JP2004173982A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004173982A JP2002344582A JP2002344582A JP2004173982A JP 2004173982 A JP2004173982 A JP 2004173982A JP 2002344582 A JP2002344582 A JP 2002344582A JP 2002344582 A JP2002344582 A JP 2002344582A JP 2004173982 A JP2004173982 A JP 2004173982A
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Abstract

【課題】適正な配当を可能にしつつ、遊技者にとって有利な遊技を新たに設けた遊技機を提供する。
【解決手段】スロット遊技機10は、第一の役が前記所定の箇所に停止表示されるのに必要な停止要求態様は、第二の役が前記所定の箇所に停止表示されるのに必要な停止要求態様を包含し、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定されたときには、当該第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る停止要求態様で停止要求されると、第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され、第二の役が内部当選役として決定されなかったときには、当該第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る停止要求態様で停止要求されると、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示される。
【選択図】 図20

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、スロットマシン等のように、複数の図柄が描かれた3つのリールを回転及び停止させ、停止後の図柄の組合せにより、遊技の結果を決定する遊技機が知られている。通常、この種の遊技機には、ハズレを含めて、複数種類の役が設けられている。各々の役が成立するには、内部的な抽選処理によりその権利を得て(以下「内部当選」という)、且つ、遊技者が、その内部当選した役(以下「内部当選役」という)に対応する図柄が所定の箇所に表示され得るタイミングで、各リールを停止させる必要がある。
【0003】
役の中には、その成立時に、メダル等の遊技媒体が配当として遊技者に払い出される役(以下「入賞役」という)が有る。これらの役にはビッグボーナス(以下「BB」という)、レギュラーボーナス(以下「RB」という)、シングルボーナス(以下「SB」という)及び再遊技を含めた小役などがあるが、一般的に、BB及びRB以外の入賞役については、内部当選した遊技で成立(以下「入賞」という)しなければ、その権利は失われてしまう。つまり、適切なタイミングで各リールを停止されなければ、内部当選しているにも関わらず、遊技媒体の払い出しが行われない、いわゆる取りこぼしが発生することになる。
【0004】
一方、BB又はRBに入賞した場合、大量の利益を獲得できるチャンスが得られるため、これらの取りこぼしは、遊技者にとってあまりにも酷である。このため、BB及びRBについては、内部当選した遊技で入賞しなくても、その権利を次以降の遊技に持ち越されるものが殆どである。
【0005】
ところで、BB又はRBが内部当選しているときと、そうでないときとの間で、小役の入賞する確率を変更可能にした遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような遊技機によれば、BB又はRBが内部当選すると、小役の入賞する確率が変わるので、その変化によって、BB又はRBが内部当選していることを遊技者に報知することができると共に、遊技に意外性を付与することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−637号公報(第7−8頁、図2)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような遊技機によれば、BB又はRBが内部当選してから実際に入賞するまで、小役が高確率で入賞する状態が無制限に続くことになる。例えば、熟練者は、BB又はRBの入賞を故意に引き延ばすこともできるので、小役が高確率で入賞する状態を長時間維持して、相当の利益を獲得することが可能となる。このことは、配当の上限を予測不可能なものとならしめるため、特に、法令等の規則により、配当を所定の範囲内に収束させる必要がある遊技機にとって看過できない問題である。
【0008】
当然、小役の入賞する確率の上げ幅を抑制することも可能であるが、その場合、遊技者にしてみれば、獲得できる利益が少ないものとなってしまうことから、面白味が半減してしまう。
【0009】
本発明の目的は、適正な配当を可能にしつつ、遊技者にとって有利な遊技を新たに設けた遊技機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の遊技機は、第一の役が内部当選役として決定され、且つ第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されなかったとき、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利を、少なくとも次の遊技に持ち越す内部当選役持越手段と、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定される確率を高くする確率変更手段と、有し、第一の役が前記所定の箇所に停止表示されるのに必要な停止要求態様は、第二の役が前記所定の箇所に停止表示されるのに必要な停止要求態様を包含し、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定されたとき、当該第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る停止要求態様で停止要求されると、第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定されなかったとき、当該第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る停止要求態様で停止要求されると、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されることを特徴とする。
【0011】
上記の遊技機では、第一の役が内部当選した後、その第一の役が入賞するまでの遊技において、第二の役が高確率で内部当選するように構成されている。また、第一の役を入賞させるために必要な停止要求態様は、第二の役を入賞させるために必要な停止要求態様を包含するように構成されている。更に、第一の役が内部当選している状態において、第二の役が内部当選した場合には、第二の役が優先して入賞するように構成されている。
【0012】
これにより、第二の役が高確率で内部当選している状態においては、遊技者は、第二の役を入賞させようと技量を発揮しさえすれば、大量の利益を獲得できる。また、遊技者が第二の役を入賞させようと意図し続けると、所定の条件が満たされたときに、遊技者に有利な状態が自動的に終了することになる。その結果、遊技者が多くの配当を獲得できる機会を提供すると共に、配当を所定の範囲内に抑えることができる。
【0013】
ここで、第一の役とは、内部当選した遊技で入賞しなくても、その権利を次移行の遊技に持ち越される役であれば如何なるものでも良く、例えば、BB、RB、SB若しくは小役等の入賞役、又はハズレであっても良い。
【0014】
同様に、第二の役は、遊技者にとって有利な役であれば如何なるものでも良い。
【0015】
ここでいう内部当選とは、内部的な抽選処理により、その役が成立する権利を得ることであり、例えば、その役が成立する停止テーブルが選択される等の処理を含むものである。
【0016】
尚、この第一の役及び第二の役は、その両方が1つである必要はなく、一方のみが複数、又は両方が複数であっても良い。
【0017】
また、請求項2に記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、第一の役が内部当選役として決定されたとき、当該第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されない状態を維持する内部当選役維持手段を備えたことを特徴としている。
【0018】
上記の遊技機によれば、第二の役が高確率で内部当選する遊技を所定回数継続させるようにしたので、遊技者はより多くの利益を獲得することができる。
【0019】
ここで、第二の役が高確率で内部当選する遊技の回数は一定なものである必要はなく、抽選によりその回数を決める構成にしても良い。また、遊技毎に、その状態を終了させるか否かの抽選、いわゆるパンク抽選を行っても良い。
【0020】
また、上記の遊技機は、第一の役が内部当選役として決定されたとき、当該第一の役に対応する図柄が所定の箇所に停止表示されない状態を維持するか否かを抽選する抽選手段を備えてもよく、抽選の結果によっては、上述した内部当選役維持手段は、当該第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されない状態を維持することとなる。これによって、第一の役に対応する図柄が所定の箇所に停止表示されない状態を維持するか否かの抽選を行うようにしたので、遊技の結果に対して面白味を増すことができる。
【0021】
また、請求項3に記載の遊技機は、請求項1又は2に記載の遊技機において、第一の役に対応する図柄が前記所定の位置に停止表示され得る権利が持ち越されているとき、その旨の報知を行う報知手段を備えたことを特徴としている。
【0022】
上記の遊技機によれば、第一の役が入賞するまで、第二の役が高確率で内部当選している状態にあることを遊技者に報知するので、遊技者が相当の利益を獲得できるチャンスを見逃してしまうことを防ぐことができる。
【0023】
「停止要求態様」とは、停止要求するための態様であり、例えば、停止要求がなされるタイミング、停止要求がなされる順序等、様々な停止要求態様が含まれる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明に係る好適な実施の形態について、図面に基づいて以下に説明する。
【0025】
[遊技機の概観]
図1は、本発明に係る遊技機10の外観を示す斜視図である。以下では、遊技媒体としてメダルが用いられているが、本発明はこれに限られるものではなく、コイン、トークン、紙幣又は価値をデータとして記憶したカード等を適用しても良い。
【0026】
遊技機10の全体を形成している筐体12の正面には、その中央に縦長矩形の表示窓14L、14C、14Rが設けられている。表示窓14L、14C、14Rには、図2にも示す如く、入賞ラインとして水平方向にセンターラインL1、トップラインL2A及びボトムラインL2B、斜め方向にクロスダウンラインL3A及びクロスアップラインL3Bが設けられている。
【0027】
これらの入賞ラインは、後述の1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、最大−BETスイッチ24を押下操作すること、又はメダル投入口31にメダルが投入されることにより、それぞれ1本、3本、5本が有効化される。有効化された入賞ライン(以下「有効ライン」という)は、後述するBETランプ18の点灯で表示される。尚、図2においては、図面の簡素化のため、遊技に使用される図柄がアルファベットで示されている。
【0028】
筐体12の内部には、各々の外周面に図柄列が描かれた3個のリール26L、26C、26Rが横一列に並列し、各々が回転及び静止することによって、図柄の変動表示及び停止表示可能なように設けられている。各リールの図柄は表示窓14L、14C、14Rを通して遊技者が観察できるようになっている。各リールは、定速回転(例えば、80回転/分)で回転する。
