JP3989071B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乱数抽選によって入賞態様が決定され、特典ゲーム入賞態様が発生する遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては例えばスロットマシンがある。一般的なスロットマシンでは、前面パネルの背後に3個のリールが3列に並設されている。各リールの外周には種々の図柄が描かれており、これら図柄は、各リール毎に設けられた内蔵光源(バックライト)によって背後から照明され、前面パネルに形成された各窓を介して観察される。この窓には5本の入賞ラインが記されており、スロットマシン遊技は、いずれかのこの入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃うか否かによって行われる。
【0003】
遊技は遊技者によって投入口にメダルが投入されることによって開始され、遊技者によってさらにスタートレバーの操作がされると、各リールは一斉に回転し出す。各リールが一定速度に達すると、各リールに対応して設けられた各ストップボタンの操作は有効となる。遊技者は移動する図柄を観察しながら各ストップボタンを操作し、各リールの回転を停止させ、所望の図柄をいずれかの入賞ライン上に停止表示させようとする。各リールは各ストップボタンの操作タイミングに応じてその回転が停止する。この停止時にいずれかの入賞ライン上に所定の図柄組み合わせが表示されると、その図柄組み合わせに応じた入賞が得られる。
【0004】
入賞態様には大当たり入賞や中当たり入賞,小当たり入賞等がある。大当たり入賞および中当たり入賞は特典ゲーム入賞態様であり、図柄「7」や所定のキャラクタ図柄が入賞ライン上に所定個揃うと発生する。大当たり入賞ではビッグ・ボーナス・ゲーム(BBゲーム)、中当たり入賞ではレギュラー・ボーナス・ゲーム(RBゲーム)という特別遊技が行え、大量のコインを獲得することが出来る。また、小当たり入賞は「チェリー」や「ベル」といった図柄が入賞ライン上に3個揃うと発生し、この小当たり入賞では数枚のメダルを獲得することが出来る。
【0005】
このような入賞態様は、スタートレバーが操作された直後に行われる乱数抽選によって決定され、各リールが遊技者によって停止操作される前には既に定まっている。この乱数抽選は遊技機内部に構成された入賞態様決定手段で実施される。この乱数抽選によって大当たり入賞が決定されると、機器前面パネルに設けられたランプが点灯し、機械の内部抽選によって大当たり入賞が発生したことが遊技者に報知される。その後、遊技者の停止ボタン操作に応じて各リールの回転が停止制御され、乱数抽選によって決定された入賞の図柄組合せが入賞ライン上に停止表示されると、入賞を実際に体験できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遊技機では、大当たり自体の発生頻度がもともと少なく、大当たり入賞が発生した場合の報知は、ランプが単に点灯することだけによってなされるため、何ら遊技上の面白味はない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決することを目的になされたものであって、この目的は、下記(1)〜(4)の発明によって達成される。
【0008】
(1)複数の入賞態様からなる確率テーブルを有し、抽出された乱数が前記確率テーブルのいずれかの入賞態様に属したとき、その属した入賞態様の当選フラグを成立させる入賞態様決定手段と、
種々の図柄を複数のリールに表示し,前記入賞態様決定手段で決定された入賞態様に応じた図柄組み合わせを有効化入賞ライン上に停止表示する可変表示装置と、
この可変表示装置の可変表示を開始させるスタートレバーと、
前記複数のリールを各リール毎に停止させる複数の停止ボタンと、
前記複数のリール毎に設けられ、前記種々の図柄を背後から照明する複数の光源と、
前記複数のリールが全て停止したことを条件に、前記各光源を所定の表示態様で点灯制御し、前記入賞態様決定手段によって特典ゲームの入賞態様が決定されたことを遊技者に報知する報知手段と、
を備えて構成される遊技機において、
前記可変表示装置は、前記停止ボタンが操作されることに基づいて前記入賞態様に応じた図柄組み合わせを前記有効化入賞ライン上に停止表示するが、前記当選フラグが成立していても、前記停止ボタンが前記当選フラグに対応した図柄を前記有効化入賞ライン上に停止できるタイミングで操作されないと、前記有効化入賞ライン上に対応する図柄組み合わせを停止表示させない制御を行い、
前記報知手段による報知は、前記複数のリール全ての停止表示の態様にかかわらず、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合であっても、前記所定の表示態様で報知を行わない場合があり、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定されていない場合であっても、前記所定の表示態様で報知を行う場合があること
を特徴とする遊技機。
【0009】
(2)前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合であっても、前記所定の表示態様で報知を行わない確率は、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合であって、前記所定の表示態様で報知を行う確率よりも低く設定されていること
を特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
(3)前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合に、前記所定の表示態様で報知を行う場合の確率は、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定されていない場合に、前記所定の表示態様で報知を行う場合の報知の確率よりも低く設定されていること
