JP4157100B2 - 浴槽用温水口装置 - Google Patents

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この発明は、温水供給用として浴槽壁に取り付けられる浴槽用温水口装置に関する。
従来、浴槽と給湯機とが配管接続されて、浴槽に対し湯はり処理や追い焚き処理を行うようにした浴槽用給湯システムが周知である。
このような浴槽用給湯システムに用いられる温水口装置としては、例えば下記特許文献1に示すように、浴槽外面側に取り付けられる槽外取付部材と、浴槽内面側から取り付けられる槽内取付部材とを備えるものが周知である。この温水口装置の槽内取付部材には、槽内に突出状に配置される仕切部材が設けられ、その仕切部材内に第1および第2仕切室が設けられるとともに、各仕切室に対応して、仕切部材の周壁に第1および第2吐出口、第1および第2吸込口が設けられている。さらに各吐出口には、吐出方向のみの温水の流通を許容する吐出弁が設けられるとともに、各吸込口には、吸込方向のみの流通を許容する吸込弁が設けられている。また槽外取付部材には、第1および第2外管接続部が設けられ、この第1および第2外管接続部が上記槽内取付部材の第1および第2仕切室に連通されている。
この温水口装置は、2つの外管接続部に対し、室外給湯機につながる往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な、いわゆる無極性タイプのものである。例えば第1外管接続部に室外給湯機の往き管が接続された場合には、第1外管接続部を介して第1仕切室内に供給されるとともに、その温水が第1吐出口を介して浴槽内に供給される。一方、浴槽内の温水は、第2吸込口から第2仕切室内に吸い込まれ、その温水が第2外管接続部を通って室外給湯機に吸い込まれる。こうして浴槽内の温水が強制的に循環されて追い炊きされるものである。
また浴槽にお湯をはる場合には、温水が室外給湯機の往き管および戻り管の双方から第1および第2外管接続部を介して第1および第2仕切室内に供給され、その温水が第1および第2吐出口を通って浴槽内に吐出されるものである。
特開平10−47783号(図3、4)
しかしながら、特許文献1に示す従来の浴槽用温水口装置は、槽内に突出状に設けられる仕切部材に、第1および第2吐出弁、第1および第2吸込弁などの多数の弁を取り付けるものであるため、仕切部材の構造が複雑になるばかりか、仕切部材の大型化を来たし、不本意にも浴槽内側への突出量が大きくなってしまうという問題があった。
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、小型簡素化を図ることができて、浴槽内側への突出量を小さくすることができる浴槽用温水口装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の構成を要旨としている。
[1] 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の第1および第2外部配管に連通される第1および第2連通パイプと、を備え、
前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
前記第1および第2連通パイプにその内部がそれぞれ分割されて吐出側分割路および吸込側分割路がそれぞれ設けられ、両連通パイプの各吐出側分割路が前記吐出流路に連通されるとともに、両連通パイプの各吸込側分割路が前記吸込流路に連通され、
前記第1および第2連通パイプの各吐出側分割路に、浴槽内に供給する方向(吐出方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を阻止する吐出弁がそれぞれ設けられるとともに、前記第1および第2連通パイプの各吸込側分割路に、吸込方向の流通を許容し、かつ吐出方向の流通を阻止する吸込弁がそれぞれ設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
[2] 前記第1および第2連通パイプのうち少なくともいずれか一方の連通パイプにおける吐出弁および吸込弁が互いに一体に形成される前項1に記載の浴槽用温水口装置。
[3] 前記一方の連通パイプが丸パイプ形状を有し、そのパイプ内に円形の弁部材が嵌着され、
前記弁部材における吐出側分割路に対応する領域が前記吐出弁として構成されるとともに、吸込側分割路に対応する領域が前記吸込弁として構成される前項2に記載の浴槽用温水口装置。
[4] 前記第1および第2連通パイプが並列に配置される前項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽用温水口装置。
[5] 前記仕切部材の吸込流路は、第1および第2吸込流路を有し、前記第1連通パイプの吸込側分割路が前記第1吸込流路に対応して配置されるとともに、第2連通パイプの吸込側分割路が第2吸込流路に対応して配置される前項1〜4のいずれか1項に記載の浴槽用温水口装置。
[6] 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の第1および第2外部配管に連通される第1および第2連通パイプと、を備え、
前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
