JP2916096B2 - トラップ装置 - Google Patents

トラップ装置

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JP2916096B2
JP2916096B2 JP9952495A JP9952495A JP2916096B2 JP 2916096 B2 JP2916096 B2 JP 2916096B2 JP 9952495 A JP9952495 A JP 9952495A JP 9952495 A JP9952495 A JP 9952495A JP 2916096 B2 JP2916096 B2 JP 2916096B2
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洋一 佐々木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気管内のドレンを自
動的に排出可能なトラップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトラップ装置としては、例えば、
図15に示すものがある。すなわち、配管にバイパス弁
1を設け、バイパス弁1と並列の部分に入口弁2とスト
レーナ部3とトラップ部4と出口弁5とを設け、ストレ
ーナ部3にブロー弁6を設け、トラップ部4と出口弁5
との間にテスト弁7を設けて成っている。しかしなが
ら、この従来のトラップ装置は、広い配管スペースを必
要とし、取付けおよび配管工事に多くの手数を要し、ま
た、点検、調整等の作業の際にバイパス弁1、入口弁2
および出口弁5を個別に操作しなければならず、面倒で
あった。
【0003】これを解決しようとする従来のトラップ装
置として、例えば、実開平3−38500号公報に示す
ものがある。すなわち、弁体と操作軸との間にトラップ
を設けて小型化を図るようになっている。その他、小型
化を図った従来のトラップ装置として、実開平3−55
970号公報に示すものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、小型化
を図った従来のトラップ装置では、図15に示す従来の
トラップ装置のブロー弁およびテスト弁が省略されてい
るため、トラップ部の清掃やテスト運転を行うことがで
きないという問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、小型であって、ブロー弁およびテ
スト弁の機能を有し、操作や保守点検が容易なトラップ
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の本発明に係るトラップ装置は、弁ケース
と、トラップ部と、弁体と、操作部と、プラグとを有
し、前記弁ケースは、弁室と、この弁室に連通する流入
口と第1流出口と第2流出口とを有し、前記トラップ部
は、トラップ室とトラップ部材とを有して前記弁ケース
内に設けられ、前記トラップ室と前記弁室とはトラップ
室口とトラップ室出口とで連通し、前記トラップ部材は
前記トラップ室出口を開閉可能に前記トラップ室内に設
けられ、前記弁体は、前記弁室内に設けられ、第1位置
で、前記流入口と前記トラップ室口とを連通させ、前記
トラップ室出口と前記第1流出口とを連通させ、前記ト
ラップ室口と前記第2流出口とを連通させ、第2位置
で、前記流入口と前記第1流出口とを連通させ、第3位
置で、前記流入口と前記トラップ室口とを連通させ、前
記トラップ室出口と前記第2流出口とを連通させ、前記
第1流出口を閉じ、第4位置で、前記流入口を閉じる流
路を有し、前記操作部は前記弁体を前記第1位置、前記
第2位置、前記第3位置または前記第4位置に位置付け
るよう操作可能に設けられ、前記プラグは前記第2流出
口に開閉可能に設けられていることを、特徴とする。
【0007】トラップ室口には、ストレーナが設けられ
ていることが好ましい。トラップ部材は、ベローズ、バ
イメタル、サーモワックス、ダイヤフラム、その他いか
なるトラップ部材から成ってもよい。
【0008】請求項2の本発明に係るトラップ装置は、
請求項1の本発明に係るトラップ装置において、前記弁
ケースは弁箱と、この弁箱を開閉可能なカバーとを有
