JP3938022B2 - 音色設定装置及びプログラム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ユーザが任意に音色を設定することができる音色設定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子楽器などで再生複数パートの楽音情報に対して1パートずつ音色を設定することができるようにすることは、例えば、特許文献1により知られている。また、或る種のシンセサイザでは、全パート分の音色設定データを1つのセットにして記録したものを複数セット用意しておき、ユーザにより選択されたセットの音色設定データをそれぞれのパートに設定することが行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−44366号公報
【0004】
しかしながら、1パートずつ音色を設定するものでは、全パートの音色設定に時間がかかり、また、セットを選ぶものでは、必ず全パートの音色設定が変更されるので、融通が効かずユーザの思い通りの音色設定になりにくい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このような不都合に鑑み、ユーザが簡単な作業によって思い通りの多様な音色設定を行なうことができる音色設定システムを提供することを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、楽音情報の全パート(Nmax)のうち一部の複数のパート(Np)及び全てのパート(Nmax)を対象にした音色設定データセット(PS;AS)をそれぞれ複数(SetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2;SetA1〜SetA3)記憶する音色設定データ記憶手段(2,4)と、自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段(4)と、音色設定データ記憶手段に記憶された複数の音色設定データセット(PS;AS)から、楽音情報に反映させるべき音色設定データセットを指示するデータセット指示手段(S1,S4)と、データセット指示手段(S1,S4)により指示された音色設定データセット(PS;AS)に従って、対象となる楽音情報のパートの音色を設定するパート音色設定手段(S2,S3,S5)であって、当該音色設定データセットが全てのパートを対象としたもの(AS)である場合は楽音情報の全パートに当該音色データセット(AS)に従った音色を設定し(S2)、当該音色設定データセットが一部の複数のパートを対象としたもの(PS)である場合は、ユーザ操作に基づいて選択されたパートに当該音色データセット(PS)に従った音色を設定する態様の外に、空きパートを探して当該空きパートに当該音色設定データセット(PS)に従った音色を設定する態様がある(段落[0040])ものと、対象となる楽音情報に指示された自動演奏データの各パートに、パート音色設定手段(S2,S3,S5)により設定された音色を記録し、当該音色が記録された自動演奏データを自動演奏データ記憶手段に記憶させる音色記録手段(S7)とを具備する音色設定装置〔請求項1〕、並びに、楽音情報の全パート(Nmax)のうち一部の複数のパート(Np)及び全てのパート(Nmax)を対象にした音色設定データセット(PS;AS)をそれぞれ複数(SetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2;SetA1〜SetA3)記憶する音色設定データ記憶手段(2,4)と、自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段(4)とを具備し、楽曲情報処理装置として機能するコンピュータに対して、音色設定データ記憶手段に記憶された複数の音色設定データセット(PS;AS)から、楽音情報に反映させるべき音色設定データセットを指示するデータセット指示ステップ(S1,S4)と、データセット指示ステップ(S1,S4)で指示された音色設定データセット(PS;AS)に従って、対象となる楽音情報のパートの音色を設定するパート音色設定ステップ(S2,S3,S5)であって、当該音色設定データセットが全てのパートを対象としたもの(AS)である場合は楽音情報の全パートに当該音色データセット(AS)に従った音色を設定し(S2)、当該音色設定データセットが一部の複数のパートを対象としたもの(PS)である場合は、ユーザ操作に基づいて選択されたパートに当該音色データセット(PS)に従った音色を設定する態様の外に、空きパートを探して当該空きパートに当該音色設定データセット(PS)に従った音色を設定する態様がある(段落[0040])ものと、対象となる楽音情報に指示された自動演奏データの各パートに、パート音色設定ステップ(S2,S3,S5)で設定された音色を記録し、当該音色が記録された自動演奏データを自動演奏データ記憶手段に記憶させる音色記録ステップ(S7)とから成る手順を実行させるための音色設定プログラム〔請求項2〕が提供される。なお、括弧書きは、対応する実施例での参照記号乃至参照箇所を示し、以下においても同様である。
