JP4598928B2 - スロットマシン - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、周面に複数駒のシンボルが配設された構成のリールをシンボル表示窓の背後に複数個並べて配備し、各リールの回転によりシンボルを変動させて表示させた後に各リールが一定の速度で回転する状態になったことに応じて停止操作を有効にし、有効な停止操作により全てのリールが停止したときに前記シンボル表示窓内に停止表示されたシンボルの組合せによりゲームの勝敗を決するようにしたスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば従来のスロットマシンの機体は、前面開口の本体部の前面に扉部が取り付けられて成る。扉部の前面には、通常、上,中,下の3枚のパネルが組み付けられており、中央パネルの中央部には、透明の3個のシンボル表示窓が形成されている。一方、本体部の内部には、前記シンボル表示窓の形成位置に対応させて3個のリールが配置される。これらのリールは、一般に、周面に複数種のシンボルが描かれた帯状テープを円筒型の枠体に貼設して成り、そのうちのいくつかのシンボルは、入賞用のシンボルとして機能する。
【0003】
各シンボル表示窓の形成位置には、各シンボルの停止表示位置に合わせて、上、中、下、斜めの5本の停止ラインが形成されている。また正面パネルの背後には、シンボル表示窓の上方位置に対応させて、リール周面上の各シンボルを照明するための蛍光灯が配備されている。
扉部のフレーム部分には、始動レバーや各リール毎の停止釦スイッチが配備されており、各リールは、始動レバーの操作により一斉に始動した後、停止釦スイッチが順次操作されることにより順次停止して、シンボル表示窓内に通常3個のシンボルを停止表示する。各リールの停止時に、いずれかの停止ライン上に特定のシンボルの組合せが成立すると、入賞となり、遊技者に所定枚数のメダルの払出しなどの特典が与えられる。
【0004】
さらにこの種のスロットマシンの中には、前記帯状テープの基材を透光性を有する材料により構成するとともに、リールの裏側に各シンボルの停止位置に対応させて光源を配置し、有効化された停止ライン上のシンボルや、入賞となるシンボルなどの特定のシンボルに、背後照明を施すようにした機種が存在する。
たとえば実開昭61−151783号に記載されたスロットマシンでは、停止表示された各シンボル毎に背後照明用の光源を設けるとともに、各光源間に遮光板を配置して、照明対象のシンボルのみを照明するようにしている。
【0005】
さらに近年では、前記背後照明用の光源として白色の発光ダイオードから成る面状光源を採用し、回転中のリールに背後から白色照明を施したり、特別の遊技状態が発生したときに、発光ダイオードの点滅表示やスクロール表示を行うなどして、照明効果をより一層高めることが提案されている(特開平10−328350号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の蛍光灯による照明では、照明光がリール周面で反射して、遊技者の眼の疲労を招いたり、シンボルの視認が困難になるという問題がある。
これに対し、上記した特開平10−328350号公報の方法によれば、リールの高速回転中に、各回転位置に背後から面状の白色光が照射されるようになり、遊技者の眼の疲労を抑えてリール全体を明るく照明することが可能である。
【0008】
この発明は、各リールが始動した後に一定の速度で回転する状態になったことに応じて、各停止釦スイッチに対する操作を有効に設定するスロットマシンにおいて、シンボル表示窓を注視している遊技者に、停止操作が可能になったことや入賞の成立をわかりやすく報知すると共に、各リールが停止操作が可能な速度で回転している間、遊技者の眼に負担をかけることなく、各リールを明るく表示することを、目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるスロットマシンは、透光性を有する周面に複数駒のシンボルが配設された構成のリールがシンボル表示窓の背後に複数個並べて配備されるとともに、各リールの内側であって前記シンボル表示窓内の各シンボルの停止表示位置に対向させてそれぞれ個別の光源が設けられ、各光源の発光動作を個別に制御する照明制御手段と、遊技者の操作を受けて各リールに回転を開始させるための始動レバーと、遊技者の操作を受けて対応するリールの回転を停止させるためにリール毎に設けられた停止釦スイッチと、始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールを始動し、所定の速度で回転する状態になるまで各リールの回転速度を徐々に上げた後に、各リールを一定の速度で回転させる回転動作制御手段と、前記各リールが始動した後に前記一定の速度で回転する状態になったことに応じて、各停止釦スイッチに対する操作を有効に設定するスイッチ有効化手段と、複数の入賞を対象とする抽選を実行する抽選手段と、この抽選に当選しているときに、各リールに対し、それぞれ当選した入賞に対応するシンボルをシンボル表示窓に引き込んで停止させる引込み制御を、当該リールに対応する停止釦スイッチに対する有効な操作から所定の制限時間内に実行する停止制御手段とを具備する。
上記の各光源は、それぞれ白色光による発光を含む複数とおりの発光動作を実行することが可能であり、照明制御手段は、各リールに対し、それぞれ少なくとも各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されてから対応する停止釦スイッチに対する遊技者の操作に応じて当該リールが停止するまでの間、当該リールに対応する全ての光源に前記白色光による発光を維持する白色照明動作を実行させる一方、始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールが回転を開始してからスイッチ有効化手段により各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されるまでの間は、各光源に前記白色照明動作以外の動作を実行させる。さらに、照明制御手段は、引込み制御により全てのリールが停止して入賞が成立したとき、シンボル表示窓内の入賞にかかるシンボルの停止表示位置に対向する光源を前記白色照明動作から白色照明動作以外の発光動作に切り替える。
