JP5222022B2 - 浴槽用給湯口アダプタ - Google Patents

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Description

この発明は、温水供給用として浴槽壁に取り付けられる浴槽用給湯口アダプタに関する。
従来、浴槽と給湯機とが配管接続されて、浴槽に対し湯はり処理や追い焚き処理を行うようにした浴槽用給湯システムが周知である。
このような浴槽用給湯システムに用いられる給湯口アダプタとしては、例えば下記特許文献1に示すものが周知である。この給湯口アダプタは、浴槽外面側に取り付けられる槽外取付部材と、浴槽内面側から取り付けられる槽内取付部材と、槽内取付部材に、槽内に突出状に取り付けられる流路形成ユニットと、流路形成ユニットの槽内突出部に取り付けられるフィルター部材とを備えている。
この給湯口アダプタにおける流路形成ユニットの内部には、槽外から供給される水を槽内に吐出する吐出流路と、槽内から吸い込まれる水を槽外に流出する吸込流路とを備えており、吐出流路および吸込流路上には、水の逆流を防止するための逆流防止弁が設けられている。
そして追い焚き時等においては、吸込流路を介して吸い込まれた槽内のお湯が、外部の給湯機に送り込まれて、そこで再加熱された後、吐出流路を介して槽内に供給されるようになっている。
特開平10−47783号
上記特許文献1に示す従来の給湯口アダプタは、浴槽内に浮遊するゴミや髪の毛等の異物を水と共に吸い込み、それが流路形成ユニット内の弁部に付着してしまうと、弁部の動作が阻害されて、水の吸込や吐出がスムーズに行われず、給湯性能が低下してしまう。
ところが上記従来の給湯口アダプタにおける流路形成ユニットは、ユニット本体の開口部に蓋材が接着処理や溶着処理によって固着されるものであり、簡単には分解できない構造となっている。このため、上記したように弁部に異物が付着して不具合が生じたとしても、流路形成ユニットを分解できないため、流路形成ユニット内に組み込まれた弁部の掃除や交換等を簡単に行えず、弁部の不具合に対処するのが困難である、という問題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、弁部の不具合に対し簡単に対処することができる浴槽用給湯口アダプタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の構成を要旨としている。
[1] 浴槽壁の取付孔に貫通状態に取り付けられる取付部材に、槽内側から流路形成ユニットが着脱自在に取り付けられ、槽外から前記取付部材を介して前記流路形成ユニットに供給される水が、槽内に吐出されるようにした浴槽用給湯口アダプタであって、
前記流路形成ユニットは、第1ユニット部品と、前記第1ユニット部品に着脱自在に組み付けられる第2ユニット部品とを備え、
前記流路形成ユニット内における水を流通させるための内部流路に、逆流防止弁が設けられ、
前記第1,第2ユニット部品は、前記逆流防止弁が設置される部分で分離されるようになっていることを特徴とする浴槽用給湯口アダプタ。
[2] 前記第1,第2ユニット部品は、接着処理または溶着処理を用いずに組付状態に保持される前項1に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[3] 前記逆流防止弁は、前記第1,第2ユニット部品により挟持されて、前記流路形成ユニットに組み付けられる前項1または2に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[4] 前記内部流路は、槽外から供給される水を流通させて槽内に吐出する第1,第2吐出流路と、槽内から吸い込まれる水を流通させて槽外に流出する第1,第2吸込流路とを含み、
前記逆流防止弁は、前記第1,第2吐出流路上に設けられる第1,第2吐出弁と、前記第1,第2吸込流路上に設けられる第1,第2吸込弁とを含む前項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[5] 前記第1,第2吐出弁および前記第1,第2吸込弁のうち、いずれか2つの逆流防止弁が一体に形成された第1弁部材と、残り2つの逆流防止弁が一体に形成された第2弁部材とを備え、
前記第1弁部材における2つの逆流防止弁間の連結部と、前記第2弁部材における2つの逆流防止弁間の連結部とが前記第1,第2ユニット部品により挟持される前項4に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[6] 前記第1,第2弁部材は、シート状の形状を有し、一側領域が一方の逆流防止弁として構成され、他側領域が他方の逆流防止弁として構成される前項5に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[7] 前記第1ユニット部品は、中央に開口を有する円盤部と、その円盤部の後面側に、前記開口に対応して設けられた円筒部とを有し、前記円盤部の開口に弁支持桟が設けられ、
前記第2ユニット部品は、その前面側に嵌合筒部を有し、その嵌合筒部の先端開口部に弁支持桟が設けられ、
前記第1,第2ユニット部品は、前記第1ユニット部品の円筒部に、前記第2ユニット部品の嵌合筒部が嵌入されて前記円盤部に押し付けられた状態に組み付けられるとともに、前記円盤部側の弁支持桟および前記嵌合頭部側の弁支持桟間に前記弁部材の連結部が挟持される前項6に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[8] 前記流路形成ユニットは、前記第1ユニット部品の円筒部にねじ込み可能な締付リングを備え、
前記締付リングは、前記第2ユニット部品の嵌合筒部を前記円盤部側に圧締する態様に、前記第1ユニット部品の円筒部にねじ込まれて固定される前項7に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
[9] 前記取付部材は、槽外側に配置される槽外取付部材と、槽内側から取付孔を通じて前記槽外取付部材に取り付けられる槽内取付部材とを備え、前記槽内取付部材は、浴槽内壁面における取付孔の周縁部に配置されるフランジ部を有し、そのフランジ部の外周端面に、周方向に間隔をおいて複数のL字形の係止溝が設けられ、