を特徴とする上記(1)に記載の遊技機。
【0010】
(4)前記抽出された乱数に基づいて前記報知手段による報知を行うか否かを選択する報知確率テーブルを備え、
前記報知確率テーブルは、
前記確率テーブルにより前記特典ゲームの入賞態様に属する数値データの少なくとも一部を含むデータと、前記確率テーブルにより前記特典ゲームの入賞態様に属さない数値データの少なくとも一部を含むデータとからなる報知区画データ範囲を有していること
を特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の遊技機。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をスロットマシンに適用した第1の実施形態について説明する。
【0012】
図1は本実施形態によるスロットマシン1の正面図である。
【0013】
スロットマシン1の前面パネル2の背後には可変表示装置を構成する3個のリール3,4,5が回転自在に設けられている。各リール3,4,5の外周面には複数種類の図柄(以下、シンボルという)から成るシンボル列が描かれている。これらシンボルはスロットマシン1の正面の表示窓6,7,8を通してそれぞれ3個ずつ観察される。また、表示窓6,7,8の下方右側には、遊技者がメダルを入れるための投入口9が設けられている。
【0014】
各リール3〜5は図2に示す回転リールユニットとして構成されており、フレーム51にブラケット52を介して取り付けられている。各リール3〜5はリールドラム53の外周にリール帯54が貼られて構成されている。リール帯54の外周面には上記のシンボル列が描かれている。また、各ブラケット52にはステッピングモータ55が設けられており、各リール3〜5はこれらモータ55が駆動されて回転する。
【0015】
各リール3〜5の構造は図3(a)に示される。なお、同図において図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。リール帯54の背後のリールドラム53内部にはランプケース56が設けられており、このランプケース56の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ57a,57b,57cが取り付けられている。これらバックランプ57a〜57cは図3(b)に示すように基板58に実装されており、この基板58がランプケース56の背後に取り付けられている。また、ブラケット52にはホトセンサ59が取り付けられている。このホトセンサ59は、リールドラム53に設けられた遮蔽板60がリールドラム53の回転に伴ってホトセンサ59を通過するのを検出する。
【0016】
各バックランプ57a〜57cは後述するランプ駆動回路48によって個別に点灯制御される。各バックランプ57a〜57cの点灯により、リール帯54に描かれたシンボルの内、各バックランプ57の前部に位置する3個のシンボルが背後から個別に照らし出され、各表示窓6〜8にそれぞれ3個ずつのシンボルが映し出される。
【0017】
また、図1に示す表示窓6〜8には、横3本(中央L1および上下L2A,L2B)および斜め2本(斜め右下がりL3A,斜め右上がりL3B)の入賞ラインが記されている。ゲーム開始に先立ち、遊技者がメダル投入口9に1枚のメダルを投入したときは、各リール3〜5上にある中央の入賞ラインL1だけが図4(a)に示すように有効化される。また、2枚のメダルを投入口9に投入したときはこれに上下の入賞ラインL2A,L2Bが加わり、横3本の入賞ラインL1,L2AおよびL2Bが同図(b)に示すように有効化される。また、3枚のメダルを投入口9に投入したときは全ての入賞ラインL1,L2A,L2B,L3AおよびL3Bが同図(c)に示すように有効化される。
【0018】
なお、同図における丸印は各リール3〜5上に描かれたシンボルを表している。このような入賞ラインの有効化は、各入賞ラインの端部に配置された有効化ライン表示ランプ23(図1参照)が点灯することにより、遊技者に表示される。
【0019】
また、表示窓6〜8の下方左側には、1BETスイッチ10,2BETスイッチ11およびマックスBETスイッチ12が設けられている。クレジット数表示部13にメダルがクレジットされている場合には、メダル投入口9へのメダル投入に代え、これら1BETスイッチ10,2BETスイッチ11およびマックスBETスイッチ12の各押ボタン操作により、1回のゲームにそれぞれ1枚,2枚および3枚のメダルが賭けられる。クレジット数表示部13は、表示する数値の桁数に応じた個数の7セグメントLEDで構成されており、現在クレジットされているメダル数を表示する。
【0020】
これらBETスイッチ10〜12の下方にはクレジット/精算切換スイッチ(C/Pスイッチ)14およびスタートレバー15が設けられており、スタートレバー15の右方の機器中央部には停止ボタン16,17,18が設けられている。C/Pスイッチ14の押しボタン操作により、メダルのクレジット/払い出し(PLAY CREDIT/PAY OUT)を切り換えることが出来る。
【0021】
スタートレバー15のレバー操作により、リール3,4,5の回転が一斉に開始する。停止ボタン16,17,18は、各リール3,4,5に対応して配置されている。各リール3〜5の回転速度が一定速度に達したときに各停止ボタン16〜18の操作が有効化され、各停止ボタン16〜18は遊技者の押しボタン操作に応じて各リール3〜5の回転を停止させる。
【0022】
また、スロットマシン1の正面下部には透音孔19およびメダル受皿20が設けられている。透音孔19は、機器内部に収納されたスピーカから発生した音を外部へ出すものである。メダル受皿20はメダル払出口21から払い出されるメダルを貯めるものである。また、スロットマシン1の正面上部には、各入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかが示されている配当表示部22が設けられている。
