JP3616595B2 - 分岐継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被接続管から分岐して分岐管を接続する分岐継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の分岐継手としては、いわゆるサドル付きの管継手が知られている。
【0003】
そして、この管継手は、まず被接続管としての排水管の所定の位置にたとえばホールソーなどにて開口部を形成し、この管継手のサドル部に接合剤を塗布する。この後、この管継手を開口部に接合し、たとえば番線などにて動かないように締め付ける。そして、分岐管を管継手に挿通させて接続し排水管に分岐管を分岐させている。
【0004】
しかしながら、上述の管継手では、接合剤を塗布し、さらに番線で動かないように締め付けるなど作業性が悪く手間がかかる。
【0005】
そこで、たとえば特開平8−247369号公報に記載の分岐継手が考えられている。
【0006】
この分岐継手は、軸方向に沿って複数の切り込みを有し、排水管の開口部の縁に係止する係止爪部を先端外周に有する複数の弾性片からなる略筒状の係止部とこの係止部の反対側の端に雄ねじ部を有した略筒状の胴体部とを備えた係止体としての取付体を備えている。また、この分岐継手は、内周面に分岐管を嵌合保持する保持部を備えた略筒状の継手体を備えている。さらに、この分岐継手は、内周面に設けられ取付体の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備え継手体を排水管に向けて押圧する略筒状の押え具としての袋ナットを備えている。
【0007】
そして、この分岐継手は、たとえばホールソーなどにて開口形成した排水管の開口部にこの排水管の外側から取付体を挿入すると、弾性片がこの弾性片を形成する樹脂、たとえば塩化ビニルなどの弾性により弾性変形して開口部に挿入され、係止爪部が開口部の内縁に係合してこの分岐継手を排水管に係止させる。
【0008】
この後、袋ナットを締め付けると、雄ねじ部と雌ねじ部とが螺合し、この袋ナットにて継手体が取付体に押圧される。
【0009】
そして、この継手体に分岐管を嵌挿してこの継手体の保持部にて分岐管を嵌合保持し、排水管に分岐管を分岐させる。
【0010】
しかしながら、この分岐継手では、継手体の保持部がたとえば接着にて分岐管を嵌合保持する、いわゆる接着受口である場合には、さほど問題が生じないものの、継手体の保持部をたとえば弾性体としてのゴム輪にて分岐管を液密に保持する、いわゆるゴム輪受口にすると、このゴム輪の厚みの分だけ継手体の保持部側が大きくなる。これにより、保持部を継手体と一体に成形すると、袋ナットを受口側から継手体に挿通させるためにはこの袋ナットを大きくしなければならないので、分岐継手が大きくなり実用的でない。一方、この分岐継手を形成する際に保持部を継手体と一体に成形しないと、袋ナットを継手体に挿通した後保持部を継手体に接着する必要があるため、工数が増えて手間がかかるとともに製造コストが割高になるなど使い勝手がよくない。
【0011】
さらに、特開2001−56083号公報に記載の分岐継手としてのナット締付型支管も知られている。
【0012】
このナット締付型支管は、継手体としての支管本体の一端に分岐管を嵌合保持する保持部を形成し、この支管本体の保持部の反対側の端に排水管の側面に開口形成された開口部より径大のフランジを一体成形する。また、支管本体の外周にこのフランジを開口部に挿入するための凹部を形成し、この支管本体に挿通された押え具としてのナットを締め付けてフランジを排水管の開口部の内縁に圧接させる。そして、分岐管を支管本体に挿通し、この支管本体の保持部にて分岐管を嵌合保持して排水管からこの分岐管を分岐させる。
【0013】
