JP3114420U - 管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構 - Google Patents

管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワンタッチ接続・離脱型による管継手装置の開閉弁装置に逃し弁機構を組み込んで、管継手本体部材への接続管部材の接続離脱を効果的になし得るようにする。
【解決手段】 管継手装置を加圧流体の通流供給系に配した上で、管継手本体部材に接続管部材を接続結合させた状態においてのみ、開閉弁本体部材の開閉操作による加圧流体の通流供給または通流遮断を許容し、かつ開閉弁本体部材を開弁したままの状態では、管継手本体部材からの接続管部材の離脱操作による接続解除を不能にするもので、管継手本体部材の導入流路に閉弁時に非連通、開弁時に連通させる供給流路を形成し、かつ開閉弁部を開閉時に作動させる開閉レバー部材を設けると共に、導出側には開閉レバー部材の開閉作動に連動され、開弁時に閉弁されて導入流路から外部への逃し孔による連通を遮断し、閉弁時に開弁されて導入流路から外部への逃し孔による連通を開放する逃し弁部を設けて構成する。
【選択図】 図2

Description

本考案は、開閉弁本体部材を内装した管継手本体部材と、該管継手本体部材に着脱可能に嵌挿接続される接続管部材とで構成され、加圧流体の通流供給系に配して用いられる管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構に関する。
さらに詳しくは、特に、管継手本体部材に接続管部材を嵌挿操作して接続結合させた状態でのみ、開閉弁の開閉操作による加圧流体の通流開放(接続管部材を嵌挿接続させた開弁時)もしくは通流遮断(接続管部材を離脱除去させた閉弁時)をそれぞれに許容し、かつ該開閉弁装置を開弁したままの状態では、管継手本体部材からの接続管部材の離脱操作による接続解除を不能にするワンタッチ接続・離脱型による管継手装置の開閉弁装置にあって、
前記接続管部材を嵌挿接続させてからの開弁操作時に流路内から加圧流体が外部に漏洩するのを自動的に遮断させ、また、これとは逆に、前記閉弁操作させてからの接続管部材の離脱除去時に流路内に残留する加圧流体の外部放出(パージアウト)を自動的に図り得るようにした自動逃し弁機構に係るものである。
従来から、流体圧を利用して作動させる各種の機器や装置類等においては、その流体圧の通流供給系に対して流体圧発生源からの広義の加圧流体、例えば、圧縮空気などの気圧流体や、加圧ポンプを経た水圧、油圧などの液圧流体による加圧流体(以下、単に「加圧流体」という)を通流供給する管継手装置を配して用いることが多い。この場合、一般的に利用される通常形態の管継手装置としては、加圧流体を導入する管継手本体部材と、該管継手本体部材の導出側端部に嵌脱可能に接続結合する接続管部材との組合せによる管継手装置の構成、例えば、いわゆるワンタッチ接続・離脱型のものが周知である。
また、概念的にではあるが、前記ワンタッチ接続・離脱型による管継手装置の概要を一層具体的に述べてみると、加圧流体の流動経路となる導入口部に対しては、予め管継手本体部材での一方の端基端部側を装着固定させておき、該管継手本体部材での他方の接続端部側には、加圧流体を供給対象の機器や装置類等に通流供給する接続管部材の接続端部をワンタッチ操作で着脱自在に嵌挿接続させると共に、その嵌挿位置(接続位置)で自動的に引留め拘束係止して接続状態に結合保持させ得るようにし、かつ該接続状態のままで接続管部材の引留め拘束を解除しながら、該接続管部材をワンタッチ操作で自動的に離脱除去できるように構成している。
この種のワンタッチ接続・離脱型による管継手装置については、本考案者においても、既に新規構成による数多くの該当装置を提案かつ実施しており、さらには、該ワンタッチ接続・離脱型の管継手装置に適用して効果的な作用を発揮する開閉弁装置についても、先に特願2004−352221号として新規に提案かつ実施している。
この場合、前記先行する開閉弁装置としての既出願装置(以下、単に「既出願装置」という)は、本考案の対象である自動逃し弁機構の母体装置となるものであるから、ここでは、先ず最初に本考案での自動逃し弁機構の母体装置である管継手装置における開閉弁装置の概要構成について説明する。
前記既提案のワンタッチ接続・離脱型による管継手装置の比較的簡単な通常構成例(従来例に該当する)として、この場合には、管継手本体部材内での通流経路に既出願装置である開閉弁装置(その構成内容の詳細については後述する)を含むことになる管継手装置の概要構成を図7ないし図17に示してある。
これらの開閉弁装置を含む構成例のワンタッチ接続・離脱型による管継手装置を表わす各図において、図7ないし図11は、該開閉弁装置を含む管継手本体部材と接続管部材との組合せからなる既出願装置での「接続結合前」の外観形態と断面態様をそれぞれに示している。すなわち、図7は、管継手本体部材と接続管部材との接続結合前での全体側面図と管継手本体部材の左右の各端面図であり、図8は、同上管継手本体部材と接続管部材との全体平面図、図9は、同上管継手本体部材の全体底面図である。そして、図10および図11は、同上接続結合前における管継手本体部材と接続管部材との拡大縦断面図と拡大平断面図である。
