JP2000055478A - 浴槽用取付具、循環口部材の取付構造及び循環口セット - Google Patents

浴槽用取付具、循環口部材の取付構造及び循環口セット

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JP2000055478A
JP2000055478A JP11121297A JP12129799A JP2000055478A JP 2000055478 A JP2000055478 A JP 2000055478A JP 11121297 A JP11121297 A JP 11121297A JP 12129799 A JP12129799 A JP 12129799A JP 2000055478 A JP2000055478 A JP 2000055478A
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修 松本
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浩司 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浴槽表側から容易に取付具を取付け施工できる
ようにする。 【解決手段】浴槽5の開口部5aへ取付けられる浴槽用
取付具10において、浴槽表側Aに配置される取付具本
体11と、連結部材12と、取付具本体11に連結部材
12で連結された状態で浴槽表側Aから浴槽開口部5a
を潜り抜けること及び浴槽裏側Bで係止することが可能
な止め部材13とを備え、連結部材12を緊締するため
の操作が浴槽表側Aからできるようになっており、取付
具本体11に連結部材12で連結した止め部材13を、
浴槽表側Aから浴槽開口部5aへ潜らせた後に浴槽裏側
Bで係止させる状態にし、この状態で浴槽表側Aから連
結部材12を緊締操作することで、浴槽開口部5aの周
縁5bを取付具本体11と止め部材13とで挟持するよ
うして取り付けできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽の開口部へ浴
槽表側から取付け施工することができる浴槽用の取付
具、循環口部材の取付構造及び循環口セットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】浴槽用の取付具の一例としては、浴槽の
追いだきのための循環口を備えたものがある。従来、こ
の循環口を備えた浴槽用取付具を一人で施工できるよう
にするための、取付作業用治具が開発されている。この
治具1は、図14に示す如く、浴槽用取付具2の配管付
の取付具本体3の開口中心部に着脱自在に螺合できると
共に、浴槽5の開口部5aに引っ掛けることができる掛
け部1aを備えている。この治具1を用いた施工は、次
のように行われる。作業者は、躯体6の外側で、取付具
本体3に治具1を螺着し、躯体6の外側から躯体開口部
6aへ治具1と共に取付具本体3を挿入し、浴槽5の開
口部5aに治具1の掛け部1aを引っ掛ける。次に、作
業者は、浴槽5の内側(浴槽表側)Aに移動し、治具1
を内側Aに引っ張り出し、取付具本体3に浴槽用取付具
2の口部4を螺着し、最後に治具1を取外して浴槽用取
付具2の取付けを完了する。漏水防止用のリング状のシ
ール部材7は、口部4を回転させながら螺着するため
に、取付具本体3の開口鍔部3aと浴槽5の裏面5cと
に挟持されるように設けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、治具1を用い
た従来の施工方法では、躯体6の外側と浴槽5の内側と
で作業するため、躯体6の外側と浴槽5の内側とを行き
来する必要があり、手間がかかり、また、治具1がない
ときに施工が不可能であった。更に、従来の施工方法で
は、取付具本体3の開口鍔部3aと浴槽5の裏面5cと
の間に漏水防止用のシール部材7を挟着するため、裏面
5cが凹凸面である浴槽5では、充分なシールを確保す
ることができないことから、適用できない。
【0004】また、浴槽用取付具には、前記以外に、浴
槽に湯を噴出するジエットバス用ノズルを備えたもの、
排水口を備えたもの、グリップ取付け部を備えたもの、
遠隔操作用押しボタンを備えたもの等があり、これらに
ついても、浴槽5の内側から取付けるときには、前記同
様に専用の治具を必要とする等の問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上記問題点を解決する
ために、浴槽表側から容易に取付け施工することができ
る浴槽用の取付具、循環口部材の取付構造及び循環口セ
ットの提供をするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】浴槽表側から容易に取付
け施工できるようにするために請求項1記載の本発明が
採用した手段は、浴槽表側から浴槽の開口部へ取り付け
られる浴槽用取付具であって、浴槽表側に配置される取
付具本体と、連結部材と、該取付具本体に該連結部材で
連結された状態で浴槽表側から上記開口部を潜り抜ける
こと及び浴槽裏側で止め付けることが可能な止め部材と
を備え、該止め部材を止め付けて浴槽の開口部に取付具
本体を取付けるために行う該連結部材の操作が浴槽表側
からできるようになっていることを特徴とする浴槽用取
付具である。本発明にあっては、取付具本体に連結部材
で連結した止め部材を、浴槽表側から浴槽の開口部を潜
