JP2005351407A - 封止栓 - Google Patents

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Yukinobu Satake
志伸 佐竹
Shoji Tanaka
昭次 田中
Kazuo Yoshida
和夫 吉田
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Tokyo Gas Co Ltd
Yotsugi Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

【課題】 ガス管を封止する作業の施行性や信頼性がよい封止栓を提供する。
【解決手段】 封止栓1は、一端側に把手部11を形成してこの他端側に軸部20を備える回動部10と、軸部20に挿通されて軸方向に移動自在でありガス管90の開口端部91を塞ぐ蓋部30と、これよりも他端側の軸部20に螺合して回動部10の回動に応じて軸部20の軸方向に移動可能な押圧板部40と、蓋部30及び押圧板部40間の軸部20に挿通されて両側面が蓋部30及び押圧板部40によって押圧されて外径が拡大する弾性リング部材50とを有してなる。押圧板部40は弾性リング部材50の側面と略同じ大きさを有し、中央部にナット43を有する。弾性リング部材50は、中央部に軸部20を挿通する挿通孔51を形成し押圧部材側の側面にナット43に係合する係合凹部53を形成する。把手部11の頂部に着色されたシール13aが貼付される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス管の敷設作業において開口したガス管の開口端部を封止する封止栓に関する。
ガス管の敷設現場においては、一時的なガス管の末端処理や気密試験の端部処理や一時的な作業中断の端部処理として、現場状況にあった封止栓が使用されている。例えば、一時的なガス管の末端処理の場合には、下水道用の水密栓やウエス等が使用され(特許文献1参照)、本支管にポリエチレン製のトランジションサービスチーズを取り付けて供給管を分岐させたときの気密試験の端部処理の場合には、このトランジションサービスチーズに挿入されるエスチーズストッパが使用され(特許文献2参照)、さらにガス管の一時的な作業中断の端部処理の場合には、ガス管の開口端部から詰め込んで土砂や水の浸入を防止するウエス等が使用されている。
ここで、水密栓70は、図6に示すように、ボルト71と、ボルト71の他端部に固着された裏板72と、ボルト71の一端側から挿着されたゴムリング73及び押え板74と、ボルト71の一端側に螺合する蝶ナット75とを有してなる。この水密栓70は、押え板74がガス管90の開口端部91に突き当てられた状態で蝶ナット75が締められると、裏板72が押え板74側に移動してゴムリング73が圧縮されて径方向に拡大してガス管90の開口端部91を封止する。
特開平10−318480号公報 特開2001−82672号公報
従来の水密栓は、ゴムリングがガス管内に挿入された状態で蝶ナットが回動されると、蝶ナットの回動に応じて裏板が押え板側に移動してゴムリングを押圧するが、裏板とゴムリングとが当接する部分はボルトの縮む方向に対して斜め方向に延び且つ接触面積が小さいので、裏板の軸方向側への移動量に対するゴムリングの外径の変形量は小さい。このため、ゴムリングの外径が所望の外径に拡大するまでに、蝶ナットを複数回にわたって回転操作する必要があり、また蝶ナットの回転操作とともにゴムリング及びボルトが蝶ナットとともに共回りして、蝶ナットの回転操作に拘わらずゴムリングの外径が拡大する変化量が遅くなるという不都合が生じる。さらに蝶ナットは、突出する2つの指掛部に掛けられる作業者の指によって回されるので、操作性が悪く、ゴムリングの硬さが固い場合にはなおさらである。つまり従来の水密栓は施行性が悪いという問題を有する。
またゴムリングは、押え板及び裏板に形成された斜め方向に延びる接触面積の小さな部分によって挟持されるので、ずれた状態で挟持される場合が生じ、大口径のガス管の場合にはそのずれ量はさらに大きくなる。その結果、水密栓は、ガス管の封止に対する信頼性が低いという問題がある。
またエスチーズストッパはストレート管の封止冶具として製作されたものではなく、圧縮可能に設けられたゴム部はストレート管の断面形状に相似した形状ではない。このため、エスチーズストッパは、ストレート管の開口端部を封止可能であっても、施行性や遮断性能が低いという問題がある。
