JP5056008B2 - 携帯端末およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、楽曲データにしたがって楽曲の再生出力を行う機能を備えた携帯端末に関する。
レコードやCD(Compact Disk)など円盤状の記録媒体に記録されている楽曲をターンテーブルを用いて再生する際に、ターンテーブルの回転速度や回転方向を適宜コントロールして本来のものとは異なる速度やピッチでその楽曲を再生するDJ(Disk Jockey)演奏が一般に知られている。DJ演奏の愛好家の中には自分も実演してみたいと望む者も少なくないが、DJ演奏の実演には回転速度を自由に調整する機能を備えたターンテーブルなどの専用の機材が必要であり、係る機材は高価であるため、一般の者がDJ演奏を手軽に行うことは困難であった。そこで、専用の機材を用いることなく手軽にDJ演奏を行うことを可能にする技術が従来より種々提案されており、その一例としては特許文献1に開示された技術が挙げられる。特許文献1には、楽曲データを記憶しその楽曲データにしたがって楽曲再生を行う機能を有する携帯端末に、加速度センサや地磁気センサ等を設けてその携帯端末の振れ状態や揺れ状態を検出させ、それら揺れ状態や振れ状態に応じて楽曲の再生速度やピッチを変更させることにより、携帯端末によるDJ演奏を可能にする技術が提案されている。
特開2006−80771号公報
しかし、携帯電話機等の一般的な携帯端末には、加速度センサや地磁気センサ等は設けられていないことが普通であり、特許文献1に開示された技術によりDJ演奏を楽しむことができる者は、加速度センサ等を備えた特殊な携帯端末のユーザに限られてしまう。
本発明は上記課題に鑑みて為されたものであり、一般的な携帯端末を用いてDJ演奏を行うことを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、操作部と、前記操作部に対して為された一連の操作が、楽曲の再生速度の増加または減少を指示する操作パターンに該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合に前記再生速度を増加または減少させることを示す再生速度制御情報をその操作パターンに応じて出力するタイミング制御手段と、楽曲データにしたがって楽曲を再生するとともに、前記タイミング制御手段から受け取った再生速度制御情報にしたがって楽曲の再生速度を増加または減少させる楽曲再生手段とを有することを特徴とする携帯端末を提供する。
より好ましい態様においては、上記携帯端末のタイミング制御手段は、前記操作部に対して為された一連の操作が、楽曲の再生速度の増加または減少を指示する操作パターンに該当すると判定した場合に、その一連の操作における前記各操作子の操作タイミングの時間間隔に応じて前記再生速度の増加または減少の度合いを特定し、その特定結果を反映した前記再生速度制御情報を出力し、前記楽曲再生手段は、前記タイミング制御手段から受け取った再生速度制御情報の示す度合いで楽曲の再生速度を増加または減少させることを特徴とする。また、別の好ましい態様においては、上記携帯端末の楽曲再生手段は、再生速度の増減に連動させて楽曲のピッチを変化させるピッチ連動モードと、再生速度の増減とは連動させずに楽曲本来のピッチでその楽曲を再生するピッチ一定モードの2種類の再生モードを有し、前記2つのモードのうち予め指定されたモードで楽曲を再生することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明は、コンピュータ装置を、前記コンピュータ装置の操作部に対して為された一連の操作が、楽曲の再生速度の増加または減少を指示する操作パターンに該当するか否かを判定し、該当すると判定した場合に前記再生速度を増加または減少させることを示す再生速度制御情報をその操作パターンに応じて出力するタイミング制御手段と、楽曲データにしたがって楽曲を再生するとともに、前記タイミング制御手段から受け取った再生速度制御情報にしたがって楽曲の再生速度を増加または減少させる楽曲再生手段として機能させることを特徴とするプログラムを提供する。
本発明によれば、テンキーやカーソルキー等の汎用の操作子を用いてDJ演奏を行うことが可能になるため、ジャイロセンサや加速度センサ等の特別なセンサを有さない一般的な携帯端末でDJ演奏を行うことが可能になる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施する際の最良の形態について説明する。
(A:構成)
図1は、本発明に係る携帯端末の一実施形態である携帯電話機10の要部の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、携帯電話機10は、音声入出力部100、ユーザインタフェイス(以下、「UI」)部110、音源部120、DSP(Digital Signal Processor)部130、記憶部140、制御部150、および、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバス160を含んでいる。なお、携帯電話機10は、図1に示す各構成要素の他に移動電話網の無線基地局と通信する無線通信部も有するが、図1では図示を省略した。
