JP3268398B2 - 管端防食フランジ継手 - Google Patents

管端防食フランジ継手

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JP3268398B2
JP3268398B2 JP29715792A JP29715792A JP3268398B2 JP 3268398 B2 JP3268398 B2 JP 3268398B2 JP 29715792 A JP29715792 A JP 29715792A JP 29715792 A JP29715792 A JP 29715792A JP 3268398 B2 JP3268398 B2 JP 3268398B2
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義郎 岡崎
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日本鋼管継手株式会社
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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給水用あるいは給湯用
の配管システムに用いられる管端防食フランジ継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】現在、一般的に普及している上記の配管
システムでは、配管に用いられる管体の内面での発錆に
伴う水質低下を防止するため管体として鋼管の内面を塩
ビライニング層などの合成樹脂層で被覆した内面被覆鋼
管が用いられている。他方、サイズが80A程度の大き
な管体同士を接続するときにはフランジ継手を用いるこ
とがある。そして、従来の管端防食の可能なフランジ継
手として図7のものが知られていた。
【0003】図7のフランジ継手は、内面被覆鋼管でな
る管体100の端部に形成した雄ねじ部101にフラン
ジ200をねじ込んで取り付け、合成樹脂製の短管30
0を管体100の端部に内嵌合して接合すると共にその
短管300に具備された鍔返し部301をフランジ20
0の外端面201に重ね合わせたものであり、短管30
0と管体100の塩ビライニング層でなる内面被覆層1
10とはあらかじめ短管300に塗布しておいたビニル
系接着剤を介して接合されており、また、短管300の
鍔返し部301とフランジ200の外端面201とはあ
らかじめ鍔返し部301に塗布しておいたゴム系接着剤
を介して接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
管端防食の可能なフランジ継手においては、管体100
の端部の雄ねじ部101の形成箇所が他の箇所よりも肉
薄になって強度が弱くなり、集中応力でその箇所が折れ
やすくなるというおそれがあった。また、短管200や
その鍔返し部200にあらかじめ接着剤を一様に塗布す
ることが難しく、接着剤が一様に塗布されているとして
も管体100の内面被覆層110やフランジ200の外
端面201に対して短管300や鍔返し部301が全面
で確実に接合された状態を得ることが困難で、管端防食
の信頼性に問題があった。
【0005】本発明は以上の事情のもとでなされたもの
で、管体に雄ねじ部を形成することなくその管体にフラ
ンジを具備させることができ、しかも管体に具備させた
フランジが離脱するというおそれや管端が水で濡れて発
錆するというおそれを無くすると共に、管体同士の接続
箇所に曲げ方向の可撓性を付与することのできる管端防
食フランジ継手を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による管
端防食フランジ継手は、内面が合成樹脂層で被覆された
管体の端部に内嵌合される筒状の内輪部と上記管体の端
部に外嵌合されるリング状の外輪部と上記管体の端面に
突き合わされる当り部とを一体に具備しかつ環状の外端