り抜けさせた後に浴槽裏側で止め付け可能な状態にし、
この状態で浴槽表側から連結部材を操作することで止め
部材を止め付け、浴槽の開口部の周縁に取付具本体を圧
接するようして浴槽用取付具を取り付けることができ
る。
【0007】浴槽の裏面が凹凸面のときでも充分なシー
ルを確保することができるようにするために請求項2記
載の本発明が採用した手段は、前記浴槽の表面(浴室内
に露出する面)と前記取付具本体との間に設けられるシ
ール部材を備え、前記浴槽の開口部からの漏水を防止す
るようになっている請求項1記載の浴槽用取付具であ
る。本発明にあっては、平滑面となる浴槽表面と前記取
付具本体との間にシール部材を設けることができるた
め、充分な水密性を得ることができると共に、シール部
を設ける作業が浴槽表側で行うことができる。
【0008】取付けが簡単且つ確実にできるようにする
ために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記止
め部材が、前記開口部を潜り抜けることが可能な潜り位
置と前記浴槽裏側で止め付け動作が可能な止め位置との
間を、回動または揺動できるものである請求項1又は2
記載の浴槽用取付具である。本発明にあっては、取付具
本体に連結部材で連結した止め部材を、浴槽表側から浴
槽の開口部を潜り抜けさせた後に回動または揺動させる
簡単な操作で確実に浴槽裏側で止め付けさせる状態にす
ることできる。
【0009】循環口やジエットバス用ノズル等用の通水
管を備えたものに適用できるようにするために請求項4
記載の本発明が採用した手段は、前記取付具本体が、浴
槽表側に開口する通水口部と、該通水口部に連通すると
共に前記浴槽の開口部を貫通できる配管とを備えている
求項1,2又は3記載の浴槽用取付具である。本発明に
あっては、取付具本体に備えられている配管を浴槽の開
口部ヘ挿入すると共に、止め部材を浴槽表側から浴槽の
開口部を潜り抜けさせた後に浴槽裏側で止め付けること
により、通水用の配管を備え取付具を浴槽に取り付ける
ことができる。
【0010】止め付けるときに止め部材が回動しないよ
うにするために請求項5記載の本発明が採用した手段
は、前記取付具本体から、前記止め部材の回転を規制す
るための回転規制部材が突設されている請求項1,2,
3又は4記載の浴槽用取付具である。本発明にあって
は、止め付け用ボルトを浴槽内側より締め付ける際に、
回転規制部材により止め部材の回り止めが良好に行われ
る。
【0011】浴槽に対して循環口部材を浴槽表側から容
易に取付け施工できるようにするために請求項6記載の
本発明が採用した手段は、浴槽表側から浴槽の開口部に
取り付けられる浴槽用循環口部材の取付構造であって、
該循環口部材から突出した止め付け用ボルトに止め部材
が螺合され、該止め部材は、浴槽表側から前記開口部を
潜り抜け可能な寸法に形成され且つ前記開口部より大径
の係止部を備え、浴槽裏側に係止部を係止して、前記浴
槽の開口部の周縁に循環口部材を水密に圧接させてある
ことを特徴とする浴槽用循環口部材の取付構造である。
本発明にあっては、止め付け用ボルトに螺合した止め部
材を浴槽表側から浴槽の開口部を潜り抜けさせて浴槽裏
側に配置させ、この状態で浴槽内側よりボルトを締め付
けることにより、浴槽の開口部の周縁を循環口部材と止
め具とで挟みつけ、浴槽の開口部の周縁に循環口部材を
水密に圧接させて固定させることができる。
【0012】浴槽に対して循環口部材を浴槽表側から容
易に取付け施工できるようにするために請求項7記載の
本発明が採用した手段は、浴槽表側から浴槽の開口部に
取り付けられる浴槽用循環口セットであって、表側に吐
水口及び吸水口を開設すると共に該吐水口及び吸水口に
連通する吐水管及び吸水管を裏側へ突設した循環口部材
と、該循環口部材の裏側に該吐水管及び吸水管を囲むよ
うに形成されている環状座部へ当接する環状シール部材
と、該循環口部材の表側で頭部を水密状態に係止できる
ように循環口部材の表側から環状座部の内側へ貫通する
止め付け用ボルトと、該環状座部の内径と同径又は小径
となる前記浴槽の開口部を、該ボルトに螺合した状態で
潜り抜けることが可能な寸法に形成され且つ前記浴槽の
開口部より大径の係止部を設けた止め部材とを備えたこ
とを特徴とする特徴とする浴槽用循環口セットである。
本発明にあっては、循環口部材から突設する配管を浴槽
の開口部ヘ挿通させるると共に、止め付け用ボルトに螺
合した止め部材を浴槽表側から浴槽の開口部を潜り抜け
させて浴槽裏側に配置させ、この状態で止め付け用ボル
トを浴槽内側より締め付けることにより、浴槽の開口部
の周縁を循環口部材と止め具で挟みつけて循環口部材を
固定させ、浴槽の開口部の表側周縁にシール部材を介し
て循環口部材の環状座部を水密状態に圧接させることが
できる。
【0013】止め部材の脱落を防止するために請求項8
記載の本発明が採用した手段は、前記止め部材が、前記
吐水管と吸水管との間隙部に位置する連結部と、該連結
部の両側に連設して該間隙部の外側に位置すると共に該
間隙部より幅寸法を大きくした前記係止部とを備えてい
る請求項7記載の浴槽用循環口セットである。本発明に
あっては、仮にボルトから止め部材が外れても、両配管
に幅寸法の大きな係止部が引っ掛かるため、脱落するこ
とがない。
【0014】浴槽の開口部の周縁を止め具で確実に挟み
つけるために請求項9記載の本発明が採用した手段は、
前記吐水管と吸水管との間隙部が、前記環状座部の内側
の表裏方向へ延びる仮想中心線上に位置する請求項8記
載の浴槽用循環口セットである。本発明にあっては、前
