JPH09310793A - 管端用キャップ - Google Patents

管端用キャップ

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JPH09310793A
JPH09310793A JP12803396A JP12803396A JPH09310793A JP H09310793 A JPH09310793 A JP H09310793A JP 12803396 A JP12803396 A JP 12803396A JP 12803396 A JP12803396 A JP 12803396A JP H09310793 A JPH09310793 A JP H09310793A
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JP
Japan
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cap
pipe
slide
cap body
gas supply
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Application number
JP12803396A
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English (en)
Inventor
Shigeki Morioka
茂樹 森岡
Yukio Hamano
幸雄 浜野
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Osaka Gas Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作によって管の端部に気密状態に装着
することができ、また、気密試験も容易に実施すること
ができる。 【解決手段】ガス供給管20の端部内に挿入されて固定
されるキャップ本体11に対して、キャップ本体11の
軸心部を挿通する締結具13によって、スライド体12
が接近し得るように連結されている。スライド体12が
キャップ本体11に接近されると、キャップ本体11に
嵌合されたシールリング16がスライド体12とキャッ
プ本体11とによって圧縮されてガス供給管20の内周
面に気密に圧接される。キャップ本体11とスライド体
12とには、通気孔11mおよび12dが同心状態で設
けられており、キャップ本体11およびスライド体12
は、相互に位置決めされた状態になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス供給管、下水
管等を地中に配管する際に、配管途中において管の内部
に湧水等が進入しないように、管の端部を気密状態に保
持するとともに、その管の内部の気密試験を行うために
使用される管端用キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設されるガス供給管では、地中
に配管する際に、管の端部から内部に湧水等が進入しな
いように、管端用キャップが装着される。
【0003】このような管端用キャップとしては、例え
ば、ガス供給管の内部に挿入される内蓋と、ガス供給管
の端面に突き合わされる外蓋との間に、弾性体によって
構成されたシールリングを介在させて、外蓋と内蓋とを
締結具によって相互に接近させることにより、シールリ
ングをガス供給管の内周面に気密状態に圧接させるよう
になったものがある。
【0004】また、ガス供給管では、配管に際して、気
密状態で接続されているかどうかを気密試験によって確
認することも実施される。気密試験では、管端用キャッ
プを気密状態でガス供給管の端部に装着した状態で、管
端用キャップに給排気ホースを挿通して、ガス供給管内
にエアーを供給および排出する必要がある。このような
気密試験を実施する場合には、前述したような構成の管
端用キャップでは、給排気用ホースを取り付けるための
通気孔が設けられていないために、通気孔を設けたり、
設けた通気孔を気密に閉塞するという作業を現場におい
て実施しなければならず、作業性が悪いという問題があ
る。
【0005】これに対して、気密試験を容易に実施し得
るようになったメカニカル継手も、管端用キャップとし
て使用されている。メカニカル継手は、通常、ガス供給
管の端部内の変形を防止するためにその端部内に挿入さ
れる銅合金製等の円筒と、ガス供給管の端部外周面に嵌
合される弾性体製の抜け止めリング、シールリング等
と、鋳鉄等によって一方の端面が閉塞された筒体とを有
しており、抜け止めリング等が嵌合されたガス供給管に
