JP3690174B2 - 楽音発生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多数の音色を扱う楽音発生装置に関し、特に多数の音色を複数の音色群に分け、音色群毎に記憶データに基づいて楽音信号の出力先を決定することにより出力先の変更を容易にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、数百音色等の多数の音色を扱う電子楽器としては、ピアノ、フルート等の音階音色であれば音階音色毎に、バスドラム、シンバル等のリズム音色であればリズム音色毎に楽音信号の出力先を設定可能なものが知られている。このように音色毎に楽音信号の出力先を設定するのは、楽音信号に対して出力先毎に異なるエフェクト
(効果)処理等を施すためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来技術によると、音色毎に出力先を設定できるのは自由度が高い反面、音色数が膨大であるため、設定操作が煩雑になるのを免れない。このような設定操作を行なわずに、予め設定されているまま出力先へ楽音信号を出力すると、楽音信号の音色に不適切なエフェクト処理が施されることがある。従って、音色毎に適切なエフェクト処理が施されるように音色毎に出力先を設定する必要がある。
【0004】
この発明の目的は、楽音信号の出力先の変更を容易になしうる新規な楽音発生装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る楽音発生装置は、
複数の出力端子と、
複数のリズム音色キットにそれぞれ対応する複数の音色キットデータを記憶する第1の記憶手段であって、各音色キットデータとしては、前記複数の出力端子にそれぞれ対応する複数の音色群データを記憶すると共に、各音色群データとしては、対応する出力端子を表わす出力先データと、該音色群データに対応するリズム音色キットを構成する複数のリズム音色のうち該出力先データの表わす出力端子に出力すべき複数の楽音信号のリズム音色を表わす音色データとを含むデータを記憶するものと、
前記複数のリズム音色キットを構成する多数のリズム音色がそれぞれ割当てられた多数の鍵を有する鍵盤と、
第2の記憶手段と、
前記複数のリズム音色キットのうちいずれかのリズム音色キットを選択する選択手段と、
この選択手段でのリズム音色キットの選択に応答して選択に係るリズム音色キットに対応する音色キットデータを前記第1の記憶手段から読出す読出手段と、
前記鍵盤の多数の鍵のうち前記選択手段での選択に係るリズム音色キットを構成する複数のリズム音色が割当てられた複数の鍵について各鍵毎に前記読出手段での読出しに係る音色キットデータに基づいて該鍵への割当てに係るリズム音色に対応する出力端子を求めることにより各鍵毎に求めた出力端子を表わす端子指示データを前記第2の記憶手段に書込む書込手段と、
前記鍵盤で押された鍵に対応するリズム音色を有する楽音信号を発生する楽音発生手段と、
前記第2の記憶手段の端子指示データを参照して前記楽音発生手段からの楽音信号を出力すべき出力端子を決定する決定手段であって、該楽音信号を出力すべき出力端子としては、該楽音信号のリズム音色が割当てられた鍵に対応する出力端子を決定するものと、
この決定手段で決定された出力端子に前記楽音発生手段からの楽音信号を出力する出力手段と
を備えたものである。
【0006】
この発明の楽音発生装置によれば、選択手段で所望のリズム音色キットを選択すると、選択に係るリズム音色キットに対応する音色キットデータが第1の記憶手段から読出される。書込手段は、鍵盤の多数の鍵のうち選択に係るリズム音色キットを構成する複数のリズム音色が割当てられた複数の鍵について各鍵毎に読出しに係る音色キットデータに基づいて該鍵への割当てに係るリズム音色に対応する出力端子を求め、各鍵毎に求めた出力端子を表わす端子指示データを第2の記憶手段に書込む。楽音発生手段が鍵盤で押された鍵に対応するリズム音色を有する楽音信号を発生すると、決定手段は、第2の記憶手段の端子指示データを参照して楽音信号の出力先を決定する。すなわち、楽音信号の出力先としては、該楽音信号のリズム音色が割当てられた鍵に対応する出力端子が決定される。出力手段は、決定に係る出力端子に楽音信号を出力する。上記のように選択に係るリズム音色キットにおいて使用する鍵毎に出力端子を表わす端子指示データを作成する処理は、リズム音色キットを選択するたびに読出しに係る音色キットデータに基づいて行なわれるので、リズム音色キットの変更に伴って簡単に楽音信号の出力先を変更することができる。また、端子指示データを第2の記憶手段に書込んだ後は書込みに係る端子指示データを参照して押下鍵に対応する楽音信号の送出先を決定するので、鍵押下のたびに選択に係るリズム音色キットに対応する音色キットデータを参照する必要がなく、楽音信号出力処理を簡単且つ迅速に行なうことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施形態に係る電子楽器の回路構成を示すものである。この電子楽器は、パーソナルコンピュータ等の小型コンピュータによってマニアル演奏音発生、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)演奏音発生、自動演奏音発生等の各種の楽音発生が制御されるようになっている。