前記第1および第2吐出側パイプ路が前記吐出流路に連通されるとともに、前記第1および第2吸込側パイプ路が前記吸込流路に連通され、
前記第1および第2吐出側パイプ路に、浴槽内に供給する方向(吐出方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を阻止する吐出弁がそれぞれ設けられるとともに、前記第1および第2吸込側パイプ路に、吸込方向の流通を許容し、かつ吐出方向の流通を阻止する吸込弁がそれぞれ設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
[7] 浴槽壁の外面側に取り付けられる槽外取付部材と、
浴槽壁の内面側に取り付けられる槽内取付部材とを備え、
前記槽外取付部材は、前記第1および第2外部配管を接続可能な第1および第2外管接続部を有し、
前記槽内取付部材は、前記仕切部材と、前記第1および第2連通パイプとを有し、
前記第1および第2連通パイプが前記第1および第2外管接続部に連通される前項1ないし6のいずれか1項に記載の浴槽用温水口装置。
[8] 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の外部外管に連通される連通パイプと、を備え、
前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
前記連通パイプにその内部が分割されて吐出側分割路および吸込側分割路が設けられるとともに、前記吐出側分割路および前記吸込側分割路が前記吐出流路および前記吸込流路に連通され、
前記連通パイプの吐出側分割路に、浴槽内に供給する方向(吐出方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を阻止する吐出弁が設けられるとともに、前記第1連通パイプの吸込側分割路に、吸込方向の流通を許容し、かつ吐出方向の流通を阻止する吸込弁が設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
[9] 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の第1および第2外部配管に連通される吐出側および吸込側パイプ路と、を備え、
前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
前記吐出側パイプ路が前記吐出流路に連通されるとともに、前記吸込側パイプ路が前記吸込流路に連通され、
前記吐出側パイプ路に、浴槽内に供給する方向(吐出方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を阻止する吐出弁が設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
[10] 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の第1および第2外部配管に連通される吐出側および吸込側パイプ路と、を備え、
前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
前記吐出側パイプ路が前記吐出流路に連通されるとともに、前記吸込側パイプ路が前記吸込流路に連通され、
前記吸込側パイプ路に、浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内に供給する方向(吐出方向)の流通を阻止する吸込弁が設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
発明[1]にかかる浴槽用温水口装置によれば、連通パイプの内部を分割して、吐出側分割路および吸込側分割路をそれぞれ形成し、各分割路に吐出弁および吸込弁を設けるものであるため、槽内に突出状に配置される仕切部材内に吐出弁や吸込弁を設ける必要がなく、その分、仕切部材の構成をシンプルに形成できて、小型簡素化を図ることができ、槽内側への突出量を小さくすることができる。
発明[2]にかかる浴槽用温水口装置によれば、吐出弁および吸込弁を一体に形成するものであるため、これらの弁を別々に形成する場合と比較して、部品点数を少なくできて、より一層構造の簡素化を図ることができるとともに、組付作業数も少なくなり、組付作業もより一層簡単に行うことができる。
発明[3]にかかる浴槽用温水口装置によれば、弁部材をその周方向の向きをどのような向きに配置しても良く、弁部材装着時に、方向性にとらわれことなく手軽で正確に組み付けることができ、組付作業性をより一層向上させることができる。
発明[4]にかかる浴槽用温水口装置によれば、第1および第1連通パイプを並列に配置するものであるため、両連通パイプによって形成される2つの流路を並列に配置できて、流路の構成を一層シンプルに形成することができ、より一層小型簡素化を図ることができる。
発明[5]にかかる浴槽用温水口装置によれば、第1および第2連通パイプに対応させて、第1および第2の2つの吸込流路を形成するものであるため、第1および第2連通パイプのうちいずれのパイプを吸込側流路として使用したとしても、水の吸込を正確かつスムーズに行うことができ、動作信頼性をより一層向上させることができる。
発明[6]にかかる浴槽用温水口装置によれば、上記発明[1]と同様に、同様の効果を得ることができる。