【0007】
〔発明の作用〕
この発明の主たる特徴によると、自動演奏データなどの楽音情報の全パート(Nmax)のうち一部パート(Np)及び全てのパート(Nmax)に反映できる音色設定データセット(PS;AS)をそれぞれ複数セット分(SetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2;SetA1〜SetA3)記憶しておき、反映する音色設定データセット(PS;AS)をユーザが選択すると(S1,S4)、選択された音色設定データセット(PS;AS)に従って一部又は全パートの音色を新たに決定し或いは変更してパート音色の設定を行う(S2,S3,S5)。ここで、選択された音色設定データセットが全てのパートを対象としたもの(AS)である場合は楽音情報の全パートに当該音色データセット(AS)に従った音色を設定し(S2)、当該音色設定データセットが一部の複数のパートを対象としたもの(PS)である場合には、ユーザ操作に基づいて選択されたパートに当該音色データセット(PS)に従った音色を設定する態様の外に、空きパートを探して当該空きパートに当該音色設定データセット(PS)に従った音色を設定する態様がある(段落[0040])。そして、対象となる楽音情報に指示された自動演奏データの各パートに設定音色を記録して自動演奏データ記憶手段に記憶させる(S7)。
従って、この発明によると、ユーザは、音色設定データセット(PS;AS)を選択するだけの簡単な作業で、楽音情報の対象パートに思い通りの音色設定を行なうことができる。例えば、音色設定データセット(PS;AS)を任意に選択して、複数の一部パート音色設定データセット(PS:SetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2)の組合せで各パートの音色を変更したり〔図3(2)、図4:S4,S5の繰返し〕、全パート音色設定データセット(AS:SetA1〜SetA3)で全パートの音色を変更したり〔図3(3)(31)、図4:S1−S2〕、両音色設定データセット(PS;AS)の組合せで各パートの音色を変更する〔図3(3)、図4:S1〜S5〕。また、一部パート音色設定データセット(PS)を反映させるパートは、ユーザ操作で選択する方法の外に、空きパートを探して当該空きパートに反映する方法があり、一部パート音色設定データセット(PS)を適切なパートに反映させることができる。そして、このように従来技術に比べて極めて多様な音色設定を楽しむことができるだけでなく、さらに、設定された音色が記録された自動演奏データを記憶しておくことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例を詳述する。なお、以下の実施例は単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0009】
〔ハードウエア構成〕
図1は、この発明の一実施例による音色設定システムのハードウエア構成のブロック図を示す。このシステムの例では、音色設定のための楽音情報処理装置として自動演奏機能付き電子楽器が用いられており、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、外部記憶装置4、検出回路5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、通信インターフェース(通信I/F)9などが備えられ、これらの装置1〜9はバス10を介して互いに接続されている。なお、楽音情報処理装置としては、音源などの楽音生成部を備えたパーソナルコンピュータ(PC)を用い、これに音色設定プログラムをインストールして“パーソナルコンピュータ+アプリケーションソフトウェア(プログラム)”の形態で音色設定システムを実現することもできる。
【0010】
システム全体を制御するCPU1は、所定のソフトウエア・プログラムに従い音色設定処理を含む各種楽音情報処理の実行を制御する。ROM2には、このシステムに基本的な楽音情報処理や音色設定処理などを実行させるための各種制御プログラムや、音色設定データセット(音色セット)などの各種データやテーブルが記憶されている。また、RAM3には、これらの処理で利用されるフラグやバッファなどの情報が一時的に記憶され、例えば、音色設定バッファには、自動演奏データに設定される音色設定データをパート毎に格納することができる。
