JP4322354B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技の入賞判断に用いられる種々の図柄を変動表示する変動表示手段を備えた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の遊技機としては例えばスロットマシンがある。一般的なスロットマシンでは、図1(a)に示すように、前面パネル2の背後に3個のリール3,4,5が3列に並設されている。各リール3〜5の外周には種々の図柄が描かれており、これら図柄は、各リール毎に設けられた図示しない内蔵光源(バックライト)によって背後から照明され、前面パネル2に形成された各窓6,7,8を介して観察される。この窓には5本の入賞ラインが記されており、スロットマシン遊技は、いずれかのこの入賞ライン上に所定の図柄の組み合わせが揃うか否かによって行われる。
【0003】
遊技は遊技者によって投入口にメダルが投入されることによって開始され、投入口にメダルが投入されると、同図(a)に示すようにバックライトが全部点灯する。このバックライトは遊技終了後一定期間、遊技者のメダル投入操作等がなかった場合には、同図(b)に示すように全部消灯している。各リール3〜5は遊技者によるスタートレバーの操作に応じて回転し、各窓6〜8には図柄が列方向に回転移動表示される。各リール3〜5が一定速度に達すると各リール3〜5に対応して設けられた各ストップボタンの操作は有効となる。
【0004】
遊技者は移動する図柄を観察しながら各ストップボタンを操作し、各リール3〜5の回転を停止させ、所望の図柄をいずれかの入賞ライン上に停止表示させようとする。各リール3〜5は各ストップボタンの操作タイミングに応じてその回転が停止する。この停止時にいずれかの入賞ライン上に所定の図柄組み合わせが表示されると、その図柄組み合わせに応じた入賞が得られる。
【0005】
入賞態様には大当たり入賞や中当たり入賞,小当たり入賞等があり、大当たり入賞や中当たり入賞は図柄「7」や所定のキャラクタ図柄が入賞ライン上に3個揃うと発生する。大当たり入賞ではビッグ・ボーナス・ゲーム(BBゲーム)、中当たり入賞ではレギュラー・ボーナス・ゲーム(RBゲーム)といった特別遊技が行え、大量のコインを獲得することが出来る。また、小当たり入賞は「チェリー」や「ベル」といった図柄が入賞ライン上に所定個揃うと発生し、この小当たり入賞では数枚のメダルを獲得することが出来る。同図(c)は図柄「ベル」が中央の入賞ラインに3個揃った場合を示しており、この場合にはバックライトは点滅する。
【0006】
このような入賞態様は、スタートレバーが操作された直後に行われる乱数抽選によって決定され、各リールが遊技者によって停止操作される前には既に定まっている。この乱数抽選は遊技機内部に構成された入賞態様決定手段で実施される。この乱数抽選によって大当たり入賞が決定されると、機器前面パネルに設けられた告知ランプといった表示器が点灯し、機械の内部抽選によって大当たり入賞が発生したことが遊技者に報知される。その後、遊技者の停止ボタン操作に応じて各リールの回転が停止制御され、乱数抽選によって決定された入賞の図柄組合せが入賞ライン上に停止表示されると、入賞を実際に体験できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遊技機では、遊技の演出は、各リール3〜5の背後に設けられたバックランプの点滅によって行われているだけであり、遊技の盛り上がりに欠ける面があった。
【0008】
また、上記従来の遊技機では、内部抽選によって大当たり入賞が発生したことは遊技者に報知されるが、大当たり自体の発生頻度がもともと少なく、発生した場合の報知は告知ランプが単に機械的に点灯することだけによってなされるため、何ら遊技上の面白味はない。
【0009】
また、上記従来の遊技機では、「リーチ目」と呼ばれる所定の図柄組合せが各リールの回転停止時に表示されることにより、内部抽選によって大当たり入賞が発生した状況にあることが遊技者に報知される。しかし、リール停止時の図柄組合せが、大当たり成立の報知方法の1つである「リーチ目」であることを読めるのは遊技に慣れた熟練者であり、遊技の初心者はこの「リーチ目」をリールの出目から読むことは難しかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
遊技の入賞判断に用いられる種々の図柄を変動表示する3個のリールからなる変動表示手段と、
乱数抽選により、遊技者にとって有利な遊技状態となるボーナス入賞態様を含む遊技の入賞態様を決定する入賞態様決定手段と、
変動表示手段の各リールそれぞれに対応して設けられた3個の停止ボタンと、
遊技者による各停止ボタンの操作および入賞態様決定手段によって決定された入賞態様に応じて各リールを停止させる変動表示停止手段と、
各リールに描かれた種々の図柄を各リールごとに3個ずつ、合計9個の図柄を観察させる表示窓と、
変動表示手段による図柄の表示とは異なる演出を行う、8個の発光ダイオードで構成される演出手段と、
変動表示停止手段によりリールが停止させられた結果、表示窓から観察されるリールにおける予め定められた所定の図柄の個数と同数の発光ダイオードを、各リールの停止ごとに点灯制御する演出制御手段と
を備え、
各リールには21個の図柄からなる図柄列が描かれ、各リールの図柄列には、所定の図柄が3個連続して配置された箇所、および連続する3個の図柄に所定の図柄が2個含まれる箇所があり、
変動表示停止手段が、ボーナス入賞態様が入賞態様決定手段によって入賞態様として決定されている場合にのみ、8個以上の所定の図柄を表示窓に停止表示させることが可能な停止制御を行うことを特徴とするスロットマシンを構成した(請求項1)。
【0011】
本構成では、各リールの停止時に変動表示停止手段によって表示窓に停止表示される所定の図柄の個数と同数の発光ダイオードが、各リールの停止ごとに演出制御手段により点灯制御される。また、入賞態様決定手段によってボーナス入賞態様が入賞態様として決定されている場合にのみ、変動表示停止手段によって、8個以上の所定の図柄を表示窓に停止表示させることが可能な停止制御が行われる。従って、停止ボタンの操作によっては、演出制御手段によって全ての発光ダイオードが点灯制御させられる場合が発生する。このため、ボーナス入賞態様が決定されていることの報知は、従来のスロットマシンのように機械によって画一的に行われる場合と異なり、遊技者の停止ボタン操作が関与することで一層多様なものとなり、遊技者を楽しますものになる。
【0012】
また、本発明は、
変動表示停止手段が各リールを停止させるときにその停止態様を決定するのに用いる複数の停止テーブルと、
複数の停止テーブルの中からいずれの停止テーブルを用いるかを決定する停止テーブル決定手段と
をさらに備え、
停止テーブル決定手段が、ボーナス入賞態様が入賞態様決定手段によって入賞態様として決定されている場合には、ボーナス入賞態様が入賞態様決定手段によって入賞態様として決定されていない場合に比較して、所定の図柄が多く停止する停止テーブルを相対的に高い頻度で選択することを特徴とする(請求項2)。
【0013】
本構成では、ボーナス入賞態様が入賞態様として決定されている場合には、ボーナス入賞態様が入賞態様として決定されていない場合に比較して、変動表示停止手段によって表示窓内に停止表示される所定の図柄の個数が多くなる停止テーブルが、高い頻度で選択されるようになる。このため、ボーナス入賞態様が入賞態様として決定されると、所定の図柄が表示窓に多く表示されるようになると共に、発光ダイオードの点灯個数も増加するようになり、ボーナス入賞態様が入賞態様として決定されていることの報知によって遊技者をより楽しますものになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、本発明による遊技機をスロットマシンに適用した一実施形態について説明する。
【0028】
図2は本実施形態によるスロットマシン1の正面図である。
【0029】
スロットマシン1の前面パネル2の背後には変動表示装置を構成する3個のリール3,4,5が回転自在に設けられている。各リール3,4,5の外周面には複数種類の図柄(以下、シンボルという)から成るシンボル列が描かれている。これらシンボルは、遊技の入賞判断に用いられ、スロットマシン1の正面の表示窓6,7,8を通してそれぞれ3個ずつ観察される。また、表示窓6,7,8の下方右側には、遊技者がメダルを入れるための投入口9が設けられている。
【0030】
各リール3〜5は図3に示す回転リールユニットとして構成されており、フレーム51にブラケット52を介して取り付けられている。各リール3〜5はリールドラム53の外周にリール帯54a,54b,54cが貼られて構成されている。また、各ブラケット52にはステッピングモータ55が設けられており、各リール3〜5はこれらモータ55が駆動されて回転する。
【0031】
リール帯54a〜54cの各外周面には上記のシンボル列が図4に示すように描かれている。各シンボル列には0〜20の番号に対応した21個のシンボルが描かれている。これらシンボルの種類には、“白抜きの数字7”で表されたシンボル「白7」、“網の目状に斜線が付された数字7”で表されたシンボル「赤7」、“斜め右下がりの斜線が付された数字7”で表されたシンボル「青7」、“黒塗りの数字7”で表された「黒7」、“チェリーの絵柄”で表されたシンボル「チェリー」、“ベルの絵柄”で表されたシンボル「ベル」、“楕円の中にカタカナのナイン”が記されたシンボル「ナイン」の7種類がある。
【0032】
各リール3〜5の構造は図5(a)に示される。なお、同図において図3と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。リール帯54の背後のリールドラム53内部にはランプケース56が設けられており、このランプケース56の3個の各部屋にはそれぞれバックランプ57a,57b,57cが取り付けられている。これらバックランプ57a〜57cは図5(b)に示すように基板58に実装されており、この基板58がランプケース56の背後に取り付けられている。また、ブラケット52にはホトセンサ59が取り付けられている。このホトセンサ59は、リールドラム53に設けられた遮蔽板60がリールドラム53の回転に伴ってホトセンサ59を通過するのを検出する。
