JP4533877B2 - 管継手装置の開閉バルブ装置 - Google Patents

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本発明は、加圧流体の通流供給系に配して用いられる開閉バルブ装置を内装した管継手装置と、該管継手装置に対して嵌挿接続ならびに離脱分離可能にされる接続管部材とで構成される管継手装置の開閉バルブ装置に関し、さらに詳しくは、特に管継手装置の継手本体部材に接続管部材を嵌挿させて接続結合した状態でのみ、開閉バルブ装置の開閉操作による加圧流体の通流開放時(開閉バルブ装置の開弁時)もしくは通流遮断時(同開閉バルブ装置の閉弁時)をそれぞれに許容し、かつ該開閉バルブ装置を開弁操作したままの接続状態では、継手本体部材からの接続管部材の離脱操作による除去分離を不能とする、一動作接続・離脱形式の管継手装置における開閉バルブ装置での開閉操作手段の改良に係るものである。
一般に、加圧流体の流体圧を利用して作動させる機器装置類などにあっては、その流体圧の通流供給系内に対し、流体圧供給源からの加圧流体を該流体圧利用機器装置類に通流供給する管継手装置を配して用いる場合が多い。このような場合に利用する通常形態の管継手装置としては、該通流供給系内に加圧流体を導入する継手本体部材、および該継手本体部材に組み込まれて導入される加圧流体を通流開閉する開閉バルブ装置と、該継手本体部材の流体導出側端部に嵌挿されて、該開閉バルブ装置が閉じられているときのみに離脱分離させ得る接続管部材との組合せによる管継手装置の構成、ここでは、いわゆる一動作接続・離脱形式の管継手装置の構成がよく知られている。
ここで、前記一動作接続・離脱形式による管継手装置につき、その構成の概要を簡単に述べてみると、管継手装置に接続管部材を接続結合させる前提としては、加圧流体の流動供給経路となる導入口側、例えば、流体圧発生源の吐出部に対し、該管継手装置での継手本体部材の基端部側(非接続端部側)を予め嵌着などで固定させておく。
そして、先ず、管継手装置に接続管部材を接続結合させるのには、継手本体部材の接続端部側に対し、加圧流体を利用対象機器類等に通流供給するための接続管部材の接続端部側を一動作(嵌挿結合動作)で接続させると共に、該嵌挿位置(接続位置)で引留め拘束して結合保持させ、この接続状態で継手本体部材に組み込まれている開閉バルブ装置を開閉自在に操作して使用する。
次に、管継手装置から接続管部材を離脱分離させるのには、前記接続結合状態(接続状態)のままで接続管部材の引留め拘束を解除しながら、該接続管部材を一動作(離脱除去動作)で離脱分離させるのである。
このように接続管部材を一動作で嵌脱挿自在に接続操作して利用する管継手装置、つまり、この種の一動作接続・離脱形式による管継手装置については、本発明者らにおいても既に数多くの新規な装置構成を提案かつ実施しており、その典型的な発明として先行する開閉バルブ装置を次項の特許文献(特許公開公報)に示すが。本発明は、該先行発明の開閉操作手段を改良したものである。
特開2006−161908公報
特開2006−161908公報に記載の開閉バルブ装置は、管継手本体部材の導入流路に直交するバルブ装着用貫通穴に可回動的に嵌挿され、かつ前記導入流路に対して閉弁時に非連通、開弁時に連通させるバルブ流路を形成した開閉バルブ本体部材と、該開閉バルブ本体部材を開閉時に回動操作する開閉レバー部材とを設けると共に、前記管継手本体部材の外周面該当部には、前記開閉レバー部材の回動角範囲を規制する閉弁受入れ突当て面および開弁受入れ突当て面をそれぞれに形成させた管継手装置における開閉バルブ装置である。
前記開閉バルブ本体部材は、前記バルブ流路を形成したほぼ球形状の開閉バルブ部と、該開閉バルブ部の左右両端部に形成されて、前記バルブ装着用貫通穴にそれぞれシールして可回動的に嵌挿される左右の各バルブロッド部と、該各バルブロッド部の端面に突出形成される回転円以外の異形状をした各取付け支持突部とを有し、また、前記開閉レバー部材が、ほぼコ字状に賦形成形して折曲される両端部に、前記各取付け支持突部に係着される嵌着穴を形成した各装着板部を有する。
すなわち、図16(a)に示されているように、前記開閉バルブ本体部材における左右の各バルブロッド部82,83の左方バルブロッド部82の左端面上にあっては、その軸芯中心に回転円形以外の異形状(この場合、回転円の対向面同士をそれぞれに截断した形状)による比較的薄目の所要厚さ(せいぜい2,3mm程度の厚さ)に選択設定した取付け支持突部82aを形成させることで、該取付け支持突部82aをバルブ装着用貫通穴の左端部外方に突出させるようにし、かつ該取付け支持突部82aの軸芯部に止着用ネジ孔82bを螺刻形成する。また同様に、前記右方バルブロッド部83の右端面上にあっても、その軸芯中心に回転円形以外の異形状による所要厚さの取付け支持突部83aを形成させることにより、該取付け支持突部83aをバルブ装着用貫通穴の右端部外方に突出させるようにした上で、該取付け支持突部83aの軸芯部にも止着用ネジ孔83bを螺刻形成する。
前記開閉レバー部材91における従来構成は、可撓弾性のある所要厚さの薄鋼板(締め代を得るために前記各取付け支持突部82a,83aの突出高さよりもやや厚目の薄鋼板)を用い、中間部に中間操作板92を残した上で、その左右双方側をそれぞれに折曲して一連のほぼコ字状に成形するものであり、該中間操作板92上には、そのほぼ全長に亘り開閉操作し易くするため、樹脂製等の表面凸凹状をなす指掛け操作片を嵌着してある。
