JP4128623B2 - イミンの水素化法 - Google Patents

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Description

本発明はヨウ化水素の存在下における昇圧下での水素によるイミンの水素化のための方法に関する。
米国特許第4,994,615号は、キラルのジホスフィンリガンドを有するイリジウム触媒を用いた、プロキラルN−アリールケチミンの非対称水素化法を記載している。米国特許第5,011,995号は、同一の触媒を用いた、プロキラルN−アルキルケチミンの非対称水素化法を記載している。米国特許第5,112,999号は、イミンの水素化のための触媒として、ジホスフィンリガンドを含む多核イリジウム化合物およびイリジウム錯塩を開示している。
均一触媒法は価値のあるものであることが証明されているが、比較的に大規模のバッチの場合や工業規模の場合には特に、使用される触媒前駆体、基質およびジホスフィンリガンドにより、触媒は、多かれ少なかれ、頻繁に失活する傾向があることは明らかである。
多くの場合に、特に、昇温、例えば、>25℃では、短い反応時間が要求され、完全な転化を達成することができない。それ故、水素化法の工業使用のためには、触媒生産性が低すぎて経済的に実用できない。
驚くべきことに、反応混合物がヨウ化水素を含むならば、触媒活性が10倍以上増加されうることが今回発見された。同時に、触媒の失活がかなり低減されるかまたは完全に失活されないことも予期せずに発見された。また、驚くべきことに、非対称触媒を使用したときに、エナンチオ選択率が高く、そして50℃より高い反応温度でも80%までの高い光学収率を達成することができることが発見された。
本発明は、イリジウム触媒の存在下での昇圧における水素によるイミンの水素化のための方法であって、そして不活性溶剤を含みまたは含まず、反応混合物がヨウ化水素を含む、方法に関する。
適切なイミンは、特に、少なくとも1個の
Figure 0004128623
基を含むものである。もし、この基が非対称に置換されており、そしてこの為、プロキラルケチミン基を有する化合物であるならば、エナンチオ選択性またはジアステレオ選択性のイリジウム触媒を用いるならば、光学異性体の混合物または純粋な光学異性体を生成することが本発明に係る方法において可能である。イミンは更なるキラル炭素原子を含んでもよい。上記の式の遊離結合は、水素、または、1〜22個の炭素原子を有する有機基、或いは、1〜20個の炭素原子およびO、S、NおよびPの群の少なくとも1個のヘテロ原子を有するヘテロ有機基と結合されてもよい。
Figure 0004128623
基の窒素原子は、NH2、または、1〜22個の炭素原子を有する第一級アミノ基、或いは、2〜40個の炭素原子を有する第二級アミノ基と結合されてもよい。有機基は置換されていてもよく、例えば、F、Cl、Br、ハロゲンが好ましくはFまたはClであるC1〜C4ハロアルキル、−CN、−NO2、−CO2H、−CONH2、−SO3H、−PO32またはC1〜C12アルキルエステル若しくはアミドにより置換されているか、または、−CO2H、−SO3Hおよび−PO32基のフェニルエステル若しくはベンジルエステル基により置換されていてよい。アルジミンおよびケチミン基は、特に反応性であり、本発明の方法に使用して、
Figure 0004128623
基および/または
Figure 0004128623
基に加えて、
Figure 0004128623
基を選択的に水素化することができる。アルジミンおよびケチミン基は、また、
Figure 0004128623
ヒドラゾン基を含むものと理解されるべきである。
本発明による方法は、アルジミン、ケチミンおよびヒドラゾンを水素化するために特に適切であり、対応するアミンおよびヒドラジンをそれぞれ生成する。ケチミンは、好ましくはN−置換されたものである。キラルインジウム触媒を使用し、そして、鏡像異性的に純粋なキラルまたはプロキラルのケチミンを水素化して、光学異性体を製造することが好ましく、光学収率(エナンチオマー過剰率、ee)は、例えば、30%を越え、特に50%を越え、そして90%を越える収率が得られる。光学収率は、生成される2種の立体異性体の比を示し、その比は、例えば、2:1を越え、そして好ましくは4:1を越える。
イミンは好ましくは式Iのイミンであり、
Figure 0004128623
それは水素化されて、式IIのアミンを生成する。
Figure 0004128623
(式中、R3は好ましくは置換基であり、そして、R3は直鎖または枝分かれのC1〜C12アルキル、3〜8個の環の炭素原子を有するシクロアルキル;3〜8個の環原子を有し、且つ、1または2個のO、SおよびNR6の群のヘテロ原子を有する、炭素により結合しているヘテロシクロアルキル;アルキル炭素原子により結合しているC7〜C16アラルキルであるか、または、上記のシクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキルにより置換されたC1〜C12アルキルまたはヘテロアリールであり;
または、
3はC6〜C12アリールであるか、または、環中に1または2個のヘテロ原子を有し、且つ、環の炭素原子により結合しているC4〜C11ヘテロアリールであり;R3は、無置換であるか、または、−CN、−NO2、F、Cl、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルコキシ、C1〜C12アルキルチオ、C1〜C6ハロアルキル、−OH、C6〜C12アリール若しくは−アリールオキシ若しくは−アリールチオ、C7〜C16アラルキル若しくは−アラルコキシ若しくは−アラルキルチオ、2〜24個の炭素原子を有する第二級アミノ、−CONR45または−COOR4により置換されており、そして前記アリール基、及び前記アラルキル基、アラルコキシおよびアラルキルチオ中のアリール基は無置換であるか、または、−CN、−NO2、F、Cl、C1〜C4−アルキル、−アルコキシ若しくは−アルキルチオ、−OH、−CONR45または−COOR4により置換されており;R4およびR5は、互いに独立に、水素、C1〜C12アルキル、フェニルまたはベンジルであるか、または、R4およびR5は一緒になってテトラ若しくはペンタメチレンであるかまたは3−オキサペンチレンであり;
6は、独立に、R4と同一の意味であり;
1およびR2は、互いに独立に、水素原子、C1〜C12アルキルまたは3〜8個の環炭素原子を有するシクロアルキルであって、その各々が、無置換であるか、または、−OH、C1〜C12アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、2〜24個の炭素原子を有する第二級アミノ、−CONR45または−COOR4により置換されている;C6〜C12アリールまたはC7〜C16アラルキルであって、無置換であるかまたはR3と同様に置換されている、または−CONR45若しくは−COOR4であり、ここで、R4およびR5は上記に規定の通りである;または、
3は上記に規定の通りであり、そしてR1およびR2は一緒になって2〜5個の炭素原子を有するアルキレンであり、前記アルキレンは1または2個の−O−、−S−または−NR6−基により介されていてよく、および/または、無置換であるか、または、=Oにより置換されているかまたはアルキルに関する上記のR1およびR2と同様であり、および/または、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、フラン、チオフェンまたはピロールと縮合されており;または、
2は上記に規定の通りであり、そしてR1およびR3は一緒になって2〜5個の炭素原子を有するアルキレンであり、前記アルキレンは1または2個の−O−、−S−または−NR6−基により介されていてよく、および/または、無置換であるか、または、=Oにより置換されているかまたはアルキルに関する上記のR1およびR2と同様であり、および/または、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、フラン、チオフェンまたはピロールと縮合されている)。
1、R2およびR3基は1個以上のキラル中心を含むことができる。
1、R2およびR3は、同一かまたは異なる基により、例えば、1〜5個の置換基、好ましくは1〜3個の置換基により、いずれかの所望の位置において置換されていることができる。
