JP2004360983A - 一口循環具用の接続アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】多様な形状の一口循環具の基体に適合することができる一口循環具用の接続アダプタを提供する
【解決手段】吐水継手20及び導入継手21を支持する支持アーム22から構成される一口循環具用の接続アダプタ10において、支持アーム22が基体13の周方向に沿って伸縮可能な周方向調節機構40及び基体13の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構39を備えてなる一口循環具用の接続アダプタ10。周方向調節機構40は、支持アーム22の切欠き部、周方向位置調節アーム24、長孔59,60、第4雄ねじ61及び第5雄ねじ62から構成される。径方向位置調節機構39は、第1雌ねじ54及びそれに螺合される第1雄ねじ51、第2雌ねじ55及びそれに螺合される第2雄ねじ52、第3雌ねじ56及びそれに螺合される第3雄ねじ53から構成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴槽用一口循環具に循環具洗浄装置を取り付ける際に用いられる一口循環具用の接続アダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、浴槽とお湯を沸かす為の熱交換器とを接続するための循環具として一口循環具が知られている。この一口循環具は、吸水孔及び吐水孔を有する円筒状の基体、該基体を覆うフィルターケース、吸水孔と熱交換器及び熱交換器と吐水孔を接続する循環パイプ等から構成されている。また、一般に、循環具の循環パイプを定期的に洗浄するための洗浄装置として、特許文献1に記載される循環具洗浄装置が知られている。その洗浄装置は、洗浄剤を送り出すためのポンプ、そのポンプの吐出口を延長するためのホース、そのホースと循環具の循環口を接続するための接続アダプタ等から構成されている。その接続アダプタにより、ポンプの吐出口と基体の吸水孔及び吐水孔が連通される。そして、洗浄液が循環具洗浄装置から所定の水圧で排出されることにより循環パイプ内が洗浄される。
【0003】
【特許文献1】
実開昭56−50319号公報(図面)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、一口循環具の基体は統一された規格がなく、市販されている一口循環具の基体の大きさ、吸水孔及び吐水孔の位置、形状等がそれぞれ異なっていた。そのため、循環具洗浄装置で循環パイプ内を洗浄するためには、それぞれの基体に対応する接続アダプタを作製する必要があり、非常に煩雑であった。そのため、様々な形状等を有する一口循環具の基体に接続しうる接続アダプタの作製が望まれていた。
【0005】
本発明は、従来技術の上記問題を解決するためになされたもので、その目的は、循環具洗浄装置において、様々な形状の一口循環具の基体に適合することができる一口循環具用の接続アダプタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、浴槽用一口循環具の略円筒状をなす基体の外周面上に設けられた浴槽水を導入する吸水孔及び加熱後の浴槽水を吐出する吐水孔に対し、前記吸水孔から洗浄液を注入し、吐水孔から吐出される排出水を循環するための循環具洗浄装置の洗浄液を吐出する吐出口及び排出水を導入する導入口を各々連結するための一口循環具用の接続アダプタにおいて、前記吐出口を有する吐水継手及び導入口を有する導入継手を支持する支持体が前記基体の周方向に沿って伸縮可能な周方向調節機構及び基体の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構を備えてなるものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、浴槽用一口循環具の略円筒状をなす基体の外周面上に設けられた浴槽水を導入する吸水孔及び加熱後の浴槽水を吐出する吐水孔に対し、前記吸水孔から洗浄液を注入し、吐水孔から吐出される排出水を循環するための循環具洗浄装置の洗浄液を吐出する吐出口及び排出水を導入する導入口を各々連結するための一口循環具用の接続アダプタにおいて、前記吐出口を有する吐水継手又は導入口を有する導入継手を支持する支持体が基体の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構を備えてなるものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記吐水継手の吐水口及び導入継手の導入口の周囲には、基体に圧接されて水漏れを防止するシール部材が取り付けられているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の接続アダプタを一口循環具用の一体型接続アダプタに具現化した第1の実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