【0029】
本実施の形態では、3個のリール26L、26C、26Rには、図3に示す通りの図柄列が描かれており、矢印Aの方向に対して回転を行うようになっている。そして、この回転が停止されたとき、有効ラインに沿って表示された図柄の組合せと、後述する入賞図柄組合せテーブル(図6参照)と、に基づいて、メダルが払い出されるか否かが判定されると共に、払出枚数が決定されることとなる。
【0030】
図3は、各リール26L、26C、26Rの外周面に表された図柄列を示しており、それぞれ21個の図柄が回転方向に並んでいる。各図柄には”00”〜”20”のコードナンバーが付され、データテーブルとして、後述のメインROM104に格納されている。各リール26L、26C、26Rの表面には、「赤7」、「青7」、「スイカ」、「ベル」、「上チリ」、「下チリ」及び「リプレイ」の7種類の図柄から構成される図柄列がそれぞれ表されている。各リール26L、26C、26Rは、図柄列が矢印Aの方向に移動するように回転駆動される。尚、「リプレイ」の図柄には、「JAC」と描かれており、一般遊技状態においては、再遊技として、ボーナスゲーム中においては、「ジャック入賞」という役として扱われる。
【0031】
表示窓14Lの左側には、1−BETランプ、2−BETランプ及び最大BETランプからなるBETランプ18が設けられている。BETランプ18は、1回の遊技を行うためにベットされたメダルの数(以下「BET数」という)に基づいて点灯する。本実施の形態において、1回の遊技は、リール26L、26C、26Rが全て停止したときに、又はメダルの払い出しが行われる場合には、その払い出しが行われたときに終了する。尚、この払い出しとは、実際にメダルが払いだされるものと、クレジット数が増加するものとを問わない。
【0032】
表示窓14L、14C、14Rの下方には水平面の台座部28が形成され、その台座部28と表示窓14L、14C、14Rとの間には表示装置30が設けられている。この表示装置30の表示画面には、遊技に関する演出や広告等の様々な画像が表示される。
【0033】
尚、本実施の形態においては、液晶ディスプレイパネルを採用した表示装置30を用いたが、本発明はこれに限らず、ブラウン管からなるものであっても良い。また、上述した例においては、表示装置30は、台座部28と表示窓14L、14C、14Rとの間の略中央に設けられたが、本発明はこれに限らず、遊技者が視認可能な位置であれば、遊技機10の何処に表示装置30を設けることとしても良い。
【0034】
表示装置30の右側にはメダル投入口31が設けられ、表示装置30の左下位置には、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、及び最大BETスイッチ24が設けられている。また、表示装置30の左上位置には、十字ボタン45、○ボタン46、×ボタン47が設けられている。
【0035】
1−BETスイッチ20は、1回の押下操作によりクレジットされているメダルのうちの1枚がベットされ、2−BETスイッチ22は、1回の押下操作によりクレジットされているメダルのうちの2枚がベットされ、最大BETスイッチ24は、1回の押下操作により1回の遊技にベットすることが可能な最大枚数、例えば3枚のメダルがベットされる。上述の通り、これらのBETスイッチ20、22、24を押下操作することで、所定の入賞ラインが有効化される。
【0036】
また、遊技者は、十字ボタン45、○ボタン46、×ボタン47を押下操作することによって、表示装置30における表示画面の切替及び入力を行うことができる。
【0037】
台座部28の前面部の左寄りには、1回又は複数回の遊技の結果、遊技者が獲得したメダルをクレジットするか払い出しを行うかを、押下操作で切り替える貯留メダル精算ボタン36が設けられている。この貯留メダル精算ボタン36の背面には、後述する払出スイッチ162(図4参照)が設けられており、この払出スイッチ162の切り替えにより、正面下部のメダル払出口38からメダルが払い出され、払い出されたメダルはメダル受け部40に溜められる。
【0038】
貯留メダル精算ボタン36の右側には、遊技者の操作によりリールを回転させ、表示窓14L、14C、14R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー32が、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
【0039】
筐体12の下方の左右には、スピーカ42(42L及び42R)が設けられており、遊技の状況に応じて音声を発生させる。
【0040】
台座部28の前面部中央で、表示装置30の下方位置には、3個のリール26L、26C、26Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン34L、34C、34Rが設けられている。例えば、この停止ボタン34L、34C、34Rの各々を、停止ボタン34L、停止ボタン34C、停止ボタン34Rの順で停止操作がなされた場合には、停止ボタン34Lが操作されることにより、図2(A)に示す如く、リール26Lが停止表示され、停止ボタン34Cが操作されることにより、図2(B)に示す如く、リール26Cが停止表示され、停止ボタン34Rが操作されることにより、図2(C)に示す如く、リール26Rが停止表示されることとなる。
【0041】
また、筐体12の上方には、3個のリール26L、26C、26Rとは、形状もその意味合いも異なる帯リール71、いわゆる「4thリール」が設けられており、遊技の状況に応じて回転可能となっている。
【0042】
[遊技機の電気的構成]
図4は、遊技機10の動作を制御する主制御回路100と、主制御回路100に電気的に接続された周辺装置と、主制御回路100から送信される制御命令に基づいて表示装置30及びスピーカ42等を制御する副制御回路200と、を含む回路構成を示す。
【0043】
主制御回路100は、回路基板上に配置されたメインCPU102、メインROM104、メインRAM106、入出力バス108、クロックパルス発生回路110、分周器112、サンプリング回路114、乱数発生器116を備えたものである。
【0044】
メインCPU102は、メインROM104に記憶されているプログラムの実行に伴い、更には、入出力バス108からデータ信号又はアドレス信号が入出力されることにより、各種の周辺装置を制御することが可能である。また、メインCPU102の内部には、タイマ(図示せず)が備えられている。
【0045】
メインCPU102にはメインROM104が接続されている。このメインROM104には、遊技機10の遊技全体の流れを制御する制御プログラムや、制御プログラムを実行するための初期データ等、各種のプログラムが記憶されている。
【0046】
例えば、スタートレバー32が操作される毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽選テーブル(図7〜図9参照)、リールの停止態様を決定するための停止テーブル(図17〜図20参照)、停止テーブルにより停止表示された図柄の態様に基づいて、入賞の有無を判定し、メダルの払出枚数を決定するための入賞図柄組合せテーブル(図6参照)、及び副制御回路200へ送信するための各種制御命令(コマンド)等が格納されている。尚、確率抽選テーブル、停止テーブル及び入賞図柄組合せテーブルの詳細については、後述する。
【0047】
また、各種制御命令には、「デモ表示コマンド」、「スタートコマンド」、「全リール停止コマンド」、「入賞役コマンド」等がある。尚、副制御回路200が主制御回路100へコマンド等を入力することはなく、主制御回路100から副制御回路200への一方向で通信が行われる。主制御回路100から副制御回路200の間は16本のデータ信号線と1本の信号線で接続されている。そして、これらのコマンドは2バイト、4バイト又は6バイト構成になっており、16本のデータ信号線で送信するために1、2または3シーケンスで1つのコマンドとして送信されている。
【0048】
また、メインCPU102には、メインRAM106が接続されており、このRAM70は、上述したプログラムで使用するフラグや変数の値を記憶する。
【0049】
更に、メインCPU102には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路110及び分周器112と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器116及びサンプリング回路114と、が接続されている。
【0050】
乱数発生器116は、一定の数値範囲、例えば0〜16384(2の14乗)に含まれる乱数を発生し、サンプリング回路114は、スタートレバー32が操作された後など、適宜のタイミングで1つの乱数をサンプリングする。
【0051】
こうしてサンプリングされた乱数及びメインROM104内に格納されている確率抽選テーブルに基づいて、内部当選役が決定される。また、内部当選役が決定された後、停止テーブルを選択するために、再び乱数のサンプリングが行われる。
【0052】
尚、本発明は、この乱数発生器116から乱数を発生させるものには限らず、メインCPU102の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成しても良い。その場合、乱数発生器116及びサンプリング回路114は省略可能であり、又は、乱数サンプリング動作のバックアップ用として残しておくことも可能である。
【0053】
メインCPU102が制御命令を発生するために必要な入力信号を発生する主な手段としては、スタートスイッチ150、1−BETスイッチ20、2−BETスイッチ22、最大BETスイッチ24、貯留メダル精算ボタン36、メダルセンサ152、リール停止信号回路154、リール位置検出回路156、払出完了信号回路158、払出スイッチ162、リセットスイッチ164、設定スイッチ166がある。これらも、入出力バス108を介してメインCPU102に接続されている。
【0054】
リール停止信号回路154は、各停止ボタン34L、34C、34Rの操作を検出するものであり、その検出が行われた場合には、入出力バス108を介して、リール26L、26C、26Rの回転の停止を要請する旨の信号をメインCPU102に供給する。
【0055】
スタートスイッチ150は、スタートレバー32の操作を検出するものであり、そのスタートレバー32の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にスタート信号を供給する。
【0056】
メダルセンサ152は、メダル投入口31に投入されたメダルを検出するものであり、メダル投入口31に投入されたメダルを検知した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にメダル投入信号を供給する。
【0057】
1−BETスイッチ20は、その1−BETスイッチ20の操作を検出するものであり、その1−BETスイッチ20の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に1−BET信号を供給する。
【0058】
2−BETスイッチ22は、その2−BETスイッチ22の操作を検出するものであり、その2−BETスイッチ22の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に2−BET信号を供給する。
【0059】
最大BETスイッチ24は、その最大BETスイッチ24の操作を検出するものであり、その最大BETスイッチ24の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に最大BET信号を供給する。
【0060】
払出スイッチ162は、貯留メダル精算ボタン36の操作を検出するものであり、貯留メダル精算ボタン36の操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に貯留メダル精算信号を供給する。
【0061】