さらに、一時的に作業を中断するために、ガス管にウエス等を詰め込んだ場合、作業者が作業を再開するときにウエス等を取り除く作業を失念する虞があり、この除去作業を失念すると、ガス供給に支障をきたすという問題が生じる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ガス供給に支障をきたす虞がなく、ガス管の封止作業の施行性がよく、且つ信頼性が高い封止栓を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明は、ガス管の開口端部に挿入されて管内面に密着させて封止する封止栓であって、一端側に把手部を形成して該把手部の他端側に軸部を備える回動部と、該回動部の軸部に挿通されて軸方向に移動自在でありガス管の開口端部を塞ぐ蓋部と、蓋部よりも他端側の該軸部に螺合して回動部の回動に応じて軸部の軸方向に移動可能な押圧板部と、蓋部及び押圧板部間の軸部に挿通されて押圧板部の蓋部側への移動によって両側面が蓋部及び押圧板部によって押圧されて外径が拡大する弾性リング部材とを有することを特徴とする。
この発明によれば、把手部及び軸部を備えた回動部の軸部に、蓋部、押圧板部及び弾性リング部材を設けることにより、回動部を回動させると、押圧板部が弾性リング部材側に移動して、押圧板部及び蓋部によって弾性リング部材は両側が押圧されて外径が拡大する。つまり、弾性リング部材は押圧板部及び蓋部の側面の略全面によって押圧される。このため、弾性リング部材の軸方向側の変形量が大きくなって、外径の拡大方向の変形量を大きくすることができる。その結果、把持部の回動操作をわずかに行うだけで、ガス管の開口端部を封止することができ、封止作業の施行性を向上させることができる。また、把手部は作業者が手で握ることができるものであるので、把持部の回動操作がより容易となり、封止作業の施行性をより向上させることができる。
また本発明は、弾性リング部材の中央部に軸部を挿通する挿通孔を有し、該挿通孔の内径は軸部の外径と略同一又は小径であることを特徴とする。
この発明によれば、弾性リング部材の中央部に軸部を挿通する挿通孔を形成し、この挿通孔の内径が軸部の外径と略同一又は小径にすることにより、挿通孔に軸部を挿通させるだけで、軸部に対する弾性リング部材の位置決めを容易に行うことができる。その結果、弾性リング部材が軸部の径方向に対してずれることはなく、封止の信頼性の低下を未然に防止することができる。
また本発明は、蓋部及び押圧板部の対向する側の側面の少なくともいずれかに弾性リング部材側へ突出する突出部(例えば、実施形態におけるナット43)を設け、弾性リング部材に突出部と係合する係合凹部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、蓋部及び押圧板部の対向する側の側面の少なくともいずれかに突出部を設け、弾性リング部材に突出部と係合する係合凹部を設けることにより、弾性リング部材が蓋部及び押圧板部間に挟持されると、突出部が係合凹部と係合する。従って、弾性リング部材の軸部に対する軸部径方向のずれをより確実に防止することができる。
さらに本発明は、係合凹部の内周面が、係合凹部に突出部が係合して弾性リング部材の外周がガス管の内面に接触しているときに把手部の回動によって押圧板部が蓋部側に移動すると、突出部と係合凹部との間で滑りが生じて軸部とともに共回りしようとする弾性リング部材の回動を規制する所定の硬さを有することを特徴とする。
この発明によれば、係合凹部の内周面を所定の硬さにすることにより、係合凹部に突出部が係合して弾性リング部材の外周がガス管の内面に接触しているときに、把手部が回動して押圧板部を蓋部側に移動させると、係合凹部の内面が拡大して突出部と係合凹部との間で滑りが生じて軸部とともに共回りしようとする弾性リング部材の回動を規制することができる。このため、把手部の回動とともに弾性リング部材が共回りして、押圧板部の蓋部側への移動が抑制されて弾性リング部材によるガス管の封止動作が抑制される事態を未然に防止して、ガス管の封止作業の作業性を向上させることができる。
さらに本発明は、弾性リング部材の中央部に貫通孔を有し、蓋部及び押圧板部の対向する側の各側面に貫通孔に係合する一対の係合突起部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、弾性リング部材の中央部に貫通孔を設け、蓋部及び押圧板部の対向する側の各側面に貫通孔に係合する一対の係合突起部を設けることにより、弾性リング部材が蓋部及び押圧板部間に挟持されると、一対の係合突起部が貫通孔に係合する。このため、弾性リング部材は軸部径方向にずれの無い状態で蓋部及び押圧板部間に挟持されることができる。