【0010】
請求項2の発明にかかるスロットマシンでは、前記照明制御手段は、始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールが回転を開始してから各停止釦に対する操作が有効に設定されるまでの間、各光源を消灯状態に設定し、前記スイッチ有効化手段により各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されたことに応じて各光源に前記白色照明動作を開始させる。
請求項3の発明にかかるスロットマシンでは、前記照明制御手段は、始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールが回転を開始してから各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されるまでの間、各光源に複数種の色彩光を点滅表示させ、前記スイッチ有効化手段により各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されたことに応じて各光源を前記点滅表示から白色照明動作に切り替える。
【0011】
請求項4の発明にかかるスロットマシンでは、前記照明制御手段は、前記引込み制御により全てのリールが停止して入賞が成立したとき、前記シンボル表示窓内の前記入賞にかかるシンボルの停止表示位置に対向する光源を、白色光を発光する状態から白色光以外の色彩光を発光する状態に切り替える。
【0012】
請求項5の発明では、請求項1〜4の構成で使用される光源として、前記リールの周面に対し、対応するシンボルの停止表示位置およびその周辺に広がる面状の光を照射するものが導入される。
【0013】
請求項6の発明では、請求項1〜4の構成で使用される光源として、三原色の発光ダイオードを内蔵する光源が用いられるとともに、前記照明制御手段により、各光源内の発光ダイオードに与える駆動パルスのデューティ比が色毎に調整されて、前記光源より白色光を含む複数種の色彩光のいずれかが発光するように、構成される。
【0020】
【作用】
始動レバーに対する遊技者の操作により各リールが始動した後、停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されると、シンボルの停止表示位置毎に設けられた光源の白色照明動作により、回転中のリールが明るく照明される。一方、各リールが回転を開始してから停止釦スイッチに対する操作が有効になるまでの間は、各光源は白色照明動作以外の動作を行うので、各リールに対する照明状態が白色照明動作による照明に切り替えられたことにより、リールを停止させる操作が可能になったことを遊技者に報知することができる。さらに、全てのリールが停止して入賞が成立したときには、この入賞にかかるシンボルの表示位置に対する照明が白色照明動作以外の発光動作による照明に切り替えられるので、この照明状態の変動によって入賞にかかるシンボルを明示することができる。
【0022】
請求項5の発明によれば、各光源からリールの周面に対し、シンボルの停止表示位置およびその周辺に広がる面状の光が照射されるので、各シンボルおよびその背景部分に均一な照明が施されるようになる。
【0023】
請求項6の発明によれば、発光させたい色彩光に応じて、三原色の発光ダイオードに与える駆動パルスのデューティー比を調整することにより、光源を所望の色彩光により発光させることが可能となる。また必要に応じて、各発光ダイオードに対するデューティー比の設定パターンを変更することにより、発光色の切換えを行うことが可能である。
【0030】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を、図2はその機体の内部構造を、それぞれ示す。
図示例のスロットマシン1は、前面開口の機体本体部2の開口部に扉部3を組み付けて成る。機体本体部内の上段位置にはリールブロック4や制御回路が搭載された制御基板5が配備され、下段位置には、ホッパ6aを備えたメダル払出機6が組み込まれる。
【0031】
前記リールブロック4は、金属製のフレーム7に3個のリール8a,8b,8cが組み付けられて成る。各リール8a,8b,8cは、図3に示すように、円筒状の枠体27の外周面に帯状シート28を貼設して成る。前記帯状シート28は、PET樹脂のような透光性を有する素材により構成されるもので、表面には、シルクスクリーン印刷により、図柄,文字,数字などの複数種のシンボルSが描かれている。これらシンボルSの中には、後記するBB入賞用の「7」のシンボルのほか、複数種の小役入賞用のシンボルが含まれる。
【0032】
各リール8a,8b,8cは、図2に示すように、それぞれ片側に配置された取付板10a,10b,10cを介して前記リールブロック8に取り付けられる。またこの取付板10a,10b,10cには、リール8a,8b,8cを個別に回転駆動するステッピングモータ9a,9b,9cや後記する背後照明用の光源ユニット30も、ともに組み付けられている。
なおこの実施例では、帯状シート28の貼設されたリール8a,8b,8cによりシンボルの変動表示を実現しているが、リール8a,8b,8cに代えてベルト状の基材に複数のシンボルが配設されて成る帯状部を導入し、この帯状部の両端を繋いで回転させることにより、各シンボルを変動表示させるようにしてもよい。
【0033】
前記扉部3の本体は、所定の厚みをもたせた金属フレームにより構成され、その前面開口に3枚のパネル11,12,13が、後面に各種表示器や操作スイッチにかかる配線基板(図示せず)などが組み付けられている。
【0034】