【0014】
バス10には、CPU(中央処理装置)12、ROM(リード・オンリィ・メモり)14、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)16、検出回路18,20、表示回路22、音源装置24、効果装置26、外部記憶装置28、MIDIインターフェース30、タイマ32等が接続されている。
【0015】
CPU12は、ROM14にストアされたプログラムに従って各種の楽音発生のための各種処理を実行するもので、これらの処理については図7〜17を参照して後述する。ROM14には、プログラムの他に、図4,6について後述するような音色群データが記憶されている。
【0016】
RAM16は、CPU12による各種処理に際してフラグ、レジスタ等として使用される多数の記憶領域を含んでいる。この発明の実施に関係する記憶領域としては、モードフラグMF、音色群データレジスタGR、変換レジスタNTR等が設けられている。
【0017】
フラグMFは、0又は1がセットされるもので、0ならば音階音を発生するノーマルモードを、1ならばリズム音を発生するリズムモードをそれぞれ表わす。レジスタGRは、ROM14から読出した音色群データを格納するものである。レジスタNTRは、ノートナンバ毎に出力先ナンバを格納するものである。
【0018】
検出回路18は、鍵盤34から鍵操作情報を検出するものである。鍵操作情報としては、鍵が押されるたびに押鍵ありを示すキーオンイベント情報と、押された鍵に対応するノートナンバとが検出され、鍵が離されるたび離鍵ありを示すキーオフイベント情報と、離された鍵に対応するノートナンバとが検出される。鍵盤34は、図2に示すように楽器本体42の上面に設けられている。
【0019】
検出回路20は、操作子群36から各種操作子の操作情報を検出するものである。操作子群36は、この発明の実施に関係する操作子として、図2に示すようにモード切替スイッチMS、カテゴリ選択スイッチCT1〜CTn、音色選択スイッチTS、イエススイッチOK、シフトスイッチSF、エンタースイッチEN、テンキーTK、カーソル操作子(例えばマウス)CP等が設けられている。
【0020】
表示回路22は、表示器38の表示動作を制御することにより各種の表示を可能にするものである。表示器38は、図2に示すように楽器本体42のパネル面に設けられており、モード切替スイッチMSの近傍にモード表示部38aを有する。
【0021】
音源装置24は、音階音色を有する楽音信号を発生するための音階音源TG1と、リズム音色を有する楽音信号を発生するためのリズム音源TG2とを含んでいる。音源TG1,TG2は、いずれも公知の各種の楽音発生方式により構成可能であるが、一例として波形メモリ方式により構成される。音源TG1は、例えば64個の楽音発生チャンネルを有し、音源TG2は、例えば16個の楽音発生チャンネルを有する。これらの楽音発生チャンネルから発生される楽音信号は、効果装置26に供給される。
【0022】
効果装置26は、エフェクタEFR,EFL,EF1〜EF8を含むもので、これらのエフェクタにそれぞれ接続された出力端子TR,TL,T1〜T8を有する。出力端子TR,TL,T1〜T8のうち、TR,TLはメイン出力端子であり、T1〜T8は副次的な出力端子であって、これらの出力端子は、図3に示すように楽器本体42の背面に設けられている。出力端子T1〜T8は、モノラル8系統の出力又はL(左)/R(右)4系統の出力のいずれかを選択可能である。L/R4系統の出力を選択した場合は、T1/T5,T2/T6,T3/T7,T4/T8がいずれもL/Rに対応する。
【0023】
音源装置26からの楽音信号は、後述する出力先制御処理によりいずれかのエフェクタを介して該エフェクタに対応する出力端子に供給される。出力端子T1〜T8のいずれかに供給された楽音信号は、出力端子TR,TLには供給されない。
【0024】
サウンドシステムSPR,SPL,SP1〜SP8は、それぞれ出力端子TR,TL,T1〜T8に接続されるものである。CPU12は、各出力端子毎にサウンドシステムが接続されているか否かを判断するようになっており、出力端子T1〜T8のいずれかにサウンドシステムが接続されていないと判断したときは、非接続の出力端子に供給すべき楽音信号を出力端子TR又はTLに供給する。サウンドシステムが接続されていない出力端子は、表示器38に表示してユーザの注意を喚起するようにしてもよい。サウンドシステムSPR,SPL,SP1〜SP8は、いずれも受取った楽音信号を音響に変換する。
【0025】
外部記憶装置28は、HD(ハードディスク)、FD(フロッピーディスク)、CD(コンパクトディスク)、DVD(ディジタル多目的ディスク)、MO(光磁気ディスク)等のうち1又は複数種類の記憶媒体を着脱可能なものである。外部記憶装置28に所望の記憶媒体を装着した状態では、記憶媒体からRAM16へデータを転送可能である。また、装着した記憶媒体がHDやFDのように書込可能なものであれば、RAM16のデータを記憶媒体に転送可能である。この実施形態では、多数の楽曲の演奏データを記憶した記憶媒体から所望の楽曲の演奏データを選択して読出して自動演奏を行なうことができる。