一方、前記中間操作板部92を左右双方に折曲させて一連にした各装着板部93a,94aの内で、左方装着板部93a面には、前記左方バルブロッド部82の左端面上に突出形成されている取付け支持突部82aに嵌着させるための、同一形状による嵌着穴93bを打抜き形成させ、かつ右方装着板部94a面にも、前記右方バルブロッド部83の右端面上に突出形成されている取付け支持突部83aに嵌着させるための、同一形状による嵌着穴94bを同様に打抜き形成させてある。
ここで、前記各装着板部93a,94aをもつ開閉レバー部材91は、前記開閉バルブ本体部材81を前記バルブ装着用貫通穴に嵌挿させた状態で、その左右両軸端面に露出する各バルブロッド部82,83に対して、各装着板部93a,94aをそれぞれ各別に被嵌させるべく、該各バルブロッド部82,83から外方に突出する各取付け支持突部82a,83aに各嵌着穴93b,94bを各別に嵌挿させた上で、それぞれワッシャー95,96を介して、前記各止着用ネジ孔82b,83bに各止着ネジ97,98を螺着することにより、これらの開閉バルブ本体部材81と開閉レバー部材91とを一体的に定着させる。
従って、前記開閉バルブ本体部材81と開閉レバー部材91とを一体化させた定着状態では、前記バルブ装着用貫通穴に左右の各バルブロッド部82,83を可回動的に嵌挿させた開閉バルブ本体部材81を開閉レバー部材91によって回動操作、ひいては所定回動角に制限されるバルブ開閉操作を円滑かつ容易に行なわせ得ることになる。
しかしながら、上記構成による一動作接続・離脱形式による開閉バルブ装置80においては、加圧流体を通流供給すべく開閉レバー部材91を開弁の位置まで目一杯に開弁操作しておいたとしても、何らかの理由、例えば、該開閉レバー部材を誤って閉弁操作してしまったり、または通流供給先からの不断に送り続けられる振動などを原因にして閉弁操作されてしまい、結果的に加圧流体の連続供給が途絶える場合すら生ずるという、実用上の見地からは当然避けるべき好ましくない問題点があった。
また、前記開閉レバー部材91の作動側として用いられる中間操作板部92が、薄鋼板で一連のほぼコ字状に賦形成形されており、しかも、該中間操作板部92には指掛け操作片が一体的に被嵌されているために、該開閉レバー部材91の組立てに際しては、該コ字状に成形されている中間操作板部92の左右操作板部93a,94aを一旦押し広げなくてはならず該組立て作業等が極めて困難であるという、ここでも同様に好ましくない不都合を有している。
本発明は、上記従来の接続管継手の開閉バルブ装置における各問題点を解決するためになされたもので、その第1の目的とするところは、管継手装置への開閉バルブ装置の組み込みを可及的簡単かつ効果的になし得るようにすることであり、また、第2の目的とするところは、同様に、管継手装置への開閉バルブ装置の組み込みを可及的簡単かつ効果的になし得るようにすると共に、これに合わせて、管継手装置の開閉バルブ装置での開弁状態維持の不具合を良好かつ適切に改善した、この種の管継手装置の開閉バルブ装置を提供することである。
すなわち、本発明の第1の要旨は、上記開閉バルブ装置における開閉レバー部材、ひいては指掛け操作片を被嵌した中間操作板部における開閉バルブ本体部材への組み込みを簡単かつ容易に行なえるようにすることであり、第2の要旨は、該組み込まれた指掛け操作片を含む中間操作板部での開弁位置の位置決めを人為的に拘束規制し得るようにすることである。
前記各目的を達成するため、本発明に係る請求項1に記載の管継手装置の開閉バルブ装置は、
加圧流体利用機器装置類への加圧流体供給系の加圧流体受入れ端側に配される接続管部材と、加圧流体の通流導入側から通流導出側へかけての内部流路を備え、かつ該内部流路の通流導出側流路に前記接続管部材を嵌挿脱可能に接続させる開閉バルブ装置付きの開閉バルブ本体部材を内装した継手本体部材との組合せからなる管継手装置を有し、
前記継手本体部材の内部流路と交差するバルブ装着用貫通孔に対して、バルブ流路を貫通形成した開閉バルブ部を可回動的に嵌挿させた上で、開閉レバー部材によって回動操作可能にし、該開閉バルブ部を開弁させたままでは前記通流導出側流路からの接続管部材の分離除去を不能にさせ、かつ該通流導出側流路に接続管部材を接続結合させた状態にあってのみ、該開閉レバー部材に対する外部からの開閉操作で前記開閉バルブ本体部材を開閉動作可能にし得て、閉弁時に前記内部流路を非連通状態にさせて加圧流体を通流遮断し、開弁時に該内部流路を連通状態にさせて加圧流体を通流供給するようにした開閉バルブ装置の構成において、
前記開閉バルブ部のバルブ流路を挟んだ両側に左右の各バルブロッド部を形成させると共に、前記開閉レバー部材を個々に対向して単体化される左右各別の各開閉レバー部材とし、該左右の各開閉レバー部材には、前記左右の各バルブロッド部にほぼ一体化される各装着板部と、該各装着板部から対向折曲する左右の各連結部とを形成させ、かつ該各連結部の相互間に指掛け操作片を嵌挿して伸縮自在に結合させ、該指掛け操作片により前記開閉レバー部材を開閉作動させ得るようにしたことを特徴としている。
本発明に係る請求項2に記載の管継手装置の開閉バルブ装置は、上記請求項1の構成において、
前記左右の各開閉レバー部材での各連結部の有効長さの限界が、前記左右の各バルブロッド部間の間隔より少なくとも幾分か短めに設定されていることを特徴としている。