図1〜4はこの発明の実施形態である浴槽用温水口装置を示す図である。これらの図に示すように、この温水口装置は、浴槽(T)の外部に設けられた給湯機から供給される温水を浴槽(T)内に供給するようにした湯はり等の貯湯処理と、浴槽(T)内の温水を吸い込んで給湯機に送り、そこで再加熱して、所望温度に加熱された温水を浴槽(T)に戻すようにした追い炊き等の強制循環処理とを行えるものである。
なおこの温水口装置は、後に詳述するように外管接続部(12a)(12b)に対して、給湯機につながる往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な、いわゆる無極性タイプのものである。
本実施形態の浴槽用温水口装置は、浴槽壁部に設けられた円形の浴槽孔(H)に槽内側から取り付けられる槽外取付部材と、浴槽孔(H)に槽内側から取り付けられる槽内取付部材とを具備している。槽外取付部材は、槽外フランジ部材(1)により構成されるとともに、槽内取付部材は、槽内フランジ部材(2)、流路形成部材(3)およびフィルター部材(6)とにより構成されている。
図1〜4に示すように槽外フランジ部材(1)は、浴槽孔(H)の軸心方向に沿って延び、かつ互いに並列に配置された筒状の第1および第2パイプ連結部(10a)(10b)と、そのパイプ連結部(10a)(10b)の前端に一体に設けられた取付基板(11)とを有している。各パイプ連結部(10a)(10b)は、前端が前面側(槽内側)に開放されている。さらに第1および第2パイプ連結部(10a)(10b)の後端部には、各パイプ連結部(10a)(10b)に連通する第1および第2外管接続部(12a)(12b)がそれぞれ設けられている。
また取付基板(11)は、長さ方向(上下方向)が浴槽孔(H)の直径よりも長く、短手方向(幅方向)が浴槽孔(H)の直径よりも短い長板形状に形成されている。
なお言うまでもなく、本発明において、取付基板(11)は、縦長形状のものに限られず、例えば横長形状のものや、円形状のものを採用しても良い。
また取付基板(11)には、上下2箇所にねじ止め孔(13)(13)が形成されている。なおこのねじ止め孔(13)(13)は、長尺な連結ねじ(7)(7)をねじ止め固定するものであり、後に詳述するようにこの連結ねじ(7)(7)によって、槽外フランジ部材(1)に槽内フランジ部材(2)が連結固定されるように構成されている。
第1および第2パイプ連結部(10a)(10b)は取付基板中心位置を対称点とする点対称位置の関係にあり、上下のねじ止め孔(13)(13)も同様に、点対称位置の関係にある。更に外管接続部(12a)(12b)の取付基板中心位置からの距離と、ねじ止め孔(13)(13)の取付基板中心位置からの距離とは等しく設定されている。
この槽外フランジ部材(1)は、その取付基板(11)の上下両端部が浴槽壁外面における浴槽孔(H)の周縁部に沿うように配置される。
図1〜5に示すように、槽内フランジ部材(2)は、浴槽孔(H)の直径よりも大きい外径を有する略円板形状を有しており、浴槽孔(H)の周縁部に沿って配置される外周部(21)と、後側(槽外側)に凹陥形成されて浴槽孔(H)内に収納配置される円形の中央板部(20)とを備えている。この槽内フランジ部材(2)の中央板部(20)には、槽外フランジ部材(1)のパイプ連結部(10a)(10b)に対応して、頭部挿通孔(22)(22)が形成されている。この頭部挿通孔(22)は、直径が連結ねじ(7)の頭部(72)の外径よりも大きく形成されて、ねじ頭部(72)を挿通できるよう構成されている。
また槽内フランジ部材(2)の中央板部(20)には、上記槽外フランジ部材(1)のねじ止め孔(13)(13)に対応してねじ止め孔(23)(23)が形成されている。このねじ止め孔(23)は、直径が連結ねじ(7)の軸部(73)の外径よりも大きく、かつねじ頭部(72)の外径よりも小さく形成されて、ねじ軸部(73)の挿通を許容しつつ、ねじ頭部(72)の挿通を阻止するよう構成されている。
また槽内フランジ部材(2)の中央板部(20)には、ねじ止め孔(23)および頭部挿通孔(22)間を連通するスリット状のねじ案内溝(25)が形成されている。このねじ案内溝(25)は、溝幅が連結ねじ(7)の軸部(73)の外径よりも大きく、かつねじ頭部(72)の外径よりも小さく形成され、ねじ(7)をその軸部(73)を挿通した状態でねじ案内溝(25)に沿って移動できるよう構成されている。
なお槽内フランジ部材(2)において、頭部挿通孔(22)(22)は、上記槽外フランジ部材(1)のパイプ連結部(10a)(10b)と同様、点対称位置の関係にあり、ねじ止め孔(23)(23)は、ねじ止め孔(13)(13)と同様、点対称位置の関係にある。また頭部挿通孔(22)(22)の槽内フランジ部材中心位置からの距離と、ねじ止め孔(23)(23)の槽内フランジ部材中心位置からの距離とは等しく設定されている。更に頭部挿通孔(22)およびねじ止め孔(23)間を連通するねじ案内溝(25)は、槽内フランジ部材中心位置を中心とする円弧線状に沿う円弧形状を有している。
さらに槽内フランジ部材(2)の中央板部(20)には、後述する流路形成部材(3)をねじ止め固定するための複数のねじ止め孔(27)が形成されている。