前記パネル11,12,13は、透明な合成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印刷を施して形成されるもので、上部パネル12および下部パネル13には機種名やゲーム情報などが描画される。また中央の正面パネル11には、それぞれ無着色で透明の3個のシンボル表示窓20a,20b,20cによるシンボル表示部20が形成される。このシンボル表示窓20a,20b,20cの背後には、前記リールブロックの3個のリール8a,8b,8cが位置し、リール停止時には、シンボル表示窓20a,20b,20cより各リール8a,8b,8cの外周面に表されたシンボルSが、それぞれ3駒分だけ視認可能である。
【0035】
正面パネル11と下部パネル13との間のフレーム部分には、始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,メダル投入口16などが配備され、下部パネル13の下方には、メダル払出口25,メダル受け皿26などが設けられる。
また中央のフレーム部分には、複数枚のメダルを電子データ形式で貯留しておき、その貯留メダルを消費してゲームを行うことが可能なクレジット方式のゲームを実行するために、3個のベット釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ22,切換スイッチ23などのスイッチが配備される。各ベット釦スイッチ17,18,19は、それぞれ操作により前記貯留メダルから3枚、2枚、1枚のメダルを引き落として投入するためのものである。精算スイッチ22は、貯留メダルを精算してメダル払出口25より払い出しさせる際に操作され、また切換スイッチ23は、機体をクレジット方式のゲームモード、またはメダル投入口16からの直接メダル投入によるゲームモードのいずれかに切り換えるためのものである。
【0036】
前記正面パネル11の表面には、図4に示すように、各シンボル表示窓20a,20b,20cを横切るように、上、中、下、斜めの合計5本の停止ラインL1〜L5が表されており、リール停止時には、これら停止ラインL1〜L5上にそれぞれ各リール8a,8b,8cのシンボルSが整列する。
これらの入賞ラインL1〜L5は、メダル投入口16またはベット釦スイッチ17,18,19の操作により投入されたメダルの枚数に応じて有効化されるもので、投入枚数が1枚のときは中央の水平な入賞ラインL1が有効化され、投入枚数が2枚になると、3本の水平な入賞ラインL1〜L3が有効化される。さらに3枚のメダルが投入されることにより、5本全ての入賞ラインL1〜L5が有効化される。
【0037】
この実施例のスロットマシン1は、前記始動レバー14の操作により各リール8a,8b,8cを始動させた後、各リール8a,8b,8cの回転速度が所定の値に達した以降は各リール8a,8b,8cを一定の速度で回転させるとともに、この定速回転に移行した時点から各リール8a,8b,8cに対する停止操作を有効化するようにしている。
各シンボル表示窓20a,20b,20cの下方には、それぞれリール8a,8b,8cに対応させてストップランプ60a,60b,60cが配備される。これらストップランプ60a,60b,60cは、各リール8a,8b,8cへの停止操作が有効になった時点で点灯し、停止操作が行われた時点で消灯するように制御される。
【0038】
さらにこの実施例のスロットマシン1では、各リール8a,8b,8cの裏側に、各シンボルの停止位置に対応させてそれぞれ光源21が配置される。各光源21は、いずれも赤(R),緑(G),青(B)の三原色の発光ダイオード(LED)が組み込まれて、停止したシンボルおよびその周辺に面状の光を照射するもので、リール8a,8b,8c毎の3個の光源21が一体化された光源ユニット30が前記取付板10a,10b,10cに取り付けられる。
【0039】
このスロットマシン1には、複数種の入賞がそれぞれ所定のシンボル組合せに対応づけられて設定されている。前記制御基板5に搭載された制御部43(図12に示す)は、メダル投入により所定数の入賞ラインが有効化された後に始動レバー14が操作されると、乱数を用いた抽選処理を行って、いずれかの入賞を成立させるかどうかを決定する。この後、停止釦スイッチ15a,15b,15cが押操作されたときに、前記抽選が「当たり」であれば、停止操作されたリール8a,8b,8cに対し、それぞれ有効化された入賞ライン上に該当する入賞シンボルを引き込んで停止させる引込み制御が実行される。特に前記抽選が「大当たり」となっている場合は、制御部は、各リール8a,8b,8cに対し、数字の「7」のシンボルを引き込んで停止させ、「ビッグボーナス」と称される特別入賞(以下「BB入賞」という)を成立させる。そしてこのBB入賞の成立に応じて入賞確率を通常よりはるかに高い値に変更し、この高確率モード下で特別入賞が成立する都度、「ボーナスゲーム」と称される特別ゲームを所定回数実行する。
【0040】
ただし引込み制御は、法規制により停止操作から所定の制限時間内に行う必要があるため、この制限時間内に目的とするシンボルを引き込むことができない場合がある。通常の「当たり」については、入賞シンボルの引込みに失敗したことにより抽選結果がクリアされるが、抽選により「大当たり」となっているのに「7」のシンボルの引込みに失敗した場合は、BB入賞が成立するまで抽選結果が維持される。
【0041】
図5〜9は、前記光源ユニット30の具体的な構成を示す。
この光源ユニット30は、3個のシンボルの表示範囲に対応する大きさの支持面を有する基台フレーム31と、個々のシンボルに対応する3個の開口部32が開設された支持フレーム34との間に、前記3個の光源21が挟み込まれて成る。
【0042】
各光源21は、図7に示すように、拡散材が混入された樹脂製のブロック体35の両側位置に、それぞれ3個の孔36を開設し、各孔36内にランプ型のLED37を挿入した構成をとる。各ブロック体35は、前面側が、リールの内周面に応じて前方に緩やかに突出する曲面形状に形成されるとともに、裏面は中央部で内側にやや入り込んだ谷型形状に形成される。基台フレーム31の支持面および支持フレーム34は、前記ブロック体35の表面形状に応じた形状に構成されており、これらフレーム31,34間に各ブロック体35を挟み込んでビス止めした後に、両側部より、各光源21毎の合計9個のLED37が配備された側板38が、各LED37をブロック体35の孔内に位置させた状態で組み付けられる。