【0023】
また、各リール3,4,5の右方の前面パネル2には液晶表示部24が設けられている。この液晶表示部24は各リール3,4,5の回転表示をしたり、遊技履歴を表示したり、特典ゲーム中に演出を行ったりするディスプレイ装置である。
【0024】
図5は、本実施形態のスロットマシン1における遊技処理動作を制御する制御部と、これに電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)とを含む回路構成を示している。
【0025】
制御部はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)30を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32およびRAM33を含んで構成されている。CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34および分周器35と、一定範囲の乱数を発生させる乱数発生手段である乱数発生器36および発生した乱数の中から任意の乱数を抽出する乱数抽出手段である乱数サンプリング回路37が接続されている。
【0026】
マイコン30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、リール3,4,5を回転駆動する各ステッピングモータ55、メダルを収納するホッパ38、液晶表示部24、スピーカ39およびバックランプ57a〜57cがある。これらはそれぞれモータ駆動回路40、ホッパ駆動回路41、表示駆動回路42、スピーカ駆動回路43およびランプ駆動回路48によって駆動される。これら駆動回路40〜43,48は、マイコン30のI/Oポートを介してCPU31に接続されている。各ステッピングモータ55はモータ駆動回路40によって1−2相励磁されており、400パルスの駆動信号が供給されるとそれぞれ1回転する。
【0027】
また、マイコン30が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートレバー15の操作を検出するスタートスイッチ15Sと、メダル投入口9から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ9Sと、前述したC/Pスイッチ14とがある。また、ホトセンサ59、およびこのホトセンサ59からの出力パルス信号を受けて各リール3,4,5の回転位置を検出するリール位置検出回路44もある。
【0028】
ホトセンサ59は各リール3,4,5が一回転する毎に遮蔽板60を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール位置検出回路44を介してCPU31に与えられる。RAM33内には、各リール3〜5について、一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されており、CPU31はリセットパルスを受け取ると、RAM33内に形成されたこの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、各シンボルの移動表示と各ステッピングモータ55の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
【0029】
さらに、上記の入力信号発生手段として、リール停止信号回路45と、払出し完了信号発生回路46とがある。リール停止信号回路45は、停止ボタン16,17,18が押された時に、対応するリール3,4,5を停止させる信号を発生する。また、メダル検出部47はホッパ38から払い出されるメダル数を計数し、払出し完了信号発生回路46は、このメダル検出部47から入力した実際に払い出しのあったメダル計数値が所定の配当枚数データに達した時に、メダル払い出しの完了を知らせる信号をCPU31へ出力する。
【0030】
ROM32には、このスロットマシン1で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、入賞確率テーブル,シンボルテーブルおよび入賞シンボル組合せテーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。
【0031】
入賞確率テーブルは、サンプリング回路37で抽出された乱数を各入賞態様に区分けする乱数区分手段を構成しており、乱数発生器36で発生する一定範囲の乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。このような入賞確率テーブルは例えば図6に示すように構成される。同図におけるa1〜a3,b1〜b3,c1〜c3,d1〜d3,e1〜e3,f1〜f3,g1〜g3は予め設定された数値データであり、サンプリング回路37で抽出された乱数を各入賞態様に区画する際に用いられる。このデータは、投入メダル枚数が1枚の場合には「a1〜g1」、2枚の場合には「a2〜g2」、3枚の場合には「a3〜g3」の各数値の組合せが用いられる。
【0032】
これら数値は通常「a<b<c<d<e<f<g」の大小関係に設定され、抽出された乱数値がa未満であれば大当たり入賞(大ヒット)となって「BB」当選フラグが立つ。また、抽出された乱数値がa以上b未満であれば中当たり入賞(中ヒット)となって「RB」当選フラグが立つ。また、抽出された乱数値がb以上f未満であれば小当たり入賞(小ヒット)となり、この場合、b以上c未満の場合には「スイカ」当選フラグが立ち、c以上d未満の場合には「ベル」当選フラグ、d以上e未満の場合には「4枚チェリー」当選フラグ、e以上f未満の場合には「2枚チェリー」当選フラグが立つ。また、抽出された乱数値がf以上g未満であれば「再遊技」当選フラグが立ち、g以上であれば入賞なしの「ハズレ」当選フラグが立つ。
