JP2005308208A - 自閉式水栓 - Google Patents

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千鳥 小西
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Abstract

【課題】 長期的な使用や、地下水や温泉水等腐食性の高い湯水が使用されても、自閉式開閉弁部の止水不良や漏水など不具合を解消し、また、操作機構部のシール部品が摩耗、損傷、腐食、異物の付着等の不具合が生じた場合でも、分解、交換作業が簡単にできる、自閉式湯水混合水栓を提供する。
【解決手段】 押し釦と、押し釦に接続された押し棒を備えた操作部を、使用者により前記押し釦が軸方向に押圧操作されることにより弁体部を開弁し、予め設定した水量を吐出後、前記弁体部が自動閉弁して止水する自閉式水栓において、前記操作部を構成する第1の機構ユニットと、前記弁体部を構成する第2の機構ユニットを別体に設け、前記第1の機構ユニットの押し棒と、前記第2の機構ユニットが接する面にシール部材を配置し、前記第1の機構ユニットと前記第2の機構ユニットによって前記シール部材を挟み込むように連結して自閉機構部を構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水栓装置に係わり、特に適温に調節された湯水を、予め設定した吐水量に従って吐水後、自動的に止水する自閉式水栓に関する。
近年、リラクゼーションや健康への効果が関心を呼び、地下水や温泉水を利用した公衆の温浴施設や温泉施設が増えてきている。こういった施設で使用される水栓装置においては、不特定多数の人が、使いやすく、節水効果も高く、耐久性もあり、維持管理のしやすい湯水混合水栓が既に提案されている。
例えば、上記のような特性を持つ湯水混合水栓としては、押し釦を軸方向に押圧操作することにより、予め設定した水量を吐出後、自動止水する自閉式の湯水混合水栓が知られている。この自閉式湯水混合水栓は、押し釦を軸方向に押圧操作することにより、水栓本体内に組み込まれた操作機構部の操作軸が進退して、水栓本体内に組み込まれた自閉式の開閉弁を押し、吐水状態とした後、自動止水するようにしたものである。(例えば特許文献1を参照のこと)
また、別の形態の自閉式湯水混合水栓としては、1つの収納部材に押し釦部、操作機構部、自閉式開閉弁部を組付けて自閉機構部が形成されており、該自閉機構部が水栓本体内に一体的に組み込まれ、押し釦を軸方向に押圧操作することにより、操作機構部の操作軸が進退して、自閉式の開閉弁を押し、吐水状態とした後、自動止水するようにしたものもある。(例えば特許文献2を参照のこと)
実開昭63−171770号公報 特開平11−344137号公報
しかし、上述した特許文献1のように、押し釦部、操作機構部、自閉式開閉弁部が、別々に、水栓本体内に直接組み込まれているような自閉式湯水混合水栓では、長期的な使用や地下水や温泉水の使用で、摩耗、劣化した操作機構部のシールパッキン等の補修、取替を行う際、周辺の部品を順番に分解、組立する作業となり、作業性が悪いという問題があった。また水栓本体の内部構造が複雑になるため、水栓内部のシール面に水垢やごみなどが付着した場合、掃除がやり難いといった問題もあった。
また、自閉式開閉弁のシート面が水栓本体部に形成されているため、地下水や温泉水等腐食性が高く、異物が混入した湯水の使用により、シート面が腐食したり、異物のかみこみで止水不良や漏水等の不具合が発生しやすい。またシート面が水栓本体内部のため、腐食防止処理がやり難く、最悪腐食した場合は水栓本体を丸ごと交換しなければならないという問題も生じる。
特許文献2においては、押し釦部、操作機構部、自閉式開閉弁部が1つの収納部材に組付けて自閉機構部が形成され、該自閉機構部が水栓本体内に一体的に組み込まれているため、自閉機構部を水栓本体に着脱する作業性は改善されていると言えるが、摩耗、劣化した操作機構部のシールパッキン等の補修、取替の作業性が悪いという問題は改善されていない。更に自閉式開閉弁を押す操作軸を防水シールしている操作機構部のシールパッキンが劣化して交換が必要になった場合、操作機構部のシールパッキンの単独交換ができないため、自閉機構部全体を交換しなければならず、修理コストが高額になってしまうという問題も生じている。
