JP3040764B1 - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP3040764B1
JP3040764B1 JP10375455A JP37545598A JP3040764B1 JP 3040764 B1 JP3040764 B1 JP 3040764B1 JP 10375455 A JP10375455 A JP 10375455A JP 37545598 A JP37545598 A JP 37545598A JP 3040764 B1 JP3040764 B1 JP 3040764B1
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Abstract

【要約】 【課題】 通常の有効並び以外のシンボルの並びを有効
として入賞のバリエーションを増やし、全てのシンボル
の組み合わせの数に占める何れかの賞の入賞条件を達成
するシンボルの組み合わせ数の割合が一定以下に限定さ
れる場合にその賞の入賞確率を増やすと共に、通常以外
のシンボルの並びによる入賞において遊技者が違和感を
感じることを抑える。 【解決手段】 再遊技の内部当りフラグがセットされて
いてBB又はRBの内部当りフラグがセットされている
場合は、引込みラインとして付加並び(6) 、(7) をセッ
トし、その他の場合は引込みラインとして基本並び(1)
乃至(5) セットする。ストップボタンの押圧時点から再
遊技のシンボルが引込みラインに達するまでの差が規定
停止時間内であればそのラインに該当シンボルを引込
み、規定停止時間内にないときは、他の有効ラインに該
当シンボルを引込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示されるシンボ
ルの組み合わせにより入賞の成否が判定されるスロット
マシン等の遊技装置、特に、通常の有効位置以外の位置
のシンボルを含むシンボルの並びを有効とするスロット
マシン等の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】表示さ
れるシンボルの組み合わせにより入賞の成否が判定され
る遊技装置の代表例であるスロットマシンは、従来次の
ようなものであった。
【0003】すなわち、外周に複数のシンボルを有する
複数のリールを例えば3つ有し、メダルの投入後にスタ
ートレバーなどの操作によって前記リールを外周の複数
のシンボルがおおむね識別され得る程度の速度で回転さ
せ、プログラム上で各賞についての抽選を行う。遊技者
にとって比較的利益の小さい賞(リールにほぼ均等に多
数表示されたシンボルの組み合せによる賞)に当選して
内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御により
ほぼ確実に入賞条件を達成して入賞する。遊技者にとっ
て大きな利益が得られる賞(リールに比較的少数表示さ
れたシンボルの組み合せによる賞)に当選して内部当り
となった場合は、リール停止位置の制御により比較的高
い率で入賞条件を達成して入賞する。リール停止位置の
制御は、遊技者が各リールに対応したストップボタンを
操作してから一定時間内に可能な範囲で、対応するシン
ボルを入賞に必要な位置に引き込んで停止させるもので
ある。内部当りとならなければその賞には入賞しない。
【0004】上記入賞条件達成の判定上有効となるの
は、従来、横方向に並列する3つのリールがそれぞれた
てに3個のシンボルを表示することにより、たて3列×
よこ3行の行列状に表示される9個のシンボルのうち横
線3本及び対角線2本の5通りの直線上の各3個のシン
ボルの並びのみであった。この場合、判定ラインが全て
直線なので遊技者は入賞の成否を判断し易いが、マンネ
リ化しているきらいがある。
【0005】この点を解決するための提案として、実公
平6−5824号公報には、従来のスロットマシンと同
様にたて3列×よこ3行の行列状に表示される9個のシ
ンボルのうち、横線3本及び対角線2本の5通りの直線
上の各3個のシンボルの並びに加え、同じ行の左右のシ
ンボルとその1つ上又は1つ下の行の中央のシンボルか
らなる4通りの各3個のシンボルの並びを入賞条件達成
の判定上有効とし、入賞の期待感を増大させ得るものが
開示されている。しかしながら、このような並びを有効
とする規則は遊技者にとって飲み込み難く、そのような
並びによって入賞しても遊技者に違和感を与えてしま
い、却ってゲームの興趣を削ぎかねないというおそれが
あった。
【0006】一方、現在主流となっているスロットマシ
ンにおいては、比較的利益の小さい賞として、例えば、
再遊技(次回もメダル投入なしで同じ条件で再ゲームで
きる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ以下)のメダ
ル払い出し等が挙げられ、大きな利益が得られる賞とし
ては、例えば、所謂ビッグボーナス[大当たり(B
B)]やレギュラーボーナス[中当り(RB)]等のよ
うにより多数のメダル獲得が可能な賞を挙げることがで
きる。何れにせよ、入賞した場合はそれぞれの賞の内容
に従った処理が行われる。規則等により、BBやRB等
の遊技者にとって大きな利益が得られる賞に係るシンボ
ルの組み合せ数の上限が決められているので、上述のよ
うに、各リールの外周に表示される当該シンボルの数は
比較的少数である。また、遊技者が各リールに対応した
ストップボタンを操作してから当該リールが停止するま
での時間も、規則により、上述のように制限されてい
る。
【0007】このような、規則などによる制限のため、
BBやRB等の遊技者にとって大きな利益が得られる賞
に内部当りとなっても1回のゲームでは入賞し難い。そ
のため、入賞するまでの間内部当り状態が継続される
が、内部当りとなった後、実際にBBやRBに入賞する
までに十数ゲームを要することもよくある。
【0008】ところが、従来のスロットマシンのほとん
どは、上述の抽選で内部当り状態となっていることを遊
技者に報知しないため遊技者の認識が低く、だらだらと
遊技を行って無駄なメダルを使ったり、内部当り状態が
継続しているのに別の遊技台に替わって次にその遊技台
で遊技する他の遊技者にBBやRB等を言わば横取りさ
れるような結果となることが往々にしてあった。
【0009】このような不都合を解消するためのものと
して、例えば実公平5−7008号に、ボーナスゲーム
(BB又はRB)の入賞リクエスト信号発生(抽選での
内部当り)を発光又は発音により報知する表示装置を設
け、複数のシンボル列の少なくとも最初の1個が停止制
御されるまでの間は継続して入賞リクエスト信号が発生
されたことを報知するようにしたスロットマシンが開示
されている。
【0010】しかしながら、このようなスロットマシン
では、シンボル列すなわちリールを停止させる前に入賞
リクエスト信号発生を「報知」するため、この「報知」
が無い限り、例えばBB(「7」−「7」−「7」)に
入賞することはない。従って、たとえリール2個を止め
た時点で「7」−「7」と揃っていても3個目で「7」
が揃うことは決してなく、遊技者の注意は、本来のスロ
ットマシンの特徴であるリールよりも、表示装置による
「報知」にばかり注がれることとなる。すなわち、リー
ルを任意のタイミングで停止させてボーナスゲーム等の
有利な入賞を狙うというスロットマシン本来の醍醐味が
損なわれ、リールの停止を行なわせる時間がほとんど
「消化時間」となってしまう。
【0011】本発明は、従来技術における上記のような
課題に鑑み行われたものであって、その目的とするとこ
ろは、通常の有効並び以外のシンボルの並びを有効とし
て入賞のバリエーションを増やし、全てのシンボルの組
み合わせの数に占める何れかの賞の入賞条件を達成する
シンボルの組み合わせ数の割合が一定以下に限定される
場合にその賞の入賞確率を増やすことができると共に、
入賞条件達成を、必ず又は比較的高い確率で通常の有効
並びによって実現することにより、通常以外のシンボル
の並びによる入賞において遊技者が違和感を感じること
を抑えることができる遊技装置を提供すること、及び、
通常の有効並び以外のシンボルの並びを有効として入賞
のバリエーションを増やすと共に、そのシンボルの並び
による入賞において遊技者が感じる違和感を、特定の
賞、例えば遊技者にとって大きな利益が得られるビッグ
ボーナスなどと言われる賞の入賞率が高くなるいわゆる
内部当り状態にあることの報知に利用することにより、
表示固定手段の操作により表示手段を固定的に表示させ
て入賞を狙うというこの種遊技装置本来の醍醐味を損な
わず、遊技者の緊張感を持続させると共に表示手段によ
る表示内容に対する興味をも強めることのできるスロッ
トマシン等の遊技装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明の遊技装
置は、複数種のシンボルを順次連続的に表示するための