【0011】
外部記憶装置4は、ハードディスク(HD)や、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)、フレキシブルディスク(FD)、光磁気(MO)ディスク、ディジタル多目的ディスク(DVD)、メモリカード等の記憶媒体を用いた記憶手段である。音色設定などに関する各種制御プログラムや各種データは、ROM3だけでなく外部記憶装置4に記憶しておくことができる。
【0012】
検出回路5は、これに接続される操作子装置11の各種操作子の操作内容を検出してシステム内に導入するものである。操作子装置11には、文字キーボードやポインチングデバイス(マウス等)などの各種設定用パネル操作子と、ユーザによる演奏音入力用演奏操作子とがあり、各操作子の操作に基づく入力信号を検出回路5で処理してシステムに導入する。また、表示回路6は、これに接続される表示部12の表示内容をCPU1からの指令に従って制御し、表示部12は、音色設定画面などの各種画面を表示するためのディスプレイを備える。
【0013】
DSP等で構成される効果(付与)回路8は音源回路7に接続され、両回路7,8により楽音生成部が形成される。この楽音生成部後段の効果回路8には、D/A変換器やアンプ、スピーカから成るサウンドシステム13が接続される。つまり、楽音生成部7,8では、このシステムの音色設定バッファに格納されている各パートの音色設定データに沿って各パートの発音用の音色が設定され、設定された各パートの音色に基づいて自動演奏データなどの楽音情報から所望音色の楽音信号が生成され、この楽音信号はサウンドシステム13でアナログ信号化され更に増幅されて発音される。
【0014】
また、通信I/F9は、ローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット、電話回線などの一般用通信ネットワーク、或いは、他のMIDI機器との通信のためのMIDI用ネットワークに接続されるインターフェース(I/F)であり、これらのネットワークを介して、外部情報処理装置から各種制御プログラムやデータを取得したり外部MIDI機器から自動演奏データなどのMIDI音楽情報を取得するなど、外部機器と必要な各種情報を授受することができる。例えば、ROM2に制御プログラムが記憶されていない場合、通信ネットワークを介してサーバコンピュータ等から制御プログラムをダウンロードしたり、HDやCD−ROMなどの外部記憶装置4に制御プログラムを記憶させておいてそれをRAM3に読み込むことで、ROM2に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU1にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行うことができる。
【0015】
〔音色設定データセットの構成例〕
図2は、この発明の一実施例による音色設定に用いられるデータセットの構成例を示す。ここで、「音色設定データ」とは、再生される自動演奏データの1パート分の発音音色を決定する情報をいい、例えば、プログラムチェンジナンバや各種音色パラメータの値などの音源回路7や効果回路8の設定を変更制御するデータ群である。図2(1);(2)〔(2a)〜(2c)〕では、自動演奏データの最大パート数Nmaxを“8”とした場合を示し、各パートナンバ(Part1,Part2,…;PartN,PartN+1,…)で示される1ブロックが1パート分の音色設定データを表わす。
【0016】
音色設定データの内容自体は、特許文献1の図4(b)の1ボイスデータ〔図5(c)の1レイヤデータ分に相当〕の内容と同じである。ただし、音色の設定には、1パートで1ボイスデータのみ使うものと、1パートで複数ボイスデータを使うもの(複数レイヤで1つの音色を構成するもの)とがあるので、各ブロックにおけるそれぞれのパートの音色設定データは、どちらを使うかに応じて、1ボイス分又は複数ボイス分の何れかの情報を記録する。
【0017】
また、「音色設定データセット」(「音色セット」と略称することがある。)は、音色設定データを複数パートにわたる組(セット)にした情報であり、図2(1)のように、全パート分の音色設定データを組にした全パート音色設定データセットASと、図2(2)のように、一部パート分の音色設定データを組にした一部パート音色設定データセットPSとがある。
【0018】
図2(1)に例示される全パート音色設定データセット(全パート音色セット)ASは、各パート音色に音楽的な均衡をとった全8パート分の音色設定データを1組の音色設定データセットとして記録したものである。全パート音色セットASの組数(セット数)は、任意の数だけ用意しておくことができ、図2(1)の例では、3つのセットSetA1〜SetA3がROM2又は外部記憶装置4などの記憶手段に用意されている。