記浴槽の開口部の周縁を二分する中央位置に止め部材の
係止部が位置するため、浴槽開口部の周縁を幅寸法の大
きな係止部でバランスよく挟みつけることができる。
【0015】浴槽の開口部を止め部材が容易に潜り抜け
ることができるようにするために請求項10記載の本発
明が採用した手段は、前記ボルトの貫通する前記循環口
部材の貫通孔が、前記ボルトを揺動させることができる
大きさに開設されている請求項7,8又は9記載の浴槽
用循環口セットである。本発明にあっては、止め部材が
浴槽の開口部を掬うようにして容易に潜り抜けることが
できるように、循環口部材に対してボルトと共に止め部
材を揺動させることができる。
【0016】循環口部材の良好な固定状態を維持できる
ようにするために請求項11記載の本発明が採用した手
段は、前記循環口部材に対する前記ボルトの貫通位置
が、前記環状座部の内側の表裏方向へ延びる仮想中心線
から変位している請求項7乃至10のいずれかの請求項
に記載の浴槽用循環口セットである。本発明にあって
は、ボルトの締付け作業の後に生じた振動等により循環
口部材を回転させようとする力が加わっても、循環口部
材の回転中心位置からボルトが変位しているため、循環
口部材が容易に回転することはない。
【0017】浴槽の開口部を止め部材が容易に潜り抜け
ることができるようにするために請求項12記載の本発
明が採用した手段は、前記止め部材に対する前記ボルト
の螺合位置が、前記止め部材の中心から変位している請
求項7乃至11のいずれかの請求項に記載の浴槽用循環
口セットである。本発明にあっては、止め部材のボルト
螺合箇所から係止部までの寸法が長い方の部分を、浴槽
の開口部へ最初に潜らせることにより、容易に潜り抜け
ることができる。
【0018】浴槽の開口部を止め部材が容易に潜り抜け
ることができるようにするために請求項13記載の本発
明が採用した手段は、前記止め部材が、その中央部を前
記循環口部材の表側から裏側に向かって突出するように
湾曲形成されている請求項7乃至12のいずれかの請求
項に記載の浴槽用循環口セットである。本発明にあって
は、止め部材が湾曲形成されているので、浴槽の開口部
を掬うようにして容易に潜り抜けることができる。
【0019】取り付けらた循環口部材が位置ズレするこ
となく安定よく固定できるようにするために請求項14
記載の本発明が採用した手段は、前記循環口部材の裏側
で且つ前記環状座部の内側に、前記浴槽の開口部に嵌入
できる突起部が設けられている請求項7乃至13のいず
れかの請求項に記載の浴槽用循環口セットである。本発
明にあっては、浴槽の壁面に沿う方向の外力により循環
口部材が位置ズレしょうとしても、浴槽の開口部に突起
部が当接するため、位置ズレすることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1乃至図4は本発
明に係る浴槽用取付具の第1の実施形態を示すものであ
り、図1は浴槽用取付具を用いて行う取付け施工の途中
を浴槽裏側から見て部分切欠きした背面図、図2は図1
のX−X線における断面図、図3は図1のY−Y線にお
ける断面図、図4は浴槽用取付具の別態様を用いて行う
取付け施工の途中を浴槽裏側から見て部分切欠きした背
面図である。
【0022】本実施形態の浴槽用取付具10は、浴槽5
の開口部5aへ浴槽表側Aから取付け施工できるもので
あり、浴槽表側Aに配置される取付具本体11と、浴槽
裏側Bに配置される複数個の止め部材13と、取付具本
体11及び止め部材13を連結するための連結部材12
とを備え、連結部材12を緊締するための操作が浴槽表
側Aからできるようになっている。止め部材13は、取
付具本体11に連結部材12で連結された状態で浴槽表
側Aから開口部5aを潜ること及び浴槽裏側Bで係止す
ることが可能になっている。
【0023】前記取付具本体11は、浴槽表側Aに露出
する円盤状部14に、浴槽の湯を循環させるための吐水
口15又は吸水口16を設けると共に、ボルトからなる
連結部材12を連結するためのボルト用挿通孔17,1
7を設けてある。各挿通孔17は、挿通した連結部材1
2が浴槽5の開口部5aを貫通できるように設けてあ
る。円盤状部14は、背面側14bに、吐水口15又は
吸水口16に連通する銅管,フレキ管又は樹脂管等から
なる配管18,18を接合してある。更に、円盤状部1
4は、背面側14bに環状凹溝19を設け、この環状凹
溝19にリング状のシール部材20を装着してある。連
結部材12であるボルトは、シールリング21を予め外
嵌してあり、頭部12aと挿通孔17の段部17aとの
間にシール部を形成できるようにしてある。
【0024】前記各止め部材13は、扇状部22の本部
側に、連結部材12であるボルトが螺合する雌ネジ部2
3を設けてある。各止め部材13は、取付具本体11に
対して揺動自在に連結部材12で連結されると、浴槽5
の開口部5aを挿通するようにして潜ることができる潜
り位置Dから浴槽5の開口周縁部5bの裏面側で係止す
ることができる止め位置Eまでの間を、配管18,18
と緩衝することなく揺動できるようになっている。各止
め部材13は、取付具本体11と対面する側に、雌ネジ
部23を形成するボス部から揺動規制用ストツパー24
を突設してある。ストツパー24は、潜り位置Dから止
め位置Eへ揺動させる止め部材13を所定の止め位置E
で停止させるものである。各止め部材13は、浴槽5の
開口部5aを挿通した潜り位置Dの扇状部22が、連結
部材12であるボルトのねじ込みにより矢符F方向へ連