本発明に係る請求項3に記載の管継手装置の開閉バルブ装置は、上記請求項1又は2の構成において、
前記継手本体部材の外周面該当部には、前記指掛け操作片の開閉揺回動角範囲を規制する閉弁位置突き当て面と、同開弁位置突き当て面とを各別に形成し、かつ、前記指掛け操作片には、少なくとも摺擦抵抗となる素材を用い、さらに、前記開弁位置突き当て面またはその付近には、前記開閉バルブ部の開弁位置またはその付近で該指掛け操作片に摺擦させて抵抗素子となる係止ピン部材を突設させ、該指掛け操作片で前記開閉レバー部材を揺回動操作して開閉作動する前記開閉バルブ部の開作動位置での係止ピン部材との摺擦抵抗により、該指掛け操作片を同位置に一時拘束し得るようにしたことを特徴としている。
本発明に係る請求項4に記載の管継手装置の開閉バルブ装置は、上記請求項1〜3のいずれか1項の構成において継手本体部材には開閉バルブ装置の閉弁時に通流導出側流路の内圧を逃逸させる内圧逃しバルブ機構を配したことを特徴としている。
本発明に係る請求項1および2の管継手装置の開閉バルブ装置によれば、前記開閉レバー部材が、分断された左方装着板部と右方装着板部とを指掛け操作片で接続させ、分断面に回動抵抗となる拘束間隙を介在してあるので、該開閉レバー部材全体の所要長さ寸法を任意に拡げて自由度、ひいては融通性を増することができ、該開閉バルブ本体部材への開閉レバー部材の組み込み作業を極めて簡単かつ容易に行ない得るのである。
本発明に係る請求項3の管継手装置の開閉バルブ装置によれば、前記開閉レバー部材、ひいては指掛け操作片を開弁操作することで加圧流体を通流供給させる際にあって、前記開弁位置突き当て面に備えた突出該当部が該指掛け操作片の拘束間隙を乗り越えて拘束保持されるため、該拘束間隙が抵抗要素となって簡単には閉弁せず、加圧流体の連続供給が途絶える惧れはなく、かつ該指掛け操作片を閉弁作動(加圧流体の通流遮断)させて接続管部材を離脱除去させる際にあっては、同様に、該拘束間隙が抵抗要素として作用するため、振動などで簡単には離脱除去し得ない。
本発明に係る請求項4の管継手装置の開閉バルブによれば、指掛け操作片を開弁操作することで、加圧流体を通流供給させる際にあっては、内圧逃がし用のボール弁の閉弁で導入される加圧流体圧を管継手装置に維持し、指掛け操作片を閉弁操作することで、内圧逃し用のボール弁が開弁して管継手装置内の残圧を排除して管継手装置の内圧を大気圧と同じにすることができ、管継手本体部材から接続管部材の離脱を容易に行ない得るのである。
以下、本発明に係る管継手装置の開閉バルブ装置による実施形態例につき、上記した図1(a),(b),(c) ないし図5と、特に図6(a),(b) および図7(a),(b) と、図8ないし図15と、それに、図16(a),(b) を参照して詳細に説明する。
これらの添付各図の構成において、図1(a),(b) および(c) は、本発明に係る開閉バルブ装置の主要な要点部分を含む管継手装置の概略構成を示す平面図、側面図および導出側端面図である。図2は、同上管継手装置と接続管部材との組合せを示す側断面図、図3ないし図5は、同上管継手装置の導出端に接続管部材を接続させた状態で指掛け腕操作部材を作動操作する手順をそれぞれ順次に示す各側断面図であり、特に図6(a),(b) は、図4における矢示A部分を拡大して拘束ピン付き形状をそれぞれに示す部分拡大断面図および側断面図、図7(a),(b) は、同上図4における矢示A部分を拡大してそれぞれに示す標準形状的な部分拡大断面図および側断面である。
また、図8は、接続管部材を接続結合した状態での管継手装置の開弁時における全体構成を示す平断面図、図9は、同上接続管部材を接続結合した状態での管継手装置の閉弁時における全体構成を示す平断面図、同様に、図10(a),(b) ないし図15(a),(b) は、管継手装置に対して接続管部材を接続結合状態にさせると共に、該状態で開閉バルブ機構を開閉操作し、かつ接続管部材を離脱除去するまでの各手順を順次に示す側面図、および平断面図であり、さらに、図16(a),(b) は、開閉バルブ装置の開閉レバー部材を従来と本発明とで拡大かつ分解して示すそれぞれに各分解斜視図である。なお、これらの図8、図9および図10ないし図15の各構成において破線ハッチング表示は加圧流体の通流状態を示す。
これらの添付各図にあって、符号10は上記した一動作接続・離脱形式の管継手装置を示し、該管継手装置10は、内部に加圧流体の流路を有して主体部となる中空筒状の継手本体部材11と、該継手本体部材11の接続端側(各図の左方端部側に該当、以下同様)に一動作で嵌脱操作して着脱自在に接続結合・離脱分離させる中空筒状の接続管部材61との組合せで構成され、前記継手本体部材11の基端側(各図の右方端部側に該当、以下同様)は、図示省略した流体圧発生源の吐出部に対し、直接取付け固定するか、または適宜に結合スリーブなどを介することで取付け固定して用いる。
而して、前記継手本体部材11の接続端側にあっては、図1(a),(b),(c)および図2〜図5に示すように、所要形態の接続係脱機構31が組み込まれており、該接続係脱機構31は、接続時に、嵌挿される接続管部材61を該接続状態に引留め拘束係止して保持すると共に、非接続時に、その離脱分離を可能にすることで、意図する該接続管部材61の着脱自在な役割を担っている。
ここで、前記継手本体部材11の内部流路中には、開閉バルブ装置を介在させるのが通常構成であるが、しかし、この介在させる開閉バルブ装置の構成は、既に数多くが存在するので、その詳細説明は省略する。
