JP3052988B2 - 継手構造 - Google Patents

継手構造

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JP3052988B2
JP3052988B2 JP6287023A JP28702394A JP3052988B2 JP 3052988 B2 JP3052988 B2 JP 3052988B2 JP 6287023 A JP6287023 A JP 6287023A JP 28702394 A JP28702394 A JP 28702394A JP 3052988 B2 JP3052988 B2 JP 3052988B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異形管と直管とを接合
するのに適用され、離脱防止機能を有する継手構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地震時に受口と挿口との間で
一定量の抜き差し動作を許容しながら最終的な離脱は防
止するようにした耐震機能を備えた継手構造は知られて
いる。
【0003】ところで、図6に示すように、管路41に曲
り部42が存在する場合、水圧によって曲管43(異形管)
に、この曲管43を動かそうとする力(不平均力)Pが働
くため、図7の仮想線に示すように、この不平均力Pに
より曲管43が直管44a,44bに対して屈曲し易く、管路
41に無理な曲げ応力が生じたり管路41が大きくずれる恐
れがあった。上記のような不平均力Pによる曲管43の屈
曲を防止するための方法として、図6に示すように曲管
43を防護コンクリート45で固定することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように防護コンクリート45を設置することは手間がかか
り、また、防護コンクリート45の設置場所を確保しなけ
ればならないといった問題があった。
【0005】本発明は上記問題を解決するもので、防護
コンクリートを必要とせず、異形管と直管との接合部が
屈曲しにくい継手構造を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明における継手構造は、受口の内周面にシール材
収容溝を形成し、このシール材収容溝よりも受口の奥側
における内周面にロックリング収容溝を形成し、上記シ
ール材収容溝に、上記受口に挿入される挿口の外周面と
受口の内周面とに圧接するシール材を装着し、上記ロッ
クリング収容溝に、上記挿口の外周方を取り囲むロック
リングを装着し、上記挿口の先端外周に、ロックリング
よりも受口の奥側に挿入されてロックリングに係合可能
な突部を形成し、上記シール材収容溝よりも開口側にお
ける受口の内周面に屈曲防止用リング体収容溝を形成
し、この屈曲防止用リング体収容溝に屈曲防止用リング
体を装着し、この屈曲防止用リング体の内周面に複数の
凹部と凸部とを全周にわたり交互に形成し、上記受口
に、屈曲防止用リング体の外周面に当接して屈曲防止用
リング体の内周面を挿口の外周面に押し付ける押しボル
トを周方向に複数本設け、これら押しボルトの位置と上
記屈曲防止用リング体の凹部の位置とを一致させたもの
である。
【0007】
【作用】上記本発明の構成によると、押しボルトを締め
付けることにより、屈曲防止用リング体が挿口の外周面
に押し付けられるため、挿口と受口とは互いに径方向で
固定される。これにより、挿口と受口とは相互に屈曲し
にくくなり、挿口と受口との相互の屈曲は許容量以下に
低減される。
【0008】また、不平均力により挿口と受口とが相互
に許容量以下でわずかに屈曲した場合、継手部に曲げモ
ーメントが作用するが、この際、押しボルトの位置と屈
曲防止用リング体の凹部の位置とが一致しているため、
各押しボルトによる押圧箇所に作用する応力が凹部に沿
って周方向へ分散される。したがって、押しボルトによ
る押圧箇所の応力集中が緩和され、これにより挿口が変
形したり挿口の内周面に形成されたライニング部などが
剥離するといった不具合を防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5に基づ
いて説明する。図5に示すように、1は曲り部12の存在
する管路であり、この管路1は複数本の互いに接合され
た直管2,2a,2bと、異形管の一例である曲管3と
により形成されている。
【0010】以下に、上記曲管3とこの曲管3に接合さ
れる一方の直管2aとの継手構造を説明する。すなわ
ち、図2に示すように、曲管3の一端には受口4が形成
され、この受口4には、一方の直管2aの他端に形成さ
れた挿口5が挿入されている。上記受口4の内周面には
シール材収容溝6が形成され、このシール材収容溝6に
は、挿口5の外周面と受口4の内周面とに圧接するゴム
輪7(シール材の一例)が装着されている。上記シール
材収容溝6よりも受口4の奥側における内周面には、ロ