筒体を嵌合させて複数のボルトによって締め付けて縮径
することによって、管の端部に筒体を装着して、管の端
部を気密に閉塞するようになっている。
【0006】このようなメカニカル継手は、気密試験を
容易に実施し得るように、プラグによって封止される通
気孔が予め設けられており、気密試験に際しては、その
通気孔が開放されて給排気ホースが挿通され、気密試験
が終了すると、通気孔がプラグによって気密状態に閉塞
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなメカニカル
継手では、通常はポリエチレンによって構成されている
ガス供給管の端部に装着されると、ガス供給管の端部が
傷ついた状態になる。特に、ガス供給管は、工事を中断
する場合には、12時間程度にわたって、また、気密試
験を実施する場合には、24時間程度にわたって、仮埋
め戻しされた状態とされるために、仮埋め戻しされた際
に管端用キャップは、ガス供給管の端部を傷つけるおそ
れが大きい。ガス供給管の端部が傷ついた状態になる
と、新たにガス供給管を接続するに際して、その傷付い
た端部を切断しなければならない。特に、大口径のガス
供給管では、その端部を切断するために長時間を要する
という問題がある。
【0008】この場合、端部の切断作業が容易に実施さ
れるように、端部が配置される近傍部分を、大きく掘削
する必要もある。このように、ガス供給管の端部を切断
除去する場合には、配管作業の効率は著しく低下する。
【0009】さらに、メカニカル継手では、周方向の複
数箇所をボルト止めしなければならず、そのための作業
が煩わしいという問題もある。従って、気密試験を行い
ながら実施される配管作業の効率が著しく低下する。ま
た、ガス供給管内に挿入される円筒、ガス供給管に嵌合
される筒体等が鋳鉄等の金属によって構成されているた
めに、重量が大きく、大きな口径のガス供給管用の場合
には、1人の作業員によってはガス供給管に取り付ける
ことができず、配管作業の効率は一層低下することにな
る。
【0010】さらに、メカニカル継手の場合には、ガス
供給管に、抜け止めリング、シールリング等の複数のリ
ングが装着されて気密状態にされるようになっており、
その装着作業が煩わしいという問題もある。また、リン
グの装着順序を間違えた場合には、ガス供給管の端部を
確実に気密状態にすることができなくなるおそれもあ
る。このような場合には、気密試験に際して、確実に気
密性が得られず、メカニカル継手がガス供給管の端部か
ら離脱し、非常に危険である。
【0011】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、簡単な操作によって、管の端部内
に確実に抜け止めされた状態で、管の端部を確実に気密
に閉塞することができる管端用キャップを提供すること
にある。本発明の他の目的は、気密試験を容易に、しか
も、確実に実施することができる管端用キャップを提供
することにある。本発明のさらに他の目的は、気密試験
に際して、管の内部に供給されたエアーを効率よく排出
することができる管端用キャップを提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の管端用キャップ
は、管の端面から内部に挿入されて、その管の端部内に
固定されるキャップ本体と、このキャップ本体に対して
管の内奥側に位置する端部に嵌合し得るように配置され
たスライド体と、前記キャップ本体およびスライド体の
軸心部をスライド可能に挿通しており、スライド体がキ
ャップ本体に対して接近するように、管の端部に嵌合さ
れたキャップ本体の外側から操作されるようになった締
結具と、前記スライド体がキャップ本体に接近した際
に、そのスライド体に押圧されて管の端部内周面に圧接
されるように前記キャップ本体の端部に嵌合されたシー
ルリングとを具備し、前記キャップ本体およびスライド
体には、給排気用ホースが気密状態で挿通するように通
気孔がそれぞれ設けられており、キャップ本体に設けら
れた通気孔が、気密状態に封止されるようになっている
ことを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の管端用キャップでは、前
記締結具は、キャップ本体およびスライド体の各通気孔
同士が同心状態に保持されるように、キャップ本体およ
びスライド体が相互に位置決めされている。
【0014】請求項3に記載の管端用キャップでは、前
記締結具は、キャップ本体およびスライド体の軸心部
を、回り止めされた状態で挿通する軸体と、スライド体
に係止するように軸体の一方の端部に設けられた係止体
