JP3551086B2 - 楽音合成装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、夫々設定された音色をもつ複数の出力演奏データを生成する楽音合成装置及び方法、より詳細には、この種の楽音合成装置及び方法において、音色を追加して拡張音色を設定すると共に拡張音源を管理するための装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子楽器等の楽音合成装置においては、音色の数が予めモデルにより決まっていた。従来は,更に音色数を増やすためには、追加したい音色を含む他の電子楽器や音源等の機器にMIDIインターフェイスを介して接続し、MIDIのプロトコルを用いてこれら複数の機器を制御することにより音色数の増大を実現していた。この場合、音色切替指示のMIDIプログラムチェンジを複数の電子楽器或いは音源に送信して音色を切り替えるわけであるが、所望の音色を所望の電子楽器或いは音源でのみ発音して欲しいわけであるため、他の電子楽器或いは音源にそのプログラムチェンジを受信した場合は無発音になるように予め設定しておかなければならない。しかしながら、このような設定作業をプログラムチェンジごとに各機器に対し行うのでは非常に手間がかかってしまう。
【0003】
これに対して、最近では、音色数を追加するためのボードを装着する拡張スロットを電子楽器本体に設け、音源と同等の構造を持つ音源ボード或いは拡張音色を所有する音源ボードを、MIDIインターフェイスを介することなく、本体バス経由で接続追加し、音色の拡張を行うようになった。さらに、このような拡張音色は本体パネルの操作子から本体の音色と同じように扱えるようになった。これにより上述したような面倒な設定作業を行わずに、1つの電子楽器内で音色の追加を行うことができるようになった。
【0004】
このように拡張スロットにより拡張された音色は、電子楽器本体の音源に対して、代替音色或いは追加音色として用いられる。例えば、代替としては、通常、音色番号“1”に対して本体内のピアノ音色が選択されていたものが、拡張スロットに音源ボードが装着されると、この音色番号“1”に対して音源ボード上のより品質の高い(バージョンアップされた)ピアノ音色が選択されるようになったり、或いは、代替ではなく、本体の音色番号列の後に連続して追加音色と音色番号が採番(番号を採用すること)されるような追加体系となったりする。
【0005】
しかしながら、これだけでは、音色の拡張は行えたものの、拡張されたこれらの音色を発音指示することができる指示手段は追加されていないので、音色選択の範囲が広がったのみであり、拡張された音色を有効に活用することができない。つまり、電子楽器本体では、発音指示手段としてのパートの数はあらかじめ決められており、そのパート毎に音色を割り当てるわけであるから、拡張スロットを用いた上述の音色追加方法は、電子楽器をオーケストラ楽団と見立てた場合、あたかも、或るオーケストラ楽団(電子楽器)で使用可能な楽器(音色)の数を増やしたものの、これらの楽器を演奏する演奏者・団員(パート)は追加しないの同じことである。従って、拡張音色を演奏するために、いままで本体の音色を発音させていたパートを拡張用のそれに回さなくてはならない。よって、楽器としての演奏者の厚みや効果は、十分には発揮されない場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の目的は、このような事情に鑑み、音色数を拡張した時、拡張された音色について編集したデータを保持し管理を行うことができるようにした楽音合成装置及び方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の主たる特徴に従うと、複数の発音指示手段(パート)に夫々割り当てられた複数の演奏入力手段(KB,SQ,MIDI)からの演奏データ(演奏入力)に基づいてこれらの発音指示手段に夫々設定された複数の音色をもつ演奏データ(演奏出力)を生成する楽音合成装置において、拡張音色提供手段(拡張ボード、追加ソフト音源)により追加的に提供される拡張音色を発音指示手段に設定して編集する手段(R8,R10)と、拡張音色の編集により得られた拡張音色編集データ(編集後の拡張音色データ)を、拡張音色提供手段を特定する拡張音色特定情報(拡張音源ID)と共に外部記憶装置(7)に格納する手段(S1〜S8)とを具備する楽音合成装置〔請求項1〕が提供される。また、この特徴に従い、複数の発音指示手段(パート)に夫々割り当てられた複数の演奏入力手段(KB,SQ,MIDI)からの演奏データ(演奏入力)に基づいてこれらの発音指示手段に夫々設定された複数の音色をもつ演奏データ(演奏出力)を生成する楽音合成方法において、拡張音色提供手段(拡張ボード、追加ソフト音源)により追加的に提供される拡張音色を発音指示手段に設定して編集するステップ(R8,R10)と、拡張音色の編集により得られた拡張音色編集データ(編集後の拡張音色データ)を、拡張音色提供手段を特定する拡張音色特定情報(拡張音源ID)と共に外部記憶装置(7)に格納するステップ(S1〜S8)とを具備する楽音合成方法〔請求項3〕が提供される。なお、括弧書きは、理解の便のために付記した実施例の対応する用語乃至参照記号である。
