JP4120027B2 - 図柄組合せ遊技機群の表示制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットマシン,パチスロ機等の図柄の組合せにより配当を受ける図柄組合せ遊技機のそれぞれに対応して設けられた表示手段を統括して表示制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図柄組合せ遊技機が多数台背中合わせに並行に配列され、この並行に配列したものがいくつも遊技場に配設されて、多数の遊技者に使用される。
各図柄組合せ遊技機は、自ら抽選手段を有して予め決められた入賞の図柄組合せの抽選を行い、抽選の結果当選(内部当選)している場合は条件次第で実際に当選させるよう制御している。
【0003】
各図柄組合せ遊技機はそれぞれランプが備えられていて、複数台配列された図柄組合せ遊技機のうちで、ある図柄組合せ遊技機が内部当選すると当該図柄組合せ遊技機に備えられたランプを点灯してプレイしている図柄組合せ遊技機が当選の可能性が高いことを遊技者に知らせるようにした例がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにランプの点灯で知らせるようにしたのは、当選の可能性が高いという期待感を遊技者に与えてゲームに一層の興味を沸かせて楽しめるようにするためであるが、内部当選する確率はそれ程高く設定されているわけではないので、プレイしててもたまに内部当選する程度で、運が悪いと長時間プレイしても全く内部当選しないこともある。
【0005】
したがってなかなかランプが点灯せず遊技者によっては興趣が殺がれプレイする意欲をなくしてしまうケースがある。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、適当な時間プレイすれば必ず遊技者に当選の期待感を与えてくれ、興味を持続させることができる図柄組合せ遊技機群の表示制御装置を供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するために、本発明は、複数種の図柄が順次繰り返し現れ入賞ライン上に複数並んで停止した図柄の組合せによって配当が決まる図柄組合せ遊技機がブロックごとに複数台まとまって配列された図柄組合せ遊技機群において、各図柄組合せ遊技機は、それぞれ予め決められた入賞の図柄組合せの抽選を行う抽選手段を備え、各図柄組合せ遊技機にそれぞれ表示手段が対応して付加され、1ブロックの前記複数台の図柄組合せ遊技機に付加された前記表示手段を統括制御する表示制御手段を有し、前記表示制御手段は、前記複数台の図柄組合せ遊技機から前記抽選手段による抽選結果の信号を入力し、1台の図柄組合せ遊技機が内部当選した場合に同図柄組合せ遊技機を含む連続に配列された図柄組合せ遊技機を任意台数選択し、選択された図柄組合せ遊技機に対応した各表示手段を表示させる図柄組合せ遊技機群の表示制御装置とした。
【0007】
1台の図柄組合せ遊技機が内部当選した場合に同図柄組合せ遊技機を含む複数台の図柄組合せ遊技機に対応する各表示手段を表示させるので、1台の図柄組合せ遊技機に着目すると自ら内部当選していなくても当該図柄組合せ遊技機に対応する表示手段が表示を行うことがあり、表示手段が表示を行う頻度が多くなる。
【0008】
したがって遊技者は、プレイしている図柄組合せ遊技機に対応する表示手段が表示を行うと、プレイしている図柄組合せ遊技機が内部当選したとは限らないが、内部当選していることもあり、期待感を高い頻度で持つことができ、興味を持続させることができる。
【0014】
遊技者はプレイしている図柄組合せ遊技機の表示手段が表示を行ったときは、同時に表示された連続して配列された図柄組合せ遊技機に対応する表示手段の数からどの程度の確率で当該図柄組合せ遊技機が内部当選したと判断することができる。
表示がなされた表示手段の数が少ない程前記確率は高くなる。
【0016】
したがって同時に表示された連続した表示手段のうちどの表示手段の図柄組合せ遊技機が内部当選したかは遊技者に予想することができず、各遊技者の当選への期待感は同じである。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の図柄組合せ遊技機群の表示制御装置において、前記表示手段がランプであり、前記表示制御手段が前記ランプを駆動制御して点灯または点滅させることにより表示を行うことを特徴とする。
【0018】
遊技者は、プレイしている図柄組合せ遊技器に対応するランプの点灯または点滅により当該図柄組合せ遊技器が内部当選している可能性があることを知ることができ当選の期待感を持ってプレイすることができる。
また同時に点灯または点滅したランプの数が分かれば自らプレイしている図柄組合せ遊技器が内部当選している確率も知ることができる。
