JP5592684B2 - 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓 - Google Patents

自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓 Download PDF

Info

Publication number
JP5592684B2
JP5592684B2 JP2010076667A JP2010076667A JP5592684B2 JP 5592684 B2 JP5592684 B2 JP 5592684B2 JP 2010076667 A JP2010076667 A JP 2010076667A JP 2010076667 A JP2010076667 A JP 2010076667A JP 5592684 B2 JP5592684 B2 JP 5592684B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mechanism unit
self
closing faucet
closing
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010076667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011208718A (ja
Inventor
喜好 加藤
Original Assignee
株式会社ケーブイケー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ケーブイケー filed Critical 株式会社ケーブイケー
Priority to JP2010076667A priority Critical patent/JP5592684B2/ja
Publication of JP2011208718A publication Critical patent/JP2011208718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5592684B2 publication Critical patent/JP5592684B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Valve Housings (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

本発明は、予め設定した吐水量の湯水を吐水した後に自動的に止水する自閉水栓に用いられる自閉水栓用カートリッジ(及び自閉水栓)に関する。
近年、健康増進やリラクゼーション効果の享受等を目的として公衆の温浴施設・温泉施設が増加している。これらの温浴施設等内には多数の水栓が設置され、不特定多数の利用者がランダムにこれらの水栓を利用している。そこで、このような温浴施設等においては、節水効果や耐久性の向上、維持管理の容易性を目的にして、予め設定した吐水量の湯水を吐水した後に自動的に止水する自閉水栓が多く用いられている。
一方、このような温浴施設等において用いられる自閉水栓においては、不特定多数の利用者によって通常の水栓よりも頻繁に使用されること、地下水や温泉水等の腐食性の高い湯水が使用されることが多いこと等を理由として、通常の水栓よりも、シール不良や異物の付着等を原因とする止水不良や漏水が生じやすいという問題があった。このため、従来、シール部材の交換などのメンテナンス・修理を容易に行えるようにするために、押し釦と押し棒を備えた操作部を備えた第一機構ユニットと、この押し棒を押動操作することにより開弁される弁体を備えた第二機構ユニットとをそれぞれ別体に設け、これらの取り外し可能な二つの機構ユニットによって自閉機構部を構成し、メンテナンス・修理の必要が生じた場合には二つの機構ユニット毎に分解可能として分解作業を容易にすると共に、シール部材の交換のみを可能として修理コストを抑制する自閉水栓用カートリッジが提案されていた(特許文献1参照)。
特開2005−308208号公報(図5、図6、図8)
前述した従来の自閉水栓用カートリッジは、自閉機構部を二つの機構ユニットから構成することにより分解作業を容易とするものであるが、二つの機構ユニットの接続方法は、それぞれの機構ユニットに設けられた接続ねじの締結によるものとされている。前述した通り、公衆の温浴施設等に設置された自閉水栓は、メンテナンス・修理を頻繁に行う必要がある。そしてまた、メンテナンス等を頻繁に行うため、温浴施設等の従業員が自ら自閉水栓を分解して自閉水栓用カートリッジのメンテナンス等を行うことが必要とされることも多い。しかしながら従来の自閉水栓用カートリッジでは、接続ねじを外して分解をする必要があるためメンテナンス等の作業に時間がかかったり、接続ねじを外すために工具を必要とするなど、このような自閉水栓用カートリッジが実際に利用される現場で要求されるほどの作業の容易性をいまだ備えてはいなかった。また、自閉水栓用カートリッジは、それぞれの機構ユニットにねじ山を刻設することが必要となるため、全長が長くならざるを得ないという問題もあった。