【0033】
各バックランプ57a〜57cは後述するランプ駆動回路48によって個別に点灯制御される。各バックランプ57a〜57cの点灯により、リール帯54に描かれたシンボルの内、各バックランプ57の前部に位置する3個のシンボルが背後から個別に照らし出され、各表示窓6〜8にそれぞれ3個ずつのシンボルが映し出される。
【0034】
また、図2に示す表示窓6〜8には、横3本(中央L1および上下L2A,L2B)および斜め2本(斜め右下がりL3A,斜め右上がりL3B)の入賞ラインが記されている。ゲーム開始に先立ち、遊技者がメダル投入口9に1枚のメダルを投入したときは、各リール3〜5上にある中央の入賞ラインL1だけが図6(a)に示すように有効化される。また、2枚のメダルを投入口9に投入したときはこれに上下の入賞ラインL2A,L2Bが加わり、横3本の入賞ラインL1,L2AおよびL2Bが同図(b)に示すように有効化される。また、3枚のメダルを投入口9に投入したときは全ての入賞ラインL1,L2A,L2B,L3AおよびL3Bが同図(c)に示すように有効化される。
【0035】
なお、同図における丸印は各リール3〜5上に描かれたシンボルを表している。このような入賞ラインの有効化は、各入賞ラインの端部に配置された有効化ライン表示ランプ23(図2参照)が点灯することにより、遊技者に表示される。
【0036】
また、表示窓6〜8の下方左側には、1BETスイッチ10,2BETスイッチ11およびマックスBETスイッチ12が設けられている。クレジット数表示部13にメダルがクレジット表示されている場合には、メダル投入口9へのメダル投入に代え、これら1BETスイッチ10,2BETスイッチ11およびマックスBETスイッチ12の各押ボタン操作により、1回のゲームにそれぞれ1枚,2枚および3枚のメダルが賭けられる。クレジット数表示部13は、表示する数値の桁数に応じた個数の7セグメントLEDで構成されており、現在クレジットされているメダル数を表示する。
【0037】
これらBETスイッチ10〜12の下方にはクレジット/精算切換スイッチ(C/Pスイッチ)14およびスタートレバー15が設けられており、スタートレバー15の右方の機器中央部には停止ボタン16,17,18が設けられている。C/Pスイッチ14の押しボタン操作により、メダルのクレジット/払い出し(PLAY CREDIT/PAY OUT)を切り換えることが出来る。
【0038】
スタートレバー15は各リール3〜5の回転表示を開始させる変動表示開始手段を構成しており、スタートレバー15のレバー操作により、リール3,4,5の回転が一斉に開始する。停止ボタン16,17,18は、各リール3,4,5の回転表示を各列毎に停止させる変動表示停止手段を構成しており、各リール3,4,5に対応して配置されている。各リール3〜5の回転速度が一定速度に達したときに各停止ボタン16〜18の操作が有効化され、各停止ボタン16〜18は遊技者の押しボタン操作に応じて各リール3〜5の回転を停止させる。
【0039】
また、スロットマシン1の正面下部には透音孔19およびメダル受皿20が設けられている。透音孔19は、機器内部に収納されたスピーカから発生した音を外部へ出すものである。メダル受皿20はメダル払出口21から払い出されるメダルを貯めるものである。また、スロットマシン1の正面上部には、各入賞に対してどれだけのメダルが払い出されるかが示されている配当表示部22が設けられている。
【0040】
図7は、この配当表示部22に表示されている入賞シンボル組合せおよびその配当を示す図表であり、同表は、最上欄に示されるものからそれぞれ次の意味を表している。つまり、全リール3〜5の回転停止時にシンボル「白7」または「赤7」または「青7」の各3個の組合せがいずれかの有効化入賞ライン上に並ぶと入賞態様は大当たり入賞になり、15枚のメダルが遊技者に払い出された後、後述するビッグボーナス(BB)ゲームが行われる。また、全リール3〜5の回転停止時にシンボル「赤7」−「赤7」−「白7」の組合せがいずれかの有効化入賞ライン上に並ぶと入賞態様は中当たり入賞になり、15枚のメダルが遊技者に払い出された後、後述するレギュラーボーナス(RB)ゲームが行われる。
【0041】
また、全リール3〜5の回転停止時にシンボル「白7」−「白7」−「赤7」の組合せ、またはシンボル「白7」−「白7」−「黒7」の組合せがいずれかの有効化入賞ライン上に並ぶと、一般遊技中は5枚のメダルが遊技者に払い出され、BBゲーム中における一般遊技中は15枚のメダルが遊技者に払い出される。
【0042】
また、BBゲームまたはRBゲームにおける、1枚賭けで遊技が行われる後述するジャック(JAC)ゲーム中において、全リール3〜5の停止時に、入賞ラインL1上にシンボル「白7」−「ナイン」−「ナイン」の組合せ、またはシンボル「ナイン」の3個の組合せが並ぶと、15枚のメダルが遊技者に払い出される。
【0043】
また、全リール3〜5の停止時にいずれかの有効化入賞ライン上にシンボル「ベル」の3個の組合せが並ぶと入賞態様は「ベル」の小当たり入賞になり、8枚のメダルが遊技者に払い出される。また、全リール3〜5の停止時に、第1リール3の入賞ラインL1上にシンボル「チェリー」が1個現れると、第2リール4および第3リール5に停止表示されるシンボルの種類にかかわらず、入賞態様は「チェリー」の小当たり入賞になり、3枚のメダルが遊技者に払い出される。また、全リール3〜5の停止時に、第1リール3の入賞ラインL2AおよびL3A上、または第1リール3の入賞ラインL2BおよびL3B上にシンボル「チェリー」が1個現れても、第2リール4および第3リール5に停止表示されるシンボルの種類にかかわらず、入賞態様は「チェリー」の小当たり入賞になり、この際の配当は2倍の6枚になる。
【0044】
また、全リール3〜5の回転停止時にシンボル「ナイン」の3個の組合せがいずれかの有効化入賞ライン上に並ぶと入賞態様はリプレイになり、新たなメダル投入を行うことなく再度遊技が行われる。
【0045】
遊技状態の種類には「RB作動中」,「BB作動中の一般遊技」,「一般遊技」,「RB内部当たり中の一般遊技」および「BB内部当たり中の一般遊技」の5種類がある。
【0046】
RBは上述したレギュラー・ボーナス・ゲームを意味しており、このRBゲームでは複数回の高配当ゲームが一組となったボーナスゲームが1回行える。「RB作動中」はこのRBゲーム中の遊技状態を表しており、ハズレまたはJACゲームが行えるJAC当選のいずれかが生じる。また、BBは上述したビッグ・ボーナス・ゲームを意味しており、このBBゲームでは一般遊技および上記のボーナスゲームのセットを複数回行うことが出来る。「BB作動中の一般遊技」はBBゲーム中のこの一般遊技のことを意味しており、この一般遊技では小当たり入賞が高確率で発生する。また、「一般遊技」はいずれの入賞も生じていない遊技状態である。
【0047】
「RB内部当たり中の一般遊技」,「BB内部当たり中の一般遊技」は、RB当選フラグ,BB当選フラグは立っているが、各リール3〜5に所定の入賞シンボル組合せが停止表示されず、未だRBゲーム,BBゲームに突入していない一般遊技状態のことを表している。以下の説明では、この「RB内部当たり中の一般遊技」を「RB内部当たり中」と称し、「BB内部当たり中の一般遊技」を「BB内部当たり中」と称する。
【0048】
また、図2に示す各リール3,4,5の直下の前面パネル2には、8個の発光ダイオードLED1,LED2,LED3,LED4,LED5,LED6,LED7,LED8が横一列に並んで設けられている。これらLED1〜8は、遊技に副次的な演出を行う副次的演出手段を構成しており、後述するLED駆動回路42によって点灯制御される。各LED1〜8は、この点灯制御により、「緑色」,「黄色」または「赤色」のいずれかの1色でそれぞれ発光する。
【0049】
図8は、本実施形態のスロットマシン1における遊技処理動作を制御する制御部と、これに電気的に接続された周辺装置(アクチュエータ)とを含む回路構成を示している。
【0050】
制御部はマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)30を主な構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイコン30は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU(セントラル・プロセシング・ユニット)31と、記憶手段であるROM(リード・オンリ・メモリ)32およびRAM(ランダム・アクセス・メモリ)33を含んで構成されている。CPU31には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34および分周器35と、一定範囲の乱数を発生させる乱数発生手段である乱数発生器36および発生した乱数の中から任意の乱数を抽出する乱数抽出手段である乱数サンプリング回路37が接続されている。
【0051】
マイコン30からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、リール3,4,5を回転駆動する各ステッピングモータ55、メダルを収納するホッパ38、LED1〜8、スピーカ39およびバックランプ57a〜57cがある。これらはそれぞれモータ駆動回路40、ホッパ駆動回路41、LED駆動回路42、スピーカ駆動回路43およびランプ駆動回路48によって駆動される。これら駆動回路40〜43,48は、マイコン30のI/Oポートを介してCPU31に接続されている。各ステッピングモータ55はモータ駆動回路40によって1−2相励磁されており、400パルスの駆動信号が供給されるとそれぞれ1回転する。
【0052】