【0033】
つまり、入賞態様は、サンプリングされた1つの乱数値がこのどの数値範囲に属するかによって決定され、「ハズレ」および「再遊技」を含めて合計8種類の当選フラグによって表される。ここで、乱数発生器36,サンプリング回路37,入賞確率テーブルおよびマイコン30は入賞態様決定手段を構成している。各種のヒットはこのような入賞確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生するため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
【0034】
また、シンボルテーブルは図7に概念的に示される。このシンボルテーブルは各リール3〜5の回転位置とシンボルとを対応づけるものであり、シンボル列を記号で表したものである。このシンボルテーブルにはコードナンバに対応したシンボルコードが各リール3〜5毎に記憶されている。コードナンバは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として各リール3〜5の一定の回転ピッチ毎に順次付与されている。シンボルコードはそれぞれのコードナンバ毎に対応して設けられたシンボルを示している。
【0035】
また、入賞シンボル組合せテーブルには、配当表示部22に示される各入賞シンボル組合せのシンボルコードや、特定ゲーム発生のフラグが成立していることを遊技者に示唆する「リーチ目」を構成するシンボル組合せのシンボルコード、各入賞を表す入賞判定コード、入賞メダル配当枚数等が記憶されている。この入賞シンボル組合せテーブルは、第1リール3,第2リール4、第3リール5の停止制御時、および全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0036】
次に、本実施形態においてマイコン30で制御される遊技機の動作について説明する。
【0037】
図8および図9はこの遊技処理の概略を示すフローチャートである。
【0038】
まず、CPU31により、メダルBETがなされたかどうかが判別される(図8,ステップ101参照)。この判別は、メダル投入口9にメダルが投入され、メダルセンサ9Sからの検出信号入力があった場合、あるいはBETスイッチ10,11,12からの信号入力があった場合に“YES”となる。その場合、次にスタートレバー15の操作によりスタートスイッチ15Sからのスタート信号入力があったか否かが判別される(ステップ102)。
【0039】
この判別が“YES”の場合、前述した入賞態様決定手段によって入賞判定(確率抽選処理)が行われる(ステップ103)。入賞判定が行われるタイミングは、図10(k)のタイミングチャートに示され、同図(j)に示すスタートレバー15の操作時に行われる。前述したように入賞判定は、乱数発生器36で発生し、サンプリング回路37によって特定された1つの乱数値が、入賞確率テーブルにおいてどの入賞グループに属する値になっているか判断されることによって行われる。
【0040】
入賞態様決定手段で決定された入賞態様は当選フラグの種類によって表される。当選フラグの種類には「ハズレ」,「2枚チェリー」,「4枚チェリー」,「ベル」,「スイカ」,「再遊技」,「RB」および「BB」の8種類がある。これら当選フラグのうち、「2枚チェリー」,「4枚チェリー」,「ベル」および「スイカ」の各フラグは、内部抽選の結果小当たり入賞に当選した場合に立つ。また、「RB」フラグは内部抽選の結果中当たり入賞に当選した場合、「BB」フラグは内部抽選の結果大当たり入賞に当選した場合に立つ。
【0041】
次に、リール3,4,5の回転処理が行われ(ステップ104)、各リール3〜5は図10(a)〜(c)に示すように同図(j)のスタートレバー15の操作タイミングに応じて一斉に回転し出す。引き続いてリール3,4,5の停止制御が行われ(ステップ105)、第1リール停止ボタン16,第2リール停止ボタン17,第3リール停止ボタン18が同図(d),(e),(f)に示すようにこの順番に操作されると、第1リール3,第2リール4,第3リール5は各停止ボタン操作タイミングに応じた同図(a),(b),(c)に示すタイミングで停止する。
【0042】
なお、本実施形態で説明するリール停止制御においては、便宜上、第1リール停止ボタン16,第2リール停止ボタン17,第3リール停止ボタン18がこの順番に操作され、各リール3〜5が第1リール3,第2リール4,第3リール5の順番で停止する場合について説明している。しかし、各リール3〜5の停止順序はこれに限定されるものではなく、例えば、第1リール停止ボタン16,第3リール停止ボタン18,第2リール停止ボタン17のように、ランダムな操作順序により停止するようにしてもよい。
【0043】
リール停止制御は入賞判定の結果セットされた当選フラグの種類に応じて行われる。つまり、当選フラグが「ハズレ」の場合には、CPU31によってモータ駆動回路40が制御され、いずれの有効化入賞ライン上にも入賞シンボル組合せが揃わないように各リール3〜5が停止制御される。
【0044】
また、当選フラグが「2枚チェリー」の場合には、CPU31によってモータ駆動回路40が制御され、いずれかの有効化入賞ライン上にシンボル「チェリー」の組合せが揃うように各リール3〜5が停止制御される。また、当選フラグが「4枚チェリー」の場合には、2本の有効化入賞ライン上にシンボル「チェリー」の組合せがそれぞれ揃うように各リール3〜5が停止制御される。また、当選フラグが「ベル」,「スイカ」の場合には、いずれかの有効化入賞ライン上にシンボル「ベル」,「スイカ」の組合せが揃うように各リール3〜5が停止制御される。
【0045】
また、当選フラグが「RB」,「BB」の場合には、いずれかの有効化入賞ライン上にシンボル「7」または所定のキャラクタ・シンボルの組合せが揃うように各リール3〜5が停止制御される。