と、キャップ本体から外側に延出した軸体の他方の端部
にネジ結合されたナットと、を具備する。
【0015】請求項4に記載の管端用キャップでは、前
記キャップ本体とスライド体との間に間隙が形成される
ように、前記キャップ体またはスライド体のいずれかに
凹部が設けられており、その凹部が設けられたキャップ
体またはスライド体の通気孔に、その凹部が連通してい
る。
【0016】請求項5に記載の管端用キャップでは、前
記キャップ本体とスライド体との間に間隙が形成される
ように、前記キャップ本体またはスライド体のいずれか
に、凸部が設けられている。
【0017】請求項6に記載の管端用キャップは、前記
キャップ本体には、そのキャップ本体が管の端部に嵌合
された際にその管の端部を覆う筒部が設けられている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の管端用キャップの実施の
形態の一例を示す断面図、図2は、その管端用キャップ
を分解して示す断面図である。この管端用キャップ10
は、例えば、ガス供給管20を地中に配管する場合に、
その配管途中において、配管されたガス供給管20内に
地下水、湧水等が浸入しないように、また、配管された
ガス供給管20に対する気密試験が容易に実施できるよ
うに、ガス供給管20の端部に装着されるようになって
いる。
【0020】本発明の管端用キャップ10は、ガス供給
管20の端部内に挿入されて固定される円柱状のキャッ
プ本体11と、このキャップ本体11よりもガス供給管
20の端部内奥部側に配置されたスライド体12とを有
している。
【0021】キャップ本体11は、ガス供給管20の内
径よりも若干小さな外径を有する円柱状をした嵌合部1
1bと、この嵌合部11bの一方の端部に、全周にわた
って外方に突出するように設けられたフランジ部11a
とを有している。フランジ部11aは、嵌合部11bが
ガス供給管20内に嵌合された際に、ガス供給管20の
端面に突き合わされるようになっている。
【0022】嵌合部11bには、フランジ部11a側と
は反対側に同心状態で突出する円柱状のコア部11c
が、嵌合部11bから順次先細り状に突出したテーパー
部11dを介して設けられている。コア部11cは、嵌
合部11bよりも小径になっている。
【0023】キャップ本体11の軸心部には、貫通孔1
1eが貫通している。この貫通孔11eは、キャップ本
体11におけるフランジ側11aの側部が、断面円形状
の円筒部11fになっており、コア部11c側の側部
は、円筒部11fよりも断面積が小さくなった断面四角
形状の角筒部11gになっている。
【0024】貫通孔11eにおける円筒部11fの端部
には、円環状の弾性体15が嵌入する凹溝11hが、そ
の周囲に全周にわたって設けられている。この凹溝11
h内には、弾性リング15が嵌入されている。貫通孔1
1eにおける円筒部11fには、ブッシング14が嵌合
されている。ブッシング14は、一方の端部にフランジ
部14aを有しており、そのフランジ部14aが、凹溝
11h内に嵌入された弾性体15に突き当てられてい
る。
【0025】スライド体12は、ガス供給管20内にて
スライドし得る大きさの円板状をしている。スライド体
12の外周縁部には、全周にわたって、キャップ本体1
1側に向かって円筒状に突出した嵌合部12aが設けら
れている。この嵌合部12aの内径は、キャップ本体1
1のコア部11c先端部の外径とほぼ同一になってお
り、コア部11c先端部にスライド可能に嵌合されてい
る。
【0026】スライド体12における嵌合部12aの先
端面は、キャップ本体11側になるにつれて順次小径に
なったテーパー面12cになっている。
【0027】キャップ本体11のコア部11cには、シ
ールリング16が嵌合されている。このシールリング1
6は、キャップ本体11のテーパー部11dとスライド
体12の嵌合部12aとの間に位置されており、外径が
一定になった外周面と、コア部11cに嵌合された一定
の内径の内周面と、テーパー部11dの外周面および嵌
合部12aのテーパー面12cに、それぞれ平行な一対
のテーパー面とを有する断面台形状になっている。シー
ルリング16は、スライド体12がキャップ本体11に
接近するようにスライドすることによって、スライド体
12の嵌合部12aとキャップ本体11のテーパー部1
1dとによって圧縮され、外方に膨出した状態になる。
【0028】スライド体12の軸心部には、貫通孔12
bが貫通している。この貫通孔12bは、全体にわたっ
て断面四角形状になっており、キャップ本体11の軸心
部に設けられた貫通孔11eとは、整合状態で対向して
いる。
【0029】キャップ本体11の貫通孔11eおよびス