また、上記の一動作接続・離脱形式による管継手装置10の構成は、本願の改良部分に該当する構成を除いて周知に属する事項ではあるが、その一動作接続・離脱のための該当構成部分につき、図2〜図5ならびに図8,図9を参照して説明する。
すなわち、前記主体部となる中空筒状の継手本体部材11に対しては、先ず、取付け胴部13と保持胴部14とからなる中空筒状をした取付け部材12を取付けておく。該取付け部材12は、前記した流体圧発生源の吐出部への固着取付けに際して、前記保持胴部14での外周面の締着用六角頭部15(図8,図9を各参照)をスパナ掛けに活用することで、前記取付け胴部13の基端側外周面に螺刻した螺条を該吐出部に螺着して適確に取付け固定する(先にも述べた如くに、結合スリーブなどを介することで取付け固定する場合もある)もので、該保持胴部14には、前記接続管部材61を継手本体部材11に位置決め締着するための締着端面16を形成し、かつ軸方向の接続端側へ向け前記開閉バルブ装置80を突当て位置させるための突当て支持端部17を所要長さ相応に延出すると共に、該当部分には内圧逃しバルブ機構19として機能する内圧逃し穴19a、および後述する如く、該内圧逃し穴19aを前記開閉バルブ装置80の開弁時(前記接続管部材61の接続時、図8を参照)に自動閉塞し、かつ閉弁時(主に該接続管部材61の非接続時を含んで常時、図9を参照)に自動開放するボール弁19bを設けてある。
また、前記継手本体部材11での中空筒状内部には、図2に示す如く(図8,9をも合わせて参照)、軸芯の接続軸線21上に沿い、中間相当部に装着される前記開閉バルブ装置80を一つの区切り境界相当部にして、加圧流体導入側(前記取付け部材12を含む基端部側に該当)に導入流路22を形成させ、かつ加圧流体導出側(該取付け部材12を含む接続端部側に該当)に導出流路23を形成させてある。
この場合、前記取付け部材12を含む継手本体部材11の導入流路22側は、本来の加圧流体の導入作用に加えて、前記開閉バルブ装置80におけるシール構成相当の各部材を配置するのに用いられるもので、このために前記取付け部材12側の内面相当部分には、バネ受け段部18を形成させてあり、また、前記導出流路23側の内外は、前記接続係脱機構31を組み込むために用いられる。
一方、前記継手本体部材11の導出流路23側に組み込まれる接続係脱機構31は、該導出流路23側の内面に摺滑動可能に嵌挿される引留め係止環32を有しており、該引留め係止環32の内周面にあっては、接続時に作用する第1の作動カム斜面32aが形成され、かつその外面には、次ぎに述べる外周拘束面32bが形成されている。そして、この引留め係止環32は、第1の弾圧バネ34の弾圧力によって付勢されることで、前記導出流路23の開口端内周面に位置決め配置した第1の位置決めリング33に突当てられるもので、この結果、非接続時にあって、該引留め係止環32が常時所定の開放位置を占めて維持される。
また、前記継手本体部材11での導出流路23の接続端側における外周面部に対し、前記接続係脱機構31を所期通りに作用させるための第2の位置決めリング36を予め配置させておき、かつ前記導出流路23の開口端部には、非接続時での前記引留め係止環32の外周拘束面32bに対応する該当位置部分にあって、等角間隔での放射状方向に所要長さ(所要深さ)による複数のボール保持穴37を開穿させ、該各ボール保持穴37内に所要外径による各拘束ボール38を遊嵌させることにより、該各拘束ボール38をそれぞれの該当ボール保持穴37内で放射状方向へ自由に移動できるようにする。
この結果、これらの各拘束ボール38は、非接続時の場合(図2)、前記引留め係止環32の外周拘束面32bに直接当接されるため、その各外周表面の一部ずつが各ボール保持穴37内から外周面側へ所定範囲程度まで突き出た状態にそれぞれ露出されることになり、かつ接続時の場合(図3,4の過程を経て図5)、つまり、前記接続管部材61の引留め係止作用時には、前記引留め係止環32も位置移動するから、該各拘束ボール38のそれぞれが各ボール保持穴37内に押込まれて嵌入されることになる。
次に、前記継手本体部材11での接続端側の外周面にあっては、接続時に前記接続管部材61の接続状態を一時拘束して係止保持し、かつ離脱時に該係止を解除するための中空円筒状の引留め作動環部材41を摺滑動可能に嵌挿してある。そして、この引留め作動環部材41での接続端部側の開口内面は、所要範囲に亘って前記各拘束ボール38を係止位置で拘束維持する第1の内周拘束面42、および前記内圧逃しバルブ機構19のボール弁19bを閉弁位置で拘束維持する第2の内周拘束面44にした上で、該開口端面側での覆い面42aを隔てた部分には、嵌脱時に作用する第2の作動カム斜面42bを形成させてある。
さらに、前記引留め作動環部材41は、第2の弾圧バネ43の弾圧力によって前記接続端側、ひいては前記各ボール保持穴37から一部突出する前記各拘束ボール38側、および前記第2の位置決めリング36側の方向へ常時付勢している。なお、この引留め作動環部材41の基端部側の開口端は、前記開閉バルブ装置80に適用するための拘束端面42cになっている。