【0019】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の図柄組合せ遊技機群の表示制御装置において、前記表示手段がランプとスピーカーであり、前記表示制御手段が前記ランプを駆動制御して点灯または点滅させると同時に前記スピーカーを駆動制御して音声を発生させることにより表示を行うことを特徴とする。
【0020】
遊技者はランプの表示のほか音声によっても当該図柄組合せ遊技器が内部当選している可能性があることを知ることができ当選の期待感を持ってプレイすることができる。
【0021】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の図柄組合せ遊技機群の表示制御装置において、前記表示手段がCRTまたは液晶の表示器であり、前記表示制御手段は前記表示器を駆動制御して特別な映像を表示させることを特徴とする。
【0022】
遊技者はCRTまたは液晶の表示器の特別な映像表示により当該図柄組合せ遊技機が内部当選している可能性があることを知ることができ当選の期待感を持ってプレイすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図5に図示し説明する。
図1は、10台の図柄組合せ遊技機であるパチスロ機1が背中合わせに2列並行に配列された状態を一方の側から見た斜視図である。
【0024】
単独のパチスロ機1は、図2に示すように筐体2の前面において、上部に入賞の図柄組合せおよびその払出しメダル数等を表示した表示パネル3が張設され、表示パネル3の一部をモニターテレビ4の画面が占めている。
【0025】
中央の透明板に覆われた内側に縦長矩形の表示窓5が3つ左右に配列されており、各表示窓5にそれぞれ外周の前面部分を表示させて3個の回胴6が回転自在に設けられている。
【0026】
回胴6は、偏平円筒状をなし外周面に複数種の図柄7が一周に亘って配列されたものであり、かかる回胴6が3個左右水平方向に指向した回転中心軸を中心に回転自在に支持され、それぞれステップモータにより同一方向に回転され、各表示窓5には対応する回胴6の前面に位置した3個の図柄が表示される。
【0027】
3個の回胴6が停止した状態で、各回胴6につき3個の図柄が表示されて全体で9個の図柄7が、3行3列に配置されることになり、上中下の水平一直線の3行および中央の図柄を通る斜め一直線の2行の合計5行のラインが入賞ライン8であり(図2参照)、各入賞ライン8に並んだ図柄の組合せが入賞の図柄組合せであれば本当選である。
【0028】
かかる回胴表示部の右側には、プレイ状態を示す各種表示器10が設けられている。
回胴表示部および表示器10の下端は若干前方に張り出していて、その上面右端にはメダル投入口11が、左端にはスタートレバー12が配設され、張出部の前面には前記3個の回胴6の下方にそれぞれ対応してストップボタン13が配設されている。
【0029】
筐体2の下部には、払出し口14があり、受け皿15が前方に突設されていて、筐体2内部に設けられたホッパーにより排出されたメダルが払出し口14から受け皿15に払い出される。
【0030】
スタートレバー12の操作で3個の回胴6が回転を開始し、遊技者が3個のストップボタン13を適宜操作して対応する回胴6を順次停止させ、入賞ライン上に入賞に係る図柄組合せが並んで停止するようにプレイする。
【0031】
しかしストップボタンを押した時点と実際に回胴6が停止する時点との間に時間差があり、コンピュータによって停止制御がなされる。
すなわち予め決められた種々の入賞の図柄の組合せを、その入賞の組合せごとにある確率で選択されるようにコンピュータにより抽選作業が行われ、抽選による当選(内部当選)していれば、その当選図柄の組合せが出現するように制御している。
【0032】
したがって内部当選していない他の入賞の図柄組合せが入賞ライン8上に出現しないようにする蹴飛ばし処理と、入賞ライン8上に内部当選した図柄組合せを引き込む引込み処理が行われている。
【0033】
なおストップボタン13を押してから実際に回胴6が停止するまでの時間差は、最大時間が決められており、ストップボタン13が押された時点で表示できる図柄が限定されるので、引込み処理によって常に内部当選した図柄組合せを出現させることができるとは限らない。
【0034】
ストップボタン13が押されない場合は、回胴6が回転を始めて所定時間経過した時点でストップボタン13が押されたとして回転を停止させる制御を行う。
したがって所定時間の経過時の状態が内部当選の図柄組合せを引き込むことができる状態にあれば当選図柄を出現させるが、引き込むことができない状態にある場合もある。
【0035】