1およびR2およびR3のための適切な置換基は、C1〜C12−、好ましくはC1〜C6−、そして特に、C1〜C4−アルキル、−アルコキシまたは−アルキルチオであって、例えば、メチル、エチル、プロピル、n−、イソ−およびt−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルおよびドデシルの異性体、並びに、対応するアルコキシおよびアルキルチオ基であり;C1〜C6ハロアルキル、好ましくはC1〜C4ハロアルキルであり、好ましくはハロゲンとしてFおよびClを有し、例えば、トリフルオロ若しくはトリクロロ−メチル、ジフルオロクロロメチル、フルオロジクロロメチル、1,1−ジフルオロエト−1−イル、1,1−ジクロロエト−1−イル、1,1,1−トリクロロ−若しくは1,1,1−トリフルオロエト−2−イル、ペンタクロロエチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロ−2,2−ジクロロエチル、n−ペルフルオロプロピル、イソ−ペルフルオロプロピル、n−ペルフルオロブチル、フルオロ−若しくはクロロ−メチル、ジフルオロ−若しくはジクロロメチル、1−フルオロ若しくは1−クロロエト−2−イル若しくはエト−1−イル、1−、2−若しくは3−フルオロまたは1−、2−若しくは3−クロロ−プロプ−1−イル若しくは−プロプ−2−イル若しくは−プロプ−3−イル、1−フルオロ−若しくは1−クロロ−ブト−1−イル、−ブト−2−イル、−ブト−3−イル若しくは−ブト−4−イル、2,3−ジクロロ−プロプ−1−イル、1−クロロ−2−フルオロ−プロプ−3−イル、2,3−ジクロロブト−1−イルであり;C6〜C12−アリール、−アリールオキシ若しくは−アリールチオであり、ここで、アリールは好ましくはナフチルおよび特にフェニルであり、C7〜C16アラルキル、−アラルコキシおよび−アラルキルチオであり、ここで、アリール基は好ましくはナフチルおよび特にフェニルであり、そしてアルキレン基は直鎖であるかまたは枝分かれであり、そして1〜10個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子そして特に1〜3個の炭素原子を含み、例えば、ベンジル、ナフチルメチル、1−若しくは2−フェニル−エト−1−イル若しくは−エト−2−イル、1−、2−若しくは3−フェニル−プロプ−1−イル、−プロプ−2−イル若しくは−プロプ−3−イルであって、ベンジルは特に好ましく;上記のアリール基を含む基は、モノ置換または多置換されていてよく、例えば、C1〜C4−アルキル、−アルコキシ若しくは−アルキルチオ、ハロゲン、−OH、−CON45または−COOR5により置換されていてよく、ここで、R4およびR5は上記に規定の通りであり;例としては、メチル、エチル、n−およびイソ−プロピル、ブチル、対応するアルコキシおよびアルキルチオ基、F、Cl、Br、ジメチル−、メチルエチル−およびジエチル−カルバモイル、並びに、メトキシ−、エトキシ−、フェノキシ−およびベンジルオキシ−カルボニルであり;ハロゲンであり、好ましくはFおよびClであり;
2〜24個、好ましくは2〜12個および特に2〜6個の炭素原子を有する第二級アミノであり、第二級アミノは好ましくは2個のアルキル基を含み、例えば、ジメチル−、メチルエチル−、ジエチル−、メチルプロピル−、メチル−n−ブチル−、ジ−n−プロピル−、ジ−n−ブチル−、ジ−n−ヘキシル−アミノであり;
−CONR45であり、ここで、R4およびR5は互いに独立に、C1〜C12−、好ましくはC1〜C6−および特にC1〜C4−アルキルであるか、または、R4およびR5は一緒になって、テトラ−若しくはペンタ−メチレンであるかまたは3−オキサペンチレンであり、前記アルキルは直鎖であるかまたは枝分かれであり、例えば、ジメチル−、メチルエチル−、ジエチル−、メチル−n−プロピル−、エチル−n−プロピル−、ジ−n−プロピル−、メチル−n−ブチル−、エチル−n−ブチル−、n−プロピル−n−ブチル−およびジ−n−ブチル−カルバモイルであり;
−COOR4であり、ここで、R4はC1〜C12−、好ましくはC1〜C6アルキルであり、それは直鎖であるかまたは枝分かれであってよく、例えば、メチル、エチル、n−およびイソ−プロピル、および、n−、イソ−およびt−ブチル、並びに、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルおよびドデシルの異性体である。
1、R2およびR3は、特に、官能基、例えば、ケト基、−CN、−NO2、炭素二重結合、−N−O−、芳香族ハロゲン基およびアミド基を含んでよい。
ヘテロアリールとしてのR1およびR2は、好ましくは、1または2個の同一のまたは異なるヘテロ原子、特に、O、SまたはNを含む5−若しくは6−員環であり、それは、好ましくは4または5個の炭素原子を含み、そして、ベンゼンと縮合されていてよい。R1を得ることができるヘテロ芳香族の例は、フラン、ピロール、チオフェン、ピリジン、ピリミジン、インドールおよびキノリンである。
ヘテロアリール置換されたアルキルとしてのR1およびR2は、1または2個の同一のまたは異なるヘテロ原子、特にO、SまたはNを有する5−または6−員環であり、それが好ましくは4または5個の炭素原子を含み、そしてベンゼンと縮合されていてよいものから得られる。ヘテロ芳香族の例は、フラン、ピロール、チオフェン、ピリジン、ピリミジン、インドールおよびキノリンである。
ヘテロシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル置換されたアルキルとしてのR1およびR2は、好ましくは4〜6個の環炭素原子を含み、そして1または2個の同一のまたは異なる、O、SおよびNR6の群のヘテロ原子を含む。それはベンゼンと縮合されていてもよい。それは、例えば、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、インダン、ピラゾリジン、オキサゾリジン、ピペリジン、ピペラジンまたはモルホリンから得られる。
アルキルとしてのR1、R2およびR3は、好ましくは、無置換であるかまたは置換C1〜C6−、特に、C1〜C4アルキルであり、それは直鎖または枝分かれであってよい。例は、メチル、エチル、イソ−およびn−プロピル、イソ−、n−およびt−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシルおよびドデシルの異性体である。
無置換または置換シクロアルキルとしてのR1、R2およびR3は、好ましくは、3〜6個の、特に5または6個の環炭素原子を含む。例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルである。
アリールとしてのR1、R2およびR3は、好ましくは無置換であるかまたは置換されたナフチル、および特にフェニルである。アラルキルとしてのR1、R2およびR3は、好ましくは無置換であるかまたは置換されたフェニルアルキルであって、アルキレン中に1〜10個、好ましくは1〜6個、そして特に1〜4個の炭素原子を有するものであり、このアルキレンは直鎖であるかまたは枝分かれである。例は特にベンジル、および、1−フェニルエト−1−イル、2−フェニルエト−1−イル、1−フェニルプロプ−1−イル、1−フェニルプロプ−2−イル、1−フェニルプロプ−3−イル、2−フェニルプロプ−1−イル、2−フェニルプロプ−2−イルおよび1−フェニルブト−4−イルである。
−CONR45および−COOR4としてのR2およびR3は、好ましくはC1〜C6−、特に、C1〜C4アルキルであり、またはR4およびR5は一緒になってテトラメチレン、ペンタメチレンまたは3−オキサペンチレンである。アルキルの例は上記に記載の通りである。
アルキレンとして、一緒になったR1およびR2並びに一緒になったR1およびR3は、好ましくは、1個の−O−、−S−または−NR6−基により介されており、好ましくは−O−により介されている。一緒になったR1およびR2並びに一緒になったR1およびR3は、それらが結合している炭素原子または−N=C基とともに好ましくは5−または6−員環を形成する。置換基に関して、ここまでに記載した好ましいものは当てはまる。縮合したアルキレンとして、一緒になったR1およびR2並びに一緒になったR1およびR3は、好ましくはベンゼンまたはピリジンと縮合したアルキレンである。アルキレンの例は、エチレン、1,2−若しくは1,3−プロピレン、1,2−、1,3−若しくは1,4−ブチレン、1,5−ペンチレンおよび1,6−ヘキシレンである。