【0010】
図1及び図2に示すように、一口循環具用の一体型接続アダプタ10は、循環具洗浄装置11と連結されており、一口循環具12の基体13部分に取り付けられる。その循環具洗浄装置11には、洗浄液を吐出するための吐出口14及び排出水を導入する導入口15が設けられ、それぞれ連結ホース16,17を介し、一体型接続アダプタ10に連結されている。
【0011】
一口循環具12は、基体13、図示されていない循環パイプ及び熱交換器等から構成されている。基体13は、浴槽の壁面に取り付けられ、使用時には通常図示しないフィルタケースにより覆われている。基体13は、合成樹脂により円筒状に成形されており、その外周面上に、浴槽の水を吸入する吸水孔18及び加熱されたお湯を吐出する吐水孔19が形成されている。
【0012】
図1から4に示すように、一体型接続アダプタ10は、円弧状に形成された支持体としての支持アーム22、該支持アーム22の一端に設けられ、基体13の吸水孔18内へ洗浄液を吐出する吐水継手20、及び支持アームの他端に設けられ、基体13の吐水孔19から排出液を導入する導入継手21を備えている。
【0013】
支持アーム22は、合成樹脂により両端部及び基体13の中心軸の回りの角度が約240°の円弧状に成形されている。支持アーム22のほぼ中央より一端側には1/2の厚みに切欠かれた切欠き部23が設けられ、その切欠き部23には周方向位置調節アーム24が重合されている。支持アーム22の一端部には断面コの字状に成形された吐水継手20を収容する継手収容部41が設けられ、周方向位置調節アーム24の一端部には断面コの字状に成形された導入継手21を収容する継手収容部42が設けられている。継手収容部41,42は側壁43,44及び45,46、底壁47,48からそれぞれ構成され、その開口部は基体13の中心軸線と直交するように基体13側に向けられている。また、側壁43,44,45,46には、吐水継手20又は導入継手21を摺動支持するためのスライド溝49,50が支持アーム22の周方向に凹設されている。
【0014】
継手収容部41,42には、基体13の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構39が備えられている。径方向位置調節機構39は、底壁47に設けられた第1雌ねじ54及びそれに螺合される第1雄ねじ51、第2雌ねじ55及びそれに螺合される第2雄ねじ52、第3雌ねじ56及びそれに螺合される第3雄ねじ53から構成されている。第1雌ねじ54、第2雌ねじ55及び第3雌ねじ56は、基体13の中心軸線に向かって延びている。第3雄ねじ53の基体13側端部には平板状の締付板57が回動可能に連結され、該締付板57の外面には弾性部材58が接着されて基体13に圧接されるようになっている。
【0015】
吐水継手20と導入継手21はそれぞれ合成樹脂により円筒体が直角に屈曲した形状をなしており、それぞれ連結ホース16,17が連結される洗浄装置連結筒25,26と、吐出口33及び導入口34をそれぞれ有する基体連結筒27,28とから構成されている。基体連結筒27,28の吐出口33及び導入口34は基体13の吸水孔18及び吐水孔19にそれぞれ連結される。吐水継手20と導入継手21は、それぞれ基体連結筒27,28の中心軸線が、基体13の中心軸線と直交し、洗浄装置連結筒25,26の接続部29,30が、正面を向く位置で継手収容部41,42に保持されている。基体連結筒27,28の吐出口33及び導入口34の外周面には、支持アーム22の周方向に延びる平板状の接触部35,36がそれぞれ突設されている。それら接触部35,36の基体13側の表面上には基体13の吸水孔18又は吐水孔19との接触面からの洗浄液の漏れを防止するための合成樹脂製のシール部材37,38がそれぞれ接着されている。基体連結筒27,28の外周面には短形板状の2枚のスライド板31,32が、それぞれ支持アーム22の周方向に突設されている。2枚のスライド板31,32は、それぞれ基体連結筒27,28の中心軸に対して対向する位置にそれぞれ設けられ、支持アーム22のスライド溝49,50において基体13の半径方向に摺動可能に収容されている。
【0016】
