JP2003066979A - ポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラム - Google Patents

ポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並びにプログラム

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JP2003066979A
JP2003066979A JP2001265764A JP2001265764A JP2003066979A JP 2003066979 A JP2003066979 A JP 2003066979A JP 2001265764 A JP2001265764 A JP 2001265764A JP 2001265764 A JP2001265764 A JP 2001265764A JP 2003066979 A JP2003066979 A JP 2003066979A
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digital audio
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recording
mixing
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誠治 平出
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 過大な場所の制約を受けることなく、音質の
劣化を極力防止しつつオーバーダビング等による音楽製
作を気軽に行うことができるポータブルミキシング記録
装置等を提供する。 【解決手段】 mixボタン77が操作された状態で再
生録音ボタン72が操作されると、ミキシング録音が開
始され、このミキシング録音は、再生録音ボタン72が
再度操作されるまで継続する。録音待機状態及びミキシ
ング録音待機状態のいずれの状態でもないときに、再生
録音ボタン72が操作されると、現在選択中のソースフ
ァイルが再生され、その再生中にpauseボタン78
が操作されると、その再生が一時停止される。再生が一
時停止された状態で、再度pauseボタン78が操作
されると、その一時停止状態が解除されて再生状態に復
帰し、再生が一時停止された状態で、mixボタン77
が操作されると、一時停止位置からミキシング録音を開
始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、記録された音声
信号をモニタしながらマイク等で音声信号を入力し、ミ
キシングして音楽製作を行えるポータブルミキシング記
録装置及びその制御方法並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声圧縮技術や電子部品の小型化
技術等の進歩によって、携帯性を高めた音楽装置が実現
されている。例えば、圧縮技術としてMP3(MPEG
−1Audio Layer−III)を用いた携帯MP
3プレーヤでは、楽曲演奏や歌唱等の音声信号をデジタ
ルサンプリングして成るWAVファイルをMP3フォー
マット形式でエンコードし、圧縮されたファイルをフラ
ッシュメモリ等に記憶することで、屋外等の外出先で再
生が楽しめる。また、特開2000−338984号公
報に開示される携帯カラオケ装置では、MP3フォーマ
ット形式でエンコードして記憶しておいた音声信号ファ
イルを伸長して再生すると同時に、マイクから肉声を入
力し、両者をミキシングして再生することで、所望の曲
のカラオケ演奏を外出先で楽しめる。
【0003】これらの装置はいずれも、再生を目的とし
ており、マイク等から入力した音声信号を記録保存する
ものではないが、記録保存を可能にした装置も存在す
る。例えば、携帯MP3レコーダでは、アナログ入力端
子を備え、カセットテープレコーダやラジオ等からの音
声信号をA/D変換し、さらにMP3フォーマット形式
でエンコードして、圧縮されたファイルを音声信号ファ
イルとして記憶することができる。
【0004】ところが、この携帯MP3レコーダでは、
多数の入力信号を多重するミキシング録音はできない。
ミキシングが可能な音楽装置としては、例えば、ダブル
ラジカセが知られている。このダブルラジカセでは、一
方のカセットで楽音を再生しつつ、マイクや外部入力端
子からの音声入力信号をこれにミキシングして他方のカ
セットに多重録音が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、オーバーダビ
ング等による音楽製作を外出先で行うことを考えた場
合、音質を維持しつつ、記録及びミキシングする機能が
必要とされる。しかしながら、上記携帯MP3プレーヤ
や上記携帯カラオケ装置は、再生専用であって入力音声
信号の録音ができず、上記携帯MP3レコーダはミキシ
ングができないため、いずれも音楽製作には向かない。
また、上記ダブルラジカセは、ミキシングを繰り返すこ
とで楽音のアナログ信号でのダビングが繰り返されるた
め、多数回のミキシングによって音質劣化が激しく、や
はり音楽製作には向かない。
【0006】一方、音楽製作用途を念頭においた装置と
して、MDを用いた4チャネルMDマルチチャンネルレ
コーダが知られている(特開平8−77757号公
報)。このマルチチャンネルレコーダでは、ライン入力
による信号をA/D変換及び音声圧縮してMDに記録す
ることができる。例えば、いくつかのパートをオーバー
ダビングした後、それらをミキシングして空きチャネル
に一旦移し(ピンポン録音)、また、パート数が多い場
合は、ピンポン録音によって空いたチャネルにさらに別
のパートを録音し、最後に全チャネルにミックスダウン
することができる。
【0007】しかしながら、上記マルチチャンネルレコ
ーダでは、ピンポン録音する際、MDに記録されたデジ
タル音声信号がアナログ音声信号に変換されてから、ラ
イン入力による信号(アナログ音声信号)とミックスさ
れるため、ピンポン録音が繰り返される場合は音質が劣
化するという問題があった。また、上記マルチチャンネ
ルレコーダは据え置き型であり、外出先での音楽製作に
は好適でない。
【0008】また、上記マルチチャンネルレコーダで
は、ライン入力された音声信号をMDの1つのチャンネ
ルに録音する場合であっても、MDの複数のチャンネル
に録音された音声信号をミキシングして他の1つのチャ
ンネルにピンポン録音する場合であっても、その録音指
示は、録音キーという1つのキーによって行うようにし
ていた。
【0009】しかし、通常録音(ライン入力された音声
信号の、1つのチャンネルへの録音)に対する指示とピ
ンポン録音に対する指示とを、録音キーという1つのキ
ーによって併用すると、ユーザは一目で両指示を区別で
きないため、自分が今からしたい操作を迷ってしまう虞
がある。
【0010】さらに、上記マルチチャンネルレコーダを
用いて、図13に示すように、あるチャンネルに録音さ
れた音声信号(ソースファイル)の一部に、ライン入力
された音声信号(演奏信号)をオーバーダビング(ミキ
シング録音)する場合には、ユーザは、ソースファイル
の再生を開始すると同時にミキシング録音を開始し、ソ
ースファイルをモニタしながら、オーバーダビングした
い位置に録音が進行するまで待機し、その位置に録音が
進行した時点で、演奏を開始する必要がある。
【0011】しかし、ユーザが楽器を演奏して発生した
演奏音をマイクロフォンで拾うことによって、オーバー
ダビングすべき演奏信号をライン入力する場合には、演
奏待機中に、演奏音以外の音を拾ってしまうことがある
ため、ユーザは、演奏待機中は物音を立てないように注
意する必要があり、したがって、演奏に集中できないこ
ともあった。
【0012】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたものであり、その目的は、過大な場所の制
約を受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオー
バーダビング等による音楽製作を気軽に行うことができ
るポータブルミキシング記録装置及びその制御方法並び
にプログラムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のポータブルミキシング記録装置
は、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変
換する入力変換手段と、所定のメモリに記憶されたソー
スファイルであって、デジタル音声信号により形成され