前記流路形成ユニットは、円盤部と、その円盤部の外周縁部に後方に延びるように設けられた後方突縁部と、その後方突縁部の内周に周方向に間隔をおいて設けられた複数の係止突起とを備え、
前記流路形成ユニットは、その係止突起を、前記係止溝に嵌入し、かつ捻回することによって、前記槽内取付部材に対して前後方向に抜け出し不能に連結される一方、
前記円盤部に前後方向に貫通するピン孔が形成され、このピン孔に進退変位可能に挿通されたロックピンの先端部が、前記槽内取付部材のフランジ部前面に設けられたロック部に嵌入されることにより、前記流路形成ユニットが前記槽内取付部材に対して相対回転不能に連結される前項1〜8のいずれか1項に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
発明[1]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、第1,第2ユニットを分解することによって、弁を取り出すことができるため、弁部の不具合に容易に対処することができる。
発明[2]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、第1,第2ユニットの分解を、より確実に行うことができる。
発明[3]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、流路形成ユニット内に弁を確実に組み込むことができる。
発明[4]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、無極性タイプとして構成することができる。
発明[5][6]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、弁の脱着等をより一層容易に行うことができる。
発明[7]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、流路形成ユニット内に弁をより確実に組み込むことができる。
発明[8][9]にかかる浴槽用給湯口アダプタによれば、流路形成ユニットの分解、組立をより一層簡単に行うことができる。
図1〜4はこの発明の実施形態である浴槽用給湯口アダプタを示す図である。これらの図に示すように、この実施形態の給湯口アダプタは、浴槽(T)の側壁(W)に設けられた取付孔(H)に組み付けられる。このアダプタは、浴槽(T)の外部に設けられた給湯機から供給される温水を浴槽(T)内に供給するようにした湯はり処理(貯湯処理)と、浴槽(T)内の温水を吸い込んで給湯機に送り、そこで再加熱して、高温の温水を浴槽(T)に戻すようにした追い炊き処理(強制循環処理)とを行えるものである。
なお、この給湯口アダプタは、このアダプタが備える2つの外管接続部(1a)(1b)に対して、給湯機につながる往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な、いわゆる無極性タイプのものである。
本実施形態の給湯口アダプタは、槽外取付部材(1)と、槽内取付部材(2)と、流路形成ユニット(3)と、フィルター部材(9)とを基本的な構成要素として備えている。なお、以下においては、給湯口アダプタの軸心方向に沿って槽内側を「前側」あるいは「一端側」とし、槽外側を「後側」あるいは「他端側」として説明する。
槽外取付部材(1)は、一端側(前面側)が開放され、かつ他端側(後面側)が閉塞された円筒形状の外筒部(12)と、その外筒部(12)の内部に同軸心上に配置される円筒形状の内筒部(11)と、外筒部(12)の一端外周に設けられた平板リング状のフランジ部(15)と、外筒部(12)の他端閉塞壁に設けられる管状の第1及び第2外管接続部(1a)(1b)とを一体に有する金属製品をもって構成されている。
内筒部(11)の内側空間は、後述の第1流路(A)の一部として構成されるとともに、内筒部(11)および外筒部(12)間の環状空間は、後述の第2流路(B)の一部として構成されており、上記第1外管接続部(1a)が第1流路(A)に連通されるとともに、第2外管接続部(1b)が第2流路(B)に連通されている。
外筒部(12)の前部内周面には、槽内取付部材(2)を組み付けるための雌ねじが刻設されている。
槽外取付部材(1)のフランジ部(15)に設けられるリング状の合成ゴム製被覆パッキン(82)は、その内周面に沿って嵌合溝が形成されており、嵌合溝内にフランジ部(15)を収容するようにして、フランジ部(15)の外周面ほぼ全域を被覆した状態で密着固定される。なお被覆パッキン(82)の前面側は、厚板状に形成されて、パッキン本体として構成されている。
槽内取付部材(2)は、両端が開放された円筒形状の円筒部(21)と、その円筒部(21)の前端外周に設けられた平板リング状のフランジ部(25)とを一体に有するポリアセテート樹脂等からなる鍔付き円筒形状の硬質合成樹脂成形品をもって構成されている。
円筒部(21)は、上記槽外取付部材(1)の雌ねじに対応して、外周面に雄ねじが刻設されており、槽外取付部材(1)における外筒部(12)の筒孔内に螺着できるよう構成されている。
フランジ部(25)の前面側には、周方向に沿って所定の間隔おきに複数の有底のロック凹部(26)が形成されている。本実施形態では、このロック凹部(26)がロック部として構成されている。
さらにフランジ部(25)の外周縁部には図3,5に示すように、周方向に沿って所定の間隔おきに複数の係止溝(27)が形成されている。各係止溝(27)は、前面側(入口側)において周方向の一端のみが開放されるとともに、後面側(奥側)において周方向の全域が開放されており、側方(外径方向)から見た状態においてL字形に形成されている。
図1〜4に示すように槽内取付部材(2)と浴槽(T)の内壁面との間に介在される弾性パッキン(83)は、フランジ部(25)の形状に対応するリング状の合成ゴム成形品をもって構成されている。
フランジ部(25)とパッキン(83)との間に介在される緩衝部材(84)は、フランジ部(25)の形状に対応する平板リング状に形成されている。この緩衝部材(84)は、軟質性ないしは弾力性を有するポリエチレン樹脂等の軟質合成樹脂の成形品をもって構成されている。
