JPH10148295A - 抜け止め機構付き管継手 - Google Patents

抜け止め機構付き管継手

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JPH10148295A
JPH10148295A JP8308294A JP30829496A JPH10148295A JP H10148295 A JPH10148295 A JP H10148295A JP 8308294 A JP8308294 A JP 8308294A JP 30829496 A JP30829496 A JP 30829496A JP H10148295 A JPH10148295 A JP H10148295A
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JP
Japan
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pipe
joint
ring
main body
peripheral surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP8308294A
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English (en)
Inventor
Takamitsu Ejima
孝光 江嶋
Hideki Kageyama
英樹 影山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接続が簡単で、管内に高い内圧がかかっても突
発的な漏水を起こすことがない抜け止め機能付き管継手
を提供することを目的としている。 【解決手段】受口の周囲に係合溝が形成された合成樹脂
からなる継手本体と、断面略C字形をし、C字の開口部
を閉じる方向に縮径自在で、縮径時に前記係合溝に係合
する係合突部および接続される合成樹脂からなる接続管
の外壁面に食い込むように作用し接続管の抜けを防止す
る係止爪を有する抜け止めリングとを備えており、受口
と接続管とは接着剤によって接続される構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抜け止め機構付き
管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】建物内の給・排水管路においては、合成
樹脂管、特に塩化ビニル管が多く使用されている。この
塩化ビニル管の接続は、熟練を必要とせずに簡単に施工
できることから、従来より、継手の受口内周面を、内径
が内側に向かって縮径するテーバ状に設け、接続される
管の差口の外周面に接着剤を塗布したのち、前記受口に
差口を圧入し、受口内周面のテーパによる圧接力と、接
着剤による接着によって塩化ビニル管を継手と接続する
工法、所謂、TS接合工法(平成4年4月27日、塩化
ビニル管・継手協会発行、水道用硬質塩化ビニル管 技
術試料 P111〜113参照)が一般に用いられてい
る。
【0003】このTS接合工法においては、管受口の内
面(通常、1/30〜1/45のテーパが付されてい
る)並びに管差口の外面にそれぞれ接着剤を塗布し、管
差口を管受口に差し込むことによって実施される。この
TS接合工法によれば、管受口の内面並びに管差口の外
面が接着剤によって膨潤され、それらの膨潤層(膨潤層
の厚みは0.1mm程度)が管受口への管差口の挿入に伴
い流動されて、管差口の先端部が管受口の奥方に弾性的
に圧接されるとともに管受口と管差口との間が接着剤に
よって接着される。
【0004】しかしながら、TS接合工法による塩化ビ
ニル管接続部の漏水実験によれば、TS接合工法による
管接続部においては、ゴムリング方式やねじ方式の接合
工法による接続部のように徐々に漏水を生じるのではな
く、一挙に生じるのであって、その漏水状態が特異であ
る。すなわち、TS接合工法によれば、受口と差口との
間の接着界面の一部に剥離が生じたとしても、周方向に
エンドレスに連なっている接着部分が残存するため、止
水が確保できるが、残存接着部分の幅が狭くなって管内
圧に耐えられなくなった瞬間に、受口から差口が一挙に
脱出して、漏水が生じるものと推定できる。
【0005】したがって、上記のような突発的漏水の下
では、対処の時間的余地がなく、建物の内装浸水といっ
た重大事に至るのを避けがたいと言う問題がある。そこ
で、従来のTS接合工法による合成樹脂管接続部の突発
的な漏水を排除し、その漏水を漸次的に発生させ、漏水
に対して十分時間的に対処可能ならしめ、建物の内装浸
水といった重大事を未然に防止するために、特開平5−
65982号公報に開示された接合工法が提案されてい
る。
【0006】この特開平5−65982号公報の接合工
法は、図8に示すように、従来と同様に内周面がテーパ
状になった受口101に接着剤を塗布した管102を嵌
合し、接着剤を介して管102を受口101に接合する
とともに、受口101の先端に、袋ナット状のキャップ
部材103を螺合し、このキャップ部材103の締め込
みによって、断面略C形の止めリング104を受口10
1側へ押圧し、止めリング104を先端外周面に設けら
れたテーパ面105の働きによって縮径させ、止めリン
グ104の内周面を接続される管102の外周面に圧接
させるようになっている。
【0007】すなわち,接着剤での接着部が管内圧に耐
えられなくなって管が抜けようとしても、止めリング1
04の圧接による摩擦力で抜けを防止し、突発的な漏水
を防止するようにしている。
【0008】しかしながら、この接合工法の場合、従来
のTS接合工法に比べ、突発的な漏水を防止できるよう
になったのであるが、止めリングの内周面と接続される
管の差口外周面との摩擦抵抗のみによりさらなる抜け止
めを図るようにしているため、管内圧をあまり高くする
と、やはり抜けが生じる恐れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて、接続が簡単で、管内に高い内圧がかかっ