ライド体12の貫通孔12bには、両者を締結する締結
具13が設けられている。この締結具13は、キャップ
本体11の貫通孔11eおよびスライド体12の貫通孔
12bを挿通する軸体13aを有しており、この軸体1
3aが、貫通孔11e内に嵌合されたブッシング14内
を挿通して、一方の端部がブッシング14のフランジ部
14aから外方に延出している。
【0030】スライド体12の貫通孔12b内を挿通す
る軸体13aの他方の端部は、スライド体12の外方に
突出した状態になっており、その端部に、円板状の係止
体13bが同心状態で一体的に取り付けられている。係
止体13bは、軸体13aがガス供給管20の端部から
外側に向かってスライドすることによって、スライド体
12の端面に当接する。
【0031】軸体13aは、スライド体12の断面四角
形状になった貫通孔12bを挿通する部分、および、貫
通孔12bから延出してキャップ本体11の貫通孔11
eにおける断面四角形状に角筒部11g内を挿通する部
分が、貫通孔12bおよび角筒部11gの断面形状に整
合した断面四角形状になっている。
【0032】軸体13aにおける係止体13bが設けら
れた端部とは反対側の端面には、断面四角形状の突起部
13cが設けられている。この突起部13cは、断面円
形状になった軸体13aの断面積よりも小さくなってい
る。突起部13cに連続する軸体13aの端部外周面に
は、ネジ溝13dが設けられており、このネジ溝13d
にナット13eがネジ結合されている。ナット13e
は、ワッシャー13fを介して、ブッシュ14のフラン
ジ部14aに突き当てられている。
【0033】軸体13の中程におけるブッシュ14の内
周面に対向する外周面には、全周にわたって凹溝13g
が形成されており、その凹溝13g内に、円環状のシー
ルリング13hが嵌合されている。シールリング13h
は、ブッシュ14の内周面に圧接されて、ブッシュ14
と軸体13との間を気密状態にシールしている。
【0034】キャップ本体11には、軸心部に設けられ
貫通孔11eから適当な間隔をあけて、通気孔11m
が、貫通孔11eとは平行に設けられている。この通気
孔11mは、キャップ本体11を貫通した状態になって
おり、キャップ本体11のフランジ側の端部内周面に
は、ネジ溝11nが設けられている。通気孔11m内に
は、その通気孔11mを気密状態に閉塞するプラグ18
が嵌合されている。プラグ18は、外周面にネジ溝18
aが形成されており、このネジ溝18aが、通気孔11
mの端部に設けられたネジ溝11nにネジ結合されるよ
うになっている。
【0035】スライド体12にも、キャップ本体11に
設けられた通気孔11mに対向して、通気孔12dが同
心状態で設けられている。この通気孔12dも、スライ
ド体12を軸心に沿って貫通している。
【0036】このような構成の管端用キャップ10を使
用して、ガス供給管20は、気密試験を実施しつつ、次
のように配管される。地中を掘削して設けられた溝内に
ガス供給管20を順次配管するに際して、ガス供給管2
0の端部に管端用キャップ10が装着される。管端用キ
ャップ10のガス供給管20に対する装着は、まず、締
結具13のナット13eを緩めて、シールリング16が
キャップ本体11とスライド体12とによって圧縮され
ないように、キャップ本体11とスライド体12とを適
当な間隔をあけた状態とし、スライド体12およびキャ
ップ本体11を、順番に、ガス供給管20内に挿入す
る。そして、キャップ本体11のフランジ部11aが、
ガス供給管20の端面に当接させる。
【0037】この場合、キャップ本体11の通気孔11
mには、プラグ18がねじ込まれた状態になっており、
通気孔11mは、ガス供給管20内に湧水等が進入しな
いように気密に閉塞されている。
【0038】キャップ本体11がガス供給管20の端部
に嵌入されると、締結具13の突起部13cに、回り止
め工具が係止されて、軸体13aが回り止めされた状態
で、ナット13eが回転操作される。これにより、軸体
13aは、ナット13eがネジ結合された端部が、ガス
供給管20から外側に延出するように、スライドされ
て、軸体13aの他方の端部に設けられた係止体13b
がスライド体12に当接して、スライド体12全体が、
キャップ本体11に接近するようにスライドされる。
【0039】その後、さらに、ナット13eを回転操作
すると、ナット13eは、ワッシャー13fを介して、
ブッシング14に圧接された状態になり、図3に示すよ
うに、キャップ本体11のコア部11cに嵌合されたス
ライド体12の嵌合部12aが、コア部11cに嵌合さ
れたシールリング16を押圧し、シールリング16は、