しかしながら、このナット締付型支管では、上述の特開平8−247369号公報に記載の分岐継手と同様に、支管本体の保持部がたとえば接着受口である場合には、さほど問題は生じないものの、支管本体の保持部がたとえばゴム輪受口である場合には、ナットの内径を大きくしないと支管本体にナットを挿通できず、このナットが大きくなる。
【0014】
また、排水管の外側からこのナット締付型支管を挿入させることにより、フランジ部をあまり大きくできないため、このナット締付型支管が排水管から抜けてしまうおそれがあるなど、使い勝手がよくない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、特開平8−247369号公報に記載の分岐継手および特開2001−56083号公報に記載のナット締付型支管では、ナットの大きさが大きくなり、使い勝手がよくないという問題点を有している。
【0016】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、小型で使い勝手がよい分岐継手を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の分岐継手は、略筒状に形成され、一端に軸方向に沿って設けられた複数の切り込みを有し先端外周面に被接続管の周面に開口形成された開口部の内縁に係止する係止爪部を有する弾性変形可能な複数の弾性片を備え、他端に外周面に沿って設けられた雄ねじ部および内周面に沿って設けられた凹条を備えた係止体と、略筒状に形成され、一端が前記係止体に嵌挿され、他端に内周面に沿って挿通された分岐管の外周面に圧接する略環状の弾性体を有し前記分岐管を液密に嵌合保持する保持部が一体に成形され、軸方向の中心域の外周面に沿って設けられ前記係止体の凹条と係合する凸条を備え、この凸条よりも前記保持部側の外周面に沿って設けられた環状の嵌合溝を備えた継手体と、この継手体の嵌合溝に嵌合する略環状の係止片と、前記係止体の係止爪部のこの係止体の軸方向の中心域の外縁に沿って取り付けられた略環状の止水体と、略筒状に形成され、内周面に前記係止体の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備え、前記継手体に挿通され、一端に内周面に向けて突出し前記係止片に係合する鍔部を備え、他端が前記雌ねじ部の螺合により前記止水体の一端面に圧接しこの止水体を前記被接続管の外周面に液密に押圧するとともに前記継手体の外周面にて前記係止体の弾性片を前記被接続管の開口部の周縁に押圧させる押え具とを具備したものである。
【0018】
そして、継手体の一端に略環状の弾性体を有した保持部を一体成形し、この継手体における保持部と反対側の端から押え具を挿通して、この押え具の鍔部が係止片に係合することによりこの押え具が継手体の外周面に係止する。この結果、押え具を大きくせずともこの押え具を継手体に挿通できるため、小型にできる。さらに、被接続管の周面に開口形成した開口部に係止体の弾性片を挿入し、この弾性片の係止爪部にて係止体を被接続管に係止させる。そして、押え具の雌ねじ部を係止体の雄ねじ部に螺合すると、この押え具の一端が止水体の一端面に圧接しこの止水体が被接続管の外周面に液密に押圧されるとともに、係止体に嵌挿した継手体の外周面が弾性片を開口部の周縁に押圧する。これにより、係止体が確実に排水管に係止して抜けにくくなるため使い勝手が向上する。
【0019】
請求項2記載の分岐継手は、請求項1記載の分岐継手において、継手体は、嵌合溝よりも保持部側の外周面に沿って外側嵌合溝が設けられ、この外側嵌合溝に嵌合する外側係止片を備え、押え具は、鍔部が係止片および前記外側係止片にて挟持されて前記継手体の外周面に係止されたものである。
【0020】
そして、嵌合溝よりも保持部側の外周面に沿って外側嵌合溝を設け、この外側嵌合溝に嵌合する外側係止片および係止片にて押え具の鍔部を挟持して継手体の外周面に係止する。この結果、係止体の雄ねじ部と押え具の雌ねじ部と螺合を外すと、この押え具と継手体とが連動して継手体が係止体の弾性片を被接続管の開口部の周縁に押圧しない位置まで移動するため、係止体が被接続管から容易に取り外される。