れ回りすると、浴槽5の開口内周面5dにストツパー2
4が当接する止め位置Eまで揺動することになる。
【0025】浴槽用取付具10は、浴槽5の開口部5a
に対する各止め部材13の潜り抜けが確実にできるよう
に、潜り位置Dの各止め部材13が自然に揺動しないよ
うに工夫されている。例えば、連結部材12であるボル
トを強制的にねじ込まない限り止め部材13が揺動しな
いように、ボルト用挿通孔17及び雌ネジ部23と連結
部材12であるボルトとの間に、空回り防止用の樹脂リ
ング等を嵌着することである。
【0026】前記各止め部材13は、その形状を扇状に
限定するものではなく、図4に示す如く、円弧状のもの
であってもよい。この場合には、ストツパー24を設け
ると共に空回り防止用の樹脂リング等を嵌着することは
勿論である。
【0027】前記浴槽用取付具10を施工するための施
工手順は、次の如く行われる。第1工程は、浴槽5に開
口部5aをホルソー等で開設することである。既に開口
部5aが有るときには、本工程を省略する。第2工程
は、浴槽用取付具10の取付具本体11と各止め部材1
3とを連結部材12であるボルトで連結して準備するこ
とである。第3工程は、浴槽表側Aから浴槽5の開口部
5a及び躯体の開口部(図示略)へ配管18,18を挿
通して浴槽裏側Bへ導くと共に、潜り位置Dに停止させ
た各止め部材13を浴槽5の開口部5aへ挿通するよう
にして潜らせることである。最終工程は、浴槽表側Aか
ら連結部材12であるボルトを強制的に回すことによ
り、各止め部材13を潜り位置Dからストッパー24で
停止する止め位置Eまで揺動させ、更にボルト12を緊
締することにより、浴槽5の開口周縁部5bを円盤状部
14と各止め部材13とで挟持して固定する。このと
き、浴槽5の開口周縁部5bと円盤状部14との間には
挟着されたシール部材20でシール部が形成されると共
に、連結部材12とボルト用挿通孔17の段部17aと
の間に挟圧されたシールリング21でシール部が形成さ
れることにより、浴槽5の開口部5aからの漏水を防止
できるようになる。
【0028】前記本施工構造及び施工方法によれば、増
改築するときに、浴槽を撤去することなく、新しい循環
口を備えた取付具本体11を浴槽表側Aから漏水の無い
状態で取付けることができる。更に、前記本施工構造及
び施工方法は、従来のユニットバスの浴槽にも勿論適用
することができる。
【0029】(第2の実施の形態)図5は本発明に係る
浴槽用取付具の第2の実施形態を示す断面した平面図で
ある。本実施形態の浴槽用取付具30が前記第1の実施
形態の浴槽用取付具10と相違する点は、取付具本体3
1に排水口32を設け、排水口32に排水栓体33を着
脱できるようにしたことである。この相違点以外の構成
は、前記第1の実施形態と実質的に同一であり、浴槽裏
側Bに配置される複数個の止め部材13と、取付具本体
31及び止め部材13を連結するための連結部材12と
を備え、連結部材12を緊締するための操作が浴槽表側
Aからできるようになっている。
【0030】(第3の実施の形態)図6乃至図8は本発
明に係る浴槽用取付具の第3の実施形態を示すものであ
り、図6は浴槽用取付具を用いて取付け施工した状態を
浴槽裏側から見て部分切欠きした背面図、図7は取付け
施工の途中を部分断面した平面図、図8は図6のY−Y
線における断面図である。
【0031】本実施形態の浴槽用取付具40は、浴槽5
の開口部5aへ浴槽表側Aから取付け施工できるもので
あり、浴槽表側Aに配置される取付具本体41と、浴槽
裏側Bに配置される止め部材43と、取付具本体41及
び止め部材43を連結するための連結部材42とを備
え、連結部材42を緊締するための操作が浴槽表側Aか
らできるようになっている。止め部材43は、取付具本
体41に連結部材42で連結された状態で浴槽表側Aか
ら開口部5aを潜ること及び浴槽裏側Bで係止すること
が可能になっている。
【0032】前記取付具本体41は、浴槽表側Aに露出
する円盤状部44に、浴槽の湯を循環させるための吐水
口15又は吸水口16を設けると共に、吐水口15又は
吸水口16に連通する配管18,18を接合してある。
円盤状部44は、その中心に、連結部材42を構成する
ボルト45を連結するためのボルト挿通孔46を設けて
ある。更に、円盤状部44は、背面側44bに環状凹溝
19を設け、この環状凹溝19にシール部材20を装着
してある。ボルト45は、シールリング21を予め外嵌
してあり、頭部45aとボルト挿通孔46の段部46a
との間にシール部を形成できるようにしてある。
【0033】前記止め部材43は、両長手側面の中心か
ら突設した枢支軸43a,43aを後述する連結部材4
2の案内具47の長孔47bに案内させながら摺動と回
動とができるようになっている。止め部材43は、中央
にボルト45が貫通するための長孔の開口部43bを設
けてある。止め部材43は、浴槽5の開口部5aを挿通
するようにして潜ることができる潜り位置D(図7参
照)から浴槽5の開口周縁部5bの裏面側で係止するこ
とができる止め位置E(図6参照)まで、配管18,1
8と緩衝することなく回動及び摺動ができるようになっ
ている。
【0034】前記連結部材42は、円盤状部44の背面
側44bに接合する案内具47と、止め部材43を回動
及び摺動させるためのボルト45及びナツト49とを備
えている。案内具47は、両側片部47a,47aに長
孔47b,47bを開設し、両側片部47a,47aの
間に配置した前記止め部材43の枢支軸43a,43a
