JP2009156508A - 循環式浴槽の吸水口構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】入浴中に吸水口を覆うフィルター部材の小孔群が目詰まりしても、補助機能の働きで吸水不能に至らずに循環能力が維持され、追い焚き不能やジェット噴流停止等で入浴者が迷惑を被るのを回避できる吸水口構造を提供する。
【解決手段】循環式浴槽Tの側壁Taに貫設された吸水口30aの槽内側にフィルター部材4が装着され、フィルター部材4の前壁部41に吸水口30aと浴槽内とを連通する小孔40a…,40b…群を有し、フィルター部材4の周辺部42に迂回吸水回路10が形成され、小孔40a…,40b…群に目詰まりを生じた際に、吸水口30a内の負圧によって浴槽水が迂回吸水回路10より吸水口30a内に流入するように構成されてなる。
【選択図】図6

Description

この発明は、追い焚き機能付きバスやジェット噴流バスのような外部配管による浴槽水の循環機能を持つ循環式浴槽における吸水口構造に関するものである。
一般的に、循環式浴槽の吸水口では、浴槽水と共に髪の毛や湯垢、繊維屑等の異物の吸入を防止するために、該吸水口を覆うカバー状のフィルター部材が装着される(例えば、特許文献1,2)。このようなフィルター部材は、吸水口の開口に臨んで多数の小孔やメッシュを設けたものであるが、吸水に伴って浴槽水中の異物が付着・蓄積し、次第に小孔群(メッシュの小孔を含む)に目詰まりを生じて吸水能力が低下するため、ある程度の使用期間に達した際に取り外して清掃し、目詰まりを解消する必要がある。
特開2002−336150号公報 特開2005−58429号公報
しかしながら、前記従来の吸水口構造では、入浴中にフィルター部材が殆ど目詰まりしてしまうと、吸水不能となって循環を行えず、追い焚き機能付きバスでは追い焚きの湯が出なくなり、またジェット噴流バスでは噴流が停止し、いずれにしても入浴者が多大な迷惑を被ることになる。
この発明は、上述の事情に鑑みて、循環式浴槽において、入浴中に吸水口を覆うフィルター部材の小孔群が殆ど目詰まりしても、補助機能の働きで吸水不能に至らずに循環能力が維持され、もって追い焚き不能やジェット噴流停止等で入浴者が迷惑を被るのを回避できる吸水口構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕循環式浴槽の側壁に貫設された吸水口の槽内側に、該吸水口を覆うフィルター部材が装着され、このフィルター部材の前壁部に吸水口と浴槽内とを連通する小孔群を有すると共に、該フィルター部材の周辺部に迂回吸水回路が形成され、前記小孔群に目詰まりを生じた際に、吸水口内の負圧によって浴槽水が迂回吸水回路より吸水口内に流入するように構成されてなる循環式浴槽の吸水口構造。
〔2〕フィルター部材の周辺部の少なくとも一部が二重周壁をなし、前記迂回吸水回路の入口側通路が該二重周壁間に構成されて該二重周壁の前後一方側又は両方側で浴槽内に連通してなる前項1に記載の循環式浴槽の吸水口構造。
〔3〕フィルター部材は、前壁部及び二重周壁部を有する合成樹脂成形物からなるフィルター本体と、該フィルター本体の前面を覆う金属板からなるフィルターカバーとで構成され、前記迂回吸水回路がフィルターカバーの周辺部とフィルター本体との間を通るように構成されてなる前項2に記載の循環式浴槽の吸水口構造。
〔4〕前記吸水口と給湯機からの湯の吐出口とが浴槽側壁に貫設された給湯口アダプタに一体化され、フィルター部材の周辺部の下部側に吐出口に連通するスリット状の開口部が設けられてなる前項1〜3のいずれか1項に記載の循環式浴槽の吸水口構造。
〔1〕の発明では、入浴中にフィルター部材の前壁部の小孔群に目詰まりを生じても、吸水口内の負圧によって浴槽水が迂回吸水回路より吸水口内に流入するから、吸水不能に至らずに循環能力が維持される。従って、例えば追い焚き機能付きバスにおいて追い焚きの湯が出なくなったり、ジェット噴流バスにおいてジェット噴流が停止したりするトラブルがなく、入浴者がこれらトラブルによって迷惑を被るのを回避できる。
