JP2001104538A - スロットマシンにおける滑り動作の報知方法 - Google Patents

スロットマシンにおける滑り動作の報知方法

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JP2001104538A
JP2001104538A JP29165299A JP29165299A JP2001104538A JP 2001104538 A JP2001104538 A JP 2001104538A JP 29165299 A JP29165299 A JP 29165299A JP 29165299 A JP29165299 A JP 29165299A JP 2001104538 A JP2001104538 A JP 2001104538A
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light
sliding
stop operation
player
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JP29165299A
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English (en)
Inventor
Fumitomo Manabe
文友 間鍋
Yuichi Ikeda
裕一 池田
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Takasago Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを削減し、既存の機種にも簡単に組み
込むことが可能な報知を実現する。 【解決手段】 正面パネル11の背後には、リール8
a,8b,8cの周面を照明するための光源として、白
色ランプより成るリール照明ランプが配備されている。
各リール8a,8b,8cは、このリール照明ランプに
よる照明下で一斉に始動した後、停止操作に応じて、抽
選で決定されたシンボルを引き込んで停止するように制
御される。この引込み制御にかかるリールの滑りが発生
すると、リール照明ランプが消灯し、滑り駒数に応じた
所定時間だけ消灯状態のままで維持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、リールのように、複
数駒のシンボルが配設された帯状部を複数個備え、各帯
状部を移動させてシンボルを変動表示した後に、各帯状
部を遊技者による停止操作により停止させて、入賞ライ
ン上にいずれかのシンボルを表示するスロットマシンに
関し、特に制御部内で実行された抽選に応じたシンボル
を入賞ラインに引き込むために帯状部を滑らせて停止さ
せる場合に、その滑り動作を報知するための方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】典型的なスロットマシンは、機体前面の
正面パネルに、矩形状をなす3個のシンボル表示窓が横
一列に並列して設けられている。機体の内部には、各シ
ンボル窓に対応させて、外周面に所定個数(例えば21
個)のシンボルが配設された3個のリールが配備されて
いる。各シンボル表示窓は、それぞれリール停止時に、
3駒分のシンボルの視認が可能な大きさに形成されてお
り、各リール毎のシンボル停止位置を結んで3本の水平
ラインと、右上がりおよび右下がりの2本の斜めライン
とが、それぞれ入賞ラインとして設定されている。
【0003】またリールの周面を照明するための手段と
して、正面パネルの背後に、各シンボル表示窓の上方位
置に対応させて、蛍光灯や白色ランプなどが配備される
ほか、各リールの裏側に、各シンボルの停止表示位置に
対応する3個の光源(以下これを「バックライト光源」
という)が配備された機種も存在する。また正面パネル
の表側には、前記入賞ラインの近傍位置に、それぞれそ
の入賞ラインが有効化されたことを報知するための表示
ランプ(以下これを「有効ライン表示ランプ」という)
が、各シンボル表示窓の下方位置に、リールの停止操作
が可能になったことを報知するための表示ランプ(以下
これを「ストップランプ」という)が、それぞれ設けら
れる。加えて、機体前面のパネルの各所には、電飾用の
豆ランプやLEDが多数配置されている。これらランプ
やLEDは、ゲームの進行に応じて適宜発光し、演出効
果を高める役割を果たす。
【0004】正面パネルの下方の操作部には、始動レバ
ーや各リール毎の停止釦スイッチなどが配備されてい
る。各リールは、始動レバーの操作により一斉に始動
し、所定時間経過後に一定速度で回転する。この低速回
転に達すると停止釦スイッチの操作が可能となって、前
記ストップランプが点灯し、各リールは停止釦スイッチ
の操作により順次停止する。すべてのリールが停止する
と、各入賞ラインに沿って、それぞれリール毎の3個の
シンボルが表示されるようになる。このとき有効化され
た入賞ラインに沿って所定の入賞シンボルが整列する
と、入賞となって、所定枚数のメダルの払出しが行われ
る。
【0005】さらに従来のスロットマシンでは、ゲーム
毎に機械内部で抽選処理が行われ、抽選当たりになる
と、各リールについて、有効ライン上に入賞シンボルが
停止するよう、シンボルの引込み制御が行われる。例え
ば、「りんご」のシンボルが有効ライン上に3個並ぶと
入賞が成立する場合において、前記抽選処理によって、
有効ライン上へ引き込むべき入賞シンボルとして「りん
ご」のシンボルが決定されると、仮に「りんご」のシン
ボルが有効ライン上で停止しないようなタイミングで停
止釦スイッチが押操作されても、強制的に「りんご」の
シンボルを有効ライン上に引き込んでリールを停止動作
させるのである。
【0006】このような引込み制御を実現するのに、従
来は、停止釦スイッチの押操作があった時点で、有効ラ
イン上にどのシンボルが位置するかを検出し、もし、目
的とするシンボル(この場合、「りんご」のシンボル)
が位置していなければ、リールを1駒ずつ順次位置ずれ
させつつ、同様のシンボルの検出を行い、最大移動許容
駒数(例えばシンボル4駒分)だけ変位させる間に、