【0008】
この発明による楽音合成装置は、さらに、外部記憶装置(7)に格納された拡張音色特定情報に基づいて、外部記憶装置に格納された拡張音色編集データ(編集後の拡張音色データ)を拡張音色提供手段(拡張ボード、追加ソフト音源)側にロードする手段(T2〜T5)を具備する〔請求項2〕ように構成することができる。
【0009】
〔発明の作用〕
この発明の楽音合成システムでは、拡張スロットへの音源ボード装着(拡張ボード)やソフト音源でのソフト的な音色追加(追加ソフト音源)により楽音合成装置本体に拡張音色が追加されたことを検出すると、これに応じて、自動的に発音指示手段(パート)の追加を行い(Q2〜Q7)、パートの音色設定を行うことができる(R8,R10)。パートの音色を設定するには、例えば、増設した追加パートについて拡張音色を選択し所定の演奏入力手段に接続させ、追加パートを拡張音色専用のパートとして、本体のパートをつぶさずに発音の指示を行うことができるようにし、音色設定操作を簡便なものにすることができる。つまり、楽音合成装置をオーケストラ楽団にたとえれば、「使用楽器」(音色)のみを追加するのではなく「演奏者・団員」(パート)も自動的に追加するので、元からいたオーケストラ団員(パート)は今まで通り自分の楽器(音色)を演奏できる上に、新たな演奏音も追加ができるということになる。或いは、本体パートに追加パートを加えた総パートについて、新たに、拡張された音色を含む全ての音色番号を設定し直し、総合的な音色設定を行うことができるようにしてもよい。つまり、各演奏者(パート)が演奏する各楽器(音色)を、新団員か元からの団員かに拘わらず、追加された楽器(音色)を含む全楽器(音色)の中から選択することができるようにし、オーケストラ編成をし直すこともできる。
【0010】
ここで、発音指示手段(パート)に対して拡張音色を選択し編集して得られる拡張音色編集データ(編集後の拡張音色データ)は、拡張音色を提供する拡張音色提供手段(拡張ボード、追加ソフト音源)側に格納されるが、データの保持は保証されない。例えば、拡張スロット側に追加された音源ボードに編集後の拡張音色データが格納される場合、追加音源ボード(拡張ボード)は内部記憶装置の記憶内容の保持に関して保証しない構成になっている。また、ソフト音源におけるソフト的な音色追加(追加ソフト音源)で拡張された音色についても、編集後の拡張音色データが、保証されない領域に格納される場合が有り得る。
【0011】
これに対して、この発明の特徴によると、音色数を拡張して拡張音色の編集が終了した時に、拡張音色編集後の拡張音色データを、拡張音色提供手段(拡張ボード、追加ソフト音源)を特定する拡張音色特定情報(拡張音源ID)と共に、スマートメディア等の外部記憶装置(7)にセーブするように構成される。この拡張音色特定情報(拡張音源ID)は、例えば、追加音源ボード(拡張ボード)のIDであり、或いは、ソフト音源により拡張されている拡張音色のIDである。また、この発明による楽音合成装置では、さらに、電源投入時には、外部記憶装置(7)にセーブされた拡張音色データを、拡張音色特定情報(拡張音源ID)で特定される拡張音色提供手段(拡張ボード、追加ソフト音源)側にロードするように構成される。従って、この発明によれば、編集により得た拡張音色データを消すことなく保持し、追加音源の管理を行うことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例について詳述する。なお、以下の実施例は、単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0013】
〔ハードウエア構成〕
図1は、この発明の一実施例による楽音合成システム内部のハードウエアの基本的構成を概略的に表わすブロック図である。この楽音合成システムは、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、入力装置4、表示装置5、音源部6、通信インターフェイス(I/F)7、外部記憶装置8等を備え、これらの装置1〜8は、バス9を介して互いに接続されて構成され、バス9には更に拡張スロット10が接続される。この楽音合成システムは、電子楽器の形態をとることができ、図2には、電子楽器の形態をとる場合のパネル上面図が示されている。なお、この楽音合成システムは、電子楽器の形態に限らず、拡張スロット10をもつパーソナルコンピュータ(PC)の形態で構成しても構わない。
【0014】
楽音合成装置全体を制御するCPU1は、所定のプログラムに従って種々の制御を行い、特に、後述する演奏データ発音処理や拡張音色に関する各種処理等、種々のデータ処理を中枢的に行う。ROM2には、これらのデータ処理を遂行するための所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、この発明による各種処理プログラムや各種テーブル、データを含ませることができる。RAM3は、これらの処理に際して必要なデータやパラメータを記憶し、また、各種レジスタやフラグ、処理中の各種データ等を一時記憶するためのワーク領域として用いられる。