音声入出力部100は、マイク、スピーカおよびコーデック(図1では、何れも図示省略)を含んでいる。この音声入出力部100は、ユーザの通話音声を上記マイクによって収音しその出力信号を上記コーデックによってデジタル形式の音声データに変換して無線通信部へ引き渡す一方、無線通信部により受信した音声データを上記コーデックによって音声信号に変換しその音声信号に応じた音声を上記スピーカから放音させることによって通話を実現する。また、上記スピーカおよびコーデックは、MIDIデータや圧縮オーディオデータなどの楽曲データにしたがって楽曲再生を行う際にも利用される。ここで、MIDIデータとは、楽曲を構成する各音の発音(ピッチおよび音色の設定を含む)および消音を示すMIDIイベントと各MIDIイベントの実行タイミングを示す時刻シーケンスとからなるデータであり、圧縮オーディオデータとは、楽曲の信号波形をデジタル化して得られる楽曲データを例えばMP3やAACなど所定の圧縮オーディオフォーマットでエンコードして得られるデータである。
UI部110は、図1に示すように、表示部110aと操作部110bとを含んでいる。
表示部110aは、例えば液晶ディスプレイとその駆動回路(図1では何れも図示省略)であり、制御部150から引き渡される画像データに応じた画像を表示する。一方、操作部110bは、図2に示すように、上下左右の各カーソルキーと0から9までのテンキーおよび“*”および“♯”キーなどの複数の操作子を備えている。操作部110bは、図2に示す各操作子が押下されるなどユーザにより操作された場合に、その操作内容を制御部150に伝達する。より詳細に説明すると、操作部110bは、上記各操作子の何れかがユーザにより押下された場合に、その押下タイミングおよび押下状態からユーザが指を離したタイミングを示すタイミング情報とその操作子を一意に識別する識別子とを含む操作内容データを制御部150に引き渡す。
音源部120は、制御部150からMIDIイベントを受信し、そのMIDIイベントにしたがって音声データを音声入出力部100に送信する。DSP部130は、圧縮オーディオデータを制御部150から受け取り、その圧縮オーディオデータにその圧縮フォーマットに応じたデコードを施し、そのデコード結果を制御部150に返却する。
記憶部140は、図1に示すように、例えばEEPROM(Electronically Erasable and
Programmable Read Only Memory)などの不揮発性記憶部140aと例えばRAM(Radom Access Memory)などの揮発性記憶部140bを含んでいる。不揮発性記憶部140aには、各種プログラムや各種データが格納されている。一方、揮発性記憶部140bは、各種プログラムを実行する際のワークエリアとして制御部150によって利用される。
不揮発性記憶部140aに記憶されているプログラムの一例として、OS(Operating System)を制御部150に実現させるためのOSソフトウェアや、本発明に係る携帯端末に特徴的な機能を制御部150に実現させるための制御プログラムが挙げられる。また、不揮発性記憶部140aに格納されているデータの一例としては、前述したMIDIデータや圧縮オーディオデータが挙げられる。本実施形態では、不揮発性記憶部140aにMIDIデータと圧縮オーディオデータとが予め格納されている場合について説明するが、例えばインターネットなどの電気通信回線を介したダウンロードにより取得したMIDIデータ等を不揮発性記憶部140aに記憶させても良く、また、USBメモリなどの記録媒体を接続するインタフェイスを携帯電話機10に設け、MIDIデータ等が書き込まれた記録媒体を上記インタフェイスに接続し、その記録媒体から読み出したMIDIデータ等を不揮発性記憶部140aに記憶させても良い。
制御部150は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話機10の電源(図示省略)が投入されると、即座にOSソフトウェアを不揮発性記憶部140aから読み出して実行する。OSソフトウェアにしたがって作動している制御部150には、携帯電話機10の各部の作動制御を行う機能、操作部110bを介して入力された指示に応じて他のプログラムを実行する機能が付与される。例えば、上記制御プログラムを実行する旨の指示が入力されると、制御部150は上記制御プログラムを不揮発性記憶部140aから揮発性記憶部140bへ読み出し、これを実行する。この制御プログラムにしたがって作動している制御部150には、本発明に係る携帯端末に特徴的な機能が付与される。具体的には、制御部150は、上記制御プログラムを実行することにより、図3に示す、プレイヤ310、MIDIシーケンサ320、DSPコントローラ330、および、タイミングアナライザ340の各モジュールとして機能する。
以下、図3に示す各モジュールの機能について説明する。