本発明は前述した従来技術の問題点を解決しようとするものであり、分解作業に要する時間を短縮し、また分解作業をより一層容易にすることができ、メンテナンス等の作業を一層簡便に行うことのできる自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓を提供することを目的とする。また、より小型化することのできる自閉水栓用カートリッジを提供することも目的とする。
本発明の第一の手段は、
押し釦と、該押し釦に接続された押し棒とが備えられた操作部を構成する第一機構ユニットと、
前記押し釦が軸方向に押動操作されることにより開弁操作が可能に設けられた弁体が備えられるとともに、予め設定した吐水量の湯水を吐水した後に前記弁体が閉止されて自動的に止水する第二機構ユニットとが設けられた自閉水栓用カートリッジであって、
係合具が備えられ、
前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットは別体に設けられるとともに、前記第一機構ユニットと、前記第二機構ユニットには、該係合具によってそれぞれが弾性係合固定可能な係合部が設けられ
前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットは、前記係合具によって弾性係合固定が可能に設けられるとともに、前記押し棒が前記第一機構ユニットに脱落不能に組み付けられた状態かつ前記弁体が前記第二機構ユニットに脱落不能に組み付けられた状態で、相互に取り外し可能に設けられたことを特徴とするものである。
「係合具」はクイックファスナー、ピン、クリップなど、係合部を弾性係合固定可能な各種の係合具を用いることができる。「係合部」は突条、突起などの凸状の部位や、凹溝など凹状の部位など、係合具により弾性係合固定可能な形状を備えた部位をいう。このように二つの機構ユニットを係合具によって弾性係合固定したので、メンテナンス等の必要な場合には、係合具を取り外せば二つの機構ユニットを工具無しで容易に分解することができる。また、二つの機構ユニットの固定のためにそれぞれにねじ山が刻設されるねじ部を設ける必要が無いので、ねじ山を設けるための長さの分の全長を短くすることができる。
また、本発明の第二の手段は、
前記係合部は、前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットにそれぞれ形成された突条であり、
前記係合具は、係止片と、該係止片の基端側に連接されるとともに中央が外方に向けて突出されるように湾曲形成された湾曲部とが備えられた一対の本体部と、該一対の本体部を連接する連接部とが備えられたクイックファスナーであって、
前記一対の本体部の二つの係止片間の距離は、前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットそれぞれの機構ユニットの前記突状の側方の部位の外径よりも小さく設けられるとともに、前記一対の本体部の係止片間が弾性拡開可能に設けられ、
前記湾曲部には、前記突状が嵌合可能な嵌合孔が形成されていることを特徴とするものである。
前記した「係合具」として、このような構成のクイックファスナーを用いることにより、係止部間を弾性拡開するようにして、それぞれの機構ユニットの突条を抱持させるように、かつ、湾曲部の嵌合孔に突条を嵌合させるようにしてクイックファスナーを取り付けることができ、これにより、二つの機構ユニットのそれぞれの突条を固定して、二つの機構ユニットを容易に係合固定することができる。また、二つの機構ユニットの係合を解除する場合には、これとは逆に突条から湾曲部を取り外すようにして、固定・固定解除の作業をより簡便に行うことが可能となる。
また、本発明の第三の手段は、
前記第二機構ユニットには、第二機構ユニット本体と蓋とが備えられ、該第二機構ユニット本体と該蓋とがバヨネット方式により嵌合固定されていることを特徴とするものである。
ねじ止めにより本体と蓋とが固定されておらず、「バヨネット方式」により嵌合固定されているので、第二機構ユニット本体と蓋とを相対的に所定角度回転させるだけで固定を解除でき、これらを容易に分解することができる。また、分解の際に特別な工具も必要としない。よって、第二機構ユニット内部の弁体やシール部材の交換や第二機構ユニット内部の清掃を極めて容易に行うことができる。
また、本発明の第四の手段は、
前記したいずれかの自閉水栓用カートリッジが備えられることを特徴とする自閉水栓である。
