JP3056244U - 遊技装置 - Google Patents
遊技装置Info
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- JP3056244U JP3056244U JP1998006161U JP616198U JP3056244U JP 3056244 U JP3056244 U JP 3056244U JP 1998006161 U JP1998006161 U JP 1998006161U JP 616198 U JP616198 U JP 616198U JP 3056244 U JP3056244 U JP 3056244U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 遊技者の興味を継続的に引きつけ、遊技者に
とって大きな利益が得られる賞等の比較的に入賞率が低
い所定の賞に入賞する期待を継続的に抱かせつつ、その
賞に実際に入賞する入賞率は所定の比較的に低い率とす
る。 【解決手段】 「BB」及び「RB」の各賞は当選率を
低くし、「15枚小物」の賞は当選率を高くする。「B
B」、「RB」及び「15枚小物」の何れかに内部当り
となった場合、何れの場合もリール14上のシンボル
「☆」を引き込む。シンボルが「☆−☆−☆」と揃って
未特定入賞が達成された場合、「BB」のフラグがセッ
トされていれば賞種表示部に「7」をセットし、「R
B」のフラグがセットされていれば「3」をセットし、
それ以外は「0」、「1」、「2」、「4」、「5」、
「6」、「8」、又は「9」の何れかをセットする。賞
種表示用デジタル表示器36が、0乃至9の10種の数
字を素早く変更しつつ約5秒間表示した後、セットされ
た数字を固定的に表示して賞種を示す。
とって大きな利益が得られる賞等の比較的に入賞率が低
い所定の賞に入賞する期待を継続的に抱かせつつ、その
賞に実際に入賞する入賞率は所定の比較的に低い率とす
る。 【解決手段】 「BB」及び「RB」の各賞は当選率を
低くし、「15枚小物」の賞は当選率を高くする。「B
B」、「RB」及び「15枚小物」の何れかに内部当り
となった場合、何れの場合もリール14上のシンボル
「☆」を引き込む。シンボルが「☆−☆−☆」と揃って
未特定入賞が達成された場合、「BB」のフラグがセッ
トされていれば賞種表示部に「7」をセットし、「R
B」のフラグがセットされていれば「3」をセットし、
それ以外は「0」、「1」、「2」、「4」、「5」、
「6」、「8」、又は「9」の何れかをセットする。賞
種表示用デジタル表示器36が、0乃至9の10種の数
字を素早く変更しつつ約5秒間表示した後、セットされ
た数字を固定的に表示して賞種を示す。
Description
【0001】
本考案は、様々な入賞率の賞を備えており、所定条件の達成により入賞となる ゲームを実行する、スロットマシン等の遊技装置に関する。
【0002】
従来の遊技装置の一例としてのスロットマシンは、概ね次のようなものであっ た。
【0003】 すなわち、外周に複数のシンボルを有する複数のリールを例えば3つ有し、メ ダルの投入後にスタートレバーなどの操作によって前記リールを外周の複数のシ ンボルがおおむね識別され得る程度の速度で回転させ、プログラム上で各賞につ いての抽選を行う。遊技者にとって比較的利益の小さい賞(リールにほぼ均等に 多数表示されたシンボルの組み合せによる賞)に当選して内部当りとなった場合 は、リール停止位置の制御によりほぼ確実に入賞する。遊技者にとって大きな利 益が得られる賞(リールに比較的少数表示されたシンボルの組み合せによる賞) に当選して内部当りとなった場合は、リール停止位置の制御により比較的高い率 で入賞する。リール停止位置の制御は、遊技者が各リールに対応したストップボ タンを操作してから一定時間内に可能な範囲で、対応するシンボルを入賞に必要 な位置に引き込んで停止させるものである。
【0004】 比較的利益の小さい賞としては、例えば、再遊技(次回もメダル投入なしで同 じ条件で再ゲームできる)や所定枚数(例えば十数枚又はそれ以下)のメダル払 い出しの他、所謂シングルボーナス(SB)等が挙げられ、大きな利益が得られ る賞としては、例えば、所謂ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(R B)等のようにより多数のメダル獲得が可能な賞を挙げることができる。何れに せよ、入賞した場合はそれぞれの賞の内容に従った処理が行われる。
【0005】 SB、RB、BBは、次のような内容のものである。 SB[シングルボーナス](役物):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞する ことによって、次回のゲームにおいてのみ行われる。特別の賞(役物賞、例えば 一般ゲームにおいて入賞とならないシンボルの組合せのみが入賞となる賞)に高 率で入賞し得、入賞すれば15枚(14枚、13枚等もある)のメダルを獲得で きるゲーム。 RB[レギュラーボーナス](役物連続作動装置):一般ゲームにおいて特定 の賞に入賞することによって、次回のゲームから12回のゲーム数を上限として のSBが連続して行われ、特別の賞(役物賞)に8回の入賞があったときは終 了する。なお、12ゲーム、8回は最高値であり、それ以下でもよい。 BB[ビッグボーナス](役物連続作動増加装置):一般ゲームにおいて特定 の賞に入賞することによって、次回のゲームから30回のゲーム数を上限として のRBを開始する賞(一般ゲームにおいてRBを開始する賞とは異なるシンボ ルの組み合わせにより入賞となるものであってよい)に高率で入賞し得る。RB を開始する賞に3回入賞したときは終了する。なお、3回は最高値であり、それ 以下でもよい。
【0006】 比較的利益の小さい賞には高い頻度で当選し、該当するシンボルが揃って入賞 するが、遊技者にとってはさほど嬉しくはない。
【0007】 BB及びRBの開始頻度が高ければ遊技者は喜ぶが、多くのメダルを払い出す BB及びRBの頻度を高めれば遊技場経営者の利益が減り過ぎる。
【0008】 遊技者が最も喜ぶのは、最も多くメダルを獲得できるBBであるから、現在主 流のスロットマシンの場合、BBに重点を置き、RBの抽選確率(内部当りの抽 選確率)が1/500程度であったり、ひどいものは1/1000より低い場合 もあり、BBとRBを合算した抽選確率は百数十分の一程度と極めて低くなって いる。
【0009】 比較的利益の小さい賞に度々入賞してもBBやRBを開始する賞になかなか当 たらない場合、平均百数十ゲームの間だらだらと単調に遊技を続けることとなっ てゲームの流れが単調なものとなり、ややもすると遊技者が飽きてしまいかねな いものとなっている。その原因の一つは、シンボルが揃った時点で直ちに賞の種 類(ほとんどの場合比較的利益の小さい賞)が遊技者にわかるからである。