洗浄装置連結筒25,26の接続部29,30は先端ほど縮径されたテーパ状をなし、吐水継手20の洗浄装置連結筒25は洗浄装置11の吐出口14側の連結ホース16と接続され、導入継手21の洗浄装置連結筒26は洗浄装置11の導入口15側の連結ホース17と接続されている。洗浄装置連結筒25,26の基体連結筒27,28側の端部には第1雄ねじ51及び第2雄ねじ52の先端部がそれぞれ圧接されており、吐水継手20と導入継手21は第1雄ねじ51又は第2雄ねじ52によって、継手収容部41,42内に保持されている。第1雄ねじ51又は第2雄ねじ52が第1雌ねじ54又は第2雌ねじ55に対して螺入又は螺退することにより、吐水継手20と導入継手21は基体13の半径方向に往復移動できるようになっている。
【0017】
支持アーム22にはその周方向に延びる長孔59が透設され、周方向位置調節アーム24にはその周方向に延びる長孔60が透設されている。これら2つの長孔59,60は重なり合うように支持アーム22及び周方向位置調節アーム24の幅方向中央位置に設けられている。支持アーム22の導入継手21側の端部には第5雌ねじ63が形成されており、周方向位置調節アーム24の吐水継手20側の端部に第4雌ねじ64が形成されている。第4雄ねじ61の軸部が、支持アーム22の長孔59から挿通され、周方向位置調節アーム24の第4雌ねじ64に螺合されている。また、第5雄ねじ62の軸部が、周方向位置調節アーム24の長孔60から挿通され、支持アーム22の第5雌ねじ63に螺合されている。
【0018】
前記支持アーム22の切欠き部23、周方向位置調節アーム24、長孔59,60、第4雄ねじ61及び第5雄ねじ62から周方向位置調節機構40が構成されている。そして、吐水継手20と導入継手21の周方向の調節は、支持アーム22上における周方向位置調節アーム24の周方向へのスライド移動により行われるようになっている。
【0019】
次に、一口循環具用の一体型接続アダプタ10の作用について説明する。
まず、一体型接続アダプタ10を基体13に取り付ける際、周方向位置調節機構40により、一体型接続アダプタ10の吐水継手20と導入継手21の相対位置を決める。周方向位置調節アーム24の支持アーム22に対する周方向へのスライド移動を可能にするために、周方向位置調節機構40を構成する第4雄ねじ61及び第5雄ねじ62を緩める。そして、基体13の吸水孔18及び吐水孔19に対向する位置に吐水継手20の基体連結筒27の吐出口33及び導入継手21の基体連結筒28の導入口34がそれぞれ位置するように周方向位置調節アーム24を支持アーム22に対し周方向へスライド移動させる。
【0020】
例えば、一体型接続アダプタ10を図2に示すような基体13の中心軸の回りに吸水孔18と吐水孔19のなす角度の外角が約240°である位置から図5に示すようなかかる角度の外角が約300°の位置に取付変更するとする。この際、周方向位置調節アーム24を支持アーム22に対し導入継手21側の周方向へスライド移動させる。つまり、周方向位置調節アーム24の長孔60に第5雄ねじ62を挿通し、支持アーム22の長孔59に第4雄ねじ61を挿通した状態で、周方向位置調節アーム24を支持アーム22に対し導入継手21側の周方向へスライド移動させる。そして、導入継手21の基体連結筒28の導入口34を吐水孔19の開口部の対向する位置に合わせ、かかる位置において第4雄ねじ61を支持アーム22の長孔59に挿通した状態で第4雌ねじ64に螺合させて締付ける。さらに、第5雄ねじ62を周方向位置調節アーム24の長孔60に挿通した状態で第5雌ねじ63に螺合させて締付けることにより、周方向位置調節アーム24を支持アーム22に固定する。以上のようにして、周方向位置調節機構40により、一体型接続アダプタ10の吐水継手20と導入継手21の相対位置が決められる。
【0021】
次に、径方向位置調節機構39により一体型接続アダプタ10を基体13に固定する。基体連結筒27,28の吐出口33又は導入口34に設けられているシール部材37,38をそれぞれ基体13の吸水孔18及び吐水孔19の開口部に接触するまで第1雄ねじ51及び第2雄ねじ52をそれぞれ第1雌ねじ54及び第2雌ねじ55にねじ込む。続いて、第3雄ねじ53をその端部に設けられている弾性部材58が基体13の外周面に接触するまでねじ込む。すると、基体連結筒27,28の吐出口33及び導入口34に設けられているシール部材37,38が基体13の吸水孔18及び吐水孔19の開口部にそれぞれ圧接され、一体型接続アダプタ10が基体13に固定される。
【0022】
一体型接続アダプタ10が基体13に取り付けられた後、図示しない循環具洗浄装置11内のポンプから洗浄液が送り出され、吐水継手20から循環パイプ内に吐出される。循環パイプ内を洗浄した排出水は、導入継手21に導入され、循環具洗浄装置11に再び戻る。
【0023】