「りんご」のシンボルが有効ライン上にきたとき、その
リールを停止させる。なお、前記最大移動許容駒数は、
法規則で定められている。
【0007】上記した停止操作後のリールの変位は、
「滑り」と呼ばれ、特に熟練した遊技者は、このリール
の滑り動作を注視することにより、停止操作後にリール
がどの程度変位したかを推測し、その推測結果と有効ラ
イン上に停止したシンボルとから、抽選処理で入賞シン
ボルが当たったかどうかの予想や、停止操作タイミング
が最適であったかどうかの判断を行っている。
【0008】例えば、遊技者が第1のリールについて停
止操作を行った結果、有効ライン上に、入賞シンボルで
ある「りんご」のシンボルが停止し、次いで、第2のリ
ールについて、遊技者が「りんご」のシンボルを狙って
停止操作を行った結果、「りんご」のシンボルが同じ有
効ライン上に停止したと仮定する。この場合において、
第2のリールについてのシンボルの変位量が最大許容駒
数の「4駒」であったと推測できた場合、遊技者は、抽
選処理により「りんご」のシンボルについての抽選当た
りがあったと推測し、また、第2のリールについての停
止操作のタイミングは、やや早かったと判断するのであ
る。
【0009】しかしながら、リールの回転速度は、熟練
者であれば、移動中のシンボルをわずかに識別できる程
度のかなりの高速度に設定されており、しかも、停止操
作後、最大190ミリ秒という短い時間内で滑り動作が
行われるから、熟練者以外は、停止操作後にどの程度の
「滑り」が生じたかを推測するのは容易でなく、抽選処
理で入賞シンボルが当たったかどうかの予想や、停止操
作タイミングが最適であったかどうかの判断は殆ど困難
である。そこで、この「滑り」がどの程度であるかを遊
技者に報知するために、滑り動作の間に表示ランプを点
灯させたり(特開平11−178981号公報)、滑り
駒数を度数表示したり(特開平8−112401号公
報)、停止操作とリールの停止とのそれぞれに応じて音
を出力し、これらの音の時間間隔から滑りの程度を推測
させる(特開平9−299548号公報)などの方法が
提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら表示によ
り滑りの程度を報知する場合、報知専用のランプや表示
器を設ける必要があるため、コスト高となる上、配線パ
ターンが複雑化するといった問題がある。また新たなラ
ンプや表示器を配置するので、従来仕様の遊技機のパネ
ルを利用できなくなり、非経済的である。
【0011】また音による報知では、遊技場内の音楽や
隣接する遊技機の効果音により、音が認識しにくくな
り、遊技者に十分な報知がなされない虞がある。
【0012】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、既存の照明手段や表示手段を用いて、滑りの発
生やその程度を報知することにより、コストの削減を実
現するとともに、既存の機種にも簡単に組み込むことが
可能な報知を実現することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、複
数駒のシンボルが配設された複数の帯状部と、各帯状部
のシンボル配設面を照明するための発光体とを備え、各
帯状部を移動させてシンボルを変動表示した後に、各帯
状部を、それぞれ遊技者の停止操作に応じて、抽選によ
り決定されたシンボルが入賞ラインに引き込まれるよう
に所定時間または所定駒数だけ滑らせて停止させるスロ
ットマシンにおいて、前記遊技者の停止操作および帯状
部の滑り動作に応じて、前記発光体を、停止操作前とは
異なる所定の態様で動作させるようにしている。
【0014】請求項2の発明では、複数駒のシンボルが
配設された複数の帯状部と、各帯状部のシンボル配設面
を複数色の色彩光を切り換えて照明することが可能な発
光体とを備え、各帯状部を移動させてシンボルを変動表
示した後に、各帯状部を、それぞれ遊技者の停止操作に
応じて、抽選により決定されたシンボルが入賞ラインに
引き込まれるように所定時間または所定駒数だけ滑らせ
て停止させるスロットマシンにおいて、前記遊技者の停
止操作および帯状部の滑り動作に応じて、前記発光体
を、発光色を変動させて発光させるようにしている。
【0015】請求項3の発明では、請求項2と同様の構
成のスロットマシンにおいて、前記遊技者の停止操作お
よび帯状部の滑り動作に応じて、前記発光体を、滑り時
間または滑り駒数に応じた所定の色彩に発光させるよう
にしている。
【0016】請求項4の発明では、請求項1,2,3の
いずれかによる発光体を、各帯状部の背後に、それぞれ
シンボルの停止表示位置に対応させて複数個配備して、
報知を行うようにしている。
【0017】請求項5の発明では、複数駒のシンボルが
配設された複数の帯状部と、入賞ライン毎に配置された
複数の発光体とを備え、有効化された入賞ラインに対応
する発光体を点灯させた状態で各帯状部を移動させてシ
ンボルを変動表示した後に、各帯状部を、それぞれ遊技
者の停止操作に応じて、抽選により決定されたシンボル
が入賞ラインに引き込まれるように所定時間または所定
駒数だけ滑らせて停止させるスロットマシンにおいて、
前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
て、前記発光体の少なくとも1個を、停止操作前とは異
なる所定の態様で動作させるようにしている。
【0018】請求項6の発明では、複数駒のシンボルが
配設された複数の帯状部と、各帯状部に対する停止操作
が可能となった旨を報知するための複数の発光体とを備
え、各帯状部を移動させてシンボルを変動表示した後
に、各帯状部を、それぞれ対応する発光体が点灯してい
る状態下での遊技者の停止操作に応じて、抽選により決
定されたシンボルが入賞ラインに引き込まれるように所
定時間または所定駒数だけ滑らせて停止させるスロット
マシンにおいて、前記遊技者の停止操作および帯状部の
滑り動作に応じて、前記発光体の少なくとも1個を、停
止操作前とは異なる所定の態様で動作させるようにして
いる。
【0019】請求項7の発明では、複数駒のシンボルが
配設された複数の帯状部と、機体前面をゲームの進行に
応じて照明するための複数個の発光体とを備え、各帯状