【0021】
請求項3記載の分岐継手は、請求項1または2記載の分岐継手において、継手体は、内周面が平滑に形成されたものである。
【0022】
そして、継手体の内周面を平滑に形成したことにより、いわゆる分岐管のやりとりができるため、分岐管が隙間なく継手体に嵌挿されるので、排水が円滑に流れる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の分岐継手の一実施の形態の構成を図1ないし図4を参照して説明する。
【0024】
図1において、1は分岐継手である。この分岐継手1は、略筒状に形成された係止体2を備えている。この係止体2は、たとえば塩化ビニルなどの樹脂にて成形されており、一端に弾性変形可能な複数、たとえば12個の弾性片3を有している。また、係止体2の弾性片3を有した端は、後述の排水管の内周形状に合せた上面視で略凹弧状に形成されている。さらに、弾性片3は、係止体2の軸方向に沿ってこの係止体2の外周方向に略均等に設けられた複数、たとえば12箇所の切り込みであるスリット4にて形成され、これらスリット4は、たとえば係止体2の一端からこの係止体2の軸方向寸法の約4分の1の長さ分切り込まれている。そして、これら弾性片3の先端外周面には、断面視で略三角形状の係止爪部5が設けられている。
【0025】
さらに、係止体2の外周面における係止爪部5の係止体2の軸方向の中心側には、被接続管としての略円筒形状の排水管11の肉厚分の幅寸法を有する嵌合凹部12が形成されている。ここで、係止爪部5は、排水管11の周面に開口形成された開口部13の内縁に係止し、嵌合凹部12が排水管11の周面の断面に嵌合する。また、係止体2におけるこの嵌合凹部12の軸方向の中心側には、スリット4に連続に胴体部14が形成されている。この胴体部14の内周面には、この内周面に沿って嵌合溝15が設けられている。そして、この嵌合溝15には、Oリング16が取り付けられている。このOリング16は、たとえばゴムなどの弾性体にて形成され、嵌合溝15に取り付けられた状態で係止体2の内周面よりもわずかに突出している。
【0026】
また、係止体2の外周面における胴体部14の中心側には、係止体2の外周に沿って止水体嵌合溝21が形成されている。この止水体嵌合溝21は、たとえば係止体2の軸方向寸法の約6分の1にわたって形成されている。一方、係止体2の内周面における胴体部14の弾性片3と反対側には、この係止体2の内周面に沿ってこの係止体2における弾性片と反対側の端まで凹条22が形成されている。さらに、係止体2の外周面における弾性片3と反対側の端には、止水体嵌合溝21に隣接した部分から、この係止体2の外周面に沿って雄ねじ部23が形成されている。
【0027】
また、係止体2における係止爪部5のこの係止体2の軸方向の中心側である嵌合凹部12の縁に沿った胴体部14上には、略環状の止水体31が取り付けられている。この止水体31は、略環状の止水リング31aと、略環状のスペーサ31bとで構成されている。ここで、止水リング31aは、たとえばゴムなどの弾性体にて形成されており、断面視で係止体2の径方向側が略矩形状に形成され、係止体2の中心軸方向側が略円形状に形成されている。さらに、止水リング31aにおける係止爪部5側の面には凹凸部31cが形成され、この凹凸部31cの反対側の面には、略環状の嵌合溝31dが形成されている。一方、スペーサ31bは、止水リング31aの嵌合溝31dと嵌合しており、断面視で略L字状に形成されている。さらに、このスペーサ31bにおける係止体2側の面には、この係止体2の止水体嵌合溝21と係合してこのスペーサ31bを係止体2に係止させる突出部31eが、係止体2の中心軸側の側面に突出形成されている。これら突出部31eおよび止水体嵌合溝21にて、係止体2およびスペーサ31bはいわゆるキー結合している。一方、スペーサ31bの止水リング31aと反対側の端には、断面視で略矩形状に形成された平面状の一端面である当接部32が形成されている。