たものを読み出して再生する再生手段と、前記入力変換
手段により入力、変換されたデジタル音声信号を前記メ
モリに録音指示する録音指示手段と、前記入力変換手段
により入力、変換されたデジタル音声信号と前記再生手
段により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし
て、前記メモリに録音指示するミキシング録音指示手段
と、ユーザにより前記録音指示手段が操作されたときに
は、前記入力変換手段により入力、変換されたデジタル
音声信号を前記メモリに録音する一方、ユーザにより前
記ミキシング録音指示手段が操作されたときには、前記
入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声信号
と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号とを
ミキシングして、前記メモリに録音するように制御する
制御手段とを有することを特徴とする。
【0014】この構成によれば、ユーザにより録音指示
手段が操作されたときには、入力変換手段により入力、
変換されたデジタル音声信号がメモリに録音される一
方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作された
ときには、前記入力変換手段により入力、変換されたデ
ジタル音声信号と、再生手段により前記メモリに記憶さ
れたソースファイルが読み出されて再生されたデジタル
音声信号とがミキシングされて、前記メモリに録音され
る。このように、入力されたデジタル音声信号をメモリ
に録音指示する録音指示手段と、入力されたデジタル音
声信号と再生手段により再生されたデジタル音声信号と
をミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシン
グ録音指示手段とを、別々の録音指示手段によって構成
したので、ユーザは自分の意図した録音を、対応する録
音指示手段の操作という簡単な操作で行うことができ、
これにより、ユーザの録音指示操作に対する迷いは消え
て、操作性が向上する。
【0015】なお、所定のメモリは着脱自在な記憶媒体
で構成してもよく、例えば、メモリカード等が好適であ
る。
【0016】また、請求項2に記載のポータブルミキシ
ング記録装置は、請求項1に記載の構成において、前記
ソースファイルは、圧縮されたデジタル音声信号によっ
て形成され、前記再生手段は、前記ソースファイルを形
成する、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することに
より、当該デジタル音声信号を再生し、前記制御手段
は、前記入力、変換されたデジタル音声信号を前記メモ
リに録音するときには、当該デジタル音声信号を圧縮
後、前記メモリに録音する一方、前記ミキシングされた
デジタル音声信号を前記メモリに録音するときには、当
該デジタル音声信号を圧縮後、前記メモリに録音するこ
とを特徴とする。
【0017】この構成によれば、ミキシングされたデジ
タル音声信号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶され
るので、メモリ容量を少なくすることができ、携帯性の
向上にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受ける
ことなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビン
グ等による音楽製作を気軽に行うことができる。
【0018】上記目的を達成するため、請求項3に記載
のポータブルミキシング記録装置は、アナログ音声信号
を入力してデジタル音声信号に変換する入力変換手段
と、所定のメモリに記憶されたソースファイルであっ
て、デジタル音声信号により形成されたものを読み出し
て再生する再生手段と、前記入力変換手段により入力、
変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により再生
されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記メモ
リに録音指示するミキシング録音指示手段と、前記再生
手段によるデジタル音声信号再生の一時停止を指示する
一時停止指示手段と、前記一時停止指示手段によりデジ
タル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザにより
前記ミキシング録音指示手段が操作されたときには、当
該一時停止された位置から、前記入力変換手段により入
力、変換されたデジタル音声信号と前記再生手段により
再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記
メモリに録音するように制御する制御手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0019】この構成によれば、一時停止指示手段によ
りデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユーザ
によりミキシング録音指示手段が操作されたときには、
当該一時停止された位置から、入力変換手段により入
力、変換されたデジタル音声信号と、再生手段によりメ
モリに記憶されたソースファイルが読み出されて再生さ
れたデジタル音声信号とがミキシングされて、メモリに
録音される。このように、ソースファイルの一部のみに
ミキシング録音をさせたい場合には、ミキシング録音を
させたくない部分は再生のみさせて、従来の装置のよう
に、ミキシング録音の待機状態とさせていないので、ミ
キシング録音させたい音声信号以外の信号が入り込む余
地はなくなり、ユーザは演奏等のミキシング録音のみに
集中することができる。
【0020】また、請求項4に記載のポータブルミキシ
ング記録装置は、請求項3に記載の構成において、前記
ソースファイルは、圧縮されたデジタル音声信号によっ
て形成され、前記再生手段は、前記ソースファイルを形
成する、圧縮されたデジタル音声信号を伸長することに
より、当該デジタル音声信号を再生し、前記制御手段
は、前記ミキシングされたデジタル音声信号を圧縮した
後、前記メモリに録音することを特徴とする。
【0021】この構成によれば、ミキシングされたデジ
タル音声信号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶され
るので、メモリ容量を少なくすることができ、携帯性の
向上にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受ける
ことなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビン
グ等による音楽製作を気軽に行うことができる。
【0022】上記目的を達成するため、請求項5に記載
のポータブルミキシング記録装置の制御方法は、アナロ
グ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換する入力
変換工程と、所定のメモリに記憶されたソースファイル
であって、デジタル音声信号により形成されたものを読
み出して再生する再生工程と、ユーザにより録音指示手
段が操作されたときには、前記入力変換工程により入
力、変換されたデジタル音声信号を前記メモリに録音す
る一方、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作さ
れたときには、前記入力変換工程により入力、変換され
たデジタル音声信号と前記再生工程により再生されたデ
ジタル音声信号とをミキシングして、前記メモリに録音
するように制御する制御工程とを有することを特徴とす
る。
【0023】この構成によれば、請求項1と同様の作用
効果を奏する。
【0024】また、上記目的を達成するため、請求項6
に記載のポータブルミキシング記録装置の制御方法は、
アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換す
る入力変換工程と、所定のメモリに記憶されたソースフ
ァイルであって、デジタル音声信号により形成されたも
のを読み出して再生する再生工程と、一時停止指示手段
によりデジタル音声信号の再生が一時停止された後、ユ
ーザによりミキシング録音指示手段が操作されたときに
は、当該一時停止された位置から、前記入力変換工程に
より入力、変換されたデジタル音声信号と前記再生工程
により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし
て、前記メモリに録音するように制御する制御工程とを
有することを特徴とする。
【0025】この構成によれば、請求項3と同様の作用
効果を奏する。
【0026】上記目的を達成するため、請求項7に記載
のプログラムは、ポータブルミキシング記録装置の制御
方法をコンピュータに実現させるためのプログラムであ
って、アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に
変換する入力変換手順と、所定のメモリに記憶されたソ
ースファイルであって、デジタル音声信号により形成さ
れたものを読み出して再生する再生手順と、ユーザによ
り録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工
程により入力、変換されたデジタル音声信号を前記メモ
リに録音する一方、ユーザによりミキシング録音指示手
段が操作されたときには、前記入力変換工程により入
力、変換されたデジタル音声信号と前記再生工程により
再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、前記
メモリに録音するように制御する制御手順とをコンピュ
ータに実行させるためのプログラムであることを特徴と
する。
【0027】この構成によれば、請求項1と同様の作用
効果を奏する。
【0028】また、上記目的を達成するため、請求項8
に記載のプログラムは、ポータブルミキシング記録装置
の制御方法をコンピュータに実現させるためのプログラ
ムであって、ナログ音声信号を入力してデジタル音声信
号に変換する入力変換手順と、所定のメモリに記憶され
たソースファイルであって、デジタル音声信号により形
成されたものを読み出して再生する再生手順と、一時停
止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時停止さ
れた後、ユーザによりミキシング録音指示手段が操作さ
れたときには、当該一時停止された位置から、前記入力
変換工程により入力、変換されたデジタル音声信号と前
記再生工程により再生されたデジタル音声信号とをミキ
シングして、前記メモリに録音するように制御する制御
手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムで
あることを特徴とする。
【0029】この構成によれば、請求項3と同様の作用
効果を奏する。
【0030】なお、請求項7及び8の各プログラムをそ
れぞれ格納したコンピュータ読み取り可能な各記憶媒体
は、それぞれ本発明を構成する。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0032】図1は、本発明の一実施の形態に係るポー
タブルミキシング記録装置の外観を示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は正面図、同図(c)は右
側面図をそれぞれ示す。本ミキシング記録装置20は、
記録された音声信号をモニタしながらマイク等で音声信
号を入力し、デジタルミキシングして音楽製作を行うこ
とを目的とした音楽装置であり、特に外出先でも気軽に
扱えるようにした携帯型の音楽装置として構成される。
【0033】同図(a)において、端子(DC)51か
らは直流電源が供給される。カスケード端子(casc
ade)52(接続手段、スレーブ入力手段の一部)
は、後述するように、本装置同士を2台カスケード接続
するための端子である。定位操作子(input pa
n)53は、入力音声の定位を設定するのに用いられ
る。スロット54には、後述するメモリカード10(所
定のメモリ)が挿入される。USB(Universa
l Serial Bus)端子55は、不図示のパー
ソナルコンピュータとUSB接続するための端子であ
る。電源スイッチ(power)56は、押下されるこ
とで本装置の電源のオンオフがされる。
【0034】同図(b)において、小型の内蔵スピーカ
(speaker)57は、音声信号を補助的に出力し
たり各種操作音を発生したりするのに用いられる。マス
ター指定スイッチ58は、後述するカスケード接続時に
おいて、いずれの装置がマスター(他方がスレーブ)側
であるかを指定するためのスイッチであり、マスター指
定スイッチ58が最後に押下された方の記録装置がマス
ター、他方がスレーブとされる。内蔵マイク59、60
(micL/R)(入力変換手段の一部)は、肉声等の
外部音声をアナログ信号としてステレオ入力するのに用
いられる。
【0035】表示部61は液晶表示装置で構成され、表
示部61には、状況に応じて、曲名、時刻、演奏時間、
モード、設定情報等の各種情報が表示される。disp
/sysスイッチ62は、表示部61の表示モードの切
り替えや、曲のコピー、消去、曲名変更等のためのシス
テム設定画面の表示切り替えに用いられる。repスイ
ッチ63は、楽音のリピート再生を行うとき用いられ
る。EQスイッチ64及びrevスイッチ65は出力ア
ンビエントの選択、例えば、出力音声のイコライジング
やリバーブ付与に用いられる。
【0036】micスイッチ66、instスイッチ6
7及びauxスイッチ68は、入力音声経路、すなわち
インプット選択に用いられ、選択されたいずれか1つの
スイッチが点灯する。一方、同図(c)に示すように、
装置側面にはinst端子84、付属ピン型の外部マイ
クを接続するための外部マイク(ext−mic)端子
85及びaux端子86が設けられる(いずれも入力変
換手段の一部)。micスイッチ66が選択されたとき
は、通常は、内蔵マイク59、60からの信号が入力さ
れ得るが、外部マイク(ext−mic)端子85に外
部マイクが接続されているときは、外部マイクからの入
力信号が優先される。なお、内蔵マイク選択時は内蔵ス
ピーカ57が自動的にオフにされる。instスイッチ
67が選択されたときは、inst端子84に接続され
たギターやキーボード等の電子楽器からの信号が入力さ
れ得る。auxスイッチ68が選択されたときは、au
x端子86に接続されたオーディオ機器等の装置からの
信号がライン入力され得る。
【0037】同図(b)において、入力レベル調整操作
子69は、入力される音声信号の入力レベルを調整する
のに用いられる。出力レベル調整操作子70は、後述す
るメモリカード10に記憶されたソースファイル11の
音声信号の再生レベルを調整するのに用いられる。
【0038】LEDレベルメータ71は、複数のLED
で構成され、各々が点灯、点滅することで、入力レベ
ル、再生レベル、録音レベル等を表示する。再生録音
(play/stop/ent)ボタン72は、再生や
録音の開始及び停止のほか、各種設定の決定キーとして
用いられる。effボタン73は、入力音声信号にディ
レイ等のエフェクトを付与するのに用いられる。met
ボタン74は、メトロノーム機能の設定及びオンオフを
指示するのに用いられる。tnrボタン75は、チュー
ナ機能やトーンジェネレータ機能を利用するのに用いら
れる。inputモードでは、入力音声の音高に応じて
LEDレベルメータ71が点滅する。toneモードで
は、設定した音程(基準音)が発音される。
【0039】recボタン76は、入力音声のデジタル
録音を行うときに用いられ、押下されると録音待機状態
となり、続いて再生録音ボタン72を押下することで録
音が開始される。mixボタン77は、入力音声とソー
スファイル11の音声信号とのデジタルミキシング録音
を行うときに用いられ、押下されるとミキシング録音待
機状態となり、続いて再生録音72を押下することでミ
キシング録音が開始される。pauseボタン78は、
再生の一時停止に用いられる。なお、ボタン73〜76
には、不図示のLEDが各々内蔵されており、押下操作
状況に応じて点灯するようになっている。
【0040】プラスボタン79、マイナスボタン80
は、ソースファイル11中の曲(以下、「ソング」と称
する)の選択に用いられ、プラス、マイナスボタン7
9、80で選択したソングは表示部61に表示される。
所望のソングが表示されたところで再生録音ボタン72
を押下することで、そのソングが決定される。なお、ソ
ングには、ユーザがネームを付けなかった場合は、記憶
される際に自動的にネーム(連番等)が付与される。u
ndoボタン87は、直前のメモリアクセス処理を取り
消して元の状態に復帰するのに用いられる。
【0041】同図(c)において、phone端子81
には、ヘッドフォン等が接続可能で、入力音声、ソン
グ、ミキシング音声の再生を聴くことができる。ボリュ
ーム(vol)操作子82は音声出力レベルを設定する
