JPH07269725A - ボール弁 - Google Patents

ボール弁

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JPH07269725A
JPH07269725A JP7934494A JP7934494A JPH07269725A JP H07269725 A JPH07269725 A JP H07269725A JP 7934494 A JP7934494 A JP 7934494A JP 7934494 A JP7934494 A JP 7934494A JP H07269725 A JPH07269725 A JP H07269725A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弁内に滞留した汚水を洗い流して新鮮な汚水
のみを一定量採取可能なサンプリング用のボール弁を提
供すること。 【構成】 ボール弁は、中心を貫通する連通孔12を備
え回転することにより、入力ポート15と出力ポート1
6とを連通させるものであって、入力ポート15と出力
ポート16との中心線と略直角をなす中心線に設けられ
たエア抜きポート33とサンプル採取ポート34を有
し、入力ポート15から出力ポート16へ汚水を流して
いる状態の後で、ボール弁体11を回転させ連通孔12
により、エア抜きポート33とサンプル採取ポート34
とを連通させ、連通孔12内に蓄えられている汚水をサ
ンプル採取ポート34から流出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定期的な検査を行うた
め、流体を所定量サンプリングするためのボール弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】汚水や廃水等を流す配管系においては、
定期的に流体を一定量サンプリングして、異常がないか
否か分析し検査することが行われている。ここで従来の
サンプリング装置を図8に示す。汚水の配管系の一部に
T字配管104を設け、T字の上流管106に上流コッ
ク弁101、下流管107に下流コック弁102、サン
プリング管105にサンプリングコック弁108を配設
している。各コック弁は、取っ手を90度回転させるこ
とにより全閉状態となる構造の開閉弁である。
【0003】次に、図8の装置で一定量の汚水をサンプ
リングする手順を説明する。通常は、サンプリングコッ
ク弁103が全閉状態で、上流コック弁101及び下流
コック弁102が全開状態であって、汚水は上流管10
6から下流管107へ流れている。始めに、流体を下流
コック弁102で遮断し、続いて上流コック弁101を
遮断した後、他端に開放口108を備えるサンプリング
コック弁103を開いて、T字配管104の上流コック
弁101、下流コック弁102、およびサンプリングコ
ック弁103の配管内部に蓄えられている汚水を、開放
口108より採取していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サンプリング装置には、次のような問題があった。 (1)従来のサンプリング装置では、サンプリング管1
05を短くするのに限度があり、サンプリングコック弁
108を閉じて、上流コック弁101と下流コック弁1
02とを開いて汚水を通常の状態で流しているときに、
サンプリング管105内に汚水が滞留してしまう。一
方、汚水等が滞留した場合、汚水に含まれているバクテ
リア等により有機物が変化するため、滞留した汚水をサ
ンプリングしたのでは、検査データが実際に流れている
汚水と異なってしまい問題であった。そのため、従来
は、サンプリングコック弁108を開いた後、少し汚水
を捨ててからサンプリング用の汚水を採取することが行
われていたが、人が行っているため、滞留していた汚水
が混じらない保証はなかった。
【0005】(2)また、汚水検査は、一定量をメスシ
リンダー等で正確に計測した後行われるが、サンプリン
グする汚水の量は、その一定量より少し多めでほぼ一定
量であることが望ましい。しかし、従来の方法では、サ
ンプリングされる汚水の量は多すぎて、残った汚水の量
が多く、その処理等に余分の手間がかかる問題があっ
た。ここで、サンプリングする汚水の量を多めにしてい
るのは、汚水の量が少ないと、もう一度サンプリングを
やり直す必要があるからである。
【0006】(3)汚水を定期的にサンプリングするこ
とは人手を要し、特に汚水が臭く汚いため人手の確保が
容易でなかった。そのため、サンプリングの自動化が望
まれているが、コックの代わりに電磁弁を配設すると、