介され(中断された)または=O置換されたアルキレンの例は、2−オキサ−1,3−プロピレン、2−オキサ−1,4−ブチレン、2−オキサ−若しくは3−オキサ−1,5−ペンチレン、3−チア−1,5−ペンチレン、2−チア−1,4−ブチレン、2−チア−1,3−プロピレン、2−メチルイミノ−1,3−プロピレン、2−エチルイミノ−1,4−ブチレン、2−若しくは3−メチル−イミノ−1,5−ペンチレン、1−オキソ−2−オキサ−1,3−プロピレン、1−オキソ−2−オキサ−1,4−ブチレン、2−オキソ−3−オキサ−1,4−ブチレン、1−オキサ−2−オキソ−1,5−ペンチレンである。縮合されたアルキレンの例は、
Figure 0004128623
である。縮合され、且つ、介されて、且つ、無置換であるかまたは=O置換されたアルキレンの例は、
Figure 0004128623
である。
4およびR5は、好ましくは、互いに独立に、水素、C1〜C4アルキル、フェニルまたはベンジルである。R6は好ましくは水素であるかまたはC1〜C4アルキルである。
更なる好ましい群は、式I中、R1、R2およびR3が各々互いに異なり、且つ、水素でないプロキラルイミンにより形成される。
特に好ましい群において、式I中、R3は2,6−ジ−C1〜C4アルキルフェン−1−イルであり、特に、2,6−ジメチルフェン−1−イルまたは2−メチル−6−エチルフェン−1−イルであり、R1はC1〜C4アルキルであり、そして特に、エチルまたはメチルであり、そしてR2はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシメチルまたはC1〜C4アルコキシエチルおよび特にメトキシメチルである。
それらの化合物の中で、下記式のイミン、
Figure 0004128623
は特に重要であり、下記式のイミン
Figure 0004128623
も重要である。
式Iのイミンは公知であり、そして、公知の方法により、アルデヒドまたはケトンおよび第一級アミンから製造されうる。
イリジウム触媒は、好ましくは、反応媒質中に実質的に可溶性である均一触媒である。用語「触媒」は、水素化の初期に活性触媒種に転化される触媒前駆体をも含む。触媒は好ましくは式III、IIIa、IIIb、IIIcおよびIIIdに対応するものである。
Figure 0004128623
(式中、Xは2個のオレフィンリガンドまたはジエンリガンドであり、Yはジ第三級ジホスフィンであって、
(a)そのホスフィン基は、2〜4個の炭素原子を有する炭素鎖の異なる炭素原子に結合しており、または、
(b)そのホスフィン基は、シクロペンタジエニル環に直接的に結合しているかまたは橋かけ基−CRab−を介してオルト位に結合しており、または、フェロセニルのシクロペンタジエニル環に各々結合しており、または、
(c)そのホスフィン基の1つが2または3個の炭素原子を有する炭素鎖に結合しており、そしてもう一方のホスフィン基がその炭素鎖の末端に結合している酸素原子または窒素原子に結合しており、または、
(d)そのホスフィン基は、C2炭素鎖の末端に結合している酸素原子または窒素原子に結合しており、
その結果、(a)、(b)、(c)および(d)の場合において、5−、6−または7−員環がIr原子とともに形成され、Z基は互いに独立に、Cl、BrまたはIであり、A▲−▼はオキシ酸または複合酸のアニオンであり、そしてM▲+▼はアルカリ金属カチオンまたは第四級アンモニウムであり、そしてRaおよびRbは互いに独立に、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C4フルオロアルキル、フェニルまたはベンジルであり、または、1〜3個のC1〜C4アルキル若しくはC1〜C4アルコキシ置換基を有するフェニルまたはベンジルである)。Rbは好ましくは水素である。Raは好ましくはC1〜C4アルキルであり、特にメチルである。
ジホスフィンYは、好ましくは、キラル基を含み、そしてジホスフィンは、特に、純粋な立体異性体であるかまたは1組のジアステレオ異性体である。というのはキラルリガンドを含む触媒の使用は非対称水素化における光学誘導(optical induction)をもたらすからである。
オレフィンリガンドとしてのXは、枝分かれであってもよく、または、好ましくは直鎖C2−C12アルキレンであり、特に、C2〜C6アルキレンである。幾つかの例は、ドデシレン、デシレン、オクチレン、1−,2−または3−ヘキセン、1−、2−若しくは3−ペンテン、1−若しくは2−ブテン、プロペンおよびエテンである。ジエンリガンドとしてのXは、開鎖若しくは環式のジエンであって、4〜12個、好ましくは5〜8個の炭素原子を有し、ジエン基は、好ましくは、1または2個の飽和炭素原子により分離されている。幾つかの例は、ブタジエン、ペンタジエン、ヘキサジエン、ヘプタジエン、オクタジエン、デカジエン、ドデカジエン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタジエン、シクロオクタジエンおよび橋かけされたシクロジエン、例えば、ノルボルナジエンおよびビシクロ−2,2,2−オクタジエンである。ヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびノルボルナジエンは好ましい。
ホスフィン基は、好ましくは、2個の同一のまたは異なる、好ましくは同一の、無置換のまたは置換された炭化水素基であり、1〜20個の、特に1〜12個の炭素原子を有する。第二級ホスフィン基は次の群の2個の同一または異なる基を含むジホスフィンが好ましい:直鎖若しくは枝分かれC1〜C12アルキル;無置換またはC1〜C6アルキル−若しくはC1〜C6アルコキシ置換されたC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルキル−CH2−、フェニルまたはベンジル;ハロゲン(例えば、F、ClまたはBr)、C1〜C6ハロアルキル、(C1〜C12アルキル)Si、(C653Si、C1〜C6ハロアルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、−NH2、フェニル2N−、ベンジル2N−、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、(C1〜C12アルキル)2N−、−アンモニウム− -X1 ▲−▼、−SO31、PO31または−COO−C1〜C6アルキル(例えば、−COOCH3)により置換されたフェニルまたはベンジルであって、ここで、M1はアルカリ金属または水素であり、そしてX1 ▲−▼は一塩基酸のアニオンである。M1は好ましくは水素、Li、NaまたはKである。一塩基酸のアニオンとしてのA1 ▲−▼は、好ましくはCl-、Br-であるか、または、カルボン酸のアニオンであり、例えば、蟻酸、酢酸、トリクロロ酢酸またはトリフルオロ酢酸のアニオンである。
第二級ホスフィン基は、下記式の基であってよい。
Figure 0004128623
(式中、mおよびnは各々独立に、2〜10の整数であり、そしてm+nは4〜12であり、特に5〜8である。その例は、下記式の[3.3.1]-および[4.2.1]-フォビルである。
Figure 0004128623
第二級ホスフィン基は、下記式の基であってもよい。
Figure 0004128623
(式中、R103はC1〜C4アルキレンであり、好ましくはC2若しくはC3アルキレンであり、そしてR104およびR105は互いに独立に、水素、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6ハロアルキル、C5−若しくはC6−シクロアルキル、無置換のまたはC1〜C4アルキル−、C1〜C4アルコキシ−、C1〜C4ハロアルキル若しくはハロにより置換されたフェニルであるか、または無置換のまたはC1〜C4アルキル−、C1〜C4アルコキシ−、C1〜C4ハロアルキル−若しくはハロにより置換されたベンジルである)。R104およびR105は、例えば、メチル、エチル、n−若しくはイソ−プロピル、n−、イソ−若しくはt−ブチル、シクロヘキシル、フェニルまたはベンジルである。ハロゲンは好ましくはFまたはClである。このようなホスフィン基は、更なるキラルの炭素原子を有し、そしてラセミ化合物またはジアステレオ異性体の形態で使用されてよい。このようなホスフィンリガンドの中で、下記式のものは特に好ましい。