また自閉式開閉弁のシート面は収納部材に形成されており、強度、外観品位を確保するために金属製としている該収納部材には、腐食防止処理を施してはいるものの、地下水や温泉水の使用によりシート面が腐食したり、異物のかみこみで止水不良や漏水などの不具合が発生するという問題がある。
そこで、本発明は、従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、長期的な使用や、地下水や温泉水等腐食性の高い湯水が使用されても、自閉式開閉弁部の止水不良や漏水など不具合を解消し、また、操作機構部のシール部品が摩耗、損傷、腐食、異物の付着等の不具合が生じた場合でも、分解、交換作業が簡単にできる自閉式水栓を提供することを目的としている。
第1の発明は、押し釦と、押し釦に接続された押し棒を備えた操作部を、使用者により前記押し釦が軸方向に押圧操作されることにより弁体部を開弁し、予め設定した水量を吐出後、前記弁体部が自動閉弁して止水する自閉式水栓において、前記操作部を構成する第1の機構ユニットと、前記弁体部を構成する第2の機構ユニットを別体に設け、前記第1の機構ユニットの押し棒と、前記第2の機構ユニットが接する面にシール部材を配置し、前記第1の機構ユニットと前記第2の機構ユニットによって前記シール部材を挟み込むように連結して自閉機構部を構成したことを特徴とした。
このように構成された本発明によれば、自閉式開閉弁部を押す、操作機構部の操作軸を防水しているシール部材(Uパッキン)が、長期使用等による経時的要因や、地下水や温泉水等腐食性の高い湯水の外的要因による、摩耗、劣化でシール効果を逸失した場合に、漏水等の不具合が発生し、シール部材の交換が必要である。シール部材を交換する際は、第1の機構ユニットと第2の機構ユニットを外すだけで簡単に交換ができるので、修理時間を大幅に短縮できる。更に、不具合部品のみの交換で済むため、無駄な修理コストを抑制することができる。
第2の発明は、前記第1の機構ユニットと前記第2の機構ユニットを、前記自閉機構部と水栓本体の接続ねじと、逆方向のねじで連結したことを特徴とした。
このように構成された本発明によれば、上記の自閉機構部を修理するために自閉機構部を水栓本体から外す場合、第2の機構ユニットと水栓本体をシールしているシール部材(Oリング)が、経時的な劣化等で水栓本体に固着すると、第1の機構ユニットと第2の機構ユニットの接続力が、シール部材(Oリング)と第2の機構ユニットの固着力よりも弱くなり、第1の機構ユニットと第2の機構ユニットの接続部が緩んで第2の機構ユニットが水栓本体内2に脱落する不具合が発生するが、これを確実に防止することができる。
第3の発明は、前記第2の機構ユニットの機構部を収納する収納部材を樹脂製としたことを特徴とした。
このように構成された本発明によれば、自閉式開閉弁部の金属シート面が、地下水や温泉水等腐食性の高い湯水により腐食して、シール機能を逸失して止水不良や漏水などの不具合が発生するが、樹脂製とすることでこれを防止することができる。
第4の発明は、前記第2の機構ユニットの収納部材に、湯水が流入する切欠きを設け、該切欠きを全て覆うように、環状フィルターを組付けたことを特徴とした。
このように構成された本発明によれば、湯水に含まる異物や水栓本体から発生する切削粉などが、自閉式開閉弁のシート部に付着し、止水不良になる不具合を確実に防止することができる。また、環状フィルターの形状を円筒状としているので、簡単に着脱することができ、部品の取替や清掃が簡単にできる。
第5の発明は、前記環状フィルターの少なくとも一方端に2箇所以上の突起を設け、前記突起が第2の機構ユニットの収納部材に設けた凹溝と嵌合して、前記環状フィルターを前記収納部材の軸方向及び周方向に対して、位置決め保持可能に構成したことを特徴とした。
このように構成された本発明によれば、環状フィルターを収納部材に差し込むだけで、収納部材の軸方向、円周方向に対し、位置決め固定できるため、使用中に環状フィルターが離脱してしまうのを確実に防止することができる。更に環状フィルターの継ぎ目(フィルターの非通水部)が収納部材の切り欠き(湯水流入部)に配置されないように設定できるため、吐水量が少なくなる不具合を確実に防止することができる。
以上説明したように、本発明の自閉式水栓によれば、地下水や温泉水等腐食性の高い湯水を使用されても、止水不良や漏水などの不具合を確実に防止することができる。また、シール部品が摩耗、損傷、腐食、異物の付着等の不具合が生じた場合でも、分解、交換作業を短時間、低コストで簡単に行うことができる。
