アダプタ4の軸心に対して吸込口25よりも更に外周方向にオフセットして配置されている。また、切欠部59bと切欠部23dとは、組付けの際、切欠形状が一致するよう位置決めされるよう構成している。更に、フィルタ27を取外した場合でも、格子状の桟部83aによって吸込口25への指詰め等を防止できる。
円弧状溝部61は、反浴槽側に弁軸49と直交する、つまり、アダプタ本体側壁部に略平行な底面68と上壁69と下壁70と側壁71,72からなる断面略コ字状をなす凹所を有しており、この凹所内を底辺68と上壁69と下壁70とにガイドされる断面矩形の摺動部材65が摺動移動可能に収容されている。円弧状溝部61の底面68の略中央部分には、弁軸45の他端側部分を支持すると共に、弁軸49を軸方向摺動自在に貫通させる貫通口61aが形成されている。
図4に示すように、摺動部材65は、この摺動部材65を左右方向移動自在に弁軸49の他端側部分を貫通させる略円弧状に形成された円弧状貫通口79と、この円弧状貫通口79の周囲に形成され、軸受け部材54に摺接可能で且つ弁軸49と直交する面、所謂底面68に対して傾斜すると共に、断面半円状で軸受け部材54に接触する傾斜部73と、摺動部材65左側端部に浴槽側に向かって延設された操作部74とから構成する。
傾斜部73は、浴槽側に対する底面68からの高さが、右側に向かう程高くなるように構成している。つまり、操作部74を右側端部位置に手動操作すると、摺動部材65が円弧状溝部61内を右側に摺動移動し、バイアスバネ55が形状記憶合金製バネ56の張力よりも強い場合、傾斜部73に摺接する軸受け部材54は傾斜部73に沿って反浴槽側に移動する。
一方、操作部74を左側端部位置に手動操作すると、摺動部材65が円弧状溝部61内を左側に摺動移動し、バイアスバネ55が形状記憶合金製バネ56の張力よりも強い場合、傾斜部73に摺接する軸受け部材54は傾斜部73に沿って浴槽側に移動する。
従って、軸受け部材54が傾斜部73に摺接している場合、傾斜部73の浴槽側に対する底面68からの高さは、図3〜図5に示すように、操作部74を右側端部位置に手動操作したとき、弁軸49を第2切替弁53が閉弁し第1切替弁50が開弁する第1位置になり、操作部74を左側端部位置に手動操作したとき、弁軸49を第2切替弁53が開弁し第1切替弁50が閉弁する第2位置になるように設定されている。
また、操作部74を右側端部位置に手動操作した場合であっても、湯水温度が高温になると、形状記憶合金製バネ56が温度変化に感応して伸張し、バイアスバネ55が圧縮されるため、軸受け部材54が傾斜部73から離れ、浴槽側に摺動移動し、弁軸49を第2切替弁53が開弁し第1切替弁50が閉弁する第2位置になるように構成されている。
操作部74のアダプタ本体側底面には、第1突起部66及び第2突起部67と係合可能な図示しない凹部が形成されており、操作部74が右側端部位置或いは左側端部位置に手動操作された場合、第1突起部66或いは第2突起部67と係合し、摺動部材65を位置決め可能で且つユーザに適度な節度感を与えるように構成している。
図2〜図5に示すように、円形状の噴流ガイド部材62は、循環アダプタ4の軸心と同軸状とされ、第1噴流開口60aと同径の第2噴流開口75と、三日月状の操作開口76と、第1係合穴63に係合する第1係合部77と、第2係合穴64に係合する第2係合部78とにより構成する。
第2噴流開口75は、気泡噴流噴出口24からの軌道に沿った気泡噴流を略直線状に通過可能としており、第2噴流開口75の外周部分は、気泡噴流の外周部、所謂軌道を外れた噴流を遮断するよう構成している。
また、噴流ガイド部材62の外縁側部は、第1係合部77と第2係合部78とによってガイド部材59に連結されている。また、噴流ガイド部材62の外縁側部において、ガイド部材59と噴流ガイド部材62との間に一部分離間空間が形成されており、前記操作開口76及び外縁側部の離間空間により、気泡運転モードの際、噴流ガイド部材62の外側から気泡噴流噴出口24に湯水の流れを還流させることができる。
図13〜図21に示すように、フィルタ27は、円環状のフィルタ本体部84(本体部)、フィルタ本体部84の外縁に配置されるステンレス製メッシュからなるメッシュ部85(フィルタ部)とから構成している。尚、図13はフィルタ27の正面図、図14は図13のXIV−XIV線断面図、図15はフィルタ27の要部断面図、図16〜図18は夫々フィルタ本体部84の斜視図、正面図、側面図、図19〜図21は夫々メッシュ部85の斜視図、正面図、側面図を示す。
図16〜図18に示すように、樹脂製のフィルタ本体部84は、内周部分で円状の中央開口部86(第1開口部)を形成する内環部87、内環部87の外周に配置される筒状の外筒部88、内環部87と外筒部88とを連結すると共にフィルタ27の軸心に対して放射状に形成される複数の第1リブ部89(補強リブ)、内環部87と外筒部88との間を所定領域被う減速部90とから構成している。