而して、前記中空筒状の接続管部材61は、前記継手本体部材11の接続端部に嵌挿脱自在(着脱自在)に接続結合させることで、該継手本体部材11から導出される加圧流体を供給対象の流体圧利用機器類等に通流供給するためのものであり、該接続管部材61の中空筒状内部には、前記継手本体部材11の場合と同様に、その接続軸線21に一致する供給軸線62に沿わせて供給流路63が形成され、かつ被接続端部側(各図の左方端部側に該当)の外周面64上にあっては、端部側から順次に、接続時に前記引留め係止環32の開口面内に嵌挿される端部嵌挿面64aと、該引留め係止環32の第1の作動カム斜面32aに接圧してこれを接続させる押圧カム斜面64bと、それに、前記各拘束ボール38を受入れて拘束係止させるところの、少なくとも被接続端部側に押上げカム斜面64dをもつ係止溝64cとが形成されている。
従って、上記各構成の管継手装置10では、非接続時における前記継手本体部材11での接続係脱機構31の態様として、引留め係止環32が第1の弾圧バネ34の弾圧力で付勢されて第1の位置決めリング33に突き当てられると共に、該引留め係止環32の外周面32bに当接された状態で、第2の弾圧バネ43で押圧付勢されている引留め係止環部材41の作動カム斜面41bに当接したままで保持されることになり、このようにして該接続係脱機構31自体を常時非接続位置に待機させ得るのである。
続いて、前記継手本体部材11への接続管部材61の一動作による接続結合・離脱分離の各作用について説明する。
上記各構成による一動作接続・離脱形式の管継手装置10は、継手本体部材11への接続管部材61での非接続時としての待機状態(図2、この待機状態では前記内圧逃しバルブ機構19のボール弁19bが開弁状態)において、先ず、前記継手本体部材11の接続端部側に組み込んだ接続係脱機構31の引留め係止環32における接続端側の開口面内に向け、該接続管部材61の外周面64にある被接続端側の端部嵌挿面64aを差し込んで嵌挿させ、かつ該引留め係止環32の第1の作動カム斜面32aに接続管部材61の押圧カム斜面64bを当接させる。
前記嵌挿態様にされた接続管部材61を第1の弾圧バネ34の弾圧力に抗してより一層強力に押し進めると、前記引留め係止環32のそれ自体が次第に押し込まれてゆき、最終段階に到って、この引留め係止環32の移動に伴い、各拘束ボール38による引留め作動環部材41の拘束が開放される。つまり、前記引留め作動環部材41の第2の作動カム斜面41bに当接して第2の弾圧バネ43で軸芯方向へ押圧付勢され、これによって該引留め係止環32の外周拘束面32bに接圧している各拘束ボール38のそれぞれが、この引留め係止環32の移動で開放されると、今度は次第に嵌挿されてくる接続管部材61の外周面64に直接押し付けられて遊転動することになる。
そして、前記接続管部材61の嵌挿端である嵌挿面64aの先端部分が、前記継手本体部材11の導出流路23内にある接続シール部材24に嵌入してシールされた時点、つまり、これを言い換えると、継手本体部材11の導出端に接続管部材61を接続させた接続完了時点では、前記第2の弾圧バネ43で押圧付勢されている各拘束ボール38が、押し込まれてくる前記接続管部材61の押上げカム斜面64dを越えた位置で係止溝64c内に押し出されて接圧拘束することになり、結果的には、該接続管部材61のそれ自体を前記継手本体部材11での所定の接続位置に係止保持する。
一方、この接続完了時点において、前記引留め作動環部材41は、前記第2の弾圧バネ43の弾圧力により弾圧付勢されたままで第2の位置決めリング36に突き当たった位置に停止保持されるのである。
以上のようにして、前記継手本体部材11への前記接続管部材61の嵌挿結合による接続とその拘束係止保持、つまりは継手本体部材11に対する接続管部材61の接続結合が所期通りに単純かつ簡単な一動作で効果的に果たされるのであり、この状態が継手本体部材11への接続管部材61の接続完了に相当する(図3から図5までの接続動作と接続完了状態、この接続完了状態では前記内圧逃しバルブ機構19のボール弁19bが、前記引留め作動環部材41の第2の内周拘束面44に当接押圧されて閉弁状態を維持、なお、ここでは図8,9をも参照)。
次に、前記継手本体部材11に対して、前記接続管部材61を係止保持させた接続状態(図5)で、該継手本体部材11から接続管部材61を離脱除去させるのには、前記接続係脱機構31の第2の位置決めリング36に突き当たって停止保持されている引留め作動環部材41を第2の弾圧バネ43の弾圧力に抗して接続方向、つまりは基端部側へ作動させて行なうことができる。
すなわち、前記引留め作動環部材41を第1の弾圧バネ43の弾圧力に抗して基端部方向へ作動させることにより、該引留め作動環部材41の第1の内周拘束面42に当接保持されている前記各拘束ボール38の拘束がそれぞれに開放されると共に、前記第1の弾圧バネ34の弾圧力で押圧付勢されている引留め係止環32、ひいては該引留め係止環32の第1の作動カム斜面32aに押圧カム斜面64bを当接させている前記接続管部材61での係止溝64cの押上げカム斜面64dが、該係止溝64c内の各拘束ボール38をそれぞれ押しあげるように作用するので、該各拘束ボール38が先に述べた接続前の状態に復帰した上で、前記継手本体部材11に接続されていた接続管部材61が第1の弾圧バネ43の弾圧力で押し出されて離脱除去されるのである。
従って、前記継手本体部材11からの接続管部材61の離脱除去についても、所期通りに単純かつ簡単な一動作で効果的に果たされるもので、該離脱完了状態では、再び待機状態に復帰させ得るのである。
