JP4114558B2 - 電子音楽装置及び音楽データ処理プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デモンストレーション用音楽データの利用範囲を拡大し、同音楽データの取扱い操作を簡単にすることができる電子音楽システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子楽器や自動演奏装置などの電子音楽装置には、例えば、特許文献1に示されるように、デモンストレーション用乃至試聴用の音楽データ(以下「デモ音楽データ」という。)が予め用意されていることが多い。このデモ音楽データは、「デモソング」又は「デモ曲」或いは「デモパターン」等と呼ばれ、これを演奏することによって当該電子音楽装置の能力を確認することができるようになっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平4−234792号公報
【0004】
このようなデモ音楽データは、ROMに記憶されている場合はROMから直接再生し、外部記憶媒体に記憶されている場合にはデモンストレーション用のメモリに一旦ロードした後に再生していた。このため、デモ音楽データを再生するだけの要求には対応することができるが、ユーザが作成しようとする音楽データにデモ音楽データを応用する等、デモ音楽データの利用に対する新たなニーズに応えることができない。また、これに応えるべくデモ音楽データの新たな利用モードを付加しようとしても、既成の機能が損なわれたり、複雑なユーザ操作が必要となってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような事情に鑑み、予め用意されたデモ音楽データについて、ユーザが作成する音楽データに応用する等の多様な利用を可能にし、しかも、容易な操作により再生や編集等の処理を簡単に行うことができる電子音楽システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、デモンストレーションのために予め用意されたデモ音楽データを複数種類記憶しているデモ音楽データ記憶手段(3)であって、デモ音楽データの種類には1曲にわたるデモソングデータ(DS)と短い演奏データであるデモパターンデータ(DP)とが含まれるもの(3)と、ユーザにより作成乃至編集された通常音楽データを記憶する通常音楽データ記憶手段(4)であって、通常音楽データの種類には1曲にわたる通常ソングデータ(US)と短い演奏データである通常パターンデータ(UP)とが含まれるもの(4)と、通常音楽データ(US,UP)を処理するために設けられ、処理される音楽データの種類に対応してソングデータ(DS,US)用作業領域(Sa)及びパターンデータ(DP,UP)用作業領域(Pa)を備えた作業用メモリ(2)と、ユーザ操作(DEMO)に応じて、デモ音楽データ(DS,DP)を処理するデモモードを指定するデモモード指定手段(D1→YES)と、ユーザ操作に応じて第1乃至第3のロードタイプ(“ソング”、“ALL”、“パターン”)の何れかを指示することにより、作業用メモリ(2)にロードすべきデモ音楽データの種類(DS,DS+DP,DP)を指定するデモ音楽データ種類指定手段(D2→“ソング”,“ALL”,“パターン”)と、デモモード指定手段によりデモモードが指定された後に、デモ音楽データ種類指定手段によりロードすべきデモ音楽データの種類(DS,DS+DP,DP)が指定されたことに応じて、デモ音楽データ記憶手段(3)から、指定された種類のデモ音楽データ(DS,DS+DP,DP)を読み出して、作業用メモリ(2)の当該指定された種類に対応する作業領域(Sa,Sa+Pa,Pa)にロードするデモ音楽データロード手段(D3,D4,D6)であって、第1のロードタイプ(“ソング”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS)が指定された場合は(D2→“ソング”)デモ音楽データ記憶手段(3)からデモソングデータ(DS)を読み出してソングデータ用作業領域(Sa)にロードし、第2のロードタイプ(“ALL”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS+DP)が指定された場合は(D2→“ALL”)デモ音楽データ記憶手段(3)からデモソングデータ(DS)及びデモパターンデータ(DP)を読み出してそれぞれソングデータ用作業領域(Sa)及びパターンデータ用作業領域(Pa)にロードし、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモ音楽データの種類(DP)が指定された場合は(D2→“パターン”)デモ音楽データ記憶手段(3)からデモパターンデータ(DP)を読み出してパターンデータ用作業領域(Pa)にロードするもの(D3,D4,D6)と、デモ音楽データロード手段(D3,D4,D6)によりロードされた当該指定された種類のデモ音楽データ(DS,DS+DP,DP)について、再生及び編集を含む処理を行うことができる状態を設定する処理状態設定手段(D5,D7)であって、第1或いは第2のロードタイプ(“ソング”,“ALL”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS,DS+DP)が指定された場合は(D2→“ソング”,“ALL”)、ソングデータ用作業領域(Sa)にロードされたデモソングデータ(DS)の再生及び編集を含む処理が行われる第1のモード(ソングモードSm)を設定し、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモ音楽データの種類(DP)が指定された場合は(D2→“パターン”)、パターンデータ用作業領域(Pa)にロードされたデモパターンデータ(DP)の再生及び編集を含む処理が行われる第2のモード(パターンモードSm)を設定するもの(D5,D7)とを具備することを特徴とする電子音楽装置〔請求項1〕、並びに、デモンストレーションのために予め用意されたデモ音楽データを複数種類記憶しているデモ音楽データ記憶手段(3)であって、デモ音楽データの種類には1曲にわたるデモソングデータ(DS)と短い演奏データであるデモパターンデータ(DP)とが含まれるもの(3)と、ユーザにより作成乃至編集された通常音楽データを記憶する通常音楽データ記憶手段(4)であって、通常音楽データの種類には1曲にわたる通常ソングデータ(US)と短い演奏データである通常パターンデータ(UP)とが含まれるもの(4)と、通常音楽データ(US,UP)を処理するために設けられ、処理される音楽データの種類に対応してソングデータ(DS,US)用作業領域(Sa)及びパターンデータ(DP,UP)用作業領域(Pa)を備えた作業用メモリ(2)とを具備し、音楽情報処理装置として機能するコンピュータに、ユーザ操作(DEMO)に応じて、デモ音楽データ(DS,DP)を処理するデモモードを指定するデモモード指定ステップ(D1→YES)と、ユーザ操作に応じて第1乃至第3のロードタイプ(“ソング”,“ALL”,“パターン”)の何れかを指示することにより、作業用メモリ(2)にロードすべきデモ音楽データの種類(DS,DS+DP,DP)を指定するデモ音楽データ種類指定ステップ(D2→“ソング”,“ALL”,“パターン”)と、デモモード指定ステップにてデモモードが指定された後に、デモ音楽データ種類指定ステップにてロードすべきデモ音楽データの種類(DS,DS+DP,DP)が指定されたことに応じて、デモ音楽データ記憶手段(3)から、指定された種類のデモ音楽データ(DS,DS+DP,DP)を読み出して、作業用メモリ(2)の当該指定された種類に対応する作業領域(Sa,Sa+Pa,Pa)にロードするデモ音楽データロードステップ(D3,D4,D6)であって、第1のロードタイプ(“ソング”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS)が指定された場合(D2→“ソング”)はデモ音楽データ記憶手段(3)からデモソングデータ(DS)を読み出してソングデータ用作業領域(Sa)にロードし、第2のロードタイプ(“ALL”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS+DP)が指定された場合は(D2→“ALL”)デモ音楽データ記憶手段(3)からデモソングデータ(DS)及びデモパターンデータ(DP)を読み出してそれぞれソングデータ用作業領域(Sa)及びパターンデータ用作業領域(Pa)にロードし、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモ音楽データの種類(DP)が指定された場合は(D2→“パターン”)デモ音楽データ記憶手段(3)からデモパターンデータ(DP)を読み出してパターンデータ用作業領域(Pa)にロードするもの(D3,D4,D6)と、デモ音楽データロードステップ(D3,D4,D6)でロードされた当該指定された種類のデモ音楽データ(DS,DS+DP,DP)について、再生及び編集を含む処理を行うことができる状態を設定する処理状態設定ステップ(D5,D7)であって、第1或いは第2のロードタイプ(“ソング”,“ALL”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS,DS+DP)が指定された場合は(D2→“ソング”,“ALL”)、ソングデータ用作業領域(Sa)にロードされたデモソングデータ(DS)の再生及び編集を含む処理が行われる第1のモード(ソングモードSm)を設定し、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモ音楽データの種類(DP)が指定された場合は(D2→“パターン”)、パターンデータ用作業領域(Pa)にロードされたデモパターンデータ(DP)の再生及び編集を含む処理が行われる第2のモード(パターンモードSm)を設定するもの(D5,D7)とから成る手順を実行させる音楽データ処理プログラム〔請求項3〕が提供される。また、この発明による電子音楽装置は、さらに、作業用メモリ(2)にロードされた指定された種類のデモ音楽データ(DS,DS+DP,DP)を編集し、通常音楽データ(US,UP)を作成するデモ音楽データ編集手段を具備する〔請求項2〕ように構成にすることができる。なお、括弧書きは、理解の便のために付記したもので、後述する実施例において対応する参照記号又は用語を表わし、以下においても同様である。
【0007】
〔発明の作用〕
この発明による電子音楽システムでは、デモ音楽データの種類として、“デモソング”と呼ばれる1曲分のデモソングデータ(DS)や“デモパターン”と呼ばれる比較的短い演奏データのデモパターンデータ(DP)が用意されており、通常の音楽データの種類も“ユーザソング”と呼ばれる1曲分の通常ソングデータ(US)や“ユーザパターン”と呼ばれる比較的短い演奏データの通常パターンデータ(UP)があり、通常の音楽データ(US,UP)を処理するための作業用メモリ(2)は、処理される音楽データの種類:“ソング”及び“パターン”に夫々対応してソングデータ(DS,US)用作業領域(Sa)及びパターンデータ(DP,UP)用作業領域(Pa)を備えている。そして、デモ音楽データについても、所望の種類(DS,DP)が指定されると、その種類に対応する作業領域(Sa,Pa)にロードして再生や編集などの処理を行うことができる。このために、ユーザ操作(DEMO)に応じてデモモードを指定し(D1→YES)、ユーザ操作に応じて第1乃至第3のロードタイプ(“ソング”、“ALL”、“パターン”)の何れかを指示することにより、ロードすべきデモ音楽データの種類(DS,DS+DP,DP)を指定すると(D2→“ソング”,“ALL”,“パターン”)、ロードタイプに応じて指定された種類のデモ音楽データ(DS,DS+DP,DP)を、作業用メモリ(2)の指定された種類に対応する作業領域(Sa,Sa+Pa,Pa)にロードする(D3,D4,D6)と共に、ロードタイプに応じて、ロードされたデモ音楽データの再生や編集などの処理を行うことができる状態を設定する(D5,D7)ものである。