【0026】
MIDIインターフェース30は、自動演奏装置等の他のMIDI機器40との間で楽音制御情報、演奏情報等の情報通信を行なうために設けられたもので、図3に示すように楽器本体48の背面に設けられたMIDI入力端子30a、MIDI出力端子30b及びMIDIスルー端子30cを有する。スルー端子30cは、入力端子30aと電気的に接続されている。なお、楽器本体42の背面には、電源スイッチPSが設けられている。
【0027】
プログラム記憶手段としては、ROM14の代りに外部記憶装置28の記憶媒体(前述のHD,FD,CD,DVD,MO等)を用いることができる。この場合、記憶媒体に記憶したプログラムは、外部記憶装置28からRAM16へ転送する。そして、RAM16に記憶したプログラムに従ってCPU12を動作させる。このようにすると、プログラムの追加やバージョンアップ等を容易に行なうことができる。
【0028】
タイマ32は、与えられるテンポデータに対応する周期でテンポクロック信号TCLを発生するもので、テンポクロック信号TCLは、割込命令としてCPU12に供給される。テンポクロック信号TCLとしては、例えば4分音符長に相当する時間内に96個のクロックパルスが発生され、各クロックパルスの発生のたびに割込処理(図示せず)が開始される。この割込処理により記憶情報に基づく自動演奏音発生が可能となる。
【0029】
図4は、音階音色に関する音色群データK1,K2…を示すものであり、これらの音色群データは、ROM14に記憶される。音色群データK1,K2…は、いずれも多数の音階音色を複数の音色群に分け、各音色群毎に作成されたものである。例えば、ピアノグループに対応する音色群データK1は、ピアノグループに属する音色に対応した音色ナンバTC11,TC12…を含むと共に、ピアノグループに属する音色を有する楽音信号を供給すべき出力端子に対応した出力先ナンバTN1を含む。また、ストリングスグループに対応する音色群データK2は、ストリングスグループに属する音色に対応した音色ナンバTC21,TC22…を含むと共に、ストリングスグループに属する音色を有する楽音信号を供給すべき出力端子に対応した出力先ナンバTN2を含む。他の音色群データも同様にして作成される。
【0030】
音色群は、例えばピアノ系、ストリングス系、ブラス系、ギター系といった具合に楽器カテゴリ毎に構成される。しかし、楽器カテゴリに限らず、類似の音質により音色群を構成してもよい。例えば、楽器自体はブラス系であるものの、聴感的にはストリングス系に近い音色であれば音色群としてはストリングスグループに分類してもよい。また、波形メモリ方式(波形読出方式)の楽音発生装置の場合には、同一種類の波形を使用する複数の音色を1つの音色群に分類してもよい。
【0031】
図5は、リズムモードの選択時におけるノートナンバとリズム音色との対応関係の一例を示すものである。リズムモードの選択時には、キットボイス(1組の音色)として例えばスタンダードキットボイスを選択すると、鍵盤34の鍵操作によりハンドパーカッション演奏を行なうことができる。この場合、各鍵に対応するノート毎にノートナンバとリズム音色との対応関係を例示したのが図5である。図5の例では、D1鍵を押すことでスネアドラム音を発生させることができ、A# 1鍵を押すことでハイハットオープンのシンバル音を発生させることができる。
【0032】
図6は、リズム音色に関する音色群データ(A),(B),(C)…を示すもので、これらの音色群データは、ROM14に記憶される。音色群データ(A)は、スタンダードキットボイスに対応したもので、音色群データS1,S2…からなっている。音色群データ(B)は、ジャズキットボイスに対応したもので、音色群データJ1,J2…からなっている。音色群データ(C)は、フュージョンキットボイスに対応したもので、音色群データU1,U2…からなっている。
【0033】
音色群データS1,S2…は、いずれもスタンダードキットボイスに属する多数のリズム音色を複数の音色群に分け、各音色群毎に作成されたものである。例えば、バスドラムグループに対応する音色群データS1は、バスドラムグループに属する音色に対応したノートナンバNT11,NT12…を含むと共に、バスドラムグループに属する音色を有する楽音信号を供給すべき出力端子に対応した出力先ナンバTN11を含む。また、スネアドラムグループに対応する音色群データS2は、スネアドラムグループに属する音色に対応したノートナンバNT21,NT22…を含むと共に、スネアドラムグループに属する音色を有する楽音信号を供給すべき出力端子に対応した出力先ナンバTN12を含む。同様にしてスタンダードキットボイスに対応する他の音色群データ及び(B),(C)等の他のキットボイスに対応する音色群データJ1,J2…、U1,U2…等が作成される。
【0034】