〔2〕の発明によれば、迂回吸水回路は、入口側通路がフィルター部材の周辺部の二重周壁間に構成され、該二重周壁の前後一方側又は両方側で浴槽内に連通し、細く曲がりくねって圧損の大きい流路構成になるため、フィルター部材の前壁部の小孔群が通じている間は吸水に機能せず、もって平常状態では目詰まりを生じることがなく、該小孔群が目詰まりする異常事態に至って確実に吸水機能を発揮できる。特に迂回吸水回路を複雑な構成に形成した場合には、平常状態あるいは異常状態にかかわらず、迂回吸水回路に目詰まりが生じるのを確実に防止でき、優れた循環能力を長期間維持することができる。
〔3〕の発明では、フィルター部材の合成樹脂成形物からなるフィルター本体と、該フィルター本体の前面を覆う金属板からなるフィルターカバーの周辺部との間に、前記迂回吸水回路を通すことから、該迂回吸水回路としての細く曲がりくねって圧損の大きい流路を容易に形成できる。
〔4〕の発明では、吸水口と給湯機からの湯の吐出口とが浴槽側壁に貫設された給湯口アダプタに一体化された構成において、吐出口からの湯をフィルター部材のスリット状開口部より浴槽内に放出できる。
以下、この発明に係る循環式浴槽の吸水口構造の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は給湯口アダプタの浴槽側壁への取付状態、図2はフィルター部材のフィルターカバー、図3は同フィルター本体、図4は流路形成部材の前面、図5は平常状態での吸水挙動、図6は迂回吸水回路による吸水状態、をそれぞれ示す。
なお、この給湯口アダプタは、浴槽外に設置した給湯機(図示省略)からの温水を浴槽内に供給する湯はり機能と、浴槽内の温水を給湯機に吸い込んで加熱した高温水を浴槽内に戻す追い焚き機能とを備えた浴槽給湯システムに適用するものであり、所謂無極タイプとして、給湯機に繋がる往き管と戻り管(図示省略)に対する接続が逆になっても同じ機能が得られるようになっている。
図1に示すように、この給湯口アダプタは、槽外取付部材1、槽内取付部材2、流路形成部材3、フィルター部材4の4つの主要部品と、槽外側のリング状パッキング5、Oリング6、槽内側のリング状パッキング7、リング状滑りシート8、ロックねじ9の付属部品とで構成されている。なお、図中のHは浴槽Tの側壁Taに設けた貫通穴を示す。
槽外取付部材1は、黄銅やステンレス鋼等の金属製であり、略円筒状をなす外筒部1aの開放した前端にフランジ部1bを備えると共に、該外筒部1aの閉塞した後端部に一対の外管接続部11a,11bが設けられ、該外筒部1aの内側には前方へ開放した円筒状の内筒部1cが同軸状に一体形成されている。そして、内筒部1cの内側空間12aが外管接続部11aに、外筒部1aと内筒部1cの間の環状空間12bが外管接続部11bに、それぞれ連通している。また、外筒部1aの前部内周には雌ねじ13が刻設され、この外筒部1aの前端よりも内奥に位置した内筒部1cの前端の内周側に、前記Oリング6を嵌装するための環状溝14が形成されている。
槽内取付部材2は、ポリアセタート樹脂等の硬質樹脂成形物からなり、両端が開放した筒状部2aの前端にフランジ部2bが一体形成されており、筒状部2aの外周には槽外取付部材1の雌ねじ13に対応する雄ねじ21が設けてある。また、フランジ部2bの前面側には多数の有底のロック穴22…が周方向一定間隔置きに形成されている。
流路形成部材3は、既述の無極タイプとしての流路を形成するものであり、円盤部31aの中央部後面側に流路分岐部31b及び流路筒部31cを一体形成した硬質合成樹脂成形物からなる本体31と、該本体31の円盤部31aの前面側に嵌着される硬質合成樹脂成形物からなる円形の蓋板32と、流路分岐部31bに配置される縦長のゴム板からなる左右一対の弁体33,33とを備えている。そして、本体31の円盤部31aの周縁には前後両側へ突出した周壁部34が形成され、この周壁部34の前縁側に内嵌係止した蓋板32と当該円盤部31aとの間で流路分離室30を構成している。また、この周壁部34には、外周面の3ヵ所にL字形の係止溝34a(図4参照)を有すると共に、内周面にも周方向に等配した3ヵ所に係止突起(図示省略)が設けてある。
流路分離室30内は、吸水口である上部側の吸込み空間30aと、吐出口である下部側の吐出空間30bとに区画され、更に図示を省略しているが、吸込み空間30aが左右2室に分離し、吐出空間30bも流路分岐部31bに臨む上部が左右に分画されている。しかして、円盤部31aの周壁部34は吐出空間30bに臨む下半部では前方突出部分がなく、これによって当該円盤部31aと蓋板32との下半部間で吐出空間30bから周辺側へスリット状に開放した放出口35が形成されている。また、蓋板32は、流路分離室30の吸込み空間30aに臨む上部の左右両側に、図4でも示すように、径小で表裏に透通する吸込孔32a…群を有すると共に、前面には右側の吸込孔32a…群を囲む円環状突縁32bが形成され、上端中央部にねじ孔32cを備えている。