面がパッキン座面となされた第1および第2の管端コア
と、内周部にその外側から内側に向けて上記管端コアの
外輪部よりも径大なコア包囲面とパッキン押圧面と内窄
まり状のテーパ面とがこの順に形成されかつ外周部に鍔
部が突出されていると共に上記管体に外嵌合可能な第1
および第2のスリーブと、管体の端部に外嵌合された上
記スリーブの上記パッキン押圧面と管体の表面とにより
挾圧される第1および第2の環状パッキンと、管体の端
部に外嵌合された上記スリーブ部の上記内窄まりテーパ
面と管体の表面との間に介在される縮径可能な第1およ
び第2の抜止めリングと、管体の端部に内嵌合された管
端コアの内輪部と管体の内面との間に介在される第1お
よび第2の環状シール材と、第1および第2の管端コア
におけるパッキン座面の相互間に介在されるパッキン
と、第1および第2のスリーブにおける鍔部同士を締結
するための締結機構と、を備えるものである。
【0007】請求項2の発明による管端防食フランジ継
手は、内面が合成樹脂層で被覆された管体の端部に内嵌
合される筒状の内輪部と上記管体の端面に対向される環
状鍔部とを一体に具備しかつ環状の外端面がパッキン座
面となされた第1および第2の管端コアと、内周部にそ
の外側から内側に向けて上記管端コアの環状鍔部よりも
径大なコア包囲面と上記管体の端面および上記環状鍔部
の相互間の隙間に介在されかつ管体の端面が突き合わさ
れるリング部とがこの順に形成されこのリング部よりも
内側の内周部にパッキン押圧面と内窄まり状のテーパ面
とが形成され外周部には鍔部が突出されていると共に上
記管体に外嵌合可能な第1および第2のスリーブと、管
体の端部に外嵌合された上記スリーブの上記パッキン押
圧面と管体の表面とにより挾圧される第1および第2の
環状パッキンと、管体の端部に外嵌合された上記スリー
ブ部の上記内窄まりテーパ面と管体の表面との間に介在
される縮径可能な第1および第2の抜止めリングと、管
体の端部に内嵌合された管端コアの内輪部と管体の内面
との間に介在される第1および第2の環状シール材と、
第1および第2の管端コアにおけるパッキン座面の相互
間に介在されるパッキンと、第1および第2のスリーブ
における鍔部同士を締結するための締結機構と、を備え
るものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明の管端防食フランジ継手におい
て、互いに接続される2つの管体のうち、一方の管体の
端部に外嵌合した第1スリーブのパッキン押圧面と管体
の表面とによりその管体の端部に外嵌合した第1環状パ
ッキンを挾圧させると、その第1環状パッキンが第1ス
リーブと管体の表面との間に生じる隙間を水密状態に塞
ぎ、その隙間によって形成される管端に通じる水の浸入
路が遮断される。他方の管体の端部に外嵌合した第2ス
リーブのパッキン押圧面と管体の表面とによりその管体
の端部に外嵌合した第2環状パッキンを挾圧させたとき
にも同様に、第2環状パッキンが第2スリーブと管体の
表面との間に生じる隙間を水密状態に塞ぎ、管端に通じ
る水の浸入路が遮断される。
【0009】また、一方の管体の端部に第1管端コアの
内輪部を内嵌合すると共に、その内輪部と管体の内面と
の間に第1環状シール材を介在させることにより、管体
の内部通路から管端に通じる漏水路が第1環状シール材
により遮断される。他方の管体の端部に第2管端コアの
内輪部を内嵌合すると共に、その内輪部と管体の内面と
の間に第2環状シール材を介在させたときも同様に、そ
の管体の内部通路から管端に通じる漏水路が第2環状シ
ール材により遮断される。
【0010】次に、一方の管体の端部に外嵌合した第1
スリーブの内窄まりテーパ面と管体の表面との間に第1
抜止めリングを介在させることにより、管体が引抜き方
向に動いたときには第1抜止めリングが管体と同じ方向
に追従して動き上記内窄まりテーパ面が第1抜止めリン
グを縮径させる。このため、第1抜止めリングが管体を
締め付けてその抜止めを行う。他方の管体の端部に外嵌
合した第1スリーブの内窄まりテーパ面と管体の表面と