【0010】 本考案は従来技術に存した上記のような問題点に鑑み行われたものであって、 その目的とするところは、遊技者の興味を継続的に引きつけ、遊技者にとって大 きな利益が得られる賞等の比較的に入賞率が低い所定の賞に入賞する期待を継続 的に抱かせつつ、その賞に実際に入賞する入賞率は所定の比較的に低い率とする ことができる遊技装置を提供することにある。
【0011】
上記目的を達成する本考案の遊技装置は、 所定条件の達成により入賞となるゲームを実行する遊技機であって、 様々な入賞率の賞を備え、 前記ゲームの結果として、一定の賞の入賞条件達成又は比較的に入賞率が低い所 定の賞と比較的に入賞率が高い所定の賞を含む所定の複数種の賞の何れかに入賞 し得る条件である未特定入賞条件達成を遊技者に示す結果表示手段と、 その結果表示手段が前記未特定入賞条件達成を示す場合に前記所定の複数種の賞 のうち何れに入賞するかを決定する賞種決定手段と、 ゲームを実行して結果表示手段により未特定入賞条件達成が示された後に、前記 賞種決定手段により決定された賞を報知する賞種報知手段を有し、 前記未特定入賞条件は比較的に高い率で達成されることを特徴とする(請求項1 )。
【0012】 結果表示手段は、ゲームの結果として、一定の賞の入賞条件達成又は未特定入 賞条件達成を遊技者に示し、結果表示手段により未特定入賞条件達成が示された 場合、その後、賞種報知手段が、賞種決定手段により決定された賞を報知する。
【0013】 未特定入賞条件は、比較的に入賞率が低い所定の賞と比較的に入賞率が高い所 定の賞を含む所定の複数種の賞の何れかに入賞し得る条件であって、比較的に高 い率で達成され、比較的高い頻度で結果表示手段により示される。そのため、結 果表示手段による未特定入賞条件達成の表示により遊技者の緊張感を引き起こし て興味を継続的に引きつけ、比較的に入賞率が低い所定の賞[例えば、BB(ビ ッグボーナス)等の遊技者にとって大きな利益が得られる賞]に入賞する期待を 継続的に抱かせつつ、その賞に実際に入賞する入賞率は所定の比較的に低い率と することができる。
【0014】 然も、ゲームを実行して結果表示手段により未特定入賞条件達成が示された後 に、賞種報知手段が賞種決定手段により決定された賞のうち少なくとも一種を報 知するので、それ自体がプラスアルファのゲームとして遊技者の興趣を強くそそ るものとなる。 (1) 上記の、所定条件の達成により入賞となるゲームを実行する遊技機であっ て、そのゲームの結果を遊技者に示す結果表示手段を有するものは、例えば、 複数種のシンボルを順次連続的に表示するための1又は2以上の表示手段(結果 表示手段)と、 表示手段における前記連続的表示を停止させてシンボルを固定表示させるための 表示固定手段とを有し、 前記表示固定手段を遊技者が操作して前記表示手段に前記表示内容を固定的に表 示させることができ、前記表示手段が固定的に表示したシンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するゲームを実行する遊 技機とすることができる。
【0015】 このような遊技機の好適な例として、 外周面に複数のシンボルが表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又 は2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回転体、及びその回転体 を回転駆動するための回転駆動装置からなる1又は2以上の表示装置(結果表示 手段)と、 回転駆動されている前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させるための表 示固定装置(表示固定手段)とを有し、 前記表示固定装置を遊技者が操作して前記表示装置に前記シンボルを固定的に表 示させることができ、 その表示固定装置によって停止した回転体における前記シンボルの種類とその停 止位置が所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロットマシンを挙 げることができる(請求項2)。
【0016】 前記シンボルとは、図形、絵、文字、記号等を意味するものであり、その例と しては、プラム、スイカ、チェリー、ベル等の絵、「7」の文字、「BAR」の 文字、「RP」の文字、「☆」、「◎」の記号等を挙げることができる。
【0017】 前記の複数種のシンボルを順次連続的に表示するための表示手段は、前記好適 な例におけるような、ステッピングモータ等の回転駆動装置により回転駆動され る回転体のほか、例えば、CRTや液晶パネル等のビデオディスプレイ装置を利 用したものであってもよい。前記遊技機は、このような表示手段を1又は2以上 有し、各表示手段が1組のシンボル群を互いに独立的に表示するものとすること ができる。前記回転体の場合、1又は2以上(例えば3つ)の回転体が互いに独 立的に回転することにより、それぞれの回転体に表示されたシンボル群を互いに 独立的に表示するものとすることができる。ビデオディスプレイ装置を利用した ものの場合、例えば1台のビデオディスプレイ装置に1又は2組以上のシンボル 群を互いに独立的に表示することにより1又は2以上の表示手段とすることもで きる。
【0018】 前記回転体の一般的な例としては、多種のシンボルが外周面の周方向に順に1 つずつ表示されたリールを挙げることができる。
【0019】 前記表示固定手段は、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号に 応答して、前記のような回転体を回転駆動するステッピングモータ等の回転駆動 装置を適宜のタイミングで停止させ得るものとすることができる。なお、前記表 示固定手段は、遊技者が不操作状態で所定時間経過することにより発生する停止 信号に応答して、前記ステッピングモータ等の回転駆動装置を適宜のタイミング で停止させ得るようにすることもできる。又は、ビデオディスプレイ装置による シンボルの表示を適宜のタイミングで固定表示させるものとすることができる。 或いは、例えば遊技機内部の制御装置によって、特定条件下で前記のような回転 体を特定のシンボルが特定位置に位置するように停止させ得るもの、又は、特定 条件下でビデオディスプレイ装置によるシンボルが特定位置に位置するように固 定表示させ得るものとすることもできる。
【0020】 表示手段による表示内容の表示は、例えば少なくとも遊技者が視認し得る程度 の時間、表示内容を固定状態で表示するものであれば、固定的表示ということが できる。