Figure 0004128623
(式中、R103およびR104はC1〜C4アルキルまたはフェニルである)。
好ましくは1〜6個の炭素原子を含むアルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−、イソ−およびt−ブチル、並びに、ペンチルおよびヘキシルの異性体である。無置換またはアルキル置換シクロアルキルの例はシクロペンチル、シクロヘキシル、メチル若しくはエチル−シクロヘキシルおよびジメチルシクロヘキシルである。アルキル−、アルコキシ−若しくはハロアルコキシ置換フェニルおよびベンジルの例は、メチルフェニル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニル、エチルフェニル、メチルベンジル、メトキシフェニル、ジメトキシフェニル、トリフルオロメチルフェニル、ビス−トリフルオロメチルフェニル、トリストリフルオロメチルフェニル、トリフルオロメトキシフェニルおよびビストリフルオロメトキシフェニルである。好ましいホスフィン基は、同一または異なる基を有するものであり、好ましくは同一の基を有するものであって、その基はC1〜C6アルキル;無置換であるか、または、1〜3個のC1〜C4アルキル若しくはC1〜C4アルコキシ置換基を有するシクロペンチルおよびシクロヘキシル;およびベンジルであり、そして特に、無置換であるかまたは1〜3個のC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、F、Cl、C1〜C4フルオロアルキルまたはC1〜C4フルオロアルコキシ置換基を有するフェニルである。
ジホスフィンリガンドとしてのYは、好ましくは、式IV、IVa、IVb、IVcまたはIVdに対応するものである。
Figure 0004128623
式中、R7、R8、R10およびR11は、各々互いに独立に、1〜20個の炭素原子を有する炭化水素基であって、無置換であるか、または、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、ハロゲン、C1〜C6ハロアルキル、(C1〜C12アルキル)3Si、(C653Si、C1〜C6ハロアルコキシ、−NH2、フェニル2N−、ベンジル2N−、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、(C1〜C12アルキル)2N−、−アンモニウム− -X1 ▲−▼、−SO31、−CO21、−PO31または−COO−C1〜C6アルキルにより置換されており、ここで、M1はアルカリ金属または水素であり、そしてX1 ▲−▼は一塩基酸のアニオンであり、
9は、無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、C5−若しくはC6−シクロアルキル、フェニル、ナフチルまたはベンジルにより置換された直鎖のC2〜C4アルキレン;4〜10個の炭素原子を有する、1,2−若しくは1,3−シクロアルキレン若しくは−シクロアルケニレン、−ビシクロアルキレン、−ビシクロアルケニレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルにより置換されているもの;4〜10個の炭素原子を有する、1,2−若しくは1,3−シクロアルキレン若しくは−シクロアルケニレン、−ビシクロアルキレン若しくは−ビシクロアルケニレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルにより置換されており、そして、その1−位および/または2−位または3−位において、メチレンまたはC2〜C4アルキリデンが結合しているもの;2,3−位において、
Figure 0004128623
により置換されており、そして、置換されていないかまたは1,4−位においてC1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルにより置換されている1,4−ブチレン、ここで、R21およびR22は各々互いに独立に、水素、C1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルである;3,4−若しくは2,4−ピロリジニレン若しくは2−メチレン−ピロリジン−4−イルであって、その窒素が、水素、C1〜C12アルキル、フェニル、ベンジル、C1〜C12アルコキシカルボニル、C1〜C8アシルまたはC1〜C12アルキルアミノカルボニルにより置換されたもの;または1,2−フェニレン、2−ベンジレン、1,2−キシリレン、1,8−ナフチレン、2,2’−ジナフチレン、または2,2’−ジフェニレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C4アルキルにより置換されたもの、であるか、
または、R9は下記式
Figure 0004128623
式中、R14は水素、C1〜C8アルキル、C1〜C4フルオロアルキル、フェニル、または、1〜3個のC1〜C4アルキル若しくはC1〜C4アルコキシ置換基を有するフェニルであり;
12は、無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、C5−若しくはC6−シクロアルキル、フェニル、ナフチルまたはベンジルにより置換された直鎖C2若しくはC3−アルキレン;4〜10個の炭素原子を有する、1,2−若しくは1,3−シクロアルキレン若しくはシクロアルケニレン、−ビシクロアルキレン若しくは−ビシクロアルケニレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルにより置換されたもの;4〜10個の炭素原子を有する、1,2−若しくは1,3−シクロアルキレン若しくは−シクロアルケニレン、−ビシクロアルキレン若しくは−ビシクロアルケニレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルにより置換されており、そして、1−位および/または2−位または3−位において、メチレンまたはC2〜C4アルキリデンが結合しているもの;3,4−若しくは2,4−ピロリジニレンまたは3−メチレンピロリジン−4−イルであって、その窒素原子が、水素、C1〜C12アルキル、フェニル、ベンジル、C1〜C12アルコキシカルボニル、C1〜C8アシルまたはC1〜C12アルキルアミノカルボニルにより置換されたもの;または、1,2−フェニレン、2−ベンジレン、1,2−、2,3−若しくは1,8−ナフチレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C4アルキルにより置換されたものであり;そして、
13は無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、C5−若しくはC6−シクロアルキル、フェニル、ナフチルまたはベンジルにより置換された直鎖C2アルキレン;4〜10個の炭素原子を有する、1,2−シクロアルキレン若しくは−シクロアルケニレン、−ビシクロアルキレン若しくは−ビシクロアルケニレンであって、その各々が無置換であるかまたはC1〜C6アルキル、フェニルまたはベンジルにより置換されたもの;3,4−ピロリジニレンであって、その窒素原子が水素、C1〜C12アルキル、フェニル、ベンジル、C1〜C12アルコキシカルボニル、C1〜C8アシルまたはC1〜C12アルキルアミノカルボニルにより置換されたもの;または、無置換であるかまたはC1〜C4アルキルにより置換された1,2−フェニレンであるか、或いは、モノ−若しくはジ−サッカリドのオルト−位に2個未満のヒドロキシ基である基であり、そして、
Rcは水素、C1〜C4アルキル、フェニルまたはベンジルである。
7、R8、R10およびR11は好ましく同一であるかまたは異なり、好ましくは同一である次の群の基である:C1〜C6アルキル;無置換であるかまたは1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基により置換されたシクロペンチルおよびシクロヘキシル、並びにベンジル、そして特に、無置換であるか、または、1〜3個のC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、F、Cl、C1〜C4フルオロアルキルまたはC1〜C4フルオロアルコキシ置換基を有するフェニル。