【0019】
一方、図2(2)に例示される一部パート音色設定データセット(一部パート音色セット)PSは、自動演奏データの最大パート数Nmaxよりも少ない複数パート数Np(1<Np<Nmax)分の音色設定データを1組の音色設定データセットとして記録したものである。一部パート音色セットPSも任意の組数(セット数)を用意しておくことができる。図2(2)の各例では、ROM2又は外部記憶装置4などの記憶手段に、3組の2パート分音色設定データセット(2パート音色セット)SetB1〜SetB3が2パートグループ(2a)として用意され、3組の3パート分音色設定データセット(3パート音色セット)SetC1〜SetC3が3パートグループ(2b)として用意され、2組の4パート分音色設定データセット(4パート音色セット)が4パートグループ(2c)として用意されている。
【0020】
もちろん、これら一部パート音色セットPSについても、それぞれの音色セットSetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2では、各パートPartN,PartN+1,…の音色設定内容は、パート間相互での音楽的な均衡がとられたもの(パート間の音色が音楽的に相応しい組合せ)になるように設定される。
【0021】
〔音色設定の概念〕
この発明の一実施例においては、全パート数Nmaxよりも少ないパート数Np分の音色設定データセット(一部パート音色セット)PSをライブラリとして用意しておき、一部パート音色セットPSを組み合せて全パート分の音色設定データを決定する。図3はこのような音色設定の概念を説明するための図である。
【0022】
図3(2)を用いて、この発明の一実施例による音色設定システムの概略を説明しておく。このシステムの記憶手段2,4には、自動演奏データ(楽音情報)の全8パートPart1〜Part8の一部パート〔任意の複数(2〜4)パート〕に反映可能な音色設定データの組として、複数組SetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2の一部パート音色セットPSが用意されており、ユーザ操作により任意のセットを選択することができる。また、自動演奏データのパートPart1〜Part8についても、ユーザ操作により、一部の複数(2〜4)のパートを音色設定の編集対象パートとして任意に選択可能であり、選択された編集対象パートに対して、選択された一部パート音色セットPSを反映することができる。例えば、ユーザ操作により、順次、自動演奏データの任意の対象パートPart1,2;Part3,4,5;Part6,7,8を選択し、一部パート音色セットPSの中から所望のセットSetB1;SetC2;SetC1を選択していくと、(21)→(22)→(23)のように、順次、選択された一部パート音色セットPSに従って対象パートの音色が変更されていく。
【0023】
さて、図3の具体例に従って音色設定の手順を概念的に具体的に説明しよう。RAM3に設定される自動演奏データの音色設定バッファには、自動演奏データで使う音色設定データがパート毎に記憶される。初期設定時には、図3(1)に示すように、全てのパートPart1〜Part8の内容が“空”になっており、この状態はディスプレイ(12)の音色設定画面(図示せず)に表示される。
【0024】
図3(2)の(21)〜(23)は“設定例1”における音色設定バッファの各過程での状態を示す。“設定例1”では、図2(2)の一部パート音色セットPSを用いて全パートPart1〜Part8の音色を設定する。まず、ユーザが操作子装置11のパネル操作子を操作し、音色設定の対象パートとして、音色設定バッファにおいて連続する2つのパート(第1及び第2パート)Part1,Part2を選択すると、図2(2)に示す一部パート音色セットPSの中から、2パートグループ(2a)に属する2パート音色セットSetB1〜SetB3が指定され、音色設定画面には指定されたセットの内容が更に表示される。
【0025】
そこで、ユーザが2パートグループ(2a)から第1番目の2パート音色セットSetB1を選択する操作を行うと、ROM2又は外部記憶装置4などの記憶手段から当該2パート音色セットSetB1の音色設定データが読み出され、図示(21)のように、音色設定バッファの当該2パートPart1,Part2のそれぞれに当該音色セットSetB1の2パートPartN,PartN+1の音色設定データが書き込まれ、その旨が音色設定画面に表示される。
【0026】