以下に添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
先ず、図1乃至図8により、本発明の実施形態の水栓装置である自閉式湯水混合水栓について説明する。図1は、本発明の実施形態による自閉式湯水混合水栓を示す全体斜視図である。図2は、図1のA−A線に沿って見た断面図、図3は、図2の自閉機構部を水栓本体から外した状態の外観図、図4は、図3に示す自閉機構部の外観立体図、図5は、図4のB−B線に沿って見た断面図、図6は、図5の第1の機構ユニットと第2の機構ユニットを分解した分解図、図7は環状フィルターの立体外観図、図8は第1の機構ユニットと第2の機構ユニットの分解斜視図である。
図1、図2に示すように、符号100は、本実施形態による自閉式湯水混合水栓を示し、この自閉式湯水混合水栓100は、洗い場200より一段高くなったカウンター面300より上方の壁面400に設置され、給水源(図示せず)に通じた給水口としての給水脚50と給湯源(図示せず)に通じた給湯口としての給湯脚51が水栓本体3に、袋ナット4によって接続されている。湯水の出口として、カウンター面300に臨むように下方に延びるカラン側吐水口5と、後方側に、シャワーホース7、シャワーヘッド8に通じるシャワー側通水口6が設けてある。給水源及び給湯源から供給された水及び湯は、給水脚50及び給湯脚51を経由して、水栓本体3の左側に接続された、温度調節手段としての温度調節ユニット9に供給される。その後、湯水は、温度調節ユニット9に接続した温度調節ハンドル10で、予め設定しておいた吐水温度に調節される。
そして図2に示すように、混合された湯水は、温度調節ユニット9の出口9aから通水路3aに吐出される。吐出された湯水は、通水路3bを通って水栓本体3の右側面に配置されたシャワー側のシート部と(図示せず)、カラン側吐水口5の直上に配置されたカラン側の自閉機構部11のシート面26aの近傍と、圧力室蓋13の小穴13aを通して圧力室14とに流入してきている。
ここで、自閉機構部11の動作を簡単に説明する。図2、図5に示すように、自閉機構部11の先端には押し釦12の駆動を伝達する操作機構部15が設けてある。操作機構部15は、押し釦12と押し釦12の操作方向(押し下げ方向)と逆方向に付勢されているばね18からなり、この操作機構部15を収納部材16に固定するため2箇所の止めねじ17でねじ込み固定されている。押し釦12には樹脂キャップ19を被せ、Oリング20と止めねじ21で固定し、押し釦部22を形成している。
図8に第1の機構ユニット1と第2の機構ユニット2の分解斜視図を示す。
自閉機構部11は機構ユニット1と機構ユニット2とを螺着し、押し釦部22との機密性を保持するために、機構ユニット1の外周部にOリング20を外嵌している。さらに、押し棒23の上面に構成された上端面23c下部に押し釦との機密性を保持する目的でOリング24を外嵌した構造となっている。
使用者が、押し釦部22を、自閉機構部11の軸方向に押し下げることにより、押し釦12にねじ接続された押し棒23が、押し釦部22に連動して押し下げられる。押し棒23の接続ねじ部には、押し棒23が押し釦部22の操作時に発生する衝撃力で緩むのを防止するために、Oリング24が組み込まれている。また、押し棒23の側面部23bは、操作機構部15への湯水の流入をシールするために収納部材26に組み込まれたシール部材(Uパッキン)25によってシールされている。押し棒23が押し下げられ、押し棒23の下端面23aが自閉式開閉弁27に組み込まれたパイロット弁28を押し、パイロット弁28と自閉式開閉弁27の内部に形成されたシート面27aをシートしているシートパッキン29が開き、圧力室14内の湯水が、パイロット弁28と自閉式開閉弁27の間の通水路27bを通って排出され、圧力室14内の一次圧力が抜ける。更に押し棒23が押し下げられ、押し棒23の下端面23aが自閉式開閉弁27の上端面27c部に当接して押し、自閉式開閉弁27に組み込まれたシートパッキン30が、収納部材26に形成されたシート面26aから離れて湯水が流入口となる切り欠き26cから流出口となる切り欠き26dに流れ出し(図3、図4参照)、カラン側吐水口5より吐水される。クリーニングピン付きばね31が、パイロット弁28の座面28aと圧力室蓋13の座面13bとの間に当接して配置され、圧力室14内でパイロット弁28及び自閉式開閉弁27を押し上げる方向に付勢されており、自閉式開閉弁27が押し棒23によって押し込まれると、クリーニングピン付きばね31は縮みながら、クリーニングピン付きばね31に一体的に設けられたクリーニングピン31aが、圧力室蓋13に設けた小穴13a内を移動し、小穴13aに付着した湯水中の異物や水垢を除去する。押し釦部22の押し込み操作は、収納部材16の上端面16cに、押し釦12の裏面12aに貼付けた干渉パッキン32が当接することで終了する。