リセットスイッチ164は、遊技機10内部に設けられたリセットボタン(図示せず)の操作を検出するものであり、リセットボタンの操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102にリセット信号を供給する。
【0062】
設定スイッチ166は、遊技機10内部に設けられた設定ボタン(図示せず)の操作を検出するものであり、設定ボタンの操作を検出した場合には、入出力バス108を介して、メインCPU102に設定変更信号を供給する。
【0063】
リール位置検出回路156は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール26L、26C、26Rの位置を検出するためのリール位置信号を、入出力バス108を介して、メインCPU102に供給する。
【0064】
払出完了信号回路158は、メダル検出部160の計数値(即ち、ホッパー126から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達したとき、メダル払い出し完了を検出し、その検出の旨を示す払出完了信号を、入出力バス108を介して、メインCPU102に供給する。
【0065】
主制御回路100からの制御信号により動作が制御される主要な装置としては、BETランプ18を含む各種ランプ120と、各種表示部122と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路124の命令により所定枚数のメダルを払い出すホッパー126(払い出しのための駆動部を含む)と、リール26L、26C、26Rを回転駆動するステッピングモータ128L、128C、128Rと、がある。
【0066】
更に、ステッピングモータ128L、128C、128Rを駆動制御するモータ駆動回路130、ホッパー126を駆動制御するホッパー駆動回路124、各種ランプを駆動制御するランプ駆動回路132、及び各種表示部を駆動制御する表示部駆動回路134が、入出力バス108を介して、メインCPU102の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれメインCPU102から出力される駆動命令などの制御信号を受けて、各装置の動作を制御する。
【0067】
また、主制御回路100からの制御信号により動作が制御される装置には、副制御回路200が含まれている。
【0068】
更には、この副制御回路200には、表示装置30、スピーカ42(42L及び42R)、帯リール71、演出ランプ172、十字スイッチ182、○スイッチ184及び×スイッチ186が接続されている。尚、スピーカ42は、2つのスピーカ42L、42Rをあわせて符号42として表す。
【0069】
表示装置30は、副制御回路200から供給される画像信号を受け取り、画像を表示させるものである。
【0070】
スピーカ42は、副制御回路200から供給される音声信号を受け取り、音声を発するものである。
【0071】
帯リール71は、副制御回路200から供給される駆動信号を受け取り、その駆動信号に基づいて回転駆動される。
【0072】
演出ランプ172は、副制御回路200から供給される駆動信号を受け取り、その駆動信号に基づいて駆動される。
【0073】
十字スイッチ182は、十字ボタン45の操作を検出するものであり、十字ボタン45の操作を検出した場合には、副制御回路200に方向操作信号を供給する。
【0074】
○スイッチ184は、○ボタン46の操作を検出するものであり、○ボタン46の操作を検出した場合には、副制御回路200に○操作信号を供給する。
【0075】
×スイッチ186は、×ボタン47の操作を検出するものであり、×ボタン47の操作を検出した場合には、副制御回路200に×操作信号を供給する。
【0076】
[副制御回路の電気的構成]
このような副制御回路200について、図5を用いて説明する。図5のブロック図は、副制御回路200の構成を示したものである。尚、本実施形態においては、副制御回路200を備えた構成としているが、本発明はこれに限らず、副制御回路200を備えない構成としても問題ない。
【0077】
副制御回路200は、主制御回路100からの制御命令(コマンド)に基づいて表示装置30の表示制御、スピーカ42からの音の出力制御、帯リール71の駆動制御、及び演出ランプ172の演出制御を行う。
【0078】
この副制御回路200は、主制御回路100を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成され、サブマイクロコンピュータ210を主たる構成要素とし、表示装置30の表示制御を行う画像制御回路250、スピーカ42により出音される音を制御する音源IC302、音声データが記録されているサウンドROM304、増幅器としてのパワーアンプ306、帯リール71を駆動させるためのモータ駆動回路320、及び演出ランプ172を駆動させるためのランプ駆動回路322で構成されている。
【0079】
サブマイクロコンピュータ210は、主制御回路100から送信された制御命令に従って制御動作を行うサブCPU212と、サブマイクロコンピュータの制御プログラムを記録しているサブROM214と、サブRAM216と、を含む。副制御回路200は、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、サブCPU212の動作プログラム上で乱数サンプリングを実行するように構成されている。
【0080】
サブROM214は、サブCPU212で実行する制御プログラムを格納する。サブRAM216は、制御プログラムをサブCPU212で実行するときに、一時的にデータを記録するために構成されている。
【0081】
画像制御回路250は、画像制御CPU252、画像制御ROM254、画像制御RAM256、画像ROM262、ビデオRAM264及び画像制御IC260で構成されている。
【0082】
画像制御CPU252は、サブマイクロコンピュータ210で設定されたパラメータに基づき、画像制御ROM254内に格納する画像制御プログラムに従って表示装置30での表示内容を決定する。画像制御ROM254は、表示装置30での表示に関する画像制御プログラムや各種選択テーブルを格納する。画像制御RAM256は、その画像制御プログラムを画像制御CPU252で実行するときの一時記憶手段として構成される。画像制御IC260は、画像制御CPU252で決定された表示内容に応じた画像を形成し、表示装置30に出力される。画像ROM262は、画像を形成するためのデータを格納する。ビデオRAM264は、画像制御IC260で画像を形成するときには、一時的に記憶されるようにして構成される。
【0083】
[入賞図柄組合せテーブル]
上述した入賞図柄組合せテーブルについて、図6を用いて説明する。図6に示した入賞図柄組合せテーブルは、各入賞役の図柄の組合せ及びそれに対応する払出枚数を示したものである。
【0084】
有効ラインに「赤7−赤7−赤7」又は「青7−青7−青7」が停止表示されることにより、15枚のメダルの払い出しが行われる。その後、いわゆるビッグボーナスゲームに移行する。
【0085】
また、有効ラインに「赤7−赤7−青7」が停止表示されることにより、15枚のメダルの払い出しが行われる。その後、いわゆるレギュラーボーナスゲームが行われる。
【0086】
更には、有効ラインに「青7−ベル−ベル」が停止表示されることにより、3枚のメダルの払い出しが行われる。その後、いわゆるシングルボーナスゲームが行われる。
【0087】
詳細は後述するが、このSBが内部当選し、且つそのSBが入賞しなかった場合には、所定回数の遊技において、そのSBが内部当選した状態が維持されるケースがあり、そのケースにおいては、デカチリが一般遊技状態よりも頻繁に内部当選する状態に移行することとなる。
【0088】
BBに入賞すると、先ず、いわゆるBB中一般遊技状態に移行する。このBB中一般遊技状態においては、ハズレも発生するが、「スイカ−スイカ−スイカ」や、「ベル−ベル−ベル」等の組合せによる入賞が、一般遊技状態に比べて高い確率で発生する。
【0089】
BB中一般遊技状態において、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが並ぶと、15枚のコインが払い出され、その後、複数回のジャックゲームが行えるレギュラーボーナスゲームに移行する。レギュラーボーナスゲームは、例えばジャック入賞が8回発生するか、又はレギュラーボーナスゲーム中に実行された通算のジャックゲームの回数が12回に達すると、終了する。
【0090】
ビッグボーナスゲームにおいて、1回目のレギュラーボーナスゲームが終了すると、上述したBB中一般遊技状態に再度移行し、このBB中一般遊技状態において、「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが並ぶと、再びレギュラーボーナスゲームが行われる。
【0091】
ビッグボーナスゲームは、レギュラーボーナスゲームが所定回数、例えば3回行われると、終了し、一般遊技状態に戻る。但し、このビッグボーナスゲーム中に、BB一般遊技状態における遊技回数が所定回数、例えば30回に達した場合、ビッグボーナスゲームは終了し、一般遊技状態に戻る。
【0092】
上述の通り、レギュラーボーナスでは、ジャックゲームと称される、ジャック入賞が極めて高い確率で発生する遊技を複数回行うことができる。このボーナスゲームにおいて、入賞ラインL1上に「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが並ぶと、ジャック入賞が成立したとして、15枚のコインが払い出される。このレギュラーボーナスゲームは、上述の通り、ジャック入賞が8回発生するか、又は通算のジャックゲーム数が12回に達すると終了し、終了後は、一般遊技状態に移行する。
【0093】
シングルボーナスゲームは、上述したジャックゲームを一回のみ実施されるものであり、ビッグボーナスゲーム及びレギュラーボーナスゲームよりも、相対的に少ないメダルの払い出しが行われることとなる。
【0094】
また、有効ラインに「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが停止表示されることにより、12枚のメダルの払い出しが行われる。
【0095】
また、有効ラインに「ベル−ベル−ベル」の組合せが停止表示されることにより、8枚のメダルの払い出しが行われる。
【0096】
また、左側のリール26Lに「上チリ−ANY−ANY」が停止表示されることにより、1枚のメダルの払い出しが行われる。
【0097】
また、左側のリール26Lに「下チリ−ANY−ANY」が停止表示されることにより、7枚のメダルの払い出しが行われる。
【0098】
また、図3に示す如く、「上チリ」及び「下チリ」は、左側のリール26L上に、回転方向に連続して描かれている(例えば、図3におけるリール26Lの番号11及び12)。ここで、メダルが3枚ベットされることを条件として、入賞ラインL1に「上チリ」、且つ入賞ラインL2B、L3Bに「上チリ」が停止表示されると、上チリ役が1つ成立するとともに、下チリ役が2つ成立することになる。つまり、遊技者には、1枚、7枚、7枚を合計した15枚のメダルが払い出される。本実施の形態においては、このような入賞役を、特にデカチリと称する。
【0099】
また、有効ラインに「リプレイ−リプレイ−リプレイ」の組合せが停止表示されることにより、一般遊技状態においては、リプレイが入賞し、メダルの払い出しが行われることなく、また、メダルを投入することなく、一回遊技を行うことができる。一方、上述した通り、BB中一般遊技状態においては、15枚のメダルが払い出されると共に、レギュラーボーナスゲームに突入する契機となり、レギュラーボーナスゲームにおいては、ジャック入賞として、15枚のメダルの払い出しが行われる。
【0100】
尚、有効ラインに、上述した図柄の組合せが停止表示されなかった場合には、「ハズレ」として、メダルの払い出しは行われない。
【0101】
尚、本実施の形態においては、本発明における好適な一例として、図6に示す入賞図柄組合せテーブルを用いたが、本発明はこれに限らず、別の払出枚数、別の役を有するものであっても良い。
【0102】
[確率抽選テーブル]