同様にして、次の3パート即ち第3〜第5パートPart3〜Part5を対象パートに選択し、一部パート音色セットPSの3パートグループ(2b)に属する3パート音色セットSetC1〜SetC3の中から、第2番目の音色セットSetC2を選択すると、記憶手段から当該3パート音色セットSetC2の3パートPartN〜PartN+2の音色設定データが読み出されて、それぞれ、図示(22)のように、選択されている第3〜第5パートPart3〜Part5に書き込まれ、その旨が音色設定画面に表示される。
【0027】
さらに、最後の3パート即ち第6〜第8パートPart6〜Part8を選択し、同じ3パートグループ(2b)の3パート音色セットSetC1〜SetC3から第1番目の音色セットSetC1を選択すると、記憶手段から当該音色セットSetC1の3パートPartN〜PartN+2の音色設定データが読み出されて、それぞれ、図示(23)のように、選択されている第6〜第8パートPart6〜Part8に書き込まれ、その旨が音色設定画面に表示される。
【0028】
図3(3)の(31)〜(32)は“設定例2”における音色設定バッファの各過程での状態を示す。“設定例2”では、図2の全パート音色セットAS及び一部パート音色セットPSを用いて全8パートPart1〜Part8の音色を設定する。まず、ユーザ操作により、全パート音色セットASの利用を指示すると、音色設定画面には、図2(1)の全パート音色セットASのグループに属する全パート音色セットSetA1〜SetA3の内容が更に表示される。
【0029】
そこで、ユーザが全パートグループから第1番目の全パート音色セットSetA1を選択すると、記憶手段から全パート音色セットAS中の第1音色セットSetA1による全8パート分の音色設定データが読み出され、音色設定バッファの全てのパートPart1〜Part8には、図示(31)のように、当該全パート音色セットSetA1による全パート分の音色設定データがそれぞれ書き込まれ、その旨が音色設定画面に表示される。
【0030】
次に、ユーザが音色設定バッファにおいて連続する任意の数パート、例えば、第4〜第6パートPart4〜Part6の3パートを選択的に指示すると、音色設定画面には、一部パート音色セットPS中の3パートグループ(2b)に属する3パート音色セットSetC1〜SetC3の内容が更に表示される。次いで、3パートグループ(2b)から第2の音色セットSetC2を選択すると、記憶手段から当該3パート音色セットSetC2の音色設定データが読み出されて、音色設定バッファの当該3パートPart4〜Part6には、図示(32)のように、当該音色セットSetC2の3パートPartN〜PartN+2の音色設定データが上書きされ、その旨が音色設定画面に表示される。
【0031】
なお、何れの設定例においても、必要があれば、更に任意のパートを任意の音色セットで更新することができる。そして、音色設定バッファの全パートPart1〜Part8に所望の音色設定データを格納し終えて、例えば、図示(23),(32)のように、各パートに割り当てる音色設定データが決定されると、所定の操作によって、対応する自動演奏データに当該音色設定データを記録したり、当該音色設定データの内容で音源回路7及び効果回路8の設定を変更しその設定状態(音色)を使って該自動演奏データを再生することができる。
【0032】
〔音色設定処理〕
図4は、この発明の一実施例による音色設定処理(メイン処理)の動作例を表わすフローチャートである。音色設定処理プログラムに従いこの音色設定メイン処理がスタートすると、表示回路6により、図示しない音色設定画面を表示部12のディスプレイ上に表示する。この画面には、図3(1)に示すように、全パートが“空”の初期状態の音色設定バッファが表示されると共に、全8パート分音色設定データセット(全パート音色セット)ASを利用するか否かが表示されるので、ユーザは、操作子装置11のパネル操作子を操作して、全パート音色セットASを利用する旨を入力し、図2(1)のグループに属する全パート音色セットSetA1〜SetA3から所望の音色セットを選択することができる。
【0033】
ここで、システムが検出回路5を通じて、ユーザ操作により全パート音色セットASの利用が指示され全パート音色セットAS(SetA1〜SetA3)の何れかが選択されたことを検出すると(ステップS1→YES)、選択された全パート音色セットASの音色設定データを音色設定バッファの全パートに書き込む(ステップS2)。この場合は、図3(3)の“設定例2”のように、以後、全パートに音色設定データが書き込まれた音色設定バッファ中の任意の複数パートを音色編集の対象として、任意の一部パート音色セットPSの音色設定データで更新する方法により、全8パートについて所望の音色設定を決定していく。
【0034】