以上のようなパチスロ機1が、図1に示すように10台が1列に並べられて配列されており、各パチスロ機1の筐体2の上にそれぞれ横長にランプ16が配設されるとともに内部にスピーカー17が内装されている。
この10台を1ブロックとし、1ブロックの各パチスロ機1に対応するランプ16,スピーカー17をホストコンピュータ30が統括して制御している。
【0036】
以上の制御系の概略ブロック図を図3に示す。
各パチスロ機1のコンピュータ20は、CPU21がROM22,RAM23を用いて入力された各種信号を処理して回胴6を回転制御したり、入賞図柄組合せの抽選作業等を行い、必要な信号を出力インタフェース24を介して出力している。
【0037】
かかるパチスロ機1の10台にそれぞれ付加されるランプ16およびスピーカー17を統括するホストコンピュータ30は、CPU31がROM32,RAM33を用いて各パチスロ機1に対応するランプ16,スピーカー17を制御している。
【0038】
CPU31には各パチスロ機1のコンピュータ20から出力された内部当選信号や本当選信号が入力インタフェース34を介して入力され、信号処理して出力インタフェース35を介して各パチスロ機1のランプ16,スピーカー17に駆動制御信号を出力する。
【0039】
以上の制御系における動作手順を図4および図5にフローチャートで示し説明する。
まず図4に示すパチスロ機1のコンピュータ20の動作から説明する。
メダルが投入され(ステップ1)、スタートレバー12が引かれオンされると(ステップ2)、ゲームがスタートし、次のステップ3で内部当選状態にあるか否かが判別される。
【0040】
内部当選状態になければステップ4に進んで抽選が行われるが、内部当選状態にあればステップ5に飛んで改めて抽選は行わない。
ステップ5では再度内部当選しているか否かを判別し、内部当選していればステップ6に進んで内部当選信号を出力し、内部当選状態にセットし(ステップ7)、ステップ8に進む。
【0041】
ステップ5で内部当選していないと判別されたときは、ステップ8に直接飛ぶ。
ステップ8で3個全ての回胴6の回転が開始し、ステップ9で回転の停止制御がなされる。
すなわち遊技者によるストップボタン13の操作または所定時間経過後、蹴飛ばし処理や引込み処理によって回胴6の停止制御がなされる。
【0042】
この停止制御が全回胴6についてなされると、ステップ10からステップ11に進み、内部当選した図柄の組合せが実際に入賞ライン8上に出現(本当選)したか否かを判別する。
本当選していればステップ12に進んで本当選信号を出力し、内部当選状態を解除し(ステップ13)、払出し制御を行い(ステップ14)、ステップ1に戻る。
ステップ11で本当選していなければ直接ステップ1に戻る。
【0043】
一方ホストコンピュータ30の方は、図5を参照して、まずステップ21で前記各パチスロ機1のコンピュータ20から出力される内部当選信号や本当選信号を読み込み、内部当選があって同信号が読み込まれるまでステップ21に戻り、ステップ21,22を繰り返し、内部当選信号があるとステップ22からステップ23に進み、今度は本当選があったか否かを判別する。
【0044】
内部当選しているが、まだ本当選していない場合はステップ24に進み、内部当選したパチスロ機1の台を含め連続した5台のパチスロ機を任意に選択する。
すなわち選択された5台のパチスロ機1のうち内部当選したパチスロ機1が5台のどの位置になるかは任意に設定される。
【0045】
そして次のステップ25で選択された連続した5台のパチスロ機1にそれぞれ対応するランプ16,スピーカー17に駆動指示信号が出力される。
駆動指示信号が出力されるとランプ16は点滅を開始し、スピーカー17は特別の効果音を発生する。
【0046】
なおステップ23で本当選したと判別されたときは、ステップ26に飛び駆動中のランプ16やスピーカー17に対してその駆動の停止指示信号を出力し、ステップ21に戻る。
【0047】
したがって遊技者は、プレイしているパチスロ機1の上部のランプ16を含め連続する5つのランプ16が一斉に点滅し、特別の効果音が発生したときは、自らプレイしているパチスロ機1が内部当選している可能性があり、大いに期待感を抱くことができプレイに熱中することができる。
【0048】
自らプレイしているパチスロ機1が内部当選している確率は、点滅しているランプ16の数を数えれば分かり、本例では5つのランプ16が点滅しているので、その確率は5分の1である。
【0049】
逆に従来の自らプレイしているパチスロ機が内部当選したときだけ、当該パチスロ機に対応する表示器のみ表示させる方法に比べ5倍の頻度でランプ16が点滅することになり、ゲームへの興味が殺がれることなく持続することができる。
【0050】