すなわち、ロード先については、第1のロードタイプ(“ソング”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS)が指定された場合は(D2→“ソング”)デモ音楽データ記憶手段(3)からデモソングデータ(DS)を読み出してソングデータ用作業領域(Sa)にロードし(D3)、第2のロードタイプ(“ALL”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS+DP)が指定された場合は(D2→“ALL”)デモソングデータ(DS)及びデモパターンデータ(DP)を読み出してそれぞれソングデータ用作業領域(Sa)及びパターンデータ用作業領域(Pa)にロードし(D4)、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモ音楽データの種類(DP)が指定された場合は(D2→“パターン”)デモパターンデータ(DP)を読み出してパターンデータ用作業領域(Pa)にロードする(D6)。また、処理状態の設定については、第1或いは第2のロードタイプ(“ソング”,“ALL”)の指示によりデモ音楽データの種類(DS,DS+DP)が指定された場合は(D2→“ソング”,“ALL”)、ソングデータ用作業領域(Sa)にロードされたデモソングデータ(DS)の再生及び編集を含む処理が行われる第1のモード(ソングモードSm)を設定し(D5)、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモ音楽データの種類(DP)が指定された場合は(D2→“パターン”)、パターンデータ用作業領域(Pa)にロードされたデモパターンデータ(DP)の再生及び編集を含む処理が行われる第2のモード(パターンモードPm)を設定する(D7)。
【0008】
このように、この発明では、デモ音楽データについても、所望の種類を指定すると、通常音楽データ(US,UP)と同様に、作業用メモリ(2)の指定された種類(DS,DP)に対応する作業領域(Sa,Pa)にデモ音楽データ(DS,DP)をロードすると共にし、当該種類に対応して設定された状態(デモソングモードSm,デモパターンモードPm)に従って再生や編集などの処理を行う。従って、この発明によると、ロードされたデモ音楽データ(DS,DP)を再生したり、ユーザが作成する音楽データ(US,UP)に応用する等、各種類のデモ音楽データ(DS,DP)の多様な利用を図ることが可能になる。また、デモ音楽データの種類を指定するに当っては、デモモード(DEMO)を指定し、次いで、3つのロードタイプ(“ソング”、“ALL”及び“パターン”)の何れかを指示するだけの簡単な操作(DEMO+“ソング”、“ALL”又は“パターン”)を行うだけで、デモ音楽データの種類を指定し、指定された所望の種類のデモ音楽データ(DS,DP)を、その種類に対応する作業領域(Sa,Pa)にロードすることができ、しかも、ロードされたデモ音楽データ(DS,DP)につき再生や編集などの処理が行われるモード(ソング及びパターンモードSm,Pm)を容易に設定することができる。つまり、第1のロードタイプ(“ソング”)の指示によりデモソングデータ(DS)をソングデータ用作業領域(Sa)にロードし、第2のロードタイプ(“ALL”)の指示によりデモソング及びデモパターンデータ(DS,DP)をソングデータ用及びパターンデータ用作業領域(Sa,Pa)にロードし、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示によりデモパターンデータ(DP)をパターンデータ用作業領域(Pa)にロードすることができると共に、第1或いは第2のロードタイプ(“ソング”,“ALL”)の指示により、ソングデータ用作業領域(Sa)にロードされたデモソングデータ(DS)の再生及び編集を含む処理が可能な第1の状態(ソングモードSm)を設定し、第3のロードタイプ(“パターン”)の指示により、パターンデータ用作業領域(Pa)にロードされたデモパターンデータ(DP)の再生及び編集を含む処理が行われる第2のモード(パターンモードPm)を設定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明は、発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0010】
〔システムの概要〕
この発明の一実施例においては、音楽データの作成や自動演奏などの音楽情報処理を行う電子音楽装置として“シンセサイザ”と呼ばれる電子楽器が用いられる。図1は、この発明の一実施例による電子音楽システムのハードウエア構成ブロック図を示す。この電子音楽装置は、中央処理装置(CPU)1、ランダムアクセスメモリ(RAM)2、読出専用メモリ(ROM)3、外部記憶装置4、演奏操作検出回路5、設定操作検出回路6、表示回路7、音源回路8、効果回路9、MIDIインターフェース(I/F)10、通信インターフェース(I/F)11などを備え、これらの装置1〜11はバス12を介して互いに接続される。
【0011】
CPU1は、所定の制御プログラムに従い、タイマ13によるクロックを利用して種々の音楽情報処理を実行する。例えば、音楽データ処理プログラムに従い、種々のモードで、「ソング」或いは「パターン」と呼ばれる音楽データの処理を行う。RAM2は、これらの処理に際して必要な各種データを一時記憶するためのワーク領域として用いられ、例えば、ソング作業領域(Sa)やパターン作業領域(Pa)などが確保される。また、ROM3には、これらの処理を実行するための各種制御プログラムや各種データ、パラメータ等が予め記憶される。ROM3に記憶されるデータには、デモンストレーションのために用意された曲データや比較的短い演奏データ等のデモ音楽データが含まれ、前者の曲データは「デモソング」と呼ばれ、後者の演奏データは「デモパターン」と呼ばれる。
