JPH11236986A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JPH11236986A
JPH11236986A JP8002698A JP8002698A JPH11236986A JP H11236986 A JPH11236986 A JP H11236986A JP 8002698 A JP8002698 A JP 8002698A JP 8002698 A JP8002698 A JP 8002698A JP H11236986 A JPH11236986 A JP H11236986A
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Kenji Ichihashi
健司 市橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】袋ナットの締付け確認が行なえ、袋ナットが拘
束力を有して大きな締結力が得られ、また袋ナットを締
付けによる管の共回り現象がなく、更にステンレス管を
接続した場合においてもスキマ腐食が生じない管継手を
提供する。 【解決手段】端部にフレア状の拡開部を有する管を、端
部に先細りのテーパ外周面を有する継手本体と、めねじ
に続いてテーパ内周面を有する袋ナットとで締付けて継
手本体のテーパ外周面に管の拡開部内面を圧接し接続す
る管継手において、テーパ外周面の中間部にパッキン装
着部を設けて環状のゴムパッキンを装着し、袋ナットの
テーパ内周面の小径側に管の拡開元部外面が当接しない
逃がし面を設けた。手締めで締付けた際は、管との間で
シールが行なわれない状態で摺接外面と摺接内面が係止
し回転が規制され、工具を使って本締付けした際は、摺
接外面と摺接内面との間で摩擦力が働いて締結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は袋ナットを締め付けるこ
とによって管を接続する管継手に関するもので、詳しく
は袋ナットの締付け確認と締付け後の緩みを防止し、更
に締付け時の管の共回りを防止した管継手に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】上記袋ナット締付け式の管継手では、通
常管継手の袋ナットを手締め等の弱い力で継手本体に仮
締め付けして全体の仮配管をした後、更に管継手の袋ナ
ットをパイプレンチなどの締付け工具を用いて本締付け
を行う。この際、袋ナットの締付けが手締めによる仮締
付けのみの中途半端な状態で、レンチ等による本締付け
を忘れて配管工事が完了した場合、配管後の漏れ試験で
漏れが検出されず、その後の実配管使用状態で流体が漏
れ出すことがある。従って接続部の管継手が確実に本締
付け施工して配管されたかどうかを確認することは施工
業者にとって非常に重要である。また袋ナットを締付け
施工する際、袋ナットの締付けに伴って管も一緒に回転
すると、管の他端側接続部の袋ナットも回転する場合が
あり、これにより他端接続部の袋ナットが緩んでシール
性に悪影響を及ぼす問題がある。従って管の共回りを生
じさせないことが重要である。更にステンレス管を接続
する場合、気密性と併せてステンレス管特有のスキマ腐
食を防止することが重要である。
【0003】従来、実開昭63−145089号公報で
開示された図7、図8に示すものは、継手本体の鍔と袋
ナットの端部との間に片面のみを着色した皿座金を装着
し、継手本体にナットを螺合して管との接続を完了する
と、図8のごとく皿座金が本体とナット間で直立状態に
挟着され、皿座金の着色面が見えなくなるのをもってナ
ットの締付け完了を確認するようにしたものである。
【0004】また、実開平3−59586号公報で開示
された図9、図10に示すものは、本体に設けた突当部
と袋ナットの端部との間に、径の異なる2つのリングが
階段状に一体成型された調整リングを挟持する様にした
ものである。図9の仮締め状態ではナットが調整リング
を変形させずに挟着するので係止されるが、レンチ掛け
した本締め状態では調整リングがその階段部から破壊し
て図10の様に重なり合い、径の小さい側の外径が見え
なくなって、本締めによる袋ナットの締付け完了が確認
出来るようにしたものである。
【0005】また、実開平7−335037号公報で開
示された図11、図12に示すものでは、継手本体のお
ねじに続く軸線方向に中央寄りの外周に内リングを装着
し、該内リングとおねじに螺合した袋ナットとの間に幅
方向に伸縮する外リングを装着し、管とのシールが行な
われない袋ナットの手締め状態で、前記内リングと外リ