同様に、図12ないし図16は、開閉弁装置を含む管継手本体部材と接続管部材との組合せからなる既出願装置での「接続結合後」の外観形態と断面態様をそれぞれに示している。すなわち、図12は、管継手本体部材と接続管部材との接続結合後での全体側面図と管継手本体部材の左右の各端面図であり、図13は、同上管継手本体部材と接続管部材との全体平面図、図14は、同上管継手本体部材の全体底面図である。そして、図15および図16は、同上接続結合後における管継手本体部材と接続管部材との拡大縦断面図と拡大平断面図である。
さらに、図17は、上記既出願装置における開閉弁装置での開閉弁部材と該開閉弁部材を開閉操作する弁開閉レバー等とを分解かつ拡大して示す斜視説明図である。
これらの通常構成による既出願装置の各図において、符号10はワンタッチ接続・離脱型の管継手装置を示し、該管継手装置10は、内部に加圧流体の流路を有して主体部となる中空筒状をした管継手本体部材11と、該管継手本体部材11の接続端部側(各図の左方端部側に該当、以下同様)にワンタッチで嵌脱操作して着脱自在に接続結合させる中空筒状の接続管部材61との組合せで構成されており、前記管継手本体部材11の基端部側(各図の右方端部側に該当、以下同様)は、図示しない流体圧発生源の吐出部に対して取付け固着される。
一方、前記管継手本体部材11の接続端部側にあっては、所要形態の接続係脱機構31が組み込まれており、この接続係脱機構31は、接続結合時にあって、その接続端部側に嵌挿接続される接続管部材61を該接続状態に引留めて拘束係止保持し、かつ非接続時にあっては、その離脱除去を可能にすることで、意図する該接続管部材61の着脱自在な役割りを担っている。
なお、前記管継手本体部材11の流路中には、開閉弁装置80(この場合の開閉弁装置80については、本考案の実施形態で詳細に述べる)を介在させるのが一般的である。しかし、この介在させる開閉弁装置に関しては、既に数多くの構成が存在し、公知の事項に属するものと思ってよい。
続いて、前記ワンタッチ接続・離脱型による管継手装置10の構成、特に、この場合、一部を除いて周知に属する事項ではあるが、そのワンタッチ接続・離脱のための該当する構成部分について一層詳細に説明してみることとする。
すなわち、前記中空筒状の管継手本体部材11に対しては、図10,図11(非接続時の詳細態様)および図15,図16(接続時の詳細態様)に示す如く、先ず、取付け胴部13と保持胴部14とからなる同様に中空筒状の取付け部材12を事前に取り付けておくもので、この取付け部材12は、前記した流体圧発生源の吐出部への固着に際して、保持胴部14での外周面の締着用六角頭部15をスパナ掛けに活用することで、該取付け胴部13の基端側外周面に螺刻形成した螺条を該吐出部に螺着して適確に取付ける。また、該保持胴部14には、これを管継手本体部材11に位置決め締着するための締着段部16を形成させ、かつ軸方向の接続端部側へ向けて、後述する前記開閉弁装置80を突当てて位置させるための突当て支持端面17を所要長さ相応に延出させてある。
また、前記管継手本体部材11での中空筒状内部には、軸芯の接続軸線21上に沿い、中間相当部位に装着される前記開閉弁装置80を区切り境界相当部にして、前記取付け部材12を含む加圧流体導入側(基端部側に該当)に導入流路22を形成させ、かつ加圧流体導出側(接続端部側に該当)に幾分か内径を拡径してなる導出流路23を形成させてある。
この場合、前記取付け部材12を含む管継手本体部材11の導入流路22側は、本来の加圧流体導入の作用に加えて、後述の開閉弁装置80におけるシール機構相当の各部材を配置するのに用いるもので、このために前記取付け部材12側の内面相応部分には、バネ受け段部18を形成させると共に、その導出流路23側の内外は、前記接続係脱機構31を組み込むために用いる。なお、図中、符号24は前記導出流路23内に配置されて接続状態での接続管部材61の端部外周面をシールするための接続シール部材である。
次に、前記管継手本体部材11の導出流路23側に組み込まれる接続係脱機構31は、該管継手本体部材11での導出流路23側の内面に摺滑動可能に嵌挿される引留め係止環32を有しており、該引留め係止環32の内周面にあっては、接続時に作用する第1の作動カム斜面32aが形成され、かつ外面には、外周拘束面32bが形成されている。そして、この場合、引留め係止環32は、第1の弾圧バネ34の弾圧力で付勢されることで、前記導出流路23の開口端内周面に位置決め配置した第1の位置決めリング33に突当てられるもので、この結果、非接続時にあって、該引留め係止環32は常時所定の開放位置を占めて維持される。
また、前記管継手本体部材11での導出流路23の接続側開口端側における外周面部に対しては、前記接続係脱機構31を所期通りに作用させるための第2の位置決めリング36を予め配置させておき、該導出流路23の開口端部には、非接続時での前記引留め係止環32の外周拘束面32bに対応する該当位置部分に、等角間隔で放射状方向の所要長さ(深さ)による複数のボール保持穴37を開穿させ、該各ボール保持穴37内に所要外径による各拘束ボール38を遊嵌させることにより、該各拘束ボール38をそれぞれの該当ボール保持穴37内で放射状方向へ自由に移動可能にする。
この結果、これらの各拘束ボール38は、非接続時の場合、前記引留め係止環32の外周拘束面32bに直接当接されるため、その各表面の一部づつが各ボール保持穴37内から外周面側へ所定範囲程度まで突き出た状態にそれぞれ露出されるのであり、かつ接続時の場合、つまり、前記接続管部材61の引留め係止作用時には、引留め係止環32も位置移動するから、該各拘束ボール38のそれぞれが各ボール保持穴37内に押し込まれて嵌入されることになる。