一方、全パート音色セットASの利用が指示されず全パート音色セットの何れも選択されない場合は(S1→NO)、図3(2)の“設定例1”のように、全パートが“空”の初期状態の音色設定バッファについて、順次、任意に選択された編集対象パートに対して任意の一部パート音色セットPSの音色設定データを格納していく方法で、全8パートに所望の音色を設定していく。
【0035】
何れの場合も、音色設定画面へのユーザ操作により、音色設定バッファに対して、一部パート音色セットPSを挿し込むべき編集対象パートを選択する指示があれば、選択指示された編集対象パート(「選択パート」という。)をRAM3上に保持しておき(ステップS3)、図2(2)に示される一部パート音色セットPSの何れかが選択されたか否かを判定し(ステップS4)、何れかの一部パート音色セットPSが選択されたときに(S4→YES)、保持されている(音色設定バッファの)選択パートに、選択された一部パート音色セットPSの音色設定データを書き込む(ステップS5)。
【0036】
一部パート音色セットPSについて音色設定データが書き込まれた後(S5)又は選択がなかったときは(S4→NO)、ユーザ操作により保存の指示があれば、現在の音色設定バッファの各パートの内容を、任意の自動演奏データの各パートに新たに設定されるべき音色設定データとして決定し、外部記憶装置4に記録する(ステップS6)。また、指示があれば、ROM2又は外部記憶装置4から希望の自動演奏データを読み出し、この自動演奏データに現在の音色設定バッファの内容を記録して外部記憶装置4に記憶する(ステップS7)。
【0037】
さらに、自動演奏データの再生が指示された場合には、楽音生成部7,8の設定状態(音色)を現在の音色設定バッファの内容に応じて変更し、変更後の音色に従い自動演奏データを再生する(ステップS8)。この場合、自動演奏データ内に音色設定バッファの内容を書き換えるデータ(プログラムチェンジ)が記録されていれば、そのデータに沿って順に音色設定バッファの内容を更新する。なお、自動演奏データの再生(自動演奏)は、この音色設定処理(メイン処理)に対して所定タイミングおきに割込み的に起動される再生用割込処理により実行される。
【0038】
この音色設定処理(メイン処理)の停止指示も電源のオフ指令もない間は(ステップS9→NO)、全パート音色セットの選択検出段階(S1)に戻って、上述の処理(S1〜S8)を繰り返す。そして、音色設定処理の停止が指示されたか電源がオフされたときには(S9→YES)この音色設定処理を終了する。
【0039】
〔種々の実施態様〕
以上、この発明を一実施例について説明したが、この発明は種々の態様で実施することができる。例えば、自動演奏データや音色設定データセットのパート数Nmax,Npの組合せは、実施例のもの(Nmax=8,Np=2〜4)に限らず、任意に採用することができる(例えば、Nmax=16等)。
【0040】
一部パート分の音色設定データセット(一部パート音色セット)PSを挿し込んでこれを反映させるパートの決定方法は、実施例のようにユーザが選択する方法の外に、各音色セットPS毎に、これを反映させるパートを記録しておき、記録されているパートの音色設定バッファに上書きをして当該パートに反映する方法、空きパートを探して当該空きパートに反映する(音色設定バッファの空き領域に上書きする)方法などがある。要は、選択された一部パート音色セットPSを適切なパートに反映させることができる方法であればよい。
【0041】
一部パート音色セットPSとしては、実施例のように、予め用意されているセットを使うことが好ましいが、予め用意されているセットの中から一部分の音色設定データのみを選択し、音色設定バッファに書き込んで利用する方法もある。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明では、楽音情報(自動演奏データ)の全パート(Nmax)のうち一部パート(Np)及び全てのパート(Nmax)に反映できる音色設定データセット(PS,AS)をそれぞれ複数セット記憶しておき、反映する音色設定データセットをユーザが選択すると、選択された音色設定データセットに従って一部パート又は全パートの音色を新たに決定し或いは変更してパート音色の設定を行う。ここで、選択された音色設定データセットが全てのパートを対象としたもの(AS)である場合は楽音情報の全パートに当該音色データセット(AS)に従った音色を設定し、当該音色設定データセットが一部の複数のパートを対象としたもの(PS)である場合は、ユーザ操作に基づいて選択されたパートに当該音色データセット(PS)に従った音色を設定する態様の外に、空きパートを探して当該空きパートに当該音色設定データセット(PS)に従った音色を設定する態様がある。そして、対象となる楽音情報に指示された自動演奏データの各パートに設定音色を記録して自動演奏データ記憶手段に記憶させる。