スライド体12の嵌合部12aと、キャップ本体11の
テーパー部11dとによって圧縮され、全周にわたって
外方に膨出した状態になる。これにより、シールリング
16は、ガス供給管20の内周面に気密状態で圧接され
る。
【0040】この場合、スライドされる軸体13aは、
キャップ本体11の貫通孔11eにおける角筒部11g
およびスライド体12の断面四角形状になった貫通孔1
2bによって回り止めされているために、キャップ本体
11およびスライド体12は、相互に位置決めされた状
態を保持し、キャップ本体11に設けられた通気孔11
mと、スライド体12に設けられた通気孔12dとは、
同心状態を保持し続ける。
【0041】このようにして、ガス供給管20の端部に
管端用キャップ10が装着された状態になると、気密試
験が実施される。気密試験を実施する場合には、まず、
ガス供給管20内を気密状態に閉塞した状態で、キャッ
プ本体11の通気孔11mにねじ込まれたプラグ18を
取り外して、通気孔11mを開放する。そして、開放し
た通気孔11mからガス供給管20内にエアー(空気)
が供給される。これにより、ガス供給管20内にエアー
が充填される。
【0042】このように、ガス供給管20内にエアーが
充填された状態になると、キャップ本体11の通気孔1
1mにプラグ18をねじ込んで気密状態に封止し、所定
時間にわたって放置される。放置される時間は、ガス供
給管20の口径等によって異なるが、通常、24時間程
度である。
【0043】このような状態で所定時間が経過すると、
ガス供給管20、管同士の接続部等において、エアー漏
れが生じていないかを点検し、エアー漏れが発見された
場合にはその部分を補修する。
【0044】エアー漏れの点検が終了すると、ガス供給
管20の内部の気密状態が解除されるとともに、管端用
キャップ10のキャップ本体11に設けられた通気孔1
1mのプラグ18が取り外されて、通気孔11mが開放
される。そして、ガス供給管20内に、管端用キャップ
10が装着された端部とは反対側から、窒素ガスが供給
される。これにより、ガス供給管20内のエアーが、窒
素ガスによって通気孔11mから排出されるエアーパー
ジが実施される。その後、管端用キャップ10がガス供
給管20から取り外される。
【0045】図4は、本発明の管端用キャップの実施の
形態の他の例を示す断面図である。この管端用キャップ
10は、キャップ本体11におけるスライド体12に対
向する端面の中心部に、凹部11sが設けられている。
凹部11sの内部は、キャップ本体11に設けられた通
気孔11mに連通した状態になっている。
【0046】この凹部11sは、ガス供給管20の気密
試験が実施された後に、ガス供給管20内に充填された
エアーが効率よく短時間で排出されるように設けられた
ものであり、この凹部11sによって、スライド体12
およびキャップ本体11の端面同士が圧着されず、両者
の間に適当な間隔が形成される。気密試験後にガス供給
管20の内部に充填されたエアーを排出するために使用
される窒素ガスは、通常、1/100 kgf/cm2 程度の低圧
力であるが、通気孔11mに連通する凹部11sによっ
て、キャップ本体11とスライド体12との間に間隙が
形成され、ガス供給管20内の空気は、キャップ本体1
1とスライド体12との間に設けられた凹部11sを通
って、効率よく通気孔11mに流入し、ガス供給管20
から短時間で空気を排出することができる。
【0047】図5は、本発明の管端用キャップの実施の
形態のさらに他の例を示す断面図である。この管端用キ
ャップ10は、キャップ本体11におけるスライド体1
2に対向した端面に、複数の凸部11xが設けられてい
る。各凸部11xは、スライド体12に当接して、キャ
ップ本体11とスライド体12との間に適当な間隙を形
成するようになっている。
【0048】この場合も、各凸部11xによって、キャ
ップ本体11とスライド体12との間に設けられた間隙
によって、ガス供給管20内の空気が通気孔11mに効
率よく流入し、短時間で空気を排出することができる。
【0049】図6は、本発明の管端用キャップの実施の
形態のさらに他の例を示す断面図である。この管端用キ
ャップ10は、キャップ本体11におけるフランジ部1
1aの外周縁部に、ガス供給管20の外周面に嵌合され
て、その外周面を覆う筒部11wが設けられている。
【0050】筒部11wは、キャップ本体11の嵌合部
11bがガス供給管20内に嵌入されると、ガス供給管
20の端部に嵌合されて、その端部外周面を覆った状態
になる。従って、ガス供給管20の端部は、筒部11w
によって覆われて保護された状態になり、ガス供給管2