また、マイコン30が制御信号を生成するために必要な入力信号を発生する主な入力信号発生手段としては、スタートレバー15の操作を検出するスタートスイッチ15Sと、メダル投入口9から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ9Sと、前述したC/Pスイッチ14とがある。また、ホトセンサ59、およびこのホトセンサ59からの出力パルス信号を受けて各リール3,4,5の回転位置を検出するリール位置検出回路44もある。
【0053】
ホトセンサ59は各リール3,4,5が一回転する毎に遮蔽板60を検出してリセットパルスを発生する。このリセットパルスはリール位置検出回路44を介してCPU31に与えられる。RAM33内には、各リール3〜5について、一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納されており、CPU31はリセットパルスを受け取ると、RAM33内に形成されたこの計数値を“0”にクリアする。このクリア処理により、各シンボルの移動表示と各ステッピングモータ55の回転との間に生じるずれが、一回転毎に解消されている。
【0054】
さらに、上記の入力信号発生手段として、リール停止信号回路45と、払出し完了信号発生回路46とがある。リール停止信号回路45は、停止ボタン16,17,18が押された時に、対応するリール3,4,5を停止させる信号を発生する。また、メダル検出部47はホッパ38から払い出されるメダル数を計数し、払出し完了信号発生回路46は、このメダル検出部47から入力した実際に払い出しのあったメダル計数値が所定の配当枚数データに達した時に、メダル払い出しの完了を知らせる信号をCPU31へ出力する。
【0055】
LED駆動回路42およびマイコン30は、各リール3〜5が回転表示する所定のシンボルの回転表示停止態様に関連してLED1〜8の演出態様を制御する演出制御手段を構成している。ここで、所定のシンボルとは、本実施形態では、BBゲームやRBゲームを発生させる図7に示す「白7」,「赤7」,および「青7」の特別シンボルと、シンボル「黒7」である。BBゲームやRBゲームでは遊技者は一般的に多量のメダルを獲得することが出来、特別な利益を得ることが出来る。
【0056】
この演出制御手段は、遊技者のスタートレバー15の操作を契機として図9〜図11に示す5種類のパターン1〜パターン5でLED1〜8を点灯制御し、「リール回転開始時の演出」を行う。
【0057】
図9(a)に示すパターン1は、いずれのLED1〜8も点灯されずに消灯したままの状態で演出が行われない演出態様である。同図(b)に示すパターン2は、段階1〜8でLED8〜1をそれぞれ52.64[msec]ずつ順に緑色に点灯した後、最後の段階9で全てのLED1〜8を52.64[msec]消灯する演出態様である。ここで、図中、網目状に斜線が付されたLEDは緑色に発光している状態を示しており、以後の各図においても緑色の発光状態をこれと同様に表す。
【0058】
図10(c)に示すパターン3は、段階1〜8でLED8〜1をそれぞれ52.64[msec]ずつ順に緑色に点灯し、段階9で全てのLED1〜8を52.64[msec]消灯した後、最後の段階10でLED1を52.64[msec]緑色に点灯する演出態様である。同図(d)に示すパターン4は、段階1〜8でLED8〜1をそれぞれ52.64[msec]ずつ順に緑色に点灯し、段階9で全てのLED1〜8を52.64[msec]消灯し、段階10,11でLED1,LED2をそれぞれ52.64[msec]ずつ緑色に点灯する演出態様である。
【0059】
図11に示すパターン5は、段階1〜8でLED8〜1をそれぞれ52.64[msec]ずつ順に緑色に点灯し、段階9で全てのLED1〜8を52.64[msec]消灯し、段階10で1個のLED1を52.64[msec]緑色に点灯し、段階11で2個のLED1,2を同時に52.64[msec]緑色に点灯し、段階12で3個のLED1,2,3を同時に52.64[msec]緑色に点灯し、その後、段階13〜16で点灯個数を1個ずつ増やした状態でそれぞれ52.64[msec]ずつ緑色に点灯し、最後の段階17でLED1〜7を緑色にLED8を赤色に52.64[msec]点灯する演出態様である。ここで、図中、黒に塗りつぶされたLEDは赤色に発光している状態を示しており、以後の各図においても赤色の発光状態をこれと同様に表す。
【0060】
また、演出制御手段は、上述した「リール回転開始時の演出」終了後の各リール3〜5の回転停止後に、「各リール停止後の演出」を行う。なお、上述した「リール回転開始時の演出」における最後の段階の各LED1〜8の点灯状態は、この「各リール停止後の演出」が開始されるまで維持されている。
【0061】
「各リール停止後の演出」では、7種類あるシンボルのうちの上述した所定のシンボルが、停止したリール3〜5上に表示された時、停止したリール3〜5上に表示された所定のシンボル数が進行駒数とされて、各LED1〜8の点灯個数が後述するように進められる。ここで、進行駒数は図12に示され、所定のシンボル、つまりシンボル「赤7」,「青7」,「白7」および「黒7」は進行駒数が1駒で、LED1〜8の点灯状態は1個増えて進行する。また、これら以外のシンボル、つまりシンボル「ベル」,「ナイン」および「チェリー」の進行駒数は0駒で、LED1〜8の点灯状態は進行しない。
【0062】
「各リール停止後の演出」は5種類あり、図13および図14に示される。
【0063】
図13(a)に示すパターンAは、いずれのLED1〜8も点灯されずに消灯したままの状態で演出が行われない演出態様である。同図(b)に示すパターンBは、段階1で1個のLED1を52.64[msec]黄色に点灯し、段階2で2個のLED1,2を同時に52.64[msec]黄色に点灯し、段階3で3個のLED1,2,3を同時に52.64[msec]黄色に点灯し、その後、段階4〜7で点灯個数を1個ずつ増やした状態でそれぞれ52.64[msec]ずつ黄色に点灯し、最後の段階8でLED1〜7を黄色にLED8を赤色に52.64[msec]点灯する演出態様である。ここで、図中、斜め左下がりに斜線が付されたLEDは黄色に発光している状態を示しており、以後の各図においても黄色の発光状態をこれと同様に表す。
【0064】
また、図14(c)に示すパターンCは、段階1で2個のLED1,2をそれぞれ緑色,黄色に52.64[msec]同時に点灯し、段階2で3個のLED1,2,3をそれぞれ緑色,黄色,黄色に52.64[msec]同時に点灯し、その後、段階3〜6で黄色の点灯個数を1個ずつ増やした状態でそれぞれ52.64[msec]ずつ点灯し、最後の段階7でLED1を緑色にLED2〜7を黄色にLED8を赤色に52.64[msec]点灯する演出態様である
また、同図(d)に示すパターンDは、段階1で3個のLED1,2,3をそれぞれ緑色,緑色,黄色に52.64[msec]同時に点灯し、段階2で4個のLED1,2,3,4をそれぞれ緑色,緑色,黄色,黄色に52.64[msec]同時に点灯し、その後、段階3〜5で黄色の点灯個数を1個ずつ増やした状態でそれぞれ52.64[msec]ずつ点灯し、最後の段階6でLED1,2を緑色にLED3〜7を黄色にLED8を赤色に52.64[msec]点灯する演出態様である。
【0065】
また、同図(e)に示すパターンEは、「各リール停止後の演出」は行わずに「リール回転開始時の演出」の最後の状態を維持する演出態様である。同図では、「リール回転開始時の演出」の最後の状態が、LED1〜7がそれぞれ緑色にLED8が赤色に点灯した状態が維持されている場合の一例が表されている。
【0066】
上述した各パターンA〜Eで、各段階の最後まで演出が行われると「各リール停止後の演出」は終了し、終了した際の点灯状態は遊技終了後のLED1〜8の消灯処理まで維持される。
【0067】
図15に示すタイミングチャートは、演出制御手段によって各LED1〜8が点灯制御される際の各部のタイミングを示している。
【0068】
同図(a)に示すタイミングでメダル投入口9に投入されたメダルが機械に受け付けられると、マイコン30は一遊技が終了するまでメダルの受付をしなくなる。また、同図(b)に示すタイミングでスタートレバー15が操作されると、後述する入賞態様判定抽選処理が行われると共に、各リール3,4,5が同図(f),(g),(h)に示すように一斉に回転し出す。また、同時に演出制御手段は、同図(k)に示すタイミングで75.2[msec]の間、演出開始待ち処理を行い、この時間が経過した後、同図(i)に示すタイミングでパターン1〜5のいずれか1つのパターンで「リール回転開始時の演出」を行う。
【0069】
引き続いて、第1リール停止ボタン16,第2リール停止ボタン17,第3リール停止ボタン18が同図(c),(d),(e)に示すようにこの順番に操作されると、第1リール3,第2リール4,第3リール5が同図(f),(g),(h)に示す各タイミングで停止すると共に、演出制御手段が同図(j)に示すタイミングでパターンA〜Eのいずれか1つのパターンで「各リール停止後の演出」を行う。この演出では、各停止ボタン16,17,18の操作タイミングに応じ、パターンA〜Eのいずれか1つのパターンに従い、各リール3,4,5の停止時にそれぞれ停止表示される所定のシンボル数に応じ、LED1〜8の点灯個数が進行して行く、つまり、点灯個数が増加して行く。
【0070】
演出制御手段は、最後に同図(l)に示すタイミングで演出終了待ち処理を行い、「各リール停止後の演出」の最後の段階で行ったLED1〜8の点灯状態を一遊技が終了するまで維持する。よって、LED1〜8は同図(m)のタイミングに示すON期間中、演出制御手段による制御を受けることになる。
【0071】
なお、本実施形態で説明するリール停止制御においては、便宜上、第1リール停止ボタン16,第2リール停止ボタン17,第3リール停止ボタン18が同図(c),(d),(e)に示すようにこの順番に操作され、各リール3〜5が同図(f),(g),(h)に示すように第1リール3,第2リール4,第3リール5の順番で停止する場合について説明している。しかし、各リール3〜5の停止順序はこれに限定されるものではなく、例えば、第1リール停止ボタン16,第3リール停止ボタン18,第2リール停止ボタン17のように、ランダムな操作順序により停止するようにしてもよい。