第1の実施形態の一体型接続アダプタ10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1の実施形態では、周方向位置調節機構40を周方向位置調節アーム24及び支持アーム22に設けられた長孔59,60、第4雄ねじ61、第5雄ねじ62から構成した。そして、第4雄ねじ61は、支持アーム22の長孔59に挿通され、周方向位置調節アーム24の第4雌ねじ64に螺合し、第5雌ねじ63は、周方向位置調節アーム24の長孔60に挿通され、支持アーム22と螺合する構成とした。したがって、基体13の外周面上に形成されている吸水孔18及び吐水孔19の相対位置が基体の種類により相違していたとしても、支持アーム22における周方向位置調節アーム24の周方向へのスライド移動により容易に吐水継手20と導入継手21の相対位置を変更することができる。
【0024】
(2)第1の実施形態では、径方向位置調節機構39として、支持アーム22及び周方向位置調節アーム24において第1雌ねじ54、第2雌ねじ55及び第3雌ねじ56を螺刻し、第1雄ねじ51、第2雄ねじ52及び第3雄ねじ53をそれぞれ螺合させた。そして、一体型接続アダプタ10を基体13に固定した。したがって、基体13の円筒体の大きさが基体の種類により相違していたとしても、各雌ねじに対する各雄ねじの螺入の程度を変えることにより、基体13に一体型接続アダプタ10を固定することができる。
【0025】
(3)第1の実施形態では、吐水継手20及び導入継手21の吐出口33又は導入口34には、支持アーム22の周方向に延びる接触部35,36が突設されている。そして、その接触部35,36の基体13側の表面上には基体13の吸水孔18又は吐水孔19との接触面からの洗浄液の漏れを防止するための合成樹脂製のシール部材37,38を接着させた。したがって、吐水継手20及び導入継手21にそれぞれ結合している第1雄ねじ51及び第2雄ねじ52、支持アーム22の中間に位置する第3雄ねじ53を締付けることにより、吸水孔18及び吐水孔19と吐水継手20及び導入継手21の接触面からの水漏れを確実に防止することができる。また、基体13の吸水孔18及び吐水孔19の開口部が、吐水継手20及び導入継手21の接触部35,36の範囲内の大きさであれば、いずれの基体13においても一体型接続アダプタ10を取り付けることができる。
【0026】
なお、上記第1の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1の実施形態では、第1雄ねじ51及び第2雄ねじ52をそれぞれ吐水継手20及び導入継手21に当接させた。しかしながら、第1雄ねじ51及び第2雄ねじ52のうちいずれか一方の雄ねじを省略させてその部分を固定構造とし、もう一方の雄ねじを用いて径方向の位置調節を行ってもよい。
【0027】
・上記第1の実施形態では、第1〜第3雄ねじの各雌ねじにおける螺入の程度により基体13の半径方向の位置調節を行った。しかしながら、支持アーム取付手段としての径方向位置調節機構39は、螺入の程度による調節手段以外でもよく、例えば、ラックとピニオンの構成を用いて、基体13の半径方向の位置調節を行ってもよい。
【0028】
・上記第1の実施形態では、吐水継手20と導入継手21の周方向の位置調節は、長孔59,60と第4雄ねじ61及び第5雄ねじ62による周方向位置調節アーム24のスライド移動により行った。しかしながら、長孔を用いなくてもよく、第4雄ねじ61及び第5雄ねじ62を貫通する複数の孔を支持アーム22の周方向に段階的に設けることにより、吐水継手20と導入継手21の周方向の位置調節を行ってもよい。
【0029】
(第2の実施形態)
次に、本発明の接続アダプタを一口循環口用の分離型接続アダプタに具現化した第2の実施形態を図6〜図8にしたがって説明する。
【0030】
図6及び図7に示すように、分離型接続アダプタ65は、吐水継手又は導入継手としての一つの連結継手66、その連結継手66を支持する支持体としての支持アーム67、基体13の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構68とを備えてなる。図8に示すように、2つの分離型接続アダプタ65が基体13の吸水孔18及び吐水孔19のいずれか一方に取り付けられている。2つの分離型接続アダプタ65の一方は連結ホース16を介し循環具洗浄装置11の吐出口14に接続され、もう一方の分離型接続アダプタ65は、連結ホース17を介し循環具洗浄装置11の導入口15と接続されている。
【0031】
支持アーム67は、長方形状をなす金属板の両端部が同じ側に直角に折り曲げられ、断面コの字状に加工されている。折り曲げられた一方の端部である調節端部69には、径方向位置調節機構68が取り付けられており、もう一方の端部である連結端部70には、連結継手66が接着されている。
【0032】