3以上の表示手段と、その表示手段における前記連続的
表示を停止させてシンボルを固定表示させるための表示
固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊技者が操作し
て前記表示手段にシンボルを固定的に表示させることが
でき、前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類
と位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応
するゲームを実行する遊技機であって、各表示手段につ
いて、表示手段の総数nと同じ個数のシンボルを一列に
表示するn個の基本表示位置を有し、全表示手段の基本
表示位置が、各表示手段毎のn個の基本表示位置が表示
手段数であるn列並んだn行×n列の行列状をなし、固
定的に表示されたシンボルについての入賞条件達成の判
定は、各表示手段における固定的に表示されたシンボル
一つずつからなるn個のシンボルによる並びのうち、前
記基本表示位置に固定的に表示された行方向及び対角線
方向の(n+2)通りのn個のシンボルの並びである基
本並びのシンボルのうち全て又は一部と、その基本並び
以外のものである付加並びの一部又は全部について行わ
れ、入賞条件達成を、必ず又は少なくとも比較的高い確
率で基本並びによって実現する入賞並び設定手段を備え
る。
【0013】この遊技装置においては、入賞条件を達成
し得る並びとして基本並びに付加並びが加わることによ
り、入賞のバリエーションを増やすことができると共
に、例えば、全てのシンボルの組み合わせの数に占める
一定の賞の入賞条件を達成するシンボルの組み合わせ数
の割合が一定以下に限定される場合、入賞条件を達成し
得る並びの数が増えることにより、前記一定の賞の入賞
確率を増やすこともできる。より具体的には、例えば表
示手段が左中右に並列して3、各表示手段におけるシン
ボル数が21とすると、全てのシンボルの組み合わせの
数は21×21×21=9261通りとなる。一定の賞
の入賞条件を達成するシンボル数が、左の表示手段に
3、中の表示手段に2、右の表示手段に1であるとする
と、その入賞条件を達成するシンボルの組み合わせの数
は3×2×1=6通りとなるので、全ての組み合わせに
占める割合は6/9261である。表示手段数が3であ
る場合の基本並びの数は5であるから、基本並び全てが
有効である場合に前記一定の賞の入賞条件が達成される
率は5×6/9261=30/9261である。もし基
本並び全てに加えて付加並び2通りが有効であるなら
ば、前記一定の賞の入賞条件が達成される率は(5+
2)×6/9261=42/9261となる。
【0014】入賞並び設定手段は、この場合の入賞条件
達成を、必ず又は少なくとも比較的高い確率で基本並び
によって実現する。入賞条件達成が基本並びにより実現
しない場合は、付加並びにより実現される。基本並び以
外の並び、すなわち付加並びにより入賞条件が達成され
た場合、遊技者は従来慣れ親しんでいる基本並びとは異
なるため違和感を感じることになるが、この遊技装置に
おいては付加並びにより入賞条件が達成される率が少な
くとも比較的低いので遊技者に前記のような違和感を与
えることを抑えることができる。
【0015】上記の複数種のシンボルを順次連続的に表
示するための3以上の表示手段と、その表示手段におけ
る前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させ
るための表示固定手段とを有し、前記表示固定手段を遊
技者が操作して前記表示手段にシンボルを固定的に表示
させることができ、前記表示手段が固定的に表示したシ
ンボルの種類と位置が所定の入賞条件を達成することと
入賞とが対応するゲームを実行する遊技機の好適な例と
して、外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状
態において前記シンボルの3以上を遊技者が視認し得
る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体を回
転駆動するための回転駆動装置からなる3以上の表示装
置(表示手段)と、回転駆動されている前記回転体を停
止させてシンボルを固定表示させるための表示固定装置
(表示固定手段)とを有し、前記表示固定装置を遊技者
が操作して前記表示装置に前記シンボルを停止表示させ
ることができ、その表示固定装置によって停止した回転
体における前記シンボルの種類とその停止位置が所定の
入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマ
シンを挙げることができる(請求項2)。 (1-1 ) 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等
を意味するものであり、その例としては、プラム、スイ
カ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」
の文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0016】前記の複数種のシンボルを順次連続的に表
示するための表示手段は、前記好適な例におけるよう
な、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回転駆
動される回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等
のビデオディスプレイ装置を利用したものであってもよ
い。前記遊技機は、このような表示手段を2以上有し、
各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示す
るものとすることができる。前記回転体の場合、2以上
(例えば3)の回転体が互いに独立的に回転することに
より、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互い
に独立的に表示するものとすることができる。ビデオデ
ィスプレイ装置を利用したものの場合、例えば1台のビ
デオディスプレイ装置に3組以上のシンボル群を互いに
独立的に表示することにより3以上の表示手段とするこ
ともできる。
【0017】前記回転体の一般的な例としては、多種の
シンボルが外周面の周方向に順に1つずつ表示されたリ
ールを挙げることができる。
【0018】前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操
作する停止ボタンによる停止信号に応答して、前記のよ
うな回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転
駆動装置を適宜のタイミングで停止させ得るものとする
ことができる。なお、前記表示固定手段は、遊技者が不
操作状態で所定時間経過することにより発生する停止信
号に応答して、前記ステッピングモータ等の回転駆動装
置を適宜のタイミングで停止させ得るようにすることも
できる。又は、ビデオディスプレイ装置によるシンボル
の表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとする
ことができる。或いは、例えば遊技機内部の制御装置に
よって、特定条件下で前記のような回転体を特定のシン
ボルが特定位置に位置するように停止させ得るもの、又
は、特定条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボ
ルが特定位置に位置するように固定表示させ得るものと
することもできる。
【0019】表示手段による表示内容の表示は、例えば
少なくとも遊技者が視認し得る程度の時間、表示内容を
固定状態で表示するものであれば、固定的表示というこ
とができる。 (1-2 ) 各表示手段についての基本表示位置の個数
は、表示手段の総数n(nは3以上の整数)と同じであ
り、全表示手段の基本表示位置は、n個の基本表示位置
が表示手段数であるn列並んだn行×n列の行列状をな
す。その基本表示位置に固定的に表示されたシンボルの
うち、行方向n通り、対角線方向2通り、合計(n+
2)通りの各n個のシンボルの並びが基本並びである。
【0020】付加並びは、各表示手段における固定的に
表示されたシンボル一つずつからなるn個のシンボルに
よる並びのうち、前記基本並び以外のものである。任意
の付加並びにおける何れかの隣り合う表示手段における
シンボル同士は、同一行となることと、隣り合う行(1
行離れた行)であることと、2行以上離れた行であるこ
とがあり得る。
【0021】上記回転体等の表示手段の総数nは3であ
ることが好ましい(請求項3)。従来のスロットマシン
において最も一般的なものだからである。
【0022】入賞条件を達成し得る付加並びは、上記各
基本並びのうち一つのシンボルをそのシンボルと同じ列
の隣接シンボルに代えた並びであることが好ましい(請