【0072】
図8に示すROM32には、このスロットマシン1で実行されるゲーム処理の手順がシーケンスプログラムとして記憶されている他、入賞確率テーブル,シンボルテーブル、入賞シンボル組合せテーブルおよび副次的演出態様選択テーブル等がそれぞれ区分されて格納されている。
【0073】
入賞確率テーブルは、サンプリング回路37で抽出された乱数を各入賞態様に区分けする乱数区分手段を構成しており、乱数発生器36で発生する一定範囲の乱数を各入賞態様に区画するデータを記憶している。このような入賞確率テーブルは一般遊技中においては例えば図16に示すように構成される。同図におけるa1〜a3,b1〜b3,c1〜c3,d1〜d3,e1〜e3,f1〜f3,g1〜g3は予め設定された数値データであり、サンプリング回路37で抽出された乱数を各入賞態様に区画する際に用いられる。このデータは、投入メダル枚数が1枚の場合には「a1〜g1」、2枚の場合には「a2〜g2」、3枚の場合には「a3〜g3」の各数値の組合せが用いられる。
【0074】
これら数値は通常「a<b<c<d<e<f」の大小関係に設定され、抽出された乱数値がa未満であれば大当たり入賞(大ヒット)となって「BB」当選フラグが立つ。また、抽出された乱数値がa以上b未満であれば中当たり入賞(中ヒット)となって「RB」当選フラグが立つ。また、抽出された乱数値がb以上e未満であれば小当たり入賞(小ヒット)となり、この場合、b以上c未満の場合には「ベル」当選フラグが立ち、c以上d未満の場合には「6枚チェリー」当選フラグ、d以上e未満の場合には「3枚チェリー」当選フラグが立つ。また、抽出された乱数値がe以上f未満であれば「再遊技」当選フラグが立ち、f以上であれば入賞なしの「ハズレ」当選フラグが立つ。
【0075】
つまり、一般遊技中における入賞態様は、サンプリングされた1つの乱数値がこのどの数値範囲に属するかによって決定され、「ハズレ」および「再遊技」を含めて合計7種類の当選フラグによって表される。ここで、乱数発生器36,サンプリング回路37,入賞確率テーブルおよびマイコン30は入賞態様決定手段を構成している。各種のヒットはこのような入賞確率テーブルのデータ設定に応じた確率の下で発生するため、遊技者の技量に極端に左右されることなく、例えば1日の営業時間内でのトータル的なメダル支払い率がほぼ一定に維持されている。
【0076】
図17に示す抽選確率テーブルは、図16に示す入賞確率テーブルにおける3枚賭けの確率テーブルに対応して示されている。つまり、この抽選確率テーブルには、図16に示す3枚賭け時のヒット区画データである数値データa3〜f3の各値が示されている。ここで、乱数発生器36は0〜65535(=216)の範囲の乱数を発生するものとしている。
【0077】
同テーブルによれば、入賞判定時に0〜200の範囲にある乱数がサンプリング回路37によって抽出されれば、内部抽選結果は大当たり入賞となって「BB」当選フラグが立ち、201〜380の範囲にある乱数がサンプリング回路37によって抽出されれば、内部抽選結果は中当たり入賞となって「RB」当選フラグが立つ。同様に、381〜4000の範囲にある乱数が抽出されれば、各役の小当たり入賞当選フラグが立ち、4001〜10000の範囲にある乱数が抽出されれば、「再遊技」当選フラグが立ち、10001〜65535の範囲にある乱数が抽出されれば、「ハズレ」当選フラグが立つ。
【0078】
また、シンボルテーブルは図18に概念的に示される。このシンボルテーブルは各リール3〜5の回転位置とシンボルとを対応づけるものであり、シンボル列を記号で表したものである。このシンボルテーブルにはコードナンバに対応したシンボルコードが各リール3〜5毎に記憶されている。コードナンバは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として各リール3〜5の一定の回転ピッチ毎に順次付与されている。シンボルコードはそれぞれのコードナンバ毎に対応して設けられたシンボルを示している。
【0079】
また、入賞シンボル組合せテーブルには、配当表示部22に示される図7に示す各入賞シンボル組合せのシンボルコードおよび入賞メダル配当枚数や、特定ゲーム発生のフラグが成立していることを遊技者に示唆する「リーチ目」を構成するシンボル組合せのシンボルコード、各入賞を表す入賞判定コード等が記憶されている。この入賞シンボル組合せテーブルは、第1リール3,第2リール4、第3リール5の停止制御時、および全リール停止後の入賞確認を行うときに参照される。
【0080】
また、副次的演出態様選択テーブルは図19に示される。このテーブルは、パターン1〜5の「リール回転開始時の演出」と、パターンA〜Eの「各リール停止後の演出」との7種類の組合せを演出パターン▲1▼〜▲7▼として規定する。演出制御手段は、この演出パターン▲1▼〜▲7▼の中から1つのパターンを選択し、選択したパターンで「リール回転開始時の演出」と「各リール停止後の演出」とをLED1〜8に行わせる。
【0081】
また、演出制御手段は、入賞態様決定手段によって決定された特定の入賞態様、本実施形態ではBB内部当たりおよびRB内部当たりを、所定のシンボルについての各リール3〜5上の回転表示停止数に応じて各LED1〜8の点灯個数を進行させることにより、遊技者に報知する。つまり、BB内部当たりまたはRB内部当たりが生じている場合には、演出制御手段は、各リール3〜5の回転停止時に、有効化入賞ラインに関係なく、停止したリール3〜5上に所定のシンボルつまり数字「7」からなるシンボルの数を多く出現させ、LED1〜8の点灯個数を進行させて、BB内部当たりまたはRB内部当たりが機械内部の抽選で決定されたことを遊技者に報知する。
【0082】
また、本実施形態では、この演出制御手段は、入賞態様決定手段によるBB内部当たりまたはRB内部当たりの抽選確率に応じてLED1〜8の点灯個数を制御する。入賞態様決定手段による各演出パターン▲1▼〜▲7▼の抽選確率は図20の抽選確率一覧テーブルに示される。このテーブルもROM32に予め記憶されている。同テーブルに示される抽選確率値は128を分母とする分子の値であり、この抽選確率値に基づく各演出パターン▲1▼〜▲7▼の抽選処理は各リール3〜5の回転開始時に行われる。つまり、この抽選処理は、RAM33をリフレッシュするタイミングをカウントするレジスタで発生される0〜127の数値を乱数として使用し、この範囲における1つの数値がスタートレバー14の操作タイミングに抽出されることによって乱数抽選が行われる。
【0083】
上述した入賞態様決定手段による入賞態様を決定するための確率抽選処理は、この演出パターン抽選処理の直前に行われており、演出パターン抽選処理が行われる際には当選フラグの種類が決定されている。演出パターン抽選処理は、この当選フラグの種類に応じて行われ、例えば、ハズレフラグが当選フラグとして選択されている場合には、119/128の高い確率で演出パターン▲1▼が選択される。なお、BB、RB内部当たり中の一般遊技は、その一般遊技で抽選された当選フラグの種類に関わらず、BB、RBの当選フラグの演出パターン抽選確率と同じになる。
【0084】
また、各リール3〜5の停止後に全ての個数のLED1〜8が点灯する演出パターン▲7▼は、BB当選フラグおよびRB当選フラグが入賞態様決定手段で決定された場合にだけ2/128の確率で抽選され、この演出パターン▲7▼が現れることによってBB内部当たりまたはRB内部当たりが生じていることが遊技者に報知される。
【0085】
図21〜図23はLED1〜8を用いた副次的演出の具体例を示している。
【0086】
図21は図19に示す演出パターン▲1▼が選択された場合のLED1〜8の点灯状態を示している。メダルが投入されてスタートレバー15が操作され、リール3〜5が回転を開始しても、「リール回転開始時の演出」は図9(a)に示すパターン1であるため、LED1〜8は消灯したままの状態で変化はない。また、第1停止ボタン16が操作されて第1リール3が第1停止すると、「各リール停止後の演出」は図13(a)に示すパターンAであるため、第1リール3の停止出目にかかわらず、LED1〜8は消灯したままの状態で変化はない。同様に、第2停止ボタン17,第3停止ボタン18が操作されて第2リール4,第3リール5が第2停止,第3停止しても、「各リール停止後の演出」は図13(a)に示すパターンAであるため、第2リール4,第3リール5の停止出目にかかわらず、LED1〜8は消灯したままの状態で変化はない。
【0087】
図22は図19に示す演出パターン▲4▼が選択された場合のLED1〜8の点灯状態を示している。メダルが投入されてスタートレバー15が操作され、リール3〜5が回転を開始すると、「リール回転開始時の演出」は図9(b)に示すパターン2であるため、LED1〜8はこのパターン2に従った段階1〜段階9までの演出を行う。また、第1停止ボタン16が操作されて第1リール3が図示するように第1停止すると、第1停止の進行駒数の合計は図12のテーブルから次の式(1)によって2駒になる。
【0088】
進行駒数の合計=白7+ベル+黒7
=1 +0 +1
=2 …(1)
従って、この第1停止に対応する「各リール停止後の演出」では、図13(b)に示すパターンBに従い、LEDの点灯はLED2まで進行する。このとき、「リール回転開始時の演出」が終了していなければ、これが終了してからこの第1停止に対応する「各リール停止後の演出」が行われる。また、第2停止ボタン17が操作されて第2リール4が図示するように第2停止すると、第2停止における進行駒数の合計は図12のテーブルから次の式(2)によって2駒になり、第1停止における進行駒数と合わせて進行駒数は4駒になる。
【0089】
進行駒数の合計=ベル+赤7+黒7
=0 +1 +1
=2 …(2)
従って、この第2停止に対応する「各リール停止後の演出」では、図13(b)に示すパターンBに従い、LEDの点灯がLED4まで進行する。このとき、第1停止に対応する「各リール停止後の演出」が終了していなければ、これが終了してから第2停止に対応する「各リール停止後の演出」が行われる。また、第3停止ボタン18が操作されて第3リール5が図示するように第3停止すると、第3停止における進行駒数の合計は図12のテーブルから次の式(3)によって1駒になり、第1停止と第2停止とにおける各進行駒数と合わせて進行駒数は5駒になる。