径方向位置調節機構68は、第1雄ねじ71、調節端部69を構成する金属板に螺設され第1雄ねじ71が螺入される第1雌ねじ72等から構成されている。第1雄ねじ71の軸部の先端には、円筒体73がその内周面に螺刻された第2雌ねじ74に第1雄ねじ71の軸部が螺入されることにより固定されている。第1雄ねじ71の軸部には移動規制用ナット75が螺合され、円筒体73が第1雄ねじ71の軸部基端側へ移動するのを規制するようになっている。円筒体73の先端面には凹部76が形成され、その凹部76に円板状の弾性部材77がその一部を外部に突出した状態で嵌め込まれている。第1雄ねじ71の頭部には、有蓋円筒状の把持部78が固定されている。
【0033】
連結継手66は有底四角筒状に成形され、内部に通水部79が基体13の中心軸線と平行方向に形成されている。連結継手66の外側面は支持アーム67に当接しており、通水部79は支持アーム67に透設された連通孔84に連通しており、通水部79内周面には雌ねじが螺刻されている。また、円筒状の洗浄装置連結筒80が連結継手66に固定されている。洗浄装置連結筒80の外周面には通水部79の雌ねじと螺合する雄ねじが螺刻されており、洗浄装置連結筒80は連通孔84を貫通し、通水部79の雌ねじにねじ込み固定されている。洗浄装置連結筒80の先端部は連結ホースが嵌挿しやすいように先端ほど縮径されたテーパ状に形成されている。連結継手66の基体13側の面には基体13の吸水孔18又は吐水孔19と連通する吐出口又は導入口としての通水孔81が連結継手66の通水部79と直交するように貫通している。連結継手66の上面にはシール部材82が接着されており、そのシール部材82には通水孔81と連通する連通孔83が貫設されている。
【0034】
さて、一口循環具用の分離型接続アダプタ65を使用する場合には、まず、2つの分離型接続アダプタ65の一方の洗浄装置連結筒80を洗浄装置の洗浄液吐出口と結合している連結ホースと連結させ、もう一方の洗浄装置連結筒80を洗浄装置の洗浄液導入口と結合している連結ホースと連結させる。2つの分離型接続アダプタ65の径方向位置調節機構68を構成する第1雄ねじ71を把持部78を回動させることにより、第1雄ねじ71を弾性部材77とシール部材82との間隔が広がるように移動させる。そして、一方の分離型接続アダプタ65において、連結継手66に接着されているシール部材82の連通孔83が基体13の吸水孔18と連通するように連結継手66に接着されているシール部材82を基体13の吸水孔18の開口部に接触させる。そして、円筒体73に接着されている弾性部材77を基体13の中心軸に対し吸水孔18と反対側の外周面上に配置し、把持部78を回動して締付けることにより分離型接続アダプタ65を基体13上に固定する。もう一方の分離型接続アダプタ65も同様に、基体13の吐水孔19と連結継手66に接着されているシール部材82の連通孔83とを連通させ、把持部78を回動させることにより分離型接続アダプタ65を基体13に固定する。
【0035】
2つの分離型接続アダプタ65が基体13に取り付けられた後、図示しない循環具洗浄装置内のポンプから洗浄液が送り出され、一方の連結継手66から循環パイプ内に吐出される。循環パイプ内を洗浄した排出水は、もう一方の連結継手66に導入され、循環具洗浄装置に再び戻る。
【0036】
第2の実施形態の分離型接続アダプタ65によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第2の実施形態では、接続アダプタを基体13の吸水孔18と連通する側、及び基体13の吐水孔19と連通する側の2つに分離して構成した。したがって、基体13の外周面における吸水孔18と吐水孔19の相対位置がいずれの位置であっても循環具洗浄装置の吐出口14及び導入口15と基体13の吸水孔18及び吐水孔19を連通させることができる。
【0037】
(2)第2の実施形態では、把持部78を回動させることにより基体13が位置することとなる連結継手66側のシール部材82と径方向位置調節機構68側の弾性部材77との間の距離を容易に調節することができる。したがって、一口循環具12の種類によって基体13の大きさが相違していたとしても、容易に分離型接続アダプタ65を基体13に固定することができる。
【0038】
なお、第2の実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第2の実施形態では、径方向位置調節機構68と連結継手66とを支持アーム67の両端部にそれぞれ設けた。しかしながら、径方向位置調節機構68を介して連結継手66を支持アーム67に取付けてもよい。つまり、連結継手66を支持アーム67に設けられた長孔によって長手方向に移動可能に構成し、径方向位置調節機構68としての雄ねじを連結端部70を構成する金属板に螺設された雌ねじに外側から螺入し、該雄ねじの軸部先端を連結継手66に当接させる構成にしてもよい。
【0039】