【0015】
入力装置4は、鍵盤(4a)等の演奏操作子4a,4bと共に、各種モード・パラメータ・効果等、種々の演奏データの制御機能を設定するためにスイッチやスライダで構成される各種操作子4c〜4jを備え、表示装置5は、ディスプレイ5dや各種インジケータ(図示せず)を備えている。鍵盤4aは鍵域が複数pに分割され、鍵盤4aを操作することによりこの楽音合成システムに入力される演奏データは、各鍵盤毎に第1〜第p鍵盤チヤンネルKBch1〜KBchpを割り付けることができるものとする。なお、この楽音合成システムは内部シーケンサ機能を備え、内部シーケンサによる演奏データについては、内部で扱えるトラック数がそのままチヤンネル数になり、第1〜第qシーケンサチヤンネルSQch1〜SQchqを割り付けることができるものとする。
【0016】
この楽音合成システムが電子楽器の形態を採る場合、ディスプレイ5dは、例えば図2に示されるように、操作子4a〜4jと共にパネル上に並置することができる。図2の例では、パネルの手前には演奏用鍵盤4a及びピッチベンド・モジュレーション等の演奏効果用操作子4bが設けられ、パネルの上部中央のディスプレイ5dを中心として、カーソルキー4c、各種数値入力用テンキー4d、シーケンサ用ソング操作子群4e、伴奏用スタイル操作子群4f、演奏スイッチSW1、ダイレクトスイッチSW2、システムスイッチSW3、…から成り一操作で機能選択ができる機能選択スイッチ群4g、音色選択・編集用ボイス操作子群4h、エフェクト処理用DSP操作子群4i、及び、マスタボリューム等を含むその他操作子群4jが並置されている。なお、PCの形態を採る場合には、図2の入力装置4の操作子4a〜4jに相当する操作手段は、コンピュータのキーボード、マウス、ディスプレイ上の各種操作ボタン等で代用すれば良い。
【0017】
音源部6は、この楽音合成装置で処理された出力演奏データに基づき楽音を生成させるものであり、音源ドライバ・音源LSI等のハード音源で構成してもよいし、或いは、ソフト音源で構成しても構わない。
【0018】
通信I/F7は、この楽音合成装置と他のMIDI機器との間でMIDIフォーマットにて通信するためのMIDIインターフェイス、並びに、この楽音合成装置とホストコンピュータとの間で通信するためのツーホストインターフェイスから成る。MIDIインターフェイスのMIDI端子(IN,OUT,THRU)7m及びツーホストインターフェイスのTO HOST端子7hは、図2に例示するようにリアパネルに設けられ、それぞれ複数組装備することができる。
【0019】
通常、MIDIは1本のケーブル或いは端子に付き16chと規定されているが、MIDI端子7mを複数組設ければ、どの端子から入力されたかに応じてシステム内部でチヤンネル数を増設することも可能である。例えば、MIDI端子7mを2組設け、第1組MIDI端子の入力「MIDI IN 1」に入力された第1〜16チャンネルのデータは、内部ではそのまま第1〜第16MIDIチャンネルMIDIch1〜MIDIch16のデータとして扱い、第2組MIDI端子の入力「MIDI IN 2」に入力された第1〜16チャンネルのデータは、内部では、第17〜第32MIDIチャンネルMIDIch17〜MIDIch32のデータとして扱う。また、TO HOST端子7hを介する転送レートの高いデータについても、同様に増設することができ、仮想的なMIDIチャンネルを割り当てるようにする。このようにして通信I/F7を介して入力される演奏データについては、第1〜第rMIDIチヤンネルMIDIch1〜MIDIchrを割り付けることができるものとする。
【0020】
外部記憶装置8は、ハードディスクドライブ(HDD)、スマートメディアドライブ、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)ドライブ、フロッピィディスクドライブ(FDD)、光磁気(MO)ディスクドライブ、ディジタル多目的ディスク(DVD)ドライブ等の記憶装置で構成され、各種制御プログラムや各種データを記憶することができる。従って、演奏データの再生処理に必要なプログラムやデータは、ROM2を利用するだけでなく、外部記憶装置8からRAM3内に読み込むことができ、必要に応じて、処理結果を外部記憶装置8に記録しておくこともできる。特に、スマートメディア以下の小型の可搬式高密度外部記憶メディアは、この発明による拡張音色データを格納しておくのに好適である。
【0021】
拡張スロット10には、音源と同等の構造を持つ拡張音色用音源ボード或いは拡張音色を所有する音源ボード(以下、単に「拡張ボード」という。)が装着可能であり、このような拡張ボードを拡張スロット10に装着することにより、この音声合成システム本体の音色数を追加することができる。なお、このような音色数の追加は、図1のように拡張スロット10からハード的にボード増設する構成とはせず、ソフト音源に対しアプリケーションを追加して音色の追加を行うような構成により実現するようにしても構わない。
