JP3070014U - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP3070014U JP1999009880U JP988099U JP3070014U JP 3070014 U JP3070014 U JP 3070014U JP 1999009880 U JP1999009880 U JP 1999009880U JP 988099 U JP988099 U JP 988099U JP 3070014 U JP3070014 U JP 3070014U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常ゲームと、通常ゲームに比し遊技者が得
られる利益が大きい特別ゲームに加えて、ゲームの続行
に伴う価値手段の減少の抑制若しくは阻止又は増加を実
現しつつ特別ゲームの開始による大量の価値手段の獲得
を待つことができる。 【解決手段】 別段の条件を要せず複数の賞に入賞可能
な通常ゲームと、所定の高入賞率条件の下で行われ複数
の賞に入賞可能で、1又は2以上の所定の賞の入賞の率
が通常ゲームに比し高いこと以外は通常ゲームと同一内
容の高入賞率ゲームと、所定の特別条件の下で通常ゲー
ム及び高入賞率ゲームとは異なる内容で行われ、通常ゲ
ーム及び高入賞率ゲームに比し遊技者が得られる価値手
段の量が大きい特別ゲームを備える。通常ゲーム及び高
入賞率ゲームで入賞可能な賞として、特別ゲームのため
に入賞を要する特別条件賞を含む。所定の賞は特別条件
賞以外の賞とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、通常ゲーム及び特別ゲームに加え、1又は2以上の所定の賞の入賞 の率が通常ゲームに比し高いこと以外は通常ゲームと同一内容である高入賞率ゲ ームを備える、スロットマシン等の遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、概ね次のようなものであっ た。
【0003】 すなわち、外周に複数のシンボルを有する複数のリールを例えば3つ有し、メ ダルの投入後にスタートレバーなどの操作によって前記リールを外周の複数のシ ンボルがおおむね識別され得る程度の速度で回転させ、プログラム上で各賞につ いての内部当りの抽選を行う。遊技者にとって比較的利益の小さい賞(リールに ほぼ均等に多数表示されたシンボルの組み合せによる賞)について当選して内部 当りとなった場合は、リール停止位置の制御によりほぼ確実に入賞する。遊技者 にとって大きな利益が得られる賞(リールに比較的少数表示されたシンボルの組 み合せによる賞)に当選して内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御に より比較的高い率で入賞する。リール停止位置の制御は、遊技者が各リールに対 応したストップボタンを操作してから一定時間内に可能な範囲で、対応するシン ボルを入賞に必要な位置に引き込んで停止させるものである。
【0004】 比較的利益の小さい賞(「小物」)としては、例えば、再遊技(次回もメダル 投入なしで同じ条件で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ以下 )のメダル払い出し等が挙げられ、大きな利益が得られる賞としては、例えば、 所謂ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)等のようにより多数 のメダル獲得が可能なゲームを開始する賞(「特別な賞」)を挙げることができ る。何れにせよ、入賞した場合はそれぞれの賞の内容に従った処理が行われる。
【0005】 従来のスロットマシンでは、前記の大きな利益が得られる特別な賞に入賞する と、それ以前に消費したメダルを補って十分な利益を得ることが可能だが、前記 の比較的利益の小さい賞に何度も入賞しても、遊技者が消費したメダルの一定割 合が払い戻されるという程度にしかならなかった。
【0006】 例えば、遊技者が1000枚のメダルを消費した場合に「特別な賞」に1度も 入賞しなかったならば、その間の数十回の「小物」の入賞により約350から5 50枚程度のメダルが払い出されたり、遊技の回数が再遊技により増やされたり していた。従って、「特別な賞」の入賞と異なり、前記の比較的利益の小さい賞 の入賞は「入賞」したという感覚には及ばない点があった。
【0007】 また、「特別な賞」に入賞して多数のメダル獲得が可能なゲームが行われても 、それがが終了すれば、次に「特別な賞」に入賞するまで徐々にメダルを消費す る通常ゲームに戻ることとなる。
【0008】 本考案は、従来技術における上記のような課題に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、通常ゲームと、通常ゲームに比し遊技者が得られる利 益が大きい特別ゲームに加えて、ゲームの続行に伴う価値手段の減少の抑制若し くは阻止又は増加を実現しつつ特別ゲームの開始による大量の価値手段の獲得を 待つことができる、スロットマシン等の遊技装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1) 本考案の遊技装置は、 種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上の表示手段と、 所定の表示固定指示に応答してその表示手段に前記表示内容を固定的に表示させ るための表示固定手段とを有し、前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所 定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを、価値手段の払い込み に応じて実行する遊技機であって、 別段の条件を要することなく行われ、複数の賞に入賞可能である通常ゲームと、 所定の高入賞率条件の下で行われ、複数の賞に入賞可能であり、1又は2以上の 所定の賞の入賞の率が通常ゲームに比し高いこと以外は通常ゲームと同一内容で ある高入賞率ゲームと、 所定の特別条件の下で通常ゲーム及び高入賞率ゲームとは異なる内容で行われ、 通常ゲーム及び高入賞率ゲームに比し遊技者が得られる価値手段の量が大きい特 別ゲームを備えており、 通常ゲーム及び高入賞率ゲームにおいて入賞可能な賞として、特別ゲームを行う ために入賞することを要する特別条件賞を含み、 前記所定の賞は特別条件賞以外の賞であることを特徴とする(請求項1)。
【0010】 別段の条件を要することなく行われる通常ゲームと、通常ゲームに比し遊技者 が得られる利益が大きい特別ゲームに加えて、1又は2以上の所定の賞の入賞の 率が通常ゲームに比し高い高入賞率ゲームを備えるので、遊技内容が豊富化し、 遊技者の興味を引きつけることが可能であると共に、高入賞率ゲームが実行され れば、ゲームの続行に伴う価値手段の減少の抑制若しくは阻止又は増加(これら のうち何れか1以上であればよい)を実現しつつ特別ゲームの開始による大量の 価値手段の獲得を待つことができる。その場合に、高入賞率ゲームにおいて入賞 の率が通常ゲームに比し高い所定の賞は、特別ゲームを行うために入賞すること を要する特別条件賞を含まないので、特別ゲームが実行される頻度が増大して遊 技者に与える価値手段の量を増やし過ぎることを回避することができる。