3個の電磁弁を使用することになり、コストアップとな
る問題があった。
【0007】本発明は、従来技術に係る上記問題を解決
すると共に、弁内に滞留した汚水を洗い流して新鮮な汚
水のみを一定量採取可能なサンプリング用のボール弁を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のボール弁は、中心を貫通する連通孔を備え回
転することにより、入力ポートと出力ポートとを連通さ
せ、入力ポートから出力ポートへ液体を通すボール弁体
を有するボール弁であって、入力ポートと出力ポートと
の中心線が一致し、その中心線と略直角をなす中心線に
設けられたエア抜きポートとサンプル採取ポートを有
し、入力ポートから出力ポートへ液体を流している状態
の後で、ボール弁体を回転させ連通孔により、エア抜き
ポートとサンプル採取ポートとを連通させ、連通孔内に
蓄えられている液体をサンプル採取ポートから流出させ
ることを特徴とする。
【0009】また、上記ボール弁において、前記ボール
弁体が、(1)入力ポートと出力ポートとを連通させる
全開状態と、(2)エア抜きポートとサンプル採取ポー
トとを連通させるサンプル採取状態と、(3)全開状態
とサンプル採取状態との中間位置にあって、液体の流れ
が連通孔および弁内に滞留していた液体を洗い流す洗浄
状態との各定位置を有すると共に、ボール弁体を回転さ
せる電動機と、全開状態からサンプル採取状態にボール
弁体を回転させる途中で、洗浄状態に所定時間、ボール
弁体を停止させる電動機制御手段とを有することを特徴
とする。また、上記ボール弁において、前記連通孔に所
定量の前記液体を蓄えるために、連通孔の内部直径を出
入口の直径より大きくしたことを特徴とする。また、上
記ボール弁において、前記サンプル採取ポートの開口面
積が前記エア抜きポートの開口面積より大きいことを特
徴とする。
【0010】
【作用】上記構成を有する本発明のボール弁に回転可能
に支持されるボール弁体は、中心を貫通する連通孔を備
え回転することにより、入力ポートと出力ポートとを連
通させ、入力ポートから出力ポートへ液体を通す。ま
た、ボール弁体は、略90度回転されることにより、入
力ポートと出力ポートとの中心線と略直角をなす中心線
に設けられたエア抜きポートとサンプル採取ポートを連
通させる。通常入力ポートから出力ポートへと流れてい
る汚水等の液体を定期的に所定量サンプリングするため
に、入力ポートから出力ポートへ液体を流している状態
の後で、ボール弁体を回転させ連通孔により、エア抜き
ポートとサンプル採取ポートとを連通させ、連通孔内に
蓄えられている液体をサンプル採取ポートから流出させ
る。ここで、連通孔の内部直径が出入口の直径より大き
されているので、任意の所定量の前記液体を蓄えるため
に、内部直径を設計すれば良い。これにより、任意の一
定量の液体を容易にサンプリングすることができる。
【0011】また、滞留する箇所がほとんど無いため、
新鮮な汚水等をサンプリングすることが可能である。さ
らに、ボール弁体が、(1)入力ポートと出力ポートと
を連通させる全開状態と、(2)エア抜きポートとサン
プル採取ポートとを連通させるサンプル採取状態と、
(3)全開状態とサンプル採取状態との中間位置にあっ
て、液体の流れが連通孔および弁内に滞留していた液体
を洗い流す洗浄状態との各定位置を有している。そし
て、電動機制御手段が、ボール弁体を回転させる電動機
を、全開状態からサンプル採取状態にボール弁体を回転
させる途中で、洗浄状態に所定時間、ボール弁体を停止
させているので、わずかな隙間に滞留している汚水等も
洗浄状態で洗い流されるため、サンプリングされる汚水
等を常に新鮮なものとすることができる。ここで、サン
プル採取ポートの開口面積がエア抜きポートの開口面積
より大きいので、サンプリングするときに、汚水等が落
下するときに空気を巻き込むことが少なく、汚水等を速
やかに落下させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のボール弁を具現化した一実施
例を、図面を参照しつつ説明する。図1に、本実施例に
係るボール弁の全体構成を示す断面図を示す。ボール弁
は、大きくは、下に位置する弁部と上に位置する弁駆動
部とに分かれている。先に、弁部の構成を説明する。弁
部のAA断面を図2に示す。弁部の中心に球形のボール
弁体11が、四フッ化エチレン樹脂製の弁シート17,
18、エア抜きシート35、およびサンプリングシート
34により回転可能に保持されている。ボール弁体11
には、中心を貫通して連通孔12が形成されている。連