部を移動させてシンボルを変動表示した後に、各帯状部
を、それぞれ遊技者の停止操作に応じて、抽選により決
定されたシンボルが入賞ラインに引き込まれるように所
定時間または所定駒数だけ滑らせて停止させるスロット
マシンにおいて、前記遊技者の停止操作および帯状部の
滑り動作に応じて、前記発光体の少なくとも1個を、停
止操作前とは異なる所定の態様で動作させるようにして
いる。
【0020】
【作用】請求項1の発明によれば、帯状部の周面を照明
していた発光体が、遊技者の停止操作および帯状部の滑
り動作に応じて、消灯や点滅など、停止操作前とは異な
る態様で動作するようになる。また帯状部の始動時には
発光体による照明を行わずにおき、滑り動作に応じて発
光体を点灯させる、といった報知を行うことも可能にな
る。
【0021】請求項2の発明によれば、滑り動作が生じ
ると、帯状部に対する照明光が種々の色彩に切り換えら
れるようになる。
【0022】請求項3の発明によれば、滑り動作が生じ
ると、帯状部に対し、その滑り時間または駒数に応じた
所定の色彩による照明がなされる。よって、たとえば滑
り駒数が1駒の場合は赤、2駒の場合は黄というよう
に、滑り時間や滑り駒数によって異なる色彩による報知
を行うことが可能となる。
【0023】請求項4の発明によれば、各帯状部のシン
ボルの停止表示位置毎に発光体が配備されるので、帯状
部の滑り動作時に各発光体を個別に制御することによ
り、特定の発光体を発光させたり、各発光体を順に点滅
させるなど、多彩な態様の照明パターンを展開すること
が可能になる。
【0024】請求項5の発明によれば、有効化された入
賞ラインを報知するための発光体の発光動作が、帯状部
の滑り動作に応じて停止操作前とは異なる態様に切り換
えられる。
【0025】請求項6の発明によれば、帯状部の停止操
作が可能となった旨を報知するための発光体の発光動作
が、帯状部の滑り動作に応じて停止操作前とは異なる態
様に切り換えられる。
【0026】請求項7の発明によれば、機体前面を照明
するためのランプやLEDなどの発光体が、帯状部の滑
り動作に応じて所定時間消灯したり、停止操作前とは異
なる態様で発光するようになる。
【0027】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかるスロッ
トマシンの外観を、図2はその機体の内部構造を、それ
ぞれ示す。図示例のスロットマシン1は、前面開口の機
体本体部2の開口部に扉部3を組み付けて成る。機体本
体部内の上段位置にはリールブロック4や制御回路が搭
載された制御基板5が配備され、下段位置には、ホッパ
6aを備えたメダル払出機6が組み込まれる。
【0028】前記リールブロック4は、金属製のフレー
ム7に3個のリール8a,8b,8cが組み付けられて
成る。各リール8a,8b,8cは、円筒状の枠体の外
周面に透光性を有する帯状シートを貼設して成る。帯状
部には、後記する特別入賞用の「7」のシンボルを含む
複数種のシンボルが、複数駒分、所定の順序で描かれて
いる。
【0029】各リール8a,8b,8cには、図3に示
すような基準信号発生装置20が設けられる。図示例の
基準信号発生装置20は、各リール8a,8b,8cの
外周枠と中心のボス部との間を連結する軸部40に一体
形成された突起21と、この突起の通過位置に配設され
た光電センサ22(後記する図6ではリール毎に22
a,22b,22cの符号により示す)とにより構成さ
れる。光電センサ22は、リール8a,8b,8cが1
回転して突起21が光電センサ22の光路を通る毎に、
検知信号を出力する。この検知信号は、リール8a,8
b,8cが基準位置に戻ったことを示す基準信号とし
て、後記するCPU35に与えられる。
【0030】なおこの実施例では、帯状シートの貼設さ
れたリール8a,8b,8cによりシンボルの変動表示
を実現しているが、リール8a,8b,8cに代えてベ
ルト状の基材に複数のシンボルが配設されて成る帯状部
を導入し、この帯状部の両端を繋いで回転させることに
より、各シンボルを変動表示させるようにしてもよい。
またこの実施例のスロットマシン1は、メダルを投入し
てゲームを実行するものであるが、メダルに代えてパチ
ンコ玉など他の遊技媒体を用いることも可能である。
【0031】前記扉部3の本体は、所定の厚みをもたせ
た金属フレームにより構成され、その前面開口に3枚の
パネル11,12,13が、後面に各種表示器や操作ス
イッチにかかる配線基板(図示せず)などが組み付けら
れている。
【0032】前記パネル11,12,13は、透明な合
成樹脂板または強化ガラスの表面にシルクスクリーン印
刷を施して形成されるもので、上部パネル12および下
部パネル13には機種名やゲーム情報などが描画され
る。また上、中、下の各パネル11,12,13には、
それぞれ適所に電飾用のLEDや豆ランプ(図示せず)
が配備されている。
【0033】正面パネル11と下部パネル13との間の
フレーム部分には、始動レバー14,停止釦スイッチ1
5a,15b,15c,メダル投入口16などが配備さ
れ、下部パネル13の下方には、メダル払出口25,メ
ダル受け皿26などが設けられる。また中央のフレーム
部分には、複数枚のメダルを電子データ形式で貯留して
おき、その貯留メダルを消費してゲームを行うことが可
能なクレジット方式のゲームを実行するために、3個の
ベット釦スイッチ17,18,19,精算スイッチ2
3,切換スイッチ24などのスイッチが配備される。各
ベット釦スイッチ17,18,19は、それぞれ操作に
より前記貯留メダルから3枚、2枚、1枚のメダルを引
き落として投入するためのものである。精算スイッチ2
3は、貯留メダルを精算してメダル払出口25より払い
出しさせる際に操作され、また切換スイッチ24は、機
体をクレジット方式のゲームモード、またはメダル投入
口16からの直接メダル投入によるゲームモードのいず
れかに切り換えるためのものである。
【0034】前記正面パネル11の表面には、図4に示
すように、各シンボル表示窓20a,20b,20cを
横切るように、上、中、下、斜めの合計5本の停止ライ
ンL1〜L5が表されており、リール停止時には、これ