プレイヤ310は、不揮発性記憶部140aに記憶されている楽曲データ(すなわち、MIDIデータまたは圧縮オーディオデータ)のうちから、再生対象の楽曲データをユーザに選択させ、その再生の開始および終了を行う機能を担う。より詳細に説明すると、プレイヤ310は、再生対象の楽曲データをユーザに選択させるために、図4に示すプレイヤ画面を表示部110aに表示させる。図4に示すように、プレイヤ画面には、不揮発性記憶部140aに記憶されている楽曲データを一意に識別する識別子(例えば、楽曲名)とそのデータ種別とが互いに対応付けて表示される。また、図4に示すプレイヤ画面には、ピッチ連動再生ボタンB01、ピッチ一定再生ボタンB02及び終了ボタンB03の3つのボタンが設けられている。図4のピッチ再生連動ボタンB01は、ピッチ連動モードでの楽曲の再生開始をユーザに指示させるためのボタンであり、ピッチ一定再生ボタンB02は、ピッチ一定モードでの楽曲の再生開始をユーザに指示させるためのボタンであり、終了ボタンB03は、楽曲の再生を停止および上記制御プログラムの実行終了をユーザに指示させるための操作子である。ここで、ピッチ連動モードとは、楽曲の再生中にその再生速度の変更を指示する旨の操作が為された場合に、その操作内容に応じて楽曲の再生速度を変更するとともに、再生速度の変化に連動させて楽曲のピッチも変動させる再生モードである。一方、ピッチ一定モードとは、楽曲の再生速度の変更を指示する旨の操作に応じて楽曲の再生速度を変更するものの、楽曲のピッチについては再生速度の変化とは連動させずにその楽曲本来の値に保ったまま再生するモードである。
図4に示すプレイヤ画面を視認したユーザは上矢印キー又は下矢印キーを操作することによって、再生を所望する楽曲にカーソルを位置づけ、更に、ピッチ連動再生ボタンB01又はピッチ一定再生ボタンB02に予め対応付けられた操作子を押下することによって、その楽曲の再生開始を指示することができる。上記のようにして演奏対象の楽曲の選択および再生開始を指示する旨の操作が為されると、その操作内容を表す操作内容データが操作部110bからプレイヤ310に引き渡される。プレイヤ310は、上記操作内容データの表すカーソル位置に表示されている識別子に対応する楽曲データを不揮発性記憶部140aから読み出し、その楽曲データの種類に応じてMIDIシーケンサ320とDSPコントローラ330の何れかに引き渡す。加えて、プレイヤ310は、上記楽曲データをピッチ連動モードで再生するのか、それとも、ピッチ一定モードで再生するのかを指示するモード指示信号を操作部110bから受け取った操作内容データの内容に応じて生成し、上記楽曲データの引渡し先であるモジュールにそのモード指示信号を引き渡す。具体的には、プレイヤ310は、“ピッチ連動再生ボタンB01の押下”を示す操作内容データを操作部110bから受け取った場合は、ピッチ連動モードでの再生開始を指示するモード指示信号を生成し、“ピッチ一定再生ボタンB02の押下”を示す操作内容データを受け取った場合は、ピッチ一定モードでの再生開始を指示するモード指示信号を生成する。このため、例えば、図4に示すプレイヤ画面にて、再生対象の楽曲データとしてMIDIデータが選択され、ピッチ連動再生ボタンB01に対応する操作子が押下された場合には、プレイヤ310は、そのMIDIデータを不揮発性記憶部140aから読み出してMIDIシーケンサ320へ引き渡すとともに、ピッチ連動モードでの再生開始を指示するモード指示信号を生成してMIDIシーケンサ320へ引き渡す。
以上がプレイヤ310の機能である。
MIDIシーケンサ320は、プレイヤ310から引き渡されるMIDIデータにしたがって楽曲再生制御を行う。より詳細に説明すると、MIDIシーケンサ320は、プレイヤ310から引き渡されたMIDIデータを解析し、そのMIDIデータに含まれている時刻シーケンスにしたがってMIDIイベントを音源部120に送信する。前述したように音源部120は、受け取ったMIDIイベントにしたがって音声データを音声入出力部100に送信するのであるから、これによりMIDIデータにしたがった楽音再生が為されることになる。つまり、MIDIシーケンサ320と音源部120とは、MIDIデータにしたがって楽曲再生を行う楽曲再生手段として機能する。
また、MIDIシーケンサ320は、MIDIデータとともにプレイヤ310から受け取ったモード指示信号の示す再生モードを示す識別子(以下、モード識別子)を揮発性記憶部140bの所定領域に書き込んで記憶し、タイミングアナライザ340から後述する再生速度制御情報を受け取った場合には、以降のMIDIイベントの送信タイミングをその再生速度制御情報にしたがって早めたり、遅くしたりすることにより楽曲の再生速度に変化を与える。加えて、MIDIシーケンサ320は、ピッチ連動モードを示すモード識別が揮発性記憶部140bの所定領域に記憶されている場合には、音源部120に引き渡すMIDIイベントにて設定されているピッチの値を上記再生速度の変更量に応じた割合で更新した後にそのMIDIイベントを音源部120に引き渡す。これに対して、ピッチ一定モードを示すモード識別子が揮発性記憶部140bに記憶されている場合には、MIDIシーケンサ320は、MIDIイベントに含まれるピッチの設定値の書き換えを行うことなく、そのMIDIイベントを音源部120に引き渡す。
以上がMIDIシーケンサ320の機能である。