ングが衝突して袋ナットの回転が係止され、工具を使っ
た袋ナットの本締め状態で、袋ナットの締め付けによっ
て外リングが内リングの外面側に摺動して内リングの外
面を覆い隠すと共に管とのシール接続が行なわれるよう
にしたものである。更に、前記外リングは継手や管の寸
法にばらつきがあって正規の締付けトルクで締付けたと
き、袋ナットの停止位置のばらつきを吸収するために外
周面に環状溝を設けて幅方向に伸縮性を持たすことがで
きるようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の図7、図8
の実開昭63−145089号と図9、図10の実開平
3−59586号で開示された従来の管継手では、いず
れも袋ナットの手締め状態で、継手本体に装着したパッ
キンに管が当接して管内の流体がシールされる。従って
施工後の漏れ試験で袋ナットが本締付けされたかどうか
の確認が出来ない問題がある。またレンチを用いて本締
付けを行うと、皿座金及び調整リングが本体の突当部と
袋ナット間に挟持されて袋ナットが係止され、それ以上
袋ナットを増し締め出来なくなり、管の加工寸法等によ
ってはシールが不完全になる問題がある。更に図7、図
8のものは管の端部が継手本体内周面に当接または微小
隙間状態で装着接続されるため、ステンレス管を接続す
る管継手の場合では、ステンレス鋼特有のスキマ腐食を
生じさせる問題がある。更に図9、図10の管継手では
食込みリングが管を拘束しているので、袋ナットの締付
けに伴って管が共回り問題がある。
【0007】また図11、図12で示す実開平7−33
5037号で開示されたものは、内リング、外リングが
ナットの緩みに対して大きな拘束力を有しない。つま
り、継手本体とナット端面間の摩擦力が、リングの締付
けにもよるが外リングは弾力性を有すため大きな締付け
摩擦力が得られず、本締付けした締結後になんらかの振
動や衝撃等の外部応力が管や継手に加わった際に袋ナッ
トが緩む問題がある。また内リング、外リングが必要と
なるため部品点数が増えて配管の接続施工が煩雑になる
問題がある。更に管がパッキンによって袋ナットのテー
パ面側に押された状態で袋ナットの締付けが行われるの
で、管の拡開元部が円弧状のアール面で拡開された場合
に、この拡開元部の外面が袋ナットの小径側内面に当接
し、袋ナットの締付け回転に伴って管も共回りする問題
がある。
【0008】本発明は上記の課題を解消し、確実に袋ナ
ットの手締め状態と本締め状態の締付け確認が行なえ、
また本締め付け後の袋ナットが拘束力を有して袋ナット
の緩む問題がなく、大きな締結力が得られ、また袋ナッ
トを締付け施工する際に管の共回りする現象がなく、更
にステンレス管を接続した場合においても気密性と併せ
てステンレス管特有のスキマ腐食が生じない管継手を提
供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、端部に
フレア状の拡開部を有する管を、端部に先細りのテーパ
外周面とそれに続いておねじを有する継手本体と、めね
じに続いてテーパ内周面を有する袋ナットとで締付けて
継手本体のテーパ外周面に管の拡開部内面を圧接し、接
続する管継手において、前記継手本体のテーパ外周面の
中間部にパッキン装着部を設けて環状のゴムパッキンを
装着し、前記袋ナットのテーパ内周面の小径側に、前記
管のフレア状に拡開した拡開元部外面が当接しない逃が
し面を設けたことを特徴とする管継手である。上記にお
いてゴムパッキンは断面円弧部と小径側に延びる帯状部
とからなり、前記テーパ外周面に設けたパッキン装着部
の小径側端部は前記管の拡開部内面と当接しない外径の
環状突出部を設けて前記ゴムパッキンを装着したことを
特徴とする管継手である。また上記において袋ナットの
逃がし面とテーパ内周面との間を滑らかな円弧状で結ぶ
ことができる。
【0010】また、継手本体のおねじと袋ナットのめね
じを螺合して管を接続する管継手において、前記袋ナッ
トのめねじの前端部内面に継手本体と摺接する摺接内面
を設け、前記継手本体のおねじに続く奥側に前記袋ナッ
トの摺接内面と摺接する摺接外面を設け、前記袋ナット
を継手本体に手締めで締付けた際は、管との間でシール
が行なわれない状態で前記継手本体の摺接外面に袋ナッ
トの摺接内面が係止して袋ナットの手締付けによる回転
が規制され、前記袋ナットを工具を使って本締付けした
際は、管との間でシールが果たされると共に袋ナットの
摺接内面が継手本体の摺接外面に摺動して摺接外面を覆
い、摺接外面と摺接内面との間で摩擦力が働いて締結さ
れることを特徴とする管継手である。摺接外面と摺接内
面との係合度合いは次第に強く係合するテーパ面に設け