【0090】
進行駒数の合計=チェリー+白7+ベル
=0 +1 +0
=1 …(3)
従って、この第3停止に対応する「各リール停止後の演出」では、図13(b)に示すパターンBに従い、LEDの点灯がLED5まで進行する。このとき、第2停止に対応する「各リール停止後の演出」が終了していなければ、これが終了してから第3停止に対応する「各リール停止後の演出」が行われる。
【0091】
図23は図19に示す演出パターン▲6▼が選択された場合のLED1〜8の点灯状態を示している。メダルが投入されてスタートレバー15が操作され、リール3〜5が回転を開始すると、「リール回転開始時の演出」は図10(d)に示すパターン4であるため、LED1〜8はこのパターン4に従った段階1〜段階11までの演出を行う。また、第1停止ボタン16が操作されて第1リール3が図示するように第1停止すると、第1停止の進行駒数の合計は図12のテーブルから次の式(4)によって2駒になる。
【0092】
進行駒数の合計=白7+ベル+黒7
=1 +0 +1
=2 …(4)
従って、この第1停止に対応する「各リール停止後の演出」では、図14(d)に示すパターンDに従い、LEDの点灯はLED4まで進行する。このとき、「リール回転開始時の演出」が終了していなければ、これが終了してからこの第1停止に対応する「各リール停止後の演出」が行われる。また、第2停止ボタン17が操作されて第2リール4が図示するように第2停止すると、第2停止における進行駒数の合計は図12のテーブルから次の式(5)によって3駒になり、第1停止における進行駒数と合わせて進行駒数は5駒になる。
【0093】
進行駒数の合計=黒7+白7+黒7
=1 +1 +1
=3 …(5)
従って、この第2停止に対応する「各リール停止後の演出」では、図14(d)に示すパターンDに従い、LEDの点灯がLED7まで進行する。このとき、第1停止に対応する「各リール停止後の演出」が終了していなければ、これが終了してから第2停止に対応する「各リール停止後の演出」が行われる。また、第3停止ボタン18が操作されて第3リール5が図示するように第3停止すると、第3停止における進行駒数の合計は図12のテーブルから次の式(6)によって2駒になり、第1停止と第2停止とにおける各進行駒数と合わせて進行駒数は7になってパターンDの最後の進行駒数6まで進行する。
【0094】
進行駒数の合計=黒7+青7+ベル
=1 +1 +0
=2 …(6)
従って、この第3停止に対応する「各リール停止後の演出」では、図14(d)に示すパターンDに従い、LEDの点灯がLED8まで進行し、最後まで到達して演出は終了する。このとき、第2停止に対応する「各リール停止後の演出」が終了していなければ、これが終了してから第3停止に対応する「各リール停止後の演出」が行われる。
【0095】
次に、本実施形態においてマイコン30で制御される遊技機の動作について説明する。
【0096】
図24および図25はこの遊技処理の概略を示すフローチャートである。
【0097】
まず、CPU31により、メダルBETがなされたかどうかが判別される(図24,ステップ101参照)。この判別は、メダル投入口9にメダルが投入され、メダルセンサ9Sからの検出信号入力があった場合、あるいはBETスイッチ10,11,12からの信号入力があった場合に“YES”となる。その場合、第1リール3,第2リール4および第3リール5に内蔵された各バックランプ57a〜57cは、CPU31によるランプ駆動回路48の制御によって全て点灯する。次に、スタートレバー15の操作によりスタートスイッチ15Sからのスタート信号入力があったか否かが判別される(ステップ102)。
【0098】
この判別が“YES”の場合、入賞態様決定手段によって入賞判定(確率抽選処理)が行われる(ステップ103)。前述したように入賞判定は、乱数発生器36で発生し、サンプリング回路37によって特定された1つの乱数値が、入賞確率テーブル(図16参照)においてどの入賞グループに属する値になっているか判断されることによって行われる。この入賞態様決定手段で決定された入賞態様は当選フラグの種類によって表され、「ハズレ」,「再遊技」,「3枚チェリー」,「6枚チェリー」,「ベル」,「RB」および「BB」の8種類の中のいずれか1つの当選フラグがRAM33の所定領域にセットされる。
【0099】
この入賞判定処理に引き続き、図19に示す7種類の演出パターン▲1▼〜▲7▼の中のいずれか1つのパターンを選択する演出選択抽選処理が行われる(ステップ104)。前述したようにこの演出選択抽選処理はRAM33をリフレッシュするためのレジスタが発生する数値0〜127を乱数に使用して行われる。この演出選択抽選結果もRAM33の所定領域に書き込まれる。
【0100】
次に、第1リール3,第2リール4,第3リール5の回転処理が行われ(ステップ105)、これら各リール3,4,5は一斉に回転し出す。このリール回転処理に引き続き、ステップ104の抽選によって選択されたされたいずれかの演出パターン▲1▼〜▲7▼に従い、パターン1〜5のいずれか1つのパターンでLED1〜8が点灯制御され、「リール回転開始時の演出」が行われる(ステップ106)。
【0101】
次に、各リール3,4,5の停止制御が行われる(ステップ107)。このリール停止制御処理の概要は図26および図27のフローチャートに示される。
【0102】
このリール停止制御処理では図28〜図35に示す滑りコマテーブル(0)〜(23)を用いて各リール3〜5停止時の引き込み制御処理が行われる。これら各滑りコマテーブル(0)〜(23)には、第1リール3,第2リール4,第3リール5毎に、各停止操作位置に対応したリール停止制御時の滑りコマ数、およびその停止操作位置の停止分布が示されている。
【0103】
停止操作位置は、停止ボタン16,17,18が操作されたタイミングに入賞ラインL1上に存在するシンボルのコードNo.(図18参照)である。滑りコマ数は入賞ラインL1上に存在するこのシンボルが滑らされるコマ数であり、滑りコマ数「0」は滑らされない、つまり、ビタ止まりを表している。停止分布は、この滑り制御の結果、各コードNo.のシンボルが入賞ラインL1上に来て停止する頻度を表している。この頻度は全シンボル数の「21」を分母とする分子の数として表されている。停止分布の欄が空白になっている停止操作位置は、その位置に対応するコードNo.のシンボルが停止することがないことを表している。
【0104】
例えば、図28(a)に示す滑りコマテーブル(0)において、停止ボタン16が操作されたタイミングに第1リール3の入賞ラインL1上にコードNo.0のシンボルコードF(赤7)が存在する際は、停止操作位置は「0」であり、滑りコマ数は「1」である。また、この滑り制御により、入賞ラインL1上にはコードNo.1のシンボルコードG(ナイン)が来る。このコードNo.1のシンボルコードG(ナイン)が第1リール3の入賞ラインL1上に来て停止する頻度は、停止分布から4/21である。
【0105】
リール停止制御処理では、まず、第1停止シンボルを決定するため、図36に示す第1停止選択アドレステーブルが参照され、図37(a)〜(d)に示す4つの第1停止テーブルの中のいずれか1つの第1停止テーブルが選択される(図26,ステップ121)。
【0106】
例えば、一般遊技中に3枚賭けで遊技をしている際に、第1停止に第1リール3が操作された場合には、第1停止テーブルは、第1停止選択アドレステーブルが参照されることにより、第1停止テーブル(1D)が選択される。また、BB内部当たり中に3枚賭けで遊技をしている際に、第1停止に第1リール3が操作された場合には、第1停止テーブルは、第1停止選択アドレステーブルが参照されることにより、第1停止テーブル(1B)が選択される。
【0107】
次に、選択された第1停止テーブルおよび入賞態様決定手段によって成立された成立フラグ(当選フラグ)が参照され、第1停止用滑りコマテーブルが選択される(ステップ122)。
【0108】
例えば、上記の一般遊技中のように第1停止テーブル(1D)が選択され、成立フラグがハズレの場合には、図37(d)の停止用テーブルデータが「0」であるため、滑りコマテーブル(0)が選択される。また、上記のBB内部当たり中のように第1停止テーブル(1B)が選択され、成立フラグがハズレの場合には、図37(b)の停止用テーブルデータが「15」であるため、滑りコマテーブル(15)が選択される。
【0109】
次に、第1停止操作位置が参照され(ステップ123)、選択された滑りコマテーブルが用いられて第1停止リール停止位置が決定される(ステップ124)。
【0110】
例えば、上記の一般遊技中のように滑りコマテーブル(0)が選択され、第1停止操作位置が「20」(第1停止リールである第1リール3の操作タイミングに第1リール3の入賞ラインL1上にコードNo.20のシンボルが存在する)の場合には、図28(a)の停止操作位置「20」の第1リールの欄を見ると滑りコマ数が「2」であるから、2コマ滑り制御され、停止操作位置「1」のシンボル(シンボルコードG:ナイン)が入賞ラインL1上に来て停止する。従って、第1リール3の窓6には図42(a)に示すようにベル−ナイン−赤7の各シンボルが出現する。
【0111】
また、上記のBB内部当たり中のように滑りコマテーブル(15)が選択され、第1停止操作位置が「0」(第1停止リールである第1リール3の操作タイミングに第1リール3の入賞ラインL1上にコードNo.0のシンボルが存在する)の場合には、図33(a)の停止操作位置「0」の第1リールの欄を見ると滑りコマ数が「4」であるから、4コマ滑り制御され、停止操作位置「4」のシンボル(シンボルコードE:ベル)が入賞ラインL1上に来て停止する。従って、第1リール3の窓6には図43(a)に示すように白7−ベル−黒7の各シンボルが出現する。
【0112】
次に、演出制御手段によって第1リール停止後の演出処理が行われる(ステップ125)。この演出処理は、ステップ104(図24参照)の演出選択抽選処理で選択された演出パターン▲1▼〜▲7▼のいずれかのパターンA〜Eに従って前述したように行われる。