本発明の自閉水栓用カートリッジは前述のように構成され、係合具を取り外すだけで二つの機構ユニットを分解でき、特に工具を必要とすることなくメンテナンス等を行うことができる。よって、不特定多数の利用者によって通常の水栓よりも頻繁に使用され、地下水や温泉水等の腐食性の高い湯水が使用されることが多く、通常の水栓よりもシール不良や異物の付着等による止水不良や漏水が生じやすい自閉水栓であっても、内部のシール部材を交換する際や清掃の際に二つの機構ユニットから係合具を取り外すだけで、これらのシール部材を簡単に交換したり、清掃をしたりすることができるのでメンテナンス等に要する時間を大幅に短縮でき、また、熟練者以外でも容易にメンテナンス等の作業を実施することができる。また、部品の交換が必要な場合には不具合が生じた部品のみを交換すれば足り、ユニット全体を交換する必要がないので、無駄なメンテナンス費用を抑制することができる。また、二つの機構ユニットはねじ固定を行なわずねじ山を省いて固定を行うことができるので、ねじ山を刻設しない分だけ全長を短くすることができ、自閉水栓用カートリッジの小型化を図ることができる。また、第三の手段では、特にシール不良が問題とされるシール部材や弁体を内部に備えた第二機構ユニット自体についても工具を要することなく蓋を取り外すことができるので、メンテナンス等に要する時間をより一層短縮でき、またその作業性も一層簡便にすることもできる。
本発明の自閉水栓用カートリッジを用いた湯水混合水栓の斜視図である。 本発明の自閉水栓用カートリッジの平面視横断面図である。 本発明の自閉水栓用カートリッジの分解斜視図である。
次に、本発明の実施の形態を図を参考にして詳細に説明する。自閉水栓1は、図1に示されるように、温浴施設等のカウンター(図示省略)に多数配設されているものであり、自閉水栓1を操作することにより、予め設定した吐水量の湯水を吐水した後に、自動的に止水するように設けられているものである。
自閉水栓1は、温浴施設等のカウンター上方の壁面に設置され、壁面裏側に引き回された給湯配管・給水配管の端末具(図示省略)から湯・水が供給されて、それらを適宜量混合して所望の湯温の湯水を吐出させるものである。自閉水栓1には、横長の水栓本体3と、水栓本体3の左側端部に回動自在に取り付けられた温度調節ハンドル4と、水栓本体3の右側端部に回動自在に取り付けられたシャワー吐水ハンドル5と、水栓本体3の下部中央正面側寄りに突設された吐水口6が備えられている。また、水栓本体3の背面側には、シャワーホース(図示省略)に接続されるシャワー接続口7が突設されている。そして、水栓本体3の背面側には、給湯配管・給水配管の端末具に各々接続される湯側ソケット8と水側ソケット9とがそれぞれ接続されている。そして、自閉水栓1の水栓本体3の正面側中央に、本発明の自閉水栓用カートリッジ2が配設されている。
このように構成された自閉水栓1は、給湯配管から流入される約80℃の湯が湯側ソケット8から水栓本体3内に流入され、給水配管から流入される水が水側ソケット9から水栓本体3内に流入され、これらが水栓本体3内において温度調節ハンドル4により駆動される弁装置(図示省略)により所望の温度の湯水に混合される。そして、シャワー吐水ハンドル5により駆動される弁装置(図示省略)によりシャワー接続口7への吐止水及び吐水量調節が行われて、シャワーから所望の温度で適宜量の湯水が吐出されるように構成されている。そしてまた、自閉水栓用カートリッジ2を押動操作することにより、吐水口6から、予め設定した吐水量の湯水が吐水され、その後自動的に止水する。
自閉水栓用カートリッジ2は、図2及び図3に示されるように、別体に分解可能な第一機構ユニット20と第二機構ユニット60とから構成されている。第二機構ユニット60には、吐水口6からの吐止水を行う自閉式開閉弁62が備えられ、第一機構ユニット20には、この自閉式開閉弁62を駆動操作するための操作部22が備えられている。
操作部22には、第二機構ユニット60側の自閉式開閉弁62に当接して駆動するスピンドル24と、このスピンドル24をねじ止め固定して保持する略円筒状のホルダー26とが備えられている。また、ホルダー26の先端側には、使用者が押動操作をする際に直接触れることになるキャップ28が取り付けられている。
スピンドル24は、ホルダー26内においてその軸心方向にねじ込まれてホルダー26に対して固定されるとともに、ホルダー26外側面から、ホルダー26側面及びスピンドル24側部をそれぞれの径方向に貫通してねじ込まれた二つのビス30によって、さらに強固に固定されている。
また、ホルダー26の基端側内周面には、挿嵌されるスピンドル24外周面との水密を図るための第1シール部材32aが取り付けられている。また、ホルダー26の基端側には、後述するコイルバネ33が装着される段部27が形成されている。
そして、これらのスピンドル24及びホルダー26は、略円筒状のボンネット34内に、軸心方向に沿って進退自在に挿嵌されている。また、さらにボンネット34は、略円筒状の収納部材54内に取り付けられている。ボンネット34の先端側は、収納部材54の先端側開口部55の内側周縁部56に係止されて収納されている。また、収納部材54外周面にはリブ57が周設されるとともに、このリブ57よりも基端側の外周面には雄ねじが刻設されており、リブ57が水栓本体3に開口された取付孔10周縁部に当接するまで収納部材54を取付孔10内にねじ込むことにより、自閉水栓用カートリッジ2が水栓本体3に固定されるように設けられている。