求項4)。このような付加並びは、基本並びとの差異が
小さいので、入賞となった場合に遊技者に与える違和感
も比較的小さいからである。また、入賞条件を達成し得
る付加並びは、行方向(横線方向)の基本並びのうち一
つのシンボルをそのシンボルと同じ列の隣接シンボルに
代えた並びであることがより好ましい。特に基本並びと
の差異が小さいので、入賞となった場合に遊技者に与え
る違和感もより小さいからである。
【0023】表示手段の総数nが3である場合、各表示
手段(回転体等)についての基本表示位置の個数は3で
あり、全表示手段(回転体等)の基本表示位置は、3個
の基本表示位置が表示手段数である3列並んだ3行×3
列の行列状をなす。その基本並びは、行方向(横線方
向)3本及び対角線方向2本の5通りの直線上の各3個
のシンボルの並び[図4における(1) 乃至(5) ]であ
る。従来の一般的なスロットマシンにおいて固定的に表
示されたシンボルについて行われる入賞条件達成の判定
は、この5通りの基本並びについて行われている。
【0024】表示手段の総数nが3である場合の付加並
びは、図3における(1) 乃至(22)に示されるものを含め
て27通りである。
【0025】このうち(1) 乃至(16)は、各基本並びのう
ち一つのシンボルをそのシンボルと同じ列の隣接シンボ
ルに代えた並びである。そのうち(1) 乃至(6) は、付加
シンボルを表示する表示手段が右の表示手段に限られる
場合の付加並びである。(2)、(3) 及び(5) 乃至(8)
は、付加シンボルを表示する表示手段が左の表示手段に
限られる場合の付加並びである。また、(9) 乃至(16)
は、付加シンボルを表示する表示手段が中央の表示手段
に限られる場合の付加並びである。これらのうち(1) 乃
至(12)は、行方向(横線方向)の基本並びのうち一つの
シンボルをそのシンボルと同じ列の隣接シンボルに代え
た並びである。
【0026】また、図3における(17)、(18)は、各基本
並びのうち一つのシンボルをそのシンボルと同じ列の2
行ずれたシンボルに代えた並びであり、図3における(1
9)乃至(22)は、各基本並びのうち二つのシンボルをそれ
ぞれのシンボルと同じ列の隣接シンボルに代えた並びで
ある。
【0027】なお、一列に並んだn個の基本表示位置の
一方の端部の延長上に隣接して1個の追加表示位置を有
する表示手段を1乃至n有すると共に、一列に並んだn
個の基本表示位置の他方の端部の延長上に隣接して1個
の追加表示位置を有する表示手段を0乃至n有するもの
とし、これらの追加表示位置に固定的に表示されたシン
ボルも付加並びを構成し得るものとすることができる
(請求項5)。
【0028】これによって入賞のバリエーションを更に
増やすことができる。
【0029】追加表示位置n個が一行を構成している場
合、基本表示位置の一行と紛らわしくなることが有り得
るが、このような場合、例えば、基本表示位置の周囲等
に基本並びを示す線や文字・記号等を設けたり、追加表
示位置の周囲に基本表示位置とは異なる模様や線や文字
・記号等を設けることなどにより、両者が識別されるよ
うにすることができる。 (1-3 ) 固定的に表示されたシンボルについての入賞
条件達成の判定は、前記基本並びの全て又は一部と、前
記付加並びの一部又は全部について行われる。付加並び
は前記のように多種可能であるが、入賞条件達成の判定
上有効となり得る付加並びは、そのうち一定のものに限
定することができる。例えば、入賞条件を達成し得る付
加並びを1乃至4通りであるものとすることができる
(請求項6)。その場合、入賞条件を達成し得る並びと
して基本並びに1乃至4通りの付加並びを加えることに
より、遊技のバリエーションを適度に増やすことがで
き、また、例えば、全てのシンボルの組み合わせの数に
占める一定の賞の入賞条件を達成するシンボルの組み合
わせ数の割合が一定以下に限定される場合、その一定の
賞の入賞確率を適度に増やすこともできる。
【0030】全ての基本並び及び全ての有効となり得る
付加並びのうち、各ゲームにおいてどれを有効とするか
は、例えば、ゲームに払い込むメダル数(価値手段の一
例)等の条件に応じて変化するものとすることができ
る。より具体的には、例えば、メダル1枚の場合水平方
向の1行を、メダル2枚の場合水平方向のn行を、メダ
ル3枚の場合全ての基本並び及び全ての有効となり得る
付加並びを、それぞれ有効とすることができる。なお、
入賞条件は、各並びにおけるn個のシンボル全てによっ
て判定されるもの(例えばn個のシンボル全てが特定の
同一シンボルであることを入賞条件とするもの)である
ことを必ずしも要しない。n個のうち任意位置又は特定
位置(例えば左端の1個のシンボル又は左から2個のシ
ンボル等)の1乃至(n−1)個のシンボルによって判
定されるものであってもよい。 (1-4 ) 入賞並び設定手段は、入賞条件達成を、必ず
又は少なくとも比較的高い確率で基本並びによって実現
する。すなわち、入賞条件が達成されて入賞する場合に
は必ず又は少なくとも比較的高い確率で基本並びによっ
て入賞となり、付加並びによっては全く入賞とならない
か又はせいぜい比較的低い確率で入賞となるに過ぎな
い。
【0031】入賞並び設定手段による表示手段の固定的
表示の制御としては、上記スロットマシンを例にとれ
ば、例えば、一定の賞が後述の内部当りとなっている場
合、遊技者が操作する停止ボタン等による停止信号を受
けた時点から前記一定の賞に対応するシンボルが基本並
びによる入賞条件達成のための位置に表示されるまでの
ずれが所定範囲内であることを条件にそのシンボルを入
賞条件を達成し得る基本並びを構成する位置に停止さ
せ、そのずれが所定範囲を超えるが付加並びによる入賞
条件達成のための位置に当該シンボルが表示されるまで
のずれが所定範囲内であればそのシンボルを入賞条件を
達成し得る付加並びを構成する位置に停止させる制御
(所謂引き込み制御)を挙げることができる。回転体等
の表示手段において該当するシンボルの出現率が高けれ
ば、より高率で基本並びによりその内部当り状態となっ
ている賞に入賞可能であり、該当するシンボルが、所謂
引き込みにおけるずれの許容範囲内毎に万遍なく配され
ていれば、必ず又はほぼ必ず基本並びによりその賞に入
賞し得ることとなる。遊技者にとって比較的利益が小さ
い賞[例えば再遊技(次回もメダル投入なしで同じ条件
で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ
以下)のメダル払い出し等]は、通常これに該当する。
表示手段が表示し得るシンボルの総数に占める比率が小
さいシンボルによって達成される賞の場合、入賞条件を
達成する率自体は低くなるが、そのシンボルが基本並び
の位置に到達し得ず付加並び位置に表示されて入賞条件
を達成することがやや生じ易くなる。表示手段が表示し
得るシンボルの総数に占める比率が小さいシンボルによ
って達成される賞は、通常遊技者にとって利益の大きい
賞[例えばRB(レギュラーボーナス)やBB(ビッグ
ボーナス)等]であるから、せいぜい比較的低い確率で
入賞となるに過ぎない付加並びにより入賞になると、遊
技者は得をした気分となる。
【0032】入賞並び設定手段による他の制御方法とし
ては、例えば、一定の賞が後述の内部当りとなっている
場合、遊技者が操作する停止ボタン等による停止信号を
受けた時点から前記一定の賞に対応するシンボルが基本
並びによる入賞条件達成のための位置に表示されるまで
のずれが所定範囲内であることを条件にそのシンボルを
入賞条件を達成し得る基本並びを構成する位置に停止さ
せる制御を行い、それ以外の場合は遊技者が操作する停
止ボタン等による停止信号を受けた時点から所定タイミ
ングで回転体等の表示手段にシンボルの固定的表示を行
わせる方法を挙げることができる。
【0033】入賞並び設定手段による他の制御方法の例
としては、遊技者が操作する停止ボタン等による停止信
号を受けた時点から所定タイミングで回転体等の表示手
段にシンボルの固定的表示を行わせたとした場合に付加
並びにより入賞条件を達成することとなる場合に、所定
の制限範囲内で表示手段により表示するシンボルを次へ
又はその次へと順に進めて付加並びによる入賞条件達成
をできるだけ回避する方法を挙げることができる。
【0034】付加並びによって入賞となる確率は、例え
ば入賞並び設定手段により上記のような制御を行った場
合に例えば表示手段が表示し得るシンボルの総数に占め
る比率によって変動するものであったり、例えば上記の
ような制御を行う場合と行わない場合を抽選、予め定め
られた順序、又はその他の手段により振り分けることに
より設定するものとすることができる。比較的高い確率
としては、例えば6乃至7割以上、或いは8乃至9割以
上とすることができる。 (1-5 ) 本発明の遊技装置により実行されるゲームに
おいては、表示固定手段によって表示手段が固定的に表
示した有効シンボルの位置と種類が所定の入賞条件を達