而して、上記各構成からなる管継手装置10においては、対象とする流体圧供給系での通流管路相互間の単純な接続結合・離脱除去のための構成として適用されるが、加圧流体自体の通流供給ならびに通流遮断を行なわせるのには、前記継手本体部材11の接続係脱機構31を隔てた基端部側に対して開閉バルブ装置80を介在させるもので、この場合、前記接続管部材61の非接続時にあっては、開閉バルブ装置80を常時閉弁状態に保持させておき、かつ接続時にあっては、該開閉バルブ装置80を開弁し得るように合理的に選択して操作するのである。
すなわち、一層具体的に説明すると、前記開閉バルブ装置80は、上記各構成の継手本体部材11に組み込まれることで、導入流路22を通して導入される加圧流体を通流遮断(後述の開閉バルブ部84の閉弁時)、または通流供給(同開閉バルブ部84の開弁時)し、かつ該バルブ開弁時にあって導出流路23に導出させる図16(a)に示す開閉バルブ本体部材81と、該開閉バルブ本体部材81を回動操作(より具体的には、開弁もしくは閉弁操作)する開閉操作部90としての開閉レバー部材121と、それに、前記開閉バルブ本体部材81を片側(この場合、加圧流体の導入側)から加圧シールするバルブシール機構100との組合せ構造からなっている。
また、前記継手本体部材11に対しては、前記供給流路12と直交する左右方向のバルブ装着用貫通穴27を左右一連に開穿させてある。そして、前記開閉バルブ本体部材81は、左方側のバルブロッド部82、および右方側のバルブロッド部83と、該各バルブロッド部82,83での中間にあってほぼ球形状に削成される開閉バルブ部(ボールバルブ部)、ここでは、ボール中心を通る一つの水平軸線上で前記導入流路22の有効内径とほぼ同一内径のバルブ流路85を貫通形成した開閉バルブ部84とを有しており、この開閉バルブ本体部材81における左右の各バルブロッド部82,83を通した全長は、前記バルブ装着用貫通穴27の全軸孔長にほぼ一致、もしくはやや長めに形成(開閉回動時のガタツキを避けるため)された上で、該バルブ装着用貫通穴27内にそれぞれシールリング86,87を介して可回動的に嵌装させるのである(図8,9、および図16(a)をそれぞれに参照)。
ここで、前記左方バルブロッド部82の左端面上にあっては、図16(a)に示し、かつ前記した如くに、その軸芯中心に回転円形以外の異形状による比較的薄目の所要厚さ(せいぜい2,3mm程度の厚さ)に設定した取付け支持突部82aを形成させることで、該取付け支持突部82aを前記貫通穴27の左端部外方に突出させるようにすると共に、該取付け支持突部82aの軸芯部に止着用ネジ孔82bを螺刻形成してあり、また同様に、前記右方バルブロッド部83の右端面上にあっても、その軸芯中心に回転円形以外の異形状による所要厚さの取付け支持突部83aを形成させることにより、該取付け支持突部83aを前記貫通穴27の右端部外方に突出させるようにした上で、該取付け支持突部83aの軸芯部にも止着用ネジ孔83bを螺刻形成する。
また、前記従来の開閉レバー部材91に代わる実施形態例の開閉レバー部材121の構成は、図16(b)に示す通り、可撓弾性のある所要厚さ(締め代を得るために前記各取付け支持突部82a,83aの突出高さよりもやや厚目にした所要厚さ)の薄鋼板を各別に用いて、それぞれほぼ直角L字状に賦形成形させた左方開閉レバー部材122、および右方開閉レバー部材123の1組からなっている。
而して、前記左方開閉レバー部材122の左方装着板部(基端側)131a面には、前記左方バルブロッド部82の左端面上に突出形成されている取付け支持突部82aに嵌着させるための、同一形状による嵌着穴131bを打抜き形成させると共に、実質的には可及的逆L字状に直角折曲された延長側に連結部(先端側)131cを延出させ、かつ前記右方開閉レバー部材123の右方装着板部(基端側)132a面にも同様に、前記右方バルブロッド部83の左端面上に突出形成されている取付け支持突部83aに嵌着させるための、同一形状による嵌着穴132bを打抜き形成させると共に、実質的には可及的L字状に直角折曲された延長側(先端側)に連結部132cを延出させてある。
そして、これらの左右の各開閉レバー部材122,123の相互間は、操作し易いようにほぼ全長に亘って表面凸凹状に形成したやや弾性を残す軟質素材、例えば、樹脂製等の指掛け操作片133により、連結部131c,132cの対向する各端面間に僅かな拘束間隙140を介して伸縮自在に連結させることで、前記開閉レバー部材121を組み上げ構成させてあり、この結果、該開閉レバー部材121は、図7(a),(b) に示す如く、左右の各連結部131c,132c間が伸縮自在にされるため、前記左右の各バルブロッド部82,83での設定寸法の定寸位置を占める各取付け支持突部82a,83aへの各嵌着穴131b,132bの実質的な嵌着作業、つまりは組み上げ作業が極めて簡単かつ容易になるもので、この構成が基本的に標準形状となる。
開閉バルブ本体部材81と開閉レバー部材121との一体化定着に際しては、開閉バルブ部84に貫通形成したバルブ流路85の貫通方向が、閉弁時(前記内圧逃し用のボール弁19bの開弁で、内圧が大気圧に等しい)にあっては、続いて述べるバルブシール機構100のバルブシールリング102によるシール作用を受けたままの状態で、導入流路22から外れて導入される加圧流体の通流供給を遮断し得るように回動角設定(図2の閉弁回動角Aを参照)させ、また、開弁時(同ボール弁19bの閉弁で、導入される加圧流体圧を維持する)にあっては、該バルブシールリング102から外れた上で導入流路22に一致されて、導入される加圧流体の通流供給を許容し得るように回動角設定(図5の開弁回動角Bを参照)させるのである。