また、ボンネット34の側部には、軸心方向に沿って長く形成されるとともにビス30の先端部よりも僅かに幅広に形成された長円形状の係止孔35が開設されており、ホルダー26に固定されたビス30の先端部がこの係止孔35内に係止されるとともに係止孔35内をその長手方向に沿って移動可能に設けられることにより、スピンドル24及びホルダー26がボンネット34内においてその軸心方向に沿って進退自在となるように構成されている。
また、ボンネット34の基端側端部中央には、スピンドル24が挿通可能な挿通孔36が開設されており、スピンドル24はこの挿通孔36を介して第二機構ユニット60側に進退自在に構成されている。また、挿通孔36には、後述する第二機構ユニット60の嵌合凸部73が嵌合される嵌合凹部39が形成されており、これらの嵌合凸部73と嵌合凹部39が嵌合されることにより、第一機構ユニット20と第二機構ユニット60とが軸心回りに回転せず位置決めがなされるように構成されている。嵌合凸部73の外形状は図3に示すように、左右に平行部73aを備えた長円形状とされて非真円形状に形成されている。また、嵌合凹部39の内形状は、嵌合凸部73と同形状で嵌合凸部73よりも僅かに大きく形成されている。
また、ボンネット34の挿通孔36には、スピンドル24先端側の第二通水路12内の湯水がボンネット34内に浸入することを防止するために、第2シール部材32bが取り付けられている。また、ボンネット34内側の挿通孔36の周囲の部位には、コイルバネ33が外側に挿嵌される円筒部37が形成されており、コイルバネ33は、前述したホルダー26基端側の段部27と、ボンネット34側の円筒部37周りの間に装着されて、軸心方向に沿って進退自在なスピンドル24及びホルダー26を、ボンネット34内において、キャップ28側に付勢している。
また、係止孔35よりも基端側のボンネット34の外周面には、収納部材54の基端側端部58に当接可能なリブ38が形成されている。また、このリブ38よりも基端側のボンネット34の外周面には、水栓本体3の取付孔10との間に介装されて、水栓本体3の第二通水路12内の湯水が水栓本体3の外側に漏れないようにシールするための第3シール部材32cが取り付けられている。そして、ボンネット34は、そのリブ38が、水栓本体3の取付孔10にねじ込み固定された収納部材54の基端側端部58と水栓本体3の取付孔10内に形成された段部13との間に挟持されることにより水栓本体3に固定されるよう構成されている。そしてまた、ボンネット34の基端には、ボンネット34基端寄りの外径よりも大径となるように突出して周設され「突条」として形成された第1係合部40が設けられている。この第1係合部40が本発明に言う「第一機構ユニット」側の「係合部」の一例である。
ついで第二機構ユニット60について説明する。第二機構ユニット60は、略円筒状に形成されており、第二機構ユニット本体64と、これにバヨネット方式で嵌合する蓋66とが備えられている。
蓋66は、先端側に小径の小径円筒部68を備え、基端側に大径の大径円筒部71を備えている。小径円筒部68の先端には、第一機構ユニット20側の第1係合部40とほぼ同径の外径・厚みの「突条」として形成された第2係合部72が形成されている。後述するように、これらの第1係合部40と第2係合部72とがクイックファスナー100によって係合されることにより、第一機構ユニット20と第二機構ユニット60とが係合固定されることになる。
第2係合部72の中央先端側には、前述した第一機構ユニット側20の嵌合凹部39に対して、自閉水栓用カートリッジ2の軸心回りにおいて嵌合可能な嵌合凸部73が設けられている。そしてこれらの第2係合部72及び嵌合凸部73の中心を貫通するようにして、スピンドル24が挿通可能な挿通孔74が開設されており、この挿通孔74を通して第二機構ユニット60内にスピンドル24が進退自在となるように構成されている。また、大径円筒部71の外周面には、水栓本体3の第一通水路11と第二通水路12とを隔てる隔壁14とのシールを図るための第4シール部材32dが取り付けられている。また、蓋66の大径円筒部71内には、後述するスリーブ86の一部が挿嵌可能な挿嵌凹部75が形成されている。そして、蓋66の大径円筒部71外周面には一定の間隔・長さで形成された二つの嵌合突条67が周設されている。
第二機構ユニット本体64は、有底円筒状に形成されており、その内部に、蓋66との間に構成される圧力室80が備えられている。圧力室80の内側底部には、コイルバネ81が周囲に装着される円筒部82が形成されており、また、この円筒部82の中央には、第一通水路11と連通する小穴83が形成されている。また、第二機構ユニット本体64の外周面には、第一通水路11と連通可能な通水孔84が開設されている。そして、第二機構ユニット本体64の開口外周面には、前述した蓋66の嵌合突条67とバヨネット方式により嵌合可能な二つの嵌合突条65が一定の間隔・長さで周設されている。