成することとゲームの入賞とが対応し、入賞の有無及び
賞の種類は、表示手段が固定的に表示したシンボルの種
類と位置によって遊技者に示される。
【0035】入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件
達成の有無を判定する入賞判定手段を設けることにより
判定することができる。
【0036】入賞条件達成というのは、例えば、遊技
者が操作する停止ボタン等による停止信号又は不操作状
態で所定時間放置することにより発生する停止信号に応
答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停
止位置とその種類についての条件を達成することとする
ことができる。
【0037】或いは、入賞条件達成を、例えば、適宜
タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサン
プリング値により判断する抽選手段、又はその他の抽選
手段の実行により判断するものとすることができる。
【0038】また或いは、入賞条件達成を、例えば、
所定の内部当り条件の達成によって、その内部当り条件
に対応する賞についての内部当り状態が内部当り設定手
段により設定された上で、遊技者が操作する停止ボタン
等による停止信号又は遊技者が表示手段を固定表示させ
ずに不操作状態で所定時間放置することにより発生する
停止信号を受けた時点から前記条件によって特定される
シンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲
内であることとすることもできる。なお、入賞の条件
は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条
件や賞の内容を適宜変更することもできる。
【0039】上記の場合について更に説明する。
【0040】内部当り条件は、任意に定めることができ
る。例えば、各ゲームにおいて乱数サンプリングを実行
し、得られたサンプリング値が特定範囲の値であること
により内部当り条件が達成されるもの(すなわち抽選)
としたり、内部当り条件達成をその他の抽選手段により
判定したり、ゲーム中に表示手段が固定的に表示する表
示内容によって内部当り条件達成を判定することもでき
る。内部当り条件達成の確率は、例えば前記のようなサ
ンプリング値が内部当りに該当することとなる幅を大小
様々とすることにより、各内部当り対象賞毎に様々に設
定することができる。
【0041】内部当り設定手段は、内部当り条件を達成
したか否かを判定し、内部当り条件を達成した場合は、
例えばその内部当り条件に該当するフラグをセットする
ことにより内部当り状態を設定するものとすることがで
きる。
【0042】内部当り状態が設定されている場合、例え
ば、その賞に入賞する率が上がるものとすること又は入
賞がほぼ確実(例えば7割以上、好ましくは8割以上、
より好ましくは9割乃至10割の確実性)となるものと
すること、すなわち高入賞率化するものとすることがで
きる。内部当り状態は、例えば1回のゲームが終われば
解除されるものとすることもでき、内部当りとなった賞
に入賞するまで継続するものとすることもでき、回数や
時間やその他の条件によって定まる所定期間内のみ継続
するものとすることもできる。
【0043】高入賞率化は、前記内部当り条件が達成さ
れた場合に、例えば、遊技者が操作する停止ボタン等に
よる停止信号を受けた時点から前記内部当り条件によっ
て特定される賞に対応するシンボルが特定位置に表示さ
れるまでのずれが所定範囲内であることを条件にそのシ
ンボルを入賞に必要な位置(基本並びを構成する位置又
は入賞条件達成上有効な付加並びを構成する位置)に停
止させること(所謂引き込み)による高入賞率化を実現
するものとすることができる。回転体等の表示手段にお
いて該当するシンボルの出現率が高ければ、より高率で
入賞可能となり、該当するシンボルが、所謂引き込みに
おけるずれの許容範囲内毎に万遍なく配されていれば、
確実に又はほぼ確実に入賞し得ることとなる。 (1-6 ) 次に、入賞によって遊技者に与えられる賞と
しては、例えば、メダルやコイン等の遊技媒体の払い出
し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技
(リプレイ)可能回数等の価値情報の加算、遊技者にと
ってより有利な条件の特別ゲームの開始等、又はそれら
のうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができ
る。特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく
2種以上であってもよい。また特別ゲームの内容は、1
種であってもよく2種以上であってもよい。特別ゲーム
から更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものと
することもできる。
【0044】特別ゲームは、一般ゲームよりも入賞確率
が高いというような、一般に、遊技者にとって有利な条
件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な条件
を要することなく通常行われるゲームを言う。特別ゲー
ムとしては、例えば、所定枚数のメダル(遊技媒体の一
例)を払い出す賞に高率で入賞し得るSB(シングルボ
ーナス)、SBを所定回数繰り返すことができるRB
(レギュラーボーナス)、RBを所定回数繰り返すこと
ができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別ゲーム開
始以外の賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが一
定期間可能になるCT(チャレンジタイム)、SBの当
選確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物、全部
又は一部の付加表示位置が有効となって入賞率が高まる
ゲーム等を挙げることができる。 (2) 上記(1)の遊技装置は、全ての賞又は一部の
賞である内部当り対象賞に関し、所定の内部当り条件の
達成によって、その内部当り条件に対応する賞について
内部当り状態を設定する内部当り設定手段を有し、上記
入賞並び設定手段が、内部当り対象賞の一部又は全てで
ある特定の賞に内部当り状態が設定されている場合に、
その特定の賞以外の賞の一部又は全部である所定の賞の
入賞条件達成を、必ず又は少なくとも比較的高い確率で
前記付加並びによって実現し、前記特定の賞に内部当り
状態が設定されていない場合に、前記所定の賞の入賞条
件達成を、必ず又は少なくとも比較的高い確率で基本並
びによって実現するものとすることができる(請求項
)。
【0045】入賞並び設定手段は、内部当り対象賞の一
部又は全てである特定の賞に内部当り状態が設定されて
いる場合に、その特定の賞以外の賞の一部又は全部であ
る所定の賞の入賞条件達成を、必ず又は少なくとも比較
的高い確率で付加並びによって実現する。特定の賞に内
部当り状態が設定されていない場合には、所定の賞の入
賞条件達成を、必ず又は少なくとも比較的高い確率で基
本並びによって実現する。従って、付加並びにより所定
の賞に入賞した場合、必ず又は少なくとも比較的高い確
率で特定の賞に内部当り状態が設定されていることとな
る。例えば、入賞並び設定手段が、前記特定の賞に内部
当り状態が設定されている場合に、前記所定の賞の入賞
条件達成を、必ず付加並びによって実現し、前記特定の
賞に内部当り状態が設定されていない場合に、前記所定
の賞の入賞条件達成を、必ず基本並びによって実現する
ものとすると、付加並びにより所定の賞に入賞した場
合、必ず特定の賞に内部当り状態が設定されていること
となる。
【0046】遊技者が従来慣れ親しんでいる基本並びと
は異なる並びである付加並びによる所定の賞の入賞は、
遊技者に違和感を与える反面、遊技者の注意を喚起する
こととなる。よって遊技者は、付加並びによる所定の賞
の入賞によって注意を喚起され、特定の賞について内部
当り状態が設定されていること又はその可能性が少なく
とも比較的高いことに確実性高く気付くこととなる。
【0047】内部当り対象賞は、全ての賞であってもよ
く一部の賞であってもよい。
【0048】入賞並び設定手段は、特定の賞に内部当り
状態が設定されている場合、例えばそれをその特定の賞
についての内部当りフラグにより確認して、所定の賞の
入賞条件達成を、必ず又は少なくとも比較的高い確率で
付加並びによって実現し、また、前記特定の賞に内部当
り状態が設定されていない場合には、例えばそれをその
特定の賞についての内部当りフラグが設定されていない
ことにより確認して、所定の賞の入賞条件達成を、必ず
又は少なくとも比較的高い確率で基本並びによって実現
する。
【0049】特定の賞は、内部当り対象賞の一部でもよ
く全てでもよい。特定の賞として好ましいのは、RB