【0022】
〔演奏データの発音処理〕
図3は、この発明の一実施例による演奏データ発音処理における演奏入力手段・発音指示手段(パート)・音源間の関係を表わす図であり、図4は、この演奏データ発音処理のフローチャートを示す。この実施例の楽音合成システムでは、鍵盤4a、内部シーケンサ、及び、通信インターフェイス7に接続される他のMIDI機器乃至ホストコンピュータ等から演奏入力手段(受信バッファチャンネル)を介して、ノート番号やベロシティ情報をもつ演奏データが、発音指示部に入力される。入力される演奏データは、鍵盤4aからの第1〜第p鍵盤チヤンネルKBch1〜KBchp、内部シーケンサからの第1〜第qシーケンサチヤンネルSQch1〜SQchq、通信インターフェイス7のMIDI端子7m及びツーホスト端子7hからの第1〜第rMIDIチャンネルMIDIch1〜MIDIchrと、それぞれチヤンネル毎に別れており、これらのチャンネルは、入力演奏データのデバイス情報を提供する。
【0023】
一方、電子楽器等の楽音合成システムの発音指示部には、発音指示手段として「パート」というデータをもっており、このパートの数は、電子楽器等の楽音合成システムにより決まっている。それぞれのパートは、各々、演奏入力手段からの受信バッファチャンネルを決定したり、或いは、演奏入力手段からの各チャンネル入力に接続することができるので、複数の演奏入力手段のチャンネルのうちの1つ〔複数のパートで重複する場合もある。〕をコネクト先として割り当てるコネクト先情報が設定可能となっている。また、各パートは、どの音色で発音するかを表わす音色情報(プログラムチェンジ情報)の外、音量情報、ピッチ制御情報、その他エフェクトのセンド量等々、「パートの発音設定情報」を設定することができるようになっている。
【0024】
例えば、図3の実線部に示されるように、システム本体において通常設定される通常パート総数N(“16”、“32”、“64”等の数値が採用されることが多い。)に対して、各本体パート1〜Nのコネクト先は、入力演奏データのデバイス情報により表わされるp本の鍵盤チヤンネルKBch1〜KBchp、q本のシーケンサチヤンネルSQch1〜SQchq、r本のMIDIチャンネルMIDIch1〜MIDIchrのうちの1つが割り当てられ、音色としては、システム内部にあるm個の音色のうちの1つが音色番号“0”〜“m”で設定される。また、発音設定情報については、この例では、音量には128個のレベル“0”〜“127”のうちの1つを設定することができ、ピッチ制御のために、最小レベル“−12”〜最大レベル“+12”の25レベルのうちの1つを設定することができる。
【0025】
ここで、拡張スロット10に拡張ボードを装着してk個の拡張音色を追加した場合、従来ならば、図3の実線部に示される本体パート1〜Nで選択可能な音色番号値の範囲が“m”個から“m+k”個に拡張されることになるだけである。例えば、図5(1)に示されるように、入力演奏データのデバイス情報により表わされる16本のチャンネルch1〜ch16にコネクト先を設定し16個の音色番号1〜16(m=16)を夫々対応させて通常の16パート(N=16)を構成している場合、或る拡張ボードを拡張スロット10に装着して1個の拡張音色(k=1)が追加されると、この拡張ボードに対応して、例えば、音色番号1のパートが音色1から拡張音色に代替的に切り換えられるだけである。
【0026】
これに対して、この発明の実施例では、図3の破線部で示されるように、1以上の追加パート“N+i”(1≦i)を自動的に増設し、追加パートN+iで選択される音色番号を拡張音色の音色番号“m+1”〜“m+k”から〔k≧2の場合は選択的に〕設定することができるようにしている。例えば、前述と同様に、入力演奏データチャンネルch1〜ch16に音色番号1〜16(m=16)を夫々対応させ本体側で16の通常パート(N=16)を構成している場合に、拡張ボードにより1個の拡張音色(k=1)を追加すると、図5(2)に示すように、新たな拡張音色に対応して、新たな追加パート(i=1)を自動的に設定することができる。
【0027】
ここで増設される追加パートN+iは、1パート“N+1”に限らず、追加可能な音色数に応じて、複数パート“N+1”〜“N+i”(2≦i)としても構わない。また、増設される追加パートN+iの設定データは、音色番号の設定の他は、本体側のパートと同等の形式になっている。
【0028】
なお、この発明の実施例においては、後で詳しく説明するように、元からあった本体パート1〜Nでは拡張音色の選択は行えないようにし、拡張された追加パートN+iでは逆に拡張音色の選択のみが行なえるようにして、追加パートN+iでの音色設定操作を簡便なものにしている。しかしながら、本体パート1〜Nに追加パートN+iを加えた総パート1〜N+iについて、新たに、拡張された音色を含む全ての音色番号を設定し直し、総合的な音色設定を行うことができるようにしてもよい。