また、前記管継手本体部材11での接続端部側の外周面にあっては、接続時に前記接続管部材61の接続状態を拘束して係止保持し、かつ離脱時に該係止を解除するための中空円筒状の引留め作動環部材41を摺滑動可能に嵌挿してある。そして、該引留め作動環部材41での接続端部側の開口内面は、所要範囲に亘って前記各拘束ボール38を後述する係止位置で拘束維持する内周拘束面42にした上で、該開口端面側での覆い面42aを隔てた部分には、嵌脱時に作用する第2の作動カム斜面42bを形成させてある。
さらに、前記引留め作動環部材41は、第2の弾圧バネ43の弾圧力で接続端側、ひいては前記各ボール保持穴37から一部突出する各拘束ボール38側と、前記第2の位置決めリング36側との方向へ常時付勢されている。なお、引留め作動環部材41の基端部側の開口端は、前記開閉弁装置80に適用するための拘束端面42cになっている。
一方、前記中空筒状の接続管部材61は、前記管継手本体部材11の接続端部に着脱自在に接続結合させることで、該管継手本体部材11から導出される加圧流体を供給対象の流体圧利用機器や装置類等に通流供給するためのもので、該接続管部材61の中空筒状内部には、前記管継手本体部材11の場合と同様に、その接続軸線21に一致する供給軸線62に沿わせて供給流路63が形成され、かつ被接続端部側(各図の右方端部側に該当する)の外周面64上にあっては、端部側から順次に、接続時に前記引留め係止環32の開口面内に嵌挿される端部嵌挿面64aと、該引留め係止環32の第1の作動カム斜面32aに接圧してこれを接続作動させる押圧カム斜面64bと、それに、前記各拘束ボール38を受入れて拘束係止させるところの、少なくとも被接続端部側に押上げカム斜面64dをもつ係止溝64cとがそれぞれに形成されている。
従って、上記各構成からなるワンタッチ接続・離脱型の管継手装置10では、非接続時における前記管継手本体部材11での接続係脱機構31の態様として、図10,図11に示されているように、引留め係止環32が第1の弾圧バネ34の弾圧力で付勢されて第1の位置決めリング33に突当てられると共に、該引留め係止環32の外周拘束面32bに当接される各拘束ボール38の一部表面がそれぞれの各ボール保持穴37内から外周面側へ突き出た状態で、第2の弾圧バネ43で押圧付勢されている引留め作動環部材41の第2の作動カム斜面42bに当接したままで保持されることになり、このようにして該接続係脱機構31自体を常時非接続位置に待機させ得るのである。
続いて、前記管継手本体部材11へのワンタッチ操作による接続管部材61の接続・離脱動作について説明する。
上記各構成によるワンタッチ接続・離脱型の管継手装置10は、図10,図11に示す如く、管継手本体部材11への接続管部材61の非接続時の待機状態において、先ず、前記管継手本体部材11の接続端部側に組み込んだ接続係脱機構31の引留め係止環32における接続端側の開口面内に向け、前記接続管部材61の外周面64に形成されている被接続端側の端部嵌挿面64aを差し込んで嵌挿させ、かつ該引留め係止環32の第1の作動カム斜面32aに該接続管部材61の押圧カム斜面64bを当接させる。
ついで、前記嵌挿態様にされた接続管部材61を第1の弾圧バネ34の弾圧力に抗してより一層強力に押し進めると、前記引留め係止環32のそれ自体が次第に押し込まれてゆき、最終段階に到って、この引留め係止環32の移動に伴い、各拘束ボール38による引留め作動環部材41の拘束が解放される。つまり、前記引留め作動環部材41の第2の作動カム斜面42bに当接して第2の弾圧バネ43で軸芯方向へ押圧付勢され、これによって前記引留め係止環32の外周拘束面32bに接圧している各拘束ボール38のそれぞれが、該引留め係止環32の移動で解放されると、今度は次第に嵌挿されてくる前記接続管部材61の外周面64に直接押し付けられて転動することになる。
そして、前記接続管部材61の嵌挿端である端部嵌挿面64aの先端部分が、前記管継手本体部材11の導出流路23内にある接続シール部材24に嵌入してシールされた時点、つまり、これを言い換えると、管継手本体部材11の導出端に接続管部材61を嵌挿接続させた接続完了時点では、前記第2の弾圧バネ43で押圧付勢されている各拘束ボール38が、押し込まれてくる前記接続管部材61の押上げカム斜面64dを越えた位置で係止溝64c内に押し出されてこれを接圧拘束することになり、結果的に、該接続管部材61のそれ自体を前記管継手本体部材11での所定の接続位置に係止保持するのである。
この接続完了時点において、前記引留め作動環部材41は、図15,図16に見られる如く、前記第2の弾圧バネ43の弾圧力で付勢されたままで第2の位置決めリング36に突当った位置に停止保持されるのである。
以上のようにして、前記管継手本体部材11への接続管部材61の嵌挿接続と、その拘束係止保持、つまりは管継手本体部材11に対する接続管部材61の接続結合が所期通りに単純なワンタッチ操作で簡単かつ効果的に果たされるもので、この接続状態が図15,図16(接続完了状態)に示す態様である。
次に、前記管継手本体部材11に対して接続管部材61を係止保持させた図15,図16に示す接続状態で、該管継手本体部材11から接続管部材61を離脱除去させるためには、前記接続係脱機構31の第2の位置決めリング36に突当って停止保持されている引留め作動環部材41を第2の弾圧バネ43の弾圧力に抗して接続方向、つまりは基端部側へ作動させて行なうのである。