ても突発的な漏水を起こすことがない抜け止め機能付き
管継手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる抜け止め
機能付き管継手は、このような目的を達成するために、
受口の周囲に係合溝が形成された合成樹脂からなる継手
本体と、断面略C字形をし、C字の開口部を閉じる方向
に縮径自在で、縮径時に前記係合溝に係合する係合突部
および接続される合成樹脂からなる接続管の外壁面に食
い込むように作用し接続管の抜けを防止する係止爪を有
する抜け止めリングとを備えており、受口と接続管とは
接着剤によって接続される構成とした。
【0011】上記本発明において、抜け止めリングを、
断面略C字形のリング本体と、係止爪を内周面に備える
断面略C形をした爪付きリングとから構成するととも
に、この爪付きリングを、前記係止爪をリング本体の内
周面から突出させるように前記リング本体の内周面に設
けられた溝に嵌着し、リング本体の縮径に伴い縮径する
ような構造とすることが好ましい。
【0012】抜け止めリングの縮径方法は、特に限定さ
れないが、たとえば、C字の開口両端に外側に突出する
ような鍔を設け、この鍔に設けたねじ挿通孔に通したボ
ルトを締め込むことによって縮径させる方法が好まし
い。また、係止爪の管に対する食い込み角は、特に限定
されないが、管壁に対して垂直か、0〜45度の間で係
止爪の爪先を受口側に傾かせた状態にすることが好まし
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は、
本発明にかかる抜け止め機能付き管継手の実施の形態を
あらわしている。
【0014】図1および図2に示すように、この抜け止
め機能付き管継手(以下、「継手」とのみ記す)1は、
継手本体2と、抜け止めリング3とを備えている。継手
本体2は、図では片側しかあらわれていないが、両側に
受口21を備えていて、受口21の外周面に係合溝22
が設けられている。
【0015】受口21は、内周面が入口側から奥に向か
って徐々に縮径するテーパ面になっいる。抜け止めリン
グ3は、図1および図3に示すように、断面略C字形を
したリング本体31と、爪付きリング32とを備えてい
る。
【0016】リング本体31は、C形の開口両端から外
側に突出するように鍔部33,34を備えているととも
に、内周面から係合突条36が突出している。一方の鍔
部33には、ねじ通孔33aが穿設されていて、他方の
鍔部34には、ねじ通孔34aに挿通された縮径保持手
段としてのボルト35が螺合するねじ孔34aが設けら
れている。すなわち、リング本体31は、ボルト35を
締め込むことによって鍔部34が鍔部33側に引きつけ
られ、その径が縮径した状態で保持されるようになって
いる。
【0017】係止突条36は、上記のようにリング本体
31が縮径した時、係合溝22に係合して、リング本体
31が継手本体2から離脱することを防止するようにな
っている。爪付きリング32は、内周面に全周に係止爪
32aを有し、リング本体31の内周面に設けられた溝
31aに嵌合するとともに、リング本体31の縮径に伴
って縮径し、係止爪32aがその爪先を受口21側に傾
けた状態で受口21に挿入された管4の外周面に食い込
ませることによって管4の抜けを防止するようになって
いる。
【0018】なお、爪付きリング32は、断面形状が図
4(a)に示すような逆直角三角形をしているが、図4
(b)に示すように、逆二等辺三角形や、図4(c)に
示すように、係止爪32aの部分のみ逆二等辺三角形に
なったものなどでも構わないし、係止爪32aを全周に
設けず、図5に示すように爪付きリング32の内周面に
間欠的に設けたものでも構わない。
【0019】この継手1は、以上のようになっており、
つぎのようにして管4を接続することができる。
【0020】まず、受口21の内周面および管4の外周
面に従来のTS接合工法と同様に接着剤を塗布したの
ち、継手1の受口21に管4の先端を臨ませ、図6に示
すように、挿入機5等を用いて管4の先端部を受口21
に嵌合し接着剤を介して管4と継手1とを接合するとと
もに、ねじ通孔34aに挿通されたボルト35をねじ孔
35aにねじ込み、抜け止めリング3のリング本体31
とともに、爪付きリング32を縮径させて、爪付きリン
グ32に係止爪32aを管4の外周面に食い込ませ、同
時にリング本体31の内周面に設けられた係止突条36
を継手本体2の係合溝22に係合させるようになってい
る。
【0021】すなわち、この継手1によれば、接着剤に
よる接合以外に、抜け止めリング3の係止爪32aが管
4の外壁面に食い込んだ状態で接合されるので、接続が
簡単で、管内に高い内圧がかかっても突発的な漏水を起
こすことがない。しかも、抜け止めリング3が断面略C
字形をしていて、管4の先端部を受口21に差し込んだ
のちに縮径されるようになっているので、管4の先端部
を受口21に差し込む際に、塗布された接着剤が抜け止
めリング3の内壁面に触れて削り取られたりすることが
ない。
【0022】また、この継手1は、爪付きリング32を
リング本体31に設けられた溝31aに嵌合させること
によって、係止爪32aがリング本体31の内壁面から
突出するように設けられるとともに、爪付きリング32
もリング本体31と同様に縮径するようになっている。
したがって、リング本体31を合成樹脂で形成し、爪付
きリング32のみを硬度のある金属部材で形成すること
ができ、抜け止めリング3全体を軽量化することができ
るとともに、抜け止めリング3の成形性にも優れてい
る。
【0023】図7(a)〜(d)はそれぞれ本発明にか
かる抜け止め機構付き管継手の他の実施の形態をあらわ
している。図7(a)に示すように、この継手6は、係
止爪32aが管軸に対し直角に食い込むようになってい
る以外は、継手1と同様になっている。
【0024】図7(b)に示すように、この継手7は、
爪付きリング32が継手本体2とリング本体31との間