ら停止ラインL1〜L5上にそれぞれ各リール8a,8
b,8cのシンボルSが整列する。これらの入賞ライン
L1〜L5は、メダル投入口16から直接投入されたメ
ダル、またはベット釦スイッチ17,18,19の操作
により投入されたメダルの枚数に応じて有効化されるも
ので、投入枚数が1枚のときは中央の水平な入賞ライン
L1が有効化され、投入枚数が2枚になると、3本の水
平な入賞ラインL1〜L3が有効化される。さらに3枚
のメダルが投入されることにより、5本全ての入賞ライ
ンL1〜L5が有効化される。
【0035】中央の正面パネル11には、それぞれ無着
色で透明の3個のシンボル表示窓20a,20b,20
cが形成される。このシンボル表示窓20a,20b,
20cの背後には、前記リールブロックの3個のリール
8a,8b,8cが位置し、図4に示すように、リール
停止時には、シンボル表示窓20a,20b,20cよ
り各リール8a,8b,8cの外周面に表されたシンボ
ルSが、それぞれ3駒分だけ視認可能である。
【0036】さらに正面パネル11の表面には、各シン
ボル表示窓20a,20b,20cのシンボル停止表示
位置を結ぶ上、中、下、斜めの方向に、5本の入賞ライ
ンL1〜L5が表されている。これらの入賞ラインL1
〜L5は、メダル投入口16から直接投入されたメダ
ル、またはベット釦スイッチ17,18,19の操作に
より投入されたメダルの枚数に応じて有効化されるもの
で、投入枚数が1枚のときは中央の水平な入賞ラインL
1が有効化され、投入枚数が2枚になると、3本の水平
な入賞ラインL1〜L3が有効化される。さらに3枚の
メダルが投入されることにより、5本全ての入賞ライン
L1〜L5が有効化される。
【0037】さらに各入賞ラインL1〜L5の左横位置
には、それぞれライン表示ランプM1〜M5が配置され
ており、メダルの投入により入賞ラインL1〜L5が有
効化される都度、その有効ラインL1〜L5に対応する
ライン表示ランプM1〜M5が点灯する。なお図4中、
27は、クレジット方式のゲームを行う場合に貯留メダ
ル数を表示するための貯留枚数表示器、28は、入賞が
成立した際に報賞として払い出されるメダル数を表示す
るための当たり枚数表示器である。
【0038】各シンボル表示窓20a,20b,20c
の下方には、それぞれリール8a,8b,8cに対応す
るストップランプ30a,30b,30cが配備され
る。これらストップランプ30a,30b,30cは、
通常は、遊技者にリール8a,8b,8cの停止操作が
可能な状態にあることを報知するためのもので、各リー
ル8a,8b,8cが始動後に一定速度で回転するよう
になった時点で点灯し、対応する停止釦スイッチ15
a,15b,15cの操作により個別に消灯する。
【0039】正面パネル11の背後には、図5に示すよ
うに、各シンボル表示窓20a,20b,20cの上方
位置に対応させて、蛍光灯29とリール照明ランプ31
とが配備される。これらの発光体は、各リール8a,8
b,8cの周面を表側から照明するためのもので、正面
パネル11の背面に連設された支持部材33により、蛍
光灯29が前方位置に、リール照明ランプ31が後方位
置に、それぞれ支持される。
【0040】なおリール照明ランプ31は、白色ランプ
より成るもので、各シンボル表示窓20a,20b,2
0cに対応させて1個または複数個ずつ配置される。こ
の実施例では、各リール8a,8b,8cが停止状態に
あるときは蛍光灯29のみを点灯し、各リール8a,8
b,8cが始動した後は蛍光灯29を消灯してリール照
明ランプ32による照明に切り換えるようにしている。
ただしこれに限らず、リール始動時に蛍光灯29,リー
ル照明ランプ32をともに点灯するようにしてもよい。
【0041】さらに各リール8a,8b,8cの裏側に
は、それぞれ各シンボルの停止表示位置を個別に照明す
るための3個の光源32が配備される(以下この光源3
2を「バックライト光源32」という)。各バックライ
ト光源32は、前面に透光部を有するケース体32aの
内部にLED32bを組み込んで成るもので、各透光部
をリール周面側に向けた状態で、リール内側の適所に固
定配備される。さらにこの実施例では、前記LED32
bとして、R,G,Bの各発光素子を有するフルカラー
型のLEDを用いている。各LED32bは、後記する
CPU35により光源毎に個別に制御されるもので、こ
れにより入賞の成立時などに、入賞の成立ライン上の各
入賞シンボルを所定の色彩により照明したり、ボーナス
ゲームの開始前などのチャンス到来時に、各光源を発光
色を切り換えながら点滅させる、といった演出が可能と
なる。
【0042】図6は、上記スロットマシン1における電
気的構成を示す。図中の34は、前記制御基板5上に搭
載される制御部であり、制御、演算の主体であるCPU
35,プログラムや抽選処理のためのテーブルが記憶さ
れるROM36,データの読み書きに用いられるRAM
37,および抽選処理用の乱数を発生させる乱数発生器
38を含む。
【0043】前記制御部34には、バス39を介して各
種の入出力部が接続され、CPU35は、ROM36内
のプログラムに基づき各種入力信号を認識しつつ、出力
部に駆動信号を与えてゲームに関わる一連の処理を実行
する。入力部としては、前記始動レバー14,停止釦ス
イッチ15a〜15c,ベット釦スイッチ17,18,
19,精算スイッチ23,切換スイッチ24のほか、メ
ダル投入口16より投入されたメダルを検知するための
メダル検知センサ41,前記基準信号発生装置20を構
成する光電センサ22a〜22cなどが接続される。ま
た出力部としては、メダル払出機6や前記ステッピング
モータ9a,9b,9cを駆動するリール駆動部42の
ほか、前記貯留枚数表示器27,当たり枚数表示器2
8,リール毎のストップランプ30a〜30c,各リー
ル8a,8b,8c毎のバックライト光源32,有効ラ
イン表示ランプM1〜M5,蛍光灯29,リール照明ラ
ンプ31,および図示しない装飾用のランプや表示器な
どが接続される。
【0044】上記構成において、CPU35は、メダル
検知センサ41からの検知信号またはいずれかのベット
釦スイッチ17,18,19からの操作信号に応じて所
定数の入賞ラインを有効化した後、始動レバー14から
