JP3954737B2 - エンジンおよびラジエータ間を連結する合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造 - Google Patents
エンジンおよびラジエータ間を連結する合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンおよびラジエータ間を連結する合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造、特に、合成樹脂製上部水ホースの両端部を、エンジン本体およびラジエータ本体にそれぞれ突設された両上部接続管の外周面に、それらの開口側からそれぞれ嵌め、また合成樹脂製下部水ホースの両端部を、エンジン本体およびラジエータ本体にそれぞれ突設された両下部接続管の外周面に、それらの開口側からそれぞれ嵌めたものの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の接続構造においては一般にホースクリップが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらホースクリップを用いると、各接続管毎にそのホースクリップの締結を行わなければならないので能率が悪く、また部品点数が増えるためその接続構造のコストアップを招く、という問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上、下部水ホースの接続を、ホースクリップを使用することなく能率良く行うことを可能にし、しかも高い水密性を有する前記合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造を提供することを目的とする。
【0005】
前記目的を達成するため本発明によれば、合成樹脂製上部水ホースの両端部を、エンジン本体およびラジエータ本体にそれぞれ突設された両上部接続管の外周面に、それらの開口側からそれぞれ直接嵌め、また合成樹脂製下部水ホースの両端部を、エンジン本体およびラジエータ本体にそれぞれ突設された両下部接続管の外周面に、それらの開口側からそれぞれ直接嵌めた上、下部水ホースの接続構造において、各上、下部接続管はその外周面にシールリングを有し、前記上、下部水ホースの各端部は、前記シールリングに密着し、また各シールリングよりも前記開口側において上、下部接続管の外周面に前後一対の環状開口縁を各々全周に亘り密着させた環状ビードを一体に有していて、その環状ビードの環状溝状の内面と上、下部接続管の外周面との間に環状空間が形成されることを特徴とする、合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造が提供される。
【0006】
例えば、上部水ホースの一端部を、ラジエータ本体の上部接続管外周面に、その開口側から直接嵌めると、上部水ホースの一端部が上部接続管のシールリングに密着するので上部水ホースと上部接続管との間が水密に保持される。また冷却水の脈動等により上部接続管の開口外周縁に比較的大きな水圧が断続的に作用しても、上部水ホースにおける環状ビードの環状開口縁が上部接続管外周面から、拡径して離れるようなことはなく、その結果、前記シールリングによる水密状態が維持される。
【0007】
このように上、下部水ホースの両端部を上、下部接続管に直接嵌込むだけで、ホースクリップを使用せずに、それら上、下部水ホースの接続を能率良く、しかも高い水密性を以て行うことが可能である。
【0008】
また本発明によれば、相互に係合する環状抜止め凸部および環状抜止め凹部の一方が、各上、下部接続管の前記シールリングよりも前記エンジン本体およびラジエータ本体側にそれぞれ設けられ、前記環状抜止め凸部および環状抜止め凹部の他方が、前記上、下部水ホースの各端部にそれぞれ設けられている、合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造が提供される。
【0009】
このように構成すると、例えば上部水ホースの、ラジエータ本体の上部接続管からの抜けを確実に防止することができる。
【0010】
さらに本発明によれば、前記環状抜止め凹部は、前記上、下部水ホースの各端部に在って各上、下部接続管の外周面に密着する第2の環状ビードにより形成されている、合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造が提供される。
【0011】
例えば上部水ホースの第2の環状ビードをラジエータ本体の上部接続管外周面に密着させると、前記環状抜止め凹、凸部の係合が確実に維持される。また上部水ホースのシールリングとの密着部の両側が先の環状ビードおよび第2の環状ビードにより上部接続管外周面に密着するので、シールリングに対する上部水ホースの密着力が強められる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1,2において、合成樹脂製上部水ホース11 の両端部が、エンジン本体2aおよびラジエータ本体3aにそれぞれ突設された両上部接続管41 ,51 の外周面に、それらの開口a側からそれぞれ嵌められている。また合成樹脂製下部水ホース12 の両端部が、エンジン本体2aおよびラジエータ本体3aにそれぞれ突設された両下部接続管42 ,52 の外周面に、それらの開口a側からそれぞれ嵌められている。これにより、エンジン2側の水ポンプによるポンプ作用で、ラジエータ3の降温冷却水が下部水ホース12 を通じてエンジン2に供給され、そのエンジン2において熱交換された昇温冷却水が上部水ホース11 を通じてラジエータ3に戻される、といったように冷却水の循環が行われる。
【0013】
図3に明示するように、各上、下部接続管41 ,51 ;42 ,52 はその外周面に環状溝7を有し、各環状溝7にシールリング6が嵌められている。また各管41 ,51 ;42 ,52 の環状溝7よりも開口a側は、その開口aに向って縮径するテーパ外周面cに形成されている。一方、図2にも明示するように、上、下部水ホース11 ,12 の各端部は、シールリング6に密着し、また各上、下部接続管41 ,51 ;42 ,52 のシールリング6、したがって環状溝7よりも開口a側においてそのテーパ外周面cに、前後一対の環状開口縁bを各々密着させた環状ビード8を有しており、その環状ビード8の環状溝状の内面とテーパ外周面cとの間に環状空間が形成される。
【0014】