【0011】 上記の、種々の表示内容を連続的に変化させつつ表示し得る1又は2以上 の表示手段と、その表示手段に前記表示内容を固定的に表示させるための表示固 定手段とを有し、前記表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を 達成することと入賞とが対応するゲームを、価値手段の払い込みに応じて実行す る遊技機は、例えば、 複数種のシンボルを順次連続的に表示するための1又は2以上の表示手段と、 表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための 表示固定手段と、 価値手段の払い込みを検知するための払込検知手段を有し、 前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条 件を達成することと入賞とが対応するゲームを、払込検知手段が所定の価値手段 の払い込みを検知したことに応じて実行する遊技機とすることができる。
【0012】 このような遊技機の好適な例として、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又 は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体 を回転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以上の表示装置(表示手段 )と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表 示固定装置(表示固定手段)とを有し、 その表示固定装置によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシン等の 遊技機を挙げることができる(請求項6)。
【0013】 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字等を挙げることができる。
【0014】 前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適 な例におけるような、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回転駆動され る回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等のビデオディスプレイ装置を利 用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1又は2以上 有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するものとすること ができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体が互いに独 立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互いに 独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置を利用した ものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上のシンボル 群を互いに独立的に表示することにより1又は2以上の表示手段とすることもで きる。
【0015】 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0016】 前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号若 しくは遊技者が不操作状態で所定時間経過することにより発生する停止信号等の 表示固定指示に応答して、前記のような回転体を回転駆動するステッピングモー タ等の回転駆動装置を適宜のタイミングで停止させるもの、又は、ビデオディス プレイ装置によるシンボルの表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとす ることができる。或いは、例えば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で 前記のような回転体を特定のシンボルが特定位置に位置するように停止させるも の、又は、特定条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位 置するように固定表示させるものとすることもできる。表示手段を2以上とした 場合、例えば表示手段による表示内容の固定的表示を、各表示手段毎に設けた停 止ボタンによる停止信号順に行なうものとしたり、同時の停止信号はキャンセル したり一方を強制選択するものとすることにより、或いは、一つの停止ボタンに より全表示手段が所定順序で順次表示内容の固定的表示を行うものとすることに より、表示手段による表示内容の固定的表示を表示手段毎に順次行わせることが できる。
【0017】 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。
【0018】 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。
【0019】 払込検知手段は、例えば、価値手段としての遊技媒体であるメダルの投入及び その数を検知したり、遊技装置又は情報記録媒体に記憶されている遊技媒体保留 情報(クレジット)からの価値手段の払い込み[例えば払い込みボタンの押圧等 による払込信号]及びその量を検知するものとすることができる。
【0020】 本考案の遊技装置において実行されるゲームにおいては、表示固定手段に よって表示手段が固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成することと ゲームの入賞とが対応し、入賞の有無及び賞の種類は、表示手段が固定的に表示 した表示内容によって遊技者に示される。
【0021】 入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段 を設けることにより判定することができる。
【0022】 入賞条件達成というのは、例えば、(1)遊技者が操作する停止ボタンによる停 止信号又は不操作状態で所定時間放置することにより発生する停止信号等の所定 の表示固定指示に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停止位 置とその種類が入賞の条件を達成することとすることができる。
【0023】 或いは、入賞条件達成を、例えば、(2)適宜タイミングで乱数サンプリングを 実行し、得られたサンプリング値により判断する抽選手段、又はその他の抽選手 段の実行により判断するものとすることができる。