0を埋め戻した際に、ガス供給管20の端部が、土等に
よって傷つくおそれがない。その結果、ガス供給管20
の端部は、切断して除去することなく、他のガス供給管
と確実に連結することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明の管端用キャップは、このよう
に、管の端部外周面を傷つけることなく、確実に気密状
態にすることができる。従って、管の端部を切断する作
業等が不要になり、配管作業の効率は著しく向上する。
しかも、気密試験に際して、給排気ホースを容易に装着
することができるために、気密試験も容易に実施するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管端用キャップの実施の形態の一例を
示す断面図である。
【図2】その管端用キャップの分解した状態の断面図で
ある。
【図3】その管端用キャップの使用状態を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の管端用キャップの実施の形態の他の例
を示す断面図である。
【図5】本発明の管端用キャップの実施の形態のさらに
他の例を示す断面図である。
【図6】本発明の管端用キャップの実施の形態のさらに
他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 管端用キャップ 11 キャップ本体 11a フランジ部 11b 嵌合部 11c コア部 11e 貫通孔 11f 円筒部 11g 角筒部 12 スライド体 13 締結具 13a 軸体 13b 係止体 13c 突起部 13e ナット 14 ブッシング 15 弾性体 16 シールリング 18 プラグ 20 ガス供給管

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の端面から内部に挿入されて、その管
    の端部内に固定されるキャップ本体と、 このキャップ本体に対して管の内奥側に位置する端部に
    嵌合し得るように配置されたスライド体と、 前記キャップ本体およびスライド体の軸心部をスライド
    可能に挿通しており、スライド体がキャップ本体に対し
    て接近するように、管の端部に嵌合されたキャップ本体
    の外側から操作されるようになった締結具と、 前記スライド体がキャップ本体に接近した際に、そのス
    ライド体に押圧されて管の端部内周面に圧接されるよう
    に前記キャップ本体の端部に嵌合されたシールリングと
    を具備し、 前記キャップ本体およびスライド体には、給排気用ホー
    スが気密状態で挿通するように通気孔がそれぞれ設けら
    れており、キャップ本体に設けられた通気孔が、気密状
    態に封止されるようになっていることを特徴とする管端
    用キャップ。
  2. 【請求項2】 前記締結具は、キャップ本体およびスラ
    イド体の各通気孔同士が同心状態に保持されるように、
    キャップ本体およびスライド体が相互に位置決めされて
    いる請求項1に記載の管端用キャップ。
  3. 【請求項3】 前記締結具は、キャップ本体およびスラ
    イド体の軸心部を、回り止めされた状態で挿通する軸体
    と、スライド体に係止するように軸体の一方の端部に設
    けられた係止体と、キャップ本体から外側に延出した軸
    体の他方の端部にネジ結合されたナットと、を具備する
    請求項2に記載の管端用キャップ。
  4. 【請求項4】 前記キャップ本体とスライド体との間に
    間隙が形成されるように、前記キャップ体またはスライ
    ド体のいずれかに凹部が設けられており、その凹部が設
    けられたキャップ体またはスライド体の通気孔に、その
    凹部が連通している請求項1に記載の管端用キャップ。
  5. 【請求項5】 前記キャップ本体とスライド体との間に
    間隙が形成されるように、前記キャップ本体またはスラ
    イド体のいずれかに、凸部が設けられている請求項1に
    記載の管端用キャップ。
  6. 【請求項6】 前記キャップ本体には、そのキャップ本
    体が管の端部に嵌合された際にその管の端部を覆う筒部
    が設けられている請求項1に記載の管端用キャップ。
JP12803396A 1996-05-23 1996-05-23 管端用キャップ Withdrawn JPH09310793A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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