し、前記操作部は前記カバーを貫通して前記弁ケース内
に挿入され、内部に前記トラップ室を形成して前記弁体
に着脱可能に接続され、前記カバーを前記弁箱から外し
たとき前記弁ケースから取出可能に設けられていること
を特徴とする。
【0009】請求項3の本発明に係るトラップ装置は、
請求項2の本発明に係るトラップ装置において、前記操
作部は分割して前記トラップ室を開閉可能な構成を有す
ることを特徴とする。
【0010】請求項4の本発明に係るトラップ装置は、
請求項1の本発明に係るトラップ装置において、前記操
作部は、前記弁体を隔てて前記トラップ室と反対側に設
けられ、前記弁体と一体に設けられていることを特徴と
する。
【0011】請求項5の本発明に係るトラップ装置は、
請求項1の本発明に係るトラップ装置において、前記弁
体は前記第1位置、前記第2位置、前記第3位置または
前記第4位置に位置付けられるよう回転可能に設けら
れ、前記操作部は前記弁体の回転軸に対し垂直の回転軸
を中心として回転可能に設けられ、前記操作部および前
記弁体は互いに噛合して前記操作部の回転とともに前記
弁体が回転するギアを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係るトラップ装置では、トラップ運転
を行う場合には、プラグで第2流出口を閉じた状態で、
操作部により弁体を第1位置に位置付ける。このとき、
流入口から入った蒸気は、トラップ室口からトラップ室
に入る。トラップ室内に冷えた空気が流れ込んだりドレ
ンが溜まったりしてトラップ室内が所定温度より低くな
ると、トラップ部材はトラップ室出口を開き、冷えた空
気やドレンはトラップ室出口から第1流出口へと排出さ
れる。冷えた空気やドレンが排出され、トラップ室内が
所定温度より高くなると、トラップ部材はトラップ室出
口を閉じる。
【0013】トラップ部を簡単に清掃する場合には、プ
ラグを外して第2流出口を開いた状態で、操作部により
弁体を第1位置に位置付ける。このとき、流入口から入
った蒸気は、トラップ室口からトラップ室に入り、内部
のゴミを吹き出して、トラップ室口から第2流出口へと
排出される。
【0014】トラップ部の点検、修理等を行う場合に
は、操作部により弁体を第2位置に位置付ける。このと
き、流入口から入った蒸気は、トラップ室へは入らず、
第1流出口へと流出される。従って、トラップ部の点
検、修理等を安全に行うことができる。
【0015】トラップ部のテスト運転を行う場合には、
プラグを外して第2流出口を開いた状態で、操作部によ
り弁体を第3位置に位置付ける。このとき、流入口から
入った蒸気はトラップ室口からトラップ室に入る。トラ
ップ室内に冷えたドレンが溜まると、トラップ部材はト
ラップ室出口を開き、ドレンはトラップ室出口から第1
流出口ではなく、第2流出口へと排出される。ドレンが
排出されてトラップ室内が所定温度より高くなると、ト
ラップ部材はトラップ室出口を閉じる。こうして、蒸気
を第1流出口に排出させずにトラップ部のテストを行う
ことができる。トラップ装置を停止させる場合には、操
作部により弁体を第4位置に位置付ける。このとき、流
入口は閉じられ、トラップ装置内に蒸気は入らない。
【0016】請求項2の本発明に係るトラップ装置で
は、トラップ部が故障した場合、弁箱からカバーを外
し、操作部を弁体から外して弁ケースから取り出す。操
作部は内部にトラップ室を形成しているので、取り出し
た操作部をトラップ部ごと新しい操作部と交換すれば、
容易に修理することができる。
【0017】請求項3の本発明に係るトラップ装置で
は、トラップ部が故障した場合、取り出した操作部を開
いて、内部からトラップ部材を取り出し、必要な部分の
みを修理することによって、資材の無駄を省くことがで
きる。
【0018】請求項4の本発明に係るトラップ装置で
は、操作部が弁体と一体に設けられており、部品点数を
少なくして、製造コストを下げることができる。
【0019】請求項5の本発明に係るトラップ装置で
は、操作部の回転軸が弁体の回転軸に対し垂直なので、
弁体の回転軸方向の高さを低くすることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の第1〜第3実施