ることができる。
【0011】上記において継手本体の摺接外面に、外部
から容易に本締めしたかどうかを識別できるように継手
本体とは異なる色で着色することができる。また上記に
おいて、前記継手本体の摺接外面と袋ナットの摺接内面
のいずれか又は両方の摺接部に、袋ナットを手締めで締
付けた際は係止して互いに締付け回転が規制され、工具
を使って本締付けした際は摺接外面と摺接内面が摺接移
動して袋ナットの螺合が行なわれる係止突起を設けるこ
とができる。また、継手本体、袋ナット及び管の寸法ば
らつきによる袋ナットの本締付け完了位置のばらつきを
吸収するために、本締付け完了後も継手本体と袋ナット
の端面間に隙間を設けて袋ナットを増締めできる構造と
することができる。
【0012】
【作用】本発明は上記の構成であって、袋ナットのテー
パ内面に逃がし面を設けて管の拡開元部と当接しないよ
うにしてあるため、袋ナットを締付ける際、袋ナットの
テーパ内周面が管の拡開部のテーパ面にのみ当接して、
管の拡開部を継手本体側に押圧する。従って管を押圧す
る押圧面がテーパ面同士で行われるため、管の拡開部内
周が継手に装着したゴムパッキンに当接して摩擦力で係
止され、また拡開部のテーパ外周がテーパ面同士の接触
で押圧されるので滑り易く、袋ナットの回転力が管に伝
わらないため、管の共回り現象が生じない。また袋ナッ
トの締付けにより管の拡開部内面は継手本体のテーパ外
周面に圧接され、この小径側がゴムパッキンに当接して
シールされる。ゴムパッキンの小径側に延びる帯状部に
よって流体が通過する小径側で管と継手間を隔ててお
り、隙間腐食が生じるのを防止する。またパッキン装着
部の小径側端部に環状突出部を形成しているため、ゴム
パッキンの脱落や接続施工時にパッキンの端部が管の端
部に当って傷が付くのを防止する。
【0013】また袋ナットを手締めで仮締付けした状態
では、袋ナットの摺接内面が継手本体の摺接外面に当接
して袋ナットの回転が規制され、手締めによる螺合が係
止される。この袋ナットの手締め状態で管との接続部か
ら内部流体が漏れるため、配管施行後の気密漏れ試験を
行った際、本締付けしてない接続箇所から漏れるため、
接続不良個所を確実に検出できる。次にレンチ等の工具
を用いて袋ナットの本締付けが行われると、前記手締め
状態で係止されている袋ナットの摺接内面が継手本体の
摺接外面に乗り上げて摺動移動し、継手本体の摺接外面
に覆い被さり、摺接外面が見えなくなる。
【0014】この袋ナットの本締付けで管とのシール接
続が完了し、またナットの摺接内面が本体の摺接外面を
覆うので、施工後に袋ナットを本締付けしたかどうかの
確認が、摺接外面が見えなくなる事によって容易に行え
る。またこの本締付け状態で継手本体と袋ナットの摺接
部分に大きな摩擦力が働いており、この摩擦力によって
袋ナットが緩むのを防止し、強い締結力が得られる。摺
接外面が着色されている、より締付け確認が容易に行な
える。また摺接外面と摺接内面との間に係止突起を設け
ることにより、摺接外面と摺接内面及び管の加工寸法精
度が吸収されて、確実に手締め状態での係止、回転規制
が行なわれ、また締付け施工した後に袋ナットが継手本
体に拘束され、袋ナットが緩むのを防止する。
【0015】
【発明の実施形態】図1ないし図4に本発明の一実施例
を示す。図1は手締め途中の状態を、図2はレンチ掛け
による本締付け完了の状態を示す。7は継手本体で、端
部に接続する管8のフレア部81の内面に当接するテー
パ外面71を設け、テーパ外面71にパッキン溝72を
設けて、ゴムパッキン73を装着してある。パッキン溝
72の小径側端部には管の拡開部内面が当接しない外径
の環状突出部75を設けてゴムパッキン73の脱落やパ
ッキン端部に傷が付くのを防止している。テーパー外面
71に続く奥側に平行おねじ74を形成してあり、この
おねじ74に袋ナット4のめねじ41が螺合する。おね
じ74に続く奥側に摺接外面5を設けてある。この摺接
外面5にはローレット目を形成してもよい。摺接外面5
は、袋ナット4の摺接内面43より0、1〜0、3mm
程度大きい外径にしてあり、摺接外面5の入口端部には
テーパ面状の係止部51を設け、この係止部51に袋ナ
ット4が図3の様に係止して袋ナット4の手締付けが終
了する。この手締め終了位置は図1のごとくゴムパッキ
ン73を圧縮してなく、シールが行なわれてない袋ナッ
トの螺合位置に設定してある。また摺接外面5には、識
別が容易な様に赤、青等の塗料で着色してある。
【0016】袋ナット4は、継手本体7のおねじ74に
螺合するめねじ41とその前端側に摺接内面43、及び
後端側にテーパ内面42を有し、継手本体のおねじ74