図7は、一般遊技状態における内部当選役の決定のために用いられる確率抽選テーブルについて示したものである。0〜16383の範囲にある数値から抽出される1つの数値を用いて、内部当選役が決定される。尚、本テーブルは、後述する通り、SBが内部当選している状態においても参照される場合がある。
【0103】
本実施の形態では、図7に示す如く、内部当選役としてBB、RB、SB、スイカ、グループ役、リプレイ及びハズレがあり、各内部当選役は乱数と対応付けられている。
【0104】
また、図8は、後述する高確率再遊技状態における内部当選役の決定のために用いられる確率抽選テーブルについて示したものである。
【0105】
図8に示す確率抽選テーブルは、高確率再遊技状態のものであり、図7に示す一般遊技状態のものと比較すると、リプレイの当選確率が高まり、ハズレの当選確率が低くなっているが、これら以外の当選確率は同じとなっている。尚、本テーブルは、後述する通り、SBが内部当選している状態においても参照される場合がある。
【0106】
図9は、BBが内部当選している状態(以下「BB内部当選状態」という)、又はRBが内部当選している状態(以下「RB内部当選状態」という)における内部当選役の決定のために用いられる確率抽選テーブルについて示したものである。
【0107】
図9に示す確率抽選テーブルは、BB内部当選状態又はRB内部当選状態のものであり、図7に示す一般遊技状態におけるものとほぼ同じであるが、BB及び「RB」の割り当てはなく、図7におけるBB及びRBに割り当てられていた乱数範囲が、ハズレに割り振られている。
【0108】
このように、高確率再遊技状態においては、その他の状態、具体的には一般遊技状態、BB内部当選状態及びRB内部当選状態等と比較して、リプレイの内部当選する確率が高くなると共に、ハズレの可能性が低くなる。このような状態が持続する限り、遊技者は、手持ちのメダルを減らすことなく、遊技を行うことができる。
【0109】
ところで、本実施の形態において、グループ役とは、1つの内部当選役に対して、リールの停止制御により、ベル、上チリ、デカチリ及びハズレの何れかが成立するように振り分けられるものである。図10及び図11は、グループ役が内部当選したときに用いられる停止テーブル群を選択するときに用いられるテーブルである。
【0110】
図10に示す通り、一般遊技状態において、グループ役が内部当選したとき、ベル、上チリ、デカチリ及びハズレのうち、ハズレが成立する停止テーブル群が選択される確率が、他の役と比較して、極めて高くなっている。
【0111】
また、図11に示す通り、SBが内部当選している状態(以下「SB内部当選状態」という)において、グループ役が内部当選したとき、ベル、上チリ、デカチリ及びハズレのうち、デカチリが成立する停止テーブル群が選択される確率が、他の役と比較して、極めて高くなっている。
【0112】
このように、SB内部当選状態においては、その他の状態、具体的には一般遊技状態、BBのみが内部当選している状態及びRBのみが内部当選している状態等と比較して、デカチリが入賞する確率が高くなる。つまり、このような状態が持続すると、遊技者は多くのメダルを獲得することができる。
【0113】
図12は、内部当選役とヒットリクエストフラグの関係を示したものである。
【0114】
このヒットリクエストフラグとは、図12(A)に示す如く、所定の内部当選役を次以降の遊技に持ち越す場合に用いるものである。本実施の形態において、BB、RB及びSBは、内部当選した遊技で入賞に至らなかった場合には、少なくとも次の遊技に持ち越されるようになっている。また、BB、RB及びSB以外の内部当選役は、内部当選した遊技で入賞に至らなかった場合には、消滅するようになっている。つまり、BB、RB及びSB以外の内部当選役は、遊技者は内部当選した遊技で入賞させられないと、その内部当選役を入賞させる権利が消滅してしまうが、BB、RB及びSBの内部当選役は入賞に至るまで、その内部当選役を入賞させる権利が持ち越され、消滅しないようになっている。
【0115】
具体的には、ヒットリクエストフラグの格納領域に00H、即ち何もセットされていないときに、BB、RB及びSB以外の内部当選役が内部当選した場合、00Hのまま保持される。そして、ヒットリクエストフラグに00Hがセットされている場合に、BBが内部当選したときは20Hを格納し、RBが内部当選したときは10Hを格納し、SBが内部当選したときには40Hを格納する。この状態を各々が入賞するまで保持することにより、BB、RB及びSBの入賞する権利を次以降の遊技に持ち越すことができる。
【0116】
このヒットリクエストフラグは、図12(B)に示す如く、4ビットずつ割り当てられている上位桁と下位桁とから構成されており、その上位桁の下位から、RB内部当選状態用、BB内部当選状態用、SB内部当選状態用に割り付けられている。
【0117】
尚、本実施の形態における遊技機10は、SB内部当選状態においても、SBが内部当選するように構成されており、これにより、SBが重複して内部当選したときには、その重複分を貯留する機能、いわゆるストック機能を搭載した遊技機である。具体的には、ヒットリクエストフラグに00Hがセットされているときに、SBが内部当選した場合、ヒットリクエストフラグに40Hを格納すると共に、このヒットリクエストフラグとは異なるメインRAM106の所定の領域に設けられたカウンタをインクリメントする。また、ヒットリクエストフラグに40Hが格納されているときに、SBが内部当選した場合、ヒットリクエストフラグはそのままで、上述のカウンタをインクリメントする。そして、SBが入賞した都度、そのカウンタをデクリメントする。つまり、このカウンタの値は、入賞の権利を有したSBの回数(以下「SB貯留数」という)を表している。
【0118】
本実施の形態では、SB内部当選状態において、BBが内部当選することが可能なように構成されている。また、SB内部当選状態において、RBが内部当選することが可能なようにも構成されている。具体的には、SB内部当選状態において、BBが内部当選したときには、上位桁の下位から2桁目及び3桁目に「1」が格納され、その結果、50Hがヒットリクエストフラグにセットされることとなる。また、SB内部当選状態において、RBが内部当選したときには、上位桁の下位から1桁目及び3桁目に「1」が格納され、60Hがヒットリクエストフラグにセットされることとなるのである。
【0119】
尚、本実施の形態では、SBは重複して内部当選し、その重複分を記憶するように構成されているが、本発明はこれに限ることはなく、RAMの所定領域にそれぞれのカウンタを設けるなどして、BB又はRBが重複して内部当選し、その重複分を記憶するようにしても良い。また、SBが重複して内部当選しない構成にしても良い。
【0120】
図13は、SB内部当選状態において用いられる確率抽選テーブル及び停止テーブル群の関係を示す図である。
【0121】
上述の通り、SBのみが内部当選している状態で参照される確率抽選テーブルは、一般遊技状態用の確率抽選テーブル又は高確率再遊技状態用の確率抽選テーブルの何れかである。何れの確率抽選テーブルが用いられるかについての詳細は後述する。尚、この状態においては、図15に示す停止テーブル群が参照されることとなる。また、SB内部当選状態であり、且つBB内部当選状態又はRB内部当選状態である場合には、図16に示す停止テーブル群が用いられる。
【0122】
図14は、SBが内部当選したときに参照されるテーブルであり、高確率再遊技状態における遊技が継続する回数(以下「高確率再遊技状態継続数」という)を示す図である。この高確率再遊技状態継続数としては、「0回」、「50回」、「100回」、「200回」、「500回」、「1000回」の何れかが選択されるようになっており、各々が乱数に対応付けられている。即ち、乱数を用いた選択結果に基づいて、高確率再遊技状態継続数が決定されることになる。尚、「0回」が選択された場合、高確率再遊技状態に移行しないことが決定する。
【0123】
[停止テーブル群]
図15及び図16は、遊技状態と、内部当選役と、選択される停止テーブル群と、の関係を示した表である。
【0124】
また、停止テーブル群とは、リールの停止制御を行うために参照される停止テーブルの集合体を示すもので、停止テーブルとは、リールの停止位置を制御するための情報を有するものを指している。本実施の形態では、停止操作位置と、停止制御位置を1対1の関係で示しているが、これ以外にも、一方のみが複数、又、両方とも複数であって良い。
【0125】
回転しているリール26L、26C、26Rが停止制御される際には、遊技状態及び内部当選役に基づいて、一つの停止テーブル群が選択される。そして、その停止テーブル群の中から、一つの停止テーブルが選択され、その停止テーブルに基づいて、各リールが停止制御されることになる。
【0126】
ここで、「全入賞役入賞不成立停止テーブル群」が選択された場合には、有効ライン上に何れの入賞役も成立しないように停止制御される。それ以外の停止テーブル群が選択されたときは、内部当選役に対応する図柄が入賞ライン上に停止するようにリールの停止制御が行われるが、必ずしも入賞が発生するとは限らない。本実施の形態での停止制御は、遊技者によって停止操作が行われた位置から数えて、最大で4コマまで滑るようにしているが、その範囲内に内部当選役に対応する図柄が存在しない場合には、何れの入賞役も成立しないようにリールが停止制御される。例えば、「スイカ入賞成立可能停止テーブル群」が選択された場合、スイカの図柄はリール配列上4コマ置きには存在しないので、停止操作された位置が適切な位置でない場合には、入賞が発生しない。
【0127】
図17〜図20は、上述の停止テーブルの例を示す図である。停止テーブルには、リール毎に「停止操作位置」と「停止制御位置」とが示されている。ここで、停止操作位置とは、各リール26L、26C、26Rに対応する停止ボタン34L、34C、34Rが押下操作された時に、センターラインL1上に位置していた図柄(より具体的には、図柄の中心がセンターラインL1の上方に位置し、その中心がセンターラインL1の位置に最も近い図柄)のコードナンバーを表わす。また、停止制御位置とは、各停止ボタンが押下操作されて、各リールが停止した時、センターラインL1上に停止表示される図柄のコードナンバーを表したものである。尚、本実施の形態では、いわゆる滑りコマ数を最大4コマとしている。例えば、右のリール26Rの回転中において、コードナンバー”08”の「リプレイ」がセンターラインL1の位置に到達したとき、停止ボタン34Rが操作された場合、コードナンバー”12”の上チリをセンターラインL1の位置に停止表示するように、右のリール26Rが停止制御される。
【0128】
図17は、再遊技入賞成立可能停止テーブル群に含まれる停止テーブルの一例を示したものである。
【0129】
図17において、左のリール26Lの停止制御位置は、コードナンバー”04”、”09”、”14”、”17”又は”20”の何れかであり、これらのコードナンバーに対応する図柄の1つ下に配置された図柄は「リプレイ」である。
【0130】
また、図17において、中央のリール26Cの停止制御位置は、コードナンバー”03”、”07”、”09”、”14”又は”19”の何れかであり、これらのコードナンバーに対応する図柄は「リプレイ」である。
【0131】
更に、図17において、右のリール26Rの停止制御位置は、コードナンバー”03”、”07”、”12”、”16”又は”20”の何れかであり、これらのコードナンバーに対応する図柄の1つ上に配置された図柄は「リプレイ」である。
【0132】
以上のように、図17に示す再遊技入賞成立可能停止テーブルが各リールの停止制御に使用された場合には、クロスアップラインL3Bに沿って「リプレイ−リプレイ−リプレイ」が並ぶこととなる。つまり、リプレイが入賞することとなる。
【0133】
図18は、全入賞役入賞不成立停止テーブル群に含まれる停止テーブルの一例を示したものである。
【0134】
この停止テーブルは、左のリール26L及び右のリール26Rの停止操作位置及び停止制御位置は、図17に示すものと同じであるが、中央のリール26Cの停止制御位置は、01”、”05”、”08”、”11”、”16”又は”17”の何れかであり、これらに対応する図柄に「リプレイ」はない。このため、再遊技が成立することはなく、更には、別の入賞役が入賞ラインに沿って並ぶことはない。つまり、ハズレが成立することとなる。