通孔12は、両端の開口の直径がNであり、中心部の直
径がMであり、MがNより大きく形成され、中心部が端
部より断面積が大きくなっている。ボール弁体11の真
下部には、回転孔14が形成され、弁本体19に固設さ
れた回転軸37と回転可能に嵌合されている。ボール弁
体11の真上部には、キー溝13が形成され、回転伝達
軸20の下端のキー部が嵌合している。
【0013】弁本体19の左側には入力ポート15が開
口している。弁本体19の右側には、入力ポート15の
中心線と同軸上に出力ポート16が開口している。ま
た、図2に示すように、入力ポート15と出力ポート1
6の中心線と直角をなし、ボール弁体11の中心を通る
中心線上に、エア抜きポート33及びサンプル採取ポー
ト34が形成されている。ここで、サンプル採取ポート
34でボール弁体11を支持しているサンプリングシー
ト36に穿設されたサンプリングシート孔36aの直径
は、エア抜きポート33でボール弁体11を支持してい
るエア抜きシート35に穿設されたエア抜きシート孔3
5aの直径より大きくしている。
【0014】図1および図2は、連通孔12の中心線
が、入力ポート15及び出力ポート16の中心線と一直
線上にあり、入力ポート15と出力ポート16とが完全
に連通し、エア抜きポート33とサンプル採取ポート3
4とが完全に遮断された全開状態を示している。弁シー
ト17,18、エア抜きシート35、及びサンプリング
シート36は、弁本体19に固設されている。弁シート
17,18、エア抜きシート35、及びサンプリングシ
ート36を別体としているのは、ボール弁体11の回転
摺動抵抗が大きくしないため、シートとボール弁体11
との接触面積を小さくするためである。
【0015】次に、回転駆動部について説明する。モー
タ24の出力軸は、一連の減速歯車23を介して、出力
軸21に固設されている最終歯車22に動力を伝達す
る。出力軸の上端部には、3個のタイミングカム25,
26,27が取り付けられている。タイミングカム2
5,26,27の対応する位置に、マイクロスイッチで
あってボール弁体11の全開状態位置を検出する全開ス
イッチ28,洗浄状態位置を検出する洗浄スイッチ2
9,及びサンプル採取状態位置を検出するサンプル採取
スイッチ30が付設されている。これらの回転駆動部
は、ケース31により覆われている。出力軸21は、軸
継手32により回転伝達軸20と接続されている。
【0016】次に、ボール弁体11を回転させるモータ
24を制御する制御回路を図7に示す。モータ24に
は、全開スイッチ28、洗浄スイッチ29、及びサンプ
ル採取スイッチ30が接続されている。全開スイッチ2
8は、ボール弁体11が図2に示す全開状態位置にある
ことを検出している。全開状態では、入力ポート15と
出力ポート16とが完全に連通し、エア抜きポート33
とサンプル採取ポート34とが完全に遮断されている。
また、洗浄スイッチ29は、ボール弁体11が図3に示
す洗浄状態位置にあることを検出している。ここで、図
3のボール弁体11は、図2に示す全開状態から時計廻
りに30度回転した位置である。洗浄状態では、連通孔
12がちょうど弁シート17,18の角部にあって、入
力ポート15と出力ポート16とが半分程度連通し、ま
た、連通孔12は弁本体19の隙間Aにも連通してい
る。
【0017】また、サンプル採取スイッチ30は、ボー
ル弁体11が図6に示すサンプル採取状態位置にあるこ
とを検出している。サンプル採取状態では、入力ポート
15と出力ポート16とが完全に遮断され、エア抜きポ
ート33とサンプル採取ポート34とが完全に連通され
ている。また、スイッチSW1,SW2は、図示しない
中央制御装置よりモータ24を制御する信号を受けて動
作するリレースイッチである。その動作は後で説明す
る。
【0018】次に、上記構成を有するボール弁の作用を
説明する。通常は、ボール弁体11は図2に示す全開状
態にあり、スイッチSW1及びスイッチSW2は、共に
NOに接続している。そして、全開スイッチ28が28
bと接続している。これにより、全開状態を示す全開ラ
ンプL1が点灯している。この状態では、ボール弁体1
1内にある隙間Aに汚水が滞留し、バクテリアが繁殖し
ている可能性がある。
【0019】次に、定期的な汚水のサンプリング方法を
説明する。本実施例の水質検査装置では、1時間おきに
汚水をサンプリングしている。スイッチSW1がNCへ
切り替えられると、モータ24が時計廻りに回転する。
そして、ボール弁体11が図3に示す洗浄状態位置にき
たとき、洗浄スイッチ29が29bから29aへ切り替
わる。これにより、モータ24が停止する。このとき、