を長孔47b,47bで案内するようになっている。ナ
ツト49は、案内具47の揺動空間47cに回動しない
ように配置され、螺合したボル45の回転により螺進す
るようになっている。
【0035】前記浴槽用取付具40を施工するための施
工方法の手順は、次の如く行われる。第1工程は、浴槽
5に開口部5aをホルソー等で開設することである。既
に開口部5aが有るときには、本工程を省略する。第2
工程は、浴槽用取付具40のナツト49をボルト45の
先端寄りへ移動させ、止め部材43が潜り込みが可能な
傾斜状態となるように準備することである。第3工程
は、浴槽表側Aから浴槽5の開口部5a及び躯体の開口
部(図示略)へ配管18,18を挿通して浴槽裏側Bへ
導くと共に、潜り位置Dに停止させ傾斜状態の止め部材
43を浴槽5の開口部5aへ挿通するようにして潜らせ
ることである。
【0036】最終工程は、浴槽表側Aから連結部材42
のボルト45を強制的にねじ回すことにより、ボルト4
5の頭部45a側へ向かって移動するナツト49で止め
部材43を押圧して、止め部材43を潜り位置Dから取
付具本体47と平行となる止め位置Eまで回動させなが
ら摺動させる。更に、ボルト45を緊締することによ
り、浴槽5の開口周縁部5bを円盤状部44と止め部材
43とで挟持して固定する。このとき、浴槽5の開口周
縁部5bと円盤状部44との間には挟着されたシール部
材20でシール部が形成されると共に、連結部材42と
ボルト挿通孔46の段部46aとの間に挟圧されたシー
ルリング21でシール部が形成されることにより、浴槽
5の開口部5aからの漏水を防止できるようになる。
【0037】浴槽用取付具40は、取付具本体41に排
水口(図示略)を設け、排水口に排水栓体を着脱できる
ようにすることも可能である。また、浴槽用取付具40
は、取付具本体41にグリップ取付け部を設け、グリッ
プ取付け部にグリップの連結部を連結できるようにする
ことも、更にまた、取付具本体41に遠隔操作用押しボ
タンを設け、遠隔操作用押しボタンから操作用のケーブ
ルを延設させるようにすることも可能である。
【0038】(第4の実施の形態)図9乃至図11は本
発明に係る浴槽用循環口セット及び該セットを用いた循
環口部材の取付構造の第4の実施形態を示すものであ
り、図9は浴槽用循環口セットを用いた取付け状態を浴
槽裏側から見て部分切欠きした背面図、図10は図9の
X−X線における断面図、図11は取付け途中の状態を
示す断面図して平面図である。
【0039】本実施形態に係る浴槽用循環口セット50
は、浴槽5の開口部5a(例えば、直径が50mm程度
の孔)に浴槽表側Aから取り付け施工できるものであ
り、浴槽表側Aに主体部が配置される取付具本体となる
循環口部材51と、循環口部材51の裏側の環状座部1
9へ当接する環状のシール部材20と、浴槽裏側Bに配
置される止め部材53と、循環口部材51及び止め部材
53を連結して止め部材53を止め付けるための止め付
け用ボルト52とを備え、連結部材52を緊締するため
の操作が浴槽表側Aからできるようになっている。止め
部材53は、循環口部材51に止め付け用ボルト52で
連結された状態で浴槽表側Aから開口部5aを潜り抜け
ること及び浴槽裏側Bで係止することが可能になってい
る。
【0040】前記循環口部材51は、浴槽表側Aに露出
する円盤状部54の表側に、浴槽の湯を循環させるため
の吐水口15又は吸込口16を設けると共に、吐水口1
5又は吸込口16に連通して裏側へ突設する吐水管及び
吸水管である配管18,18を接合してある。配管18
は、銅管,フレキ管又は樹脂管から形成され、必要に応
じて、その管端にネジ接合,ろう付け接合またはホース
バンド接合等により延長管が接合されることがある。円
盤状部54は、その中心に、連結部材であるボルト52
を連結するためのボルト挿通孔56を設けてある。更
に、円盤状部54は、背面側54bに配管18,18を
囲むように環状凹溝状の環状座部19を設け、この環状
座部19に環状のシール部材20を予め装着してある。
循環口部材51は、浴槽開口部5aの開口周縁部5b
に、環状座部19及びシール部材20を介して、圧接さ
せることができるようになっている(図10参照)。
【0041】前記循環口部材51は、円盤状部54の裏
側で且つ前記環状座部19の内側に、浴槽開口部5aに
嵌入できる輪状の突起部57が設けられている。循環口
部材51は、浴槽5に取り付けらたときに、浴槽壁面に
沿う方向の外力により位置ズレしょうとしても、浴槽開
口部5aに突起部57が当接するため、位置ズレするこ
となく安定よく固定できる。
【0042】連結部材となる止め付け用ボルト52は、
シールリング21を予め外嵌してあり、頭部52aとボ
ルト挿通孔56の段部56aとの間にシール部を形成で
きるようにしてある。ボルト52は、円盤状部54の表
側で頭部52aを水密状態に係止できるように円盤状部
54の表側から環状座部19の内側へ貫通させるように
なっている。ボルト挿通孔56は、図11に示す如く、
挿通したボルト52が、止め部材53の長手方向へ大き
く揺動して傾斜できるように大径に開設とすることもあ
る。
【0043】前記止め部材53は、彎曲した板状に形成
され、中心に雌ネジ23を設けてある。止め部材53
は、配管18,18の間隙部に位置する括れた連結部5
3bと、該連結部の両側に連設して該間隙部の外側に位
置すると共に該間隙部より幅寸法を大きくした係止部5
3a,53aとを備えている。止め部材53は、環状座