そして、上記槽外取付部材(1)のフランジ部(15)が、浴槽(T)の外壁面における取付孔(H)の周縁部に沿うように配置された状態で、槽内取付部材(2)のフランジ部(15)が、緩衝部材(84)およびパッキン(83)を介して浴槽内壁面における取付孔(H)の周縁部に圧接されるようにして、槽内取付部材(2)の円筒部(21)が取付孔(H)を通じてねじ込み固定される。これにより、両取付部材(1)(2)のフランジ部(15)(25)が、浴槽側壁(W)における取付孔周縁部を挟持することにより、両取付部材(1)(2)が浴槽側壁(W)に貫通状態に固定される。
本実施形態においては、槽外取付部材(1)および槽内取付部材(2)によって取付部材が構成されている。
図6,7に示すように流路形成ユニット(3)は、第1ユニット部品を構成するユニット本体(4)と、第2ユニット部品を構成する弁支持部材(5)と、締付リング(6)とを基本的な構成要素として備えている。本実施形態において、この流路形成ユニット(3)の各構成部品(4)〜(6)は、以下に詳述するように、接着剤による接着処理、溶剤や熱による溶着処理を用いずに、機械的(物理的)な固定手段によって組み付けられるものである。
図4,6〜8に示すようにユニット本体(4)は、円形の円盤部(45)と、その円盤部(45)の後面側中央に後方に延びるように一体形成された円筒形の円筒部(41)とを備えている。円筒部(41)の内周面における後端部には、雌ねじ(41a)が刻設されている。
円盤部(45)の中央部には、円筒部(41)の筒孔に対応して、前後に貫通する中央口(開口)が形成されている。この中央口は、縦隔壁(42)および横桟(43)によって、1/4円形状の4つの開口に仕切られている。この4つの開口のうち、前面側から見て(図8に向かって)左上の開口が吸込側第1開口(46a)として構成され、右上の開口が吸込側第2開口(46b)として構成される。さらに右下の開口が吐出側第2開口(47b)として構成され、左下の開口が吐出側第1開口(47a)として構成される。
また円盤部(45)の中央口を仕切る横桟(43)は、後述のシート状弁部材(7a)(7b)を支持する弁支持桟として構成されている。さらにこの横桟(43)(43)の後面側には、それぞれ2つずつピン止め孔(44)が形成されている。
ユニット本体(4)における円盤部(45)の前面側には、吸込側第1,第2開口(46a)(46b)を周囲から囲むようにして、仕切壁(36)が形成されており、この仕切壁(46)に囲まれた領域が、第1,第2吸込室(36a)(36b)として構成されている。第1吸込室(36a)は、吸込側第1開口(46a)に連通するとともに、前端が前方に開放されている。さらに第2吸込室(36b)は、吸込側第2開口(46b)と連通するとともに、前端が前方に開放されている。
またユニット本体(4)における円盤部(45)の前面側には、吐出側第1,第2開口(47a)(47b)の位置から外周縁部下側にかけての領域が、カバー部材(37)によって被覆されており、そのカバー部材(37)および円盤部(45)によって囲まれて吐出室(37a)(37b)が形成されている。なお円盤部(45)の中央口を仕切る縦隔壁(42)が円盤部(45)の下側部付近まで一体に形成されており、その縦隔壁(42)によって、吐出室が、第1吐出室(37a)と第2吐出室(37b)とに仕切られている。
第1,第2吐出室(37a)(37b)はそれぞれ円盤部(45)の中央部から外周縁部に向かうに従って末広状に形成されている。第1吐出室(37a)は、内周側が吐出側第1開口(47a)に連通するとともに、外周側(下側)が吐出室出口(38a)を介して外方(下方)に開放されている。さらに第2吐出室(37b)は、内周側が吐出側第2開口(47b)に連通するとともに、外周側が吐出室出口(38b)を介して外方(下方)に開放されている。
また円盤部(45)の外周縁部には、全周にわたって後方突縁部(48)が形成されており、その後方突縁部(48)の内周側の3箇所に係止突起(49)が周方向に所定の間隔をおいて突設されている(図7参照)。
さらに円盤部(45)の外周端面には、周方向に沿って所定の間隔おきに複数の係止溝(39)が形成されている。各係止溝(39)は、前面側(入口側)において周方向の一端のみが開放されるとともに、奥側は周方向に延びるように形成されており、側方(外径方向)から見た状態においてL字形に形成されている。
図10〜12に示すように、ユニット本体(4)における円盤部(45)の上側部には、径小ピン孔(35b)が設けられており、そのピン孔(35b)を前面側から覆うように、円盤部(45)の前面には、ピン挿着部材(35)が取り付けられている。このピン装着部材(35)には、上記径小ピン孔(35b)に対応する領域が、内側に折返し状に形成されることにより、後方へ延びる複数の弾性片(35c)が形成されている。そしてこの複数の弾性片(35c)に囲まれて、径大ピン孔(35a)が形成されている。この径大ピン孔(35a)は、上記円盤部(45)側の径小ピン孔(35b)よりも内径寸法が大きくなっている。
一方、ピン孔(35a)(35b)に挿着されるロックピン(30)は、弾性を有する合成樹脂成形品からなる短寸のものである。ロックピン(30)は、その先端側の1/2長さ領域部分が軸部(30b)とし、基端側の残りの1/2長さ領域部分が、軸部(30b)よりも外径寸法が大きい径大頭部(30a)として構成されている。径大頭部(30a)の外径寸法は、上記ユニット本体(4)の径大ピン孔(35a)の内径寸法に対応する大きさに形成されるとともに、軸部(30b)の外径寸法は、径小ピン孔(35b)の内径寸法に対応する大きさに形成されている。
なおロックピン(30)における径大頭部(30a)の前端面には、摘み部(30e)が設けられており、後述するように、ロックピン(30)をロック凹部(26)から引き抜く際に、ピンセット等の挟み工具で摘み部(30e)を摘んで引き込むことより、ロック解除操作を容易に行えるようにしている。
この構成のロックピン(30)が、上記ユニット本体(4)のピン孔(35a)(35b)に、前面側から強制的に挿入されることによって、ユニット本体(4)に組込状態にセットされる。この組込時においてロックピン(30)は、その径大頭部(30a)の外周面が、径大ピン孔(35a)の内周面を構成する複数の弾性片(35c)によって、周囲から弾性的に挟み込まれるように保持される。これによりロックピン(30)は、作業者の意図的な操作による前後方向(軸心方向)の移動が許容されつつも、前後方向の自由な遊動が防止されるようになっている。さらにロックピン(30)は、奥部(後方)に押し込まれたロック位置(図10(a)参照)と、手前(前方)に引き込まれたロック解除位置(図10(b)参照)とのいずれの位置においても固定できるようになっている。
