JP3055841U - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

Info

Publication number
JP3055841U
JP3055841U JP1998005751U JP575198U JP3055841U JP 3055841 U JP3055841 U JP 3055841U JP 1998005751 U JP1998005751 U JP 1998005751U JP 575198 U JP575198 U JP 575198U JP 3055841 U JP3055841 U JP 3055841U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
internal hit
prize
setting
notifying
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1998005751U
Other languages
English (en)
Inventor
籍雄 李
Original Assignee
籍雄 李
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 籍雄 李 filed Critical 籍雄 李
Priority to JP1998005751U priority Critical patent/JP3055841U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055841U publication Critical patent/JP3055841U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部当りが次の遊技者に利用されてしまう不
都合を防ぐために内部当り設定を報知しながら、表示固
定手段の操作により表示手段を固定的に表示させて入賞
を狙うというこの種遊技装置本来の醍醐味を損なわず、
遊技者の緊張感を持続させると共に表示手段による表示
内容に対する興味をも強める。 【解決手段】 制御部50でBB内部当りか否かの抽選
を行う。当選した場合、制御部50でBBフラグをセッ
トし、報知時期振り分け抽選を行ない、内部当り設定の
報知時期をランダムに決定する。決定した報知時期に、
スピーカ20から内部当り報知音を出力すると共にヒッ
トランプ10を点灯させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、特定の賞、例えば遊技者にとって大きな利益が得られるビッグボー ナスなどと言われる賞の入賞率が高くなるいわゆる内部当り状態にあることを、 遊技の流れの中の様々な時期に報知するようにすることにより、遊技者の注意を そのような報知のみでなくリールなどの表示手段にも十分に注がせることができ る、スロットマシン等の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、概ね次のようなものであっ た。
【0003】 すなわち、外周に複数のシンボルを有する複数のリールを例えば3つ有し、メ ダルの投入後にスタートレバーなどの操作によって前記リールを外周の複数のシ ンボルがおおむね識別され得る程度の速度で回転させ、プログラム上で各賞につ いての抽選を行う。遊技者にとって比較的利益の小さい賞(リールにほぼ均等に 多数表示されたシンボルの組み合せによる賞)に当選して内部当りとなった場合 は、リール停止位置の制御によりほぼ確実に入賞する。遊技者にとって大きな利 益が得られる賞(リールに比較的少数表示されたシンボルの組み合せによる賞) に当選して内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御により比較的高い率 で入賞する。リール停止位置の制御は、遊技者が各リールに対応したストップボ タンを操作してから一定時間内に可能な範囲で、対応するシンボルを入賞に必要 な位置に引き込んで停止させるものである。内部当りとならなければその賞には 入賞しない。
【0004】 比較的利益の小さい賞としては、例えば、再遊技(次回もメダル投入なしで同 じ条件で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ以下)のメダル払 い出し等が挙げられ、大きな利益が得られる賞としては、例えば、所謂ビッグボ ーナス[大当たり(BB)]やレギュラーボーナス[中当り(RB)]等のよう により多数のメダル獲得が可能な賞を挙げることができる。何れにせよ、入賞し た場合はそれぞれの賞の内容に従った処理が行われる。
【0005】 現在主流となっているスロットマシンにおいては、規則等により、BBやRB 等の遊技者にとって大きな利益が得られる賞に係るシンボルの組み合せ数の上限 が決められているので、上述のように、各リールの外周に表示される当該シンボ ルの数は比較的少数である。また、遊技者が各リールに対応したストップボタン を操作してから当該リールが停止するまでの時間も、規則により、上述のように 制限されている。
【0006】 このような、規則などによる制限のため、BBやRB等の遊技者にとって大き な利益が得られる賞に内部当りとなっても1回のゲームでは入賞し難い。そのた め、入賞するまでの間内部当り状態が継続されるが、内部当りとなった後、実際 にBBやRBに入賞するまでに十数ゲームを要することもよくある。
【0007】 ところが、従来のスロットマシンのほとんどは、上述の抽選で内部当り状態と なっていることを遊技者に報知しないため遊技者の認識が低く、だらだらと遊技 を行って無駄なメダルを使ったり、内部当り状態が継続しているのに別の遊技台 に替わって次にその遊技台で遊技する他の遊技者にBBやRB等を言わば横取り されるような結果となることが往々にしてあった。
【0008】 このような不都合を解消するためのものとして、例えば実公平5−7008号 に、ボーナスゲーム(BB又はRB)の入賞リクエスト信号発生(抽選での内部 当り)を発光又は発音により報知する表示装置を設け、複数のシンボル列の少な くとも最初の1個が停止制御されるまでの間は継続して入賞リクエスト信号が発 生されたことを報知するようにしたスロットマシンが開示されている。
【0009】 しかしながら、このようなスロットマシンでは、シンボル列すなわちリールを 停止させる前に入賞リクエスト信号発生を「報知」するため、この「報知」が無 い限り、例えばBB(「7」−「7」−「7」)に入賞することはない。従って 、たとえリール2個を止めた時点で「7」−「7」と揃っていても3個目で「7 」が揃うことは決してなく、遊技者の注意は、本来のスロットマシンの特徴であ るリールよりも、表示装置による「報知」にばかり注がれることとなる。すなわ ち、リールを任意のタイミングで停止させてボーナスゲーム等の有利な入賞を狙 うというスロットマシン本来の醍醐味が損なわれ、リールの停止を行なわせる時 間がほとんど「消化時間」となってしまう。