(レギュラーボーナス)やBB(ビッグボーナス)等の
遊技者にとって大きな利益が得られる賞である。このよ
うな賞は、通常、表示手段が表示し得るシンボルの総数
に占める比率が小さいシンボルによって達成される。す
ると、内部当りとなって引き込み制御を行っても必ずし
も一度のゲームで確実に入賞となり得ず、内部当り状態
を次回以降のゲームに持ち越すこと及び内部当り状態を
遊技者に知らせることが要請される。
【0050】内部当り対象賞がBB、RB、SB、再遊
技、及び十数枚又はそれ以下のメダルを払い出す小物
(通常のスロットマシンにおいては、例えばオレンジ、
プラム、ベル、チェリー等)等を含む場合、特定の賞
は、それら全てでもよく、例えば、BB及びRB(何れ
も遊技者に利益の大きい賞で1回のゲームでは入賞し難
い賞)のみ、或いはBB、RB及びプラムのみというよ
うに、任意に選択することもできる。
【0051】所定の賞は、特定の賞以外の賞の一部又は
全部である。所定の賞として好ましいのは、比較的利益
の小さい賞、例えば、再遊技(次回もメダル投入なしで
同じ条件で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚
又はそれ以下)のメダル払い出し等である。
【0052】特定の賞に内部当り状態が設定されている
場合に、入賞並び設定手段が、所定の賞の入賞条件達成
を必ず又は少なくとも比較的高い確率で付加並びによっ
て実現するというのは、所定の賞の入賞条件が達成され
て入賞する場合には必ず又は少なくとも比較的高い確率
で付加並びによって入賞となり、基本並びによっては全
く所定の賞の入賞とならないか又は少なくとも比較的低
い確率で入賞となることを意味する。そのためには、上
記スロットマシンを例にとれば、特定の賞に内部当り状
態が設定されている場合に、例えば、所定の賞が内部当
り対象賞であり且つ内部当り条件が達成されたとき、前
記のような所謂引き込み制御により付加並びの位置に必
要シンボルを停止させること(すなわち、遊技者が操作
する停止ボタン等による停止信号を受けた時点から所定
の賞に対応するシンボルが付加並びによる入賞条件達成
のための位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であ
ることを条件にそのシンボルを入賞条件を達成し得る付
加並びを構成する位置に停止させること)、或いは、所
定の賞が内部当りであると否とに拘らず、所定の賞の入
賞が基本並びにより行われる位置に該当シンボルが停止
することを停止位置をずらすことによって阻止する制御
の一方又は両方によって実現し得る。所定の賞が付加並
びによって入賞となる確率は、例えば、このような制御
を行う場合と行わない場合を抽選、予め定められた順
序、又はその他の手段によって振り分けることにより、
或いはその所定の賞に対応するシンボルがシンボルの総
数に占める比率によって設定することができる。比較的
高い確率としては、例えば6乃至7割以上、或いは8乃
至9割以上とすることができる。なお、特定の賞が2種
以上ある場合、各特定の賞毎に2種以上の所定の賞の何
れかを対応させてもよい。
【0053】入賞並び設定手段が、特定の賞に内部当り
状態が設定されていない場合に、所定の賞の入賞条件達
成を、必ず又は少なくとも比較的高い確率で基本並びに
よって実現するためには、(1)において述べたよう
に、例えば、所定の賞が内部当り対象賞であり且つ内部
当り条件が達成された場合に、前記のような所謂引き込
み制御により基本並びの位置に必要シンボルを停止させ
ること、或いは、内部当りであると否とに拘らず、所定
の賞の入賞が付加並びにより行われる位置に該当シンボ
ルが停止することを停止位置をずらすことによって阻止
する制御を行うこと等によって実現し得る。
【0054】また、特定の賞に内部当り状態が設定され
ていない場合に所定の賞が付加並びによって入賞するよ
うに制御を行うことを抽選等により比較的低い率で実行
し、特定の賞に内部当り状態が設定されている場合に所
定の賞が付加並びによって入賞するように制御を行うこ
とを抽選等により比較的高い率で実行するようにするこ
ともできる。
【0055】なお、所定の賞の入賞条件達成が付加並び
によって実現した場合に、そのことをシンボルの並び以
外によっても遊技者に報知するものとすることができ
る。そのような報知手段を構成する報知装置には特に限
定はなく、1又は2個以上のランプやLED(発光ダイ
オード)を用いた表示装置、液晶パネルを用いた表示装
置、LED等による7セグメントデジタル表示等の視覚
的内容を報知する装置(それらの1種又は2種以上の組
み合わせ)や、スピーカその他の音声発生装置による聴
覚的内容を報知する装置(それらの1種又は2種以上の
組み合わせ)等の何れか又はそれらの複合等によって行
うことができる。この場合の報知手段は、特に設けられ
たものでもよく、また例えば、同様の状況において通常
行われる表示や音声に変更が加えられることにより報知
するものであってもよい。 (2-1 ) (2)の遊技装置は、全表示手段が左右方向
に並列しており、上記所定の賞の入賞条件を達成し得る
付加並びが、上記各基本並びのうち右端の表示手段又は
左端の表示手段の何れかにおける一つのシンボルをその
シンボルと同じ列の隣接シンボルに代えた並びであるも
のとすることができる(請求項8)。
【0056】全表示手段が左右方向に並列していて、各
表示固定手段を遊技者が操作して表示手段にシンボルを
固定的に表示させる場合、通常、左端又は右端の表示手
段から順に表示固定手段を操作してシンボルを固定的に
表示させ、最後に右端又は左端の表示手段について表示
固定手段を操作してシンボルを固定的に表示させる。例
えば3つの表示手段(リール)を備えた現在までのスロ
ットマシンにおいては、ほとんどの場合、左、中、右の
順に回転を停止させるのが遊技者にとって有利となるよ
う設計されているので、遊技者は一般にその順に操作す
る。
【0057】所定の賞の入賞条件を達成し得る付加並び
が、上記各基本並びのうち右端の表示手段又は左端の表
示手段の何れかにおける一つのシンボルをそのシンボル
と同じ列の隣接シンボルに代えた並びであるものとし、
隣接シンボルに代える表示手段を、遊技者が一般的に或
いは必ず表示固定手段の操作を最後に行う方の表示手段
(現在までのスロットマシンにおいてはほとんどの場合
右端の表示手段)とすると、最後の表示手段以外の表示
手段が固定的に表示したシンボルが、最後の表示手段が
固定的に表示するシンボルの種類と位置次第で所定の賞
の付加並びによる入賞条件が達成される状態が生じ易く
なる。この場合、付加並びにより所定の賞に入賞するこ
と、すなわち特定の賞について内部当り状態が設定され
ていることについて、遊技者の期待が高まるので、遊技
の興趣が盛り上がることとなる。 (2-2 ) (2)又は(2-1 )の遊技装置は、特定の賞
に内部当り状態が設定されている場合、上記所定の賞の
入賞条件達成が付加並びによって実現されることがあ
り、特定の賞に内部当り状態が設定されていない場合、
所定の賞の入賞条件達成が付加並びによって実現される
ことがない又は実現される確率が低いものとすることが
できる(請求項9)。
【0058】特定の賞に内部当り状態が設定されていな
い場合に所定の賞の入賞条件達成が付加並びによって実
現されることがないとき、付加並びにより所定の賞に入
賞すると、必ず特定の賞に内部当り状態が設定されてい
ることとなる。特定の賞に内部当り状態が設定されてい
ない場合に所定の賞の入賞条件達成が付加並びによって
実現される確率が低いとき、付加並びにより所定の賞に
入賞すると、高い確率で特定の賞に内部当り状態が設定
されていることとなる。これらは、特定の賞に内部当り
状態が設定されている場合に所定の賞の入賞条件達成が
付加並びによって実現される率の如何にかかわらない。
【0059】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0060】図1乃至図5は、本発明の実施の形態の例
としてのスロットマシンについてのものである。
【0061】図1は、スロットマシンの構成の概要を示
すブロック図、図2は、スロットマシンの外観の正面図
である。
【0062】図3は、このスロットマシンにおける基本
並び及び可能な付加並びの例を示す図である。
【0063】図4は、このスロットマシンにおける基本
並び及び有効となり得る付加並びを示す図である。
【0064】図5は、ゲーム開始から再遊技の入賞並び
設定までの処理動作の概略を示すフローチャートであ
る。 (1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面につい
て、図2を参照しつつ説明する。
【0065】上端部の3箇所(左右及び中央)にヒット
ランプ10が設けられている。
【0066】上下方向中央部のやや上方には、水平方向
等間隔に並んだ3つのシンボル表示窓12が設けられ、
スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリー
ル14が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に
回転自在に支持されている。各リール14の外周面に
は、多種のシンボル(オレンジ、プラム、ベル、チェリ
ー等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」
の文字等。図示せず。)が周方向における一定距離毎に
順に表示され、そのうち周方向に連続する任意の3つの
シンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓
12における上中下の各位置にリール14毎に表示され
る。遊技者はこれらのシンボルを視認することができ
る。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモー
タ(回転駆動装置の一例。図示せず。)によって、回転
駆動され、また停止保持される。
【0067】シンボル表示窓12には、3つのリール1
4それぞれが停止状態で表示する3つのシンボルに関
し、入賞判定において、払い込まれたメダルの枚数(1
乃至3枚)に応じて有効とされる基本並びを示すライン
16(線)が5本描かれている。この基本並びは、図4
の(1) 乃至(5) に示されている。各ライン16の左端部
には、払い込まれたメダルの枚数に応じてどのライン1
6が有効であるかを示す有効ラインランプ18が配設さ
れている。この例においては、払い込まれたメダルが1
枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ18の
点灯によって中央の水平ライン16が有効であることが
示され、メダルが2枚の場合、「1MEDAL」及び2
つの「2MEDALS」の有効ラインランプ18の点灯
によって3本の水平ライン16が全て有効であることが
示され、メダルが3枚の場合、「3MEDALS」の有
効ラインランプ18を含む全ての有効ラインランプ18
の点灯によって、両対角ライン16を含む全てのライン
16が有効であることが示される。メダルが3枚の場合
は、図4の(6) 及び(7) に示されている2通りの付加並
び(すなわち図4(1) の基本並びにおける右端のリール
14のシンボルが隣接シンボルである並び)も有効とな
る。これらの有効な付加並びを示すのが2本のライン1
7である。遊技者は、有効ラインランプ18によって示
された有効ライン16上及び2通りの付加並びのライン
17上に、各リール14におけるどのようなシンボルが
位置しているかを見て基本並びによるゲームの結果(入
賞か否か、及び入賞した賞の種類)を知ることができ
る。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは
点滅等やスピーカ20からの音声出力などによっても知
らされる。
【0068】メダルを払い込むには、上下中央部の右方
部に設けられたメダル投入口22からメダルを投入する
か、スロットマシンに保留されているメダルがある場合
は、BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。B
ETボタン24はメダル投入口22の左方に設けられて
いる。
【0069】有効ラインランプ18の下方に、リール1
4の回転開始が可能であることを示すために点灯するス
タートランプ26(START)が設けられ、BETボ
タン24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開
始させるためのスタートレバー28が設けられている。
【0070】各リール14の下方には、それぞれのリー
ル14が回転中であり、その回転をストップボタン30
の押圧により停止させることが可能であることを示すた
めに点灯する3つのストップランプ32(STOP)が
設けられている。ストップボタン30は、ストップラン
プ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けられ
ている。
【0071】メダル投入口22の上側には、メダルの投
入が可能なことを示すために点滅するメダル投入ランプ
34(INSERT MEDALS)が設けられてい
る。その上方には、上から順に、保留枚数表示器38
(CREDIT)及び払出枚数表示器40(PAYOU
T)が設けられている。
【0072】下端部にはメダル受皿部42が設けられ、
その中央部の上側にメダル払出口44が設けられ、その
右側にスピーカ20が設けられている。 (2) 次に、主に図1のブロック図を参照してスロット
マシンの構成の概要を説明する。
【0073】制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等
の制御及び各種データの読み書きなどの処理を行うCP
U(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器
等の制御などのためのプログラム及び各種データが書き
込まれたROM、並びに周辺機器等との接続のための入
出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、必
要に応じ周辺機器等と連携して、上記表示手段、表示固
定手段、入賞並び設定手段、内部当り設定手段、入賞判
定手段等の機能を実現する。
【0074】メダル投入ランプ部34aは、メダルの投
入が可能な場合に制御部50から与えられる点滅指示信
号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0075】メダル検出部51は、メダル投入口22か
ら投入されたメダルを検出して検出信号を制御部50に
出力する。
【0076】BETボタン24は、スロットマシンに保
留されているメダルを払い込む場合にメダル1枚毎に1
度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50
に出力する。
【0077】スタートランプ部26aは、リール14の
回転開始が可能な状態である場合に制御部50から与え
られる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯
させる。
【0078】スタートレバー28は、リール14の回転
開始が可能な状態において3つのリール14の回転を一
斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信
号を制御部50に出力する。
【0079】ストップランプ部32aは、リール14が
回転中であってその回転をストップボタン30の押圧に
より停止させることが可能である場合に各リール14毎
に制御部50から与えられる点灯指示信号により、各ス
トップランプ32を点灯させる。
【0080】ストップボタン30(停止ボタン)は、回
転中のリール14を停止させる場合に各リール14毎に
押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧によ
り、対応するリール14を停止させるための停止信号を
制御部50に出力する。
【0081】有効ラインランプ部18aは、払い込まれ
たメダルの枚数に応じて制御部50から与えられる点灯
指示信号により、対応する有効ラインランプ18を点灯
させる。
【0082】リール部14aは、3つのリール14と、
各リール14を回転駆動又は停止保持するための3つの
ステッピングモータと、制御部50からのステッピング
モータ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを
駆動するための駆動回路と、一定回転位置において制御
部50に対しリセット信号を出力するためのリセット信
号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、
リール14の1回転毎に、リセット信号を受けた時点か
らステッピングモータ駆動信号の例えばパルス数をカウ
ントすることにより、リール14の回転角度、すなわち
各シンボルの位置を把握すること(すなわち表示手段に
よる表示内容を検知すること)ができる。
【0083】ヒットランプ部10aは、制御部50から
与えられる点灯指示信号又は点滅指示信号により、ヒッ
トランプ10を点灯し又は点滅する。
【0084】音声出力部52は、制御部50から出力さ
れる音声出力信号に応じ、スピーカ20から音声を出力
する。
【0085】保留枚数表示部38aは、スロットマシン
に保留されているメダル枚数として制御部50に記憶さ
れている枚数に応じて制御部50から出力される表示信
号に従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器3
8に表示する。
【0086】メダル払出部44aは、ゲームの結果に応