また槽内フランジ部材(2)には、その外周縁部に沿って円環状のパッキン部材(28)が設けられている。このパッキン部材(28)は、連続する内周溝が設けられたコ字型断面の形状を有しており、その内周溝内に槽内フランジ部材(2)の外周縁部を嵌め込むようにして配置される。そして図3に示すようにこのパッキン部材(28)の一側壁部、つまり槽内フランジ部材(2)の後面側外周に配置される部分が、槽内フランジ部材(2)および浴槽壁間の水密を図るための第1パッキン(281)として構成されるとともに、パッキン部材(28)の他側壁部、つまり槽内フランジ部材(2)の前面側外周に配置される部分が、槽内フランジ部材(2)および後述の流路形成部材(3)間の水密を図るための第2パッキン(282)として構成される。
そしてこのパッキン部材(28)付きの槽内フランジ部材(2)は、外周部(21)が浴槽壁内面における浴槽孔(H)の周縁部にパッキン部材(28)の第1パッキン(281)を介して水密状態に接合配置される。その状態で、槽内フランジ部材(2)のねじ止め孔(23)(23)に挿通配置された2本の連結ねじ(7)(7)が槽外フランジ部材(2)のねじ止め孔(13)(13)にそれぞれ締め付けられる。これにより内外両フランジ部材(1)(2)が浴槽孔(H)の周縁部を挟持して、浴槽壁に固定される。
なお両フランジ部材(1)(2)等の施工手順の詳細については後述する。
図1〜4および図6に示すように、流路形成部材(3)は、中空円盤状の仕切部材(4)と、第1および第2連通パイプ(5a)(5b)とを備えている。
仕切部材(4)は、径方向の大きさが上記槽内フランジ部材(2)とほぼ同じ大きさに形成されており、円板状の後壁(41)と、その後壁(41)の前面側(槽内側)外周を囲うように形成された外周壁(45)と、外周壁(45)の前面側開口を閉塞するように溶着固定される円板状の前蓋(前壁42)とを備えている。
2本の連通パイプ(5a)(5b)は、軸心方向に沿って後方(槽外方向)に延びるように後壁(41)に一体に形成され、かつ上記槽外フランジ部材(1)の2本のパイプ連結部(10a)(10b)にそれぞれ対応して互いに並列に配置されている。なおこの連通パイプ(5a)(5b)の前端は仕切部材(4)の内部に開放されている。
仕切部材(4)内は、仕切壁(46)が設けられて、上部両側領域に配置される第1および第2吸込室(3a)(3b)と、下方領域に配置される吐出室(3c)とに区分けされている。第1および第2吸込室(3a)(3b)は、互いに非導通状態に形成されるとともに、吸込室(3a)(3b)と吐出室(3c)とは非導通状態に形成されている。
外周壁(45)の下方側には、吐出室(3c)に対応して吐出口(35)が形成され、この吐出口(35)を介して吐出室(3c)が外部(浴槽内)に開放されている。
また前壁(42)には、第1および第2吸込室(3a)(3b)に対応して、多数の小孔からなる第1および第2吸込口(32a)(32b)が形成され、この第1および第2吸込口(32a)(32b)を介して第1および第2吸込室(3a)(3b)が浴槽内に開放されている。
ここで本実施形態においては、吐出室(3c)および吐出口(35)によって吐出流路が構成される。さらに第1吸込室(3a)および第1吸込口(32a)によって第1吸込流路が構成されるとともに、第2吸込室(3b)および第2吸込口(32b)によって第2吸込流路が構成されている。
第1および第2連通パイプ(5a)(5b)は、内部に軸心方向に沿って連続して延びる仕切壁(55)(55)が設けられて、各連通パイプ(5a)(5b)の内部に、パイプ長さ方向に連続して延び、かつ互いに独立する2つの分割路(51)(52)がそれぞれ形成される。両連通パイプ(5a)(5b)の一方側(吐出側)の分割路(51)(51)は、それぞれ吐出室(3c)に対応して配置されて、吐出室(3c)に連通されている。さらに第1連通パイプ(5a)の他方側(吸込側)の分割路(52)は、第1吸込室(3a)に対応して配置されて、第1吸込室(3a)に連通されるとともに、第2連通パイプ(5b)の他方側(吸込側)の分割路(52)は、第2吸込室(3b)に対応して配置されて、第2吸込室(3b)に連通されている。
なお本実施形態においては、第1連通パイプ(5a)の吐出側分割路(51)および吸込側分割路(52)によって、第1吐出側パイプ路および第1吸込側パイプ路が構成されるとともに、第2連通パイプ(5b)の吐出側分割路(51)および吸込側分割路(52)によって、第2吐出側パイプ路および第2吸込側パイプ路が構成されている。
図9に示すように、各連通パイプ(5a)(5b)の後端部内周における吸込側分割路(52)側の半周域が段状に形成されて吸込側弁座(53a)が形成されている。
連通パイプ(5a)(5b)の後端部に収納配置される弁部材(9)は、連通パイプ(5a)(5b)に適合状態に嵌め込み可能な円板状ゴム製品等からなる弾性部材をもって構成されている。この弁部材(9)は、径方向に沿う中間軸部(95)を境にして、均等に2分割されて、一方側の半円部が吐出弁(91)として構成されるとともに、他方側の半円部が吸込弁(92)として構成されている。
この弁部材(9)(9)が連通パイプ(5a)(5b)の後端部から内部に適合状態に嵌め込まれる。このとき、弁部材(9)(9)における吐出弁(91)および吸込弁(92)の中間軸部(95)(95)が、連通パイプ(5a)(5b)の仕切壁(55)(55)の後端面に当接支持されるとともに、弁部材(9)(9)の吸込弁(92)(92)の外周円弧部が、連通パイプ(5a)(5b)の吸込側弁座(53a)(53a)に当接支持される。