そして、圧力室80内には、圧力室80内においてその軸心方向に沿って摺動可能に設けられたスリーブ86が収容されている。スリーブ86には、基端側に圧力室80内径より僅かに小径に形成された大径円筒部88と、前述した蓋66の挿嵌凹部75内に挿嵌可能な挿嵌部90が備えられている。第二機構ユニット本体64の円筒部82に向けて開口された大径円筒部88の奥端には、副弁92が、挿嵌部90内を貫通して、挿嵌部90先端寄りに僅かに突出可能なように、円筒部82に装着されたコイルバネ81により、挿嵌部90先端方向に付勢されて取り付けられている。また、挿嵌部90の基端側には、副弁92との間に、自閉式開閉弁62が装着されている。そしてまた、スリーブ86の外周面には、圧力室80とのシールを図る第5シール部材32eが取り付けられている。そしてまた、コイルバネ81には、小穴83内に挿嵌自在とされるクリーニングピン81aが備えられている。
ついで、本発明の「係合具」の一例であるクイックファスナー100について説明する。クイックファスナー100は、係止片102と係止片102の基端側に連接されるとともに中央が外方に向けて突出されるように湾曲形成された湾曲部104とが備えられた本体部101を備えており、このような本体部101の一対が、湾曲部104側において連接部106により連設され、連設部106の両端部を支点にして係止片102間を弾性拡開可能に構成されたものである。また、これらの二つの係止片102間の距離は、第一機構ユニット20の第1係合部40及び第二機構ユニット60の第2係合部72の外径よりも小さく設けられている。また、二つの湾曲部104の内側面からなる形状は、これらの両係合部40,72よりも小径に設けられると共に、湾曲部104には、第1係合部40,第2係合部72が当接された状態で嵌合可能な嵌合孔108がそれぞれ開設されている。
このように構成された自閉水栓1では、概略的に説明すると、キャップ28を介して第一機構ユニット20の操作部22の押動操作を行うと、スピンドル24が、第二機構ユニット60側の副弁92及び自閉式開閉弁62を駆動して、第一通水路11から第二通水路12へと予め定められた所定の吐水量の湯水を流通させた後に閉止されるように開閉操作を自動的に行う。そしてこのような自閉水栓1が一定期間使用された場合には、特に第二機構ユニット60内の副弁92や自閉式開閉弁62が劣化したり損傷することがあり、このためにこれらの部品を交換等するために自閉水栓用カートリッジ2を分解する必要が生ずる。特に、操作部22の頻繁な押動操作による衝撃を受ける自閉水栓用カートリッジ2においては、このような部品交換等の頻度は多い。また、特に温泉施設などでは、地下水や温泉水等の腐食性の高い湯水が使用されることが多いので湯水による汚れが蓄積し易いため、第二機構ユニット60内を清掃する必要が頻繁に生じやすい。
このような部品交換等のために分解の必要が生ずる場合に、この自閉水栓用カートリッジ2においては、まず水栓本体3から収納部材54のねじを緩めるようにして自閉水栓用カートリッジ2を取り外し、ついでクイックファスナー100を弾性拡開するようにして第一機構ユニット20の第1係合部40及び第二機構ユニット60の第2係合部72から取り外すだけで、第一機構ユニット20と第二機構ユニット60を工具無しで極めて簡便に取り外すことができる。そしてさらに、第二機構ユニット60における第二機構ユニット本体64と蓋66とは、第二機構ユニット本体64側の嵌合突条65と蓋66側の嵌合突条67とによりバヨネット方式により嵌合されているので、軸心回りに所定角度回転させるだけで第二機構ユニット本体64と蓋66との嵌合固定を解除することができ、第二機構ユニット本体64から蓋66を工具無しに簡便に取り外すことができる。よって、特に第二機構ユニット60内の副弁92や自閉式開閉弁62等の部品の交換や、第二機構ユニット60内の清掃のための自閉水栓用カートリッジ2の分解作業について、極めて短い時間内で、かつ工具などを必要とせずに極めて簡便に行うことができる。また、組み立ての際には、前述した分解作業と逆の手順で行えば良く、組み立て作業も短時間にかつ極めて簡便に行うことができ、メンテナンス等の作業の全体も短時間にかつ極めて簡便に行うことができる。
また、第一機構ユニット20と第二機構ユニット60との固定、及び第二機構ユニット本体64と蓋66との固定をねじによって行わないので、これらの各部品間でねじ山を刻設する必要が無く、自閉水栓用カートリッジ2の全長をより短くすることができる。本例ではそれぞれねじ山を省略することにより従来より約2.5mmずつ短くすることができ、二箇所のねじ山を省略したことにより、全長で約5mm短くすることができる。
なお、本発明は前述した実施の形態に限られず、本発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、「係合具」は前述したクイックファスナー100のほか、「ピン」、「クリップ」などを用いることもでき、この場合には、「ピン」が挿通されて係合固定可能な「挿通孔」や、「クリップ」により係合固定可能な係合部を第一機構ユニット20及び第二機構ユニット60に設ける必要がある。また、「係合部」は突条の形状のほか、突起などの凸状の部位や、凹溝など凹状の部位などとしてもよい。また、バヨネット方式による嵌合のために設けた第二機構ユニット本体64の嵌合突条65と蓋66の嵌合突条67とは、所定間隔・長さでそれぞれ二つずつ周設したが、バヨネット方式により嵌合可能であれば三つずつ、や四つずつなどの他の数に設けても良い