のに用いられる。gain操作子83は、inst端子
84を介して入力される音声信号のゲイン調整に用いら
れる。
【0042】図2は、本ミキシング記録装置の機能構成
を示すブロック図である。なお、メモリカード10は、
可搬型で着脱自在の記憶媒体であり、同図では、メモリ
カード10が挿入された状態が示されている。
【0043】入力切換部(input select)
25(入力変換手段の一部)は、内蔵マイク59、6
0、inst端子84、外部マイク端子85、またはa
ux端子86のいずれからのアナログ音声信号を入力す
るかを切り換える。入力切換部25から出力されたアナ
ログ音声信号は、AD変換部26(入力変換手段の一
部)でA/D変換されてデジタル音声信号となり、その
後、EQ27でイコライジングされ、DYN28で子音
抑制処理がされ、EFF29でリバーブ、ディレイ、フ
ランジャ等の効果が付与される。
【0044】EFF29からの出力信号は、入力レベル
調整操作子69による入力レベル調整及び定位操作子5
3による定位設定を経て、入力ライン(BUS1、2)
33及びスイッチ部MSWに入力される。前述したよう
に、カスケード接続時においては、マスター指定スイッ
チ58によってマスター側が指定されるが、スイッチ部
MSWは、本装置がマスター側であるときはオン、スレ
ーブ側であるときはオフとなるように構成されている。
【0045】入力ライン33に入力された信号は、エン
コーダ(ENCODE)39(第2エンコード手段)に
入力される。本装置20がスレーブ側である場合は、入
力ライン33に入力された信号は、さらにカスケード接
続されたマスター側の装置に対して出力ライン8から出
力される。
【0046】本装置20には、記憶制御部30(記憶制
御手段)及びアンドゥバッファ31(アンドゥバッファ
部)が備えられる。アンドゥバッファ31はRAM等で
構成される。アンドゥバッファ31及びメモリカード1
0はいずれも記憶制御部30に接続され、記憶制御部3
0によって記憶動作が制御される。メモリカード10に
は、USBI/F(インターフェイス)35が備えられ
ている。
【0047】図3は、本ポータブルミキシング記録装置
の内部構成を示すブロック図である。
【0048】本装置20は、CPU91に、バス97を
介して、上記したアンドゥバッファ31、スロット54
及びUSB端子55が接続されるほか、RAM92、R
OM93、入出力部94、操作部95及び表示器96が
接続されて構成される。
【0049】CPU91は本装置全体の制御を司る。R
AM92は、各種データを一時的に格納し、CPU91
のワークエリアとしても機能する。ROM93は、CP
U91が実行する各種制御プログラムのほか、各種デー
タを格納する。
【0050】入出力部94は、入力及び出力にかかわる
要素群であり、上述したカスケード端子52、内蔵マイ
ク59、60、端子84〜86、内蔵スピーカ57及び
phone端子81等を含む。操作部95は、入力、操
作にかかわる要素群であり、上述したマスター指定スイ
ッチ58、スイッチ62〜68、調整操作子69、70
及びボタン72〜80等を含む。表示器96は、表示に
かかわる要素群であり、上述した表示部61及びLED
レベルメータ71で構成される。
【0051】図2に戻り、メモリカード10には、ソー
スファイル11、ミックスファイル12及びマテリアル
ファイル13が記憶され得る。これらはいずれもMP3
(MPEG−1 Audio Layer−III)形式
で圧縮された圧縮音声信号で成るファイルである。
【0052】ソースファイル11は、入力切換部25を
介して入力される内蔵マイク59、60等からの入力音
声信号とミキシングされるべき元のファイルであり、最
初は、ミキシングを伴わない音声入力の録音(以下、
「単独録音」と称する)によってミックスファイル12
として記憶されたものである(この場合、ミキシングは
されないので、呼び名としては合致しない)。なお、ソ
ースファイル11は複数存在し得る。また、ソースファ
イル11は、他の機器にメモリカード10を装着して既
成のデータを予め記憶することによって得られたもので
もよい。
【0053】ミックスファイル12は、ソースファイル
11の音声信号と入力切換部25を介する入力音声信号
とがミキシングされて記憶(以下、「ミキシング録音」
と称する)されたものであり、次回からは、元のソース
ファイル11に代わって新たなソースファイル11とし
て利用可能である。
【0054】マテリアルファイル13は、入力切換部2
5を介する入力音声信号がソースファイル11の音声信
号とミックスされることなく作成されたものであり、ミ
ックスファイル12とは別個のファイル(別ファイル)
として記憶される。なお、ミキシング録音時にマテリア
ルファイル13を作成するか否かは、ユーザの意思によ
り設定可能に構成されている。
【0055】ミキシング録音の場合、ソースファイル1
1の音声信号はデコーダ(DECODE)37(デコー
ド手段)で伸長変換されてデジタル音声信号となる。こ
のデジタル音声信号は、出力レベル調整操作子70によ
る出力レベル調整を経て、出力ライン34(ミキシング
手段)に入力される。
【0056】本装置20がマスター側である場合は、定
位操作子53による定位設定を経てスイッチ部MSWに
入力された信号は、出力ライン34にも入力される。ま
た、カスケード接続されたスレーブ側の装置からは、後
述するように、デジタル音声信号(スレーブ側デジタル
音声入力信号)がライン36(スレーブ入力手段の一
部)を通じて出力ライン34に入力される。スイッチ部
MSW、スレーブ側の装置またはデコーダ37のいずれ
かから出力ライン34に信号が入力された場合は、その
信号がエンコーダ(ENCODE)38(第1エンコー
ド手段)及びEFF40にそれぞれ出力されると共に、
出力ライン7を介して、カスケード接続されたスレーブ
側の装置に出力される。
【0057】出力ライン34からエンコーダ38に入力
されたデジタル音声信号は、エンコーダ38によりMP
3形式で圧縮変換されて、ミックスファイル12として
メモリカード10に記憶される。これと共に、入力ライ
ン33からエンコーダ39に入力されたデジタル音声信
号は、エンコーダ39によりMP3形式で圧縮変換され
て、マテリアルファイル13としてメモリカード10に
記憶される。
【0058】ミキシング録音によってミックスファイル
12が記憶される際、元のソースファイル11は消去さ
れる。従って、ミックスファイル12が記憶されること
で、見かけ上、ソースファイル11に新たなソースファ
イル11が上書きされるのと同様の処理となるが、その
際、元のソースファイル11がアンドゥバッファ31に
仮記憶される。これにより、ミキシング録音のやり直し
を容易に行える。
【0059】なお、アンドゥバッファ31は装置20本
体に設けたが、メモリカード10内に設けてもよい。ま
た、アンドゥ機能の使いやすさの観点からは、アンドゥ
バッファ31内のファイルは、少なくとも次回のミック
スファイル12の記憶まで保持されるように構成するの
が望ましい。
【0060】出力ライン34からEFF40に入力され
たデジタル音声信号は、EFF40で効果が付与され、
EQ41でイコライジングされ、DA変換部42でD/
A変換されてアナログ音声信号となり、その後、ボリュ
ーム操作子82による音量設定を経て、phone端子
81、及び場合によっては内蔵スピーカ57に出力され
る。
【0061】このように、本装置では、入力音声のデジ
タル録音及びリアルタイム再生、入力音声とソースファ
イル11の(ソングの)音声信号とのデジタルミキシン
グ録音及びリアルタイム再生、ソースファイル11の音
声信号の再生等を行うことができる。
【0062】本装置20にはさらに、チューナ45、チ
ューナ/メトロノーム44が設けられる。上述したin
putモードにおいて、チューナ45は、入力切換部2
5から出力されたアナログ音声信号の音高を検出してL
EDレベルメータ71にそれを表示させる。上述したt
oneモードでは、チューナ/メトロノーム44から、
設定した音程の基準音がDA変換部42に出力される。
メトロノーム機能がオンになっているときは、チューナ
/メトロノーム44からメトロノーム音がDA変換部4
2に出力される。基準音またはメトロノーム音は、ph
one端子81または内蔵スピーカ57から発音され
る。
【0063】LEDレベルメータ71は、入力レベル調
整操作子69を経た信号に基づいて、入力音声の入力レ
ベルを表示すると共に、出力レベル調整操作子70を経
たソースファイル11の信号に基づいて、ソングの出力
レベルを表示する。LEDレベルメータ71はまた、出