部19の内径と同径又は小径となる浴槽開口部5aを、
ボルト52に螺合した状態で潜り抜けることが可能な寸
法に形成され且つ係止部53a,53aの間隔が浴槽開
口部5aより大径となっている。止め部材53は、浴槽
開口部5aを挿通するようにして潜ることができる潜り
姿勢G(図11参照)から浴槽5の開口周縁部5bの裏
面側で係止することができる係止姿勢H(図10参照)
となることができるように、循環口部材51及び連結部
材であるボルト52と共に傾斜できるようになってい
る。止め部材53は、湾曲形成されているので、浴槽開
口部5aを掬うようにして容易に潜り抜けることができ
る。なお、ボルト挿通孔56を大径としてある場合に
は、止め部材53を更に傾斜させて、潜り姿勢Gを容易
に採ることができ、浴槽5の開口部5aを掬うようにし
て潜り抜けることができるようになる。
【0044】前記配管18,18の間隙部は、循環口部
材51の円盤状部54の表裏方向の仮想中心線上に位置
するようになっている。そのため、前記止め部材53
は、浴槽開口部5aの周縁を二分する中央位置に係止部
53a,53aが配置することになり、開口部5aの周
縁部5bを幅寸法の大きな係止部53a,53aでバラ
ンスよく挟みつけることができる。また、止め部材53
は、仮にボルト52が外れても、両配管18,18に幅
寸法の大きな係止部53aが引っ掛かるため、脱落する
ことがない。
【0045】前記浴槽用循環口セット50を施工するた
めの施工方法の手順は、次の如く行われる。第1工程
は、浴槽5に開口部5aをホルソー等で開設することで
ある。既に開口部5aが有るときには、本工程を省略す
る。第2工程は、浴槽用循環口セット50の止め部材5
3をボルト52の先端寄りへ移動させ、止め部材53が
潜り込みが可能な姿勢が容易に採れるように準備するこ
とである。第3工程は、浴槽表側Aから浴槽開口部5a
及び躯体の開口部(図示略)へ配管18,18を挿通し
て浴槽裏側Bへ導くと共に、潜り姿勢Gに傾斜させた止
め部材53を浴槽5の開口部5aへ挿通するようにして
潜らせることである。
【0046】最終工程は、連結部材であるボルト52を
強制的にねじ回すことにより、止め部材53を浴槽5側
に引き寄せて、浴槽5の裏面5cに止め部材53の両端
の係止部53a,53aを圧接させる。このとき、浴槽
用循環口セット50の全体を浴槽表側Aへ引き寄せて、
浴槽5の裏面5cに止め部材53の両端の係止部53
a,53aを予め当接させ、この状態でボルト52を強
制的にねじ回すことも可能であるる。そして更に、ボル
ト52を緊締することにより、浴槽5の開口周縁部5b
を円盤状部54と止め部材53とで挟持して固定する。
このとき、浴槽5の開口周縁部5bと円盤状部54との
間には挟着されたシール部材20でシール部が形成され
ると共に、連結部材52とボルト挿通孔56の段部56
aとの間に挟圧されたシールリング21でシール部が形
成されることにより、浴槽5の開口部5aからの漏水を
防止できるようになる。このように、前記浴槽用循環口
セット50の施工は、一人の作業者が浴槽表側Aから容
易に施工を行うことができ、施工時間を短縮できるもの
である。
【0047】(第5の実施の形態)図12及び図13は
本発明に係る浴槽用循環口セット及び該セットを用いた
循環口部材の取付構造の第5の実施形態を示すものであ
り、図12は浴槽用循環口セットを用いた取付け状態を
示すものであって、(A)は側面断面図、(B)は浴槽
裏側から見た背面図、図13は取付け途中の状態を部分
断面して示す側面図である。
【0048】本実施形態に係る浴槽用循環口セット60
が前記第4の実施の形態に係る浴槽用循環口セット50
と大きく相違する所は、循環口部材51の円盤状部54
に対するボルト52の貫通位置を、循環口部材51の環
状座部19の内側の表裏方向へ延びる仮想中心線上Kか
ら寸法Lだけ変位させたこと、更に、止め部材53に対
するボルト52の螺合位置を、止め部材53の中心位置
(セットが取付けられたときには仮想中心線上Kと一致
する位置)から寸法Lだけ変位させたことである。この
相違点以外の構成は、浴槽用循環口セット50と実質的
に同一であり、図12及び図13において、前記第4の
実施の形態の符号と同一の符号は、同一構成部材等を示
す。
【0049】浴槽用循環口セット60は、循環口部材5
1の仮想中心線Kに対してボルト52を変位させること
により、循環口部材51の良好な固定状態を維持でき
る。何故ならば、取付け後に生じた振動等により循環口
部材51を回転させようとする力が加わったとしても、
循環口部材51の回転中心位置からボルト52が変位し
ているため、循環口部材51を容易に回転させることが
できないためである。更に、浴槽用循環口セット60
は、止め部材53の中心位置に対してボルト52の螺合
位置を変位させてあるため、止め部材53のボルト螺合
箇所から係止部53aまでの寸法が長い方の部分53c
(図13参照)を、浴槽開口部5aへ最初に潜らせるこ
とにより、容易に潜り抜けることができるようになる。
【0050】(その他の実施の形態)前記取付具本体1
1,41は、浴槽内の湯を追いだき循環できるように、
二本の配管18,18を接合して吐水口15及び吸込口
16を設けてあるが、これ限定するものではなく、図示
は省略したが、浴槽内に気泡を含んだ湯を噴射させるた
めに1個の吐水口を設けたもの、浴槽用グリツプを接合
するための接合部を設けたもの、浴槽の開口縁部に配置
するワンヤー式遠隔操作具を接合するための接合部を設
けたもの等に置換することも勿論可能である。