の操作信号に応じて乱数発生器38を用いた抽選処理を
行って、入賞を成立させるかどうかを決定する。
【0045】またCPU35は、各光電センサ22a〜
22cからの検知信号とリール駆動部42から各ステッ
ピングモータ9a,9b,9cに与えられる駆動信号と
を用いて、各リール8a,8b,8cの回転位置を逐次
確認している。そして停止釦スイッチ15a,15b,
15cが操作されると、その操作時点での回転位置から
有効化された入賞ライン上に抽選結果に応じたシンボル
を引き込むのに必要な滑り駒数を決定し、その決定され
た駒数分だけリール8a,8b,8cを変位させてから
停止させる引込み制御を実行する。
【0046】ただしこの滑り駒数が最大移動駒数である
4駒を越える場合は、4駒までの滑りで留まるような制
御が行われる。このため抽選が当たりになっていても入
賞が成立しない場合があるが、ビッグボーナス,レギュ
ラーボーナスなどの特別入賞に当選している場合は、
「当たりフラグ」によりその抽選結果がつぎのゲームに
持ち越されて、再度、その特別入賞用のシンボルを対象
とする引込み制御が行われる。なおレギュラーボーナス
の成立時には、「ボーナスゲーム」と称される特別ゲー
ムが所定回数実行され、ビッグボーナスの成立時には、
入賞確率が通常よりはるかに高い値に変更された特別の
ゲームモードに移行し、この高確率モード下でレギュラ
ーボーナスを頻繁に発生させるが、これらのゲーム制御
については公知であるので、これ以上の説明は割愛する
ことにする。
【0047】この実施例のスロットマシン1では、各リ
ール8a,8b,8c毎に、それぞれそのリールに対す
る引込み制御が行われているときに、リール照明ランプ
31またはバックライト光源32を用いてリールの滑り
状態の程度を報知するようにしている。この報知は、リ
ールへの停止操作が行われる前と後との照明状態を変動
させることにより行われる。ゲーム実行中には、遊技者
はシンボル表示窓20a,20b,20c内のリールの
動きに注視しているので、照明の変動を容易に確認する
ことができ、その変動した照明の継続時間により、どの
程度の滑りが生じたかを推測することが可能となる。
【0048】図7は、リール照明ランプ31により滑り
状態を報知する場合の制御手順を示す。この実施例で
は、ゲームが実行されていない状態下では、蛍光灯29
が点灯し、リール照明ランプ31は消灯した状態にあ
る。この状態下でメダル投入口16から、またはいずれ
かのベット釦スイッチ17,18,19の操作により、
所定枚数のメダルが投入されると、ST1が「YES」
となる。この判定を受けてCPU35は、投入枚数に応
じた入賞ラインを有効化するとともに、有効化された各
入賞ラインに対応するライン表示ランプを点灯させる。
【0049】つぎに遊技者が始動レバー14を操作する
と、CPU35は、ST3からST4へと進んで前記蛍
光灯29を消灯させ、代わりにリール照明ランプ31を
点灯させる。そして前のゲームからの当たりフラグが持
ち越されていなければ、ST5からST6へと進んで、
有効ライン上に引き込むべきシンボルを決定するための
抽選が実行される。さらにこの抽選が「大当たり」とな
ると、前記した当たりフラグがセットされる(ST7,
8)。なお実際の制御では、ビッグボーナス,レギュラ
ーボーナスの入賞種毎に異なる当たりフラグが設定さ
れ、また小役入賞に当選した場合も、その入賞種に応じ
たフラグが設定されるが、ここでは説明を簡単にするた
めに、特別入賞用に1つの当たりフラグが設定されるこ
とにして表し、小役入賞への当選処理については、図示
および詳細な説明を省略する。
【0050】こうして抽選処理が終了すると、CPU3
5は、ST9で各リール8a,8b,8cを一斉に始動
させる。なおここでは図示していないが、リール始動後
に各リール8a,8b,8cの回転速度が所定値に達し
た地点で各ストップランプ30a,30b,30cを点
灯させ、リールが停止するまでその点灯状態を維持する
ようにしている。この状態下でいずれかの停止釦スイッ
チ16a,16b,16cが操作されると、ST10が
「YES」となる。CPU35は、この操作を受けて、
各リール照明ランプ31を消灯した後、停止操作時のリ
ールの回転位置から4駒後方までの範囲内でリールを停
止させるべき回転位置を決定する(ST11,12)。
この時点では、蛍光灯29は消灯したままであるから、
リール照明ランプ31の消灯により各リール8a,8
b,8cの周面は著しく暗くなり、遊技者に照明状態の
変動を容易に認識させることが可能となる。
【0051】この後、CPU35は、ステッピングモー
タへの駆動信号を用いて前記リールが決定された位置ま
で回転したかどうかをチェックする。そしてリールが目
的の位置まで回転したことを検出すると、そのリールを
停止させ、各リール照明ランプ31を点灯状態に復帰さ
せる(ST13〜15)。
【0052】以下同様に、リールの停止操作が行われる
都度、対応するリールを所定駒数分だけ滑らせて停止さ
せるとともに、その滑り動作が行われている間、各リー
ル照明ランプ31を消灯させる。全てのリール8a,8
b,8cが停止すると、ST16からST17へと進ん
で、初期の照明状態、すなわち蛍光灯29が点灯し、リ
ール照明ランプ31が消灯した状態に復帰する。
【0053】CPU35は、この状態下で入賞判定を行
う。有効化された所定の入賞ライン上に入賞シンボルの
組合せが成立していると、ST18が「YES」とな
り、報賞として所定枚数のメダルの払出しが行われる。
さらにこの入賞がビッグボーナスまたはレギュラーボー
ナスであれば、ST20から21へと進み、前記当たり
フラグが解除された後に、ST22のボーナスゲーム用
の処理ルーチンへと移行する。なお有効ライン表示ラン
プの点灯状態は、入賞判定後に解除される。
【0054】なお当たりフラグが設定されているにも関
わらず、特別入賞を成立できなかった場合は、ST20
が「NO」となることにより、つぎのゲームに当たりフ
ラグが持ち越される。この結果、つぎのゲームの処理で
は、ST6〜8がスキップされるので、各リール8a,
8b,8cにつき、「7」などの特別入賞用のシンボル