【0046】
次に、ステップ103の確率抽選処理の結果、特典ゲーム入賞当選フラグつまり「RB」当選フラグか「BB」当選フラグが立ったか否かが判断される(ステップ106)。特典ゲーム入賞当選フラグが立っている場合には、次に、リールランプ点滅制御処理(ステップ107)が行われる。また、特典ゲーム入賞当選フラグが立っていない場合には、処理は後述するステップ108に移る。ステップ107のリールランプ点滅制御処理では、ランプ駆動回路48がCPU31によって制御され、各リール3〜5の各バックランプ57a〜57cが所定の表示態様で点滅するように点灯制御される。ここで、ランプ駆動回路48,各バックランプ57a〜57cおよびマイコン30は特典ゲーム入賞を予兆報知する報知手段を構成している。
【0047】
例えば、特典ゲーム入賞当選フラグが「BB」当選フラグである場合には、各バックランプ57a〜57cは図10(g)〜(i)に示すタイミングで図11に示す表示態様に点灯制御される。
【0048】
つまり、全リール3〜5が停止する図10(c)に示す第3リール5の停止タイミングに、第2リール4の上段のバックランプ57aが図11(a)に示すように点灯する。その後、同図(b)に示すように第2リール4の中段のバックランプ57bが点灯し、続いて同図(c)に示すように第2リール4の下段のバックランプ57cが点灯する。ここまでの点灯タイミングは図10(h)のa,b,cに示される。引き続いて図11(d)に示すように第1リール3および第3リール5の各下段の各バックランプ57cが点灯し、同図(e)に示すように第1リール3および第3リール5の各中段の各バックランプ57bが点灯する。最後に同図(f)に示すように第1リール3および第3リール5の各上段の各バックランプ57aが点灯する。これらの点灯タイミングは図10(g),(i)のc,b,aにそれぞれ示される。
【0049】
また、特典ゲーム入賞当選フラグが「RB」当選フラグである場合には、各バックランプ57a〜57cは図12に示す表示態様に点灯制御される。
【0050】
つまり、全リール3〜5が停止する停止タイミングに、一旦、各リール3〜5の全バックランプ57a〜57cが図12(a)に示すように点灯する。続いて第1リール3の中段のバックランプ57bが同図(b)に示すように点灯する。その後、同図(c)に示すように第2リール4の中段のバックランプ57bが点灯し、続いて同図(d)に示すように第3リール5の中段のバックランプ57bが点灯する。最後に同図(e)に示すように各リール3〜5の全バックランプ57a〜cが点灯する。
【0051】
図8のステップ105のリール停止制御は機械によって全て行われるのではなく、遊技者による各停止ボタン16〜18の操作タイミングも問われる。つまり、内部抽選の結果入賞当選フラグが立っていても、遊技者によって停止ボタン16〜18が所定タイミングに操作されないと、有効化入賞ライン上に入賞シンボル組合せは揃わず、入賞は発生しない。
【0052】
このため、次に、リール停止時の表示が所定の入賞シンボル組合せであるか否かが、入賞シンボル組合せテーブルを参照して判断される(ステップ108)。入賞が得られなかったときには“NO”となって処理は初めのステップ101に戻る。また、入賞判定の結果リプレイゲーム(再遊技)であるときは、処理はステップ102のスタートレバー15の操作待ち処理に戻る(ステップ109)。リプレイゲームでない入賞のときには、CPU31によってホッパ駆動回路41が制御され、所定枚数のメダルがホッパ38によってコイン受け皿20へ払い出される(図9,ステップ111)。
【0053】
例えば、「2枚チェリー」の小当たり入賞の場合には2枚のメダルが払い出され、「4枚チェリー」の小当たり入賞の場合には4枚のメダルが払い出される。また、「ベル」の小当たり入賞の場合には6枚のメダル、「スイカ」の小当たり入賞の場合には8枚のメダルが払い出される。また、「BB」,「RB」の大当たり入賞の場合にはそれぞれ15枚のメダルが払い出される。
【0054】
次に、BBゲームが発生したか否かが判断され(ステップ112)、BBゲームが発生している場合にはBBゲームが実行される(ステップ113)。このBBゲームでは一般遊技およびボーナスゲームのセットを複数回行うことが出来る。BBゲーム中の一般遊技では小当たり入賞が高確率で発生する。また、ボーナスゲームは複数回の高配当ゲームが一組となったゲームである。BBゲームが発生していない場合には、次にRBゲームが発生したか否かが判断され(ステップ114)、RBゲームが発生している場合にはRBゲームが実行される(ステップ115)。このRBゲームでは上記のボーナスゲームが1回行える。
【0055】
その後、上述した処理が繰り返されてスロットマシン遊技が行われる。
【0056】
このような本実施形態によれば、各回転リール3〜5の背後に設けられた各バックランプ57a〜57cが全リール3〜5の停止後に報知手段によって所定表示態様で点灯制御され、特典ゲーム入賞が遊技者に報知される。例えば、「BB」当選フラグ入賞は各バックランプ57a〜57cが図11に示す表示態様で点灯制御されることによって遊技者に報知され、また、「RB」当選フラグ入賞は各バックランプ57a〜57cが図12に示す表示態様で点灯制御されることによって遊技者に報知される。従って、前面パネルに設けられたランプが単に点灯して特典ゲーム入賞態様が報知される従来のスロットマシンと異なり、特典ゲーム入賞の報知は従来よりも高い装飾性をもって行われる。
【0057】
また、この点灯制御は遊技者の目前にある全リール窓6〜8を使った広い面積で行われるため、特典ゲーム入賞は強いインパクトをもって遊技者の視覚にとらえられ、遊技者は特典ゲーム入賞の喜びの実感をより強く味わえる。また、遊技者は、視覚的に楽しいこの点灯制御が全回転リール停止後に現れることを各遊技毎に期待するようになる。この結果、スロットマシン遊技の興趣は増すようになる。
【0058】