流路分岐部31bは、吸込み空間30a及び吐出空間30bの左右一方側を流路筒部31c内に、同他方側を外側開放口(図示省略)に、それぞれ弁部36を介して連通している。そして、各弁部36では、吸込み空間30aと吐出空間30bの上下両方にわたるように配置した弁体33が、吸込み空間30a側では内側(後方)へ、吐出空間30b側では外側(前方)へそれぞれ弾性変形して開弁し、逆方向には図1で示すように上下部の弁座36a,36bにそれぞれ平板状で当接して閉弁するように構成している。
しかして、流路形成部材3は、槽内取付部材2に対し、その筒状部2a内に前方から流路分岐部31b及び流路筒部31cを挿嵌する形で、周壁部34の後方突出部分をフランジ部2bに外嵌し、該周壁部34内周の各係止突起をフランジ部2b外周の係止溝に嵌入した状態で少し捻回操作することにより、抜出不能に係合連結される。
フィルター部材4は、ポリアセタート樹脂等の硬質合成樹脂成形物からなるフィルター本体4aと、その前面を覆うステンレス鋼等の金属板からなるフィルターカバー4bとで構成されている。
フィルター本体4aは、図3(A)〜(C)で詳細に示すように、円板状の前壁部41の周縁から後方へ周壁部42が張出して皿形をなしている。その前壁部41には、周辺部41bを除く内側領域41aの略全体に、前後に貫通する多数の小孔40a…が密に配列する共に、内側領域41aと周辺部41bとの境界円周に沿って、前後に透通するスリット状孔43…が当該円周の下部側を除いて一定間隔置きに設けられ、更に周辺部の3ヵ所に120度の位相差で等配したカバー係止孔44aを有している。そして、前壁部41aの前面側では、周辺部41bが内側領域41aに対して段下すると共に、該周辺部41bの周方向複数箇所に半径方向に沿う補強リブ45…が突設されている。一方、該前壁部41aの後面側の中央部には上下方向に沿う突条部41cが設けられている。
また、フィルター本体4aの周壁部42は、全周にわたって内周壁部42aと外周壁部42bとの二重構造をなすと共に、下部側には周方向に沿うスリット状の開口部46が形成されている。そして、該周壁部42の開口部46よりも上部側では、内外周壁部42a,42b間の間隙10aが前後両側で開口しており、また内周面の3ヵ所に流路形成部材3の各係止溝34aに対応する係止突起47が突設されている。なお、内外周壁部42a,42bは、開口部46によって前後に分離する下部側では当該開口部46に沿って連続的に繋がる一方、開口部46よりも上部側では前部寄りの位置で一定間隔置きに繋がっている。
フィルターカバー4bは、図2(A)(B)で詳細に示すように、円形で周縁部が後方へ湾曲して浅い皿形をなしており、周辺部を除く内側領域の略全体に小孔40b…がフィルター本体4aの小孔40a…に対応して密に配列する共に、周辺部の3ヵ所にフィルター本体4aのカバー係止孔44aに対応する取付孔44bが穿設されている。
上記のフィルター本体4aとフィルターカバー4bとは、図1に示すように、フィルターカバー4bの周縁部をフィルター本体4aの周壁部42の間隙10aに前部側から嵌入させる形で、該フィルターカバー4bをフィルター本体4aの前面に被せ、各カバー係止孔44aを通して割りピン48をフィルター本体4aの各カバー係止孔44aに圧入することにより、固着一体化してフィルター部材4を構成し、フィルター本体4aの各小孔40aがフィルターカバー4bの小孔40bと連通するように設定されている。
このフィルター部材4は、流路形成部材3に対し、その流路分離室30の前面に被せて、周壁部42の内周の各係止突起47を流路形成部材3の周壁部34外周の係止溝34aに嵌入した状態で少し捻回操作することにより、抜出不能に係合連結される。この係合連結状態においては、図1に示すように、フィルター部材4の後面側の突条部41c及び周辺部が流路形成部材3の前面に当接することから、該フィルター部材4の後面側と流路形成部材3の前面側との間に偏平空間37が構成され、上部側では該偏平空間37を介して該フィルター部材4の小孔40a…,40b…群が流路形成部材3の吸込孔32a…群と連通している。また、フィルター部材4の下部側のスリット状の開口部46は、流路形成部材3の下部側でスリット状に開放した放出口35に臨んでおり、もって吐出空間30bが該放出口35及び開口部46を通して浴槽内に連通している。