なお本発明においては、ロックピン(30)を引き抜いた際に、円盤部(45)から脱落しないように、ロックピン(30)やピン装着部材(35)等に脱落防止手段を設けるようにしても良い。
図4,6,9に示すように、流路形成ユニット(3)の弁支持部材(5)は、前側部が円筒形の前側嵌合筒部(51)として構成されるとともに、後側部が前側嵌合筒部(51)よりも径寸法が小さい円筒形の後側径小筒部(55)として構成されている。
前側嵌合筒部(51)は、その前端開口部(先端開口部)が縦隔壁(52)および横桟(53)によって、1/4円形状の4つの開口に仕切られている。この4つの開口のうち、前面側から見て(図9に向かって)左上の開口が吸込側第1開口(56a)として構成され、右上の開口が吸込側第2開口(56b)として構成される。さらに右下の開口が吐出側第2開口(57b)として構成され、左下の開口が吐出側第1開口(47a)として構成される。
横桟(53)は、後述のシート状弁部材(7)(7)を支持する弁支持桟として構成されており、この横桟(53)の前面側には、上記ユニット本体(4)における横桟(43)のピン止め孔(44)に対応して、弁止めピン(54)が前方に突出するように設けられている。
前側嵌合筒部(51)の内部は、上記縦隔壁(52)によって左右に仕切られており、前面側から見て左側半部が、第1半部流路(51a)として構成され、右側半部が、上記第1半部流路(51a)に対し非導通の第2半部流路(51b)として構成される
第1半部流路(51a)は、吸込側第1開口(56a)および吐出側第1開口(47a)に連通されるとともに、第2半部流路(51b)は、、吸込側第2開口(56b)および吐出側第2開口(47b)に連通されている。
さらに第1半部流路(51a)は、後側径小筒部(55)の内部に連通されている。また前側嵌合筒部(51)の第2半部流路(51b)に対応して、前側嵌合筒部(51)および後側径小筒部(55)の連結部には貫通口(51c)が形成されており、前側嵌合筒部(51)の第2半部流路(51b)が、貫通口(51c)を介して、後側径小筒部(55)の外部、つまり槽内取付部材(2)および後側径小筒部(55)間の環状流路(第2流路B)に連通されている。なお前側嵌合筒部(51)の第2半部流路(51b)は、後側径小筒部(55)の内部に対して、非導通状態となっている。
また弁支持部材(5)の前側嵌合筒部(51)は、その外径寸法が、ユニット本体(4)における円筒部(41)の内径寸法に対応する大きさに形成されており、前側嵌合筒部(51)をユニット本体(4)の円筒部(41)内に嵌合できるようになっている。この嵌合状態では、前側嵌合筒部(51)の弁止めピン(54)を、ユニット本体(4)のピン止め孔(44)に挿入できるとともに、前側嵌合筒部(51)の4つの開口(56a)(56b)(57a)(57b)を、ユニット本体(4)の4つの開口(46a)(46b)(47a)(47b)に対応して配置できるようになっている。
なお図4等に示すように後側径小筒部(55)の後部外周には、周溝が形成されており、この周溝内には合成ゴム製のOリング(81)が収容されている。このOリング(81)は、後述するように給湯口アダプタを組み付けた状態において、流路形成ユニット(3)における弁支持部材(5)の後側径小筒部(55)の外周面と、槽外取付部材(1)における内筒部(11)の内周面との間に介在されて、その間の水密を図るようになっている。
流路形成ユニット(3)の締付リング(6)は、その前側部によって構成されるねじ込み部(61)と、後側部によって構成されるシール部(65)とを一体に備えている。ねじ込み部(61)は、弁支持部材(5)における前側嵌合筒部(51)に対応する大きさに形成されるとともに、シール部(65)は、ねじ込み部(61)よりも外径寸法が大きく、かつ外径寸法が槽内取付部材(2)の内径寸法に対応する大きさに形成されている。
さらにねじ込み部(61)の外周面には、ユニット本体(4)における円筒部(41)の雌ねじ(41a)に対応して、雄ねじ(61a)が刻設されている。
また図4等に示すようにシール部(65)の外周には、周溝が形成されており、この周溝内には合成ゴム製のOリング(85)が収容されている。このOリング(85)は、後述するように給湯口アダプタを組み付けた状態において、流路形成ユニット(3)における締付リング(6)の外周面と、槽内取付部材(2)の内周面との間に介在されて、その間の水密を図るようになっている。
一方図6等に示すように、流路形成ユニット(3)に組み込まれるシート状の第1,第2弁部材(7a)(7b)は、2つ合わせた状態で略円形となるように、それぞれ略半円の形状を有している。各弁部材(7a)(7b)は、各上側部が第1,第2吸込弁(76a)(76b)として構成されるとともに、下側部が第1,第2吐出弁(77a)(77b)として構成されている。各弁部材(7a)(7b)における弁間の部分(連結部)は、弁部材(7a)(7b)を流路形成ユニット(3)に固定するための固定代(73)として構成されるとともに、その固定代(73)には、上記弁止めピン(54)に対応して、ピン挿通孔(74)がそれぞれ形成されている。
このシート状弁部材(7a)(7b)が、以下のようにして流路形成ユニット(3)に組み付けられる。
すなわち流路形成ユニット(3)を分解した状態において、弁支持部材(5)における前側嵌合筒部(51)の前端面に弁部材(7a)(7b)を設置する。このとき、前側嵌合筒部(51)における横桟(53)の弁止めピン(54)を、弁部材(7a)(7b)のピン挿通孔(74)に挿通することにより、弁部材(7a)(7b)を弁支持部材(5)に仮保持させることができる。
弁部材(7a)(7b)を仮保持させた弁支持部材(5)を、ユニット本体(4)の円筒部(41)にその後端開口から嵌入し、弁部材(7a)(7b)を、ユニット本体(4)における円盤部(45)の開口(46a)(46b)(47a)(47b)に対応させて配置し、弁支持部材(5)の弁止めピン(54)を、ユニット本体(4)のピン止め孔(44)に挿入する。