例について説明する。図1〜図8は、本発明の第1実施
例を示している。図1および図2に示すように、トラッ
プ装置10は、弁ケース11と、トラップ部12と、操
作部13と、弁体14と、プラグ15とを有している。
弁ケース11は、弁箱21と、弁蓋22と、キャップ2
3とを有している。弁箱21は、開口24と、トラップ
部収容室25と、弁室26と、弁室26に連通する流入
口27と第1流出口28と第2流出口29とを有してい
る。第1流出口28と第2流出口29および第2流出口
29と流入口27は互いに同一平面上で90度をなして
おり、第2流出口29と180度をなす位置にはシール
部材30が設けられている。弁蓋22は、弁箱21との
間にガスケット31を設けて、弁箱21に開閉可能に設
けられている。キャップ23は、弁蓋22の端部に着脱
可能に設けられている。
【0021】操作部13は、内部にトラップ室41を形
成しており、トラップ室41内にトラップ部材42を収
容している。操作部13のトラップ室41を形成する部
分は、トラップ部収容室25内に設けられている。操作
部13は、操作軸部43とトラップ室部44とに分割し
てトラップ室41を開閉可能である。操作軸部43とト
ラップ室部44とは、止めビス41aで結合されてい
る。操作軸部43は、弁蓋22およびキャップ23を貫
通して弁ケース11内に挿入され、回転可能となってい
る。操作軸部43と弁蓋22とキャップ23との間には
蒸気が外部に漏れるのを防止するためパッキン45が設
けられ、パッキン45と弁蓋22との間にはパッキン押
さえ46が設けられている。
【0022】図3(A),(C)に示すように、トラッ
プ室部44の底部にはトラップ室口47とトラップ室出
口48とが形成され、トラップ室口47とトラップ室出
口48とはトラップ室41と弁室26とに連通してい
る。トラップ室41内には、トラップ室口47にストレ
ーナ49が設けられている。トラップ部12は、トラッ
プ室41とトラップ部材42とストレーナ49とから構
成される。操作軸部43の端部には、弁体14の駆動位
置を示す矢印43aが付されている。操作部13は、弁
体14にピン50により着脱可能に設けられている。
【0023】なお、図4に示す操作部13aのように、
操作部13を操作軸部43とトラップ室部44とに分割
してトラップ室41を開閉可能とする代わりに、操作軸
部43とトラップ室部44とを溶接して一体の構成とし
開閉できないようにしてもよい。
【0024】操作部13と弁体14との間には、流路の
短絡を防止するため、取外し可能なパッキン51が設け
られている。操作部13は、弁蓋22を弁箱21から外
したとき弁ケース11から取出可能に設けられている。
【0025】トラップ部材42は、ベローズ42aとイ
ンナーバルブ42bとを有しており、ベローズ42a内
に液体を封入している。トラップ部材42は、トラップ
室41の内部温度が所定温度より低い場合にはベローズ
42a内の液体が収縮してベローズ42aが縮み、イン
ナーバルブ42bはトラップ室出口48を開く。トラッ
プ室41の内部温度が所定温度より高い場合にはベロー
ズ42a内の液体が膨張してベローズ42aが伸び、イ
ンナーバルブ42bはトラップ室出口48を閉じるよう
になっている。
【0026】弁体14は、弁室26内に設けられてい
る。弁体14は、球面部または円筒側面部を有し、弁室
26内で回転可能に支持されている。操作部13、トラ
ップ部材42、トラップ室出口48および弁体14は同
一の中心軸上に設けられており、操作部13は弁体14
を回転させて第1位置、第2位置、第3位置または第4
位置に位置付けるよう操作可能となっている。中心軸上
の弁体14と弁箱21との間には、ボールベアリング5
3が設けられている。図5〜図8に示すように、弁体1
4の第1位置、第2位置、第3位置、第4位置は、順に
45度づつずれている。
【0027】弁体14は、第1流路54と第2流路55
と第3流路56と第4流路57とを有している。弁体1
4は、図5に示す第1位置で、第1流路54により流入
口27とトラップ室口47とを連通させ、第2流路55
によりトラップ室出口48と第1流出口28とを連通さ
せ、第3流路56によりトラップ室口47と第2流出口