力ライン34からエンコーダ38に入力される信号の入
力レベルを表示する。なお、これら各レベルは、LED
レベルメータ71に代えて表示部61に表示されるよう
にしてもよい。
【0064】なお、図示はしないが、本装置20は、U
SB端子55でパーソナルコンピュータと接続すること
で、装着されているメモリカード10内のファイルをパ
ーソナルコンピュータから外部ドライブと同様の感覚で
アクセスすることができ、コピー、削除、移動のほか、
ソフトウェアを用意すれば編集、加工もパーソナルコン
ピュータ上で行える。
【0065】かかる構成において、各種動作を説明す
る。
【0066】図4〜図6は、動作別の信号の流れを図2
に対応させて簡略的に示したブロック図である。各図に
おいて、Eff1には、図2に示すEQ27、DYN2
8及びEFF29が相当する。EFF29の出力からス
イッチ部MSWまでは省略されている。ミキシング部M
B(ミキシング手段)には、図2に示すスイッチ部MS
Wからエンコーダ38、EFF40の入力まで、及び出
力レベル調整操作子70の出力側までに至る出力ライン
34が相当する。Eff2には、図2に示すEFF40
及びEQ41が相当する。
【0067】まず、入力音声の単独録音では、図4
(a)に示すように、選択された入力手段(内蔵マイク
59、60等)から入力されたアナログ音声信号は、A
D変換部26でデジタル音声信号に変換され、Eff1
で効果付与等が施されてミキシング部MBに入力され
る。その後、Eff2及びDA変換部42を介して再生
出力されると共に、エンコーダ38で圧縮変換されて、
MP3ファイル(ここではミキシングがなされないミッ
クスファイル12)としてメモリカード10に記憶され
る。
【0068】ソースファイル11のソング再生では、図
4(b)に示すように、メモリカード10のMP3ファ
イル(ここではソースファイル11中の選択されたソン
グ)の音声信号がデコーダ37でデジタル音声信号に伸
長変換され、ミキシング部MBに入力される。その後、
Eff2及びDA変換部42を介して再生出力される。
【0069】ミキシング録音では、図5(a)に示すよ
うに、入力されたアナログ音声信号は、AD変換部26
でデジタル音声信号に変換され、Eff1で効果付与等
が施されてミキシング部MBに入力される。一方、メモ
リカード10のソースファイル11の音声信号が、デコ
ーダ37でデジタル音声信号に伸長変換され、ミキシン
グ部MBに入力される。Eff1及びデコーダ37から
ミキシング部MBに入力された両デジタル音声信号は、
ミキシングされ、Eff2及びDA変換部42を介して
再生出力されると共に、エンコーダ38で圧縮変換され
て、ミックスファイル12としてメモリカード10に記
憶される。従って、音声入力は、再生出力をモニタしつ
つ行える。また、このミックスファイル12は、次回か
らは新たなソースファイル11として機能するので、音
質をほとんど劣化させることなくオーバーダビングを繰
り返すことができる。
【0070】マテリアルファイル13を残しながらのミ
キシング録音では、図5(b)に示すように、図5
(a)の場合の動作処理に加えて、Eff1からのデジ
タル音声信号が、エンコーダ39によりMP3形式で圧
縮変換されて、マテリアルファイル13としてメモリカ
ード10に記憶される処理がなされる。マテリアルファ
イル13は、パーソナルコンピュータ等で後から加工す
る際の資産になり得る。
【0071】メトロノームに合わせて録音を行う場合
は、図6(a)に示すように、図4(a)の場合の動作
処理に加えて、エンコーダ38からのシンクロ用の信号
をトリガとしてチューナ/メトロノーム44からメトロ
ノーム音が出力され、DA変換部42を介して発音され
る。なお、メトロノーム機能は、ミキシング録音(図5
(a)、(b))や入力音声のリアルタイム再生の場合
にも適用可能である。
【0072】チューナ機能を用いる場合は、図6(b)
に示すように、入力音声の音高に応じてLEDレベルメ
ータ71を点滅させるための信号がチューナ45からA
D変換部26に出力される。トーンジェネレータ機能を
用いる場合は、図6(c)に示すように、チューナ/メ
トロノーム44から、設定した音程の基準音が出力さ
れ、DA変換部42を介して発音される。
【0073】図7は、表示部61の表示例を示す図であ
る。
【0074】表示部61には、各動作状況や設定状況に
応じた情報が表示されるが、図7では特に、単独録音及
びその停止、ミキシング録音及びその停止の場合におけ
る表示の一例を示す。
【0075】単独録音が開始されると、recボタン7
6(図1)が点灯すると共に、表示部61には、同図
(a)に示すように、「REC」等の表示や録音中であ
ることを視覚的に示す録音中キャラクタ「<>__<
>」が表示される。また、単独録音が停止されると、同
図(b)に示すように、「U」の文字が表示される。
「U」はアンドゥが可能であることを示し、この時点で
undoボタン87を押下すればアンドゥ画面(図示せ
ず)となり、所定の操作によって直前の録音処理が取り
消され、元の状態に復帰する。
【0076】一方、ミキシング録音が開始されると、m
ixボタン77(図1)が点灯すると共に、表示部61
には、同図(c)に示すように、「MIX」等の表示や
ミキシング録音中であることを視覚的に示す(ダブルカ
セットの作動中をイメージさせる)ミキシング録音中キ
ャラクタ「<>__<><>__<>」(所定情報)が
表示される。これにより、ミキシング録音中であること
が視覚的に容易に確認される。なお、ミキシング録音中
キャラクタは、ミキシング録音が停止されるまで表示さ
れるが、ミキシング録音の開始時に一時的に表示される
ようにしてもよい。また、ミキシング録音が停止される
と、同図(d)に示すように、「U」の文字が表示さ
れ、この時点でundoボタン87を押下すればアンド
ゥ画面(図示せず)となり、所定の操作によって直前の
ミキシング録音処理が取り消され、元の状態に復帰す
る。
【0077】なお、録音中キャラクタやミキシング録音
中キャラクタは例示したものに限られず、例えば、LE
Dを用いた表示としてもよい。
【0078】なお、アンドゥ機能は1回だけ行えるよう
にしたが、アンドゥバッファ31の容量を拡大し、複数
回のアンドゥ処理を行えるようにしてもよい。
【0079】図8は、本ポータブルミキシング記録装置
2台をカスケード接続してミキシング録音する場合の信
号の流れを示すブロック図である。同図では、構成が同
一のポータブルミキシング記録装置20が互いのカスケ
ード端子52(図1)で接続された状態を示し、マスタ
ー側をマスター側装置20A、スレーブ側をスレーブ側
装置20Bとそれぞれ記す。上述したように、マスター
側装置20Aのマスター指定スイッチ58の押下によ
り、両装置のスイッチ部MSWは、マスター側装置20
Aではオン、スレーブ側装置20Bではオフとなってい
る。なお、同図では、マテリアルファイル13の作成処
理は省略されている。
【0080】マスター側装置20Aの入力切換部25を
介して入力されるアナログ音声信号を「信号A」、マス
ター側装置20Aのソースファイル11として記憶され
ているMP3音声信号を「信号B」、スレーブ側装置2
0Bの入力切換部25を介して入力されるアナログ音声
信号を「信号C」、マスター側装置20Aのソースファ
イル11として記憶されているMP3音声信号を「信号
D」と称し、以下、デジタル、アナログを問わずいずれ
も同様に呼称する。
【0081】マスター側装置20Aでは、まず、「信号
A」と「信号B」とがミキシング部MBに入力される。
さらに、スレーブ側装置20Bの出力ライン8から出力
された「信号C」(スレーブ側デジタル音声入力信号)
が、カスケード端子52を介してミキシング部MBに入
力される。ミキシング部MBでは、「信号A」、「信号
B」及び「信号C」がミキシングされたデジタル音声信
号である「信号A+B+C」が生成され、これがEff
2及びDA変換部42を介して再生出力されると共に、
エンコーダ38を介してミックスファイル12としてメ
モリカード10に圧縮記憶される。これにより、「信号
C」が「信号A」と同様にミキシングの対象になるの
で、アナログ音声信号として同時に入力可能な信号数が
増える。「信号A+B+C」はさらに、ミキシング部M
Bからライン7及びカスケード端子52を介してスレー
ブ側装置20Bに出力される。
【0082】一方、スレーブ側装置20Bでは、カスケ
ード端子52を介して入力される「信号A+B+C」と
ソースファイル11からの「信号D」とが、ミキシング
部MBに入力される。なお、信号のループ化を防止する
ため、上述のように、「信号C」はEff1からはミキ