【0043】
上記のような構成により、両側部のLED37からの光は、ブロック体35の内周面に沿って中央部へと進みながら拡散するので、前面全体を均一かつ強い光量で発光させることができる。またLED37を両側部に設けることにより、光源21の厚みを薄くすることができる。
【0044】
前記支持フレーム34の前面の両端縁およびこれら端縁に当接する各側板38の前縁部分は、リール8a,8b,8cの周面に沿うような弧状に形成されるとともに、支持フレーム34の上下端には、後方に突出する水平板34a,34bが形成される。また支持フレーム34の各開口部32の間にも、後方に水平に突出する遮光板39が連続形成されており、これら水平板34a,34b、および各遮光板39により、各光源21毎の光は、リール周面上で明確に切り分けて表示される。
【0045】
前記基台フレーム31の片側には、後方に突出する取付部40が一体形成されており、図8に示すように、この取付部40を各リール毎の支持板10a(10b,10c)の内側に支着することにより、各光源21は、リール8a,8b,8cの内面側で各シンボル表示位置に対応する位置に固定配置される。
【0046】
各光源21内の両側部に縦並びに配置されるLED37には、それぞれ赤,青、緑の各色彩光を発光する3種類のLEDが用いられる。各光源21とも、図9に示すように、赤(R),緑(G),青(B)の各光用のLED37が、両側位置で並び方向を逆転させて配置されている。
【0047】
前記光源ユニット30の3個の光源21には、それぞれ個別の駆動回路(図示せず)が設けられており、後記する副制御部50(図12に示す)が各駆動回路を個別に制御することにより、各光源21を独立させて動作させることが可能になる。
また1つの光源21における各LED37の発光動作も、色毎に個別に制御されており、これにより、複数色の色彩光を発光することが可能となる。具体的には、各色のLED37を単独で発光させることにより、赤色,緑色、青色の三原色による発光を行うほか、図10に示すように、各色のLED37に与える駆動パルスのデューティ比を変動させることにより、白色光のほか、複数種の色彩光による発光動作を行わせることができる。
【0048】
なお光源21の構成は上記に限らず、図11に示すように、前面開口のケース体35A内の一側方に複数個のLED37を縦設し、各LED37からの光をケース体35Aの底面に沿わせつつ正面に導くように構成しても良い。また前記単色発光型のLEDを複数種組み込むのに代えて、単体で複数色の色彩光を選択的に発光可能な多色発光型LEDを組み込んで光源21を構成してもよい。
【0049】
上記構成の光源21によれば、後記する図17,18に示すように、各シンボルの停止表示位置を中心とする矩形状の領域に対し、リールの裏側から均一な照明を施すことができるので、入賞のシンボルなど特定のシンボルを明示することができる。また前記抽選が当たっている可能性やBB入賞による特別のゲームに移行したことなどを報知する際にも、この背後照明の色彩変動を用いることができる。
【0050】
さらにリール8a,8b,8cに対応する3個の光源21を輝度の高い所定の色彩光(白色、淡黄色など)により発光させれば、シンボル表示窓20a,20b,20cに臨む各リール8a,8b,8cの周面全体にその色彩光が拡散して照射されるようになる。これにより前記光源の発光色がリールのベース色として明示されるととともに、シンボルの部分が背後照明により鮮やかに表示されるようになる。
【0051】
この実施例のスロットマシン1では、リール8a,8b,8cが高速回転している状態下では、各光源21に白色光を発光させて、回転中のリール8a,8b,8cを明るく表示するようにしている。さらにこの実施例では、リール8a,8b,8cが停止したとき、もしくは停止する直前に、所定の光源の発光色を変動させることにより、BB入賞などの入賞にかかるシンボルを明示したり、BB入賞の成立する可能性があることを、遊技者に報知するようにしている。
【0052】
なお前記光源21による背後照明に加え、リールの外周面に対し従来の蛍光灯による照明を施してもよい。この場合、光源21からの照明光に十分な輝度を設定することにより、蛍光灯側の照度を小さく抑えることができるので、遊技者の眼の疲労を和らげることができる。
【0053】
図12は、上記スロットマシン1における電気的構成を示す。
図中の43は、前記制御基板5上に搭載される制御部であり、制御、演算の主体であるCPU44,プログラムや抽選処理のためのテーブルが記憶されるROM45,データの読み書きに用いられるRAM46,および抽選処理用の乱数を発生させる乱数発生器47を含む。
【0054】
前記制御部43には、バス42を介して各種の入出力部が接続され、CPU44は、ROM45内のプログラムに基づき各種入力信号を認識しつつ、出力部に駆動信号を与えてゲームに関わる一連の処理を実行する。入力部としては、前記始動レバー14,停止釦スイッチ15a,15b,15c,ベット釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ22,切換スイッチ23のほか、メダル投入口16より投入されたメダルを検知するためのメダル検知センサ48などが接続される。また出力部としては、メダル払出機6や前記ステッピングモータ9a,9b,9cを駆動するリール駆動部49のほか、前記ストップランプ60a,60b,60c、ならびに図示しない装飾用のランプや表示器などが接続される。
【0055】
上記構成において、CPU44は、メダル検知センサ48からの検知信号またはいずれかのベット釦スイッチ17,18,19からの操作信号に応じて所定数の入賞ラインを有効化した後、始動レバー14からの操作信号に応じて乱数発生器47を用いた抽選処理を行って、入賞を成立させるかどうかを決定する。なおこの抽選処理には、後記するように、BB入賞に当選している可能性を告知する処理を実行するかどうかを決定するための抽選も含まれている。