【0135】
図19は、デカチリ入賞成立可能停止テーブル群に含まれる停止テーブルの一例を示したものである。
【0136】
図19において、左リール26Lの停止操作位置がコードナンバー”10”から”12”のとき、停止制御位置は何れもコードナンバー”12”となる。コードナンバー”12”に対応する図柄は「上チリ」である。即ち、センターラインL1上に「上チリ」、ボトムラインL2B及びクロスアップラインL3B上に「下チリ」に表示されることになり、上述のデカチリが入賞する。つまり、デカチリ入賞成立可能停止テーブルが各リールの停止制御に用いられている場合、左のリール26Lが回転中に、所定のタイミング、具体的にはセンターラインL1上にコードナンバー”10”から”12”の図柄が位置するタイミングで、停止ボタン34Lが停止操作されると、デカチリが入賞し、15枚のメダルが払い出しが行われる。逆に、このタイミングで停止ボタン34Lが押下操作されない場合は、メダルの払い出しが行われないように各リールが停止制御される。
【0137】
図20は、SB入賞成立可能停止テーブル群に含まれる停止テーブルの一例を示したものである。
【0138】
図20において、左のリール26Lの停止制御位置は、コードナンバー”00”、”04”、”09”、”14”又は”17”の何れかである。
【0139】
ところで、上述の通り、SBの入賞を成立させるための図柄の組合せは「青7−ベル−ベル」である。左のリール26Lには「青7」が1つしかないことから、滑りコマ数を考慮して、停止制御位置がコードナンバー”10”から”16”のときのみ、SBは入賞し得る。このことから、図20において、左のリールの停止制御位置は、コードナンバー”0”、”04”、”09”、”14”又は”17”の何れかとなっているが、停止制御位置がコードナンバー”14”以外では、SBは入賞し得ない。従って、SBを入賞させるための停止操作位置は、コードナンバー”10”から”14”のみとなる。
【0140】
図20において、中央のリール26Cの停止制御位置は、コードナンバー”01”、”05”、”09”、”12”又は”17”のいずれかであり、これらのコードナンバーに対応する図柄の1つ上に配置された図柄は「ベル」である。
【0141】
また、図20において、右のリール26Rの停止制御位置は、コードナンバー”01”、”05”、”09”、”14”又は”18”のいずれかであり、これらのコードナンバーに対応する図柄の1つ上に配置された図柄は「ベル」である。
【0142】
即ち、図20に示すSB入賞成立可能停止テーブルが各リールの停止制御に使用された場合には、左のリール26Lの停止操作位置がコードナンバー”10”から”14”であることを条件に、トップラインL2Aに沿って「青7−ベル−ベル」が必ず並ぶこととなる。
【0143】
以上のように、左のリール26Lにおいて、停止操作位置がコードナンバー”10”から”12”であるとき、デカチリ入賞成立可能停止テーブルが選択されている状態では、デカチリが入賞するように、また、SB入賞成立可能停止テーブルが選択されている状態では、SBが入賞するように、各リールが停止制御される。
【0144】
[主要な制御内容]
リール26L、26C、26Rの回転が開始された後、ステッピングモータ128L、128C、128Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値はメインRAM106に書き込まれる。リール26L、26C、26Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路156を介してメインCPU102に入力される。こうして得られたリセットパルスにより、メインRAM106で計数されている駆動パルスの計数値が「0」にクリアされる。これにより、メインRAM106内には、各リール26L、26C、26Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
【0145】
上記のようなリール26L、26C、26Rの回転位置とリールの外周面に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブルがROM106内に格納されている。この図柄テーブルでは、上述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール26L、26C、26Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。
【0146】
更に、ROM106内には、入賞図柄組合せテーブルが格納されている。この入賞図柄組合せテーブルでは、図柄の組合せと、入賞時の配当と、その入賞を表す入賞判定コードとが対応づけられている。上記の入賞図柄組合せテーブルは、左のリール26L、中央のリール26C、右のリール26Rの停止制御時、及び全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0147】
乱数サンプリングに基づく抽選処理により内部当選した場合には、メインCPU102は、遊技者が停止ボタン34L、34C、34Rを操作したタイミングでリール停止信号回路154から送られる操作信号、及び選択された停止テーブルに基づいて、リール26L、26C、26Rを停止制御する信号をモータ駆動回路130に送る。
【0148】
内部当選した役の入賞成立を示す停止態様となれば、メインCPU102は、払い出し命令信号をホッパー駆動回路124に供給してホッパー126から所定個数のメダルの払い出しを行う。その際、メダル検出部160は、ホッパー126から払い出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達したときに、メダル払い出し完了信号がメインCPU102に入力される。これにより、メインCPU102は、ホッパー駆動回路124を介してホッパー126の駆動を停止し、メダルの払い出し処理を終了する。
【0149】
[遊技機の動作]
上述した主制御回路100、副制御回路200において実行される遊技機10を制御するサブルーチンを図21から図28に示す。
【0150】
図21に示す如く、遊技機10において、初期化処理が実行される(ステップS101)。具体的には、メインCPU102は、メインRAM106の記録内容の初期化、通信データの初期化等を行う。メインRAM106の記録内容の初期化は、遊技機10に電源を投入することにより、メインCPU102が、メインRAM106に記録されている不定値をクリアするために行う。尚、ここで、メインCPU102は、メインRAM106の全域又は一部を初期化しないようにすることもできる。
【0151】
次いで、メインCPU102は、遊技終了時における記録内容の消去処理を実行する(ステップS102)。この処理において、メインCPU102は、前回の遊技に使用されたメインRAM106の書込可能領域におけるデータの消去、メインRAM106の書込可能領域における次の遊技に必要なパラメータの記録、次遊技において用いられるシーケンスプログラムの開始アドレスの記録等が行われる。
【0152】
次いで、メインCPU102は、前回の遊技終了後、30秒経過したか否かを判別する(ステップS103)。この処理において、メインCPU102は、前回の遊技が終了してからカウントを開始させたメインCPU102に内蔵されたタイマのカウント値が所定時間、本実施形態においては30秒以上であるか否かを判断することとなる。
【0153】
ステップS103の判別の結果、タイマのカウント値が30秒以上であると判別された場合、メインCPU102は、デモ表示コマンドの送信処理を実行する(ステップS104)。この処理において、メインCPU102は、入出力バス108を介して、デモ画面を表示させる旨の表示命令を副制御回路200に供給する。この命令を受け取った副制御回路200におけるサブCPU212は、画像制御回路250を介して、表示装置30にデモ画面を表示させる。
【0154】
ステップS103の判別の結果、タイマのカウント値が30秒以上と判別されなかった場合、又はステップS104の処理終了後、メインCPU102は、自動投入要求の有無を判断する(ステップS105)。この処理において、メインCPU102は、前回の遊技において、一般遊技状態であり、且つ、再遊技が入賞したか否かを判別する。
【0155】
ステップS105の判別の結果、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた前回の遊技における入賞状態を示すデータを読み出し、その読み出したデータが、再遊技が入賞した旨のデータであると判別した場合には、投入要求分のメダルの自動投入処理を実行する(ステップS106)。この処理において、メインCPU102は、前回投入分を示すデータをメインRAM106から読み出し、そのデータに基づいて、BET数をメインRAM106に記録するとともに、BETランプ18を点灯させる。
【0156】
ステップS105の判別の結果、再遊技が入賞した旨のデータであると判別されなかった場合には、メインCPU102は、メダルが投入されたか否かを判別する(ステップS107)。この処理において、メダルセンサ152は、メダル投入信号をメインCPU102に供給し、そのメダル投入信号を受け取ったメインCPU102は、メインRAM106にBET数として記録する。また、メインCPU102は、BET数が最大数である場合には、BET数として記録せず、クレジット数として記録する。そして、メインCPU102は、BET数をメインRAM106から読み出し、そのBET数がカウントされている、この判別の結果、メダルが投入されたと判別されなかった場合、ステップS103からの処理を繰り返す。
【0157】
ステップS107の判別の結果、メダルが投入されたと判別された場合、メインCPU102は、スタートスイッチがオンされたか否かを判別する(ステップS108)。この処理において、スタートスイッチ150は、スタートレバー32の操作を検出した場合には、メインCPU102にスタート信号を供給し、そのスタート信号を受け取ったメインCPU102が、スタートスイッチがオンされたか否かを判別することとなる。ステップS108の判別の結果、スタートスイッチがオンされたとは判別されなかった場合には、ステップS108の処理を繰り返す。
【0158】
ステップS108の判別の結果、メインCPU102は、スタート信号を受け取り、スタートスイッチがオンされたと判別した場合には、前回の遊技開始から4.1秒経過しているか否かを判別する(ステップS109)。この処理において、メインCPU102は、前回のゲームが開始されてからカウントを開始させたメインCPU102に内蔵されたタイマのカウント値が所定時間、本実施の形態においては4.1秒以上であるか否かを判別することとなる。
【0159】
ステップS109の判別の結果、タイマのカウント値が4.1秒以上であるとは判別されなかった場合には、メインCPU102は、ゲーム開始待ち時間の消化処理を実行する(ステップS110)。この処理において、メインCPU102は、ステップS109の処理によりカウントされた時間が4.1秒に至るまで、次の処理に移ることなく、ゲーム開始待ち時間の消化を行う。
【0160】
ステップS109の判別の結果、タイマのカウント値が4.1秒以上であると判別された場合、又はステップS110の処理終了後、メインCPU102は、リール回転処理を実行する(ステップS111)。この処理において、メインCPU102は、ステッピングモータ128L、128C、128Rを駆動制御するモータ駆動回路130に対して駆動信号を供給し、ステッピングモータ128L、128C、128Rを駆動させることにより、リール26L、26C、26Rを回転駆動させることとなる。
【0161】
次いで、抽選用の乱数の抽出処理を実行する(ステップS112)。この処理において、メインCPU102には、サンプリング回路114に対してサンプリング信号を供給し、そのサンプリング信号を受け取ったサンプリング回路114は、乱数発生器116に対して、乱数を発するためのデータを供給する。そして、乱数発生器116は、メインCPU102に対して、0〜16383の範囲の乱数を供給し、メインCPU102は、乱数発生器116から供給された乱数をメインRAM106に記録する。