また本発明は、一対の係合突起部は、蓋部及び押圧板部によって押圧されて変形する弾性リング部材の外径が所定の大きさになると先端部同士が当接する長さを有することを特徴とする。
この発明によれば、一対の係合突起部の長さを、蓋部及び押圧板部によって弾性リング部材の外径が所定の大きさになると先端部同士が当接する長さにすることにより、把手部を介して行う回動部を回動させた場合、一対の係合突起部同士が当接すると、回動部の回動作が規制されるとともに、弾性リング部材の外径が所定の大きさになる。その結果、弾性リング部材の外径が所定の大きさになると、ガス管の開口端部を遮断するように弾性リング部材を設計すれば、回動部の回動規制により、封止作業の完了を容易に認識することができ、封止作業の施行性をより向上させることができる。
また本発明は、一対の係合突起部が側面に環状に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、一対の係合突起部を側面に環状に設けることにより、係合突起部が設けられた蓋部及び押圧板部のいずれかが周方向に回動しても、一対の係合突起部を常に当接可能な状態にすることができ、封止作業の施行性をより向上させることができる。
さらに本発明は、回動部の把手部と蓋部との間にパッキン部材を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、把手部と蓋部との間にパッキン部材を設けることにより、ガス管内のガスが軸部に形成されたねじ部に沿って押圧板部を通り抜けようとしてもパッキン部材によってその流出を規制することができ、封止栓の信頼性及び遮断性能の低下を未然に防止することができる。
また本発明は、回動部の把手部が着色部を有してなることを特徴とする。
この発明によれば、把手部が着色部を有してなることで、着色部によって作業者の視覚を刺激することができる。このため、一時的にガス管の敷設作業を中断するためにガス管の開口端部に封止栓を挿着した後に、敷設作業を再開する場合において、封止栓がガス管に取り付けられたままの状態になる事態を未然に防止することができる。
本発明に係わる封止栓によれば、封止栓は、把手部及び軸部を備えた回動部と、回軸部の軸部に挿通されてガス管の開口端部を塞ぐ蓋部と、回動部の回動に応じて軸部の軸方向に移動可能な押圧板部と、両側面が蓋部及び押圧板部によって押圧されて外径が拡大する弾性リング部材とを有してなることで、ガス供給に支障をきたす虞がなく、ガス管の封止作業の施行性がよく、かつ封止に対する高い信頼性を有した封止栓を提供することができる。
以下、本発明に係わる封止栓の好ましい実施の形態を図1から図5に基づいて説明する。なお、本実施の封止栓はガス管に使用される封止栓を例にして説明する。
封止栓1は、図1(a)(側面図)に示すように、一端側に把手部11を形成して把手部11の他端側に軸部20を備えた回動部10と、軸部20に挿通されて軸方向に移動自在な蓋部30と、蓋部30よりも他端側の軸部20に螺合して回動部10の回動に応じて軸方向に移動可能な押圧板部40と、蓋部30及び押圧板部40間の軸部20に挿通された弾性リング部材50とを有してなる。
回動部10の把手部11は、厚肉の略円板状に形成され、図示しない作業者の手で握ることが可能な大きさを有している。把手部11の外周部には周方向に所定間隔を有して平面状に切り欠かれた平面部12が複数形成されて、把手部11の握り易さを向上させている。把手部11の一端側の頂部には着色されたシール13aが貼り付けられて把手部11の着色部13を構成している。着色部13の色は任意の色でよく、例えば、緑、だいだい、青、赤、黄、蛍光色等である。着色部13は把手部11の頂部に色を直接的に塗布したり、把手部自体を着色した材料で形成したりしてもよい。
把手部11の他方側端部の略中央部には把手部11よりも小径の段部15が突出して形成されている。段部15の突出長さは、作業者が把手部11を握ったときに作業者の指が蓋部30に接触しないような大きさを有している。このため、段部15によって把手部11の握り易さをより向上させている。段部15の他方側端部の略中央部には段部15よりも小径の軸部20が他方側に突出して設けられている。軸部20の外周にはねじ部21が形成されている。つまり軸部20は雄ねじを形成している。なお、把手部11、段部15及び軸部20はインサート成形等によって一体的に形成される。