に締付けることによって、管8のフレア部81が本体の
テーパ外面71と袋ナットのテーパ内面42に挟着さ
れ、テーパ外面71のパッキン溝72に装着したゴムパ
ッキン73が管のフレア部81に当接してシールされ、
管8とのシール接続が行われる。テーパ内面42の小径
側に逃がし面44を設け、テーパ内面42との間で滑ら
かなアール面で結んでいる。この逃がし面44により、
管8のフレア部の元部外面82が滑らかな曲線で拡開さ
れても、このフレア元部外面82が袋ナット4と当接せ
ず、直線状に拡開するフレア部分81のみで当接し、円
滑に管8と滑って袋ナット4の締付けが行われる。
【0017】接続に当たってまず図1に示すように、袋
ナット4に管8のフレア部81を係合させ、袋ナット4
を手締めで継手本体7のおねじ74に螺合すると、図3
のごとく袋ナットの摺接内面43の前端面21が継手本
体の摺接外面5端部の係止部51に突当たって袋ナット
4の回転が規制され、袋ナット4はそれ以上手締めで螺
合できない。この状態で図1のごとく管のフレア部81
の内面がゴムパッキン73を圧縮してなく、管8とのシ
ール作用が行われていない螺合状態にあり、この状態で
施工後漏れ試験した場合、確実に漏れが発生し接続箇所
の未完状態が確実に発見できる。
【0018】次に図2に示すようにパイプレンチ等を用
いて袋ナット4を本締付けすると、袋ナット4がレンチ
による締付け力で更に本体7のおねじ74に螺合して移
動し、図4に示すように袋ナットの摺接内面43が継手
本体の摺接外面5にせり上がって摺動移動する。管のフ
レア部81をテーパ外面71とテーパ内面42で完全に
締め付けた状態で、袋ナット4の摺接内面43が摺接外
面5に覆い被さり、摺接外面5が見えなくなる。摺接外
面5が見えなくなることにより、袋ナットを本締付けし
て接続したかどうかの締付け確認が外部から容易に判別
できる。摺接外面5には着色することにより更に判別が
容易に行える。この状態で管のフレア部81が袋ナット
のテーパ内面42と継手本体のテーパ外面71との間で
挟着されるので、管8とのシール及び抜け止め作用が働
いて正規の接続が行われ、また摺接外面5と摺接内面4
3との摩擦力で袋ナット4の拘束力が働いて接続され
る。
【0019】摺接外面5の幅は、正規の締め付けトルク
で本締付けした時に生じる締付け完了位置のばらつき範
囲の下限で完全に覆う幅とすることによって、袋ナット
4を本締付けすると、摺接外面5を袋ナットの摺接内面
43で完全に覆うことができ、施工確認が確実に行え
る。また本締付けが完了すると、本体の摺接外面5と袋
ナットの摺接内面43との摺接部の摩擦力によって袋ナ
ット4が緩むのが防止され、振動や衝撃等外部応力に対
しても緩まない大きな締結力を得ることができる。特に
摺接外面5を摺接内面43より僅かに大きい外径にした
り、順に大きくなる外径にしたり、また摺接外面にロー
レット目を設けて摩擦力を増加することによって、本締
付け後の袋ナットの緩みを防止し大きな締結力を得る。
また袋ナットを本締付けした後、更に袋ナット4を締付
けできるように、本体と袋ナットの突合せ端面間に隙間
余裕があってもナットの大きな拘束力が得られるため、
シールに対する増締めの余裕を持った継手とすることが
できる。
【0020】次に図5、図6に示すものは、継手本体の
摺接外面5に係止突起52を設け、また袋ナットの摺接
内面43に係止突起45を設けて、前記実施例の手締め
状態での係止がより確実に行われるようにした実施例で
ある。袋ナット5を手締め状態で螺合した際、この係止
突起52と45が係止して手締めでの螺合がシールして
ない状態で終了する。袋ナット4をレンチで締付けるこ
とによって袋ナットの係止突起45が継手本体の係止突
起52を乗り上げて更に締付けが進行し、管のフレア部
81を挟着した状態で継手本体の摺接外面5を覆い、工
具を使っての袋ナットの本締付けが終了する。この場合
も袋ナットの係止突起45の内面が継手本体の摺接外面
5と摩擦力が働き、また継手本体の係止突起52の外面
が袋ナットの摺接内面45と摩擦力が働いて摺接移動す
る。
【0021】本実施例の場合、係止突起45と52によ
って手締め状態での係止が確実に行なわれ、またレンチ
を用いた本締付け状態で、係止突起45と52を乗り越
えた後の締付けトルクを調整して軽減することができる
ため、確実な本締付けを行なうことができ、また摺接内
面43と摺接外面5の寸法精度を吸収するので、摺接内
面43と摺接外面5の寸法精度を緩和することができ
る。尚この係止突起45、52は継手本体の摺接外面5
又は袋ナットの摺接内面43のいずれか一方に設けても
良く、また互いの係止突起45、52の当接する部分に