そして、図5及び図6に示すように、フィルター部材4の開口部46よりも上部側では、二重構造の周壁部42における前後両側で開口した間隙10aから、フィルター本体4aにおける前壁部41の周辺部41bの段下した前面側とフィルターカバー4bの後面側との間隙10bを経て、フィルター本体4aのスリット状孔43…を通り、偏平空間37より流路形成部材3の吸込孔32a…より吸込み空間30aに至る迂回吸水回路10が構成されている。
なお、槽外側のリング状パッキング5は、断面略内向き開放U字状をなし、槽外取付部材1のフランジ部1bに外嵌することにより、被せパッキングとして該フランジ部1bを包み込む状態に密着固定できるようになっている。また、槽内側のリング状パッキング7は、断面略スペード形をなす厚肉リング部70と、この厚肉リング部70から中心側へ張出する薄肉リング部71とで構成されている。更に、リング状滑りシート8は、ポリオレフィンやポリエステル等の表面滑性が合成樹脂シートからなり、槽内取付部材2の筒状部2aに嵌装した状態で、内周縁が当該筒状部2aに略当接すると共に、外周縁がリング状パッキング7の厚肉リング部70に被さる大きさに設定されている。
上記構成の給湯口アダプタを浴槽Tに取り付けるには、浴槽側壁Taの外側において、槽外取付部材1の外管接続部11a,11bに給湯機に繋がる往き管と戻り管を接続すると共に、この槽外取付部材1のフランジ部1bにリング状パッキング5を嵌着する。また、槽内取付部材2の筒状部2aの基部側にも、リング状パッキング7とリング状滑りシート8を前者がフランジ部2b側に位置するように嵌装する。そして、浴槽側壁Taの内側から、槽内取付部材2の筒状部2aを貫通穴Hに通して槽外取付部材1の外筒部1aに合わせ、この槽内取付部材2の回転操作によって筒状部2aの雄ねじ21を外筒部1aの雌ねじ13に螺合させ、両取付部材1,2のフランジ部1b,2b間で浴槽側壁Taを内外から挟着したのち、浴槽Tの内側より槽内取付部材2に流路形成部材3及びフィルター部材4を図1の如く取り付けることにより、給湯口アダプタの取り付けが完了する。
なお、流路形成部材3は、放出口35が下側になる状態で、流路筒部31c側から槽内取付部材2内に嵌入させ、該流路筒部31cを槽内取付部材2内に突入している槽外取付部材1の内筒部1cに挿嵌させる。そして、周壁部34の後方突出部分を槽内取付部材2のフランジ部2bに外嵌し、既述のように捻回操作して係合連結した上で、蓋板32のねじ孔32cにロックねじ9をねじ込む。これにより、該ロックねじ9の先端が円盤部31aを貫通して槽内取付部材2のフランジ部2bの前面側に設けたロック穴22に嵌入し、流路形成部材3が槽内取付部材2に対して捻回不能となるから、該流路形成部材3の槽内取付部材2との係合が意に反して解除されるのを防止できる。
この給湯口アダプタにおいては、平常状態での追い焚きの際、給湯機側のポンプの駆動により、流路分離室30の吸込み空間30aの左右一方側に負圧が作用し、図5に示すように、浴槽水がフィルター部材4の小孔40a…,40b…群を通って偏平空間37に入り、流路形成部材3の吸込孔32a…群より該吸込み空間30へ流入し、給湯機へ送られる。そして、該給湯機で加熱されて昇温した湯は、流路分離室30の吐出空間30bの左右一方側に戻され、放出口35(開口部46)より浴槽内へ放出される。
一方、追い焚きの際にフィルター部材4の小孔40a…,40b…群が髪の毛や湯垢等の異物で目詰まりし、フィルター部材4の前面側からの吸水が停止する事態に陥った場合、前記ポンプの駆動に伴う吸込み空間30aの負圧により、図6に示すように、浴槽水が迂回吸水回路10より吸込み空間30aに流入するから、追い焚き機能が維持されて浴槽内の湯温を高めることができる。従って、入浴中に上記目詰まりを生じても、入浴者は低い湯温で我慢を強いられるような不具合を確実に防止でき、快適な入浴環境を常時得ることができる。