蓋部30は円板状であり、図1(b)に示すガス管90の開口端部91を塞ぐことができるようにガス管90の開口部92よりも大径である。蓋部30の中央部には把手部11の軸部20よりも僅かに大径な貫通孔31が形成されている。このため、軸部20に挿通された蓋部30は軸部20に対して軸方向に移動自在である。
押圧板部40は、ガス管90の内径よりも小径な円板状の押圧板41と、押圧板41の蓋部30側の側面に固着されたナット43とを有してなる。押圧板41は、詳細については後述するが、弾性リング部材50を側面から押圧して外径を拡大させるため、非変形状態の弾性リング部材50の側面と相似形且つ略同じ大きさを有している。押圧板41の中央部には軸部20を挿通する図示しない貫通孔が形成されている。ナット43はこの貫通孔に連通するように押圧板41の側面に溶着等によって固定されている。このため、押圧板部40はナット43を介して軸部20のねじ部21に螺合して軸部20の軸方向に移動可能である。
弾性リング部材50は、合成ゴム等の弾性変形が可能な材料製であり、厚肉のリング状に形成されている。材料は、例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)やSBRとニトリルブタジエンゴム(NBR)との混合体である。弾性リング部材50は、中央部に軸部20を挿通する挿通孔51が形成されている。この挿通孔51は軸部20の外径より小さめに形成されている。このため、挿通孔51に軸部20を挿通すると、挿通孔51は弾性変形して拡開して軸部20に密着する。その結果、弾性リング部材50は軸部20に径方向にずれが無い状態で挿着されている。
この弾性リング部材50は、非変形状態で図1(b)に示すガス管90の内径φAよりも小径に形成されている。弾性リング部材50の押圧板部40側の側面の中央部には、ナット43に係合する図2(a)(側面図)及び(b)(断面図)に示す係合凹部53が形成されている。係合凹部53はナット43の外形形状より小さく、係合凹部53内にナット43が挿入されると、係合凹部53が拡開されてナット43が係合凹部53内に密着した状態で挿着される。このため、軸部20に対する弾性リング部材50の径方向の位置ずれを確実に防止することができる。
また弾性リング部材50係合凹部の内周面には、係合凹部53にナット43が係合して弾性リング部材50の外周がガス管90の内面に接触しているときに把手部11の回動によって押圧板部40が蓋部側に移動すると、係合凹部53の内径が拡大してナット43と係合凹部53との間で滑りを生じさせて軸部20とともに共回りしようとする弾性リング部材50の回動を規制するための所定硬さを有したリング状の共回り防止部材55が固着された状態で設けられている。共回り防止部材55は、合成ゴム等の弾性変形が可能な材料製であり、その硬さは単体でデュロメータ硬さで約70〜90度を有する。このため、把手部11の回動とともに弾性リング部材50が共回りして押圧板部40の蓋部側への移動が抑制されて、弾性リング部材50によるガス管90の封止動作が抑制される事態を未然に防止して、ガス管90の封止作業の作業性を向上させることができる。
回動部10の段部15と蓋部30との間の軸部20には把手部11側から座金3及びパッキン部材5が挿着されている。座金3及びパッキン部材5は蓋部30に形成された貫通孔31より大径であり、段部15と略同一径を有している。パッキン部材5は弾性変形可能なゴム等の合成樹脂材料で形成され、蓋部30の貫通孔31と軸部20との間の隙間を塞ぐ。
次に、本発明に係わる封止栓1を使用してガス管の開口端部を封止する場合の封止栓1の動作について説明する。先ず、図1(a)に示す封止栓1を用意する。つまり、回動部10の軸部20に把手部11側から座金3、パッキン部材5、蓋部30、弾性リング部材50を挿着し、押圧板部40を軸部20に螺合させる。そして、把手部11を回して押圧板部40を弾性リング部材50側に移動させて押圧板部40の側面によって弾性リング部材50を押圧して僅かに圧縮変形された状態にする。なお、この圧縮変形量が大きすぎると、弾性リング部材50の径方向の伸びが大きくなって封止栓1のガス管90内への挿入がし難くなるので、この変形量は小さくてよい。
ここで、弾性リング部材50に軸部20が挿通された状態で押圧板部40が弾性リング部材50の他方側の側面を押圧した状態になると、挿通孔51が軸部20に密着した状態になるとともに、ナット43が係合凹部53内に密着した状態で係合する。このため、弾性リング部材50は軸部20に対して径方向にずれることなく軸部20に挿着される。