音色群は、例えばバスドラム系、シンバル系といった具合に楽器カテゴリ毎に構成される。しかし、楽器カテゴリに限らず、楽器名が異なっても聴感上類似するものを1つの音色群に分類したり、同一波形を使用するものを1つの音色群に分類したりしてもよい。また、リズム音色毎に音像定位を設定できる場合には、音像定位の設定が同じ複数のリズム音色を1つの音色群に分類してもよい。
【0035】
図7は、メイン処理の流れを示すもので、この処理は、電源スイッチPSのオンに応じて開始される。ステップ50では、初期設定処理を行なう。例えば、フラグMFに0をセットし、レジスタGR,NTRをいずれもクリアする。
【0036】
次に、ステップ52では、図8を参照して後述するようにフラグ処理を行なう。そして、ステップ54では、図9を参照して後述するように選択操作処理を行なう。
【0037】
次に、ステップ56では、図15を参照して後述するように鍵盤処理を行なう。そして、ステップ58では、MIDI処理を行なう。この処理では、MIDIインターフェース30を介して受信した演奏データに基づいて自動的にMIDI演奏音を発生する。
【0038】
次に、ステップ60では、再生関連処理を行なう。この処理では、外部記憶装置28から所望の楽曲の演奏データを選択してRAM16内の所定の記憶領域に読出すと共にランフラグ(図示せず)に1をセットするなどして割込処理による演奏再生の準備を行なう。割込処理では、RAM16内の所定の記憶領域から演奏データを読出して自動演奏音を発生する。
【0039】
次に、ステップ62では、その他の処理(例えば、演奏データ編集処理等)を行なう。そして、ステップ64では、メイン処理の終了を指示する操作(例えば電源スイッチPSのオフ)ありか判定する。この判定の結果が否定的(N)であればステップ52に戻り、ステップ52以降の処理を繰返す。ステップ64の判定結果が肯定的(Y)になると、メイン処理を終了する。
【0040】
図8は、フラグ処理の流れを示すもので、ステップ70では、モード切替スイッチMSの操作ありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ72に移り、モードフラグMFの内容を反転(0ならば1に、1ならば0に)する。また、レジスタGR,NTRをいずれもクリアする。
【0041】
ステップ70の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ72の処理が終ったときはステップ74に移り、フラグMFの値が0か(ノーマルモードか)判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ76に移り、表示器38の表示部38aに「ノーマルモード」と表示する。そして、ステップ78では、表示器38で図11に示すようなカテゴリ選択画面38Aを表示する。
【0042】
一方、ステップ74の判定結果が否定的(N)であったときはリズムモードであったことになり、ステップ80で表示部38aに「リズムモード」と表示する。そして、ステップ82では、表示器38で図14に示すようなキットボイス選択画面38Gを表示する。ステップ78又は82の処理が終ったときはフラグ処理を終了する。
【0043】
図9は、選択操作処理の流れを示すもので、ステップ90では、ノーマルモード(MF=0)か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ92に移り、図10を参照して後述するようにノーマルモードの選択操作処理を行なう。
【0044】
一方、ステップ90の判定結果が否定的(N)であったときはステップ94に移り、図13を参照して後述するようにリズムモードの選択操作処理を行なう。ステップ92又は94の処理が終ったときは選択操作処理を終了する。
【0045】
図10は、ノーマルモードの選択操作処理を示すもので、ステップ100では、カテゴリ選択スイッチCT1〜CTnのいずれかによるカテゴリ選択操作ありか判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ102に移り、選択されたカテゴリとしての音色群に対応する音色群データをROM14からレジスタGRに読出す。そして、ステップ104に移り、レジスタGRのデータに基づいて表示器38に選択された音色群に属する音色名を表示する。一例として、図11の画面38Aを見てカテゴリ選択スイッチCT1をオンすることによりカテゴリ選択操作100Aを行なうと、レジスタGRにはステップ102の処理により図4のピアノグループに対応する音色群データK1が読出されると共に、表示器38にはステップ104の処理により図11に示すような音色選択画面38Bが表示され、カテゴリ名「Piano」と、音色名「DX Piano」、「Stage Piano」…等とが表示される。
【0046】
ステップ100の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ104の処理が終ったときはステップ106に移り、音色選択操作ありか判定する。一例として、図11の画面38Bにおいて所望の音色名(例えば「DX Piano」)にカーソルCSをあててエンタースイッチENをオンすることにより音色選択操作106Aを行なうと、ステップ106の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ108に移る。
