JP2605309Y2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2605309Y2
JP2605309Y2 JP1993024691U JP2469193U JP2605309Y2 JP 2605309 Y2 JP2605309 Y2 JP 2605309Y2 JP 1993024691 U JP1993024691 U JP 1993024691U JP 2469193 U JP2469193 U JP 2469193U JP 2605309 Y2 JP2605309 Y2 JP 2605309Y2
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好一 鈴木
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、液体の配管系に使用
したときに液溜まりと液漏れが生じない管継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、銅管が使用されていた分野に可撓
性等の面からプラスチックあるいはゴム製の管体が用い
られるようになり、それに伴ってそれら管体に適合する
管継手もさまざまな種類のものが実用化されている。中
でも、工具を使用せずに簡単な操作で管体の着脱を行う
ことができる形式の管継手は、これまでの空気圧配管系
以外に、例えば塗装装置や液体食品の充填機など、液体
を取り扱う機器においても広く利用されるようになって
いる。
【0003】このような管継手の従来例として、例えば
実開昭60−19887号、実開平2−114285号
に記載のものが知られている。この種の管継手では、挿
入された管体の外周面に食い込む複数個の爪片が所定の
間隔で内周縁側に突出するように設けられた環状の把持
体と、この把持体近傍にその先端部分があって後端側の
鍔部分が継手本体から突出すべく継手本体の中空部内に
配置される開放筒をいずれも基本構成部品として具備し
ている。そして、管体接続時には、管体を継手本体の挿
入口から内部の段差面に管体端面が突き当たるまで挿入
すると、前記把持体の爪片が管体の外周面に食い込んで
これを把持し、またこの状態で継手本体の挿入口から突
出した前記開放筒の端部を指先で管体の先端方向に押し
込むと、簡単に管体を引き抜くことができるような構造
になっている。ここで、継手本体の中空部は、管体を受
け入れる部分よりも奥側が管体の外径とほぼ等しい内径
に形成された段付孔であって、接続状態では、管体の内
周面とこの管体の端面に続く継手本体の管体が挿入され
ない中空部の内周面とが一致し、流路に段差が生じない
ように設計されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、この種の管
継手においては、把持体はリン青銅等のバネ性を有する
金属材料から形成され、把持体の爪片の弾性変形を利用
して管体の着脱を行う構造であるから、接続の際に管体
を継手本体の段差面まで当接するように押し込んだとし
ても、使用時に圧力がかかったときには、管体は背圧に
より挿入口に向けて少し押し戻された状態になってい
る。このため、挿入された管体の端面と継手本体の中空
部内の段差面との間に隙間が生じることが避けられな
い。このような隙間は液溜まりを発生させ、例えば塗装
配管系に適用した場合では色替え作業の大きな妨げとな
り、移送液体の交換時に流路内がなかなかきれいになら
ないという問題点があった。さらに、液体食品に適用し
た場合には、隙間に残った液体が細菌発生の原因となる
など、衛生面でも問題があった。
【0005】また、この種の管継手では、把持体の近く
に設けられたシールリングにより、挿入された管体を外
周面でシールする構造になっているから、管体の外径公
差のバラツキにより所定のシール性が得られず、液漏れ
が発生することもあった。
【0006】この考案は、上記従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、液体の配管系に使用したときに液溜ま
りと液漏れが生じない管継手の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案では、挿入される管体を受容する中空部の
管体挿入側の端部に段差部を設け、この段差部の小径部
とほぼ等しい径の管体非挿入部が形成される継手本体
と、この継手本体内にあって前記管体の外周面に食い込
み把持するための複数の爪片を有する環状の把持具と、
この把持具近傍にあって前記把持具の爪片を前記継手本
体内壁側へ押し倒すことにより前記爪片の前記管体外周
面への食い込みを解除する解除部を備えた開放筒とを具
備し、前記管体の脱着を行う管継手において、前記継手
本体の段差部に前記小径部および前記挿入される管体の
