JP3117494B2 - 分岐管継手 - Google Patents

分岐管継手

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JP3117494B2 JP03201859A JP20185991A JP3117494B2 JP 3117494 B2 JP3117494 B2 JP 3117494B2 JP 03201859 A JP03201859 A JP 03201859A JP 20185991 A JP20185991 A JP 20185991A JP 3117494 B2 JP3117494 B2 JP 3117494B2
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学 大久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分岐管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分岐管継手は、原管に設けた取着
口に分岐管接続用の受口短管を取着するに際し、原管の
外周部にサドルを密着する如くに接着し、このサドルに
受口短管を取着することとしている。
【0003】又、従来の管継手にあっては、上述の原管
の外周部と、サドルとの間に、コ−キング材料を充填
し、止水性の向上を図っている。しかしながら、接着剤
を用いる湿式取着方式にて分岐管継手を構成するもので
あるため、施工性が悪く、止水性、強度の向上に限界が
ある。
【0004】一方、本出願人は上記従来の湿式取着方式
による分岐管継手の問題点を、接着剤を用いない乾式取
着方式にて解決した管継手を、先に特願平2−2863
03号として出願している。この先願の分岐管継手は、
原管における取着口周縁部の内面側に位置する受口短管
の先端に、該取着口周縁部の内面に係止できる係止部を
設け、原管における取着口周縁部の外面側に位置する受
口短管の外周部に、該取着口周縁部の外面に接するサド
ルを装着し、受口短管の外周部における上記係止部と上
記サドル装着部との間に、原管肉厚以上の幅をもって原
管の取着口の内径部に臨むゴム輪を装着し、受口短管の
外周部に設けたスラスト受部と上記サドルとの間に回転
自在な操作リングを介装し、操作リングの回転操作によ
って該操作リングに設けた凹凸係合部と、受口短管側の
スラスト受部又はサドルに設けた凹凸係合部との係合位
置を調節することにより、原管及びサドルに対して受口
短管の前記係止部を引き上げ、ゴム輪を圧縮変形させて
取着口内径部に圧着させ得るようにしたことを特徴とす
るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記発
明の分岐管継手においては、横方向の力及び曲げの力に
対する抵抗力が不充分であるという問題点を有してい
る。
【0006】即ち、前記発明の分岐管継手では、係止部
21は取着口11Aの穿孔径よりやや大きく、該取着口
11Aに強制的に挿入可能な適度な寸法だけ突出形成さ
れているので、横方向の力及び曲げの力に対する抵抗力
が不充分となり、原管からの離脱やシール不良による漏
水が発生する危険性がある。
【0007】本発明は、前記乾式取着方式の分岐管継手
の改良であり、原管の取着口への挿入性を損なわずに、
横方向の力及び曲げの力に対する抵抗力を大きくするこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記欠点を解
決する分岐管継手を提供することを目的とするものであ
り、その要旨は、原管に設けた取着口に、分岐管接続用
の受口短管を取着する分岐管継手において、原管におけ
る取着口周縁部の内面側に位置する受口短管の先端に、
該取着口周縁部の内面に係止できる係止部を設け、原管
における取着口周縁部の外面側に位置する受口短管の外
周部に、該取着口周縁部の外面に接するサドルを装着
し、受口短管の外周部における上記係止部と上記サドル
装着部との間に、原管肉厚以上の幅をもって原管の取着
口の内径部に臨むゴム輪を装着し、受口短管の外周部に
設けたスラスト受部と上記サドルとの間に回転自在な操
作リングを介装し、操作リングの回転操作によって該操
作リングに設けた凹凸係合部と、受口短管側のスラスト
受部又はサドルに設けた凹凸係合部との係合位置を調整
することにより、原管及びサドルに対して受口短管の前
記係止部を引き上げ、ゴム輪を圧縮変形させて取着口内
径部に圧着させ得るようにした分岐管継手であって、上
記取着口周縁部の内面側に位置する受口短管の先端に長
手方向の切り込みを設けるようにしたものである。
【0009】
【作用】上述の通りの構成にしたので、本発明において
は、分岐管継手を原管の取着口へ係止部を梃にして強制
的に挿入する際には、前記長手方向の切り込みが設けら
れているので、受口短管の先端部が変形可能となり、該
係止部の取着口の穿孔径からの突出寸法を従来のものよ
りも大きくしても、従来と同程度の挿入性が確保され
る。
【0010】又、係止部21の取着口11Aの穿孔径か
らの突出寸法を従来のものよりも大きくできるので、従
来の分岐管継手よりも横方向の力及び曲げの力に対する
抵抗力が大幅に向上する。
【0011】