DSPコントローラ330は、プレイヤ310から引き渡された圧縮オーディオデータをDSP部130を用いてデコードし、そのデコード結果であるオーディオデータを音声入出力部100へ引き渡すことによって楽曲再生を行う。つまり、DSPコントローラ330とDSP部130とは、圧縮オーディオデータにしたがって楽曲再生を行う楽曲再生手段として機能する。また、DSPコントローラ330も、MIDIシーケンサ320と同様に、圧縮オーディオデータとともにプレイヤ310から受け取ったモード指示信号に応じたモード識別子を揮発性記憶部140bの所定領域に書き込んで記憶し、タイミングアナライザ340から後述する再生速度制御情報を受け取った場合には、その再生速度制御情報にしたがって楽曲の再生速度を早めたり、遅くしたりするための信号処理を行うようにDSP部130を制御する。加えて、DSPコントローラ330は、ピッチ連動モードを示すモード識別が揮発性記憶部140bの所定領域に記憶されている場合には、ピッチを再生速度に連動させて再生速度を変化させる信号処理(すなわち、波形の圧縮または伸長)を行うようにDSP部130を制御する。これに対して、ピッチ一定モードを示すモード識別子が揮発性記憶部140bに記憶されている場合には、DSPコントローラ330は、ピッチに変動を与えることなく再生速度に変化を与える信号処理(すなわち、波形の間引きまたは追加)を行うようにDSP部130を制御する。
以上がDSPコントローラ330の機能である。
タイミングアナライザ340は、操作部110bから出力される操作内容データを受け取りその受け取りタイミングを示す操作タイミングデータ(例えば、操作内容データの受け取り時刻をミリ秒単位で示すデータ)と対応付けて揮発性記憶部140b内のバッファ領域へ蓄積するとともに、その1つ手前に受け取った操作内容データの表す操作子の種類との関連で、楽曲再生速度の変更を指示する操作が行われたか否かを判定する。そして、タイミングアナライザ340は、ユーザが行った操作が予め定められた操作パターンに合致すると判定した場合には、ユーザが行った操作の時間間隔(例えば、各操作内容データに対応付けられている操作タイミングデータの示す時刻の間隔)に応じた度合いで再生速度を増加または減少させることを示すデータである再生速度制御情報を生成し、楽曲を再生中のモジュール(すなわち、MIDIシーケンサ320またはDSPコントローラ330)に引き渡す。以下では、変更速度の増加を指示する旨の操作パターンを“+パターン”と呼び、逆に、再生速度の減少を指示する旨の操作パターンを“−パターン”と呼ぶ。
例えば、図5(A)に示すように、上矢印、右矢印、下矢印および左矢印キーの各カーソルキーをこの順に時計周りに押下する操作パターン、および、テンキー等を図5(B)に示す時計回りの順に押下する操作パターンを“+パターン”として定め、
“+パターン”とは逆順の操作パターンを“−パターン”として定めておく場合には、図6に示すテーブルと図7に示すテーブルとを不揮発性記憶部140aに記憶させておき、これらテーブルの格納内容にしたがって再生速度制御情報を出力する処理をタイミングアナライザ340に実行させるようにすれば良い。なお、本実施形態では、ターンテーブルを用いたDJ演奏の演奏操作に近い操作感を再現するため、図5(A)および図5(B)に示すように操作部110bに設けられている操作子を時計回りに順次押下する操作パターンを“+パターン”と定めたが、例えば上矢印キーの押下を“+パターン”の操作とし、下矢印キーの押下を“−パターン”の操作として定めても良いことは勿論である。
図6に示すテーブルには、前述した16種類の操作子(すなわち、4種類のカーソルキーと、*キーおよび#キーと、テンキー)の各々を一意に識別する識別子に対応付けて、図5(A)または(B)に示す操作パターンにてその1つ手前に操作される操作子の識別子と後続して操作される操作子の識別子とが格納されている。
タイミングアナライザ340は、操作部110bから操作内容データを受け取る度に、図6に示すテーブルの格納内容を参照して、ユーザの行った操作が“+パターン”または“−パターン”の何れかに該当するのか、それとも、その何れにも該当しないのかを判定する。具体的には、タイミングアナライザ340は、操作部110bから受け取った操作内容データの表す操作子に対応付けて“1つ手前の操作子”として上記テーブルに格納されている識別子により示される操作子が、その直前に操作されていた場合には
“+パターン”の操作が為されたと判定し、“後続の操作子”として上記テーブルに格納されている識別子により示される操作子が、その直前に操作されていた場合には、“−パターン”の操作が為されたと判定し、その他の場合は再生速度変更指示操作ではないと判定する。
このように、図6に示すテーブルは、楽曲再生中にユーザが行った一連の操作が、“+パターン”に該当する操作であるのか、“−パターン”に該当する操作であるのか、その何れにもが該当しないかをタイミングアナライザ340に判定させる際に利用されるため、以下では操作パターン判定テーブルと呼ぶ。この操作パターン判定テーブルは、制御プログラム内に組み込んでも良く、制御プログラムとは別個に不揮発性記憶部140aに記憶させても良い。