の間に第2抜止めリングを介在させたときにも同様の抜
止め作用が奏される。
【0011】さらに、第1スリーブと第1環状パッキン
と第1抜止めリングと第1環状シール材と第1管端コア
とを一方の管体に取り付けた状態では第1スリーブの鍔
部が一方の管体のフランジとして役立つ。同様に、第2
スリーブと第2環状パッキンと第2抜止めリングと第2
環状シール材と第2管端コアとを他方の管体に取り付け
た状態では第2スリーブの鍔部が他方の管体のフランジ
として役立つ。したがって、第1管端コアと第2管端コ
アとの間にパッキンを挾み、第1スリーブの鍔部と第2
スリーブの鍔部とを締結機構を用いて締結することによ
り一方の管体と他方の管体とが接続される。そして、こ
の接続状態においては、双方の管体の端部が第1または
第2の環状パッキンにより拘束されているだけであり、
しかもそのそれらの環状パッキンは変形可能なものであ
るから、双方の管体にはその接続箇所において一定範囲
での曲げ方向の可撓性が付与されて一定角度内で曲がる
ことができるようになる。すなわち、接続箇所に可撓角
が付与される。
【0012】また、第1管端コアの当り面は一方の管体
にその管端コアの内輪部を内嵌合するときの嵌合代を規
制することに役立ち、第2管端コアの当り面は他方の管
体にその管端コアの内輪部を内嵌合するときの嵌合代を
規制することに役立つ。
【0013】請求項2の発明の管端防食フランジ継手に
おいても、請求項1の発明の管端防食フランジ継手につ
いて説明した上述の作用と同様の、管端に通じる水の浸
入路を遮断する作用や、管端に通じる漏水路を遮断する
作用や、抜止め作用が発揮されると共に、接続箇所に可
撓角が付与される。そして、第1スリーブのリング部は
一方の管体に第1スリーブを外嵌合するときの嵌合代を
規制することに役立ち、第2スリーブのリング部は他方
の管体に第2スリーブを外嵌合するときの嵌合代を規制
することに役立つ。
【0014】
【実施例】図1は請求項1の発明の実施例による管端防
食フランジ継手の使用状態を一部断面で示した側面図、
図2は図1の要部を拡大した断面図、図3は上記管端防
食フランジ継手に用いられる環状パッキンの部分拡大断
面図である。
【0015】図1に示した管体100A,100Bは鋼
管102A,102Bの内面に塩ビライニング層などの
合成樹脂層でなる内面被覆層110A,110Bを形成
したものであり、そのサイズはたとえば80A以上であ
る。
【0016】管端防食フランジ継手1は、一方の管体1
00Aに対応する第1管端コア2Aと、第1スリーブ3
Aと、第1環状パッキン4Aと、第1抜止めリング5A
と、第1リテーナ6Aと、第1環状シール材7A、なら
びに他方の管体100Bに対応する第2管端コア2B
と、第2スリーブ3Bと、第2環状パッキン4Bと、第
2抜止めリング5Bと、第2リテーナ6Bと、第2環状
シール材7Bを備えていると共に、ボルト81とナット
82とでなる締結機構8と、パッキン9とを備えてい
る。
【0017】図2に詳細に示したように、第1管端コア
2Aは塩化ビニル樹脂などを用いた合成樹脂成形体でな
り、筒状の内輪部21とリング状の外輪部22とそれら
の間に設けられた当り部23とを一体に具備しかつ環状
の外端面がパッキン座面24となされたものであり、こ
の実施例においては、内輪部21と外輪部22との間に
凹入部25が環状に形成されている。また、内輪部21
には断面形状が舌片状をなす横倒弾性変形可能でシ−ル
機能をもつ一対の環状突片26,28が径外方にむけて
突設されていると共に、その一対の環状突片26,28
の間に凹入部27が環状に形成されている。そして、そ
の凹入部27にゴム質のOリングでなる第1環状シール
材7Aが嵌合状に保持されている。
【0018】第1スリーブ3Aは、その内周部に、その
外側から内側に向けて(図2の矢符X方向に向けて)、
上記第1管端コア2Aの外輪部22よりも少し径大なコ
ア包囲面31とパッキン押圧面32と内窄まり状のテー
パ面33とがこの順に形成されており、また、外周部に