【0047】
ステップ108では、音源TG1の音色として選択に係る音色を指定すると共に、表示器38に選択に係る音色名と出力先とを表示する。すなわち、レジスタGR中から選択に係る音色の音色ナンバを抽出して音源TG1に供給して音色指定を行なうと共に該音色ナンバに対応する音色名を表示器38に表示し、レジスタGR中から選択に係るカテゴリ(音色群)に対応する出力先ナンバを抽出して該出力先ナンバを表示器38に表示する。一例として、図11の画面38Bに示すように「DX Piano」を選択すると、表示器38には、図11に示すように音色名「DX Piano」と、出力先「Output=3」と、カテゴリ名「Piano」とが表示される。
【0048】
ステップ106の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ108の処理が終ったときはステップ110に移り、出力先変更への移行操作ありか判定する。一例として、図11の画面38Aを見てカテゴリ選択スイッチCT1をオンにして表示器38に図12に示すように音色選択画面38Bを表示した後、スイッチCT1をオンし続けることにより出力先変更への移行操作110Aを行なうと、ステップ110の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ112で出力先変更画面38Dを表示器38に表示する。出力先変更への移行操作としては、所望のカテゴリ(音色群)の選択に用いたカテゴリ選択スイッチをオンし続けるものに限らず、例えば所定のスイッチをオンしながら又はオンした後所望のカテゴリの選択に用いたカテゴリ選択スイッチをオンするもの等であってもよい。
【0049】
ステップ110の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ112の処理が終ったときはステップ114に移り、出力先変更操作ありか判定する。出力先変更操作は、出力先変更画面38Dにおいて出力先ナンバにカーソルをあててテンキーTKで所望の出力先ナンバを入力することにより行なう。この場合、テンキーTKの代りに、インクリメントキー及びデクリメントキー(図示せず)を用いて出力先ナンバを入力してもよい。
【0050】
このような出力先変更操作に応じてステップ114の判定結果が肯定的(Y)になると、ステップ116において変更後の出力先に応じてレジスタGR内の出力先ナンバを書換える。そして、ステップ118に移り、レジスタGRのデータに基づいて変更後の出力先ナンバを図12の画面38Dにおいて「OUTPUT」の個所に表示する。
【0051】
ステップ114の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ116の処理が終ったときはステップ120に移り、カテゴリ変更操作ありか判定する。一例として、図12に示すようにカテゴリ選択操作により音色選択画面38Bを表示した状態においてシフトスイッチSFとカテゴリ選択スイッチCT3とを同時にオンすることによりカテゴリ変更操作120Aを行なうと、ステップ120の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ122でカテゴリ変更画面38Eを表示器38に表示する。カテゴリ変更操作としては、シフトスイッチSFと所望のカテゴリ選択スイッチとを同時にオンするものに限らず、シフトスイッチSFをオンした後所望のカテゴリ選択スイッチをオンするもの等であってもよい。図12の画面38Eには、「Brassのカテゴリ(音色群)に移行するが、よいですか?」と表示されており、ユーザに確認を求めるようになっている。
【0052】
ステップ120の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ122の処理が終ったときはステップ124に移り、確定操作ありか判定する。図12の画面38Eの例においてイエススイッチOKをオンすることにより確定操作124Aを行なうと、ステップ124の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ126で変更後のカテゴリ(音色群)に対応する音色群データに応じてレジスタGRの内容を書換える。この例では、ブラスグループに対応する音色群データがレジスタGRに格納される。
【0053】
この後、ステップ128では、レジスタGRの音色群データに基づいて変更後の音色群に属する音色名を表示器38に表示する。すなわち、表示器38には、図12に示すような音色選択画面38Fを表示する。例えば、確定操作124Aによりカテゴリ「Brass」を確定したときは、画面38Fに「Trumpet」、「Horn」…等の音色名が表示される。ステップ124の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ128の処理が終ったときはノーマルモードの選択操作処理を終了する。