そして、前記開閉バルブ本体部材81を加圧流体の導入流路22側で加圧シールするバルブシール機構100については、例えば、本発明者らが先に出願した特願2006−161908公報で提案した通りのものであって良い。すなわち、このバルブシール機構100は、前記導入流路22内にシールリング103を介して摺動可能に嵌挿される円環状をしたシール保持部材101を有しており、該シール保持部材101には、接続端側の開口内周面にバルブシールリング102を保持させると共に、該バルブシールリング102を導入流路22内のバネ受け段部18との間に配置した加圧バネ104の弾圧力により、前記開閉バルブ本体部材81の開閉バルブ部84でのバルブ流路85の開口周面を含む表面に押圧接触させることで、そのバルブ開閉操作時におけるバルブ流路85からの加圧流体の漏出を防止する。
さらに、前記継手本体部材11での該当周面部には、前記開閉バルブ装置80の開閉バルブ本体部材81を開閉作動させるのに設けられるところの、前記開閉操作部90での開閉レバー部材121における開閉操作時の回動角A,B、ひいては該開閉レバー部材121に被嵌される指掛け操作片、例えば、滑り止めを兼ねた合成樹脂製の指掛け操作片133による回動角範囲を限定的に規制する突き当て規制面として、閉弁角Aによる通流遮断のための閉弁位置突き当て面28と、開弁角Bによる通流供給のための開弁位置突き当て面29とをそれぞれに形成したものである。
従って、上記各構成での開閉バルブ装置80の場合、上記管継手装置10、すなわち、継手本体部材11に対しての接続管部材61における接続結合(接続時)もしくは離脱除去(非接続時)の作用および効果に加え、先ず、非接続時にあっては、前記開閉操作部90を開閉操作する開閉レバー部材121、ひいては指掛け操作片133を該継手本体部材11の閉弁受入れ突き当て面28の位置まで目一杯に回動操作(閉弁操作)しておくことにより、該開閉操作部90が閉弁状態に維持されるのであり、また、接続時にあっては、該開閉レバー部材121、ひいては指掛け操作片133を該継手本体部材11の開弁受入れ突き当て面29の位置まで目一杯に回動操作(開弁操作)しておくことにより、該開閉操作部90が開弁状態に維持されるのである。
また、前記開閉バルブ本体部材81での開弁受入れ突き当て面29には、図6(a),(b) に示す如く、開弁作動時(開弁のための揺回動時)に抵抗要素となる突出該当部、ここでは頭部突出部分151aを含む係止ピン部材151を植設させてある。従って、前記開閉バルブ本体部材81の開弁作動に際しては、前記係止ピン部材151が該開閉レバー部材121、ひいては指掛け操作片133の拘束間隙140を越えて拘束保持されるため、該拘束間隙140が抵抗要素となって簡単には閉弁せず、このために加圧流体の連続供給が途絶える惧れはなく、かつ該指掛け操作片133を閉弁作動(加圧流体の通流遮断)させて接続管部材を離脱除去させる際にあっては、同様に該拘束間隙140が抵抗要素として作用するため、振動などで簡単には離脱除去し得ない。
また同様に、前記開閉レバー部材121が、分断状態にされた左方装着板部131aと右方装着板部132aとを指掛け操作片133で伸縮自在に嵌挿接続させ、分断面に回動抵抗となる拘束間隙140を介在してあるので、該開閉レバー部材121の所要長さ寸法を任意に拡げることができ、該開閉バルブ本体部材81への開閉レバー部材121の組み込み作業を極めて簡単かつ容易に行ない得ることになるもので、この構成が係止ピン付き形状である。
(a),(b)および(c)は開閉バルブ装置の主要な要点部分を含む管継手装置の概略構成をそれぞれに示す平面図、側面図および導出側端面図である。 同上管継手装置の閉弁状態における継手本体部材と接続管部材との組合せを示す側断面図である。 同上管継手装置の導出端に接続管部材を接続させた状態で、開閉バルブ本体部材の指掛け腕操作部材が作動操作し始めて拘束ピン部材に当接される開弁初期状態の態様を示す側断面図である。 同上管継手装置の導出端に接続管部材を接続させた状態で、開閉バルブ本体部材の指掛け腕操作部材が拘束ピン部材を乗り越えかかった開弁中期状態の態様を示す側断面図である。 同上管継手装置の導出端に接続管部材を接続させた状態で、開閉バルブ本体部材の指掛け腕操作部材が拘束ピン部材を乗り越えて拘束保持されたバルブ全開状態の態様を示す側断面図である。 (a),(b)は図4における矢示A部分を拡大して拘束ピン部材付き形状をそれぞれに示す部分拡大断面図および側断面である。 (a),(b)は同上図4における矢示A部分をそれぞれに拡大して示す標準形状的な部分拡大断面図および側断面である。 同上接続管部材を接続結合した状態での管継手装置の開弁時における全体構成を示す平断面図である。 同上接続管部材を接続結合した状態での管継手装置の閉弁時における全体構成を示す平断面図である。 (a),(b)は同上管継手装置に接続管部材を接続結合させる前段階の態様をそれぞれに示す側面図、および平断面図である。 (a),(b)は同上管継手装置に接続管部材を接続結合させた閉弁状態の態様をそれぞれに示す側面図、および平断面図である。 (a),(b)は同上管継手装置に接続管部材を接続結合させた開弁状態の態様をそれぞれに示す側面図、および平断面図である。 (a),(b)は同上管継手装置に接続管部材を接続結合させた再閉弁状態の態様をそれぞれに示す側面図、および平断面図である。 (a),(b)は同上管継手装置に接続管部材を接続結合させた再閉弁状態の図11に対応する態様をそれぞれに示す側面図、および平断面図である。 (a),(b)は同上管継手装置から接続管部材を離脱除去させる図10に対応する態様をそれぞれに示す側面図、および平断面図である。 (a),(b)は同上開閉バルブ装置の開閉レバー部材を従来と本発明とで拡大かつ分解して示すそれぞれに各分解斜視図である。