【0056】
さらにCPU44は、始動レバー14の操作に応じて、前記リール駆動部49より各リール8a,8b,8cのステッピングモータ9a,9b,9cに一斉に始動信号を与えて、各リール8a,8b,8cの回転を開始させる。各ステッピングモータ9a,9b,9cへの駆動パルス間隔は徐々に短くなり、各リール8a,8b,8cの回転速度が所定の値に達した時点で一定になるように制御される。
【0057】
CPU44は、各リール8a,8b,8cが定速回転に移行した時点で、前記各ストップランプ60a,60b,60cを点灯する。そして以後、停止釦スイッチ15a,15b,15cが操作される都度、前記有効化された入賞ライン上に抽選結果に応じたシンボルを引き込んで停止させる引込み制御を実行する。
なおこの引込み制御は、各リール駆動部49からステッピングモータ9a,9b,9cに与えられる駆動信号を計数しつつ、その計数値によりリール8a,8b,8cの回転位置を確認し、目的とする回転位置に到達した時点でステッピングモータ9a,9b,9cへの駆動信号の供給を停止することにより、行われる。またこの引込み制御は停止操作から所定の制限時間内に行う必要があるので、抽選結果に応じたシンボルを引き込みできない場合もあるが、BB入賞に当選している場合は、その抽選結果がつぎのゲームに持ち越されて、再度、「7」のシンボルを対象とする引込み制御が行われる。
なおこれらの制御は公知であるので、これ以上の説明は割愛することにする。
【0058】
さらにこのスロットマシンには、前記制御部43とは独立させて、前記光源ユニット30の各光源21の点灯動作を制御するための副制御部50が設けられている。この副制御部50も制御部43と同様にマイクロコンピュータを制御主体とするもので、そのROM(図示せず)内には、各光源21を複数種の色彩光を発光させるためのデータとして、前記図10に示したR,G,Bのデューティー比の組合せパターンが格納されている。
【0059】
さらに各制御部43,50のROMには、あらかじめ各リール8a,8b,8cに対して実行される各種の照明パターンがコード化されてセットされている。副制御部50内のCPU(図示せず)は、メインの制御部43より実行すべき照明パターンのコード情報を受け取ると、各光源21につき、それぞれ指示された照明パターンを実行するのに必要な発光色を設定した後、その発光色に対応するデューティー比の組合せパターンを前記ROMより読み出して各光源21の駆動回路(図示せず)にセットし、目的とする照明パターンを実現する。
これにより、メインの制御部43側では、ゲームの流れに応じて副制御部50に所定のコード情報を出力するだけで良くなるので、CPU44の負担を減らして、種々の照明パターンによる演出を行うことができる。なお副制御部50は、制御部43と同じ基板上または異なる基板上のいずれに設けてもよい。
【0060】
図13および図14は、上記構成のスロットマシン1におけるゲーム制御の流れを示し、図15〜18は、この制御に沿って各リール8a,8b,8cの照明状態が変動する具体例を示す。以下、図15〜18を参照しつつ、図13,14の流れに沿って、ゲームの制御を説明する。
【0061】
なお実際のスロットマシンでは、BB入賞のほか、RB,SBと称される複数種のボーナス入賞が設定されているが、図13,14では説明を簡単にするために、BB入賞と小役入賞のみが設定されているものとして説明する。また図17,18では、停止表示される各シンボルのうちBB入賞にかかる「7」のシンボルのみを図示するとともに、白色以外の色彩光により照明される領域を塗りつぶしにより示している。
【0062】
図13中、最初のステップ(ST1)は、装置電源が入ったとき、または前回のゲーム処理が完了した時点で実行されるもので、CPU44は、すべての光源21を白色光により発光させる。
図15は、ST1による白色照明下での各リール8a,8b,8cを示すもので、各シンボル表示位置毎の光源21が白色光により発光することにより、シンボル表示窓20a,20b,20cの内部全体が明るく表示され、各停止表示位置のシンボルが鮮やかに浮かび上がって明示される。
【0063】
この状態下で遊技者がメダル投入口16からのメダル投入、もしくはベット釦スイッチ17,18,19の操作を行った後に、始動レバー14を操作すると、ST2が「YES」となる。このときBB入賞への当選を示すフラグ(以下「BBフラグ」という)が設定されていなければ、ST4に進み、前記した抽選処理が行われる。
【0064】
この抽選が「大当たり」になると、ST5からST6に進んで、BBフラグがセットされる。またこの抽選では、抽選はずれのときに擬似的にBB入賞の当選を告知するかどうかも決定しており、この擬似的な当たり告知を行う場合は、ST7からST8に進んで、その抽選結果を保持するフラグ(以下「BLフラグ」という)がセットされる。
なおここでは図示しないが、抽選により小役入賞に当選した場合も、専用のフラグがセットされ、ゲーム終了時まで保持される。
【0065】
この後、CPU44は、ST9で各リール8a,8b,8cを一斉に始動させる。なおこの状態下でも、各光源21の白色光による発光状態は維持されており、図16に示すように、回転中の各リール8a,8b,8cが白色光により明るく照明され続ける。
【0066】
この状態下で各リール8a,8b,8cが前記した定速回転に移行すると、ST10が「YES」となってST11に進み、前記各ストップランプ60a,60b,60cを点灯させることにより、リール停止操作が可能になった旨を報知する。
遊技者は、このストップランプ6a,60b,60cの点灯後に、停止釦スイッチ15a,15b,15cを所定の順序で押操作する。CPU44は、この停止操作のある都度、対応するリール8a,8b,8cに対する引込み制御を行って、そのリールを停止させる(ST12,13)。そして2個のリールが停止した段階で、有効化されたいずれかの入賞ライン上に、同じ入賞シンボルが並ぶ「テンパイ」が成立すると、ST14が「YES」となってST15に進み、そのテンパイにかかる入賞シンボルに対する照明光の変更がなされる。