図15に示すように、内環部87は、内環部87の後方側裏面を形成する内環裏面部87a、内環部87の先端部分を形成する内環先端部87b、内環先端部87b外周の軸心方向後方側に形成された内環段部87c、開口部86内縁部で且つ内環裏面部87aに凸設される第2リブ部87dとから構成している。第2リブ部87dは、ボルトボス部59aの表面と当接するよう構成している。
外筒部88は、内周面に設けられる凸状の係合部88a、外周側面に設けられる断面クサビ状の突起部88b、追焚用噴口88eとを有し、軸心方向先端部は内環段部87cの表面と同一位置となるよう構成している。係合部88aは、前述した切欠部23d,59bと係合することでフィルタ27を切替弁ケース23に装着可能に構成している。また、フィルタ27を切替弁ケース23に装着したとき、追焚噴流噴出口26の開口と追焚用噴口88eとが対向するよう構成している。
第1リブ部89は、内環部87と外筒部88とによって囲まれる円環開口部91(第2開口部)内に複数設置している。第1リブ部89の配置位置は、軸心方向で内環段部87cよりも後方側で且つ内環裏面部87aよりも前方側とされる。つまり、第1リブ部89の前面と内環段部87cとの間には間隙が形成されるよう構成している。
減速部90は、第1リブ部89と同様に、円環開口部91内に設置され、複数の連通可能な孔を備えた円弧状板材で構成している。減速部90は、フィルタ27を切替弁ケース23に装着したとき、吸込端部83と対向する位置に形成されている。尚、減速部90の孔はメッシュ部85のメッシュ孔よりも大とされている。
図19〜図21に示すように、メッシュ部85は、湯水が通過可能なメッシュ状の正面部85aと、正面部85a上にメッシュ部分を横切るように放射状に形成する複数のメッシュ桟部85b、メッシュ部85の側部を形成する円筒状の外周部85c、突起部88bと係合可能な取付部85d、外周部85cの後側端部に設けられ追焚用噴口88eの形状に切欠いた追焚用切欠部85eから構成する。
本実施例のメッシュ部85は、例えば、厚さ0.6mmのステンレス板材をプレス加工により、一端が閉塞された円筒体をプレス形成する。この円筒体の一端面にエッチング加工を施し、微小孔を有するメッシュとメッシュ桟部85bとを備えた正面部85aを形成している。
正面部85aは、内周部裏面を内環段部87cの表面に当接すると共に、外周部裏面を外筒部88の軸心方向先端部表面に当接するよう構成している。つまり、第1リブ部89の前面と正面部85aの裏面との間には間隙が形成されている。しかも、正面部85aの内周端部は、内環先端部87bの側面に当接させることで、加工で生じる切断部が表面に露出するのを防止している。
次に、各運転モードについて説明する。
循環アダプタ4は、注湯運転モード、追焚運転モード、気泡運転モードの3つの運転モードが実行可能である。尚、ユーザは、操作パネル9上の押し釦で何れかの運転モードを選択可能になっている。
(注湯運転モード)
操作部74をノーマル位置(図2参照)に操作し、操作パネル9で注湯運転モードを選択すると、水が導入管10に導入される。第1熱供給部5に移動した水は加熱された後、排出管12に進行する。この時、コントローラ8の指示により、電磁弁17が開作動して湯は分岐排出管16を経由して復路13に導かれて一部の湯水は復路13から循環アダプタ4へ導入され、吸込口25から吐出する。
吸込口25から吐出した湯水は、第1吸込部81と第2吸込部82とから構成される扇状空間の移動により第1の減速が行われる。吸込端部83を通過した湯水は、格子状の桟部83aにより第2の減速が行われる。更に、減速部90が湯水の進行を妨げるため、第3の減速が行われる。これにより、勢いを減衰した湯水を浴槽1に対して供給することが可能となる。尚、吸込口25から湯水が供給されるのは注湯運転モードの時のみである。
一方、残りの湯水は往路14を通り吸入室39に導入される。吸入室39に導入された湯水は、第1切替弁50が旋回予備室37への経路を遮断すると共に第2切替弁53が開作動しているため、供給室38、第1凹部51及び第2凹部52を経由した後、浴槽下向きの追焚噴流噴出口26に送られる。以上により浴槽への注湯が行われる。
(気泡運転モード)
図22に示すように、操作部74をバブル位置(図2参照)に操作し、操作パネル9上で気泡運転モードを選択すると、コントローラ8がポンプ7を作動する。フィルタ27を通過した湯水は、吸込口25から吸込室35を経て復路13に導入する。この時、第2熱供給部6は作動しておらず、復路13に導入された温度のまま湯水は循環し往路14を通り吸入室39に導入される。