【0010】 本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、内部当りが次の遊技者に利用されてしまう不都合を防 ぐために内部当り設定を報知しながら、表示固定手段の操作により表示手段を固 定的に表示させて入賞を狙うというこの種遊技装置本来の醍醐味を損なわず、遊 技者の緊張感を持続させると共に表示手段による表示内容に対する興味をも強め ることのできるスロットマシン等の遊技装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の遊技装置は、 種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上の表示手段と、 その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段とを有し 、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に 表示させることができ、前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞 条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機であって、 全ての賞又は一部の賞である内部当り対象賞に関し、所定の内部当り条件の達成 によって、その内部当り条件に対応する賞について内部当り状態を設定する内部 当り設定手段と、 内部当り対象賞の一部又は全てが特定の賞であり、その特定の賞に内部当り状態 が設定されている場合に遊技者に内部当り状態が設定されていることを報知する 内部当り設定報知手段と、 内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期を決定する報知時 期決定手段を備えることを特徴とする(請求項1)。 (1) 上記の、種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上 の表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固 定手段とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示 内容を固定的に表示させることができ、前記表示手段が固定的に表示した表示内 容が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊技機 は、例えば、 複数種のシンボルを順次連続的に表示するための1又は2以上の表示手段と、 表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための 表示固定手段とを有し、 前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に表 示させることができ、前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊 技機とすることができる。
【0012】 このような遊技機の好適な例として、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又 は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体 を回転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以上の表示装置(表示手段 )と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表 示固定装置(表示固定手段)とを有し、 前記表示固定装置を遊技者が操作して前記表示装置に前記シンボルを固定的に表 示させることができ、 その表示固定装置によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを挙 げることができる(請求項2)。
【0013】 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0014】 前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適 な例におけるような、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回転駆動され る回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等のビデオディスプレイ装置を利 用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1又は2以上 有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するものとすること ができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体が互いに独 立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互いに 独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置を利用した ものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上のシンボル 群を互いに独立的に表示することにより1又は2以上の表示手段とすることもで きる。
【0015】 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0016】 前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号に 応答して、前記のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動 装置を適宜のタイミングで停止させ得るものとすることができる。なお、前記表 示固定手段は、遊技者が不操作状態で所定時間経過することにより発生する停止 信号に応答して、前記ステッピングモータ等の回転駆動装置を適宜のタイミング で停止させ得るようにすることもできる。又は、ビデオディスプレイ装置による シンボルの表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。 或いは、例えば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転 体を特定のシンボルが特定位置に位置するように停止させ得るもの、又は、特定 条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固 定表示させ得るものとすることもできる。
【0017】 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。
【0018】 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。 (2) 内部当り対象賞は、全ての賞であってもよく一部の賞であってもよい。
【0019】 内部当り条件は、任意に定めることができる。例えば、各ゲームにおいて乱数 サンプリングを実行し、得られたサンプリング値が特定範囲の値であることによ り内部当り条件が達成されるもの(すなわち抽選)としたり、内部当り条件達成 をその他の抽選手段により判定したり、ゲーム中に表示手段が固定的に表示する 表示内容によって内部当り条件達成を判定することもできる。特定の賞を含む各 内部当り対象賞について、それぞれ内部当り条件が設定される。内部当り条件達 成の確率は、例えば前記のようなサンプリング値が内部当りに該当することとな る幅を大小様々とすることにより、各内部当り対象賞毎に様々に設定することが できる。なお、特定の賞についての内部当り状態の設定は、一段階で内部当りの 対象となる特定の賞の種類まで設定されるものとすることができる他、第1段階 で種類未確定の特定の賞に内部当り状態となり、第2段階でその特定の賞の種類 が設定されるものとすることもできる。
【0020】 内部当り設定手段は、内部当り条件を達成したか否かを判定し、内部当り条件 を達成した場合は、例えばその内部当り条件に該当するフラグをセットすること により内部当り状態を設定するものとすることができる。
【0021】 内部当り状態が設定されている場合、例えば、その賞に入賞する率が上がるも のとすること又は入賞がほぼ確実となるものとすること、すなわち高入賞率化す るものとすることができる。内部当り状態は、例えば1回のゲームが終われば解 除されるものとすることもでき、内部当りとなった賞に入賞するまで継続するも のとすることもでき、回数や時間やその他の条件によって定まる所定期間内のみ 継続するものとすることもできる。
【0022】 本明細書中、ほぼ確実というのは、例えば7割以上、好ましくは8割以上、よ り好ましくは9割以上の確実性を言い、確実である場合を含む。