連続した5つのランプ16の点滅の仕方は、どの位置のパチスロ機1が内部当選したものかは分からないように任意に選択されるので、ランプ16が点滅した5台のパチスロ機は各々平等に5分の1の確率で内部当選していることになる。
【0051】
以上の実施の形態では、内部当選をした台を含め連続した5台のパチスロ機1に対応するランプ16を点滅させるようにしていたが、5台以外の台数とすることもできるし、また台数を固定せずにその時その時で任意に変えることも考えられる。
【0052】
そうした場合自らプレイしているパチスロ機1が内部当選している確率は変化し、例えば2台のパチスロ機に対応するランプ16が点滅しているならその確率は2分の1となり、益々本当選する期待感が大きくなる。
【0053】
ランプ16は点滅ではなく点灯させてもよい。
またランプのほかテレビモニター4に特別な映像を表示させるようにしてもよく、さらに液晶ディスプレイを設けて特別な画像を表示してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図柄組合せ遊技機であるパチスロ機が背中合わせに2列並行に配列された状態を一方の側から見た斜視図である。
【図2】図柄組合せ遊技機の前面図である。
【図3】表示制御系の概略ブロック図である。
【図4】パチスロ機の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】ホストコンピュータの表に制御ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチスロ機、2…筺体、3…表示パネル、4…テレビモニター、5…表示窓、6…回胴、8…入賞ライン、10…表示器、11…メダル投入口、12…スタートレバー、13…ストップボタン、14…払出し口、15…受け皿、
16…ランプ、17…スピーカー
20…コンピュータ、21…CPU、22…ROM、23…RAM、24…出力インタフェース、
30…ホストコンピュータ、31…CPU、32…ROM、33…RAM、34…入力インタフェース、35…出力インタフェース。
Claims (4)
- 複数種の図柄が順次繰り返し現れ入賞ライン上に複数並んで停止した図柄の組合せによって配当が決まる図柄組合せ遊技機がブロックごとに複数台まとまって配列された図柄組合せ遊技機群において、
各図柄組合せ遊技機は、それぞれ予め決められた入賞の図柄組合せの抽選を行う抽選手段を備え、
各図柄組合せ遊技機にそれぞれ表示手段が対応して付加され、
1ブロックの前記複数台の図柄組合せ遊技機に付加された前記表示手段を統括制御する表示制御手段を有し、
前記表示制御手段は、前記複数台の図柄組合せ遊技機から前記抽選手段による抽選結果の信号を入力し、1台の図柄組合せ遊技機が内部当選した場合に同図柄組合せ遊技機を含む連続に配列された図柄組合せ遊技機を任意台数選択し、選択された図柄組合せ遊技機に対応した各表示手段を表示させることを特徴とする図柄組合せ遊技機群の表示制御装置。 - 前記表示手段はランプであり、前記表示制御手段は前記ランプを駆動制御して点灯または点滅させることにより表示を行うことを特徴とする請求項1記載の図柄組合せ遊技機群の表示制御装置。
- 前記表示手段はランプとスピーカーであり、前記表示制御手段は前記ランプを駆動制御して点灯または点滅させると同時に前記スピーカーを駆動制御して音声を発生させることにより表示を行うことを特徴とする請求項1記載の図柄組合せ遊技機群の表示制御装置。
- 前記表示手段はCRTまたは液晶の表示器であり、前記表示制御手段は前記表示器を駆動制御して特別な映像を表示させることを特徴とする請求項1記載の図柄組合せ遊技機群の表示制御装置。
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JP27830597A JP4120027B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 図柄組合せ遊技機群の表示制御装置 |
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JP27830597A JP4120027B2 (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 図柄組合せ遊技機群の表示制御装置 |
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JPH11114135A JPH11114135A (ja) | 1999-04-27 |
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1997
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