内環部87と外筒部88との間に複数の第1リブ部89を設けたため、フィルタ27の強度を確保している。また、第1リブ部89の前面と正面部85aの裏面との間に間隙を形成するため、湯水の通過可能な正面部85aの有効面積を拡大できることから、吸込口25に向かう湯水の流速を低減でき、正面部85aに付着する異物を低減できる。また、従来品のように正面部85aと第1リブ部89との間に毛髪が挟まることを防止でき、フィルタ27の清掃性が向上する。
吸入室39から旋回予備室37に入った湯水は連通路36を通り連通路開口41から旋回室34に導入される。連通路36は旋回室34の接線方向に接続されているため、湯水は旋回室34の長手方向の中心軸を中心に高速旋回を行い、所定の負圧が旋回室34内に発生する。この負圧により吸引された空気は吸気連通路45から旋回室34の中央部分に吸引され、湯水と混合され、気泡混合湯水が旋回しながら水平方向に開口する気泡噴流噴出口24から噴出される。
特に、吸込口25を流れる湯水流速に比べて流速の遅い湯水が、第1、第2吸込部81,82で形成される吸込部のうち、流路面積が最大となる吸込端部83に対向する正面部85aの領域を通過するため、メッシュ部85への異物の集中付着を防止できる。しかも、扇形状とされる第1、第2吸込部81,82の扇形状の要部分に吸込口25を配置し、円弧部分に吸込端部83を配置したため、湯水流路形状を軸心方向から見てクランク形状とすることができ、流速を効果的に低下できる。
更に、第2リブ部87dを設けたため、正面部85aと吸込端部83との間隔を均一にでき、異物の集中付着を防止すると共に、正面部85aと吸込端部83との距離を離間できるため、一層流速低下を図ることができる。
(追焚運転モード)
操作部74をノーマル位置(図2参照)に操作し、操作パネル9上で追焚運転モードを選択すると、コントローラ8の指示によりポンプ7及び第2熱供給部6が作動を開始し、浴槽内の湯水を吸込口25から復路13に導入する。第2熱供給部6により加熱された湯水は往路14を通り吸入室39に導入される。吸入室39以降の経路は注湯運転モードと同様である。
(安全装置機能)
最後に、安全装置機能について説明する。操作部74をバブル位置に操作し、操作パネル9上で追焚運転モードを選択すると、コントローラ8の指示によりポンプ7及び第2熱供給部6が作動を開始し、浴槽内の湯水を吸込口25から復路13に導入する。第2熱供給部6により加熱された湯水は往路14を通り吸入室39に導入される。
当初、軸受け部材48が傾斜部73に摺接しているため、弁軸49を第2切替弁53が閉弁し第1切替弁50が開弁する第1位置となっているが、形状記憶合金製バネ56が伸張して弁軸49を第2位置、所謂軸受け部材54と傾斜部73とが離間する状態に切替え、高温の湯水を追焚噴流噴出口26に誘導する。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、3つの運転モードを実現可能な循環アダプタに装着するフィルタの例について説明したが、少なくとも、浴槽の湯水を吸い込む吸込口を備える循環アダプタであれば、本発明のフィルタ構造を適用できる。
2〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、浴槽に湯水を供給するために浴槽に取付けて使用される循環アダプタのフィルタ全般に利用することができ、特に、フィルタ有効面積の増加が要求されるフィルタ構造に好適である。
1 浴槽
4 循環アダプタ
25 吸込口
27 フィルタ
74 操作部
83 吸込端部
84 フィルタ本体部(本体部)
85 メッシュ部(フィルタ部)
85a 正面部
86 中央開口部
87 内環部
88 外筒部
89 第1リブ部
91 円環開口部

Claims (2)

  1. 浴槽側表面部に噴出口と吸込口とを備えた切替弁ケースとこの切替弁ケースの浴槽側表面に装着されたガイド部材とを有する循環アダプタの前記ガイド部材の浴槽側表面に装着されると共に湯水を吸い込み可能な開口部を備えた本体部と、この本体部の開口部を被うフィルタ部とを有する循環アダプタのフィルタ構造において、
    前記本体部は、前記開口部内を横断すると共に前記フィルタ部と対向して配置された複数の補強リブと、前記本体部の内環裏面部から前記ガイド部材側へ凸設された複数のリブ部とを有し、
    前記複数の補強リブ前記フィルタ部との間に間隙を形成し、前記複数のリブ部が前記ガイド部材の浴槽側表面に当接したことを特徴とする循環アダプタのフィルタ構造。
  2. 前記循環アダプタは、浴槽側表面領域に形成された湯水の循環経路を変更する操作部と、湯水を吸い込む吸込口とを備え、
    前記本体部は、前記操作部周りを囲うように形成された第1開口部と、前記吸込口周りを囲うように形成された第2開口部とを備えると共に、
    前記複数の補強リブは、前記第2開口部を被う前記フィルタ部と対向して配置されたことを特徴とする請求項1に記載の循環アダプタのフィルタ構造。
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