一連の操作が終了し、押し釦部22から手を放すと、押し釦12の下部に取付けられたばね18の付勢力によって、押し釦12及び押し棒23は元の位置に戻る。押し棒23が元の位置に戻った直後に、圧力室14内に配置されたクリーニングピン付きばね31により、パイロット弁28のシートパッキン29がシート面27aに着座し、圧力室14内の湯水の流出が止まる。また、自閉式開閉弁27には側面に摺動性のシール部材(Uパッキン)36が組み込まれ、収納部材26の内壁面26fとの間でシールし、圧力室14から外部への湯水の流出を防止している。吐水が継続している間、圧力室蓋13に設けた小穴13aより徐々に湯水が圧力室14に流入して、自閉式開閉弁27が少しずつ上昇し始め、クリーニングピン付きばね31の荷重圧力と圧力室14内の湯水の圧力の合計圧力と、外側の湯水の圧力が等しくなったときに自閉式開閉弁27が元の位置に戻りシートパッキン30がシート面26aに着座し、吐水が止まる。
押し釦部22を1回操作した時の吐水量は、押し棒23の上端面23cに設けたマイナス溝23dにマイナスドライバー等を差し込み、押し棒23を回転させて位置決めを行い、押し棒23の下端面23aと自閉式開閉弁27の上端面27cとの隙間Dを調節し、自閉式開閉弁27の押し込み量を変化させることによって調節設定する。
以上のような機構により吐水する、自閉式湯水混合水栓100において、自閉機構部11全体はユニット化されており、更に本発明における自閉機構部11は、図5、図6に示すように、押し釦部22と操作機構部15が、収納部材16に収納されて機構ユニット1を形成し、圧力室14と自閉式開閉弁27とパイロット弁28からなる開閉弁部33が、収納部材26に収納されて機構ユニット2を形成している。機構ユニット2の先端には、機構ユニット2から機構ユニット1へ、湯水が流入して水栓本体3の外側へ漏水するのを防止するために、Uパッキンであるシール部材25が押し棒23をシールして組付けられ、このUパッキンであるシール部材25を挟み込むように機構ユニット1と機構ユニット2が、収納部材16と収納部材26各々に設けられた接続ねじ16b、26bによって締結され、自閉機構部11を構成している。
上記のような構成にしたことによって、Uパッキンであるシール部材25が、押し棒23との摩擦による摩耗劣化や、地下水や温泉水中の成分による腐食劣化により、シール力が低下して水栓本体3の外側へ漏水するなどの不具合が発生した場合、機構ユニット1と機構ユニット2の接続を解除することで、Uパッキンであるシール部材25を簡単に取り外し、新品に交換することができるので、漏水の不具合を解消することができる。
ここで、機構ユニット2の取り付け・取り外し方法について具体的に説明する。
まず、給水脚50および給湯脚51の止水栓を閉める。次に、押し釦部22を押圧し、自閉式湯水混合栓100内の水を吐出される。その後、自閉機構部11をモーターレンチ(図示せず)で緩めて水栓本体3から取外し、モーターレンチで収納部材16を固定し、収納部材26の外側を別のモーターレンチで固定し、反時計回りに回転させる。次に、新しい機構ユニット2を時計回りに回転させて収納部材16に内嵌させる。最後に組立が完了した自閉機構部11を水栓本体3に組み込むことで取り付けが終了することになる。
また、環状フィルター37(詳細は後述する)のみの交換はできない構造となっているため、環状フィルター37が目詰まりした場合は機構ユニット2毎交換する必要があるが、その場合も同様の手順で機構ユニット2を取外し、交換することになる。
図3に示すように、自閉機構部11は水栓本体3にねじ込むだけで、簡単に着脱可能になっている。即ち自閉機構部11は、機構ユニット1の収納部材16に設けた接続ねじ16aによって水栓本体3に組付けられている。接続ねじ16aの上部には、Oリング34が組み込まれ、水栓本体3に設けたシール面3cとの間で自閉機構部11と水栓本体3とをシールしている。また機構ユニット2の収納部材26には、湯水の流入口となる切り欠き26cと流出口となる切り欠き26dが設けてあり(図4参照)、各々の切り欠き26c、26dとの間に、Oリング溝26eが設けられ、このOリング溝26eにOリング35が組み込まれ、該Oリング35が水栓本体3に設けたシール面3dとの間でシールすることにより、湯水の流出を仕切っている。