【0024】 また或いは、入賞条件達成を、例えば、(3)所定の内部当り条件(例えば、適 宜タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判断 される条件、又はその他の抽選手段の実行により判断される条件)の達成によっ て、その内部当り条件に対応する賞についての内部当り状態が内部当り設定手段 により設定された上で、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号又は遊技者 が表示手段を固定表示させずに不操作状態で所定時間放置することにより発生す る停止信号等の所定の表示固定指示を受けた時点から前記条件によって特定され るシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内である場合にそのシ ンボルをその特定位置に固定表示させるようにし、固定表示されたシンボルの停 止位置とその種類が入賞の条件を達成することとすることができる。なお、入賞 の条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞の条件や賞の内容を適 宜変更することもできる。
【0025】 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン等の遊 技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リプレイ )可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲームの 開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることができる。 特別ゲームが開始される賞と言うのは、特別ゲームを行うために入賞することを 要する特別条件賞の一例である。特別ゲームが開始される賞は、1種であっても よく2種以上であってもよい。また特別ゲームの内容は、1種であってもよく2 種以上であってもよい。特別ゲームから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し 得るものとすることもできる。
【0026】 通常ゲームとは、別段の条件を要することなく行われ、複数の賞に入賞可 能であるものを言い、 高入賞率ゲームとは、所定の高入賞率条件の下で行われ、複数の賞に入賞可能で あり、そのうち1又は2以上の所定の賞の入賞の率が通常ゲームに比し高いこと 以外は通常ゲームと同一内容であるものを言い、 特別ゲームとは、所定の特別条件の下で通常ゲーム及び高入賞率ゲームとは異な る内容で行われ、通常ゲーム及び高入賞率ゲームに比し遊技者が得られる価値手 段の量が大きいものを言う。通常ゲーム及び高入賞率ゲームにおいて入賞可能な 賞として、特別ゲームを行うために入賞することを要する特別条件賞を含み、高 入賞率ゲームにおける所定の賞は、特別条件賞以外の賞(例えば、所定量の価値 手段[例えば十数枚又はそれ以下の遊技媒体としてのメダル]の獲得又は再遊技 [次回もメダル投入なしで同じ条件で再ゲームできる]等の比較的利益の小さい 賞[所謂小物]とすることができる。)である。
【0027】 例えば、通常ゲームとして、メダル等の価値手段の払い込み量が増えると(最 大払い込み量を例えば3個とする)入賞率が上がるが、価値手段1単位に対し得 られる価値手段の期待値は1よりも十分に小さい(例えば0.2又は0.3乃至 0.6又は0.7程度)もの、 高入賞率ゲームが、その得られる価値手段の期待値が1若しくはその近傍(例え ば0.8若しくは0.9乃至1.1若しくは1.2程度)又は1以上5以下程度 (例えば2程度)であるもの、 特別ゲームとして、例えば、価値手段を1単位(メダル1枚)だけ払い込むこと ができ、所定枚数のメダルを払い出す賞に高率で入賞し得、得られる価値手段の 期待値が7乃至20或いは9乃至14程度であるSB(シングルボーナス)、S Bを所定回数繰り返すことができるRB(レギュラーボーナス)、RBを所定回 数繰り返すことができるBB(ビッグボーナス)等の他、特別条件賞開始以外の 賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが一定期間可能になるCT(チャレン ジタイム)、SBの当選確率が所定期間中10倍程度になる10倍役物等を挙げ ることができる。
【0028】 なお、RB(レギュラーボーナス)やBB(ビッグボーナス)等の遊技者にと って大きな利益が得られる特別ゲームを開始し得る賞を単にRB「レギュラーボ ーナス」やBB「ビッグボーナス」等と言うこともある。
【0029】 この遊技装置は、全ての賞又は一部の賞である内部当り対象賞に関し、所 定の内部当り条件の達成によって、その内部当り条件に対応する賞について内部 当り状態を設定する内部当り設定手段を有し、 表示固定手段は、内部当り設定手段により内部当たり状態が設定されている場合 、所定の表示固定指示の時点から内部当り状態が設定されている賞に対応する表 示内容が表示されるまでのずれが所定範囲内であることを条件に表示手段にその 表示内容を固定的に表示させるようにするものであり、 内部当り対象賞として上記所定の賞を含み、 内部当り設定手段は、高入賞率ゲームにおける所定の賞の内部当り条件の達成率 を通常ゲームにおけるものよりも高くするものとすることができる(請求項2) 。
【0030】 この場合、高入賞率ゲームにおける所定の賞の内部当り条件の達成率を通常ゲ ームにおけるものよりも高くすることにより、その所定の賞の入賞率を通常ゲー ムにおける入賞率よりも高くすることができる。
【0031】 内部当り条件は、例えば、各ゲームにおいて乱数サンプリングを実行し、得ら れたサンプリング値が特定範囲の値であることにより内部当り条件が達成される もの(すなわち抽選によるもの)としたり、内部当り条件達成をその他の抽選手 段により判定することもできる。内部当り対象賞が1種である場合を除き、複数 種の内部当り対象賞それぞれについて内部当り条件を設定することができる。
【0032】 内部当り設定手段は、内部当り条件を達成したか否かを判定し、内部当り条件 を達成した場合は、例えば該当するフラグをセットすることにより内部当り状態 を設定するものとすることができる。内部当り対象賞が複数種であってそれぞれ について内部当り条件が設定されている場合は、それぞれについて設けたフラグ をセットするものとすることができる。
【0033】 内部当り状態が設定されている場合、例えば、1回のゲームにおいてその賞に 入賞する率が上がるものとすること又は入賞がほぼ確実となるものとすることが できる。内部当り状態は、例えば1回のゲームが終われば解除されるものとする こともでき、内部当りとなった賞に入賞するまで継続するものとすることもでき 、回数や時間やその他の条件によって定まる所定期間内のみ継続するものとする こともできる。
【0034】 本明細書中、ほぼ確実というのは、例えば7割以上、好ましくは8割以上、よ り好ましくは9割以上の確実性を言い、確実である場合を含む。