【0029】
入力演奏データの発音処理は、このようにして設定されたパートに基づいて、図4に示されるフローチャートに従い実行される。この処理フローは、パネル上の機能選択スイッチ群4g内の演奏スイッチSW1をオンすると、鍵盤4a、内部シーケンサ、或いは、通信インターフェイス7を介して接続された機器から、各受信バッファを介してチヤンネルKBch1〜KBchp,SQch1〜SQchq,MIDIch1〜MIDIchrの演奏データが入力される毎に起動される。先ず、第1ステップP1で、入力演奏データから、各チャンネルを表わすデバイス情報(KBch,SQch,MIDIch)、ノート番号、ベロシティ情報に分類され、発音指示部でこれらの情報が取得される。
【0030】
第2ステップP2では、入力演奏データのデバイス情報に対応するパート側のコネクト先情報を持つパートが探索され、入力演奏データに対応するパートが検出される。この検出ステップP2では複数パートが検出されることも有り得るので、複数パートが検出された場合、当初は、例えば若いパート番号のパートを検出パートとして選択する。
【0031】
発音指示部は、さらに、第3ステップP3で、このように検出・選択したパートについて、対応する音色番号及び音量・ピッチ等の発音設定情報を取得し、第4ステップP4にて、ステップP1で入力手段から取得した入力演奏データのノート番号及びベロシティ情報とステップP3で取得した音色番号及び発音設定情報とを、出力演奏データとして出力し、音源ドライバ・音源LSI・音源ソフト等で構成される音源部6に引き渡す。
【0032】
第5ステップP5において、音源部6は、当該1パートに付き1つの発音チャンネル(例えばLSI ch)を確保して、与えられた音色番号で指定された音色の情報、出力演奏データのノート番号、ベロシティ情報等のパラメータを基にして演算を行い、この発音チャンネルから楽音信号を発生する。次の第6ステップP6においては、第2ステップP2で検出されたパートの全てについてステップP3〜P5の処理が行われずに残された検出パートがあるか否かを調べ、全検出パートの処理が終了していればこの発音処理を終了し、未だ残された検出パートがある場合には、第3ステップP3に戻る。ステップP3に戻った場合、残された検出パートの1つについてステップP3〜P5の処理を行う。そして、ステップP6で当該入力演奏データに対応する全検出パートの処理が終了したと判断されると、この発音処理を終了する。
【0033】
〔音色追加検出処理〕
この発明の一実施例においては、拡張音色が追加されると、音色追加検出処理ルーチンにより、例えば、システム立上げ時に、自動的に、この音色追加が検出されて「追加」フラグ=“1”がセットされる。次に、音色選択・編集処理において、追加パートN+iを指示すると、上述の音色追加の検出(「追加」フラグ=“1”)に応じて発音指示手段が増設され、追加パートN+iにつき、拡張音色の番号m+1〜m+kを選択し、選択された拡張音色の編集を行うことができる。
【0034】
図6は、この発明の一実施例による音色追加処理ルーチンのフローチャートを示す。拡張ボードを用いて音色を追加する場合、拡張スロット10への拡張ボードの装着は、通常、システムの電源をオフにした状態で行われる。従って、この音色追加処理は、楽音合成システムの電源のオン操作により自動的に起動させるようにすることができる。この電源オンがステップQ1で検出されるとステップQ2に進み、拡張スロット10の所定ピン(例えば、拡張ボード装着検出ピン)の電圧が検出される。
【0035】
次のステップQ3では、この検出電圧について、拡張スロット10に拡張ボードが非装着状態であることを表わす所定値(例えば、+5ボルト)であるか否かが調べられる。ここで、検出電圧が所定値であれば、ステップQ4に進み、RAM3内の「追加」フラグAFを“0”として音色が追加されていない旨を記憶した上、この音色追加検出処理ルーチンを終了する。
【0036】
一方、検出電圧が所定値でなく(短絡)拡張ボードが装着されているたとが検出された場合には、ステップQ5に進み、RAM3内の所定領域の「追加」フラグAFを“1”とし、拡張スロット10に拡張ボードが装着され音色が追加されていることを記憶する。そして、必要に応じて、ステップQ6で、拡張ボードのID、拡張音色の種類・数、拡張し得るパート数等のデータをシステム本体側から拡張ボードに対して要求し、ステップQ7にて、これらのデータをシステム本体側で取得しRAM3内の所定領域に格納した上、この音色追加検出処理ルーチンを終了する。
【0037】
なお、音源部6がソフト音源でありソフト的に音色を追加した場合も、アプリケーション立上げ時の音色チェックサム等によりソフト的に音色を追加を検出することによって、上述の音色追加検出処理ルーチンと同様に、「拡張」フラグをセットしておくようにすることができる。
【0038】
〔音色選択・編集処理〕