ックリング収容溝8が形成されている。このロックリン
グ収容溝8には、上記挿口5の外周方を取り囲むロック
リング9が装着されている。このロックリング9とロッ
クリング収容溝8との間には、リング状の芯出し用ゴム
10が設けられている。また、挿口5の先端外周には、ロ
ックリング9よりも受口4の奥側に挿入されてロックリ
ング9に係合可能な突部11が形成されている。
【0011】また、上記シール材収容溝6よりも開口側
における受口4の内周面には、屈曲防止用リング体収容
溝14が全周にわたって形成されている。この屈曲防止用
リング体収容溝14内には屈曲防止用リング体15が装着さ
れている。
【0012】図1〜図3に示すように、屈曲防止用リン
グ体15の内周面には、複数の凹部16と凸部17とが全周に
わたり交互に形成されている。また、この屈曲防止用リ
ング体15は、上記凹部16の箇所から周方向に3等分され
た円弧状の分割リング片18と、互いに隣接する分割リン
グ片18の端部間に挾み込まれる弾性変形自在な位置決め
用のゴム片19とにより円環状に形成されている。
【0013】上記受口4の開口側には、一端が上記屈曲
防止用リング体収容溝14の底面に連通するとともに他端
が受口4の外周面に連通する径方向のボルト孔20が周方
向の6箇所に振り分けられて形成されている。これらボ
ルト孔20には、受口4の外周面から径方向にねじ込まれ
て各分割リング片18の外周面に当接するとともにこれら
分割リング片18の内周面を挿口5の外周面に押し付ける
押しボルト21が複数本設けられている。さらに、これら
押しボルト21の位置と屈曲防止用リング体15の凹部16の
位置とが一致して装着されている。
【0014】また、図4に示すように、上記曲管3とこ
の曲管3に接合される他方の直管2bとの継手構造も上
記と同様である。すなわち、曲管3の他端には挿口22が
形成され、この挿口22は上記他方の直管2bの受口23に
挿入される。そして、これら受口23と挿口22との接合部
にも、同様に、ゴム輪7,ロックリング9,芯出し用ゴ
ム10,突部11,屈曲防止用リング体15,押しボルト21な
どが設けられている。
【0015】以下、上記構成における作用を説明する。
シール材収容溝6にゴム輪7を装着し、ロックリング収
容溝8にロックリング9と芯出し用ゴム10とを装着し、
屈曲防止用リング体収容溝14に屈曲防止用リング体15を
装着する。この際、各分割リング片18を屈曲防止用リン
グ体収容溝14に嵌め込み、隣接する分割リング片18の端
部間にゴム片19を押し込むことにより、各分割リング片
18は屈曲防止用リング体収容溝14から脱落することなく
確実に屈曲防止用リング体収容溝14に位置決めされて装
着される。この際、図1に示すように、屈曲防止用リン
グ体15の凹部16の位置を押しボルト21のボルト孔20の位
置に一致させるとともに、各ゴム片19の位置をボルト孔
20の位置に対して周方向にずらしてセットする。
【0016】その後、挿口5を受口4に挿入する。この
際、各分割リング片18およびゴム片19が挿口5の突部11
に押されて屈曲防止用リング体収容溝14内を外周方に移
動するため、屈曲防止用リング体15が拡径されることに
なり、上記突部11は屈曲防止用リング体15の内周を通過
することができる。さらに、ゴム輪7とロックリング9
とがそれぞれ突部11に押されて弾性的に拡径されるた
め、突部11はゴム輪7とロックリング9の内周を通過す
ることができる。
【0017】このようにして挿口5を受口4に挿入した
後、各押しボルト21を受口4の外周面側からボルト孔20
にねじ込むことにより、各分割リング片18の内周面がそ
れぞれ挿口5の外周面に押し付けられ、挿口5と受口4
とは互いに径方向で固定される。これにより、曲管3と
一方の直管2aとの接合部における挿口5と受口4とは
相互に屈曲しにくくなり、挿口5と受口4との相互の屈
曲は許容量以下に低減される。
【0018】また、不平均力Pにより挿口5と受口4と
が相互に許容量以下でわずかに屈曲した場合、継手部に
曲げモーメントが作用するが、この際、図1に示すよう
に押しボルト21の位置と屈曲防止用リング体15の凹部16
の位置とが一致しているため、各押しボルト21による押
圧箇所に作用する応力が凹部16に沿って周方向へ分散さ
れる。したがって、押しボルト21による押圧箇所の応力
集中が緩和され、これにより挿口5が変形したり挿口5
の内周面に形成されたライニング部などが剥離するとい
った不具合を防止することができる。また、継手部に曲
げモーメントが作用した際、ゴム片19が変形することに
より、この曲げモーメントの一部を吸収することができ
る。また、図2に示すように、挿口5が受口4に対して
離脱方向Aに移動した場合、突部11がロックリング9に
係合するため、挿口5が受口4から離脱するこを防止で
きる。
【0019】上記と同様に、図4に示す曲管3と他方の
直管2bとの接合部における挿口22と受口23も屈曲防止
用リング体15により相互に屈曲しにくくなるとともに、