なお、上記実施形態では図11および図12に示す表示態様で各バックランプ57a〜57cを点灯制御し、「BB」および「RB」の各当選フラグ入賞を遊技者に報知する構成としたが、図13〜図15に示す表示態様で各バックランプ57a〜57cを点灯制御し、特典ゲーム入賞を遊技者に報知する構成としてもよい。
【0059】
つまり、特典ゲーム入賞当選フラグが「BB」当選フラグである場合には、各バックランプ57a〜57cを図13に示す表示態様で点灯制御する。まず、全リール3〜5が停止するタイミングに、第2リール4の上段,下段のバックランプ57a,57cを同図(a)に示すように点灯する。その後、同図(b)に示すように第1リール3の上段のバックランプ57aおよび第3リール5の下段のバックランプ57cを点灯し、続いて同図(c)に示すように第1リール3および第3リール5の中段の各バックランプ57bを点灯する。引き続いて同図(d)に示すように第1リール3の下段のバックランプ57cおよび第3リール5の上段のバックランプ57aを点灯し、最後に同図(e)に示すように第2リール4の上段,下段のバックランプ57a,57cを点灯する。
【0060】
また、特典ゲーム入賞当選フラグが「RB」当選フラグである場合には、各バックランプ57a〜57cを図14および図15に示す表示態様で点灯制御する。まず、全リール3〜5が停止するタイミングに、一旦、各リール3〜5の全バックランプ57a〜57cを図14(a)に示すように点灯する。続いて第1リール3,第2リール4,第3リール5の中段の各バックランプ57bを同図(b),(c),(d)に示すように点灯する。その後、同図(e)に示すように各リール3〜5の全バックランプ57a〜cを点灯する。さらに、図15(f),(g),(h)に示すように第1リール3,第2リール4,第3リール5の中段の各バックランプ57bを順次点灯し、最後に同図(i)に示すように各リール3〜5の全バックランプ57a〜cを点灯する。
【0061】
このような表示態様によっても上記実施形態と同様な効果が奏される。
【0062】
次に、本発明による遊技機をスロットマシンに適用した第2の実施形態について説明する。
【0063】
本実施形態によるスロットマシンの構成は上記の第1の実施形態によるスロットマシンの構成と次の各点が相違しており、これら以外の構成は上記実施形態によるスロットマシンと同じである。
【0064】
つまり、上記実施形態によるスロットマシンでは確率抽選処理(図8,ステップ103)で特典ゲーム入賞が抽選されると、この特典ゲーム入賞が報知手段によって必ず遊技者に報知された。しかし、本実施形態によるスロットマシンでは、確率抽選処理で特典ゲーム入賞が抽選されても、必ずしもこの特典ゲーム入賞が報知されるとは限らない。また、入賞態様決定手段で特典ゲーム入賞以外の入賞態様が決定されても、特典ゲーム入賞が予兆報知される場合がある。
【0065】
以下にこの本実施形態によるスロットマシンについて詳述する。
【0066】
本実施形態によるスロットマシンでは、ROM32に入賞態様報知選択抽選確率テーブルが記憶されている。この報知選択抽選確率テーブルは入賞態様決定手段で決定された入賞態様を所定確率で遊技者に報知する際に参照される。
【0067】
図16に例示する報知選択抽選確率テーブルは、図6に示す入賞確率テーブルにおける3枚賭けの確率テーブルに対応して示されている。つまり、この報知選択抽選確率テーブルの上段には、図6に示す3枚賭け時のヒット区画データである数値データa3〜g3の各値が示されている。また、下段には3枚賭け一般遊技時の報知区画データの各値が示されている。ここで、乱数発生器36は0〜65535(=216)の範囲の乱数を発生するものとしている。
【0068】
同テーブルによれば、入賞判定時に0〜200の範囲にある乱数がサンプリング回路37によって抽出されれば、内部抽選結果は大当たり入賞となって「BB」当選フラグが立ち、201〜380の範囲にある乱数がサンプリング回路37によって抽出されれば、内部抽選結果は中当たり入賞となって「RB」当選フラグが立つ。同様に、381〜10000の範囲にある乱数が抽出されれば、各役の小当たり入賞当選フラグが立ち、10001〜18000の範囲にある乱数が抽出されれば、「再遊技」当選フラグが立ち、18001〜65535の範囲にある乱数が抽出されれば、「ハズレ」当選フラグが立つ。
【0069】
また、入賞判定時にサンプリング回路37によって0〜150または20000〜20200の範囲にある乱数が抽出されていれば、「BB」当選フラグの予兆報知が行われる。つまり、0〜150の範囲にある乱数が抽出されて「BB」当選フラグが立った場合には、「BB」当選フラグの特典ゲーム入賞態様報知が行われる。また、20000〜20200の範囲にある乱数が抽出されて「ハズレ」当選フラグが立っている場合にも、この特典ゲーム入賞態様報知が行われる。一方、151〜200の範囲にある乱数が抽出されて「BB」当選フラグが立っていても、この範囲の乱数は「BB」当選フラグ報知区画データの範囲外であるため、特典ゲーム入賞態様報知は行われない。
【0070】
すなわち、特典ゲーム入賞態様報知が行われても、必ずしも内部抽選によって「BB」当選フラグまたは「RB」当選フラグが立っているとは限らず、また、特典ゲーム入賞態様報知が行われていなくても、内部抽選によって「BB」当選フラグまたは「RB」当選フラグが立っていないとは限らない。特典ゲーム入賞報知は所定の信頼度の下で行われており、図16に示すテーブルの場合には、「BB」当選フラグが立っている場合にこの入賞態様報知が行われる確率は151/352{(0〜150の151)/(0〜150の151と20000〜20200の201との和)}で約43%になっている。また、「BB」当選フラグが立っていない場合にこの入賞態様報知が行われる確率は201/352で約57%になっている。この結果、入賞態様報知は約57%の確率ではずれることになる。
【0071】