ジホスフィンYの好ましいサブグループは、下記式のものから形成される。
Figure 0004128623
式中、R15およびR16は各々互いに独立に、水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基を有するフェニル若しくはベンジルであり、
14は水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基を有するベンジル若しくはフェニルであり、
17は水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルコキシ−CO−、C1〜C6アルキル−CO−、フェニル−CO−、ナフチル−CO−、またはC1〜C4アルキルNH−CO−であり、
Aは同一であるかまたは異なる基の−P(R)2であり、ここで、RはC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキル、二置換アミノ、C1〜C4アルコキシ、−CF3または部分的にフッ素化されまたは完全にフッ素化されたC1〜C4アルコキシ置換基を有するフェニル若しくはベンジルであり、そしてnは0、1または2である。これらのホスフィンの中で、キラル部分を有するように置換された化合物は特に好ましい。
ジホスフィンYの幾つかの好ましい例は次の通りである(Phはフェニルである):
Figure 0004128623
式中、R14はC1〜C4アルキル、特にメチルであり、そしてRgはフェニルまたはシクロヘキシルであって、無置換であるかまたは1〜3個のメチル、二置換アミノ、−CF3またはメトキシ置換基を有する。
特に適切なジホスフィンリガンドYは、第二級ホスフィン基がフェロセニルのシクロペンタジエニル環のオルト位に直接結合しているかまたは橋かけ基−CRab−を介して結合しているか、または、フェロセニルのシクロペンタジエニル環に各々結合しているかのいずれかのものであり、より特には、式Xのものである。
Figure 0004128623
式中、R14は水素、C1〜C4アルキル,フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基により置換されたフェニル若しくはベンジルであり、Aは同一であるかまたは異なる基である−P(R)2であり、ここで、RはC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキル、二置換アミノ、C1〜C4アルコキシ、−CF3または部分的にフッ素化されたまたは完全にフッ素化されたC1〜C4アルコキシ置換基により置換されたフェニル若しくはベンジルである。
非常に好ましいのは次のジホスフィンリガンドであり、それは式(III)の触媒中において特に用いられることができる。
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−フェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジプロピルアミノフェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジ−イソプロピル−4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジ−イソプロピル−4−N,N−ジベンジリルアミノフェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジベンジリルアミノフェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−(1’−ピロロ)フェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジペンチルアミノフェニル)ホスフィン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、
1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、
{(R)−1−〔(S)−2−ジ(4−メトキシフェニル)ホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、そして特に、
{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−フェニル)ホスフィン。
適切なジホスフィンおよびジホスフィニットは、例えば、H.B. Kaganにより、Chiral Ligands for Asymmetric Catalysis, Asymmetric Synthesis, Volume 5, pp.13〜23, Academic Press Inc., N.Y.(1985)に記載されている。フェロセニルジホスフィンリガンドの調製は、例えば、EP-A-0 564 406およびT. HayashiらのBull. Chem. Soc. Jpn., 53, p.1136〜1151に記載されている。
式IIIa中のA▲−▼は、無機または有機のオキシ酸から得ることができる。このような酸の例は、H2SO4、HClO4、HClO3、HBrO4、HIO4、HNO3、H3PO3、H3PO4、CF3SO3H、C65SO3H、CF3COOHおよびCCl3COOHである。A▲−▼を得ることができる複合酸は、例えば、元素B、P、As、SbおよびBiのハロ複合酸である。式IIIa中のA▲−▼の好ましい例は、ClO4 -、CF3SO3 -、BF4 -、B(フェニル)4 -、PF6 -、SbCl6 -、AsF6 -およびSbF6 -である。
式IIIb中のM▲+▼がアルカリ金属カチオンであるときに、それは、例えば、Li、Na、K、RbまたはCsカチオンであることができる。M▲+▼が第四級アンモニウムであるときに、それは、合計で4〜40個、好ましくは4〜24個の炭素原子を含むことができる。M▲+▼は式、フェニル−N+(C1〜C6アルキル)3、ベンジルN+(C1〜C6アルキル)3または(C1〜C6アルキル)4+に対応するものであることができる。式IIIb中のM▲+▼は好ましくはLi+、Na+若しくはK+または(C1〜C6アルキル)4+である。
式III中のZは、好ましくはBrまたはClであり、そして特に、Clである。式IIIb中のZは好ましくはBrまたはIであり、そして式IIIcおよびIIId中のZは好ましくはIである。
触媒の調製はそれ自体は公知であり、そして、例えば、米国特許第4,994,615号、米国特許第5,011,995号、米国特許第5,112,999号およびEP-A-0 564 406に記載されている。式IIIの触媒の調製は、例えば、式〔IrXZ〕2のジイリジウム錯体とジホスフィンとを反応させることにより行うことができる。イリジウム触媒は単離された化合物として反応混合物中に添加されうる。しかし、反応の前に、溶剤とともにまたは溶剤を含まないで、触媒をその場で製造し、そして必要に応じて、酸およびアンモニウム若しくはアルカリ金属ハロゲン化物の一部分または全てを添加することが有利であることが判った。
イミンのイリジウムに対するモル比は、例えば、5,000,000〜10であってよく、特に、2,000,000〜20、より好ましくは1,000,000〜100、そしてより特に1,000,000〜1000である。
イミンのヨウ化水素に対するモル比は、例えば、1,000,000〜100、好ましくは500,000〜500、より特に10,000〜1,000である。
好ましい手順において、ヨウ化水素のイリジウムに対する比は、200〜1である。
方法は、−20〜100℃、特に0〜80℃、そしてより特に10〜70℃の温度で、そして好ましくは2x105〜1.5x107Pa(5〜150バール)、特に106〜107Pa(10〜100バール)の水素圧で行われる。