【0113】
例えば、上記の一般遊技中の場合には、リール3の停止時に1個の所定のシンボル「赤7」が出現しているため、このパターンA〜Eにおける演出は進行コマ数が1として演出される。また、上記のBB内部当たり中の場合には、リール3の停止時に2個の所定のシンボル「白7」,「黒7」が出現しているため、このパターンA〜Eにおける演出は進行コマ数が2として演出される。
【0114】
次に、第2停止シンボルを決定するため、まず、図38(a)に示す停止位置別停止データテーブル選択テーブルが参照され、停止位置別停止テーブル選択データテーブルが選択される(ステップ126)。後者の停止位置別停止テーブル選択データテーブルは(1)〜(3)の3種類があり、停止位置別停止テーブル選択データテーブル(1)は同図(b)に示される。
【0115】
例えば、上記の一般遊技中の場合およびBB内部当たり中の場合は、いずれも第1停止リールが第1リール3であるため、同図(a)のテーブルNo.の欄の「1」から同図(b)の停止位置別停止テーブル選択データテーブル(1)が選択される。
【0116】
次に、選択された停止位置別停止テーブル選択データテーブルが参照され、第1停止リールの停止位置および成立フラグに基づき、停止位置別停止テーブル選択データが取得される(ステップ127)。
【0117】
例えば、上記のように停止位置別停止テーブル選択データテーブル(1)が選択された場合、上記の一般遊技中は成立フラグが「ハズレ」で第1停止リールの停止位置が「1」であるため、図38(b)のハズレの欄および停止図柄位置1の欄の交差する箇所から、停止位置別停止テーブル選択データとして「1」が取得される。また、上記のBB内部当たり中は成立フラグが「BB」で第1停止リールの停止位置が「4」であるため、図38(b)のBBの欄および停止図柄位置4の欄の交差する箇所から、停止位置別停止テーブル選択データとして「3」が取得される。
【0118】
次に、図39に示す滑りコマデータ選択アドレステーブルが参照され、第2停止および第3停止用の滑りコマデータテーブルが選択される(ステップ128)。
【0119】
例えば、上記の一般遊技中の場合には、第1停止が第1リール3であり、入賞態様がハズレであるため、図39の第1リール第1停止の一般遊技中の欄とハズレの欄との交差する箇所から滑りコマデータテーブルFHAZが選択される。この滑りコマデータテーブルFHAZは図40(a)に示される。また、上記のBB内部当たり中の場合には、第1停止が第1リール3であり、また、このBB内部当たり中の一般遊技において入賞態様がハズレとすれば、図39の第1リール第1停止のBB内部当たり中の欄とハズレの欄との交差する箇所から滑りコマデータテーブルFHAZBが選択される。この滑りコマデータテーブルFHAZBは図40(b)に示される。
【0120】
次に、選択されたこの滑りコマデータテーブルから、ステップ127で取得された停止位置別停止テーブル選択データに基づき、第2停止および第3停止用の滑りコマテーブルが選択される(ステップ129)。
【0121】
例えば、上記の一般遊技中の場合には、図40(a)に示される滑りコマデータテーブルFHAZが参照され、ステップ127で取得された停止位置別停止テーブル選択データ「1」に基づき、第2停止リール用の滑りコマテーブルとして滑りコマテーブル(1)、第3停止リール用の滑りコマテーブルとして滑りコマテーブル(7)が選択される。また、上記のBB内部当たり中の場合には、図40(b)に示される滑りコマデータテーブルFHAZBが参照され、ステップ127で取得された停止位置別停止テーブル選択データ「3」に基づき、第2停止リール用の滑りコマテーブルとして滑りコマテーブル(12)、第3停止リール用の滑りコマテーブルとして滑りコマテーブル(12)が選択される。
【0122】
なお、以下の説明では、第2停止リールとして第2リール4が操作され、第3停止リールとして第3リール5が操作された場合について説明するが、各停止リールの種類は必ずしもこれに限定されるものではない。
【0123】
次に、第2停止操作位置が参照され(図27,ステップ130)、選択された第2停止リール用の滑りコマテーブルが用いられて第2停止リール停止位置が決定される(ステップ131)。
【0124】
例えば、上記の一般遊技中のように滑りコマテーブル(1)が選択され、第2停止操作位置が例えば「4」(第2停止リールである第2リール4の操作タイミングに第2リール4の入賞ラインL1上にコードNo.4のシンボルが存在する)の場合には、図28(b)の停止操作位置「4」の第2リールの欄を見ると滑りコマ数が「3」であるから、3コマ滑り制御され、停止操作位置「7」のシンボル(シンボルコードE:ベル)が入賞ラインL1上に来て停止する。従って、第2リール4の窓7には図42(b)に示すようにナイン−ベル−黒7の各シンボルが出現する。
【0125】
また、上記のBB内部当たり中のように滑りコマテーブル(12)が選択され、第2停止操作位置が例えば「5」(第2停止リールである第2リール4の操作タイミングに第2リール4の入賞ラインL1上にコードNo.5のシンボルが存在する)の場合には、図32(a)の停止操作位置「5」の第2リールの欄を見ると滑りコマ数が「0」であるから、コマ滑り制御がなく、停止操作位置「5」のシンボル(シンボルコードA:白7)が入賞ラインL1上に来て停止する。従って、第2リール4の窓7には図43(b)に示すように黒7−白7−黒7の各シンボルが出現する。
【0126】
次に、演出制御手段によって第2リール停止後の演出処理が行われる(ステップ132)。この演出処理も、ステップ104(図24参照)の演出選択抽選処理で選択された演出パターン▲1▼〜▲7▼のいずれかのパターンA〜Eに従って前述したように行われる。
【0127】
例えば、上記の一般遊技中の場合には、第2リール4の停止時に1個の所定のシンボル「黒7」が出現しているため、このパターンA〜Eにおける演出は、第1停止時の進行駒数1に今回の進行駒数1が加算されて合計進行コマ数が2として演出される。また、上記のBB内部当たり中の場合には、第2リール4の停止時に3個の所定のシンボル「黒7」,「白7」,「黒7」が出現しているため、このパターンA〜Eにおける演出は、第1停止時の進行駒数2に今回の進行駒数3が加算されて合計進行コマ数が5として演出される。
【0128】
次に、第3停止操作位置が参照され(ステップ133)、選択された第3停止リール用の滑りコマテーブルが用いられて第3停止リール停止位置が決定される(ステップ134)。
【0129】
例えば、上記の一般遊技中のように滑りコマテーブル(7)が選択され、第3停止操作位置が例えば「11」(第3停止リールである第3リール5の操作タイミングに第3リール5の入賞ラインL1上にコードNo.11のシンボルが存在する)の場合には、図30(b)の停止操作位置「11」の第2リールの欄を見ると滑りコマ数が「1」であるから、1コマ滑り制御され、停止操作位置「12」のシンボル(シンボルコードE:ベル)が入賞ラインL1上に来て停止する。従って、第3リール5の窓8には図42(c)に示すように黒7−ベル−ナインの各シンボルが出現する。
【0130】
また、上記のBB内部当たり中のように滑りコマテーブル(12)が選択され、第3停止操作位置が例えば「13」(第3停止リールである第3リール5の操作タイミングに第3リール5の入賞ラインL1上にコードNo.13のシンボルが存在する)の場合には、図32(a)の停止操作位置「13」の第3リールの欄を見ると滑りコマ数が「0」であるから、コマ滑り制御がなく、停止操作位置「13」のシンボル(シンボルコードD:黒7)が入賞ラインL1上に来て停止する。従って、第3リール5の窓8には図43(c)に示すように白7−黒7−ベルの各シンボルが出現する。
【0131】
次に、演出制御手段によって第3リール停止後の演出処理が行われる(ステップ135)。この演出処理も、ステップ104(図24参照)の演出選択抽選処理で選択された演出パターン▲1▼〜▲7▼のいずれかのパターンA〜Eに従って前述したように行われる。
【0132】
例えば、上記の一般遊技中の場合には、第3リール5の停止時に1個の所定のシンボル「黒7」が出現しているため、このパターンA〜Eにおける演出は、今までの合計進行駒数2に今回の進行駒数1が加算されて合計進行コマ数が3として演出される。また、上記のBB内部当たり中の場合には、第3リール5の停止時に2個の所定のシンボル「白7」,「黒7」が出現しているため、このパターンA〜Eにおける演出は、今までの合計進行駒数5に今回の進行駒数2が加算されて合計進行コマ数が7として演出される。
【0133】
図41(a)は、図38(b)に示す停止位置別停止テーブル選択データテーブル(1)において、一般遊技中にハズレフラグが成立した場合における、各停止位置別停止テーブル選択データ1〜9が取得される確率データを示すテーブルである。同テーブルにおける各確率データの総和はシンボル総数に対応して21であり、同テーブル示されるように、停止位置別停止テーブル選択データ1の取得確率データが10と高い。
【0134】
このことから、一般遊技中にハズレフラグが成立した場合、図40(a)に示す滑りコマデータテーブルにおける停止位置別停止テーブル選択データ1により、第2停止リール用滑りコマテーブルには滑りコマテーブル(1)、第3停止リール用滑りコマテーブルには滑りコマテーブル(7)が多い頻度で用いられることが理解される。
【0135】
これらテーブルは上述したリール停止制御の説明中の一般遊技中の具体例に用いたものであり、これら滑りコマテーブル(1)、(7)が用いられると、上述したように各リール3〜5の停止時に数字「7」を含む所定のシンボルが出現し難い。つまり、「各リール停止後の演出」においてLED1〜8の点灯個数は進行し難い。
【0136】
また、図41(b)は、図38(b)に示す停止位置別停止テーブル選択データテーブル(1)において、BBフラグが成立した場合における、各停止位置別停止テーブル選択データ1〜9が取得される確率データを示すテーブルである。同テーブルにおける各確率データの総和もシンボル総数に対応して21であり、同テーブル示されるように、停止位置別停止テーブル選択データ4の取得確率データが4と高い。