【0028】
そして、41は継手体であり、この継手体41は、たとえば塩化ビニルなどの樹脂にて、略円筒形状の分岐管42の外径よりもわずかに大きい内径の略筒状に形成されている。この継手体41の軸方向寸法は、たとえば係止体2の軸方向寸法の約2.5倍である。この継手体41の一端は、係止体2のOリング16よりもわずかに弾性片3寄りの位置まで嵌挿され、Oリング16にて液密に嵌合保持されている。さらに、この継手体41の係止体2に嵌挿される端は、係止体2の弾性片3を有した端に沿った上面視で略凹弧状に形成されている。一方、継手体41の他端には、この継手体41の他の部分よりもこの継手体41の肉厚分径大に形成された保持部としてのゴム輪受口43がこの継手体41と一体に成形されている。
【0029】
また、ゴム輪受口43には、このゴム輪受口43の内周面に沿って環状の保持溝43aが形成されている。さらに、この保持溝43aには、弾性体としてのたとえばゴムなどにて形成された環状のゴムリング43bが取り付けられている。このゴムリング43bは、断面視で略三角形状の突起43cが継手体41の軸方向の中心方向に先端を向けて形成されている。そして、ゴム輪受口43には分岐管42が挿通され、ゴムリング43bの突起43cがこの分岐管42の外周面に圧接して、継手体41の内周面と断面視で略面一となり、分岐管42を液密に嵌合保持する。また、ゴム輪受口43の外周面における継手体41の中心側には、継手体41との段部である肩部43dが形成されている。
【0030】
さらに、継手体41の軸方向の中心域の外周面には、この継手体41の外周面に沿って凸条44が突出形成されている。この凸条44は、係止体2の凹条22と係合する形状および長さを有しており、この凹条22と係合していわゆるキー結合する。また、継手体41の外周面における凸条44のゴム輪受口43側には、この継手体41の外周面に沿って環状の嵌合溝45が形成されている。
【0031】
そして、この嵌合溝45には、略環状の係止片としてのストップリング51が嵌合されている。このストップリング51は、断面視で略L字状に形成されており、先端が凸条44側に向けて嵌合して嵌合溝45に取り付けられている。さらに、継手体41の外周面における嵌合溝45よりもこの嵌合溝45の幅寸法ほどのゴム輪受口43側の部分には、外側嵌合溝52がこの継手体41の外周面に沿って環状に形成されている。この外側嵌合溝52は、嵌合溝45と略等しい形状に形成されており、ストップリング51と略等しい略L字状の外側係止片としてのストップリング53が、先端をゴム輪受口43側に向けて嵌合して取り付けられている。これらストップリング51およびストップリング53は、一端が切り欠かれており、継手体41の中心軸方向に向けて付勢され、上端が略面一であり、これら上端は嵌合溝45に嵌合された状態で係止体2の外周面よりも断面視で低くなっている。
【0032】
さらに、61は押え具としてのいわゆる袋ナットである。この袋ナット61は略筒状に形成されている。また、この袋ナット61は、嵌合溝45とゴム輪受口43の外周面の肩部43dとまでの距離よりもやや短い軸方向寸法を有している。この袋ナット61の一端には、この袋ナット61の内周方向に向けて鍔部61aが環状に突出形成されており、この鍔部61aは、継手体41のストップリング51およびストップリング53にそれぞれ係合して挟持されることにより、袋ナット61が継手体41に係止される。また、袋ナット61における鍔部61aと反対側の端には、断面視で略矩形状に形成された押圧部61bが形成されている。さらに、袋ナット61の内周面には、この内周面に沿って雌ねじ部62が形成されている。袋ナット61は、継手体41に挿通されて雌ねじ部62が雄ねじ部23に螺合することにより、押圧部61bがスペーサ31bの当接部32に圧接してスペーサ31bを止水リング31aに向けて押圧し、止水リング31aを排水管11の外周面に液密に押圧する。同時に、袋ナット61には継手体41が連動し、この継手体41は係止体2に嵌挿されて係止体2の弾性片3を開口部13の周縁に押圧し、かつ弾性片3が係止体2の中心軸方向に倒れることを防止する。