を引込み対象とする制御が実行される。この場合、特別
入賞用のシンボルを引き込むようになるので、遊技者
は、リール照明ランプ31の消灯が繰り返されること
や、特別入賞用のシンボルが頻繁に引き込みされること
により、特別入賞に当選している可能性が高いと推測す
るようになる。
【0055】なお上記の滑り状態の報知において、リー
ル照明ランプ31を消灯する代わりに、点滅させるよう
にしても良い。また停止操作の前と後とで点灯させるラ
ンプの数を変更したり、各ランプ出力を変動させること
により、照明強度の変動による報知を行うことが可能で
ある。またリール照明ランプとして、白色ランプの他に
赤色光など有色光を発光するランプも配備しておけば、
通常は白色ランプによるリール照明を行い、滑り状態の
報知の際に照明色を変動させる、といった報知も可能と
なる。またリール照明ランプ31に代えて、前記バック
ライト光源32と同様のフルカラー型のLEDを配備
し、リールの滑り状態に応じて照明色を自由に切り換え
ることも可能である。
【0056】図8は、バックライト光源32を用いて滑
り状態を報知する場合の制御手順を示す。なおこの実施
例でも、各リール8a,8b,8cが回転していない状
態下では蛍光灯29による照明を行うが、リールの回転
時には、リール照明ランプ31に代えて各バックライト
光源32をそれぞれ白色に発光させることにより、リー
ル周面への照明を行うようにしている。
【0057】ST1,2では、図7の実施例と同様に、
メダルの投入に応じて所定数の入賞ラインを有効化する
と同時に、有効化された入賞ラインに対応するライン表
示ランプを点灯させる。そして始動レバー14の操作を
受けて、前記蛍光灯29による照明から各バックライト
光源32による白色照明にリール照明を切り換えた後、
抽選処理を経て各リール8a,8b,8cを始動させる
(ST3〜9)。なおST5〜9については、図7の手
順と同様であるので詳細な説明を省略する。
【0058】各リール8a,8b,8cの始動後に、停
止操作が行われると、CPU35は、ST10からST
11へと進んで、停止操作されたリールに対するバック
ライト光源32を、色彩を順次切り換えながら発光する
変動発光状態に設定する。さらにつぎのST12で、停
止操作位置と抽選結果とによりリールを停止させる回転
位置を決定すると、この回転位置にリールが達するまで
前記変動発光状態を継続させつつリールを変位させる
(ST13,14)。なおこの変動発光状態は、LED
32bのピーク発光波長を連続的に変動させることによ
り実現するものであり、その波長の変動量をリールの滑
り時間に比例させるようにすれば、滑り駒数が多いほど
多くの色彩を表示することが可能となる。ただし必ずし
もこのような比例関係を設定する必要はなく、変動発光
状態の継続時間により、滑り状態の程度を十分に表現す
ることが可能である。
【0059】CPU35は、ST14で、停止操作され
たリールを決定された回転位置で停止させると、続くS
T15で前記バックライト光源32の変動発光状態を停
止させる。なおこの実施例では、各バックライト光源3
2に、変動発光状態を停止した時点での発光色をそのま
ま維持させるようにしている。
【0060】以下リールの停止操作が行われる都度、同
様の手順が実行され、順次、停止したリールの各シンボ
ルが所定の色彩光により照明される。そして全てのリー
ルが停止すると、CPU35は、ST16からST17
に進んで、各バックライト光源を消灯し、蛍光灯29に
よる初期の照明状態を復帰させる。以下のST18〜2
2では、図7の手順と同様の入賞判定やボーナスゲーム
にかかる処理が実行されるが、詳細な説明は省略する。
【0061】なお前記したように、各バックライト光源
32の発光動作は個別に制御されるので、滑り状態の報
知には、中央の入賞ラインL1に対応する光源32な
ど、特定の位置にある光源32の発光状態のみを変動さ
せるようにしてもよい。また前記「7」のシンボルなど
特定のシンボルを引込み対象とする場合に、そのシンボ
ルの停止位置に対応する光源32のみの発光状態を変動
させれば、シンボルの滑りがどの程度であるかを、認識
しやすくなる。
【0062】また図8の実施例では、停止操作が行われ
てからリールが停止するまでの間に、各バックライト光
源32を色彩を変動させて発光させるようにしている
が、これに限らず、所定の色彩を静止させた発光表示も
可能である。この場合、すべり駒数が1駒の場合は赤、
2駒の場合は黄というように、滑り駒数毎に決まった色
彩を発光させるようにすれば、報知の時間長さと発光色
という2つの要素により、遊技者に対し、よりわかりや
すい報知を行うことができる。
【0063】さらにこの実施例のスロットマシン1で
は、多色発光型のバックライト光源32を用いた報知を
行っているが、これに代えて豆ランプなどによる単色発
光型のバックライト光源を用いるようにしてもよい。単
色発光型の場合も、各光源の発光動作を個別に制御でき
るので、特定位置の光源を点滅させるなどの報知が可能
である。また単色、多色のいずれの光源を用いる場合
も、各光源を順に点滅させて光のシフト表示を行った
り、光源毎に点滅速度を変動させるなど、多彩な照明パ
ターンを提示することができる。さらに図8の実施例で
は、各リール8a,8b,8cの始動に応じてバックラ
イト光源32を白色に発光させてリール照明を行ってい
るが、リール始動時は、リール照明ランプ31による照
明を行い、ST15の報知のみにバックライト光源32
を用いるようにしてもよい。またリール始動時に、リー
ル照明ランプ31およびバックライト光源32の両方に
よる照明を行うようにしてもよい。
【0064】加えて上記図7,8の各実施例では、リー
ルに対する滑り動作が行われている間に照明の変動によ
る報知を行っているが、滑り動作時間は最大でも190
msと短いため、実際の滑り動作の時間より長い時間、報
知を行うようにしても良い。たとえば滑り動作の時間T
に対し、そのn倍の時間nTが経過するまで報知を行っ
たり、リールの1駒分の滑りに対して所定時間(たとえ
ば200ms)の報知を割り当てることにより、滑り駒数
が多くなるほど、長い時間、照明の消灯や照明状態の変
動による報知を実行し、かつその報知の長さを遊技者に