そして、図1(b)に示すように、押圧板部40側が先になるようにして封止栓1の弾性リング部材50をガス管90の開口部92に挿入する。そして、蓋部30を開口端部91の端に当接させた状態のままで封止栓1を保持する。ここで、弾性リング部材50は、前述したように、蓋部30及び押圧板部40間において圧縮された状態にあるので、回動部10を回動させて軸部20が回動すると、弾性リング部材50は軸部20との間で滑りが生じて軸部20との共回りが抑制される。また押圧板部40は弾性リング部材50を押圧した状態にあるとともに、係合凹部53にナット43が係合しているので、押圧板部40は弾性リング部材50によってその回動が抑制されている。その結果、この状態で、把手部11が所定方向に回動されて軸部20が把手部11の回動方向と同一方向に回動すると、押圧板部40はナット43を介して弾性リング部材50側に移動する。
また、押圧板部40は非変形状態の弾性リング部材50の側面の大きさと略同じ大きさに形成されているので、押圧板部40によって弾性リング部材50の他方側の側面が押圧されると、弾性リング部材50はその略全体が圧縮変形する。これと同時に、蓋部30からの反力によって弾性リング部材50の一方側の側面の全体が押圧されて弾性リング部材50の略全体が圧縮変形する。つまり、弾性リング部材50は両側の側面の略全面が押圧されて全体が圧縮変形する。このため、弾性リング部材50は押圧板部40の軸方向の僅かな押圧動作に対して外径が径方向外側に大きく伸びる(変形する)。つまり、本発明の封止栓1は把手部11を僅かに回動させるだけで弾性リング部材50の外径を容易に拡大して所望の外径にすることができる。
その結果、把手部11を所定方向に回動すると、弾性リング部材50の外周面がガス管90の内面に密着してガス管90の開口端部91を封止することができる。また、弾性変形した弾性リング部材50の元の形状に戻ろうとする復元力によって蓋部30及び座金3間に介装されたパッキン部材5が軸方向に押圧されて圧縮変形して、蓋部30の貫通孔31と軸部20との間の隙間を塞ぐ。このため、ガス管90内のガスが軸部21に沿って外部に流出する事態を確実に防止することができ、封止栓1の遮断性能の低下を未然に防止することができる。
このように、本発明に係わる封止栓1によれば、回動部10に形成された把手部11は作業者が手で握ることが可能な大きさに形成されているので、回動部10を回動させる操作性を向上させることができる。また把手部11による回動操作を僅かに行なうだけで弾性リング部材50の外径が拡大するので、ガス管90の封止作業の施行性を向上させることができる。また封止栓1はパッキン部材5を備えてガスの流出を規制するので、封止栓1による遮断に対する信頼性を向上させることができる。さらに、把手部11には着色部13が設けられているので、着色部13によって作業者の視覚を刺激することができ、一時的にガス管90の敷設作業を中断した後に敷設作業を再開する場合等において、ガス管90から封止栓1を取り外す作業を失念する事態を防止することができる。
なお、封止栓1は、前述したように、把手部11を回動作させるだけで弾性リング部材50の外径が拡大して弾性リング部材50の外周面がガス管90の内面に密着するので、弾性リング部材50は変形量(ひずみ)が大きいもの、即ち、弾性リング部材50の硬さがやわらかいものがよい(例えば、デュロメータ硬さで約30度)。また図3に示すように、弾性リング部材50の挿通孔51のみによって弾性リング部材50が軸部20に対して径方向にずれがない状態で挿着可能であれば、押圧板部40はナット43が軸部20の先端側に突出する方向に向けた姿勢で軸部20に挿着されてもよい。この場合、弾性リング部材50は図2(b)に示す係合凹部53を形成したものでなくてもよい。
また、図5(a)及び図5(b)に示すように、内部が中空で中央部に大きな貫通孔61を形成した弾性リング部材60を使用してもよい。この弾性リング部材60を使用する場合には、図4(a)に示すように、蓋部30及び押圧板部40の対向する側の各側面に貫通孔61に係合する一対の係合突起部33、45を設ける。係合突起部33、45は、略同一径で環状に形成されて蓋部30及び押圧板部40が軸部20に挿着された状態で対向して配置される。係合突起部33、45は、貫通孔61に係合した状態で先端部同士が非接触状態になり、弾性リング部材60が蓋部30及び押圧板部40によって側面から押圧されて圧縮変形して弾性リング部材60の外径が所定の大きさになると先端部同士が当接する長さを有する。ここで、外径が所定の大きさになるとは、弾性リング部材60がガス管90を封止可能にする拡大した外径寸法をいう。