【0033】
次に、上記一実施の形態の組立工程を説明する。
【0034】
まず、ゴム輪受口43を一体に成形した継手体41のゴム輪受け口43と反対側の端から、この継手体41に袋ナット61を挿通する。このとき、袋ナット61は、鍔部61aをゴム輪受口43側に向け、ゴム輪受口43の外周面の肩部43dと接触する位置まで挿通する。
【0035】
ここで、嵌合溝45とゴム輪受口43の外周面の肩部43dとの距離は、袋ナット61の軸方向寸法よりも大きいため、嵌合溝45が袋ナット61によって隠れない位置まで袋ナット61を移動できる。
【0036】
次いで、嵌合溝45にストップリング51を嵌合させ、袋ナット61の鍔部61aがこのストップリング51に接触するまで戻す。
【0037】
この後、外側嵌合溝52にストップリング53を嵌合させて、鍔部61aをストップリング51およびストップリング53にて挟持し、この袋ナット61を継手体41に係止させる。
【0038】
さらに、係止体2に止水体31を挿通させ、止水体嵌合溝21にスペーサ31bの突出部31eを嵌合させてキー結合する。
【0039】
そして、袋ナット61を係止させた状態で継手体41のゴム輪受口43と反対の端を係止体2に嵌挿し、継手体41の凸条44と係止体2の凹条22と嵌合させてキー結合して分岐継手1を組み立てる。
【0040】
次に、上記一実施の形態による分岐管の施工方法を説明する。
【0041】
まず、排水管11の周面の所定の位置に、たとえばホールソーなどにて開口部13を形成する。
【0042】
次いで、分岐継手1の係止体2の弾性片3をこの開口部13に挿入する。
【0043】
このとき、弾性片3はスリット4が複数形成されていることによりこれら弾性片3が係止体2の中心軸方向に弾性変形し、弾性片3が開口部13を通過する。
【0044】
すると、係止爪部5が弾性により元に戻って開口部13の内縁に係止し、嵌合凹部12が排水管11の周面の断面に嵌合する。
【0045】
この後、袋ナット61を回転させて雌ねじ部62を雄ねじ部23に螺合させる。
【0046】
ここで、袋ナット61が継手体41の外周面に係止されていることにより、雌ねじ部62が雄ねじ部23に螺合するにしたがって継手体41が係止体2に入り込む。
【0047】
そして、雌ねじ部62を雄ねじ部23に完全に螺合させると、袋ナット61の押圧部61bがスペーサ31bの当接部32に圧接しこのスペーサ31bを押圧することにより、止水リング31aが排水管11の外周面に液密に押圧される。
【0048】
同時に、継手体41のゴム輪受口43と反対側の端の外周面が係止体2の弾性片3を係止体2の径方向に圧接し、これら弾性片3が開口部13の周縁に押圧される。
【0049】
この状態で、分岐管42が排水管11に固着される。
【0050】
さらに、ゴム輪受口43に分岐管42を挿通させる。このとき、ゴムリング43bの突起43cが分岐管42の外周面に圧接し、この分岐管42を液密に嵌合保持して、排水管11に分岐管42を分岐させる。
【0051】
上述したように、上記一実施の形態によれば、係止体2、継手体41および袋ナット61を別部材にしたことにより、分岐継手1を組み立てる際には、一体成形したゴム輪受口43と反対側の継手体41の端から袋ナット61を挿通できるため、袋ナット61を大きくせずとも継手体41に挿通できるので分岐継手1を小型にできる。
【0052】
また、袋ナット61の鍔部61aをストップリング51に係合させて袋ナット61を継手体41の外周面に係止したことにより、袋ナット61の雌ねじ部62を係止体2の雄ねじ部23に螺合すると、継手体41が係止体2に嵌挿され、この継手体41の外周面にて弾性片3を開口部13の周縁に押圧する。この結果、弾性片3の係止爪部5が確実に開口部13の内縁に係止され、係止体2が確実に排水管11に係止して抜けにくくなるため、使い勝手を向上できる。