本発明は自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓に利用することができる。
1;自閉水栓、2;自閉水栓用カートリッジ、3;水栓本体、4;温度調節ハンドル、5;シャワー吐水ハンドル、6;吐水口、7;シャワー接続口、8;湯側ソケット9;水側ソケット、10;取付孔、11;第一通水路、12;第二通水路、13;段部、14;隔壁、20;第一機構ユニット、22;操作部、24;スピンドル、26;ホルダー、27;段部、28;キャップ、30;ビス、32a;第1シール部材、32b;第2シール部材、32c;第3シール部材、32d;第4シール部材、32e;第5シール部材、33;コイルバネ、24;ボンネット、35;係止孔、36;挿通孔、37;円筒部、38;リブ、39;嵌合凹部、40;第1係合部(突条)、54;収納部材、55;先端側開口部、56;内側周縁部、57;リブ、58;基端側端部、60;第二機構ユニット、62;自閉式開閉弁、64;第二機構ユニット本体、65;嵌合突条、66;蓋、67;嵌合突条、68;小径円筒部、71;大径円筒部、72;第2係合部(突条)、73;嵌合凸部、73a;平行部、74;挿通孔、75;挿嵌凹部、80;圧力室、81;コイルバネ81a;クリーニングピン、82;円筒部、83;小穴、84;通水孔、86;スリーブ、88;大径円筒部、90;挿嵌部、92;副弁、100;クイックファスナー、101;本体部、102;係止片、104;湾曲部、106;連接部、108;嵌合孔108



Claims (4)

  1. 押し釦と、該押し釦に接続された押し棒とが備えられた操作部を構成する第一機構ユニットと、
    前記押し釦が軸方向に押動操作されることにより開弁操作が可能に設けられた弁体が備えられるとともに、予め設定した吐水量の湯水を吐水した後に前記弁体が閉止されて自動的に止水する第二機構ユニットとが設けられた自閉水栓用カートリッジであって、
    係合具が備えられ、
    前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットは別体に設けられるとともに、前記第一機構ユニットと、前記第二機構ユニットには、該係合具によってそれぞれが弾性係合固定可能な係合部が設けられ
    前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットは、前記係合具によって弾性係合固定が可能に設けられるとともに、前記押し棒が前記第一機構ユニットに脱落不能に組み付けられた状態かつ前記弁体が前記第二機構ユニットに脱落不能に組み付けられた状態で、相互に取り外し可能に設けられたことを特徴とする自閉水栓用カートリッジ。
  2. 前記係合部は、前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットにそれぞれ形成された突条であり、
    前記係合具は、係止片と、該係止片の基端側に連接されるとともに中央が外方に向けて突出されるように湾曲形成された湾曲部とが備えられた一対の本体部と、該一対の本体部を連接する連接部とが備えられたクイックファスナーであって、
    前記一対の本体部の二つの係止片間の距離は、前記第一機構ユニットと前記第二機構ユニットそれぞれの機構ユニットの前記突状の側方の部位の外径よりも小さく設けられるとともに、前記一対の本体部の係止片間が弾性拡開可能に設けられ、
    前記湾曲部には、前記突状が嵌合可能な嵌合孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自閉水栓用カートリッジ。
  3. 前記第二機構ユニットには、第二機構ユニット本体と蓋とが備えられ、該第二機構ユニット本体と該蓋とがバヨネット方式により嵌合固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自閉水栓用カートリッジ。
  4. 前記した請求項1から請求項3のいずれかに記載の自閉水栓用カートリッジが備えられることを特徴とする自閉水栓。
JP2010076667A 2010-03-30 2010-03-30 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓 Active JP5592684B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010076667A JP5592684B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010076667A JP5592684B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011208718A JP2011208718A (ja) 2011-10-20