全開ランプL1及びサンプル採取ランプL2は共に消灯
している。モータ24は、この洗浄状態で10秒間停止
する。洗浄状態においては、図3に示すように、入力ポ
ート15から流れ込む汚水が、隙間A内に滞留していた
汚水を、連通孔12を通って出力ポート16へ洗い流
す。10秒後には、滞留していた汚水がなくなり、連通
孔12に流れる汚水はすべて新鮮なものとなる。
【0020】次に、10秒間の洗浄状態が終了すると、
スイッチSW1及びスイッチSW2が共にNCに接続さ
れ、モータ24が時計廻りに回転する。そして、図4の
状態、及び図5の状態を経て、ボール弁体11が図6に
示すサンプル採取状態位置にきたとき、サンプル採取ス
イッチ30が30bから30aへ切り替わる。これによ
り、モータ24が停止し、サンプル採取ランプL2が点
灯する。図7の回路図は、サンプル採取状態における回
路状態を示している。図5の状態において、連通孔12
には、所定量の新鮮な汚水が蓄えられている。本実施例
では、連通孔12の内部直径Mを開口部直径Nより大き
くすることにより、6ccの容積を確保している。
【0021】ボール弁体11がサンプル採取状態になる
とき、連通孔12内に蓄えられていた汚水が、サンプル
採取ポート34から落下して図示しないサンプル用容器
に、6ccの汚水が採取される。汚水が落下するとき
に、連通孔12が開口端に向かって滑らかなテーパ状に
なっているので、汚水が自重落下し易い。サンプル採取
状態において、連通孔12内に蓄えられている汚水が落
下するときに、サンプル採取ポート34でボール弁体1
1を支持しているサンプリングシート36に穿設された
サンプリングシート孔36aの直径を、エア抜きポート
33でボール弁体11を支持しているエア抜きシート3
5に穿設されたエア抜きシート孔35aの直径より大き
くしているので、汚水が落下するときに空気を巻き込む
ことが少なく、汚水を速やかに落下させることができる
汚水が泡立たないため、後で汚水を計量するときに便利
である。
【0022】汚水が確実に落下する所定時間経過後、ス
イッチSW1及びスイッチSW2が共にNOに切り替え
られ、モータ24が反時計廻りに回転する。そして、ボ
ール弁体11が図2に示す全開状態位置にきたとき、全
開スイッチ28が28bから28aへ切り替わる。これ
により、モータ24が停止し、全開ランプL1が点灯す
る。これにより、汚水の流れは通常状態に戻る。
【0023】以上詳細に説明したように、本実施例のボ
ール弁によれば、入力ポート15と出力ポート16との
中心線と直角をなす中心線に設けられたエア抜きポート
33とサンプル採取ポート34を有し、入力ポート15
から出力ポート16へ汚水を流している状態の後で、ボ
ール弁体11を回転させ連通孔12により、エア抜きポ
ート33とサンプル採取ポート34とを連通させ、連通
孔12内に蓄えられている汚水をサンプル採取ポート3
4から流出させているので、新鮮な汚水を容易に採取す
ることができる。
【0024】また、本実施例のボール弁によれば、 ボ
ール弁体11が、(1)入力ポート15と出力ポート1
6とを連通させる全開状態と、(2)エア抜きポート3
3とサンプル採取ポート34とを連通させるサンプル採
取状態と、(3)全開状態とサンプル採取状態との中間
位置にあって、入力ポート15からの汚水の流れが弁内
の隙間Aに滞留していた汚水を洗い流す洗浄状態との各
定位置を有し、ボール弁体11を回転させるモータ24
を、全開状態からサンプル採取状態にボール弁体11を
回転させる途中で、洗浄状態に10秒間、ボール弁体1
1を停止させているので、弁内の隙間Aに滞留していた
汚水を洗い流すことができ、新鮮な汚水を採取すること
ができる。
【0025】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々の変形、改良が可能であることはもちろんである。例
えば、本実施例のボール弁では、図4または図5の位置
でボール弁体11を停止させていないが、マイクロスイ
ッチを追加することにより、ボール弁体11を図4また
は図5の位置で停止させれば、入力ポート15と出力ポ
ート16を遮断すると共に、エア抜きポート33とサン
プル採取ポート34とも遮断する全遮断状態を保持する
ことも可能である。また、本実施例では、エア抜きポー
ト33を大気に開放しているが、エア抜きポート33か
ら圧縮空気を流入させることにより、サンプリングする
汚水を強制的に排出してもよい。これにより、短時間で
確実にサンプリングすることが可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のボール弁