【0162】
次いで、図22に示す如く、1遊技監視用タイマをセットする(ステップS113)。この処理において、メインCPU102は、メインCPU102に内蔵されたタイマをセットする。このタイマは、遊技者による停止操作に基づくことなく、自動的にリール26L、26C、26Rを停止させるための自動停止タイマが含まれている。
【0163】
次いで、遊技状態監視処理を実行する(ステップS114)。この処理において、メインCPU102は、後述する如く、遊技機10における遊技状態を監視することとなる。
【0164】
次いで、確率抽選処理を実行する(ステップS115)。この処理において、メインCPU102は、後述する如く、ステップS112の処理によりメインRAM106に記録された乱数に基づいて、内部抽選に関する処理を実行する。
【0165】
次いで、停止テーブル群選択処理を実行する(ステップS116)。メインCPU102は、後述する如く、遊技状態及び内部当選役等に基づいて、停止テーブルの選択を行う。
【0166】
次いで、ゲーム開始時の送信処理を実行する(ステップS117)。この処理において、メインCPU102は、上述した処理に基づいて決定された、内部当選役の情報、停止テーブル群の選択結果、遊技状態、記録されている確率抽選テーブルの種類等の情報を、遊技を開始する旨のデータとして、副制御回路200に供給する。
【0167】
次いで、停止ボタンがオンされたか否かを判別する(ステップS118)。この処理において、リール停止信号回路154は、各停止ボタン34L、34C、34Rの操作を検出した場合には、停止信号をメインCPU102に供給することとなる。
【0168】
ステップS118の判別の結果、停止信号を受け取ることなく、停止ボタンがオンされたと判別されなかった場合には、メインCPU102は、自動停止タイマの値が「0」であるか否かを判別する(ステップS119)。この処理において、メインCPU102は、ステップS113の処理により開始されたカウントに基づいて、この判別を行う。この判別の結果、自動停止タイマの値が「0」であるとは判別されなかった場合には、ステップS118からの処理を繰り返す。
【0169】
ステップS118の判別の結果、停止信号を受け取り、停止ボタンがオンされたと判別した場合、又はSステップS119の処理終了後、メインCPU102は、滑りコマ数決定処理を実行する(ステップS120)。この処理において、メインCPU102は、各停止ボタン34L、34C、34Rの操作を検出した停止位置と、選択された停止テーブル群に含まれる停止テーブルに基づいて、滑りコマ数を決定し、メインRAM106に記録する。
【0170】
次いで、滑りコマ数分、対応するリールを回転させた後に、停止させる処理を実行する(ステップS121)。この処理において、メインCPU102は、ステップS120の処理によりメインRAM106に記録された滑りコマ数を示すデータを読み出し、そのデータに基づいて、ステッピングモータ128L、128C、128Rを停止制御するモータ駆動回路130に対して停止信号を供給し、ステッピングモータ128L、128C、128Rを停止させることにより、リール26L、26C、26Rを停止表示させることとなる。
【0171】
次いで、メインCPU102は、全てのリールが停止されたか否かを判別する(ステップS122)。この判別の結果、全リールが停止されたと判別されなかった場合には、ステップS118からの処理が繰り返される。
【0172】
ステップS122の判別の結果、全リールが停止されたと判別されると、図23に示す如く、全リール停止コマンド送信処理を実行する(ステップS123)。この処理において、メインCPU102は、全リールが停止した旨のコマンドを、副制御回路200に供給する。
【0173】
次いで、メインCPU102は、入賞検索処理を実行する(ステップS124)。この処理において、メインCPU102は、各リール26L、26C、26Rの停止位置、BET数データ、図6に示す入賞図柄組合せテーブルに基づいて、入賞役を検索し、該当する入賞役のフラグ(以下「入賞フラグ」という)をメインRAM106に記録する。
【0174】
次いで、メインCPU102は、入賞フラグは正常であるか否かを判別する(ステップS125)。
【0175】
ステップS125の判別の結果、入賞フラグが正常であると判別されなかった場合には、メインCPU102は、イリーガルエラーの表示処理を実行する(ステップS126)。この処理において、メインCPU102は、入出力バス108を介して、副制御回路200に対してイリーガルエラー画面を表示させる旨の表示命令を供給する。この命令を受け取った副制御回路200におけるサブCPU212は、画像制御回路250を介して、表示装置30にイリーガルエラー画面を表示させる。この処理が終了した場合には、遊技は中止される。
【0176】
ステップS125の判別の結果、入賞フラグが正常であると判別された場合、メダルのクレジット又は払い出し処理を実行する(ステップS127)。この処理において、メインCPU102は、ステップS124の処理によりメインRAM106に記録された入賞フラグに基づいて、メインRAMに位置付けられたメダルのクレジット数を増加更新する、又は、払い出し命令信号をホッパー駆動回路124に供給してホッパー126から所定数のメダルの払い出しを行う。
【0177】
次いで、メインCPU102は、SBの終了時であるか否かを判別する(ステップS128)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に記憶されている遊技状態を示すデータを読み出し、そのデータが、SBが実行されている状態からSBが実行されていない状態として記憶された場合には、SB終了時であると判別することとなる。
【0178】
ステップS128の判別の結果、SBの終了時であると判別されなかった場合には、BB中一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判別する(ステップS129)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータを読み出し、そのデータに基づいて、BB中一般遊技状態又はRB遊技状態であるか否かを判別することとなる。
【0179】
ステップS129の判別の結果、BB中一般遊技状態又はRB遊技状態であると判別された場合には、メインCPU102は、BB、BR遊技数チェック処理を実行する(ステップS130)。この処理において、メインCPU102は、BB中一般遊技状態の遊技回数、RB遊技状態が発生した回数、RB遊技状態における入賞回数、及びRB遊技状態における遊技回数を読み出すとともに、BB中一般遊技状態及びRB遊技状態間における遊技状態の移行を行う。
【0180】
次いで、メインCPU102は、BBの終了時であるか否かを判別する(ステップS131)。この処理において、メインCPU102は、BB中一般遊技状態の遊技回数、RB遊技状態が発生した回数、RB遊技状態における入賞回数、及びRB遊技状態における遊技回数を読み出し、それらのデータに基づいて、BB終了時であるか否かを判別する。
【0181】
ステップS131の判別の結果、BB終了時であると判別された場合、BB終了時のクリア処理を実行する(ステップS133)。この処理において、メインCPU102は、BB終了時におけるメインRAM106のクリアを行う。
【0182】
ステップS128の判別の結果、SBの終了時であると判別された場合、メインCPU102は、後述する次SB設定処理を実行する(ステップS132)。
【0183】
ステップS129の判別の結果、BB中一般遊技状態又はRB遊技状態であると判別されなかった場合、ステップS131の判別の結果、BB終了時であると判別されなかった場合、又は、ステップS132の処理終了後、メインCPU102は、ステップS102からの処理を繰り返す。
【0184】
[遊技状態監視処理]
先ず、図24に示す如く、ボーナス中であるか否かを判別する(ステップS201)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータを読み出し、そのデータに基づいてボーナス中であるか否かを判別することとなる。
【0185】
ステップS201の判別の結果、ボーナス中であると判別された場合には、メインCPU102は、ボーナスの種別に応じて遊技状態をセットする(ステップS202)。この処理において、メインCPU102は、ボーナス種別、即ち、BB、RB又はSBの何れであるかに基づいて、メインRAM106に遊技状態を記録する。
【0186】
ステップS202の判別の結果、ボーナス中であると判別されなかった場合、一般遊技状態にセットする(ステップS203)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータを一般遊技状態である旨のデータとして記録する。
【0187】
次に、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられたヒットリクエストフラグを読み出し、そのヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目が「1」であるか否かを判別する(ステップS204)。
【0188】
この判別の結果、メインCPU102は、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目が「1」であると判別した場合には、SB内部当選状態にセットする(ステップS205)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータをSB内部当選状態である旨のデータとして記録する。
【0189】
ステップS204の判別の結果、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目が「1」であると判別されなかった場合、又は、ステップS205の処理終了後、メインCPU102は、ヒットリクエストフラグを読み出し、そのヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から2桁目が「1」であるか否かを判別する(ステップS206)。
【0190】
この判別の結果、メインCPU102は、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から2桁目が「1」であると判別した場合には、BB内部当選状態にセットする(ステップS207)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータをBB内部当選状態である旨のデータとして記録する。
【0191】
ステップS206の判別の結果、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から2桁目が「1」であると判別されなかった場合には、メインCPU102は、ヒットリクエストフラグを読み出し、そのヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から1桁目が「1」であるか否かを判別する(ステップS208)。
【0192】
ステップS208の判別の結果、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から1桁目が「1」であると判別された場合、RB内部当選状態にセットする(ステップS209)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータをRB内部当選状態である旨のデータとして記録する。
【0193】
ステップS202、ステップS207若しくはステップS209の処理終了後、又は、ステップS208の判別の結果、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から1桁目が「1」であると判別されなかった場合、本サブルーチンは終了する。
【0194】
[確率抽選処理]