反応は溶剤の存在下または非存在下で行うことができる。単独の溶剤または溶剤の混合物として使用できる適切な溶剤の例は、脂肪族および芳香族の炭化水素、例えば、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエンおよびキシレン;エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサン;ハロゲン化炭化水素、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、1,1,2,2−テトラクロロエタンおよびクロロベンゼン;エステルおよびラクトン、例えば、酢酸エチル、ブチロラクトンおよびバレロラクトン;酸アミドおよびラクタム、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよびN−メチルピロリドン、および、ケトン、例えば、アセトン、ジブチルケトン、メチルイソブチルケトンおよびメトキシアセトンである。
ヨウ化水素は気体状態または水溶液若しくはいずれかの溶液の状態で加えられてよい。特定の場合には、無水状態で操作することが有利であることができる。
詳細には、本発明に係る方法は、最初に、例えば、(Ir−ジエンCl)2およびジホスフィンを溶剤または水素化されるべき物質の一部分中に溶解させることにより触媒を調製し、その後、ヨウ化水素(気体状態または水溶液状態で)およびイミン(所望により溶液の状態で)を添加することにより行われることができる。混合物はオートクレーブ中で水素化され、そして反応混合物は、それ自体既知の方法により、例えば、沈殿、抽出または蒸留により単離され、そして精製される。水素化の前に、不活性気体下において操作することが適切である。触媒溶液をわずかの短い時間放置し、そして触媒溶液の調製の後、できるかぎり素早くイミンの水素化を行うことが有利である。
アルドイミン(アルジミン)およびケトイミン(ケチミン)の水素化の場合に、アルドイミンおよびケトイミンは水素化の前にまたはその間に現場で生成されることもできる。好ましい形態において、アミンおよびアルデヒドまたはケトンは一緒に混合され、そして触媒溶液に添加され、そしてその場で生成されたアルドイミンまたはケトイミンが水素化される。しかし、最初のバッチとして、アミン、ケトンまたはアルデヒドを触媒とともに使用し、そしてケトン、アミンまたはアルデヒドを一度にまたは計量した量で加えることもできる。
水素化は、様々なタイプの反応器において、連続的にまたはバッチ形式で行うことができる。かなり良好な相互混合および熱の除去が可能である反応器、例えば、ループ反応器が好ましい。このタイプの反応器は少量の触媒を使用するときに特に満足できることが判った。
本発明に係る方法は、対応するアミンを短時間で生じ、化学的に高度な転化率を有しながら、70%以上の驚くほど良好な光学収率が、50℃を越える比較的に高い温度でも、そして、イミンの触媒に対する高いモル比でも得られる。
本発明に係る方法において調製できる水素化有機化合物、例えば、アミンは、特に医薬および農薬の分野において、生物学的に活性な物質であるかまたはこのような物質の調製のための中間体である。例えば、O,O−ジアルキルアリールケトアミン誘導体で、特にアルキルおよび/またはアルコキシアルキル基を有するものは、殺菌剤、特に除草剤として有効である。この誘導体はアミン塩、酸アミド、例えば、クロロ酢酸のもの、第三級アミンおよびアンモニウム塩(例えば、EP-A-0 077 755およびEP-A-0 115 470を参照)であることができる。
この関係において特に重要なのは下記式
Figure 0004128623
の光学活性アミンであり、それは、本発明に係る方法を用いて、非対称イリジウム触媒の存在下で式(V)のイミンから調製でき、ここで、R01、R02およびR03は各々互いに独立に、C1〜C4アルキルであり、そしてR04はC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシメチル若しくはC1〜C4アルコキシエチルであり、そして特に下記式
Figure 0004128623
のアミンであり、それは、式(Va)および(Vb)のイミンから調製でき、そしてそれはクロロ酢酸により、通常の方法により、クロロアセトアニリドの望ましい除草剤に転化されることができ、それらの化合物の中で、非対称C*原子においてS−コンフィグレーションを有するものは特に好ましい。
次の実施例は本発明をより詳細に例示する。化学転化率は、ガスクロマトグラフィー〔DB 17/30 Wコラム(15m)、製造者:JCW Scientific Inc. USA、温度プログラム:60℃/1分〜220℃、ΔT:10℃/分〕により決定される。光学収率(エナンチオマー過剰率、ee)はガスクロマトグラフィー〔Chirasil−Val コラム、50m、製造者:Alltech,USA T=150℃、等温〕、HPLC(Chracel ODコラム)、または1H−NMR分光器(シフト試薬を用いる)のいずれかにより決定される。
例1:(S)−N−(2’−メチル−6’−エチル−フェン−1’−イル)−N−(1−メトキシメチル)−エチルアミンの調製
1.44mg(0.0021ミリモル)の〔Ir(1,5−シクロオクタジエン)Cl〕2および、
2.87mg(0.0045ミリモル)の{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノフェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチルフェニル)ホスフィンを12g(58ミリモル)のN−(2’−メチル−6’−エチル−フェン−1’−イル)−N(1−メトキシメチルエト−1−イリデンアミン中に溶解させる。平行して、57%水溶液の形態での92mg(0.41ミリモル)のヨウ化水素を400g(1951ミリモル)のN−(2’−メチル−6’−エチル−フェン−1’−イル)−N−(1−メトキシメチル)エト−1−イリデンアミン中に導入し、そして混合物を15分間攪拌する。2つの溶液をスチールのオートクレーブに移し、そして50℃および80バールの水素圧で水素化する。6時間後、反応を止めて、室温に冷却し、そして反応混合物を10〜15ミリバールで蒸留する。397g(96%収率)が得られる。(S)−N−(2’−メチル−6’−エチル−フェン−1’−イル)−N−(1−メトキシメチル)エチルアミンは76%ee(エナンチオマー比S:R=88:12)である。
例2:(S)−N−(2’,6’−ジメチルフェン−1’−イル)−N−(1−メトキシメチル)エチルアミンの調製
手順は例1と同様であるが、次の成分および量を用いる。
7.2mg(0.0107ミリモル)の〔Ir(1,5−シクロオクタジエン)Cl〕2
14.4mg(0.0225ミリモル)の{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチルフェン−1’−イル)ホスフィン、
38.2g(0.2モル)のN−(2’,6’−ジメチルエチルフェン−1’−イル)−N−(1−メトキシメチル)エチリデンアミン、および、
57%水溶液の形態での0.8mlのヨウ化水素。
反応時間は3時間であり、転化率は100%であり、そして光学収率eeは68%(S)である。
例3:(S)−N−(2’,6’−ジメチルチエン−1’−イル)−N−(1−メトキシメチル)−エチルアミンの調製
手順は例1と同様であるが、次の化合物および量を用いる。
8.6mg(0.0128ミリモル)の〔Ir(1,5−シクロオクタジエン)Cl〕2
17.2mg(0.026ミリモル)の{(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチルフェン−1’−イル)ホスフィン、
1g(5.07ミリモル)のN−(2’,6’−ジメチルチエン−1’−ニル)−N−(1−メトキシメチル)エチリデンアミン、並びに、
57%水溶液の形態として0.07mlのヨウ化水素および7mlのトルエン。
圧力は30バールであり、そして反応温度は25℃である。反応時間は2時間であり、転化率は100%であり、そして光学収率eeは76.1%(S)である。

Claims (40)

  1. イリジウム触媒の存在下において、そして不活性溶剤の存在下または非存在下において、昇圧において、水素によりイミンを水素化するための方法であって、反応混合物がヨウ化水素を含む、方法。
  2. 前記イミンが少なくとも1個の
    Figure 0004128623
    基を含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記イミンが、
    Figure 0004128623
    の少なくとも一方の基を含み、そして、更に不飽和基