また連通パイプ(5a)(5b)には、その後端に弁押え用のキャップ(8)(8)が設けられている。このキャップ(8)は、円環状の外周枠と、その外周枠に径方向に沿って架橋状に設けられた中間架橋片(85)とを備え、架橋片(85)を境界にして外周枠が2分割されて、一方側半部が半円弧状の吐出側枠(81)、他方側半部が半円弧状の吸込側枠(82)として構成されている。さらにキャップ(8)は、架橋片(85)および吐出側枠(81)が、吸込側枠(82)に対し軸心方向に沿って前方へ延びるよう形成されている。
このキャップ(8)(8)が連通パイプ(5a)(5b)の後端部に適合状態に嵌着される。このとき、キャップ(8)(8)の中間架橋片(85)(85)によって、弁部材(9)(9)の中間軸部(95)(95)が押し込まれて、連通パイプ(5a)(5b)の仕切壁(55)(55)に抑圧されることにより、弁部材(9)(9)の中間軸部(95)(95)が仕切壁(55)(55)に固定される。さらにキャップ(8)(8)の吐出側枠(81)(81)の前端面が吐出側弁座(81a)(81a)として構成され、その弁座(81a)(81a)に吐出弁(91)(91)の外周縁部が密着状に係止することにより、吐出弁(91)(91)が後方へ揺動するのが阻止されるよう構成されている。なお既述したように吸込弁(92)(92)は、連通パイプ(5a)(5b)の弁座(53a)(53a)に密着状に係止することにより、吸込弁(92)(92)が前方へ揺動するのが阻止されるよう構成されている。
この構成においては、弁部材(9)(9)の吐出弁(91)(91)において、浴槽内に温水を供給する方向(吐出方向)への揺動は許容されるとともに、浴槽内から温水を吸い出す方向(吸込方向)への揺動はキャップ(8)(8)の吐出側弁座(81a)(81a)に密着状に係止することにより阻止される。つまり吐出弁(91)(91)は、両連通パイプ(5a)(5b)の各吐出側分割路(51)(51)において、温水が吐出方向に流通する際には開放されてその流通を許容するとともに、温水が吸込方向に流通しようとした際には弁座(81a)(81a)に密着して分割路(51)(51)を閉塞してその流通を阻止する一方向弁(逆止弁)として機能する。
また弁部材(9)(9)の吸込弁(92)(92)は、吐出弁(91)(91)とは逆に、吸込方向への揺動は許容されるとともに、吐出方向への揺動はパイプ(5a)(5b)の吸込側弁座(53a)(53a)に係止することにより阻止される。つまり吸込弁(92)(92)は、両連通パイプ(5a)(5b)の各吸込側分割路(52)(52)において、温水が吸込方向に流通する際には開放されてその流通を許容するとともに、温水が吐出方向に流通しようとした際には弁座(53a)(53a)に密着して分割路(52)(52)を閉塞してその流通を阻止する一方向弁(逆止弁)として機能する。
なお本実施形態において、弁部材(9)の中間軸部(95)はあらかじめ形成されるものではなく、弁部材(9)をパイプ(5a)(5b)内に装着した際に、弁部材(9)における仕切壁(55)に対する部分が中間軸部(95)として構成されるものである。つまり本実施形態において、弁部材(9)は厚みがほぼ全域にわたって等しく形成されており、パイプ(5a)(5b)内に装着する際には、周方向の向きが特定されるものではなく、いずれの向きであっても不具合なく組み付けることができる。
もっとも本発明においては、例えば中間軸部の肉厚を他の部分よりも厚く形成するなどして、中間軸部があらかじめ設定された弁部材を用いるようにしても良い。
また上記実施形態では、弁部材(9)やキャップ(8)を、パイプ(5a)(5b)の後部側から嵌め込むように構成しているが、それだけに限られず、本発明においては、弁部材などの組付構造が特に限定されるものではない。例えば弁部材やその押え用キャップを、パイプ(5a)(5b)の前面側(仕切部材側)から嵌め込むように構成しても良い。更に吐出弁(91)および吸込弁(92)は必ずしも一体に形成する必要はなく、別体で形成するようにしても良い。
図6に示すように、流路形成部材(3)における仕切部材(4)には、ねじ止め孔(47)が、前壁(42)から後壁(41)にかけて形成されている。
また仕切部材(4)の外周面には、フィルター部材取付用の複数の鉤状溝(37)が形成されている。
図1〜4に示すように、流路形成部材(3)は、連通パイプ(5a)(5b)が槽内フランジ部材(2)の頭部挿通孔(22)(22)に挿通されて、槽外フランジ部材(1)のパイプ連結部(10a)(10b)にOリング(15)(15)を介して水密状態に連通接続されるとともに、流路形成部材(4)の後壁(41)が槽内フランジ部材(2)にパッキン部材(28)の第2パッキン(282)を介して水密状態に接合配置した状態で、ねじ(57)が仕切部材(4)の前面側からねじ止め孔(47)にそれぞれ挿通されて、槽内フランジ部材(2)のねじ止め孔(27)にそれぞれ締結固定される。これにより流路形成部材(3)が槽内フランジ部材(2)に固定される。
この状態においては、槽外フランジ部材(1)の第1外管接続部(12a)がパイプ連結部(10a)を介して第1連通パイプ(5a)に連通されるとともに、第2外管接続部(12b)が第2パイプ連結部(10b)を介して第2連通パイプ(5b)に連通されている。