【0012】
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や半導体メモリ等の内蔵記憶媒体の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)や、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、半導体メモリカードなどの可搬性の外部記憶媒体を含む。外部記憶装置4には、例えば、ユーザが作成/編集したり或いは収集したソング(曲データ)やパターン(比較的短い演奏データ)などの音楽データ(ユーザ音楽データ)を記憶することができる。なお、前者のソングは「ユーザソング」と呼ばれ、後者のパターンは「ユーザパターン」と呼ばれる。
【0013】
なお、デモソングやデモパターン等のデモ音楽データについては、上述したように、この電子音楽装置の購入時などに既にROM3に記録されている場合が多いが、この電子音楽装置の購入時或いはこの電子音楽装置に適用される音楽データ処理ソフトウエアの購入時などに購入元から提供されるフレキシブルディスクなどの外部記憶媒体4に、予め記録されている場合もある。
【0014】
演奏操作検出回路5は、鍵盤やホイール等の演奏操作子14の演奏操作内容を検出して、演奏操作内容に対応する演奏情報をシステムに導入する。また、設定操作検出回路6は、スイッチ/キーやマウス等の設定操作子15の設定操作内容を検出し、操作内容に対応する設定/制御情報をシステムに導入する。設定操作子15には、例えば、システムの動作モードを指示するための動作モードスイッチ(VOICE,SONG,PTN,…)や、再生や編集などの処理内容を指示するための処理選択スイッチ(PLAY,EDIT,…)、デモ音楽データの各種処理が可能なデモモードを指示するためのデモスイッチ(DEMO)、ユーザ音楽データのロードを指示するためのロードスイッチ等のスイッチ機能が割り当てられる。
【0015】
表示回路7は、各種画面を表示するディスプレイ16や各種インジケータ(ランプ)を備え、これらの表示/点灯内容をCPU1からの指令に従って制御し、各操作子14,15の操作に対する表示援助を行う。例えば、設定操作子15に所定のスイッチ機能を割り当てる代わりに、ディスプレイ16に表示される所要の指定項目をカーソルキーやマウス等の操作で指示又は確認する構成を採ることにより、所望のスイッチ機能を得ることができる。
【0016】
音源回路8は、演奏操作子14からの演奏情報や自動演奏用の音楽データなどに対応する楽音信号を生成し、この楽音信号には、効果付与DSPを有する効果回路9により所定の効果が各チャンネル毎に付与される。効果回路9に接続されるサウンドシステム17は、D/A変換部やアンプ、スピーカを備え、効果が付与された楽音信号に基づく楽音を発生する。
【0017】
また、MIDII/F10には他の電子楽器(MIDI機器)EDが接続され、この電子音楽装置と他の電子楽器(MIDI機器)EDとの間で、ユーザ音楽データなどの楽曲情報を授受することができる。また、通信I/F11には、インターネットやローカルエリアネットワーク(LAN)などの通信ネットワークCNが接続され、外部のサーバコンピュータSVなどから各種情報をダウンロードし外部記憶装置4に保存することができる。
【0018】
〔音楽データの全体的な取扱い〕
図6は、この発明の一実施例による音楽データの全体的な取扱いを説明するための機能ブロック図である。ここで、図6を用いてこの電子音楽システムの機能の概要を簡単に説明しておく。この電子音楽システムでは、デモンストレーションのために予め用意されたデモ音楽データDS,DPが、例えば、ROM3に記憶されている。また、ユーザにより作成乃至収集された通常音楽データUS,UPは外部記憶装置4に記憶され、RAM2の作業領域Sa,Paが通常音楽データUS,UPの処理に利用される。ユーザのスイッチ操作に応じてデモモードが指定されると、デモ音楽データDS,DPがROM3からRAM2にロードされ、さらに、当該デモ音楽データDS,DPの再生処理等が可能な状態(デモモード下におけるソング及びパターンモードSm,Pm)が設定される。つまり、この設定状態では、RAM2にロードされたデモ音楽データDS,DPについて、再生や編集などの種々の処理を行うことができる。
【0019】
以下、図6についてより詳しく説明する。ROM3には、図6左上側に示すように、予め装置に用意されたデモソングDSやデモパターンDPなどのデモ音楽データが記憶されている。また、外部記憶装置4には、図6左下側に示すように、通常の音楽データ、つまり、ユーザが作成/編集/収集したユーザソングUSやユーザパターンUPなどのユーザ音楽データが記憶されている。
【0020】
RAM2は、図6中央に示されるように、ソング作業領域Sa及びパターン作業領域Paを備える。外部記憶装置4に記憶されているユーザソングUSは、ソングモードにおいて、RAM2のソング作業領域Sa上に読み出されこの領域Saで再生や編集などの通常の処理がなされる。また、外部記憶装置4のユーザパターンUPは、パターンモードにおいて、RAM2のパターン作業領域Pa上に読み出され、同様に、この領域Paで再生や編集などの通常の処理がなされる。
【0021】
例えば、RAM2の各作業領域Sa,Pa上では、単に、ソングデータUSやパターンデータUPなどの音楽データをそのまま再生するだけでなく、当該音楽データの編集やジョブ作業により新たなユーザ音楽データUS,UPを作成したり、音楽データを構成する複数のチャンネル成分のミキシングの設定を行ったり、当該音楽データ或いは新たに作成されたユーザ音楽データを外部記憶装置4に記録するなどの種々の処理が実行される。