29とを連通させ、第4流路57を閉じる。弁体14
は、図6に示す第2位置で、第4流路57により流入口
27と第1流出口28とを連通させ、第1流路54、第
2流路55、第3流路56および第2流出口29を閉じ
る。弁体14は、図7に示す第3位置で、第3流路56
により流入口27とトラップ室口47とを連通させ、第
2流路55によりトラップ室出口48と第2流出口29
とを連通させ、第1流路54、第4流路57および第1
流出口28を閉じる。弁体14は、図8に示す第4位置
で、第1流路54、第2流路55、第3流路56、第4
流路57、流入口27および第1流出口28および第2
流出口29を閉じる。プラグ15は、第2流出口29に
開閉可能に設けられている。
【0028】次に作用を説明する。本発明に係るトラッ
プ装置10では、トラップ運転を行う場合には、図5に
示すように、プラグ15で第2流出口29を閉じた状態
で、操作部13により弁体14を第1位置に位置付け
る。このとき、流入口27から入った蒸気はトラップ室
口47からトラップ室41に入る。トラップ室41内に
冷えた空気が流れ込んでトラップ室41の内部温度が所
定温度より低くなると、ベローズ42aが縮んでインナ
ーバルブ42bはトラップ室出口48を開き、温度が低
い蒸気や空気はトラップ室出口48から第1流出口28
へと排出される。温度が低い蒸気や空気が排出され、ト
ラップ室41の内部温度が所定温度より高くなると、ベ
ローズ42aが伸びてインナーバルブ42bはトラップ
室出口48を閉じ、蒸気の流動が停止する。トラップ室
41内に低温のドレンが滞留すると、ベローズ42aが
縮んでインナーバルブ42bはトラップ室出口48を開
き、ドレンはトラップ室出口48から第1流出口28へ
と排出される。ドレンが排出されると、再びインナーバ
ルブ42bはトラップ室出口48を閉じる。
【0029】トラップ部12を簡単に清掃する場合に
は、飽和蒸気または過熱蒸気がトラップ室41内に到達
した状態で、プラグ15を外して第2流出口29を開
き、操作部13により弁体14を第1位置に位置付ける
(図5参照)。このとき、インナーバルブ42bはトラ
ップ室出口48を閉じており、流入口27から入った蒸
気は、トラップ室口47からトラップ室41に入り、ス
トレーナ49に付着したゴミや内部のゴミを吹き出し
て、トラップ室口47から第2流出口29へと排出され
る。従って、トラップ部12を弁箱21から取り出さな
くても、ストレーナ49に付着したゴミなどを除去する
ことができ、清掃が容易である。
【0030】トラップ部12の点検、修理、調整、換
装、清掃等を行う場合には、図6に示すように、プラグ
15で第2流出口29を閉じた状態で、操作部13によ
り弁体14を第2位置に位置付ける。このとき、流入口
27から入った蒸気は、トラップ室41へは入らず、バ
イパスにより第1流出口28へと流出される。この状態
で、弁箱21から弁蓋22を外してトラップ部収容室2
5を開き、安全に点検、修理等を行うことができる。ト
ラップ部12が故障したときには、ピン50を抜いて、
操作部13を弁体14から外し、弁ケース11から取り
出す。操作部13は内部にトラップ室41を形成してい
るので、取り出した操作部13をトラップ部12ごと新
しい操作部13と交換すれば、容易に修理することがで
きる。また、操作部13をそのまま水洗いして、トラッ
プ室部44のトラップ室口47およびトラップ室出口4
8から内部のゴミを排除してもよい。
【0031】なお、操作部13はトラップ部12が十分
に冷却していないうちにトラップ部収容室25から取り
出してもよい。トラップ部材42は操作部13内に設け
られていて伸び過ぎを防止されているため、伸び過ぎに
より破損することはない。操作部13をそっくり新しい
ものと交換するのに対し、資材の無駄を省くためには、
取り出した操作部13を冷却後、止めビス41aを抜い
て開き、内部からトラップ部材42やストレーナ49な
どを取り出して、必要な部分のみを修理してもよい。
【0032】トラップ部12のテスト運転を行う場合に
は、図7に示すように、プラグ15を外して第2流出口
29を開いた状態で、操作部13により弁体14を第3
位置に位置付ける。このとき、流入口27から入った蒸