次に、ユニット本体(4)の円筒部(41)における後端内周の雌ねじ(41a)に、締付リング(6)におけるねじ込み部外周の雄ねじ(61a)を螺合させることにより、締付リング(6)をユニット本体(4)の円筒部(41)に強くねじ込む。これにより締付リング(6)におけるねじ込み部(61)の前端面を、弁支持部材(5)における前側嵌合筒部(51)の後端面に押し付けて、弁支持部材(5)の横桟(53)を弁部材(7a)(7b)の固定代(73)を介してユニット本体(4)の横桟(43)に押し付けるとともに、弁支持部材(5)の弁止めピン(54)を、ユニット本体(4)のピン止め孔(44)に十分に差し込む。こうして弁部材(7a)(7b)の固定代(73)(73)が、ユニット本体(4)の横桟(43)と、弁支持部材(5)の横桟(53)とによって挟持される。
このように組み立てられた流路形成ユニット(3)においては、弁支持部材(5)の吸込側開口(56a)(56b)が、弁部材(7a)(7b)の吸込弁(76a)(76b)に対応して配置されるとともに、弁支持部材(5)の吐出側開口(57a)(57b)が、弁部材(7a)(7b)の吐出弁(77a)(77b)に対して配置される。
さらにこの組立状態においては、弁部材(7a)(7b)の吸込弁(76a)(76b)は、その外周縁部が、ユニット本体(4)の円盤部(45)における吸込側開口(46a)(46b)の周縁部に接合されて、その周縁部が吸込弁(76a)(76b)の弁座部として機能する。さらに吸込弁(76a)(76b)は、ユニット本体(4)に設けられた弁押さえ片(4c)によって前方側から押さえられて、前方への揺動が規制されるとともに、後方への揺動は許容されている。従って吸込弁(76a)(76b)は、円盤部(45)の前面側から弁支持部材(5)の内部に向かう方向(吸込方向)に水が流動しようとした際には、その水圧によって、後方(吸込方向)に揺動して、吸込側開口(46a)(46b)(56a)(56b)を開放する一方、逆に弁支持部材(5)の内部から円盤部(45)の前面側に向かう方向(吐出方向)に水が流動しようとした際には、吸込弁(76a)(76b)は、その外周縁部が円盤部(45)における吸込側開口(46a)(46b)の周縁部に係合するとともに、弁押さえ片(4c)に受け止められることにより、吸込側開口(46a)(46b)(56a)(56b)を閉止した状態に維持される。つまり吸込弁(76a)(76b)は、吸込方向の水の流動を許容するとともに、吐出方向の水の流動(逆流)を防ぐ一方向弁(逆流防止弁)として機能する。
また弁部材(7a)(7b)の吐出弁(77a)(77b)は、その外周縁部が、弁支持部材(5)における前側嵌合筒部(51)の吐出側開口(57a)(57b)の周縁部に接合されて、その周縁部が吐出弁(77a)(77b)の弁座部として機能する。さらに吐出弁(77a)(77b)は、弁支持部材(5)に設けられた弁押さえ片(5c)によって後方側から押さえられて、後方への揺動が規制されるとともに、前方への揺動は許容されている。従って吐出弁(77a)(77b)は、吐出方向に水が流動しようとした際には、その水圧によって、前方(吐出方向)に揺動して、吐出側開口(47a)(47b)(57a)(57b)を開放する一方、逆に吐出方向に水が流動しようとした際には、吐出弁(77a)(77b)は、その外周縁部が弁支持部材(5)における吐出側開口(57a)(57b)の周縁部に係合するとともに、弁押さえ片(5c)に受け止められることにより、吐出側開口(47a)(47b)(57a)(57b)を閉止した状態に維持される。つまり吐出弁(77a)(77b)は、吐出方向の水の流動を許容するとともに、吸込方向の水の流動(逆流)を防ぐ一方向弁(逆流防止弁)として機能する。
ここで本実施形態では、流路形成ユニット(3)におけるユニット本体(4)の第1吸込室(36a)、吸込側第1開口(46a)、弁支持部材(5)の吸込側第1開口(56a)によって、第1吸込流路が構成されるとともに、ユニット本体(4)の第2吸込室(36b)、吸込側第2開口(46b)、弁支持部材(5)の吸込側第2開口(56b)によって、第2吸込流路が構成される。さらにユニット本体(4)の第1吐出室(37a)、吐出側第1開口(47a)、弁支持部材(5)の吐出側第1開口(57a)によって、第1吐出流路が構成されるとともに、ユニット本体(4)の第2吐出室(37b)、吐出側第2開口(47b)、弁支持部材(5)の吐出側第2開口(57b)によって、第2吐出流路が構成される。さらに第1,第2吸込流路、第1,第2吐出流路によって、内部流路が構成される。
以上の構成の流路形成ユニット(3)を、浴槽壁(W)に取り付けられた取付部材(1)(2)に組み付けるには、流路形成ユニット(3)をその吐出室(37a)(37b)の吐出室出口(38a)(38b)が下側に配置されるようにして、槽内取付部材(2)内に嵌入させ、弁支持部材(5)の後側径小筒部(55)を、槽内取付部材(2)内に突入している槽外取付部材(1)の内筒部(11)に挿入する。
そして流路形成ユニット(3)における円盤部(45)の後方突縁部(48)を、槽内取付部材(2)のフランジ部(25)に前面側から外嵌しつつ、流路形成ユニット(3)側の係止突起(49)を、槽内取付部材(2)側の係止溝(27)に前面側から挿入する。その後、流路形成ユニット(3)を周方向に少量捻回操作することにより、流路形成ユニット(3)側の係止突起(49)を、係止溝(27)の入口側から周方向にずれた奥端位置に侵入させて、流路形成ユニット(3)を槽内取付部材(2)に対して前後方向に抜け出し不能とする。
続いて、流路形成ユニット(3)に予め組み付けられた上記ロックピン(30)を、その径大頭部(30a)に外側(前側)から押圧力を加えることで、ピン孔(35a)(35b)の奥方向に押し込む。するとロックピン(30)の押込移動によって、軸部(30b)の先端が、図10(a)に示すように、槽内取付部材(2)における対応するいずれかのロック凹部(26)に嵌り込む。これにより、流路形成ユニット(3)は、槽内取付部材(2)に対し捻回不能となるため、流路形成ユニット(3)の槽内取付部材(2)との組付が意に反して解除されるのを防止することができる。