【0054】
図13は、リズムモードの選択操作処理の流れを示すもので、ステップ130では、キットボイス選択操作ありか判定する。一例として、図14の画面38Gにおいて所望のキットボイス名(例えば「Standard Kit」)にカーソルCSをあててエンタースイッチENをオンすることによりキットボイス選択操作130Aを行なうと、ステップ130の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ132に移る。キットボイス選択操作としては、テンキーTKによりキットボイスナンバを入力するもの等であってもよい。
【0055】
ステップ132では、選択されたキットボイスに対応する音色群データをレジスタGRに読出す。例えば、スタンダードキットボイスを選択した場合には、図6(A)の音色群データS1,S2…をROM14から読出してレジスタGRに格納する。そして、ステップ134に移り、レジスタGRの音色群データに基づいてノートナンバ毎に出力先ナンバをレジスタNTRに書込む。これは、ノートナンバ毎に迅速に出力先を決定可能にするための処理である。例えば、スタンダードキットボイスを選択した場合には、レジスタGRの音色群データS1,S2…に基づいてノートナンバ毎に出力先ナンバをレジスタNTRに書込む。
【0056】
次に、ステップ136では、図5に示すように選択に係るキットボイスに対応してノートナンバ毎にリズム音色名を表示器38に表示する。そして、ステップ138に移り、レジスタGRの音色群データに基づいて楽器カテゴリ名を表示器38に表示する。すなわち、レジスタGRの音色群データは、音色群毎に対応する楽器カテゴリ(例えばバスドラムグループ)を表わすカテゴリデータを含んでいるので、このカテゴリデータに基づいて楽器カテゴリ名を表示する。一例として、図14に示すようにキットボイス選択操作130Aを行なうと、表示器38には、楽器カテゴリ表示画面38Hが表示され、楽器カテゴリ名として「BASS DRUM」、「SNARE DRUM」…等が表示される。
【0057】
ステップ130の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ138の処理が終ったときはステップ140に移り、出力先変更への移行操作ありか判定する。一例として、図14の画面38Hを見てカテゴリ選択スイッチCT1をオンし続けることにより出力先変更への移行操作140Aを行なうと、ステップ140の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ142で出力先変更画面38Iを表示器38に表示する。出力先変更への移行操作としては、所望の楽器カテゴリに対応するカテゴリ選択スイッチをオンし続けるものに限らず、例えば所定のスイッチをオンしながら又はオンした後所望の楽器カテゴリに対応するカテゴリ選択スイッチをオンするもの等であってもよい。
【0058】
ステップ140の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ142の処理が終ったときはステップ144に移り、出力先変更操作ありか判定する。出力先変更操作は、出力先変更画面38Iにおいて出力先ナンバにカーソルをあててテンキーTKで所望の出力先ナンバを入力することにより行なう。この場合、テンキーの代りに、インクリメントキー及びデクリメントキー(図示せず)を用いて出力先ナンバを入力してもよい。
【0059】
このような出力先変更操作に応じてステップ144の判定結果が肯定的(Y)になると、ステップ146において変更後の出力先に応じてレジスタGR,NTRの出力先ナンバを書換える。そして、ステップ148に移り、レジスタGRのデータに基づいて変更後の出力先ナンバを図14の画面38Iにおいて「OUTPUT」の個所に表示する。ステップ144の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ148の処理が終ったときは、リズムモードの選択操作処理を終了する。
【0060】
図15は、鍵盤処理の流れを示すもので、ステップ150では、ノーマルモード(MF=0)か判定する。この判定結果が肯定的(Y)であればステップ152に移り、鍵盤34においてキーイベントありか判定する。検出回路18でキーオンイベント情報又はキーオフイベント情報が検出されたときはステップ152の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ154でキーオンイベントか判定する。
【0061】
ステップ154の判定結果が肯定的(Y)であればステップ156に移り、図16を参照して後述するように発音処理を行なう。また、ステップ154の判定結果が否定的(N)であったときはキーオフイベントであったことになり、ステップ158で消音処理を行なう。消音処理では、離された鍵に対応するノートナンバと、消音命令信号とを音階音源TG1に供給し、離鍵に係る楽音信号の減衰を開始させる。ステップ152の判定結果が否定的(N)であったとき、あるいはステップ156又は158の処理が終ったときは、鍵盤処理を終了する。