気はトラップ室口47からトラップ室41に入る。トラ
ップ室41内に冷えたドレンが溜まると、トラップ部材
42はトラップ室出口を開き、ドレンはトラップ室出口
48から第1流出口28ではなく、第2流出口29へと
排出される。ドレンが排出されてトラップ室41内が所
定温度より高くなると、トラップ部材42はトラップ室
出口48を閉じる。こうして、蒸気を第1流出口28に
排出せずにトラップ部12のテストを行うことができ
る。
【0033】トラップ装置10を停止させる場合には、
図8に示すように、プラグ15で第2流出口29を閉じ
た状態で、操作部13により弁体14を第4位置に位置
付ける。このとき、流入口27と第1流出口28と第2
流出口29とは閉じられ、トラップ装置10内に蒸気は
入らない。従って、トラップ部12の点検、修理等を安
全に行うことができる。
【0034】トラップ装置10は、図15に示す従来の
トラップ装置に比べてきわめて小型でありながら、従来
の小型のトラップ装置ではなかったブロー弁およびテス
ト弁の機能を有するので、トラップ部12の清掃やテス
ト運転を容易に行うことができ、操作や保守点検が非常
に容易である。トラップ装置10は、弁箱21内にトラ
ップ部12と操作部13とがコンパクトに組み込まれて
いるので、配管スペースが小さくて済む。トラップ装置
10は、弁箱21に蒸気管を接続するだけで取り付ける
ことができるので、取付け作業もきわめて簡単で、取付
け等にかかるコストの削減を可能にする。トラップ装置
10は、操作部13を切り替えるのみで操作可能であ
り、取扱いがきわめて簡単である。
【0035】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図9〜図11は、本発明の第2実施例を示してい
る。図9および図10に示すように、トラップ装置60
は、弁ケース61と、トラップ部62と、操作部63
と、弁体64と、プラグ65とを有している。弁ケース
61は、弁箱71と、第1弁蓋72と、第2弁蓋73と
を有している。弁箱71は、第1開口74と、第2開口
75と、弁室76と、弁室76に連通する流入口77と
第1流出口78と第2流出口79とを有している。
【0036】第1弁蓋72は、弁箱72の第1開口74
に開閉可能に設けられている。第1弁蓋72は、トラッ
プ室部材81とともにトラップ室82を形成している。
第1弁蓋72およびトラップ室部材81は開閉可能であ
って、トラップ室82内にトラップ部材83を収容して
いる。図11に示すように、トラップ室部材81にはト
ラップ室口84とトラップ室出口85とが形成され、ト
ラップ室口84とトラップ室出口85とはトラップ室8
2と弁室76とに連通している。トラップ室84内に
は、ストレーナ86が設けられている。トラップ部62
は、トラップ室82とトラップ部材83とストレーナ8
6とから構成される。第2弁蓋73は、弁箱72の第2
開口75に設けられている。キャップ87が、第2弁蓋
73の端部に設けられている。
【0037】弁体64は、弁室76内に回転可能に設け
られている。弁体64には、操作部63が弁体64を隔
ててトラップ室84と反対側に設けられている。操作部
63は、第2弁蓋73およびキャップ87を貫通して弁
体64と一体に設けられている。操作部63、弁体6
4、トラップ部材83およびトラップ室出口85は同一
の中心軸上に設けられており、操作部63は弁体64を
回転させて第1位置、第2位置、第3位置または第4位
置に位置付けるよう操作可能となっている。弁体64
と、流入口77、第1流出口78、第2流出口79、ト
ラップ室口84およびトラップ室出口85との関係は、
第1実施例の弁体とそれら同一名称の部材との関係と同
様であり、重複した説明を省略する。プラグ65は、第
2流出口79に開閉可能に設けられている。
【0038】本実施例の作用について説明する。トラッ
プ装置60は、操作部63が弁体64と一体に設けられ
ており、部品点数を少なくして、製造コストを下げるこ
とができる。その他のトラップ装置60の作用、効果
は、第1実施例のトラップ装置の作用、効果と同様であ
り、重複した説明を省略する。