次に、本実施形態による遊技処理について図17に示すフローチャートを参照して説明する。
【0072】
同フローチャートのステップ121〜123は第1の実施形態の図8に示すフローチャートの101〜103と同じであり、まず、CPU31によってメダルBETの有無が判別される(ステップ121)。メダルBETが有った場合には次にスタートレバー15の操作が有ったか否かが判別され(ステップ122)、この操作が有った場合には、前述した確率抽選処理によって入賞態様が決定される(ステップ123)。
【0073】
次に、この確率抽選処理に引き続き、入賞態様の報知選択抽選処理が行われる(ステップ124)。この報知選択抽選タイミングは図10(k)に例示される確率抽選タイミングの直後に行われる。上述したように入賞態様の報知選択抽選処理は、図16に例示する報知選択抽選確率テーブルを用いて行われ、入賞判定時にサンプリング回路37によって特定された1つの乱数値が、この確率テーブルの報知区画データのどの区画に属する値になっているか判断されることによって行われる。この報知選択抽選結果もRAM33の所定領域に書き込まれ、入賞態様が予兆として報知される場合にはステップ124で報知フラグがセットされる。セットされるこの報知フラグは、報知する入賞態様の種類をも表すものとする。
【0074】
次に、リール回転処理(ステップ125)およびリール停止制御処理(ステップ126)が前述したように行われる。
【0075】
次に、ステップ124の報知選択抽選処理によって特典ゲーム入賞報知フラグが立ったか否か、つまり、サンプリングされた乱数値が特典ゲーム入賞報知区画データに属する値か否かが判断される(ステップ127)。サンプリングされた乱数値が特典ゲーム入賞報知区画データに属し、特典ゲーム入賞報知フラグ、つまり「BB」または「RB」の報知フラグが立っている場合には、次に、リールランプ点滅制御処理(ステップ128)が行われる。また、特典ゲーム入賞報知フラグが立っていない場合には、処理はステップ129に移る。
【0076】
ステップ128のリールランプ点滅制御は前述した第1の実施形態におけるリールランプ点滅制御と同様に行われ、特典ゲーム入賞の予兆報知が行われる。前述した第1の実施形態では、特典ゲーム入賞予兆報知の際に参照されるフラグは特典ゲーム入賞当選フラグであったが、本実施形態では予兆報知の際に特典ゲーム入賞報知フラグが参照される。従って、上述したように、特典ゲーム入賞は所定の信頼度の下で報知され、その報知が当たっている場合もあり、外れている場合もある。さらに、入賞態様決定手段でハズレ入賞態様が決定された場合にも、特典ゲーム入賞予兆報知が行われる場合がある。
【0077】
次に、リール停止時の表示が所定の入賞シンボル組合せであるか否かが、入賞シンボル組合せテーブルを参照して判断される(ステップ129)。入賞が得られなかったときには処理は初めのステップ121に戻り、また、入賞判定の結果リプレイゲームであるときは、処理はステップ122のスタートレバー15の操作待ち処理に戻る(ステップ130)。
【0078】
その後の処理は、第1の実施形態で説明した図9に示すフローチャートのステップ111〜115に従って同様に行われる。
【0079】
このような本実施形態によれば、特典ゲーム入賞の報知は、全ての内部抽選結果に対して行われるのではなく、報知選択抽選確率テーブル(図16参照)に示すような所定確率で行われる。従って、特典ゲーム入賞は遊技者に報知される場合もあり、報知されない場合もある。また、入賞態様決定手段で特典ゲーム入賞以外の入賞態様が決定された場合にも、特典ゲーム入賞が所定確率で報知される場合もある。よって、遊技者によって特典ゲーム入賞の報知が期待されるようになり、報知があった場合にはその喜びも増し、遊技の興趣はさらに向上する。
【0080】
なお、上記実施形態の説明においては、報知手段は、入賞態様決定手段で「ハズレ」入賞態様が決定されたときにも特典ゲーム入賞態様の予兆報知をする構成について説明したが、特典ゲーム入賞以外の入賞態様が決定されたときには特典ゲーム入賞態様の予兆報知をせず、特典ゲーム入賞態様が決定されたときにだけこれを所定確率で予兆報知する構成としてもよい。
【0081】
また、上記各実施形態においては本発明による遊技機をスロットマシンに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、パチンコ機といった弾球遊技機や、その他のアミューズメント機器に適用してもよい。
【0082】
このような各構成によっても上記の各実施形態と同様な効果が奏される。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、回転リールの背後に設けられた各光源が報知手段によって所定表示態様で点灯制御され、特典ゲーム入賞が遊技者に報知される。従って、特典ゲーム入賞の報知は従来よりも高い装飾性をもって行われる。また、この点灯制御は遊技者の目前にある全リール窓を使った広い面積で行われるため、特典ゲーム入賞は強いインパクトをもって遊技者の視覚にとらえられ、遊技者は特典ゲーム入賞の喜びの実感をより強く味わえる。また、遊技者は、視覚的に楽しいこの点灯制御が全回転リール停止後に現れることを各遊技毎に期待するようになる。この結果、遊技の興趣は増すようになる。また、特典ゲーム入賞の報知を所定確率で行う構成とすれば、報知があった場合にはその喜びも増し、遊技の興趣はさらに向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるスロットマシンの外観を示す正面図である。
【図2】図1に示すスロットマシンの回転リールユニットを示す斜視図である。
【図3】図2に示す回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。
【図4】図1に示すスロットマシンの表示窓に記された入賞ラインが順次有効化される状態を示す図である。