【実施例】図1は先願の分岐管継手を示す一部切欠き断
面図、図2は図1の分岐管継手の受口短管の小径首部と
係止部の断面図、図3は本発明の分岐管継手の受口短管
の小径首部と係止部の一例を示す断面図である。
【0012】分岐管継手10は、図1に示す如く、ヒュ
−ム管、塩ビ管等の原管11に設けた取着口11Aに分
岐管接続用の受口短管12を取着したものであり、サド
ル13、ゴム輪14、及び操作リング15を構成部品と
している。
【0013】尚、受口短管12は、小径首部16と大径
受口部17とを接着又は融着にて組立接合して構成され
ており、大径受口部17の端面をスラスト受部18と
し、大径受口部17の中間部には分岐管との間に介装さ
れるゴム輪1のためのゴム輪装着部19を備えている。
【0014】然るに、分岐管継手10は、原管11にお
ける取着口11A周縁部の内面側に位置する受口短管1
2の先端に、取着口11A周縁部の内面に係止できる係
止部21を設けている。係止部21は、受口短管12の
先端外周部に複数分割(例えば4分割)され(図2参
照)、取着口11Aの穿孔径よりやや大きい、該取着口
11Aに挿入可能な適度の寸法に突出形成されている。
【0015】本発明では、図3に示す如く、係止部21
の穿孔径からの突出寸法を従来よりも大きくし、且つ係
止部21の両側の基部より長手方向の切り込み22が設
けられている。切り込み22の長さは、ゴム輪14によ
る止水性を損なわない程度に限定される。
【0016】又、分岐管継手10は、原管11における
取着口11A周縁部の外面側に位置する受口短管12の
外周部に、取着口11A周縁部の外面に接するサドル1
3を装着している。尚、原管11が管本体の外周部にリ
ブを有する場合は、サドル13は上記リブ形状に沿う着
座面を備えているものを用いればよい。
【0017】又、分岐管継手10は、受口短管12の外
周部における上記係止部21と上記サドル13装着部と
の間に、原管11の肉厚以上の幅をもって原管11の取
着口11A内径部に臨むゴム輪14を装着している。
【0018】又、分岐管継手10は、受口短管12の外
周部に設けたスラスト受部18と上記サドル13との間
に回転自在な操作リング15を介装している。15Bは
取手である。
【0019】又、分岐管継手10は、操作リング15の
回転操作によって該操作リング15に設けた湾曲状凹凸
係合部15Aと、受口短管12のスラスト受部18に設
けた湾曲状凹凸係合部18Aとの係合位置を調整するこ
とにより、原管11及びサドル13に対して受口短管1
2の前記係止部21を引き上げ、ゴム輪14を圧縮変形
させて取着口11A内径部に圧着させ得るように構成し
ている。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、取着口周縁部の内面側
に位置する受口短管の先端に長手方向の切り込みを設け
たので、受口短管を原管の取着口に乾式取着する分岐管
継手において、原管の取着口への挿入性を損なわずに、
係止部の寸法を大きくでき、この結果、横方向の力及び
曲げの力に対する抵抗力を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先願の分岐管継手を示す一部切欠き断面図であ
る。
【図2】図1の分岐管継手の受口短管の小径首部と係止
部の断面図である。
【図3】本発明の分岐管継手の受口短管の小径首部と係
止部の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ゴム輪 10 分岐管継手 11 原管 11A 取着口 12 受口短管 13 サドル 14 ゴム輪 15 操作リング 15A 凹凸係合部 16 小径首部 17 大径受口部 18 スラスト受部 18A 凹凸係合部 19 ゴム輪装着部 21 係止部 22 切り込み

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原管に設けた取着口に、分岐管接続用の
    受口短管を取着する分岐管継手において、原管における
    取着口周縁部の内面側に位置する受口短管の先端に、該
    取着口周縁部の内面に係止できる係止部を設け、原管に
    おける取着口周縁部の外面側に位置する受口短管の外周
    部に、該取着口周縁部の外面に接するサドルを装着し、
    受口短管の外周部における上記係止部と上記サドル装着
    部との間に、原管肉厚以上の幅をもって原管の取着口の
    内径部に臨むゴム輪を装着し、受口短管の外周部に設け
    たスラスト受部と上記サドルとの間に回転自在な操作リ
    ングを介装し、操作リングの回転操作によって該操作リ
    ングに設けた凹凸係合部と、受口短管側のスラスト受部
    又はサドルに設けた凹凸係合部との係合位置を調整する
    ことにより、原管及びサドルに対して受口短管の前記係
    止部を引き上げ、ゴム輪を圧縮変形させて取着口内径部
    に圧着させ得るようにした分岐管継手であって、上記取
    着口周縁部の内面側に位置する受口短管の先端に長手方
    向の切り込みを設けたことを特徴とする分岐管継手。
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