【0022】
なお、音楽データの編集としては、音楽データ(自動演奏データ)のリアルタイム記録、ステップ記録、イベント単位での編集(追加、削除、値の修正)などがある。また、ジョブ作業としては、音楽データ(自動演奏データ)のクオンタイズ作業、値の一括変更作業、音楽表情付与作業、区間(例えば小節)単位のコピー、削除、移動等の作業、パターンデータをソングデータに組み込む作業、ソングデータの一部を抽出してパターンデータに変換する作業、などがある。
【0023】
次に、ROM3に記憶されているデモソングDSについては、ユーザソングUSと同様に、デモモード下でのソングモード(デモソングモード)において、RAM2のソング作業領域Sa上に読み出され、上述した再生や編集などの処理がこの領域Saでなされる。また、ROM3のデモパターンDPも、ユーザパターンUPと同様に、デモモード下でのパターンモード(デモパターンモード)において、RAM2のパターン作業領域Pa上に読み出され、同様に、上述した再生、編集などの処理がこの領域Paでなされる。なお、デモソングモードでは、後述するように、デモソングDSだけでなくデモパターンDPについても、再生や編集などの処理を行うことができる。
【0024】
従って、デモモードでは、RAM2の各作業領域Sa,PaにロードされたデモソングデータDSやデモパターンデータDPなどのデモ音楽データについて、単に再生するだけでなく、その編集やジョブ作業により新たなユーザ音楽データUS,UPを作成したり、作成されたユーザ音楽データを再生したり或いは外部記憶装置4に記録するなどの種々の処理を行うことができる。つまり、デモソングDSやデモパターンDP等のデモ音楽データにも、ユーザソングUSやユーザパターンUP等のユーザ音楽データと同様に、種々の処理を施すことができる。特に、デモソングDSやデモパターンの一部を編集したり、ジョブ作業を行うことによりユーザソングUSやユーザパターンUPを作成したり、デモソングDSの一部を抽出してユーザパターンUPに変換したり、デモパターンDPをユーザソングUSに組み込むことができる。
【0025】
〔動作モードの遷移〕
この発明の一実施例による電子音楽システムは、演奏操作子14の演奏操作に基づく演奏情報を処理するボイスモード、ソングデータを再生したり編集するソングモード、パターンデータを再生したり編集するパターンモードなどの複数のモードで動作し、ソングモード及びパターンモードでは、ユーザ音楽データUS,UPだけでなく、デモ音楽データDS,DPについても再生や編集などの処理を行うことができる。このため、設定操作子15には、これらのモードに対応して、ボイスモードスイッチVOICE、ソングモードスイッチSONG、パターンモードスイッチPTNが設けられると共に、デモ音楽データDS,DPの処理についてはデモスイッチDEMOが設けられる。
【0026】
例えば、動作モードスイッチVOICE,SONG,PTNの操作により、ボイス、ソング及びパターンモードを遷移し、ソング及びパターンモードにおいては、ユーザ音楽データの再生や編集が可能な通常の状態が設定される。また、デモスイッチDEMOの操作に基づいてソング及びパターンモードを設定すると、処理対象をデモ音楽データとするデモモードの状態が設定される。従って、容易なスイッチ操作によって、動作中の任意のモードから、ボイスモード、通常のソング及びパターンモード、或いは、デモ音楽データを処理するデモモード下でのソング又はパターンモードに、簡単に移行することができる。
【0027】
図2は、この発明の一実施例による設定操作子のスイッチ操作に基づく動作モードの遷移を説明するための図である。図示のモード遷移例は、角が丸められた枠で示される動作モードスイッチVOICE,SONG,PTNや、デモスイッチDEMOの操作に基づいて、3つの矩形枠で示されるボイスモードVm、ソングモードSm及びパターンモードPmの3モード間を遷移する場合を表わす。
【0028】
この電子音楽システムは、音楽データ処理プログラムに従って動作しているときに、モードスイッチVOICE,SONG,PTNの何れかがユーザにより操作されると、このスイッチ操作に対応する動作モードVm,Sm,Pmに入る。なお、各モード枠内において角が丸められた枠は、設定操作子15中の処理選択スイッチ(PLAY,EDIT,…)を表わし、当該モードでこのスイッチが操作されると、対応する左側の処理を行うことができる。ただし、ボイスモードVmでの「ボイスプレイ」処理は、ボイスモードVmになった時点や、「ボイスエディット」による編集等を終えた時点で、自動的に選択される。
【0029】
このシステムを起動した後或いはシステムが任意のモードで動作しているときに、ボイスモードスイッチVOICEが操作された場合は、ボイスモードVmに入る。ここで、例えば、演奏操作子14が演奏操作されて演奏情報が入力されると、この演奏情報に基づく楽音再生処理が行われ、エディットスイッチEDITを操作すると、当該演奏情報の制御パラメータを編集することができる。また、他の処理選択スイッチが操作されると、対応する他の処理を当該演奏情報に施すことができる。
【0030】
また、ソングモードスイッチSONGが操作された場合には、ソングモードSmに入り、ロードスイッチの操作により所要のユーザソングUSをRAM2上にロードした後、例えば、プレイスイッチPLAYが操作されると、当該ユーザソングUSの再生処理を行い、エディットスイッチEDITが操作されると、当該ユーザソングUSの制御パラメータを編集することができ、他の処理選択スイッチの操作により、他の処理を当該ユーザソングUSに施すことができる。他の処理選択スイッチとしては、前述のジョブ作業を選択するためのジョブスイッチ、ミキシングの設定をするためのミキシングスイッチ、音楽データを外部記憶装置4に記録するためのセーブスイッチ等がある。