十分に認識させることが可能となる。
【0065】ただしこのように報知時間を長くすると、
先に停止操作されたリールに対する報知が終了する前に
つぎのリール停止操作が行われる可能性がある。バック
ライト光源32を用いた報知であれば、停止操作された
リールに対応する光源のみを作動することにより、報知
をオーバラップさせることが可能であるが、リール照明
ランプ31を用いた場合は、報知をオーバーラップさせ
ると報知内容が不明確になって混乱を招く虞がある。し
たがって最初または最後に停止操作されたリールに対し
てのみ報知を行ったり、先のリールに対する報知が終了
する前につぎの停止操作が行われた場合は、後で停止操
作されたリールに対する報知処理を行わないようにす
る、などの制御を行うのが望ましい。なお前記図8のよ
うに、停止操作がなされてからリールが停止するまでの
間のみ報知を行う場合も、操作に慣れた熟練者であれ
ば、報知がなされている間に停止操作を行う可能性があ
るので、図8の処理手順中に上記の制御を組み込むのが
望ましい。
【0066】またリールの照明の変動による報知は、必
ずしも滑り時間または滑り駒数に応じた時間だけ行う必
要はなく、滑り時間や滑り駒数によって報知の態様を変
動させることによっても実施可能である。たとえば前記
リール照明ランプ31のような単色発光型の光源を用い
て報知を行う場合、滑り駒数に関わらず、最後または最
終の停止操作に対し、光源を点滅させるとともに、その
点滅速度を滑り駒数に応じて変動させる。また前記バッ
クライト光源32のような多色発光型の光源を用いた報
知を行う場合は、滑り駒数毎に決まった色彩を所定時間
発光させるだけでも、十分な報知を行うことが可能とな
る。
【0067】このようにリール周面の照明を変動させる
ことによりリールの滑り動作を報知するので、報知専用
の表示器やランプを設ける必要がなくなり、製作コスト
を削減できるほか、既存の機種にも簡単に報知の機能を
組み込むことが可能となる。また各リール8a,8b,
8cが始動してから停止するまで、通常、遊技者の視線
は正面パネル11の各シンボル表示窓20a,20b,
20cに向けられているので、遊技者は照明状態の変動
を容易に認識させることが可能となる。
【0068】なお滑り動作を報知する手段は、リール照
明の変動に限らず、前記有効ライン表示ランプM1〜M
5やストップランプ30a,30b,30cなど、遊技
者の目につきやすい場所に配置された表示器やランプの
発光状態を変動させるようにしてもよい。有効ライン表
示ランプM1〜M5は、前記図4に示したように縦一列
に配置されているので、上から下または下から上へと、
各ランプを順に点滅させることにより、リールの長さ方
向に知って光をシフト表示させる報知パターンを展開す
ることができる。
【0069】またこのようなランプM1〜M5に代え
て、入賞ラインL1〜L5そのものを、光ファイバなど
の発光体により構成した機種もあるが、このような機種
の場合も、滑り動作に応じて入賞ラインL1〜L5を点
滅させたり、ラインの色を変動させながら発光させるこ
とにより、正面視状態にある遊技者が確実に認識できる
ような報知パターンを提示することが可能になる。
【0070】ストップランプ30a〜30cを報知に用
いる場合は、各ストップランプ30a〜30cを、リー
ル8a,8b,8cの停止操作と同時に点滅させ、リー
ル8a,8b,8cが停止した時点で消灯するようにす
ればよい。あるいは、リールが停止してから滑り駒数に
応じた時間だけ、ストップランプ30a〜30cを点滅
させ、しかる後に消灯するようにしてもよい。
【0071】また前記した電飾用のランプやLEDを、
滑り動作に応じて消灯したり、通常とは異なる発光状態
に切り換えることによっても、滑り動作の報知が可能と
なる。たとえばパネルの全面または広い範囲にわたるラ
ンプやLEDを、リールの停止操作がなされてからリー
ルが停止するまでの間、一斉に消灯したり、同期させて
点滅させるなどすれば、遊技者の目を惹く効果的な報知
が実現し、遊技者は、この報知の継続時間により滑りの
程度を簡単に推測できるようになる。
【0072】
【発明の効果】各請求項の発明では、上記したように、
帯状部のシンボル配設面を照明するための発光体、有効
化された入賞ラインを表示するための発光体、停止操作
が可能となった旨を報知するための発光体、機体前面を
ゲームの進行に応じて照明するための発光体を用いて、
帯状部の滑りの発生やその程度を報知するようにしたの
で、報知専用の表示器やランプを設ける必要がなく、コ
ストの削減を実現することができる。またこの種の発光
体を具備する既存の機種にも、簡単に報知機能を組み込
むことが可能となる。さらにこれらの発光体は、ゲーム
実行時に、遊技者の目に入りやすい位置に配備されてい
るので、確実な報知を行い得る。
【0073】特に帯状部の配設面を照明するための発光
体を用いた報知を行う請求項1〜3の発明によれば、遊
技者は、照明変動による報知を確認すると同時に、実際
の帯状部の滑り状態や停止表示されたシンボルを確認す
ることが可能となり、抽選に当たっているかや、停止操
作のタイミングの良否について、迅速かつ的確な判断を
行うことができる。
【0074】また請求項2の発明では、帯状部の配設面
に対し、発光体の発光色を変動させての報知を行うの
で、インパクトの強い報知を行って、演出効果を高める
ことができる。また請求項3の発明では、帯状部の滑り
時間または滑り駒数に応じた色彩により発光体を発光さ
せる報知を行うので、色彩が視認できる程度の報知時間
があれば、滑り時間または滑り駒数を明確に報知するこ
とができる。さらに請求項4の発明では、各シンボルの
停止表示位置に対応する複数個の発光体を用いて報知を
行うので、各発光体の発光動作を個別に制御することに
より、多彩な照明パターンを展開することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が実施されたスロットマシンの外観を
示す正面図である。
【図2】スロットマシンの内部構造を示す正面図であ
る。
【図3】基準信号発生装置の構成を示す斜視図である。
【図4】正面パネルの詳細な構成を示す正面図である。