シング部MBに入力されない。ミキシング部MBでは、
「信号A+B+C」及び「信号D」がミキシングされた
デジタル音声信号である「信号A+B+C+D」が生成
され、これがEff2及びDA変換部42を介して再生
出力されると共に、エンコーダ38を介してミックスフ
ァイル12としてメモリカード10に圧縮記憶される。
【0083】なお、「信号A+B+C+D」を正確に再
生、録音する場合、「信号A+B+C」と「信号D」と
の同期をとるための処理が必要となる。そこで、カスケ
ード接続時は、スレーブ側装置20Bからの「信号D」
の読み出しを行わないように設定可能にして、「信号
A」、「信号B」及び「信号C」だけの処理としてもよ
い。このようにすれば、マスター側装置20Aと同様の
「信号A+B+C」の再生及び記録を、スレーブ側装置
20Bでも同時に行うことができる。
【0084】次に、再生録音ボタン72、recボタン
76、mixボタン77及びpauseボタン78が操
作されたときの処理(ボタン操作処理)を、図9〜図1
1のフローチャートに基づいて説明する。
【0085】前述のように、録音待機状態、すなわちr
ecボタン76が操作された状態で再生録音ボタン72
が操作されると、単独録音が開始され、この単独録音
は、再生録音ボタン72が再度操作されるまで継続する
(処理1)。また、ミキシング録音待機状態、すなわち
mixボタン77が操作された状態で再生録音ボタン7
2が操作されると、ミキシング録音が開始され、このミ
キシング録音は、再生録音ボタン72が再度操作される
まで継続する(処理2)。録音待機状態及びミキシング
録音待機状態のいずれの状態でもないときに、再生録音
ボタン72が操作されると、現在選択中のソースファイ
ルが再生され、その再生中にpauseボタン78が操
作されると、その再生が一時停止される(処理3)。再
生が一時停止された状態で、再度pauseボタン78
が操作されると、その一時停止状態が解除されて再生状
態に復帰し(処理4)、再生が一時停止された状態で、
mixボタン77が操作されると、一時停止位置からミ
キシング録音を開始する(処理5)。
【0086】上記処理1が、図9のステップS1〜S5
によって実現され、上記処理2が、図9のステップS6
〜S12によって実現され、上記処理3が、図10のス
テップS13→図11のステップS21→S22によっ
て実現され、上記処理4が、図11のステップS23→
S24→図10のステップS15→S16によって実現
され、上記処理5が、図11のステップS23→S24
→S26〜S32→図10のステップS15→図9のリ
ターンによって実現される。
【0087】図9において、再生録音ボタン72が押さ
れたときに、recボタン76が押されていて録音待機
状態である場合には、前記図4(a)を用いて説明した
ように、選択された入力手段から入力されたアナログ音
声信号は、デジタル音声信号に変換された後、ミキシン
グがなされないミックスファイル12としてメモリカー
ド10に記憶される(ステップS1→S2→S3)。
【0088】そして、再生録音ボタン72が押されるま
で、ミックスファイル12への記憶を続け(ステップS
3→S4→S3)、再生録音ボタン72が押されると、
ミックスファイル12への記憶を終了し、ミックスファ
イル12は、新しい名前のソースファイル11となる
(ステップS4→S5)。
【0089】また、再生録音ボタン72が押されたとき
に、mixボタン77が押されていてミキシング録音待
機状態である場合には、前記図5(a)を用いて説明し
たように、選択された入力手段から入力されたアナログ
音声信号は、デジタル音声信号に変換された後、ソース
ファイル11から読み出されて再生されたデジタル音声
信号とミキシングされて、ミックスファイル12として
メモリカード10に記憶される(ステップS1→S2→
S6→S7)。
【0090】そして、再生録音ボタン72が押されるま
で、ミックスファイル12への記憶(ミキシング録音)
を続け(ステップS7→S8→S7)、再生録音ボタン
72が押されると、ミックスファイル12への記憶を終
了して、元のソースファイル11をアンドゥバッファ3
1に仮記憶し、ミックスファイル12を元のソースファ
イル11の名前に変更し、元のソースファイル11を消
去する(ステップS8→S9→S10→S11→S1
2)。
【0091】さらに、再生録音ボタン72が押されたと
きに、録音待機状態及びミキシング録音待機状態のいず
れの状態でもないときには、単なる再生指示と判断し
て、現在選択中のソースファイル11を再生する(ステ
ップS13)。そして、図11を用いて後述するポーズ
処理サブルーチンを実行した後(ステップS14)、こ
のポーズ処理サブルーチンによってミキシング録音がな
されたか否かを判別し(ステップS15)、ミキシング
録音がなされなかったときには、その後再生録音ボタン
72が押されるまで、上記ステップS13〜S15の処
理を繰り返し、再生録音ボタン72が押されると、再生
を停止する(ステップS17)。
【0092】図11は、上記ステップS14のポーズ処
理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであ
る。
【0093】同図において、pauseボタン78が押
されたときには、再生を一時停止させ(ステップS21
→S22)、その後pauseボタン78もmixボタ
ン77も押されないときには、この一時停止状態を継続
する(ステップS23→S25→S22)。
【0094】再生が一時停止された状態で、pause
ボタン78が押されたときには、この一時停止状態を解
除する(ステップS23→S24)。
【0095】一方、再生が一時停止された状態で、mi
xボタン77が押されたときには、ソースファイル11
中、今まで再生した部分のデジタル音声信号をミックス
ファイル12に記憶し、デジタル音声信号をミックスフ
ァイル12に書き込むための書き込みポインタ(図示せ
ず)が示すアドレスを、再生を一時停止させた位置に設
定し、その位置から、デジタル音声入力信号(選択され
た入力手段から入力されたアナログ音声信号をデジタル
変換したもの)とソースファイル11から読み出されて
再生されたデジタル音声信号とをミキシングして、ミッ
クスファイル12としてメモリカード10に記憶する
(ステップS25→S26→S27→S28)。
【0096】そして、再生録音ボタン72が押されるま
で、上記ステップS28の処理を繰り返し、再生録音ボ
タン72が押されると、前記ステップS9〜S12と同
様の処理を行う(ステップS30〜S33)。
【0097】図12は、本実施の形態のポータブルミキ
シング記録装置を用いて、ソースファイル11の一部の
みにミキシング録音をする場合の操作手順を示す図であ
る。
【0098】同図に示すように、まず、再生録音ボタン
72を押して、ソースファイル11の再生を開始し、次
に、ミキシング録音したい位置に再生が進行した時点
で、pauseボタン78を押して、再生を一時停止さ
せる。そして、ミキシング録音させたいデジタル音声信
号が、たとえば楽器音であれば、当該楽器の演奏を準備
し、準備が完了すると、mixボタン77を押して、ミ
キシング録音を開始する。
【0099】このように、本実施の形態では、ソースフ
ァイル11の一部のみにミキシング録音をさせたい場合
には、ミキシング録音をさせたくない部分は再生のみさ
せて、前記従来のマルチチャンネルレコーダのように、
ミキシング録音の待機状態とさせていないので、ミキシ
ング録音させたい音声信号以外の信号が入り込む余地は
なくなり、ユーザは演奏等のミキシング録音のみに集中
することができる。また、本実施の形態では、単独録音
を指示するためのrecボタン76とミキシング録音を
指示するためのmixボタン77の2種類のボタンを設
けるようにしたので、ユーザは自分の意図した録音(待
機状態への移行)を、対応するボタンを押すという簡単
な操作で行うことができ、これにより、ユーザのボタン
操作に対する迷いは消えて、操作性が向上する。
【0100】さらに、本実施の形態によれば、アナログ
音声信号として入力した音声信号と、ソースファイル1
1に記憶された圧縮音声信号とを、デジタル音声信号に
変換した上でミキシングし、圧縮変換して新たなソース
ファイルとして記憶するようにし、しかも新たなソース
ファイルは次回の元のソースファイルとして利用可能に
したので、例えば、マルチチャネルレコーダのようにオ
ーバーダビングを繰り返していけば、多数の音声信号が
多重された楽曲が完成する。また、本装置はポータブル
であるので、特定の楽器演奏者のところまで持ち歩き、
ミキシングする等の用途に適している。さらに、ミキシ