【0062】
一方、ステップ150の判定結果が否定的(N)であったときはリズムモードであったことになり、ステップ160で鍵盤34においてキーオンイベントありか判定する。検出回路18でキーオンイベント情報が検出されたときはステップ160の判定結果が肯定的(Y)となり、ステップ162に移る。
【0063】
ステップ162では、図17を参照して後述するように発音処理を行なう。ステップ160の判定結果が否定的(N)であったとき又はステップ162の処理が終ったときは、鍵盤処理を終了する。
【0064】
図16は、ノーマルモードの発音処理の流れを示すもので、ステップ170では、音階音源TG1にて空きの楽音発生チャンネルの1つを発音チャンネルとして決定する。そして、ステップ172に移り、押された鍵に対応するノートナンバと、発音命令信号とを音源TG1に供給する。この結果、音源TG1では、押された鍵に対応する音高を有する楽音信号が図10のステップ108で指定された音色にて発生される。
【0065】
次に、ステップ174では、レジスタGRの出力先ナンバを参照して音源TG1からの楽音信号を供給すべき出力端子(出力先)を決定する。そして、ステップ176では、音源TG1からの楽音信号をステップ174での決定に係る出力先に供給する。このとき、楽音信号は、決定に係る出力先に対応するエフェクタ(EF1〜EF8のいずれか)を介して決定に係る出力先に供給される。ステップ176の後は、ノーマルモードの発音処理を終了する。
【0066】
図17は、リズムモードの発音処理の流れを示すもので、ステップ180では、リズム音源TG2にて空きの楽音発生チャンネルの1つを発音チャンネルとして決定する。そして、ステップ182に移り、押された鍵に対応するノートナンバと、発音命令信号とを音源TG2に供給する。この結果、音源TG2では、押された鍵に対応するリズム音色を有する楽音信号が発生される。図5の例では、D1鍵を押すと、スネアドラム音信号が発生される。
【0067】
次に、ステップ184では、押された鍵に対応するノートナンバに基づいてレジスタNTRの出力先ナンバを参照して音源TG2からの楽音信号を供給すべき出力端子(出力先)を決定する。そして、ステップ186では、音源TG2からの楽音信号をステップ184での決定に係る出力先に供給する。このとき、楽音信号は、決定に係る出力先に対応するエフェクタ(EF1〜EF8のいずれか)を介して決定に係る出力先に供給される。ステップ186の後は、リズムモードの発音処理を終了する。
【0068】
なお、エフェクタEF1〜EF8には、ノーマルモードのときはノーマルモードに相応しい効果機能が設定され、リズムモードのときはリズムモードに相応しい効果機能が設定される。
【0069】
図7のステップ58のMIDI処理では、鍵盤34からの演奏データの代りにMIDIインターフェース30から受信した演奏データを用いる点が異なるだけで図15のノーマルモードの場合と同様にして楽音信号が発生される。また、図7のステップ60に関連した割込処理では、鍵盤34からの演奏データの代りにRAM16に記憶した演奏データを用いる点が異なるだけで図15のノーマルモードの場合と同様にして楽音信号が発生される。
【0070】
この発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の改変形態で実施可能なものである。例えば、次のような変更が可能である。
【0071】
(1)図4,6に示したような音色群データをRAMに記憶し、ユーザが各音色群毎に音色群を構成する音色を任意に変更できるようにしてもよい。
【0072】
(2)音色の選択は、図2に示すようにパネル面に設けた音色選択スイッチ(音色A,B…に対応するスイッチ)又はテンキーTKを用いて行なうようにしてもよい。
【0073】
(3)音階音色に関して出力先を決定するには、多数の音色のうちから任意の音色を選択し、選択に係る音色の属する音色群を図4の音色群データK1,K2…の中の音色ナンバに基づいて検出し、検出に係る音色群に対応する出力先ナンバに基づいて出力先を決定するようにしてもよい。
【0074】
(4)リズム音色に関して出力先を決定するには、例えばスタンダードキットボイスを選択した場合、発音すべきリズム音色の属する音色群を図6の音色群データS1,S2…の中のノートナンバに基づいて検出し、検出に係る音色群に対応する出力先ナンバに基づいて出力先を決定するようにしてもよい。
【0075】
(5)エフェクタEF1〜EF8,EFL,EFRは、いずれも出力端子とサウンドシステムとの間に設けてよい。
【0076】
(6)出力端子T1〜T8において1つの出力端子には複数の音色群の楽音信号を供給してもよいし、あるいは1つの音色群の楽音信号を供給することに決定されている1つの出力端子には他の音色群の楽音信号を供給しないようにしてもよい。また、1つの音色群の楽音信号を複数の出力端子に供給するようにしてもよい。さらに、出力端子T1〜T8への出力と出力端子TR,TLへの出力とを並行して行なうようにしてもよいし、あるいはかような出力を並行して行なうか択一的に行なうかをユーザが任意に選択できるようにしてもよい。