【0067】
図17は、左,中央の各リール8a,8bが停止して、「7」のシンボルによるテンパイが成立した例であって、各「7」のシンボルの停止表示位置に対応する光源21の発光色が、白色から他の色彩(たとえば黄色)に変更されたことを示す。なおその他の停止表示位置および回転中のリール8cに対する各光源は、引き続き、白色光により発光している。
【0068】
こうしてすべてのリール8a,8b,8cが停止すると、ST16が「YES」となり、さらに入賞が成立していると、ST17からST23に進んで、所定枚数のメダルの払出し処理が行われる。さらに成立した入賞がBB入賞である場合は、ST24が「YES」となり、ST25以降でボーナス入賞用の処理が実行される。
【0069】
一方、入賞が成立しなかった場合は、ST17が「NO」となるが、このときBB,BLのいずれかのフラグがセットされていれば、ST20からST21へと進んで、所定の光源21の発光色を変動させることにより、遊技者にBB入賞への当選の可能性が報知される。さらにBLフラグがセットされていれば、ST22でこれをリセットし、一連のゲーム処理を終了する。
なお前記図17のように、テンパイが成立していたにも関わらず、最終のリールにおいて入賞が成立する位置に目的とする入賞シンボルが停止しなかった場合は、ST18,19で、前記テンパイの識別表示に用いられた光源を元の白色発光に戻してからST20に進む。
【0070】
図18は、図16の状態の後にリール8cが停止して、最終的にゲーム結果が「はずれ」となった場合に、ST21の報知処理が行われた例を示す。この場合、前記テンパイの成立時になされた識別表示は解除され、新たに中央の入賞ラインL1に沿う各シンボル停止表示位置に対応する光源21を、所定の色彩光(例えば赤色光)により発光させている。
なおこの図18の照明状態に移行する前に、アクティブな演出を行うようにしてもよい。たとえばリール8a,8b,8cが停止した後に、所定期間、各リール8a,8b,8c毎の光源の発光色をランダムに変動させてから、図18の照明状態に移行するようにすれば、遊技者の眼を惹き付けて、BB入賞への期待感を増幅させることができる。
【0071】
一方、BB入賞に当選すると、CPU44は、ST25でBBフラグをリセットした後に、つぎのST26で、各光源の発光色を白色から所定の色彩(たとえば淡緑色)に変更し、しかる後にST27のボーナスゲームルーチンを実行する。これにより、各リール8a,8b,8cのベース色が変更された状態下で特別のゲームが実行されることになり、周囲からも、特別ゲームを実行中であることが明確に判別でき、遊技者に優越感や満足感を与えることができる。
【0072】
なお入賞シンボルの停止位置を表示するタイミングは、テンパイの成立時に限らず、所定の入賞が成立した際に、各入賞シンボルの停止位置を白色以外の色彩光により照明するようにしても良い。またこの場合、照明光の色彩を入賞の種類に応じて変動させると良い。
【0073】
ところで上記図13,14の制御では、ゲームが実行されていない状態下でも、常時、リール8a,8b,8cに対する白色照明を行うようにしているが、これに限らず、前のゲームが終了してから所定時間が経過してもつぎのゲーム開始操作がなされない場合は、各光源21を消灯し、ゲーム開始操作が行われた時点で白色照明を再開するようにしてもよい。または、各光源21の発光色を順次切り換えることにより、リール8a,8b,8cに各色彩光を点滅表示させるようにすれば、遊技客のいない空き台になっても人目を惹き、すぐにつぎの遊技客を呼び寄せることができる(以下、この待機時間中の色彩光の点滅表示を「アイドリング表示」という。)。
【0074】
また各リール8a,8b,8cが始動してから前記定速回転に達するまでは、各光源21を消灯させるか、または所定の照明パターンが出現するような制御を行っておき、リール8a,8b,8cが定速回転に移行した時点で前記白色照明に移行することによって、遊技者にリールの停止操作が可能になったことを報知することも可能である。特にゲームが白熱すると、遊技者は、リール表示窓20a,20b,20cのみを注視してストップランプ60a,60b,60cの点灯状態に気を配らなくなる傾向があるが、リールの背後照明色の変化であれば、見逃しを防止することができる。
【0075】
図19は、上記した技術思想に基づく第2の制御手順を示す。なおこの図19の各手順には、前記図13,14の手順と区別するために、「st」の符号を付してある。
【0076】
この制御手順においても、電源投入時や前回のゲーム処理が完了した時点では、各光源21を白色光に発光させることにより、各リール8a,8b,8cに白色照明を施す(st1)。ただしこの状態から所定時間(T秒)が経過してもゲーム開始操作が行われないばあいは、st2,3からst4に進み、前記したアイドリング表示が行われる。
【0077】
st2またはst5でゲーム開始操作が行われると、st6の抽選処理に進む。なおこのst6では、具体的には、前記図13のST3〜8と同様の処理が行われるもので、抽選によりBB入賞に当選した場合はBBフラグがセットされ、擬似的な当たり告知を行うことが決定した場合はBLフラグがセットされる。
【0078】
つぎのst7で、CPU44は、各リール8a,8b,8cを一斉に始動させた後、続くst8で各光源21のR,G,Bの各LEDを順に発光させるなどして各リール8a,8b,8cの周面に各種色彩光を点滅表示させる。
なお前記アイドリング表示が行われている場合は、st8の点滅表示を行う直前までアイドリング表示を続けるとよい。
【0079】
この後、各リール8a,8b,8cが定速回転に移行すると、st9が「YES」となる。CPU44は、この「YES」判定を受けて前記ストップランプ60a,60b,60cを点灯させるとともに、各光源21を前記点滅表示から白色光の点灯状態に切り替えることにより、各リール8a,8b,8cに白色照明を施す(st10,11)。
なおst8の点滅表示が行われる時間は、きわめて短時間であるが、種々の色彩光によってインパクトのある表示を行うことができるので、この期間に所定の照明パターンによるフラグ告知を行うようにしてもよい。