ングはデジタル状態でなされるので、オーバーダビング
を繰り返しても音質の劣化がほとんど生じず、音楽製作
に好適である。また、ミキシングされたデジタル音声信
号は圧縮音声信号に圧縮変換されて記憶されるので、メ
モリ容量を少なくすることができ、装置の携帯性の向上
にも寄与する。よって、過大な場所の制約を受けること
なく、音質の劣化を極力防止しつつオーバーダビング等
による音楽製作を外出先で気軽に行うことができる。
【0101】本実施の形態ではまた、ミックスファイル
12を新たなソースファイルとして記憶する際、元のソ
ースファイル11がアンドゥバッファ31に仮記憶され
るようにしたので、ミキシング録音の失敗時や録音結果
に満足できなかった場合等に、アンドゥバッファ31に
仮記憶した元のソースファイルを用いてミキシング録音
のやり直しを容易に行え、音楽製作時の使い勝手を向上
することができる。
【0102】本実施の形態ではまた、ミックスファイル
12を記憶する際、マテリアルファイル13をミックス
ファイル12とは別個の別ファイルとして記憶するよう
にしたので、オーバーダビングを繰り返して最終的にミ
キシング結果が気に入らない場合等であっても、マテリ
アルファイル13をパーソナルコンピュータ等で後から
加工でき、事後的な活用の余地を残して音楽製作時の使
い勝手を向上することができる。
【0103】本実施の形態ではまた、ミキシング録音中
には、ミキシング録音中キャラクタが表示されるので、
ミキシング録音中であることを容易に視覚的に確認する
ことができ、使い勝手を向上することができる。
【0104】本実施の形態ではまた、他のポータブルミ
キシング記録装置をスレーブ側装置20Bとしてカスケ
ード接続することで、スレーブ側装置20Bから入力さ
れた入力信号をミキシングの対象に加えることができる
ので、1度にミックスダウン可能な入力信号数を増やす
ことができ、音楽製作の効率を向上することができる。
【0105】なお、カスケード接続する他のポータブル
ミキシング記録装置は、3以上でもよい。その場合は、
カスケード端子52に代えて、マスターイン端子とスレ
ーブアウト端子を備え、上位装置のマスターイン端子と
下位装置のスレーブアウト端子とを数珠繋ぎのように接
続することで、上下関係を規定するようにしてもよい。
これにより、1度にミックスダウン可能な入力信号数を
カスケード接続されたスレーブ側装置の数だけ増やすこ
とができる。
【0106】なお、本実施の形態では、音声信号の圧縮
形式としてMP3を用いたが、これに限るものでなく、
TwinVQ(周波数領域重み付きインターリーブ・ベ
クトル量子化)、ASF(Advanced Streaming Forma
t)等、他の圧縮形式を採用してもよい。
【0107】なお、メモリカード10は着脱自在な他の
記憶媒体で構成してもよく、また、装置20本体に備え
た固定的な記憶媒体で構成してもよい。
【0108】なお、本発明を達成するためのソフトウェ
アによって表される制御プログラムを記憶した記憶媒体
を、本装置に読み出すことによって同様の効果を奏する
ようにした場合、記憶媒体から読み出されたプログラム
コード自体が本発明の新規な機能を実現することにな
り、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明
を構成することになる。また、通信インターフェイスを
備えて、プログラムコードが電送媒体等を介して供給さ
れる場合は、プログラムコード自体が本発明を構成する
ことになる。なお、これらの場合の記憶媒体としては、
ROMのほか、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光ディスク、CD−ROM、CD−R、磁
気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることがで
きる。
【0109】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、上述した実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる
ことは言うまでもない。さらに、記憶媒体から読出され
たプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能
拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニッ
トに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,5又は
7のいずれかに記載の発明によれば、ユーザは自分の意
図した録音を、対応する録音指示手段の操作という簡単
な操作で行うことができ、これにより、ユーザの録音指
示操作に対する迷いは消えて、操作性が向上する。
【0111】また、請求項2又は4のいずれかに記載の
発明によれば、メモリ容量を少なくすることができ、携
帯性の向上にも寄与し、このため、過大な場所の制約を
受けることなく、音質の劣化を極力防止しつつオーバー
ダビング等による音楽製作を気軽に行うことができる。
【0112】さらに、請求項3,6又は8のいずれかに
記載の発明によれば、ミキシング録音させたい音声信号
以外の信号が入り込む余地はなくなり、ユーザは演奏等
のミキシング録音のみに集中することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係るポータブルミキ
シング記録装置の外観を示す図である。
【図2】 同記録装置の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 同記録装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 動作別(単独録音、ソング再生)の信号の流
れを図2に対応させて簡略的に示したブロック図であ
る。
【図5】 動作別(ミキシング録音)の信号の流れを図
2に対応させて簡略的に示したブロック図である。
【図6】 動作別(メトロノーム、チューナ、トーンジ
ェネレータ機能動作時)の信号の流れを図2に対応させ
て簡略的に示したブロック図である。
【図7】 表示部の表示例を示す図である。
【図8】 同記録装置2台をカスケード接続してミキシ
ング録音する場合の信号の流れを示すブロック図であ
る。
【図9】 ボタン操作処理の手順を示すフローチャート
である。
【図10】 図9のボタン操作処理の続きの手順を示す
フローチャートである。
【図11】 図10のポーズ処理サブルーチンの詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図12】 図1のポータブルミキシング記録装置を用
いて、ソースファイルの一部のみにミキシング録音をす
る場合の操作手順を示す図である。
【図13】 従来の記録装置を用いて、ソースファイル
の一部のみにミキシング録音をする場合の操作手順を示
す図である。
【符号の説明】
10 メモリカード(所定のメモリ)、 11 ソース
ファイル、 12 ミックスファイル、 13 マテリ
アルファイル、 25 入力切換部(入力変換手段の一
部)、 26 AD変換部(入力変換手段の一部)、
30 記憶制御部(記憶制御手段)、 31 アンドゥ
バッファ(アンドゥバッファ部)、 34 出力ライン
(ミキシング手段)、 36 ライン(スレーブ入力手
段の一部)、 37 デコーダ(デコード手段)、 3
8 エンコーダ(第1エンコード手段)、 39 エン
コーダ(第2エンコード手段)、 52 カスケード端
子(接続手段、スレーブ入力手段の一部)、 59、6
0 内蔵マイク(入力変換手段の一部)、 61 表示
部(表示手段)、 84 inst端子(入力変換手段
の一部)、 85 外部マイク端子(入力変換手段の一
部)、 86 aux端子(入力変換手段の一部)、
MB ミキシング部(ミキシング手段)、91 CP
U、 92 RAM、 93 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D020 BB01 5D044 AB05 CC08 EF07 EF10 GK08 HL16 JJ06 5D108 BF20 5D110 AA08 AA27 BB20 BC01 CA06 CA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ音声信号を入力してデジタル音
    声信号に変換する入力変換手段と、 所定のメモリに記憶されたソースファイルであって、デ
    ジタル音声信号により形成されたものを読み出して再生