【0023】 高入賞率化は、上記スロットマシンを例にとれば、前記内部当り条件が達成さ れた場合に、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号を受けた時点 から前記内部当り条件によって特定される賞に対応するシンボルが特定位置に表 示されるまでのずれが所定範囲内であることを条件にそのシンボルを入賞に必要 な位置に停止させること(所謂引き込み)による高入賞率化を実現するものとす ることができる。回転体において該当するシンボルの出現率が高ければ、より高 率で入賞可能となり、該当するシンボルが、所謂引き込みにおけるずれの許容範 囲内毎に万遍なく配されていれば、確実に又はほぼ確実に入賞し得ることとなる 。
【0024】 なお、高入賞率というのは、上記スロットマシンを例にとれば、回転する回転 体におけるシンボルを見ながら遊技者が停止ボタンを操作して所要のシンボルが 所要位置に停止するように回転体を停止させる場合に、遊技者の技量の如何によ り一層確実性高く、内部当りとなった賞に入賞可能な状態となるものを含むもの であり、単に数学的な確率が上がることのみを言うものではない。 (3) 特定の賞に内部当り状態が設定されている場合、内部当り設定報知手段は 、報知時期決定手段により決定された時期に、(例えば、数種の時期のうち何れ かに決定されていることを対応するフラグにより確認して)、内部当り状態が設 定されていることを遊技者に報知する。
【0025】 特定の賞は、内部当り対象賞の一部でもよく全てでもよい。特定の賞として好 ましいのは、RB(レギュラーボーナス)やBB(ビッグボーナス)等の遊技者 にとって大きな利益が得られる賞である。
【0026】 内部当り設定報知手段を構成する報知装置には特に限定はなく、1又は2個以 上のランプやLED(発光ダイオード)を用いた表示装置、液晶パネルを用いた 表示装置、LED等による7セグメントデジタル表示、1又は2以上のリール( ゲームにおける入賞とは無関係の別個に設けられたリールでもよい)等の視覚的 内容を報知する装置(それらの1種又は2種以上の組み合わせ)や、スピーカそ の他の音声発生装置による聴覚的内容を報知する装置(それらの1種又は2種以 上の組み合わせ)等の何れか又はそれらの複合等によって行うことができる。視 覚的内容と聴覚的内容の複合による場合、より効果的である。
【0027】 内部当り設定報知手段により報知する内容としては、例えば、文字、図形等の 意味のある視覚的内容や、言葉やメロディ等の聴覚的内容、又はそれ自体にはあ まり意味のない視覚的若しくは聴覚的内容等を採用し得る。また、報知する内容 は、入賞の報知等の他の事項の報知から区別できるものとすることが望ましい。
【0028】 内部当り設定報知手段により報知する内容は、特定の賞に内部当り状態が設定 されている場合にのみ特に設けられたものでもよく、また例えば、同様の状況に おいて通常行われる表示や音声に変更が加えられることにより報知されるもので あってもよい。 (4) 報知時期決定手段は、例えば、その内部当り状態の設定を、対応するフラ グにより確認することを条件として、内部当り設定報知手段により内部当り状態 設定を報知する時期を決定する。
【0029】 内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期は、2種又は3 種以上の特定の時期であってその中から決定されるものとすることができる他、 その都度任意の時期又は一定期間内の任意の時期とすることもできる。次回以降 の数ゲームの間の何れかの時期に決定することもできる。但し、この場合は、そ のゲームまで内部当り状態が継続した場合のみ報知が行われる。
【0030】 報知時期決定手段により決定される報知時期は、1つの時期とすることもでき 、2以上の時期とすることもできる。また、報知時期決定手段により決定される 報知時期の数が、その都度1又は2以上に変動するものとすることもできる。
【0031】 更に、内部当り設定報知手段は、ある特定の賞に内部当り状態が設定された場 合、例えば、内部当り状態設定を1回又は2以上の所定回数(2回以上のゲーム における報知回数の合計とすることもできる)報知した後は報知を行なわないも のとすることができる他、その特定の賞について内部当り状態が継続している間 に繰り返されるゲームそれぞれにおいて、報知時期決定手段により決定される報 知時期に内部当り設定報知手段が内部当り状態設定を報知するものとすることも できる。
【0032】 上記スロットマシン(3個のリール[回転体]を備えたもの)における報知時 期の具体例としては、 特定の賞(例えばBB、RB等)の抽選に当選した直後(何れのリールも停止 する前) 1個目のリールを停止させた時点 2個目のリールを停止させた時点 3個目のリールを停止させた時点 乃至以外の時期(例えば、3個目のリールを停止させた後の所定時間経過 後、又は各リールが停止する合間等) 等を挙げることができる。
【0033】 上記特定の賞を複数有する場合、内部当り状態が設定されている特定の賞の種 類( すなわち、例えば特定の賞毎に定められた内部当り状態が設定されているこ とを示すフラグの種類) に応じ報知時期を変えることもできる。例えば、特定の 賞として第1の特定の賞と第2の特定の賞を有する場合、報知時期が特定時期の 場合は第1の特定の賞に内部当り状態が設定されており、他の時期の場合は第1 の特定の賞又は第2の特定の賞の何れかであるようにすることができる。また例 えば、特定の賞が3以上ある場合、報知時期がある時期である場合は所定の1又 は2以上の特定の賞についての内部当たりであり、他の1又は2以上の時期であ る場合は、前記の所定の1又は2以上の特定の賞の何れかを含む又は含まない1 又は2以上の特定の賞についての内部当たりであるものとすることができる。遊 技者にとって利益の大きい特定の賞(例えばいわゆるBB)について内部当たり が設定されていることがわかる報知時期とその特定の賞とそれよりも利益の小さ い特定の賞を含む複数の特定の賞について内部当たりが設定されている報知時期 の双方を有する場合、遊技者は、前者の報知時期における報知については得られ る利益に大きな期待を抱き、後者の報知時期における報知については、更に、内 部当たりが設定されている特定の賞の種類に期待を抱くので、興趣あふれるもの となる。
【0034】 内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期が、報知時期決 定手段により決定され、一定しない。そのため、一定時期に内部当り状態設定が 報知される場合のように、遊技者の緊張感がその時期に集中して表示手段の表示 内容に対する興味が半減してしまうのではなく、緊張感が持続し、表示手段によ る表示内容に対しても十分な興味を抱くこととなる。
【0035】 従って、内部当りが次の遊技者に利用されてしまう不都合を防ぐために内部当 り設定を報知しながら、表示固定手段の操作により表示手段を固定的に表示させ て入賞を狙うというこの種遊技装置本来の醍醐味が損なわれない。 (5) また内部当り設定報知手段により報知する時期は、上記特定の賞について 内部当り設定手段により内部当り状態が設定された後であって全ての表示手段に ついて固定的表示のための処理が終了する時点より前の時期と、前記時点以降の 時期の両方を含むものとすることができる(請求項3)。
【0036】 内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期として、全ての 表示手段について固定的表示のための処理が終了する時点より前、すなわち、内 部当り設定情報をその回の表示固定手段の操作に反映させることができ、遊技者 が有利な入賞を狙って表示固定手段を操作し得る時期と、全ての表示手段につい て固定的表示のための処理が終了した時点以降、すなわち、遊技者が内部当り設 定情報をその回の表示固定手段の操作に反映させることができず表示手段により 固定的に表示される表示内容が入賞となるか否かに注目する時期の両方を含む。