【0031】
さらに、パターンモードスイッチPTNが操作された場合には、パターンモードPmに入り、ロードスイッチの操作により所要のユーザパターンUPをRAM2上にロードした後、例えば、プレイスイッチPLAYが操作された時は当該ユーザパターンUPの再生処理を行い、エディットスイッチEDITの操作時は当該ユーザパターンUPの制御パラメータを編集し、他の処理選択スイッチの操作時には、対応する他の処理を当該ユーザパターンUPに施すことができる。
【0032】
さて、デモモードについては、このシステムが起動された後或いは任意のモードで動作中に、ユーザ操作によりデモスイッチDEMOが操作されると、システムにデモモードが指定され、デモ音楽データを利用するデモモードにおけるソングモードSm及びパターンモードPmに入る。より具体的には、図2に“DEMO※1”又は“DEMO※2”で示すように、ユーザがデモスイッチDEMOを操作すると、ディスプレイ16の選択画面に、“ソング”、“ALL”及び“パターン”ボタンが表示され、何れかのボタンの操作に応じてロードすべきデモ音楽データが選択され、対応する動作モードSm,Pmを設定することができる。
【0033】
例えば、“DEMO※1”は、デモスイッチDEMOの操作に続いて、“ソング”ボタン又は“ALL”ボタンが操作された場合を表わす。ここで、“ソング”ボタン操作の場合は、ROM3からデモソングDSが選択されてRAM2上にロードされ、当該デモソングDSを利用するソングモードSmが設定される。また、“ALL”ボタン操作の場合もソングモードSmが設定されるが、このデモソングモードSmでは、デモソングDS及びデモパターンDPが選択されてRAM2上にロードされ、当該デモソングDS及びデモパターンDPの両者について再生や編集などの処理を行うことができる。つまり、図示“DEMO※1”のように、デモスイッチDEMOを用いてデモソングモードSmに入った場合は、少なくともデモソングDSを含むデモ音楽データを利用することができる。
【0034】
また、“DEMO※2”は、デモスイッチDEMOの操作に続いて、“パターン”ボタンが操作された場合を表わす。この場合には、ROM3からデモパターンDPが選択されてRAM2上にロードされ、当該デモパターンDPを利用するパターンモードPmが設定される。このデモパターンモードPmでは、ロードされたデモパターンDPについて再生や編集などの処理を行うことができる。
【0035】
〔動作フロー例〕
この発明の一実施例においては、電子音楽装置を立ち上げると、CPU1は、音楽データ処理プログラムに従って図示しないメイン処理を開始し、ソング作業領域Sa、パターン作業領域PaをRAM2上に用意して、各種のスイッチ処理ルーチンの実行を指示する設定操作子15が操作されるのを待機している。これらのスイッチ処理ルーチンには、〔1〕モードスイッチ処理、〔2〕デモスイッチ処理、〔3〕ロードスイッチ処理などがある。図3〜図5は、この発明の一実施例による電子音楽装置の各スイッチ処理の一例を表わすフローチャートである。以下、各図に従って、順次、各処理フローを説明する。
【0036】
〔1〕モードスイッチ処理(図3)
設定操作子15には、例えば、ボイスモードスイッチVOICE、ソングモードスイッチSONG、パターンモードスイッチPTN、エディットモードスイシチEDIT、及び、ジョブスイッチ、ミキシングスイッチ、セーブスイッチ等のモードスイッチがあり、モードスイッチ処理では、CPU1は、これらのモードスイッチの何れかがユーザにより操作されたか否かを検出する(ステップM1:なお、以下においては、“M…”等のステップ参照記号単独で該当ステップを表わす)。ここで、何れのモードスイッチも操作されないときは(M1→NO)、直ちに、メイン処理にリターンする。
【0037】
一方、何れかのモードスイッチが操作されると(M1→YES)、CPU1は、操作されたスイッチに対応するモードに切り換える。例えば、ボイスモードスイッチVOICEが操作されたときはボイスモードVmに切り換え、ソングモードスイッチSONGが操作されたときはソングモードSmに切り換え、パターンモードスイッチPTNが操作されたときはパターンモードPmに切り換える。そして、対応するモードへの切換えを行った後は、メイン処理にリターンする。
【0038】
〔2〕デモスイッチ処理(図4)
デモスイッチ処理では、CPU1は、設定操作子15のうちデモスイッチDEMOがユーザにより操作されたか否かを検出する(D1)。ここで、デモモードスイッチDEMOが操作されないときは(D1→NO)、直ちに、メイン処理にリターンする。一方、デモスイッチDEMOが操作されたときは(D1→YES)、デモ音楽データを処理するデモモードに入り、CPU1は、処理対象とするデモ音楽データをユーザに選択させるためのデータ選択画面を提示し、同画面上に、“ソング”、“ALL”及び“パターン”ボタンを表示して、RAM2上にロードすべきデモ音楽データのタイプをユーザに打診する(D2)。
【0039】
ここで、ユーザがこの選択画面の“ソング”ボタンを操作してデモソングDSをロードすべき旨が指示されると(D2→“ソング”)、デモソングDSをROM3からRAM2のソング作業領域Saにロードする。また、“ALL”ボタンの操作でデモソングDS及びデモパターンDPの何れのデモ音楽データをもロードすべき旨が指示されると(D2→“ALL”)、ROM3からデモソングDS及びデモパターンDPを読み出してRAM2のソング作業領域Sa及びパターン作業領域Paにロードする(D5)。そして、デモソングDS乃至デモパターンDPのロード(D3,D4)の後は、ソングモードSmに切り換えた上(D5)、メイン処理にリターンする。
【0040】
一方、“パターン”ボタンが操作されてデモパターンDPのロードが指示されたときは(D2→“パターン”)、デモパターンDPをROM3からRAM2のパターン作業領域Paにロードし(D6)、続いて、パターンモードPmに切り換える(D7)。そして、この切換え処理の後、メイン処理にリターンする。
【0041】
〔3〕ロードスイッチ処理(図5)
CPU1は、設定操作子15のうちロードスイッチのユーザ操作により、外部記憶装置4の所定の記録媒体に記憶されているユーザ音楽データのファイルを処理対象としてRAM2上に読み出すためのロードスイッチ処理を開始する。
【0042】
このロードスイッチ処理では、設定操作子15の所定のユーザ操作により、外部記憶装置4のうちユーザ音楽データのロード元である記録媒体、及び、RAM2上にロードすべきファイルが指示されると、CPU1は、指示された記録媒体を選択し(L1)、さらに、選択された記録媒体に記憶されているユーザファイルから当該ファイルを選択する(L2)。そして、選択されたファイルを当該記録媒体からRAM2の作業領域Sa,Paにロードする(L3)。
【0043】
この説明からも理解できるように、ロードスイッチ処理では、ユーザ音楽データがRAM2上にロードされるだけで、ソングモードやパターンモードへは遷移しない。これらモードに移行するためには、ユーザによるソングモードスイッチやパターンモードスイッチの操作を必要とする。一方、デモスイッチ処理においては、デモ音楽データがRAM2上にロードされるとともに、ソングモードやパターンモードへと自動的に遷移する。
【0044】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は、種々の態様で実施することができる。例えば、デモ音楽データは、実施例で説明したソング(DS)やパターン(DP)に限らない。波形データやアルペジオパターン等であってもよい。また、デモ音楽データを記憶しておく場所は、ROMに限らず、外部記憶媒体でもよい。
【0045】
実施例においては、デモスイッチ(DEMO)でデモモードを指定した後、ソングモードやパターンモードに設定するにとどまっている(D5,D7)が、自動的に再生を開始するようにしてもよい。
【0046】
実施例では、モードはボイスモード、ソングモード、パターンモードの3つの例を説明したが、これらのうちの2つ(ボイス及びソングモード、ボイス及びパターンモード)でもよいし、更に、例示以外のモードが用意されていてもよい。
【0047】
デモモードを指定するための操作子は、実施例のような専用のスイッチ(DEMO)に限らず、他の機能と共用しているようなスイッチでもよいし、スイッチ以外の操作子でもよい。また、電子音楽装置の形態については、実施例のように、電子楽器などの音楽情報処理に特化した形態に限らず、PC+アプリケーションソフトウェアの形態のものでもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、デモ音楽データとして1曲分のデモソングデータや比較的短い演奏データのデモパターンデータ等の複数種類が用意された電子音楽装置において、通常音楽データを処理するための作業用メモリと同じところにデモ音楽データもロードして再生や編集等の処理を行うための構成として、ユーザ操作に応じて、デモモード(DEMO)を指定し、次いで、第1乃至第3のロードタイプ(“ソング”、“ALL”及び“パターン”)の何れかを指示することにより、ロードすべきデモ音楽データの種類を指定すると、作業用メモリの指定された種類に対応する作業領域に当該種類のデモ音楽データをロードすると共に、ロードされたデモ音楽データの再生や編集などの処理が行われる第1或いは第2のモード(ソング或いはパターンモード)を設定するようにしているので、デモ音楽データを再生するだけでなく、ユーザが作成する音楽データに応用すること等が可能になると共に、デモモードを指定しロードタイプを指示するという簡単な操作で、所望の種類のデモ音楽データを、その種類に対応する作業領域にロードすることができ、しかも、ロードされたデモ音楽データについて再生や編集などの処理が行われるモードを容易に設定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による電子音楽システムのハードウエア構成ブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるモード遷移を表わす図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による音楽データ処理プログラムによるモードスイッチ処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図4】図3は、この発明の一実施例による音楽データ処理プログラムによるデモスイッチ処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図5】図5は、この発明の一実施例による音楽データ処理プログラムによるロードスイッチ処理の動作例を表わすフローチャートである。
【図6】図6は、この発明の一実施例による音楽データの全体的な取扱いを概略的に表わす機能ブロック図である。
【符号の説明】
DS,DP デモソング及びパターン(デモ音楽データ)、
US,UP ユーザソング及びパターン(ユーザ音楽データ)、
Sa,Pa ソング及びパターン作業領域(メモリ作業領域)、
Vm,Sm,Pm ボイス、ソング及びパターンモード、
VOICE,SONG,PTN ボイス、ソング及びパターンモードスイッチ、DEMO デモスイッチ、
PLAY,EDIT 再生及び編集スイッチ。

Claims (3)

  1. デモンストレーションのために予め用意されたデモ音楽データを複数種類記憶しているデモ音楽データ記憶手段であって、該デモ音楽データの種類には1曲にわたるデモソングデータと短い演奏データであるデモパターンデータとが含まれるものと、
    ユーザにより作成乃至編集された通常音楽データを記憶する通常音楽データ記憶手段であって、該通常音楽データの種類には1曲にわたる通常ソングデータと短い演奏データである通常パターンデータとが含まれるものと、
    上記通常音楽データを処理するために設けられ、処理される音楽データの種類に対応してソングデータ用作業領域及びパターンデータ用作業領域を備えた作業用メモリと、
    ユーザ操作に応じて、デモ音楽データを処理するデモモードを指定するデモモード指定手段と、
    ユーザ操作に応じて第1乃至第3のロードタイプの何れかを指示することにより、上記作業用メモリにロードすべきデモ音楽データの種類を指定するデモ音楽データ種類指定手段と、
    上記デモモード指定手段によりデモモードが指定された後に、上記デモ音楽データ種類指定手段によりロードすべきデモ音楽データの種類が指定されたことに応じて、上記デモ音楽データ記憶手段から、指定された種類のデモ音楽データを読み出して、上記作業用メモリの当該指定された種類に対応する作業領域にロードするデモ音楽データロード手段であって、第1のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は上記デモ音楽データ記憶手段からデモソングデータを読み出して上記ソングデータ用作業領域にロードし、第2のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は上記デモ音楽データ記憶手段からデモソングデータ及びデモパターンデータを読み出してそれぞれ上記ソングデータ用作業領域及びパターンデータ用作業領域にロードし、第3のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は上記デモ音楽データ記憶手段からデモパターンデータを読み出して上記パターンデータ用作業領域にロードするものと、
    上記デモ音楽データロード手段によりロードされた当該指定された種類のデモ音楽データについて、再生及び編集を含む処理を行うことができる状態を設定する処理状態設定手段であって、第1或いは第2のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は、上記ソングデータ用作業領域にロードされたデモソングデータの再生及び編集を含む処理が行われる第1のモードを設定し、第3のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は、上記パターンデータ用作業領域にロードされたデモパターンデータの再生及び編集を含む処理が行われる第2のモードを設定するものと
    を具備することを特徴とする電子音楽装置。
  2. さらに、前記作業用メモリにロードされた前記指定された種類のデモ音楽データを編集し、前記通常音楽データを作成するデモ音楽データ編集手段を具備することを特徴とする請求項1に記載の電子音楽装置。
  3. デモンストレーションのために予め用意されたデモ音楽データを複数種類記憶しているデモ音楽データ記憶手段であって、該デモ音楽データの種類には1曲にわたるデモソングデータと短い演奏データであるデモパターンデータとが含まれるものと、ユーザにより作成乃至編集された通常音楽データを記憶する通常音楽データ記憶手段であって、該通常音楽データの種類には1曲にわたる通常ソングデータと短い演奏データである通常パターンデータとが含まれるものと、上記通常音楽データを処理するために設けられ、処理される音楽データの種類に対応してソングデータ用作業領域及びパターンデータ用作業領域を備えた作業用メモリとを備え、音楽情報処理装置として機能するコンピュータに、
    ユーザ操作に応じて、デモ音楽データを処理するデモモードを指定するデモモード指定ステップと、
    ユーザ操作に応じて第1乃至第3のロードタイプの何れかを指示することにより、上記作業用メモリにロードすべきデモ音楽データの種類を指定するデモ音楽データ種類指定ステップと、
    上記デモモード指定ステップにてデモモードが指定された後に、上記デモ音楽データ種類指定ステップにてロードすべきデモ音楽データの種類が指定されたことに応じて、上記デモ音楽データ記憶手段から、指定された種類のデモ音楽データを読み出して、上記作業用メモリの当該指定された種類に対応する作業領域にロードするデモ音楽データロードステップであって、第1のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は上記デモ音楽データ記憶手段からデモソングデータを読み出して上記ソングデータ用作業領域にロードし、第2のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は上記デモ音楽データ記憶手段からデモソングデータ及びデモパターンデータを読み出してそれぞれ上記ソングデータ用作業領域及びパターンデータ用作業領域にロードし、第3のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は上記デモ音楽データ記憶手段からデモパターンデータを読み出して上記パターンデータ用作業領域にロードするものと、
    上記デモ音楽データロードステップでロードされた当該指定された種類のデモ音楽データについて、再生及び編集を含む処理を行うことができる状態を設定する処理状態設定ステップであって、第1或いは第2のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は、上記ソングデータ用作業領域にロードされたデモソングデータの再生及び編集を含む処理が行われる第1のモードを設定し、第3のロードタイプの指示によりデモ音楽データの種類が指定された場合は、上記パターンデータ用作業領域にロードされたデモパターンデータの再生及び編集を含む処理が行われる第2のモードを設定するものと
    から成る手順を実行させる音楽データ処理プログラム。
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