    する再生手段と、 前記入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声
    信号を前記メモリに録音指示する録音指示手段と、 前記入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声
    信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号
    とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシ
    ング録音指示手段と、 ユーザにより前記録音指示手段が操作されたときには、
    前記入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声
    信号を前記メモリに録音する一方、ユーザにより前記ミ
    キシング録音指示手段が操作されたときには、前記入力
    変換手段により入力、変換されたデジタル音声信号と前
    記再生手段により再生されたデジタル音声信号とをミキ
    シングして、前記メモリに録音するように制御する制御
    手段とを有することを特徴とするポータブルミキシング
    記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ソースファイルは、圧縮されたデジ
    タル音声信号によって形成され、 前記再生手段は、前記ソースファイルを形成する、圧縮
    されたデジタル音声信号を伸長することにより、当該デ
    ジタル音声信号を再生し、 前記制御手段は、前記入力、変換されたデジタル音声信
    号を前記メモリに録音するときには、当該デジタル音声
    信号を圧縮後、前記メモリに録音する一方、前記ミキシ
    ングされたデジタル音声信号を前記メモリに録音すると
    きには、当該デジタル音声信号を圧縮後、前記メモリに
    録音することを特徴とする請求項1に記載のポータブル
    ミキシング記録装置。
  3. 【請求項3】 アナログ音声信号を入力してデジタル音
    声信号に変換する入力変換手段と、 所定のメモリに記憶されたソースファイルであって、デ
    ジタル音声信号により形成されたものを読み出して再生
    する再生手段と、 前記入力変換手段により入力、変換されたデジタル音声
    信号と前記再生手段により再生されたデジタル音声信号
    とをミキシングして、前記メモリに録音指示するミキシ
    ング録音指示手段と、 前記再生手段によるデジタル音声信号再生の一時停止を
    指示する一時停止指示手段と、 前記一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が
    一時停止された後、ユーザにより前記ミキシング録音指
    示手段が操作されたときには、当該一時停止された位置
    から、前記入力変換手段により入力、変換されたデジタ
    ル音声信号と前記再生手段により再生されたデジタル音
    声信号とをミキシングして、前記メモリに録音するよう
    に制御する制御手段とを有することを特徴とするポータ
    ブルミキシング記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ソースファイルは、圧縮されたデジ
    タル音声信号によって形成され、 前記再生手段は、前記ソースファイルを形成する、圧縮
    されたデジタル音声信号を伸長することにより、当該デ
    ジタル音声信号を再生し、 前記制御手段は、前記ミキシングされたデジタル音声信
    号を圧縮した後、前記メモリに録音することを特徴とす
    る請求項3に記載のポータブルミキシング記録装置。
  5. 【請求項5】 アナログ音声信号を入力してデジタル音
    声信号に変換する入力変換工程と、 所定のメモリに記憶されたソースファイルであって、デ
    ジタル音声信号により形成されたものを読み出して再生
    する再生工程と、 ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、前記
    入力変換工程により入力、変換されたデジタル音声信号
    を前記メモリに録音する一方、ユーザによりミキシング
    録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程
    により入力、変換されたデジタル音声信号と前記再生工
    程により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし
    て、前記メモリに録音するように制御する制御工程とを
    有することを特徴とするポータブルミキシング記録装置
    の制御方法。
  6. 【請求項6】 アナログ音声信号を入力してデジタル音
    声信号に変換する入力変換工程と、 所定のメモリに記憶されたソースファイルであって、デ
    ジタル音声信号により形成されたものを読み出して再生
    する再生工程と、 一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時
    停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が
    操作されたときには、当該一時停止された位置から、前
    記入力変換工程により入力、変換されたデジタル音声信
    号と前記再生工程により再生されたデジタル音声信号と
    をミキシングして、前記メモリに録音するように制御す
    る制御工程とを有することを特徴とするポータブルミキ
    シング記録装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 ポータブルミキシング記録装置の制御方
    法をコンピュータに実現させるためのプログラムであっ
    て、 アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換す
    る入力変換手順と、 所定のメモリに記憶されたソースファイルであって、デ
    ジタル音声信号により形成されたものを読み出して再生
    する再生手順と、 ユーザにより録音指示手段が操作されたときには、前記
    入力変換工程により入力、変換されたデジタル音声信号
    を前記メモリに録音する一方、ユーザによりミキシング
    録音指示手段が操作されたときには、前記入力変換工程
    により入力、変換されたデジタル音声信号と前記再生工
    程により再生されたデジタル音声信号とをミキシングし
    て、前記メモリに録音するように制御する制御手順とを
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 【請求項8】 ポータブルミキシング記録装置の制御方
    法をコンピュータに実現させるためのプログラムであっ
    て、 アナログ音声信号を入力してデジタル音声信号に変換す
    る入力変換手順と、 所定のメモリに記憶されたソースファイルであって、デ
    ジタル音声信号により形成されたものを読み出して再生
    する再生手順と、 一時停止指示手段によりデジタル音声信号の再生が一時
    停止された後、ユーザによりミキシング録音指示手段が
    操作されたときには、当該一時停止された位置から、前
    記入力変換工程により入力、変換されたデジタル音声信
    号と前記再生工程により再生されたデジタル音声信号と
    をミキシングして、前記メモリに録音するように制御す
    る制御手順とをコンピュータに実行させるためのプログ
    ラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2009171099A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Teac Corp 多重録音装置
JP2009168998A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Teac Corp 多重録音装置
JP2011090751A (ja) * 2009-10-24 2011-05-06 Korg Inc 多重録音装置
JP2012048089A (ja) * 2010-08-30 2012-03-08 Jvc Kenwood Corp 重ね録音装置、重ね録音方法およびプログラム

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