従って、この発明によれば、ユーザは、音色設定データセットを選択するだけの簡単な作業で、楽音情報の対象パートに思い通りの音色設定を行なうことができる。例えば、音色設定データセット(PS,AS)を任意に選択して、複数の一部パート音色設定データセット(PS)の組合せで各パートの音色を変更したり全パート音色設定データセット(AS)で全パートの音色を変更したり両音色設定データセット(PS,AS)の組合せで各パートの音色を変更する。また、一部パート音色設定データセット(PS)を反映させるパートは、ユーザ操作で選択する方法の外に、空きパートを探して当該空きパートに反映する方法があり、一部パート音色設定データセット(PS)を適切なパートに反映させることができる。そして、このように多様な音色設定を楽しむことができるだけでなく、さらに、設定された音色が記録された自動演奏データを記憶しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による音色設定システムのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による音色設定に用いられるデータセットの説明図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による音色設定の概念説明図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による音色設定メイン処理の動作例を表わすフローチャートである。
【符号の説明】
AS:SetA1〜SetA3 全パート分音色設定データセット(全パート音色セット)、
PS:SetB1〜SetB3,SetC1〜SetC3,SetD1〜SetD2 一部パート分音色設定データセット(一部パート音色セット)。

Claims (2)

  1. 楽音情報の全パートのうち一部の複数のパート及び全てのパートを対象にした音色設定データセットをそれぞれ複数記憶する音色設定データ記憶手段と、
    自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段と、
    音色設定データ記憶手段に記憶された複数の音色設定データセットの中から、楽音情報に反映させるべき音色設定データセットを指示するデータセット指示手段と、
    データセット指示手段により指示された音色設定データセットに従って、対象となる楽音情報のパートの音色を設定するパート音色設定手段であって、当該音色設定データセットが全てのパートを対象としたものである場合は楽音情報の全パートに当該音色データセットに従った音色を設定し、当該音色設定データセットが一部の複数のパートを対象としたものである場合は、ユーザ操作に基づいて選択されたパートに当該音色データセットに従った音色を設定する態様の外に、空きパートを探して当該空きパートに当該音色設定データセットに従った音色を設定する態様があるものと、
    対象となる楽音情報に指示された自動演奏データの各パートに、パート音色設定手段により設定された音色を記録し、当該音色が記録された自動演奏データを自動演奏データ記憶手段に記憶させる音色記録手段と
    を具備することを特徴とする音色設定装置。
  2. 楽音情報の全パートのうち一部の複数のパート及び全てのパートを対象にした音色設定データセットをそれぞれ複数記憶する音色設定データ記憶手段と、自動演奏データを記憶する自動演奏データ記憶手段とを具備し、楽曲情報処理装置として機能するコンピュータに、
    音色設定データ記憶手段に記憶された複数の音色設定データセットの中から、楽音情報に反映させるべき音色設定データセットを指示するデータセット指示ステップと、
    データセット指示ステップで指示された音色設定データセットに従って、対象となる楽音情報のパートの音色を設定するパート音色設定ステップであって、当該音色設定データセットが全てのパートを対象としたものである場合は楽音情報の全パートに当該音色データセットに従った音色を設定し、当該音色設定データセットが一部の複数のパートを対象としたものである場合は、ユーザ操作に基づいて選択されたパートに当該音色データセットに従った音色を設定する態様の外に、空きパートを探して当該空きパートに当該音色設定データセットに従った音色を設定する態様があるものと、
    対象となる楽音情報に指示された自動演奏データの各パートに、パート音色設定ステップで設定された音色を記録し、当該音色が記録された自動演奏データを自動演奏データ記憶手段に記憶させる音色記録ステップと
    から成る手順を実行させるための音色設定プログラム。
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