【図5】図1に示すスロットマシンの主要な制御回路構成を示すブロック図である。
【図6】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理に用いられる入賞確率テーブルを示す図である。
【図7】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理に用いられるシンボルテーブルを示す図である。
【図8】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理を示す第1のフローチャートである。
【図9】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理を示す第2のフローチャートである。
【図10】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理における回路各部のタイミングを示すタイミングチャート図である。
【図11】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において「BB」フラグ予兆報知の際に報知手段によって点灯制御されるリールバックランプの表示態様を示す図である。
【図12】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において「RB」フラグ予兆報知の際に報知手段によって点灯制御されるリールバックランプの表示態様を示す図である。
【図13】図11に示す「BB」フラグ予兆報知表示態様の他の例を示す図である。
【図14】図12に示す「RB」フラグ予兆報知表示態様の他の例の前半を示す図である。
【図15】図12に示す「RB」フラグ予兆報知表示態様の他の例の後半を示す図である。
【図16】第2の実施形態によるスロットマシンの遊技処理に用いられる入賞態様報知選択抽選確率テーブルを示す図である。
【図17】本発明の第2の実施形態によるスロットマシンの遊技処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…スロットマシン
2…前面パネル
3,4,5…第1,第2,第3リール
6,7,8…窓
9…メダル投入口
10,11,12…BETスイッチ
13…クレジット数表示部
14…クレジット/精算切換スイッチ
15…スタートレバー
16,17,18…停止ボタン
19…透音孔
20…メダル受皿
21…メダル払出口
22…配当表示部
23…有効化ライン表示ランプ
24…液晶表示部
L1,L2A,L2B,L3A,L3B…入賞ライン
57a,57b,57c…バックランプ
Claims (4)
- 複数の入賞態様からなる確率テーブルを有し、抽出された乱数が前記確率テーブルのいずれかの入賞態様に属したとき、その属した入賞態様の当選フラグを成立させる入賞態様決定手段と、
種々の図柄を複数のリールに表示し、前記入賞態様決定手段で決定された入賞態様に応じた図柄組み合わせを有効化入賞ライン上に停止表示する可変表示装置と、
この可変表示装置の可変表示を開始させるスタートレバーと、
前記複数のリールを各リール毎に停止させる複数の停止ボタンと、
前記複数のリール毎に設けられ、前記種々の図柄を背後から照明する複数の光源と、
前記複数のリールが全て停止したことを条件に、前記各光源を所定の表示態様で点灯制御し、前記入賞態様決定手段によって特典ゲームの入賞態様が決定されたことを遊技者に報知する報知手段と、
を備えて構成される遊技機において、
前記可変表示装置は、前記停止ボタンが操作されることに基づいて前記入賞態様に応じた図柄組み合わせを前記有効化入賞ライン上に停止表示するが、前記当選フラグが成立していても、前記停止ボタンが前記当選フラグに対応した図柄を前記有効化入賞ライン上に停止できるタイミングで操作されないと、前記有効化入賞ライン上に対応する図柄組み合わせを停止表示させない制御を行い、
前記報知手段による報知は、前記複数のリール全ての停止表示の態様にかかわらず、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合であっても、前記所定の表示態様で報知を行わない場合があり、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定されていない場合であっても、前記所定の表示態様で報知を行う場合があること
を特徴とする遊技機。 - 前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合であっても、前記所定の表示態様で報知を行わない確率は、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合であって、前記所定の表示態様で報知を行う確率よりも低く設定されていること
を特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定された場合に、前記所定の表示態様で報知を行う場合の確率は、前記入賞態様決定手段によって前記特典ゲームの入賞態様が決定されていない場合に、前記所定の表示態様で報知を行う確率よりも低く設定されていること
を特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記抽出された乱数に基づいて前記報知手段による報知を行うか否かを選択する報知確率テーブルを備え、
前記報知確率テーブルは、
前記確率テーブルにより前記特典ゲームの入賞態様に属する数値データの少なくとも一部を含むデータと、前記確率テーブルにより前記特典ゲームの入賞態様に属さない数値データの少なくとも一部を含むデータとからなる報知区画データ範囲を有していること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遊技機。
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