【0035】 表示固定手段は、所定の表示固定指示の時点から内部当り状態が設定されてい る賞に対応する表示内容が表示されるまでのずれが所定範囲内であることを条件 に表示手段にその表示内容を固定的に表示させる。上記スロットマシンを例にと れば、前記内部当り条件が達成された場合に、例えば、遊技者が操作する停止ボ タンによる停止信号を受けた時点から前記内部当り条件によって特定される賞に 対応するシンボルが特定位置に表示されるまでのずれが所定範囲内であることを 条件にそのシンボルを入賞に必要な位置に停止させる(所謂引き込み制御を行う )ものとすることができる。回転体において該当するシンボルの出現率が高けれ ば、より高率で入賞可能となり、該当するシンボルが、所謂引き込みにおけるず れの許容範囲内毎に万遍なく配されていれば、確実に又はほぼ確実に入賞し得る こととなる。
【0036】 −1 この遊技装置は、所定の賞の少なくとも一部についての高入賞率ゲー ムにおける内部当り条件の達成率が2種以上設けられ、その達成率が達成率選択 条件に応じて設定されるものとすることができる(請求項3)。 この場合、所定の賞の少なくとも一部についての高入賞率ゲームにおける内部当 り条件の達成率が達成率選択条件に応じて設定されることにより、その所定の賞 の入賞率が複数段階の何れかに設定されることとなるので、遊技内容が豊富化し 、遊技者の興味を引きつけることができる。
【0037】 −2 この遊技装置は、通常ゲームにおける一部(例えば、所定量の価値手 段の獲得又は再遊技等の比較的利益の小さい賞、或いは所定の賞)又は全部の賞 の内部当り条件達成率が複数種設けられ、(遊技者からの)価値手段の払い込み 量に対する(遊技者への)価値手段付与量の割合である還元率(特別ゲームの開 始条件となる賞を除いてもよい)を算出する還元率算出手段(例えば所定ゲーム 数毎に算出するもの)を有し、内部当り設定手段が、還元率算出手段により算出 される還元率が所定の率(例えば30乃至60%の所定の率)に近づくように前 記複数種の内部当り条件達成率から内部当り条件達成率を選択する(例えば前記 所定ゲーム数毎に算出する)ものとすることができる。複数種の内部当り条件達 成率から内部当り条件達成率を選択する賞を、内部当り状態が設定された場合に ほぼ確実に入賞する賞とすると、内部当り条件達成率がほぼ入賞率となるので、 還元率の制御に直結することとなる。例えば、還元率を45%に設定し、複数の 内部当り抽選データを設ける場合、35%になる内部当り抽選データと60%に なる内部当り抽選データを設け、遊技の還元率が45%より低い場合は60%の 抽選データを使用し、高い場合は35%の抽選データを使用して、45%の還元 率になるように調整する。
【0038】 −3 この遊技装置は、高入賞率ゲームにおける所定の賞の一部又は全部の 内部当り条件達成率が複数種設けられ、還元率(特別ゲームの開始条件となる賞 を除いてもよい)を算出する還元率算出手段(例えば所定ゲーム数毎に算出する もの)を有し、内部当り設定手段が、還元率算出手段により算出される還元率が 所定の率(例えば100%等の80乃至120%の所定の率)に近づくように前 記複数種の内部当り条件達成率から内部当り条件達成率を選択する(例えば前記 所定ゲーム数毎に算出する)ものとすることができる。複数種の内部当り条件達 成率から内部当り条件達成率を選択する賞を、内部当り状態が設定された場合に ほぼ確実に入賞する賞とすると、内部当り条件達成率がほぼ入賞率となるので、 還元率の制御に直結することとなる。例えば、還元率を100%に設定し、複数 の内部当り抽選データを設ける場合、90%になる内部当り抽選データと120 %になる内部当り抽選データを設け、遊技の還元率が100%より低い場合は1 20%の抽選データを使用し、高い場合は90%の抽選データを使用して、10 0%の還元率になるように調整する。
【0039】 高入賞率ゲームは、所定の高入賞率条件の下で行われる。
【0040】 −1 高入賞率ゲームの開始については、例えば、通常ゲームにおいて行う 抽選(乱数サンプリング等)に当選した場合に開始されるものとすることや、特 別ゲームの一部(例えば特別ゲームの一部がBBである場合、BBの全部若しく は一部)又は全部が終了した後、即時又は所定ゲーム後若しくは所定時間後に、 無条件で或は抽選(例えば特別ゲーム中若しくは後の抽選において、又は特別ゲ ームを開始する賞に内部当りとなるか否かの抽選において同時に)に当選したこ とを条件として開始するものとすることができる。特別ゲームを開始する賞に内 部当りとなるか否かの抽選において同時に、その後の高入賞率ゲームの開始を決 定する場合、その決定を、表示手段による表示内容(例えば、同じ特別ゲーム開 始賞の表示内容として色違いのもの等の複数種を設け、その種類によって高入賞 率ゲームを開始するものか否かを示すもの)又はその他の視覚的若しくは聴覚的 報知手段により遊技者に報知するものとすることができる。このように、特別ゲ ームを開始する賞として、その後高入賞率ゲームを開始するものとそうでないも のの複数種設けることにより、遊技者の興趣を一層そそることができる。
【0041】 例えば、特別ゲームの一部又は全部において、特別ゲーム終了後高入賞率ゲー ムを開始するものとすることができる(請求項5)。この場合、大量の価値手段 を獲得し得る特別ゲーム後に高入賞率ゲームが実行されれば、ゲームの続行に伴 う価値手段の減少の抑制若しくは阻止又は増加(これらのうち何れか1以上であ ればよい)を実現して大きな余裕を保ちつつ次の特別ゲームの開始による大量の 価値手段の獲得を待つことができるので、遊技者の興味を強く引き付けることが できる。
【0042】 −2 高入賞率ゲームにおいて入賞の率が通常ゲームに比し高くなる所定の 賞となり得る賞を2以上(例えば、所定量の価値手段を獲得できる賞を2種以上 [例えばスロットマシンにおけるベルやプラム等のシンボルを揃える賞]、或い は、所定量の価値手段を獲得できる賞を1種又は2種以上と再遊技を行うことが できる賞)有し、そのうち1又は2以上の賞が、所定賞選択条件に応じ、所定の 賞として設定されるものとす)有し、そのうち1(例えば、所定量の価値手段を 獲得できる賞、又は、再遊技を行うことができる賞)又は2以上の賞が、所定賞 選択条件に応じ、所定の賞として設定されるものとすることができる(請求項4 )。この場合、高入賞率ゲームにおける所定の賞が、所定賞選択条件に応じて1 又は2以上設定されるので、遊技内容が豊富化し、遊技者の興味を引きつけるこ とができる。所定賞の選択は、例えば、高入賞率ゲームを開始する抽選や特別ゲ ームの内部当りと同時に或いは別個に抽選により選択されるものとすることがで きる。
【0043】 高入賞率ゲームにおける所定の賞の入賞の率は、複数種設けることができる。 所定の賞が2種以上ある場合、そのうちの少なくとも一部の所定の賞について複 数種設けることができ、複数種の所定の賞についてそれぞれ独立的に複数種の入 賞の率を設けることもできる。この場合、高入賞率ゲームにおける所定の賞の入 賞の率が、複数種から選択されるので、遊技内容が豊富化し、遊技者の興味を引 きつけることができる。所定の賞の入賞の率の選択は、高入賞率ゲームを開始す る抽選や特別ゲームの内部当りと同時に或いは別個に抽選により選択されるもの とすることができる。また、所定賞の選択と同時に抽選等により行うこともでき る。