【0037】 設定報知手段は、一定時期に内部当り状態を報知するのではなく、これら両方 を含む時期のうち報知時期決定手段が決定した時期に、内部当り状態設定を報知 する。そのため、遊技中の緊張感がよく持続し、表示手段による表示内容に対し ても十分な興味を抱くこととなる。 (6) 本考案の遊技装置は、内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報 知する時期を抽選により決定するものとすることができる(請求項4)。
【0038】 内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期が、報知時期決 定手段により抽選によってランダムに決定され、一定しない。
【0039】 抽選により決定される各報知時期(例えば、スロットマシンについての報知時 期の上記具体例乃至)についての抽選確率は、報知時期毎に均等でもよく、 それぞれ任意に設定することもできる。
【0040】 抽選は任意の手段によることができる。例えば、特定の賞について内部当り設 定手段により内部当り状態が設定された以後、乱数サンプリングを実行し、得ら れたサンプリング値に応じた時期を報知時期と決定することができる。
【0041】 なお、内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期を抽選に より決定する場合、抽選により常に1つの時期又は常に2以上の一定回数の時期 (特定の賞に関する1度の内部当たりについて2回以上報知を行う)を決定する ことができる他、抽選によりその都度、0、1又は2以上の時期を決定するもの とすることもできる。後者の場合、1度の抽選で、0回、何れか1回の時期、何 れか2回以上の時期等を決定することができる他、あらかじめ設定された複数の 時期(例えば、スロットマシンについての報知時期の上記具体例乃至)それ ぞれについて報知を行うか否かを抽選するものとすることもできる。
【0042】 あらかじめ設定された複数の時期(例えば、スロットマシンについての報知時 期の上記具体例乃至)それぞれについて報知を行うか否かを抽選する場合は 、少なくとも何れかの時期に報知が行われるものとすることもできる。すなわち 、例えば、設定された時期のうち最も遅い時期(上記具体例[又は最も遅い2 以上の時期])を除く全ての時期(上記具体例乃至)に報知が行われないと きには、最も遅い時期(上記具体例[又は最も遅い2以上の時期のうち何れか ])に必ず報知が行われるよう報知時期の決定がなされるものとすることができ る。 (7) 本考案の遊技装置は、内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報 知する時期を、表示手段が固定的に表示した表示内容により決定するものとする こともできる(請求項5)。
【0043】 表示手段が固定的に表示した表示内容により決定するというのは、例えば、特 定の表示内容が表示された時点を報知時期とすることもでき、その時点から所定 時間後を報知時期とすることもでき、表示内容に応じて予め定められた時期を報 知時期とすることもできる。2以上の表示手段を有する場合、そのうちの一部の 表示手段による固定的表示内容により決定することもできる。
【0044】 前記特定の表示内容というのは、上記スロットマシン(3個のリール[回転体 ]を備えたもの)の例においては例えば次のような表示内容を挙げることができ るが、これらに限られるものではない。 「7」が1つ以上シンボル表示窓の任意位置に固定表示された場合 「7」がシンボル表示窓の特定位置に固定表示された場合 2個のリールを停止させた場合に、シンボル表示窓に「7」−「7」の状態( 水平ライン又は対角ラインにおいて2つの「7」が隣接して並んだ状態)で固定 表示された場合 2個のリールを停止させた場合に、シンボル表示窓における特定のライン上に 「7」−「7」の状態で固定表示された場合 特定のシンボルが1つ以上シンボル表示窓の任意位置に固定表示された場合 3個目のリールを停止させた場合に、シンボル表示窓の何れかの水平ライン又 は対角ラインに特定のシンボルが3つ並んだ状態で固定表示された場合 (8) 本考案の遊技装置において実行されるゲームにおいては、表示固定手段に よって表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと ゲームの入賞とが対応し、入賞の有無及び賞の種類は、表示手段が固定的に表示 した表示内容によって遊技者に示される。
【0045】 入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段 を設けることにより判定することができる。
【0046】 入賞条件達成というのは、例えば、(1) 遊技者が操作する停止ボタンによる停 止信号又は不操作状態で所定時間放置することにより発生する停止信号に応答し て適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停止位置とその種類についての 条件を達成することとすることができる。
【0047】 或いは、入賞条件達成を、例えば、(2) 適宜タイミングで乱数サンプリングを 実行し、得られたサンプリング値により判断する抽選手段、又はその他の抽選手 段の実行により判断するものとすることができる。
【0048】 また或いは、入賞条件達成を、例えば、(3) 所定の内部当り条件(例えば、適 宜タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判断 される条件、又はその他の抽選手段の実行により判断される条件)の達成によっ て、その内部当り条件に対応する賞についての内部当り状態が内部当り設定手段 により設定された上で、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号又は遊技者 が表示手段を固定表示させずに不操作状態で所定時間放置することにより発生す る停止信号を受けた時点から前記条件によって特定されるシンボルが特定位置に 表示されるまでのずれが所定範囲内であることとすることもできる。なお、入賞 の条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の内容を適 宜変更することもできる。
【0049】 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊 技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ )可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの 開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。 特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよい。ま た特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲー ムから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもできる。
【0050】 特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、一般に、遊技 者にとって有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件を要 することなく通常行われるゲームを言う。特別ゲームとしては、例えば、所定枚 数のメダル(遊技媒体の一例)を払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングル ボーナス)、SBを所定回数繰り返すことができるRB(レギュラーボーナス) 、RBを所定回数繰り返すことができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲ ーム開始以外の賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが一定期間可能になる CT(チャレンジタイム)、SBの当選確率が所定期間中10倍程度になる10 倍役物等を挙げることができる。