    Figure 0004128623
    および
    Figure 0004128623
    基を含む、請求項1記載の方法。
  4. アルドイミン、ケトイミンまたはヒドラゾンが水素化される、請求項1記載の方法。
  5. 前記イミンが、下記式Iのイミンであり、
    Figure 0004128623
    前記イミンが水素化されて、下記式IIのアミン
    Figure 0004128623
    を生成する、請求項4記載の方法であって、
    式中、R3は直鎖または枝分かれC1〜C12アルキル、3〜8個の環炭素原子を有するシクロアルキル;炭素原子により結合しており、そして3〜8個の環原子を有し且つ群O、SおよびNR6の1または2個のヘテロ原子を有するヘテロシクロアルキル;アルキル炭素原子により結合しているC7〜C16アラルキル、または、上記のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルにより置換されたC1〜C12アルキル、または、ヘテロアリールであるか、または、
    3はC6〜C12アリール、または、環炭素原子により結合しており、環の中に1または2個のヘテロ原子を有するC4〜C11ヘテロアリールであって;R3は無置換であるか、または、−CN、−NO2、F、Cl、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルコキシ、C1〜C12アルキルチオ、C1〜C6ハロアルキル、−OH、C6〜C12アリール若しくは−アリールオキシ若しくは−アリールチオ、C7〜C16アラルキル若しくは−アラルキルオキシ若しくは−アラルキルチオ、2〜24個の炭素原子を有する第二級アミノ基、−CONR45または−COOR4により置換されており、そして前記アリール基、及び前記アラルキル、アラルキルオキシおよびアラルキルチオ中のアリール基は無置換であるか、または、−CN、−NO2、F、Cl、C1〜C4−アルキル、−アルコキシ若しくは−アルキルチオ、−OH、−CONR45または−COOR4により置換されており;R4およびR5は互いに独立に、水素、C1〜C12アルキル、フェニルまたはベンジルであるか、または、R4およびR5は一緒にテトラ若しくはペンタ−メチレンまたは3−オキサペンチレンであり;R6は独立に、R4のために示したものと同一の規定を有し、R1およびR2は互いに独立に、水素原子、C1〜C12アルキルまたは3〜8個の環炭素原子を有するシクロアルキルであって、その各々は無置換であるか、または、−OH、C1〜C12アルコキシ、フェノキシ、ベンジルオキシ、2〜24個の炭素原子を有する第二級アミノ、−CONR45または−COOR4により置換されているもの;C6〜C12アリールまたはC7〜C16アラルキルであって、無置換であるかまたはR3のように置換されたもの、または、−CONR45または−COOR4であり、ここで、R4およびR5は上記に規定の通りであり;または、
    3は上記に規定の通りであり、そしてR1およびR2は一緒になって、2〜5個の炭素原子を有するアルキレンであり、前記アルキレンは1または2個の−O−、−S−または−NR6−基により遮られてよく、および/または、無置換であるかまたは=Oにより置換されているか、またはアルキルの意味の上記のR1若しくはR2と同様であり、および/または、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、フラン、チオフェンまたはピロールと縮合していてよく;または、
    2は上記に規定の通りであり;R1およびR3は一緒になって2〜5個の炭素原子を有するアルキレンであり、前記アルキレンは1または2個の−O−、−S−または−NR6基により遮られていてよく、および/または、無置換であるかまたは=O置換されているか、またはアルキルの意味の上記のR1およびR2と同様であり、および/または、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、フラン、チオフェンまたはピロールと縮合している、方法。
  6. ヘテロアリールとしてのR1およびR2が1または2個の同一であるかまたは異なるヘテロ原子を有する5員環または6員環を形成している、請求項記載の方法。
  7. ヘテロアリール置換されたアルキルとしてのR1およびR2は、1または2個の同一であるかまたは異なるヘテロ原子を有する5員環または6員環から得られたものである、請求項記載の方法。
  8. ヘテロシクロアルキルとしてまたはヘテロシクロアルキルで置換されたアルキルとしてのR1およびR2が、4〜6個の環原子を含み、そして群O、SおよびNR6の、1または2個の同一であるかまたは異なるヘテロ原子を含み、ここで、R6は水素、C1〜C12アルキル、フェニルまたはベンジルである、請求項記載の方法。
  9. アルキルとしてのR1、R2またはR3は無置換であるかまたは置換されたC1〜C6アルキルである、請求項記載の方法。
  10. 無置換であるかまたは置換されたシクロアルキルとしてのR1、R2およびR3が3〜6個の環炭素原子を含む、請求項記載の方法。
  11. アリールとしてのR1、R2およびR3が無置換であるかまたは置換されたナフチル若しくはフェニルであり、そしてアラルキルとしてのR1、R2およびR3が、アルキレン中に1〜10個の炭素原子を有する、無置換であるかまたは置換されたフェニルアルキルである、請求項記載の方法。
  12. 1およびR2が一緒に、または、R1およびR3が一緒に、それらが結合している炭素原子または−N=C基とともに5員環または6員環を形成している、請求項記載の方法。
  13. 式Iにおいて、R3は2,6−ジ−C1〜C4アルキルフェン−1−イルであり、R1はC1〜C4アルキルであり、そしてR2はC1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシメチルまたはC1〜C4アルコキシエチルである、請求項記載の方法。
  14. 3が2,6−ジメチルフェン−1−イルまたは2−メチル−6−エチルフェン−1−イルであり、R1はエチルまたはメチルであり、そしてR2はメトキシメチルである、請求項13記載の方法。
  15. 前記イミンが下記式、
    Figure 0004128623
    に対応する、請求項5記載の方法。
  16. 前記イリジウム触媒が反応媒質中に実質的に可溶性である均一触媒である、請求項1記載の方法。
  17. 前記触媒が、下記式III、IIIa、IIIb、IIIcまたはIIIdに対応する、請求項1記載の方法、
    Figure 0004128623
    式中、Xは2個のオレフィンリガンドであるか、または、ジエンリガンドであり、Yは第二級ホスフィン基を有するジホスフィンであり、
    (a)前記ホスフィン基は2〜4個の炭素原子を有する炭素鎖に結合しているか、または、
    (b)前記ホスフィン基はフェロセニルのシクロペンタジエニル環のオルト位において直接結合しまたは橋かけ基−CRab−を介して結合しているか、または、フェロセニルのシクロペンタジエニル環に各々結合しているか、または、
    (c)前記ホスフィン基の一方が2または3個の炭素原子を有する炭素鎖に結合しており、そしてもう一方のホスフィン基が前記炭素鎖の末端に結合している酸素原子または窒素原子に結合しているか、または、
    (d)前記ホスフィン基がC2−炭素鎖の末端に結合している2個の酸素原子または窒素原子に結合しており、
    結果として、(a)、(b)、(c)および(d)の場合に、5−、6−または7−員環がIr原子とともに形成され、基Zは互いに独立に、Cl、BrまたはIであり、A-はオキシ酸または複合酸のアニオンであり、そしてM+はアルカリ金属カチオンまたは第四級アンモニウムであり、そしてRaおよびRbは互いに独立に、水素、C1〜C8アルキル、C1〜C4フルオロアルキル、フェニルまたはベンジルであるか、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基により置換されたフェニルまたはベンジルである。
  18. ジホスフィンYが少なくとも1個のキラル基を含む、請求項17記載の方法。
  19. オレフィンリガンドとしてのXが枝分かれまたは直鎖C2〜C12アルキレンであり、そしてジエンリガンドとしてのXが4〜12個の炭素原子を有する開鎖若しくは環式ジエンである、請求項17記載の方法。