【0051】図5に示す浴槽用取付具30の止め部材1
3,13を図9に示す止め部材53に置換することも可
能である。この場合には、図示は省略したが、取付具本
体31の排水口32の中心位置に、止付け用ボルト52
が挿通するボルト挿通孔56を設け、ボルト挿通孔56
へ挿通したボルト52に止め部材53を螺合する。更
に、ボルト52を回すときに止め部材53が空回りする
ことがあるため、取付具本体31から回転規制部材を突
設して、空回りを防止させるように構成することもあ
る。該回転規制部材は、止め部材53を貫通すること
も、止め部材53の外側に位置することもある。
【0052】前記実施の形態は、浴槽開口部5aに対す
る装着を、浴槽表側Aからできるようにしてある。これ
は、浴槽を撤去することなく増改築するときであって、
浴槽裏側Bから新しい止め部材を装着できないときに適
用できる。しかし、増改築するときであっても、浴槽裏
側Bから新しい止め部材を装着できる場合や新規に浴槽
を設置する場合には、浴槽開口部5aに対する止め部材
を浴槽裏側Bから装着できる施工手順または施工構造と
することも可能である。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係る取付具は、
浴槽表側から取付具本体を容易に取付け施工できるた
め、躯体の外側と浴槽の内側とを従来の如く行き来する
必要がなくなり、施工の短縮を図ることができる。請求
項2記載の本発明に係る取付具は、表面が平坦な浴槽表
側に漏水防止用シール部を形成することが可能となり、
裏面が凹凸面である浴槽にも適用できることになる。
【0054】請求項3記載の本発明に係る取付具は、浴
槽表側から取付具本体の取付け固定が簡単且つ確実にで
きるので、施工能率の向上が図れる。請求項4記載の本
発明に係る取付具は、通水用の配管を備え取付具を浴槽
に取付け固定できるため、循環口やジエットバス用ノズ
ル等用の通水管を備えたものに適用できる。
【0055】請求項5記載の本発明に係る循環口部材の
取付構造は、浴槽表側から循環口部材を取付け施工でき
るため、循環口部材の固定作業が容易ものとなり、施工
の短縮を図ることができる。請求項6記載の本発明に係
る循環口部材の取付構造は、回転規制部材により止め具
の回り止めが良好に行われるため、締付作業が容易なも
のとなる。
【0056】請求項7記載の本発明に係る浴槽用循環口
セットは、浴槽表側から循環口部材を取付け施工できる
ため、循環口部材の固定作業が容易ものとなり、施工の
短縮を図ることができる。請求項8記載の本発明に係る
浴槽用循環口セットは、ボルトから止め部材が外れて
も、止め部材が脱落しないため、施工能率の向上を図る
ことができる。
【0057】請求項9記載の本発明に係る浴槽用循環口
セットは、浴槽開口部の周縁を止め具の幅寸法の大きな
係止部でバランスよく挟みつけることができるので、浴
槽に循環口部材を強固且つ確実に取付けることができ
る。請求項10記載の本発明に係る浴槽用循環口セット
は、浴槽の開口部をボルトと共に揺動させた止め部材が
容易に潜り抜けることができるので、施工能率の向上が
図れる。
【0058】請求項11記載の本発明に係る浴槽用循環
口セットは、取付け後の循環口部材が容易に回転できな
いことから、循環口部材の良好な固定状態を維持でき
る。請求項12記載の本発明に係る浴槽用循環口セット
は、止め部材のボルト螺合箇所から係止部までの寸法が
長い方の部分を、浴槽の開口部へ最初に潜らせることに
より、止め部材が容易に潜り抜けることができるので、
施工能率の向上が図れる。
【0059】請求項13記載の本発明に係る浴槽用循環
口セットは、浴槽の開口部へ止め部材が容易に潜り抜け
ることができるので、施工能率の向上が図れる。請求項
14記載の本発明に係る浴槽用循環口セットは、浴槽の
開口部に突起部が当接して循環口部材の位置ズレを阻止
するので、循環口部材が安定よく取付け固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであり、浴
槽用取付具を用いて行う取付け施工の途中を浴槽裏側か
ら見て部分切欠きした背面図。
【図2】図1のX−X線における断面図。
【図3】図1のY−Y線における断面図。
【図4】浴槽用取付具の別態様を用いて行う取付け施工
の途中を浴槽裏側から見て部分切欠きした背面図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す断面した平面
図。
【図6】本発明の第3の実施形態を示すものであり、本
浴槽用取付具を用いて取付け施工した状態を浴槽裏側か
ら見て部分切欠きした背面図。
【図7】同実施の形態における取付け施工の途中を部分
断面した平面図。
【図8】図6のY−Y線における断面図。
【図9】本発明の第4の実施形態を示すものであり、浴
槽用循環口セットを用いた取付け状態を浴槽裏側から見
て部分切欠きした背面図。
【図10】図9のX−X線における断面図。
【図11】同実施の形態における取付け途中の状態を示
す断面図した平面図。
【図12】本発明の第5の実施形態における浴槽用循環
口セットを用いた取付け状態を示すものであって、
(A)は側面断面図、(B)は浴槽裏側から見た背面
図。
【図13】同実施の形態における取付け途中の状態を部
分断面して示す側面図。
【図14】従来のアダプターの施工方法を示すものであ
って、同図(A)は躯体の外側から浴槽の開口部に治具
の掛け部を引っ掛ける状態を示すものであり、同図