図1〜4に示すようにフィルター部材(6)は、流路形成部材(3)における円板状の仕切部材(4)をその前面から外周側面を覆うように配置されるものであり、フィルター部材(6)における周側壁の内面には、上記流路形成部材(3)の外周面に設けられた複数の鉤状溝(37)に対応して、複数の係合突起(67)が内方突出状に形成されている。そして、この係合突起(67)が鉤状溝(37)にそれぞれ挿入係合されることにより、フィルター部材(6)が、流路形成部材(3)の仕切部材(4)に着脱自在に取り付けられている。
このフィルター部材(6)の前面部には、複数の吸込用開口(61)が形成されるとともに、吸込用開口(61)には、フィルター本体としての金属製メッシュシートが配置されている。更にフィルター部材(6)の周側壁には、流路形成部材(3)の吐出口(35)に対応して吐出用開口(65)が形成されている。
以上の構成を有する本実施形態の浴槽用温水口装置は、以下のように施工される。なお以下の施工作業は、一人の作業者で行うものである。
まず、槽外フランジ部材(1)に2本の連結ねじ(7)(7)を少量ねじ込んで固定しておく。
そしてそのねじ付き槽外フランジ部材(1)の連結ねじ(7)(7)を、浴槽(T)の側壁外面側から浴槽孔(H)に挿通して、取付基板(11)の下端部を浴槽壁外面側に当接させた状態で、連結ねじ(7)(7)の頭部(72)(72)を浴槽壁における浴槽孔(H)の周縁部に係止する。この状態では、取付基板(11)の下端部が浴槽壁外面に係止して、ねじ頭部(72)(72)が浴槽孔(H)の周縁部に引っ掛かるため、槽外フランジ部材(1)は、浴槽壁に2点で支持されることになり、作業者が手を離したとしても仮保持される。
こうしてねじ付き槽外フランジ部材(1)を浴槽外側に仮保持した状態で、作業者は浴槽内側に回り込んで、浴槽内の取付作業を行う。
すなわち浴槽孔(H)に係止されたねじ(7)(7)を槽内側に引き込んだ後、ねじ(7)(7)の頭部(72)(72)を、パッキン部材(28)付きの槽内フランジ部材(2)の頭部挿通孔(22)(22)に挿通させて槽内フランジ部材(2)の前面側(槽内側)に配置する。こうしてねじ(7)(7)を槽内フランジ部材(2)に挿通配置させる。
続いて槽内フランジ部材(2)を槽外フランジ部材(1)に対し相対的に軸心回りに回転させるようにして、ねじ(7)(7)をねじ案内溝(25)(25)に沿って移動させて、ねじ止め孔(23)(23)に配置する。
続いて槽内フランジ部材(2)を浴槽内壁面における浴槽孔(H)の周縁部に接合しつつ、ねじ(7)(7)をドライバー等によって締め付けていく。これにより槽外フランジ部材(1)が浴槽外壁面に引き寄せられて、両フランジ部材(1)(2)が浴槽壁の孔周縁部を挟持し、両フランジ部材(1)(2)が浴槽壁に固定される。
続いて流路形成部材(3)を、その連通パイプ(5a)(5b)を槽内フランジ部材(2)の頭部挿通孔(22)(22)に挿通して、槽外フランジ部材(1)のパイプ連結部(10a)(10b)にOリング(15)(15)を介して連通接続するとともに、仕切部材(4)の後壁(41)を槽内フランジ部材(2)の第2パッキン(282)に密着させた状態で、ねじ(57)を仕切部材(4)のねじ止め孔(47)に挿通して、槽内フランジ部材(2)のねじ止め孔(27)に締め付けて固定する。
その後、フィルター部材(6)を流路形成部材(3)の仕切部材(4)に外嵌して固定する。これにより本実施形態の水槽用配管接続具の組付施工作業が完了する。
こうして浴槽(T)に施工された接続具においては、槽外フランジ部材(1)の外管接続部(12a)(12b)に、室外給湯機からの配管が連結されて、浴槽システムが形成される。
この浴槽システムにおいて、浴槽内に温水を供給して貯留する場合には、2つの外管接続部(12a)(12b)の双方に温水を供給して、2経路が給湯流路として利用される。すなわち図10(a)に示すように、第1および第2外管接続部(12a)(12b)に供給された温水は、第1および第2パイプ連結部(10a)(10b)を通って第2連通パイプ(5a)(5b)に流入される。両パイプ(5a)(5b)に流入された温水は、水圧によって弁部材(9)(9)の吐出弁(91)(91)を押し開いて、両パイプ(5a)(5b)の各吐出側分割路(51)(51)を通って吐出室(3c)に導かれ、さらに吐出口(35)および吐出用開口(65)を通って浴槽内に供給される。
なおこの給湯時において、第1および第2吸込室(3a)(3b)や、第1および第2連通パイプ(5a)(5b)の各吸込側分割路(52)(52)は、第1および第2吸込口(32a)(32b)を介して浴槽内部と連通されているため、吸込室(3a)(3b)および吸込側分割路(52)(52)内には浴槽内の温水が流入されるものの、弁部材(9)(9)の吸込弁(92)(92)は給湯側の水圧によって閉塞されている。従って、吸込室(3a)(3b)および吸込側分割路(52)(52)内の温水、つまり浴槽内の温水が槽外側に逆流するようなことはない。