こうして流路形成ユニット(3)を、取付部材(1)(2)に組み付けた状態においては、槽外取付部材(1)の第1外管接続部(1a)が、内筒部(11)の内部を介して、流路形成ユニット(3)における弁支持部材(5)の後側径小筒部(55)の内部に連通され、その後側径小筒部(55)の内部が、前側嵌合筒部(51)の第1半部流路(51a)に連通される。さらに前側嵌合筒部(51)の第1半部流路(51a)は、その上側部が吸込側第1開口(56a)(46a)を介して、第1吸込室(36a)に連通されるとともに、下側部が吐出側第1開口(57a)(47a)を介して、第1吐出室(37a)に連通される。
また槽外取付部材(1)の第2外管接続部(1b)が、内筒部(11)および外筒部(12)間を介して、流路形成ユニット(3)における後側径小筒部(55)および槽内取付部材(2)間の環状流路に連通され、その環状流路が上記したように貫通口(51c)を介して、前側嵌合筒部(51)の第2半部流路(51b)に連通される。さらに前側嵌合筒部(51)の第2半部流路(51b)は、その上側部が吸込側第2開口(56b)(46b)を介して、第2吸込経路(36b)に連通されるとともに、下側部が吐出側第2開口(57b)(47b)を介して、第2吐出室(37b)に連通される。
ここで本実施形態においては、槽外取付部材(1)の第1外管接続部(1a)、内筒部(11)、流路形成ユニット(3)の後側径小筒部(55)によって、第1流路(A)が構成され、この第1流路(A)が既述したように、流路形成ユニット(3)における前側嵌合筒部(51)の第1半部流路(51a)に連通されている。さらに槽外取付部材(1)の第2外管接続部(1b)、後側径小筒部(55)および槽内取付部材(2)の環状流路によって、第2流路(B)が構成され、この第2流路(B)が既述したように、流路形成ユニット(3)における前側嵌合筒部(51b)の第2半部流路(51b)に連通されている。
図1〜4に示すようにフィルター部材(9)は、皿型の形状を有しており、その円形前壁部(91)には、表裏に透過する多数の吸込孔(96)がほぼ全面にわたって形成されている。また前壁部(91)から後方へ突出する周縁部(92)における下側部には、流路形成ユニット(3)における吐出室(37a)(37b)の出口(38a)(38b)に応して、吐出口(97)がそれぞれ形成されている。さらに周縁部(92)の内周側面には、流路形成ユニット(3)の上記L字形係止溝(39)に対応して、内径方向に突出する係止突起(98)が周方向に所定間隔おきに複数形成されている(図4参照)。
このフィルター部材(9)を、流路形成ユニット(3)におけるユニット本体(4)の円盤部(45)を前面側から外嵌しつつ、フィルター部材(9)の係止突起(98)を、流路形成ユニット(3)側の係止溝(39)に前面側から挿入する。その後、フィルター部材(9)を周方向に少量捻回操作することにより、フィルター部材(9)の係止突起(98)を、係止溝(39)の入口側から周方向ずれた奥側位置に侵入させて、フィルター部材(9)を流路形成ユニット(3)のに対して前後方向に抜け出し不能とする。
なおフィルター部材(9)は、清掃し易いように、使用者が簡単に取り外せる方が良いため、回転を規制するためのロック機構は特に必要としない。
こうしてフィルター部材(9)を取り付けた状態では、流路形成ユニット(3)の吸込室(36a)(36b)の前端開放部が、フィルター部材(9)の前壁部(91)に対向して配置される。従って、前壁部(91)の吸込孔(96)から吸い込まれた水が、吸込室(36a)(36b)を介して流路形成ユニット(3)内に吸い込まれるようになっている。
さらに流路形成ユニット(3)における吐出室(37a)(37b)の出口(38a)(38b)が、フィルター部材(9)の吐出口(97)に対応して配置される。従って流路形成ユニット(3)内の水が吐出室(37a)(37b)を通って、吐出口(97)から浴槽内部に吐出されるようになっている。
以上の構成の給湯口アダプタにおいて、浴槽(T)への組付手順は特に限定されるものではないが例えば、以下のようにして組み付けられる。
まず現場で作業を行う前に、上記したように弁部材(7a)(7b)を組み込んだ状態で流路形成ユニット(3)を予め組み立てておく。なお、この流路形成ユニット(3)には、そのピン孔(35a)(35b)にロックピン(30)も組み付けておくのが通例であり、さらにそのロックピン(30)は、前方へ突出させた状態、つまりロック解除状態に配置しておくのが良い。
続いて現場において、浴槽(T)の外壁面における取付孔(H)に対応する位置に、槽外取付部材(1)を配置しておいて、槽内取付部材(2)の円筒部(21)を、浴槽(T)の内側から取付孔(H)に挿通して、槽外取付部材(1)の外筒部(12)にねじ込んで固定する。
次に流路形成ユニット(3)を槽内取付部材(2)内に嵌入して、捻回操作することにより、流路形成ユニット(3)を槽内取付部材(2)に抜止め状態に組み付ける。
続いて、流路形成ユニット(3)のロックピン(30)を押し込んで、ロックピン(30)を槽内取付部材(2)のロック凹部(26)に嵌入係合させて、流路形成ユニット(3)の回り止めを図る。
次に、フィルター部材(9)を、流路形成ユニット(3)の円盤部(45)に外嵌して、捻回操作することにより、フィルター部材(9)を流路形成ユニット(3)に抜止め状態に組み付ける。
こうして浴槽(T)に組み付けられた給湯口アダプタにおいては、槽外取付部材(1)の外管接続部(1a)(1b)に、室外給湯機からの配管が連結されて、浴槽システムが形成される。
この浴槽システムにおいて、浴槽(T)にお湯を貯留する湯はり処理を行う場合には、2つの外管接続部(1a)(1b)の双方に温水を供給して、2つの流路(A)(B)によって、浴槽(T)に温水を供給する。すなわち温水が取付部材(1)(2)の第1,第2流路(A)(B)を通って、流路形成ユニット(3)の第1,第2半部流路(51a)(51b)に導入される。第1,第2半部流路(51a)(51b)に導入された温水は、吐出弁(77a)(77b)を通って、吐出室(37a)(37b)に導入されて、吐出口(97)を介して浴槽内に供給される。