【0021】 前記のような回転体やビデオディスプレイ装置等による表示手段が固定的に表 示したシンボルの種類とその停止位置が所定の入賞条件を達成する場合、それは ゲームの入賞と対応する。すなわち、この表示手段は、ゲームの結果を遊技者に 示す結果表示手段となる。 (2) 入賞となる所定条件達成というのは、例えば、遊技者が操作する停止ボ タンによる停止信号又は不操作状態で所定時間放置することにより発生する停止 信号に応答して適宜のタイミングで固定表示されたシンボルの停止位置とその種 類についての条件を達成することとすることができる。
【0022】 或いは、所定条件達成を、例えば、適宜タイミングで乱数サンプリングを実 行し、得られたサンプリング値により判断する抽選手段、又はその他の抽選手段 の実行により判断するものとすることができる。
【0023】 また或いは、所定条件達成を、例えば、所定の内部当り条件(例えば、適宜 タイミングで乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング値により判断さ れる条件、又はその他の抽選手段の実行により判断される条件)の達成によって 、その内部当り条件に対応する賞についての内部当り状態が内部当り設定手段に より設定された上で、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号又は遊技者が 表示手段を固定表示させずに不操作状態で所定時間放置することにより発生する 停止信号を受けた時点から前記条件によって特定されるシンボルが特定位置に表 示されるまでのずれが所定範囲内であることとすることもできる。なお、入賞と なる所定条件は、常に一定であることを必ずしも要しない。入賞となる所定条件 や賞の内容を適宜変更することもできる。
【0024】 入賞の有無及びその賞の種類は、入賞条件達成の有無を判定する入賞判定手段 を設けることにより判定することができる。
【0025】 入賞判定手段による所定条件達成の判定がどのように行われるにせよ、(上記 スロットマシンの例においては、表示固定装置によって固定表示されたシンボル の種類とその停止位置によって、)ゲームの結果が遊技者に示される。 (2-1) 本考案の遊技装置は、未特定入賞を含む全ての賞又は未特定入賞を含む 一部の賞が内部当り対象賞であり、所定の内部当り条件の達成によって、その内 部当り条件に対応する賞について内部当り状態を設定する内部当り設定手段を有 するものとすることができる(請求項3)。
【0026】 内部当り条件は、任意に定めることができる。例えば、各ゲームにおいて乱数 サンプリングを実行し、得られたサンプリング値が特定範囲の値であることによ り内部当り条件が達成されるもの(すなわち抽選)としたり、内部当り条件達成 をその他の抽選手段により判定したり、ゲーム中に表示手段が固定的に表示する 表示内容によって内部当り条件達成を判定することもできる。未特定入賞を含む 各内部当り対象賞について、それぞれ内部当り条件が設定される。内部当り条件 達成の確率は、例えば前記のようなサンプリング値が内部当りに該当することと なる幅を大小様々とすることにより、各内部当り対象賞毎に様々に設定すること ができる。
【0027】 内部当り設定手段は、内部当り条件を達成したか否かを判定し、内部当り条件 を達成した場合は、例えばその内部当り条件に該当するフラグをセットすること により内部当り状態を設定するものとすることができる。
【0028】 内部当り状態が設定されている場合、例えば、その賞に入賞する率が上がるも のとすること又は入賞がほぼ確実となるものとすること、すなわち高入賞率化す るものとすることができる。内部当り状態は、例えば1回のゲームが終われば解 除されるものとすることもでき、内部当りとなった賞に入賞するまで継続するも のとすることもでき、回数や時間やその他の条件によって定まる所定期間内のみ 継続するものとすることもできる。
【0029】 本明細書中、ほぼ確実というのは、例えば7割以上、好ましくは8割以上、よ り好ましくは9割以上の確実性を言い、確実である場合を含む。
【0030】 高入賞率化は、上記スロットマシンを例にとれば、前記内部当り条件が達成さ れた場合に、例えば、遊技者が操作する停止ボタンによる停止信号を受けた時点 から前記内部当り条件によって特定される賞に対応するシンボルが特定位置に表 示されるまでのずれが所定範囲内であることを条件にそのシンボルを入賞に必要 な位置に停止させること(所謂引き込み)による高入賞率化を実現するものとす ることができる。回転体において該当するシンボルの出現率が高ければ、より高 率で入賞可能となり、該当するシンボルが、所謂引き込みにおけるずれの許容範 囲内毎に万遍なく配されていれば、確実に又はほぼ確実に入賞し得ることとなる 。
【0031】 なお、高入賞率というのは、上記スロットマシンを例にとれば、回転する回転 体におけるシンボルを見ながら遊技者が停止ボタンを操作して所要のシンボルが 所要位置に停止するように回転体を停止させる場合に、遊技者の技量の如何によ り一層確実性高く、内部当りとなった賞に入賞可能な状態となるものを含むもの であり、単に数学的な確率が上がることのみを言うものではない。 (2-2) 入賞によって遊技者に与えられる賞としては、例えば、メダルやコイン 等の遊技媒体の払い出し、遊技媒体保留情報(クレジット)の加算、再遊技(リ プレイ)可能回数等の価値情報の加算、遊技者にとってより有利な条件の特別ゲ ームの開始等、又はそれらのうち2以上のものの組み合わせ等を挙げることがで きる。特別ゲームが開始される賞は、1種であってもよく2種以上であってもよ い。また特別ゲームの内容は、1種であってもよく2種以上であってもよい。特 別ゲームから更に同種又は異種の特別ゲームに移行し得るものとすることもでき る。
【0032】 特別ゲームというのは、一般ゲームよりも入賞確率が高いというような、一般 に、遊技者にとって有利な条件のゲームである。一般ゲームというのは、特別な 条件を要することなく通常行われるゲームを言う。
【0033】 スロットマシン等における特別ゲームとしては、例えば、 SB[シングルボーナス](役物):一般ゲームにおいて特定の賞に入賞する ことによって、次回のゲームにおいてのみ行われる。特別の賞(役物賞、例えば 一般ゲームにおいて入賞とならないシンボルの組合せのみが入賞となる賞、或い は、そのような組合せと一般ゲームにおいて入賞となるシンボルの組み合わせの 両方が入賞となる賞)に高率で入賞し得、入賞すれば所定枚数のメダルを獲得で きるゲーム。 RB[レギュラーボーナス](役物連続作動装置):一般ゲームにおいて特定 の賞に入賞することによって、次回のゲームから所定のゲーム数を上限として のSBが連続して行われ、特別の賞(役物賞)に所定数の入賞があったときは終 了する。 BB[ビッグボーナス](役物連続作動増加装置):一般ゲームにおいて特定 の賞に入賞することによって、次回のゲームから所定のゲーム数を上限として のRBを開始する賞(一般ゲームにおいてRBを開始する賞とは異なるシンボル の組み合わせにより入賞となるものであってよい)に高率で入賞し得る。RBを 開始する賞に所定回数入賞したときは終了する。 等の他、特別ゲーム開始以外の賞を遊技者の技量次第で狙って当てることが一定 ゲーム数の間可能になるCT(チャレンジタイム)、のSBを行う賞に入賞す る率が一定ゲーム数の間10倍程度になる10倍役物等を挙げることができる。 (2-3) 賞によって入賞率が様々に設定されている。一般には、遊技者にとって 利益が大きい賞ほど入賞率を低くし、遊技者にとって利益が小さい賞は入賞率を 高くする。