すなわち、前記引留め作動環部材41を第2の弾圧バネ43の弾圧力に抗して基端部方向へ作動させることにより、該引留め作動環部材41の内周拘束面42に当接保持されている前記各拘束ボール38の拘束がそれぞれに解放されると共に、前記第1の弾圧バネ34の弾圧力で押圧付勢されている引留め係止環32、ひいては該引留め係止環32の第1の作動カム斜面32aに押圧カム斜面64bを当接させている前記接続管部材61での係止溝64cの押上げカム斜面64dが、該係止溝64c内の各拘束ボール38をそれぞれに押上げるように作用するので、該各拘束ボール38が先に述べた接続前の状態に復帰した上で、前記管継手本体部材11に接続されていた接続管部材61が第1の弾圧バネ34の弾圧力で押出されて自動的に離脱することになる。
以上のようにして、前記管継手本体部材11からの接続管部材61の離脱除去についても、所期通りに単純なワンタッチ操作で簡単かつ効果的に果たされるもので、この離脱状態では、図10,図11(離脱完了状態)に示す通り、再度、待機状態に復帰させ得るのである。
ここで、上記した各構成の前記管継手本体部材11に対しての接続管部材61のワンタッチ操作による接続・離脱を行なう管継手装置10は、対象とする流体圧供給系での通流管路相互間の単純な接続・離脱のための構成として適用されることで、それなりの作用および効果を容易に得られるのではあるが、適用箇所の構成如何によっては、該通流管路相互の接続・離脱作用に合わせて、通流させる加圧流体自体の通流供給ならびに通流遮断を行なわせる必要がある。
このような場合、上記管継手装置10では、前記管継手本体部材11の接続係脱機構31を隔てた基端部側に対して、各種の形態に構成した開閉弁装置、つまりは、既出願装置でもある開閉弁装置80を介在させるもので、この場合にあっては、前記接続管部材61の非接続時に該開閉弁装置80を常時閉弁状態に保持させておき、かつ該接続時には該開閉弁装置80を開弁するように合理的に選択して操作させるのである。
すなわち、前記開閉弁装置80は、前記管継手本体部材11に組み込んで、導入流路22を通して導入される加圧流体を通流遮断(閉弁時)もしくは通流開放(開弁時)するものであり、図17に示す如く、該開弁時にあって加圧流体を導出流路23に導出させる開閉弁本体部材81と、該開閉弁本体部材81を回動操作(より具体的には、開弁もしくは閉弁操作)する開閉操作部90としての開閉レバー部材91と、それに、前記開閉弁本体部材81を片側(この場合、加圧流体の導入側)から加圧シールするシール機構100との組み合わせ構造からなっている。
而して、前記管継手本体部材11に対しては、図8と図10、および図13と図15をそれぞれに参照して、前記導入流路22と直交する左右方向の弁装着用貫通穴27を左右方向へ一連に開穿させてあり、前記開閉弁本体部材81は、図17にも示す如く、左方側のロッド部82、および右方側のロッド部83のそれぞれと、それに、該各ロッド部82と83の中間にほぼ球形状に削成される開閉弁部、ここでは、球中心を通る一つの水平軸線上で前記導入流路22の有効内径とほぼ同一内径の通流流路85を貫通形成してなる開閉弁部84とを有している。そして、この場合、前記開閉弁本体部材81における左右の各ロッド部82,83を通した全長は、貫通穴27の全軸穴長にほぼ一致、もしくはやや長めに形成(開閉回動時のガタツキを避けるため)された上で、該貫通穴27内にそれぞれシールリング86,87を介して可回動的に嵌装される。
また、前記左方ロッド部82の左端面上にあっては、その軸芯中心に回転円形以外の異形状(この場合は回転円の対向部分同士をそれぞれに截断した図示形状)による比較的薄目の所要厚さ(せいぜい2,3mm程度の厚さ)に設定した取付け支持突部82aを形成させることで、該取付け支持突部82aを前記弁装着用となる貫通穴27の左端部外方に突出させるようにし、かつ該取付け支持突部82aの軸芯部に止着用ネジ孔82bを螺刻形成してあり、同様に、前記右方ロッド部83の右端面上にあっても、その軸芯中心に回転円形以外の異形状による所要厚さの取付け支持突部83aを形成させることにより、該取付け支持突部83aを前記弁装着用の貫通穴27の右端部外方に突出させるようにした上で、該取付け支持突部83aの軸芯部にあっても止着用ネジ孔83bを螺刻形成するのである。
また、前記開閉レバー部材91は、可撓弾性のある所要厚さ(後述の締め代を得るために、前記各取付け支持突部82a,83aの突出高さよりもやや厚目にした所要厚さ)の薄鋼板を用いることで、ほぼコ字状に賦形成形されるものであり、該コ字状のレバー態様を形成すべく両端をそれぞれほぼ直角に折曲した中間操作板部92上には、そのほぼ全長に亘り、操作し易いように表面凹凸状に形成した樹脂製等の指掛け操作片99(図7〜図16を参照)を挿着させてある。
さらに、前記中間操作板部92を左右双方に折曲させたそれぞれの各装着板部93a,94aの内で、左方装着板部93a面には、前記左方ロッド部82の左端面上に突出形成されている取付け支持突部82aに嵌着させるための、同一形状による嵌着穴93bを打抜き形成させ、かつ右方装着板部94a面にも、前記右方ロッド部83の右端面上に突出形成されている取付け支持突部83aに嵌着させるための、同一形状による嵌着穴94bを同様に打抜き形成させてある。