【0039】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。図12〜図14は、本発明の第3実施例を示してい
る。図12〜図14に示すように、トラップ装置90
は、弁ケース91と、トラップ部92と、操作部93
と、弁体94と、プラグ95とを有している。弁ケース
91は、弁箱101と、第1弁蓋102と、第2弁蓋1
03とを有している。弁箱101は、第1開口104
と、第2開口105と、弁室106と、弁室106に連
通する流入口107と第1流出口108と第2流出口1
09とを有している。
【0040】第1弁蓋102は、弁箱101の第1開口
104に開閉可能に設けられている。第1弁蓋102
は、トラップ室部材111とともにトラップ室112を
形成している。第1弁蓋102およびトラップ室部材1
11は開閉可能であって、トラップ室112内にトラッ
プ部材113を収容している。トラップ室部材111に
はトラップ室口114とトラップ室出口115とが形成
され、トラップ室口114とトラップ室出口115とは
トラップ室112と弁室106とに連通している。トラ
ップ室114内には、ストレーナ116が設けられてい
る。トラップ部92は、第2実施例のトラップ部62と
同様の構成を有し、トラップ室112とトラップ部材1
13とストレーナ116とから構成される。第2弁蓋1
03は、弁箱101の第2開口105に設けられてい
る。
【0041】弁体94は、弁室106内回転可能に設け
られている。弁体94、トラップ部材112およびトラ
ップ室出口115は、同一の中心軸上に設けられてい
る。操作部93は、弁体94の回転軸に対し垂直の回転
軸を中心として回転可能に設けられている。操作部93
および弁体94は、互いに噛合して操作部93の回転と
ともに弁体94が回転するギア117を有している。操
作部93は弁体94を回転させて第1位置、第2位置、
第3位置または第4位置に位置付けるよう操作可能とな
っている。弁体94と、流入口107、第1流出口10
8、第2流出口109、トラップ室口114およびトラ
ップ室出口115との関係は、第1実施例の弁体とそれ
ら同一名称の部材との関係と同様であり、重複した説明
を省略する。プラグ95は、第2流出口109に開閉可
能に設けられている。
【0042】本実施例の作用について説明する。トラッ
プ装置90は、操作部93の回転軸が弁体94の回転軸
に対し垂直なので、弁体94の回転軸方向の高さを低く
することができる。その他のトラップ装置90の作用、
効果は、第1実施例のトラップ装置の作用、効果と同様
であり、重複した説明を省略する。
【0043】
【発明の効果】本発明に係るトラップ装置によれば、小
型でありながら、弁室に連通する流入口と第1流出口と
第2流出口とを有してブロー弁およびテスト弁の機能を
有するので、トラップ部の清掃やテスト運転を容易に行
うことができ、操作や保守点検が容易である。
【0044】特に、請求項2の本発明に係るトラップ装
置では、操作部の内部にトラップ室を形成しており、弁
箱からカバーを外して操作部を取り出すことができるの
で、トラップ部が故障した場合、操作部を新しい操作部
と交換して、容易に修理することができる。
【0045】特に、請求項3の本発明に係るトラップ装
置では、操作部がトラップ室を開閉可能なので、トラッ
プ部が故障した場合、必要な部分のみを修理することに
よって、資材の無駄を省くことができる。
【0046】特に、請求項4の本発明に係るトラップ装
置では、部品点数を少なくして、製造コストを下げるこ
とができる。
【0047】特に、請求項5の本発明に係るトラップ装
置では、弁体の回転軸方向の高さを低くして、高さが限
られた箇所で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のトラップ装置を示す縦断
面図である。
【図2】本発明の第1実施例のトラップ装置を示す、図
1に対し垂直方向の縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施例のトラップ装置の操作部を
示す(A)正面図、(B)平面図、(C)底面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例のトラップ装置の操作部の