  20. 第二級ホスフィン基が2個の同一であるかまたは異なる下記の基を含む請求項17記載の方法:直鎖または枝分かれC1〜C12アルキル;無置換であるかまたはC1〜C6アルキル−若しくはC1〜C6アルコキシ置換されたC5〜C12シクロアルキル、C5〜C12シクロアルキル−CH2−、フェニルまたはベンジル;または、ハロゲン(例えば、F、ClまたはBr)、C1〜C6ハロアルキル、(C1〜C12アルキル)3Si,(C653Si、C1〜C6ハロアルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、−NH2、フェニル2N−、ベンジル2N−、モルホリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、(C1〜C12アルキル)2N−、−アンモニウム−X1 -、−SO31、−CO21、−PO31または−COOC1〜C6アルキル(例えば、−COOCH3)により置換されたフェニルまたはベンジルであって、ここで、M1はアルカリ金属または水素であり、そしてX1 -は一塩基酸のアニオンである。
  21. ジホスフィンYが下記式
    Figure 0004128623
    (式中、R15およびR16は互いに独立に、水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはアルコキシ置換基を有するフェニルまたはベンジルであり、
    14は水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基を有するフェニルまたはベンジルであり、
    17は水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、C1〜C6アルコキシ−CO−、C1〜C6アルキル−CO−、フェニル−CO−、ナフチル−CO−またはC1〜C4アルキルNH−CO−であり、
    Aは同一であるかまたは異なる基である−P(R2)であり、ここで、RはC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキル、二置換アミノ、C1〜C4アルコキシ、−CF3または部分的にまたは完全にフッ素化されたC1〜C4アルコキシ置換基を有するフェニルまたはベンジルであり、そしてnは0、1または2である)のものである請求項17記載の方法。
  22. ジホスフィンYの第二級ホスフィン基がフェロセニルのシクロペンタジエニル環のオルト位に直接結合しまたは−CRab−を介して結合しているか、または、フェロセニルのシクロペンタジエニル環に各々結合している、請求項17記載の方法。
  23. ジホスフィン基が下記式X
    Figure 0004128623
    (式中、R14は水素、C1〜C4アルキル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基により置換されているフェニルまたはベンジルであり、
    Aは同一であるかまたは異なる基である−P(R)2であり、ここで、RはC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキル、二置換アミノ、C1〜C4アルコキシ、−CF3または、部分的にまたは完全にフッ素化されたC14アルコキシ置換基により置換されたフェニルまたはベンジルである)に対応するものである、請求項22記載の方法。
  24. 式Xのジホスフィンがキラルであり、そしてR14がC1〜C4アルキルであるか、または、1〜3個のC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシ置換基により置換されたフェニルまたはベンジルであり、Aは同一であるかまたは異なる基である−P(R)2であり、ここで、RはC1〜C6アルキル、シクロヘキシル、フェニル、ベンジル、または、1〜3個のC1〜C4アルキル、二置換アミノ、C1〜C4アルコキシ、−CF3、または、部分的にまたは完全にフッ素化されたC1〜C4アルコキシ置換基により置換されたフェニルまたはベンジルである、請求項23記載の方法。
  25. ジホスフィンYが、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−フェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジプロピルアミノフェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジ−イソプロピル−4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジ−イソプロピル−4−N,N−ジベンジリルアミノフェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジベンジリルアミノフェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−(1’−ピロロ)−フェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジペンチルアミノフェニル)ホスフィン、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジフェニルホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、
    1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、または、
    {(R)−1−〔(S)−2−ジ(4−メトキシフェニル)ホスフィノ)フェロセニル〕}エチル−ジ(3,5−ジメチル−4−N,N−ジメチルアミノフェニル)ホスフィン、
    である、請求項17記載の方法。
  26. ヨウ化水素が水溶液の状態で使用される、請求項1記載の方法。
  27. ヨウ化水素が気体の状態で使用される、請求項1記載の方法。
  28. イミンのイリジウム触媒に対するモル比が5,000,000〜10である、請求項1記載の方法。
  29. イミンのイリジウム触媒に対するモル比が1,000,000〜1,000である、請求項28記載の方法。
  30. イミンのヨウ化水素に対するモル比が1,000,000〜100である、請求項1記載の方法。
  31. イミンのヨウ化水素に対するモル比が10,000〜1,000である、請求項30記載の方法。
  32. 反応温度が−20〜100℃である、請求項1記載の方法。
  33. 水素圧が5〜150バールである、請求項1記載の方法。
  34. 水素化がループ反応器において行われる、請求項1記載の方法。
  35. 水素化の前にまたはその間にその場で生成されるアルドイミンまたはケトイミンが水素化される、請求項1記載の方法。
  36. 下記式
    Figure 0004128623
    (式中、R01、R02およびR03は、互いに独立に、C1〜C4アルキルであり、そしてR04はC1〜C4アルキルまたはC1〜C4アルコキシメチルまたはC1〜C4アルコキシエチルである)の化合物を製造するための方法であって、
    (1)下記式
    Figure 0004128623
    のイミンを、不活性溶剤の存在下または非存在下で、イリジウム触媒の存在下で水素により水素化し、下記式
    Figure 0004128623
    のアミンを生成させること、および、(2)前記アミンを下記式
    ClCH2CO−Cl (VII)
    の化合物と反応させることによるものであり、ここで、水素化において、反応混合物がヨウ化水素を含む、方法。
  37. 水素化が非対称イリジウム触媒の存在下で非対称に進行する、請求項36記載の方法。
  38. 水素化されるイミンが下記式
    Figure 0004128623
    の化合物である、請求項36記載の方法。
  39. 化合物が非対称のイリジウム触媒の存在下において非対称に水素化される、請求項38記載の方法。
  40. 水素化された化合物が非対称炭素原子においてS−コンフィグレーションを有する、請求項39記載の方法。
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