【図5】リール照明用の蛍光灯、ランプ、バックライト
光源の配置例を示す側面図である。
【図6】スロットマシンの電気的構成を示すブロック図
である。
【図7】リール照明ランプにより滑り状態を報知する場
合のゲーム制御手順を示すフローチャートである。
【図8】バックライト光源により滑り状態を報知する場
合のゲーム制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 スロットマシン 8a,8b,8c リール 15a,15b,15c 停止釦スイッチ 30a,30b,30c ストップランプ 31 リール照明ランプ 32 バックライト光源 L1〜L5 入賞ライン M1〜M5 有効ライン表示ランプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数駒のシンボルが配設された複数の帯
    状部と、各帯状部のシンボル配設面を照明するための発
    光体とを備え、各帯状部を移動させてシンボルを変動表
    示した後に、各帯状部を、それぞれ遊技者の停止操作に
    応じて、抽選により決定されたシンボルが入賞ラインに
    引き込まれるように所定時間または所定駒数だけ滑らせ
    て停止させるスロットマシンにおいて、 前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
    て、前記発光体を、停止操作前とは異なる所定の態様で
    動作させることを特徴とするスロットマシンにおける滑
    り動作の報知方法。
  2. 【請求項2】 複数駒のシンボルが配設された複数の帯
    状部と、各帯状部のシンボル配設面を複数色の色彩光を
    切り換えて照明することが可能な発光体とを備え、各帯
    状部を移動させてシンボルを変動表示した後に、各帯状
    部を、それぞれ遊技者の停止操作に応じて、抽選により
    決定されたシンボルが入賞ラインに引き込まれるように
    所定時間または所定駒数だけ滑らせて停止させるスロッ
    トマシンにおいて、 前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
    て、前記発光体を、発光色を変動させて発光させること
    を特徴とするスロットマシンにおける滑り動作の報知方
    法。
  3. 【請求項3】 複数駒のシンボルが配設された複数の帯
    状部と、各帯状部のシンボル配設面を複数色の色彩光を
    切り換えて照明することが可能な発光体とを備え、各帯
    状部を移動させてシンボルを変動表示した後に、各帯状
    部を、それぞれ遊技者の停止操作に応じて、抽選により
    決定されたシンボルが入賞ラインに引き込まれるように
    所定時間または所定駒数だけ滑らせて停止させるスロッ
    トマシンにおいて、 前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
    て、前記発光体を、前記滑り時間または滑り駒数に応じ
    た所定の色彩に発光させることを特徴とするスロットマ
    シンにおける滑り動作の報知方法。
  4. 【請求項4】 前記発光体は、各帯状部の背後に、それ
    ぞれシンボルの停止表示位置に対応させて複数個配備さ
    れる請求項1〜3のいずれかに記載されたスロットマシ
    ンにおける滑り動作の報知方法。
  5. 【請求項5】 複数駒のシンボルが配設された複数の帯
    状部と、入賞ライン毎に配置された複数の発光体とを備
    え、有効化された入賞ラインに対応する発光体を点灯さ
    せた状態で各帯状部を移動させてシンボルを変動表示し
    た後に、各帯状部を、それぞれ遊技者の停止操作に応じ
    て、抽選により決定されたシンボルが入賞ラインに引き
    込まれるように所定時間または所定駒数だけ滑らせて停
    止させるスロットマシンにおいて、 前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
    て、前記発光体の少なくとも1個を、停止操作前とは異
    なる所定の態様で動作させることを特徴とするスロット
    マシンにおける滑り動作の報知方法。
  6. 【請求項6】 複数駒のシンボルが配設された複数の帯
    状部と、各帯状部に対する停止操作が可能となった旨を
    報知するための複数の発光体とを備え、各帯状部を移動
    させてシンボルを変動表示した後に、各帯状部を、それ
    ぞれ対応する発光体が点灯している状態下での遊技者の
    停止操作に応じて、抽選により決定されたシンボルが入
    賞ラインに引き込まれるように所定時間または所定駒数
    だけ滑らせて停止させるスロットマシンにおいて、 前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
    て、前記発光体の少なくとも1個を、停止操作前とは異
    なる所定の態様で動作させることを特徴とするスロット
    マシンにおける滑り動作の報知方法。
  7. 【請求項7】 複数駒のシンボルが配設された複数の帯
    状部と、機体前面をゲームの進行に応じて照明するため
    の複数個の発光体とを備え、各帯状部を移動させてシン
    ボルを変動表示した後に、各帯状部を、それぞれ遊技者
    の停止操作に応じて、抽選により決定されたシンボルが
    入賞ラインに引き込まれるように所定時間または所定駒
    数だけ滑らせて停止させるスロットマシンにおいて、 前記遊技者の停止操作および帯状部の滑り動作に応じ
    て、前記発光体の少なくとも1個を、停止操作前とは異
    なる所定の態様で動作させることを特徴とするスロット
    マシンにおける滑り動作の報知方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005013281A (ja) * 2003-06-23 2005-01-20 Sankyo Kk 遊技機
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