符号の説明
10 管継手装置
11 継手本体部材
12 取付け部材
13 取付け胴部
14 保持胴部
15 締着用六角頭部
16 締着段部
17 突き当て支持端面
18 バネ受け段部
19 内圧逃しバルブ機構
19a 内圧逃し穴
19b ボール弁
21 接続軸線
22 導入流路
23 導出流路
24 接続シール部材
27 バルブ装着用貫通穴
28 閉弁受入れ突き当て面
29 開弁受入れ突き当て面
31 接続係脱機構
32 引留め係止環
32a 第1の作動カム斜面
32b 外周拘束面
33 第1の位置決めリング
34 第1の弾圧バネ
36 第2の位置決めリング
37 ボール保持穴
38 拘束ボール
41 引留め作動環部材
42 第1の内周拘束面
42a 覆い面
42b 第2の作動カム斜面
42c 拘束端面
43 第2の弾圧バネ
44 第2の内周拘束面
61 接続管部材
62 供給軸線
63 供給流路
64 外周面
64a 端部嵌挿面
64b 押圧カム斜面
64c 係止溝
64d 押上げカム斜面
80 開閉バルブ装置
81 開閉バルブ本体部材
82 左方バルブロッド部
82a 取付け支持突部
82b 止着用ネジ穴
83 右方バルブロッド部
83a 取付け支持突部
83b 止着用ネジ穴
84 開閉バルブ部
85 バルブ流路
90 開閉操作部
91 開閉レバー部
92 中間操作板部
93a 左方装着板部
93b 嵌着穴
94a 右方装着板部
94b 嵌着穴
95,96 ワッシャー
97,98 止着ネジ
99 指掛け操作片
100 バルブシール機構
101 シール保持部材
102 バルブシールリング
103 シールリング
104 加圧バネ
121 開閉レバー部材
122 左方開閉レバー部材
123 右方開閉レバー部材
131a 左方装着板部
131b 嵌着穴
131c 連結部
132a 右方装着板部
132b 嵌着穴
132c 連結部
133 指掛け操作片
140 拘束間隙
151 係止ピン部材
151a 係止ピン部材の頭部突出部分

Claims (4)

  1. 加圧流体利用機器装置類への加圧流体供給系の加圧流体受入れ端側に配される接続管部材と、加圧流体の通流導入側から通流導出側へかけての内部流路を備え、かつ該内部流路の通流導出側流路に前記接続管部材を嵌挿脱可能に接続させる開閉バルブ装置付きの開閉バルブ本体部材を内装した継手本体部材との組合せからなる管継手装置を有し、
    前記継手本体部材の内部流路と交差するバルブ装着用貫通孔に対して、バルブ流路を貫通形成した開閉バルブ部を可回動的に嵌挿させた上で、開閉レバー部材によって回動操作可能にし、該開閉バルブ部を開弁させたままでは前記通流導出側流路からの接続管部材の分離除去を不能にさせ、かつ該通流導出側流路に接続管部材を接続結合させた状態にあってのみ、該開閉レバー部材に対する外部からの開閉操作で前記開閉バルブ本体部材を開閉動作可能にし得て、閉弁時に前記内部流路を非連通状態にさせて加圧流体を通流遮断し、開弁時に該内部流路を連通状態にさせて加圧流体を通流供給するようにした開閉バルブ装置の構成において、
    前記開閉バルブ部のバルブ流路を挟んだ両側に左右の各バルブロッド部を形成させると共に、前記開閉レバー部材を個々に対向して単体化される左右各別の各開閉レバー部材とし、該左右の各開閉レバー部材には、前記左右の各バルブロッド部にほぼ一体化される各装着板部と、該各装着板部から対向折曲する左右の各連結部とを形成させ、かつ該各連結部の相互間に指掛け操作片を嵌挿して伸縮自在に結合させ、該指掛け操作片により前記開閉レバー部材を開閉作動させ得るようにしたことを特徴とする管継手装置の開閉バルブ装置。
  2. 前記左右の各開閉レバー部材での各連結部の有効長さの限界が、前記左右の各バルブロッド部間の間隔より少なくとも幾分か短めに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の管継手装置の開閉バルブ装置。
  3. 前記継手本体部材の外周面該当部には、前記指掛け操作片の開閉揺回動角範囲を規制する閉弁位置突き当て面と、同開弁位置突き当て面とを各別に形成し、かつ、前記指掛け操作片には、少なくとも摺擦抵抗となる素材を用い、さらに、前記開弁位置突き当て面またはその付近には、前記開閉バルブ部の開弁位置またはその付近で該指掛け操作片に摺擦させて抵抗素子となる係止ピン部材を突設させ、該指掛け操作片で前記開閉レバー部材を揺回動操作して開閉作動する前記開閉バルブ部の開作動位置での係止ピン部材との摺擦抵抗により、該指掛け操作片を同位置に一時拘束し得るようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の管継手装置の開閉バルブ装置。
  4. 前記継手本体部材には、前記開閉バルブ装置の閉弁時に前記通流導出側流路の内圧を逃逸させる内圧逃しバルブ機構を配したことを特徴とする請求項1〜3のいずか1項に記載の管継手装置の開閉バルブ装置。
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