他の態様を示す正面図である。
【図5】本発明の第1実施例のトラップ装置の第1位置
を示す横断面図である。
【図6】本発明の第1実施例のトラップ装置の第2位置
を示す横断面図である。
【図7】本発明の第1実施例のトラップ装置の第3位置
を示す横断面図である。
【図8】本発明の第1実施例のトラップ装置の第4位置
を示す横断面図である。
【図9】本発明の第2実施例のトラップ装置を示す縦断
面図である。
【図10】本発明の第2実施例のトラップ装置を示す、
図9に対し垂直方向の縦断面図である。
【図11】本発明の第2実施例のトラップ装置のトラッ
プ部を示す底面図である。
【図12】本発明の第3実施例のトラップ装置を示す縦
断面図である。
【図13】本発明の第3実施例のトラップ装置を示す、
図12に対し垂直方向の縦断面図である。
【図14】本発明の第3実施例のトラップ装置を示す横
断面図である。
【図15】従来のトラップ装置を示す配管結線の概略図
である。
【符号の説明】
10,60,90 トラップ装置 11,61,71 弁ケース 12,62,92 トラップ部 13,63,93 操作部 14,64,94 弁体 15,65,95 プラグ 27,77,107 流入口 28,78,108 第1流出口 29,79,109 第2流出口

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁ケースと、トラップ部と、弁体と、操作
    部と、プラグとを有し、 前記弁ケースは、弁室と、この弁室に連通する流入口と
    第1流出口と第2流出口とを有し、 前記トラップ部は、トラップ室とトラップ部材とを有し
    て前記弁ケース内に設けられ、前記トラップ室と前記弁
    室とはトラップ室口とトラップ室出口とで連通し、前記
    トラップ部材は前記トラップ室出口を開閉可能に前記ト
    ラップ室内に設けられ、 前記弁体は、前記弁室内に設けられ、第1位置で、前記
    流入口と前記トラップ室口とを連通させ、前記トラップ
    室出口と前記第1流出口とを連通させ、前記トラップ室
    口と前記第2流出口とを連通させ、第2位置で、前記流
    入口と前記第1流出口とを連通させ、第3位置で、前記
    流入口と前記トラップ室口とを連通させ、前記トラップ
    室出口と前記第2流出口とを連通させ、前記第1流出口
    を閉じ、第4位置で、前記流入口を閉じる流路を有し、 前記操作部は前記弁体を前記第1位置、前記第2位置、
    前記第3位置または前記第4位置に位置付けるよう操作
    可能に設けられ、 前記プラグは前記第2流出口に開閉可能に設けられてい
    ることを、 特徴とするトラップ装置。
  2. 【請求項2】前記弁ケースは弁箱と、この弁箱を開閉可
    能なカバーとを有し、前記操作部は前記カバーを貫通し
    て前記弁ケース内に挿入され、内部に前記トラップ室を
    形成して前記弁体に着脱可能に接続され、前記カバーを
    前記弁箱から外したとき前記弁ケースから取出可能に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のトラップ
    装置。
  3. 【請求項3】前記操作部は前記トラップ室を開閉可能な
    構成を有することを特徴とする請求項2記載のトラップ
    装置。
  4. 【請求項4】前記操作部は、前記弁体を隔てて前記トラ
    ップ室と反対側に設けられ、前記弁体と一体に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載のトラップ装置。
  5. 【請求項5】前記弁体は前記第1位置、前記第2位置、
    前記第3位置または前記第4位置に位置付けられるよう
    回転可能に設けられ、前記操作部は前記弁体の回転軸に
    対し垂直の回転軸を中心として回転可能に設けられ、前
    記操作部および前記弁体は互いに噛合して前記操作部の
    回転とともに前記弁体が回転するギアを有することを特
    徴とする請求項1記載のトラップ装置。
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