JP2581971Y2 - 管継手の防食構造 - Google Patents

管継手の防食構造

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JP2581971Y2
JP2581971Y2 JP5095691U JP5095691U JP2581971Y2 JP 2581971 Y2 JP2581971 Y2 JP 2581971Y2 JP 5095691 U JP5095691 U JP 5095691U JP 5095691 U JP5095691 U JP 5095691U JP 2581971 Y2 JP2581971 Y2 JP 2581971Y2
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Kubota Corp
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は管継手の防食構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に使用される従来の管継手として、
図4に示すように、受口11の内部に挿口12を挿入
し、受口11の開口端の内周のテーパ面14と挿口12
の外周面との間にシール材13を配置し、このシール材
13を押輪15にて押圧するように構成したものがあ
る。また、図5に示すように、受口21の内周面に環状
溝24を設けてその内部にシール材23を配置し、この
環状溝24と、受口21に挿入される挿口22との間で
シール材23を圧縮するように構成したものも、従来か
ら多用されている。
【0003】これらの従来の管継手においては、シール
材13、23よりも奥側の受口11、21の内周と挿口
12、22の外周と隙間には、水などの管内流体が侵入
する。このため、図4および図5において短い斜線で示
すように、挿口12、22の先端部の外周面と、その先
端面と、受口11、21の奥部の内周面と、その奥端面
とは、接水部16、26となる。
【0004】ところで、受口11、21の奥側から挿口
12、22の先端にわたる管胴部17、27の内周面に
は、通常モルタルライニング18、28が施されてお
り、腐食などの発生が防止されている。また、上述の接
水部16、26も、通常は管の製造工程において防食塗
装が施されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、たとえ接水
部16、26に防食塗装が施されていても、長期間にわ
たり管内流体に晒される間に徐々に塗装膜が劣化し、発
錆のおそれがあるという問題点がある。また特に管長の
調整のために切管した場合には、挿口12、22の先端
の切断端面が露出し、この切断端面を速乾性塗料などで
補修塗装しても、この補修塗装が不充分な場合には短期
で発錆やすいという問題点がある。
【0006】そこで本考案はこのような問題点を解決
し、シール材よりも奥側における接水部の腐食を防止す
るとともに、たとえ発錆しても管内に錆が流入しないよ
うにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案は、受口内に挿口を挿入して接合される管継手に
おいて、挿口の先端部の内周にはまり込む第1の筒状部
と挿口の先端面を覆うつば部とを有する環状の挿口用シ
ール体を備え、受口よりも奥側の管胴部の内周にはまり
込む第2の筒状部と、受口の奥端面を覆う肩部と、受口
の奥部の内面を覆うとともに、その内周面に前記挿口用
シール体のつば部の外周縁が圧接するシール筒部とを有
する環状の受口用シール体を備え、かつ、前記挿口用シ
ール体の第1の筒状部と受口用シール体の第2の筒状部
との内周にそれぞれはまり込んで、径方向の拡がり力に
よりこれら第1の筒状部および第2の筒状部を押圧固定
する第1および第2の弾性固定リングを備えたものであ
る。
【0008】
【作用】このような構成によると、挿口用シール体の第
1の筒状部が第1の弾性固定リングにて挿口の先端部の
内周面に押圧固定されることで、この部分がシールされ
る。また受口用シール体の第2の筒状部が、第2の弾性
固定リングにて、受口よりも奥部の管胴部の内面に押圧
固定されることで、この部分がシールされる。しかも、
挿口用シール体のつば部の外周縁が受口用シール体のシ
ール筒部の内周面に圧接しているので、この部分もシー
ルされる。さらに、挿口用シール体のつば部の外周縁が
受口用シール体のシール筒部の内周面に圧接することか
ら、これら挿口用シール体と受口用シール体との間がシ
ールされる。このため、管継手のシール材よりも受口奥
側における受口および挿口の表面が管内流体に晒される
ことが、確実に防止される。
【0009】
【実施例】図1において、1は一方の管の一端に形成さ
れた受口であり、2は他方の管の他端に形成された挿口
である。受口1の内部に挿口2が挿入されて、両管が互
いに接合されている。3はシール材であり、受口1の内
周に形成された環状溝4に配置され、この環状溝4の底
面と受口1の内部に挿入された挿口2の外周面とで圧縮
され、所定のシール面圧を発生している。受口1の最奥
部から挿口2の先端までの管胴部5の内周面には、モル
タルライニング層6が形成されている。
【0010】図5に示した従来の管継手と同様に、環状
溝4よりも奥側の受口1の内周面と、受口の奥端面と、
挿口2の先端部外周面および先端面とには、防食塗装が
施されている。また所望の管長を得るために切管した場
合には、その挿口の先端面に補修塗装が施される。
【0011】挿口2の先端部には、環状のゴム製の挿口
用シール体7が装着されている。この挿口用シール体7
は、図1および図2に示すように、挿口2の先端部の内
周にはまり込む第1の筒状部としての筒状部7aと、挿
口2の先端面を覆ってこの先端面に密接するつば部7b
とを有している。
【0012】受口1の奥部には、環状のゴム製の受口用
シール体8が装着されている。この受口用シール体8
は、受口1の奥端面よりもすぐ奥側の管胴部の内周に
まり込む第2の筒状部としての筒状部8aと、受口1の