図7に示すテーブルは、操作パターンの種別(“+パターン”であるか、“−パターン”である)および操作子の操作タイミングの時間間隔と、再生速度の変更度合いとの対応付けである変更パターンを示すテーブルであり、本実施形態では、変更パターン1、変更パターン2および変更パターン3の3種類の変更パターンを示している。ユーザは、図7に示す3種類の変更パターンのうち、図5(A)または(B)に示す“+パターン”の操作、または、その逆順の操作である“―パターン”の操作を行った場合にどのように再生速度を変化させるのかを、上記3種類の変更パターンのうちから予め指定しておくことができる。
図7において変更度合いの値が100%であるとは、楽曲本来の再生速度で楽曲を再生すること(すなわち、再生速度の増減無し)を意味し、同120%は再生速度を1.2倍にすること、同160%は再生速度を1.6倍にすることを意味している。同様に、図7において、変更度合いの値が80%とは再生速度を0.8倍にすること(すなわち、減速すること)を意味し、同60%は再生速度を0.6倍にすること意味し、同0%は楽曲再生を停止することを意味している。そして、図7において度合いが負の値であることは、いわゆる巻き戻し再生を行うことを意味しその絶対値は巻き戻し再生における再生速度の度合いを示している。例えば、−20%は、楽曲本来の再生速度の0.2倍の速度で巻き戻し再生を行うことを意味している。
例えば、図7に示す3種類の変更パターンのうち、変更パターン1がユーザによって選択されている状況下で、楽曲の再生中に、右矢印、下矢印および左矢印キーをこの順に80msの時間間隔で順次押下する一連の操作がユーザによって為されると、タイミングアナライザ340は、下矢印および左矢印キーの各押下時点で、図6に示す操作パターン判定テーブルの格納内容から上記一連の操作が“+パターン”の操作であると判定する。そして、タイミングアナライザ340は、各キーの操作時間間隔が80msであることおよび図7に示すテーブルの格納内容から、楽曲の再生速度を1.6倍に増加する旨の指示が為されたと判定し、その旨を示す再生速度制御情報を楽曲再生中のモジュールへ出力する。また、タイミングアナライザ340は、各キーの操作時間間隔が300ms以上である場合(直前の押下操作から300msを経過しても“1つ手前の操作子”または“後続する操作子”が押下されない場合)“操作パターン0”と判定する。以下では、“操作パターン0”も“+パターン”に含むものとする。なお、図7に示すテーブルについても、前述した操作パターン判定テーブルと同様に、制御プログラム内に組み込まれているとしても良く、制御プログラムとは別個に不揮発性記憶部140aに記憶されているとしても良い。
以上がタイミングアナライザ340の機能である。
以上に説明したように本発明に係る携帯端末に特徴的な機能は全てソフトウェアモジュール(すなわち、図3に示す各モジュール)により実現されているが、これら各モジュールをハードウェアで実装しても良いことは勿論である。
以上が携帯電話機10の構成である。
(B:動作)
次いで、携帯電話機10が行う動作について図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する動作例では、図6および図7に示すテーブルが携帯電話機10の不揮発性記憶部140aに記憶されており、図7のテーブルが示す3種類の変更パターンのうち変更パターン1がユーザによって予め選択されているものとする。加えて、不揮発性記憶部140aには、MIDIデータである楽曲データA、楽曲データCおよび楽曲データDが予め記憶されているとともに、圧縮オーディオデータである楽曲データBが記憶されているものとする。そして、携帯電話機10の電源は既に投入されており、制御部150はOSソフトウェアにしたがって作動しているものとする。以下、係る状況下で制御プログラムの実行が指示され、その制御プログラムによる制御下で楽曲データの再生を行う場合に携帯電話機10が行う動作について説明する。
操作部110bを介して制御プログラムの実行を指示されると、制御部150は制御プログラムを不揮発性記憶部140aから読み出し、その実行を開始する。この制御プログラムにしたがって作動し、図3に示す各モジュールとして機能している制御部150は、まず、プレイヤ310の機能により、図4に示すプレイヤ画面を表示部110aに表示させる。図4に示すプレイヤ画面を視認したユーザは、カーソルキー等の操作子を適宜操作することによって、再生を所望する楽曲の選択し、ピッチ連動モードまたはピッチ一定モードの何れかでのその楽曲の再生開始を指示することができる。本動作例では、楽曲Aの楽曲名の表示位置にカーソルを位置付ける操作が為された後に、ピッチ連動再生ボタンB01に対応する操作子が押下された場合、すなわち、再生対象の楽曲として楽曲Aが選択され、ピッチ連動再生モードでの再生が指示された場合について説明する。