・上記第2の実施形態では、洗浄液循環型の洗浄装置を使用した。しかしながら、洗浄液吐出型の洗浄装置であってもよく、また、洗浄装置を用いず、連結ホースを介し、水道の蛇口と連結継手66を連結させるようにしてもよい。
【0040】
・上記第2の実施形態では、2つの分離型接続アダプタ65を基体13に取り付けて使用した。しかしながら、吐水孔19と連通する側の分離型接続アダプタ65のみを基体13に取り付けて使用してもよい。
【0041】
・上記第2の実施形態では、第1雄ねじ71の第1雌ねじ72における螺合の程度により基体13の半径方向の調節を行った。しかしながら、径方向位置調節機構68は、螺合による調節手段以外でもよく、例えば、ラックとピニオンの構成を用いて、基体13の半径方向の位置調節を行ってもよい。また、基体13の半径方向の位置調節を、支持アーム67を2つに分離し、それぞれ長手方向に延びる長孔を形成するとともに各々の長孔を重ね合わせ、その長孔を挿通するボルト及びナットから構成し、そのスライド移動により半径方向の位置調節を行ってもよい。
【0042】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記径方向位置調節機構は、支持体に設けられた雌ねじ及び該雌ねじを螺入される雄ねじから構成され、前記雌ねじは基体の中心軸線に向かって延びている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の一口循環用の接続アダプタ。従って、かかる構成によれば、雌ねじに対する雄ねじの螺入の程度を変えることにより容易に径方向の位置調節を行なうことができる。
【0043】
(ロ)前記(イ)に記載の一口循環用の接続アダプタにおいて、前記雄ねじの軸部の先端に、吐出継手又は導入継手が連結されている一口循環用の接続アダプタ。従って、径方向において吐出継手又は導入継手を最適な位置に移動させることができる。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、循環具洗浄装置において、多様な形状の一口循環具の基体に適合することができる一口循環具用の接続アダプタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における一体型接続アダプタの使用状態を示す斜視図。
【図2】第1の実施形態における一体型接続アダプタの周方向位置調節アームが吐水継手側にスライド移動した状態を示す平面図。
【図3】図2における3−3線断面図。
【図4】図2における4−4線断面図。
【図5】第1の実施形態における一体型接続アダプタの周方向位置調節アームが導入継手側にスライド移動した状態を示す平面図。
【図6】第2の実施形態における分離型接続アダプタの平面図。
【図7】図6における7−7線断面図。
【図8】第2の実施形態における分離型接続アダプタの使用状態を示す平面図。
【符号の説明】
10…一体型接続アダプタ、65…分離型接続アダプタ、13…基体、18…吸水孔、19…吐水孔、20…吐水継手、21…導入継手、22,67…支持アーム、33…吐出口、34…導入口、39,68…径方向位置調節機構、40…周方向位置調節機構、37,38,82…シール部材

Claims (3)

  1. 浴槽用一口循環具の略円筒状をなす基体の外周面上に設けられた浴槽水を導入する吸水孔及び加熱後の浴槽水を吐出する吐水孔に対し、前記吸水孔から洗浄液を注入し、吐水孔から吐出される排出水を循環するための循環具洗浄装置の洗浄液を吐出する吐出口及び排出水を導入する導入口を各々連結するための一口循環具用の接続アダプタにおいて、
    前記吐出口を有する吐水継手及び導入口を有する導入継手を支持する支持体が前記基体の周方向に沿って伸縮可能な周方向調節機構及び基体の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構を備えてなる一口循環具用の接続アダプタ。
  2. 浴槽用一口循環具の略円筒状をなす基体の外周面上に設けられた浴槽水を導入する吸水孔及び加熱後の浴槽水を吐出する吐水孔に対し、前記吸水孔から洗浄液を注入し、吐水孔から吐出される排出水を循環するための循環具洗浄装置の洗浄液を吐出する吐出口及び排出水を導入する導入口を各々連結するための一口循環具用の接続アダプタにおいて、
    前記吐出口を有する吐水継手又は導入口を有する導入継手を支持する支持体が基体の半径方向に沿って進退可能な径方向位置調節機構を備えてなる一口循環具用の接続アダプタ。
  3. 前記吐水継手の吐水口及び導入継手の導入口の周囲には、基体に圧接されて水漏れを防止するシール部材が取り付けられている請求項1又は請求項2に記載される一口循環具用の接続アダプタ。
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