【0137】
このことから、BBフラグが成立した場合、図40(b)に示す滑りコマデータテーブルにおける停止位置別停止テーブル選択データ4により、第2停止リール用滑りコマテーブルには滑りコマテーブル(19)、第3停止リール用滑りコマテーブルには滑りコマテーブル(9)が多い頻度で用いられることが理解される。
【0138】
例えば、滑りコマテーブル(19)、(9)が用いられると、これらテーブルを示す図34(b),図31(a)から、第2リール4,第3リール5は共に停止操作位置「14」で停止する頻度が高いことが各テーブルの停止分布から理解される。第2リール4,第3リール5がこの位置で停止すると、図18のシンボルテーブルおよび図4のリール帯シンボルを参照することにより、第2リール4の窓7には黒7−黒7−黒7の3連のシンボルが出現し、第3リール5の窓8にはナイン−白7−黒7の各シンボルが出現する。つまり、これら各滑りコマテーブル(19)、(9)が用いられると、各リール3〜5の停止時に数字「7」を含む所定のシンボルが出現し易い。すなわち、「各リール停止後の演出」においてLED1〜8の点灯個数は進行し易い。
【0139】
なお、この例において第2リール4に出現する3連の黒7のシンボルは、BB内部当たり中にしか出現しないように、演出制御手段によって制御されている。
【0140】
このようにして図24のステップ107におけるリール停止制御が終了すると、次に、全リール停止時の表示が所定の入賞シンボル組合せであるか否かが、入賞シンボル組合せテーブルを参照して判断される(図24,ステップ108)。つまり、リール停止制御は全て機械によって行われるのではなく、遊技者による各停止ボタン16〜18の操作タイミングも問われているため、内部抽選の結果入賞当選フラグが立っていても、停止ボタン16〜18が所定タイミングに操作されないと、有効化入賞ライン上に入賞シンボル組合せは揃わず、入賞は発生しない。上述した通り、滑り制御が行われる範囲のコマの中に入賞シンボルが存在しない場合は、結局、予定した入賞シンボルの組合せは得られないためである。
【0141】
入賞が得られなかったときにはステップ108の判定は“NO”となり、処理は初めのステップ101に戻る。また、入賞判定の結果リプレイゲーム(再遊技)であるときは、処理はステップ102のスタートレバー15の操作待ち処理に戻る(ステップ109)。リプレイゲームでない入賞のときには、CPU31によってホッパ駆動回路41が制御され、図7のテーブルに規定される所定枚数のメダルがホッパ38によってコイン受け皿20へ払い出される(図25,ステップ110)。
【0142】
次に、BBゲームが発生したか否かが判断され(ステップ111)、BBゲームが発生している場合には前述したBBゲームが実行される(ステップ112)。また、BBゲームが発生していない場合には、次にRBゲームが発生したか否かが判断され(ステップ113)、RBゲームが発生している場合には前述したRBゲームが実行される(ステップ114)。その後、上述した処理が繰り返されてスロットマシン遊技が行われる。
【0143】
このような本実施形態によれば、上述したように、LED1〜8が回転リール3〜5の回転表示停止態様に関連して遊技に副次的な演出を行うため、遊技の演出は多彩に行われるようになる。
【0144】
従来の遊技機では、遊技の演出は、各リール3〜5の背後に設けられたバックランプの点滅によって行われていたが、本実施形態では新たに設けられたLED1〜8によって上述した多彩な演出が行われるため、遊技者はこの演出を見て遊技に盛り上がりを感じるようになる。なお、上述した実施形態では各リール3〜5の背後に設けられたバックランプの点滅の態様については詳しく説明しなかったが、このLED1〜8による演出に加えて従来からのバックランプの点滅による演出を加えて遊技の演出を行えば、LED1〜8の演出効果は一層高まる。
【0145】
また、本実施形態では、リール3〜5の回転表示停止態様に関連したLED1〜8の演出制御により、入賞態様決定手段によって決定されたBB内部当たり入賞態様やRB内部当たり内部入賞態様が遊技者に報知される。つまり、これら内部当たりが機械内部の抽選で生じている場合には、リール3〜5の停止時に数字「7」を含む所定のシンボルが多く出現し、LED1〜8の点灯個数が進行させられることにより、これら内部当たりが遊技者に報知される。従って、告知ランプが単に機械的に点灯してこれら内部当たり入賞態様が報知される従来の遊技機とは異なり、これら内部当たり入賞態様抽選結果は興趣のある演出によって遊技者に報知される。このため、遊技者は遊技をより楽しく行えるようになる。
【0146】
また、リーチ目の出目によってBB当選フラグやRB当選フラグが立っていることを判断できない遊技の初心者であっても、上記のLED1〜8の点灯状態によってある程度の判断が可能となり、リール式遊技機のゲーム性を難解に感じて敬遠している者の抵抗感を和らげることも出来る。なお、上記実施形態の説明においては従来から有る告知ランプについては述べなかったが、LED1〜8による入賞態様報知にこの告知ランプによる従来からの入賞態様報知を併用するようにしてもよい。
【0147】
また、本実施形態では、LED1〜8の演出態様が所定のシンボルの停止数に関連して制御されるため、所定のシンボルがリール3〜5に幾つ停止表示されるかという新たな興味が生まれ、遊技の興趣は向上する。
【0148】
また、本実施形態では、所定のシンボルの停止数に応じてLED1〜8の演出個数が増やされるため、遊技者は、所定のシンボルがリール3〜5に幾つ停止表示されるかという興味に、LED1〜8の演出が幾つの個数で点灯するのかという新たな興味が加わり、遊技の興趣はさらに向上する。
【0149】
また、本実施形態では、LED1〜8の点灯個数がBBまたはRBの内部当たり入賞態様の抽選確率に応じて制御されるため、遊技者は、これら内部当たり入賞態様の抽選確率をLED1〜8の点灯個数から知ることが出来る。つまり、点灯個数が多ければこれら内部当たり入賞が抽選されている確率が高いことが分かり、また、全てのLED1〜8が点灯した場合にはこれら内部当たり入賞が確実につまり100%の確率で抽選されていることが分かる。
【0150】
従って、これら内部当たり入賞態様の抽選結果を単に演出報知するのとは異なり、どの程度の抽選確率でこれら内部当たり入賞態様が発生しているかが報知され、遊技者は抽選確率の度合いに応じて遊技への期待感を高める。例えば、全てのLED1〜8が点灯してこれら内部当たり入賞が100%の確率で抽選されていることが分かった場合などには、遊技者は興奮して熱くなり、遊技を熱中して行う。
【0151】
また、本実施形態では、LED1〜8の演出制御の基になる所定のシンボルの回転停止数は、停止ボタン16〜18からリール3〜5へ与えられる回転停止信号のタイミング、つまり、遊技者の停止ボタン操作のタイミングに応じて行われる。このため、各内部当たり入賞態様の抽選結果を報知する態様は、機械によって画一的に定められる場合と異なり、遊技者の停止ボタン操作が関連して一層多様になり、各停止ボタン16〜18の操作が面白味を増し、遊技者を楽しますものになる。
【0152】
また、本実施形態では、スタートレバー15の操作を契機として、特定入賞態様の抽選結果の報知演出である「各リール停止後の演出」とは別の演出である「リール回転開始時の演出」が行われるため、遊技者は様々な演出を享受し、また、入賞態様報知演出に新たな趣向が加えられる。このため、LED1〜8による演出は遊技者をより楽しますものになる。
【0153】
また、本実施形態では、演出制御手段が、「各リール停止後の演出」の態様と「リール回転開始時の演出」の態様との複数の組み合わせである演出パターン▲1▼〜▲7▼の中から1つの演出パターンを選択し、選択した演出パターンで入賞態様報知の演出と別の演出とをLED1〜8に行わせる構成になっている。このため、LED1〜8による演出態様はより多彩で趣向深いものとなり、遊技者を一層楽しますものになる。
【0154】
なお、上記の実施形態においては本発明による遊技機をそれぞれ国内仕様によるスロットマシンに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、変動表示装置を備えた、例えば、パチンコ機といった弾球遊技機や、海外向け仕様のスロットマシン、その他のアミューズメント機器に適用してもよい。このような遊技機の中には、変動表示を停止操作するボタンを持たずに、それぞれの変動表示部が各変動表示列毎に順次自動的に停止するものも存在する。このような場合でも、所定のシンボルの変動停止数を変動表示の自動停止タイミングに関連して定めるようにすれば、特定入賞態様の抽選結果を報知する態様は、遊技者のボタン操作に関連しないが、自動停止タイミングに関連して多様になり、遊技者を楽しますものになる。
【0155】
本発明をパチンコ機に適用する場合、上記実施形態のスロットマシンにおけるスタートレバー操作、入賞態様決定用乱数抽出、リール回転開始、といった遊技の流れは、パチンコ機においては、ある特定の入賞口へのパチンコ球の入賞、入賞態様決定用乱数抽出、パチンコ機に組み込まれたスロットマシン・リールの回転開始、といった遊技の流れに置き換えられる。また、上記実施形態のスロットマシンで、リールの図柄がある特定の態様で停止表示されたときに行われたメダルの払い出しは、パチンコ機においては、アタッカやチューリップといった変動入賞装置を開放させ、多くの出球を遊技者に付与するというように、パチンコゲーム上での特典を与えることに置き換えられる。
【0156】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ボーナス入賞態様が入賞態様として決定されていることの報知は、従来のスロットマシンのように機械によって画一的に行われる場合と異なり、遊技者の停止ボタン操作が関与することで一層多様なものとなり、遊技者を楽しますものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスロットマシンにおける各リールバックランプの点灯状態を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態によるスロットマシンの外観を示す正面図である。