先ず、図25に示す如く、メインCPU102は、ボーナスゲーム中であるか否かを判別する(ステップS300)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータを読み出し、そのデータに基づいてボーナスゲーム中であるか否かを判別することとなる。
【0195】
ステップS300の判別の結果、ボーナスゲーム中であると判別されなかった場合には、メインCPU102は、BB内部当選状態又はRB内部当選状態であるか否かを判別する(ステップS301)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータを読み出し、そのデータに基づいてBB又はRBに内部当選しているか否かを判別することとなる。
【0196】
ステップS301の判別の結果、BB内部当選状態又はRB内部当選状態であると判別された場合、メインCPU102は、BB・RB内部当選状態用確率抽選テーブル(図9参照)に基づいて抽選処理を実行する(ステップS302)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた確率抽選テーブルを示すデータを、BB・RB内部当選状態用確率抽選テーブルを示すデータとして記録する。そして、メインCPU102は、ステップS112の処理によりメインRAM106に記録された乱数と、本処理により記録された確率抽選テーブルと、に基づいて、内部当選役を決定することとなる。
【0197】
次いで、高確率再遊技状態継続数を記憶するカウンタ(以下「高確率再遊技状態継続数カウンタ」という)の値が「0」であるか否かを判別する(ステップS303)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられている高確率再遊技状態継続数カウンタの値を読み出し、その高確率再遊技状態継続数カウンタの値が「0」であるか否かを判別することとなる。ここでは、メインCPU102は、現在の遊技状態が、高確率再遊技状態であるか否かが判断することとなるのである。
【0198】
ステップS303の判別の結果、高確率再遊技状態継続数カウンタの値が「0」であると判別された場合、メインCPU102は、一般遊技状態用確率抽選テーブル(図7参照)に基づいて、抽選処理を実行する(ステップS304)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた確率抽選テーブルを示すデータを、一般遊技状態用確率抽選テーブルを示すデータとして記録する。そして、メインCPU102は、ステップS112の処理によりメインRAM106に記録された乱数と、本処理により記録された一般遊技状態用確率抽選テーブルと、に基づいて、内部当選役を決定することとなる。
【0199】
ステップS303の判別の結果、高確率再遊技状態継続数カウンタの値が「0」であると判別されなかった場合、メインCPU102は、高確率再遊技状態用確率抽選テーブル(図8参照)に基づいて抽選処理を実行する(ステップS305)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた確率抽選テーブルを示すデータを、高確率再遊技状態用確率抽選テーブルを示すデータとして記録する。そして、メインCPU102は、ステップS112の処理によりメインRAM106に記録された乱数と、本処理により記録された高確率再遊技状態用確率抽選テーブルと、に基づいて、内部当選役を決定することとなる。
【0200】
ステップS303の処理終了後、メインCPU102は、高確率再遊技状態継続数のカウンタ値から「1」を減算する処理を実行する(ステップS306)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた高確率再遊技状態継続数カウンタの値を読み出し、その高確率再遊技状態継続数カウンタの値を「1」減算し、高確率再遊技状態継続数カウンタの値として再度記録する。
【0201】
ステップS300の判別の結果、ボーナスゲーム中と判別された場合、CPU102は、ボーナスゲーム中用確率抽選テーブル基づいて抽選処理を実行する(ステップS307)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた確率抽選テーブルを示すデータを、ボーナスゲーム中用確率抽選テーブルを示すデータとして記録する。そして、メインCPU102は、ステップS112の処理によりメインRAM106に記録された乱数と、本処理により記録されたボーナスゲーム中用確率抽選テーブルと、に基づいて、内部当選役を決定することとなる。尚、ボーナスゲーム中用の確率抽選テーブルは従来のものを用いれば良く、詳細な説明は割愛する。
【0202】
ステップS302、ステップS304、ステップS306又はステップS307の処理終了後、メインCPU102は、内部当選役を格納する処理を実行する(ステップS308)。この処理において、メインCPU102は、ステップS302、ステップS304、ステップS305又はステップS307の何れかの処理に得られた内部当選役を示すデータをメインRAM106に記録する。
【0203】
次いで、図26に示す如く、内部当選役がSBであるか否かを判別する(ステップS311)。この処理において、メインCPU102は、ステップS308の処理によりメインRAM106に記録された内部当選役を示すデータを読み出し、その内部当選役を示すデータがSBであるか否かを判別することとなる。
【0204】
ステップS311の判別の結果、内部当選役がSBであると判別された場合、SB貯留数に「1」を加算する処理を実行する(ステップS312)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられたSB貯留数を読み出し、そのSB貯留数に「1」を加算して、メインRAM106に記録する、即ちメインRAM106に記憶されているSB貯留数をインクリメントして記録する。
【0205】
次に、メインCPU102は、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目が「1」であるか否かを判別する(ステップS313)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられているヒットリクエストフラグの上位桁の下位側から3桁目を読み出し、SB内部当選状態であるか否かを判別する。
【0206】
ステップS313の判別の結果、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目が「1」であると判別されなかった場合、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目に「1」をセットする(ステップS314)。つまり、ヒットリクエストフラグが一般遊技状態を示す「00H」であった場合には、ヒットリクエストフラグを「40H」として記録されることとなる。また、ヒットリクエストフラグがBB内部当選状態を示す「20H」であった場合には、「60H」として記録され、ヒットリクエストフラグがRB内部当選状態を示す「10H」であった場合には、「50H」として記録される。
【0207】
ステップS314の処理終了後、メインCPU102は、SB貯留数から「1」減算する処理を実行する(ステップS315)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられているSB貯留数を読み出し、デクリメントするように記録する。
【0208】
次いで、後述する、高確率再遊技状態継続数選択処理が実行される(ステップS316)。この処理において、メインCPU102は、後述する如く、その高確率再遊技状態継続数カウンタの値を加算するか否かを選択する。
【0209】
ステップS311の判別の結果、内部当選役がSBであると判別されなかった場合、メインCPU102は、内部当選役がBB又はRBであるか否かを判別する(ステップS317)。この処理において、メインCPU102は、ステップS308の処理によりメインRAM106に記録された内部当選役を示すデータを読み出し、その内部当選役を示すデータがBB又はRBであるか否かを判別する。
【0210】
ステップS317の判別の結果、内部当選したボーナスゲームの種別に基づいてヒットリクエストフラグをセットする処理を実行する(ステップS318)。この処理において、メインCPU102は、ステップS308の処理によりメインRAM106に記録された内部当選役を示すデータを読み出し、その内部当選役を示すデータに基づいて、メインRAM106に位置付けられたヒットリクエストフラグを更新記録する。メインCPU102は、内部当選役がBBである場合にはその上位桁の下位から2桁目を「1」として記録し、内部当選役がRBである場合にはその上位桁の下位から1桁目を「1」として記録する。これにより、ヒットリクエストフラグが、「60H」、「50H」、「20H」又は「10H」の何れかとして記憶されることとなる。
【0211】
ステップS313、ステップS316若しくはステップS318の処理終了後、又はステップS317の判別の結果、内部当選役がBB又はRBの何れでもない場合、本サブルーチンは終了する。
【0212】
[高確率再遊技状態継続数選択処理]
先ず、図27に示す如く、高確率再遊技状態継続数選択テーブルに基づいて、抽選処理を実行する(ステップS401)。この処理において、メインCPU102は、乱数発生器116に乱数を発生させるための命令を供給する。その命令を受け取った乱数発生器116は、乱数をメインCPU102に供給する。そして、乱数を受け取ったメインCPU102は、その受け取った乱数と、その乱数に対応付けられた、図14に示す高確率再遊技状態継続数選択テーブルと、に基づいて、高確率再遊技状態継続数を決定する。
【0213】
次いで、高確率再遊技状態継続数カウンタをセットする処理を実行する(ステップS402)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた高確率再遊技状態継続数カウンタの値を読み出し、その値に、ステップS401の処理により決定された高確率再遊技状態継続数を加算した値をメインRAM106に更新記録する。
【0214】
[停止テーブル群選択処理]
次いで、図28に示す如く、停止テーブル選択用の乱数抽出処理を実行する(ステップS501)。この処理において、メインCPU102は、乱数発生器116に乱数を発生させるための命令を供給する。その命令を受け取った乱数発生器116は、乱数をメインCPU102に供給する。そして、乱数を受け取ったメインCPU102は、その受け取った乱数をメインRAM106に記録する。この処理が終了した場合には、ステップS502に処理を移す。
【0215】
次いで、メインCPU102は、SBのみに内部当選しているか否かを判別する(ステップS502)。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられた遊技状態を示すデータに基づいて、SBのみに内部当選しているか否かを判別する。
【0216】
ステップS502の判別の結果、SBのみに内部当選していると判別された場合、メインCPU102は、SB内部当選状態用の停止テーブル群(図15参照)を選択する(ステップS503)。この処理において、メインCPU102は、SB内部当選状態用の停止テーブルを選択し、その選択されたSB内部当選状態用の停止テーブルと、内部当選役を示すデータと、に基づいて、停止テーブル群を選択することとなる。
【0217】
ここで、SB内部当選状態であり、且つBB内部当選状態であるときは、BB内部当選状態用の停止テーブル群が選択され、SB内部当選状態であり、且つRB内部当選状態であるときはRB内部当選状態用の停止テーブル群が選択される。
【0218】
尚、内部当選役がグループ役であった場合には、図11に示す選択テーブルが参照されるのは、上述の通りである。
【0219】
ステップS502の判別の結果、SBのみに内部当選していると判別されなかった場合には、そのときの内部当選役及び遊技状態に基づいて、停止テーブル群を選択する処理を実行する(ステップS504)。この処理において、メインCPU102は、遊技状態を示すデータと、内部当選役を示すデータと、に基づいて、停止テーブル群を選択することとなる。