しかして、迂回吸水回路10は常時通水可能な状態にあるが、その流路が細く狭く且つ曲がりくねり、小孔40a…,40b…群を通した吸水に比べて格段に圧損が大きいため、平常状態では該迂回吸水回路10からの吸水は生じない。従って、該迂回吸水回路10は、小孔40a…,40b…群よりも先に目詰まりすることはなく、これら小孔40a…,40b…群が目詰まりする異常事態に至って確実に吸水機能を発揮できる。
特に本実施形態の迂回吸水回路10は、構成が複雑で大きい圧損を有しているため、平常状態あるいは異常状態にかかわらず、目詰まりが生じるのを確実に防止することができ、優れた吸水機能(循環能力)を半永久的に長期間維持することができる。
なお、迂回吸水回路10としては、前記実施形態以外の種々の流路構成が可能であり、フィルター部材4の周辺部から吸水口へ流通抵抗が大きくなるように細く狭く複数に折れ曲がる流路とすればよいが、実施形態のようにフィルター部材4の二重構造とした周壁部42の隙間10aを入口側流路とするのが好適である。なお、実施形態では該隙間10aが前後両側に開口しているが、いずれか一方のみに開口した構造でもよい。また、実施形態のように合成樹脂成形物からなるフィルター本体4aの前面を金属板からなるフィルターカバー4aで覆う形態とすれば、両者4a,4b間の隙間10bを利用して複雑で狭窄な迂回吸水回路10を容易に構成できる利点がある。
また、この発明の吸水口構造は、実施形態として例示した無極タイプに限らず、給湯機に繋がる往き管と戻り管との接続流路が規定される浴槽用給湯口アダプタにも適用可能であると共に、吸水口が吐出口とは別に浴槽側壁Taに独立して設けられる構造においても同様に適用可能である。その他、この発明では、吸水口構造に関与する各部材の細部形態や材質、流路構成等について、実施形態以外に種々設計変更可能である。
この発明の一実施形態に係る吸水口構造を適用した浴槽用給湯口アダプタの組み付け状態を示す縦断側面図である。 同浴槽用給湯口アダプタに用いるフィルター部材のフィルターカバーを示し(A)図は正面図、(B)図は縦断側面図である。 同フィルター部材のフィルター本体を示し(A)図は正面図、(B)図は縦断側面図,(C)図は底面図である。 同浴槽用給湯口アダプタに用いる流路形成部材の正面図である。 同吸水口構造における平常時の吸水状態を示す要部の縦断側面図である。 同吸水口構造における迂回吸水回路による吸水状態を示す要部の縦断側面図である。
符号の説明
1 槽外取付部材
2 槽内取付部材
3 流路形成部材
4 フィルター部材
4a フィルター本体
4b フィルターカバー
10 迂回吸水回路
10a 隙間(迂回吸水回路の一部)
10b 隙間(迂回吸水回路の一部)
30a 吸込み空間(吸水口)
30b 吐出空間(吐出口)
35 吐出口
40a 小孔
40b 小孔
41 前壁部
42 周壁部(周辺部)
43 スリット状孔(迂回吸水回路の一部)
46 開口部
H 貫通穴
T 浴槽
Ta 浴槽側壁

Claims (4)

  1. 循環式浴槽の側壁に貫設された吸水口の槽内側に、該吸水口を覆うフィルター部材が装着され、このフィルター部材の前壁部に吸水口と浴槽内とを連通する小孔群を有すると共に、該フィルター部材の周辺部に迂回吸水回路が形成され、前記小孔群に目詰まりを生じた際に、吸水口内の負圧によって浴槽水が迂回吸水回路より吸水口内に流入するように構成されてなる循環式浴槽の吸水口構造。
  2. フィルター部材の周辺部の少なくとも一部が二重周壁をなし、前記迂回吸水回路の入口側通路が該二重周壁間に構成されて該二重周壁の前後一方側又は両方側で浴槽内に連通してなる請求項1記載の循環式浴槽の吸水口構造。
  3. フィルター部材は、前壁部及び二重周壁部を有する合成樹脂成形物からなるフィルター本体と、該フィルター本体の前面を覆う金属板からなるフィルターカバーとで構成され、これらフィルター本体及びフィルターカバーにわたって前記小孔群が形成され、前記迂回吸水回路がフィルターカバーの周辺部とフィルター本体との間を通るように構成されてなる請求項2記載の循環式浴槽の吸水口構造。
  4. 前記吸水口と給湯機からの湯の吐出口とが浴槽側壁に貫設された給湯口アダプタに一体化され、フィルター部材の周辺部の下部側に吐出口に連通するスリット状の開口部が設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の循環式浴槽の吸水口構造。
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