によれば、入力ポートと出力ポートとの中心線と直角を
なす中心線に設けられたエア抜きポートとサンプル採取
ポートを有し、入力ポートから出力ポートへ汚水を流し
ている状態の後で、ボール弁体を回転させ連通孔によ
り、エア抜きポートとサンプル採取ポートとを連通さ
せ、連通孔内に蓄えられている汚水をサンプル採取ポー
トから流出させているので、所定量の新鮮な汚水を容易
に採取することができる。
【0027】また、本発明のボール弁によれば、 ボー
ル弁体が、(1)入力ポートと出力ポートとを連通させ
る全開状態と、(2)エア抜きポートとサンプル採取ポ
ートとを連通させるサンプル採取状態と、(3)全開状
態とサンプル採取状態との中間位置にあって、入力ポー
トからの汚水の流れが弁内に滞留していた液体を洗い流
す洗浄状態との各定位置を有し、ボール弁体を回転させ
る電動機を、全開状態からサンプル採取状態にボール弁
体を回転させる途中で、洗浄状態に所定時間、ボール弁
体を停止させているので、弁内に滞留していた汚水を洗
い流すことができ、人手を介せずに新鮮な汚水を採取す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボール弁の全体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】ボール弁の弁部の全開状態を示す断面図であ
る。
【図3】ボール弁の弁部の洗浄状態を示す断面図であ
る。
【図4】ボール弁の弁部の洗浄状態からサンプル採取状
態へ移る第1中間状態を示す断面図である。
【図5】ボール弁の弁部の洗浄状態からサンプル採取状
態へ移る第2中間状態を示す断面図である。
【図6】ボール弁の弁部のサンプル採取状態を示す断面
図である。
【図7】ボール弁の制御回路図である。
【図8】従来のサンプル採取装置の構成を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
11 ボール弁体 12 連通孔 15 入力ポート 16 出力ポート 17,18 弁シート 24 モータ 28 全開スイッチ 29 洗浄スイッチ 30 全閉スイッチ 33 エア抜きポート 34 サンプル採取ポート 35 エア抜きシート 36 サンプリングシート A 隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心を貫通する連通孔を備え回転するこ
    とにより、入力ポートと出力ポートとを連通させ、入力
    ポートから出力ポートへ液体を通すボール弁体を有する
    ボール弁において、 前記入力ポートと前記出力ポートとの中心線が一致し、
    その中心線と略直角をなす中心線に設けられたエア抜き
    ポートとサンプル採取ポートを有し、 前記入力ポートから前記出力ポートへ液体を流している
    状態の後で、前記ボール弁体を回転させ前記連通孔によ
    り、前記エア抜きポートと前記サンプル採取ポートとを
    連通させ、前記連通孔内に蓄えられている前記液体を前
    記サンプル採取ポートから流出させることを特徴とする
    ボール弁。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するボール弁において、 前記ボール弁体が、(1)前記入力ポートと前記出力ポ
    ートとを連通させる全開状態と、(2)前記エア抜きポ
    ートと前記サンプル採取ポートとを連通させるサンプル
    採取状態と、(3)前記全開状態と前記サンプル採取状
    態との中間位置にあって、前記液体の流れが連通孔およ
    び弁内に滞留していた液体を洗い流す洗浄状態との各定
    位置を有すると共に、 前記ボール弁体を回転させる電動機と、 前記全開状態から前記サンプル採取状態に前記ボール弁
    体を回転させる途中で、前記洗浄状態に所定時間、前記
    ボール弁体を停止させる電動機制御手段とを有すること
    を特徴とするボール弁。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載するボー
    ル弁において、 前記連通孔に所定量の前記液体を蓄えるために、前記連
    通孔の内部直径を出入口の直径より大きくしたことを特
    徴とするボール弁。
  4. 【請求項4】 請求項1及至請求項3に記載するボール
    弁において、 前記サンプル採取ポートの開口面積が前記エア抜きポー
    トの開口面積より大きいことを特徴とするボール弁。
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