【0044】 −3 高入賞率ゲームの終了については、例えば、所定のゲーム回数又は獲 得メダル枚数(獲得価値手段量)に達したことにより終了するものとすることや 、特別ゲームを開始する賞の一部(例えば特別ゲームの一部がBBである場合、 BBの全部若しくは一部)又は全部についての内部当りとなったことにより終了 するものとすることや、終了抽選に当選(換言すれば、継続抽選に落選)するこ とにより終了するものとすること(なお、このような終了抽選は、例えば、最初 の高入賞率ゲーム又は所定ゲーム消化後のゲームから1又は2以上の所定ゲーム 毎に行うものとすることができる。)、或いはこれら1又は2以上の組合わせ等 が挙げられる。終了条件が異なる高入賞率ゲームを複数種設けることにより、遊 技内容が一層豊富化し、遊技者の興味を強く引きつけることができる。特別ゲー ムを開始する賞の一部又は全部についての内部当り(特に、その内部当りがその 特別ゲームを開始する賞に入賞するまで継続するものの場合)となったことによ り終了するものとすれば、価値手段を少なくとも維持しつつ次の特別ゲームによ る大量の価値手段獲得が約束されたものとなり、終了抽選の確率が低いか或いは 前記所定のゲーム回数又は獲得メダル枚数が多ければ、より長く価値手段を維持 しつつ次の特別ゲームによる大量の価値手段獲得をより大きく期待できるものと なる。 なお、上記の各種抽選結果は、あたかもその時点において抽選が行われてい ると遊技者が思うような態様で遊技者に報知することが、遊技者の興趣をそそる 上で効果的である。そのような態様の例としては、複数(好ましくは多数)のラ ンプやLED等を順次点滅させて最後に当り位置で点灯させる態様(より具体的 には、ルーレットのような表示態様)や、表示装置により表示される数字(又は 文字若しくは図形)を連続的に変化させ、最後に当りの数字(又は文字若しくは 図形)を表示させる態様等を挙げることができる。
【0045】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0046】 図1乃至図4は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。
【0047】 図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマ シンの外観の正面図である。
【0048】 図3は、ゲーム開始からBB内部当りフラグまでの処理動作の概略を示すフロ ーチャートである。
【0049】 図4は、BB内部当り状態において再遊技についての高入賞率ゲーム(再遊技 高入賞率ゲーム)のゲーム回数を設定する処理動作の概略を示すフローチャート である。
【0050】 (1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説 明する。
【0051】 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0052】 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール1 4が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。 各リール14の外周面には、多種のシンボル(オレンジ、プラム、ベル、☆、チ ェリー等の絵、「7」の文字、「BAR」の文字、「RP」の文字等。図示せず 。)が周方向における一定距離毎に順に表示され、そのうち周方向に連続する任 意の3つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボル表示窓12における 上中下の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこれらのシンボルを視認 することができる。各リール14は、それぞれ別々のステッピングモータ(回転 駆動装置の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、また停止保持される。
【0053】 シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3 つのシンボルに関し、入賞判定において、払い込まれたメダル(価値手段)の枚 数(1乃至3枚)に応じて有効とされる整列位置を示すライン16(線)が5本 描かれている。各ライン16の左端部には、払い込まれたメダルの枚数に応じて どのライン16が有効であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。 この例においては、払い込まれたメダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効 ラインランプ18の点灯によって中央の水平ライン16が有効であることが示さ れ、メダルが2枚の場合、「1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有 効ラインランプ18の点灯によって3本の水平ライン16が全て有効であること が示され、メダルが3枚の場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を 含む全ての有効ラインランプ18の点灯によって、両対角ライン16を含む全て のライン16が有効であることが示される。遊技者は、有効ラインランプ18に よって示された有効ライン16上に、各リール14におけるどのようなシンボル が位置しているかを見てゲームの結果(入賞か否か、及び入賞した賞の種類)を 知ることができる。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは点滅等や スピーカ20からの音声出力などによっても知らされる。
【0054】 メダルを払い込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22か らメダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、 BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。BETボタン24はメダル投入 口22の左方に設けられている。
【0055】 有効ラインランプ18の下方に、リール14の回転開始が可能であることを示 すために点灯するスタートランプ26(START)が設けられ、BETボタン 24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始させるためのスタートレバ ー28が設けられている。