【0034】 未特定入賞条件達成というのは、比較的に入賞率が低い所定の賞と比較的に入 賞率が高い所定の賞を含む所定の複数種の賞の何れかに入賞し得る条件の達成で あり、未特定入賞条件は比較的に高い率で達成されるものとする。
【0035】 例えばスロットマシンの場合、一般に、所謂BB(ビッグボーナス)等の遊技 者にとってより有利な条件の特別ゲームを開始する賞は、最も入賞率が低い賞の 一つであり、15枚又は10枚のメダル払い出しや再遊技等の賞は最も入賞率が 高い賞の部類である。未特定入賞条件を達成した場合に入賞し得る賞として、入 賞率が低いBB賞等の特別ゲームを開始する賞と、入賞率が高い15枚又は10 枚のメダル払い出しや再遊技等の賞を組み合わせることにより、未特定入賞条件 は比較的に高い率で達成されるものとすることができ、結果表示手段が未特定入 賞条件達成を示すことにより、遊技者にBB賞等の特別ゲームを開始する賞のよ うに入賞率が低い賞に入賞する期待を抱かせる。
【0036】 未特定入賞条件が達成される率は、少なくとも、その未特定入賞条件達成によ り入賞し得る賞のうち最も入賞率が低い賞の入賞率に比し高いことを要し、例え ば2倍以上とすることができる。好ましくは5倍以上(請求項6)、より好まし くは10倍以上である。
【0037】 未特定入賞条件達成は、結果表示手段が特定の表示内容(例えば上記スロット マシンにおいて一定のシンボルが必要位置に表示された状態、すなわち特定シン ボルが揃った状態等。より具体的には、例えば「☆−☆−☆」や「◎−◎−◎」 が揃った状態。)を表示することによって遊技者に示される。未特定入賞条件が 達成されれば必ず入賞するものとすることもでき、未特定入賞条件が達成された 場合に入賞しないことがあるものとすることもできる。
【0038】 未特定入賞が内部当り対象賞である場合、内部当りとなったときに未特定入賞 が必ず達成されるものとすることが望ましい。そのためには、例えば上記スロッ トマシンにおいて、遊技者が任意のタイミングでシンボルを固定表示させても必 ず該当するシンボルを所要位置に引き込める程度にそのシンボルを万遍なく配す る。
【0039】 また、未特定入賞条件達成時に例えば15枚のメダル払出し等の利益が遊技者 に与えられ、その後の所定の複数種の賞の何れかへの入賞の際には、賞の内容に よって、それ以上の利益が得られない場合と特別ゲーム開始などの利益が得られ る場合とを設けることができる他、例えば、未特定入賞条件達成時には遊技者に 利益が与えられず、その後の所定の複数種の賞の何れかへの入賞の際に、賞の内 容に応じた利益が得られるものとすることもできる。 (3) 賞種決定手段は、結果表示手段が前記未特定入賞条件達成を示す場合に何 れに入賞するかを、比較的に入賞率が低い所定の賞と比較的に入賞率が高い所定 の賞を含む所定の複数種の賞のうちから決定する。この決定は、未特定入賞条件 が達成される前に予め行なうことができる他、未特定入賞条件が達成された後で 行なうこともできる。未特定入賞条件が達成された場合、その賞種決定手段が決 定した賞に入賞することとなる。
【0040】 賞種決定手段は、例えば、乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング 値により賞種を決定するものとしたり、その他の抽選手段により賞種を決定する ものとすることができる他、予め定められた決定プログラムに従い順次決定賞種 を変化させるものとすることもでき、そのような決定プログラムを数種類有し、 順次使用するものとすることもできる。 (3-1) 上記(2-1) の遊技装置は、未特定入賞についての内部当り条件が、結果 表示手段が未特定入賞条件達成を示した場合に賞種報知手段が報知する賞の種類 毎に定められており、前記内部当り設定手段が、賞種決定手段として、結果表示 手段が未特定入賞条件達成を示した場合に賞種報知手段が報知する賞の種類を決 定するものとすることができる(請求項4)。
【0041】 この場合、結果表示手段が未特定入賞条件達成を示した場合に賞種報知手段が 報知する賞の種類毎に、内部当り設定手段が別々の内部当り状態を設定する。
【0042】 これらn種類(nは2以上の整数)の賞の何れかに内部当り状態が設定されて いる場合、n種類のうち何れであっても、内部当りの効果として、一定の未特定 入賞条件が確実に又は高率で達成され、それを結果表示手段が示した後、賞種決 定手段としての内部当り設定手段により内部当り設定と同時に既に決定されてい る賞種を、賞種報知手段が報知する。
【0043】 この場合、n種類の賞毎の内部当りにより必ず未特定入賞及び各賞への入賞が 成立するならば、n種類の賞毎の内部当り条件達成率がそのままn種類の賞毎の 入賞率となる。n種類の賞毎の内部当りによっても必ずしも各賞に入賞するとは 限らないならば、その内部当り条件達成率と内部当り状態における入賞率との積 に基づいてn種類の賞毎の入賞率が算出される。 (3-2) 上記(2-1) の遊技装置は、結果表示手段が未特定入賞条件達成を示した 場合に賞種報知手段が報知する賞の種類を、未特定入賞条件が達成された後又は 未特定入賞について内部当りとなった後で賞種決定手段が決定するものとするこ とができる(請求項5)。
【0044】 この場合、未特定入賞条件達成率と、賞種決定手段により各賞が決定される率 との積が、その各賞毎の入賞率となる。 (4) 全ての賞についての入賞と未特定入賞条件達成との関係は例えば次のような 場合がある。 ・全ての賞が、未特定入賞条件達成とは別に入賞可能であると共に、未特定入賞 条件達成後にも入賞可能 ・一部の賞は未特定入賞条件達成とは別にのみ入賞可能であり、その他の賞(例 えば、BB等の特別ゲームを開始する賞の全部又は一部と、特別ゲームを開始し ない賞の一部)は未特定入賞条件達成とは別に入賞可能であると共に未特定入賞 条件達成後にも入賞可能 ・一部の賞は未特定入賞条件達成とは別にのみ入賞可能であり、その他の賞は未 特定入賞条件達成後にのみ入賞可能 ・一部の賞は未特定入賞条件達成とは別にのみ入賞可能であり、他の一部の賞は 未特定入賞条件達成とは別に入賞可能であると共に未特定入賞条件達成後にも入 賞可能なものであり、その他の賞は未特定入賞条件達成後にのみ入賞可能 ・全ての賞が未特定入賞条件達成後にのみ入賞可能 また、未特定入賞条件達成を複数種設けることもできる。その場合、入賞可能 な賞種を別々にすることができる他、入賞可能な賞種を一部重複他は別々にする こともでき、また、入賞可能な賞種は一部又は全部重複するがその少なくとも一 部の入賞率が異なるものとすることもできる。 (5) 賞種報知手段は、ゲームを実行して結果表示手段により未特定入賞条件達 成が示された後(例えば所定時間経過後)に、賞種決定手段により決定された賞 を報知する。