一方、浴槽(T)内の温水を再加熱するような追い焚き処理を行う場合には、2つの流路のうち、室外給湯機の往き管に接続された側の流路が給湯側流路として機能し、戻り管に接続された側の流路が吸込側流路として機能して、強制循環が行われる。例えば図10(b)に示すように第1外管接続部(12a)側が給湯側流路、第2外管接続部(12b)側が吸込側流路となるように配管接続された場合には、給湯側流路において、給湯機から供給される温水は、第1外管接続部(12a)および第1パイプ連結部(10a)を通って第1連通パイプ(5a)に流入される。第1連通パイプ(5a)に流入された温水は、水圧によって弁部材(9)の吐出弁(91)を開いて第1連通パイプ(5a)の吐出側分割路(51)を通って吐出室(3c)に導かれ、さらに吐出口(35)および吐出用開口(65)を通って浴槽内に供給される。
また吸込側流路においては、室外給湯機の戻り管の負圧に伴い、第2外管接続部(12b)および第2パイプ連結部(10b)内が負圧となる。このため浴槽内の水圧によって、第2連通パイプ(5b)の吸込側分割路(51)における吸込弁(92)が開放されて、浴槽内の温水がフィルター部材(6)を介して第2吸込口(32b)を通って第2吸込室(3b)内に流入され、更に第2連通パイプ(5b)の吸込側分割路(52)、第2パイプ連結部(10b)および第2外管接続部(12b)を通って室外給湯機に戻される。
なお、室外給湯機の往き管および戻り管を上記とは逆に接続した場合、上記とは逆方向に強制循環されるものである。つまり第1外管接続部(12a)に給湯機の戻り管が接続され、第2外管接続部(12b)に給湯機の往き管が接続された場合には、給湯機から供給される温水は、第2外管接続部(12b)、第2パイプ連結部(10b)、第2連通パイプ(5b)の吐出側分割路(51)、吐出室(3c)、および吐出口(35)を通って浴槽内に供給される。その一方、浴槽内の温水は、第1吸込口(32a)、第1吸込室(3a)、第1連通パイプ(5a)の吸込側分割路(52)、第1パイプ連結部(10a)、および第1外管接続部(12a)を通って給湯機に戻される。
ここで本実施形態においては、往き管および戻り管のいずれか一方が第1外部配管を構成し、残り一方が第2外部配管を構成するものである。
以上のように本実施形態の浴槽用温水口装置によれば、流路形成部材(3)の連通パイプ(5a)(5b)の内部を分割して、吐出側分割路(51)および吸込側分割路(52)をそれぞれ形成し、各分割路(51)(52)内に吐出弁(91)および吸込弁(92)を設けるものであるため、槽内に突出状に配置される仕切部材(4)内に吐出弁や吸込弁を設ける必要がなく、その分、仕切部材(4)の構成をシンプルに形成できて、小型簡素化を図ることができ、槽内側への突出量を小さくできて、スリム化を図ることができる。従って良好な美観を得ることができるとともに、入浴者に接触するなどの不具合が生じることがなく、快適な入浴環境を得ることができる。
さらに第1連通パイプ(5a)および第1パイプ連結部(10a)によって形成される第1流路と、第2連通パイプ(5b)および第2パイプ連結部(10b)によって形成される第2流路とが並列に配置されるものであるため、各流路の構成を一層シンプルに形成することができ、一層小型簡素化を図ることができる。
また本実施形態においては、各連通パイプ(5a)(5b)に収容した弁部材(9)(9)をその一方側半分を吐出弁(91)として使用するとともに、他方側半分を吸込弁(92)として使用するものであるため、換言すれば、吐出弁(91)および吸込弁(92)を一体に形成するものであるため、これらの弁を別々に形成する場合と比較して、部品点数を少なくできて、より一層構造の簡素化を図ることができるとともに、組付作業数も少なくなり、組付作業もより一層簡単に行うことができる。
さらに本実施形態においては、連通パイプ(5a)(5b)を丸パイプ形状に形成するとともに、このパイプ(5a)(5b)内に円板状の弁部材(9)(9)を装着するものであるため、弁部材(9)(9)をその周方向の向きをどのような向きに配置しても良く、弁部材組付時に、方向性にとらわれことなく手軽で正確に組み付けることができ、組付作業性をより一層向上させることができる。
また本実施形態においては、槽内フランジ部材(2)に頭部挿通孔(22)(22)と、ねじ止め孔(23)(23)と、両孔(22)(23)間を連通するねじ案内溝(25)(25)とを形成するものであるため、連結ねじ(7)(7)の頭部(72)(72)を頭部挿通孔(22)(22)に挿通し、そのねじ(7)(7)をねじ案内溝(25)(25)を介してねじ止め孔(23)(23)に案内することにより、槽内フランジ部材(2)をねじ付きの槽外フランジ部材(1)に対し後付け取り付けることができる。このためねじ付きの槽外フランジ部材(1)をその連結ねじ(7)(7)を浴槽孔(H)に槽外側から挿入して孔周縁部に係止して仮保持しておいて、槽内側から槽内フランジ部材(2)をねじ付き槽外フランジ部材(1)に対し後付けで組み付けることにより、専用の治具等を一切使用せずに、一人作業で簡単に施工することができる。
更に本実施形態においては、槽内フランジ部材(2)に頭部挿通孔(22)やねじ案内溝(25)を形成するだけで簡単に作製できるため、構造の簡素化およびコストの削減をより確実に図ることができる。
また本実施形態においては、流路形成部材(3)の連通パイプ(5a)(5b)を槽内フランジ部材(2)の頭部挿通孔(22)(22)に通して、槽外フランジ部材(1)のパイプ連結部(10a)(10b)に連通接続するものであるため、槽内フランジ部材(2)に連通パイプ挿通用の孔等を別途設ける必要がなく、その分、構造の簡素化を図ることができる。