【0077】
(7)リズムキットボイスを複数所持している楽音発生装置では、特定のリズム音色グループ(例えばバスドラムグループ)を複数のリズムキットボイスで共有している場合がある。この場合、1つのリズムキットボイスにおいて所定のリズム音色のために設定された出力先を他のリズムキットボイスにおいて流用するようにしてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、選択に係るリズム音色キットにおいて使用する鍵毎に出力端子を表わす端子指示データを作成する処理をリズム音色キットの選択のたびに読出しに係る音色キットデータに基づいて行なうようにしたので、リズム音色キットの変更に伴って簡単に楽音信号の出力先を変更できる効果が得られる。その上、端子指示データの書込み後は書込みに係る端子指示データを参照して押下鍵に対応する楽音信号の送出先を決定するようにしたので、楽音信号出力処理を簡単且つ迅速に行なえる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係る電子楽器の回路構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の電子楽器のパネル面における操作子配置を示す配置図である。
【図3】 図1の電子楽器の背面における端子配置を示す配置図である。
【図4】 音階音色に関する音色群データを示す図である。
【図5】 ノート毎にノートナンバとリズム音色との対応関係を示す図である。
【図6】 リズム音色に関する音色群データを示す図である。
【図7】 メイン処理を示すフローチャートである。
【図8】 フラグ処理を示すフローチャートである。
【図9】 選択操作処理を示すフローチャートである。
【図10】 ノーマルモードの選択操作処理を示すフローチャートである。
【図11】 ノーマルモード時におけるカテゴリ選択及び音色選択に伴う表示状態の変化を示す図である。
【図12】 ノーマルモード時における出力先変更及びカテゴリ変更に伴う表示状態の変化を示す図である。
【図13】 リズムモードの選択操作処理を示すフローチャートである。
【図14】 リズムモード時におけるキットボイス選択及び出力先変更に伴う表示状態の変化を示す図である。
【図15】 鍵盤処理を示すフローチャートである。
【図16】 ノーマルモードの発音処理を示すフローチャートである。
【図17】 リズムモードの発音処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10:バス、12:CPU、14:ROM、16:RAM、18,20:検出回路、22:表示回路、24:音源装置、26:効果装置、28:外部記憶装置、30:MIDIインターフェース、32:タイマ、34:鍵盤、36:操作子群、38:表示器、40:MIDI機器、42:楽器本体、TG1:音階音源、TG2:リズム音源、EF1〜EF8:エフェクタ、T1〜T8:出力端子、SP1〜SP8:サウンドシステム、GR:音色群データレジスタ、NTR:変換レジスタ。
Claims (1)
- 複数の出力端子と、
複数のリズム音色キットにそれぞれ対応する複数の音色キットデータを記憶する第1の記憶手段であって、各音色キットデータとしては、前記複数の出力端子にそれぞれ対応する複数の音色群データを記憶すると共に、各音色群データとしては、対応する出力端子を表わす出力先データと、該音色群データに対応するリズム音色キットを構成する複数のリズム音色のうち該出力先データの表わす出力端子に出力すべき複数の楽音信号のリズム音色を表わす音色データとを含むデータを記憶するものと、
前記複数のリズム音色キットを構成する多数のリズム音色がそれぞれ割当てられた多数の鍵を有する鍵盤と、
第2の記憶手段と、
前記複数のリズム音色キットのうちいずれかのリズム音色キットを選択する選択手段と、
この選択手段でのリズム音色キットの選択に応答して選択に係るリズム音色キットに対応する音色キットデータを前記第1の記憶手段から読出す読出手段と、
前記鍵盤の多数の鍵のうち前記選択手段での選択に係るリズム音色キットを構成する複数のリズム音色が割当てられた複数の鍵について各鍵毎に前記読出手段での読出しに係る音色キットデータに基づいて該鍵への割当てに係るリズム音色に対応する出力端子を求めることにより各鍵毎に求めた出力端子を表わす端子指示データを前記第2の記憶手段に書込む書込手段と、
前記鍵盤で押された鍵に対応するリズム音色を有する楽音信号を発生する楽音発生手段と、
前記第2の記憶手段の端子指示データを参照して前記楽音発生手段からの楽音信号を出力すべき出力端子を決定する決定手段であって、該楽音信号を出力すべき出力端子としては、該楽音信号のリズム音色が割当てられた鍵に対応する出力端子を決定するものと、
この決定手段で決定された出力端子に前記楽音発生手段からの楽音信号を出力する出力手段と
を備えた楽音発生装置。
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