図8は、上記制御プログラムにしたがって作動している制御部150が、楽曲再生を指示された場合に行う楽曲再生動作の流れを示すフローチャートである。上記制御プログラムにしたがって作動しプレイヤ310として機能している制御部150(以下、単に「プレイヤ310」と呼ぶ。図3に示す他のモジュールについても同じ)は、上記プレイヤ画面にてユーザにより選択された楽曲に対応する楽曲データを不揮発性記憶部140aから読み出し(ステップSA100)、その楽曲データの種類に応じた楽曲再生モジュール(MIDIシーケンサ320またはDSPコントローラ330)へ引き渡す(ステップSA110)。これにより、楽曲データにしたがった楽曲再生が開始される。本動作例では、再生対象として選択された楽曲Aの楽曲データ(すなわち、楽曲データA)はMIDIデータであるため、プレイヤ310は、楽曲データAを不揮発性記憶部140aから読み出してMIDIシーケンサ320へ受け渡す。以降、MIDIシーケンサ320は、そのMIDIデータに含まれている時刻シーケンスにしたがって各MIDIイベントを音源部120へ送信し、そのMIDIデータにしたがった楽音再生(すなわち、楽曲Aの再生)を実行する。
さて、上記楽曲再生が実行されている状況下で、操作部110bに対してユーザが何らかのキー操作を行うと、操作部110bはその操作内容を表す操作内容データをその操作順に制御部150に引き渡す。上記制御プログラムにしたがって作動しタイミングアナライザ340として機能している制御部150は、操作部110bから順次受け渡される操作内容データにその受け取りタイミングを示す操作タイミングデータを対応付けて揮発性記憶部140b内のバッファ領域へ蓄積するとともに、この蓄積した操作内容データを解析し(ステップSA120)、ユーザの行った操作が再生速度の変更を指示する操作パターン(すなわち、前述した“+パターン”または“−パターン”)に合致するか否かを判定する(ステップSA130)。
例えば、最新の操作内容データがキー“2”の押下を示すデータであり、その直前の操作内容データがキー“1”の押下を示すデータあったとする。この場合、図6に示す操作パターン判定テーブルによると、キー“2”にとってキー“1”は、1つ手前の操作子であるから、タイミングアナライザ340は“+パターン”の操作が行われたと判定する。同じ例において、直前の操作内容データがキー“3”の押下を示すものであった場合、キー“3”はキー“2”にとって後続の操作子にあたるので、タイミングアナライザ340は、“−パターン”の操作が為されたと判定する。
そして、タイミングアナライザ340は、ステップSA130の判定結果が“Yes”である場合(すなわち、“+パターン”または“−パターン”の何れかに合致すると判定した場合)には、その操作パターンとその操作パターンにおける各操作子の操作タイミングの時間間隔とを検索キーとして図7に示すテーブルを検索し、その操作パターンに応じた再生速度の増減度合いを特定しその特定結果を反映した再生速度制御情報を、楽曲を再生中のモジュールに出力する(ステップSA140)。
例えば、最新の操作内容データがキー“2”の押下を示すデータであり、その直前の操作内容データがキー“1”の押下を示すデータあるとともに、両操作内容データに対応付けられている操作タイミングデータの表す時間間隔が80msであったとする。この場合に、+パターン”の操作が為されたと判定され、かつ、その操作パターンにおける操作子の操作間隔は80msであるから、図7のテーブルに示す変更パターン1によると再生速度の変更度合いは160%である。したがって、タイミングアナライザ340は、再生速度を1.6倍にすることを示す再生速度制御情報を生成し、楽曲を再生中のモジュール(本動作例では、MIDIシーケンサ320)に出力する。また、上記の例において、直前の操作内容データがキー“3”の押下を示すデータある場合は、前述したように、“−パターン”の操作が為されたと判定されるのであるから、図7のテーブルに示す変更パターン1によると再生速度の変更度合いは40%である。したがって、タイミングアナライザ340は、再生速度を0.4倍にすることを示す再生速度制御情報を生成し、楽曲を再生中のモジュール(本動作例では、MIDIシーケンサ320)に出力する。
以降、上記制御プログラムにしたがって作動し楽曲再生モジュール(すなわち、MIDIシーケンサ320またはDSPコントローラ330)と機能している制御部150は、タイミングアナライザ340から受け取った再生速度制御情報にしたがったステップSA130以降の処理を繰り返し実行する。
以上に説明した動作が実行される結果、楽曲Aの再生中に、例えば、キー“1”、キー“2”およびキー“3”をこの順に80msの時間間隔で押下する操作がユーザによって為された場合には、前述したように、タイミングアナライザ340は、楽曲Aの再生速度を1.6倍にすることを示す再生速度制御情報を生成し、その楽曲Aを再生中のMIDIシーケンサ320に出力する。MIDIシーケンサ320は、ピッチ連動モードで楽曲データAの再生を行っているのであるから、上記再生速度制御情報を受け取った以降の発音イベントについては、そのピッチを1.6倍に高める変更を加えた後に音源部120へ出力する。これにより、楽曲Aの再生速度が1.6倍に高められ、また、再生速度の変動に伴ってピッチも変動することになる。これに対して、上記一連の操作とは逆のキー操作(すなわち、下矢印、右矢印および上矢印キーをこの順に80msの時間間隔で順次押下する“−パターン”の操作)を行えば、楽曲Aの再生速度は、その本来の再生速度の40%の値まで減速されることになる。なお、ステップSA130の判定結果が“No”である場合(すなわち、“+パターン”ではなく、また、“−パターン”でもない操作が為された場合)には、制御部150は、終了操作(図4に示すプレイヤ画面の終了ボタンB03に対応するキーの押下)が為されたのか否かを判定し、その判定結果が“No”である間はステップSA120以降の処理を繰り返し実行し、逆に、その判定結果が“Yes”である場合には楽曲再生を終了するとともに、制御プログラムの実行を終了する。