【0053】
さらに、継手体41の内周面を平滑に形成したことにより、分岐管42の一端を排水管11側に一度深く押し込み、分岐管42の図示しない他端側の図示しない継手内部の係止段部に当接するまで分岐管42を引き戻す作業、いわゆるやり取りができるため、排水が溜まる部分ができず、分岐管42を継手体41に隙間なく嵌挿できるので、排水が円滑に流れることができる。
【0054】
またさらに、分岐継手1を排水管11から取り外す場合には、ストップリング53を取り付けたことにより、袋ナット61の雌ねじ部62と係止体2の雄ねじ部23との螺合を外すとこの袋ナット61と継手体41とが連動して袋ナット61に継手体41が追従する。この結果、継手体41が係止体2の弾性片3を開口部13の周縁に押圧しない位置までこの継手体41を移動できるため、係止爪部5が開口部13から容易に外れ、分岐継手1を排水管11から容易に取り外しできる。
【0055】
そして、袋ナット61の雌ねじ部62を係止体2の雄ねじ部23に螺合すると、袋ナット61の押圧部61bがスペーサ31bの当接部32を圧接し、このスペーサ31bが止水リング31aを排水管11の外周面に液密に押圧することにより、嵌合凹部12などからの水漏れを防止できる。
【0056】
また、係止体2と継手体41とをキー結合することにより、分岐継手1を組み立てる際に継手体41の係止体2に対する位置決めを容易にできるとともに、袋ナット61を回動した際の供回りを防止できる。同様に、スペーサ31bと係止体2とをキー結合することにより、スペーサ31bの係止体2に対する位置決めを容易にできる。
【0057】
さらに、止水リング31aの排水管11の外周面に押圧される側の面に凹凸部31cを形成したことにより、止水リング31aが排水管11の外周面に点で押圧されるため、止水リング31aがより排水管11の外周面に強く押圧されるため、液密性を向上できる。
【0058】
加えて、ゴムリング43bの内周面に突起43cを形成したことにより、この突起43cにて分岐管42をより液密に嵌合保持できる。
【0059】
また、Oリング16を係止体2の内周面に沿って取り付けたことにより、係止体2と継手体41との隙間に水などが入り込み、係止体2の凹条22と継手体41の凸条44とがキー結合している部分、あるいは係止体2の雄ねじ部23と袋ナット61の雌ねじ部62とが螺合している部分からの水漏れを防止できる。
【0060】
なお、上記一実施の形態において、外側嵌合溝52およびストップリング53は、分岐継手1を排水管11から取り外さない場合にはなくてもよい。この場合には、係止体2の凹条22と継手体41の凸条44とが互いに係合していることにより、継手体41が排水管11の方向に押されても、これら凹条22および凸条44にて継手体41が排水管11の方向に過剰に入り込むことを防止できる。
【0061】
【発明の効果】
請求項1記載の分岐継手によれば、継手体の一端に略環状の弾性体を有した保持部を一体成形し、この継手体における保持部と反対側の端から押え具を挿通して、この押え具の鍔部が係止片に係合することによりこの押え具が継手体の外周面に係止する。この結果、押え具を大きくせずともこの押え具を継手体に挿通できるため、小型にできる。さらに、被接続管の周面に開口形成した開口部に係止体の弾性片を挿入し、この弾性片の係止爪部にて係止体を被接続管に係止させる。そして、押え具の雌ねじ部を係止体の雄ねじ部に螺合すると、この押え具の一端が止水体の一端面に圧接しこの止水体が被接続管の外周面に液密に押圧されるとともに、係止体に嵌挿した継手体の外周面が弾性片を開口部の周縁に押圧する。これにより、係止体を確実に排水管に係止して抜けにくくできるため使い勝手を向上できる。また、分岐管を継手体の保持部にて嵌合保持することにより、分岐管と保持部の弾性体との間に隙間ができず、流体が分岐管内を円滑に流れるため、使い勝手を向上できる。