押しボルト21による押圧箇所の応力の分散が行える。
【0020】したがって、曲管3に不平均力Pが働いて
も、この曲管3は一方の直管2aと他方の直管2bのそ
れぞれに対して屈曲しにくくなり、これにより、曲管3
を固定するために従来設置されていた防護コンクリート
45(図6参照)およびその設置場所の確保は不要にな
り、配管工事の手間も省ける。
【0021】上記実施例では、図4に示すように、曲管
3にそれぞれ直管2a,2bを接合しているが、曲管3
に限らず他の異形管、すなわちT字管や片落管と直管と
の接合に上記実施例の継手構造を適用してもよい。
【0022】上記実施例では、図3に示すように屈曲防
止用リング体15を3本の分割リング片18とゴム片19とで
構成しているが、分割リング片18とゴム片19との数は管
口径の大小に応じて増減させてもよい。同様に、図1に
示すように、押しボルト21の本数も6本に限らず管口径
の大小に応じて増減させてもよい。
【0023】尚、凹部16および凸部17の形状は、矩形状
または台形状に限らず、湾曲形状(波形状)であっても
よい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、押しボル
トを締め付けることにより、屈曲防止用リング体が挿口
の外周面に押し付けられるため、挿口と受口とは互いに
径方向で固定される。これにより、挿口と受口とは相互
に屈曲しにくくなり、挿口と受口との相互の屈曲は許容
量以下に低減される。したがって、このような継手構造
を異形管と直管との接合部に適用することにより、従来
のような異形管を固定するための防護コンクリートおよ
びその設置場所の確保は不要になり、配管工事の手間も
省ける。
【0025】また、不平均力により挿口と受口とが相互
に許容量以下でわずかに屈曲した場合、継手部に曲げモ
ーメントが作用するが、この際、押しボルトの位置と屈
曲防止用リング体の凹部の位置とが一致しているため、
各押しボルトによる押圧箇所に作用する応力が凹部に沿
って周方向へ分散される。したがって、押しボルトによ
る押圧箇所の応力集中が緩和され、これにより挿口が変
形したり挿口の内周面に形成されたライニング部などが
剥離するといった不具合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における継手構造に使用され
る屈曲防止用リング体の装着時の正面図である。
【図2】継手構造の断面図である。
【図3】屈曲防止用リング体の正面図である。
【図4】管路の曲り部の平面図である。
【図5】管路全体の平面図である。
【図6】従来例における管路全体の平面図である。
【図7】従来例における管路の曲り部の平面図である。
【符号の説明】
4 受口 5 挿口 6 シール材収容溝 7 ゴム輪(シール材) 8 ロックリング収容溝 9 ロックリング 11 突部 14 屈曲防止用リング体収容溝 15 屈曲防止用リング体 16 凹部 17 凸部 21 押しボルト 22 挿口 23 受口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−253183(JP,A) 実開 昭57−6885(JP,U) 実開 昭50−145026(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 21/08 F16L 21/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受口の内周面にシール材収容溝を形成
    し、このシール材収容溝よりも受口の奥側における内周
    面にロックリング収容溝を形成し、上記シール材収容溝
    に、上記受口に挿入される挿口の外周面と受口の内周面
    とに圧接するシール材を装着し、上記ロックリング収容
    溝に、上記挿口の外周方を取り囲むロックリングを装着
    し、上記挿口の先端外周に、ロックリングよりも受口の
    奥側に挿入されてロックリングに係合可能な突部を形成
    し、上記シール材収容溝よりも開口側における受口の内
    周面に屈曲防止用リング体収容溝を形成し、この屈曲防
    止用リング体収容溝に屈曲防止用リング体を装着し、こ
    の屈曲防止用リング体の内周面に複数の凹部と凸部とを
    全周にわたり交互に形成し、上記受口に、屈曲防止用リ
    ング体の外周面に当接して屈曲防止用リング体の内周面
    を挿口の外周面に押し付ける押しボルトを周方向に複数
    本設け、これら押しボルトの位置と上記屈曲防止用リン
    グ体の凹部の位置とを一致させたことを特徴とする継手
    構造。
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JP3295734B2 (ja) * 1998-09-25 2002-06-24 東拓工業株式会社 継手付き合成樹脂管
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