【0220】
尚、一般遊技状態において、その内部当選役がグループ役であった場合、図10に示す選択テーブルが参照されるのは、上述の通りである。
【0221】
[次SB設定処理]
先ず、図29に示す如く、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられたSB貯留数を読み出し、SB貯留数が「1」以上であるか否かを判別する(ステップS601)。
【0222】
ステップS601の判別の結果、SB貯留数が「1」であると判別された場合、ヒットリクエストフラグにおける上位桁の下位から3桁目に「1」をセットする(ステップS602)。即ち、遊技状態がSB内部当選状態に移行することになる。
【0223】
次に、メインCPU102は、SB貯留数から「1」減算する処理を実行する。この処理において、メインCPU102は、メインRAM106に位置付けられているSB貯留数を読み出し、デクリメントするように記録する(ステップS603)。
【0224】
そして、メインCPU102は、上述の高確率再遊技継続数選択処理を行う(ステップS603)。この処理が終了した場合には、本サブルーチンは終了する。
【0225】
以上説明したように、本実施の形態における遊技機10は、SBが内部当選している間、デカチリの内部当選する確率を高くする機能を備えると共に、遊技者がそのデカチリを入賞させようと遊技者が技量を発揮したとき、SBの入賞を成立させるための図柄が入賞ライン上に引き込み可能なように各図柄を配置したので、所定の範囲内で、メリハリのある配当を付与することができる。
【0226】
尚、本実施の形態において、デカチリが高確率で内部当選していることを遊技者に報知する手段を設けても良い。具体的には、デカチリが高確率で内部当選する状態のときは、SBが内部当選していることから、一般遊技状態とは全く異なる停止テーブルを用いて、いわゆるリーチ目を出すようにしても良い。その他にも、表示装置30、帯リール71、音、ランプ、ドットマトリックス又は透明ELディスプレイ等を用いて、遊技者にその旨を報知することも可能である。このような構成にすることにより、遊技者は、常にデカチリを入賞ライン上に停止するように狙う必要もなく、また、デカチリが高い確率で内部当選する状態にあることを見逃してしまうこともない。
【0227】
また、本実施の形態では、機械式のリール26L、26C、27Rを用いたが、リール上の図柄を画面に表示する電気的変動表示装置を用いても良い。
【0228】
更に、本実施の形態においては、SBが内部当選している間、デカチリの内部当選する確率を高くしたが、本発明はこれらの役に限られるものではなく、SBの代わりに、BB、RB、小役若しくはハズレ等の何れか又は複数を、デカチリの代わりに、ベル又はリプレイ等を適用しても良い。尚、本実施の形態では、BB又はRBと比較して、相対的に内部当選する確率が高いSBを適用したが、この場合、遊技者に多くの配当を与える機会をそれだけ多く発生させることができるという格別な効果を奏す。
【0229】
また、本実施の形態では、図3に示す図柄列及び図6に示す入賞図柄組合せテーブルを用いたが、本発明はこれに限らず、他の図柄列及び他の入賞図柄組合せテーブルを適用して良い。
【0230】
具体的には、図30に示す図柄列及び図31に示す入賞図柄組合せテーブルを本発明に適用しても良い。この図柄列及び入賞図柄組合せテーブルは、滑りコマ数を最大4コマとすることを条件として、SBを取りこぼしが全く発生しないように構成されている。また、「赤7−黄7−黄7」、「白7−黄7−黄7」及び「BAR−黄7−黄7」の組合せによる役を、いわゆる同一フラグとし、取りこぼしが全く発生しないように構成されている。このような構成にすることによって、SB内部当選状態において、上記3つの役の内部当選する確率を高くする機能を備えることによって、遊技者は、いわゆる目押しをする必要もなく、大きな利益を獲得することができる。また、遊技者がわざとSBを入賞させないようにすることも回避することができる。
【0231】
尚、本発明は、上述の遊技機10の動作を家庭用ゲーム機等、各種の電気機器において、擬似的に実行するようなプログラムが記憶されており、その記憶されたプログラムに従ってCPU等の制御手段が実行するように実現されてもよい。
【0232】
【発明の効果】
本発明によれば、所定の操作手順を踏むことによって、遊技者が相当な利益を獲得できる機会を提供すると共に、遊技者に付与する配当を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機10の概観図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるリールの変動表示態様及び停止表示態様を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるリール上に表された図柄列を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における遊技機10の電気回路の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態における遊技機10の副制御回路の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態における入賞図柄組合せテーブルを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における一般遊技状態の確率抽選テーブルを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における高確率再遊技状態の確率抽選テーブルを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態におけるBB、RB内部当選状態の確率抽選テーブルを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における一般遊技状態のグループ役選択テーブルを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態における高確率再遊技状態のグループ役選択テーブルを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態におけるヒットリクエストフラグと内部当選役との関係を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態におけるSB内部当選状態において用いられる確率抽選テーブル及び停止テーブル群を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における高確率再遊技状態継続数の選択テーブルを示す図である。
【図15】遊技状態と、内部当選役と、選択される停止テーブル群との関係を示す図である。
【図16】遊技状態と、内部当選役と、選択される停止テーブル群との関係を示す図である。
【図17】本発明の実施の形態における再遊技入賞成立可能停止テーブルの一例を示す図である。
【図18】本発明の実施の形態における全入賞役入賞不成立停止テーブルの一例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態におけるデカチリ入賞成立可能停止テーブルの一例を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態におけるSB入賞成立可能停止テーブルの一例を示す図である。
【図21】本発明の実施の形態における遊技機の動作を示すフローチャートである。
【図22】図21に続くフローチャートである。
【図23】図22に続くフローチャートである。
【図24】本発明の実施の形態における遊技状態監視処理を示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施の形態における確率抽選処理を示すフローチャートである。
【図26】図25に続くフローチャートである。
【図27】本発明の実施の形態における高確率再遊技状態継続数選択処理を示すフローチャートである。
【図28】本発明の実施の形態における停止テーブル群選択処理を示すフローチャートである。
【図29】本発明の実施の形態における次SB設定処理を示すフローチャートである。
【図30】本発明の他の実施の形態におけるリール上に表された図柄列を示す図である。
【図31】本発明の他の実施の形態における入賞図柄組合せテーブルを示す図である。
【符号の説明】
10 遊技機
12 筐体
14 表示窓
26 リール
30 表示装置
32 スタートレバー
34 停止ボタン
71 帯リール
82 副制御回路
100 主制御回路
102 メインCPU
104 メインROM
106 メインRAM
114 サンプリング回路
116 乱数発生器
120 各種ランプ
124 ホッパー駆動回路
126 ホッパー
128 ステッピングモータ
130 モータ駆動回路
132 ランプ駆動回路
134 表示部駆動回路
150 スタートスイッチ
154 リール停止信号回路
156 リール位置検出回路
172 演出ランプ
200 副制御回路
210 サブマイクロコンピュータ
212 サブCPU
214 サブROM
216 サブRAM
250 画像制御回路
320 モータ駆動回路
322 ランプ駆動回路

Claims (3)

  1. 複数の図柄の変動表示を行う変動表示手段と、遊技毎に内部当選役を決定する内部当選役決定手段と、遊技者による操作に応じて、図柄の変動表示を停止要求する変動表示停止要求手段と、図柄の変動表示が停止要求されると、内部当選役に基づいて、図柄を停止表示する停止表示手段と、内部当選役に対応する図柄が所定の箇所に停止表示されたか否かを判定する判定手段と、を備えた遊技機であって、
    第一の役が内部当選役として決定され、且つ第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されなかったとき、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利を、少なくとも次の遊技に持ち越す内部当選役持越手段と、
    第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定される確率を高くする確率変更手段と、有し、
    第一の役が前記所定の箇所に停止表示されるのに必要な停止要求態様は、第二の役が前記所定の箇所に停止表示されるのに必要な停止要求態様を包含し、
    第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定されたとき、当該第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る停止要求態様で停止要求されると、第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され、
    第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る権利が持ち越されている遊技において、第二の役が内部当選役として決定されなかったとき、当該第二の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示され得る停止要求態様で停止要求されると、第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されることを特徴とする遊技機。
  2. 第一の役が内部当選役として決定されたとき、当該第一の役に対応する図柄が前記所定の箇所に停止表示されない状態を維持する内部当選役維持手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 第一の役に対応する図柄が前記所定の位置に停止表示され得る権利が持ち越されているとき、その旨の報知を行う報知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の遊技機。
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