【0045】 賞種報知手段を構成する装置には特に限定はなく、例えば、2個以上のランプ やLED(発光ダイオード)を用いた表示装置、液晶パネルを用いた表示装置、 LED等による7セグメントデジタル表示、1又は2以上のリール(ゲームにお ける入賞とは無関係の別個に設けられたリールでもよい)等の視覚的に賞種を報 知する装置や、スピーカその他の音声発生装置により聴覚的に賞種を報知する装 置等の何れか又はそれらの複合とすることができる。視覚的内容と聴覚的内容の 複合の場合、より効果的である。
【0046】 具体的には、例えば7セグメントデジタル表示の場合、先ず未特定入賞条件達 成により15枚のメダルを払い出し、その後、7セグメントデジタル表示が数字 の連続変化を開始し、「7」で停止すればBB開始、「3」ならRB開始、「1 」、「5」、「9」ならSB開始とすることができる。また、未特定入賞条件達 成時点においてはメダルの払出しを行なわず、7セグメントデジタル表示が数字 の連続変化を開始した後、「7」で停止すればBB開始、「3」でRB開始、「 1」でSB開始、「5」で15枚のメダル払い出し、「9」で10枚のメダル払 い出し、「2」又は「6」で再遊技、その他は外れとすることができる。
【0047】 上記結果表示手段と兼用する場合、例えばリール等の結果表示手段が一旦表示 内容を固定的に表示した後、その表示内容の連続的変化及びその後の賞種決定手 段により決定された賞種の固定的表示を自動的に行なわせるという手段を採用す ることもできる。
【0048】 賞種報知の報知内容としては、例えば、文字、図形等の意味のある視覚的内容 や、言葉やメロディ等の聴覚的内容等を採用し得る。
【0049】 また賞種報知手段は、賞種の表示を連続的に変化させた後、上記賞種決定手段 が決定した賞種を固定的に表示するものとすることができる(請求項7)。
【0050】 この場合、その報知の時点において賞種の抽選が行われていると遊技者が思う ので、遊技者の期待感をそそる上で効果的である。そのような態様の例としては 、賞種を示す複数(好ましくは多数)のランプやLED等を順次点滅させて最後 に賞種決定位置で点灯させる態様や、表示装置により表示される数字(又は文字 若しくは図形)を連続的に変化させ、最後に賞種を示す数字(又は文字若しくは 図形)を表示させる態様(より具体的には、ルーレットのような表示態様)等を 挙げることができる。
【0051】
【考案の実施の形態】 本考案の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0052】 図1乃至図4は、本考案の実施の形態の例としてのスロットマシンについての ものである。
【0053】 図1は、スロットマシンの構成の概要を示すブロック図、図2は、スロットマ シンの外観の正面図である。
【0054】 図3は、ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理動作の概略を示すフロ ーチャートである。
【0055】 図4は、未特定入賞となった場合に賞種を表示する処理動作の概略を示すフロ ーチャートである。 (1) 遊技者が対面するスロットマシンの正面について、図2を参照しつつ説明 する。
【0056】 上端部の3箇所(左右及び中央)にヒットランプ10が設けられている。
【0057】 上下方向中央部のやや上方には、水平方向等間隔に並んだ3つのシンボル表示 窓12が設けられ、スロットマシン内部における各対応位置に、3つのリール1 4が水平方向回転軸線を中心として互いに独立的に回転自在に支持されている。 各リール14の外周面には、多種のシンボル(プラムの絵、「RP」の文字、「 ☆」の記号。図示せず。)が周方向における一定距離毎に順に表示され、そのう ち周方向に連続する任意の3つのシンボルが、各リール14の停止時に、シンボ ル表示窓12における上中下の各位置にリール14毎に表示される。遊技者はこ れらのシンボルを視認することができる。各リール14は、それぞれ別々のステ ッピングモータ(回転駆動装置の一例。図示せず。)によって、回転駆動され、 また停止保持される。
【0058】 シンボル表示窓12には、3つのリール14それぞれが停止状態で表示する3 つのシンボルに関し、入賞判定において、払い込まれたメダルの枚数(1乃至3 枚)に応じて有効とされる整列位置を示すライン16(線)が5本描かれている 。各ライン16の左端部には、払い込まれたメダルの枚数に応じてどのライン1 6が有効であるかを示す有効ラインランプ18が配設されている。この例におい ては、払い込まれたメダルが1枚の場合、「1MEDAL」の有効ラインランプ 18の点灯によって中央の水平ライン16が有効であることが示され、メダルが 2枚の場合、「1MEDAL」及び2つの「2MEDALS」の有効ラインラン プ18の点灯によって3本の水平ライン16が全て有効であることが示され、メ ダルが3枚の場合、「3MEDALS」の有効ラインランプ18を含む全ての有 効ラインランプ18の点灯によって、両対角ライン16を含む全てのライン16 が有効であることが示される。遊技者は、有効ラインランプ18によって示され た有効ライン16上に、各リール14におけるどのようなシンボルが位置してい るかを見てゲームの結果(入賞か否か、及び入賞した賞の種類)を知ることがで きる。この例においては、シンボル「☆」が「☆−☆−☆」と3つ揃った場合、 未特定入賞となる。その場合、後述の賞種表示用デジタル表示器36が、賞種を 表示する。ゲームの結果は、ヒットランプ10の点灯若しくは点滅等やスピーカ 20からの音声出力などによっても知らされる。
【0059】 メダルを払い込むには、上下中央部の右方部に設けられたメダル投入口22か らメダルを投入するか、スロットマシンに保留されているメダルがある場合は、 BETボタン24を押して必要枚数を払い込む。BETボタン24はメダル投入 口22の左方に設けられている。
【0060】 有効ラインランプ18の下方に、リール14の回転開始が可能であることを示 すために点灯するスタートランプ26(START)が設けられ、BETボタン 24の下方に、3つのリール14の回転を一斉に開始させるためのスタートレバ ー28が設けられている。