【0056】 各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転を ストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために 点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボ タン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けら れている。
【0057】 メダル投入口22の上側には、メダルの投入が可能なことを示すために点滅す るメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けられている。そ の上方には、上から順に、ゲーム回数表示器36(COUNT)、保留枚数表示 器38(CREDIT)及び払出枚数表示器40(PAYOUT)が設けられて いる。
【0058】 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。
【0059】 (2) 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を 説明する。
【0060】 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 必要に応じ周辺機器等と連携して、上記表示手段、表示固定手段、内部当り設定 手段、払込検知手段、入賞判定手段、抽選手段、還元率算出手段、報知手段等の 機能を実現する。
【0061】 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0062】 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。
【0063】 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルを賭ける場合に メダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に出力 する。
【0064】 スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に 制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させ る。
【0065】 スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリ ール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を 制御部50に出力する。
【0066】 ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップ ボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制 御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させ る。
【0067】 ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合 に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、 対応するリール14を停止させるための停止信号を制御部50に出力する。
【0068】 有効ラインランプ部18aは、賭けられた(払込まれた)メダルの枚数に応じ て制御部50から与えられる点灯指示信号により、対応する有効ラインランプ1 8を点灯させる。
【0069】 リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保 持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモー タ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、 一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット 信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎 に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス 数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位 置を把握すること(すなわち表示手段による表示内容を検知すること)ができる 。
【0070】 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0071】 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。
【0072】 ゲーム回数表示部36aは、再遊技高入賞率ゲームを行ない得る残りゲーム数 として制御部50に記憶されているゲーム数に応じて制御部50から出力される 表示信号に従って、そのゲーム数に応じた数字をゲーム回数表示器36に表示す る。
【0073】 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。
【0074】 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0075】 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。
【0076】 (3) 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3及び図4を参照して説明する。
【0077】 ステップS1において、制御部50がメダル払込みの有無を判定する。メダル の投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル投入口22 から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留されているメダルがあって保留枚数 表示器38に1以上が表示されている場合にBETボタン24押圧により1枚以 上のメダルが払い込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)とな る。それにより、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、投入されたメ ダル枚数に応じて有効ラインランプ18が点灯し、ステップS3に進む。
【0078】 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50は、 次のステップS4でスタートランプ26を消灯し、ステップS5で3つのリール 14を一斉に回転させる。
【0079】 制御部50は、再遊技高入賞率ゲームのフラグがセットされている場合(S6 −Y)、再遊技高入賞率ゲームの内部当り抽選データをセットし(S7)、再遊 技高入賞率ゲームのフラグがセットされていない場合(S6−N)、通常ゲーム の内部当り抽選データをセットする(S8)。再遊技高入賞率ゲームの内部当り 抽選データは、再遊技賞の入賞の率が通常ゲームに比し高いこと以外は通常ゲー ムと同一内容である