(B)は浴槽表側でアダプターの配管付本体にアダプタ
ーの口部を螺着させる直前の状態を示すものである。
【符号の説明】
A…浴槽表側、B…浴槽裏側、5…浴槽、5a…開口
部、5b…周縁部、11(31,41)…取付具本体、
12(42,52)…連結部材、13(43,53)…
止め部材、53a…係止部、53b…連結部、51…循
環口部材、57…突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 浩司 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 織田 昌俊 愛知県常滑市鯉江本町5丁目1番地 株式 会社イナックス内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴槽表側から浴槽の開口部へ取り付けられ
    る浴槽用取付具であって、浴槽表側に配置される取付具
    本体と、連結部材と、該取付具本体に該連結部材で連結
    された状態で浴槽表側から上記開口部を潜り抜けること
    及び浴槽裏側で止め付けることが可能な止め部材とを備
    え、該止め部材を止め付けて浴槽の開口部に取付具本体
    を取付けるために行う該連結部材の操作が浴槽表側から
    できるようになっていることを特徴とする浴槽用取付
    具。
  2. 【請求項2】前記浴槽の表面と前記取付具本体との間に
    設けられるシール部材を備え、前記浴槽の開口部からの
    漏水を防止するようになっている請求項1記載の浴槽用
    取付具。
  3. 【請求項3】前記止め部材が、前記開口部を潜り抜ける
    ことが可能な潜り位置と前記浴槽裏側で止め付け動作が
    可能な止め位置との間を、回動または揺動できるもので
    ある請求項1又は2記載の浴槽用取付具。
  4. 【請求項4】前記取付具本体が、浴槽表側に開口する通
    水口部と、該通水口部に連通すると共に前記浴槽の開口
    部を貫通できる配管とを備えている求項1,2又は3記
    載の浴槽用取付具。
  5. 【請求項5】前記取付具本体から、前記止め部材の回転
    を規制するための回転規制部材が突設されている請求項
    1,2,3又は4記載の浴槽用取付具。
  6. 【請求項6】浴槽表側から浴槽の開口部に取り付けられ
    る浴槽用循環口部材の取付構造であって、該循環口部材
    から突出した止め付け用ボルトに止め部材が螺合され、
    該止め部材は、浴槽表側から前記開口部を潜り抜け可能
    な寸法に形成され且つ前記開口部より大径の係止部を備
    え、浴槽裏側に係止部を係止して、前記浴槽の開口部の
    周縁に循環口部材を水密に圧接させてあることを特徴と
    する浴槽用循環口部材の取付構造。
  7. 【請求項7】浴槽表側から浴槽の開口部に取り付けられ
    る浴槽用循環口セットであって、表側に吐水口及び吸水
    口を開設すると共に該吐水口及び吸水口に連通する吐水
    管及び吸水管を裏側へ突設した循環口部材と、該循環口
    部材の裏側に該吐水管及び吸水管を囲むように形成され
    ている環状座部へ当接する環状シール部材と、該循環口
    部材の表側で頭部を水密状態に係止できるように循環口
    部材の表側から環状座部の内側へ貫通する止め付け用ボ
    ルトと、該環状座部の内径と同径又は小径となる前記浴
    槽の開口部を、該ボルトに螺合した状態で潜り抜けるこ
    とが可能な寸法に形成され且つ前記浴槽の開口部より大
    径の係止部を設けた止め部材とを備えたことを特徴とす
    る特徴とする浴槽用循環口セット。
  8. 【請求項8】前記止め部材が、前記吐水管と吸水管との
    間隙部に位置する連結部と、該連結部の両側に連設して
    該間隙部の外側に位置すると共に該間隙部より幅寸法を
    大きくした前記係止部とを備えている請求項7記載の浴
    槽用循環口セット。
  9. 【請求項9】前記吐水管と吸水管との間隙部が、前記環
    状座部の内側の表裏方向へ延びる仮想中心線上に位置す
    る請求項8記載の浴槽用循環口セット。
  10. 【請求項10】前記ボルトの貫通する前記循環口部材の
    貫通孔が、前記ボルトを揺動させることができる大きさ
    に開設されている請求項7,8又は9記載の浴槽用循環
    口セット。
  11. 【請求項11】前記循環口部材に対する前記ボルトの貫
    通位置が、前記環状座部の内側の表裏方向へ延びる仮想
    中心線から変位している請求項7乃至10のいずれかの
    請求項に記載の浴槽用循環口セット。
  12. 【請求項12】前記止め部材に対する前記ボルトの螺合
    位置が、前記止め部材の中心から変位している請求項7
    乃至11のいずれかの請求項に記載の浴槽用循環口セッ
    ト。
  13. 【請求項13】前記止め部材が、その中央部を前記循環
    口部材の表側から裏側に向かって突出するように湾曲形
    成されている請求項7乃至12のいずれかの請求項に記
    載の浴槽用循環口セット。
  14. 【請求項14】前記循環口部材の裏側で且つ前記環状座
    部の内側に、前記浴槽の開口部に嵌入できる突起部が設
    けられている請求項7乃至13のいずれかの請求項に記
    載の浴槽用循環口セット。
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