に形成される隙間71に嵌着されている以外は、継手1
と同様になっている。図7(c)に示すように、この継
手8は、係止爪32aが管軸に対し直角に食い込むよう
になっている以外は、継手7と同様になっている。
【0025】図7(d)に示すように、この継手9は、
リング本体31の外径と継手本体2の外径とが同じにな
っている以外は、継手7と同様になっている。
【0026】本発明にかかる抜け止め機構付き管継手
は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記
の継手1では、継手本体2の両端に受口21を備えてい
たが、受口が一方のみの継手でもかまなわい。また、継
手の形状も直管だけでなく、エルボ等の曲管や、チーズ
などでも構わない。
【0027】
【発明の効果】本発明にかかる抜け止め機構付き管継手
は、以上のように構成されているので、接続が簡単で、
管内に高い内圧がかかっても突発的な漏水を起こすこと
がない。したがって、建物の内装浸水といった重大事に
至るのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる抜け止め機構付き管継手の実施
の形態をあらわす分解斜視図である。
【図2】図1の管継手の管を接続した状態の断面図であ
る。
【図3】図1の管継手の抜け止めリングの正面図であ
る。
【図4】図1の管継手の爪付きリングの断面図である。
【図5】図1の管継手の爪付きリングの他例をあらわす
正面図である。
【図6】図1の管継手の施工方法の1例をあらわす正面
図である。
【図7】本発明にかかる抜け止め機構付き管継手の他の
実施の形態の管を接続した状態の断面図である。
【図8】従来の管継手の管を接続した状態の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 抜け止め機構付き管継手 2 継手本体 21 受口 22 係合溝 3 抜け止めリング 31 リング本体 32 爪付きリング 32a 係止爪 36 係合突部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受口の周囲に係合溝が形成された合成樹脂
    からなる継手本体と、断面略C字形をし、C字の開口部
    を閉じる方向に縮径自在で、縮径時に前記係合溝に係合
    する係合突部および接続される合成樹脂からなる接続管
    の外壁面に食い込むように作用し接続管の抜けを防止す
    る係止爪を有する抜け止めリングとを備えており、受口
    と接続管とは接着剤によって接続される抜け止め機構付
    き管継手。
  2. 【請求項2】抜け止めリングが、断面略C字形のリング
    本体と、係止爪を内周面に備える断面略C形をした爪付
    きリングとからなり、この爪付きリングが、前記係止爪
    をリング本体の内周面から突出させるように、前記リン
    グ本体の内周面に設けられた溝またはリング本体と継手
    本体との隙間に嵌着されているとともに、リング本体の
    縮径に伴い縮径するようになっている請求項1に記載の
    抜け止め機構付き管継手。
JP8308294A 1996-11-19 1996-11-19 抜け止め機構付き管継手 Pending JPH10148295A (ja)

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JP8308294A JPH10148295A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 抜け止め機構付き管継手

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JP8308294A JPH10148295A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 抜け止め機構付き管継手

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JPH10148295A true JPH10148295A (ja) 1998-06-02

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JP8308294A Pending JPH10148295A (ja) 1996-11-19 1996-11-19 抜け止め機構付き管継手

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JP (1) JPH10148295A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020133241A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 積水化学工業株式会社 集水構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020133241A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 積水化学工業株式会社 集水構造

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Legal Events

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Effective date: 20040225

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Effective date: 20040421

A02 Decision of refusal

Effective date: 20040526

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