は図1のように鍔部34が突出されている。そして、鍔
部34の等間隔おきの数箇所にボルト挿通孔35が形成
されている。
【0019】第1環状パッキン4Aはゴム質であり、非
圧縮状態(自然状態)では図3のように断面視形状が台
形に類似する六角形状になっている。なお、この第1環
状パッキン4Aは断面が円形のものを使用してもよい。
【0020】第1抜止めリング5Aは欠円部(不図示)
を備えかつ断面視形状が横向き台形状の金属製のリング
体でなり、その欠円部の欠円幅を縮小させて縮径するよ
うになっている。
【0021】第1リテーナ6Aは金属製のリングでな
り、軸方向の両端面は平坦になっている。
【0022】第2管端コア2Bと第2スリーブ3Bと第
2環状パッキン4Bと第2抜止めリング5Bと第2リテ
ーナ6Bと第2環状シール材7Bにはそれらに対応する
上述した各部材と同じものが用いられているので、その
詳細構造についての説明は省略する。また、図2に示す
ように、管体100A(100B)の端面から第1環状
シール材7A(第2環状シール材7B)までの長さL
は、管体100A(100B)に引き抜き力がかかって
引き抜き方向に移動しても管体100A(100B)の
端面が上記シール材7A(7B)から外れない長さを有
していることが必要なことは言うまでもない。
【0023】以上において、第1スリーブ3Aと第1抜
止めリング5Aと第1リテーナ6Aと第1環状パッキン
4Aとがこの順に一方の管体100Aの端部に外嵌合さ
れる。また、第1管端コア2Aにおける内輪部21の凹
入部25に第1シール材7Aを嵌合状に保持させた後、
内輪部21が管体100Aの端部に内嵌合され、しかも
当り部23に管体100Aの端面100aが突き合わさ
れる。内輪部21を管体100Aの端部に内嵌合すると
きには、環状突片26が第1環状シール材7Aのねじれ
を防ぐ。これと同様に、第2スリーブ3Bと第2抜止め
リング5Bと第2リテーナ6Bと第2環状パッキン4B
とがこの順に他方の管体100Bの端部に外嵌合され
る。また、第2管端コア2Bにおける内輪部21の凹入
部25に第2シール材7Bを嵌合状に保持させた後、内
輪部21が管体100Bの端部に内嵌合され、しかも第
2管端コア2Bの当り部に管体100Bの端面が突き合
わされる。
【0024】そして、図1のように、第1管端コア2A
のパッキン座面24と第2管端コア2Bのパッキン座面
24との間にパッキン9を挾み込んで第1スリーブ3A
の鍔部34と第2スリーブ3Bの鍔部34とを対向さ
せ、それらの鍔部34,34の相対応する各ボルト挿通
孔35,35に挿通したボルト81にナット82を螺合
して締め付けると、上記パッキン座面24,24により
パッキン9が挾圧されてパッキン座面24,24の相互
間に水密性が付与される。
【0025】上述のようにボルト81とナット82とを
締め付けた状態において、一方の管体100A側では、
第1環状パッキン4Aが第1スリーブ3Aのパッキン押
圧面32と管体100Aの表面との間に嵌まり込んでそ
れらにより挾圧される。このため、第1環状パッキン4
Aが第1スリーブ3Aと管体100Aの表面との間に生
じる隙間を水密状態に塞ぎ、管端(管端面100a)に
通じる水の浸入路が遮断される(図2参照)。また、第
1管端コア2Aの内輪部21と一方の管体100Aの内
面との間に介在されている第1環状シール材7Aによ
り、管体100Aの内部通路から管端(管端面100
a)に通じる漏水路が遮断される(図2参照)。したが
って、管端に水が付着して発錆することか防止される。
他方の管体100A側でも第2環状パッキン4Bや第2
環状シール材7Bにより同様の作用が行われてその管端
(管端面100b:図1参照)に水が付着して発錆する
ことが防止される。なお、環状突片26が管体100A
の内面に接触することにより第1環状シール材7Aによ
る水密性能が助長される。
【0026】次に、一方の管体100Aが引抜き方向に
相対的に動いたときには、第1抜止めリング5Aがそれ
らの管体100Aと同じ方向に追従して動くので、第1