【0051】 内部当り対象賞がBB、RB、SB、再遊技、及び十数枚又はそれ以下のメダ ルを払い出す小物(通常のスロットマシンにおいては、例えばオレンジ、プラム 、ベル、チェリー等)等を含む場合、特定の賞は、それら全てでもよく、例えば 、BB及びRB(何れも遊技者に利益の大きい賞で1回のゲームでは入賞し難い 賞)のみ、或いはBB、RB及びプラムのみというように、任意に選択すること もできる。
【0052】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0053】 図1乃至図5は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。
【0054】 図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマ シンの外観の正面図である。
【0055】 図3は、ゲーム開始から報知時期振り分け抽選までの処理動作の概略を示すフ ローチャートである。
【0056】 図4は、報知時期決定後、第1リール停止までの処理動作の概略を示すフロー チャートである。
【0057】 図5は、第1リール停止後、第3リール停止までの処理動作の概略を示すフロ ーチャートである。 (1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明 する。
【0058】 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0059】 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール1 4が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。 各リール14の外周面には、多種のシンボル(オレンジ、プラム、ベル、チェリ ー等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず。) が周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の 3つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における上中 下の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認する ことができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転駆動 装置の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。
【0060】 シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3 つのシンボルに関し、入賞判定において、払い込まれたメダルの枚数(1乃至3 枚)に応じて有効とされる整列位置を示すライン16(線)が5本描かれている 。各ライン16の左端部には、払い込まれたメダルの枚数に応じてどのライン1 6が有効であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。この例におい ては、払い込まれたメダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ 18の点灯によって中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが 2枚の場合、「1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインラン プ18の点灯によって3本の水平ライン16が全て有効であることが示され、メ ダルが3枚の場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を含む全ての有 効ラインランプ18の点灯によって、両対角ライン16を含む全てのライン16 が有効であることが示される。遊技者は、有効ラインランプ18によって示され た有効ライン16上に、各リール14におけるどのようなシンボルが位置してい るかを見てゲームの結果(入賞か否か、及び入賞した賞の種類)を知ることがで きる。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは点滅等やスピーカ20 からの音声出力などによっても知らされる。
【0061】 メダルを払い込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22か らメダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、 BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。BETボタン24はメダル投入 口22の左方に設けられている。
【0062】 有効ラインランプ18の下方に、リール14の回転開始が可能であることを示 すために点灯するスタートランプ26(START)が設けられ、BETボタン 24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始させるためのスタートレバ ー28が設けられている。
【0063】 各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転を ストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために 点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボ タン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けら れている。
【0064】 メダル投入口22の上側には、メダルの投入が可能なことを示すために点滅す るメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けられている。そ の上方には、上から順に、保留枚数表示器38(CREDIT)及び払出枚数表 示器40(PAYOUT)が設けられている。
【0065】 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。 (2) 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説 明する。
【0066】 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 必要に応じ周辺機器等と連携して、上記表示手段、表示固定手段、内部当り設定 手段、内部当り設定報知手段、報知時期決定手段、入賞判定手段等の機能を実現 する。
【0067】 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0068】 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。
【0069】 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルを賭ける場合に メダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に出力 する。
【0070】 スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に 制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させ る。
【0071】 スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリ ール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を 制御部50に出力する。