【0080】 次に、ステップS9で、BB(ビッグボーナス)、RB(レギュラーボーナス )、及びSB(シングルボーナス);その他の遊技者にとって比較的利益の小さ い賞(小物)であるオレンジ、プラム、ベル、チェリー等又は再遊技について、 制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。この例においては、全ての 賞が内部当り対象賞である。抽選は、乱数サンプリングを実行し、得られたサン プリング値をROMに書き込まれているデータに照らして、当選か否か及びその 賞の種類等を判定することにより行う。抽選でBBに内部当りになる確率は1/ 250、RBについての確率は1/300である。他の方法による抽選も可能で ある。
【0081】 抽選により何れかの賞の内部当りとなった場合、その賞に対応するフラグがセ ットされる。BB(ビッグボーナス)に当選した場合、すなわち所謂BBの内部 当りの場合(S10−Y)、制御部50においてBBフラグがセットされる(S 11)。RB(レギュラーボーナス)、SB(シングルボーナス)、RP(再遊 技)、又はその他の小物の内部当り(当選)となった場合、それぞれに対応する フラグがセットされる。
【0082】 但し、BB(BBを開始する)に内部当り状態となっていてBBフラグが設定 されている場合は(S12−Y)、制御部50は、再遊技高入賞率ゲームを行な うか否かの抽選を行ない(S13)、その抽選に当選したならば(S14−Y) 、再遊技高入賞率ゲームのフラグをセットすると共に(S15)、再遊技高入賞 率ゲームを行なうことができるゲーム数についての振分け抽選を実行する(S1 7)。振分け抽選結果が50ゲームであれば(S17−Y)、制御部50におけ るゲーム回数カウンタに「50」をセットし(S18)、振分け抽選結果が50 ゲームでなければ(S17−N)、制御部50におけるゲーム回数カウンタに「 100」をセットする(S19)。
【0083】 次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技 者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(或いは所 定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態が継続することにより)出力 される停止信号を制御部50が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に 発する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、音声出力部52はそれ に応じてスピーカ20から停止音を出力する。次いで制御部50は対応するリー ル14のステッピングモータを停止させる。
【0084】 制御部50が対応するリール14のステッピングモータを停止させる際、BB 、RB、SB、再遊技、その他の小物等の何れかの賞の内部当り状態となってい ることを示すフラグがセットされていなければ、制御部50はストップボタン3 0押圧(或いは所定時間放置)による停止信号を受けた後一定のタイミングでリ ール14を停止させる。但し、リール14が前記一定のタイミングで停止する際 に、何れかの賞の入賞条件を達成することとなる場合は、そのリール14を1コ マ送る(シンボル1つ分余分に回転させる)。それでも何れかの賞について入賞 することとなる場合は、入賞とならないようになるまでリール14のコマ送りを 繰り返す。
【0085】 この場合は、3つのリール14が停止した状態で入賞に係るシンボルの組み合 わせが有効ライン16上に表示されないため、その後ステップS1に戻る。
【0086】 何れかの賞に内部当り状態となっていることを示すフラグがセットされている 場合、制御部50は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受けた時点 から内部当り状態となっている賞への入賞に必要なシンボルが入賞に必要な位置 に達するまでの差が規定停止時間内であるときは、そのシンボルが必要位置に表 示されるようにリール14を停止させようとする。すなわち、そのシンボルをシ ンボル表示窓12の必要位置に引き込む。このようにして、内部当り状態が設定 されている場合に、その賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実となる。 前記規定停止時間内にないときは、他の賞について入賞とならないように必要に 応じリール14を1コマずつ送って停止させる。
【0087】 全てのリール14が停止して有効ライン上のシンボルの並びが入賞と判定され た場合、制御部50は、賞の内容に応じ、例えば所定枚数のメダルの払出しをメ ダル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数字を払出枚数表示器4 0に表示するよう払出枚数表示部40aに指示し、更に、その賞の内部当りを示 すフラグをクリアする。次いで、その賞が特別ゲームを開始するものでない場合 はステップS1に戻り、その賞がBB以外の特別ゲームを開始するものであると きは、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音出力により各特別 ゲーム開始の賞に入賞したことが報知され、その特別ゲームへ移行し、特別ゲー ム終了後、ステップS1に戻る。
【0088】 入賞なしと判定されたときは、BBフラグ及びRBフラグを除く全ての賞につ いての内部当りフラグをクリアする。次いでステップS1に戻り、ゲームが繰り 返される。
【0089】 BBに内部当り状態となっていてBBフラグが設定されている場合、各リール 14についてBBに入賞するためのシンボルである「7」を引込む制御が行なわ れ、全てのリール14が停止した状態におけるシンボルの並びが7−7−7であ れば、BB(ビッグボーナス)に入賞したと判定される。次いで所定枚数のメダ ルが払出され、BBフラグがクリアされ、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ 20からの効果音出力によりBBゲーム開始の賞に入賞したことが報知され、B Bゲームへ移行する。BBゲームを終了すると、ゲーム回数表示器36に、ステ ップS17の振分け抽選結果に応じてゲーム回数カウンタにセットされた数(例 えば「50」)が表示される。次のゲーム以降におけるステップS9の内部当り の抽選は、再遊技高入賞率ゲームの内部当り抽選データ(S7)に基づき行なわ れるので、再遊技の内部当り及び入賞が高率で実現され、他の賞については通常 の率で内部当り及び入賞が実現される。再遊技高入賞率ゲームを1回行なう毎に ゲーム回数カウンタの値は1ずつ減算され、その減算された数がゲーム回数表示 器36に表示される。このようにして再遊技高入賞率ゲームを50回行なうと、 ゲーム回数カウンタの値は0となり、再遊技高入賞率ゲームのフラグがクリアさ れる。次の回のゲームからは、通常ゲームの内部当り抽選データ(S8)に基づ きステップS9の内部当りの抽選が行なわれる。