【0080】
前記ストップランプ60a,60b,60cの点灯、およびリール8a,8b,8cへの白色照明により、リール停止操作が可能になった旨が報知されると、遊技者は、前記停止ボタンスイッチ15a,15b,15cを所定の順序で操作する。これにより各リール8a,8b,8cが順次停止して、前記図14と同様にして入賞処理やフラグ告知が行われる(st15〜23)。
なおst15〜23の処理では、図13〜14に示したテンパイ成立時の識別表示を行っていないが、この実施例においても、テンパイ、その他のシンボルを所定の色彩光で識別表示できることは、言うまでもない。
【0081】
さらに前記光源21によれば、遊技者に入賞シンボルの狙い打ちが可能なタイミングを報知することも可能である。
たとえばBB入賞に当選している可能性がある際には、「7」のシンボルの引込みが可能な回転位置またはその直前の位置までリールが回転した時点で、中央の光源21の照明光を白色光から赤色など目立つ色彩の光に変動させる。遊技者はこの照明光の変動を目安にして停止操作を行うことにより、実際にBB入賞に当選していれば、容易に「7」のシンボルを引き当てることができる。
なおこのような報知制御は、CTゲームと称される引込み制御の解除されたゲームモードにおいて行うこともできる。
【0082】
さらに上記実施例では、各リール8a,8b,8cとも、通常のゲーム実行時には白色照明を施すようにしたが、これに限らず、リール8a,8b,8c毎に照明色を変動させるようにしてもよい。この場合、各リール8a,8b,8cに対する照明色の組合せパターンによって、BB入賞などの特別入賞への当選の可能性を報知することも可能である。
【0083】
ただしリールの背後照明をフラグ告知に利用するだけであれば、必ずしもすべてのリール8a,8b,8cに光源21を配備する必要はなく、たとえば中央のリール8bのみに光源21を設けてもよい。
また前記したような面状発光型の光源21に代えて、多色発光型の単体のLEDを配備してもよい。また単色発光型の発光体(LEDや豆ランプなど)を色毎に個別のケース体に組み込んだものを複数個組み合わせることで、1つの光源としてもよい。さらにシンボル停止表示位置毎に光源を配備するのに代えて、カラー冷陰極管のような長手形状の光源を、リールの周方向に沿って配備するようにしてもよい。
【0084】
さらに前記した図3では、各リール8a,8b,8cに、透光性を有する基材の表面にシンボルを印刷したタイプの帯状シート28を導入したが、帯状シート28の構成はこれに限らず、図20のような構成のものを用いることも可能である。
【0085】
図20は、帯状シート28の1シンボルの形成位置を拡大して示したもので、透光性を有する帯状シート28の裏面に、シートの厚み方向に沿って重ね合わせられた2種類の印刷層51,52により、シンボルが形成されている。
各印刷層51,52のうち、帯状シート28の裏面に接する第1の印刷層51は、黒色,銀,パール色,濃いグリーンなどの色相を具備する明度の低い顔料(以下「暗色顔料」と総称する)の粒子53と、光透過性の高いクリア材の粒子54とを、所定の割合で混合したものである。他方、第2の印刷層52は、第1の印刷層51とは異なる色相を具備し、かつ明度が高い顔料の粒子44を含ませた半透明層に形成される。またこれらの印刷層51,52の周囲の背景部分は、透明または半透明に形成される。
【0086】
上記のような二層印刷パターンは、背後照明が行われていない状態下では、第1の印刷層51の暗色顔料による明度の低い色彩が優勢になり、リールの外側からの第2の印刷層52の視認が妨げられる。これに対し、光源21による背後照明がなされると、その照明光は、第2の印刷層52および第1の印刷層51のクリア材の粒子54を透過した後に帯状シート28の表面に達するので、リールの外側位置から第1の印刷層51を介して第2の印刷層52における発光パターンを視認することができる。また光源21の発光色を変動させることによって、第2の印刷層52における発光パターンの色彩も変化するので、ゲームの進行状態などに応じてシンボルの表示色を自由に変更することができる。
【0087】
よって「7」などのシンボルをこのような印刷パターンにより形成すれば、前記光源21の発光色を変動させることによって、リールのベース色のみならずシンボルの表示色も種々に変動するようになり、演出効果をより一層高め、興趣の高いスロットマシンを提供することができる。
【0088】
なおここではスロットマシンにおける発明の適用例を説明したが、この発明はこれに限らず、パチンコ遊技機など、帯状部の移動によりシンボルを変動表示させるタイプの遊技機全般に適用することができる。
【0089】
【発明の効果】
この発明によれば、停止釦スイッチに対する操作が有効な状態でリールが回転している間、シンボル表示窓内の各シンボルの停止表示位置に対向する位置に配備された光源に白色照明動作を行わせることによって、遊技者の眼に負担をかけることなく、回転中のリールを明るく表示することができる。また、各リールが回転を開始してから停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されるまでの間、各光源に白色照明動作以外の動作を実行させてから白色照明動作による照明に切り替えることによって、シンボル表示窓を注視している遊技者に対し、リールを停止させる操作が可能となったことをわかりやすく報知することができる。
【0090】
さらに、この発明によれば、引込み制御により全てのリールが停止して入賞が成立した場合には、入賞にかかるシンボルに対する照明状態を、白色照明動作による照明から他の発光動作による照明に切り替えることにより、入賞にかかるシンボルを明示することができる。よって入賞の成立をわかりやすく報知すると共に、入賞時の演出効果を高めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかるスロットマシンの外観を示す斜視図である。
【図2】機体本体内部の構成を示す正面図である。