そして、前記各装着板部93a,94aをもつ開閉レバー部材91は、図6および図11にみられる如く、前記開閉弁本体部材81を前記貫通穴27に嵌挿させた状態で、その左右両軸端面に露出する各ロッド部82,83に対して、各装着板部93a,94aをそれぞれ各別に被嵌させるべく、該各ロッド部82,83から外方に突出する各取付け支持突部82a,83aに各嵌着穴93b,94bを各別に嵌挿させ、かつそれぞれにワッシャー95,96を介した上で、前記各止着用ネジ孔82b,83bに各止着ネジ97,98を螺入締着して、これらの開閉弁本体部材81と開閉レバー部材91とを一体的に固定して定着させる。
従って、前記開閉弁本体部材81と開閉レバー部材91とを定着して一体化させた状態では、前記貫通穴27に左右の各ロッド部82,83を可回動的に嵌挿させた開閉弁本体部材81を開閉レバー部材91で回動操作、ひいては所定回動角に制限される開閉操作を容易に行ない得るのである。このために、該開閉弁本体部材81と開閉レバー部材91との一体化定着に際しては、開閉弁部84に貫通形成した通流流路85の貫通方向が、閉弁時にあって、図10に示す如く、続いて述べるバルブシール機構100のバルブシールリング102によるシール作用を受けたままの状態で導入流路22から外されて、導入される加圧流体の通流供給を遮断し得るように、回動角設定(図7と図10とに示す閉弁角Aを参照)させ、かつ開弁時にあって、図15に示す如く、該バルブシールリング102から外れた上で導入流路22に一致されて、導入される加圧流体の通流供給を許容し得るように回動角設定(図12と図15とに示す開弁角Bを参照)させるのである。
さらに、前記開閉弁本体部材81を加圧流体の導入流路22側で加圧シールするシール機構100は、図10と図11、および図15と図16に示す如く、前記導入流路22内にシールリング103を介して摺動可能に嵌挿される円環状をしたシール保持部材101を有しており、該シール保持部材101には、接続端側の開口内周面にシールリング102を保持させると共に、該シールリング102を導入流路22内のバネ受け段部18との間に配した加圧バネ104の弾圧力により、前記開閉弁本体部材81の開閉弁部84での通流流路85の開口周面を含む表面に押圧接触させることで、その弁開閉操作時における通流流路85からの加圧流体の漏洩を防止するのである。
一方、前記管継手本体部材11での該当周面部には、前記開閉弁装置80の開閉弁本体部材81を開閉作動させるのに設けられるところの、前記開閉操作部90での開閉レバー部材91における開閉操作時の回動角、ひいては該開閉レバー部材91の指掛け操作片99による回動角範囲を限定的に規制する突当て規制面として、前記閉弁角Aによる通流遮断(図7〜図11に示す閉弁時に該当)のための閉弁受入れ突当て面28と、前記開弁角Bによる通流供給(図12〜図16に示す開弁時に該当)のための開弁受入れ突当て面29とをそれぞれに形成してある。
従って、上記各構成からなるワンタッチ接続・離脱型の管継手装置10における開閉弁装置80の場合、上記した管継手装置10による作用および効果に加えて、図7ないし図11に示す非接続時にあっては、前記開閉操作部90を開閉操作する開閉レバー部材91を、前記管継手本体部材11での閉弁受入れ突当て面28の位置まで目一杯に回動操作させておくことで、該開閉操作部90が閉弁状態に維持されるのであり、また、図12ないし図16に示す接続時にあっては、該開閉レバー部材91を、該管継手本体部材11での開弁受入れ突当て面29の位置まで目一杯に回動操作させておくことで、該開閉操作部90が開弁状態に維持されるのである。
しかしながら、上記通常構成によるワンタッチ接続・離脱型の管継手装置10に適用する開閉弁装置80では、該管継手装置10の管継手本体部材11に対し、接続管部材61を接続結合させるときと、離脱除去させるときとに、次のような難点があって必ずしも効果的に開閉機能させ得ないという不都合がある。
すなわち、前記管継手本体部材11に接続管部材61を嵌挿接続させた後、前記開閉弁装置80を開弁操作する場合にあっては、その開弁操作に伴い、内部流路内から逃し孔を介して加圧流体が漏洩するのを自動的に遮断できないという、開閉弁装置として好ましくない点であり、また、これとは逆に、前記開閉弁装置80を閉弁させた後、管継手本体部材11から接続管部材61を離脱操作する場合にあっても、その離脱操作に伴い、ここでも同様に、内部流路内に残留する加圧流体の外部放出を効果的に図り得ないという、開閉弁装置として好ましくない点である。
一般に、この種の管継手装置によって加圧流体を通流供給、ないしは通流遮断させる場合、取扱う加圧流体が、例えば、圧縮空気などの気圧系の気圧流体であるから、該管継手装置10の管継手本体部材11に対し、接続管部材61を接続結合させるときと、離脱除去させるときに、内部流路内の加圧流体によって種々の障害を派生する怖れがあるという危険性を齎らすものであった。
本考案は、上記従来の問題点を解消するためになされたもので、その目的とするところは、ワンタッチ接続・離脱型の管継手装置に開閉弁装置を併設させて加圧流体の供給・遮断をなす場合、該併設する開閉弁装置に対して、その開閉操作に自動的に連動する逃し弁を一体的に組み込むと共に、該組み込まれる逃し弁の構成自体の可及的簡略化を図り得るようにした管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構を提供することである。