【0090】 BBの内部当りフラグは、BBに入賞するまでセットされた状態を継続させる 。但し、BBフラグがある場合にBBに入賞せずにステップS1に戻って繰り返 されるゲームにおいては、ステップS9の抽選は行われない。或いは、例えば、 この抽選を、小物の全部又は一部についてのみ行うようにすることもできる。
【0091】 なお、本考案の実施は、電気回路若しくは電子回路による手段又は機械的な手 段に代えてソフトウェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段に代 えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な手段により行ってもよい。
【0092】
【考案の効果】
本考案の遊技装置によれば、通常ゲームと、通常ゲームに比し遊技者が得られ る利益が大きい特別ゲームに加えて、所定の賞の入賞の率が通常ゲームに比し高 い高入賞率ゲームを備えるので、遊技内容が豊富化し、高入賞率ゲームが実行さ れれば、ゲームの続行に伴う価値手段の減少の抑制若しくは阻止又は増加を実現 しつつ特別ゲームの開始による大量の価値手段の獲得を待つことができる。その 場合に、高入賞率ゲームにおける所定の賞は、特別ゲームを行うために入賞する ことを要する特別条件賞を含まないので、特別ゲームが実行される頻度が増大し て遊技者に与える価値手段の量を増やし過ぎることを回避することができ、遊技 店の経営を成り立たせつつ遊技者を引きつけることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始からBB内部当りフラグまでの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】BB内部当り状態において再遊技についての高
入賞率ゲーム(再遊技高入賞率ゲーム)のゲーム回数を
設定する処理動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
14 リール

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】種々の表示内容を連続的に変化させつつ表
    示し得る1又は2以上の表示手段と、所定の表示固定指
    示に応答してその表示手段に前記表示内容を固定的に表
    示させるための表示固定手段とを有し、前記表示手段が
    固定的に表示した表示内容が所定の入賞条件を達成する
    ことと入賞とが対応するゲームを、価値手段の払い込み
    に応じて実行する遊技機であって、別段の条件を要する
    ことなく行われ、複数の賞に入賞可能である通常ゲーム
    と、所定の高入賞率条件の下で行われ、複数の賞に入賞
    可能であり、1又は2以上の所定の賞の入賞の率が通常
    ゲームに比し高いこと以外は通常ゲームと同一内容であ
    る高入賞率ゲームと、所定の特別条件の下で通常ゲーム
    及び高入賞率ゲームとは異なる内容で行われ、通常ゲー
    ム及び高入賞率ゲームに比し遊技者が得られる価値手段
    の量が大きい特別ゲームを備えており、通常ゲーム及び
    高入賞率ゲームにおいて入賞可能な賞として、特別ゲー
    ムを行うために入賞することを要する特別条件賞を含
    み、前記所定の賞は特別条件賞以外の賞であることを特
    徴とする遊技装置。
  2. 【請求項2】全ての賞又は一部の賞である内部当り対象
    賞に関し、所定の内部当り条件の達成によって、その内
    部当り条件に対応する賞について内部当り状態を設定す
    る内部当り設定手段を有し、表示固定手段は、内部当り
    設定手段により内部当たり状態が設定されている場合、
    所定の表示固定指示の時点から内部当り状態が設定され
    ている賞に対応する表示内容が表示されるまでのずれが
    所定範囲内であることを条件に表示手段にその表示内容
    を固定的に表示させるようにするものであり、内部当り
    対象賞として上記所定の賞を含み、内部当り設定手段
    は、高入賞率ゲームにおける所定の賞の内部当り条件の
    達成率を通常ゲームにおけるものよりも高くするもので
    ある請求項1記載の遊技装置。
  3. 【請求項3】所定の賞の少なくとも一部についての高入
    賞率ゲームにおける内部当り条件の達成率が2種以上設
    けられ、その達成率が達成率選択条件に応じて設定され
    る請求項2記載の遊技装置。
  4. 【請求項4】高入賞率ゲームにおいて入賞の率が通常ゲ
    ームに比し高くなる所定の賞となり得る賞を2以上有
    し、そのうち1又は2以上の賞が、所定賞選択条件に応
    じ、所定の賞として設定される請求項1、2又は3記載
    の遊技装置。
  5. 【請求項5】特別ゲームの一部又は全部において、特別
    ゲーム終了後高入賞率ゲームを開始する請求項1、2、
    3又は4記載の遊技装置。
  6. 【請求項6】上記遊技機が、外周面に複数のシンボルが
    表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は
    2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回
    転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装
    置からなる1又は2以上の表示装置と、回転駆動されて
    いる前記回転体を、所定の表示固定指示に応答して停止
    させ、シンボルを固定表示させるための表示固定装置と
    を有し、その表示固定装置によって停止した回転体にお
    ける前記シンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条
    件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンで
    ある請求項1、2、3、4又は5記載の遊技装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003205071A (ja) * 2002-01-11 2003-07-22 Yamasa Kk 遊技機、遊技機用プログラム、及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2003310858A (ja) * 2002-04-18 2003-11-05 Aruze Corp 遊技機
JP2015062700A (ja) * 2014-12-01 2015-04-09 サミー株式会社 スロットマシン

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