奥端面を覆ってこの奥端面に密接する肩部8bと、奥端
面の近傍における受口1の奥部の内周面を覆ってこの内
周面に密接するシール筒部8cとを有している。このシ
ール筒部8cには、挿口用シール体7のつば部7bの外
周縁が圧接して両者の間をシールするように構成されて
いる。また、シール筒部8cの先端部の内周には、つば
部7bがこのシール筒部8cから外れるのを防止するた
めの内周突部8dが形成されている。
【0013】これら挿口用シール体7および受口用シー
ル体8の筒状部7a、8aの内周には、弾性固定リング
9、9が装着されている。この弾性固定リング9、9
は、周方向ひとつ割りで、しかも開き勝手すなわち上記
装着時に径方向の拡がり力を発生するステンレスばね鋼
製の帯板にて形成され、筒状部7a、8aをモルタルラ
イニング層6の内面に押圧することで、この筒状部7
a、8aをシール状態で固定する。
【0014】このような構成の管継手を接合する際に
は、図3に示すように、挿口2の先端部に挿口用シール
体7の筒状部7aを挿入し、つば部7bを挿口2の先端
面に接触させる。次いで筒状部7aの内部に弾性固定リ
ング9を縮径して挿入し、その後に拡径させることによ
って、挿口2の先端部に挿口用シール体7を装着する。
同様にして、受口1の奥部には受口用シール体8を装着
する。そして、環状溝4にシール材3を配置した後に挿
口2を受口1の内部に挿入することによって、図1に示
すように管継手の接合が完了する。このとき、挿口用シ
ール体7のつば部7bは、受口用シール体8の内周突部
8dを乗り越えてシール筒部8cの内周側に入り込み、
その外周縁がシール筒部8cの内周面に圧接する。
【0015】この接合完了状態においては、受口1の内
周の環状溝4に配置されたシール材3が、この環状溝4
の底面と挿口2の外周面とによって圧縮されることで、
管継手としてのシールが確保される。また、挿口2の先
端部および受口1の奥端部に挿口用シール体7および受
口用シール体8がそれぞれ装着、固定されており、しか
も挿口用シール体7のつば部7bの外周縁が受口用シー
ル体8のシール筒部8cに圧接しているので、シール材
3よりも奥側の受口挿口間の隙間に管内の流体が侵入す
ることが防止される。
【0016】したがって、挿口2の先端面および外周面
や、受口1の奥端面および奥部内周面が管内流体に晒さ
れることはなく、それらの腐食が防止される。また、た
とえ錆が発生した場合でも、その錆が管内に流入するこ
とが防止される。
【0017】上記実施例では、受口1の内周に環状溝4
を設けてシール材3を配置し、この環状溝4の底面と挿
口2の外周面との間でシール材3を圧縮するタイプの管
継手、すなわち図5に示したものと同様の管継手の例を
示したが、本考案は、図4に示したタイプの管継手にも
同様に適用可能である。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、挿口
の先端部に挿口用シール体が装着されるとともに、受口
の奥端部に受口用シール体が装着され、これらシール体
の筒状部が挿口先端部の管内周面および受口奥部の管内
周面にそれぞれ押圧固定され、かつ挿口用シール体のつ
ば部の外周縁が受口用シール体のシール筒部に圧接して
いるため、管継手のシール材よりも奥側における受口挿
口間の隙間に管内流体が進入することを防止できる。こ
のため、挿口の先端面および外周面や、受口の奥端面お
よび奥部内周面が管内流体に晒されることがなく、した
がってそれらの腐食を防止できるとともに、たとえ錆が
発生した場合でもその錆が管内に流入するのを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の管継手の防食構造を示す縦
断面図である。
【図2】図1における挿口用シール体および受口用シー
ル体のみを、弾性固定リングとともに示す断面図であ
る。
【図3】挿口への挿口用シール体の装着手順を示す分解
斜視図である。
【図4】従来の管継手の防食構造を示す縦断面図であ
る。
【図5】従来の他の管継手の防食構造を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 受口 2 挿口 7 挿口用シール体 7a 筒状部 7b つば部 8 受口用シール体 8a 筒状部 8b 肩部 8c 筒状部 9 弾性固定リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 21/00 - 21/08 F16L 57/00 - 58/18 F16L 59/00 - 59/16

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口内に挿口を挿入して接合される管継
    手において、挿口の先端部の内周にはまり込む第1の筒
    状部と挿口の先端面を覆うつば部とを有する環状の挿口
    用シール体を備え、受口よりも奥側の管胴部の内周に
    まり込む第2の筒状部と、受口の奥端面を覆う肩部と、
    受口の奥部の内面を覆うとともに、その内周面に前記挿
    口用シール体のつば部の外周縁が圧接するシール筒部と
    を有する環状の受口用シール体を備え、かつ、前記挿口
    用シール体の第1の筒状部と受口用シール体の第2の筒
    状部との内周にそれぞれはまり込んで、径方向の拡がり
    力によりこれら第1の筒状部および第2の筒状部を押圧
    固定する第1および第2の弾性固定リングを備えたこと
    を特徴とする管継手の防食構造。
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US5769107A (en) * 1996-03-28 1998-06-23 American Cyanamid Company Valve system, particularly for use with termiticide systems
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