【0061】 各リール14の下方には、それぞれのリール14が回転中であり、その回転を ストップボタン30の押圧により停止させることが可能であることを示すために 点灯する3つのストップランプ32(STOP)が設けられている。ストップボ タン30は、ストップランプ32の下方に、各リール14に対応して3つ設けら れている。
【0062】 メダル投入口22の上側には、メダルの投入が可能なことを示すために点滅す るメダル投入ランプ34(INSERT MEDALS)が設けられている。そ の上方には、上から順に、賞種表示用デジタル表示器36(LUCKY)、保留 枚数表示器38(CREDIT)及び払出枚数表示器40(PAYOUT)が設 けられている。
【0063】 下端部にはメダル受皿部42が設けられ、その中央部の上側にメダル払出口4 4が設けられ、その右側にスピーカ20が設けられている。 (2) 次に、主に図1のブロック図を参照してスロットマシンの構成の概要を説 明する。
【0064】 制御部50は、ゲームの実行や周辺機器等の制御及び各種データの読み書きな どの処理を行うCPU(中央処理装置)、RAM、ゲームの実行や周辺機器等の 制御などのためのプログラム及び各種データが書き込まれたROM、並びに周辺 機器等との接続のための入出力インターフェイスなど(図示せず。)からなり、 必要に応じ周辺機器等と連携して、上記結果表示手段、表示固定手段、内部当り 設定手段(賞種決定手段)、賞種報知手段、入賞判定手段等の機能を実現する。
【0065】 メダル投入ランプ部34aは、メダルの投入が可能な場合に制御部50から与 えられる点滅指示信号により、メダル投入ランプ34を点滅させる。
【0066】 メダル検出部51は、メダル投入口22から投入されたメダルを検出して検出 信号を制御部50に出力する。
【0067】 BETボタン24は、スロットマシンに保留されているメダルを賭ける場合に メダル1枚毎に1度押すものであり、1度押す毎にその信号を制御部50に出力 する。
【0068】 スタートランプ部26aは、リール14の回転開始が可能な状態である場合に 制御部50から与えられる点灯指示信号により、スタートランプ26を点灯させ る。
【0069】 スタートレバー28は、リール14の回転開始が可能な状態において3つのリ ール14の回転を一斉に開始させる場合に、押下することにより回転開始信号を 制御部50に出力する。
【0070】 ストップランプ部32aは、リール14が回転中であってその回転をストップ ボタン30の押圧により停止させることが可能である場合に各リール14毎に制 御部50から与えられる点灯指示信号により、各ストップランプ32を点灯させ る。
【0071】 ストップボタン30(停止ボタン)は、回転中のリール14を停止させる場合 に各リール14毎に押圧するものであり、各ストップボタン30の押圧により、 対応するリール14を停止させるための停止信号を制御部50に出力する。
【0072】 有効ラインランプ部18aは、賭けられたメダルの枚数に応じて制御部50か ら与えられる点灯指示信号により、対応する有効ラインランプ18を点灯させる 。
【0073】 リール部14aは、3つのリール14と、各リール14を回転駆動又は停止保 持するための3つのステッピングモータと、制御部50からのステッピングモー タ駆動信号に応じてそれらのステッピングモータを駆動するための駆動回路と、 一定回転位置において制御部50に対しリセット信号を出力するためのリセット 信号出力部を有してなる(図示せず。)。制御部50は、リール14の1回転毎 に、リセット信号を受けた時点からステッピングモータ駆動信号の例えばパルス 数をカウントすることにより、リール14の回転角度、すなわち各シンボルの位 置を把握すること(すなわち表示手段による表示内容を検知すること)ができる 。
【0074】 ヒットランプ部10aは、制御部50から与えられる点灯指示信号又は点滅指 示信号により、ヒットランプ10を点灯し又は点滅する。
【0075】 音声出力部52は、制御部50から出力される音声出力信号に応じ、スピーカ 20から音声を出力する。
【0076】 賞種表示部36aは、未特定入賞の場合に制御部50における内部当りの抽選 により決定された賞種に応じ、賞種表示用デジタル表示器36が固定的に表示す る数字をセットする。すなわち、BB(ビッグボーナス)を開始する賞への入賞 の場合は「7」を、RB(レギュラーボーナス)を開始する賞への入賞の場合は 「3」を、15枚のメダルを払い出すのみの場合は「0」、「1」、「2」、「 4」、「5」、「6」、「8」、又は「9」の何れかをセットする。賞種表示用 デジタル表示器36は、制御部50から出力される表示信号に従って、0乃至9 の10種の数字を素早く変更しつつ約5秒間表示した後、賞種に応じてセットさ れた数字を固定的に表示する。
【0077】 保留枚数表示部38aは、スロットマシンに保留されているメダル枚数として 制御部50に記憶されている枚数に応じて制御部50から出力される表示信号に 従って、その枚数に応じた数字を保留枚数表示器38に表示する。
【0078】 メダル払出部44aは、ゲームの結果に応じ制御部50において計算されたメ ダル払出数に応じて制御部50から出力される払出信号に従って、その枚数に応 じたメダルをメダル払出口44から払い出す。
【0079】 払出枚数表示部40aは、ゲームの結果に応じ制御部50において算出された メダル払出数に応じて制御部50から出力される表示信号に従って、その枚数に 応じた数字を払出枚数表示器40に表示する。 (3) 次に、ゲーム実行処理動作の概略を図3及び図4を参照して説明する。
【0080】 ステップS1において、制御部50がメダル払込みの有無を判定する。メダル の投入が可能でメダル投入ランプ34が点滅状態にある場合にメダル投入口22 から1乃至3枚のメダルを投入するか、保留されているメダルがあって保留枚数 表示器38に1以上が表示されている場合にBETボタン24押圧により1枚以 上のメダルが払い込まれることにより、ステップS1の判定はY(YES)とな る。それにより、スタートランプ26が点灯する(S2)と共に、投入されたメ ダル枚数に応じて有効ラインランプ18が点灯し、ステップS3に進む。
【0081】 スタートレバー28を押下すると、ステップS3はYとなり、制御部50は、 次のステップS4でスタートランプ26を消灯し、ステップS5で3つのリール 14を一斉に回転させる。
【0082】 更にステップS6で、BB(ビッグボーナス)を開始する賞[単に「BB」と もいう]、RB(レギュラーボーナス)を開始する賞[単に「RB」ともいう] 、及び15枚のメダルを払い出す賞[「15枚小物」ともいう];並びに、8枚 のメダルを払い出す賞[「8枚小物」ともいう]及び再遊技、すなわち全ての賞 について、制御部50において、内部当りか否かの抽選を行う。「BB」、「R B」及び「15枚小物」は、シンボルが「☆−☆−☆」と揃って停止表示される 未特定入賞が達成された場合にのみ入賞し得る。「8枚小物」は、シンボルが「 プラム−プラム−プラム」と揃って停止表示された場合に入賞する。再遊技は、 シンボルが「RP−RP−RP」と揃って停止表示された場合に入賞する。