前記目的を達成するため、本考案に係る請求項1に記載の自動逃し弁機構は、
開閉弁本体部材を内装した管継手本体部材と、該管継手本体部材に着脱可能に嵌挿接続される接続管部材とによる管継手装置を有しており、該管継手装置を加圧流体の通流供給系に配すると共に、管継手本体部材に接続管部材を接続結合させた状態でのみ、開閉弁本体部材の開閉操作による加圧流体の通流供給(開弁時)または通流遮断(閉弁時)を許容し、かつ該開閉弁本体部材を開弁したままの状態では、管継手本体部材からの接続管部材の離脱操作による接続解除を不能にする開閉弁装置の自動逃し弁機構であって、
前記管継手本体部材の導入流路に直交する貫通穴に可回動的に嵌挿され、かつ導入流路に対し、閉弁時に非連通、開弁時に連通させる内部流路を形成した開閉弁本体部材、および該開閉弁本体部材の開閉弁部を開閉時に作動させる開閉レバー部材を設けると共に、前記管継手本体部材の導出側には、前記開閉レバー部材の開閉作動に連動され、前記開閉弁装置の開弁時に閉弁されて前記導入流路から外部への逃し孔による連通を遮断し、かつ該開閉弁装置の閉弁時に開弁されて導入流路から外部への逃し孔による連通を開放する逃し弁部を設けたことを特徴としている。
また、請求項2に記載の自動逃し弁機構は、前記請求項1に記載の自動逃し弁機構において、
前記逃し弁部の閉弁作動が、前記開閉弁装置での開弁作動の終期から開始され、かつ該開閉弁装置での開弁完了で閉弁終結されることを特徴としている。
さらに、請求項3に記載の自動逃し弁機構は、前記請求項1または2に記載の自動逃し弁機構において、
前記逃し弁部の開弁作動が、前記開閉弁装置での閉弁作動の初期から開始され、かつ該開閉弁装置での閉弁完了で開弁終結されることを特徴としている。
本考案に係る請求項1の自動逃し弁機構によれば、管継手本体部材の導出側に開閉弁装置の開閉作動に連動する逃し弁部を設けたので、該管継手本体部材への接続管部材の接続結合もしくは離脱除去に際し、接続結合の場合には、逃し弁部によって内部流路内から加圧流体が漏洩するのを遮断することができ、また、離脱除去の場合には、内部流路内に残留する加圧流体を外部放出することが可能である。
本考案に係る請求項2の自動逃し弁機構によれば、逃し弁部の閉弁作動が、開閉弁装置での開弁作動の初期から開始されて開弁完了で閉弁終結されるから、接続結合時の加圧流体の漏洩の遮断が適確になされる。
本考案に係る請求項3の自動逃し弁機構によれば、逃し弁部の開弁作動が、開閉弁装置での閉弁作動の初期から開始されて閉弁完了で開弁終結されるから、離脱除去時の残留する加圧流体の外部放出が適格になされる。
以下、本考案に係る管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構の実施形態例につき、図1ないし図6を参照し、かつ併せて、先に述べた図7ないし図17をも参照して詳細に説明する。
ここで、上記した図7ないし図11に示す既出願装置での接続管部材の接続結合前の態様と、図12ないし図16に示す同接続管部材の接続結合後の態様と、それに、図17に示す開閉弁部材の態様とのそれぞれは、先の上記背景技術の項でも述べた通りに、本考案に先行して出願され、かつ本考案に密に関連するワンタッチ接続・離脱型管継手装置の概要構成であるが、本考案に係る自動逃し弁機構の実施形態例は、これらの管継手装置、特に、その開閉弁装置の形態に重畳して適用するものである。
すなわち、図1〜図6に示す本実施形態例においては、説明の煩雑さを避けるため、先に詳しく述べた図7〜図17でのワンタッチ着脱部の該当説明をそのまま援用した上で、本実施形態例の場合には、該既出願装置である開閉弁装置に対して新たに付加される自動逃し弁機構の構成等を主にして述べることにする。
本実施形態例の各図構成において、図1は、本実施形態例による自動逃し弁機構を適用した開閉弁装置を含む管継手装置での「接続結合前」の態様を示す半截平面図(前出の図7に対応する)であり、図2は、同様に、本実施形態例による自動逃し弁機構を適用した開閉弁装置を含む管継手装置での「接続結合後」の態様を示す半截平面図(前出の図11に対応する)である。また、図3(a),(b)は、同上自動逃し弁機構部を拡大して示す断面図、および同上逃し弁の分解断面図である。
そして、図4(a),(b)は、本実施形態例での管継手本体部材に対して接続管部材を接続する直前の状態を示す外観側面図と平断面図、および同上接続管部材を接続させたときの状態を示す外観側面図と平断面図であり、また、図5(a),(b)は、同上接続管部材の接続後に開閉弁を開弁して加圧流体を通流させたときの状態を示す外観側面図と平断面図、および同上開閉弁を閉弁させた直後の圧力パージ状態を示す外観側面図と平断面図であり、さらに、図6(a),(b)は、同上接続管部材を接続したままで開閉弁を閉弁させたときの状態を示す外観側面図と平断面図、および同上開閉弁を閉弁して接続管部材を離脱させたときの状態を示す外観側面図と平断面図である。
なお、これらの図1〜図6の実施形態例構成において、前記図7〜図17と同一符号は同一または相当部分を表わしている。
本実施形態例での構成各図において、本考案による逃し弁機構110は、図1〜図3に示す如く、この場合、弾性合成樹脂などによる弁座部材112と、金属ボールを用いた球弁部材113と、前記弁座部材112を取付け固定すると共に、前記球弁部材113の抜出を抑止する抑え部材114とを組合わせて構成する逃し弁部111を有しており、該逃し弁部111は、前記管継手本体部材11での開閉弁本体部材81を組み込む貫通穴27の導出流路23側部分に形成する弁装着用の凹陥穴121に対して装着させた上で、前記開閉弁装置80を開閉操作する開閉レバー部材91の動作に伴い、その開閉弁部84の開弁時にあって逃し弁部111を閉弁させ、また、その開閉弁部84の閉弁時にあって逃し弁部111を開弁させるようにしたものである。
続いて、本実施形態例による前記逃し弁機構110の構成につき、より一層具体的に説明する。すなわち、先ず、本逃し弁機構110を重畳して配置する開閉弁装置80側での前記凹陥穴121は、前記開閉弁装置80における導出流路23に通孔122で連通されて外部側に向け開放されており、その開放側内面には、前記逃し弁部111を取付け固定するための雌ネジ123を螺刻してある。この状態において、前記開閉レバー部材91の右方装着板部94aでの該当する隅角内面側が、前記球弁部材113に対する開閉動作面131となっている。
一方、前記逃し弁部111についてみると、前記弁座部材112は、前記凹陥穴121の通孔122を開口した内端面部に突当て当接させる突当て鍔112aを有し、かつ該突当て鍔112aよりも取付け代相当分程度だけ小径にされて中心部に弁孔112bを形成した中空筒状をなしており、該弁孔112bの外方開口面を弁座面112cとして形成させてある。
また、前記抑え部材114は、前記雌ネジ123に外周面の雄ネジ114aを螺合させることで、前記弁座部材112を凹陥穴121内に取付け固定する中空筒状のもので、外方開口内面に抑えリブ114bを周設させた上で、該抑えリブ114bに接近して外部側に連通する逃し孔114cを開口させてある。
なお、図示実施例は、前記凹陥穴121の開放側内面には雌ネジ123が螺刻してあり、前記抑え部材114の外周面の雄ネジ114aを螺合させることで、前記逃し弁部111を取付け固定するものであるが、必ずしも雌ネジ123および雄ネジ114aを螺刻する必要はなく、前記凹陥穴121の開放側内面に前記抑え部材114の外周面を押圧挿入(圧入)させることにより前記逃し弁部111を取付け固定することも可能である。
そして、前記球弁部材113は、前記弁座部材112での弁座面112cと前記抑え部材114での抑えリブ114bとの間に遊嵌させるのであるが、該弁座部材112のそれ自体に弾性を与えていることもあって、弁座面112cに接するとき、つまり、前記開閉レバー部材91の開弁作動に伴い、開閉動作面131からの押圧を受けることで、前記開閉弁装置80の開弁状態における良好な密封状態を常時確保し、かつ弁座面112cから離れるときは、抑えリブ114bに当接拘束されることで、その球面の一部が所要程度に外部突出されて開閉動作面131による動作待ち状態になると共に、逃し孔114cを通しての開放状態(圧力パージ状態)を常時可能にする。
従って、上記本実施形態例による逃し弁機構110においては、図1および図4(a)に示すように、管継手本体部材11に接続管部材61を接続させていない非接続状態(開閉弁装置80も当然閉弁状態のままである)の時と、図4(b)に示すように、たとえ管継手本体部材11に接続管部材61を接続させても、開閉弁装置80が開弁されていない接続初期状態の時とには、共に開閉弁装置80が閉弁状態になったままなので、前記逃し弁部111は開弁状態に維持されており、管継手本体部材11の導出側では、内外交流が可能である。
また、前記図1および図4(a),(b)の状態から、前記管継手本体部材11に接続管部材61が接続される初期段階では、前記逃し弁部111が開弁されたままなので内外交流が可能であるが、接続終了状態に移行して開閉弁装置80が開弁作動されると、図2および図5(a)に示すように、該開弁作動に伴う開閉動作面131の動きにより、抑えリブ114bから球面の一部を突出させている球弁部材113が該開閉動作面131で押圧閉弁され、かつ該閉弁状態が持続されるため、この管継手装置10による加圧流体の通流供給が所期通りに開始され、かつ開閉弁装置80を閉弁作動するまで継続されるが、その通流供給が継続されている間は逃し弁部111の閉弁で内外交流が絶たれたままになる。
而して、前記加圧流体が通流供給されている状態で、前記開閉弁装置80が閉弁作動され始めると、図5(b)に示す如く、一応は加圧流体が通流されているが、該閉弁作動の終期段階に到って逃し弁部111が開弁されるため、所期通りの圧力パージ放出がなされることになる。
その後、前記開閉弁装置80の閉弁完了で、図6(a)と図6(b)に示す如く、先の図4(b)と図4(a)との手順に戻り、前記管継手本体部材11から接続管部材61を離脱させて終了するのである。