スリーブ3Aのテーパ面33が第1抜止めリング5Aを
縮径させる。このため、第1抜止めリング5Aのエッジ
5aが管体100Aを締め付けてその抜止めを行う。こ
のときの第1抜止めリング5Aの締付けは、第1抜止め
リング5Aが管体100Aを単に締め付ける場合と管体
100Aの表面に喰い込んで締め付ける場合とがある。
他方の管体100B側でも第2抜止めリング5Bにより
同様の抜止め作用が奏される。
【0027】図1で説明した接続状態において、一方の
管体100Aの端部には第1環状パッキン4Aが圧接し
ているだけであり、第1抜止めリング5Aはそのエッジ
5bが管体100Aの表面に接触しているだけであり、
第1管端コア2Aの外輪部22とコア包囲面31との間
には隙間Sが存在しているので、一方の管体100Aは
第1スリーブ3Aに対して触れ方向に変位することが可
能である。このような変位は他方の管体100Bと第2
スリーブ3Bとの間でも可能である。したがって、双方
の管体100A,100Bはその接続箇所において一定
範囲での曲げ方向の可撓性が付与されて一定角度内で曲
がることができるようになり、接続箇所に可撓角が付与
される。
【0028】図4は請求項2の発明の実施例による管端
防食フランジ継手1の使用状態を一部断面で示した側面
図、図5は図4の要部を拡大した断面図、図6(a)
(b)は図4の管端防食フランジ継手1に用いられる環
状パッキンの部分拡大断面図である。
【0029】図4に示した管体100A,100Bは、
図1で説明したものと同様に、鋼管102A,102B
の内面に塩ビライニング層などの合成樹脂層でなる内面
被覆層110A,110Bを形成したものであり、その
サイズはたとえば80A以上である。
【0030】図4のように、管端防食フランジ継手1
は、一方の管体100Aに対応する第1管端コア2A
と、第1スリーブ3Aと、第1環状パッキン4Aと、第
1抜止めリング5Aと、第1環状シール材7A、ならび
に他方の管体100Bに対応する第2管端コア2Bと、
第2スリーブ3Bと、第2環状パッキン4Bと、第2抜
止めリング5Bと、第2環状シール材7Bを備えている
と共に、ボルト81とナット82とでなる締結機構8
と、パッキン9とを備えている。
【0031】図5に拡大して示したように、第1管端コ
ア2Aは、管体100Aの端部に内嵌合される筒状の内
輪部21と管体100Aの端面100aに対向される環
状鍔部29とを一体に具備しかつ環状の外端面がパッキ
ン座面24となされたもので ある。また、内輪部21に
は断面形状が舌片状をなす横倒弾性変形可能でシ−ル機
能をもつ一対の環状突片26,28が径外方にむけて突
設されていると共に、その一対の環状突片26,28の
間に凹入部27が環状に形成されている。そして、その
凹入部27にゴム質のOリングでなる第1環状シール材
7Aが嵌合状に保持されている。図4に示されている第
2管端コア2Bも同様である。すなわち、筒状の内輪部
21と環状鍔部29とを一体に具備しかつ環状の外端面
がパッキン座面となされたものである。また、内輪部2
1には断面形状が舌片状をなす横倒弾性変形可能でシ−
ル機能をもつ一対の環状突片が径外方にむけて突設され
ていると共に、その一対の環状突片の間の凹入部27に
ゴム質のOリングでなる第2環状シール材7Bが嵌合状
に保持されている。
【0032】図4又は図5のように、第1スリーブ3A
は、その内周部にその外側から内側に向けて、第1管端
コア2Aの環状鍔部29よりも少し径大なコア包囲面3
1aと、管体100Aの端面100a及び環状鍔部29
の相互間の隙間に介在されかつ管体100Aの端面10
0aが突き合わされるリング部37と、パッキン押圧面
32と、リング状の隔壁部38と、内窄まり状のテーパ
面33とがこの順に形成されており、また、外周部には
鍔部34が突出されている。そして、鍔部34の等間隔
おきの数箇所にボルト挿通孔35が形成されている。図
4に示されている第2スリーブ3Bも同様である。すな