【図3】リールの構成を示す斜視図である。
【図4】正面パネルの構成を示す正面図である。
【図5】光源ユニットの構成を示す斜視図である。
【図6】光源ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図7】光源ユニットに組み込まれる光源の構成を示す正面図、平面図、側面図である。
【図8】光源ユニットのリールへの取付け方法を示す斜視図である。
【図9】光源内のLEDの配置例を示す説明図である。
【図10】複数種の色彩光を発光させるための駆動パルスのデューティー比の組合せを示す説明図である。
【図11】光源の他の構成を示す断面図である。
【図12】スロットマシンの電気構成を示すブロック図である。
【図13】ゲーム制御の手順を示すフローチャートである。
【図14】ゲーム制御の手順を示すフローチャートである。
【図15】ゲーム開始直前の照明状態を示す説明図である。
【図16】リール回転時の照明状態を示す説明図である。
【図17】テンパイ成立時の照明状態を示す説明図である。
【図18】BB入賞が成立している可能性を報知するための照明パターンを示す説明図である。
【図19】ゲーム制御の手順を示すフローチャートである。
【図20】帯状シートのシンボル形成位置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 スロットマシン
8a,8b,8c リール
28 帯状シート
43 制御部
50 副制御部
Claims (6)
- 透光性を有する周面に複数駒のシンボルが配設された構成のリールがシンボル表示窓の背後に複数個並べて配備されるとともに、各リールの内側であって前記シンボル表示窓内の各シンボルの停止表示位置に対向させてそれぞれ個別の光源が設けられており、
前記各光源の発光動作を個別に制御する照明制御手段と、
遊技者の操作を受けて各リールに回転を開始させるための始動レバーと、
遊技者の操作を受けて対応するリールの回転を停止させるためにリール毎に設けられた停止釦スイッチと、
前記始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールを始動し、所定の速度で回転する状態になるまで各リールの回転速度を徐々に上げた後に、各リールを一定の速度で回転させる回転動作制御手段と、
前記各リールが始動した後に前記一定の速度で回転する状態になったことに応じて、各停止釦スイッチに対する操作を有効に設定するスイッチ有効化手段と、
複数の入賞を対象とする抽選を実行する抽選手段と、
前記抽選手段の抽選に当選しているときに、各リールに対し、それぞれ当選した入賞に対応するシンボルをシンボル表示窓に引き込んで停止させる引込み制御を、当該リールに対応する停止釦スイッチに対する有効な操作から所定の制限時間内に実行する停止制御手段とを具備するスロットマシンにおいて、
前記各光源は、それぞれ白色光による発光を含む複数とおりの発光動作を実行することが可能であり、
前記照明制御手段は、各リールに対し、それぞれ少なくとも各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されてから対応する停止釦スイッチに対する遊技者の操作に応じて当該リールが停止するまでの間、当該リールに対応する全ての光源に前記白色光による発光を維持する白色照明動作を実行させる一方、前記始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールが回転を開始してからスイッチ有効化手段により各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されるまでの間は、各光源に前記白色照明動作以外の動作を実行させ、
さらに前記照明制御手段は、前記引込み制御により全てのリールが停止して入賞が成立したとき、前記シンボル表示窓内の前記入賞にかかるシンボルの停止表示位置に対向する光源を前記白色照明動作から白色照明動作以外の発光動作に切り替える、
ことを特徴とするスロットマシン。 - 前記照明制御手段は、前記始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールが回転を開始してから各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されるまでの間、各光源を消灯状態に設定し、前記スイッチ有効化手段により各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されたことに応じて各光源に前記白色照明動作を開始させる請求項1に記載されたスロットマシン。
- 前記照明制御手段は、前記始動レバーに対する遊技者の操作に応じて各リールが回転を開始してから各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されるまでの間、各光源に複数種の色彩光を点滅表示させ、前記スイッチ有効化手段により各停止釦スイッチに対する操作が有効に設定されたことに応じて各光源を前記点滅表示から前記白色照明動作に切り替える請求項1に記載されたスロットマシン。
- 前記照明制御手段は、前記引込み制御により全てのリールが停止して入賞が成立したとき、前記シンボル表示窓内の前記入賞にかかるシンボルの停止表示位置に対向する光源を、白色光を発光する状態から白色光以外の色彩光を発光する状態に切り替える請求項1〜3のいずれかに記載されたスロットマシン。
- 前記光源は、前記リールの周面に対し、対応するシンボルの停止表示位置およびその周辺に広がる面状の光を照射する請求項1〜4のいずれかに記載されたスロットマシン。
- 前記光源は、三原色の発光ダイオードを内蔵する光源であって、前記照明制御手段は、各光源内の発光ダイオードに与える駆動パルスのデューティ比を色毎に調整して、各光源に、白色光を含む複数種の色彩光のいずれかを発光させる請求項1〜4のいずれかに記載されたスロットマシン。
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