【0072】 ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップ ボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制 御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させ る。
【0073】 ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合 に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、 対応するリール14を停止させるための停止信号を制御部50に出力する。
【0074】 有効ラインランプ部18aは、賭けられたメダルの枚数に応じて制御部50か ら与えられる点灯指示信号により、対応する有効ラインランプ18を点灯させる 。
【0075】 リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保 持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモー タ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、 一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット 信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎 に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス 数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位 置を把握すること(すなわち表示手段による表示内容を検知すること)ができる 。
【0076】 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0077】 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。
【0078】 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。
【0079】 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0080】 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。 (3) 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3乃至図5を参照して説明する。
【0081】 このスロットマシンにおいては、特定の賞であるBB(ビッグボーナス)に内 部当り状態が設定されている場合、内部当り設定報知手段による報知として、ス ピーカ20から内部当り報知音を出力すると共にヒットランプ10が点灯する。
【0082】 内部当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時期は、次の乃至 の何れかが抽選によりランダムに決定される。 特定の賞(例えばBB)の抽選に当選した直後(何れのリールも停止する前) 1個目のリールを停止させた時点 2個目のリールを停止させた時点 3個目のリールを停止させた時点 先ず、ステップS1において、制御部50がメダル払込みの有無を判定する。 メダルの投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル投入 口22から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留されているメダルがあって保 留枚数表示器38に1以上が表示されている場合にBETボタン24押圧により 1枚以上のメダルが払い込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES )となる。それにより、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、投入さ れたメダル枚数に応じて有効ラインランプ18が点灯し、ステップS3に進む。
【0083】 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50は、 次のステップS4でスタートランプ26を消灯し、ステップS5で3つのリール 14を一斉に回転させる。更にステップS6でBB(ビッグボーナス)、RB( レギュラーボーナス)、及びSB(シングルボーナス);並びにその他の遊技者 にとって比較的利益の小さい賞(小物)であるオレンジ、プラム、ベル、チェリ ー等又は再遊技について、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。 この例においては、全ての賞が内部当り対象賞であり、そのうちBBが特定の賞 である。抽選は、乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値をROM に書き込まれているデータに照らして、当選か否か及びその賞の種類等を判定す ることにより行う。他の方法による抽選も可能である。
【0084】 抽選により何れかの賞の内部当りとなった場合、その賞に対応するフラグがセ ットされる。BB(ビッグボーナス)に当選した場合、すなわち所謂BBの内部 当りの場合(S7−Y)、制御部50においてBBフラグがセット、すなわちB B内部当り状態がセットされ(S8)、次いで、制御部50において、「報知時 期」の振り分け抽選が行なわれ、報知時期が決定され、上記乃至の何れかの 報知時期が制御部50内でセットされる(S9)。BBの内部当りでない場合は (S7−N)、BBフラグのセット並びに報知時期振り分け抽選及び報知時期設 定は行われない。
【0085】 セットされた報知時期が上記である場合、次のステップS10がYとなり、 制御部50は、内部当り設定報知として、音声出力部52が制御部50の指示に 応じてスピーカ20から内部当り報知音を出力させると共に、ヒットランプ部1 0aが制御部50の指示に応じてヒットランプ10を点灯させる(S11)。
【0086】 次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技 者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(或いは所 定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態が継続することにより)出力 される停止信号を制御部50が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に 発する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、音声出力部52はそれ に応じてスピーカ20から停止音を出力する。次いで制御部50は対応するリー ル14のステッピングモータを停止させる。
【0087】 セットされた報知時期が上記である場合、第1のストップボタン30が押圧 された(S12−Y)後のステップS13がYとなり、制御部50は、内部当り 設定報知として、音声出力部52が制御部50の指示に応じてスピーカ20から 内部当り報知音を出力させると共に、ヒットランプ部10aが制御部50の指示 に応じてヒットランプ10を点灯させる(S14)。次のステップS15で、制 御部50は第1のリール14を停止させる。
【0088】 セットされた報知時期が上記である場合、第2のストップボタン30が押圧 された(S16−Y)後のステップS17がYとなり、制御部50は、内部当り 設定報知として、音声出力部52が制御部50の指示に応じてスピーカ20から 内部当り報知音を出力させると共に、ヒットランプ部10aが制御部50の指示 に応じてヒットランプ10を点灯させる(S18)。次のステップS19で、制 御部50は第2のリール14を停止させる。