わち、その内周部にその外側から内側に向けて、第2管
端コア2Bの環状鍔部29よりも少し径大なコア包囲面
と、管体100Bの端面100b及び環状鍔部29の相
互間の隙間に介在されかつ管体100Bの端面100b
が突き合わされるリング部37と、パッキン押圧面32
と、リング状の隔壁部38と、内窄まり状のテーパ面3
3とがこの順に形成されており、また、外周部には鍔部
34が突出されている。そして、鍔部34の等間隔おき
の数箇所にボルト挿通孔35が形成されている。
【0033】この実施例に用いられている第1環状パッ
キン4Aは図6(a)のようにその肉にV字状の切込み
41を具備し、この切込み41の内側に舌片42を環状
に形成したものである。なお、この第1環状パッキン4
Aは図6(b)に示すような断面形状のものでもよい。
また、この実施例に用いられている第1抜止めリング5
Aは内周部に段付状のエッジ5bを有している。第2環
状パッキン4Bや第2抜止めリング5Bについても同様
である。また、上記したリング状の隔壁部38を有する
管端防食フランジ継手1はパッキン押圧面32と内窄ま
り状テーパ面33とを内外逆に形成してもよい。
【0034】このほかの構成は図1〜図3で説明した請
求項1の発明についての実施例と同様であるので、同一
部分または相応部分に同一符号を付して詳細な説明を省
略する。
【0035】作用についても請求項1の発明についての
実施例と同様である。すなわち、パッキン座面24,2
4に挾圧されたパッキン9がその箇所に水密性を付与す
る。また、第1環状パッキン4Aや第2環状パッキン4
Bが管体100A,100Bの表面側で管端(管端面1
00a,100b)に通じる水の浸入路を遮断し、第1
環状シール材7Aや第2環状シール材7Bが管体100
A,100Bの内面側で管端(管端面100a,100
b)に通じる漏水路を遮断する。したがって、管端に水
が付着して発錆することか防止される。さらに、第1抜
止めリング5Aや第2抜止めリング5Bがテーパ面3
3,33により押されて管体100A,100bを締め
付け、その抜止めを行う。さらにまた、双方の管体10
0A,100Bはその接続箇所に可撓角が付与される。
【0036】
【発明の効果】請求項1および請求項2の発明による管
端防食フランジ継手によれば、互いに接続すべき管体の
それぞれにフランジとして機能する鍔部を具備させてそ
れらの鍔部を締結することが可能であるので、管体にフ
ランジを具備させるためにその管体に雄ねじ部を形成す
る必要がない。そのため、管体の端部が薄肉になって強
度が低下するといった事態を生じない。
【0037】また、管端に対する管体表面側の水の浸入
路や管体内面側の漏水路が環状パッキンや環状シール材
によって塞がれるので、管端の水濡れに伴う発錆が防止
される。
【0038】さらに、管体同士の接続箇所に可撓角が付
与されるために外力吸収機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施例による管端防食フラン
ジ継手の使用状態を一部断面で示した側面図である。
【図2】図1の要部を拡大した断面図である。
【図3】請求項1の発明の実施例による管端防食フラン
ジ継手に用いられる環状パッキンの部分拡大断面図であ
る。
【図4】請求項2の発明の実施例による管端防食フラン
ジ継手の使用状態を一部断面で示した側面図である。
【図5】図4の要部を拡大した断面図である。
【図6】(a)は図4の管端防食フランジ継手に用いら
れる環状パッキンの部分拡大断面図であり、(b)は他
の環状パッキンの部分拡大断面図である。
【図7】従来のフランジ継手の部分断面図である。
【符号の説明】