JP5592684B2 true JP5592684B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=44939990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010076667A Active JP5592684B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5592684B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0175611U (ja) * 1987-11-10 1989-05-23
JPH0712776Y2 (ja) * 1988-09-03 1995-03-29 株式会社三栄水栓製作所 自閉水栓
JP2605510Y2 (ja) * 1993-11-22 2000-07-24 株式会社イナックス ソケットへのサプライ管接続構造
JPH102477A (ja) * 1996-06-17 1998-01-06 Inax Corp 配管接続具セット
JP2001173821A (ja) * 1999-12-16 2001-06-29 Toto Ltd 自閉水栓
JP4204892B2 (ja) * 2003-04-07 2009-01-07 象印マホービン株式会社 容器と蓋との嵌合構造
JP2005308208A (ja) * 2004-03-26 2005-11-04 Toto Ltd 自閉式水栓

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011208718A (ja) 2011-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2337049T3 (es) Griferia de salida sanitaria.
US20070200013A1 (en) Shower head that is detached easily and quickly
US8424559B2 (en) Wall-mounted faucet that is available for water supply lines of different specifications and sizes
KR101721067B1 (ko) 수전금구
US8156580B1 (en) Sink with cutout
JP5592684B2 (ja) 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓
KR102062336B1 (ko) 냉온수 혼합수전
US8424558B2 (en) Wall-mounted faucet that is available for water supply lines of different specifications and sizes
US20120266989A1 (en) Wall-Mounted Faucet that is Available for Water Supply Lines of Different Specifications and Sizes
JP2005308208A (ja) 自閉式水栓
KR100854469B1 (ko) 급수 분기구
ES2355589T3 (es) Grifería sanitaria de desagüe.
JP4720062B2 (ja) 水洗便器装置
US20120266991A1 (en) Wall-Mounted Faucet that is Available for Water Supply Lines of Different Specifications and Sizes
KR100478083B1 (ko) 보조공급수 연결용 튜브가 접속되는 수도꼭지 연결구
KR101145109B1 (ko) 벽면설치용 수전
JP2012046956A (ja) 水栓
JP2005226384A (ja) 継手部材
JP2007202687A (ja) 水石鹸吐出装置
CN212835684U (zh) 一种进水组件及其淋浴装置
US20090045369A1 (en) Plumbing Fitting
EP3615854A1 (en) Valve apparatus
JP5059883B2 (ja) 金属製切換コック
JP3116869U (ja) 出水スイッチの止水弁
JP2005290748A (ja) 水栓の操作ハンドルの取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5592684

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250