ここで機構ユニット1と機構ユニット2を接続している接続ねじ16b、26bは、自閉機構部11と水栓本体3を接続している接続ねじ16aとねじ込み方向で逆ねじとした。逆ねじとすることにより、上記のOリング35が劣化し、Oリング35がシール面3dとの間で固着した場合、補修作業などで自閉機構部11を水栓本体3より取り外すために接続ねじ16aを緩めても、機構ユニット1と機構ユニット2を接続している接続ねじ16b、26bは互いに締付けられる方向に作用するため、緩んで外れることがなく、機構ユニット2が水栓本体3の内部に脱落して取り外せなくなる等の不具合を確実に防止することができる。
上記の自閉機構部11において、機構ユニット2の収納部材26の材質を樹脂製とした。このように構成したことによって、地下水や温泉水等、腐食性の高い湯水を使用した場合でも、収納部材26と自閉式開閉弁27のシール部であるシート面26a、内壁面26f等が腐食することがなくなるので、自閉式開閉弁27のシール不良による漏水や作動不良に止水不良等の不具合を防止することができる。
しかしながら、万が一、機構ユニット2に内嵌されるシートパッキン30およびシール部材36等が劣化し止水不良を起こした場合、或いは圧力室蓋13の小穴13aがクリーニングピン31aの摺動により摩耗した場合は所定の吐水量を得られなくなるため、圧力室蓋13を機構ユニット2から取り外して、必要部材の交換メンテを行う必要がある。そこで、本発明においては圧力室蓋13に鍔部52を設けた構造としている。該圧力室蓋13は収納部材26に螺着される構造となっているが、現場においてシートパッキン30およびシール部材36を交換する場合、締め付け工具(図示せず)を用いて圧力室蓋13を取外しおよび締め付けする必要がある。この際、現場においては締付トルクの管理が出来ないため、鍔部52が無いと圧力室蓋13が収納部材26の奥まで螺着され、圧力室蓋13が取外し難くなったり、締め込み過ぎにより圧力室蓋13が割れる惧れもある。
従って、圧力室蓋13に鍔部52を設け、圧力室蓋13を収納部材26に螺着する際、収納部材26の下端部に鍔部52が当接することにより、収納部材26に圧力室蓋13が必要以上に締付けられることが無いようにしている。
これにより、機構ユニット2の収納部材類をメンテする際、圧力室蓋13を収納部材26より容易に取外すことが可能となる。
上記の自閉機構部11において、図4に示すように、機構ユニット2の収納部材26に設けた湯水の流入口となる切り欠き26c部に、切り欠き26c全体を覆うように、環状フィルター37を組付け固定した。この環状フィルター37は、自閉式湯水混合水栓100の吐水量が減少しないように、給水脚50及び給湯脚51に組み込んだフィルター(図示せず)よりも、メッシュサイズを同等もしくは大きくしている。また、環状フィルター37の材質は腐食しないように、ステンレス製もしくは樹脂製などが好ましい。
このように構成したことによって、地下水や温泉水などの使用水に含まれる異物や水栓本体3から発生する切削粉などが、自閉式開閉弁27のシートパッキン29とシート面26aの間にかみ込んで止水不良になる不具合を確実に防止することができる。また、環状フィルター37の形状は円筒状としているので、抜き差しするだけで簡単に着脱することができ、自閉機構部11の部品の取替や清掃が簡単にできる。
図7に示すように、上記環状フィルター37は円筒状とした軸方向の一方端37aに2箇所以上の突起37bを付け、該突起37bは機構ユニット2の収納部材26に設けた凹溝26gに嵌合し、環状フィルター37を収納部材26の軸方向及び周方向に対して拘束し、位置決めするようにした。
このように構成したことにより、環状フィルター37は、収納部材26に差し込んだ後、収納部材26の軸方向、円周方向に対し、位置決め固定できるため、環状フィルター37に水圧がかかるなどしても環状フィルター37が離脱することがなく、確実に保持される。更に図7に示すように、環状フィルター37の継ぎ目37cは、構造上フィルターの非通水部となり、継ぎ目37cが湯水の流入部となる収納部材26の切り欠き26cに配置されてしまうと、自閉式湯水混合水栓100の吐水量が減少してしまう不具合が発生するが、これを確実に防止することができる。