1 管端防食フランジ継手 2A 第1管端コア 2B 第2管端コア 3A 第1スリーブ 3B 第2スリーブ 4A 第1環状パッキン 4B 第2環状パッキン 5A 第1抜止めリング 5B 第2抜止めリング 7A 第1環状シール材 7B 第2環状シール材と、 8 締結機構 9 パッキン 21 内輪部 22 外輪部 23 当り部 24 パッキン座面 29 環状鍔部 31,31a コア包囲面 32 パッキン押圧面 33 テーパ面 34 鍔部 37 リング部 100A,100B 管体 100a,100b 管端面(管端) 110A,110B 内面被覆層(合成樹脂層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−203688(JP,A) 実開 昭59−13794(JP,U) 実開 昭62−130284(JP,U) 実開 平1−31284(JP,U) 実開 平3−124088(JP,U) 実開 昭48−47018(JP,U) 実開 昭62−177987(JP,U) 実公 昭38−12059(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 23/00 - 23/10 F16L 47/04 - 47/14 F16L 19/00 - 19/14 F16L 58/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面が合成樹脂層で被覆された管体の端
    部に内嵌合される筒状の内輪部と上記管体の端面の外側
    に突出されるリング状の外輪部と上記管体の端面に突き
    合わされる当り部とを一体に具備しかつ環状の外端面が
    パッキン座面となされた第1および第2の管端コアと、 内周部にその外側から内側に向けて上記管端コアの外輪
    部よりも径大なコア包囲面とパッキン押圧面と内窄まり
    状のテーパ面とがこの順に形成されかつ外周部に鍔部が
    突出されていると共に上記管体に外嵌合可能な第1およ
    び第2のスリーブと、 管体の端部に外嵌合された上記スリーブの上記パッキン
    押圧面と管体の表面とにより挾圧される第1および第2
    の環状パッキンと、 管体の端部に外嵌合された上記スリーブ部の上記内窄ま
    りテーパ面と管体の表面との間に介在される縮径可能な
    第1および第2の抜止めリングと、 管体の端部に内嵌合された管端コアの内輪部と管体の内
    面との間に介在される第1および第2の環状シール材
    と、 第1および第2の管端コアにおけるパッキン座面の相互
    間に介在されるパッキンと、 第1および第2のスリーブにおける鍔部同士を締結する
    ための締結機構と、 を備えることを特徴とする管端防食フランジ継手。
  2. 【請求項2】 内面が合成樹脂層で被覆された管体の端
    部に内嵌合される筒状の内輪部と上記管体の端面に対向
    される環状鍔部とを一体に具備しかつ環状の外端面がパ
    ッキン座面となされた第1および第2の管端コアと、 内周部にその外側から内側に向けて上記管端コアの環状
    鍔部よりも径大なコア包囲面と上記管体の端面および上
    記環状鍔部の相互間の隙間に介在されかつ管体の端面が
    突き合わされるリング部とがこの順に形成され、このリ
    ング部よりも内側の内周部にパッキン押圧面と内窄まり
    状のテーパ面とが形成され、外周部には鍔部が突出され
    ていると共に上記管体に外嵌合可能な第1および第2の
    スリーブと、 管体の端部に外嵌合された上記スリーブの上記パッキン
    押圧面と管体の表面とにより挾圧される第1および第2
    の環状パッキンと、 管体の端部に外嵌合された上記スリーブ部の上記内窄ま
    りテーパ面と管体の表面との間に介在される縮径可能な
    第1および第2の抜止めリングと、 管体の端部に内嵌合された管端コアの内輪部と管体の内
    面との間に介在される第1および第2の環状シール材
    と、 第1および第2の管端コアにおけるパッキン座面の相互
    間に介在されるパッキンと、 第1および第2のスリーブにおける鍔部同士を締結する
    ための締結機構と、を備えることを特徴とする管端防食
    フランジ継手。
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