図7は、この発明の一実施例による音色選択・編集処理のフローチャートを示す。この音色選択・編集処理は、例えば、パネル上のボイス操作子群4h内の音色選択モードスイッチをオンすることによりスタートし、ステップR1では、ディスプレイ5d上に「パート番号n」の入力或いは「拡張音色選択」の操作を促す音色選択案内画面(図示せず)を表示する。これにより、パート選択開始の当初に、テンキー4dの操作により本体パート及び追加パートに共通にパート番号nを入力してパートを選択指示したり、或いは、ボイス操作子群4h内の「拡張音色選択」スイッチを操作して追加パートのみを選択指示したりすることができる。
【0039】
先ず、パート番号nを選択入力した場合は、ステップR2で、テンキー4d(数字キー)の入力操作によりパート番号nが選択指示され、次のステップR3で、指示されたパート番号nが本体パート番号1〜Nであるか否かが調べられる。パート番号nを1≦n≦Nとして本体パートが指示されたときは、ステップR3からステップR4に進み、当該パート番号の本体パートについて音色を選択する処理を行う。また、パート番号n>Nで追加パートが指示されたときには、ステップR3で否(NO)と判断され、ステップR5に進む。
【0040】
一方、追加パートのみを選択したい場合に「拡張音色選択」スイッチを操作すると、ステップR6で追加パートが自動的に選択指示され、次のステップR7でパート番号nとして第1の追加パートの番号N+1を置数した上、ステップR5に進む。
【0041】
ステップR5は、RAM3に格納されている「追加」フラグを参照し、このフラグが“1”であるか否かを判別して「拡張音色の追加」を検出する拡張音色追加検出ステップである。ここで、「追加」フラグが“1”であればステップR8に進み、当該パート番号の追加パートにつき拡張音色(“m+1”〜“m+k”)から格納音色を選択設定する処理を行う。この場合、RAM3内に既に得られた拡張ボードの諸データを利用すると、拡張音色選択のための処理を高速に実行することができる。
【0042】
なお、ステップR5において追加パートにつき初めて拡張音色を選択設定したときは、当該拡張音色の発音設定情報には所定のデフォルト値を自動的に与えるようにすることができる。また、「追加」フラグが“1”でなければ、ステップR5からステップR9に進んで、ディスプレイ5d上に拡張音色がない旨のエラーメッセージを表示出力する。
【0043】
ステップR4,R8で音色の選択設定処理を終了した後、パネル上のボイス操作子群4h内の音色編集モードスイッチをオンすると、ステップR10に進むことができる。ステップR10では、選択中のパートについて、例えば、図8に示されるような音色編集画面がディスプレイ5d上に表示され、この画面を利用して音色編集を行う。この例では、音色情報や発音設定情報を設定するのに、カーソルスイッチ4cにより画面上のカーソルCRを移動し、各種情報について、テンキー4d(数字キー)等により既定値又はデフォルト値から所望設定値に修正する方法を採っている。ステップR4,R8或いはステップR10で音色編集処理がなされた拡張音色についての編集データは、拡張スロット10に装着された拡張ボードの拡張音色編集記憶領域に「拡張音色データ」として格納される。
【0044】
ステップR4,R8,R9或いはステップR10の処理を終えると、ステップR11にて、当該パート番号nのパートについて処理を終了するか否かが打診され、「YES」の場合にはこの音色選択・編集処理を終了する。「NO」の場合には、ステップR12に進んで、テンキー4d(数字キー及びインクリメント/デクリメントキー)の操作により、次にパート番号nを選択指示し、ステップR3に戻り、以下、所望のパートについてステップR3〜R11の処理を同様に繰り返す。そして、最終的には、ステップR11にて「YES」と判断されてこの音色選択・編集処理を終了する。
【0045】
なお、ソフト音源においてソフト的に拡張音色を追加した場合も、上述と同様に拡張音色を編集することができ、ソフト的に追加された拡張音色について編集された「拡張音色データ」は、ソフト音源部(6)の拡張音色に対応する所定の拡張音色編集記憶領域に格納される。
【0046】
〔拡張音色のセーブ及びロード〕
編集された拡張音色データは、上述したように、拡張スロット10側の拡張ボードに格納される。この場合、スロットに装着されたボードは挿抜が頻繁に行われる可能性があるので、拡張ボード内記憶装置の記憶内容の保持に関しては保証しない構成になっている。また、ソフト音源においてソフト的に追加された拡張音色を編集した後の拡張音色データも、保証されない領域に格納される場合が有り得る。
【0047】
そこで、この発明の一実施例では、拡張音色の編集を終了した時又は電源をオフした時、或いは、ソフト音源の場合はアプリケーションの終了時に、スマートメディア等の外部記憶メディアに、拡張音色について編集した後の全拡張音色データを読み出して一括格納し、拡張ボードのID或いは拡張音色のIDと組にして記憶するようにする。そして、電源投入時には、拡張スロット10に装着されている拡張ボードのID、或いは、ソフトの場合拡張されている拡張音色のIDから、対応する外部記憶メディアを検出し、この外部記憶メディアから前回編集された拡張音色データを装着ボードに読み出すようにする。