【0089】 セットされた報知時期が上記である場合、第3のストップボタン30が押圧 された(S20−Y)後のステップS21がYとなり、内部当り設定報知として 、音声出力部52が制御部50の指示に応じてスピーカ20から内部当り報知音 を出力させると共に、ヒットランプ部10aが制御部50の指示に応じてヒット ランプ10を点灯させる(S22)。次のステップS23で、制御部50は第3 のリール14を停止させる。 (3-1) 制御部50が対応するリール14のステッピングモータを停止させる際 、BB、RB、SB、再遊技等の何れかの賞の内部当り状態となっていることを 示すフラグが何れもセットされていなければ、制御部50はストップボタン30 押圧(或いは所定時間放置)による停止信号を受けた後一定のタイミングでリー ル14を停止させる。但し、リール14が前記一定のタイミングで停止する際に 、何れかの賞の入賞条件を達成することとなる場合は、そのリール14を1コマ 送る(シンボル1つ分余分に回転させる)。それでも何れかの賞について入賞す ることとなる場合は、入賞とならないようになるまでリール14のコマ送りを繰 り返す。
【0090】 この場合は、3つのリール14が停止した状態で入賞に係るシンボルの組み合 わせが有効ライン16上に表示されないため、その後ステップS1に戻る。 (3-2) 何れかの賞に内部当り状態となっていることを示すフラグがセットされ ている場合、制御部50は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受け た時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要なシンボルが入賞に必要 な位置に達するまでの差が規定停止時間内であるときは、そのシンボルが必要位 置に表示されるようにリール14を停止させる。すなわち、そのシンボルをシン ボル表示窓12の必要位置に引き込む。このようにして、内部当り状態が設定さ れている場合に、その賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実となるよう にして高入賞率化する。前記規定停止時間内にないときは、他の賞について入賞 とならないように必要に応じリール14を1コマずつ送って停止させる。
【0091】 第3のリール14が停止すると、制御部50は、有効ラインランプ18によっ て示される有効ライン16上のシンボルの種類及び並び方を把握し、入賞か否か 、及び入賞した賞の種類を判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及び 入賞した賞の種類を知ることとなる。
【0092】 BBの内部当り状態設定を報知する時期が、抽選により上記乃至決定され 、一定しない。そのため、一定時期に内部当り状態設定が報知される場合のよう に、遊技者の緊張感がその時期に集中してリール14によるシンボルの表示内容 に対する興味が半減してしまうのではなく、緊張感が持続し、リール14による シンボルの表示内容に対しても十分な興味を抱くこととなる。
【0093】 従って、BBの内部当りが次の遊技者に利用されてしまう不都合を防ぐために BBの内部当り設定を報知しながら、ストップボタン30の操作によりリール1 4のシンボルを固定的に表示させて入賞を狙うというスロットマシン本来の醍醐 味が損なわれない。
【0094】 入賞と判定された場合、制御部50は、賞の内容に応じ、例えば所定枚数のメ ダルの払出しをメダル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数字を 払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、更に、その 賞の内部当りを示すフラグをクリアする。次いで、その賞が特別ゲームを開始す るものでない場合はステップS1に戻り、その賞がBB、RB等の特別ゲームを 開始するものであるときは、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からの効 果音出力により各特別ゲーム開始の賞に入賞したことが報知され、その特別ゲー ムへ移行し、特別ゲーム終了後、ステップS1に戻る。
【0095】 BBフラグ又はRBフラグがセットされていない場合において入賞なしと判定 されたときは、BBフラグ及びRBフラグを除く全ての賞についての内部当りフ ラグをクリアする。次いでステップS1に戻り、ゲームが繰り返される。
【0096】 BB及びRBの内部当りフラグは、BB及びRBに入賞するまでセットされた 状態を継続させる。但し、BBフラグ又はRBフラグがある場合にそれぞれBB 又はRBに入賞せずにステップS1に戻って繰り返されるゲームにおいては、ス テップS6及びS9の抽選は行われない。或いは、例えば、ステップS6の抽選 を、小物の全部又は一部についてのみ行うようにすることもできる。
【0097】 なお、本考案の実施は、電気回路若しくは電子回路による手段又は機械的な手 段に代えてソフトウェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段に代 えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な手段により行ってもよい。
【0098】
【考案の効果】
本考案の遊技装置は、内部当りが次の遊技者に利用されてしまう不都合を防ぐ ために内部当り設定を報知しながら、表示固定手段の操作により表示手段を固定 的に表示させて入賞を狙うというこの種遊技装置本来の醍醐味を損なわない。遊 技者の緊張感を持続させると共に表示手段による表示内容に対する興味をも強め る上で効果的であり、特に、特定の賞が所謂BB(ビッグボーナス)等のように 遊技者にとって利益の大きい賞の場合、その効果は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から報知時期振り分け抽選までの処
理動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】報知時期決定後、第1リール停止までの処理動
作の概略を示すフローチャートである。
【図5】第1リール停止後、第3リール停止までの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ヒットランプ 20 スピーカ 50 制御部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の表示内容を連続的に変化させつつ表
    示し得る1又は2以上の表示手段と、その表示手段に前
    記表示内容を固定的に表示させるための表示固定手段と
    を有し、前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示
    手段に前記表示内容を固定的に表示させることができ、
    前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞
    条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行す
    る遊技機であって、全ての賞又は一部の賞である内部当
    り対象賞に関し、所定の内部当り条件の達成によって、
    その内部当り条件に対応する賞について内部当り状態を
    設定する内部当り設定手段と、内部当り対象賞の一部又
    は全てが特定の賞であり、その特定の賞に内部当り状態
    が設定されている場合に遊技者に内部当り状態が設定さ
    れていることを報知する内部当り設定報知手段と、内部
    当り設定報知手段により内部当り状態設定を報知する時
    期を決定する報知時期決定手段を備えることを特徴とす
    る遊技装置。
  2. 【請求項2】上記遊技機が、外周面に複数のシンボルが
    表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は