本考案の実施形態例による自動逃し弁機構を適用した開閉弁装置を含む管継手装置での接続結合前の態様を示す半截平面図である。 同上実施形態例での接続結合後の態様を示す半截平面図である。 図3(a)は同上自動逃し弁機構部を拡大して示す断面図であり、図3(b)は、同上逃し弁の分解断面図である。 図4(a)は同上実施形態例での管継手本体部材に対して接続管部材を接続する直前の状態を示す外観側面図と平断面図であり、同(b)は同上管継手本体部材を接続させたときの状態を示す外観側面図と平断面図である。 図5(a)は同上実施形態例での接続管部材の接続後に開閉弁を開弁して加圧流体を通流させたときの状態を示す外観側面図と平断面図であり、同(b)は同上開閉弁を閉弁させた直後の液圧パージ状態を示す外観側面図と平断面図である。 図6(a)は同上実施形態例での接続管部材を接続したままで開閉弁を閉弁させたときの状態を示す外観側面図と平断面図であり、同(b)は同上接続管部材を接続したままで開閉弁を閉弁させたときの状態を示す外観側面図と平断面図である。 先行出願による開閉弁装置を適用した管継手本体部材と接続管部材との組合せからなる管継手装置での接続結合前の外観形態を示す全体側面図と管継手本体部材の左右各端面図である。 同上先行出願での接続結合前の管継手本体部材と接続管部材との全体平面図である。 同上先行出願での接続結合前における管継手本体部材の全体底面図である。 同上先行出願での接続結合前における管継手本体部材と接続管部材との拡大縦断面図である。 同上先行出願での接続結合前における管継手本体部材と接続管部材との拡大平断面図である。 同上先行出願での開閉バルブ装置を適用した管継手本体部材と接続管部材との組合せからなる管継手装置における接続結合後の外観形態を示す全体側面図と管継手本体部材の左右各端面図である。 同上先行出願での接続結合後における管継手本体部材と接続管部材との全体平面図である。 同上先行出願での接続結合後における管継手本体部材の全体底面図である。 同上先行出願での接続結合後における管継手本体部材と接続管部材との拡大縦断面図である。 同上先行出願での接続結合後における管継手本体部材と接続管部材との拡大平断面図である。 同上先行出願での開閉弁装置の開閉弁部材と該開閉弁部材を開閉操作する弁開閉レバー等とを分解かつ拡大して示す斜視説明図である。
符号の説明
10 管継手装置
11 管継手本体部材
12 取付け部材
13 取付け胴部
14 保持胴部
15 締着用六角頭部
16 締着段部
17 突当て支持端面
18 バネ受け段部
21 接続軸線
22 導入流路
23 導出流路
24 接続シール部材
27 貫通穴
28 閉弁受入れ突当て面
29 開弁受入れ突当て面
31 接続係脱機構
32 引留め係止環
32a 第1の作動カム斜面
32b 外周拘束面
33 第1の位置決めリング
34 第1の弾圧バネ
36 第2の位置決めリング
37 ボール保持穴
38 拘束ボール
41 引留め作動環部材
42 内周拘束面
42a 覆い面
42b 第2の作動カム斜面
42c 拘束端面
43 第2の弾圧バネ
61 接続管部材
62 供給軸線
63 供給流路
64 外周面
64a 端部嵌挿面
64b 押圧カム斜面
64c 係止溝
64d 押上げカム斜面
80 開閉弁装置
81 開閉弁本体部材
82 左方ロッド部
82a 取付け支持突部
82b 止着用ネジ孔
83 右方ロッド部
83a 取付け支持突部
83b 止着用ネジ孔
84 開閉弁部
90 開閉操作部
91 開閉レバー部材
92 中間操作板部
93a 左方装着板部
93b 嵌着穴
94a 右方装着板部
94b 嵌着穴
95,96 ワッシャー
97,98 止着ネジ
99 指掛け操作片
100 弁シール機構
101 シール保持部材
102 弁シールリング
103 シールリング
104 加圧バネ
110 自動逃し弁機構
111 逃し弁部
112 弁座部材
112a 突当て鍔
112b 弁孔
112c 弁座面
113 球弁部材
114 抑え部材
114a 雄ネジ
114b 抑えリブ
114c 逃し孔
121 凹陥穴
122 通孔
123 雌ネジ
131 開閉動作面
A 開閉弁部の開閉レバー部材による閉弁角
B 開閉弁部の開閉レバー部材による開弁角

Claims (3)

  1. 開閉弁本体部材を内装した管継手本体部材と、該管継手本体部材に着脱可能に嵌挿接続される接続管部材とによる管継手装置を有しており、該管継手装置を加圧流体の通流供給系に配すると共に、管継手本体部材に接続管部材を接続結合させた状態でのみ、開閉弁本体部材の開閉操作による加圧流体の通流供給(開弁時)または通流遮断(閉弁時)を許容し、かつ該開閉弁本体部材を開弁したままの状態では、管継手本体部材からの接続管部材の離脱操作による接続解除を不能にする開閉弁装置の自動逃し弁機構であって、
    前記管継手本体部材の導入流路に直交する貫通穴に可回動的に嵌挿され、かつ導入流路に対し、閉弁時に非連通、開弁時に連通させる内部流路を形成した開閉弁本体部材、および該開閉弁本体部材の開閉弁部を開閉時に作動させる開閉レバー部材を設けると共に、前記管継手本体部材の導出側には、前記開閉レバー部材の開閉作動に連動され、前記開閉弁装置の開弁時に閉弁されて前記導入流路から外部への逃し孔による連通を遮断し、かつ該開閉弁装置の閉弁時に開弁されて導入流路から外部への逃し孔による連通を開放する逃し弁部を設けたことを特徴とする管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構。
  2. 前記逃し弁部の閉弁作動が、前記開閉弁装置での開弁作動の初期から開始され、かつ該開閉弁装置での開弁完了で閉弁終結されることを特徴とする請求項1に記載の管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構。
  3. 前記逃し弁部の開弁作動が、前記開閉弁装置での閉弁作動の初期から開始され、かつ該開閉弁装置での閉弁完了で開弁終結されることを特徴とする請求項1または2に記載の管継手装置の開閉弁装置における自動逃し弁機構。
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