例えば上部水ホース11 の一端部を、ラジエータ本体3aの上部接続管51 の外周面に、その開口a側から強制的に嵌めると、上部水ホース11 の一端部が上部接続管51 のシールリング6に密着するので、上部水ホース11 と上部接続管51 との間が水密に保持される。また冷却水の脈動等により上部接続管51 の開口a外周縁に比較的大きな水圧が断続的に作用しても、上部水ホース11 における環状ビード8の環状開口縁bが上部接続管51 のテーパ外周面cから、拡径して離れるようなことはなく、その結果、シールリング6による水密状態が維持される。
【0015】
さらに、各上、下部接続管41 ,51 ;42 ,52 はシールリング6、したがって環状溝7よりもエンジン本体2aおよびラジエータ本体3a側にそれぞれ位置する環状抜止め凸部9を有する。各環状抜止め凸部9は断面鋸歯形をなし、その開口a側の外周面dは、例えば上部水ホース11 の嵌込みを容易にするため、稜線から開口a側に向って漸次縮径するテーパ面に形成され、また係合面eは、例えばラジエータ本体3aの上部接続管51 の軸線fと直交する関係にある。上、下部水ホース11 ,12 の各端部は環状抜止め凸部9に係合する環状抜止め凹部10を有する。各環状抜止め凹部10は断面略コ字形をなし、例えばラジエータ本体3a側に在る係合面gが環状抜止め凸部9の係合面eに係合する。各環状抜止め凹部10は、上、下部ホース11 ,12 の各端部に在って各上、下部接続管41 ,51 ;42 ,52 の外周面に環状開口縁hを密着させた第2の環状ビード11により形成されている。
【0016】
このように構成すると、例えば上部水ホース11 の、ラジエータ本体3aの上部接続管51 からの抜けを確実に防止することができる。また例えば上部水ホース11 の第2の環状ビード11の環状開口縁hをラジエータ本体3aの上部接続管51 外周面に密着させると、環状抜止め凹、凸部9,10の係合が確実に維持される。また上部水ホース11 のシールリング6との密着部の両側が先の環状ビード8および第2の環状ビード11により上部接続管51 の外周面に密着するので、シールリング6に対する上部水ホース11 の密着力が強められる。
【0017】
なお、上、下部接続管41 ,51 ;42 ,52 には、エンジン本体2aおよびラジエータ本体3aに直接突設されたものの外に、いわゆるクイックコネクタにおいて、エンジン本体2a等に取付けられたコネクタ本体に着脱される管状体等も含まれる。また環状抜止め凸部9を上、下部水ホース11 ,12 に設け、一方、環状抜止め凹部10を上、下部接続管41 ,51 ;42 ,52 に設けることも可能である。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、上、下部水ホースの接続を能率良く、しかも高い水密性を以て行うことが可能であると共に部品点数を減じてコストダウンを可能にした合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造を提供することができる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、上、下部水ホースの抜止めを確実に行うことができる。
【0020】
請求項3記載の発明によれば、上、下部水ホースの抜止めを維持し、またシールリングに対する上、下部水ホースの密着力を強めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 エンジンとラジエータとを上、下部水ホースにより連結した状態を示す説明図
【図2】 上、下部水ホースを接続されたラジエータの概略斜視図
【図3】 ホース接続構造を示し、例えば図1の3−3線断面図に相当する。
【符号の説明】
11 ,12 ……上、下部水ホース
2a……………エンジン本体
3a……………ラジエータ本体
41 ,51 ……上部接続管
42 ,52 ……下部接続管
6………………シールリング
8………………環状ビード
9………………環状抜止め凸部
10……………環状抜止め凹部
11……………第2の環状ビード
a………………開口
Claims (3)
- 合成樹脂製上部水ホース(11 )の両端部を、エンジン本体(2a)およびラジエータ本体(3a)にそれぞれ突設された両上部接続管(41 ,51 )の外周面に、それらの開口(a)側からそれぞれ直接嵌め、また合成樹脂製下部水ホース(12 )の両端部を、エンジン本体(2a)およびラジエータ本体(3a)にそれぞれ突設された両下部接続管(42 ,52 )の外周面に、それらの開口(a)側からそれぞれ直接嵌めた上、下部水ホースの接続構造において、
各上、下部接続管(41 ,51 ;42 ,52 )はその外周面にシールリング(6)を有し、前記上、下部水ホース(11 ,12 )の各端部は、前記シールリング(6)に密着し、また各シールリング(6)よりも前記開口(a)側において上、下部接続管(41 ,51 ;42 ,52 )の外周面に前後一対の環状開口縁(b)を各々全周に亘り密着させた環状ビード(8)を一体に有していて、その環状ビード(8)の環状溝状の内面と上、下部接続管(4 1 ,5 1 ;4 2 ,5 2 )の外周面との間に環状空間が形成されることを特徴とする、エンジンおよびラジエータ間を連結する合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造。 - 相互に係合する環状抜止め凸部(9)および環状抜止め凹部(10)の一方が、各上、下部接続管(41 ,51 ;42 ,52 )の前記シールリング(6)よりも前記エンジン本体(2a)およびラジエータ本体(3a)側にそれぞれ設けられ、前記環状抜止め凸部(9)および環状抜止め凹部(10)の他方が、前記上、下部水ホース(11 ,12 )の各端部にそれぞれ設けられている、請求項1記載のエンジンおよびラジエータ間を連結する合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造。
- 前記環状抜止め凹部(10)は、前記上、下部水ホース(11 ,12 )の各端部に在って各上、下部接続管(41 ,51 ;42 ,52 )の外周面に密着する第2の環状ビード(11)により形成されている、請求項2記載のエンジンおよびラジエータ間を連結する合成樹脂製上、下部水ホースの接続構造。
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