じ制御部50において計算されたメダル払出数に応じて
制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数
に応じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0087】払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に
応じ制御部50において算出されたメダル払出数に応じ
て制御部50から出力される表示信号に従って、その枚
数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。 (3) 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図4及び図5
を参照して説明する。
【0088】先ず、ステップS1において、制御部50
がメダル払込みの有無を判定する。メダルの投入が可能
でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル
投入口22から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留
されているメダルがあって保留枚数表示器38に1以上
が表示されている場合にBETボタン24押圧により1
枚以上のメダルが払い込まれることにより、ステップS
1の判定はY(YES)となる。それにより、スタート
ランプ26が点灯すると共に、投入されたメダル枚数に
応じて有効ランプ18が点灯し、ステップS2に進む。
【0089】スタートレバー28を押下すると、ステッ
プS2はYとなり、制御部50は、スタートランプ26
を消灯し、3つのリール14を一斉に回転させる。そし
てステップS3でBB(ビッグボーナスを開始する
賞)、RB(レギュラーボーナスを開始する賞)、及び
SB(シングルボーナスを開始する賞);再遊技;並び
にその他の遊技者にとって比較的利益の小さい賞(小
物)であるオレンジ、プラム、ベル、チェリー等につい
て、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行
う。この例においては、全ての賞が内部当り対象賞であ
り、そのうちBB及びRBが「特定の賞」であり、再遊
技が「所定の賞」である。抽選は、乱数サンプリングを
実行し、得られたサンプリング値をROMに書き込まれ
ているデータに照らして、当選か否か及びその賞の種類
等を判定することにより行う。他の方法による抽選も可
能である。抽選により何れかの賞の内部当りとなった場
合、その賞に対応する内部当りフラグがセットされる。
BB及びRBの内部当りフラグは、BB及びRBに入賞
するまでセットされた状態を継続させる。但し、BBフ
ラグ又はRBフラグがある場合にそれぞれBB又はRB
に入賞せずにステップS1に戻って繰り返されるゲーム
においては、ステップS3の抽選はBB及びRBを除く
賞について行われる。
【0090】再遊技に内部当りとなって再遊技の内部当
りフラグがセットされている場合は(S4−Y)、ステ
ップS5においてBB又はRBが内部当り状態であるか
否かが判定され、BB又はRBの内部当りフラグがセッ
トされていない場合は(S5−N)、有効ライン(並
び)のうち引込み制御により再遊技のシンボル「RP」
を引込むライン(並び)を、ステップS6において図4
における(1) 乃至(5) のライン(すなわち基本並び)に
セットし、BB又はRBの内部当りフラグがセットされ
ている場合は(S5−Y)、有効ライン(並び)のうち
引込み制御により再遊技のシンボル「RP」を引込むラ
イン(並び)を、ステップS7において図4における
(6) 及び(7) のライン(すなわち付加並び)にセットす
る。
【0091】再遊技の内部当りフラグがセットされてい
ない場合(S4−N)、何れかの賞の内部当りフラグが
セットされている場合は、有効ライン(並び)のうち引
込み制御によりその賞の該当シンボルを引込むライン
(並び)は図4における(1) 乃至(5) のライン(すなわ
ち基本並び)にセットされる。
【0092】次いで、制御部50が全てのストップラン
プ32を点灯させる。その後、遊技者が適宜のタイミン
グで各ストップボタン30を押圧することにより(或い
は所定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態
が継続することにより)出力される停止信号を制御部5
0が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に発
する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、
音声出力部52はそれに応じてスピーカ20から停止音
を出力する。次いで制御部50は左・中・右のリール1
4のうち対応するものについてのステッピングモータを
停止させる。
【0093】制御部50が対応するリールのステッピン
グモータを停止させる際、BB、RB、SB、再遊技等
の何れかの賞の内部当り状態となっていることを示すフ
ラグが何れもセットされていなければ、制御部50はス
トップボタン30押圧(或いは所定時間放置)による停
止信号を受けた後一定のタイミングでリールを停止させ
る。但し、リールが前記一定のタイミングで停止する際
に、投入されたメダル枚数に応じて有効ランプ18で示
される有効な基本並び又は有効な付加並びにおいて何れ
かの賞の入賞条件を達成することとなる場合は、そのリ
ールを1コマ送る(シンボル1つ分余分に回転させ
る)。それでも何れかの賞について入賞することとなる
場合は、入賞とならないようになるまでリールのコマ送
りを繰り返す。
【0094】この場合は、3つのリール14が停止した
状態で入賞に係るシンボルの組み合わせが有効な基本並
び及び有効な付加並びの位置に表示されないため、その
後ステップS1に戻る。
【0095】何れかの賞に内部当り状態となっているこ
とを示すフラグがセットされている場合、制御部50
は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受け
た時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要
なシンボルがセットされている引込みライン(基本並び
又は付加並び)に達するまでの差が規定停止時間内であ
るときは、そのシンボルが引込みラインに表示されるよ
うにリールを停止させる。すなわち、そのシンボルをシ
ンボル表示窓12の引込みラインに引き込む。前述のよ
うに、再遊技の内部当りフラグがセットされていてBB
又はRBの内部当りフラグがセットされている場合は、
引込みラインとして付加並びがセットされ、その他の場
合は引込みラインとして基本並びがセットされている。
セットされたラインに達するまでの差が規定停止時間内
であればそのラインに該当シンボルが引込まれ、前記規
定停止時間内にないときは、他の有効ラインに該当シン
ボルが引込まれる。規定停止時間内に該当シンボルが何
れの有効ラインにも達しない場合は、他の賞について入
賞とならないように必要に応じリールを1コマずつ送っ
て停止させる。第2のリールの停止においては、引込む
ライン上に内部当り状態の賞に該当するシンボルが2つ
揃うように(例えば「RP−RP」)制御され(但し1
つのシンボルにより入賞となるものを除く)、第3のリ
ールの停止においては、引込むライン上に内部当り状態
の賞に該当するシンボルが3つ揃うように(例えば「R
P−RP−RP」)制御される(但し2つのシンボルに
より入賞となるものを除く)。
【0096】第3のリールが停止すると、制御部50
は、有効ランプ18によって示される有効な基本並び及
び有効な付加並びに表示されたシンボルの種類及び並び
方を把握し、入賞か否か、及び入賞した賞の種類を判定
する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及び入賞し
た賞の種類を知ることとなる。
【0097】入賞と判定された場合、制御部50は、賞
の内容に応じ、例えば所定枚数のメダルの払出しをメダ
ル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数
字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部
40aに指示し、更に、その賞の内部当りを示すフラグ
をクリアする。次いで、その賞が特別ゲームを開始する
ものでない場合はステップS1に戻り、その賞がBB、
RB等の特別ゲームを開始するものであるときは、ヒッ
トランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音出力
により各特別ゲーム開始の賞に入賞したことが報知さ
れ、その特別ゲームへ移行し、特別ゲーム終了後、ステ
ップS1に戻る。