【0048】
つまり、拡張音色を編集して得た拡張音色データは、拡張音源IDと共に外部記憶装置にセーブし、セーブした拡張音色データは、次のシステム立上げ時に拡張音源IDに基づき拡張音源側にロードされる。拡張音色データをこのようにセーブ及びロードすることにより、拡張音色の編集データを消すことなく管理を行うことが可能となる。
【0049】
図9及び図10は、この発明の一実施例による拡張音色セーブ処理のフローチャートを示し、図11は、この発明の一実施例による拡張音色ロード処理のフローチャートを示す。拡張音色のセーブ処理は、図9の第1ステップS1において拡張音色の編集が終了したか否かの判別によりスタートする。拡張音色の編集が終了した場合は、ステップS2で拡張音色編集記憶領域から編集を終えた拡張音色データを読み出す。拡張音色編集終了時でない場合には、ステップS3で電源のオフ処理を行ったか否か、或いは、ソフト音源において拡張音色編集アプリケーションを終了したか否かを判別し、「YES」の場合は、拡張音色編集記憶領域から、拡張音色の編集により作成された新たな拡張音色データを含む全拡張音色データを読み出す。また、「NO」の場合にはこの拡張音色ロード処理を終了する。
【0050】
ステップS2,S4から図10のステップS5に進むと、拡張ボードのID或いは拡張音色のID(ソフト音源の場合)を読み出し、次のステップS6にて外部記憶メディアが挿着されているか否かを検出する。外部記憶メディアが挿着されている場合は更にステップS7に進んで、挿着されている外部記憶メディアの記憶容量が十分であるかどうかを調べ、記憶容量が足りている場合には、ステップS8に進む。そして、ステップS8にて、ステップS2,S4で読み出された拡張音色データ及びステップS5で読み出された拡張ボードのID或いは拡張音色のIDを、スマートメディア等の外部記憶メディアに組にして格納する。
【0051】
ステップS6,S7で外部記憶メディアの非挿着や記憶容量不足が検出された場合は、ステップS9でその旨のエラーメッセージをディスプレイ5dに表示した後、ステップS10で強制終了操作が行われたどうかを調べ、強制終了操作が行われた場合はこの拡張音色セーブ処理を終了し、そうでない場合は、ステップS11に進む。ステップS11では、新たに外部記憶メディアが挿入されたかどうかを検出し、新たに挿入された場合は、ステップS6に戻り、新たに挿入された外部記憶メディアについてステップS6〜S10の処理を実行する。また、新たに外部記憶メディアが挿入されなかった場合は、直ちにステップS9〜S10の処理に戻る。そして、最終的には、ステップS10にて「YES」と判断されこの拡張音色セーブ処理を終了する。
【0052】
最後に、図11に示された拡張音色ロード処理の例について説明する。この拡張音色ロード処理は、電源投入時、或いは、拡張ボードやソフト的手段により追加された拡張音色を選択する時(例えば、音色選択・編集処理のステップR8)に、自動的に或いはシステムメニューから起動され、上述のようにして外部記憶メディアに格納された編集済みの拡張音色データをロードすることができる。先ず、ステップT1において、拡張スロット10内に拡張ボードが装着されているか否か、或いは、拡張音色がソフト的に追加されているか否かを検出する。ここで、拡張ボード或いは拡張音色が検出された場合は、ステップT2に進んで拡張ボードのID或いは拡張音色のIDをRAM3上に読み出し、さらにステップT3に進む。一方、ステップT1で拡張ボード或いは拡張音色が検出されなかった場合には、直ちに、この拡張音色ロード処理を終了する。
【0053】
ステップT3では外部記憶メディアが挿着されている否かを検出し、外部記憶メディアの挿着が検出された場合は、ステップT4に進み、ステップT2で読み出された拡張ボード又は拡張音色IDに一致する拡張音色データがあるか否か調べる。ここで、このIDに一致するデータがある場合は、ステップT5にて、外部記憶メディアから拡張音色データを全て読み出して拡張音色編集記憶領域に格納し、この拡張音色ロード処理を終了する。
【0054】
ステップT3で、外部記憶メディアが検出されなかった場合、及び、ステップT4で、読み出された拡張ボード又は拡張音色IDに一致する拡張音色データがなかった場合には、ステップT6にてその旨のエラーメッセージをディスプレイ5dに表示した後、次のステップT7で拡張音色ロード処理を終了するか否かが打診され、終了する場合はこの拡張音色ロード処理を終了し、そうでない場合はステップT8に進む。
【0055】
ステップT8では、新たに外部記憶メディアが挿入されたかどうかを検出し、新たに挿入された場合は、ステップT3に戻り、新たに挿入された外部記憶メディアについてステップT3〜T7の処理を行う。これにより、拡張音色に該当する外部記憶メディアが検出されない場合でも、後から該当メディアを挿着すれば、拡張音色データを自動的にロードすることができる。また、新たに外部記憶メディアが挿入されなかった場合は、直ちにステップT6〜T7の処理に戻る。そして、最終的には、ステップT7にて「YES」と判断されこの拡張音色ロード処理を終了する。