なだらかな斜面を設けて、本締付け時に乗り越え易くす
ることもできる。
【0022】
【発明の効果】以上説明のごとく本発明は、確実に袋ナ
ットの手締め状態と本締め状態の締付け確認が行なえ、
また本締め付け後の袋ナットが拘束力を有しており、接
続後袋ナットが緩まない大きな締結力が得られ、更に袋
ナットを締付け施工する際に管の共回りする現象がな
く、更にステンレス管を接続した場合においても気密性
と併せてステンレス管特有のスキマ腐食が生じない。更
に配管施行後の漏れ試験で本締付けを忘れた接続箇所を
容易に検出することができる管継手である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す手締め状態の部分断
面図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す本締め状態の部分断
面図である。
【図3】 袋ナットと継手本体の手締め状態の部分断面
図である。
【図4】 袋ナットと継手本体の本締付け状態の部分断
面図である。
【図5】 本発明の別の実施例を示す手締め状態の部分
断面図である。
【図6】 本発明の別の実施例を示す本締付け状態の部
分断面図である。
【図7】 従来技術を示す手締め状態の断面図である。
【図8】 図7の本締め状態の断面図である。
【図9】 別の従来技術を示す手締め状態の断面図であ
る。
【図10】 図9の本締め状態の断面図である。
【図11】 別の従来技術を示す手締め状態の断面図で
ある。
【図12】 図11の本締め状態の断面図である。
【符号の説明】
4 袋ナット 5 摺接外面 7 継手本体 8 管 41 めねじ 42 テーパ内面 43 摺接内面 44 逃がし面 45 袋ナットの係止突起 21、51 係止
部 52 継手本体の係止突起 72 パッキン溝 73 ゴムパッキン 74 おねじ 75 環状突出部 81 管のフレア
部 82 フレア元部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にフレア状の拡開部を有する管を、
    端部に先細りのテーパ外周面とそれに続いておねじを有
    する継手本体と、めねじに続いてテーパ内周面を有する
    袋ナットとで締付けて継手本体のテーパ外周面に管の拡
    開部内面を圧接し接続する管継手において、 前記継手本体のテーパ外周面の中間部にパッキン装着部
    を設けて環状のゴムパッキンを装着し、前記袋ナットの
    テーパ内周面の小径側に前記管のフレア状に拡開した拡
    開元部外面が当接しない逃がし面を設けたことを特徴と
    する管継手。
  2. 【請求項2】 前記ゴムパッキンは断面円弧部と小径側
    に延びる帯状部とからなり、前記テーパ外周面に設けた
    パッキン装着部の小径側端部は前記管の拡開部内面と当
    接しない外径の環状突出部を設けて前記ゴムパッキンを
    装着したことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】 継手本体のおねじと袋ナットのめねじを
    螺合して管を接続する管継手において、 前記袋ナットのめねじの前端部内面に継手本体と摺接す
    る摺接内面を設け、前記継手本体のおねじに続く奥側に
    前記袋ナットの摺接内面と摺接する摺接外面を設け、前
    記袋ナットを継手本体に手締めで締付けた際は、管との
    間でシールが行なわれない状態で前記継手本体の摺接外
    面に袋ナットの摺接内面が係止して袋ナットの手締付け
    による回転が規制され、前記袋ナットを工具を使って本
    締付けした際は、管との間でシールが果たされると共に
    袋ナットの摺接内面が継手本体の摺接外面に摺動して摺
    接外面を覆い、摺接外面と摺接内面との間で摩擦力が働
    いて締結されることを特徴とする管継手。
  4. 【請求項4】 前記継手本体の摺接外面に、外部から容
    易に識別できるように継手本体とは異なる色で着色した
    ことを特徴とする請求項3記載の管継手。
  5. 【請求項5】 前記継手本体の摺接外面と袋ナットの摺
    接内面のいずれか又は両方の摺接部に、袋ナットを手締
    めで締付けた際は係止して互いに締付け回転が規制さ
    れ、工具を使って本締付けした際は摺接外面と摺接内面
    が摺接移動して袋ナットの螺合が行なわれる係止突起を
    設けたことを特徴とする請求項3乃至4記載の管継手。
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