【0083】 「BB」及び「RB」は当選率が低く、「15枚小物」、「8枚小物」及び再 遊技は当選率が高い。しかしながら、「BB」、「RB」及び「15枚小物」は 何れも未特定入賞の内部当りに他ならないので、未特定入賞全体としての当選率 は高い。なお、未特定入賞の場合の賞種の決定は、「BB」、「RB」及び「1 5枚小物」のうち何れに内部当りとなるかによって行われる。すなわち、内部当 りか否かの抽選において一体として行われる。
【0084】 内部当りか否かの抽選は、乱数サンプリングを実行し、得られたサンプリング 値をROMに書き込まれているデータに照らして、当選か否か及びその賞の種類 等を判定することにより行う。他の方法による抽選も可能である。抽選により何 れかの賞の内部当りとなった場合(S7−Y)、その賞に対応するフラグが制御 部50においてセットされる(S8)。
【0085】 次いで、制御部50が全てのストップランプ32を点灯させる。その後、遊技 者が適宜のタイミングで各ストップボタン30を押圧することにより(或いは所 定時間ストップボタン30を押圧せずに不操作状態が継続することにより)出力 される停止信号を制御部50が検知すると、制御部50は、リール停止操作時に 発する停止音の出力信号を音声出力部52に対し出力し、音声出力部52はそれ に応じてスピーカ20から停止音を出力する。次いで制御部50は対応するリー ル14のステッピングモータを停止させる。 (3-1) 制御部50が対応するリール14のステッピングモータを停止させる際 、何れかの賞の内部当り状態となっていることを示すフラグが何れもセットされ ていなければ、制御部50はストップボタン30押圧(或いは所定時間放置)に よる停止信号を受けた後一定のタイミングでリール14を停止させる。但し、リ ール14が前記一定のタイミングで停止する際に、何れかの賞の入賞条件を達成 することとなる場合は、そのリール14を1コマ送る(シンボル1つ分余分に回 転させる)。それでも何れかの賞について入賞することとなる場合は、入賞とな らないようになるまでリール14のコマ送りを繰り返す。
【0086】 この場合は、3つのリール14が停止した状態で入賞に係るシンボルの組み合 わせが有効ライン16上に表示されないため、その後ステップS1に戻る。 (3-2) 何れかの賞に内部当り状態となっていることを示すフラグがセットされ ている場合、制御部50は、ストップボタン30の押圧等による停止信号を受け た時点から内部当り状態となっている賞への入賞に必要なシンボルが入賞に必要 な位置に達するまでの差が規定停止時間内であるときは、そのシンボルが必要位 置に表示されるようにリール14を停止させる。すなわち、そのシンボルをシン ボル表示窓12の必要位置に引き込む。このようにして、内部当り状態が設定さ れている場合に、その賞に入賞する率を上げるか又は入賞がほぼ確実となるよう にして高入賞率化する。前記規定停止時間又は規定停止コマ数内にないときは、 他の賞について入賞とならないように必要に応じリール14を1コマずつ送って 停止させる。
【0087】 「BB」、「RB」及び「15枚小物」の何れかに内部当り状態となっている 場合は、引き込む対象とするシンボルは何れも「☆」である。この例においては 、シンボル「☆」同士の間隔が引き込み可能な範囲を超えないようにシンボル「 ☆」がリール14に満遍なく表示されているので、「BB」、「RB」及び「1 5枚小物」の何れかに内部当りとなった場合は確実にシンボルが「☆−☆−☆」 と揃い、未特定入賞が達成される。「BB」及び「RB」は当選率が低いが「1 5枚小物」の当選率が高く、未特定入賞全体としての当選率は高いので、比較的 に頻度高く「☆−☆−☆」が表示され、「BB」や「RB」に入賞する期待を継 続的に抱かせて遊技者の緊張感を引き起こし、興味を継続的に引きつけることが できる。
【0088】 3つ目のリール14が停止すると、制御部50は、有効ラインランプ18によ って示される有効ライン16上のシンボルの種類及び並び方を把握し、入賞か否 か、及び入賞した賞の種類を判定する。その際遊技者も、同様に入賞か否か、及 び入賞した賞の種類を知ることとなる。
【0089】 「RP−RP−RP」と揃って再遊技に入賞と判定された場合、制御部50は 、その回のゲームにおいて払込まれたメダル枚数と同じ枚数のメダルが払込まれ た状態でステップS2に戻り、再遊技可能となる。
【0090】 「プラム−プラム−プラム」と揃って「8枚小物」に入賞と判定された場合、 制御部50は、8枚のメダルの払出しをメダル払出部44aに指示すると共に、 その枚数に応じた数字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40 aに指示し、更に、その内部当りを示すフラグをクリアしてステップS1に戻る 。
【0091】 「☆−☆−☆」と揃って未特定入賞と判定された場合、制御部50は、15枚 のメダルの払出しをメダル払出部44aに指示すると共に、その枚数に応じた数 字を払出枚数表示器40に表示するよう払出枚数表示部40aに指示する。
【0092】 制御部50は、次に、「BB」のフラグがセットされている場合(S9−Y) 、賞種表示部36aに「7」をセットし(S10)、「BB」のフラグがセット されておらず(S9−N)「RB」のフラグがセットされている場合(S11− Y)、賞種表示部36aに「3」をセットし(S12)、「BB」のフラグも「 RB」のフラグもセットされていない場合(S9−N、S11−N)、すなわち 「15枚小物」のフラグがセットされている場合は、賞種表示部36aに「0」 、「1」、「2」、「4」、「5」、「6」、「8」、又は「9」の何れかをセ ットする(S13)。次いで、賞種表示部36aの賞種表示用デジタル表示器3 6が、制御部50から出力される表示信号に従って、0乃至9の10種の数字を 素早く変更しつつ約5秒間表示した後、賞種に応じてセットされた数字を固定的 に表示する。この賞種表示用デジタル表示器36による表示自体がプラスアルフ ァのゲームとして遊技者の興趣を強くそそるものである。
【0093】 「3」及び「7」以外の数字が賞種表示用デジタル表示器36に表示されて「 15枚小物」の入賞であることが示された場合は、既に15枚のメダルの払出し は終えているので、その内部当りを示すフラグをクリアしてステップS1に戻る 。