このように封止栓1を構成することで、図4(b)に示すように、把手部11を介して回動部10の軸部20を回動すると、一対の係合突起部33、45同士が接近動して当接する。その結果、回動部10の回動作が規制されるとともに、弾性リング部材60の外径がガス管90を封止可能な径に拡大する。このため、回動部10の回動規制により、作業者は封止作業の完了を容易に認識することができ、封止作業の施行性をより向上させることができる。
本発明の一実施の形態に係わる封止栓を示し、同図(a)は封止栓の側面図であり、同図(b)は封止栓の動作を説明するための封止栓の側面図である。 この封止栓に挿着される弾性リング部材を示し、同図(a)は弾性リング部材の側面図であり、同図(b)は同図(a)のII−II矢視に相当する弾性リング部材の断面図である。 本発明の一実施の形態に係わる封止栓の側面図を示す。 本発明の他の実施の形態に係わる封止栓を示し、同図(a)は封止栓の側面図であり、同図(b)は封止栓の動作を説明するための封止栓の側面図である。 この他の封止栓に挿着される弾性リング部材を示し、同図(a)は弾性リング部材の側面図であり、同図(b)は同図(a)のV−V矢視に相当する弾性リング部材の断面図である。 従来の水密栓の断面図を示す。
符号の説明
1 封止栓
5 パッキン部材
10 回動部
11 把手部
20 軸部
30 蓋部
33、45 係合突起部
40 押圧板部
43 ナット(突出部)
50、60 弾性リング部材
51 挿通孔
53 係合凹部
61 貫通孔
90 ガス管
91 開口端部

Claims (9)

  1. ガス管の開口端部に挿入されて管内面に密着させて封止する封止栓であって、
    一端側に把手部を形成して該把手部の他端側に軸部を備える回動部と、
    該回動部の軸部に挿通されて軸方向に移動自在であり前記ガス管の開口端部を塞ぐ蓋部と、
    前記蓋部よりも他端側の該軸部に螺合して前記回動部の回動に応じて前記軸部の軸方向に移動可能な押圧板部と、
    前記蓋部及び前記押圧板部間の軸部に挿通されて前記押圧板部の蓋部側への移動によって両側面が前記蓋部及び前記押圧板部によって押圧されて外径が拡大する弾性リング部材と
    を有することを特徴とする封止栓。
  2. 前記弾性リング部材は、中央部に前記軸部を挿通する挿通孔を有し、該挿通孔の内径は前記軸部の外径と略同一又は小径であることを特徴とする請求項1に記載の封止栓。
  3. 前記蓋部及び前記押圧板部の対向する側の側面の少なくともいずれかに弾性リング部材側へ突出する突出部を設け、前記弾性リング部材に前記突出部と係合する係合凹部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の封止栓。
  4. 前記係合凹部の内周面は、該係合凹部に前記突出部が係合して前記弾性リング部材の外周が前記ガス管の内面に接触しているときに前記把手部の回動によって前記押圧板部が前記蓋部側に移動すると、前記突出部と前記係合凹部の内周面との間で滑りが生じて前記軸部とともに共回りしようとする前記弾性リング部材の回動を規制する所定の硬さを有することを特徴とする請求項3に記載の封止栓。
  5. 前記弾性リング部材は中央部に貫通孔を有し、
    前記蓋部及び前記押圧板部の対向する側の各側面に前記貫通孔に係合する一対の係合突起部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の封止栓。
  6. 前記一対の係合突起部は、前記蓋部及び前記押圧板部によって押圧されて変形する前記弾性リング部材の外径が所定の大きさになると先端部同士が当接する長さを有することを特徴とする請求項5に記載の封止栓。
  7. 前記一対の係合突起部は前記側面に環状に設けられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の封止栓。
  8. 前記回動部の把手部と前記蓋部との間にパッキン部材を設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の封止栓。
  9. 前記回動部の把手部は着色部を有してなることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の封止栓。
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