以上が本実施形態に係る携帯電話機10の制御部150が行う動作である。
以上に説明したように、本実施形態に係る携帯電話機10によれば、ユーザはテンキーやカーソルキーなど一般的な携帯電話機が有する汎用的な操作子を適宜操作することによって、楽曲の再生速度に変化を与えること、すなわち、DJ演奏を行うことができる。このように、本発明によれば、ジャイロセンサや加速度センサ等を備えていない一般的な携帯電話機のユーザがその携帯電話機を用いて手軽にDJ演奏を楽しむことが可能なるといった効果を奏する。なお、本実施形態では、携帯電話機に本発明を適用する場合について説明したが、例えばPHS(Personal Handyphone System)方式の通信端末に本発明を適用するとしても勿論良く、また、楽曲再生機能を有している携帯端末であればPDA(Personal Digital Assistants)や携帯型ゲーム機に本発明を適用することも可能である。
(C:変形)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、係る実施形態に以下に述べる変形を加えても良いことは勿論である。
(1)上述した実施形態では、携帯電話機10が、MIDIデータにしたがって発音制御を行う音源部120と圧縮オーディオデータをデコードするDSP部130の両者を有している場合について説明したが、何れか一方のみを有しているとしても勿論良い。例えば、MIDIデータのみを用いて楽曲再生を行う場合には、DSPは必要ではなく、また、圧縮オーディオデータのみを用いて楽曲再生を行う場合には、音源部は必要ではない。
(2)上述した実施形態では、楽曲データの再生中に操作部110bに設けられている操作子が操作される度(すなわち、操作内容データが操作部110bから制御部150に引き渡される度)に、その直前に操作された操作子の識別子が、“1つ手前の操作子”の識別子として操作パターン判定テーブルに格納されているのか、それとも、“後続の操作子”の識別子として操作パターン判定テーブルに格納されているのかを判定させることによって、+パターン”の操作に該当するのか、それとも、“−パターン”の操作に該当するのかを制御部150に判定させる場合について説明した。しかしながら、図6に示す操作パターン判定テーブルの示す各キーの操作順をたどることによって、例えば、キー“1”に後続してキー“3”やキー“6”が押下された場合(すなわち、操作パターン内でのスキップが行われた場合)であっても操作パターンの判別を行えるようにしても良いことは勿論である。具体的には、操作パターン内でのスキップを許容する態様においては、最新の操作キー(以下、第1のキー)とその直前の操作キー(以下、第2のキー)とについて、第2のキーから+パターンを辿って第1のキーに至るまでのスキップ数と同−パターンにおけるスキップ数とを比較し、よりスキップ数の少ない方のパターンに対応する操作が為されたと判定し、両パターンにおけるスキップ数が同一であれば、+パターンと−パターンの何れにも該当しないと判定すれば良い。また、操作パターン内でのスキップを許容する態様においては、スキップ数が多いほど再生速度の変化の度合いを大きくするとしても良い。また、上述した実施形態では、操作内容データが操作部110bから制御部150に引き渡される度に操作パターンの判定を行う場合について説明したが、N(Nは2以上の整数)個の操作内容データを操作部110bから受け取る毎に制御部150に操作パターンの判定を行わせるようにしても勿論良い。なお、この場合は、各操作子の押下の時間間隔の平均値に応じて再生速度の増減度合いを決定するようにすれば良い。
(3)上述した実施形態では、“+パターン”または“−パターン”の各操作パターンにおける操作子の操作タイミングの時間間隔に応じて再生速度の変更度合いを異ならせる場合について説明した。しかしながら、例えば、“+パターン”の操作が為された場合には、常に再生速度を1.5倍にし、逆に、“−パターン”の操作が為された場合には、常に再生速度を0.5倍にする等、上記操作タイミングの時間間隔とは無関係に常に一定量だけ再生速度を変更しても勿論良い。
(4)上述した実施形態では、本発明に係る携帯端末に特徴的な処理を制御部150に実行させる制御プログラムが予め記憶部140に記憶されている場合(すなわち、上記制御プログラムが携帯電話機10にインストール済みである場合)について説明した。しかしながら、例えばCD−ROMなどコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に上記制御プログラムを書き込んで配布するとしても良く、また、電気通信回線を介したダウンロードにより上記プログラムを配布するとしても勿論良い。このようにすると、上記のようにして配布される制御プログラムを一般的な携帯電話機にインストールすることによってその携帯電話機に本発明に係る携帯端末と同一の機能を付与することが可能になる。