【0056】
なお、この拡張音色ロード処理フロー例では、ステップT3の外部記憶メディアの検出に先立ち、ステップT1にて拡張ボード或いは拡張音色を検出しているが、先ず初めに外部記憶メディアの検出を行い、その後、拡張ボード或いは拡張音色を検出するようにしてもよい。この場合、図11のステップT1〜T2の処理をステップT3,T4間に移行させればよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、複数の発音指示手段(パート)に夫々割り当てられた複数の演奏入力手段からの演奏データに基づいてこれらの発音指示手段に夫々設定された複数の音色をもつ出力演奏データを生成する楽音合成装置において、音色数の拡張に対応して自動的に発音指示手段を追加したときに拡張音色提供手段により追加的に提供される拡張音色を発音指示手段に設定して編集し、拡張音色の編集により得られた拡張音色編集データを、拡張音色提供手段を特定する情報と共に外部記憶装置に格納するようにしている。さらに、外部記憶装置に格納された拡張音色特定情報に基づいて、外部記憶装置に格納された拡張音色編集データを拡張音色提供手段側にロードするようにしている。
【0058】
従って、この発明によれば、音色数拡張時に、拡張音色について編集した拡張音色編集データを消すことなく保持し、追加音源の管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例による楽音合成システムのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例による楽音合成システムが電子楽器の形態をとる場合のパネル上面図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例による演奏データ発音処理における演奏入力手段・発音指示手段(パート)・音源間の関係を表わす図である。
【図4】図4は、この発明の一実施例による演奏データ発音処理のフローチャートを示す図である。
【図5】図5は、従来技術の音色追加による発音指示機能とこの発明の一実施例の音色追加による発音指示機能の相違を説明するための図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例による音色追加処理ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例による音色選択・編集処理のフローチャートを示す図である。
【図8】図8は、この発明の一実施例による音色選択・編集処理においてディスプレイ上に表示される音色編集画面の一例を表わす図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による拡張音色セーブ処理のフローチャートの一部を示す図である。
【図10】図10は、この発明の一実施例による拡張音色セーブ処理のフローチャートの他部を示す図である。
【図11】図11は、この発明の一実施例による拡張音色ロード処理のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
4a 鍵盤、
4b 演奏効果用操作子、
4c ディスプレイ5d上のカーソルCRを移動させるカーソルキー、
4d 数字キー及びインクリメント・デクリメントキーから成るテンキー、
4g 機能選択スイッチ群、
7h 通信(ツーホスト)インターフェイスのTO HOST端子、
7m 通信(MIDI)インターフェイスのMIDI端子。
Claims (3)
- 複数の発音指示手段に夫々割り当てられた複数の演奏入力手段からの演奏データに基づいてこれらの発音指示手段に夫々設定された複数の音色をもつ演奏データを生成する楽音合成装置において、
拡張音色提供手段により追加的に提供される拡張音色を発音指示手段に設定して編集する手段と、
拡張音色の編集により得られた拡張音色編集データを、拡張音色提供手段を特定する拡張音色特定情報と共に外部記憶装置に格納する手段と
を具備することを特徴とする楽音合成装置。 - さらに、
外部記憶装置に格納された拡張音色特定情報に基づいて、外部記憶装置に格納された拡張音色編集データを拡張音色提供手段側にロードする手段
を具備することを特徴とする楽音合成装置。 - 複数の発音指示手段に夫々割り当てられた複数の演奏入力手段からの演奏データに基づいてこれらの発音指示手段に夫々設定された複数の音色をもつ演奏データを生成する楽音合成方法において、
拡張音色提供手段により追加的に提供される拡張音色を発音指示手段に設定して編集するステップと、
拡張音色の編集により得られた拡張音色編集データを、拡張音色提供手段を特定する拡張音色特定情報と共に外部記憶装置に格納するステップと
を具備することを特徴とする楽音合成方法。
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