本発明の実施形態による自閉式湯水混合水栓を示す全体斜視図である。 図1のA−A線に沿って見た断面図である。 図2の自閉機構部を水栓本体から外した状態の外観図である。 図3に示す自閉機構部の外観立体図である。 図4のB−B線に沿って見た断面図である。 図5の第1の機構ユニットと第2の機構ユニットを分解した分解図である。 環状フィルターの立体外観図である。 本発明の第1の機構ユニットと第2の機構ユニットの分解斜視図である。
符号の説明
1…第1の機構ユニット
2…第2の機構ユニット
3…水栓本体
3a…通水路
3b…通水路
3c…シール面
4…袋ナット
5…(カラン側)吐水口
6…(シャワー側)通水口
7…シャワーホース
8…シャワーヘッド
9…温度調節ユニット
9a…温度調節ユニット出口
10…温度調節ハンドル
11…自閉機構部
12…押し釦
12a…押し釦の裏面
13…圧力室蓋
13a…小穴
13b…座面
14…圧力室
15…操作機構部
16…収納部材
16a…接続ねじ
16b…接続ねじ
16c…収納部材の上端面
17…止めねじ
18…ばね
19…樹脂キャップ
20…Oリング
21…止めねじ
22…押し釦部
23…押し棒
23a…下端面
23b…側面部
23c…上端面
23d…マイナス溝
24…Oリング
25…シール部材(Uパッキン)
26…収納部材
26a…シート面
26b…接続ねじ
26c…切り欠き
26d…切り欠き
26e…Oリング溝
26f…内壁面
26g…凹溝
27…自閉式開閉弁
27a…シート面
27b…通水路
27c…上端面
28…パイロット弁
28a…座面
29…シートパッキン
30…シートパッキン
31…クリーニングピン付きばね
31a…クリーニングピン
32…干渉パッキン
33…開閉弁部
34…Oリング
35…Oリング
36…シール部材(Uパッキン)
37…環状フィルター
37a…一方端
37b…突起
37c…継ぎ目
50…給水脚
51…給湯脚
52…鍔部
100…自閉式湯水混合水栓

Claims (5)

  1. 押し釦と、押し釦に接続された押し棒を備えた操作部を、使用者により前記押し釦が軸方向に押圧操作されることにより弁体部を開弁し、予め設定した水量を吐出後、前記弁体部が自動閉弁して止水する自閉式水栓において、前記操作部を構成する第1の機構ユニットと、前記弁体部を構成する第2の機構ユニットを別体に設け、前記第1の機構ユニットの押し棒と、前記第2の機構ユニットが接する面にシール部材を配置し、前記第1の機構ユニットと前記第2の機構ユニットによって前記シール部材を挟み込むように連結して自閉機構部を構成したことを特徴とする自閉式水栓。
  2. 前記第1の機構ユニットと前記第2の機構ユニットを、前記自閉機構部と水栓本体の接続ねじと、逆方向のねじで連結したことを特徴とする請求項1に記載の自閉式水栓。
  3. 前記第2の機構ユニットの機構部を収納する収納部材を樹脂製としたことを特徴とする請求項1、2いずれか1項に記載の自閉式水栓。
  4. 前記第2の機構ユニットの収納部材に、湯水が流入する切欠きを設け、該切欠きを全て覆うように、環状フィルターを組付けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の自閉式水栓。
  5. 前記環状フィルターの少なくとも一方端に2箇所以上の突起を設け、前記突起が前記第2の機構ユニットの収納部材に設けた凹溝と嵌合して、前記環状フィルターを前記収納部材の軸方向及び周方向に対して、位置決め保持可能に構成したことを特徴とする請求項4に記載の自閉式水栓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102183968A (zh) * 2010-12-21 2011-09-14 徐建明 机械式漏水防护器
JP2011208718A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Kvk Corp 自閉水栓用カートリッジ及び自閉水栓
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KR101381682B1 (ko) 2012-10-31 2014-04-14 (주)케이에스피아이피 개선된 구조를 갖는 자폐식 수전금구

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