【0094】 「3」又は「7」が賞種表示用デジタル表示器36に表示されてそれぞれ「R B」又は「BB」の入賞であることが示された場合は、その賞の内部当りを示す フラグをクリアし、ヒットランプ10の点滅及びスピーカ20からの効果音出力 により「RB」又は「BB」に入賞したことが報知され、RB(レギュラーボー ナス)又はBB(ビッグボーナス)へ移行し、それぞれの特別ゲーム終了後、ス テップS1に戻る。
【0095】 入賞なしと判定されたときは、BBフラグ及びRBフラグを除く全ての賞につ いての内部当りフラグをクリアする。次いでステップS1に戻り、ゲームが繰り 返される。
【0096】 BB及びRBの内部当りフラグは、BB及びRBに入賞するまでセットされた 状態を継続させる。但し、BBフラグ又はRBフラグがある場合にそれぞれBB 又はRBに入賞せずにステップS1に戻って繰り返されるゲームにおいては、ス テップS6の抽選は行われない。
【0097】 なお、本考案の実施は、電気回路若しくは電子回路による手段又は機械的な手 段に代えてソフトウェアを用いて行ってもよく、ソフトウェアを用いる手段に代 えて電気回路若しくは電子回路による又は機械的な手段により行ってもよい。
【0098】
本考案の遊技装置においては、結果表示手段による未特定入賞条件達成の表示 により、遊技者の緊張感を引き起こして興味を継続的に引きつけ、比較的に入賞 率が低い所定の賞[例えば、BB(ビッグボーナス)等の遊技者にとって大きな 利益が得られる賞]に入賞する期待を継続的に抱かせつつ、その賞に実際に入賞 する入賞率は所定の比較的に低い率とすることができる。
【0099】 然も、ゲームを実行して結果表示手段により未特定入賞条件達成が示された後 に、賞種報知手段が賞種決定手段により決定された賞のうち少なくとも一種を報 知するので、それ自体がプラスアルファのゲームとして遊技者の興趣を強くそそ るものとなる。
【図1】スロットマシンの構成の概要を示すブロック図
である。
である。
【図2】スロットマシンの外観の正面図である。
【図3】ゲーム開始から内部当りフラグ設定までの処理
動作の概略を示すフローチャートである。
動作の概略を示すフローチャートである。
【図4】未特定入賞となった場合に賞種を表示する処理
動作の概略を示すフローチャートである。
動作の概略を示すフローチャートである。
14 リール 36 賞種表示用デジタル表示器
Claims (7)
- 【請求項1】所定条件の達成により入賞となるゲームを
実行する遊技機であって、様々な入賞率の賞を備え、前
記ゲームの結果として、一定の賞の入賞条件達成又は比
較的に入賞率が低い所定の賞と比較的に入賞率が高い所
定の賞を含む所定の複数種の賞の何れかに入賞し得る条
件である未特定入賞条件達成を遊技者に示す結果表示手
段と、その結果表示手段が前記未特定入賞条件達成を示
す場合に前記所定の複数種の賞のうち何れに入賞するか
を決定する賞種決定手段と、ゲームを実行して結果表示
手段により未特定入賞条件達成が示された後に、前記賞
種決定手段により決定された賞を報知する賞種報知手段
を有し、前記未特定入賞条件は比較的に高い率で達成さ
れることを特徴とする遊技装置。 - 【請求項2】上記遊技機が、外周面に複数のシンボルが
表示され、回転停止状態において前記シンボルの1又は
2以上を遊技者が視認し得る、回転自在に支持された回
転体、及びその回転体を回転駆動するための回転駆動装
置からなる1又は2以上の表示装置と、回転駆動されて
いる前記回転体を停止させてシンボルを固定表示させる
ための表示固定装置とを有し、前記表示固定装置を遊技
者が操作して前記表示装置に前記シンボルを固定的に表
示させることができ、その表示固定装置によって停止し
た回転体における前記シンボルの種類とその停止位置が
所定の入賞条件を達成することと入賞とが対応するスロ
ットマシンである請求項1記載の遊技装置。 - 【請求項3】未特定入賞を含む全ての賞又は未特定入賞
を含む一部の賞が内部当り対象賞であり、所定の内部当
り条件の達成によって、その内部当り条件に対応する賞
について内部当り状態を設定する内部当り設定手段を有
する請求項1又は2記載の遊技装置。 - 【請求項4】未特定入賞についての内部当り条件が、結
果表示手段が未特定入賞条件達成を示した場合に賞種報
知手段が報知する賞の種類毎に定められており、前記内
部当り設定手段が、賞種決定手段として、結果表示手段
が未特定入賞条件達成を示した場合に賞種報知手段が報
知する賞の種類を決定するものである請求項3記載の遊
技装置。 - 【請求項5】結果表示手段が未特定入賞条件達成を示し
た場合に賞種報知手段が報知する賞の種類を、未特定入
賞条件が達成された後又は未特定入賞について内部当り
となった後で賞種決定手段が決定するものである請求項
3記載の遊技装置。 - 【請求項6】未特定入賞条件が達成される率が、その未
特定入賞条件達成により入賞し得る賞のうち最も入賞率
が低い賞の入賞率の5倍以上である請求項1、2、3、
4又は5記載の遊技装置。 - 【請求項7】賞種報知手段が、賞種の表示を連続的に変
化させた後、上記賞種決定手段が決定した賞種を固定的
に表示するものである請求項1、2、3、4、5又は6
記載の遊技装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998006161U JP3056244U (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 遊技装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1998006161U JP3056244U (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 遊技装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3056244U true JP3056244U (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=43190223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1998006161U Expired - Lifetime JP3056244U (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 遊技装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056244U (ja) |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP1998006161U patent/JP3056244U/ja not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |