JP3659190B2 - 再生制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ディジタルミキサーなどにおいて効果的なソロ機能を簡単な操作で実現できるようにした再生制御装置、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ディジタルミキサーなどの楽音再生のための装置においてはソロ機能が備えられている。ソロ機能とは、選択した特定のパートのみを強調的に再生する機能であり、従来の装置では、何れかのパートにソロ機能が設定されると、ソロ機能が設定されていないパートの再生が消音(ミュート)されるようになっている。
【0003】
従来のこの種の装置においては、ソロ機能の設定と解除はパート毎に設けられた専用のソロスイッチでパート毎に行なうようになっており、複数パートが同時にソロ機能の設定されている状態となり得る。また、何れかのパートにソロ機能が設定されると、ソロ機能が設定されていないパートの再生が消音(ミュート)される。
【0004】
このような構成では、ソロ機能の解除を1パートずつ行なう必要があるため、複数パートのソロ機能を全て解除するのに膨大な時間がかかってしまう。また、ソロ機能が設定されていないパートの再生態様が、予め決められている特定の状態(これは、ソロ機能が設定されていない全パートに対して同一である。)に強制的に設定される(強制的に消音される)ので、ユーザの希望するソロ機能時の態様を設定することができない。つまり、全パートの再生の構成を把握しながらソロパートの位置付けを確認しやすいような最適な再生態様に、設定することができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような従来技術の不都合に鑑み、複数パートに同時に設定されているソロ機能を簡単な操作で一括解除可能とし、また、ソロ機能時の再生態様をユーザの希望するように設定可能として、効果的なソロ機能を実現する再生制御システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1の特徴に従うと、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置であって、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するソロ機能設定手段と、ソロ機能の設定の解除を指令するソロ機能解除指令手段と、この解除指令に基づいて、ソロ機能設定手段によりソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能を一括して解除するソロ機能一括解除手段とを具備する再生制御装置(請求項1)、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御方法であって、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、ソロ機能の設定の解除を指令するステップと、この解除指令に基づいて、ソロ機能設定手段によりソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能を一括して解除するステップとを備える再生制御方法(請求項3)、並びに、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置に対して、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、ソロ機能の設定の解除を指令するステップと、この解除指令に基づいて、ソロ機能設定手段によりソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能を一括して解除するステップとから成る手順を実行させるための再生制御プログラム(請求項5)が提供される。
【0007】
この発明の第2の特徴に従うと、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置であって、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するソロ機能設定手段と、ソロ機能が設定されていないパートの再生態様を指定するための制御再生態様設定用操作子と、この制御再生態様設定用操作子により指定された再生態様に基づいて、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様を設定する制御再生態様設定手段とを具備する再生制御装置(請求項2)、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御方法であって、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、制御再生態様設定用操作子により指定された再生態様に基づいて、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様を設定するステップとを備える再生制御方法(請求項4)、並びに、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置に対して、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、制御再生態様設定用操作子により指定された再生態様に基づいて、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様を設定するステップとから成る手順を実行させるための再生制御プログラム(請求項6)が提供される。
【0008】
〔発明の作用〕
この発明の第1の特徴に従うと、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御する場合、ソロ機能設定手段(SS,M2,S3〜S5)により、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定し、ソロ機能解除指令手段(SC,M2)によりソロ機能の設定の解除が指令されると、ソロ機能一括解除手段(R1〜R3)によって、ソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能は、この解除指令に基づき、一括して解除される。なお、括弧書きは、後述する実施例における参照記号を表わし、以下においても同様である。
【0009】
このように、この発明では、ソロ機能解除指令手段(ソロクリアースイッチSCなど)の操作を受けると、ソロ機能が設定されている複数パートのソロ機能が一括解除されるので、複数パートに同時に設定されているソロ機能を簡単な操作で一括解除することができるようになる。従って、簡単な操作で効果的なソロ機能を実現することができる。
【0010】
この発明の第2の特徴によると、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御する場合、ソロ機能設定手段(SS,M2,S3〜S5)により、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するようにし、ソロ機能が設定されていないパートの再生態様を設定するために、制御再生態様操作子(CD)が設けられる。そして、この制御再生態様操作子(CD)が操作されると、制御再生態様設定手段(M2,V1〜V3)によって、制御再生態様操作子(CD)で指定された再生態様に基づき、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様(「再生音量」)が設定される。
【0011】
このように、この発明では、ソロ機能が設定されていないパートの再生態様(「再生音量」)を、制御再生時の再生態様を指示する制御再生態様操作子(コントラストダイヤルCD)で指定された態様に設定するようにしているので、ソロ機能時の再生態様をユーザの希望するように設定することができる。従って、ユーザの考える最適な再生態様で、ソロ機能パートの再生、つまり、全パートの再生構成におけるソロ機能パートの位置付けを確認することができるようになり、簡単な操作で効果的なソロ機能を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0013】
〔ハードウエア構成〕
図1には、この発明の一実施例による再生制御システムのハードウエア構成のブロック図が示されている。このシステムの例では、自動演奏機能を備えたディジタルミキサーにおいて、この発明による再生態様制御のための処理を実行する構成がとられている。システムは、中央処理装置(CPU)1、タイマ2、読出専用メモリ(ROM)3、ランダムアクセスメモリ(RAM)4、外部記憶装置5、検出回路6、表示回路7、サウンドシステム8などの外に、通信インターフェイス(I/F)9や通信回路10などを備え、これらの装置1〜10は、通信バス11を介して互いに接続されている。
【0014】
システム全体を制御するCPU1は、所定のソフトウエア・プログラムに従いタイマ2によるクロックを利用して種々の制御を行い、ディジタルミキサーとしての通常のミキシング処理の外、特に、再生態様制御のための処理を中心的に遂行する。ROM3には、このシステムを制御するための所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、通常のミキシング処理や再生態様制御のための処理に関する各種プログラムの外、これらの処理に付随する各種テーブル及び各種データが含まれる。
【0015】
RAM4には、これらの処理に際して利用されるフラグやバッファなどの情報が記憶され、例えば、パート毎の設定状態を表わす情報を一時記憶するためにパート設定バッファが設けられ、制御再生用の設定値を一時記憶するために制御再生バッファが設けられる。
【0016】
外部記憶装置5は、ハードディスクドライブ(HDD)の外に、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フロッピィディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード等の可搬型記憶媒体を用いた装置から成り、各種制御プログラムや各種データを記憶することができる。従って、各種制御プログラムや各種データは、ROM3を利用するだけでなく、外部記憶装置5からRAM4内に読み込むことができ、必要に応じて、処理結果を外部記憶装置5に記録しておくこともできる。
【0017】
検出回路6には操作子装置12が接続され、操作子装置12は、ミキシングのためのスイッチ、ダイヤル、スライダー等の操作子や再生制御のための操作子が含まれ、システムの操作パネル(PN)等に設けられる。また、表示回路7に接続される表示装置13は、操作パネル(PN)上に設けられた画面表示部(DP)や各種インジケータを含む。
【0018】
サウンドシステム8は、パート(チャンネル或いはトラックともいう。)毎の楽音信号に基づいた再生を行なう装置であり、DSP、出力増幅回路やスピーカを含む。楽音信号がオーディオ信号であれば、デジタル・アナログ変換器などを利用して楽音を再生し、楽音信号がMIDI信号であれば音源回路などを利用して楽音を再生する。また、通信I/F9には、ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク14が接続され、通信ネットワーク14を介してサーバコンピュータ等から制御プログラムや演奏情報などの各種データを外部記憶装置5にストアすることもできる。
【0019】
通信回路10は、パート分の入出力端子を装備しており、外部機器15との間で、楽音信号の送受信を制御する。通信回路10のパート毎の入出力端子に接続される外部機器15は、オーディオ信号やMIDI信号などの楽音を再生するための楽音信号を送受信することが可能な機器であり、例えば、オーディオ機器、電子楽器、自動演奏装置などがある。
【0020】
〔パネルの構成例〕
図2は、この発明の一実施例による再生制御システムの操作パネルの一構成例を極く概略的に表わした図である。ミキサー本体の操作パネルPN上には、ディスプレイ(表示部)DP及び各種操作子が設けられ、これらの操作子には、パートに対応する複数(m)のパート操作子(1パート分の操作子群)PMと、全パートに対応する1つの全体操作子(全体に対する操作子群)GMがある。パート操作子PMについては、操作子群の数mを全ミキシングパートの数nよりも少なくし(m<n)、操作パネル面に占めるパート操作子領域を小さくすることができるようにしている。なお、この実施例においては、全ミキシングパート数nを“6”とし、全ミキシングパートが6パートあるものとして説明される。
【0021】
図示の例では、パネルPN上には、パート操作子PMは、全ミキシングパートの6パート分(n=6)は設置されておらず、3パート分のみが設けられており(m=3)、これらの3つのパート操作子PMのそれぞれにアサインするパート(操作子による制御対象となるパート)を2回切り換えることによって、3パート分の操作子で6パート分の楽音信号を制御することができるようにしている。
【0022】
ディスプレイ(画面表示部)DPには、ミキシングや再生態様制御における各種情報が表示され、例えば、再生されている楽音信号の状況や各パートの再生態様の設定状態などが表示される。
【0023】
各パート操作子PMは、パート表示部PD、ソロスイッチSS、音量スライダーVSなどを備える。パート表示部PDには、当該パート操作子PMの制御対象として現在アサインされているパートが表示される。
【0024】
ソロスイッチSSは、例えばランプ内蔵の押しボタンスイッチなどのように、押圧操作によりスイッチ動作及び表示(ランプ点灯状態)が切り換えられるタイプのスイッチであり、制御対象パートに対してソロ機能の設定と解除を行なうために用いられる。従って、ソロスイッチSSは、操作される毎に「設定」と「解除」に切り換えられ、「設定」時には、図2の中央のパート操作子PM〔第2パートがアサイン(PD)されている〕に示されるように、強調表示(内蔵ランプ点灯)となる。
【0025】
また、音量スライダーVSは、制御対象パートの再生音量を設定するために設けられ、スライダーを一番上“10”へ移動すると最大音量に設定され、一番下“0”に移動すると最小音量(消音)に設定される。
【0026】
全体操作子GMは、全パートについての再生態様を制御するための操作子で上から順に、パートチェンジスイッチPC、ソロクリアースイッチSC、コントラストダイヤルCDなどを備えている。パートチェンジスイッチPCは、それぞれのパート操作子PMにアサインするパートを切り換える。図示の例では、このパートチェンジスイッチCHを操作する毎に、パート1〜パート3の組又はパート4〜パート6の組が切り換えられ3つのパート操作子PMに割り当てられる。
【0027】
ソロクリアースイッチSCは、複数のパートに設定されているソロ機能の状態を一括して解除するのに用いられる。コントラストダイヤルCDは、何れかのパートにソロ機能が設定された場合において、ソロ機能が設定されていないパートの再生態様(制御再生時の再生態様)を設定するものであり、“0”〜“1”の範囲の値を設定することができる。コントラストダイヤルCDで設定された値は、ソロ機能が設定されていないパートの音量値に乗算され、この乗算結果が制御再生時の再生態様(再生音量)として設定される。
【0028】
〔パート設定バッファの構成例〕
この再生制御システムのRAM4の所定記憶領域には、パート毎に、パート設定バッファが設けられる。これらのパート設定バッファは、各パートにおけるソロ機能の設定状態や各パートに設定されている音量値などのパート毎の再生態様設定状態を記憶したバッファである。図3は、パート設定バッファの一構成例を示し、パート設定バッファには、「パートナンバ」、「ソロ状態(オン・オフ)」、「音量値」などの情報が記憶される。
【0029】
「パートナンバ」は、何れのパートの情報を記憶しているかをパートの番号で表わした情報であり、「ソロ状態」は、当該パートにソロ機能が設定されているか(オン)或いは解除されているか(オフ)をオン/オフで表わす情報であり、「音量値」は、当該パートに設定されている音量値を数値で表わす情報である。パート設定バッファに記憶される情報には、これらの情報の外に、ミュート機能が設定されているか(オン)或いは解除されているか(オフ)を表わす情報などがある。
【0030】
パート設定バッファに記憶されている情報の内容を変更するには、操作パネルPN上のパート操作子PM或いは全体操作子GMの操作があるたびに、操作された内容に基づいて、「ソロ機能」のオン/オフや「音量値」を表わす数値が変更される。また、パート設定バッファ記憶情報の内容を読み出すには、パートチェンジスイッチPCによってパート操作子PMにアサインするパートが変更された場合には、新たにアサインされるパートのパート設定バッファから各種の設定状態が読み出されてパート操作子PMに反映される。
【0031】
〔再生態様の推移の例〕
図4は、この発明の一実施例による再生制御システムにおける各パートの再生態様の時間的推移の一例を表わす。この実施例による再生制御システムにおいては、ミキサーのミキシングパートは6パートであるものとし、図4では、外部機器15から通信回路10を通して楽音情報(楽音信号)が全パートに入力されている場合を想定している。また、斜線で強調表示されているパートは、パネルPNにおいてパート操作子PMの制御対象となっているパートを表わし、この例では、パート操作子PMには、タイミングBまではパート1〜3がアサインされ、タイミングB以降はパート4〜6がアサインされる。
【0032】
ここで、この発明による再生制御システムによる一つの特徴を、図4を利用して極く概略的に説明すると、次のとおりである。この再生制御システムにおいては、複数パート(図4では、パート1〜6の6パート)の楽音信号の再生態様が制御され、ソロスイッチSSの操作によってソロ機能(「ソロ再生」)が設定されると(時点A)、再生時には、特定のパート2の楽音信号のみが強調され、他のパート1,3〜6は「制御再生」状態となる。「制御再生」時の音量を設定するためにコントラストダイヤルCDを操作すると、このダイヤル操作に応じて他のパート1,3〜6の再生音量が設定される。また、複数パート2,6のソロ機能が設定されている場合(例えば、時点C〜D)、ソロクリアースイッチSCの操作によりソロ機能の設定の解除が指令されると(時点D)、設定されているこれらのソロ機能設定パート2,6のソロ機能が一括して解除される。
【0033】
(1)タイミングAまで:
図4において、タイミングAまでは、全6パートのソロ機能が解除されている状態で再生が行われ、「通常再生」と呼ばれる。通常再生の場合には、それぞれのパートは、パート操作子PMの音量スライダーVSなどにてパート毎に設定されている音量値(再生態様)で再生が行われる。
【0034】
ここで、「再生」とは、通信回路10を介して外部機器15から入力される6パート分の楽音信号を、パート設定バッファに記録されている内容に基づいた再生態様で、サウンドシステム8を使って再生させたり、或いは、通信回路10や通信I/F9から外部へ出力させたりすることに相当する。
【0035】
(2)タイミングA〜タイミングB:
タイミングA〜タイミングB間においては、タイミングAでパート2に対応するソロスイッチが操作されており、パート2の「ソロ再生」が開始される。「ソロ再生」されるパート2は、音量スライダーVSなどにて当該パート2に設定されている音量値で再生される。また、このとき、パート2以外のパート1,3〜6は、全体操作子GMのコントラストダイヤルCDで設定されている設定値に基づいて決定される音量値で再生され、この再生態様は「制御再生」と呼ばれる。
【0036】
(3)タイミングB〜タイミングC:
タイミングB〜タイミングC間では、タイミングBにて、パートチェンジスイッチPCが操作されて、操作パネルPN上の各パート操作子PMにパート4〜6がアサインされた後に、パート5,6に対応するそれぞれのソロスイッチSSが操作されており、パート5,6は、制御再生が解除されソロ再生が開始される。これにより、パート5,6のそれぞれに設定されている音量値で再生(ソロ再生)され始める。この時には、他のパート2でソロ再生が既に実施されているため(既にソロ機能が起動されている状態にあるため)、パート5,6以外のパート1〜4の再生態様は現状維持となる。
【0037】
(3)タイミングC〜タイミングD:
タイミングC〜タイミングD間においては、タイミングCでパート5のソロスイッチSSが操作されており、パート5は、ソロ再生の状態にあったため、ソロ再生が解除される。従って、パート5の再生態様は、ソロ再生が解除されることによって、コントラストダイヤルCDでの設定値に基づく制御再生に移行し、タイミングA〜タイミングB間の再生態様に戻る。それ以外のパート1〜4,6の再生態様は現状維持となる。
【0038】
(3)タイミングD以降:
タイミングD以降については、タイミングDで全体操作子GMのソロクリアースイッチSCが操作されており、ソロ再生の一括解除が行われる。これにより、全パートの再生態様が「通常再生」となり、それぞれのパートに設定されている音量値で再生される。ここでは、操作パネルPN上のパート操作子PMにアサインされているパート4〜6だけでなく、パート1〜3を含む全パート1〜6の再生態様が一括して通常再生に移行される。つまり、ソロ機能が設定されているパート2,6のソロ再生、並びにソロ機能が設定されていないパート1,3〜5の制御再生は、何れも解除される。
【0039】
なお、上述した推移例の説明では、それぞれのパートの音量値を個々に設定するための音量スライダーVSは全く操作されていないものとしているが、ソロ再生中のパートの音量スライダーVSが操作されれば、新たに設定された音量値でソロ再生を行い、制御再生中のパートの音量スライダーVSが操作されれば、新たに設定された音量値とコントラストダイヤルCDで設定されている設定値とに基づいて決定される音量値で制御再生が行われる。
【0040】
〔メイン処理〕
図5は、この発明の一実施例による再生制御システム(ディジタルミキサー)において実行されるメイン処理のフローチャートであり、電源投入時からシステム停止時までの間に起動している基本動作を表わす。
【0041】
このシステムの電源を投入してメイン処理がスタートすると、まず、最初のステップM1において初期設定が行われる。この初期設定では、操作パネルPN上のパート操作子PMにパート1〜パート3をアサインするアサイン初期化処理、RAM4上のパート設定バッファの内容を全パートについて初期化するパート初期化処理などが行われ、パート初期化処理には、ソロ状態をオフしたり、音量値に所定の初期値を設定する処理が含まれる。
【0042】
続いて、ステップM2では、再生態様の変更に関する指示があるか否か判定される。ここで、再生態様の変更に関する指示とは、パート毎のソロ機能の設定及び解除(ソロスイッチSSの操作)、パート毎の音量値の設定(音量スライダーVSの操作)、パート操作子PMにアサインするパートの切り換え(パートチェンジスイッチPCの操作)、ソロ機能の一括解除(ソロクリアースイッチSCの操作)、ソロ機能時のソロ未設定パートの再生態様の設定(コントラストダイヤルCDの操作)の何れかである。
【0043】
ここで、上述の何れかの操作があり再生態様の変更に関する指示があったと判断されると、ステップM3にて、指示された内容に対応する処理を起動し、当該処理を実行した後、ステップM4に進む。なお、ステップM3での処理は「再生態様制御処理」と呼ばれる。また、このような操作がなかった場合は、直ちに、ステップM4に進む。
【0044】
ステップM4では、その他の処理を行なう。その他の処理には、パートにアサインする楽音信号を変更するアサイン設定処理、内部自動演奏機能を開始/停止する処理、ミュート処理などがある。ここで、アサイン設定処理では、どの端子から入力される信号をどのパートにアサインするかを設定したり、システム(ミキサー)内部に設けられた自動演奏装置で再生する演奏データの各パートをいずれかのパートにアサインしたりする処理が実行される。また、ミュート処理は、パート毎に設けられているミュートスイッチ(図示せず)の操作により能動化され、ソロ機能とは独立して動作する。
【0045】
ステップM4の処理を実行した後は、ステップM5で終了の指示があったか否かを判断し、終了指示がなければ、ステップM2に戻り、終了指示があるまでステップM2〜M5の処理を繰り返す。そして、終了指示があると、このメイン処理を終了する。
【0046】
〔再生態様制御処理の例〕
メイン処理のステップM3においては、再生態様の変更に関して指示された内容に対応して「再生態様制御処理」が実行される。この再生態様制御処理には、「ソロ機能処理」(図6)、「音量設定処理」(図7)、「一括解除処理」(図8)、「制御再生設定処理」(図9)、及び、「パート切換処理」(図10)がある。
【0047】
(1)ソロ機能処理:
図6は、何れかのパートにソロ機能の設定又は解除が指示されたときに起動される「ソロ機能処理」の一例を表わすフローチャートである。このソロ機能処理は、操作パネルPN上において何れかのパートのソロスイッチSSが操作された時に起動する。この処理フローがスタートすると、第1のステップS1において、制御対象パートのソロ機能の設定及び解除が切り換えられる。つまり、操作されたソロスイッチSSが制御対象としているパート(制御対象パート)のソロ機能がオンであればオフに設定を変更し、オフであればオンに設定を変更する。これにより、制御対象パートのパート設定バッファのソロ状態の内容が書き換えられ、ソロスイッチの表示態様が変更される(点灯或いは滅灯される)。
【0048】
続いて、ステップS2では、ソロ機能が新たに設定されたか否かを判定し、今回のソロスイッチSSの操作がソロ機能設定の操作であれば(YES)、ステップS3に進み、ソロ機能が設定されている他のパートがないか否かを判定する。
【0049】
ステップS3において、今回操作されたパートの外に、ソロ機能がオンであるパートがないと判断されたときは(YES)、これはソロ機能の開始を意味するので、ステップS4に進み、制御対象パート以外のパートを制御再生用に設定した(「制御再生」とする)上、ステップS5に進み、制御対象パートの再生態様をソロ再生用に設定する(「ソロ再生」とする)。そして、ステップS5の処理を終えると、このソロ機能処理を終了し、メイン処理(図5)のステップM4にリターンする。
【0050】
また、ステップS3において、ソロ機能がオンであるパートが他にあると判定されたときには(NO)、既に他パートにてソロ機能が起動中であることを意味する。従って、このときは、制御対象パートについて、直ちにステップS5の処理(「ソロ再生」設定)を実行し、制御対象パート以外のパートは現状維持として、メイン処理のステップM4にリターンする。
【0051】
一方、ステップS2において、ソロ機能を新たに設定するものではないと判断されたとき、つまり、ソロ機能が解除されたときは(NO)、ステップS6に進んで、ソロ機能が設定されている(ソロ機能がオンである)他のパートがないかを調べる。ここで、ソロ機能設定パートが他にないときは(YES)、今回の操作(ステップM2で検出された操作)が最後のソロ機能解除操作であり、ソロ機能の終了を意味するので、ステップS7に進み、全パートの再生態様を通常再生用に設定し「通常再生」とした上、メイン処理のステップM4にリターンする。
【0052】
また、ソロ機能がオンであるパートが未だ残っていれば(ステップS6→NO)、今ステップS8で、今回の制御対象パートの再生態様を制御再生用に設定し「制御再生」とする。そして、ステップS5の処理を終えると、メイン処理のステップM4にリターンする。
【0053】
(2)音量設定処理:
図7は、何れかのパートについて再生音量の設定変更が指示されたときに起動される音量設定処理の一例を表わすフローチャートである。この音量設定処理は、操作パネルPN上において何れかのパートの音量スライダーVSが操作された時に起動する。この処理フローがスタートすると、最初のステップV1において、制御対象パートの再生音量の設定を変更する。この設定変更では、制御対象パートのパート設定バッファの音量値が、新たに設定された音量値(変更値)に書き換えられる。
【0054】
次のステップV2では、制御対象パートが制御再生中であるか否かが判定され、制御対象パートの制御再生中であるときはステップV3に進み、そうでないときはステップV4に進む。ステップV3では、設定された音量値と制御再生バッファ内の設定値に基づいた音量を設定し、ステップV4では、音量スライダーVSにより設定された音量値に基づいた音量を設定し、それぞれの設定を行った後、この音量設定処理を終了し、メイン処理(図5)のステップM4にリターンする。
【0055】
すなわち、制御対象パートが制御再生中であれば(V2→YES)、制御再生の状態を反映するために、音量スライダーVSにより新たに設定された音量値に制御再生用の所定値を乗算した値を再生音量として決定する。一方、制御再生中でない場合は(V2→NO)、制御対象パートがソロ再生中か或いは通常再生中であることから、ステップV4において、音量スライダーVSにより新たに設定された音量値で再生を行なうことになる。
【0056】
(3)一括解除処理:
図8は、ソロ機能の一括解除が指示されたときに起動される「一括解除処理」の一例を表わすフローチャートである。この一括解除処理は、操作パネルPN上において全体操作子GMのソロクリアースイッチSCが操作された時に起動する。
【0057】
この処理フローがスタートすると、最初のステップR1において、ソロ機能が設定されている全てのパートを検出し、このソロ機能設定パートの検出は、パート操作子PMの制御対象となっていないパートについても行われる。
【0058】
次のステップR2では、ステップR1で検出されたソロ機能設定パートについて、ソロ機能をオフ状態にし、続くステップR3において、全パートの再生態様を通常再生用に設定し「通常再生」に復帰させる。そして、この一括解除処理を終了し、メイン処理(図5)のステップM4にリターンする。
【0059】
(4)制御再生設定処理:
図9は、ソロ機能時におけるソロ再生パート以外のパートの再生態様、つまり、制御再生用の再生態様が設定されたときに起動される「制御再生設定処理」の一例を表わすフローチャートである。この制御再生設定処理は、操作パネルPN上において全体操作子GMのコントラストダイヤルCDが操作された時に起動する。
【0060】
この処理フローがスタートすると、最初のステップC1において、コントラストダイヤルCDの操作に基づく値を制御再生用の設定値として制御再生バッファに書き込む。この制御再生用設定値は、ソロ機能が起動されているかいないかに拘わらず設定することができ、以下の処理により、ソロ機能が起動されている時に、コントラストダイヤルCDが操作されたときに、この操作により新たに設定された設定値に基づいて、制御再生されているパートの再生態様(再生音量)を変更する。
【0061】
つまり、次のステップC2で、制御再生中のパートがあるか否か調べられ、制御再生中のパートがあるときは(YES)、ステップC3において、制御再生中のパートの音量値及びコントラストダイヤルCDによる新たな設定値に基づいて当該パートの音量値を求め、求められた音量値を再生音量として設定する。ステップC3で再生音量を設定した後、及び、ステップC2で制御再生中のパートがないと判定されたときは(NO)、この制御再生設定処理を終了し、メイン処理(図5)のステップM4にリターンする。
【0062】
(5)パート切換処理:
図10は、パート操作子の制御対象となるパートを切り換えるときに起動される「パート切換処理」の一例を表わすフローチャートである。このパート切換処理は、操作パネルPN上において全体操作子GMのパートチェンジスイッチPCが操作された時に起動するフローチャートである。
【0063】
この処理フローがスタートすると、ステップP1において、パート設定バッファに記憶されている内容のうち、新たにパート操作子PMに設定されるべきパートの内容に基づいて、それぞれのパート操作子PMに対する設定を変更する。この設定変更には、パート表示部PDの表示変更、ソロスイッチSSの表示態様の変更、音量スライダーVSの操作スライダー位置の設定などがある。このような設定変更を行った後、このパート切換処理を終了し、メイン処理(図5)のステップM4にリターンする。
【0064】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は、例えば、次の(1)〜(10)のように、種々の態様で実施することができる:
【0065】
(1)各パートにアサインされる楽音信号は外部から入力されたものに限らず、システム(ミキサー装置)内にある自動演奏装置を利用して再生される演奏データの各パートであってもよい。また、外部から入力される楽音信号と内部で再生される演奏データとを混在的にパートにアサインしてもよい。
【0066】
(2)実施例では、制御再生時の再生態様を設定する操作子(コントラストスイッチ)は全パートの設定を一括で行なうものであるが、このような再生態様設定機能を有する操作子をパート毎に設けてもよいし、複数のパートをグループ化して、グループ毎に同様の操作子を設けてもよい。また、パート毎、パートグループ毎或いは全グループ内の何れで、制御再生時の再生態様を設定するかについて、ユーザにより選択可能となるようにしてもよい。要は、制御再生時の再生態様をユーザが設定できる操作子であれば、任意の手法を採用することができる。
【0067】
(3)制御再生時の再生態様の設定に関する情報は、操作子で設定するものに限らず、外部から入力される情報に含まれていたり、内部に記憶されている(再生に用いる)演奏データに含まれていてもよく、外部からの情報入力時或いは内部演奏データの読出時に、設定に関する情報を読み出して設定するようにすればよい。
【0068】
(4)ソロ機能を一括解除する操作子(ソロクリアースイッチ)は、ソロ機能が設定されている全パートのソロ機能を一括で解除するものに限らず、パートをグループ化して、グループ毎にソロクリアースイッチを設けてもよい。この場合、あるグループがソロクリアーされても、他のグループにおける何れかのパートでソロ機能がオンになっていれば、ソロ機能を持続し(ソロクリアーされたグループの全パートの再生態様を制御再生にするだけにとどめ)、或るグループのソロクリアーが指示された時には、全グループの全パートのソロ機能がオフになった場合に限り、全パートの再生態様を通常再生に移行する(ソロ機能を停止する)ようにすればよい。
【0069】
(5)再生態様として制御するパラメータは、音量に限らず、再生パート毎に設定する効果パラメータ(エフェクトパラメータ)などであってもよい。要は、ソロ再生されるパートが、ソロ再生でないパートに比べて、強調して再生されるようになればよい。
【0070】
(6)ソロ機能時に制御する再生態様が複数ある場合には、ソロ機能でどの再生態様を制御するかを設定できるようにしてもよい。例えば、音量を制御するか或いはエフェクトを制御するかを選択する選択スイッチを設け、この選択スイッチで制御する再生態様を選択できるようにしておき、ソロスイッチ、ソロクリアースイッチやコントラストダイヤルの操作に基づく制御は、選択されている再生態様に対して行われるようにする。
【0071】
(7)ミキシングパート数は実施例のものに限らずともよい。
【0072】
(8)制御再生時の再生態様の設定方法は、乗算方式に限らず、制御再生時の再生態様を設定する操作子(コントラストダイヤル)で設定された値そのものを(例えば、音量値として)利用するようにしてもよいし、設定された値を制御再生パート毎の制御パラメータの値(例えば、音量値)から減算するようにしてもよい。要は、制御再生時の再生態様(再生音量)を変更できる方法であればどのようなものであってもよい。
【0073】
(9)演奏情報を再生する場合の演奏情報フォーマットについては、演奏イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した「音高(休符)+符長」、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベントを記憶した「ベタ方式」等、どのような形式でもよい。
【0074】
(10)演奏情報検索処理プログラムなどの制御プログラムや演奏情報検索などの処理に利用する各種データは、外部記憶媒体から、或いは、通信インターフェースを介して外部システムから、この再生制御システム(ディジタルミキサー)に供給してもよい。また、通信インターフェース及び通信ネットワークは、有線のものに限らず無線でもよい。また、双方を備えていてもよい。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御する場合、ソロスイッチなどにより、特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定し、ソロクリアースイッチなどによりソロ機能の設定の解除が指令されると、この解除指令に基づき、ソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能は一括して解除される。従って、複数パートに同時に設定されているソロ機能を簡単な操作で一括解除することができ、簡単な操作で効果的なソロ機能を実現することができる。
【0076】
また、この発明によれば、複数のパートの楽音信号の再生態様を制御する場合、ソロスイッチなどによりソロ機能を設定すると共に、ソロ機能が設定されていないパートの再生態様を設定するためにコントラストダイヤルなどの操作子が設けられ、この操作子が操作されると、操作子の操作で設定された再生態様に基づき、ソロ機能が設定されてないパートの再生音量などの再生態様が設定される。つまり、ソロ機能非設定パートがコントラストダイヤルなどの操作子で設定された再生態様(再生音量)に設定され、ソロ機能時の再生態様をユーザの希望するように設定することができる。従って、ユーザの考える最適な再生態様でソロ機能パートの再生(全パートの再生構成におけるソロ機能パートの位置付け)を確認することができるようになり、簡単な操作で効果的なソロ機能を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による再生制御システム(ディジタルミキサー)のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による再生制御システム(ディジタルミキサー)における操作パネルの一構成例である。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるパート設定バッファの一構成例である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による再生態様の推移の一例を表わす図である。
【図5】図5は、この発明の一実施例による再生制御システム(ディジタルミキサー)において実行されるメイン処理を表わすフローチャートである。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるソロ機能処理の一例を表わすフローチャートである。
【図7】図7は、この発明の一実施例による音量設定処理の一例を表わすフローチャートである。
【図8】図8は、この発明の一実施例による一括解除処理の一例を表わすフローチャートである。
【図9】図9は、この発明の一実施例による制御再生設定処理の一例を表わすフローチャートである。
【図10】図10は、この発明の一実施例によるパート切換処理の一例を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
PN 操作パネル、
DP ディスプレイ(画面表示部)、
PM パート表示部PD、ソロスイッチSS、音量スライダーVSを備えるパート操作子、
GM パートチェンジスイッチPC、ソロクリアースイッチSC、コントラストダイヤルCDを備える全体操作子GM。

Claims (6)

  1. 複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置であって、
    特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するソロ機能設定手段と、
    ソロ機能の設定の解除を指令するソロ機能解除指令手段と、
    この解除指令に基づいて、ソロ機能設定手段によりソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能を一括して解除するソロ機能一括解除手段と
    を具備することを特徴とする再生制御装置。
  2. 複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置であって、
    特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するソロ機能設定手段と、
    ソロ機能が設定されていないパートの再生態様を指定するための制御再生態様設定用操作子と、
    この制御再生態様設定用操作子により指定された再生態様に基づいて、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様を設定する制御再生態様設定手段と
    を具備することを特徴とする再生制御装置。
  3. 複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御方法であって、
    特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、
    ソロ機能の設定の解除を指令するステップと、
    この解除指令に基づいて、ソロ機能設定手段によりソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能を一括して解除するステップと
    を備えることを特徴とする再生制御方法。
  4. 複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御方法であって、
    特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、
    制御再生態様設定用操作子により指定された再生態様に基づいて、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様を設定するステップと
    を備えることを特徴とする再生制御方法。
  5. 複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置に対して、
    特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、
    ソロ機能の設定の解除を指令するステップと、
    この解除指令に基づいて、ソロ機能設定手段によりソロ機能が設定されている複数のパートのソロ機能を一括して解除するステップと
    から成る手順を実行させるための再生制御プログラム。
  6. 複数のパートの楽音信号の再生態様を制御するための再生制御装置に対して、
    特定のパートの楽音信号のみを強調的に再生するソロ機能を設定するステップと、
    制御再生態様設定用操作子により指定された再生態様に基づいて、ソロ機能が設定されてないパートの再生態様を設定するステップと
    から成る手順を実行させるための再生制御プログラム。
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