なお上記実施形態においては、第1および第2連通パイプに往き管および戻り管のどちらを接続しても使用可能な、いわゆる無極性タイプの温水口装置に、本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、第1および第2連通パイプに接続される管があらかじめ定められたもの(無極性タイプでないもの)にも適用することができる。
この発明は、室外給湯機から浴槽内にお湯を供給するに際して、浴槽壁面に組み付けられる温水アダプター等の温水口装置として利用可能である。
この発明の実施形態である浴槽用温水口装置を分解して示す斜視図である。 実施形態の温水口装置を示す側面断面図である。 実施形態の温水口装置を分解して示す側面断面図である。 実施形態の温水口装置を示す平面断面図である。 実施形態の温水口装置における槽内フランジ部材を示す正面図である。 実施形態の温水口装置における流路形成部材を分解して示す斜視図である。 実施形態の流路形成部材を前蓋を取り外した状態で示す正面図である。 実施形態の流路形成部材の前蓋を示す正面図である。 同図(a)は実施形態の流路形成部材における連結パイプ後端部を拡大して示す側面断面図、同図(b)は同図(a)の分解断面図である。 実施形態の温水口装置をその動作を説明するために模式化して示す断面図であって、同図(a)は湯はり時の動作を示す断面図、同図(b)は追い炊き時の動作を示す断面図である。
符号の説明
3a、3b…吸込室(吸込流路)
32a、32b…吸込口(吸込流路)
3c…吐出室(吐出流路)
35…吐出口(吐出流路)
4…仕切部材(槽内取付部材)
5a、5b…連通パイプ
51…吐出側分割路(吐出側パイプ路)
52…吸込側分割路(吸込側パイプ)
9…弁部材
91…吐出弁
92…吸込弁
T…浴槽

Claims (6)

  1. 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
    浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
    前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の第1および第2外部配管に連通される第1および第2連通パイプと、を備え、
    前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
    前記第1および第2連通パイプ内部それぞれ分割することにより、両連通パイプの内部にそれぞれ吐出側分割路および吸込側分割路が設けられ、両連通パイプの各吐出側分割路が前記吐出流路に連通されるとともに、両連通パイプの各吸込側分割路が前記吸込流路に連通され、
    前記第1および第2連通パイプの各吐出側分割路に、浴槽内に供給する方向(吐出方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を阻止する吐出弁がそれぞれ設けられるとともに、前記第1および第2連通パイプの各吸込側分割路に、吸込方向の流通を許容し、かつ吐出方向の流通を阻止する吸込弁がそれぞれ設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
  2. 前記第1および第2連通パイプのうち少なくともいずれか一方の連通パイプにおける吐出弁および吸込弁が互いに一体に形成される請求項1に記載の浴槽用温水口装置。
  3. 前記一方の連通パイプが丸パイプ形状を有し、そのパイプ内に円形の弁部材が嵌着され、
    前記弁部材における吐出側分割路に対応する領域が前記吐出弁として構成されるとともに、吸込側分割路に対応する領域が前記吸込弁として構成される請求項2に記載の浴槽用温水口装置。
  4. 前記第1および第2連通パイプが並列に配置される請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽用温水口装置。
  5. 前記仕切部材の吸込流路は、第1および第2吸込流路を有し、前記第1連通パイプの吸込側分割路が前記第1吸込流路に対応して配置されるとともに、第2連通パイプの吸込側分割路が第2吸込流路に対応して配置される請求項1〜4のいずれか1項に記載の浴槽用温水口装置。
  6. 浴槽壁に貫通状態に設けられる浴槽用温水口装置であって、
    浴槽内面側に突出状に配置される仕切部材と、
    前記仕切部材の後面側に設けられ、かつ浴槽壁に貫通されて浴槽外部の第1および第2外部配管に連通される第1および第2連通パイプと、を備え、
    前記仕切部材に、浴槽内に開放される吐出流路および吸込流路が設けられ、
    前記第1および第2吐出側パイプ路が前記吐出流路に連通されるとともに、前記第1および第2吸込側パイプ路が前記吸込流路に連通され、
    前記第1および第2吐出側パイプ路に、浴槽内に供給する方向(吐出方向)の水の流通を許容し、かつ浴槽内から吸い出す方向(吸込方向)の水の流通を阻止する吐出弁がそれぞれ設けられるとともに、前記第1および第2吸込側パイプ路に、吸込方向の流通を許容し、かつ吐出方向の流通を阻止する吸込弁がそれぞれ設けられることを特徴とする浴槽用温水口装置。
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