内径とほぼ同一の内径に形成した撥液性の高分子材料か
らなる弾性リングを係着したことを特徴としている。
【0008】上記構成において、弾性リングの素材とな
る撥液性の高分子材料としては、水性の液体を取り扱う
配管系に適用する場合には、例えばフッ素系樹脂、フッ
素系ゴム、シリコーンゴムなどの撥水性を有する材料が
好適である。なお、フッ素系樹脂を用いる場合は、弾性
を向上させる目的で独立気孔性もしくは連続気孔性の多
孔質構造に形成されたものが望ましい。また、油性の液
体に適用する場合には、本質的に親水性の高分子材料あ
るいは各種の表面処理により表面に親水性が付与された
高分子材料からなる弾性リングを使用する。
【0009】
【作用】この考案による管継手では、挿入された管体の
端面と継手本体の中空部の段差面との間に弾性リングが
介在しているので、両者の間に隙間が生じることがなく
なり、しかも弾性リングは撥液性の高分子材料で形成さ
れているから、液体はこの弾性リングにはじかれ、この
部分での液溜まりがなくなると同時にシール効果も得ら
れる。
【0010】また、この弾性リングは弾性材料で形成さ
れ、管体の端面が圧接したときに容易に変形するもので
あるから、管体を挿入する際に格別の力は必要なく、接
続時の作業性はとくに低下しない。
【0011】
【実施例】次に、本考案の管継手を図面に基づいて更に
詳細に説明するが、もちろん実施例に限定されるもので
はなく、本考案の技術思想内での変更実施は可能であ
る。
【0012】図1はこの考案による管継手の一実施例を
示す上半縦断側面図である。図示の管継手1は、軸方向
に貫通しその一端側に管体を受け入れる中空部2Aを有
する継手本体2と、この継手本体2内に係止された把持
体3と、この把持体3を保持するために継手本体2内に
圧入された押え筒体4と、前記把持体3の爪片3Aを管
体Tの挿入方向へ押拡する開放筒5と、管体挿入時に管
体Tと継手本体の内壁に弾接するシールリング6と、継
手本体2の中空部2A内の段差面2Cに係着された弾性
リング7とを備えている。
【0013】上記継手本体2は、中空部2Aの内部に2
つの段差面2B、2Cを備え、中空部2Aのうちで管体
Tの挿入口から段差面2Cに至る部分が管体受入れ部と
なっている。そして、中空部2Aのうちで管体Tが挿入
されない奥側の段差面2Cよりも先方の部分2F(非挿
入部)の内径すなわち小径部は接続すべき管体Tの内径
と同一に形成されると共に、この段差面2Cと手前側の
段差面2Bとの間は、管体Tの外径よりも幾分大きな内
径に形成されている。さらに、これら段差面2B、2C
に挟まれた部分には後述するシールリング6を装着する
ための環状溝2Dが設けられ、また管体Tの挿入口側は
押え筒体4を嵌着固定するための係合部2Eとなってい
る。
【0014】把持体3は歯付座金状の形状に形成され、
円環状の基部3Bの内周側には所定間隔を保って中心方
向へ突出した複数の爪片3Aを有し、その基部3Bが後
述する押え筒体4の端面と前記継手本体の段差面2Bと
によって形成される環状隙間内に若干の隙間を残して保
持され、回動自在に介装されている。この把持具3は、
例えばステンレス鋼、リン青銅等の疲労強度が大きい耐
食性材料により形成されている。
【0015】押え筒体4は、一方の端部外周に前記継手
本体の係合部2Eと係合する突起4Aを備え、その内周
面には突出部4Bが形成されている。そして、この押え
筒体4は、突起4Aの部分を継手本体の係合部2Eへの
圧入等により継手本体2内に嵌着固定される。
【0016】開放筒5は、前記押え筒体4に摺動可能に
内嵌したときに前記把持体3に臨む側の端部に斜面5A
が形成され、他端にはこの開放筒5を継手本体2内へ押
し込むときの押圧部となるフランジ5Bが設けられてい
る。
【0017】シールリング6はOリングであって、継手
本体の環状溝2Dに掛止されるごとく内嵌され、管体T
が継手本体の中空部2A内に嵌入されたときに、継手本
体2の内壁面と管体Tの外周面に弾接することにより気
密性を保つようになっている。なお、シールリングはV
リング等の他の形状のものであってもよい。
【0018】弾性リング7は、例えば多孔質フッ素樹脂
からなる矩形状断面の環状体であって、その内径は接続
すべき管体Tの内径とほぼ同一に形成され、前記継手本
体の段差面2Cに係着されている。なお、実施例では弾
性リング7の外径が段差面2B,2Cに挟まれた部分の
内径よりも幾分大きく形成されることにより、所定の位
置に係止されているが、その固定をより確実なものとす
るには、例えばシールリング6を装着するための環状溝
2Dと同様な環状溝を段差面2Cの外周縁側に設け、こ
の溝に嵌着するようにしてもよく、弾性リング7に突出
片を設け、この突出片を緊締して受け入れる受容部を継
手本体2側に設けて、その固定を確実なものとしても良
く、また、この逆の構造としても良い。なお、弾性リン