【0062】
請求項2記載の分岐継手によれば、請求項1記載の分岐継手の効果に加え、嵌合溝よりも保持部側の外周面に沿って外側嵌合溝を設け、この外側嵌合溝に嵌合する外側係止片および係止片にて押え具の鍔部を挟持して継手体の外周面に係止する。この結果、係止体の雄ねじ部と押え具の雌ねじ部と螺合を外すと、この押え具と継手体とが連動して継手体が係止体の弾性片を被接続管の開口部の周縁に押圧しない位置まで移動するため、係止体を被接続管から容易に取り外しできる。
【0063】
請求項3記載の分岐継手によれば、請求項1または2記載の分岐継手の効果に加え、継手体の内周面を平滑に形成したことにより、いわゆる分岐管のやりとりができるため、分岐管を隙間なく継手体に嵌挿できるので、排水が円滑に流れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分岐継手の一実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】同上分岐継手による分岐管の施工方法の一部を示す縦断側面図である。
【図3】同上分岐継手による分岐管の施工方法の一部を示す縦断側面図である。
【図4】同上分岐継手による分岐管の接続状態を示す縦断側面図である。
【図5】同上分岐継手による分岐管の接続状態を示す横断平面図である。
【図6】同上分岐継手による分岐管の接続状態を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 分岐継手
2 係止体
3 弾性片
5 係止爪部
22 凹条
23 雄ねじ部
31 止水体
41 継手体
43 保持部としてのゴム輪受口
43b 弾性体としてのゴムリング
44 凸条
45 嵌合溝
51 係止片としてのストップリング
52 外側嵌合溝
53 外側係止片としてのストップリング
61 押え具としての袋ナット
61a 鍔部
62 雌ねじ部

Claims (3)

  1. 略筒状に形成され、一端に軸方向に沿って設けられた複数の切り込みを有し先端外周面に被接続管の周面に開口形成された開口部の内縁に係止する係止爪部を有する弾性変形可能な複数の弾性片を備え、他端に外周面に沿って設けられた雄ねじ部および内周面に沿って設けられた凹条を備えた係止体と、
    略筒状に形成され、一端が前記係止体に嵌挿され、他端に内周面に沿って挿通された分岐管の外周面に圧接する略環状の弾性体を有し前記分岐管を液密に嵌合保持する保持部が一体に成形され、軸方向の中心域の外周面に沿って設けられ前記係止体の凹条と係合する凸条を備え、この凸条よりも前記保持部側の外周面に沿って設けられた環状の嵌合溝を備えた継手体と、
    この継手体の嵌合溝に嵌合する略環状の係止片と、
    前記係止体の係止爪部のこの係止体の軸方向の中心域の外縁に沿って取り付けられた略環状の止水体と、
    略筒状に形成され、内周面に前記係止体の雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備え、前記継手体に挿通され、一端に内周面に向けて突出し前記係止片に係合する鍔部を備え、他端が前記雌ねじ部の螺合により前記止水体の一端面に圧接しこの止水体を前記被接続管の外周面に液密に押圧するとともに前記継手体の外周面にて前記係止体の弾性片を前記被接続管の開口部の周縁に押圧させる押え具と
    を具備したことを特徴とした分岐継手。
  2. 継手体は、嵌合溝よりも保持部側の外周面に沿って外側嵌合溝が設けられ、
    この外側嵌合溝に嵌合する外側係止片を備え、
    押え具は、鍔部が係止片および前記外側係止片にて挟持されて前記継手体の外周面に係止された
    ことを特徴とした請求項1記載の分岐継手。
  3. 継手体は、内周面が平滑に形成された
    ことを特徴とした請求項1または2記載の分岐継手。
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