【図3】図2に示すスロットマシンの回転リールユニットを示す斜視図である。
【図4】図3に示す回転リールユニットに用いられているリール帯の展開図である。
【図5】図3に示す回転リールユニットを構成する回転リールの構造を示す斜視図である。
【図6】図2に示すスロットマシンの表示窓に記された入賞ラインが順次有効化される状態を示す図である。
【図7】図2に示すスロットマシンの配当表示部に掲載される配当表示テーブルを示す図である。
【図8】図2に示すスロットマシンの主要な制御回路構成を示すブロック図である。
【図9】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」の第1および第2の態様を示す図である。
【図10】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」の第3および第4の態様を示す図である。
【図11】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」の第5の態様を示す図である。
【図12】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「各リール停止後の演出」の際に使用されるシンボルと進行駒数との関係を示す図である。
【図13】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「各リール停止後の演出」の第1および第2の態様を示す図である。
【図14】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「各リール停止後の演出」の第3、第4および第5の態様を示す図である。
【図15】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって「リール回転開始時の演出」および「各リール停止後の演出」が行われる際の回路各部のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図16】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理に用いられる入賞確率テーブルを示す図である。
【図17】図16に示す入賞確率テーブルの3枚賭け時の一具体例を示す図である。
【図18】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理に用いられるシンボルテーブルを示す図である。
【図19】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」と「各リール停止後の演出」との複数の組合せを示す図である。
【図20】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において図19に示す各演出パターンが抽選される確率を各当選フラグ毎に示す図である。
【図21】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」と「各リール停止後の演出」との第1の具体例を示す図である。
【図22】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」と「各リール停止後の演出」との第2の具体例を示す図である。
【図23】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理において副次的演出手段によって行われる「リール回転開始時の演出」と「各リール停止後の演出」との第3の具体例を示す図である。
【図24】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理を示す第1のフローチャートである。
【図25】本実施形態によるスロットマシンの遊技処理を示す第2のフローチャートである。
【図26】図24に示すリール停止制御処理の内容を示す第1のフローチャートである。
【図27】図24に示すリール停止制御処理の内容を示す第2のフローチャートである。
【図28】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(0)、(1)、(2)を示す図である。
【図29】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(3)、(4)、(5)を示す図である。
【図30】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(6)、(7)、(8)を示す図である。
【図31】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(9)、(10)、(11)を示す図である。
【図32】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(12)、(13)、(14)を示す図である。
【図33】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(15)、(16)、(17)を示す図である。
【図34】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(18)、(19)、(20)を示す図である。
【図35】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマテーブル(21)、(22)、(23)を示す図である。
【図36】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる第1停止選択アドレステーブルを示す図である。
【図37】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる4つの第1停止テーブルを示す図である。
【図38】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる停止位置別停止データテーブル選択テーブルおよび停止位置別停止テーブル選択データテーブル(1)を示す図である。
【図39】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる滑りコマデータ選択アドレステーブルを示す図である。
【図40】図26,図27に示すリール停止制御処理に用いられる2つの滑りコマデータテーブルを示す図である。
【図41】図26,図27に示すリール停止制御処理において各滑りコマデータが取得される確率データを示す図である。
【図42】図26,図27に示すリール停止制御処理において一般遊技中のハズレ時における各リール停止時に出現するシンボルの一具体例を示す図である。
【図43】図26,図27に示すリール停止制御処理においてBB内部当たり中のハズレ時における各リール停止時に出現するシンボルの一具体例を示す図である。
【符号の説明】
1…スロットマシン
2…前面パネル
3,4,5…第1,第2,第3リール
6,7,8…窓
9…メダル投入口
10,11,12…BETスイッチ
13…クレジット数表示部
14…クレジット/精算切換スイッチ
15…スタートレバー
16,17,18…停止ボタン
19…透音孔
20…メダル受皿
21…メダル払出口
22…配当表示部
23…有効化ライン表示ランプ
LED1〜8…発光ダイオード(副次的演出手段)
L1,L2A,L2B,L3A,L3B…入賞ライン
Claims (2)
- 遊技の入賞判断に用いられる種々の図柄を変動表示する3個のリールからなる変動表示手段と、
乱数抽選により、遊技者にとって有利な遊技状態となるボーナス入賞態様を含む遊技の入賞態様を決定する入賞態様決定手段と、
前記変動表示手段の各前記リールそれぞれに対応して設けられた3個の停止ボタンと、
遊技者による各前記停止ボタンの操作および前記入賞態様決定手段によって決定された入賞態様に応じて各前記リールを停止させる変動表示停止手段と、
各前記リールに描かれた前記種々の図柄を各前記リールごとに3個ずつ、合計9個の図柄を観察させる表示窓と、
前記変動表示手段による図柄の表示とは異なる演出を行う、8個の発光ダイオードで構成される演出手段と、
前記変動表示停止手段により前記リールが停止させられた結果、前記表示窓から観察される前記リールにおける予め定められた所定の図柄の個数と同数の前記発光ダイオードを、各前記リールの停止ごとに点灯制御する演出制御手段と
を備え、
各前記リールには21個の図柄からなる図柄列が描かれ、各前記リールの前記図柄列には、前記所定の図柄が3個連続して配置された箇所、および連続する3個の図柄に前記所定の図柄が2個含まれる箇所があり、
前記変動表示停止手段は、前記ボーナス入賞態様が前記入賞態様決定手段によって入賞態様として決定されている場合にのみ、8個以上の前記所定の図柄を前記表示窓に停止表示させることが可能な停止制御を行う
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記変動表示停止手段が各前記リールを停止させるときにその停止態様を決定するのに用いる複数の停止テーブルと、
複数の前記停止テーブルの中からいずれの停止テーブルを用いるかを決定する停止テーブル決定手段と
をさらに備え、
前記停止テーブル決定手段は、前記ボーナス入賞態様が前記入賞態様決定手段によって入賞態様として決定されている場合には、前記ボーナス入賞態様が前記入賞態様決定手段によって入賞態様として決定されていない場合に比較して、前記所定の図柄が多く停止する前記停止テーブルを相対的に高い頻度で選択する
ことを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
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