一方、浴槽(T)内の温水を再加熱する追い焚き処理を行う場合には、給湯口アダプタの2つの流路(A)(B)のうち、室外給湯機の往き管に接続された側の流路が給湯側流路として機能し、戻り管に接続された側の流路が吸込側流路として機能する。例えば第1外管接続部(1a)に往き管が接続されて第1流路(A)が給湯側流路となり、第2外管接続部(1b)に戻り管が接続されて第2流路(B)が吸込側流路となるように配管接続された場合には、給湯機から供給される温水は、第1流路(A)を通って、流路形成ユニット(3)の第1半部流路(51a)に導入されて、そこから吐出弁(77a)を通って、第1吐出室(37a)に導入されて、吐出口(97)を介して浴槽内に供給される。
また吸込側流路においては、室外給湯機の戻り管および第2流路(B)の負圧に伴い、第2半部流路(51b)および第2吸込室(37b)が負圧となる。このため、浴槽内の水圧によって、フィルター部材(9)の吸込孔(96)を介して、流路形成ユニット(3)の第2吸込室(37b)に流入されて、第2吸込弁(76b)を通って、第2半部流路(51b)に流入されて、そこから第2流路(B)を通って室外給湯機に戻される。
なお流路形成ユニット(3)の第1半部流路(51a)は、給湯側流路となり、加圧されるため、その第1半部流路(51a)に対応する第1吸込弁(76a)は閉塞状態に維持される。従って浴槽内のお湯が、第1吸込室(36a)から第1半部流路(51a)に逆流するような不具合を確実に防止することができる。
一方、給湯口アダプタの2つの流路(A)(B)に対し、室外給湯機の往き管及び戻り管が、上記とは逆に接続された場合には、各流路(A)(B)を温水が上記とは逆方向に流通して、追い焚き処理(強制循環)が行われる。
ところで、本実施形態の給湯口アダプタのように、弁(76a)(76b)(77a)(77b)が設けられた弁内蔵型の給湯口アダプタでは、浴槽内に浮遊するゴミや髪の毛等の異物が、追い焚き時等に吸引されて、弁部周辺に絡み付いて弁部の動作が阻害されて、給湯処理がスムーズに行われないことがある。このように弁部に不具合が生じた場合、本実施形態の給湯口アダプタにおいては、弁部の掃除や交換を簡単に行うことができ、弁部の不具合を簡単に解消することができる。
すなわち本実施形態の給湯口アダプタにおいて、弁部の清掃や交換を行う場合にはまず、フィルター部材(9)を捻回して、流路形成ユニット(3)との係合を解除して、フィルター部材(9)を取り外す。次に流路形成ユニット(3)のロックピン(30)を、ピンセット等の工具を用いて、手前に引き出してロックを解除し、流路形成ユニット(3)の槽内取付部材(2)に対する回り止めを解除する。その後、流路形成ユニット(3)を捻回して、槽内取付部材(2)との係合を解除して、流路形成ユニット(3)を取り出す。
流路形成ユニット(3)を取り出した後、締付リング(6)をユニット本体(4)に対しねじを緩める方向に回転させて取り外してから、弁支持部材(5)をユニット本体(4)から抜き取る。こうして弁支持部材(5)を抜き出した際には、その弁支持部材(5)の弁止めピン(54)に突き刺さって保持された弁部材(7a)(7b)もユニット本体(4)から取り出すことができる。
こうして弁部材(7a)(7b)を外部に取り出して、必要に応じて、弁部材(7a)(7b)の掃除や交換を行って、弁部材(7a)(7b)を修復する。
弁部の修復作業を行った後は、上記と同様にして、流路形成ユニット(3)を組み立ててから、槽内取付部材(2)に取り付けて、フィルター部材(9)を取り付ければ良い。
このように本実施形態の給湯口アダプタは、流路形成ユニット(3)を接着処理や溶着処理を用いずに組付可能に構成し、容易に分解できるように構成しているため、その分解によってユニット(3)内の弁部材(7a)(7b)の修復を簡単に行うことができる。
特に本実施形態の流路形成ユニット(3)においては、ユニット本体(4)にねじ込み可能な締付リング(6)によって、弁支持部材(5)をユニット本体(4)に圧締しているため、締付リング(6)の回転させるだけの操作によって簡単に、流路形成ユニット(3)の分解や、組立を行うことができ、弁部材(7a)(7b)の修復作業をより一層簡単に行うことができる。
また本実施形態においては、流路形成ユニット(3)を簡単に分解することができるため、その分解によって、流路形成ユニット(3)を構成する各部品の保守点検も簡単に行うことができる。
さらに流路形成ユニット(3)を分解可能な複数の部品によって構成しているため、劣化や破損等により部品を交換する際には、交換が必要な部品のみを交換することにより、必要最小限の部品を交換するだけで良く、部品の有効利用を図ることができ、コストを削減することができる。
また本実施形態においては、槽内取付部材(2)に対し捻回操作によって軸心方向の抜止めを図るようにした流路形成ユニット(3)を、ロックピン(30)の押込操作によって回り止めを図るようにしているため、流路形成ユニット(3)を、捻回操作およびピン押込操作を行うだけで簡単に組み付けることができるとともに、ピン引込操作および捻回操作を行うだけで簡単に取り外すことができる。
特に本実施形態では、流路形成ユニット(3)の取外作業を簡単に行えるため、その取外作業を伴う上記弁部の修復作業を、より一層簡単に行うことができる。
また本実施形態においては、吸込弁(76a)(76b)および吐出弁(77a)(77b)が一体となったシート状の弁部材(7a)(7b)を用いているため、1つの弁部材(7a)(7b)を着脱するだけで、吸込弁(76a)(75b)および吐出弁(77a)(77b)の2つの弁を着脱することができ、弁部の着脱操作、ひいては弁部の清掃、交換作業を容易に行うことができる。
さらに吸込弁(76a)(76b)および吸込吐出弁(77a)(77b)を一体に形成しているため、部品点数を削減できて、流路形成ユニット(3)の組立、分解作業をより一層簡単に行うことができる。
また本実施形態の給湯口アダプタは、湯貼り時には、2つの流路(A)(B)を利用して、浴槽(T)内をお湯を供給するダブル搬送タイプであるため、効率良くお湯を貯留することができる。
なお、上記実施形態においては、流路形成ユニットを弁部材やロックピン等を除いて3つの部品(ユニット本体、弁支持部材および締付リング)によって構成しているが、それだけに限られず、本発明においては、流路形成ユニットを構成する部品点数は、2つ以上であれば、特に限定されるものではない。