グ7の材質は通過する液体の性質に対して撥液性を示す
ものが選択される。
【0019】次に、上記実施例の動作を説明する。管体
Tを継手本体2に装着するには、管体Tを開放筒5内へ
挿入する。挿入につれて管体Tは、その先端部がまず初
めに把持体の爪片3Aに当接し、次いでその弾性に抗し
ながら爪片3Aを継手本体2の内壁面側へ押拡する。さ
らに、シールリング6の内周面に摺接しつつ進入した管
体Tは、その端面が弾性リング7に当接する。そして、
この状態で弾性リング7の弾性に抗しながら管体Tをさ
らに押し込むと、管体Tは、その端面が弾性リング7に
圧接した状態で継手本体2に装着される。ここで、弾性
リング7は弾性を有する材料で形成され、管体Tの端面
が圧接したときに容易に変形するようになっているか
ら、管体Tを挿入する際に格別の力は必要なく、接続時
の作業性はとくに低下しない。
【0020】即ち、この状態において、把持体の爪片3
Aがその弾性によって管体Tに圧接しているので、管体
Tを抜き出そうとすると、爪片3Aの先端が管体Tの外
周面に食い込み、管体Tは強固に把持される。そして、
本考案による管継手1では、挿入された管体Tの端面と
継手本体の中空部の段差面2Cとの間に弾性リング7が
介在し、この弾性リング7の内径は、管体Tと中空部2
Aのうちで管体Tが挿入されない段差面2Cよりも奥側
の部分2F(非挿入部)の内径とほぼ同一であることか
ら、管体Tから継手本体2の前記非挿入部2Fに至る流
路に段差と隙間が生じることがない。この場合、弾性リ
ング7は撥液性の高分子材料で形成され移送液体をはじ
く性質があるため、配管系から液体をぬいたときに流路
内に少なからず残る液体が接続部付近に滞留することが
なくなり、従来のものに比べて配管内の清掃が容易にな
る。それに加え、この弾性リング7はシールリングとし
ても機能するので、管体Tの外周面側に設けられたシー
ルリング6と合わせて管継手1のシール性は大幅に向上
する。なお、使用条件によっては、シールリング6を省
略してこの弾性リング7によりシールするようにしても
よい。
【0021】また、このような状態にある管体Tを継手
本体2から取り外す場合は、従来の着脱自在な管継手に
おける操作と何ら変わるところはなく、開放筒5を継手
本体2内へ押し込み、その先端の斜面5Aすなわち解除
部を爪片3Aに当接させてこれをその弾性に抗して押拡
し、管体Tに食い込んでいた爪片3Aの先端を管体Tの
表面から離脱させ、食い込みを解除することにより、管
体Tを継手本体2から簡単に引き抜くことができる。
【0022】なお、把持体3、開放筒5等の形状につい
ては実施例に限定されるものではなく、従来知られてい
る管体の着脱が自在な他の管継手において使用されるも
のに変更することはもちろん可能である。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、この考案による管
体の着脱が容易な管継手は、継手本体の中空部内の段差
面に撥液性を示す弾性リングが係着され、挿入された管
体の端面との間に介在する構成となっているから、液体
を移送する配管系に使用したときに液溜まりが発生せ
ず、またシール性も向上するなど、実用上優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による管継手の一実施例で、上半部を切
り欠いた側面図である。
【符号の説明】
2 継手本体 2A 中空部 2C 段差面 3 把持体 4 押え筒体 5 開放筒 6 シールリング 7 弾性リング

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入される管体を受容する中空部の管体
    挿入側の端部に段差部を設け、この段差部の小径部とほ
    ぼ等しい径の管体非挿入部が形成される継手本体と、こ
    の継手本体内にあって前記管体の外周面に食い込み把持
    するための複数の爪片を有する環状の把持具と、この把
    持具近傍にあって前記把持具の爪片を前記継手本体内壁
    側へ押し倒すことにより前記爪片の前記管体外周面への
    食い込みを解除する解除部を備えた開放筒とを具備し、
    前記管体の脱着を行う管継手において、前記継手本体の
    段差部に前記小径部および前記挿入される管体の内径と
    ほぼ同一の内径に形成した撥液性の高分子材料からなる
    弾性リングを係着したことを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 前記継手本体の中空部に、前記挿入され
    る管体の外周と前記継手本体内壁との間に配置されるシ
    ールリングを具備する請求項1に記載の管継手。
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