【0098】BBフラグ又はRBフラグがセットされて
いない場合において入賞なしと判定されたときは、全て
の賞についての内部当りフラグをクリアする。次いでス
テップS1に戻り、ゲームが繰り返される。BB及びR
Bの内部当りフラグは、BB及びRBに入賞するまでセ
ットされた状態を継続させる。
【0099】再遊技(「RP−RP−RP」)のシンボ
ルは各リール14に満遍なく表示されていて、引込むラ
インが図4の(6) 又は(7) のラインである場合も(1) 乃
至(5) のライン(すなわち基本並び)である場合もそれ
ぞれ確実に「RP−RP−RP」が引込まれて再遊技に
入賞する。従って、図4の(6) 又は(7) のライン(すな
わち付加並び)において再遊技が入賞すると、確実にB
B又はRBの内部当り状態であることとなり、而も付加
並びの入賞により違和感を感じるので、遊技者は、BB
又はRBの内部当り状態であることを確実性高く知るこ
ととなる。
【0100】最後に停止する第3のリールが右リール1
4であり、再遊技(所定の賞)に該当するシンボルRP
が左・中の各リール14における中段位置に停止表示さ
れ、右リール14が未停止状態である場合、大きな利益
が得られるBB又はRBの内部当り状態であることにつ
いて遊技者の期待が高まる。右リール14においてシン
ボルRPが上段又は下段に停止表示されれば、図4にお
ける(6) 又は(7) のライン(すなわち付加並び)におい
て再遊技に入賞し、BB又はRBの内部当り状態である
ことが示されるからである。
【0101】なお、本発明の実施は、電気回路若しくは
電子回路による手段又は機械的な手段に代えてソフトウ
ェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段
に代えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な
手段により行ってもよい。
【0102】
【0103】
【発明の効果】 本発明 の遊技装置においては、付加並び
により所定の賞に入賞した場合、必ず又は少なくとも比
較的高い確率で特定の賞に内部当り状態が設定されてい
ることとなり、而も、付加並びによる所定の賞の入賞
は、遊技者に違和感を与える反面、遊技者の注意を喚起
することとなるので、遊技者は、付加並びによる所定の
賞の入賞によって、特定の賞について内部当り状態が設
定されていること又はその可能性が少なくとも比較的高
いことに確実性高く気付くこととなる。そのため、付加
並びにより所定の賞に入賞すると、特定の賞に入賞する
期待感を遊技者に抱かせて遊技の興趣を高めると共に、
特定の賞について内部当り状態が設定されていること又
はその可能性が少なくとも比較的高いことを遊技者に気
付かせてその特定の賞の内部当りによる入賞の機会が次
の遊技者に利用されてしまう不都合を防ぐことができ
る。従って、表示固定手段の操作により表示手段を固定
的に表示させて入賞を狙うというこの種遊技装置本来の
醍醐味を損なわず、遊技者の緊張感を持続させると共に
表示手段による表示内容に対する興味をも強めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】このスロットマシンにおける基本並び及び可能
な付加並びの例を示す図である。
【図4】このスロットマシンにおける基本並び及び有効
となり得る付加並びを示す図である。
【図5】ゲーム開始から再遊技の入賞並び設定までの処
理動作の概略を示すフローチャートである。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数種のシンボルを順次連続的に表示する
    ための3以上の表示手段と、 その表示手段における前記連続的表示を停止させてシン
    ボルを固定表示させるための表示固定手段とを有し、 前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段にシ
    ンボルを固定的に表示させることができ、前記表示手段
    が固定的に表示したシンボルの種類と位置が所定の入賞
    条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行す
    る遊技機であって、 各表示手段について、表示手段の総数nと同じ個数のシ
    ンボルを一列に表示するn個の基本表示位置を有し、全
    表示手段の基本表示位置が、各表示手段毎のn個の基本
    表示位置が表示手段数であるn列並んだn行×n列の行
    列状をなし、 固定的に表示されたシンボルについての入賞条件達成の
    判定は、各表示手段における固定的に表示されたシンボ
    ル一つずつからなるn個のシンボルによる並びのうち、
    前記基本表示位置に固定的に表示された行方向及び対角
    線方向の(n+2)通りのn個のシンボルの並びである
    基本並びのシンボルのうち全て又は一部と、その基本並
    び以外のものである付加並びの一部又は全部について行
    われ、全ての賞又は一部の賞である内部当り対象賞に関し、所
    定の内部当り条件の達成によって、その内部当り条件に
    対応する賞について内部当り状態を設定する内部当り設
    定手段を有し、 内部当り対象賞の一部又は全てである特定の賞に内部当
    り状態が設定されている場合に、その特定の賞以外の賞
    の一部又は全部である所定の賞の入賞条件達成を、必ず
    又は少なくとも比較的高い確率で前記付加並びによって
    実現し、前記特定の賞に内部当り状態が設定されていな
    い場合に、前記所定の賞の入賞条件達成を、必ず又は少
    なくとも比較的高い確率で基本並びによって実現する入
    賞並び設定手段 を備えることを特徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】上記遊技機が、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態にお
    いて前記シンボルの3以上を遊技者が視認し得る、回転
    自在に支持された回転体、及びその回転体を回転駆動す
    るための回転駆動装置からなる3以上の表示装置と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを
    固定表示させるための表示固定装置とを有し、 前記表示固定装置を遊技者が操作して前記表示装置に前
    記シンボルを停止表示させることができ、 その表示固定装置によって停止した回転体における前記
    シンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成
    することと入賞とが対応するスロットマシンである請求
    項1記載の遊技装置。
  3. 【請求項3】表示手段の総数nが3である請求項1又は
    2記載の遊技装置。
  4. 【請求項4】入賞条件を達成し得る付加並びが、上記各
    基本並びのうち一つのシンボルをそのシンボルと同じ列
    の隣接シンボルに代えた並びである請求項1、2又は3
    記載の遊技装置。
  5. 【請求項5】一列に並んだn個の基本表示位置の一方の
    端部の延長上に隣接して1個の追加表示位置を有する表
    示手段を1乃至n有すると共に、一列に並んだn個の基
    本表示位置の他方の端部の延長上に隣接して1個の追加
    表示位置を有する表示手段を0乃至n有し、これらの追
    加表示位置に固定的に表示されたシンボルも付加並びを
    構成し得る請求項1、2、3又は4記載の遊技装置。
  6. 【請求項6】入賞条件を達成し得る付加並びが1乃至4
    通りである請求項1、2、3、4又は5記載の遊技装
    置。
  7. 【請求項7】上記の比較的高い確率が、7割以上の確率
    である請求項1、2、3、4、5又は6記載の遊技装
    置。
  8. 【請求項8】全表示手段が左右方向に並列しており、 上記所定の賞の入賞条件を達成し得る付加並びが、上記
    各基本並びのうち右端の表示手段又は左端の表示手段の
    何れかにおける一つのシンボルをそのシンボルと同じ列
    の隣接シンボルに代えた並びである請求項1、2、3、
    4、5、6又は7記載の遊技装置。
  9. 【請求項9】特定の賞に内部当り状態が設定されている
    場合、上記所定の賞の入賞条件達成が付加並びによって
    実現されることがあり、特定の賞に内部当り状態が設定
    されていない場合、所定の賞の入賞条件達成が付加並び
    によって実現されることがない又は実現される確率が低
    い請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の遊技
    装置。
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