さらに上記実施形態においては、締付リングのねじ込み操作によって、流路形成ユニットの構成部品を連結するようにしているが、本発明においては、流路形成ユニットの各構成部品の連結方法は特に、限定されるものではなく、どのような方法で連結するようにしても良い。例えば流路形成ユニットを、ユニット本体等の第1ユニット部品に、弁支持部材等の第2ユニット部品をねじ込んで固定するように構成しても良く、第1ユニット部品に、第2ユニット部品をビスを用いて固定するようにしても良い。
また上記実施形態においては、本発明を無極性タイプの給湯口アダプタに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明は、給湯機につながる往き管および戻り管が予め設定されている有極性タイプの給湯口アダプタにも適用することができる。
また上記実施形態においては、フィルター部材の前面から水を吸い込んで、外周面から水を吐出するように構成しているが、本発明は、それだけに限られるものではない。例えばフィルタ部材外周面から水を吸い込むようにしても良い。さらにフィルター部材と浴槽内壁面との隙間から水を吐出するようにしても良いし、フィルター部材の前面から水を吐出するようにしても良い。
更に上記実施形態においては、強制循環タイプの追い焚き可能な装置を例に挙げて説明したが、本発明は、湯はり等の貯湯処理のみを行う給湯口アダプタにも適用することができる。
この発明の浴槽用給湯口アダプタは、室外給湯機から浴槽内にお湯を供給する際に浴槽壁部に組み付けられる温水口装置として利用可能である。
この発明の実施形態である浴槽用給湯口アダプタを示す側面断面図である。 実施形態の給湯口アダプタを示す平面断面図である。 実施形態の給湯口アダプタを分解して示す斜視図である。 実施形態の給湯口アダプタを分解して示す側面断面図である。 実施形態の給湯口アダプタにおける槽内取付部材のフランジ部を拡大して示す斜視図である。 実施形態の給湯口アダプタにおける流路形成ユニットを分解して示す斜視図である。 実施形態の流路形成ユニットを示す後面図である。 実施形態の流路形成ユニットにおけるユニット本体を示す前面図である。 実施形態の流路形成ユニットにおける弁支持部材を示す前面図である。 実施形態の給湯口アダプタにおけるロックピン周辺を拡大して示す図であって、同図(a)はロック状態での断面図、同図(b)はロック解除状態での断面図である。 実施形態の給湯口アダプタに適用されたロックピン装着部材を示す斜視図である。 実施形態のロックピンを示す図であって、同図(a)は前面図、同図(b)は側面断面図である。
符号の説明
1…槽外取付部材(取付部材)
2…槽内取付部材(取付部材)
25…フランジ部
26…ロック凹部(ロック部)
27…係止溝
3…流路形成ユニット
30…ロックピン
35a,35b…ピン孔
36a,36b…吸込流路
37a,37b…吐出流路
4…ユニット本体(第1ユニット部品)
41…円筒部
43…横桟(弁支持桟)
45…円盤部
46a,46b…吸込側開口
47a,47b…吐出側開口
48…後方突縁部
49…係止突起
5…弁支持部材(第2ユニット部品)
51…嵌合筒部
53…横桟(弁支持桟)
56a,56b…吸込側開口(先端開口)
57a,57b…吐出側開口(先端開口)
6…締付リング
7a,7b…弁部材
73…固定代(連結部)
76a,76b…吸込弁
77a,77b…吐出弁
H…取付孔
T…浴槽
W…浴槽壁

Claims (3)

  1. 浴槽壁の取付孔に貫通状態に取り付けられる取付部材に、槽内側から流路形成ユニットが着脱自在に取り付けられ、槽外から前記取付部材を介して前記流路形成ユニットに供給される水が、槽内に吐出されるようにした浴槽用給湯口アダプタであって、
    前記流路形成ユニットは、第1ユニット部品と、前記第1ユニット部品に着脱自在に組み付けられる第2ユニット部品とを備え、
    前記流路形成ユニット内における水を流通させるための内部流路に、逆流防止弁が設けられ、
    前記第1,第2ユニット部品は、前記逆流防止弁が設置される部分で分離されるようになっており、
    前記内部流路は、槽外から供給される水を流通させて槽内に吐出する第1,第2吐出流路と、槽内から吸い込まれる水を流通させて槽外に流出する第1,第2吸込流路とを含み、
    前記逆流防止弁は、前記第1,第2吐出流路上に設けられる第1,第2吐出弁と、前記第1,第2吸込流路上に設けられる第1,第2吸込弁とを含み、
    前記第1,第2吐出弁および前記第1,第2吸込弁のうち、いずれか2つの逆流防止弁が一体に形成された第1弁部材と、残り2つの逆流防止弁が一体に形成された第2弁部材とを備え、
    前記第1弁部材における2つの逆流防止弁間の連結部と、前記第2弁部材における2つの逆流防止弁間の連結部とが前記第1,第2ユニット部品により挟持され、
    前記第1,第2弁部材は、シート状の形状を有し、一側領域が一方の逆流防止弁として構成され、他側領域が他方の逆流防止弁として構成され、
    前記第1ユニット部品は、中央に開口を有する円盤部と、その円盤部の後面側に、前記開口に対応して設けられた円筒部とを有し、前記円盤部の開口に弁支持桟が設けられ、
    前記第2ユニット部品は、その前面側に嵌合筒部を有し、その嵌合筒部の先端開口部に弁支持桟が設けられ、
    前記第1,第2ユニット部品は、前記第1ユニット部品の円筒部に、前記第2ユニット部品の嵌合筒部が嵌入されて前記円盤部に押し付けられた状態に組み付けられるとともに、前記円盤部側の弁支持桟および前記嵌合筒部側の弁支持桟間に前記弁部材の連結部が挟持されていることを特徴とする浴槽用給湯口アダプタ。
  2. 前記第1,第2ユニット部品は、接着処理または溶着処理を用いずに組付状態に保持される請求項1に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
  3. 前記流路形成ユニットは、前記第1ユニット部品の円筒部にねじ込み可能な締付リングを備え、
    前記締付リングは、前記第2ユニット部品の嵌合筒部を前記円盤部側に圧締する態様に、前記第1ユニット部品の円筒部にねじ込まれて固定される請求項1または2に記載の浴槽用給湯口アダプタ。
JP2008131836A 2008-05-20 2008-05-20 浴槽用給湯口アダプタ Active JP5222022B2 (ja)

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