    2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回
    転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装
    置からなる1又は2以上の表示装置と、回転駆動されて
    いる前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させる
    ための表示固定装置とを有し、前記表示固定装置を遊技
    者が操作して前記表示装置に前記シンボルを固定的に表
    示させることができ、その表示固定装置によって停止し
    た回転体における前記シンボルの種類とその停止位置が
    所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロ
    ットマシンである請求項1記載の遊技装置。
  3. 【請求項3】内部当り設定報知手段により報知する時期
    として、上記特定の賞について内部当り設定手段により
    内部当り状態が設定された後であって全ての表示手段に
    ついて固定的表示のための処理が終了する時点より前の
    時期と、前記時点以降の時期の両方を含む請求項1又は
    2記載の遊技装置。
  4. 【請求項4】内部当り設定報知手段により内部当り状態
    設定を報知する時期を抽選により決定する請求項1、2
    又は3記載の遊技装置。
  5. 【請求項5】内部当り設定報知手段により内部当り状態
    設定を報知する時期を、表示手段が固定的に表示した表
    示内容により決定する請求項1、2又は3記載の遊技装
    置。
JP1998005751U 1998-07-14 1998-07-14 遊技装置 Expired - Lifetime JP3055841U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998005751U JP3055841U (ja) 1998-07-14 1998-07-14 遊技装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1998005751U JP3055841U (ja) 1998-07-14 1998-07-14 遊技装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3055841U true JP3055841U (ja) 1999-01-29

Family

ID=43189837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1998005751U Expired - Lifetime JP3055841U (ja) 1998-07-14 1998-07-14 遊技装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055841U (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006683A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2006142086A (ja) * 2006-02-28 2006-06-08 Aruze Corp 遊技機
JP2006181380A (ja) * 2006-02-28 2006-07-13 Aruze Corp 遊技機
JP2008200320A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Samii Kk スロットマシン
JP2009273937A (ja) * 2009-08-27 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009273941A (ja) * 2009-08-27 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009273942A (ja) * 2009-08-27 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2010279816A (ja) * 2010-09-27 2010-12-16 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011136058A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2012179446A (ja) * 2012-06-25 2012-09-20 Sammy Corp スロットマシン

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006006683A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2006142086A (ja) * 2006-02-28 2006-06-08 Aruze Corp 遊技機
JP2006181380A (ja) * 2006-02-28 2006-07-13 Aruze Corp 遊技機
JP2008200320A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Samii Kk スロットマシン
JP2009273937A (ja) * 2009-08-27 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009273941A (ja) * 2009-08-27 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2009273942A (ja) * 2009-08-27 2009-11-26 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2011136058A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2010279816A (ja) * 2010-09-27 2010-12-16 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012179446A (ja) * 2012-06-25 2012-09-20 Sammy Corp スロットマシン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2941792B1 (ja) 遊技装置
JP3055841U (ja) 遊技装置
JPH11197292A (ja) 遊技装置
JP3757640B2 (ja) 遊技装置
JP3053235U (ja) 遊技装置
JP2911872B1 (ja) 遊技装置
JP3054270U (ja) 遊技装置
JP3040764B1 (ja) 遊技装置
JP3068196U (ja) 遊技装置
JP2001112920A (ja) 遊技装置
JP2887138B1 (ja) 遊技装置
JP3592974B2 (ja) 遊技装置
JP2001037949A (ja) 遊技装置
JP3068195U (ja) 遊技装置
JP4202670B2 (ja) 遊技装置
JP3070014U (ja) 遊技装置
JP3066919U (ja) 遊技装置
JP3053682U (ja) 遊技装置
JP3057201U (ja) 遊技装置
JP2941793B1 (ja) 遊技装置
JP2000334082A (ja) 遊技装置
JP3844920B2 (ja) 遊技装置
JP3055840U (ja) 遊技装置
JP3172478B2 (ja) 遊技装置
JP3077164U (ja) 遊技装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term