本発明の一実施形態に係る携帯電話機10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 同携帯電話機10の操作部110bの外観を示す図である。 同携帯電話機10の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 プレイヤ310が表示部110aに表示させるプレイヤ画面の一例を示す図である。 再生速度変更指示操作の操作パターンの一例を示す図である。 同操作パターンを示す操作パターン判定テーブルの一例を示す図である。 再生速度の変更度合いを特定する際にタイミングアナライザ340が利用するテーブルの一例を示す図である。 同携帯電話機10の制御部150が行う楽曲演奏処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…携帯電話機、100…音声入出力部、110…UI部、110a…表示部、110b…操作部、120…音源部、130…DSP部、140…記憶部、140a…不揮発性記憶部、140b…揮発性記憶部、150…制御部、160…バス、310…プレイヤ320…MIDIシーケンサ、330…DSPコントローラ、340…タイミングアナライザ。

Claims (4)

  1. 当該携帯端末の筐体の1つの面に配列された複数の操作子からなる操作部と、
    前記複数の操作子の各々を示す情報に対応付けて楽曲の再生速度の増加または減少を指示する一連の操作において当該操作子の1つ手前に操作される操作子を示す情報と当該操作子に後続して操作される操作子を示す情報とを格納した操作パターン判定テーブルと、
    前記複数の操作子の何れかが操作される毎に、当該操作子およびその1つ手前に操作された操作子の各々を示す情報と前記操作パターン判定テーブルの格納内容とに基づいて前記操作部に対して為された一連の操作が楽曲の再生速度の増加または減少を指示する操作に該当するか否か判定し、該当する場合には、さらに当該一連の操作における各操作子の操作タイミングの時間間隔に応じて前記再生速度の増加または減少の度合いを特定し、その特定結果に応じた度合いで前記再生速度を増加または減少させることを指示する再生速度制御情報を生成して出力するタイミング制御手段と、
    楽曲データにしたがって楽曲を再生するとともに、前記タイミング制御手段から受け取った再生速度制御情報の示す度合いで楽曲の再生速度を増加または減少させる楽曲再生手段と、
    を有することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記楽曲再生手段は、再生速度の増減に連動させて楽曲のピッチを変化させるピッチ連動モードと、再生速度の増減とは連動させずに楽曲本来のピッチでその楽曲を再生するピッチ一定モードの2種類の再生モードを有し、前記2つのモードのうち予め指定されたモードで楽曲を再生する
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 楽曲の再生速度を増加させる操作であるか減少させる操作であるかを示す操作種別とその操作における各操作子の操作タイミングの時間間隔とに対応付けて、楽曲の再生速度の変更度合いを示す情報が複数格納された変更パターンテーブルを備え、
    前記タイミング制御手段は、前記操作部に対して為された一連の操作が楽曲の再生速度の増加または減少を指示する操作に該当すると判定した場合には、当該操作の種別と当該一連の操作における各操作子の操作タイミングの時間間隔とに対応付けて前記変更パターンテーブルに格納されている情報の示す複数の変更度合いのうち、予めユーザによって指定されたものを用いて前記再生速度制御情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
  4. コンピュータ装置を、
    当該コンピュータ装置の筐体の1つの面に配列された複数の操作子の何れかが操作される毎に、当該操作子およびその1つ手前に操作された操作子の各々を示す情報と、前記複数の操作子の各々を示す情報に対応付けて楽曲の再生速度の増加または減少を指示する一連の操作において当該操作子の1つ手前に操作される操作子を示す情報と当該操作子に後続して操作される操作子を示す情報とを格納した操作パターン判定テーブルの格納内容と、に基づいて、前記複数の操作子に対して為された一連の操作が楽曲の再生速度の増加または減少を指示する操作に該当するか否か判定し、該当する場合には、さらに当該一連の操作における各操作子の操作タイミングの時間間隔に応じて前記再生速度の増加または減少の度合いを特定し、その特定結果に応じた度合いで前記再生速度を増加または減少させることを指示する再生速度制御情報を生成して出力するタイミング制御手段と、
    楽曲データにしたがって楽曲を再生するとともに、前記タイミング制御手段から受け取った再生速度制御情報の示す度合いで楽曲の再生速度を増加または減少させる楽曲再生手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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